JPH01170668A - 被覆用塗料組成物の製造方法 - Google Patents

被覆用塗料組成物の製造方法

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JPH01170668A
JPH01170668A JP62331028A JP33102887A JPH01170668A JP H01170668 A JPH01170668 A JP H01170668A JP 62331028 A JP62331028 A JP 62331028A JP 33102887 A JP33102887 A JP 33102887A JP H01170668 A JPH01170668 A JP H01170668A
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山中 宏
Noriaki Tokuyasu
範昭 徳安
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金属やセラミックスの表面に耐熱性。
耐擦傷性、耐薬品性などに優れたシリコーン系の被覆膜
を形成し得、かつ長期保存安定性に優れた被覆用塗料組
成物の製造方法に関する。
(従来の技術) 金属やセラミックスなどの各種成形体表面をシリコーン
系のポリマー組成物で被覆して平滑性を与え、あるいは
、耐擦傷性、耐薬品性、耐食性。
耐候性、耐水性などを向上させることが行われてイル。
例えば耐熱塗料として、オルガノポリシロキサン(比較
的重合度の低い初期重合物)を溶剤に溶解させたシリコ
ーンフェスが汎用されている。
オルガノポリシロキサンの骨格構造は1重合成分として
三官能成分(R+5iOsz□)と三官能成分(RzS
iOt7□)とを含む。このオルガノポリシロキサンを
含むフェスを2例えば金属表面などに塗布し、溶剤を除
去後、加熱すると、該オルガノポリシロキサンがさらに
重合し、シリコーンフェス全体が硬化する。このとき、
上記三官能成分の部分においては、ポリマー主鎖からの
枝分れやポリマー鎖間の架橋が起こり、硬化がより促進
される。シリコーンフェスを用いると、他の樹脂に比べ
て加熱による減量が少ない;および、得られる被覆膜の
変色が少ないという利点がある。しかし、シリコーンワ
ニスを硬化させるには9通常200°Cで60分以上と
いう長時間の加熱(焼付け)が必要である。これは、オ
ルガノポリシロキサンの二宮能成分の含有量が高いため
であると考えられる。
短時間で硬化を行うために、上記シリコーンワニスに、
アルキド系、エポキシ系、アクリル系。
ウレタン系、ポリエステル系、フェノール系、メラミン
系などの熱硬化性樹脂を加えた変性シリコーンワニスが
使用されている。熱硬化性樹脂を加えることにより、ゾ
ル状の被覆用塗料は短時間で硬化して乾燥状態となる。
しかし、変性シリコーンワニス全体のなかにシリコーン
系樹脂の占める割合が低いため、耐熱性が低下する。さ
らに、変性シリコーンワニスが硬化しても該ワニス中の
オルガノポリシロキサンは未硬化状態のまま樹脂マトリ
ックス中に分散して存在する。この未硬化樹脂は経時的
にもしくは再度の加熱により硬化する。
そのため、硬化直後の塗膜物性と、再加熱もしくは経時
変化後の塗膜物性とが大きく異なる。従って1例えば1
部分的に温度の異なる装置やプラントに使用された場合
には、塗膜の密着性が低下して剥離したり錆が発生する
おそれがある。
上記未変性のシリコーンワニスを単独で使用する場合に
は、その主成分であるオルガノポリシロキサンがその分
子骨格に多くの有機基を有するため、硬化時もしくは硬
化後に300°C以上の温度にさらされると分解が起こ
り、塗膜のひずみやクラックを生じる。分解によるガス
の発生も起こる。
特にオルガノポリシロキサンが2官能成分を多く含有す
る場合にはこのような欠点が助長される。
これに対して、3官能以上の成分を有するオルガノポリ
シロキサンを用いた被覆用の塗料組成物が提案されてい
る。例えば、特開昭53−88099号公報には、メチ
ルトリクロロシランをアミンの存在下、ケトン−エーテ
