JPH09509438A

JPH09509438A - 塗料およびワックスを塗った表面用二目的洗浄組成物

Info

Publication number: JPH09509438A
Application number: JP7515192A
Authority: JP
Inventors: マイケルダブリューハウ
Original assignee: アーマーオールプロダクツコーポレイション
Priority date: 1993-11-24
Filing date: 1994-11-22
Publication date: 1997-09-22
Also published as: US5494611A; EP0731831A4; WO1995014753A1; CA2177279A1; NZ276654A; BR9408144A; EP0731831A1; US5660641A; AU701198B2; AU1101395A

Abstract

(57)【要約】本発明は、塗料およびワックスを塗った表面に使用するのに適した、特に、自動車の洗浄およびバグおよびタールの除去に適した二目的洗浄組成物に関するものである。該洗浄組成物は冷水で希釈した時、十分に泡立ち、グリースおよび粒状汚れを効果的に除去する。該洗浄組成物は陰イオン性及び／又は非イオン性界面活性剤を約５から約25重量％および少なくとも一種のテルペンあるいは少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルを約２から８重量％含む。

Description

【発明の詳細な説明】塗料およびワックスを塗った表面用二目的洗浄組成物発明の技術分野本発明は、塗料およびワックスを塗った表面に使用するのに適した、特に、自動車の洗浄およびバグ(bug)およびタールの除去に適した二目的洗浄組成物に関するものである。発明の背景多くの異なったタイプの自動車用洗浄剤が様々な洗浄目的に利用できる。種々の洗浄剤の組成物が、特に自動車の表面を清浄にし、あるタイプの汚れ(soil)を除去するのに使用されている。例えば、石油留出物は、普通、ブレーキダストやホイールからの道路の汚れを清浄にするのに使用されている。ビニルおよびゴム表面は、米国特許第3,956,174 号公報に記載されているように、ポリシロキサン含有組成物で清浄にできかつ保護できる。自動車用洗浄組成物は一般的に、陰イオン性洗剤を含む。バグおよびタール除去組成物の活性成分は一般的に、石油留出物、キシレン、ベンゼンまたは他の炭化水素溶媒である。消費者の立場から、多目的用洗浄剤が、自動車の洗浄に関わる仕事を組み合わせることによる費用削減及び時間の節約が望まれてきた。しかしながら、典型的な自動車洗浄では、自動車本体表面からバグ、タール、樹液および他のグリース状物質を除去することは不可能である。現在、自動車洗浄用製品とバグおよびタール除去製品の機能を組み合わせることのできる製品は一つもない。健康および環境への関心が高まっている時代には、非腐食性および環境に安全である効果的な洗浄組成物を使用することがさらに望まれるようになっている。それ故、石油から誘導したあるいはハロゲン化した炭化水素溶媒あるいは高水準の腐食剤及び／又はフォスフェートなしに、グリース状物質を清浄にすることが望まれている。洗浄剤の非腐食性および環境に安全な種々の成分は、グリース状およびオイル状の汚れを、清浄にされるべき種々の表面から除去することが可能であることが示されてきた。例えば、d-リモネンを含む非腐食性洗浄剤が、米国特許第4,511, 488 号公報に記載されている。この洗浄組成物は、機械店、自動車サービスセンター、食品加工工業のような、オイル状および粒状の汚れが堆積するような所での、工業的な洗浄業務に効果的である。米国特許第4,533,487 号公報にも、液状洗剤と組み合わせたd-リモネンを含有する非腐食性洗浄組成物が記載されている。該洗浄組成物はタール、グリース、ワックス、錆、塗料および他の汚れを除去するのに効果的である。米国特許第5,204,016 号公報に、d-リモネンを含む非腐食性オーブン洗浄剤が記載されている。米国特許第4,180,472 号公報は、オイル状の汚れを織物から除去する洗浄組成物における脂肪酸アルキルエステルの使用を開示している。