JPH09503013A - 水性ポリシロキサン/ポリシリケート系バインダー - Google Patents

水性ポリシロキサン/ポリシリケート系バインダー

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JPH09503013A JP7509899A JP50989995A JPH09503013A JP H09503013 A JPH09503013 A JP H09503013A JP 7509899 A JP7509899 A JP 7509899A JP 50989995 A JP50989995 A JP 50989995A JP H09503013 A JPH09503013 A JP H09503013A
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Abstract

(57)【要約】 pH及び水溶性を制御するための第一アミン基を1個以上有するアミノオキシシランであって、最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基を含み、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれた加水分解可能な側基を複数有し、そして該オキシシランの反復単位数が1〜3の範囲にあるアミノオキシシランと、アルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれたカチオンを含み、重合を促進するヒドロキシ側基を複数有する金属シリケートとを、水中で重合させることにより保護コーティングを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】 水性ポリシロキサン/ポリシリケート系バインダー発明の分野 本発明は、無機保護コーティングに用いられ、該コーティングの耐候性、耐熱 性及び耐化学種性の向上に役立ち、さらには平らな又は光沢のある表面仕上げと 亜鉛濃度の高い組成物を提供するように変更可能な高性能バインダーの製造に関 する。発明の背景 様々な基材を、それらが用いられている特定の環境が原因となる早過ぎる劣化 や破損から保護するために、保護コーティングが必要である。これらの基材には 、腐食的、化学的、機械的、熱的及び大気的な劣化がよく知られている環境にお いて典型的に用いられているコンクリート、スチール及びその他の産業用建材又 は構造材が含まれる。これらの用途には、工業用化学処理プラント、精油所、発 電所、沖合掘削用プラットホーム、等で採用されるスチール構造物が含まれる。 このような用途において有効であるためには、保護コーティングが様々な条件を 防御しなければならない。その防御は、腐食遮断性であったり、耐候性、すなわ ち紫外線やその他の太陽光成分並びに環境因子に対する耐性であったり、耐熱性 であったり、さらには耐化学種性であったりしなければならない。 保護コーティングの性能は、組成物のバインダーとして用いられる樹脂系に大 きく依存する。コーティング用バインダーは、従前より、エポキシ樹脂、ポリウ レタン樹脂、シリコーン樹脂、シリケート樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ア ルキド樹脂、塩素化ゴム、等のカテゴリーから選ばれている。こうした一般的な 種類の樹脂の 中には、それを溶解するために大量の有機溶剤を必要とし、環境に対する関心が 高まっている今日では使用できないものもある。従って、高性能コーティングの 技術状態は主としてエポキシ系、ポリウレタン系、シリコーン系及びシリケート 系のバインダーによって規定されている。 これらの樹脂は、それぞれユニークな特徴が知られている。例えば、エポキシ 樹脂系バインダーは寿命の長い耐蝕性及び耐化学種性を提供する。ポリウレタン 樹脂系バインダーは寿命の長い耐候性及び外観を提供する。シリコーン樹脂系バ インダーは寿命の長い耐熱性及び耐候性を提供する。シリケート樹脂系バインダ ーは、亜鉛微粉と組み合わせると、寿命の長い耐蝕性を提供する。しかしながら 、この種のバインダーの各樹脂は、特定の分野における性能に限りがあるという 特徴もある。エポキシ樹脂系バインダーは、10℃未満の温度では硬化が遅れが ちで、また耐候性も不十分である。ポリウレタン樹脂系は、感湿性であり、毒性 のあるポリイソシアネートから誘導され、またその外観も3〜7年しか維持され ないことが知られている。シリコーン系は、十分な性能を得るためには焼付け又 は高温硬化処理を必要とし、しかも限界に近いフィルム形成剤である。 保護コーティングの技術状態が真に進歩するためには、耐候性(主として耐紫 外線性)、耐熱性、耐化学種性及び耐蝕性が実質的に改良されなければならない 。ポリシロキサンは、これらの進歩の多くを提供する可能性を有している。ポリ シロキサンは、珪素原子−酸素原子の反復から成るポリマーとして定義され、従 来より用いられている炭素系ポリマーバインダーよりも有利な点がいくつかある 。これらの利点の一つは、珪素−酸素結合による耐化学種性及び耐熱性の向上で ある。また、ポリシロキサンのポリマー結合は紫外線に対して透明であるため、 紫外線劣化に対して抵抗性がある。最 後に、ポリシロキサンは燃焼することがなく、さらに酸をはじめとする広範囲に わたる化学種、溶剤に対しても抵抗性を示す。 ポリシロキサン系コーティング組成物の例が、Lawらの米国特許第4,11 3,665号明細書に記載されている。Lawは、酸性媒体中でトリアルコキシ シランとシリコーン中間体を反応させることにより耐化学種性コーティングを製 造する方法について開示している。Lawの発明は、ポリシロキサン組成物を周 囲温度で硬化させる方法を提供したという点で、ポリシロキサン系コーティング の技術分野における大きな進歩を示している。他方、従来のシリコーン組成物は 、珪素の化学特性及び耐熱性を十分に発揮させるために高温の硬化処理を必要と する。 Lawの特許明細書に記載されている方法は周囲温度で硬化できるという点で 改良されているが、この方法にはある種の固有の限界がある。酸触媒反応の利用 には、長時間にわたり相当量のエネルギー投入を必要とする予備加水分解工程が 欠かせないため、このような製品の製造コストは高くついてしまう。 Lawの方法によって製造されるポリシロキサンは、半光沢仕上げ又は平滑仕 上げのいずれかに限定される保護コーティングになる。 さらに、酸触媒ポリシロキサンを含む保護コーティングは二液型製品として市販 しなければならず、このため各部分を別々に包装し、運搬し、保存し、そして販 売する必要がある。このような二液型製品を使用する場合、各部分を使用直前に 混合しなければならない。二液の混合の信頼性が得られないような現場用途では 、コーティング組成物は単一の容器に入れておくことが往々にして望ましい。ま た、酸触媒ポリシロキサンを含む保護コーティングを適用する際には、相当量の 有機溶剤系希釈剤が必要である。 それゆえ、化学種、溶剤、環境及び熱による攻撃や腐食に対する 防護性を向上させる保護コーティングバインダー組成物であって、該バインダー が経済的に製造され且つ周囲温度で迅速に硬化することができる、そのような高 性能保護コーティングバインダー組成物を提供することが非常に望まれている。 また、希釈剤として揮発性有機溶剤を使用する必要なく簡単に適用され且つ清浄 である水溶性保護コーティングの使用が可能となるように、該バインダーが水溶 性であることも望まれている。さらに、そのバインダーが、一液型製品として提 供することができる保護コーティングの使用を可能とすることも望まれている。発明の概要 保護用水性ポリシロキサンバインダー組成物は、 (A)下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基であり、x1、x2及びx3は1 〜3の範囲にある)で示される第一アミン基を少なくとも1個有するアミノオキ シシラン; (B)下記一般式: (上式中、Mはアルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群から選ばれ、nは 1〜7であって、Si−O−Si結合度を表す)で示される少なくとも一種の金 属シリケート;並びに (C)水 を混合することによって調製される。 このバインダー組成物は、脱イオン水とアミノオキシシランとを好適な比率で 混合し、そのアミノオキシシラン溶液を少なくとも一種の水性コロイド又は金属 シリケート溶液と混合してバインダー混合物を形成することによって調製される 。