ル系溶媒中で加水分解・重合させて得られるメチルポリ
シルセスキオキサン(シルセスキオキサンとは、珪素原
子に対する酸素原子数の比が1.5であるシロキサンを
指していう)が開示されている。このメチルポリセスキ
オキサンは分子量が約9000〜100.000であり
、有機溶媒に可溶である。このメチルポリシルセスキオ
キサンを含む塗料を用いて被覆膜を形成すると、酸膜は
400°C以上の耐熱性を有する。しかし、硬化のため
に200°Cで2時間以上という長時間を必要とするた
め実用的でない。さらに、硬化時の脱水反応により体積
の収縮が起こるため、膜を厚くするとひび割れを生じる
という欠点がある。
特公昭53−5042号公報には、メチルトリメトキシ
シランを水性コロイダルシリカに加え、有機酸でpH調
整して得られる反応縮合物、および顔料(体質顔料)を
含む塗料組成物が開示されている。
この反応によれば、メチルトリメトキシシランの加水分
解・部分縮合が進行し、同時にコロイダルシリカのシリ
カ粒子表面の活性シラノールも縮合反応に関与する。こ
のように、シリカ粒子表面の活性シラノールが反応に関
与して高分子量化するため、シリカ粒子の凝集・ゲル化
が起こりやすい。
そのため9反応条件を極めて温和な条件に設定する必要
がある。しかも、得られた塗料は安定性に乏しいため、
調製後24時間以内に使用しなければならない。さらに
、被覆膜を形成するときの造膜成分であるメチルトリメ
トキシシラン縮合物の縮合度が低いため、3μm以上の
膜厚とするとクラックが生じるというて欠点がある。被
覆膜表面の平滑性も劣り、光沢も悪い。
特開昭62−105987号公報には、テトラアルキル
シリケートとオルガノシリカゾルの混合物に酸の水溶液
を加えて得られる反応混合物でなる塗料組成物が開示さ
れている。この塗料はセラミック基板の表面を被覆して
平滑性を与えるために使用される。この組成物の調製時
には、添加する水の量および添加速度を制御することが
可能であり、そのことにより得られるポリマーの分子量
などを制御し得るという利点がある。さらに、四官能性
であるテトラアルキルシリケートを使用するため。
上記組成物を使用して得られる被覆膜は耐熱性に極めて
優れる。しかし、上記テトラアルキルシリケートと水と
の反応によって生じたシラノール基に、オルガノシリカ
ゾルのシリカ粒子が反応し。
該シリカ粒子の凝集やゲル化が起こる。という欠点は、
上記メチルトリメトキシシランおよび水性コロイダルシ
リカ使用する特公昭53−5042号公報の場合と同様
である。さらに、この組成物を調製するときには、添加
する水の量を調整してテトラアルキルシリケートの加水
分解を制御し、アルコキシ基を残して、得られる反応混
合物の安定化をはかっている。このように、ポリマー中
にアルコキシ基が残留するため、この塗料を使用して被
覆膜を形成するためには塗膜の硬化時にアルコキシ基を
脱離させる必要がある。そのため、硬化時に500°C
以上という高温を使用して焼成するという後工程を必要
とする。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題を解決するものであり。
その目的とするところは、金属やセラミック成形体など
の表面を被覆するためのシリコーン系被覆用塗料組成物
であって9次の性質を有する塗料組成物を製造する方法
を提供することにある:■保存安定性に優れ、長時間に
わたりゲル化せずに保存し得る塗料組成物; ■被覆膜を調製するときに高温で長時間の硬化処理を必
要とせず、比較的厚い膜厚の被覆膜を形成するときもク
ランクなどを生じない塗料組成物;および ■耐熱性、耐食性、耐擦傷性、耐水性などに優れた被覆
膜を形成しうる塗料組成物。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明の被
覆用塗料組成物の製造方法は1式R51(OR”)3 
(ここでRは炭素数1〜8の炭化水素基、そしてR゛は
炭素数1〜4の炭化水素基である)で示される有機珪素
化合物を、該有機珪素化合物1モルあたり1.5〜約1