米国特許第5,143,639 号公報に、印刷機器からでる脂肪、インクなどを除去するための脂肪酸アルキルエステルの使用が記載されている。この様に、テルペンおよび脂肪酸アルキルエステルは、炭化水素溶媒に対する効果的なグリースおよび汚れ(dirt)除去代替物であることが示されてきた。しかしながら、上記文献はいずれも、自動車洗浄の、起泡、濯ぎおよび乾燥の望ましい性質を有し、かつ清浄にするべき表面からワックスや塗料を剥離せずに冷水中で効果的な脱脂剤である洗浄組成物を開示していない。発明の概要粒状およびグリース状汚れのための洗浄組成物の先行技術に伴う前述した不十分な効果があるので、本発明の目的は、自動車本体のような塗料およびワックスを塗った表面に使用するのに適し、自動車洗浄の起泡および洗浄性質を維持でき、かつグリース状物質を冷水で除去可能な、洗浄組成物を提供することである。本発明のさらなる目的は、その様な洗浄組成物を、危険な炭化水素溶媒を使用せずに提供することである。本発明のこれらおよび他の目的および特徴は、次に続く詳細な説明および付随の請求項から、当業者には明らかであろう。前記の目的は、自動車本体表面のような、塗料およびワックスを塗った表面に使用するのに安全である、ここに記載の洗浄組成物により達成される。該洗浄組成物は冷水で希釈した時、十分に泡立ち、かつグリース状および粒状汚れを効果的に除去する。一つの態様において、該洗浄組成物は、陰イオン性及び／又は非イオン性界面活性剤を約５から約25重量％、および、少なくとも一種のテルペンを２から８重量％含む。別の態様において、該洗浄組成物は、陰イオン性及び／又は非イオン性の界面活性剤を約５から25重量％、および次式で表される少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルを２から８重量％含む：式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。発明の詳細な説明一般的に、塗料およびワックスを塗った表面、特に自動車本体表面への洗浄組成物に望まれる性質は、起泡性、粒状汚れの洗浄、濯ぎ性および乾燥能力である。使用者が便利なように、冷水で使用した時、洗浄組成物のこれらの性質が保持されることが好ましい。本発明の洗浄組成物はこれらの性質を達成し、表面からワックスおよび塗料を引き剥がさずに、粒状汚れに加えグリース状汚れを効果的に除去するという付加価値を有する。これらの洗浄組成物は、冷水中で希釈しても、十分に泡立つ。本明細書で使用する場合、用語“グリース状汚れ”は、樹液、タールのような有機性汚れおよびオイル状汚れおよび標準的な洗剤を用いて可溶化するのが一般的には難しいタイプの他の汚れを指す。自動車本体表面を洗浄する先行技術では、グリース状汚れは通常、炭化水素溶媒で除去される。用語“粒状汚れ”は、陰イオン性および非イオン性界面活性剤を含む洗剤組成物により、一般的には可溶化されかつ除去される汚れ(dirt)および他の汚れ(soil)に関するものである。自動車本体表面からグリース状および粒状汚れの両方を除去する二目的洗浄組成物は、界面活性剤を含む自動車洗浄組成物に炭化水素溶媒を単に添加するだけでは得られない。その様な組合わせは、起泡能および洗浄能が低下し、グリース洗浄能が最小の組成物となる。本発明はテルペン及び／又は脂肪酸アルキルエステルを、陰イオン性及び／又は非イオン性界面活性剤も含む洗浄組成物の中で、効果的なグリース清浄剤として使用している。得られる洗浄組成物は効果的にグリース状汚れを清浄にし、十分な起泡性および粒状汚れの洗浄能を維持する。テルペン成分はグリース状汚れを溶解するために使用する。テルペンは、精油、レジンおよび溶媒や分散剤として働くことができる他の野菜の芳香生成物中の炭化水素である。特に適当なテルペンは、リモネン、ジペンテン、テルピネンのような環式テルペンおよび他の単環式および二環式テルペンを含む。それらは、水性陰イオン性及び／又は非イオン性界面活性剤配合物において、好ましくは約２から８重量％で、より好ましくは約４重量％で使用されている。約２重量％未満量では、組成物は、タールおよびグリースを効果的に除去できない。