JPH0950078A - 磁気記録可能なカメラ - Google Patents

磁気記録可能なカメラ

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JPH0950078A
JPH0950078A JP7199478A JP19947895A JPH0950078A JP H0950078 A JPH0950078 A JP H0950078A JP 7199478 A JP7199478 A JP 7199478A JP 19947895 A JP19947895 A JP 19947895A JP H0950078 A JPH0950078 A JP H0950078A
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JP
Japan
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transistors
magnetic head
circuit
current
camera
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JP7199478A
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English (en)
Inventor
Akihiro Yoshizawa
昭弘 義澤
Kiwa Iida
喜和 飯田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な回路で安全に磁気ヘッドを駆動し、か
つ磁気ヘッドを駆動する回路の異常を即座に検出する。 【解決手段】 カメラ内部に4個のNPNトランジスタ
Q11〜Q14をブリッジ接続し、各トランジスタに磁
気ヘッド9を接続してHブリッジ形回路10aを構成す
る。NPNトランジスタQ11,Q12のコレクタ端子
と電圧変換回路1との間に電流制限抵抗11を接続し、
NPNトランジスタQ13,Q14のエミッタ端子に接
地端子Gを接続し、各NPNトランジスタQ11〜Q1
4のベース端子をCPU3に接続する。仮に、各トラン
ジスタQ11〜Q14が同時にオンになっても、電圧変
換回路1からの電流は必ず電流制限抵抗11を流れるた
め、電圧変換回路1から接地端子Gに貫通電流が流れな
くなる。また、電流制限抵抗11により磁気ヘッド9に
流れる電流値を制限できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】撮影に関する情報等に応じて
磁気ヘッドに流れる電流の方向を制御し、磁気ヘッドか
ら発生される磁束によりフィルムに磁気情報を記録可能
なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピディスク等には磁気情報を高速
に書き込む必要があるため、通常は磁気ヘッドを定電流
供給回路で駆動する。一方、カメラ内部のレンズ駆動用
モータなどの駆動回路は、モータドライバICやディス
クリート部品のパワートランジスタを用いてPNP−N
PNトランジスタを2組並列に接続したいわゆるHブリ
ッジ形回路で構成することが多い。Hブリッジ形回路で
駆動回路を構成すると、電流の流れる方向を簡易に切り
換えることができるため、前述した磁気ヘッドの駆動回
路をHブリッジ形回路で構成することも考えられる。
【0003】図6は従来のカメラのブロック図であり、
磁気ヘッドの駆動制御に関連する部分を中心的に図示し
ている。1は電源2から供給される電圧のレベル変換を
行う電圧変換回路であり、その出力は、PNPトランジ
スタQ1,Q2のエミッタ端子に接続されている。PN
PトランジスタQ1,Q2とNPNトランジスタQ3,
Q4はブリッジ接続されており、NPNトランジスタQ
3,Q4のエミッタ端子は接地端子に、各トランジスタ
Q1〜Q4のベース端子はCPU3に接続されている。
CPU3は、各トランジスタの制御Q1〜Q4の他、カ
メラ上面等に設けられる表示装置4、ブザー5、フィル
ム移動検出装置6、およびフィルム給送用モータ7のモ