0モルの水を用いて酸触媒の存在下で加水分解し2分子
量が約1000〜約10000の縮合物を含む反応混合
物を得る工程、および該反応混合物にオルガノシリカゾ
ルを加えて反応させる工程を包含し、そのことにより上
記目的が達成される。
本発明方法に用いられる有機珪素化合物は、上記のよう
に1式R31(OR’)3で示される化合物でありRは
炭素数1〜8の炭化水素基、そしてR”は炭素数1〜4
の炭化水素基である。RおよびR″の炭素数が大きすぎ
ると、後述の酸触媒による加水分解速度が極めて遅くな
り、場合によってはほとんど加水分解が進行しなくなる
上記Rとしては、メチル、エチル、プロピル。
ヘキシル、オクチルなどのアルキル基;フェニル。
トリル、キシリルなどのアリール基;シクロヘキシル、
シクロブチル、シクロペンチルなどのシクロアルキル基
;などが挙げられる。R′としてはメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル基などが挙げられる。このような有機珪
素化合物としては9例えば、メチルトリメトキシシラン
、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシ
ラン、メチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ
プロポキシシラン、フェニルトリブトキシシランなどが
挙げられる。
本発明において、有機珪素化合物の加水分解に使用され
る水の量は、該有機珪素化合物1モルに対して1.5〜
約10モル、好ましくは1.5〜5モルの量である。こ
の量には、後述の酸として酸水溶液を使用するような場
合には、その量が包含される。有機珪素化合物の加水分
解に要する水の量は。
理論上では後述の式に示されるように、1.5モルであ
る。この水の量が過少であると、加水分解および縮合が
充分に進行しない。そのため、得られた塗料を用いて塗
膜を形成する時に、膜形成力に乏しく、塗膜の硬度、耐
熱性および耐水性に劣る。
水の量の上限は、使用する有機珪素化合物、後述の酸触
媒の種類1反応部度1反応時間などによって異なるが1
通常、約10モルである。水の量が過剰であると9反応
完了後にたとえ充分な量の有機溶媒を添加して反応混合
物の希釈を行ったとしても、ゲルが形成されやすく、保
存安定性も極度に悪(なる。
本発明に用いられるオルガノシリカゾルは、有機溶媒中
にシリカ粒子がコロイド状に分散された液状体である。
その有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、
イソプロパツール、ブタノールなどのアルコール類;ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
などのエステル類;ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭
化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類;ジイソプロピルエーテル、グリコールエー
テルなどのエーテル類;これらの混合物;などが挙げら
れる。オルガノシリカゾルのシリカ粒子の粒子径は5〜
200mμである。粒子径が5mμを下まわると、得ら
れた塗料を用いて硬化膜を形成するときにクランクを生
じやすい。逆に、 200mμを越えると、成膜性が悪
く、得られる被 覆膜の硬度および平滑性に劣る。これ
らのオルガノシリカゾルは1通常、シリカ粒子を(Si
O□として)5〜50重量%の割合で含有する。オルガ
ノシリカゾルは、既知の方法により調製される。
その方法としては1例えば2粒径5〜200mμの安定
な水性コロイダルシリカに有機溶媒を添加しながら、水
を有機溶媒で蒸留置換する方法などが挙げられる。
オルガノシリカゾルは、有機珪素化合物R51(OR’
)3がR51037□に変化したと仮定し、これを10
0重量部として10〜200重景部(S重量gとして)
の割合で使用される。10重量部を下まわると、得られ
た塗料を用いて被覆膜を形成するときに、酸膜が厚い場
