JPH0953539A - 燃料ポンプの支持構造 - Google Patents
燃料ポンプの支持構造Info
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- JPH0953539A JPH0953539A JP7203676A JP20367695A JPH0953539A JP H0953539 A JPH0953539 A JP H0953539A JP 7203676 A JP7203676 A JP 7203676A JP 20367695 A JP20367695 A JP 20367695A JP H0953539 A JPH0953539 A JP H0953539A
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- pump
- fuel pump
- fuel vapor
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インタンク型の燃料ポンプから排出された燃
料蒸気が燃料フィルターから吸い込まれてポンプ効率が
低下するのを防止する。 【解決手段】 燃料タンクの開口部12 を閉塞するカバ
ープレート13から垂下した支持ステー36にマウント
ラバー24を介して燃料ポンプ22の下端部が嵌合支持
され、燃料ポンプ22から下方に延びる吸入管26の下
端に燃料フィルター27が設けられる。燃料ポンプ22
の下面とマウントラバー24の底部支持面245 との間
に形成した空間38に排出された燃料蒸気は、マウント
ラバー24の側部支持面243 に凹設した6本の燃料蒸
気排出溝248 と燃料ポンプ22の側面との間に案内さ
れ、燃料フィルター27から遠く離れた燃料タンクの上
部空間に向けて排出される。
料蒸気が燃料フィルターから吸い込まれてポンプ効率が
低下するのを防止する。 【解決手段】 燃料タンクの開口部12 を閉塞するカバ
ープレート13から垂下した支持ステー36にマウント
ラバー24を介して燃料ポンプ22の下端部が嵌合支持
され、燃料ポンプ22から下方に延びる吸入管26の下
端に燃料フィルター27が設けられる。燃料ポンプ22
の下面とマウントラバー24の底部支持面245 との間
に形成した空間38に排出された燃料蒸気は、マウント
ラバー24の側部支持面243 に凹設した6本の燃料蒸
気排出溝248 と燃料ポンプ22の側面との間に案内さ
れ、燃料フィルター27から遠く離れた燃料タンクの上
部空間に向けて排出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクの上面
に形成した開口部を閉塞するカバープレートから該燃料
タンクの内部に支持部材を垂下させ、この支持部材に支
持したマウントラバーに燃料ポンプの下端部が嵌合する
概略カップ状のポンプ支持面を形成してなる燃料ポンプ
の支持構造に関する。
に形成した開口部を閉塞するカバープレートから該燃料
タンクの内部に支持部材を垂下させ、この支持部材に支
持したマウントラバーに燃料ポンプの下端部が嵌合する
概略カップ状のポンプ支持面を形成してなる燃料ポンプ
の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気モータを一体に有する燃料ポンプを
燃料タンクの内部に浸漬して使用する所謂インタンク型
の燃料ポンプは従来周知である。かかるインタンク型の
燃料ポンプは燃料タンクの開口部を閉塞するカバープレ
ートの下面に支持部材を介して吊り下げ支持されてお
り、燃料ポンプを前記開口部を通して燃料タンクの内部
に出し入れできる構造としてメンテナンスの利便性を向
上させている。
燃料タンクの内部に浸漬して使用する所謂インタンク型
の燃料ポンプは従来周知である。かかるインタンク型の
燃料ポンプは燃料タンクの開口部を閉塞するカバープレ
ートの下面に支持部材を介して吊り下げ支持されてお
り、燃料ポンプを前記開口部を通して燃料タンクの内部
に出し入れできる構造としてメンテナンスの利便性を向
上させている。
【0003】ところで、燃料ポンプのインペラが燃料を
吸引する際の圧力低下により、特に高温時に燃料が減圧
沸騰して燃料ポンプの内部に燃料蒸気が発生する。この
燃料蒸気は、燃料ポンプに形成した燃料蒸気排出孔から
