JPH07173676A - 錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理方法 - Google Patents
錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理方法Info
- Publication number
- JPH07173676A JPH07173676A JP32181893A JP32181893A JPH07173676A JP H07173676 A JPH07173676 A JP H07173676A JP 32181893 A JP32181893 A JP 32181893A JP 32181893 A JP32181893 A JP 32181893A JP H07173676 A JPH07173676 A JP H07173676A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tin
- surface treatment
- plated
- anode
- alkyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 錫あるいは錫−鉛合金めっき材のはんだ付
け性の経時劣化を抑制し、耐食性にも優れる該めっき材
の表面処理方法の提供。 【構成】 インヒビターとして特定のベンゾトリアゾ
ール系化合物、特定のメルカプトベンゾチアゾール系化
合物、特定のトリアジン系化合物からなる群から選ばれ
た1種もしくは2種以上含有する表面処理水溶液中で錫
又は錫−鉛合金めっき材を陽極として電解する表面処理
法。
け性の経時劣化を抑制し、耐食性にも優れる該めっき材
の表面処理方法の提供。 【構成】 インヒビターとして特定のベンゾトリアゾ
ール系化合物、特定のメルカプトベンゾチアゾール系化
合物、特定のトリアジン系化合物からなる群から選ばれ
た1種もしくは2種以上含有する表面処理水溶液中で錫
又は錫−鉛合金めっき材を陽極として電解する表面処理
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錫又は錫−鉛合金めっ
き材の表面処理法に関する。
き材の表面処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】銅合金などの表面に、金、銀、ロジウ
ム、ニッケル、錫、および錫/鉛合金めっきなどの表面
処理を施しためっき材は、電子機器用部品であるコネク
ターなどの材料として用いられている。特に錫および錫
−鉛合金めっきは低価格であり、また、軟らかい金属で
あるが、酸化皮膜は硬く剥がれ易いため挿抜により新し
い金属表面が得られ、接点がガスタイトとなるため、耐
環境性が高く民生機器を中心に使用されている。
ム、ニッケル、錫、および錫/鉛合金めっきなどの表面
処理を施しためっき材は、電子機器用部品であるコネク
ターなどの材料として用いられている。特に錫および錫
−鉛合金めっきは低価格であり、また、軟らかい金属で
あるが、酸化皮膜は硬く剥がれ易いため挿抜により新し
い金属表面が得られ、接点がガスタイトとなるため、耐
環境性が高く民生機器を中心に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、錫あるいは錫
−鉛合金めっきした材料のはんだ付け性は、経時劣化を
起こすことが知られているが、従来はこの経時劣化を抑
える方法がなかった。また、耐食性が低く、腐食性雰囲
気下では白錆等が発生し、外観及びその他の特性に悪影
響があった。
−鉛合金めっきした材料のはんだ付け性は、経時劣化を
起こすことが知られているが、従来はこの経時劣化を抑
える方法がなかった。また、耐食性が低く、腐食性雰囲
気下では白錆等が発生し、外観及びその他の特性に悪影
響があった。
【0004】本発明はこのような問題点を解決する表面
処理方法を提供することを目的とするものである。
処理方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明者等が研究を行った結果、以下に示す表面処
理方法を発明するに至った。すなわち、本発明は、(1)
金属材料に錫又は錫−鉛合金を電気めっきした材料を処
理する表面処理方法において、インヒビターとして下記
一般式(1) で示されるベンゾトリアゾール系化合物、下
記一般式(2) で示されるメルカプトベンゾチアゾール系
化合物、及び下記一般式(3) で示されるトリアジン系化
合物からなる群から選ばれた1種もしくは2種以上を含
有する表面処理水溶液中で前記材料を陽極として電解す
ることを特徴とする表面処理方法。
めに本発明者等が研究を行った結果、以下に示す表面処
理方法を発明するに至った。すなわち、本発明は、(1)