ータ駆動回路8等の制御を行う。
【0004】9はフィルムに磁気データを記録する磁気
ヘッドであり、図示のようにブリッジ接続された各トラ
ンジスタQ1〜Q4の間に介装されてHブリッジ形回路
10を構成している。磁気ヘッド9のインピーダンスは
十数Ω程度と低く、磁気ヘッド9に流れる電流も数十m
A程度であるため、磁気ヘッド9の両端に発生する電圧
はせいぜい数百mV程度である。このため、磁気ヘッド
9の駆動回路をHブリッジ形回路10で構成する場合、
磁気ヘッド9に過大な電流が流れないように、図示のよ
うに磁気ヘッド9に直列に抵抗11を接続する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6の回路において、
PNPトランジスタQ1とNPNトランジスタQ4をオ
ンにし、その他のトランジスタQ2,Q3をオフにする
と、図示のA方向に電流が流れ、逆に、PNPトランジ
スタQ2とNPNトランジスタQ3をオンにし、その他
のトランジスタQ1,Q4をオフにすると、図示のB方
向に電流が流れる。このように、磁気ヘッド9に流れる
電流の向きを切り換えるためには、すべてのトランジス
タQ1〜Q4のオン・オフを逆にする必要がある。
【0006】ところが、すべてのトランジスタQ1〜Q
4のオン・オフは同時に起こるとは限らず、トランジス
タの特性上のばらつき等により、過渡的にすべてのトラ
ンジスタQ1〜Q4が同時にオンになるおそれがある。
すべてのトランジスタQ1〜Q4が同時にオンになる
と、電圧変換回路1からの電流がPNPトランジスタQ
1,Q2→NPNトランジスタQ3,Q4の各コレクタ
・エミッタ間→接地端子に直接流れ(以下、この電流を
貫通電流IA,IBと呼ぶ)、トランジスタが熱破壊を起
こしたり、電源2の消費電力が急増するおそれがある。
【0007】上記のような不都合を避ける方法として、
磁気ヘッド9に直列に抵抗11を接続する代わりに、例
えば図7のように電圧変換回路1とPNPトランジスタ
Q1,Q2のエミッタ端子との間に抵抗11を接続する
ことが考えられる。ところが、このように接続すると、
PNPトランジスタQ1とNPNトランジスタQ4をと
もにオンさせようとしたときに、PNPトランジスタQ
1のエミッタ端子の電位レベルが0.7ボルト以下にな
ることがあり、PNPトランジスタQ1を確実にオンさ
せるためには、PNPトランジスタQ1のベース端子を
0ボルト以下にしなければならず、マイナス電位を発生
する電源が別に必要となる。通常の電源2の他に別個に
電源を設けるのは、カメラの小型化を妨げ、かつコスト
アップを招く。
【0008】また、貫通電流を防止するその他の方法と
して、Hブリッジ形回路10内部の各トランジスタQ1
〜Q4が同時にオンしないような制御回路をCPU3と
は別に設けることも考えられるが、制御回路内部の構成
が複雑になることが予想され、また新たな部品追加を招
くため、同様にカメラの小型化が妨げられる。
【0009】本発明の目的は、簡易な回路で安全に磁気
ヘッドを駆動でき、かつ磁気ヘッドを駆動する回路の異
常を即座に検出できる磁気記録可能なカメラを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1,3に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、
ブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q11〜Q
14に磁気ヘッド9を接続してHブリッジ形回路10a
を構成し、該Hブリッジ形回路10aの一端に電源供給
回路1,2を接続するとともに他端に接地端子Gを接続
し、4つのスイッチング素子Q11〜Q14のオン・オ
フにより電源供給回路1,2から磁気ヘッド9に流れる
電流の向きを制御して記録媒体への磁気記録を行うカメ
ラに適用され、4つのスイッチング素子Q11〜Q14
はいずれも同一型のトランジスタで構成され、各トラン
ジスタQ11〜Q14が同時にオンしても電源供給回路
1,2から接地端子Gに貫通電流が流れないように、か
つ磁気ヘッド9に流れる電流値が所定値を超えないよう
