JPH09512083A - エネルギー案内チエーンのための横棒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 チェーン部材の側部に端面を結合する横棒が記載されている。横棒は、チェーン部材中央に向かって開いた取付け溝を有し、この取付け溝は、２つの平行な隆起部によって区画されており、これら隆起部は、底板を介して互いに結合されている。取付け溝内に、エネルギー伝達部のための引っ張り負荷逃し要素のような要素を取付けることができる。底板に少なくとも１つの接続穴を形成することができ、チェーン部材を有する横棒は、固定の点又は可動の点におけるエネルギー案内チェーンの接続可能性を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 エネルギー案内チェーンのための横棒 本発明は、エネルギー案内チェーンに使用することができる横棒に関する。 ヨーロッパ特許出願公開第０４１５０５０号明細書によれば、モジュールから なる標準化された個別部分から構成することができるエネルギー案内チェーンが 公知になっている。チェーン部材は、その形において大体において同じであるこ とができる２つの側部からなり、これら側部は、少なくとも１つの横棒を介して 結合されている。側部は、関節結合部分を有し、これら関節結合部分によってチ ェーン部材は、互いに結合される。エネルギー案内チェーンを固定の点又は可動 の点に取付けるため、特殊成形された側部が準備され、これら側部は、エネルギ ー案内チェーンのその前の部材に関節結合するために、それぞれ１つの関節結合 部分を有する。このように構成されたモジュールシステムは、エネルギー案内チ ェーンを接続するために利用することができる全体で４つまでの異なった特殊成 形された側部を必要とする。その上さらに固定の点又は可動の点とエネルギー案 内チェーンとの間の結合のため、それぞれの特殊成形された側部になお１つのア ングル要素が必要である。 固定の点又は可動の点にこのようなエネルギー案内チェーンを取付けるために 別の可能性も周知である。そのため例えばそれぞれ通常のチェーン部材の側部に 通口が設けられており、これら通口は、チェーン方向に対して横向きに、かつ側 部に対して平行に延びている。これら通口内にねじを挿入することができ、これ らねじによりエネルギー案内チェーンのそれぞれその前の側部が固定の点又は可 動の点に取付けることができる。エネルギー案内チェーンの最後の部材のために 特殊な側部を準備することを避けようとする場合、通常のチェーン部材のそれぞ れの側部にこのような通口を設けなければならない。エネルギー案内チェーンの 取付け点において大きな力を吸収しなければならないので、通口を囲む範囲も、 相応して厚く構成しなければならない。このことは、このような側部を不必要に 大きく、かつ重く構成しなければならないということに通じる。 ドイツ連邦共和国実用新案登録第８９０１９５５号明細書によれば、個々のチ ェーン部材から構成されたエネルギー案内チェーンが公知である。それぞれのチ ェーン部材は、チェーン部材の側部を互いに結合する取り外し可能な２つのブリ ッジを含み、これらブリッジは、プレス座を形成しながら側部の相応する突起上 にかぶせられている。エネルギー案内チェーンを固定の点又は可動の点に取付け るため、端部部材のブリッジは、取付けラグを有するように構成されている。 本発明の課題は、チェーン部材自身に、とくに端部部材に、とくにすでに使用 中にあるエネルギー案内チェーンのための後からの装備として、引っ張り負荷逃 し装置を取付ける可能性を提供することにある。本発明の別の目的は、特殊接続 部材の準備がもはや必要ないようなエネルギー案内チェーンのための接続可能性 を提供することにある。 