燃料タンクの内部空間に排出される。
吸引する際の圧力低下により、特に高温時に燃料が減圧
沸騰して燃料ポンプの内部に燃料蒸気が発生する。この
燃料蒸気は、燃料ポンプに形成した燃料蒸気排出孔から
燃料タンクの内部空間に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にインタンク型の
燃料ポンプは、燃料タンクの底部近傍に配置した燃料フ
ィルターを経て燃料を吸い込むため、ポンプハウジング
の下部に設けたインペラをその上部に設けた電気モータ
で駆動するようになっている。従って、燃料蒸気排出孔
が燃料フィルターに近いポンプハウジングの下部に形成
されることになり、燃料蒸気排出孔から排出された燃料
が拡散して燃料フィルターから吸い込まれ易く、これが
ポンプ効率を低下させる原因となっている。
燃料ポンプは、燃料タンクの底部近傍に配置した燃料フ
ィルターを経て燃料を吸い込むため、ポンプハウジング
の下部に設けたインペラをその上部に設けた電気モータ
で駆動するようになっている。従って、燃料蒸気排出孔
が燃料フィルターに近いポンプハウジングの下部に形成
されることになり、燃料蒸気排出孔から排出された燃料
が拡散して燃料フィルターから吸い込まれ易く、これが
ポンプ効率を低下させる原因となっている。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、燃料ポンプを支持するマウントラバーの形状を改良
することにより燃料ポンプから排出された燃料蒸気が燃
料フィルターに吸い込まれるのを防止することを目的と
する。
で、燃料ポンプを支持するマウントラバーの形状を改良
することにより燃料ポンプから排出された燃料蒸気が燃
料フィルターに吸い込まれるのを防止することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、燃料タンクの上面に
形成した開口部を閉塞するカバープレートから該燃料タ
ンクの内部に支持部材を垂下させ、この支持部材に支持
したマウントラバーに燃料ポンプの下端部が嵌合する概
略カップ状のポンプ支持面を形成してなる燃料ポンプの
支持構造であって、燃料ポンプの下端部に設けた燃料蒸
気排出孔をポンプ支持面に開口させるとともに、ポンプ
支持面に燃料蒸気排出孔から排出された燃料蒸気を燃料
ポンプの側面に沿って上方に導く燃料蒸気案内溝を形成
し、更に燃料ポンプが吸い込む燃料を濾過する燃料フィ
ルターをマウントラバーの下方に配置したことを特徴と
する。
に、請求項1に記載された発明は、燃料タンクの上面に
形成した開口部を閉塞するカバープレートから該燃料タ
ンクの内部に支持部材を垂下させ、この支持部材に支持
したマウントラバーに燃料ポンプの下端部が嵌合する概
略カップ状のポンプ支持面を形成してなる燃料ポンプの
支持構造であって、燃料ポンプの下端部に設けた燃料蒸
気排出孔をポンプ支持面に開口させるとともに、ポンプ
支持面に燃料蒸気排出孔から排出された燃料蒸気を燃料
ポンプの側面に沿って上方に導く燃料蒸気案内溝を形成
し、更に燃料ポンプが吸い込む燃料を濾過する燃料フィ
ルターをマウントラバーの下方に配置したことを特徴と
する。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記燃料蒸気案内溝を燃料ポンプの
側面を囲むように複数形成したことを特徴とする。
1の構成に加えて、前記燃料蒸気案内溝を燃料ポンプの
側面を囲むように複数形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の構成によれば、燃料ポンプの運転に
伴って発生した燃料蒸気は、燃料ポンプの下端部に設け
た燃料蒸気排出孔からマウントラバーのポンプ支持面に
向けて排出され、ポンプ支持面に形成した燃料蒸気案内
溝に案内されて燃料ポンプの側面に沿って上昇する。従
って、マウントラバーの下方に配置した燃料フィルター
の近傍に燃料蒸気が拡散することがなくなり、燃料蒸気
の吸い込みによるポンプ効率の低下が防止される。
伴って発生した燃料蒸気は、燃料ポンプの下端部に設け
た燃料蒸気排出孔からマウントラバーのポンプ支持面に
向けて排出され、ポンプ支持面に形成した燃料蒸気案内
溝に案内されて燃料ポンプの側面に沿って上昇する。従