にHブリッジ形回路10aに流れる電流値を制限する電
流制限手段11を備えるものである。請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の磁気記録可能なカメラにおい
て、4つのスイッチング素子Q11〜Q14はそれぞれ
NPN型バイポーラトランジスタQ11〜Q14または
Nチャネル型のユニポーラトランジスタQ15〜Q18
で構成され、電流制限手段11は抵抗体11で構成さ
れ、4つのトランジスタQ11〜Q14のうち2つのト
ランジスタQ11,Q12のコレクタ端子またはドレイ
ン端子を抵抗体11を介して電源供給回路1,2に接続
し、該2つのトランジスタQ11,Q12以外のトラン
ジスタQ13,Q14のエミッタ端子またはソース端子
は接地端子Gに接続するものである。請求項3に記載の
発明は、請求項1に記載の磁気記録可能なカメラにおい
て、図4,5のように4つのスイッチング素子Q11〜
Q14をそれぞれPNP型バイポーラトランジスタQ2
1〜Q24またはPチャネル型のユニポーラトランジス
タQ25〜Q28で構成し、電流制限手段11を抵抗体
11で構成し、4つのトランジスタQ21〜Q24のう
ち2つのトランジスタQ21,Q22のエミッタ端子ま
たはソース端子を電源供給回路1,2に接続し、該2つ
のトランジスタQ21,Q22を除くトランジスタQ2
3,Q24のコレクタ端子またはドレイン端子を抵抗体
11を介して接地端子Gに接続するものである。請求項
4に記載の発明は、請求項2または3に記載の磁気記録
可能なカメラにおいて、抵抗体11の一端の電圧に基づ
いてHブリッジ形回路10aの異常を検出する異常検出
手段を備えるものである。請求項5に記載の発明は、請
求項4に記載の磁気記録可能なカメラにおいて、Hブリ
ッジ形回路10aの異常が検出されると警告を行う警告
手段4,5を備えるものである。請求項6に記載の発明
は、ブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q11
〜Q14に磁気ヘッド9を接続してHブリッジ形回路1
0aを構成し、該Hブリッジ形回路10aの一端に電源
供給回路1,2を接続するとともに他端に接地端子Gを
接続し、4つのスイッチング素子Q11〜Q14のオン
・オフにより電源供給回路1,2から磁気ヘッド9に流
れる電流の向きを制御して記録媒体への磁気記録を行う
カメラに適用され、磁気ヘッド9を含むHブリッジ形回
路10a内部の所定箇所の電圧に基づいて該Hブリッジ
形回路10aの動作不良を検出する異常検出手段と、異
常検出手段により異常が検出されると警告を行う警告手
段4,5とを備えるものである。
【0011】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために下記に説明する実施の形態の図を用いた
が、これにより本発明が下記の実施の形態に限定される
ものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態− 以下、図1〜5を用いて本発明によるカメラの第1の実
施の形態を説明する。図1は本発明による磁気記録可能
なカメラの第1の実施の形態のブロック図である。図1
では、フィルムへの磁気記録に関連しない構成部分を省
略しており、また、図6に示す従来のカメラと共通する
構成部分には同一符号を付している。
【0013】図1に示すように、ブリッジ接続された4
個のNPNトランジスタQ11〜Q14の間には、フィ
ルムへの磁気記録を行う磁気ヘッド9が接続されてHブ
リッジ形回路10aを構成している。Hブリッジ形回路
10aの一端すなわちNPNトランジスタQ11,Q1
2のコレクタ端子には電圧変換回路1が接続され、他端
すなわちNPNトランジスタQ13,Q14のエミッタ
端子は接地されている。また、NPNトランジスタQ1
1,Q14のベース端子は相互に接続され、同様にNP
NトランジスタQ12,Q13のベース端子も相互に接
続され、いずれのベース端子もCPU3に接続されてい
る。
【0014】CPU3は、カメラの露出演算や焦点検出
