JPH094905A - 天井埋込形換気扇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな労力を必要としないで取付けられる天
井埋込形換気扇を提供することを目的とする。 【構成】 本体４の両側面に内方に向かい形成される凹
部５を設け、凹部５に出没自在な形状で凹部５に設けた
調節ねじ６により保持される保持板７を設け、天井に設
けた取付枠１０により挿入した本体４の外方に保持板７
を突出さして取付枠１０上に保持板７を載置し本体４を
仮止めできる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井に設けられる天井埋
込形換気扇に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、天井に設置される天井埋込形換気
扇の普及に伴い天井埋込形換気扇の取付時に天井埋込形
換気扇が落下しないように片手で支持しながら取付ける
必要のないようにすることに対する要求が高まってきて
いる。

【０００３】従来この種の換気扇について図４を参照し
ながら説明する。図に示すように、下面に吸込口となる
開口部１０１を有し、側部に排気口１０２を形成し、内
部に送風機１０３を設け箱状に形成した本体１０４の下
面の開口部１０１の四方に外方に突出した形状のフラン
ジ１０５を設けていた。

【０００４】そして、本体１０４の下面の開口部１０１
を覆う形状のルーバー部１０６を外方に開き勝手のばね
１０７を設け、本体１０４の内壁にはルーバー部１０６
のばね１０７が係合する支持板１０８を設けていた。

【０００５】上記構成において、本体１０４を取付ける
ときには、天井に野縁等を用いて取付枠１０９を形成
し、取付枠１０９内に本体１０４を挿入し、本体１０４
が落下しないように片手で支えながら、本体１０４に設
けたフランジ１０５を介しねじ１１０によりフランジ１
０５を取付枠１０９に取付けて本体１０４を天井に設
け、ルーバー部１０６に設けた外方に開き勝手のばね１
０７の幅を縮小しながら本体１０４に設けた支持板１０
８にばね１０７を係合し、ばね１０７の開き勝手の弾性
力でルーバー部１０６を取付けていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の天井
埋込形換気扇の構成では、本体１０４を天井の取付枠１
０９に取付けるために、本体１０４にフランジ１０５を
設け、フランジ１０５を介して取付枠１０９に本体１０
４を取付けるとき、取付枠１０９内に挿入した本体１０
４が落下しないように支持しながら取付けなければなら
ないので、大きな労力を必要とするとともに、フランジ
１０５が本体１０４より外方に突出しているので、梱包
才数が大きくなるという問題があった。

【０００７】また、本体１０４およびルーバー部１０６
は別々に取付けられるため、ねじ１１０やばね１０７等
の種類の異なる部材が必要となるという問題があった。
また、ルーバー部１０６は、枠部とルーバーが一体とな
っているため、ルーバー部１０６を取付けるためのばね
１０７の係合が簡単にできないとともに、ルーバーの模
様などを変えたいときにはルーバー部１０６全体を変え
なければならないので容易にできないという問題があっ
た。

【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、大き
な労力を必要とせず取付けられる天井埋込形換気扇を提
供することを第１の目的とする。

【０００９】また、第２の目的は本体とルーバー枠を同
時に取付けられるようにするとともに梱包才数の節減を
図ることにある。

【００１０】また、第３の目的はルーバー枠およびルー
バーの取付けを容易にすることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の天井埋込形換気
扇は上記第１の目的を達成するために、第１の手段は、
下面に吸込口となる開口を設け、側部に排気口を形成し
内部に送風機を設けた本体と、この本体の下方近傍の両
側面に内方に向かい形成される凹部と、この凹部に出没
自在の形状で、凹部に設けた調節ねじにより保持される
保持板と、前記本体の開口を覆うようにして設けられる
ルーバー部とを備え、取付枠内より挿入した前記本体の
外方に前記保持板を突出さして取付枠上に保持板を載置
し、本体を仮止めできる構成とする。

【００１２】また、第２の目的を達成するために第２の
手段は、凹部に設けた取付板と、この取付板に取付ねじ
を介して取付けられるルーバー部を形成するルーバー枠
とを備え、保持板とルーバー枠で取付枠を挟持して本体
とルーバー枠を取付ける構成とする。

【００１３】また、第３の目的を達成するために第３の
手段は、ルーバー枠に取付手段を介してルーバーを着脱
自在に設けた構成とする。

【００１４】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、本
体を取付けるとき、天井に設けた取付枠内に本体を挿入
したのち、調節ねじの操作により保持板を本体の外方に
突出させ、保持板を取付枠上に載置すると本体は保持板
により取付枠に保持された仮止め状態となり、本体は支
えなくても落下することがなくなりねじによる取付作業
も容易にできる。

【００１５】また、第２の手段の構成により、取付枠を
本体に設けた保持板とルーバー枠により挟持して取付け
られることとなり、本体とルーバー枠を別々に取付ける
必要がなくなるとともに、本体に本体を取付けるための
フランジを設ける必要がなくなる。

【００１６】また、第３の手段の構成により、ルーバー
はルーバー枠に着脱自在となるので、必要に応じ異なる
模様のルーバーの取付けも可能となる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図３
を参照しながら説明する。図に示すように、下面に吸込
口となる開口１を設け、側部に排気口２を形成した箱状
で内部に送風機３を設けた本体４の下方近傍の両側面に
内方に向かい形成される凹部５を設け、凹部５を収納さ
れる形状で凹部５の上面と下面により回動自在に保持さ
れる調節ねじ６に螺合し、調節ねじ６の回動により、反
調節ねじ６側の端部側が本体４の外方に突出するように
凹部５に出没自在に保持板７を設ける。