って、マウントラバーの下方に配置した燃料フィルター
の近傍に燃料蒸気が拡散することがなくなり、燃料蒸気
の吸い込みによるポンプ効率の低下が防止される。
【0009】請求項2の構成によれば、マウントラバー
のポンプ支持面に燃料ポンプの下端部を嵌合させると
き、複数の燃料蒸気案内溝の作用で前記嵌合作業を容易
に行うことができる。
のポンプ支持面に燃料ポンプの下端部を嵌合させると
き、複数の燃料蒸気案内溝の作用で前記嵌合作業を容易
に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は自動車の燃料タンクの斜視図、図2は図1
の2方向拡大矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図
4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面
図、図6は図3の6−6線断面図である。
ので、図1は自動車の燃料タンクの斜視図、図2は図1
の2方向拡大矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図
4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面
図、図6は図3の6−6線断面図である。
【0012】図1に示すように、自動車の車体フロア下
方に配置固定される金属製の燃料タンクTは、そのタン
ク本体1の上部隆起部11 に着脱自在に固定されるポン
プユニットPを備える。タンク本体1の上部隆起部11
には、前記ポンプユニットPに加えて、燃料タンクT内
の燃料の液面を検出する液面計ユニット2と、図示せぬ
キャニスタとの間に介装される2ウェイバルブ3と、前
記2ウェイバルブ3を迂回するバイパス通路を開閉する
カットバルブ4とが装着される。
方に配置固定される金属製の燃料タンクTは、そのタン
ク本体1の上部隆起部11 に着脱自在に固定されるポン
プユニットPを備える。タンク本体1の上部隆起部11
には、前記ポンプユニットPに加えて、燃料タンクT内
の燃料の液面を検出する液面計ユニット2と、図示せぬ
キャニスタとの間に介装される2ウェイバルブ3と、前
記2ウェイバルブ3を迂回するバイパス通路を開閉する
カットバルブ4とが装着される。
【0013】図2及び図3から明らかなように、タンク
本体1の上部隆起部11 には円形の開口部12 が形成さ
れており、ポンプユニットPの上部に設けられた円盤状
のカバープレート13が前記開口部12 を覆うように上
部隆起部11 に装着され、6本のスタッドボルト11…
及び6個のナット12…によって着脱自在に固定され
る。このとき、カバープレート13の周縁部下面と上部
隆起部11 上面との間に、シール部材14が挟持され
る。
本体1の上部隆起部11 には円形の開口部12 が形成さ
れており、ポンプユニットPの上部に設けられた円盤状
のカバープレート13が前記開口部12 を覆うように上
部隆起部11 に装着され、6本のスタッドボルト11…
及び6個のナット12…によって着脱自在に固定され
る。このとき、カバープレート13の周縁部下面と上部
隆起部11 上面との間に、シール部材14が挟持され
る。
【0014】カバープレート13の下面には、側面視で
逆「J」字状に形成された支持ステー36上端部が溶接
される。カバープレート13を貫通するリターンパイプ
37は、カバープレート13から垂下する支持ステー3
6の側面に凹設したパイプ溝361 に嵌合して溶接され
る(図4参照)。リターンパイプ37の上端は90°折
り曲げられて継手部371 が形成されており、そこにエ
ンジンからの余剰燃料を戻すリターンホース19が接続
される。支持ステー36にリターンパイプ37を溶接し
たことにより、両者が相互に補強し合って剛性が高めら
れる。
逆「J」字状に形成された支持ステー36上端部が溶接
される。カバープレート13を貫通するリターンパイプ
37は、カバープレート13から垂下する支持ステー3
6の側面に凹設したパイプ溝361 に嵌合して溶接され
る(図4参照)。リターンパイプ37の上端は90°折
り曲げられて継手部371 が形成されており、そこにエ
ンジンからの余剰燃料を戻すリターンホース19が接続
される。支持ステー36にリターンパイプ37を溶接し