演算等の各種演算処理を行う他、露出制御、電源2のオ
ン・オフ制御およびフィルム給送用モータ7の駆動回路
8の制御等を行う。また、CPU3は、フィルム移動検
出装置6によりフィルム移動量および移動速度を検出
し、フィルム上の磁性体の塗布された部分が磁気ヘッド
9の近くまで移動すると、ブリッジ接続されたNPNト
ランジスタを制御して磁気ヘッド9に電流を流し、フィ
ルムに撮影情報等を磁気記録する。
【0015】11は、電圧変換回路1と各NPNトラン
ジスタQ11,Q12のコレクタ端子との間に介装さ
れ、磁気ヘッド9に流れる電流を制限する電流制限抵抗
である。電流制限抵抗11の一端aはCPU3に接続さ
れ、このa点の電圧を検出することで、CPU3はHブ
リッジ形回路10aに異常がないか否かを判断する。異
常が検出されると、CPU3は表示装置4に異常がある
旨を表示し、同時にブザー5を鳴動させて異常がある旨
の警告を行う。
【0016】次に、図1の回路動作について説明する。
図示のA方向に電流を流す場合には、NPNトランジス
タQ11,Q14をオンに、NPNトランジスタQ1
2,Q13をオフにする。これにより、電圧変換回路1
からの電流は、電流制限抵抗11→NPNトランジスタ
Q11→磁気ヘッド9→NPNトランジスタQ14→接
地端子Gに向けて流れる。一方、図示のB方向に電流を
流す場合には、NPNトランジスタQ11,Q14をオ
フに、NPNトランジスタQ12,Q13をオンにす
る。これにより、電圧変換回路1からの電流は、電流制
限抵抗11→NPNトランジスタQ12→磁気ヘッド9
→NPNトランジスタQ13→接地端子Gに向けて流れ
る。
【0017】磁気ヘッド9に流れる電流の向きを切り換
える際に、過渡的にすべてのNPNトランジスタQ11
〜Q14が同時にオン状態になるおそれもあるが、その
ような場合でも、電圧変換回路1から流れる電流は必ず
電流制限抵抗11を通るため、電圧変換回路1から接地
端子Gに貫通電流が流れるおそれはなく、貫通電流によ
るトランジスタQ11〜Q14の破壊を確実に防止でき
る。
【0018】図2はCPU3の磁気情報記録処理を示す
フローチャートである。CPU3は、不図示のシャッタ
ボタンが全押しされると、図2の処理を開始する。図2
のステップS1では、フィルム給送中か否かを判定す
る。この判定は、例えば巻き上げ軸や巻き上げローラの
回転を検出することにより行う。
【0019】フィルム給送中でない場合はステップS1
に留まり、給送中の場合はステップS2に進む。ステッ
プS2では、フィルム移動検出装置6を用いてフィルム
の移動速度やフィルム位置を検出する。フィルム移動検
出装置6は、例えばフォトリフレクタやフォトインタラ
プタ等によりフィルムのパーフォレーション位置を光学
的に検出することで、フィルムの移動速度や位置を検出
する。ステップS3では、磁気情報を書き込み可能な位
置にフィルムが移動したか否かを判定する。その位置ま
で移動していない場合はステップS2に戻り、磁気情報
を書き込み可能な位置に移動した場合はステップS4に
進む。
【0020】ステップS4では、フィルムへの写し込み
情報に基づいてNPNトランジスタQ11〜Q14のオ
ン・オフを制御し、磁気ヘッド9に電流を流してフィル
ムに磁気記録する。ステップS5では、電流制限抵抗1
1の一端aの電圧を検出し、磁気ヘッド9に流れる電流
値に異常があるか否か、すなわちHブリッジ形回路10
aに異常があるか否かを判定する。異常があると判定さ
れるとステップS6に進み、表示装置4にその旨を表示
し、あるいはブザー5を鳴動させてHブリッジ形回路1
0aに異常がある旨を撮影者に知らせる。なお、ステッ
プS5で異常と判断される場合は、例えばHブリッジ形
回路10a内の断線やNPNトランジスタQ11〜Q1
4の故障等が考えられる。
【0021】ステップS5で正常と判定された場合、あ
るいはステップS6の処理が終了した場合にはステップ
S7に進み、1駒分のフィルム給送が終了したことを確
認してフィルム給送を停止する。
【0022】このように、第1の実施の形態では、同一
型のNPNトランジスタQ11〜Q14だけでブリッジ