本発明の目的は、特許請求の範囲第１項の特徴を有する横棒によって達成され る。有利な変形は、特許請求の範囲従属請求項の対象である。 本発明による提案によれば、チェーン部材自身に引っ張り負荷逃し装置を取付 ける可能性が提供され、これらチェーン部材は、簡単に、したがって望ましいコ ストで製造することができる。横棒は、とくにそれ自体すでに使用中のエネルギ ー案内チェーンに使用することができる。なぜならこのようなチェーンに後から 組込むことができるからである。従来の技術とは相違して、とくにエネルギー案 内チェーンは、同じチェーン部材から構成することができる。エネルギー案内チ ェーンの端部部材のための特殊な側部の準備は避けられる。このことは、端部部 材の製造のために追加的な工具が必要ないという利点を有する。 なるべく取付け溝は、底板の一方の側に２つの隆起状高所を一体形成 することによって形成されている。隆起状高所の端面の範囲に結合装置を配置す ることは、さらに有利である。なるべく結合装置は穴であり、これら穴内にねじ がねじ込み可能である。 横棒の取付け溝は、取付けるべき要素の構成に応じて、その横断面に関して対 称又は非対称に構成することができる。取付け溝は、なるべくアンダカットを有 する。 本発明による横棒は、なるべくアルミニウム特殊成形片から所定の長さに切断 される。とくにこのアルミニウム特殊成形片は、連続鋳造特殊成形片として準備 される。 本発明のその他の利点及び利用可能性は、図面に関連した実施例の次の説明に よって明らかである。図面において： 図１は、エネルギー案内チェーンの端部部材の側部と組み立てる前の本発明の 横棒の第１の実施例を示し； 図２は、エネルギー案内チェーンの側部と組み立てる前の本発明の横棒の第２ の実施例を示し； 図３は、図２の組み立てた配置の側面断面図を示し； 図４は、差込まれた引っ張り負荷逃し装置を有する本発明の横棒の実施例を示 し；かつ 図５は、そのために構成された引っ張り負荷逃し装置と結合された横棒の取付 け溝プロファイルの代替構成を示している。 図１は、エネルギー案内チェーンの特殊構成されたチェーン部材の展開した図 を示しており、このチェーン部材内に、本発明の横棒１６を組込むようにする。 チェーン部材は、特殊成形された２つの側部２ａ’，２ｂ’を有し、これら側部 は、他方においてそれぞれ少なくとも１つの関節結合部分３ａ’，３ｂ’を有す るので、チェーン部材は、エネルギー案内チェーンに結合することができる。関 節結合部分３ａ’，３ｂ’は、その際、エネルギー案内チェーンの通常のチェー ン部材のそれぞれの関節結合部分と同じである。 チェーン部材の側部２ａ’、２ｂにはそれぞれアングル要素１５ａ，１５ｂが 結合されており、これらアングル要素により、エネルギー案内チェーンの固定の 点又は可動の点におけるチェーン部材の、したがってエネルギー案内チェーン全 体の取付けが達成される。横棒１６は、チェーン部材の側部２ａ’，２ｂ’の間 に配置される。そのため横棒１６の端面に、穴７ａ，７ｂがあけられており、こ れら穴の間隔は、側部２ａ’，２ｂ’における相応する通口１４ａ，１４ｂの間 隔に合わされている。穴７ａ，７ｂ内にねじをねじ込むことができ、これらねじ は、横棒１６と側部２ａ’，２ｂ’との間の結合手段として使われる。 横棒１６は、長手方向に延びた２つの隆起部１３ａ，１３ｂを有する特殊成形 部材であり、これら隆起部は、自身の間に取付け溝１０を定義している。隆起部 １３ａ，１３ｂは、底板１によって結合されており、この底板は、取付け溝の底 部を確定している。図１に示された実施例における取付け溝１０の横断面は、非 対称であるが；対称の横断面も可能である。