JPH105684A - ストリッパブル塗膜の剥離方法 - Google Patents

ストリッパブル塗膜の剥離方法

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JPH105684A
JPH105684A JP9085583A JP8558397A JPH105684A JP H105684 A JPH105684 A JP H105684A JP 9085583 A JP9085583 A JP 9085583A JP 8558397 A JP8558397 A JP 8558397A JP H105684 A JPH105684 A JP H105684A
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JP
Japan
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coating film
strippable
film
strippable coating
temperature
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Application number
JP9085583A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Mizukawa
真平 水川
Toshio Iwase
俊雄 岩瀬
Nobuyuki Okamoto
宜之 岡本
Michiya Koike
倫也 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Subaru Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C63/00—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor
    • B29C63/0004—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C63/0013—Removing old coatings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストリッパブル塗膜を容易に剥離する。 【解決手段】 ストリッパブル塗膜を素材から剥離する
に際して、塗膜表面温度が１５℃未満のストリッパブル
塗膜に一定温度の温水もしくは水蒸気を散布して加熱す
るか、又は塗膜表面温度が３５℃を越えるストリッパブ
ル塗膜に一定温度の冷水もしくは水蒸気を散布して冷却
し、ストリッパブル塗膜表面温度をそれぞれ１５〜３５
℃に調整してから剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は素材上に形成された
ストリッパブル塗膜の剥離方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車の塗装完成車にはユーザー
に引き渡されるまでの間にその塗膜外観が変化しないよ
うに、塗装時の塗膜外観が保持できるようにストリッパ
ブル塗料が塗装されている（例えば、特開平７−２０４
５７８号公報参照）。ストリッパブル塗膜はユーザーへ
引き渡される前に人手による剥離が行われている。一般
的にストリッパブル塗膜は屋外保管中にストリッパブル
塗膜と自動車塗膜との付着性が上がるため、通常、スト
リッパブル塗膜の可剥離期間を定めて管理しているのが
現状である。しかしながら、自動車によってはストリッ
パブル塗膜の可剥離の保証期間が過ぎてから剥離するケ
ースがあり、このためにストリッパブル塗膜の剥離作業
性が悪くなるといった問題点があった。また、ストリッ
パブル塗膜の剥離において、可剥離期間内であっても冬
場においてはストリッパブル塗膜が堅くなるため剥がし
難くなり、また夏場においては逆にストリッパブル塗膜
が柔らかくなるために剥がし難くなるといった問題点が
あった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はストリッパブ
ル塗膜の剥離を容易に行うことができる方法を開発する
ことを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ストリ
ッパブル塗膜を素材から剥離するに際して、ストリッパ
ブル塗膜表面温度を１５〜３５℃に調整しておくと容易
に剥離できることを見出だし、本発明を完成するに至っ
た。
【０００５】即ち、本発明は、 １．素材上に形成されたストリッパブル塗膜を該素材か
ら剥離するに際し、該ストリッパブル塗膜の表面温度が
１５℃未満のストリッパブル塗膜に一定温度の温水また
は水蒸気を散布して加熱するか、又は該ストリッパブル
塗膜の表面温度が３５℃を越えるストリッパブル塗膜に
一定温度の冷水または水蒸気を散布して冷却し、該塗膜
表面温度をそれぞれ１５〜３５℃に調整し、次いで該ス
トリッパブル塗膜をそれぞれ剥離することを特徴とする
ストリッパブル塗膜の剥離方法； ２．ストリッパブル塗膜がアクリル系樹脂エマルション
塗料によって形成された塗膜である上記のストリッパブ
ル塗膜の剥離方法；並びに ３．素材が自動車塗装完成車である上記のストリッパブ
ル塗膜の剥離方法に係わる。
【０００６】以下、本発明のストリッパブル塗膜を剥離
する方法について、さらに詳細に説明する。
【０００７】本発明において、ストリッパブル塗膜は、
特に（メタ）アクリル酸エステルを必須成分とし、必要
に応じてその他の重合性モノマーを併用してなり、カル
ボキシル基含有モノマーの含有率が５重量％以下、ガラ
ス転移温度が５〜３０℃及び重量平均分子量が３０００
〜１０００００であるアクリル系樹脂エマルション塗料
から形成される塗膜が好ましい。該エマルション塗料に
は、必要に応じて着色顔料、充填剤、顔料分散剤、紫外
線吸収剤、紫外線安定剤、撥水剤、有機溶剤、アニオン
性乳化剤、増粘剤、中和剤、その他塗料用添加剤等を配
合することができる。ストリッパブル塗膜は非架橋のも
のを使用することが好ましい。ストリッパブル塗膜の乾
燥膜厚は約１０〜２００ミクロン、特に５０〜１００ミ