金属材料に錫又は錫−鉛合金を電気めっきした材料を処
理する表面処理方法において、インヒビターとして下記
一般式(1) で示されるベンゾトリアゾール系化合物、下
記一般式(2) で示されるメルカプトベンゾチアゾール系
化合物、及び下記一般式(3) で示されるトリアジン系化
合物からなる群から選ばれた1種もしくは2種以上を含
有する表面処理水溶液中で前記材料を陽極として電解す
ることを特徴とする表面処理方法。
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1は水素、アルキル、置換アル
キルを表わし、R2はアルカリ金属、水素、アルキル、
置換アルキルを表わす)
キルを表わし、R2はアルカリ金属、水素、アルキル、
置換アルキルを表わす)
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R3はアルカリ金属又は水素を表
わす)
わす)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R4は−SH、アルキル基かアリ
ール基で置換されたアミノ基、又はアルキル置換イミダ
ゾリルアルキル、R5、R6は−NH2、−SH又は−S
M(Mはアルカリ金属を表わす)を表わす)、(2) 陽極
が金属材料に錫または錫−鉛合金をめっきした材料を加
工したものであることを特徴とする前記(1) に記載の表
面処理方法である。
ール基で置換されたアミノ基、又はアルキル置換イミダ
ゾリルアルキル、R5、R6は−NH2、−SH又は−S
M(Mはアルカリ金属を表わす)を表わす)、(2) 陽極
が金属材料に錫または錫−鉛合金をめっきした材料を加
工したものであることを特徴とする前記(1) に記載の表
面処理方法である。
【0012】本発明の表面処理方法に使用する表面処理
水溶液の必須成分であるインヒビターは以下に示される
化合物、すなわち、ベンゾトリアゾール系化合物、メル
カプトベンゾチアゾール系化合物、トリアジン系化合物
のなかから1種もしくは2種以上選択され、処理水溶液
に添加され、はんだ付け性劣化防止及び耐食性向上に寄
与する。
水溶液の必須成分であるインヒビターは以下に示される
化合物、すなわち、ベンゾトリアゾール系化合物、メル
カプトベンゾチアゾール系化合物、トリアジン系化合物
のなかから1種もしくは2種以上選択され、処理水溶液
に添加され、はんだ付け性劣化防止及び耐食性向上に寄
与する。
【0013】本発明に使用されるベンゾトリアゾール系
化合物は一般式(1)
化合物は一般式(1)
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R1は水素、アルキル、置換アル
キルを表わし、R2はアルカリ金属、水素、アルキル、
置換アルキルを表わす)で表わされる。この一般式(1)
で表わされる化合物のうち好ましいものを挙げると、例
えば、ベンゾトリアゾール(R1、R2ともに水素)、1
−メチルベンゾトリアゾール(R1が水素、R2がメチ
ル)、トリルトリアゾール(R1がメチル、R2が水
素)、1−(N,N−ジオクチルアミノメチル)ベンゾ
トリアゾール(R1が水素、R2がN,N−ジオクチルア
ミノメチル)などである。
キルを表わし、R2はアルカリ金属、水素、アルキル、
置換アルキルを表わす)で表わされる。この一般式(1)
で表わされる化合物のうち好ましいものを挙げると、例
えば、ベンゾトリアゾール(R1、R2ともに水素)、1
−メチルベンゾトリアゾール(R1が水素、R2がメチ
ル)、トリルトリアゾール(R1がメチル、R2が水
素)、1−(N,N−ジオクチルアミノメチル)ベンゾ
トリアゾール(R1が水素、R2がN,N−ジオクチルア
ミノメチル)などである。
【0016】本発明に使用されるメルカプトベンゾチア
ゾール系化合物は一般式(2)
ゾール系化合物は一般式(2)
【0017】
【化8】
【0018】(式中R3はアルカリ金属又は水素を表わ
す)で表わされる。この一般式(2) で表わされる化合物
のうち好ましいものを挙げると、例えば、メルカプトベ
ンゾチアゾール、メルカプトベンゾチアゾールのナトリ
ウム塩、メルカプトベンゾチアゾールのカリウム塩など
がある。溶媒が水の場合にはRがアルカリ金属であるこ
とが好ましい。
す)で表わされる。この一般式(2) で表わされる化合物
のうち好ましいものを挙げると、例えば、メルカプトベ
ンゾチアゾール、メルカプトベンゾチアゾールのナトリ
ウム塩、メルカプトベンゾチアゾールのカリウム塩など
がある。溶媒が水の場合にはRがアルカリ金属であるこ
とが好ましい。
【0019】トリアジン系化合物は一般式(3)
【0020】
【化9】
【0021】(式中R4は−SH、アルキル基かアリー
ル基で置換されたアミノ基、又はアルキル置換イミダゾ
リルアルキル、R5、R6は−NH2、−SH又は−SM
