JPH0954364A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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JPH0954364A
JPH0954364A JP7209668A JP20966895A JPH0954364A JP H0954364 A JPH0954364 A JP H0954364A JP 7209668 A JP7209668 A JP 7209668A JP 20966895 A JP20966895 A JP 20966895A JP H0954364 A JPH0954364 A JP H0954364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外光フリッカーの影響によりプリ発光時の測
光値からストロボ光成分のみを抽出することができな
い。 【解決手段】 ストロボをメイン発光させる前にプリ発
光させるカメラシステムにおいて、プリ発光#116の
直前およびプリ発光時に測光を行う測光制御手段#11
1,121を設ける。また、ストロボをメイン発光させ
る前にプリ発光させるカメラシステムにおいて、外光フ
リッカーの周期に同期させてプリ発光前の測光およびプ
リ発光時の測光を行う測光制御手段#119を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボのプリ発
光により測光を行い、さらにこの測光値を用いてメイン
発光を制御するカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラシステムにおいては、例えば特開
平6−250255号公報にて提案されているように、
ストロボを露出時のメイン発光に先だってプリ発光さ
せ、このプリ発光時の被写体反射光の測光値に基づいて
メイン発光の発光強度や発光時間を制御する手法が従来
用いられている。
【0003】ここで、プリ発光時の被写体反射光には、
ストロボ光の反射光と外光の反射光の双方が含まれてお
り、メイン発光を制御するためには、上記被写体反射光
から外光成分を除去し、ストロボ光成分のみを抽出する
必要がある。このため、予め外光反射光の測光を行った
上でプリ発光測光を行い、前者の測光値を後者の測光値
から差し引く演算を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蛍光灯
等の電灯線光源下において撮影を行う場合に、例えば、
図17(A)に示すように、電灯線フリッカー(外光フ
リッカー)の1周期のうち谷に近い部分でプリ発光前測
光Aaを行い、山に近い部分でプリ発光時測光Faを行
ったのでは、Fa測光値からAa測光値を差し引いたと
しても、差引結果にはプリ発光時までに増加した外光成
分Aa′が含まれるので、ストロボ光成分のみを抽出す
ることができない。このため、この差引結果に基づいて
メイン発光を制御しても、適正な発光制御が得られず、
システムの信頼性が低くなるという問題がある。
【0005】しかも、プリ発光前測光およびプリ発光時
測光のタイミングがフリッカー周期に対して変化する
と、撮影ごとに異なる差引測光値が得られることとな
り、メイン発光のいわゆる「切りむら」が発生して、同
一シーンに対して露出の再現性が低くなるという問題も
ある。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、できるだ
け正確にプリ発光時のストロボ光成分のみを抽出できる
ようにしたカメラシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すめる
ために、本願第1の発明では、ストロボをメイン発光さ
せる前にプリ発光させるカメラシステムにおいて、プリ
発光の直前およびプリ発光時に測光を行う測光制御手段
を設けている。すなわち、プリ発光前に外光測光を行っ
た直後、外光成分がフリッカーによりあまり変化しない
うちにほぼ連続してプリ発光測光を行うことにより、プ
リ発光時測光値からプリ発光前測光値を差し引いたもの
をできるだけストロボ光成分に近付ける。そして、この
ストロボ光成分に基づいてメイン発光を適正に制御す
る。
【0008】また、本願第2の発明では、ストロボをメ
イン発光させる前にプリ発光させるカメラシステムにお
いて、外光フリッカーの周期に同期させて、プリ発光前
の測光およびプリ発光時の測光を行う測光制御手段を設
けている。すなわち、例えば、プリ発光前に外光測光を
行った後、フリッカーの1周期分の時間の経過後にプリ
発光測光を行うことにより、プリ発光前測光値とプリ発
光時測光値に含まれる外光成分とを一致させ、正確なス
トロボ光成分を得る。そして、このストロボ光成分に基
づいてメイン発光を適正に制御する。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、カメラの主なセンサーおよび
光学部材等を記した図である。この図において01はフ
ィルム面、02はペンタプリズム、03は主ミラー、0
4はサブミラー、05はスーパーインポーズ用プリズム
である。また、06はピント板であり、その中央部に
は、スーパーインポーズ用のマイクロプリズムアレーが
設けられている。07は測光レンズ、08は視線検知回
路32に光を導くプリズム、09は撮影者の目である。
また、38はカメラ本体に取り付けられるストロボであ
る。
【0010】このストロボ38には、反射笠45とキセ
ノン管44とを有しており、さらにキセノン管44の発
光量をモニターするSPC1(49)と、キセノン管4
4からの光の発光強度をモニターするSPC2(51)
とを有する。ストロボ38から発せられた光は、不図示
の被写体で反射し、レンズ23を通ってカメラ内に入