【００１８】そして、凹部５の下面に連設してねじ孔８
を有した取付板９を設け、本体４の下面側の開口１を覆
う形状で、本体４を取付けるために天井に設けた取付枠
１０の下面側に当接する大きさのルーバー部１１を設
け、ルーバー部１１はルーバー枠１１ａとルーバー１１
ｂに分離され、ルーバー１１ｂはねじやマグネット等の
取付手段１２により着脱自在に設け、ルーバー枠１１ａ
には本体４に設けた取付板９のねじ孔８に螺合する取付
ねじ１３を設けた構成とする。

【００１９】上記構成において、本体４を取付けるとき
には、天井に設けた取付け枠１０内に本体４を挿入し
て、調節ねじ６を操作して保持板７を本体４外方に突出
させることにより、保持板７が取付枠１０上面に載置さ
れて本体４は仮止め状態に保持される。

【００２０】そして、ルーバー１１ｂを取外したルーバ
ー枠１１ａを、ルーバー枠１１ａに設けた取付ねじ１３
を本体４に設けた取付板９のねじ孔８に螺合し、ルーバ
ー枠１１ａを取付枠１０の下面に設けた天井材１４に当
接するまで取付ねじ１３を締付け、取付枠１０を保持板
７とルーバー枠１１ａにより挟持して、本体４とともに
ルーバー枠１１ａを取付け、ルーバー枠１１ａに取付手
段１２を介してルーバー１１ｂを取付ける。

【００２１】また、保持板７により本体４が仮止め状態
に保持されたときに取付枠１０および天井材１４の厚み
により本体４の下端部が天井材１４の下面より必要以上
に突出したり、または本体４の下端部が必要以上に取付
枠１０内に配設される場合には、調節ねじ６を調節して
保持板７の位置を上または下に移動させ、本体４の下端
部が適切な位置に配設されるように調節する。

【００２２】また、ルーバー１１ｂの模様を変えたい場
合にはルーバー枠１１ａよりルーバー１１ｂを取外し、
別のルーバーを取付けることができる。

【００２３】このように本発明の実施例の天井埋込形換
気扇によれば、本体４を天井に設けた取付枠１０に取付
けるときに、本体４を取付枠１０内に挿入し、調節ねじ
６により保持板７を本体４より外方に突出させること
で、突出した保持板７が取付枠１０上に載置されて本体
４が仮止めされるので、本体４を支えながら本体４をね
じで取付ける場合のように大きな労力を必要とすること
がなくなる。

【００２４】また、本体４が出没自在に設けた保持板７
とルーバー枠１１ａで取付枠１０を挟持することにより
取付けられるので、本体４を取付けるために本体４の外
方に突出したフランジを設け、フランジを介して本体４
を取付ける必要がなくなり、本体４の梱包時における梱
包才数を節減できる。

【００２５】また、ルーバー１１ｂがルーバー枠１１ａ
に着脱自在に設けられているので、ルーバー１１ｂを取
外した状態でルーバー枠１１ａを取付けることができ、
取付けが容易となるとともに、ルーバー１１ｂの交換も
容易となる。

【００２６】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば下面に吸込口となる開口を設け、側部に排気
口を形成し、内部に送風機を設けた本体と、この本体の
下方近傍の両側面に内方に向かい形成される凹部と、こ
の凹部に出没自在の形状で、前記凹部に設けた調節ねじ
により保持される保持板と、前記本体の開口を覆うよう
に設けられるルーバー部とを備え、取付枠内より挿入し
た前記本体の外方に前記保持板を突出さして取付枠上に
保持板を載置し本体を仮止めする構成としたので、大き
な労力を必要とせず取付けられる天井埋込形換気扇を提
供できる。

【００２７】また、凹部に設けた取付板と、この取付板
に取付ねじを介して取付けられるルーバー部を形成する
ルーバー枠とを備え、保持板とルーバー枠で取付枠を挟
持して本体とルーバー枠を取付ける構成としたので、本
体とルーバー枠が同時に取付けられるとともに、本体の
梱包才数を節減できる。

【００２８】また、ルーバー枠に取付手段を介してルー
バーを着脱自在に設けたので、ルーバー枠およびルーバ
ーの取付けが容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の天井埋込形換気扇の設置状
態を示す一部破断した側面図

【図２】同天井埋込形換気扇の取付状態を示す拡大図

【図３】同天井埋込形換気扇のルーバー部の一部の破断
した正面図

【図４】従来の天井埋込形換気扇の設置状態を示す断面
図

【符号の説明】 １ 開口 ２ 排気口 ３ 送風機 ４ 本体 ５ 凹部 ６ 調節ねじ ７ 保持板 ９ 取付板 １０ 取付枠 １１ ルーバー部 １１ａ ルーバー枠 １１ｂ ルーバー １２ 取付手段 １３ 取付ねじ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下面に吸込口となる開口を設け、側部に
   排気口を形成し内部に送風核を設けた本体と、この本体
   の下方近傍の両側面に内方に向かい形成される凹部と、
   この凹部に出没自在の形状で、前記凹部に設けた調節ね
   じにより保持される保持板と、前記本体の開口を覆うよ
   うに設けられるルーバー部とを備え、取付枠内より挿入
   した前記本体の外方に前記保持板を突出さして取付枠上
   に保持板を載置し本体を仮止めできる構成とした天井埋
   込形換気扇。
2. 【請求項２】 凹部に設けた取付板と、この取付板に取
   付ねじを介して取付けられるルーバー部を形成するルー
   バー枠とを備え、保持板とルーバー枠で取付枠を挟持し
   て本体とルーバー枠を取付ける構成とした請求項１記載
   の天井埋込形換気扇。
3. 【請求項３】 ルーバー枠に取付手段を介してルーバー
   を着脱自在に設けた請求項２記載の天井埋込形換気扇。