このバインダー混合物は加水分解と重合を経てバインダー組成物を形成する。 好適なバインダー組成物は、アミノオキシシラン及び金属シリケートを含む固形 分25〜50重量%と、水50〜75重量%とを混合することによって調製され る。 好適なバインダー組成物は、5〜15重量%のアミノオキシシランと、20〜 35重量%の金属シリケートと、50〜75重量%の水とを混合することによっ て調製される。このバインダーを調製するために用いられる水の全量には、金属 シリケート水溶液に含まれる水と、アミノオキシシランに添加される自由水とが 含まれる。水性金属シリケートに含まれる水分量でバインダー組成物を十分に調 製することができ、アミノオキシシランに自由水を添加する必要がない場合もあ る。好適なバインダー組成物は、金属シリケート水溶液としての水50〜60重 量%と最大で約15重量%の自由水とを混合することによって調製される。上記 比率によって混合されるオキシシラン系バインダー材料は、加水分解と重合を経 て水不溶性の内部結合三次元ポリシロキサン網状構造を形成する。 塗布組成物は、本発明のバインダー組成物を5〜85重量%の範囲で含むこと ができる。塗布組成物はまた、15〜95重量%の範 囲で充填剤、顔料、可塑剤、着色剤、流動制御剤、溶剤及びその他成分を含むこ ともできる。しかしながら、透明コーティングが望ましい場合には、バインダー が塗布組成物の100重量%を占めることができる。 これらのバインダーを含むコーティングは、迅速な硬化速度を示し、そして長 期間にわたり耐蝕性、耐候性、耐熱性、耐化学攻撃性、並びに耐酸性及び耐塩水 性をはじめとする耐溶剤性を示す。 本発明のバインダーを含むコーティングは一液系で供給することができ、また 処理すべき表面に直接適用することができる。このようなコーティングは、塗布 にまつわるバブリングを伴うことなく、無機亜鉛シリケートのようなプライマー の上のトップコートとして適用することもできる。さらに、このコーティングは 、有機溶剤による希釈を必要とすることなく、スプレー又はブラシによって適用 することができる。 本発明のこれら及びその他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の請 求の範囲からさらに明白となる。詳細な説明 耐溶剤攻撃性、耐化学種性、耐熱性及び耐候性を示すコーティングを調製する ためのバインダーは、主成分として、水溶性アミノオキシシランと、該オキシシ ランの重縮合及び水不溶性高分子マトリックスの形成を促進するための少なくと も一種の水溶性コロイド又は金属シリケートを含む。この塗布組成物には、さら に顔料、充填剤、エポキシ樹脂、可塑剤及び水性溶剤が含まれていてもよい。バ インダー組成物の一例が、 (a)下記一般式: (上式中、Rは最大約12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基で あり、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、ア ルカリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基であり、x1、x2及びx3は 1〜3の範囲にある)で示される水溶性アミノオキシシランと、 (b)下記一般式: (上式中、Mはアルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群から選ばれたカチ オンを表し、nは1〜7であって、Si−O−Si結合度を表す)で示される少 なくとも一種の水溶性金属シリケートとを、水の存在下で反応させることによっ て調製される。 このアミノオキシシランは、少なくとも1個の第一アミン基を含むことが望ま しい。アミノオキシシランの第一アミン官能価は、第一アミンが水と水素結合し やすいので水溶性が高められる。また、この第一アミン官能価は、pH制御にも 役に立ち、OR’基の加水分解やアミノオキシシランと金属シリケートの重縮合 を促進するのに十分なアルカリ条件を提供し、さらに金属シリケートの溶解性を 確実なものとする。第一アミン官能価を利用してアルカリ条件を提供することが できるため、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物 を使用する必要がなくなる。アルカリ金属水酸化物を使用する必要がないことは 、ポリシロキサンマトリックス中に捕捉されたアルカリ金属水酸化物が水分と接 触した際に再 溶解してコーティングに損傷を与える可能性がなくなるので、望ましいことであ る。 Rは、最大で12個の炭素原子を含有する飽和炭化水素基であることが望まし い。実用上、12個を上回る炭素を有するR基を含むバインダー組成物は、アミ ノオキシシランと金属シリケートとの加水分解及び縮合の速度に悪影響を及ぼす 。この原因は、脂肪族炭化水素の疎水性及び立体障害効果であると考えられる。 さらに、12個を上回る炭素を有するR基を含むバインダー組成物は、実用には 高すぎる粘度を示す塗布組成物となる。炭素原子を3個以上有するR基を含むア ミノオキシシラン化合物は、許容できる加水分解及び縮合速度と25℃で約1〜 3パスカル秒〔1000〜3000センチポワズ(cP)〕の望ましい粘度範囲 を示すバインダー組成物となる。炭素原子数が3個未満のR基を含むアミノオキ シシランは揮発性が非常に高いため、最終的に、重合して内部結合三次元ポリシ ロキサン網状構造を形成できるアミノオキシシランの能力に影響を与える。 望ましいアミノオキシシランは、1〜6個の炭素原子を有する飽和炭化水素群 から選ばれたR’基を有する。好適なR’基は、メチル、エチル及びn−プロピ ルから成る群より選ばれたアルキル基を含む。メチル、エチル及びn−プロピル 基から選ばれたR’基が望ましい理由は、これらのアルキル基は、これより長鎖 の炭化水素よりも水中安定性が高いため、OR’基の迅速な加水分解と金属シリ ケートの重縮合を促進するからである。さらに、メチル、エチル又はn−プロピ ル基を含むR’基によると、アミノオキシシランが加水分解した際に形成される アルキル基のアルコール類似体の蒸発速度が高くなるため、硬化速度の高いバイ ンダー組成物が得られる。メチル、エチル及びn−プロピル基以外でR’基とな りうるこのよ うな基の例として、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、等が挙げられる。 しかしながら、低い揮発性が必要とされる場合の高温運転条件下で内面を塗布 するような特殊な条件下では、R’基は、メトキシエチル基やエトキシエチル基 のような分子量のより高いアルコキシアルキル基であることができる。 望ましいアミノオキシシランのx2は3である。加水分解可能なオキシ置換基 を3個有するアミノオキシシランは、数多くの縮合部位を提供するので金属シリ ケートとの縮合を促進する。これらの数多くの縮合部位は、真に内部結合したア ミノオキシシラン−金属シリケート高分子網状構造の形成を促進する。さらに、 OR’基の迅速な加水分解及び金属シリケートとの重縮合を促進するためにx3 は1であることが望ましい。x3が1を上回るアミノオキシシランは、立体障害 や水溶性の低下が原因となって加水分解及び重縮合の速度に悪影響を及ぼす可能 性がある。 水溶性金属シリケートに関すると、その金属は、周期律表のアルカリ金属及び アルカリ土類金属から成る群より選ばれることが望ましい。好適なアルカリ金属 として、最高のバインダー硬化速度を提供することが示されているので、リチウ ム、カリウム及びナトリウムが挙げられる。これらの金属は、比較的高い水溶性 及び関連した反応性によってバインダーの硬化速度を高めるものと考えられる。 このアルカリ金属は、金属シリケートに含まれるコロイドシリカの増粘やゲル化 を防止し且つバインダー組成物を安定化させることに対する関連効果及びアルカ リ度についても選ばれる。所望であれば、この金属シリケート溶液はコロイドシ リカをその限界溶解度まで含むことができる。 金属シリケート溶液は、配合組成物の溶解度、低粘度を確実に保 ち且つその保存寿命を延ばすために、高いpH、典型的には12付近に維持され る。この高いpHは、硬化過程で水分縮合が起こる相対湿度の高い条件下で適用 される場合、又は新たに適用された塗布組成物が初期に水分接触を被る場合、こ のような組成物の乾燥特性や硬化特性に悪影響を及ぼす可能性がある。金属シリ ケート中の金属成分は、大気中の二酸化炭素と反応して可溶性金属炭酸塩を形成 し、塗布組成物の硬化過程中又は硬化過程直後にフィルムから取り除かれること になる。 