図１にさらに引っ張り負荷逃し要素 ５が示されており、これら引っ張り負荷逃し要素は、取付け溝１０内に取付ける ことができる。底板１において、エネルギー案内チェーンの固定の点又は可動の 点に横棒１６を結合する装置、とくに接続穴４を準備することができる。しかし 横棒１６は、通常のチェーン部材、とくにチェーン端部部材に挿入することもで き、とくにすでに使用中のエネルギー案内チェーンへの後からの装備として挿入 することもできる。 図２は、エネルギー案内チェーンのチェーン部材の展開した図を示しており、 ここでは接続板として底板１を有する横棒１６の実施例が利用される。底板１は 、２つの側部２ａ，２ｂの間に配置されており、これら側部は、エネルギー案内 チェーンの通常のチェーン部材のために考慮されている。側部２ａ，２ｂは、そ れぞれ関節結合部分を有し、これら関節結合部分を介して隣接するチェーン部材 が、互いに結合される。関節結合部分３ａ，３ｂの間にある側部２ａ，２ｂの中 央部分に、それぞ れ結合穴１４ａ，１４ｂが配置されている。それぞれの側部２ａ，２ｂは、その 際、２つの組の結合穴１４ａ，１４ｂを有するので、横棒１６は、少なくとも２ つの異なった位置に組み立てることができる。 底板１は、大体において長方形である。底板１は、図示した実施例において４ つの穴を有し、それにより底板１は、固定の点又は可動の点に取付けることがで きる。一方の側の縁に、２つの隆起状高所１３ａ、１３ｂが一体形成されており 、その際、隆起状高所１３ａ，１３ｂの間にある範囲は、取付け溝１０を形成し ている。隆起状高所１３ａ，１３ｂの端面に、それぞれ穴７ａ，７ｂが設けられ ている。その際、穴７ａ，７ｂの間隔は、側部２ａ，２ｂの通口１４ａ，１４ｂ の間隔に合わされている。 図２において説明するように、隆起状高所１３ａ，１３ｂの端面に、並べられ た複数の穴７ａ，７ｂを配置することができ、それにより底板１が、種々のタイ プの側部２ａ，２ｂに適するようにする。側部２ａ，２ｂは、ねじ８ａ，８ｂを 介して隆起部１３ａ，１３ｂに結合され、その際、ねじは、通口１４ａ，１４ｂ を通って隆起状高所１３ａ，１３ｂの穴７ａ，７ｂ内にねじ込まれる。このよう にして側部２ａ，２ｂと底板１の間の、したがってエネルギー案内チェーンと固 定の点又は可動の点との間の固定的な結合が生じる。 図３は、図２により取付けられたチェーン部材を横断面で示している。底板１ は、断面で示されており、一方側部２ｂが、側面図で見えている。図３は、穴７ ａ，７ｂが、側部２ａ、２ｂの通口１４ａ，１４ｂと一直線上に配置されており 、かつ底板１の下側が、側部２ａ，２ｂの支持面と同一面内において接触してい ることを示している。 図３に取付け溝１０が示されており、この取付け溝は、非対称の隆起状の高所 １３ａ，１３ｂによって形成される。この取付け溝１０内に引っ張り負荷逃し要 素５が挿入されている。引っ張り負荷逃し要素５内においてエネルギー伝達部６ は、クランプねじ１２ａによって取付けられ ている。エネルギー伝達部６は、例えば電気ケーブルである。非対称取付け溝１ ０によって、引っ張り負荷逃し要素５が直接取付け溝１０内に挿入でき、かつ側 面から押し込む必要がないことが可能である。引っ張り負荷逃し要素５は、エネ ルギー伝達部６の引っ張り力により、常に引っ張り負荷逃し要素５が取付け溝１ ０から外れることがないような引っ張り応力を受けて保持される。 図４に、底板１における引っ張り負荷逃し要素５の配置が詳細に示されている 。エネルギー伝達部６は、引っ張り負荷逃し要素内に２つのクランプあご９ａ， ９ｂによって取付けられている。