JPH0949100A - 銀の電解剥離剤および電解剥離方法 - Google Patents
銀の電解剥離剤および電解剥離方法Info
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Abstract
能とし、ボンディング特性に悪影響を及ぼさない、また
銅を被処理物とする場合に電解剥離後の保管中の素材の
変色、腐食を防止する銀の電解剥離剤および電解剥離方
法の開発。 【解決手段】 (a)主成分としての、ヒダントイン、
5,5−ジメチルヒダントイン、シアヌル酸、6−メチ
ル−3−ピリダゾン、3−メチル−5−ピラゾロン及び
アラントインからの1種以上の銀の剥離成分と、(b)
副成分としてのホウ酸系化合物と、好ましくは(c)界
面活性剤と、更に好ましくは(d)銅のインヒビターと
しての、ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール、チ
オウラシル、その他の1種以上を更に含むことを特徴と
する銀の電解剥離剤。銀めっきされた銅乃至銅合金製被
処理物を上記の電解剥離剤の浴に浸漬し、被処理物を陽
極として剥離剤のpH:7〜14、浴電流密度:0.1
〜50A/dm2 及び浴温度:10〜60℃の条件で攪
拌下で電解する。
Description
よび銀の電解剥離方法に関するものであり、特には銀め
っき皮膜の不要部分を電解剥離するのに好適な銀の電解
剥離剤および銀の電解剥離方法に関する。本発明はま
た、銅または銅合金等を被処理物とする場合に電解剥離
後の保管中の素材の変色あるいは腐食を防止することを
可能とする銀の電解剥離剤および電解剥離方法に関す
る。本発明の電解剥離剤および電解剥離方法は銀剥離後
のボンディング特性に悪影響を及ぼさない。
どの電子部品に対しては、銀の部分めっきが行われるこ
とが多い。この際、銀めっき不要部分にはマスキングな
どの処理が施されるが、銀めっき皮膜が不要部分にもは
み出す場合がある。そのような場合には、はみ出した銀
めっき皮膜を剥離する必要がある。不要部分の銀めっき
皮膜を剥離する方法としては、電解剥離法が知られてい
る。電解剥離法は、剥離剤(剥離液)の浴中に目的とす
る銀めっきされた被処理物を浸漬して、該被処理物を陽
極として電解することによって銀めっき皮膜を剥離する
方法である。
硝酸ナトリウムを添加したもの、シアン化合物を含むも
の、チオ硫酸ナトリウムを主成分としたものなどが用い
られてきたが、下地素材(銅や銅合金)をエッチング
し、必要部分の銀まで侵食したり、毒性の高いシアン化
合物を用いるため取扱いに注意を要するなどの問題点が
あった。
ン化合物を使用しない剥離剤としてコハク酸イミドまた
はフタル酸イミドとアルカリ金属水酸化物を主成分とす
るもの(特開平2−104699号(特公平5−875
98))や、2−ピロリドン−5−カルボン酸を含有す
るもの及びそれに加えて糖類を更に含有するもの(特開
平6−41800号)など、分子中に1個の窒素原子を
含む環状酸イミドを主成分とする剥離剤が開発されてい
る。また、特開平2−175825号は、バルビツール
酸、ウラシル、グルタルイミド等の−NH−を有する5
員環または6員環化合物を記載している。特開平7−2
43100号は、錯形成剤としてヒダントイン化合物を
用いることを提唱している。
の窒素原子を含む環状酸イミドを主成分とする化合物か
らなる剥離剤は、アルカリにより加水分解を起こし易
く、分解物が浴中に蓄積すると、銀めっき表面の不働態
化や変色、ムラなどの必要部分の銀めっき面への悪影響
を与え、主成分の消耗量が多く、浴の寿命が短いという
問題があった。また、高電流密度の条件で剥離を行う
と、銀めっき表面が不働態化したり、ムラになりやすい
という問題もあった。
ィングやワイヤー・ボンディングといったボンディング
工程を経由する。ダイ・ボンディングは、半導体チップ
とリードフレームをエポキシ樹脂で接着する工程であ
り、ここでエポキシ・ブリードアウトが発生すると、ダ
イパッドが有機物で汚染されグランドボンディング不良
となり、外部との導通が取れなくなる。ワイヤー・ボン
ディングは半導体チップとリードフレームインナーリー
ドをAu、Al線等で配線する工程であり、インナーリ
ード部Ag面が汚染されていたり、表面状態が非常にラ
フな場合、外部との導通が取れなくなる。従って、銀剥