クロンの範囲が好ましい。
【０００８】本発明において、その上にストリッパブル
塗膜が形成される素材としては、特に自動車塗装完成車
が好ましい。
【０００９】本発明において、剥離する際のストリッパ
ブル塗膜の表面温度は１５〜３５℃の範囲に調整するこ
とが重要である。剥離する際のストリッパブル塗膜表面
の温度が空調室内や季節等の雰囲気温度条件等により、
上記した範囲にあるものについては温度調整の必要はな
いと考えるが、剥離時においてストリッパブル塗膜が伸
びる傾向にあれば冷水を、逆に脆くてちぎれる傾向にあ
れば温水を散布してストリッパブル塗膜に適度の堅さま
たは柔軟性を付与することが好ましい。また、ストリッ
パブル塗膜の表面温度が１５℃未満の場合にはストリッ
パブル塗膜に一定温度の温水もしくは水蒸気を散布して
加熱し、ストリッパブル塗膜表面を１５〜３５℃に調整
した後、ストリッパブル塗膜を素材から剥離する。ま
た、ストリッパブル塗膜の表面温度が３５℃を越える場
合にはストリッパブル塗膜に一定温度の冷水もしくは水
蒸気を散布して冷却し、ストリッパブル塗膜表面の温度
を１５〜３５℃に調整した後、ストリッパブル塗膜を剥
離する。ストリッパブル塗膜表面の温度は、例えばサー
ミスター温度計を用いて測定することができる。
【００１０】本発明方法において、散布する温水の温度
は約２０〜９０℃、好ましくは約３０〜８０℃の範囲に
あり、散布する冷水の温度は約５〜３０℃、好ましくは
約１０〜２５℃の範囲にある。温水または冷水の散布
は、例えば容器から直接散布するか、あるいはノズル付
ホースを用いて行なうことができる。水蒸気を散布する
場合には、ノズル付ホースを用い、上記した温水または
冷水の温度に調節して散布することができる。
【００１１】ストリッパブル塗膜が非架橋のタイプのも
のは該塗膜の温度依存性が大きいため温水または冷水の
温度による効果が顕著にあらわれるので好ましい。スト
リッパブル塗膜の剥離は、通常、手で行うことができ
る。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に実施例及び比較例を挙げて
本発明を詳細に説明する。なお、本発明は下記した実施
例に限定されるものではない。
【００１３】実施例１ 自動車塗装完成車のボンネット塗膜表面にラップガード
Ｌ（関西ペイント株式会社製、商品名、アクリル系樹脂
エマルション塗料）を乾燥膜厚が約５０〜１００ミクロ
ンになるようにローラー塗装し７０℃で１０分間乾燥を
行ってストリッパブル塗膜を形成した。次いで該自動車
を屋外で４カ月放置したときの冬場の外気温度８℃、ス
トリッパブル塗膜表面温度８℃および車体温度１４．５
℃のものに約６７℃の温水を散布してストリッパブル塗
膜表面温度２８℃（車体温度２３℃）になった時点で剥
離を行った。その結果、ストリッパブル塗膜が適度の堅
さ及び柔軟性を有しているために剥離が容易であり、自
動車１台あたり約１分間で剥離を行うことができ剥離作
業性は良好であった。
【００１４】比較例１ 実施例１において温水を散布しないでストリッパブル塗
膜の剥離を行った。その結果、ストリッパブル塗膜が脆
く、堅くなっているためにストリッパブル塗膜の剥離が
容易ではなく、剥離するために自動車１台あたり２０〜
３０分間かかり剥離作業性は劣っていた。
【００１５】実施例２ 実施例１と同様にしてストリッパブル塗膜を形成した自
動車を屋外で４カ月放置したときの夏場の外気温度３０
℃、ストリッパブル塗膜表面温度３０℃および車体温度
８０℃のものに約１５℃の冷水を散布してストリッパブ
ル塗膜表面温度３０℃（車体温度５０℃）になった時点
で剥離を行った。その結果、自動車１台あたり約１分間
で剥離を行うことができ剥離作業性は良好であった。
【００１６】比較例２ 実施例２において冷水を散布しないでストリッパブル塗
膜の剥離を行った。その結果、ストリッパブル塗膜が柔
らかく、伸びが大きくなっているためにストリッパブル
塗膜の剥離が容易ではなく、剥離するために自動車１台
あたり２０〜３０分間かかり剥離作業性は劣っていた。
【００１７】
【発明の効果】本発明によるストリッパブル塗膜を剥離
する方法によれば、ストリッパブル塗膜を素材から剥離
するに際して、塗膜表面温度が１５℃未満のストリッパ
ブル塗膜に一定温度の温水もしくは水蒸気を散布して加
熱するか、又は塗膜表面温度が３５℃を越えるストリッ
パブル塗膜に一定温度の冷水もしくは水蒸気を散布して
冷却し、ストリッパブル塗膜表面温度をそれぞれ１５〜
３５℃に調整してから剥離するため、ストリッパブル塗
膜が適度の堅さ及び柔軟性を有していることからストリ
ッパブル塗膜を容易に剥離することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 宜之 栃木県鹿沼市さつき町７−３ 関西ペイン ト株式会社内 (72)発明者 小池 倫也 栃木県鹿沼市さつき町７−３ 関西ペイン ト株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 素材上に形成されたストリッパブル塗膜
    を該素材から剥離するに際し、該ストリッパブル塗膜の
    表面温度が１５℃未満のストリッパブル塗膜に一定温度
    の温水または水蒸気を散布して加熱するか、又は該スト
    リッパブル塗膜の表面温度が３５℃を越えるストリッパ
    ブル塗膜に一定温度の冷水または水蒸気を散布して冷却
    し、該塗膜表面温度をそれぞれ１５〜３５℃に調整し、
    次いで該ストリッパブル塗膜をそれぞれ剥離することを
    特徴とするストリッパブル塗膜の剥離方法。
  2. 【請求項２】 ストリッパブル塗膜がアクリル系樹脂エ
    マルション塗料によって形成された塗膜である請求項１
    に記載のストリッパブル塗膜の剥離方法。
  3. 【請求項３】 素材が自動車塗装完成車である請求項１
    に記載のストリッパブル塗膜の剥離方法。
JP9085583A 1996-04-23 1997-03-21 ストリッパブル塗膜の剥離方法 Pending JPH105684A (ja)

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