JPH05311490A - 金めっき材の封孔処理方法 - Google Patents
金めっき材の封孔処理方法Info
- Publication number
- JPH05311490A JPH05311490A JP34312791A JP34312791A JPH05311490A JP H05311490 A JPH05311490 A JP H05311490A JP 34312791 A JP34312791 A JP 34312791A JP 34312791 A JP34312791 A JP 34312791A JP H05311490 A JPH05311490 A JP H05311490A
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- Japan
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- sealing treatment
- sealing
- gold
- plating
- nickel
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 環境汚染問題をおこさずに、めっき材の耐
食性を向上させることができる封孔処理方法を提供する
こと。 【構成】インヒビターとして下記に示すトリアジン系化
合物を10から1000ppm含有する封孔処理水溶液
中で該めっき材を電極として、電解電位Ea(V、標準
水素電極電位)を該封孔処理液のpHとの関係において 0.5−0.0591pH<Ea<1.0−0.0591pH の範囲で直流電解する。
食性を向上させることができる封孔処理方法を提供する
こと。 【構成】インヒビターとして下記に示すトリアジン系化
合物を10から1000ppm含有する封孔処理水溶液
中で該めっき材を電極として、電解電位Ea(V、標準
水素電極電位)を該封孔処理液のpHとの関係において 0.5−0.0591pH<Ea<1.0−0.0591pH の範囲で直流電解する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅系の金属材料のニッ
ケル又はニッケル含有合金めっきを下地として具備する
金または金合金めっき材の封孔処理方法及び封孔処理さ
れたコネクタ接触子に関する。特に金または金合金めっ
きの厚みが薄くても耐食性に優れ、電気的接続性が長期
的に安定して優れる封孔処理液、封孔処理方法及び封孔
処理されたコネクタ接触子に関するものである。
ケル又はニッケル含有合金めっきを下地として具備する
金または金合金めっき材の封孔処理方法及び封孔処理さ
れたコネクタ接触子に関する。特に金または金合金めっ
きの厚みが薄くても耐食性に優れ、電気的接続性が長期
的に安定して優れる封孔処理液、封孔処理方法及び封孔
処理されたコネクタ接触子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器用接続部品としてコネクタは最
も代表的なものであり、多種多様のコネクタが実用化さ
れている。電算機や通信用機器等高度の信頼性が要求さ
れる、いわゆる産業用電子機器に使用されるコネクタ
は、りん青銅、ベリリウム銅等のバネ用銅合金を母材と
し、金めっきをしたものが一般に利用されている。しか
し、金は高価であるため、コネクタ製造コストを下げる
目的で様々な方法が採られてきた。その代表的な方法が
金めっきの厚みを薄くする方法であるが、金めっきの厚
みを薄くするとともに、被膜のピンホールが指数関数的
に増え、耐食性が著しく低下するという問題を抱えてい
る。この問題を解決する方法のひとつに封孔処理があ
る。すなわち、各種の無機性あるいは有機性の薬品で金
めっき表面を処理し、ピンホールを塞ぎ耐食性を向上さ
せようとするものである。封孔処理には水系と有機系が
ある。水系はクロメート法が代表的であり、効果はある
が接触抵抗が上昇する場合があり、また、環境汚染の問
題がある。有機系は、一般的にはハロゲン系有機溶剤が
溶媒に使われることから環境汚染の問題が生じる。溶媒
の環境汚染性を軽減するためには水系の方が有利である
が、クロメート法以外では有効な金及び金めっき材の封
孔処理方法は知られていなかった。
も代表的なものであり、多種多様のコネクタが実用化さ
れている。電算機や通信用機器等高度の信頼性が要求さ
れる、いわゆる産業用電子機器に使用されるコネクタ
は、りん青銅、ベリリウム銅等のバネ用銅合金を母材と
し、金めっきをしたものが一般に利用されている。しか