その際、引っ張り負荷逃し要素５が取付け溝１ ０から外れることがないようにするため、エネルギー伝達部６によって引っ張り 負荷逃し要素５に、常に図４における矢印により示された張力が作用することが 必要である。 図５に別の引っ張り負荷逃し要素が示されており、この引っ張り負荷逃し要素 は、大体において対称的に構成された取付け溝１０とともに使用することができ る。図５ａは、展開図において底板１と引っ張り負荷逃し要素５を示している。 引っ張り負荷逃し要素５は、大体において２つのクランプあご９ａ，９ｂからな り、これらクランプあごは、クランプねじ１２ａ，１２ｂ及び特別に構成された 取付けナット１１ａ，１１ｂによって結合可能である。取付けナット１１ａ，１ １ｂは、その形において取付け溝１０の横断面に整合されている。取付けナット １１ａ，１１ｂのヘッドは、長い形のものであり、取付けナット１１ａ，１１ｂ は、その長手方向に取付け溝１０内に挿入できるようになっている。取付けナッ ト１１ａ，１１ｂのヘッドの狭い端面は、丸められており、取付けナット１１ａ ，１１ｂは、取付け溝１０内において旋回できるようになっている。この時、取 付けナット１１ａ，１１ｂは、取付け溝１０のアンダカット部内にはまる。クラ ンプあご９ａ，９ｂは、それからクランプねじ１２ａ，１２ｂによって、取付け 溝１０にはまった取付けナット１１ａ，１１ｂを介して底板１に取付けることが できる。図５ｂは、 この配置をまとめられた状態において示している。この引っ張り負荷逃し要素も 、取付け溝１０の側から押込む必要はない。その上さらに取付け溝１０内におけ る取付けナット１１ａ，１１ｂのはまりに基づいて、図４に示した引っ張り負荷 逃し要素５における場合のように、伝達要素６において定常的な片側への引っ張 り力を保証する必要性も不要である。 本発明の横棒は、エネルギー案内チェーンのチェーン部材の通常の側部ととも に使用することができる。それ故にチェーン部材のために必要な特殊側部を準備 することは不要である。横棒は、固定の点又は可動の点におけるチェーン部材の 接続のその機能の他に、さらに例えば引っ張り負荷逃し要素のように、とくにチ ェーン部材内に設けることができる要素を取付けることができる取付け装置を提 供する。横棒は、その際さらに、エネルギー案内チェーン内にあるエネルギー伝 達部の引っ張り力を、適当な穴を介して横棒を取付けた固定の点又は可動の点に 直接伝達するという利点を有する。それ故にこれら引っ張り力は、チェーン端部 部材の側部には作用せず、このことは、これら部分の特別な負荷に通じる。 なるべく本発明の横棒は、アルミニウムからなる。その際、これは、なるべく 連続鋳造特殊成形片から所定の長さに切断される。それ故に横棒は、エネルギー 案内チェーンのあらゆる任意の幅に問題なく整合することができる。このことは 、最終組立の際に初めてあけられる穴４のボア形成にも当てはまる。 符号リスト １ 底板 ２ａ，２ｂ チェーン部材の側部 ２ａ’，２ｂ’ チェーン端部部材の側部 ３ａ，３ｂ 側部の関節結合部分 ３ａ’，３ｂ’ チェーン端部部材の側部の関節結合部分 ４ 接続穴 ５ 引っ張り負荷逃し要素 ６ エネルギー伝達部 ７ａ，７ｂ 穴 ８ａ，８ｂ ねじ ９ａ，９ｂ クランプあご １０ 取付け溝 １１ａ，１１ｂ 取付けナット １２ａ，１２ｂ クランプねじ １３ａ，１３ｂ 隆起状高所 １４ａ，１４ｂ 通口 １５ａ，１５ｂ アングル要素 １６ 横棒