離後のボンディング特性に悪影響を及ぼさないものであ
ることは重要である。上述した銀剥離剤はこうした要求
を満足するものではない。
じ難く、浴寿命が長いと同時に、高電流密度での銀の剥
離を可能とし、しかもボンディング特性に悪影響を及ぼ
さない、銀の電解剥離剤および電解剥離方法を開発する
ことを第1の課題とした。
物が銅または銅合金等の場合には、素材の若干の溶解が
起こり、素材表面が活性化するために電解剥離後の保管
中に変色あるいは腐食が発生しやすいという問題があっ
た。そこで、本発明は、銅または銅合金等を被処理物と
する場合に電解剥離後の保管中の素材の変色あるいは腐
食を防止することを可能とする銀の電解剥離剤および電
解剥離方法を開発することを第2の課題とした。
題点を解決するために鋭意研究を行った結果、環内にN
原子を2個以上有する含窒素環状化合物またはそれらの
誘導体の特定種は、電子の分極状態がN原子1個の場合
とは異なり、加水分解が生じにくく、そのため浴寿命が
長くなり、また、高電流密度での剥離が可能とし、更に
そこにホウ酸化合物を加えることによりボンディング特
性への悪影響を防止することができることを見いだし
た。この知見に基づいて、本発明は、主成分としてヒダ
ントイン、5,5−ジメチルヒダントイン、シアヌル
酸、6−メチル−3−ピリダゾン、3−メチル−5−ピ
ラゾロン及びアラントインから成る群から選択される銀
の剥離成分と、副成分としてホウ酸系化合物を含む銀の
電解剥離剤を提供する。界面活性剤を更に添加すること
ができる。
ンヒビターを添加し、これを素材表面に吸着させること
によって保管中の素材の変色あるいは腐食を防止するこ
とが可能であることを見いだした。この知見に基づい
て、本発明はまた、銅のインヒビターとして、ベンゾト
リアゾール、ベンズイミダゾール、チオウラシル、チオ
バルビツル酸、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾー
ル、インダゾール、インドール、イミダゾール、イミダ
ゾリンまたはこれらの誘導体から選択された1種または
それ以上を更に含む上記の銀の電解剥離剤を提供する。
銅乃至銅合金製被処理物を上記の電解剥離剤溶液に浸漬
し、該被処理物を陽極として電解することを特徴とする
銀の電解剥離方法をも提供する。電解剥離を剥離剤のp
H:7〜14、浴電流密度:0.1〜50A/dm2 及
び浴温度:10〜60℃の条件で攪拌下で実施すること
が好ましい。
N原子を2個以上有するために電子の分極状態がN原子
1個の場合とは異なり、加水分解が生じにくい。そのた
め浴寿命が長くなり、また、高電流密度での剥離が可能
となるものと考えられる。本発明においては、銅のイン
ヒビターが銅または銅合金素材表面に吸着し、それによ
り素材の若干の溶解が起こっても、素材表面の活性化を
抑制し、電解剥離後の保管中の変色または腐食を防止す
るものと考えられる。
は、環内にN原子を2個以上有する含窒素環状化合物ま
たはそれらの誘導体の特定種であり、ヒダントイン、
5,5−ジメチルヒダントイン、シアヌル酸、6−メチ
ル−3−ピリダゾン、3−メチル−5−ピラゾロン及び
アラントインから成る群から選択される。これら主成分
の化学式を参考までに化学式1として示しておく。
200g/l、好ましくは15〜100g/lである。
濃度が低すぎると銀の不働態化が生じ易く、他方濃度が
高すぎると剥離剤(剥離液)の汲みだしが問題となるた
め好ましくない。
て、四ホウ酸カリウム、(オルト)ホウ酸、二ホウ酸カ
リウム、ホウ酸ナトリウム、五ホウ酸ナトリウム、のよ
うなホウ酸塩や二、四、五ホウ酸塩などのホウ酸化合物
が加えられる。ホウ酸化合物の濃度範囲は、5〜100
g/l、好ましくは10〜50g/lである。濃度が低
すぎるとpH緩衝性が小さく、他方濃度が高すぎても効
果は飽和し、好ましくない。この副成分はボンディング
特性に大きく寄与する。
界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系及びノニ
オン系のいずれかまたはそれらを混合したものを用いる
ことが可能である。界面活性剤の濃度範囲は、0.1μ
g/l〜10g/l、好ましくは10μg/l〜1g/
lである。濃度が低すぎると界面活性効果がなく、他方
濃度が高すぎても効果が飽和し、好ましくない。
ール、ベンズイミダゾール、チオウラシル、チオバルビ
