JPH09502238A - 絞り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 絞り装置、特に内燃機関の吸気通路内のスロットルバルブが提案されている。このスロットルバルブは、ケーシングと、スロットルバルブ制御装置と、位置決めセンサと、スロットルバルブ軸に固定されたスロットルバルブとから成っている。絞り装置は、清浄空気側のエアフィルタ接続部と内燃機関の吸気管との間に配置されている。エアフィルタ接続部及び／又は吸気管は、プラスチックより成っていて、絞り装置の各部材は、互いに差し込み可能、ねじ込み可能又は緊締可能に接続することのできるモジュールとして構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 絞り装置 本発明は、請求項１の上位概念に記載した絞り装置に関するものである。 スロットルバルブは、例えばヨーロッパ公開特許第０４９８９３３号明細書に より公知である。この公知のスロットルバルブは、支持体に固定されるケーシン グ内に組み込まれている。ケーシングは、スロットルバルブスリーブの形式で構 成されている。つまり、スリーブが一方側では支持体に固定されていて、他方側 では内燃機関の吸気装置に固定されている。 このような形式のスロットルバルブ固定装置は、高い構成部材コストが必要で あって、また各構成部材間に多数のシール部材が必要であるという欠点を有して いる。 さらにまた、国際特許第９１０５１５２号明細書によれば、内燃機関における ガス交換損失を少なくするための絞り装置が公知である。この絞り装置も、一方 ではエンジンの吸気通路に、他方では空気供給システムに接続する必要のある別 個の構成部材である。 このような公知の装置の欠点は、組み付けコスト及び多数の個別部材である。 これらの個別部材は、絞り装置の組み付け時に、１つのユニットにまとめなけれ ばならない。これに対して、構成部材の数を少なくし、車両及び自動車構造を最 適化して重量を減少をする流れにおいて、このような目的を実現する完全なシス テムを製造する努力がなされている。 そこで本発明の課題は、安価な組み付けコストでしかもシステムの保守を簡単 に行うことができるような絞り装置を提供することである。この課題は、請求項 １の上位概念から出発して、請求項１の特徴に記載された構成によって解決され た。 本発明の主要な利点は、内燃機関の吸気通路の領域でプラスチックを連続的に 使用することが考慮されているという点にある。プラスチックは、弾性係数が小 さいために、変形に基づいて、接触面が１対の鋼におけるよりも著しく大きくな ることによって、部分的に著しくわずかな特別の材料応力を生ぜしめる。しかも 、プラスチックは、次のような興味的な特性を有している。つまり、例えば耐腐 食性、高い機械的な緩衝性、著しくわずかな摩擦係数、小さい摩擦、小さい固有 重量、加工し易さ及び、大量生産時における低い製造コストを有している。特に プラスチックを、前記のように安価に最終製造（射出成形時に複雑に構成された 部分において特に魅力的である）するのに適しているということは、別の材料と 比較して優れている。 従来公知のスロットルバルブ若しくは絞り装置は、一般に金属より構成されて いて、プラスチック製の空 気フィルタとプラスチック製の吸気装置との間に配置されている。スロットルバ ルブをモジュール構造で構成することによって、組立費用は著しく安価になる。 しかも、モジュール構造によれば、欠陥のある部分の交換を簡単にし、また構造 群による製造を可能にする。つまりこの構造群においては、基本モジュールから 出発して種々異なる構成部材をその都度の要求に応じて互いに１つの絞り装置に 組み合わせることができる。 本発明の有利な構成要件によれば、スロットルバルブに２つの部分より成る軸 を設けられている。これによって、組立作業が軽減されるだけでなく、２つの別 個のモジュールを軸部分に設けることもできるという利点が得られた。一方の軸 部分には位置センサが配置されていて、他方の軸部分には調節ユニットが配置さ れている。 本発明の別の構成要件は、スロットルバルブが、ユニット全体で、接続スリー ブ内に挿入されているか又は２つの接続スリーブ間で結合されている。従って付 加的なスロットルバルブスリーブを避けることができる。 本発明の別の構成要件によれば、スロットルバルブモジュールのケーシングを 接続部に組み込むと有利である。これはつまり、エアフィルタの出口と吸い込み 装置の入口との間の接続部材が同時にスロットルバル ブモジュールを形成しているということである。 以上述べた本発明の特徴及び、本発明の別の有利な構成要件の特徴は、請求項 以外にも、明細書及び図面にも記載されているが、個別の特徴はそれぞれ単独で も、また複数の特徴を組み合わせても、本発明の実施例において、及びその他の 分野において実現することができ、有利には、本発明によって保護される構成を 成すものである。 以下に図面に示した実施例を用いて本発明を説明する。 図１は、前もって組み立てられたスロットルバルブ組立モジュールを示す図、 図２は、スロットルバルブ差し込みモジュールを示す図、 図３は、前もって組み立てられたスロットルバルブモジュールの変化実施例を 示す図、 図４は、スロットルバルブ差し込みモジュールを示す図である。 図１に示した組立モジュール１０は２つの軸受部１２，１３を備えたスロット ルバルブ１１より成っている。