約８重量％より多い量の場合、優れた洗浄、タールおよびグリース除去、濯ぎおよび乾燥を達成できるが、起泡性は弱められるかもしれなく、組成物はワックスを引き剥がすかもしれない。脂肪酸アルキルエステルも、タールおよびモーターオイルのような重質オイル状汚れの除去にとても有用であり、テルペンに加えあるいはその代わりに洗浄組成物において使用できる。適当な脂肪酸アルキルエステルは次式を有する：式中、Ｒ₁は炭素数約６から18、飽和または不飽和のアルキル基である；Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。Ｒ₁が不飽和である時、不飽和部位は２以下であるのが好ましい。一般に、Ｒ₁鎖が長いほど、グリースおよびタールの除去により効果的である。しかしながら、全体としてより効果的な洗剤のための鎖長分布を有する脂肪酸アルキルエステルを有するのが好ましい。これは、鎖が短いほど（例えば、Ｃ₆）、鎖長に対する電荷の比が高くなるために、溶解性がよくなるからである。それらは、幾つかのオイル状汚れと同様、長い鎖を溶解する働きをする。長い鎖は（例えば、Ｃ₁₆あるいはＣ₁₈）、脂肪末尾が長いために、比較的大きなオイル溶解性／親和性を有する。この様に、鎖長が分布するのが好ましい。適当な脂肪酸メチルエステルとしては、オレイン酸メチルエステル、ココ脂肪酸メチルエステル、ラウリル脂肪酸メチルエステルなどが挙げられる。脂肪酸アルキルエステルを約２から８重量％の量で使用するのが好ましい。２重量％未満量のとき、オイル状およびグリース状の汚れの除去には効果的ではない。約８重量％より大きい場合、起泡性は低下し及び／又は洗浄組成物中の成分の可溶化はより困難であり、濯ぎ性は良くない。しかしながら、８重量％より多いレベルの脂肪酸アルキルエステルは、タールおよび重質グリースの除去を増加させる。洗浄組成物は界面活性剤も含む。非常に多い量の界面活性剤−全組成の約92 ％まで−が使用できるが、界面活性剤を60％以上量使用する時に費用が重要な因子となる。又、非常に高い界面活性剤の水準は、他の成分のタール／グリース除去能を低減させる傾向があり、この結果、本発明の洗浄組成物の二つの利点を除いてしまう。高レベルの界面活性剤は、濯ぎ性に影響し、結果として残留皮膜やより強い濯ぎの必要性をもたらす。よって、洗浄組成物が約５から25重量％で界面活性剤を含むのが好ましい。成分を溶解するために十分な水を使用する濃縮物として洗浄組成物を調製することができる。濃厚溶液において、テルペン及び／又は脂肪酸アルキルエステル対界面活性剤比は、約１部のテルペン及び／又は脂肪酸アルキルエステルに対して12.5部の界面活性剤から約２部のテルペン及び／又は脂肪酸アルキルエステルに対して１部の界面活性剤までである。本明細書で使用する場合、用語界面活性剤は非イオン性および陰イオン性界面活性剤の両方およびそれらの組合わせを指す。一つ以上の陰イオン性界面活性剤により、粒状およびイオン性汚れの洗浄を提供し、また、洗浄組成物の起泡作用も提供する。種々の陰イオン性界面活性剤が該分野において公知であり、本発明における使用がわかるであろう。例えば、適当な陰イオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム塩、エーテル硫酸ナトリウム塩、 α−オレフィンスルホン酸ナトリウム塩、アルコールエーテル硫酸アンモニウム塩等が挙げられる。陰イオン性界面活性剤が粒状およびイオン性汚れの洗浄に優れている一方、オイル状汚れに対しては効果が劣る。非イオン性界面活性剤はオイル状汚れの洗浄にはより効果的である。非イオン性界面活性剤も、粒状およびイオン性汚れを洗浄するが、陰イオン性界面活性剤よりは効果が劣る。界面活性剤の各種類を洗浄組成物に単独で使用できるが、２種を混合して使用することにより、より効果的な洗浄を達成できることが分かった。この様に、特に効果的な洗浄組成物は、陰イオン性および非イオン性界面活性剤の両方を含む。混合比は、洗浄する汚れの性質により変化する。主にオイル状汚れに使用する洗浄組成物には、より効果的であるよう、高濃度の非イオン性界面活性剤が必要となる。逆に、粒状およびイオン性汚れが高い汚れは、より高い濃度の陰イオン性界面活性剤を含む組成物でより効果的に洗浄される。