し、金は高価であるため、コネクタ製造コストを下げる
目的で様々な方法が採られてきた。その代表的な方法が
金めっきの厚みを薄くする方法であるが、金めっきの厚
みを薄くするとともに、被膜のピンホールが指数関数的
に増え、耐食性が著しく低下するという問題を抱えてい
る。この問題を解決する方法のひとつに封孔処理があ
る。すなわち、各種の無機性あるいは有機性の薬品で金
めっき表面を処理し、ピンホールを塞ぎ耐食性を向上さ
せようとするものである。封孔処理には水系と有機系が
ある。水系はクロメート法が代表的であり、効果はある
が接触抵抗が上昇する場合があり、また、環境汚染の問
題がある。有機系は、一般的にはハロゲン系有機溶剤が
溶媒に使われることから環境汚染の問題が生じる。溶媒
の環境汚染性を軽減するためには水系の方が有利である
が、クロメート法以外では有効な金及び金めっき材の封
孔処理方法は知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、環境汚染性に
問題がなく、かつ従来と同等ないしはそれ以上の封孔効
果を有する封孔処理液及び封孔処理方法が必要となって
いる。
問題がなく、かつ従来と同等ないしはそれ以上の封孔効
果を有する封孔処理液及び封孔処理方法が必要となって
いる。
【0004】本発明は、このような要求を満たすことの
できる改善された封孔処理液及びそれを用いる封孔処理
方法を提供することを目的とし、あわせてそれによって
処理されたコネクタを提供することを目的とするもので
ある。
できる改善された封孔処理液及びそれを用いる封孔処理
方法を提供することを目的とし、あわせてそれによって
処理されたコネクタを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑み、本発
明者等は鋭意研究を行った結果、以下に示す封孔処理方
法及び封孔処理されたコネクタ接触子を発明するに至っ
た。すなわち、本発明は、(1) 基材金属にニッケルまた
はニッケル含有合金めっきを施した材料を下地として具
備する金または金合金めっき材の封孔処理方法におい
て、インヒビターとして下記に示すトリアジン系化合物
の1種もしくは2種以上を合計で10から1000pp
m含有する封孔処理水溶液中で該めっき材を電極とし
て、電解電位Ea(V、標準水素電極電位)を該封孔処
理液のpHとの関係において 0.5−0.0591pH<Ea<1.0−0.0591pH の範囲で直流電解することを特徴とする金または金合金
めっき材の封孔処理方法、
明者等は鋭意研究を行った結果、以下に示す封孔処理方
法及び封孔処理されたコネクタ接触子を発明するに至っ
た。すなわち、本発明は、(1) 基材金属にニッケルまた
はニッケル含有合金めっきを施した材料を下地として具
備する金または金合金めっき材の封孔処理方法におい
て、インヒビターとして下記に示すトリアジン系化合物
の1種もしくは2種以上を合計で10から1000pp
m含有する封孔処理水溶液中で該めっき材を電極とし
て、電解電位Ea(V、標準水素電極電位)を該封孔処
理液のpHとの関係において 0.5−0.0591pH<Ea<1.0−0.0591pH の範囲で直流電解することを特徴とする金または金合金
めっき材の封孔処理方法、
【0006】
【化4】
【0007】
【化5】
【0008】
【化6】
【0009】および(2)上記封孔処理方法で封孔処理さ
れたコネクタ接触子である。
れたコネクタ接触子である。
【0010】本発明は、被処理材の電極電位を下地めっ
きであるニッケルの酸化領域保持して直流電解すること
により、金めっきのピンホール内部の下地金属であるニ
ッケルを酸化させ、ニッケルとベンゾトリアゾール系化
合物とを反応させ、錯化合物をピンホール内に充填させ
ることにより封孔効果をもたせる処理方法である。
きであるニッケルの酸化領域保持して直流電解すること
により、金めっきのピンホール内部の下地金属であるニ
ッケルを酸化させ、ニッケルとベンゾトリアゾール系化
合物とを反応させ、錯化合物をピンホール内に充填させ
ることにより封孔効果をもたせる処理方法である。
【0011】被処理材の電解電位Eaを0.5−0.0
591pH(V)より大としたのはニッケルの水溶液中
での電位−pH図でも示されるように、これ以下の電位
ではニッケルが不動態化しやすくニッケル−トリアジン
系の化合物ができにくく、封孔処理効果が著しく低くな
るためである。そして、ニッケルに限らないが不動態化
電位はpHの影響を受ける。一方、Eaが1.0−0.