金属シリケートの一例として、Si−O−Si結合として配置された珪素原子 を2〜8個含むものがある。Si−O−Si結合の程度は1〜7の値をとるnに よって表される。好適な金属シリケートのnは約3である。この金属シリケート 中のSi−O−Si結合度は最適な硬化速度及び硬度を有するバインダー組成物 をもたらす。nが3未満の金属シリケートは、バインダー混合物のヘテロ重合度 に影響を及ぼす傾向があり、硬化速度が高く且つ硬度が低いバインダー組成物を もたらす。nが3よりも大きな金属シリケートは、金属シリケートの単独重合が 起こりやすく、保護コーティングとして有用であるために必要な望ましい内部結 合ポリシロキサン網状構造の代わりに環状化合物を形成する傾向がある。 このバインダーは、アミノオキシシランを少なくとも一種の金属シリケート及 び水と好適な比率で混合することによって調製される。好適なアミノオキシシラ ンはn−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミンであって、これはダ ウ・コーニング社から商品名Z6020で市販されておりその入手は容易である 。好適な金属シリケートはカリウムシリケートであって、これはデュポン社から 商品名カリウムシリケート30で市販されておりその入手は容易である。カリウ ムが好適なアルカリ金属として選ばれた理由は、反応性 が高く、水への溶解度が高く、しかも材料コストが低いからである。しかしなが ら、所望であれば、硬化速度を高めるためにリチウムシリケートを混合物へ添加 してもよい。リチウムは比較的反応性の高いアルカリ金属であるため、これを使 用すると、アミノオキシシランと金属シリケートとの間の重縮合を形成するバイ ンダーの速度が増加する。リチウムシリケートはデュポン社より商品名ポリシリ ケート48で市販されておりその入手は容易である。 好適なアミノオキシシランを適当な容器に入れ、脱イオン水と一緒に混合する 。金属シリケートも脱イオン水と一緒にして混合し、水溶液を形成させる。次い で、その金属シリケート水溶液を上記アミノオキシシラン混合物に添加する。バ インダー組成物を調製するために混合される水に対する固形分の好適な比率は2 5〜50重量%である。従って、バインダー組成物を調製するための水の使用量 は50〜75重量%である。固形分が約50重量%よりも高いバインダー組成物 は、反応すると不安定なバインダーを生成し、保護コーティングとして役に立た ない望ましくないゲルを形成してしまう。固形分が約25重量%よりも低いバイ ンダー組成物は、反応すると塗膜形成特性に乏しいバインダーを生成する。 このバインダー組成物は、5〜15重量%のアミノオキシシランと20〜35 重量%の金属シリケートとを混合することによって調製した場合、最適な硬化速 度を示す。従って、好適なバインダー組成物は金属シリケートとアミノオキシシ ランとを約2:1〜7:1の重量比で混合した場合に得られる。15重量%を上 回るアミノオキシシランを含むバインダー組成物は、反応すると硬化速度が高く 、保存寿命安定性が低く、水への溶解度が低く、そして硬化時間が短い塗布組成 物をもたらす。5重量%未満のアミノオキシシランを含むバインダー組成物は、 反応すると水不溶性に対する時間が長期化 し且つ硬度に対する時間が長期化した塗布組成物をもたらす。また経済的には、 このバインダー組成物は、金属シリケートよりもコストが高いので、15重量% を上回るアミノオキシシランを含まないことが有利である。さらに、このバイン ダー組成物の全固形分を構成するアミノオキシシランの比率は、アミノオキシシ ランの自触媒特性のため加水分解反応にとって重要である。好適なバインダー組 成物は、約5重量%のアミノオキシシランを使用して調製される。 35重量%を上回る金属シリケートを含むバインダー組成物は、反応すると硬 化時間が長く、保存寿命が短く、そして水への溶解度が低下したコーティングを もたらす。金属シリケートの材料コストは比較的低いため、このバインダー組成 物を調製するために用いられる成分が20重量%未満の金属シリケートを含むこ とは経済的に望ましいことではない。好適なバインダー組成物は、約25重量% の金属シリケートを含むバインダー混合物から調製される。従って、好適なバイ ンダー組成物は、好適な金属シリケートとアミノオキシシランを約5:1の重量 比で混合することによって調製される。 金属シリケートとアミノオキシシラン及び水の混合物と一緒にする前に、金属 シリケート自体をある比率の脱イオン水と混合して金属シリケート水溶液を生成 させる。アミノオキシシランと金属シリケートとの混合を最適化するために金属 シリケートを水溶液と混合する。 このバインダー組成物は50〜75重量%の水を含む。このバインダー組成物 を調製するために用いられる水の全量には、金属シリケート水溶液を調製するた めに用いた水量とアミノオキシシランに加えられた自由水とが含まれる。金属シ リケート水溶液を調製するために用いられる水量は、Mについて選択されるアル カリ金属又はアルカリ土類金属に依存する。例えば、Mがカリウムである場合の 金属シリケート水溶液の一例は、約30重量%のカリウムシリケートと約70重 量%の水とを含む。しかしながら、Mがリチウムである金属シリケート水溶液の 一例は、カリウムに比べてリチウムの水溶性は高いので、より多量のアルカリ金 属を含むことができる。従って、リチウムシリケート溶液は約40重量%のリチ ウムシリケートと約60重量%の水とを含むことができる。 好適なバインダー組成物は、金属シリケート水溶液由来の水50〜60重量% と最大で15重量%の自由水とを含む。好適なバインダー組成物は、金属シリケ ート水溶液由来の水約50重量%と自由水約10重量%とを用いて調製される。 これらのバインダー成分を周囲温度において混合し、本発明のバインダー組成 物を生成することが好ましい。これらのバインダー成分は約5℃〜50℃の温度 で反応して所望のバインダー組成物を生成する。上記温度範囲を外れた温度でも バインダー組成物は生成するが、その硬化速度や重合度が、環境、化学種、熱及 び腐食から塗布面を保護することができるバインダーの能力に悪影響を及ぼす場 合がある。 このバインダー組成物は、塗布組成物を構成する際に用いられる唯一の成分で ある。塗布組成物はまた、その全含水量を低下させる傾向のある顔料や充填剤と いった他の固形成分をも含有する。このバインダー組成物を含む塗布組成物が4 8重量%以上の水分を含む場合に、最適なパッケージ化又は製品保存寿命が得ら れることが示された。 何らかの特定の理論や機構によって束縛されることを望むものではないが、こ のポリシロキサン系バインダーは下記のようにして生成すると考えられる。アミ ノオキシシランに水を添加すると、1個以上のR’基が加水分解反応を経て、R ’基のアルコール類似体と ヒドロキシ置換アミノオキシシランとが生成すると考えられる。例として、下記 反応式(1)を参照されたい。 次いで、ヒドロキシ置換アミノオキシシラン加水分解生成物は自触媒的に作用 して別のアミノオキシシラン分子とのヘテロ重合を促進し、第一アミノシロキサ ンポリマーとヒドロキシ置換R’基のアルコール類似体とを生成する。反応(2 )を参照されたい。このヘテロ重合反応を促進するため、2個以上のR’基が加 水分解を経てヒドロキシ基で置換されることが好ましい。多数のヒドロキシ置換 は、さらに新たな反応部位を提供することによりヒドロキシ置換アミノオキシシ ランとアミノオキシシランとのヘテロ重合を促進するのに役に立つ。 また、このヒドロキシ置換アミノオキシシランは重縮合反応によって別のヒド ロキシ置換アミノオキシシランと単独重合を経て同じ第一アミノシロキサンポリ マーと水を生成する。反応(3)を参照されたい。第一アミノシロキサンポリマ ーの生成は、アミノオキシシランに水を添加した直後に検出される混合物の粘度 上昇によって明らかになる。 アミノオキシシランの加水分解は、水の添加及びR’基のアルコール類似体の 蒸発によって完結に向かう。しかしながら、金属シリケートの単独重合硬化反応 は水の蒸発によって開始され、そして水の添加によって抑制される。従って、バ インダー組成物に添加される水の量は、アミノオキシシランの加水分解反応の完 結と金属シリケートの抑制との間の中間点を表す。実用上は、全混合物の50〜 75重量%の水を含むバインダー組成物によると、保護コーティングとしての性 能を発揮するためにバインダー組成物に望まれる物理的特徴を得るのに十分な程 度の加水分解及び単独重合が可能となる。 アミノオキシシラン混合物に金属シリケート水溶液を加えると、最初に粘度が 低下する。