塗料およびワックスを塗った自動車表面に一般に見られるタイプの汚れを洗浄するために、適当な洗浄組成物は、少なくとも一種の陰イオン性界面活性剤を約２から約20重量％、および非イオン性界面活性剤を約１から約10重量％有する。より好ましくは、洗浄組成物は、少なくとも一種の陰イオン性界面活性剤を約８から約15重量％および非イオン性界面活性剤を約１から約５重量％含む。好ましい濃厚溶液はテルペンまたは脂肪酸アルキルエステル対陰イオン性界面活性剤対非イオン性界面活性剤は、約１部のテルペン及び／又は脂肪酸アルキルエステル対２部の陰イオン性界面活性剤対１部の非イオン性界面活性剤の比を有する。種々の非イオン性界面活性剤が、該分野において周知であり、本発明における使用が分かるであろう。例えば、適当な非イオン性界面活性剤としては、ココナツジエタノールアミド；ココ(COCO)アミノプロピルジメチルアミンオキシド、セチルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルセチルジメチルアミンオキシド等のアミンオキシド；ノニルフェニルエトキシレート；ポリオキシエチレン−２−オレイルエーテル、ポリオキシエチレン−10−オレイルエーテル等のエトキシ化アルコール；エトキシレートプロポキシレート化ブロックコポリマー；等が挙げられる。非イオン性アミドは、より溶けやすく、一般的な非イオン性界面活性剤よりも自由に濯げるため、特に有用である。一般的な非イオン性界面活性剤は冷水中で溶解度が落ち、清浄にした表面に沈着する傾向があるので、濯ぎ落とすことが困難な皮膜を残すことになる。非イオン性アミドもまた一般的な非イオン性界面活性剤よりも起泡性に優れている。非イオン性界面活性剤（群）を、約１から約10重量％の範囲の量で用いる。上記の成分に加えて、本発明の洗浄組成物は、該組成物の意図した使用に応じ、他の適当な添加剤を含むことができる。例えば、ポリアクリル酸、粘土、キサンタンガム、アルギン酸塩、他の天然ガム等のような増粘剤を添加してもよい。これらの物質の目的は、粘度を増し、それによって洗浄組成物の粘着を向上させることである。粘着、垂れ防止あるいは粘度により、洗浄組成物を汚れた表面に接触させておくことが可能になり、それにより、その効果を高める。又、これらの洗浄組成物は塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等を添加することにより、増粘させることができる。カップリング剤として使用する他の物質を、該組成物に適量混合することもできる。適当なカップリング剤はキシレン硫酸ナトリウム(SXS )、ナフタレン硫酸ナトリウム、モノおよびジフォスフェートエステル等を含む。カップリング剤は、洗浄組成物の洗剤に正の効果を及ぼし得る。グリコールエーテルを、テルペンあるいは脂肪酸アルキルエステルと組み合わせて、約１から約10重量％の量で使用することができる。グリコールエーテルは、オイル状およびわずかに電荷を帯びた汚れを追加的に可溶化することを通し、配合物の洗浄を高める。グリコールエーテルは脂肪酸メチルエステルの可溶化も補助する。適当なグリコールエーテルは、プロピレングリコールｎ−ブチルエーテル、プロピレングリコールＴ−ブチルエーテル、プロピレングリコールｎ−プロピルエーテル等のプロピレングリコールエーテルである。エテレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル等のエチレングリコールエーテルもまた使用できる。バグ(bug)、タールおよび樹液を自動車表面から除去するために、一般的には洗浄組成物を濃縮した形で使用する。該組成物を、汚れた表面に直接べたべた塗り、汚れの量に応じて約３分から５分、表面に接触させておく。次に、該表面を水で濯ぐことも、布で拭き取ることもでき、あるいは全表面を水で薄めた該組成物で洗うこともできる。洗浄組成物を、約１部の洗浄組成物に対して約25から約 200 部の比率の水で希釈することができる。約１から２オンスの洗浄組成物を約１ガロン（128 オンス）の水で希釈するのが好ましい。通常、十分な力で（例えば、庭用のホースから）十分泡立つよう、水を加える。スポンジ、布等を希釈した洗浄組成物に浸し、それを自動車表面に施し、普通の方法で自動車表面を洗浄する。