0591pH(V)以上の領域では、酸素の発生が著し
く電極界面のpHが溶液のpHより著しく下がるため、
ニッケルの腐食溶解が促進され封孔効果の高い錯化合物
の形成が妨げられる。
591pH(V)より大としたのはニッケルの水溶液中
での電位−pH図でも示されるように、これ以下の電位
ではニッケルが不動態化しやすくニッケル−トリアジン
系の化合物ができにくく、封孔処理効果が著しく低くな
るためである。そして、ニッケルに限らないが不動態化
電位はpHの影響を受ける。一方、Eaが1.0−0.
0591pH(V)以上の領域では、酸素の発生が著し
く電極界面のpHが溶液のpHより著しく下がるため、
ニッケルの腐食溶解が促進され封孔効果の高い錯化合物
の形成が妨げられる。
【0012】インヒビターの総量を10ないし1000
ppmとしたのは、10ppm未満の濃度では封孔処理
機能が低く、又1000ppmを越える濃度では封孔処
理効果が飽和することとインヒビターの溶解度の問題か
ら界面活性剤やトリエチルアミン等のインヒビターの溶
解促進剤が必要となり、何等有益ではないからである。
ただし、1000ppm以下のインヒビター濃度であっ
ても溶解促進剤としてそれらを添加することは特に問題
はない。
ppmとしたのは、10ppm未満の濃度では封孔処理
機能が低く、又1000ppmを越える濃度では封孔処
理効果が飽和することとインヒビターの溶解度の問題か
ら界面活性剤やトリエチルアミン等のインヒビターの溶
解促進剤が必要となり、何等有益ではないからである。
ただし、1000ppm以下のインヒビター濃度であっ
ても溶解促進剤としてそれらを添加することは特に問題
はない。
【0013】封孔処理水溶液のpHは7.0以上が好ま
しい。これは、封孔処理の際、電解によって被処理材極
表面のpHは液中のpHより低くなりニッケルは腐食溶
解するが、封孔処理液のpHが7.0よりも低い場合、
酸化したニッケルの封孔処理液への溶出が促進され、封
孔処理効果の低下とともに、封孔処理液中のニッケルイ
オンが高くなり、封孔処理液の汚染や対極へのニッケル
の析出などが生じ製造上の障害となる。著しい場合は封
孔処理により腐食生成物が認められるまでになる。pH
調整は、公知の緩衝溶液を用いて行い、その緩衝溶液に
ついては何等制限されない。
しい。これは、封孔処理の際、電解によって被処理材極
表面のpHは液中のpHより低くなりニッケルは腐食溶
解するが、封孔処理液のpHが7.0よりも低い場合、
酸化したニッケルの封孔処理液への溶出が促進され、封
孔処理効果の低下とともに、封孔処理液中のニッケルイ
オンが高くなり、封孔処理液の汚染や対極へのニッケル
の析出などが生じ製造上の障害となる。著しい場合は封
孔処理により腐食生成物が認められるまでになる。pH
調整は、公知の緩衝溶液を用いて行い、その緩衝溶液に
ついては何等制限されない。
【0014】本発明において使用するインヒビターは、
前記したようにトリアジン系化合物である。(1)式で表
されるトリアジンチオ−ル系化合物におけるRがアルキ
ル又はアリ−ル置換アミノ基である場合の具体例として
は、たとえば、−NHCH3、−NHC2H5、−N(C
H3)2、−N(C2H5)2、−NHC6H5、−N(C4H
9)2、−N(C8H17)2、−N(C12H25)2、−N
(CH2CH=CH2)2、−NH(C8H16CH=CHC
8H17)等が好ましい。又、(3)式で表されるメラミン系
化合物において、R´はCH3、C2H5、C11H23等の
アルキル基が好ましい。
前記したようにトリアジン系化合物である。(1)式で表
されるトリアジンチオ−ル系化合物におけるRがアルキ
ル又はアリ−ル置換アミノ基である場合の具体例として
は、たとえば、−NHCH3、−NHC2H5、−N(C
H3)2、−N(C2H5)2、−NHC6H5、−N(C4H
9)2、−N(C8H17)2、−N(C12H25)2、−N
(CH2CH=CH2)2、−NH(C8H16CH=CHC
8H17)等が好ましい。又、(3)式で表されるメラミン系
化合物において、R´はCH3、C2H5、C11H23等の
アルキル基が好ましい。
【0015】本発明においては上記トリアジン系化合物
の他にベンゾトリアゾ−ル系化合物、インダゾール系化