ツル酸、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、イン
ダゾール、インドール、イミダゾール、イミダゾリンま
たはこれらの誘導体から選択された1種またはそれ以上
を用いることができる。銅インヒビターの濃度範囲は、
1〜1000mg/l、好ましくは5〜500g/lで
ある。濃度が低すぎると変色防止効果がなく、他方濃度
が高すぎてもそれ以上の効果がない。これら銅インヒビ
ターは、次の構造式を有する:
電解剥離を行う。剥離剤は、pHが7〜14、好ましく
は7〜12となるように、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物のよう
なpH調整剤で調整する。pHが低すぎると剥離速度が
遅く銀の面がムラになり易く、選択剥離性が悪い。他方
pHが高すぎてもメリットがない。
金、42合金のような鉄−ニッケル合金、ステンレスス
チール、ニッケル合金などの各種金属下地素材の上に銀
めっき、銀ロウなどによって銀の皮膜を形成したものを
剥離対象とする。
被処理物を、上記のように調整された電解剥離剤の浴に
浸漬し、該被処理物を陽極として電解する。陰極の材質
は特に制限されないが、一般にステンレススチールが使
用される。電流密度は、剥離する銀の面積に対して0.
1〜50A/dm2 、好ましくは0.5〜10A/dm
2 とする。電流密度が低すぎると剥離速度が遅く、他方
電流密度が高すぎると銀の不働態化が起こり易くなるた
め好ましくない。また、浴の温度は10〜60℃、好ま
しくは15〜40℃で電解を行う。浴の温度が低すぎる
と剥離速度が遅く、他方高すぎると浴が不安定になるた
め好ましくない。なお、電解中には浴の撹拌を行うこと
が望ましく、特に電流密度が高い場合には不働態化を起
こさないために撹拌速度は速い方が良い。
き、銀ロウなどによって銀の皮膜を形成したものを剥離
対象とする場合には、銅インヒビターを更に含む浴に浸
漬し、上述した条件で該被処理物を陽極として電解す
る。銀の剥離電解に先立ってもしくはその後に、銅イン
ヒビター溶液に被処理物を浸漬することも効果的であ
る。液中に1秒以上浸漬すれば銅の変色防止効果は十分
にある。
により剥離する場合、剥離すべきでない必要部分の銀め
っき皮膜はマスキングを施したり、剥離すべき部分のみ
を局所的に浸漬するといった方法を採用することができ
る。また、必要部分の銀めっき皮膜が十分に厚く、剥離
すべき不要部分と同じ程度剥離されても差し支えない場
合には全体を浸漬してもよい。また、リードフレームを
被処理物とする場合には、パッド部分等の必要部分の銀
めっき皮膜は通常電解剥離時に低電流密度部分となりそ
してその周辺の不要部分の銀めっき皮膜は高電流部分と
なることから、必要部分の銀めっき部分にマスキングす
ることなくそのまま電解剥離しても不要部分の銀めっき
皮膜のみを剥離することが可能である。
って本発明をさらに詳細に説明する。
示すような組成の剥離剤浴を調製した。銅を素材とする
リードフレームのパット部分に厚さ5μmの部分銀めっ
きを行ったもの(パッド部分周辺の不要部分にも銀めっ
き皮膜が形成されている)をサンプルとして、上記の各
剥離剤浴中に浸漬し、表1に示す剥離条件で電解剥離を
行った。すなわち、pH:8〜11、電流密度:3.0
〜5.0A/dm2 、浴温:25℃、撹拌速度:1.0
m/秒、時間:30秒で電解を行い不要部分の銀の剥離
を行った。
び素材外観並びに煮沸後素材外観を顕微鏡観察(×10
0)により評価した。同時に、銀剥離膜厚を蛍光X線に
より測定した。また、ダイボンディングとワイヤーボン
ディングとを行い、前者についてはエポキシブリードア
ウトの発生の有無を調査し、後者についてはワイヤーボ
ンディング結果の状態を調査した。
解剥離を行い、上記と同様の評価を行った。
良好であった。煮沸後素材外観は多少の変色を示した
が、使用に耐えられないほどではなかった。銀剥離膜厚
は、0.9〜1.6μmと十分な剥離性能を示した。ボ
ンディング特性も良好であった。建浴後42日後の試験
においても、全く同じ結果を得た。このことからまだ浴
寿命には達していないことがわかる。
すように、ヒダントイン単独の浴及びヒダントインと副
成分のpH緩衝剤として、ホウ酸化合物でないピロリン
酸カリウムを添加した浴を用いて同様に銀電解剥離を行
った。
銀表面外観および素材外観ともに良好であったが、煮沸