り、その一部は、中央部がハーフミラーになっている主
ミラー03を通り抜けた後、サブミラー04によって反
射されてAFセンサー31に導かれる。また、その残り
は、主ミラー03により反射された後ペンタプリズム0
2で反射され、撮影者の目09に達する。また、ピント
板06上の像はペンタプリズム02で反射しながら測光
レンズ07を通って測光センサ21に達する。また、フ
ァインダー内表示器30はバックライト、LCD、プリ
ズム等で構成され、ファインダー下部に情報表示を行な
う。
【0011】27はスーパーインポーズの表示器であ
り、この表示器による表示は、プリズム05を介して主
ミラー03で反射され、ピント板06上のマイクロプリ
ズムアレーで方向を変えて、撮影者の目09に達する。
【0012】図4(A)には、ファインダーレイアウト
が示してある。64はファインダーであり、61,6
2,63は各々、左,中,右のスーパーインポーズにて
点灯する測距点である。65は合焦LED、30はファ
インダー内LCD表示器である。この表示器30にシャ
ッター秒時や絞り値を7セグメント表示するとともに、
ストロボ充電完了マーク30aやFEロック状態を示す
マーク30bや高速同調を示すマーク30cを表示す
る。図4(B)は、分割測光センサー(以下、AEセン
サーという)21の配置図であり、この図から分かるよ
うにAEセンサー21は、S0〜S5までの6つに分割
され、S0〜S2は各測距点61〜63を含むように設
定されている。図4(C)は、AFセンサー31の配置
図である。
【0013】図2および図3はカメラ、レンズ、ストロ
ボの電気のシステムブロック図である。なお、両図は、
図中の丸囲み記号Aの部分でつながっている。
【0014】21はAEセンサーであり、10は中央の
分割センサー(S0)、11は左側の分割センサー(S
1)、12は外周の分割センサー(S5)である。な
お、右側の分割センサーS2、中間周左側の分割センサ
ーS3および中間周右側の分割センサーS4にここでは
図示を省略している。13は圧縮ダイオード(D0)で
あり、このダイオード(D0)13は、オペアンプ(A
P0)14とともにセンサー(S0)10の光電流をロ
グ圧縮しつつ、電流電圧変換している。同様に圧縮ダイ
オード(D1)15、オペアンプ(AP1)16、圧縮
ダイオード(D5)17、オペアンプ(AP5)18で
も、各々センサーS1,S5の光電流がログ圧縮され、
電流電圧変換されている。
【0015】これらの変換出力は、マルチプレクサ(M
PX2)19に入力される。マルチプレクサ19では、
カメラのMPU22の選択信号AESELによって、セ
ンサーS0〜S5のいずれかの測光信号が選択され、選
択された測光信号は、AD変換器(AD2)20によっ
てデジタル測光値に変換された後、MPU22にとり込
まれる。
【0016】23は交換レンズであり、24はピント合
わせをするAF制御部である。25はZOOM検知部で
あり、26は絞り制御部である。カメラのMPU22と
レンズとはレンズ通信のバスによって接続されている。
【0017】27はスーパーインポーズ測距点表示器、
28はシャッター制御部、29はシーケンス制御部、3
0はファインダー表示器、31はAFセンサー、32は
視線検知部である。
【0018】37は測光スイッチSW1、36はレリー
ズスイッチSW2、35はFELKボタンである。33
と34はそれぞれ測距点選択スイッチであり、AFSE
L値を0〜3までで切り換える。38はストロボであ
り、カメラとストロボ38はストロボ通信のバスにより
接続されている。
【0019】図3に示すストロボ38は、システム制御
回路39を有しており、この制御回路39は、図5のス
トロボ制御回路のシーケンスフローを制御している。
【0020】44はキセノン管、45は反射笠、46は
トリガー回路、48は充電制御回路、47はズーム制御
回路、43はIGBTのような発光制御回路である。
【0021】センサー(SPC1)49は、キセノン管
44からの光を直接受ける。センサー49により検出さ
れた光は圧縮積分回路50で積分処理される。この積分
値は、AD変換器(AD1)45により変換される一
方、比較器1(53)によりDA変換器(DA1)56
の出力電圧と比較され、積分値がDA変換器56の出力
電圧に達したら発光を停止させる、いわゆる調光制御が
できるようになっている。
【0022】フラット発光を行なう時にはセンサー(S
PC2)51の光電流を電流電圧変換器52で発光強度
に対応した出力電圧(発光強度電圧)に変換される。発
光強度電圧は、比較器2(54)によりDA変換器(D
A2)57の出力電圧と比較され、発光強度電圧がDA
変換器57の出力電圧を超えるとストロボの発光を停止
させ、下まわると再び発光させる。
【0023】これにより、発光強度をほぼ一定に維持す
るフラット発光が行なわれる。なお、比較器2(54)
の出力は、ワンショットタイマー1(40)の出力とゲ
ート1(41)においてANDゲートされているので、
タイマー1(40)がカウントアップするまでの時間は
フラット発光を継続する。42はマルチプレクサ(MP
X1)である。このマルチプレクサ42は、システム制
御回路39によりコントロールして切り換え可能な2つ
のチャンネルCH1,CH2を有する。なお、閃光発光
を行なう時はCH1が選択され、フラット発光を行なう
時はCH2が選択される。
【0024】図5はプリ発光を利用したメイン発光制御
システムの基本概念をわかりやすく解説したフローチャ
ートである。
【0025】ステップ01(#01)では、基準外光測
光(プリ発光前測光)を行う。なお、ここでは、測光値
をA(i)(i=0〜5)で表す。iは分割測光センサ
ーS0〜S5に対応する数字であり、各センサーの外光
測光値は、A(0)〜A(5)で表わされる。