合物、ベンズイミダゾール系化合物、インドール系化合
物等ニッケルへの腐食抑制作用が知られる他のインヒビ
ターを適宜、封孔処理液に添加することは有効であり、
これを妨げない。
の他にベンゾトリアゾ−ル系化合物、インダゾール系化
合物、ベンズイミダゾール系化合物、インドール系化合
物等ニッケルへの腐食抑制作用が知られる他のインヒビ
ターを適宜、封孔処理液に添加することは有効であり、
これを妨げない。
【0016】このほか、封孔処理液には、湿潤性を増す
ための各種界面活性材、潤滑性を増すためのアルキレン
グリコール類などを適宜添加して差し支えない。
ための各種界面活性材、潤滑性を増すためのアルキレン
グリコール類などを適宜添加して差し支えない。
【0017】封孔処理は、線材、板材、条材など素材の
段階でめっき後行う場合は、めっき品をプレス加工後に
本発明の封孔処理液及び封孔処理方法で封孔処理するこ
とも有効である。めっき後封孔処理した金属材料であっ
ても、その後のプレス加工で付着したプレス油を洗浄す
る工程において、封孔処理の効果が低下することがあ
る。そこで再度の封孔処理が有効となる。プレス加工後
にめっきと封孔処理を施すこともできる。
段階でめっき後行う場合は、めっき品をプレス加工後に
本発明の封孔処理液及び封孔処理方法で封孔処理するこ
とも有効である。めっき後封孔処理した金属材料であっ
ても、その後のプレス加工で付着したプレス油を洗浄す
る工程において、封孔処理の効果が低下することがあ
る。そこで再度の封孔処理が有効となる。プレス加工後
にめっきと封孔処理を施すこともできる。
【0018】その後のコネクタの加工工程においても、
最終の電子機器の組み立てまで、めっき品の洗浄工程が
あれば同様に封孔処理効果は低下するため、適宜本発明
により封孔処理することが有効である。従って、本発明
は本発明封孔処理方法によって処理されたコネクタも包
含するものである。
最終の電子機器の組み立てまで、めっき品の洗浄工程が
あれば同様に封孔処理効果は低下するため、適宜本発明
により封孔処理することが有効である。従って、本発明
は本発明封孔処理方法によって処理されたコネクタも包
含するものである。
【0019】なお、本発明における、めっき母材となる
金属材料は、銅、黄銅、りん青銅、チタン銅、ベリリウ
ム銅等の各種銅合金、鉄、ステンレス鋼、高ニッケル合
金等のコネクタの要求特性に従い適宜選択でき、何等制
限されない。めっき材のめっき方法については、電気め
っき、無電解めっき、あるいはCVD、PVD等の乾式
めっき等公知のものを適用でき、制限されない。
金属材料は、銅、黄銅、りん青銅、チタン銅、ベリリウ
ム銅等の各種銅合金、鉄、ステンレス鋼、高ニッケル合
金等のコネクタの要求特性に従い適宜選択でき、何等制
限されない。めっき材のめっき方法については、電気め
っき、無電解めっき、あるいはCVD、PVD等の乾式
めっき等公知のものを適用でき、制限されない。
【0020】さらに、めっき条件は公知の方法が適用で
きる。金合金めっきとしては金をベースとする合金めっ
きであって、用途により適宜選ばれる。コネクタ用途で
は耐摩耗性を向上するために、コバルトを微量含む硬質
めっきが広く使用されている。下地めっきはニッケルの
みか、あるいはパラジウムにニッケルを10〜20%合
金化したものが一般的であるが、ニッケル含有の合金で
あれば本発明は有効である。
きる。金合金めっきとしては金をベースとする合金めっ
きであって、用途により適宜選ばれる。コネクタ用途で
は耐摩耗性を向上するために、コバルトを微量含む硬質
めっきが広く使用されている。下地めっきはニッケルの
みか、あるいはパラジウムにニッケルを10〜20%合
金化したものが一般的であるが、ニッケル含有の合金で
あれば本発明は有効である。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0022】バネ用りん青銅(C5210−H)の厚み
0.2mmの冷間圧延材を用い、雄及び雌の連続端子を
それぞれプレス成形した。これらをリール・ツウ・リー
ルの連続電気めっきラインを通して電気めっきを施し
た。めっきラインにおいては、脱脂、酸洗後、ワット浴
により1μmのニッケルめっきを行い、その上に金を
0.1μmの厚みで接点部に部分めっきした。また、連