後素材外観は変色を示した。ヒダントインと副成分のp
H緩衝剤としてピロリン酸カリウムを添加した浴の場合
には、銀表面外観および素材外観ともに不良であった。
ボンディング特性も共に不良であった。これは、ヒダン
トイン等の本発明の剥離成分とホウ酸化合物との組み合
わせの重要性を意味する。建浴後42日後の試験におい
ても、全く同じ結果であった。
すような従来用いられていたコハク酸イミドを主成分と
する剥離剤浴及びそれに四ホウ酸カリウムを添加した浴
を調製した。実施例と同様に銅を素材とするリードフレ
ームのパット部分に厚さ5μmの部分銀めっきを行った
ものをサンプルとして、上記の剥離剤浴中に浸漬して、
表1に示す剥離条件で電解剥離を行った。すなわち、p
H:9、電流密度:3.0A/dm2 、浴温:25℃、
撹拌速度:1.0m/秒、時間:30秒で電解を行い不
要部分の銀の剥離を行った。
評価した。建浴初期の試験では銀表面外観および素材外
観ともに良好であった。しかし、煮沸後素材外観は変色
を示した。銀剥離膜厚は、0.8μmであった。建浴後
42日後の試験においては、銀表面外観、素材外観とも
ムラがあり不良であった。ボンディング特性も不良とな
った。また、銀剥離膜厚は0.4μmと著しく低下して
おり、既に浴寿命を過ぎていることがわかった。
添加した例である。表2の実施例No.1〜7に示すよ
うな組成の浴を調製した。銅を素材とするリードフレー
ムのパット部分に厚さ5μmの部分銀めっきを行ったも
の(パッド部分周辺の不要部分にも銀めっき皮膜が形成
されている)をサンプルとして、上記の各剥離剤浴中に
浸漬し、表2に示す剥離条件で電解剥離を行った。すな
わち、pH:8〜12、電流密度:3.0〜5.0A/
dm2 、浴温:25℃、撹拌速度:1.0m/秒、時
間:30秒で電解を行い不要部の銀の剥離を行った。剥
離後のサンプルについて、実施例Iの場合と同様に評価
を行った。
材外観はともに良好であった。銀剥離膜厚は0.9〜
1.6μmと十分な剥離性能を示した。電解剥離後のサ
ンプルを煮沸純水に10分間浸漬した後でさえも、銀表
面外観および素材外観はともに良好であった。ボンディ
ング特性も良好であった。建浴後42日後の試験におい
ても、全く同じ結果を得た。このことからまだ浴寿命に
は達していないことがわかる。
すように、ヒダントイン単独の浴及びヒダントインと副
成分のpH緩衝剤としてピロリン酸カリウムそして銅の
インヒビターとしてベンゾトリアゾールを添加した浴を
用いて同様に銀電解剥離を行った。
ン単独の浴の場合には銀表面外観および素材外観ともに
良好であったが、煮沸後素材外観は変色を示した。ヒダ
ントインと副成分のpH緩衝剤としてピロリン酸カリウ
ムそして銅のインヒビターとしてベンゾトリアゾールを
添加した浴の場合には、銀表面外観および素材外観とも
に不良であった。ボンディング特性も不良であった。こ
れは、ヒダントイン等の本発明の剥離成分とホウ酸化合
物と銅インヒビターとの組み合わせの重要性を意味す
る。建浴後42日後の試験においても、全く同じ結果で
あった。
すようなコハク酸イミドを主成分とする剥離剤浴及びそ
れにpH緩衝剤として四ホウ酸カリウム及び銅インヒビ
ターとしてベンゾトリアゾールを添加した浴を調製し
た。実施例と同様に銅を素材とするリードフレームのパ
ット部分に厚さ5μmの部分銀めっきを行ったものをサ
ンプルとして、上記の剥離剤浴中に浸漬して、表2に示
す剥離条件で電解剥離を行った。すなわち、pH:9、
電流密度:3.0A/dm2 、浴温:25℃、撹拌速
度:1.0m/秒、時間:30秒で電解を行い不要部分
の銀の剥離を行った。
評価した。建浴初期の試験では銀表面外観および素材外
観ともに良好であった。煮沸後素材外観はコハク酸イミ
ドを主成分とする剥離剤浴では変色を示したが、それに
四ホウ酸カリウム及びベンゾトリアゾールを添加した浴
の場合には良好な外観を示した。銀剥離膜厚は、0.8
μmであった。しかしながら、建浴後42日後の試験に
おいては、銀表面外観、素材外観ともムラがあり不良で
あった。ボンディング特性も不良となった。また、銀剥
離膜厚は0.4μmと著しく低下しており、既に浴寿命
を過ぎていることがわかった。
従来に比べ大幅に延ばすことが可能である。また、高電
流密度での銀の剥離が可能である。ボンディング特性へ
の悪影響を防止することができる。本発明により、銅ま