これは、金属シリケートがその重縮合によ り第一アミノシロキサンポリマーとヘテロ重合し、水と三次元水不溶性内部結合 ポリシロキサン網状構造とを生成するためであると考えられる。反応(4)を参 照されたい。この三次元内部結合ポリシロキサン網状構造の形成は、金属シリケ ート溶液を添加する際の最初の粘度低下の直後の粘度増加によって明らかになる 。 反応(3)に示した単独重合と同様、金属シリケートのヘテロ重合反応及びポ リシロキサン網状構造の形成は水の添加によって抑制される。金属シリケートは 、溶剤水の蒸発による最初の濃縮と、続くシラノールの縮合によって重合する。 この縮合反応は溶剤水の蒸発によって進められ、十分に硬化した三次元ポリシロ キサン構造になる。水を50〜75重量%の範囲で含むバインダー混合物から調 製されたバインダー組成物は、保護コーティングとしての性能に望まれる物理特 性を有するバインダー組成物を提供する。 特殊用途に最適な化学特性及び物理特性を示すバインダー組成物 を調製するため、バインダー組成物の調製に組み合わされる反応体の重量比、分 子量及び官能価度はどれも上記範囲内で変化する。アミノオキシシランと金属シ リケートの組合せで調製される組成物の末端用途には、耐化学種性及び/又は耐 熱性が重要である用途が含まれる。このような組成物はまた、別の組成物の上に 塗布する耐候性トップコートとしても、さらには乾燥性の高い亜鉛シリケート組 成物を調製するためにも有用である。 第一アミノシロキサン三次元ポリシロキサン網状構造を形成する重合/重縮合 反応は水の蒸発によって進むので、このようなバインダーを含む塗布組成物は、 湿った環境に暴露される基材に適用される場合や湿分の高い条件下では所望の耐 蝕性保護コーティングを付与できないことがある。このような用途では、過剰な 水分のため、所望の耐蝕性保護コーティングを付与するのに必要なポリシロキサ ン網状構造をバインダーが形成できないことがある。もちろん、ポリシロキサン の硬化、重合を完結させるに十分な時間、基材を多湿条件から単離又は分離する ことができる場合には、塗布組成物が所望の耐蝕性を付与することはできる。 実験的には、この塩基触媒水系反応は塩基触媒有機溶剤系反応よりも迅速に進 行する。これは、反応(2)及び反応(3)に示したヘテロ重合及び単独重合反 応を促進する際のアミノオキシシランの自触媒効果によるものと考えられる。第 一アミノシロキサンポリマーを生成する単独重合/重縮合反応及び三次元内部結 合ポリシロキサン網状構造を形成するヘテロ重合/重縮合反応の際の連鎖延長及 び架橋の傾向は、反応スパン全体を通して一定の優先性を示すものではない。第 一アミンシロキサンポリマーと金属シリケートのヘテロ重合/重縮合反応は、第 一アミノシロキサンポリマーの多数のヒドロキシ置換基と高反応性/比較的低分 子量の金属シリケートとの 相乗効果によって反応速度論的に有利であり、真性三次元内部結合ポリシロキサ ン網状構造の迅速形成を立体的に優先する。 大気に暴露されると、水の蒸発によって加水分解反応及び重縮合反応が進めら れ、よってアミノシロキサンポリマーと金属シリケートのへテロ重合/重縮合の 方向へ平衡が移動する。その最終生成物はSi−O−Si、Si−O−Si−C 及びSi−O−Si−Mの結合が十分に架橋された構造となる。 塗布組成物に水性ポリシロキサンバインダーを使用する利点は、適用のために 有機溶剤による希釈を必要としない点である。これは、一部には低分子量である ためにポリマー前駆体の粘度が低いからである。しかしながら、より着目すべき 点は、高分子前駆体が水溶性であって、いかなる有機溶剤も不要であるという事 実である。有機溶剤を含まない噴霧可能な組成物が容易に調製される。塗布組成 物はまた、コーティングが十分には硬化していない限り、有機溶剤を使用しなく ても除去することもできる。水性バインダーを含有する塗布組成物は、このよう なコーティングが充填剤、顔料、等を高い比率で含有する場合には、適用しやす くするために水による希釈を必要とする場合がある。 本発明のバインダー組成物を含有する塗布組成物は、約1時間以内に指触乾燥 状態になること、そして一晩で(すなわち、約18時間以内に)実質的に完全に 硬化することが望ましい。コーティングが乾燥又は固化するまでは次の処理工程 のために塗布面を取り扱うことができないので、指触乾燥状態までの時間が約1 時間を超えることは一般に望ましくない。さらに、未乾燥コーティングは、粉塵 粒子で汚染されたり、初期の水分接触によって損傷を受けたりしやすい。コーテ ィングの乾燥にかかる時間は約30分よりも長いことが好ましい。というのは、 コーティングの乾燥が迅速にすぎると、 特に重なり領域において、表面が不均一になるからである。 水性バインダーを含む塗布組成物の適性は水の存在量によって変化することが 多い。一般に、水の存在量を増加させると、反応体/溶剤混合物の硬化時間は長 くなり、保存寿命は長くなり、そして粘度は低下する。乾燥が30分〜1時間で 可能な量の溶剤量が好ましい。 バインダー組成物を調製するために用いられる水の量は、厚い塗膜を迅速に形 成できるよう固形分含有量の高いバインダー生成物を提供すると同時に表面に簡 単に適用することができる十分に低い粘度を示すバインダー生成物を提供すると いう、対抗する考慮事項間でのバランスである。水性バインダー生成物の利点は 、その低い粘度によってほとんど又はまったく希釈することなくスプレーで適用 できる点である。さらに、希釈が望まれる場合には、有機溶剤を使用する代わり に水で行うことができる。 本発明のコーティング組成物は、上記のバインダーのみならず、さらに充填剤 を含むことができる。このコーティングには常用の充填剤を使用することができ る。充填剤として、シリカ粉末、タルク(珪酸マグネシウム)、クレー、例えば 、チャイナクレー(珪酸アルミニウム)、ウォラストナイト(珪酸カルシウム) 、炭酸カルシウム、バライト(硫酸バリウム、メタホウ酸バリウム)、アルミニ ウム三水和物、酸化アルミニウム、グラファイト、亜鉛、アルミニウム、銅、等 が挙げられる。この水性バインダー系は有機溶剤性バインダー系のものよりもヒ ドロキシル密度が高い。亜鉛含有耐腐食性コーティングを形成させるために使用 する場合、ヒドロキシル密度の高い方が、内部結合ポリシロキサン網状構造内の 亜鉛充填度が高くなり、乾燥コーティング塗膜中により多数の珪酸亜鉛基が形成 され、コーティングの保護能が高くなる。 また、酸化鉄、酸化アルミニウム、二酸化チタン及びクロムグリーンのような 顔料を使用することもできる。鉛を含む顔料は、硬化を妨害するので使用を避け るべきである。さらに、製品を着色するためにハンザイエロー、フタログリーン 及びフタロブルーのような有機顔料を使用してもよい。塗膜硬化を促進するため に酸化亜鉛を使用することもできる。メタホウ酸バリウムを含有する塗布組成物 は酸による攻撃に対して高い抵抗性を示すことが知られているので、耐酸性が望 まれる場合にはメタホウ酸バリウムが好ましい充填剤である。 耐熱性を示すコーティングが望まれる場合、微粉砕した粒状顔料又は充填剤を 使用することができる。高い耐熱性を付与する充填剤の例として、バライト(硫 酸バリウム)、マイカ、マイカ酸化鉄、アルミニウムフレーク、酸化アルミニウ ム、焼成アルミナ、ガラスフレーク、ステンレススチールフレーク、等が挙げら れる。バインダーと充填剤を適切に選定すると、約538℃(1000°F)を 上回る温度に耐えうる耐熱コーティングを実現することができる。 塗布組成物におけるバインダー対充填剤の比率が増加するにつれ、コーティン グ強度は増大し、またその表面への密着性も増大する。このコーティングは、化 学種、溶剤、熱及び外部環境による攻撃に対する抵抗性と強度を十分に示して下 部表面を保護できるように、好ましくは5重量%以上のバインダーを含む。塗布 組成物に所望の耐熱性を付与するために十分量の顔料や充填剤を使用することが できるように、バインダーの使用量は85重量%未満であることが好ましい。 塗布組成物に一般に用いられる他の材料を含めることもできる。例えば、この 塗布組成物は、エステルやシリコーンオイルのようなバインダー用可塑剤を含む ことができる。また、流動制御剤、顔料 分散用湿潤剤及びヒュームドシリカのようなチキソトロープ剤を含有させてもよ い。 本発明のバインダー組成物はまた、別の水溶性樹脂系と相溶し、且つこれと共 重合することができる。例えば、このバインダー組成物は乳化エポキシ樹脂と容 易に共重合して内部結合ポリシロキサン−エポキシ網状構造を形成することがで きる。