【0026】ステップ02(#02)では、プリフラッ
ト発光測光を行う。この時の被写体からの反射光を測光
した測光値をF(i)で表す。
【0027】ステップ03(#03)では、カメラの制
御EVt値を制御秒時Tvと制御絞り値Avから算出す
る。
【0028】ステップ04(#04)では、各測光セン
サーの領域ごとに、適正露光を行うためにはプリ発光の
発光強度に対してメイン発光の発光強度を何倍とすべき
かを計算する。具体的には、プリ発光が測光にどの程度
影響を与えているかを表す数値である2F(i)−2
A(i)で、必要な影響度を表す数値2EVt −2A(i)を割り
算する。なお、算出された倍率を、各センサー毎に、2
G(i)で表わす。
【0029】例えば、ISO感度100のときに、EV
5程度の暗中で普通にストロボ発光させる場合に、同調
秒時を考慮して、1/60秒、F5.6で制御すると仮
定すると、制御EVt=Tv+Av=6+5=11とな
る。この時のA(i)は、ほぼEV5なので、ステップ
04における右辺の分子は2EVt −2A(i) EVt とな
り、第2項はほぼ無視できる。すなわち、外光が制御E
Vtに比べて著しく小さい時はG(i)EVt−F
(i)と考えてもよい。もちろんこれは、プリフラット
発光による測光値F(i)もA(i)より大きいことが
前提である。
【0030】プリフラット発光の測定値F(i)が、E
V13あったとすると、上記例ではEVt=11なので
メイン発光時はG(i)=11−13=−2となり、プ
リフラット発光の発光強度より2段小さな発光強度で制
御すれば制御EVt=11において適正な露出が得られ
る。
【0031】ステップ05(#05)では、分割測光の
各領域毎に求めたフラット発光ゲインG(i)の最小値
を選択する。これにより、近いもの優先のストロボ制御
を行える。一般に、ストロボ撮影時には、主被写体は中
央部に広く、しかもフレーム中では最至近に存在するこ
とが多いので、このようなアルゴリズムを一種の評価調
光として採用したものである。なお、単純に最小値を選
択するだけでなく、中央に重点を置いた選択を行っても
よい。また、このままでは、手前に白いテーブルクロス
などがあったりすると、その後にいる主被写体がアンダ
ー制御されてしまうといった問題もあり、この辺のアル
ゴリズムについては、充分に検討の余地があるが、評価
調光の基本は、上述した近いもの優先のアルゴリズムが
原則と考えられる。
【0032】ステップ06(#06)では、制御秒時T
vが同調秒時よりも高速か否かを判別し、高速の時はス
テップ07(#07)に進んで、メイン発光をフラット
発光で行なう。このステップ07において、メインフラ
ット発光を、プリ発光よりもG段分強い発光強度で制御
すれば、適正な露出が得られる。このときの発光時間
は、少なくともシャッター先幕がアパチャー内に突出す
る前からシャッター後幕がアパチャーを完全に覆うまで
の時間に対応して設定される。
【0033】ステップ07において、制御秒時Tvが同
調秒時よりも低速と判別したときはステップ08(#
8)に進み、閃光発光用の演算を行う。ここで、ステッ
プ07で演算された発光強度によりメインフラット発光
されたときにシャッターのスリットを通過してきた光の
総和は、閃光発光時にもフィルム露出が適正となる発光
量と考えられる。そして、ステップ02で測定したプリ
発光時間T0 のストロボの発光積分値がKpであるとす
ると、プリフラット発光の発光強度はKp/T0とな
り、メインフラット発光に必要な発光強度は、Kp/T
0 ×2G なので、総発光量は、制御シャッター秒時をT
1 とすると、Kp/T0 ×2G ×T1 となる。従ってス
テップ08では、ストロボに対してメイン閃光発光ゲイ
ンrを指示し、ステップ09(#09)に進む。
【0034】ステップ09では、プリ発光の積分値Kp
の2r 倍のメイン発光積分値でストロボを制御する。
【0035】以上のようにプリフラット発光を測光し、
またストロボ側でプリフラット発光積分量を測定してお
くことで、メイン発光時には、スリット露光秒時ならば
プリ発光の発光強度の2G 倍でフラット発光制御し、閃
光発光秒時ならば、プリ発光の積分値の2r 倍で閃光発
光制御するだけで、適正露光を得るためのストロボ調光
システムが実現できる。
【0036】次に、図6を用いて、図3に示したストロ
ボ制御回路39のシーケンスフローについて説明する。
【0037】システム制御回路39は通信やストロボ内
のシーケンスを担当するマイコンであり、まずステップ
11(#11)では、充電制御器48を介して電池を昇
圧し、300V程度を不図示のメインコンデンサに充電
する。
【0038】ステップ12(#12)では、カメラから
のデータを受信したか否かを判別し、データ受信がある
ときはステップ13(#13)進み、受信したデータを
発光強度ゲインG、閃光発光ゲインr、プリフラット発
光時間T0 、メインフラット発光時間T2 のように各変
数としてメモリする。一方、データ受信がないときはそ
のままステップ14(#14)に進む。
【0039】ステップ14(#14)では、カメラから
プリ発光指令があったか否かを判別し、プリ発光指令が
なかったときはステップ15(#15)に進み、プリ発
光指令があったときはステップ17(#17)に進む。
【0040】ステップ15(#15)では、メインフラ
ット発光指令があったか否かを判別し、メインフラット
発光指令がなかったときはステップ16(#16)に進
み、メインフラット発光指令があったときはステップ2
4(#24)に進む。
【0041】ステップ16(#16)では、メイン閃光
発光指令があったか否かを判別し、メイン閃光発光指令
がなかったときはステップ12(#12)に戻り、メイ
ン閃光発光指令があったときはステップ28(#28)
に進む。