を構成し、Hブリッジ形回路10aと電圧変換回路1と
の間に電流制限抵抗11を接続するため、すべてのトラ
ンジスタQ11〜Q14が同時にオンしても、電圧変換
回路1からの電流を必ず電流制限抵抗11に流すことが
できる。したがって、電圧変換回路1から接地端子Gに
向けて貫通電流が流れなくなり、トランジスタの破壊を
防止できるとともに、消費電力を低減できる。また、電
流制限抵抗11によって磁気ヘッド9に流れる電流値を
制限するため、Hブリッジ形回路10a内部の発熱を抑
制できる。
【0023】また、磁気ヘッド9には大量の電流を流す
必要がないことから、許容電流値が大きい大型で値段の
高いパワートランジスタを用いる代わりに、小型のNP
Nトランジスタだけでブリッジを構成したため、複数の
同種のトランジスタがワンパッケージに納められた安価
なトランジスタアレイ等を利用でき、コストを低減でき
るとともに、実装面積を削減できる。このように、実装
面積を削減できることは、カメラの小型化を図る上で特
に都合がよい。
【0024】第1の実施の形態では、図1のように4個
のNPNトランジスタQ11〜Q14をブリッジ接続し
ているが、NPNトランジスタQ11〜Q14を図3の
ようにN型のMOSトランジスタまたはFET(電界効
果トランジスタ)等のN型のユニポーラトランジスタQ
15〜Q18に置き換え、MOSトランジスタQ15,
Q16のドレイン端子を電流制限抵抗11に接続し、M
OSトランジスタQ17,Q18のソース端子を接地端
子Gに接続してもよい。
【0025】−第2の実施の形態− 第2の実施の形態は、4個のPNPトランジスタをブリ
ッジ接続して磁気ヘッド9を駆動するものである。図4
は第2の実施の形態のカメラのブロック図である。図4
では、第1の実施の形態と共通する構成部分には同一符
号を付している。図示のように、4個のPNPトランジ
スタQ21〜Q24はブリッジ接続され、各トランジス
タQ21〜Q24には磁気ヘッド9が接続されてHブリ
ッジ形回路10bを構成している。Hブリッジ形回路1
0bの一端すなわちPNPトランジスタQ21,Q22
のエミッタ端子は電圧変換回路1と接続され、他端すな
わちPNPトランジスタQ23,Q24のコレクタ端子
は電流制限抵抗11を介して接地端子Gに接続されてい
る。また、PNPトランジスタQ21,Q24のベース
端子は相互に接続され、同様にPNPトランジスタQ2
2,Q23のベース端子も相互に接続され、各ベース端
子はCPU3に接続されている。さらに、電流制限抵抗
11の一端bはCPU3に接続されている。
【0026】次に、図4の動作を説明する。磁気ヘッド
9に図示のA方向に電流を流す場合は、PNPトランジ
スタQ21,Q24をオンに、PNPトランジスタQ2
2,Q23をオフにする。これにより、電圧変換回路1
からの電流は、PNPトランジスタQ21→磁気ヘッド
9→PNPトランジスタQ24→電流制限抵抗11→接
地端子Gに流れる。逆に、図示のB方向に電流を流す場
合は、PNPトランジスタQ21,Q24をオフに、P
NPトランジスタQ22,Q23をオンにする。これに
より、電圧変換回路1からの電流は、PNPトランジス
タQ22→磁気ヘッド9→PNPトランジスタQ23→
電流制限抵抗11→接地端子Gに流れる。
【0027】磁気ヘッド9に流れる電流の向きを切り換
える際には、過渡的にすべてのPNPトランジスタQ2
1〜Q24がオンになる可能性があるが、すべてのトラ
ンジスタQ21〜Q24がオンになっても、電圧変換回
路1からの電流は必ず電流制限抵抗11を通るため、電
圧変換回路1から接地端子Gに向けて貫通電流が流れる
おそれがなくなる。また、同一型のPNPトランジスタ
Q21〜Q24だけでブリッジを構成するため、小型か
つ安価な市販のトランジスタアレイを用いることがで
き、コストを低減でき、かつ実装面積を削減できる。
【0028】なお、図4のPNPトランジスタQ21〜
Q24の代わりに、図5のようにP型のMOSトランジ
スタやFET等のP型のユニポーラトランジスタQ25
〜Q28を用いてもよい。
【0029】第1および第2の実施の形態では、電流制
限抵抗11の一端の電圧値によりHブリッジ形回路10