続めっきラインでは、金めっき後に封孔処理工程を設
け、連続端子を通入することにより封孔処理を施した。
封孔処理液のpHは、緩衝溶液を用いて調整した。こう
して表面処理した雄と雌の端子をキャリアー部から切断
しリード線を圧着した後、それぞれを嵌合し評価試験に
供した。
0.2mmの冷間圧延材を用い、雄及び雌の連続端子を
それぞれプレス成形した。これらをリール・ツウ・リー
ルの連続電気めっきラインを通して電気めっきを施し
た。めっきラインにおいては、脱脂、酸洗後、ワット浴
により1μmのニッケルめっきを行い、その上に金を
0.1μmの厚みで接点部に部分めっきした。また、連
続めっきラインでは、金めっき後に封孔処理工程を設
け、連続端子を通入することにより封孔処理を施した。
封孔処理液のpHは、緩衝溶液を用いて調整した。こう
して表面処理した雄と雌の端子をキャリアー部から切断
しリード線を圧着した後、それぞれを嵌合し評価試験に
供した。
【0023】さらに、金めっきについては金−コバルト
合金めっき、下地めっきはアンモニア系のめっき液から
Pd80%−Ni20%合金めっきについても同様にり
ん青銅に施し、評価した。
合金めっき、下地めっきはアンモニア系のめっき液から
Pd80%−Ni20%合金めっきについても同様にり
ん青銅に施し、評価した。
【0024】接触抵抗は直流10mmA、開放電圧50
mmVで測定した。腐食試験は次の条件で行った。
mmVで測定した。腐食試験は次の条件で行った。
【0025】ガス組成:H2S 3ppm SO2 10ppm 温度 :40±2℃ 湿度 :80±5%RH 時間 :96時間 結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】注1) ただし、表中封孔処理液の略号は
以下の通りである。
以下の通りである。
【0028】A−1:1,3,5−トリアジンチオ−ル
系化合物でR=SH A−2:1,3,5−トリアジンチオ−ル系化合物でR
=NHC6H5 A−3:1,3,5−トリアジンチオ−ル系化合物でR
=N(C4H9)2 A−4:1,3,5−トリアジンチオ−ル系化合物で R=N(CH2CH=CH2)2 A−5:シアヌル酸(2,4,6−トリオキシ−1,
3,5−トリアジン) A−6:式(3)のメラミン系化合物で
系化合物でR=SH A−2:1,3,5−トリアジンチオ−ル系化合物でR
=NHC6H5 A−3:1,3,5−トリアジンチオ−ル系化合物でR
=N(C4H9)2 A−4:1,3,5−トリアジンチオ−ル系化合物で R=N(CH2CH=CH2)2 A−5:シアヌル酸(2,4,6−トリオキシ−1,
3,5−トリアジン) A−6:式(3)のメラミン系化合物で
【0029】
【化7】
【0030】注2) 試験の判定基準は次の通りであ
る。
る。
【0031】 (1)初期接触抵抗、腐食試験後の接触抵抗(n=5の平
均値) ○:10mmΩ以下 △:10〜20mmΩ ×:20mmΩ以上 (2)腐食試験後の外観 ○:腐食生成物なし △:腐食生成物点在 ×:腐食点が全面に認められる
均値) ○:10mmΩ以下 △:10〜20mmΩ ×:20mmΩ以上 (2)腐食試験後の外観 ○:腐食生成物なし △:腐食生成物点在 ×:腐食点が全面に認められる
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により封孔処
理された金めっき材の接点は、封孔処理後の接触抵抗が
低く、過酷な腐食環境においても優れた耐食性を示し、
接触抵抗が上昇せず、接触性能が安定しているという利
点を有する。
理された金めっき材の接点は、封孔処理後の接触抵抗が
低く、過酷な腐食環境においても優れた耐食性を示し、
接触抵抗が上昇せず、接触性能が安定しているという利
点を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材金属にニッケルまたはニッケル含有
合金めっきを施した材料を下地として具備する金または
金合金めっき材の封孔処理方法において、インヒビター
として下記に示すトリアジン系化合物の1種もしくは2
種以上を合計で10から1000ppm含有する封孔処
理水溶液中で該めっき材を電極として、電解電位Ea
(V、標準水素電極電位)を該封孔処理液のpHとの関