合には硬化時にクランクを生じる。逆に、200重量部
を越えると、被覆すべき基板に対する硬化膜の密着性が
悪く、かつ、酸膜の硬度および平滑性に劣り、光沢も悪
い。
酸触媒は、有機珪素化合物の重合反応を促進させる働き
を有し、この酸の種類や量を適宜設定することにより重
合反応が制御される。酸としては。
塩酸、硫酸、リン酸などの鉱酸;および蟻酸、酢酸など
の有機酸のいずれもが使用され得る。鉱酸を使用する場
合には、有機珪素化合物100重量部に対して5X10
−’〜lXl0−2重量部、好ましく置部lXl0−’
〜5X10−’重量部の割合で使用するのが適当である
。lXl0−”重量部を越えると縮合速度が大きくなり
2反応の制御が困難になる。得られた塗料の保存時にお
いてもゲルを形成しやすくなる。有機酸を使用する場合
には有機珪素化合物100重量部に対して0.07〜4
重量部、好ましくは0.2〜2重量部の割合で使用され
る。使用する有機珪素化合物に不純物として酸が含有さ
れるか、あるいは分解されて酸を生じるような化合物が
含有される場合には、それらを考慮して使用する酸の種
類および量を決定する必要がある。酸として有機酸を使
用すると、より委定性の高い被覆用塗料が得られる。
上記有機珪素化合物、オルガノシリカゾルおよび酸は、
それぞれ2種以上が混合して用いられ得る。
本発明方法により被覆用塗料を調製するには。
例えばまず、上記有機珪素化合物を準備し、これに必要
に応じて水溶性有機溶媒を添加する。水溶性有機溶媒と
しては、アルコール系溶媒、セロソルブ系溶媒、セロソ
ルブアセテート系溶媒、グライム系溶媒などが挙げられ
る。これに、上記所定の量の水および酸を加え、約20
゛C以上、還流温度までの温度条件下で約30分〜約2
0時間加熱し加水分解を行う。
ここで、有機珪素化合物の加水分解および縮合は2次式
で示される。この式から加水分解に必要な水の理論量は
有機珪素化合物の1.5モル倍であることがわかる。
R31(OR’ )3 + 382Q =二〉RSi 
(OH) 3 + 3R’ 0tlnR3i(OH)3
モソ(R3IJ、s)、、+ 1.5nH,0この式を
まとめると次式が得られる。
nR51(OR’ ) s + 1.5nHzOモ士(
R5iO+ 、 s) 、l+ 3nR’ OHこのよ
うな加水分解により得られる加水分解・縮合生成物の分
子量は、約1000〜約10,000.好ましくは約1
 、000〜約5.000とされる。分子量が約100
0を下まわると、得られる塗料のシラノール含有率が高
い。そのためこの塗料を用いて厚い塗膜を形成するとク
ランクが生じやすい。さらに、シラノールの活性が高い
ため、後述のオルガノシリカゾルとの反応において重合
反応が過度に進み、ゲル化しやすい。逆に分子量が約1
0,000を越えるとシラノール含有量が低いため、塗
膜形成時に長時間を要し、実用的ではない。
次に、上記縮合生成物を含む反応混合物に上記オルガノ
シリカゾルを加え、還流温度以下の温度。
好ましくは50°C以下で反応を行う。このときの反応
時間は9反応部度;上記縮合反応に使用された有機珪素
化合物や酸の種類、縮合の程度などにより異なるが9通
常、約30分〜約10日間である。このときの反応が不
充分であると(典型的には、単にオルガノシリカゾルを
添加したのみでは)、得られた塗料を塗布し焼成硬化す
るときに、有機珪素化合物由来の縮合物とオルガノシリ
カゾルが独立して硬化するので、塗膜の白化およびクラ
ックの発生が起こる。逆に9反応が過度に進行するとゲ
ル化が起こる0反応中にゲル化が起こらなくても、保存
中にゲル化を起こすことが多い。
オルガノシリカゾルを加えて起こる反応は特定できない
が、シラン縮合物のシラノール基がオルガノシリカゾル
のシリカ粒子表面のシラノール基と反応して、新たなシ
ロキサン結合を形成する縮合反応が起こる反応が進行す
るものと考えられる。
オルガノシリカゾルがシラン縮合物と結合することによ
り、硬化時のシラン縮合物の収縮が抑制される。その結
果、熱硬化により硬度、耐熱性、耐薬品性などに優れた
塗膜が得られる。
このようにして得られる被覆用塗料は、固形分調整のた