この共重合は、アミノオキシシランの第一アミンとエポキシとの間の反応 によるものと考えられる。この共重合により、共重合生成物を含まないコーティ ングよりも高い延性を示す塗布組成物の調製が可能となり、塗被物体がある程度 曲げられたり、捩じられたり又は屈曲されたりするような用途にこのようなコー ティングを使用することが可能になる。 このバインダーの配合にとって予備加水分解度は重要ではない。より重要な因 子は、その自触媒特性故にバインダー混合物中に含まれるアミノオキシシランの 比率である。塗布組成物のパッケージ化及び保存寿命は系の含水量によって制御 される。水を48重量%以上含む塗布組成物は、ほとんどの表面に対して良好な 密着性を示し、30分〜1時間の好ましい乾燥時間内で指触乾燥状態になり、一 晩で硬化し、6カ月以上の保存寿命を示し、そして鉛直面にも適用可能なほど十 分に高いチキソトロピーを示す硬化系となる。 水性バインダー組成物は、その混合物の粘度が低く且つその固有安定性が高い ため、単一容器内で調製して保存することができる。しかしながら、充填剤添加 量が比較的高い場合には、二つの容器を使用することが好ましい場合もある。顔 料等は沈降して単一容器では再懸濁させにくいことがある。このため、顔料等を 一つの容器に保存しておき、使用直前にこれらをバインダー組成物と混合するこ とが好ましい場合がある。 本発明のバインダー組成物を含有するコーティングを使用して材 料を処理し、それらを外部環境、炭化水素系溶剤をはじめとする溶剤、塩水、二 酸化硫黄のような化学種、及び熱から保護することができる。処理可能な材料の 例として、コンクリート、ガラス質表面、精製済石油及び未精製石油を運搬する ために用いられる石油タンカー用タンクの内表面、石炭火力発電所煙突のような ボイラー煙突の内表面、並びに沖合掘削用プラットフォームの表面が挙げられる 。 また、このバインダー組成物を含有するコーティングは、金属面を腐食から保護 するために用いられる金属亜鉛を含む無機コーティングのような別のコーティン グを保護するために使用することもできる。このように使用した場合、無機亜鉛 を含むコーティングが耐蝕性を付与すると同時に、その上の本発明のバインダー を含有するトップコートがその無機亜鉛コーティングを化学的攻撃から保護する 。 本発明のバインダーを含有するコーティング組成物は、噴霧法又ははけ塗り法 のような常用の技法によって処理すべき表面に適用することができる。水と蒸発 によって完結に向かい進行する加水分解及び重合/重縮合反応により硬化が起こ る。このコーティングは、金属亜鉛のような腐食防止顔料を含む無機コーティン グなどの無機プライマーの上に、また新たな建造物に、適用することができる。 本発明のバインダーを含有するコーティングは、通常は約25〜250μm、 場合によっては最大約2mmの厚さの塗膜として適用される。必要に応じて、保 護すべき表面に複数の層を適用してもよい。好適な乾燥塗膜厚は、下部表面を良 好に保護する迅速乾燥、高速硬化塗膜では約25〜125μmである。 本発明のこれらの及びその他の特徴は、表1に示した以下のバインダー組成物 を検討するとさらに明らかになる。実施例1〜20 表1に示したバインダー組成物は、亜鉛塗布組成物に含まれた本 発明の代表的な実施態様である。これらのバインダー組成物は、アミノオキシシ ランと水を一緒に混合した後、その混合物と金属シリケート水溶液とを微細分散 液が得られるまで混合することによって典型的に調製したものである。表1の代 表的組成部分に各実施例の各反応体の重量部を示した。各成分の重量部は各成分 の好適な重量%範囲内で変化させたものである。各実施例におけるバインダー組 成物は、表1の物理特性部分に示した具体的特性に影響を与えるように変化させ たものである。 表1の代表的組成部分において、アミノオキシシランは、ダウ・コーニング社 製Z6020樹脂〔n−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミン〕で ある。金属シリケートAは、約30重量%のデュポン社製カリウムシリケート3 0(珪酸カリウム)及び約70重量%の水を含む金属シリケート水溶液である。 金属シリケートBは、約40重量%のデュポン社製ポリシリケート48(珪酸リ チウム)及び約60重量%の水を含む金属シリケート水溶液である。 表1の物理特性部分において、安定性パーセントは、初期粘度から1ヵ月後へ の変化率(増加又は減少)による測定値である。水不溶性試験は、組成物の適用 後、硬化が完結してその組成物がもはや水溶性ではなくなった時点までの時間を 分単位で測定した値である。 本発明により調製された水性バインダーを含む塗布組成物と有機バインダーを 含む塗布組成物とを比較した試験データを付録Aに収めた。これらの試験データ は、耐蝕性、塗膜密着性、塗膜伸張性、耐磨耗性、耐熱性及び耐直接衝撃性の領 域で実施した試験から収集したものである。 本発明による水性ポリシロキサンバインダーを調製するために少数の実施例し か記載されていないが、当業者であれば多くの変型は自明である。こうした多く の変型が可能であるため、本発明はその具体的記載を越えて添付の請求の範囲に おいて実施することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年4月12日 【補正内容】 1)明細書 国際出願明細書第20頁(明細書翻訳文第25頁) 表1の代表的組成部分において、アミノオキシシランは、ダウ・コーニング社 製Z6020樹脂〔n−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミン〕で ある。金属シリケートAは、約30重量%のデュポン社製カリウムシリケート3 0(珪酸カリウム)及び約70重量%の水を含む金属シリケート水溶液である。 金属シリケートBは、約40重量%のデュポン社製ポリシリケート48(珪酸リ チウム)及び約60重量%の水を含む金属シリケート水溶液である。 表1の物理特性部分において、安定性パーセントは、初期粘度から1ヵ月後へ の変化率(増加又は減少)による測定値である。水不溶性試験は、組成物の適用 後、硬化が完結してその組成物がもはや水溶性ではなくなった時点までの時間を 分単位で測定した値である。 本発明による水性ポリシロキサンバインダーを調製するために少数の実施例し か記載されていないが、当業者であれば多くの変型は自明である。こうした多く の変型が可能であるため、本発明はその具体的記載を越えて添付の請求の範囲に おいて実施することができる。 2)請求の範囲(請求の範囲翻訳文第26頁〜第34頁) 請求の範囲 1.アルカリ金属シリケート及びアルカリ土類金属シリケートから成る群より選 ばれた少なくとも一種の水溶性金属シリケートと、 少なくとも1個の第一アミン基を有する水溶性アミノオキシシランと、 水とを本質的に含んで成り、前記金属シリケート、アミノオキシシラン及び水 は周囲温度で自触媒反応を経て周囲温度で硬化する三次元内部結合ポリシロキサ ンバインダー網状構造を形成し、そして固形分含有量が25〜50重量%である ポリシリケート系バインダー組成物。 2.前記水溶性金属シリケートが下記一般式: (上式中、Mは、少なくとも1個のシリケート単位に結合したアルカリ金属又は アルカリ土類金属カチオンを表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示される 、請求の範囲1に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 3.Mが、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたアルカリ 金属を含む、請求の範囲2に記載のポリシリケート系 バインダー組成物。 4.前記水溶性金属シリケートがカリウムシリケートを含む、請求の範囲3に記 載のポリシリケート系バインダー組成物。 5.前記バインダー組成物が20〜35重量%の水溶性金属シリケートを含む、 請求の範囲3に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 6.前記水溶性アミノオキシシランが下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、そして x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示される、請求の範囲1に記載のポ リシリケート系バインダー組成物。 7.