(Mはアルカリ金属を表わす)を表わす)で表わされ
る。この一般式(3) で表わされる化合物のうち好ましい
ものを挙げると、例えば以下のものがある。
ル基で置換されたアミノ基、又はアルキル置換イミダゾ
リルアルキル、R5、R6は−NH2、−SH又は−SM
(Mはアルカリ金属を表わす)を表わす)で表わされ
る。この一般式(3) で表わされる化合物のうち好ましい
ものを挙げると、例えば以下のものがある。
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】あるいはこれらのNa又はKなどのアルカ
リ金属塩、
リ金属塩、
【0025】
【化12】
【0026】である。一般式(3)においてR5、R6が
−SMである場合にはトリアジン系化合物の水への溶解
が容易となる。
−SMである場合にはトリアジン系化合物の水への溶解
が容易となる。
【0027】インヒビター添加量は、0.001〜1w
t%の範囲であり、0.001wt%未満ではんだ付け
性劣化防止効果が得られず、1wt%を超えると接触抵
抗への悪影響が認められる。
t%の範囲であり、0.001wt%未満ではんだ付け
性劣化防止効果が得られず、1wt%を超えると接触抵
抗への悪影響が認められる。
【0028】さらに本発明の表面処理液は、はんだ付け
性劣化防止効果を向上させるために、非イオン系界面活
性剤を含有できる。非イオン系界面活性剤は、上記のイ
ンヒビターの作用力を高める効果があり、非イオン系界
面活性剤として好ましいものを具体的に例示すれば、た
とえば、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル等を
挙げることができる。これらの界面活性剤濃度は0.0
1〜2wt%が好ましい。
性劣化防止効果を向上させるために、非イオン系界面活
性剤を含有できる。非イオン系界面活性剤は、上記のイ
ンヒビターの作用力を高める効果があり、非イオン系界
面活性剤として好ましいものを具体的に例示すれば、た
とえば、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル等を
挙げることができる。これらの界面活性剤濃度は0.0
1〜2wt%が好ましい。
【0029】表面処理は、めっき品を処理液中に浸漬さ
せ、材料を陽極として極間に直流またはパルス電流を流
して行う。めっき品を陽極にすることにより、溶液中の
インヒビターはめっき品の表面に吸着し、はんだ付け性
の劣化を防止する。電解時の極間電圧は1〜5Vの範囲
であり、極間電圧1V未満でははんだ付け性劣化防止効
果が得られず、5Vを越えるとめっき皮膜の溶解が多く
なり表面処理の効果が得られない。電流密度は0.1A
/m2以上であり、0.1A/m2未満でははんだ付け性
劣化防止効果が得られない。表面処理時間は1〜10秒
が好ましい。
せ、材料を陽極として極間に直流またはパルス電流を流
して行う。めっき品を陽極にすることにより、溶液中の
インヒビターはめっき品の表面に吸着し、はんだ付け性
の劣化を防止する。電解時の極間電圧は1〜5Vの範囲
であり、極間電圧1V未満でははんだ付け性劣化防止効
果が得られず、5Vを越えるとめっき皮膜の溶解が多く
なり表面処理の効果が得られない。電流密度は0.1A
/m2以上であり、0.1A/m2未満でははんだ付け性
劣化防止効果が得られない。表面処理時間は1〜10秒
が好ましい。
【0030】しかし、本発明において、めっき品の形状
が板・条、プレス部品であるを問わず、めっき直後すな
わち連続ラインであれば、そのラインの中で処理するこ
とが、表面処理の各種機能を高める効果が高いことを見
いだした。
が板・条、プレス部品であるを問わず、めっき直後すな
わち連続ラインであれば、そのラインの中で処理するこ
とが、表面処理の各種機能を高める効果が高いことを見
いだした。
【0031】さらに、めっき品をプレスなどの加工後に
本発明の表面処理方法で表面処理することも有効であ
る。めっき後表面処理した金属材料であっても、その後
のプレス加工で付着したプレス油を洗浄する工程におい
て、表面処理の機能の多くは喪失する。そこで再度の表
面処理が有効となる。
本発明の表面処理方法で表面処理することも有効であ
る。めっき後表面処理した金属材料であっても、その後
のプレス加工で付着したプレス油を洗浄する工程におい
て、表面処理の機能の多くは喪失する。そこで再度の表
面処理が有効となる。
【0032】なお、本発明における、めっき母材となる
金属材料は、銅及び、黄銅、りん青銅、チタン銅等の各
種銅合金、鉄、ステンレス鋼、高ニッケル合金等の各種
鉄系合金であり、適宜選択でき、何等制限されない。下
地めっきについては、銅、ニッケル等を適宜でき、何等
制限されない。錫または錫−鉛合金めっきは、酸性浴、
アルカリ性浴からの無光沢めっき、光沢めっき、リフロ