たことにより、両者が相互に補強し合って剛性が高めら
れる。
【0015】支持ステー36の下端に、概略環状のマウ
ントブラケット21から上方に延びる腕部215 が溶接
される。マウントブラケット21の内周は外向きに折り
曲げられてマウントラバー支持縁216 が形成される。
ントブラケット21から上方に延びる腕部215 が溶接
される。マウントブラケット21の内周は外向きに折り
曲げられてマウントラバー支持縁216 が形成される。
【0016】図5を併せて参照すると明らかなように、
概略円柱状に形成されて内部に電気モータを一体に収納
した燃料ポンプ22の下端部が、マウントブラケット2
1に固定したマウントラバー24に支持される。マウン
トラバー24は概略円筒状の円筒部241 と、この円筒
部241 の内部を上下に仕切る底壁部242 とを備え
る。円筒部241 の下端外周に形成した支持溝247 を
マウントブラケット21のマウントラバー支持縁216
に嵌合させることにより、マウントラバー24がマウン
トブラケット21に固定される。
概略円柱状に形成されて内部に電気モータを一体に収納
した燃料ポンプ22の下端部が、マウントブラケット2
1に固定したマウントラバー24に支持される。マウン
トラバー24は概略円筒状の円筒部241 と、この円筒
部241 の内部を上下に仕切る底壁部242 とを備え
る。円筒部241 の下端外周に形成した支持溝247 を
マウントブラケット21のマウントラバー支持縁216
に嵌合させることにより、マウントラバー24がマウン
トブラケット21に固定される。
【0017】円筒部241 の上部内周には、燃料ポンプ
22の下端が嵌合する側部支持面243 が形成されると
ともに、円筒部241 の上部外周には保持リング25が
嵌合するリング溝244 が形成される。また底壁部24
2 の上面には燃料ポンプ22の下面が対向する底部支持
面245 が形成される。これら側部支持面243 及び底
部支持面245 により、概略カップ状のポンプ支持面が
構成される。
22の下端が嵌合する側部支持面243 が形成されると
ともに、円筒部241 の上部外周には保持リング25が
嵌合するリング溝244 が形成される。また底壁部24
2 の上面には燃料ポンプ22の下面が対向する底部支持
面245 が形成される。これら側部支持面243 及び底
部支持面245 により、概略カップ状のポンプ支持面が
構成される。
【0018】燃料ポンプ22の下面から下方に延びる吸
入管26は、マウントラバー24の底壁部242 に形成
した吸入管挿通孔249 を下方に貫通し、その下端に燃
料フィルター27が装着される。燃料ポンプ22の上面
から上方に延びる吐出管28と、カバープレート13を
貫通して溶接されたフィードパイプ29の下端とが第1
フィードホース30により接続され、フィードパイプ2
9の上端を90°屈曲させて形成した継手部291 にエ
ンジンに連なる第2フィードホース31が接続される。
入管26は、マウントラバー24の底壁部242 に形成
した吸入管挿通孔249 を下方に貫通し、その下端に燃
料フィルター27が装着される。燃料ポンプ22の上面
から上方に延びる吐出管28と、カバープレート13を
貫通して溶接されたフィードパイプ29の下端とが第1
フィードホース30により接続され、フィードパイプ2
9の上端を90°屈曲させて形成した継手部291 にエ
ンジンに連なる第2フィードホース31が接続される。
【0019】マウントラバー24の下端部(即ち、マウ
ントブラケット21に接続される支持溝247 の近傍に
おける直径は)、マウントラバー24の上端部(即ち、
側部支持面243 の近傍における直径)よりも大きく設
定されており、これにより燃料ポンプ22の安定した支
持が図られている。
ントブラケット21に接続される支持溝247 の近傍に
おける直径は)、マウントラバー24の上端部(即ち、
側部支持面243 の近傍における直径)よりも大きく設
定されており、これにより燃料ポンプ22の安定した支
持が図られている。
【0020】燃料ポンプ22の上面にコネクタ32を介
して接続されたリード線33はカバープレート13を貫
通し、該カバープレート13の上面においてコネクタ3
4を介してリード線35に接続される。
して接続されたリード線33はカバープレート13を貫