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年３月６日 【補正内容】 請求の範囲 １ とくにエネルギー案内チェーンのチェーン部材の側部に端面を結合する横棒 において、横棒（１６）が、チェーン部材中央に向かって開いた取付け溝（１０ ）を有し、この取付け溝が、２つの平行な隆起部（１３ａ，１３ｂ）によって区 画されており、これら隆起部が、底板（１）を介して互いに結合されており、そ の際、取付け溝（１０）内に引っ張り負荷逃し要素（５）が配置可能であること を特徴とする、エネルギー案内チェーンのための横棒。 ２ 底板（１）に少なくとも１つの接続穴（４）が形成されていることを特徴と する、請求項１記載の横棒。 ３ 隆起部（１３ａ，１３ｂ）の端面に結合装置（７ａ，７ｂ）が配置されてい ることを特徴とする、請求項１又は２記載の横棒。 ４ 結合装置（７ａ，７ｂ）が、穴であり、これら穴内に、ねじ（８ａ，８ｂ） がねじ込み可能であることを特徴とする、請求項３記載の横棒。 ５ 取付け溝（１０）が、非対称の横断面形状を有することを特徴とする、前記 請求項の１つに記載の横棒。 ６ 取付け溝（１０）が、対称的な横断面形状を有することを特徴とする、請求 項１ないし４の１つに記載の横棒。 ７ 底板（１）に、４つの接続穴（４）が、なるべく対称に配置されていること を特徴とする、請求項２記載の横棒。 ８ 横棒（１６）が、アルミニウム特殊成形片から、なるべく連続鋳造特殊成形 片から所定の長さに切断されていることを特徴とする、前記請求項の１つに記載 の横棒。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ とくにエネルギー案内チェーンのチェーン部材の側部に端面を結合する横 棒において、横棒（１６）が、チェーン部材中央に向かって開いた取付け溝（１ ０）を有し、この取付け溝が、２つの平行な隆起部（１３ａ，１３ｂ）によって 区画されており、これら隆起部が、底板（１）を介して互いに結合されているこ とを特徴とする、エネルギー案内チェーンのための横棒。 ２ 底板（１）に少なくとも１つの接続穴（４）が形成されていることを特徴 とする、請求項１記載の横棒。 ３ 隆起部（１３ａ，１３ｂ）の端面に結合装置（７ａ，７ｂ）が配置されて いることを特徴とする、請求項１又は２記載の横棒。 ４ 結合装置（７ａ，７ｂ）が、穴であり、これら穴内に、ねじ（８ａ，８ｂ ）がねじ込み可能であることを特徴とする、請求項３記載の横棒。 ５ 取付け溝（１０）が、非対称の横断面形状を有することを特徴とする、前 記請求項の１つに記載の横棒。 ６ 取付け溝（１０）が、対称的な横断面形状を有することを特徴とする、請 求項１ないし４の１つに記載の横棒。 ７ 底板（１）に、４つの接続穴（４）が、なるべく対称に配置されているこ とを特徴とする、請求項２記載の横棒。 ８ 横棒（１６）が、アルミニウム特殊成形片から、なるべく連続鋳造特殊成 形片から所定の長さに切断されていることを特徴とする、前記請求項の１つに記 載の横棒。 ９ 取付け溝（１０）内に引っ張り負荷逃し要素（５）が配置可能であること を特徴とする、請求項１ないし８の１つに記載の横棒。 １０ チェーン部材の側部に端面を結合する横棒を有する、とくにエネルギー案 内チェーンのチェーン部材において、横棒（１６）が、チェーン部材中央に向か って開いた取付け溝（１０）を有し、この取 付け溝が、２つの平行な隆起部（１３ａ，１３ｂ）によって区画されており、こ れら隆起部が、底板（１）を介して互いに結合されていることを特徴とする、と くにエネルギー案内チェーンのチェーン部材。 １１ 請求項１０記載の少なくとも１つのチェーン部材を有するエネルギー案内 チェーン。 １２ チェーン部材が、案内要素の引っ張り負荷を逃す装置（５：９ａ，９ｂ， １１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂ）を有しこれら装置が、取付け溝（１０）内に 取付けられていることを特徴とする、請求項１１記載のエネルギー案内チェーン 。