JPH09511727A - 包装機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カバーフィルムウェブ（３０；３０ａ）を、カップ部（１２）を有するプラスチックウェブ（１１；１１ａ）の上で封印するための包装機械が提案される。包装機械は、圧延装置（２０；４０）を有している。圧延装置（２０；４０）によって、プラスチックウェブ（１１；１１ａ）が、カップ部間隔（ａ）に対応して塑性変形させられる。圧延装置（２０；４０）を用いて、包装機械を、変更されたフィルムパラメータ又は機械の製造誤差に特に簡単に適合させることができる。更に、製造休止後に、包装機械内に存在する、冷却されたフィルムストリップ（１１；１１ａ）を更に加工することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 包装機械 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の包装機械から出発する。カップ 部を有し、且つカバーフィルムによって封印されるフィルムウェブを加工する場 合には、特に２つの問題が発生する。１つは、エンボス加工、パーフォレーショ ン加工、若しくは打抜き加工が中心で行われない包装ストリップが生じることで ある。このことにより、例えばカップ部又は錠剤が押しつぶされてしまう。もう １つは、フィルムウェブとカバーフィルムとの間にずれが生じるおそれがあるこ とである。このことにより、カバーフィルムの印刷画像が、もはや正しい位置で はフィルムウェブ上に表れない。これらの問題は、特に、機械の製造誤差に基づ くフィルムウェブの送りのばらつき、フィルムウェブの搬送路に沿った冷却によ る収縮、製造休止後の再始動後における変化したフィルムジオメトリ、又は、例 えば別の熱膨張係数を有するフィルムを使用した場合に変化するフィルムパラメ ータに起因する。 エンボス加工、パーフォレーション加工、若しくは打抜き加工が中心で行われ ない包装ストリップに関しては、フィルムウェブの送りのばらつきを補償するた めに、カップ部を方向づける付加的な搬送ローラを設けることが公知である。こ の付加的な搬送ローラは、例えばエンボス装置若しくはパーフォレーション装置 に直接に前置されている。更に、カップ部間隔を測定することによって、フィル ムウェブの送り装置を対応して調節することも可能である。しかし、両解決策は 、包装機械の手間を増やし、付加的な組付けスペースを必要とする。 カバーフィルムとフィルムウェブとの間のずれを阻止するためには、更に、ド イツ連邦共和国特許出願公開第３９１２０５４号明細書から、フィルムウェブの 送りを制御回路によって印刷画像の間隔に適合させることが公知である。これに 対してドイツ連邦共和国特許出願公開第４１２２９０３号明細書の場合には、カ バーフィルムとフィルムウェブとが一緒に、カバーフィルムの封印前に適当に加 熱されるので、カバーフィルムとフィルムウェブとの互いに異なる熱膨張係数に よって、ずれが相応に補償される。これらの解決策も、包装機械の手間を増やし 、場合によっては、例えば後置されたエンボス加工ステーションにおける中心外 れのエンボス加工を阻止しない。 更に、全ての公知の装置において共通して、製造休止後に、包装機械内でカッ プ部のための成形ステーションとエンボス加工ステーションとの間に位置する冷 却されたフィルムウェブ区分は、引き続き加工するこ とができないか、又は付加的な手間をかけなければ引き続き加工することができ ない。なぜならば、カップ部間隔が、個々の加工ステーションにおけるフィルム ウェブの冷却後に、連続的な通常運転時と比べて短くなっているからである。 発明の利点 これに対して請求項１の特徴部に記載の本発明による包装機械は、次のような 利点を有している。即ち、フィルムウェブの送り速度とは無関係に、又は製造休 止後に、封印ステーションと後続の加工ステーションとにおけるカップ部の間隔 とフィルムウェブのカバーフィルムに対する位置とが常に一定である。このこと により、製造休止後に、既に冷却されたフィルムウェブを更に加工することがで きる。このことにより、廃物の発生が回避される。更に、カップ部間隔の調節が 極めて迅速に行われるので有利である。このことは、特に製造休止後において有 利である。更に、互いに異なる材料特性を有するフィルム材料を、時間のかかる 調節なしに包装機械で加工することができる。 別の利点及び別の有利な構成は、請求項２以下及び実施例の説明から得られる 。 装置の特に簡単な構造は、封印ローラ自体が力によって負荷されて圧延装置と して形成されている場合に達成することができる。 図面 本発明の２つの実施例が図面に示されており、以下に詳しく説明される。第１ 図は、本発明による包装機械を、簡略化した側面図で示しており、第２図は、第 １図による包装機械の一部を変化させた別の構成を、同様に簡略化した側面図で 示している。 