たは銅合金等を被処理物とする銀の電解剥離の場合に、
電解剥離後の保管中の素材の変色あるいは腐食を防止す
ることが可能である。銀の電解剥離剤の寿命を従来に比
べ大幅に延ばし、また、高電流密度での銀の剥離を可能
としつつ、銅または銅合金等素材の変色あるいは腐食を
防止することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)主成分としての、ヒダントイン、
5,5−ジメチルヒダントイン、シアヌル酸、6−メチ
ル−3−ピリダゾン、3−メチル−5−ピラゾロン及び
アラントインから成る群から選択される少なくとも1種
の銀の剥離成分と、(b)副成分としての、ホウ酸系化
合物を含むことを特徴とする銀の電解剥離剤。 - 【請求項2】 (a)主成分としての、ヒダントイン、
5,5−ジメチルヒダントイン、シアヌル酸、6−メチ
ル−3−ピリダゾン、3−メチル−5−ピラゾロン及び
アラントインから成る群から選択される少なくとも1種
の銀の剥離成分と、(b)副成分としての、ホウ酸系化
合物と、更に(c)界面活性剤とを含むことを特徴とす
る銀の電解剥離剤。 - 【請求項3】 (a)主成分としての、ヒダントイン、
5,5−ジメチルヒダントイン、シアヌル酸、6−メチ
ル−3−ピリダゾン、3−メチル−5−ピラゾロン及び
アラントインから成る群から選択される少なくとも1種
の銀の剥離成分と、(b)副成分としての、ホウ酸系化
合物と、(c)銅のインヒビターとしての、ベンゾトリ
アゾール、ベンズイミダゾール、チオウラシル、チオバ
ルビツル酸、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、
インダゾール、インドール、イミダゾール、イミダゾリ
ンまたはこれらの誘導体から選択された1種またはそれ
以上を更に含むことを特徴とする銀の電解剥離剤。 - 【請求項4】 (a)主成分としての、ヒダントイン、
5,5−ジメチルヒダントイン、シアヌル酸、6−メチ
ル−3−ピリダゾン、3−メチル−5−ピラゾロン及び
アラントインから成る群から選択される少なくとも1種
の銀の剥離成分と、(b)副成分としての、ホウ酸系化
合物と、(c)界面活性剤と、(d)銅のインヒビター
としての、ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール、
チオウラシル、チオバルビツル酸、ベンゾチアゾール、
ベンゾオキサゾール、インダゾール、インドール、イミ
ダゾール、イミダゾリンまたはこれらの誘導体から選択
された1種またはそれ以上を更に含むことを特徴とする
銀の電解剥離剤。 - 【請求項5】 主成分としての銀の剥離成分の浴中での
濃度範囲:5〜200g/l、副成分としてのホウ酸系
化合物の濃度範囲:5〜100g/l、界面活性剤の濃
度範囲:0.1μg〜10g/l、そして銅インヒビタ
ーの濃度範囲:1〜1000mg/lであることを特徴
とする請求項4に記載の銀の電解剥離剤。 - 【請求項6】 表面が銀めっきされた銅乃至銅合金製被
処理物を、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解剥
離剤の浴に浸漬し、該被処理物を陽極として電解するこ
とを特徴とする、銀の電解剥離方法。 - 【請求項7】 電解剥離を剥離剤のpH:7〜14、浴
電流密度:0.1〜50A/dm2 及び浴温度:10〜
60℃の条件で攪拌下で実施することを特徴とする、請
求項6に記載の銀の電解剥離方法。
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GB9611400A GB2301599B (en) | 1995-05-31 | 1996-05-31 | Electrolytic desilvering agents and electrolytic desilvering method |
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JP7-155462 | 1995-05-31 | ||
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JP15546195 | 1995-05-31 | ||
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