スポンジで拭く動作により、汚れを浮き上がらせ、可溶化しかつ懸濁する。前に跡をつけた場所を洗浄し終わった時、普通の洗浄の動作程度のことが、バグ、タール、および前に処理した樹液を除去するために必要である。本発明の洗浄組成物の利点は、水で希釈した時に、非常に安定な泡を有し、優れた清浄性および濯ぎ性を示すことである。本発明の以前には、バグ、タールおよび樹液を表面から除去するのに効果的な上記性質を追加的に示す洗浄組成物、特に自動車用洗浄組成物はなかった。先行技術である自動車用洗浄組成物は汚れのようなものを浮き上がらせ、可溶化することはせず、希釈しないで施した時、多くが自動車の保護ワックス層を引き剥がすであろう。ここに記載した発明をさらに十分に理解できるよう、次の実施例により説明する。これらの実施例は例示する目的のためだけであり、いかなる方法でも本発明の範囲を制限するよう解釈されるべきではない。実施例１脂肪酸アルキルエステル脱脂剤を有する洗浄組成物の調製脂肪酸アルキルエステル脱脂剤を有する洗浄組成物の一般的な配合は以下の通りである。成分量（重量％）水 100% になる量二ナトリウムジカルボン酸ココ誘導体 2.0 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 6.0 ドデシルジフェニルオキシドジスルホン酸ナトリウム 1.0 オレインジエタノールアミド 2.0 Ｃ₈−Ｃ₁₆アルキルポリグリコシド 5.0 ココ脂肪酸メチルエステル 5.0 プロピレングリコールｎ−ブチルエーテル 2.0 ヘキサカリウムヘキサメチレンジアミン 1.0 テトラ（メチレンフォスフォネート）テトラナトリウムEDTA 0.50 塩化ナトリウム 0.50 選択した陰イオン性界面活性剤あるいは陰イオン性界面活性剤の組合わせを、脂肪酸メチルエステルに添加し、空気を混入しないようにゆっくりと攪拌し、溶液を透明に保つ。水を添加し、次いで非イオン性及び／又は非イオン性アミドを添加する。組成物が均一になるまで混合を続ける。この時、グリコールエーテルを添加し、次いで金属イオン封鎖剤、凍結−溶解安定化剤、増粘剤、塩、色素、香料等の他の添加剤を添加する。実施例２テルペン脱脂剤を有する洗浄組成物の調製テルペン脱脂剤を有する洗浄組成物の一般的な配合は以下のようである：成分量（重量％）水 100%になる量直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 8.0 エーテル硫酸ナトリウム 4.0 αオレフィンスルホン酸ナトリウム塩 4.0 ミリスチルジメチルアミンオキシド 2.0 ｄ−リモネン 4.0 プロピレングリコールｎ−ブチルエーテル 4.0 ナトリウムEDTA 0.50 塩化ナトリウム 0.75 グリセリン 0.50 該成分は実施例１に記載したのと同じ方法を用いて組み合わせる。実施例３種々の洗浄組成物の起泡、洗浄、タール除去、濯ぎ性および乾燥特性種々の洗浄組成物を、実施例１に記載した一般的な方法により調製した。各洗浄組成物の、効果的な、起泡、粒状汚れの洗浄、タール除去、すすぎおよび乾燥の能力を、スケール１−５で、１が優秀、３が良、５が劣等としてランクをつけた。表Ｉに、一般的な自動車用洗浄剤の組成物（コントロール）だけでなく、５種の洗浄組成物（Ａ−Ｅ）の活性成分の重量パーセントを示す。表は、試験した種々の性質における各組成物の等級値も示す。表Ｉから分かるように、脂肪酸アルキルエステル及び／又はテルペンを含む洗浄組成物の、洗浄およびタール除去性質は、活性成分として界面活性剤のみを含む組成物よりも優れている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims

【特許請求の範囲】１．界面活性剤および少なくとも一種のテルペンを約２から約８重量％含む水性洗浄組成物であって、塗料およびワックスを塗った表面から汚れおよびグリースを、前記表面からワックスおよび塗料を引き剥がさずに除去することができる前記洗浄組成物。２．前記界面活性剤が約５から約25重量％の量で存在する請求項１に記載の水性洗浄組成物。３．前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤を含む請求項２に記載の水性洗浄組成物。４．前記陰イオン性界面活性剤がαオレフィンスルホン酸塩を含む請求項３に記載の水性洗浄組成物。５．前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤を含む請求項１に記載の水性洗浄組成物。６．前記非イオン性界面活性剤が約１から約５重量％の量で存在する請求項５に記載の水性洗浄組成物。７．前記非イオン性界面活性剤が非イオン性アミドを含む請求項６に記載の水性洗浄組成物。８．前記非イオン性アミドがジエタノールアミドである請求項７に記載の水性洗浄組成物。９．前記の少なくとも一種のテルペンがd-リモネンを含む請求項１に記載の水性洗浄組成物。 10．さらに増粘剤を含む請求項１に記載の水性洗浄組成物。 11．さらにグリコールエーテルを含む請求項１に記載の水性洗浄組成物。 12．テルペンおよび界面活性剤を、約１部のテルペン対12.5部の界面活性剤から約２部のテルペン対１部の界面活性剤の比で含む水性洗浄組成物。 13．さらに次式に示す少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルを約２から約８重量％含む請求項１に記載の水性洗浄組成物：式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。 14．界面活性剤を約５から約25重量％および次式に示す少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルを約２から８重量％含む水性洗浄組成物であって、塗料およびワックスを塗った表面から汚れおよびグリースを、前記表面からワックスおよび塗料を引き剥がさずに除去することができる前記洗浄組成物。式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。 15．前記界面活性剤が少なくとも一種の陰イオン性界面活性剤を含む請求項14に記載の水性洗浄組成物。 16．前記陰イオン性界面活性剤がαオレフィンスルホン酸塩を含む請求項15に記載の水性洗浄組成物。 17．前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤を含む請求項14に記載の水性洗浄組成物。 18．前記非イオン性界面活性剤が約１から約５重量％存在する請求項15に記載の水性洗浄組成物。 19．前記非イオン性界面活性剤が非イオン性アミドを含む請求項18に記載の水性洗浄組成物。 20．前記非イオン性アミドがジエタノールアミドである請求項19に記載の水性洗浄組成物。 21．さらにグリコールエーテルを含む請求項14に記載の水性洗浄組成物。 22．さらに少なくとも一種のテルペンを約２から約８重量％含む請求項14に記載の水性洗浄組成物。 23．前記の少なくとも一種のテルペンがｄ−リモネンを含む請求項22に記載の水性洗浄組成物。 24．少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルおよび界面活性剤を、約１部の脂肪酸アルキルエステルに対して12.5部の界面活性剤から約２部の脂肪酸アルキルエステルに対して１部の界面活性剤の比率で含み、前記脂肪酸アルキルエステルが次式で表される水性洗浄組成物。式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。 25．約１部のテルペンに対して12.5部の界面活性剤から約２部のテルペンに対して１部の界面活性剤の比率でテルペンおよび界面活性剤を含む水性洗浄組成物を表面に施して汚れを溶解し、そして前記の溶解した汚れを前記表面から除去することを含む、表面からの汚れの除去方法。 26．約１部の脂肪酸アルキルエステルに対して12.5部の界面活性剤から約２部の脂肪酸アルキルエステルに対して１部の界面活性剤の比率で、少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルおよび界面活性剤を含む水性洗浄組成物を、表面に施して汚れを可溶化し、そして前記の可溶化した汚れを前記表面から除去することを含む、表面からの汚れの除去方法であって、前記脂肪酸アルキルエステルが次式を有する上記方法。