【0042】ステップ17(#17)では、所定の発光
強度(発光強度)h0 をhに代入してステップ18(#
18)に進み、このhを発光強度制御のDA変換器57
にセットする。
【0043】続いてステップ19(#19)では、フラ
ット発光をするためにマルチプレクサ(MPX1)42
をCH2にセットし、ステップ20(#20)では、タ
イマー1(40)に発光時間T0 をプリセットする。
【0044】次に、ステップ21(#21)では、トリ
ガー制御回路をオンにしてキセノン管44の発光を開始
させるとともに、タイマー1(40)のカウントを開始
させる。前述したように、キセノン管44の発光は、セ
ンサーSPC2でモニターされ、その発光強度がDA変
換器57にセットされたh(=h0 )よりも高くなると
キセノン管44の発光をオフし、h0 よりも低くなると
オンするように制御され、安定したフラット発光が維持
される。ステップ22(#22)では、タイマー1(4
0)がカウントアップしたか否かを判別し、タイマー1
がカウントアップしたときは発光を停止させる。そして
カウントアップしていないときは発光制御を継続する。
【0045】ステップ23(#23)では、AD変換器
55でプリフラット発光量の積分値をAD変換し、Kp
としてメモリーし、その後ステップ11(#11)に戻
る。ステップ24(#24)では、プリ発光の発光強度
h0 の2G 倍に相当するhを演算し、次に、ステップ2
5(#25)では、演算した発光強度hをDA変換器
(DA2)57にセットする。
【0046】ステップ26(#26)では、マルチプレ
クサ(MPX1)42をCH2にセットし、ステップ2
7(#27)ではメインフラット発光時間T2 をタイマ
ー1(40)にセットする。そして、ステップ21(#
21)〜ステップ23(#23)に進み、メインフラッ
ト発光を行う。
【0047】ステップ28(#28)では、プリ発光積
分値Kpの2r 倍に相当する積分値Kxを演算し、ステ
ップ29(#29)では、この積分値KxをDA変換器
(DA1)56にセットする。さらに、ステップ30
(#30)では、マルチプレクサ(MPX1)42をC
H1にセットし、閃光発光回路を接続する。次にステッ
プ31(#31)では、トリガー回路をオンにしてキセ
ノン管44の閃光発光を開始させる。閃光発光の光量は
SPC1(49)で光電変換され、圧縮積分回路50
で、積分され、その積分量がDA変換器(DA1)56
にセットされたKxに達すると比較器1(53)が反転
し、閃光発光が終了する。閃光発光終了後は、ステップ
11(#11)に戻る。
【0048】なお、本フローでは、比較器1(53)が
反転しても、閃光発光開始から100ms(閃光発光が
終了するのに十分な時間)が経過するまではステップ1
1に戻らないように構成したが、比較器1(53)が反
転したらすぐにステップ11に戻るようにしてもよい。
【0049】以上のようにして、プリ発光時は、図12
(A)〜(D)に示すように、発光強度h0 と発光時間
T0 をカメラから受けて、発光強度h0 で発光時間T0
の間フラット発光する。また、図12(A),(C)に
示すように、メインフラット発光時は、ゲインGと発光
時間T2 をカメラから受けて、発光強度h0 ×2G で発
光時間T2 の間フラット発光する。さらに、図12
(B),(D)に示すように、メイン閃光発光時は、プ
リフラット発光の積分値Kpをもとにカメラから指示さ
れたゲインrに従い、閃光積分量Kp×2r で閃光発光
する。
【0050】図7にカメラのメインシーケンスフローを
示す。ステップ41(#41)でスタートすると、ステ
ップ42(#42)では、FELKボタンが押されたか
否かを判別し、押されたときはステップ43(#43)
に進み、押されていないときはステップ46(#46)
に進む。
【0051】ここで、FEロックは、ストロボをプリ発
光させ、その時の反射光量に基づいてレリーズの時のス
トロボ発光量を決定するものである。このFEロックの
操作性を向上させるためには、比較的狭い領域、すなわ
ち部分測光に相当する領域で測光を行なうのが便利であ
る。具体的には、測距点等にストロボの露出を適正にし
たい被写体を入れ、FELKボタンを押す。FELKボ
タンが押されると、主被写体の距離と反射率に依存する
情報として、プリフラット発光の反射光が測光され、測
光値がロックされる。こうして、プリ発光が行なわれた
後に、例えばフレーミングを変更する等しても、従来の
TTL調光と異なり、ロックされた測定値に基づく適正
な露光が得られる。
【0052】ステップ43(#43)では、FEロック
中にフレーミング変更等をするのに十分な時間をタイマ
ーにセットする。そしてステップ44(#44)では、
プリ発光aを呼び出す。
【0053】ここで後述するステップ57(#57)で
はプリ発光bが選択されるが、プリ発光bは、いわゆる
評価調光を行なうために分割測光センサーのほとんどを
使って、測光するものである。
【0054】一方、プリ発光aは、測距点等を含む1個
のセンサに対応する狭い部分での測光を行うようにして
操作性をよくしたものである。しかも、プリ発光aで
は、図12から分かるように、同じ発光強度で発光時間
をプリ発光bよりもかなり短い時間に設定しており、ス
トロボ発光用エネルギの無駄な消費を防止している。
【0055】ステップ45(#45)では、FEロック
状態であることを示すPREEND=1をセットする。
【0056】ステップ46(#46)では、SW1が押
されたか否かを判別し、押されたときはステップ47
(#47)に進み、押されていないときはステップ49
(#49)に進む。ステップ47(#47)では、視線
検知を行なう。
【0057】なお、スイッチ33,34によりAFSE
L=0〜2に設定されているときは、中央,左,右のう
ち任意の測距点が選択されているので、ステップ47