ーめっきを包含するものである。
金属材料は、銅及び、黄銅、りん青銅、チタン銅等の各
種銅合金、鉄、ステンレス鋼、高ニッケル合金等の各種
鉄系合金であり、適宜選択でき、何等制限されない。下
地めっきについては、銅、ニッケル等を適宜でき、何等
制限されない。錫または錫−鉛合金めっきは、酸性浴、
アルカリ性浴からの無光沢めっき、光沢めっき、リフロ
ーめっきを包含するものである。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0034】黄銅(C2600)の厚み0.25mmの
板をリール・ツウ・リールの連続電気めっきラインに通
して電気めっきを施した。めっきラインにおいては、脱
脂、酸洗浄後、1.5μm の厚みで錫又ははんだ(90
%Sn−10%Pb又は60%Sn−40%Pb)めっ
きを施し、各種表面処理液中で極間電圧2V、電流密度
0.6A/m2で3秒間表面処理を施した。こうして表
面処理したものを供試材とした。これらの供試材のはん
だ付け性は、155℃、16時間のエージング(JIS
C 0050)を行った後に平衡法(JIS C 0
053)で評価した。また供試材の耐食性は、塩水噴霧
試験(JIS Z 2731,48時間)後の試料外観
で評価した。結果を表1に示す。
板をリール・ツウ・リールの連続電気めっきラインに通
して電気めっきを施した。めっきラインにおいては、脱
脂、酸洗浄後、1.5μm の厚みで錫又ははんだ(90
%Sn−10%Pb又は60%Sn−40%Pb)めっ
きを施し、各種表面処理液中で極間電圧2V、電流密度
0.6A/m2で3秒間表面処理を施した。こうして表
面処理したものを供試材とした。これらの供試材のはん
だ付け性は、155℃、16時間のエージング(JIS
C 0050)を行った後に平衡法(JIS C 0
053)で評価した。また供試材の耐食性は、塩水噴霧
試験(JIS Z 2731,48時間)後の試料外観
で評価した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】注1)ただし、表中表面処理液の略号は以
下のとおりである。
下のとおりである。
【0037】A−1 ベンゾトリアゾール A−2 メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム塩 A−3 2,4−ジアミノ−6−[2´−ウンデシルイ
ミダゾリル(1´)]−エチル−1,3,5−トリアジ
ン A−4 1,3,5−トリアジンチオールのNa塩 B−1 ポリオキシエチレンナフチルエーテル 注2)試験の判定基準 エージング後のはんだ付け性 ◎:はんだ濡れ時間が1.5秒未満 ○:はんだ濡れ時間が1.5秒以上2秒未満 ×:はんだ濡れ時間が2秒以上 塩水噴霧試験後の外観 ◎:白錆と曇りがない ○:白錆はないが、曇りがある ×:白錆あり
ミダゾリル(1´)]−エチル−1,3,5−トリアジ
ン A−4 1,3,5−トリアジンチオールのNa塩 B−1 ポリオキシエチレンナフチルエーテル 注2)試験の判定基準 エージング後のはんだ付け性 ◎:はんだ濡れ時間が1.5秒未満 ○:はんだ濡れ時間が1.5秒以上2秒未満 ×:はんだ濡れ時間が2秒以上 塩水噴霧試験後の外観 ◎:白錆と曇りがない ○:白錆はないが、曇りがある ×:白錆あり
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により表面
処理された錫または錫−鉛合金めっき材は、はんだ付け
性の劣化が少なく、優れた耐食性を有する。
処理された錫または錫−鉛合金めっき材は、はんだ付け
性の劣化が少なく、優れた耐食性を有する。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属材料に錫又は錫−鉛合金をめっきし
た材料の表面処理方法において、インヒビターとして下
記一般式(1) で示されるベンゾトリアゾール系化合物、
下記一般式(2) で示されるメルカプトベンゾチアゾール
系化合物、及び下記一般式(3) で示されるトリアジン系
化合物からなる群から選ばれた1種もしくは2種以上を
含有する表面処理液中で前記材料を陽極として電解する
ことを特徴とする表面処理方法。 【化1】 (式中、R1は水素、アルキル、置換アルキルを表わ
し、R2はアルカリ金属、水素、アルキル、置換アルキ
ルを表わす) 【化2】 (式中、R3はアルカリ金属又は水素を表わす) 【化3】 (式中、R4は−SH、アルキル基かアリール基で置換
されたアミノ基、又はアルキル置換イミダゾリルアルキ
ル、R5、R6は−NH2、−SH又は−SM(Mはアル
カリ金属を表わす)を表わす) - 【請求項2】 インヒビターの濃度が0.001〜1w
t%であることを特徴とする請求項1記載の表面処理方
法。 - 【請求項3】 電解を極間電圧1〜5V、電流密度0.