式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。 27．界面活性剤および少なくとも一種のテルペンを約２から約８重量％含む水性洗浄組成物を表面に施して汚れを可溶化し、そして前記表面を水で濯ぐことを含む、表面からのグリース状汚れの除去方法。 28．前記表面が塗料およびワックスで塗られており、かつ前記塗料およびワックスが前記水性洗浄組成物で引き剥がされない請求項27の方法。 29．界面活性剤および少なくとも一種のテルペンを約２から約８重量％含む水性洗浄組成物の最初の部分を、表面に施してグリース状汚れを可溶化し、前記洗浄組成物の第二の部分を、約１部の洗浄組成物に対して約25から約200 部の比率の水で希釈し、前記の希釈した洗浄組成物を前記表面に施して前記粒状汚れを可溶化し、そして前記表面を水で濯ぐことを含む、表面からグリース状および粒状の汚れを除去する方法。 30．前記洗浄組成物の前記第二の部分を希釈する冷たい水である請求項29の方法。 31．前記表面が塗料およびワックスで塗られておりかつ、前記塗料およびワックスが前記水性洗浄組成物で引き剥がされない請求項29の方法。 32．約１部の洗浄組成物に対して約25から約200 部の比率の水で洗浄組成物を希釈し、ここで前記洗浄組成物が界面活性剤および少なくとも一種のテルペンを約２から８重量％含み、前記希釈洗浄組成物を表面に施して粒状汚れを可溶化し、そして前記表面を水で濯ぐことを含む、表面から粒状汚れを除去する方法。 33．前記洗浄組成物を希釈するのに用いる前記水が冷たい請求項32の方法。 34．前記表面が塗料およびワックスで塗られておりかつ、前記塗料およびワックスが前記水性洗浄組成物で引き剥がされない請求項32の方法。 35．水性洗浄組成物を表面に施して汚れを可溶化し、そして前記表面を水で濯ぐことを含む、表面からグリース状汚れを除去する方法であって、前記洗浄組成物が界面活性剤を約５から約25重量％および次式で表される少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルを約２から８重量％含む上記方法。式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。 36．前記表面が塗料およびワックスで塗られておりかつ、前記塗料およびワックスが前記の水性洗浄組成物で引き剥がされない請求項32の方法。 37．水性洗浄組成物の最初の部分を、グリース状汚れを可溶化するために表面に利用し、前記洗浄組成物の第二の部分を、約１部の洗浄組成物に対して約25から約200 部の比率の水で希釈し、前記希釈洗浄組成物を前記表面に施して前記粒状汚れを可溶化してそして、表面からグリース状および粒状の汚れを除去する方法であって、前記洗浄組成物が約５から約25重量％の界面活性剤および次式で表される少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルを約２から約８重量％含む上記方法。式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。 38．前記洗浄組成物の第二の部分を希釈するのに用いる水が冷たい水である請求項37の方法。 39．前記表面が塗料およびワックスで塗られておりかつ、前記塗料およびワックスが前記水性洗浄組成物で引き剥がされない請求項37の方法。 40．約１部の洗浄組成物に対して約25から約200 部の比率の水を用いて洗浄組成物を希釈し、前記希釈洗浄組成物を前記表面に施して粒状汚れを可溶化し、そして前記表面を水で濯ぐことを含む、表面から粒状汚れを除去する方法であって、前記洗浄組成物が約５から約25重量％の界面活性剤および次式で表される少なくとも一種の脂肪酸アルキルエステルを約２から約８重量％含む上記方法。式中、Ｒ₁は炭素数約６から約18のアルキル基であり、Ｒ₂は炭素数１から約５のアルキル基である。 41．前記洗浄組成物を希釈するのに用いる水が冷たい水である請求項40の方法。 42．前記表面が塗料およびワックスで塗られており、かつ前記塗料およびワックスが前記水性洗浄組成物で引き剥がされない請求項40の方法。