係において 0.5−0.0591pH<Ea<1.0
−0.0591pH の範囲で直流電解することを特徴とする金または金合金
めっき材の封孔処理方法。 【化1】 【化2】 【化3】 - 【請求項2】 封孔処理液のpHが7.0以上であるこ
とを特徴とする請求項1記載の封孔処理方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の方法で封孔処理さ
れたコネクタ接触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34312791A JPH05311490A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 金めっき材の封孔処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34312791A JPH05311490A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 金めっき材の封孔処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311490A true JPH05311490A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=18359131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34312791A Pending JPH05311490A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 金めっき材の封孔処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05311490A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1990008061A1 (en) * | 1989-01-20 | 1990-07-26 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Marine propulsion apparatus |
KR20150099850A (ko) | 2013-07-24 | 2015-09-01 | 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 | 전자 부품 및 그 제조 방법 |
CN113874551A (zh) * | 2019-07-31 | 2021-12-31 | 昭和电工株式会社 | 层叠体及其制造方法 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP34312791A patent/JPH05311490A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1990008061A1 (en) * | 1989-01-20 | 1990-07-26 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Marine propulsion apparatus |
KR20150099850A (ko) | 2013-07-24 | 2015-09-01 | 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 | 전자 부품 및 그 제조 방법 |
CN113874551A (zh) * | 2019-07-31 | 2021-12-31 | 昭和电工株式会社 | 层叠体及其制造方法 |
CN113874551B (zh) * | 2019-07-31 | 2023-10-03 | 株式会社力森诺科 | 层叠体及其制造方法 |
US12031213B2 (en) | 2019-07-31 | 2024-07-09 | Resonac Corporation | Laminate |
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