JPH09504585A - コンクリートに薬剤を注入するためのホース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 注入物質供給部分（１）及びそれに取付けられた圧縮可能な多孔質材料（４）からなるコンクリートに薬品を注入するための管において、供給部分（１）が、少なくとも二本の成形された通路（２）で、互いに並走し、好ましくは帯の形をした一つの物品の形をしており、その外壁には予め定められた内部過圧で内部から外側へ放出するための微細な孔（３）が形成されている通路を有することを特徴とする、注入用管。

Description

【発明の詳細な説明】 コンクリートに薬剤を注入するためのホース 本発明は、注入物質供給部分及びそれに取付けられた圧縮可能な多孔質材料か らなる、コンクリートに薬剤を注入するための管(tube)に関する。 水圧を受けるコンクリート構造体は、一般にコンクリート注型を行う時に、特 にコンクリート接合部分について厳しい条件が課せられていることが知られてい る。 二つのコンクリート成形物の間の理想的な接合は、割れ目、亀裂、岩石の間の 間隙等がないことである。漏洩の問題は、特にコンクリート壁が前に注型したコ ンクリート基礎上に注入された時に起きることがある。 しかし、コンクリートの均一性が欠けているため、特にコンクリートの凝固中 に必然的に起きる収縮のために理想的な接合を得ることは実際上殆ど不可能であ る。 そのため、注型した後、形成された亀裂や割れ目を密封する方法を取らなけれ ばならず、当分野では非常に多くの方法や装置が知られている。 コンクリートの亀裂を密封するために従来使われている最も古い方法は、コン クリート接合部中に逐一注入することである。しかし、この方法は信頼性がなく 、重要なことは非常に高価なことである。 従って、コンクリート接合部を密封する一層よい方法に対する研究が続けられ ており、一般に今日用いられている方法は、種々のやり方で孔が開けられた管を 基にし、コンクリート接合部の長手方向に操作される注入装置であり、その装置 によると通常二成分ポリウレタン材料である密封材がそれら管中に注入され、そ れら孔によって接合部中へ分布され、その後でその材料が硬化し、接合部を密封 する。 この処理は、次の新しい注入が行われる前に前以て行われるものであることが 示されており、従って、コンクリート構造体に孔を開ける非常に時間のかかる高 価な方法は回避されている。 この分野での従来法に関し、ＥＰ ０，１２５，６９６−Ａ３を特に参照する ことができ、それは、規則的に孔が開けられた一本の中心にある供給管を有し、 その外側には管状のフィルター層が配置されており、そのフィルター層が今度は 管状網状保護層によって囲まれているものからなる。 ＮＯ出願Ｐ９１１０８６も参考にすることができ、それには中心の規則的に孔 が開けられた供給管で、それらの孔の上に覆いが配置されており、その覆いが管 の外周を取り巻いて配置された圧縮可能な套管からなり、それを通って微細な孔 が通じている供給管からなる、コンクリートに薬剤を注入するための注入管が記 載されている。 套管で囲む目的は、注入中にコンクリート材料が密封材分布管中の孔を塞がな いようにするためである。この目的に対し、織物の布は、その布自体が注型中に 密閉した表面部材になり、注入物質がその孔のあいた管から出ることができなく なり、形成されていた割れ目や亀裂を密封することが出来なくなるため、よくな いことが判明している。 この分野での最近の開発及び研究から、現在フコ(FUKO)と言う名で市販されて いる装置がもたらされている。この装置は、固体の強い材料からなる管状芯を有 し、その長手方向に沿って溝が付けられており、その溝は今度はその底を通って 孔が開けられている。これらの溝は、管の全外形が殆ど円状になるように、緩く 配置された細長い薄板(slat)によって覆われている。 これらの薄板の目的は、注型中コンクリート物質が管の孔を塞がないようにす ると同時に、その注入材料が低圧でも供給管から押出され、周囲の割れ目及び亀 裂中へ入って行くことができるようにするためである。 最後に、フコ装置には、長手方向の薄板を適所に保持するため、周囲の織った 開口プラスチック套管が与えられている。 この装置は、技術的には非常に信頼性があり、操作が非常に安全ではあるが、 上記ＮＯ Ｐ９１１０８６の装置とは対照的に、製造が比較的複雑で非常に高価 である。 このコストは、技術的に最も精密な製品では固有のものであるが、特定のコン クリート構造体が永久的な水圧を受け、従って安全でなければならない場合にし かそれらの使用を正当化することはできない。 非常に多くの構造体では、そのコンクリート構造体の外からの水圧の危険は周 期的なだけであり、比較的稀なことであると予想することさえできるが、その例 は、大潮地域及び他の多かれ少なかれ周期的ではあるが極めてたまにしか起きな い洪水地域である。そのような場合には、技術的に一層簡単であるが、それにも 拘わらず信頼性のある装置で、簡単で製造し易いことにより購入及び操作が手頃 で、例えば、上記ＮＯ Ｐ９１１０８６のような装置を用いるのが適切であろう 。 本発明は、少なくとも二つの異なった成分を同時に注入することができ、任意 に更に別の成分を後で注入する必要が判明した場合にそれを行うことができるよ うな点まで技術状態を進歩させることを目的とする。 本発明は、唯一つの注入ダクトでは不利になると言う発見に基づいており、更 に注入物質を噴霧する領域が広くなる程、密封が確実に一層よくなり、特に注入 が、下で更に述べるような部材から行われるような場合には一層よくなると言う 考察に基づいている。 従って、本発明は、始めに述べた種類の管に関し、この管は、供給部分が少な くとも２本の互いに並走している通路で、好ましくは帯状になった一つの部品と して成形され、その外壁には予め定められた内部過圧で内部から外部へ放出でき るように微細な孔が形成されている通路を有することを特徴とする。 始めに述べた圧縮可能な多孔質材料は、好ましくは発砲プラスチックであるが 、要件を満足するどのような材料でも、例えば微細なワイヤー鋼ウール（ｗｉｒ ｅｄ ｓｔｅｅｌ ｗｏｏｌ）でもよい。 本発明を、更に図面を参照して例示する。図中、描いた場合についての供給部 分１は、互いに並走する三つの通路２を有し、夫々には微細な孔３が開けられて おり、それらは管のアーチ状の形のため、通路２中の高い圧力で放出できるよう に開くが、通路中の圧力が低いと閉じている。 取り巻く覆い４は、好ましくは貫通する孔を有する発砲プラスチックからなる が、注入物質の分布を更に一層確実に行うと共に、微細な孔を開いたままにする ような働きをする。 本発明による製品は、従来法の最も精密な態様と比較して、簡単で製造し易く 、 従って、非常に低いコストで製造することができると共に、希望の水準の操作安 全性を維持することができる。 従って、本発明の主題となる物品は、コンクリート構造体の外からの水圧の散 発的に起きる危険のために水に対する保護が必要な全ての場所で合理的な安全性 をもって使用できる安価な製品に対する市場の要求を満たすものであるが、主な 目的は、水を完全に遮断することではなく、得られる保護が実際の危険に比例し ているような程度まで水の漏洩を遅らせることにある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．注入物質供給部分（１）及びそれに取付けられた圧縮可能な多孔質材料（ ４）からなるコンクリートに薬品を注入するための管において、供給部分（１） が、少なくとも二本の成形された通路（２）で、互いに並走し、好ましくは帯の 形をした一つの物品の形をしており、その外壁には予め定められた内部過圧で内 部から外側へ放出するための微細な孔（３）が形成されている通路を有すること を特徴とする、注入用管。