通し、該カバープレート13の上面においてコネクタ3
4を介してリード線35に接続される。
【0021】図3及び図6から明らかなように、燃料ポ
ンプ22の下面には円弧状に形成された3本の脚部22
2 …が突設されており、これら脚部222 …の下端をマ
ウントラバー24の底部支持面245 に当接させること
により、燃料ポンプ22の下面と底部支持面245 との
間に空間38が形成される。そして、この空間38に臨
む燃料ポンプ22の下面に、該燃料ポンプ22の内部に
おいて発生した燃料蒸気を外部に排出する燃料蒸気排出
孔221 が形成される。マウントラバー24の側部支持
面243 には60°間隔で6本の燃料蒸気排出溝248
…が凹設される。各燃料蒸気排出溝248 …の下端は前
記空間38に連通するとともに、上端は燃料タンクTの
内部空間に連通する。
ンプ22の下面には円弧状に形成された3本の脚部22
2 …が突設されており、これら脚部222 …の下端をマ
ウントラバー24の底部支持面245 に当接させること
により、燃料ポンプ22の下面と底部支持面245 との
間に空間38が形成される。そして、この空間38に臨
む燃料ポンプ22の下面に、該燃料ポンプ22の内部に
おいて発生した燃料蒸気を外部に排出する燃料蒸気排出
孔221 が形成される。マウントラバー24の側部支持
面243 には60°間隔で6本の燃料蒸気排出溝248
…が凹設される。各燃料蒸気排出溝248 …の下端は前
記空間38に連通するとともに、上端は燃料タンクTの
内部空間に連通する。
【0022】次に、前述の構成を備えた本発明の第1実
施例の作用について説明する。
施例の作用について説明する。
【0023】リード線35、コネクタ34、リード線3
3及びコネクタ32を介して燃料ポンプ22に給電する
と、燃料ポンプ22が駆動されて燃料タンクT内の燃料
が燃料フィルター27及び吸入管26を経て吸入され、
吐出管28、第1フィードホース30、フィードパイプ
29及び第2フィードホース31を経てエンジンに送給
される。エンジンにおいて消費されなかった余剰燃料は
リターンホース19及びリターンパイプ37の内部を通
過して燃料タンクT内に戻される。
3及びコネクタ32を介して燃料ポンプ22に給電する
と、燃料ポンプ22が駆動されて燃料タンクT内の燃料
が燃料フィルター27及び吸入管26を経て吸入され、
吐出管28、第1フィードホース30、フィードパイプ
29及び第2フィードホース31を経てエンジンに送給
される。エンジンにおいて消費されなかった余剰燃料は
リターンホース19及びリターンパイプ37の内部を通
過して燃料タンクT内に戻される。
【0024】燃料ポンプ22の下端部はマウントラバー
24の円筒部241 の内周に形成した側部支持面243
に嵌合支持されているので、その円筒部241 を低ばね
化して振動の伝達を防止しても燃料ポンプ22の支持が
不安定になることはない。その結果、燃料ポンプ22の
振動が燃料タンクTを介して車体に伝達されることが防
止され、燃料ポンプ22の振動に起因する騒音を低減す
ることができるばかりか、車体の振動が燃料タンクTを
介して燃料ポンプ22に伝達されることが防止され、燃
料ポンプ22の電気モータのブラシやコンミテータの耐
久性を向上させることができる。
24の円筒部241 の内周に形成した側部支持面243
に嵌合支持されているので、その円筒部241 を低ばね
化して振動の伝達を防止しても燃料ポンプ22の支持が
不安定になることはない。その結果、燃料ポンプ22の
振動が燃料タンクTを介して車体に伝達されることが防
止され、燃料ポンプ22の振動に起因する騒音を低減す
ることができるばかりか、車体の振動が燃料タンクTを
介して燃料ポンプ22に伝達されることが防止され、燃
料ポンプ22の電気モータのブラシやコンミテータの耐
久性を向上させることができる。
【0025】さて、燃料ポンプ22が燃料タンクT内の
燃料を吸引するとき、その内部で減圧された燃料が減圧
沸騰することにより燃料蒸気が発生する。燃料蒸気は燃
料ポンプ22の下面の燃料蒸気排出孔221 から空間3
8に排出され、そこから6本の燃料蒸気排出溝248 …
に案内されて燃料タンクTの内部に排出される。このよ
うに、燃料蒸気排出溝248 …により空間38内の燃料
蒸気を燃料ポンプ22の側面に沿って上方に案内してい