軸受部１２には位置ピックアップ又は軸受センサ １４が配置されており、軸受部１３には、ここでは図示していないボーデンワイ ヤのための受容部１５が配置されている。組立モジュール１０全体は、吸気管の 接続フランジ１６内に懸架されている。エアフィルタ の清浄空気出口を形成する接続フランジ１７は、組立モジュール１０に被せはめ られ、これによって接続フランジ１６と連絡して、組立モジュール１０のための 固定装置を形成している。 この組立モジュールは特に良好にシール可能である。接続フランジ１６又は１ ７は、シールゴムのための環状に延びる溝を有していてよい。軸受及び付加的な シールは、２つの側部を有するスロットルバルブと同様に、前もって組み立てる ことができる。 このような構造形式によって、２つの接続フランジ１６，１７は、同じ壁厚の システムに従って構成することができる。解除可能接続技術を介して組み立てモ ジュールはいつでも交換又は修理することができる。 接続フランジ１６内でのスロットルバルブのシールは、適当なシール隆起部に よって行われる。このシール隆起部は、接続フランジ１６内に配置されていて、 このシール隆起部上に載ってスロットルバルブがシールされている。 図２には、分割されたスロットルバルブ軸を備えたスロットルバルブ差し込み モジュールが図示されている。適当なねじ結合部を介して、図示していない吸気 装置に接続されるスロットルバルブスリーブ１８は、プラスチック射出成形部よ り成っている。このプラスチック射出成形部には、前もって組み立てられたモジ ュール１９が固定される。このモジュール１９は、軸 受センサと、別の測定装置と、半軸２０とを有している。スロットルバルブのた めの制御側とは反対の側には、ボーデンワイヤのための固定装置２１と、戻しば ね２２と、図面では見えていないが半軸とが配置されている。これら２つのモジ ュールを組み立てる前に、スロットルバルブは、スロットルバルブ管１８内に差 し込まれ、２つのモジュールを組み立てることによって半軸に固定される。 スロットルバルブ差し込みモジュールの利点は、例えばモジュール１９等の個 別のモジュールを簡単に交換することができるという点にある。しかも、種々異 なる製造モデルシリーズのために、１つの組立方式に従って組み立てることがで きる。 図３には、接続フランジ２４と接続フランジ２５との間に固定されている、前 もって組み立てられたスロットルバルブモジュール２３が図示されている。接続 フランジ２５がエアフィルタの吸い込み側を示しているのに対して、接続フラン ジ２４は、エンジンの吸気側に接続されている。スロットルバルブモジュール２ ３は、スロットルバルブ２６とスロットルバルブ軸２７と支承部２８とを有して いる。軸に配置された軸受センサ若しくは、スロットルバルブのための操作装置 は図示されていない。 図４には、吸気装置接続スリーブ２９内に差し込まれたスロットルバルブの差 し込みモジュールが示され ている。この差し込みモジュール３０は、スロットルバルブスリーブ３１より成 っており、このスロットルバルブ３１内にスロットルバルブ３２が配置されてい る。差し込みモジュール３０の一方側には位置センサ３３が配置されており、ま た他方側には位置決めセンサ３４が配置されている。 この差し込みモジュールは、存在する構造スペース内に、モジュール計画を変 えることなしに、種々異なる構成で組み込むことができるという利点を有してい る。前もって組み立てられたスロットルバルブの差し込みモジュールは、適当な シールシステムを介して吸気装置接続スリーブ２９に接続されている。この変化 実施例は、モジュール全体を迅速に交換することができるという利点を有してい る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．絞り装置、特に内燃機関の吸気通路内のスロットルバルブであって、ケー シングと、スロットルバルブ制御装置と、位置決めセンサと、スロットルバルブ 軸に固定されたスロットルバルブとから成っており、絞り装置が、清浄空気側の エアフィルタ接続部と内燃機関の吸気装置との間に配置されている形式のものに おいて、 エアフィルタ接続部（１７）及び／又は吸気装置（１５）がプラスチックより 成っており、絞り装置の各部材が、互いに差し込み可能、ねじ込み可能又は緊締 可能に接続されているモジュール（１０）として構成されていることを特徴とす る、絞り装置。 ２．ケーシング（１８）及び又はスロットルバルブ（１１）がプラスチックよ り成っている、請求項１記載の絞り装置。 ３．スロットルバルブ軸（２０）が２つの部分より構成されていて、一方の軸 半部に、位置決めセンサのためのモジュールが配置されていて、他方の軸半部に 、スロットルバルブ調節ユニットのためのモジュールが配置されている、請求項 １から３までのいづれか１項記載の絞り装置。 ４．モジュールが、調節ユニット（３３）、位置決めセンサ（３４）と、スロ ットルバルブ軸を備えたス ロットルバルブ（３２）とが共通のユニット（３０）を形成しており、該ユニッ ト（３０）が、エアフィルタ接続部と吸気装置接続部（２９）との間に配置され ているか、又は２つの接続部の一方に配置されている、請求項１又は２記載の絞 り装置。 ５．ケーシング（３１）が、エアフィルタ接続スリーブ又は吸気装置接続部（ ２９）内に組み込まれている、請求項１から４までのいづれか１項記載の絞り装 置。