(#47)の視線検知は行わずステップ48(#48)
で選択された測距点に基づき測距する。また、AFSE
L=3のときは、視線検知により選択された測距点に基
づき、ステップ48(#48)でAF制御する。
【0058】ステップ49(#49)では、測光タイマ
ーのカウントを開始させる。ステップ50(#50)で
は、タイマーがカウントアップしたか否かを判別し、カ
ウントアップ(タイムアップ)したときはステップ51
(#51)に進み、タイムアップ前のときはステップ5
2(#52)に進む。ステップ51(#51)では、F
Eロック中を示すPREEND=0をセットし、ステッ
プ42(#42)に戻る。
【0059】ステップ52(#52)では、通常測光
し、ステップ53(#53)では、その測光値に基づい
て、評価測光やプログラム線図等に基づくシャッター秒
時Tvや絞り値Avの決定を行う。
【0060】そして、ステップ54(#54)では、T
v値やAv値の表示を行なう。
【0061】ステップ55(#55)では、SW2がオ
ンか否かを判別し、オンのときはステップ56(#5
6)に進んで、レリーズシーケンスに移り、オフのとき
はステップ42(#42)に戻る。
【0062】ステップ56(#56)ではPREEND
=1か否かを判別し、1のときはステップ58(#5
8)に進み、0のときは、ステップ57(#57)に進
む。
【0063】ステップ57(#57)では、主ミラー0
3のアップの前に、プリ発光bを行なう。これは、その
直後にメイン発光をひかえているので、プリ発光bとメ
イン発光とを合せて一括発光と称する。
【0064】ステップ58(#58)では、FEロック
か一括発光かに応じて、各々1コのセンサー又は複数の
センサーに対応したフラット発光のためのゲインG又は
閃光発光のためのゲインrを求める。また、シャッター
秒時が同調秒時(シャッターが全開になる最高速秒時)
よりも高速か否かに応じてG,rを算出する。
【0065】ステップ59(#59)では、主ミラー0
3をアップさせ、ステップ60(#60)では、シャッ
ター制御を行なう。
【0066】また、ステップ60では、シャッター制御
と同時に、ストロボへのデータ通信とストロボ発光のた
めの種々の指令の通信を行う。
【0067】ステップ61(#61)では、主ミラー0
3をダウンし、シャッターチャージおよびフィルム巻上
げを行ない、ステップ62(#62)では、PREEN
D=0をセットし、ステップ42(#42)に戻る。
【0068】次に、ステップ52,53,54,44,
57,58で用いられるサブルーチンについて説明す
る。
【0069】図8(A)は、ステップ52にて行われる
通常測光のサブルーチンを示している。ここでは、蛍光
灯等のフリッカーの影響を減らすために、約10msか
けて平均的な測光をする。具体的には、6つの測光セン
サーS0〜S5のすべての測光値を用いる。また、各々
の測光とともに、センサー毎にも8回AD変換し、これ
らの平均値をとっている。
【0070】さらに、より平均的な値を算出するためサ
ンプリングを10msの間できるだけ分散させている。
具体的には、ステップ74(#74)とステップ75
(#75)の2重のループとし、ステップ76(#7
6)でセンサー切り換えを行うことでこれを実現してい
る。こうして10ms間に、6×8=48回のAD変換
が行われるので、ステップ79(#79)では、測光セ
ンサーを切換えた後、10ms÷48回=208μsの
間待ってステップ75又はステップ74に戻る。なお、
ステップ74〜81(ステップ79を除く)において実
行に時間がかかれば、その分を208μsより前もって
差引いておくべきである。
【0071】ステップ71〜73(#71〜#73)で
は、変数SUM(i)を0にセットする。
【0072】ステップ76(#76)では、測光センサ
ーを選択し、ステップ77(#77)では、選択された
測光センサーによる測光値をAD変換し、ステップ78
(#78)では、SUM(i)にセンサー毎のAD変換
値を加算していく。それを、2重ループで10ms間に
48回くり返した後、センサー毎の平均測光値M(i)
をステップ82〜84(#82〜#84)で求め、ステ
ップ85(#85)でサブルーチンを終了する。
【0073】次に、ステップ53(#53)で行われる
Tv値、Av値の演算ルーチンを図7(B)を用いて説
明する。
【0074】ステップ86(#86)では、各測光セン
サーの平均測光値M(i)に基づいて制御EV値EVt
を求める。
【0075】EVtを求めるに当り、測光値に対し、レ
ベル補正、ゲイン補正、温度補正、レンズの開放絞りに
よる補正等の各種補正と、ISO感度(SV値)の加算
等を行なう。
【0076】また、ステップ86(#86)では、分割
測光センサーの測光値M(i)よりEVtを求めるため
に、評価測光などの測距点重点化や、逆光補正や、レン
ズの距離情報等による評価演算などが行なわれることが
ある。
【0077】ステップ87(#87)では、得られた制
御EVtに基づいて、図示しないプログラム線図からT
v値、Av値を求める。プログラムモード以外のTv優
先モードや、Av優先モードでは、Tv値、Av値の片
方がプリセットされ、もう一方が演算される。
【0078】ステップ88(#88)でこのサブルーチ
ンを終了する。
【0079】図9には、ステップ54(#54)で用い
られる表示サブルーチンを示す。
【0080】ステップ91(#91)では、ファインダ
ー表示器30にシャッター秒時Tvを表示させる。
【0081】また、ステップ92(#92)では絞り値
Avを表示させ、ステップ93(#93)では、合焦L
ED65にAF表示させる。
【0082】さらに、ステップ94(#94)では、測
距点61〜63をスーパーインポーズ表示させる。具体
的には、図1に示したLED(実際には3コある)27