るので、燃料ポンプ22の下方に配置された燃料フィル
ター27の近傍に燃料蒸気が拡散することがなくなり、
燃料ポンプ22が燃料蒸気を吸い込んでポンプ効率の低
下を招く不具合が解消される。
燃料を吸引するとき、その内部で減圧された燃料が減圧
沸騰することにより燃料蒸気が発生する。燃料蒸気は燃
料ポンプ22の下面の燃料蒸気排出孔221 から空間3
8に排出され、そこから6本の燃料蒸気排出溝248 …
に案内されて燃料タンクTの内部に排出される。このよ
うに、燃料蒸気排出溝248 …により空間38内の燃料
蒸気を燃料ポンプ22の側面に沿って上方に案内してい
るので、燃料ポンプ22の下方に配置された燃料フィル
ター27の近傍に燃料蒸気が拡散することがなくなり、
燃料ポンプ22が燃料蒸気を吸い込んでポンプ効率の低
下を招く不具合が解消される。
【0026】また、マウントラバー24の側部支持面2
43 に形成された6個の燃料蒸気排出溝248 …によ
り、組立時に側部支持面243 に燃料ポンプ22の下端
部を嵌合させる際の作業性を向上させることができる。
そしてマウントラバー24が燃料に浸漬されて膨潤して
も、保持リング25で円筒部241 の外周を押さえるこ
とにより、側部支持面243 からの燃料ポンプ22の脱
落を確実に防止することができる。
43 に形成された6個の燃料蒸気排出溝248 …によ
り、組立時に側部支持面243 に燃料ポンプ22の下端
部を嵌合させる際の作業性を向上させることができる。
そしてマウントラバー24が燃料に浸漬されて膨潤して
も、保持リング25で円筒部241 の外周を押さえるこ
とにより、側部支持面243 からの燃料ポンプ22の脱
落を確実に防止することができる。
【0027】次に、図7を参照して本発明の第2実施例
を説明する。
を説明する。
【0028】第2実施例は、燃料ポンプ22の下面に、
円弧状に形成された2本の脚部22 2 ,222 と、燃料
蒸気を案内する通路39を画成するための案内壁223
とが形成される。そして、燃料ポンプ22から燃料蒸気
を外部に排出する燃料蒸気排出孔221 が前記通路39
に開口するとともに、この通路39の下流端に連通する
ようにマウントラバー24の側部支持面243 に1本の
燃料蒸気排出溝248が凹設される。燃料蒸気排出溝2
48 の上端は燃料タンクTの内部空間に連通する。
円弧状に形成された2本の脚部22 2 ,222 と、燃料
蒸気を案内する通路39を画成するための案内壁223
とが形成される。そして、燃料ポンプ22から燃料蒸気
を外部に排出する燃料蒸気排出孔221 が前記通路39
に開口するとともに、この通路39の下流端に連通する
ようにマウントラバー24の側部支持面243 に1本の
燃料蒸気排出溝248が凹設される。燃料蒸気排出溝2
48 の上端は燃料タンクTの内部空間に連通する。
【0029】この第2実施例によれば、燃料ポンプ22
の下面の燃料蒸気排出孔221 から通路39に排出され
た燃料蒸気は、通路39からマウントラバー24の燃料
蒸気排出溝248 に案内されて燃料タンクTの内部に排
出される。而して、燃料蒸気排出溝248 により燃料蒸
気を燃料ポンプ22の側面に沿って上方に案内し、燃料
フィルター27の近傍に燃料蒸気が拡散しないようにし
て燃料ポンプ22が燃料蒸気を吸い込む不具合を解消す
ることができる。
の下面の燃料蒸気排出孔221 から通路39に排出され
た燃料蒸気は、通路39からマウントラバー24の燃料
蒸気排出溝248 に案内されて燃料タンクTの内部に排
出される。而して、燃料蒸気排出溝248 により燃料蒸
気を燃料ポンプ22の側面に沿って上方に案内し、燃料
フィルター27の近傍に燃料蒸気が拡散しないようにし
て燃料ポンプ22が燃料蒸気を吸い込む不具合を解消す
ることができる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0031】例えば、実施例では燃料ポンプ22の下面
とマウントラバー24の底部支持面245 との間に空間
28や通路29を形成するために、燃料ポンプ22の下
面に脚部222 …や案内壁223 を突設しているが、燃
料ポンプ22の下面を平坦にしてマウントラバー24の
底部支持面245 側に燃料蒸気排出溝を形成しても良
い。また、燃料ポンプ22の下面に燃料蒸気排出孔22