前記R’基が、メチル、エチル及びn−プロピルから成る群より選ばれたア ルキル基を含む、請求の範囲6に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 8.アルカリ金属シリケート及びアルカリ土類金属シリケートから成る群より選 ばれた少なくとも一種の水溶性金属シリケートと、 下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’はメチル、エチル及びn−プロピルから成る 群より選ばれたアルキル基を含み、x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある) で示されるアミノオキシシランと、 水とを混合することによって調製された、前記アミノオキシシランを5〜15 重量%含むポリシロキサン系バインダー組成物。 9.アルカリ金属シリケート及びアルカリ土類金属シリケートから成る群より選 ばれた少なくとも一種の水溶性金属シリケートと、 少なくとも1個の第一アミン基を有する水溶性アミノオキシシランと、 全バインダー組成物重量の50〜75重量%の水とを含むポリシリケート系バ インダー組成物。 10.前記水溶性金属シリケートが下記一般式: (上式中、nは1〜7の範囲にあり、そしてMは、リチウム、カリウム及びナト リウムから成る群より選ばれたアルカリ金属を含む)で示され、そして前記バイ ンダー組成物の20〜35重量%の範囲で存在する、請求の範囲8に記載のポリ シリケート系バインダー組成物。 11.pH及び水溶性を制御するための第一アミン基を1個以上有するアミノオキ シシランであって、最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基 を含み、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アルカリール、ア ルコキシ又はアルコキシア ルキル基から成る群より選ばれた加水分解可能な側基を複数有し、そして該オキ シシランの反復単位数が1〜3の範囲にあるアミノオキシシランの所定量と、 アルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれたカチオンを含み、 重合を促進するヒドロキシ側基を複数有する少なくとも一種の金属シリケートの 所定量とを含む化学成分を周囲温度て水と混合する工程、並びに 前記化学成分を自触媒反応で重合させて周囲温度で硬化し且つ固形分含有量が 25〜50重量%である三次元内部結合ポリシロキサンバインダー網状構造を形 成させる工程 を含む、保護バインダー組成物の製造方法。 12.pH及び水溶性を制御するための第一アミン基を1個以上有するアミノオキ シシランであって、最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基 を含み、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アルカリール、ア ルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれた加水分解可能な側基 を複数有し、該オキシシランの反復単位数は1〜3の範囲にあり、バインダー組 成物中に5〜15重量%の範囲で含まれるアミノオキシシランと、 アルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれたカチオンを含み、 重合を促進するヒドロキシ側基を複数有し、バインダー組成物中に20〜35重 量%の範囲で含まれる少なくとも一種の金属シリケートとを、50〜75重量% の水中で混合して重合させることによる保護バインダー組成物の製造方法。 13.下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、x1、 x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示される水溶性アミノオキシシランを加水 分解する際に、その加水分解反応により触媒を使用することなくアミノシロキサ ンポリマーが生成する工程と、 前記アミノシロキサンポリマーと少なくとも一種の水溶性金属シリケートとを 触媒を使用することなく一緒に混合して、周囲温度で硬化し且つ固形分含有量が 25〜50重量%である三次元内部結合ポリシロキサンバインダー網状構造を形 成させる工程とを含む、保護バインダー組成物の製造方法。 14.前記R’基が、メチル、エチル及びn−プロピルから成る群より選ばれたア ルキル基を含む、請求の範囲13に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 15.バインダー組成物の5〜15重量%の範囲で存在するn−(トリメトキシシ リルプロピル)エチレンジアミンを含む水溶性アミノオキシシランを加水分解す る際に、その加水分解反応によりアルコールとヒドロキシ置換アミノオキシシラ ンが生成する工程と、 前記水溶性アミノオキシシランとヒドロキシ置換アミノオキシシランを重合さ せてアミノシロキサンポリマーを生成させる工程と、 前記アミノシロキサンポリマーと少なくとも一種の水溶性金属シリケートとを 混合する工程と、 前記アミノシロキサンポリマーと前記水溶性金属シリケートを重合させて三次 元内部結合ポリシロキサンバインダー網状構造を形成させる工程とを含む、保護 バインダー組成物の製造方法。 16.前記水溶性金属シリケートが下記一般式: (上式中、Mは、少なくとも1個のシリケート単位に結合したアルカリ金属又は アルカリ土類金属カチオンを表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示される アルカリ金属シリケート及びアルカリ土類金属シリケートから成る群より選ばれ た、請求の範囲13に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 17.Mがリチウム、カリウム又はナトリウムを含む、請求の範囲16に記載の保護 バインダー組成物の製造方法。 18.前記水溶性金属シリケートが、前記バインダー組成物の20〜35重量%の 範囲で存在するカリウムシリケート又はリチウムシリケートである、請求の範囲 17に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 19.前記水溶性金属シリケートがカリウムシリケートを含む、請求の範囲18に記 載の保護バインダー組成物の製造方法。 20.下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭 化水素基であり、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、ア リール、アルカリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選 ばれ、x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示される水溶性アミノオキシ シランを加水分解する際に、その加水分解反応によりアルコールとヒドロキシ置 換アミノオキシシランが生成する工程と、 前記水溶性アミノオキシシランとヒドロキシ置換アミノオキシシランを重合さ せてアミノシロキサンポリマーを生成させる工程と、 前記アミノシロキサンポリマーと、カリウムシリケート及びリチウムシリケー トから成る群より選ばれた少なくとも一種の水溶性金属シリケートとを混合する 工程と、 前記アミノシロキサンポリマーと前記水溶性金属シリケートを重合させて三次 元内部結合ポリシロキサンバインダー網状構造を形成させる工程とを含み、5〜 15重量%のアミノオキシシラン、20〜35重量%の金属シリケート及び50 〜75重量%の水が含まれる保護バインダー組成物の製造方法。 21.(1)下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、x1、 x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示される水溶性アミノオキシシランと、 (2)下記一般式: (上式中、Mは、カリウム、リチウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示 される水溶性金属シリケートと、 (3)水とを実質的に混合する工程、並びに 得られた組成物を処理すべき表面に適用した際に、前記アミノオキシシランと 金属シリケートが加水分解を経て触媒を使用することなく共重合し、前記表面上 に周囲温度で硬化し且つ固形分含有量が25〜50重量%である三次元内部結合 ポリシロキサン網状構造が形成される工程 を含む、外部環境的又は化学的攻撃から表面を保護する方法。 