を選択的に点灯させることにより、撮影者には、それに
対応する測距点が光って見える。
【0083】次に、ステップ95(#95)ではシャッ
ター秒時が同調秒時よりも高速か否かを判別し、高速な
らばステップ96(#96)に進み、図4(A)に示し
たマーク30aおよびマーク30cを表示させる。すな
わち、ハイスピードシンクロ表示を行う。高速でないと
きは、ステップ97(#97)に進み、マーク30aの
み表示させる。
【0084】さらに、ステップ98(#98)ではFE
LK中か否か(PREEND=1か否か)を判別し、P
REEND=1のときはステップ99(#99)に進
み、マーク30bの表示を追加する。
【0085】ステップ100(#100)では、AEモ
ードか否かを判別し、AEモードであるときはステップ
101(#101)に進み、マーク30a〜30cの表
示を消灯させ、ステップ102(#102)に進む。一
方、AEモードでないときは、そのままステップ102
(#102)に進み、このサブルーチンを終了する。
【0086】図10(A)には、ステップ44で用いら
れるプリ発光aのサブルーチンを示している。プリ発光
aは、FELKボタンを押すことにより実行されるFE
ロックのためのプリ発光のことである。
【0087】まず、ステップ111(#111)では高
速測光aを行なう。高速測光aは、図11のサブルーチ
ンに示すように、まずステップ141(#141)で測
距点を決定する。この決定は図14のサブルーチンに示
すように、まずステップ171(#171)で、2bi
tのAFSELスイッチによる設定値を読み込む。
【0088】次に、ステップ172(#172)で、A
FSEL=3か否かを判別し、AFSEL=3すなわち
視線検知モードならば、ステップ173(#173)に
進み、視線検知された測距点をPとする。デフォルトは
P=0すなわち中央とする。AFSEL=0〜2のとき
は任意の測距点を選択できるので、ステップ174(#
174)でP=AFSELとする。そして、ステップ1
75(#175)で測距点決定ルーチンを終了する。
【0089】このようにして決定された測距点におい
て、高速測光aのルーチンで100μsの間測光を行な
う。すなわち、ステップ142(#142)でSUM=
0とし、ステップ144(#144)で測距点Pに対応
するセンサーを選択する。
【0090】ステップ145(#145)で選択された
センサーによる測光値をAD変換し、ステップ146
(#146)でAD変換値を積算し、ステップ147
(#147)で12.5μsの経過を待って、ステップ
148(#148)からステップ143に戻る。こうし
て、ステップ143〜148を8回繰り返す。次にステ
ップ149(#149)で測光値の平均値M(p)を算
出し、ステップ150(#150)で高速測光aのルー
チンを終了する。
【0091】高速測光aが終了すると、プリ発光aのル
ーチンでは、ステップ112(#112)で、定常外光
測光値A(p)としてメモリする。次に、ステップ11
3(#113)で、プリ発光時間T0=200μsとし
ストロボに通信する。そして、ステップ114(#11
4)で、ストロボに対しプリ発光指令を出す。
【0092】なお、高速測光aの時間100μsに対
し、プリ発光時間T0を200μsとしたのは、ストロ
ボのフラット発光開始後しばらくは、キセノン管44
が、定常状態になっていないために、発光強度が不安定
になる上、測光センサーも、急に光電流が増えるため
に、測光値出力もしばらくの間不安定になるので、これ
らが安定するまで所要の待ち時間を設ける必要があるか
らである。このため、ステップ115(#115)で
は、200μs−100μs=100μsのダミー待ち
時間を設定している。
【0093】ダミー待ち時間終了すると、ステップ11
6(#116)で高速測光aを呼び出して、発光強度h
0 でフラット発光しているストロボによる被写体反射光
を測光し、平均測光値M(p)をステップ117(#1
17)でF(p)としてメモリーする。F(p)は、図
15のゲイン演算ルーチンにおいてゲインG(p)を求
める時に使われる。ステップ118(#118)で、プ
リ発光aのルーチンを終了する。
【0094】図10(B)に、ステップ57で用いられ
るプリ発光bのサブルーチンを示す。これはFELKボ
タンのオン操作によって実行されるものではなく、レリ
ーズボタンのSW2のオン操作により実行されるもので
ある。また、操作性を向上させることを目的に、評価調
光としてフレーム全体の被写体の調光バランスをとるた
め、6つの測光センサー全てを使ってプリ測光する。
【0095】まず、ステップ121(#121)では、
高速測光bを行なう。この高速測光bは、図13のサブ
ルーチンに示すように、まず、ステップ153〜158
(#153から#158)で、1つのセンサーSiにつ
いて、100μs間に8回AD変換して、その平均値を
ステップ159(#159)でM(i)として求めてい
る。これらのステップ153〜159(#153〜#1
59)は、前述した高速測光aのサブルーチンのステッ
プ143〜159(#143〜#149)に対応してい
る。
【0096】ステップ152(#152)では、作業領
域の平均測光値SUMを0にセットする。ここで、ステ
ップ151(#151)からステップ160(#16
0)の間で、6つの測光センサーの全てについて平均測
光値を求めているが、領域S5の平均測光値の算出から
始まって領域S0の平均測光値の算出に終わるという、
通常とは逆の順序で平均測光値の算出を行っている。こ
れは、外光の定常光の測光と異なり、プリフラット発光
の場合はキセノン管や測光センサーの事情により発光開
始後しばらくは測光センサー出力が不安定なので、重要
な測光領域であるS0やS2をできるだけ後に回して、