1 を開口させる代わりに、燃料ポンプ22の下端部側面
に燃料蒸気排出孔221 を開口させても良い。
とマウントラバー24の底部支持面245 との間に空間
28や通路29を形成するために、燃料ポンプ22の下
面に脚部222 …や案内壁223 を突設しているが、燃
料ポンプ22の下面を平坦にしてマウントラバー24の
底部支持面245 側に燃料蒸気排出溝を形成しても良
い。また、燃料ポンプ22の下面に燃料蒸気排出孔22
1 を開口させる代わりに、燃料ポンプ22の下端部側面
に燃料蒸気排出孔221 を開口させても良い。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、燃料ポンプの下端部に設けた燃料蒸気排出孔
をポンプ支持面に開口させるとともに、ポンプ支持面に
燃料蒸気排出孔から排出された燃料蒸気を燃料ポンプの
側面に沿って上方に導く燃料蒸気案内溝を形成し、更に
燃料ポンプが吸い込む燃料を濾過する燃料フィルターを
マウントラバーの下方に配置したので、燃料ポンプの運
転に伴って発生した燃料蒸気は、燃料蒸気排出孔から燃
料蒸気案内溝に案内されて燃料ポンプの側面に沿って上
昇するため、マウントラバーの下方に配置した燃料フィ
ルターからの燃料蒸気の吸い込みがなくなってポンプ効
率の低下が防止される。
によれば、燃料ポンプの下端部に設けた燃料蒸気排出孔
をポンプ支持面に開口させるとともに、ポンプ支持面に
燃料蒸気排出孔から排出された燃料蒸気を燃料ポンプの
側面に沿って上方に導く燃料蒸気案内溝を形成し、更に
燃料ポンプが吸い込む燃料を濾過する燃料フィルターを
マウントラバーの下方に配置したので、燃料ポンプの運
転に伴って発生した燃料蒸気は、燃料蒸気排出孔から燃
料蒸気案内溝に案内されて燃料ポンプの側面に沿って上
昇するため、マウントラバーの下方に配置した燃料フィ
ルターからの燃料蒸気の吸い込みがなくなってポンプ効
率の低下が防止される。
【0033】また請求項2に記載された発明によれば、
燃料蒸気案内溝を燃料ポンプの側面を囲むように複数形
成したので、マウントラバーのポンプ支持面に燃料ポン
プの下端部を嵌合させる作業を容易に行うことができ
る。
燃料蒸気案内溝を燃料ポンプの側面を囲むように複数形
成したので、マウントラバーのポンプ支持面に燃料ポン
プの下端部を嵌合させる作業を容易に行うことができ
る。
【図1】自動車の燃料タンクの斜視図
【図2】図1の2方向拡大矢視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】第2実施例に係る、前記図6に対応する図
12 開口部 13 カバープレート 22 燃料ポンプ 221 燃料蒸気排出孔 24 マウントラバー 243 側部支持面(ポンプ支持面) 245 底部支持面(ポンプ支持面) 248 燃料蒸気排出溝 27 燃料フィルター 36 支持ステー(支持部材) T 燃料タンク
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料タンク(T)の上面に形成した開口
部(12 )を閉塞するカバープレート(13)から該燃
料タンク(T)の内部に支持部材(36)を垂下させ、
この支持部材(36)に支持したマウントラバー(2
4)に燃料ポンプ(22)の下端部が嵌合する概略カッ
プ状のポンプ支持面(243 ,245 )を形成してなる
燃料ポンプの支持構造であって、 燃料ポンプ(22)の下端部に設けた燃料蒸気排出孔
(221 )をポンプ支持面(243 ,245 )に開口さ
せるとともに、ポンプ支持面(243 ,245 )に燃料
蒸気排出孔(221 )から排出された燃料蒸気を燃料ポ
ンプ(22)の側面に沿って上方に導く燃料蒸気案内溝
(248 )を形成し、更に燃料ポンプ(22)が吸い込
む燃料を濾過する燃料フィルター(27)をマウントラ
バー(24)の下方に配置したことを特徴とする燃料ポ
ンプの支持構造。 - 【請求項2】 前記燃料蒸気案内溝(248 )を燃料ポ
ンプ(22)の側面を囲むように複数形成したことを特