実施例の説明 第１図に示した包装機械は、成形ステーション１０を有している。成形ステー ション１０は、熱可塑性の材料から成るエンドレスのプラスチックウェブ１１に カップ部１２を加工成形する。プラスチックウェブ１１は蓄えロール１に蓄えら れていて、例えば、成形ステーション１０の引出しローラ２，３を用いて供給さ れる。配量装置１５を用いて、対象物、特に錠剤、カプセル、糖衣錠等が、プラ スチックウェブ１１のカップ部１２の内部に引き渡される。配量装置１５には、 例えば光学的に作業する第１の測定装置１８が、搬送方向で相次いで搬送される 複数のカップ部１２のカップ部間隔ａを検出するために後置されている。測定装 置１８は、包装機械の制御装置１９に接続されている。測定装置１８には、プラ スチックウェブ１１の搬送方向で見て、組み合わされた圧延・封印装置２０が続 いている。圧延・封印装置２０は封印ローラ２１を有しており、封印ローラ２１ には、カップ部１２の形状に合わせられた切欠き２２が形成されている。この場 合、切欠き２２の大きさは、カップ部１２の大きさよ りも幾分大きい。封印ローラ２１は、加熱ローラ２３と協働する。加熱ローラ２ ３の温度は、規定の一定のレベルに調節されている。加熱ローラ２３は、レバー ２４を介して、例えば作動シリンダ２７のピストンロッド２６に結合されている 。ピストンロッド２６が力Ｆでレバー２４に作用するので、レバー２４は加熱ロ ーラ２３を封印ローラ２１に向けて押圧する。作動シリンダ２７によって生ぜし められる力Ｆは、カップ部間隔ａに関連している。この場合、制御装置が作動シ リンダ２７を相応に制御する。 封印ローラ２１と加熱ローラ２３との間には、プラスチックウェブ１１と並ん で、更にカバーフィルムウェブ３０が配置されている。カバー画像を検知するた めには、例えば加熱ローラ２３の前に印刷マークセンサ３７が配置されている。 封印ローラ２１と加熱ローラ２３とには、搬送ローラ３４と、組み合わされたエ ンボス・パーフォレーション・打抜き装置３５とが続いている。この場合、搬送 ローラ３４には、印刷マークの位置を検知するための第２の測定装置３８が前置 されていてもよい。エンボス・パーフォレーション・打抜き装置３５は、プラス チックウェブ１１から包装ストリップ３６を分断する。各包装ストリップ３６は 、それぞれ２つのカップ部列の幅を有している。 上記の包装機械は、次のように作業する。包装機械の通常運転時には、カップ 部１２は、公知の搬送速度 若しくは搬送時間で成形ステーション１０から封印ローラ２１へ、更に封印ロー ラ２１からエンボス・パーフォレーション・打抜き装置３５に到達する。このこ とは、プラスチックウェブ１１の搬送路中のカップ部間隔ａが、公知のように、 成形ステーション１０の内部若しくは後における冷却に基づく収縮によって、プ ラスチックウェブ１１の延び方向に対して長手方向及び横方向で短くなることを 意味する。この場合、加熱ローラ２３が、カバーフィルムウェブ３０がプラスチ ックウェブ１１の上面に当て付けられて封印されるような力Ｆを、封印ローラ２ １に向けて加えるだけで十分である。 これに対して、例えば包装機械の製造が停止された場合、プラスチックウェブ １１は包装機械内で、通常運転時と比較して強く冷却され、場合によっては完全 に冷えてしまう。このことは、封印ローラ２１とエンボス・パーフォレーション ・打抜き装置３５とにおけるカップ部間隔ａが、通常運転時と比較して小さいこ とを意味する。その結果、カバーフィルムウェブ３０の封印時に、カバーフィル ムウェブ３０がプラスチックウェブ１１に対してずれてしまうおそれがある。従 って、プラスチックウェブ１１の上のカバーフィルムウェブ３０の印刷画像はも はや正しい位置に表れない。更に、エンボス・パーフォレーション・打抜き装置 ３５においてカップ部間隔ａが小さいことに基づき、 エンボス加工が失敗したり包装ストリップ３６が損傷を受けたりすることがある 。本発明によれば、包装機械が再始動すると同時に、測定装置１８，３８によっ て小さいカップ部間隔ａが検出され、作動シリンダ２７が、測定装置１８，３８ の測定信号とこれに対応した制御装置１９の制御とに基づいて、高められた力Ｆ を生ぜしめる。力Ｆとプラスチックウェブ１１の厚さＤ，ｄとカップ部間隔ａと の間の関連は、例えば一連の測定で検出される。従って、制御装置１９では、カ ップ部間隔ａに関連して、所望の目標カップ部間隔ａを導く対応する力Ｆが検出 される。このカップ部間隔ａは、測定装置３８を介して検出することができる。 力Ｆは、レバー２４を介して加熱ローラ２３に加えられる。従って、加熱ローラ ２３と封印ローラ２１との間に位置するプラスチックウェブ１１は、塑性変形さ せられる。これに対して、カバーフィルムウェブ３０は、全く変形させられない か、又は極めてわずかしか変形させられない。