より正確な測定値を得るためである。
【0097】こうして各領域S0〜S5の平均測光値を
算出した後、ステップ161(#161)に進み、高速
測光bのルーチンを終了する。プリ発光bのルーチンに
戻ると、ステップ122〜124(#122〜#12
4)では各々外光定常光測光値を算出し、A(i)とし
てメモリーする。次にステップ125(#125)にお
いて、プリ発光時間をT0=700μsにセットし、ス
トロボに通信する。700μsに設定したのは、高速測
光bが全部で600μsかかるので、待ち時間を100
μs確保し、プリフラット発光の立上り時の不安定な発
光状態での測光を避けるためである。
【0098】ステップ126(#126)でプリ発光指
令を出し、ストロボの発光を開始させる。ステップ12
7(#127)で100μs間待った後、ステップ12
8(#128)で再度高速測光bを行なう。
【0099】そして、プリフラット発光の被写体反射光
を各分割センサーで測光した測光値M(i)を、ステッ
プ129〜131(#129〜#131)でF(i)と
してメモリーする。そして、ステップ132(#13
2)でプリ発光bのルーチンを終了する。
【0100】ところで、図17(B)に示すように、ス
テップ121のA(i)測光(図中のAb)とステップ
128のF(i)測光(図中のFb)は、約700μs
程離れた時間で行われるが、本来、これらの測光は、後
にプリ発光時の測光値から外光成分を除去してストロボ
光成分を算出する演算である2F(i)−2A(i)を行なうた
めに、できるだけ近い時刻で行うことが望ましい。ここ
で、700μsはフリッカー周期10msに比べて極め
て小さく、700μs間のフリッカー出力の変化は小さ
いので、2F(i)−2A(i)の演算結果は、ストロボ光成分
のみの測光値に近いものと考えられる。このため、この
演算結果を用いてメイン発光を制御すれば、適正なメイ
ン発光を得ることができる。
【0101】なお、プリ発光aのときのステップ111
のA(p)測光動作とステップ116のF(p)測光動
作との間ではさらに条件がよい。この時は時間差はわず
か200μsであり、フリッカーの影響はほぼ完全に除
去できる。
【0102】また、図10(C)に示すように、ステッ
プ111でA(i)測光動作を行った後、ステップ11
9(#119)においてA(i)測光動作開始から電灯
線フリッカー1周期分の時間が経過するまで待った上で
ステップ112に進み、F(i)測光動作を行うように
してもよい。ここで、例えば、周波数50Hzの電灯線
フリッカーの下では、実効値周期は10msであるた
め、プリ発光aを行う場合は、10ms−200μs=
9.8msをステップ119における待ち時間とするの
が望ましい。これにより、図17(C)から分かるよう
に、A(i)測光時Acの測光値とF(i)測光時Fc
の外光成分とがほぼ一致し、演算2F(i)−2A(i)を行な
うことにより正確なストロボ光成分が得られる。
【0103】なお、周波数60Hzの電灯線フリッカー
の下では、実効値周期は8.3msであるため、プリ発
光bを行う場合は、ステップ124とステップ125の
間に、8.3ms−700μs=7.6msだけ待つス
テップを挿入すればよい。
【0104】また、測光センサによりフリッカー周期を
測定できるようにして、50Hzの場合と60Hzの場
合とで待ち時間の自動切換えを行えるようにすれば、よ
り完全なストロボ光成分の抽出が行える。
【0105】図15に、ステップ58で用いられるゲイ
ン演算ルーチンを示している。このルーチンについて
は、すでに、図5を用いてプリ発光によるメイン発光制
御システムの概念として説明してあり、ステップ181
〜183(#181〜#183)では、ステップ04と
同じようにゲインG(i)を求める演算を行う。
【0106】ステップ185(#185)では、ステッ
プ05と同じようにG(i)からGを求めるいわゆる至
近優先評価調光を行なう。但し、ステップ184(#1
84)でFEロック中でない、いわゆる一括発光である
と判別されたときに限りステップ185が実行され、F
Eロック中と判別されたときはステップ186(#18
6)に進み、測距点Pに依存するG(p)をGとして採
用する。ステップ187(#187)では制御シャッタ
ー秒時Tv(アペックス演算値)を実時間伸長してT1
とする。
【0107】ステップ188(#188)では、シャッ
ター秒時が同調秒時よりも高速である場合も含めてステ
ップ8と同様にして閃光ゲインrを求める。ステップ1
89(#189)でゲイン演算ルーチンを終了する。
【0108】図16に、ステップ60で用いられるシャ
ッター制御及びストロボ発光指令のルーチンを示す。
【0109】ステップ191(#191)では、シャッ
ター秒時が同調秒時より高速か否かを判別し、高速のと
きはステップ192(#192)に進み、発光強度ゲイ
ンGをストロボに通信し、さらにステップ193(#1
93)でシャッター秒時T1に安全しろであるαmsを
加算したT2 をメインフラット発光時間としてストロボ
に通信する。そして、ステップ194(#194)で発
光指令を行う。
【0110】その後、ステップ195(#195)で先
幕走行をスタートさせ、ステップ196(#196)で
シャッター秒時T1 の間待った後、ステップ197(#
197)で後幕走行をスタートさせ、ステップ198
(#198)で待ち時間100msまたは後幕走行の完
了を待って、ステップ199(#199)に進み、この
ルーチンを終了する。
【0111】ステップ191(#191)でシャッター
秒時が同調秒時より低速と判別したときは、ステップ2
00(#200)で閃光発光ゲインrをストロボに通信
し、ステップ201(#201)で先幕走行をスタート
させ、スイッチ202(#202)でシャッター秒時T