1A/m2以上で実施する請求項1又は2に記載の表面
処理方法。 - 【請求項4】 陽極が金属材料に錫または錫−鉛合金を
めっきした材料を加工したものであることを特徴とす
る、請求項1〜3のいずれかに記載の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32181893A JPH07173676A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32181893A JPH07173676A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173676A true JPH07173676A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18136767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32181893A Pending JPH07173676A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07173676A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012201942A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | Sn又はSn合金めっき材及びその製造方法 |
WO2014045678A1 (ja) * | 2012-09-19 | 2014-03-27 | Jx日鉱日石金属株式会社 | 表面処理めっき材およびその製造方法、並びに電子部品 |
KR20170016843A (ko) | 2014-06-11 | 2017-02-14 | 우에무라 고교 가부시키가이샤 | 주석 전기 도금욕 및 주석 도금 피막 |
CN109208049A (zh) * | 2018-11-08 | 2019-01-15 | 天津亿鑫通金属表面处理有限公司 | 一种镀层色泽均匀的不锈钢连续电镀工艺 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP32181893A patent/JPH07173676A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012201942A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | Sn又はSn合金めっき材及びその製造方法 |
WO2014045678A1 (ja) * | 2012-09-19 | 2014-03-27 | Jx日鉱日石金属株式会社 | 表面処理めっき材およびその製造方法、並びに電子部品 |
CN104619883A (zh) * | 2012-09-19 | 2015-05-13 | Jx日矿日石金属株式会社 | 表面处理镀敷材料及其制造方法、以及电子零件 |
KR20170016843A (ko) | 2014-06-11 | 2017-02-14 | 우에무라 고교 가부시키가이샤 | 주석 전기 도금욕 및 주석 도금 피막 |
CN109208049A (zh) * | 2018-11-08 | 2019-01-15 | 天津亿鑫通金属表面处理有限公司 | 一种镀层色泽均匀的不锈钢连续电镀工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20060122967A (ko) | 금속의 표면처리제, 표면처리방법 및 그 이용 | |
JP6192181B2 (ja) | 電子部品およびその製造方法 | |
JPH07173676A (ja) | 錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理方法 | |
JPH0436498A (ja) | 鉄鋼線材の表面処理方法 | |
US5194139A (en) | Pretreating solution for silver plating and silver plating treating process using the solution | |
JPH07173675A (ja) | 錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理液及び方法 | |
JP4531128B1 (ja) | スズ含有合金メッキ浴、これを用いた電解メッキ方法および該電解メッキが堆積された基体 | |
US5650088A (en) | Treating solution for gold-plated material | |
JP2550436B2 (ja) | 銅の変色防止液 | |
JP5740727B2 (ja) | 封孔処理剤および封孔処理方法 | |
JPH07173677A (ja) | 錫又は錫−鉛合金めっき材の表面処理方法 | |
JPH07173679A (ja) | リフローめっき材の表面処理方法 | |
JPH07173678A (ja) | リフローめっき材の表面処理方法 | |
EP0750549B1 (en) | Bismuth coating protection for copper | |
JP2717062B2 (ja) | 金めっき材の封孔処理方法 | |
US3644155A (en) | Cleaning and brightening of lead-tin alloy-resisted circuit boards | |
JP2951462B2 (ja) | 金めっき材の封孔処理方法 | |
JP3373356B2 (ja) | 銅又は銅合金の変色防止液及び変色防止方法並びにそれを適用してなる電子部品材料 | |
JPH08260192A (ja) | 金めっき材の封孔処理方法 | |
JP2015067853A (ja) | 電子部品およびその製造方法 | |
US6190734B1 (en) | Protective treatment of a zinc or a zinc alloy surface | |
JPH09249991A (ja) | 銀めっき材の表面処理方法 | |
JPH05311490A (ja) | 金めっき材の封孔処理方法 | |
JPH06346300A (ja) | チタン材のめっきのための前処理方法およびチタン材の めっき方法 | |
KR820001659B1 (ko) | 혼성금속 구조물의 도금방법 |