a,10bの異常を検出し、その結果を表示装置4また
はブザー5で出力しているが、異常を報知する手段は上
記実施の形態に限定されない。例えば、異常が検出され
ると、シャッタを切れないようにしてもよい。また、第
1および第2の実施の形態では、NPNトランジスタや
PNPトランジスタ等を用いてHブリッジ形回路10
a,10bを構成したが、CPU3の制御によりオン・
オフするスイッチング素子であれば種類を問わない。さ
らに、第1および第2の実施の形態では、電源2の電圧
を電圧変換回路1で電圧変換してからHブリッジ形回路
10a,10bに供給する例を示したが、電圧変換回路
1を介さずに電源2の電圧を直接Hブリッジ形回路10
a,10bに供給してもよい。
【0030】第1および第2の実施の形態では、電流制
限抵抗11の一端a,bの電圧値によりHブリッジ形回
路10a,10bの異常を検出したが、a点またはb点
以外の箇所の電圧値により異常を検出してもよい。ま
た、第1および第2の実施の形態において、1駒分の撮
影が終わった後の巻き上げ時に駒単位の撮影情報を逐次
記録するようにしても、あるいは、すべての撮影が終わ
った後の巻き戻し時にすべての情報をまとめて記録して
もよい。
【0031】このように構成した実施の形態にあって
は、NPNトランジスタQ11〜Q14,Q15〜Q1
8またはPNPトランジスタQ21〜Q24,Q25〜
Q28がスイッチング素子に、電源2および電圧変換回
路1が電源供給回路に、電流制限抵抗11が電流制限手
段および抵抗体に、図2のステップS5が異常検出手段
に、表示装置4およびブザー5が警告手段に、それぞれ
対応する。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、Hブリッジ形回路を構成する各トランジスタが同
時にオンしても、貫通電流が流れないようにしたため、
貫通電流によるトランジスタの破壊を確実に防止でき
る。また、磁気ヘッドに流れる電流値が所定値を超えな
いようにしたため、Hブリッジ形回路からの発熱を抑制
でき、かつ磁気ヘッドに必要以上の電流を流さなくなる
ことから消費電力を低減できる。さらに、Hブリッジ形
回路内のトランジスタをすべて同一型にするため、市販
品の安価なトランジスタアレイ等を用いることができ、
磁気ヘッド駆動回路の実装面積を小さくできる。請求項
2,3に記載の発明によれば、電流制限手段を安価な抵
抗体で構成するため、コストを削減できる。請求項4に
記載の発明によれば、抵抗体の一端の電圧に基づいてH
ブリッジ形回路の異常を検出するため、Hブリッジ形回
路の異常をコストをかけることなく簡易かつリアルタイ
ムに検出できる。請求項5,6に記載の発明によれば、
Hブリッジ形回路の異常が検出されると警告を行うた
め、異常が起こったことを即座に撮影者に報知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録可能なカメラの第1の実
施の形態のブロック図。
【図2】CPUの磁気情報記録処理を示すフローチャー
ト。
【図3】図1のNPNトランジスタをN型のユニポーラ
トランジスタに置き換えた図。
【図4】本発明による磁気記録可能なカメラの第2の実
施の形態のブロック図。
【図5】図4のPNPトランジスタをP型のユニポーラ
トランジスタに置き換えた図。
【図6】磁気ヘッドの駆動回路をHブリッジ型回路で構
成した従来のカメラのブロック図。
【図7】図6の抵抗の接続位置を変更した図。
【符号の説明】
1 電源 2 電圧変換回路 3 CPU 4 表示装置 5 ブザー 6 フィルム移動検出装置 8 給送モータ駆動回路 9 磁気ヘッド 10,10a,10b Hブリッジ形回路 11 電流制限抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリッジ接続された4つのスイッチング
    素子に磁気ヘッドを接続してHブリッジ形回路を構成
    し、該Hブリッジ形回路の一端に電源供給回路を接続す
    るとともに他端に接地端子を接続し、前記4つのスイッ
    チング素子のオン・オフにより前記電源供給回路から前