1 のカウントを開始し、ステップ203(#203)で
先幕走行の完了を待って、ステップ204(#204)
でメイン閃光発光指令を出す。なお、ステップ203
(#203)では、X接点がオンになったことによりス
テップ204に進んでもよい。
【0112】ステップ205(#205)でシャッター
秒時T1 がカウントアップしたことを判別したときは、
ステップ197(#197)に進んで、後幕走行をスタ
ートさせ、後幕走行が完了したらステップ199(#1
99)に進んで、このルーチンを終了する。
【0113】なお、本発明は、フィルム以外の画像記録
媒体を用いるカメラシステムにも適用でき、磁気以外の
方法で撮影情報が書き込める画像記録媒体を用いるカメ
ラシステムにも適用できる。
【0114】また、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0115】しかも、本発明は、一眼レフカメラ、レン
ズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメ
ラ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さ
らにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用さ
れる装置またはこれらを構成する要素に対しても適用で
きる。
【0116】(実施形態と請求の範囲との関係)上記実
施形態におけるステップ01,ステップ116およびス
テップ128は、請求項1および2にいう測光制御手段
のうちプリ発光時に測光を行う手段に相当し、上記実施
形態におけるステップ02,ステップ111およびステ
ップ121は、請求項1および請求項2にいう測光制御
手段のうちプリ発光前に測光を行う手段に相当する。ま
た、上記実施形態におけるステップ119は、請求項2
にいう測光制御手段のうち外光フリッカーの周期に同期
させて測光を行う手段に相当する。
【0117】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、プリ発光時測光だけでなくプリ発光の直前にも測光
を行うようにしている。このため、本発明を用いれば、
プリ発光前に外光測光を行った後、外光成分が外光フリ
ッカーによりあまり変化しないうちにほぼ連続してプリ
発光測光を行うことでき、プリ発光時測光値からプリ発
光前の外光測光値を差し引いたものをストロボ光成分に
近付けることができる。また、本願第2の発明では、外
光フリッカーの周期に同期させてプリ発光前の測光およ
びプリ発光時測光を行うようにしている。このため、本
発明を用いれば、プリ発光前測光値とプリ発光時測光値
に含まれる外光成分とをほぼ一致させることができ、正
確なストロボ光成分を得ることができる。
【0119】したがって、上記第1および第2のいずれ
かの発明により得られたストロボ光成分を用いれば、メ
イン発光を適正かつ安定的に制御することができ、信頼
性が高く同一シーンに対する再現性も高いカメラシステ
ムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のカメラシステムの光学
系全体図である。
【図2】上記カメラシステムの電気回路ブロック図であ
る。
【図3】上記カメラシステムの電気回路ブロック図であ
る。
【図4】上記カメラシステムのファインダー図、多分割
測光センサおよび多点AFセンサの配置図である。
【図5】上記カメラシステムの制御フローである。
【図6】上記カメラシステムの制御フローである。
【図7】上記カメラシステムの制御フローである。
【図8】上記カメラシステムの制御フローである。
【図9】上記カメラシステムの制御フローである。
【図10】上記カメラシステムの制御フローである。
【図11】上記カメラシステムの制御フローである。
【図12】上記カメラシステムによるストロボ発光制御
の概念図である。
【図13】上記カメラシステムの制御フローである。
【図14】上記カメラシステムの制御フローである。
【図15】上記カメラシステムの制御フローである。
【図16】上記カメラシステムの制御フローである。
【図17】従来および上記カメラシステムにおける外光
測光とプリ発光測光との関係を示す概念図である。
【符号の説明】
21 分割測光センサ 33,34 測距点選択スイッチ 35 FEロックボタン 36 レリーズボタン 44 キセノン管 49 積分センサ 51 発光強度制御用センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボをメイン発光させる前にプリ発
    光させるカメラシステムにおいて、 前記プリ発光の直前および前記プリ発光時に測光を行う
    測光制御手段を有することを特徴とするカメラシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 ストロボをメイン発光させる前にプリ発
    光させるカメラシステムにおいて、 外光フリッカーの周期に同期させて、前記プリ発光前の
    測光および前記プリ発光時の測光を行う測光制御手段を
    有することを特徴とするカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記測光制御手段による前記プリ発光前
    の測光値と前記プリ発光時の測光値とを用いて前記プリ
    発光時の測光値におけるストロボ発光成分を算出し、こ
    のストロボ発光成分に基づいて前記メイン発光を制御す
    るストロボ制御手段を有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載のカメラシステム。
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