22.(1)下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、x1、 x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示される水溶性アミノオキシシランと、 (2)下記一般式: (上式中、Mは、カリウム、リチウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示 される水溶性金属シリケートと、 (3)水とを混合する工程、並びに 得られた組成物を処理すべき表面に適用した際に、前記アミノオキシシランと 金属シリケートが加水分解を経て共重合し、前記表面上に三次元内部結合ポリシ ロキサン網状構造が形成される工程を含み、前記水溶性金属シリケートと前記ア ミノオキシシランとを重量比2:1〜7:1で混合する、外部環境的又は化学的 攻撃から表面を保護する方法。 23.(1)カリウムシリケート及びリチウムシリケートから成る群より選ばれた 水溶性金属シリケートと、(2)n−(トリメトキシシリルプロピル)エチレン ジアミンを含む水溶性アミノオキシシランと、(3)水とを混合する際に、前記 金属シリケートとアミノオキシシランとが約5:1の重量比で存在する工程と、 得られた組成物を処理すべき表面に適用した際に、前記アミノオキシシランと 金属シリケートが加水分解を経て共重合し、前記表面上に三次元内部結合ポリシ ロキサン網状構造が形成される工程 を含む、外部環境的又は化学的攻撃から表面を保護する方法。 24.下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立にメチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルから成る アルキル基より選ばれ、x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある) で示されるアミノオキシシラン5〜15重量%と、 下記一般式: (上式中、Mは、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属であり、そしてnは1〜7の範囲にある)で示される少なくとも一種 の金属シリケート20〜35重量%と、 水50〜75重量%とを含み、前記金属シリケート、アミノオキシシラン及び 水が周囲温度で自触媒反応を経て周囲温度で硬化し且つ固形分含有量が25〜5 0重量%である三次元内部結合ポリシロキサンバインダー網状構造を形成する、 保護ポリシロキサン系バインダー組成物。 25.バインダー組成物の約5重量%を構成するn−(トリメトキシシリルプロピ ル)エチレンジアミンと、 下記一般式: (上式中、Mは、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属であり、そしてnは1〜7の範囲にある)で示される少なくとも一種 の金属シリケート20〜35重量%と、 水50〜75重量%とを混合することによって調製された保護ポリシロキサン 系バインダー組成物。 26.前記バインダー組成物が約25重量%のカリウムシリケートを含む、請求の 範囲25に記載の保護バインダー組成物。 27.前記バインダー組成物が約60重量%の水を含む、請求の範囲26に記載の保 護バインダー組成物。 28.下記一般式: (上式中、Mは、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示 される少なくとも一種の水溶性金属シリケートと、 下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、そして x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示され、少なくとも1個の第一アミ ン基を含む水溶性アミノオキシシランと、 水とを含んで成り、金属シリケートと前記アミノオキシシランが触媒を使用す ることなく加水分解及び重合を経て、周囲温度で硬化し且つ固形分含有量が25 〜50重量%である三次元内部結合ポリシロキサン網状構造を形成する、耐候性 及び耐化学種性保護コーティングのためのポリシリケート系バインダー組成物。 29.下記一般式: (上式中、Mは、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示 される少なくとも一種の水溶性金属シリケートと、 下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’はメチル、エチル及びn−プロピルから成る群より選ばれたアルキル基 を含む)で示され、少なくとも1個の第一アミン基を含む、バインダー混合物の 5〜15重量%の範囲で存在する水溶性アミノオキシシランと、 水とを含む、耐候性及び耐化学種性保護コーティングのためのポリシリケート 系バインダー組成物。 30.前記バインダー混合物が20〜35重量%の金属シリケートを含む、請求の 範囲29に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 31.前記バインダー混合物が50〜75重量%の水を含む、請求の範囲30に記載 のポリシリケート系バインダー組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C09J 183/02 JGF 7729−4J C09J 183/02 JGF (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,EE ,ES,FI,FI,GB,GE,HU,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,L V,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,SK, TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アルカリ金属シリケート及びアルカリ土類金属シリケートから成る群より選 ばれた少なくとも一種の水溶性金属シリケートと、 少なくとも1個の第一アミン基を有する水溶性アミノオキシシランと、 水とを混合することによって調製されたポリシリケート系バインダー組成物。 2.前記水溶性金属シリケートが下記一般式: (上式中、Mは、少なくとも1個のシリケート単位に結合したアルカリ金属又は アルカリ土類金属カチオンを表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示される 、請求の範囲1に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 3.Mが、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたアルカリ 金属を含む、請求の範囲2に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 4.前記水溶性金属シリケートがコロイドシリカを含む、請求の範囲3に記載の ポリシリケート系バインダー組成物。 5.前記バインダー組成物が20〜35重量%の水溶性金属シリケートを含む、 請求の範囲4に記載のポリシリケート系バインダー組 成物。 6.前記水溶性アミノオキシシランが下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、そして x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示される、請求の範囲1に記載のポ リシリケート系バインダー組成物。 7.前記R’基が、メチル、エチル及びn−プロピルから成る群より選ばれたア ルキル基を含む、請求の範囲6に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 8.前記バインダー組成物が5〜15重量%のアミノオキシシランを含む、請求 の範囲7に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 9.前記バインダー組成物が50〜75重量%の水を含む、請求の範囲1に記載 のポリシリケート系バインダー組成物。 10.