めに、適宜希釈もしくは濃縮されて保存し、あるいは使
用される。この塗料は、その調製時に使用する水の量を
調整し、かつ有機珪素化合物から特定の分子量の中間縮
合物を調製する所定の工程を経て得られる。そのため、
塗料中のポリマーの架橋密度が適当に調整されている。
その結果、ゲル化が起こりに<(、保存安定性に優れる
得られる塗料中の固形分は塗料の無機バインダーとして
も充分な性能を有するため、そのまま塗装対象面に塗布
して硬化させた場合においても5〜20μmという比較
的厚い被覆層が形成される。塗料の硬化は約120〜2
00°Cで10〜60分という比較的温和な条件下でな
され得、しかも硬化時にクラックや剥離が生じることな
く、比較的厚い被覆膜を形成することが可能である。塗
料から得られる塗膜は透明であり、従来の塗料のように
シリカ粒子のゲル化により塗膜が白色化することがない
この塗料に適宜1体質顔料や着色顔料を加えて。
所望の色に着色したエナメルとして使用することもでき
る。顔料を大量に添加して30μm以上の厚みの被覆膜
をクラックや剥離を起こすことなく形成することも可能
である。
このようにして得られる硬化被覆膜は、その主骨格が一
5i−0−Si−結合であるため、耐熱性、耐食性、耐
薬品性および耐候性に優れる。例えば、 1000°C
程度までは安定であり、変色および物理的特性の変化が
起こらない性質を利用して、耐熱性を必要とする部位の
被覆(例えば、ストーブに使用する金属板表面の被覆、
車のライトの反射板のための被覆)用に好適に用いられ
る。さらに、電子部品として利用される鉄または希土類
磁石成形体(ボンド磁石、焼結磁石など)の耐食性を目
的とした被覆;プラント配管の耐薬品性を目的とした被
覆などの用途にも好適に用いられる。
(実施例) 以下に本発明を実施例により説明する。
裏施■土 反応容器にメチルトリメトキシシラン136gおよび蟻
酸1gを加え、撹拌しながら加熱して80°Cとした。
これに水54gを添加して、還流温度で加熱し、約2時
間をかけて分子量が約2000になるまで反応させた。
分子量の測定はゲルパーミェーションクロマトグラフィ
による標準スチレン換算法により行った。以下の実施例
2および3についても同様である。次いでこの反応混合
物に+ 5i(h1度30重量%で粒子径10〜20m
μのメタノールシリカゾル220gを添加し、50°C
で10時間反応させた。
このようにして得られた反応混合物は、粘度が5,5セ
ンチポイズであった。これを30°Cで2ケ月間貯蔵し
たところ、その粘度は6.5センチポイズであり、すぐ
れた貯蔵安定性を示した。
次に、上記反応生成物を溶融アルミメツキ鋼板に膜厚が
10μmとなるように塗装し、温度150°Cで30分
かけて硬化させた。形成された塗膜にはクラッタなどの
異常は全く認められなかった。これを400°Cで16
時間加熱した後、耐ツルトスプレー試験(JIS Z 
2371)を行ったところ、10日後も点すビは全く観
察されなかった。
災隻拠1 反応容器にメチルトリメトキシシラン178gを加え、
撹拌しながら加熱して80℃にした。これに塩酸10p
p+mを含む水42gを添加して、還流温度で加熱し、
10時間をかけて分子量が約3000になるまで反応さ
せた。次いでこの反応混合物にSiO□濃度3濃度3亢 シリカゾル220 gを添加し,30°Cで300時間
反応せた。この反応混合物の固形分が約50重量%にな
るまで溶媒を揮発させ2次いでメチルセロソルブを用い
て固形分濃度が40重量%になるまで希釈した。このよ
うにして得られた反応混合物は粘度が11、0センチポ
イズであった。これを30℃で2ケ月間貯蔵したところ
,その粘度は12.5センチポイズであり,優れた貯蔵
安定性を示した。
次に,上記反応混合物に酸化チタンを100P)IRの
割合で分散し.みがき軟鋼板に膜厚が30μmになるよ
うに塗装し,温度180″Cで20分かけて硬化させた
。形成された塗膜にはクラッタなどの異常は全く認めら
れず,耐ツルトスプレー試験(JIS Z 2371)
10日後も点サビは全(観察されなかった.400°C