徴とする、請求項1記載の燃料ポンプの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7203676A JPH0953539A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 燃料ポンプの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7203676A JPH0953539A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 燃料ポンプの支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953539A true JPH0953539A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16478007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7203676A Pending JPH0953539A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 燃料ポンプの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0953539A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7263980B2 (en) | 2005-06-22 | 2007-09-04 | Siemens Vdo Automotive Corporation | Pump vapor deflector for fuel pump module assembly |
US7401816B2 (en) * | 2004-03-11 | 2008-07-22 | Honda Motor Co., Ltd. | Snowmobile with improved fuel tank structure |
JP2009052427A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Mitsuba Corp | 燃料供給装置 |
CN102900580A (zh) * | 2012-09-10 | 2013-01-30 | 联合汽车电子有限公司 | 油泵支架总成 |
CN104564457B (zh) * | 2014-11-13 | 2017-01-11 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 可远程吸油的燃油泵 |
CN109812362A (zh) * | 2017-11-20 | 2019-05-28 | 罗伯特·博世有限公司 | 包括改进的射流泵组件的车辆燃料泵模块 |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP7203676A patent/JPH0953539A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7401816B2 (en) * | 2004-03-11 | 2008-07-22 | Honda Motor Co., Ltd. | Snowmobile with improved fuel tank structure |
US7263980B2 (en) | 2005-06-22 | 2007-09-04 | Siemens Vdo Automotive Corporation | Pump vapor deflector for fuel pump module assembly |
JP2009052427A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Mitsuba Corp | 燃料供給装置 |
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CN109812362A (zh) * | 2017-11-20 | 2019-05-28 | 罗伯特·博世有限公司 | 包括改进的射流泵组件的车辆燃料泵模块 |
CN109812362B (zh) * | 2017-11-20 | 2022-06-21 | 罗伯特·博世有限公司 | 包括改进的射流泵组件的车辆燃料泵模块 |
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