前記水溶性金属シリケートが下記一般式: (上式中、nは1〜7の範囲にあり、そしてMは、リチウム、カリウム及びナト リウムから成る群より選ばれたアルカリ金属を含む)で示され、そしてバインダ ー組成物の20〜35重量%の範囲で存在する、請求の範囲8に記載のポリシリ ケート系バインダー組成物。 11.pH及び水溶性を制御するための第一アミン基を1個以上有するアミノオキ シシランであって、最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基 を含み、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アルカリール、ア ルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれた加水分解可能な側基 を複数有し、そして該オキシシランの反復単位数が1〜3の範囲にあるアミノオ キシシランと、 アルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれたカチオンを含み、 重合を促進するヒドロキシ側基を複数有する少なくとも一種の金属シリケートと を、水中で混合して重合させることによる保護バインダー組成物の製造方法。 12.前記バインダー組成物が、5〜15重量%のアミノオキシシランと、20〜 35重量%の金属シリケートと、50〜75重量%の水とを含む、請求の範囲11 に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 13.下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシア ルキル基から成る群より選ばれ、x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示 される水溶性アミノオキシシランを加水分解する際に、その加水分解反応により アルコールとヒドロキシ置換アミノオキシシランが生成する工程と、 前記水溶性アミノオキシシランとヒドロキシ置換アミノオキシシランを重合さ せてアミノシロキサンポリマーを生成させる工程と、 前記アミノシロキサンポリマーと少なくとも一種の水溶性金属シリケートとを 混合する工程と、 前記アミノシロキサンポリマーと前記水溶性金属シリケートを重合させて三次 元内部結合ポリシロキサンバインダー網状構造を形成させる工程とを含む、保護 バインダー組成物の製造方法。 14.前記R’基が、メチル、エチル及びn−プロピルから成る群より選ばれたア ルキル基を含む、請求の範囲13に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 15.前記アミノオキシシランが、前記バインダー混合物の5〜15重量%の範囲 で存在するn−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミンである、請求 の範囲14に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 16.前記水溶性金属シリケートが下記一般式: (上式中、Mは、少なくとも1個のシリケート単位に結合したアルカリ金属又は アルカリ土類金属カチオンを表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示される アルカリ金属シリケート及びアルカリ土類金属シリケートから成る群より選ばれ た、請求の範囲13に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 17.Mがリチウム、カリウム又はナトリウムを含む、請求の範囲16に記載の保護 バインダー組成物の製造方法。 18.前記水溶性金属シリケートが、前記バインダー組成物の20〜35重量%の 範囲で存在するカリウムシリケート又はリチウムシリケートである、請求の範囲 17に記載の保護バインダー組成物の製造方法。 19.前記水溶性金属シリケートがコロイドシリケートを含む、請求の範囲18に記 載の保護バインダー組成物の製造方法。 20.前記バインダー混合物が、5〜15重量%のアミノオキシシランと50〜7 5重量%の水とを含む、請求の範囲18に記載の保護バインダー組成物の製造方法 。 21.(1)下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、x1、 x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示される水溶性アミノオキシシランと、 (2)下記一般式: (上式中、Mは、カリウム、リチウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示 される水溶性金属シリケートと、 (3)水とを混合する工程、並びに 得られた組成物を処理すべき表面に適用した際に、前記アミノオキシシランと 金属シリケートが加水分解を経て共重合し、前記表面上に三次元内部結合ポリシ ロキサン網状構造が形成される工程を含む、外部環境的又は化学的攻撃から表面 を保護する方法。 22.前記水溶性金属シリケートと前記アミノオキシシランとを重量比2:1〜7 :1で混合する、請求の範囲20に記載の方法。 23.前記水溶性金属シリケートがカリウムシリケート及びリチウムシリケートか ら成る群より選ばれ、そして前記アミノオキシシランがn−(トリメトキシシリ ルプロピル)エチレンジアミンであって、約5:1の重量比で存在する、請求の 範囲21に記載の方法。 24.下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭 化水素基であり、R’は各々独立にメチル、エチル、n−プロピル及びイソプロ ピルから成るアルキル基より選ばれ、x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある) で示されるアミノオキシシラン5〜15重量%と、 下記一般式: (上式中、Mは、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属であり、そしてnは1〜7の範囲にある)で示される少なくとも一種 の金属シリケート20〜35重量%と、 水50〜75重量%とを混合することによって調製された保護ポリシロキサン 系バインダー組成物。 25.前記アミノオキシシランがn−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジ アミンであり、前記バインダー組成物が約5重量%のn−(トリメトキシシリル プロピル)エチレンジアミンを含む、請求の範囲24に記載の保護バインダー組成 物。 26.前記バインダー組成物が約25重量%のカリウムシリケートを含む、請求の 範囲25に記載の保護バインダー組成物。 27.前記バインダー組成物が約60重量%の水を含む、請求の範囲26に記載の保 護バインダー組成物。 28.下記一般式: (上式中、Mは、リチウム、カリウム及びナトリウムから成る群より選ばれたア ルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、そしてnは1〜7の範囲にある)で示 される少なくとも一種の水溶性金属シリケートと、 下記一般式: (上式中、Rは最大12個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和炭化水素基であ り、R’は各々独立に1〜6個の炭素原子を含有するアルキル、アリール、アル カリール、アルコキシ又はアルコキシアルキル基から成る群より選ばれ、そして x1、x2及びx3は1〜3の範囲にある)で示され、少なくとも1個の第一アミ ン基を含む水溶性アミノオキシシランと、 水とを含んで成る、耐候性及び耐化学種性保護コーティングのためのポリシリ ケート系バインダー組成物。 29.前記R’基が、前記バインダー混合物の5〜15重量%の範囲で存在するメ チル、エチル及びn−プロピルから成る群より選ばれたアルキル基を含む、請求 の範囲28に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 30.前記バインダー混合物が20〜35重量%の金属シリケートを含む、請求の 範囲29に記載のポリシリケート系バインダー組成物。 31.前記バインダー混合物が50〜75重量%の水を含む、請求の範囲30に記載 のポリシリケート系バインダー組成物。 32.請求の範囲31に記載のバインダー5〜85重量%と充填剤を含む塗布組成物 。
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