    記磁気ヘッドに流れる電流の向きを制御して記録媒体へ
    の磁気記録を行うカメラにおいて、 前記4つのスイッチング素子はいずれも同一型のトラン
    ジスタで構成され、 前記各トランジスタが同時にオンしても前記電源供給回
    路から前記接地端子に貫通電流が流れないように、かつ
    前記磁気ヘッドに流れる電流値が所定値を超えないよう
    に前記Hブリッジ形回路に流れる電流値を制限する電流
    制限手段を備えることを特徴とする磁気記録可能なカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録可能なカメラ
    において、 前記4つのスイッチング素子はそれぞれNPN型バイポ
    ーラトランジスタまたはNチャネル型のユニポーラトラ
    ンジスタで構成され、 前記電流制限手段は抵抗体で構成され、 前記4つのトランジスタのうち2つのトランジスタのコ
    レクタ端子またはドレイン端子は前記抵抗体を介して前
    記電源供給回路に接続され、該2つのトランジスタ以外
    のトランジスタのエミッタ端子またはソース端子は接地
    端子に接続されることを特徴とする磁気記録可能なカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気記録可能なカメラ
    において、 前記4つのスイッチング素子はそれぞれPNP型バイポ
    ーラトランジスタまたはPチャネル型のユニポーラトラ
    ンジスタで構成され、 前記電流制限手段は抵抗体で構成され、 前記4つのトランジスタのうち2つのトランジスタのエ
    ミッタ端子またはソース端子は前記電源供給回路に接続
    され、該2つのトランジスタを除くトランジスタのコレ
    クタ端子またはドレイン端子は前記抵抗体を介して接地
    端子に接続されることを特徴とする磁気記録可能なカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の磁気記録可能
    なカメラにおいて、 前記抵抗体の一端の電圧に基づいて前記Hブリッジ形回
    路の異常を検出する異常検出手段を備えることを特徴と
    する磁気記録可能なカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の磁気記録可能なカメラ
    において、 前記Hブリッジ形回路の異常が検出されると警告を行う
    警告手段を備えることを特徴とする磁気記録可能なカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 ブリッジ接続された4つのスイッチング
    素子に磁気ヘッドを接続してHブリッジ形回路を構成
    し、該Hブリッジ形回路の一端に電源供給回路を接続す
    るとともに他端に接地端子を接続し、前記4つのスイッ
    チング素子のオン・オフにより前記電源供給回路から前
    記磁気ヘッドに流れる電流の向きを制御して記録媒体へ
    の磁気記録を行うカメラにおいて、 前記Hブリッジ形回路内部の所定箇所の電圧に基づいて
    該Hブリッジ形回路の動作不良を検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出手段により異常が検出されると警告を行う
    警告手段とを備えることを特徴とする磁気記録可能なカ
    メラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316929A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Smc Corp 電磁弁駆動制御装置
EP3211439A1 (en) * 2008-08-18 2017-08-30 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Detector circuit

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