プラスチックウェブ１１の変形は 、プラスチックウェブ１１の最初の厚さＤを厚さｄまで減少させ、同時に、プラ スチックウェブ１１が伸ばされる（注：厚さＤ，ｄは、図面を見やすくするため に、寸法通りには図示されていない）。厚さ減少によって、同時にカップ部間隔 ａが所望の目標寸法へと拡大する。この目標寸法は、包装機械の中断されない通 常運転時のカップ部間隔ａに対応している。 この結果、成形ステーション１０と封印ローラ２１及び加熱ローラ２３との間 に位置する冷却されたプラスチックウェブ１１全体を、更に加工することができ る。このような包装機械の通常の寸法の場合には、このフィルムウェブ長さは数 メートルである。 加熱ローラ２３が、包装機械の通常運転中に、プラスチックウェブ１１が僅か に塑性変形されるような大きさの力Ｆで既に負荷されていると、特に有利である 。このことは、カップ部間隔ａが加熱ローラ２３を通って所定の寸法だけ拡大さ れることを意味する。この場合当然ながら、後置された装置、例えばエンボス・ パーフォレーション・打抜き装置３５は、プラスチックウェブ１１の変化された ジオメトリ特性に合わせられている。上記の方法は、カップ部間隔ａが拡大され るだけでなく、減少された力Ｆで小さくされることもできるという利点を有して いる。従って、例えば機械の製造誤差又はプラスチックウェブ１１の材料が変更 された場合の誤差も補償することができる。更に、打抜き加工された包装ストリ ップ３６のジオメトリ的データを検出するための、エンボス・パーフォレーショ ン・打抜き装置３５に後置された調節装置を用いて、力Ｆを付加的に調節するこ とも考えられる。 第２図に示した実施例の場合には、測定装置１８ａと封印ローラ２１ａと加熱 ローラ２３ａとの間に、圧延装置４０が配置されている。圧延装置４０は、搬送 ローラ４１と押圧ローラ４２とを有している。押圧ローラ４２は、第１図に示し た実施例における加熱ローラ２３と同様に、レバー２４ａを介して力Ｆで負荷さ れている。搬送ローラ４１と押圧ローラ４２との機能形式及び作業形式は、第１ 実施例における封印ローラ２１及び加熱ローラ２３に対応している。第１実施例 とは異なり、第２図に示した封印ローラ２１ａと加熱ローラ２３ａとは、カバー フィルムウェブ３０ａをプラスチックウェブ１１ａの上に封印するだけなので、 この範囲ではプラスチックウェブ１１ａは全く変形しないか、又は少ししか変形 しない。更に、まだ封印されていないカバーフィルムウェブ３０ａの範囲には、 印刷マーク検知センサ３７が配置されている。印刷マーク検知センサ３７は、包 装機械の制御装置を介して圧延装置４０に接続されている。この実施例の場合、 カップ部間隔ａに意図的に影響を与えることによって、カバーフィルムウェブ３ ０ａの画像の位置を調節することが可能である。更に、第１実施例の場合のよう に、カップ部間隔ａに、上記のように測定装置１８ａを介して、例えば製造休止 後に影響を与えることもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．包装機械であって、熱可塑性の材料から成るフィルムストリップ（１１； １１ａ）にカップ部（１２）を加工成形するための装置（１０）が設けられてお り、錠剤、カプセル、糖衣錠等のような対象物（１６）をフィルムストリップ（ １１；１１ａ）のカップ部（１２）に引き渡すための装置（１５）が設けられて おり、フィルムストリップ（１１；１１ａ）をカバーフィルム（３０；３０ａ） によって閉鎖するための封印装置（２１，２３；２１ａ，２３ａ）が設けられて おり、カップ部間隔（ａ）を検知するための少なくとも１つの装置（１８，３８ ；１８ａ）が設けられており、封印装置（２１，２３；２１ａ，２３ａ）に後置 された、フィルムストリップ（１１；１１ａ）を加工するための少なくとも１つ の装置（３５，３５ａ）が設けられている形式のものにおいて、カップ部間隔（ ａ）を検知するための前記装置（１８，３８；１８ａ）が、フィルムストリップ （１１；１１ａ）を塑性変形させるための圧延装置（２０；４０）に接続されて いることを特徴とする包装機械。 ２．前記圧延装置（２０；４０）が、加熱されたローラ（２３；４２）を有し ており、該ローラ（２３；４２）が対応ローラ（２１；４１）と協働するように なっており、加熱された前記ローラ（２３；４２）が 、カップ部間隔（ａ）に対応して力（Ｆ）によって負荷されている、請求項１記 載の包装機械。 ３．加熱された前記ローラ（２３；４２）が、レバー（２４；２４ａ）を介し て作動シリンダ（２７）に結合されている、請求項２記載の包装機械。 ４．加熱された前記ローラ（２３）が、封印装置（２１，２３）の構成部分で ある、請求項１から３までのいずれか１項記載の包装機械。 ５．加熱された前記ローラ（４２）が、搬送方向で見て封印装置（２１ａ，２ ３ａ）に前置されている、請求項１から３までのいずれか１項記載の包装機械。