にて16時間加熱した後に耐ツルトスプレー試験を行っ
た場合にも同様の結果が得られた。
実施五主 反応容器にメチルトリメトキシシラン160g。
フェニルトリメトキシシラン20gおよび蟻酸4gを加
え撹拌しながら加熱して80°Cとした。これに水54
gを添加して,還流温度で加熱して分子量が約3000
になるまで反応させた。次いでこの反応混合物に5i0
1濃度30重量%で粒子径20〜30111μのイソプ
ロパツールシリカゾル200gを添加し,還流温度で2
時間反応させた。得られた反応混合物は粘度が7.0セ
ンチボイズであった。これを30°Cで2ケ月間貯蔵し
たところ,その粘度は8.2センチポイズであり,優れ
た貯蔵安定性を示した。
次に上記反応混合物をアルミ合金板に膜厚が10μ蹟と
なるように塗装し,温度180°Cで20分かけて硬化
させた。密着性の良い,光沢のある塗膜が得られた。こ
れを400°Cで16時間加熱したときにクラックの発
生は認められず,光沢も変化しなかった。促進耐候試験
(JIS B 7752)を行ったところ。
2000時間後においても塗膜に何ら変化は認められな
かった。
比較±1 反応容器に5iOz濃度20重量%9粒子径20〜30
I11μの水性コロイダルシリカ(pH : 3. 1
) 300 g 、および酢酸2gを加え.水浴にてメ
チルトリメトキシシラン136gを除々に添加した。こ
れを10°Cにて約1時間撹拌した。このようにして得
られた反応混合物を30°Cで放置したところ3日目に
ゲル化した。
別に,上記新たな反応混合物をアルミ合金板に膜厚が5
μmとなるように塗装し,温度150°Cで30分かけ
て硬化させたところ.光沢性のない塗膜が形成された。
別に硬化温度を400°Cとし,30分間加熱を行った
ところ,塗膜全面にクラックが生じた。
1較±1 反応容器にメチルトリメトキシシラン136g;SiO
□濃度3濃度3冗 パツールシリカゲル220g;および酢酸2gを加え,
撹拌しながら加熱して80″Cとした。これに水54g
を添加して,還流温度で2時間反応させた。
このようにして得られた反応混合物を30゛Cで3日放
置した。これを溶融アルミメツキ鋼板に膜厚が3μmと
なるように塗装し,温度180°Cで,20分間をかけ
て硬化させたところ,塗膜は白化した。
膜厚を変化させて同様の実験を行ったところ,膜厚が5
μ鋼以上の場合は,400°C以上に加熱するとすべて
クランクが生じた。
(発明の効果) 本発明によれば,このように、金属やセラミックス基板
表面に優れた性質の被覆膜を容易に形成し得,かつ保存
安定性に優れたシリコーン系の被覆用塗料組成物を製造
する方法が提供される。末法により得られる被覆用塗料
を用いて得られる被覆膜は.耐熱性,耐水性,耐薬品性
.耐候性などに極めて優れる。特に、高温下に放置され
ても変色および劣化が起こらないという,これまでのシ
リコーン系被覆用塗料にはない優れた性質を有するため
2例えば、高温条件下で用いられる機器の部品を被覆す
るための塗料として有利に使用され得る。小型磁石など
の電子部品やプラント配管材料表面の耐食性、耐水性、
耐薬品性を目的とした被覆のための塗料としても好適で
ある。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式RSi(OR^1)_3(ここでRは炭素数1〜
    8の炭化水素基、そしてR^1は炭素数1〜4の炭化水
    素基である)で示される有機珪素化合物を、該有機珪素
    化合物1モルあたり1.5〜約10モルの水を用いて酸
    触媒の存在下で加水分解し、分子量が約1000〜約1
    0000の縮合物を含む反応混合物を得る工程、および 該反応混合物にオルガノシリカゾルを加えて反応させる
    工程、 を包含する被覆用塗料組成物の製造方法。
JP62331028A 1987-12-25 1987-12-25 被覆用塗料組成物の製造方法 Granted JPH01170668A (ja)

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