JPH0948823A - エチレン系共重合体ゴムおよびその製造方法並びに該共重合体ゴムが含まれた加硫可能なゴム組成物 - Google Patents
エチレン系共重合体ゴムおよびその製造方法並びに該共重合体ゴムが含まれた加硫可能なゴム組成物Info
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- JPH0948823A JPH0948823A JP7201220A JP20122095A JPH0948823A JP H0948823 A JPH0948823 A JP H0948823A JP 7201220 A JP7201220 A JP 7201220A JP 20122095 A JP20122095 A JP 20122095A JP H0948823 A JPH0948823 A JP H0948823A
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Abstract
−オレフィンと、(iii)1分子中に1個のビニル基を有
する、少なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役トリ
エンまたはテトラエン(ホ゜リエン)と、(iv)1分子中に重
合可能な二重結合を2個有する非共役ポリエンと、のラ
ンダム共重合体であって、エチレン単位(i)/上記α-オ
レフィン単位(ii)(モル比)が95/5〜40/60、
ポリエン単位(iii)が0.1〜10モル%、非共役ポリ
エン単位(iv)が0.02〜3モル%、135℃デカリン
中で測定される極限粘度[η]が、0.1〜10dl/
gであるエチレン系共重合体ゴムおよび該ゴムの製造方
法並びに該ゴム含有ゴム組成物。 【効果】このゴムは、加硫速度が速く、しかも加工性に
優れ、加硫後は機械的特性に優れる。
Description
およびその製造方法並びに該共重合体ゴムが含まれた加
硫可能なゴム組成物に関し、さらに詳しくは加硫速度が
速く、しかも加工性に優れ、加硫することにより機械的
特性に優れるようなエチレン系共重合体ゴムおよびその
製造方法並びに該共重合体ゴムが含まれた加硫可能なゴ
ム組成物に関する。
加硫可能なポリマーであって、耐候性、耐オゾン性、耐
熱老化性などに優れており、自動車用部品、電気絶縁材
料、建築土木資材、工業用ゴム材料等のゴム製品として
用いられており、またポリプロピレン、ポリスチレン等
へのプラスチックブレンド用材料(改質材)として広く
用いられている。
しては、従来エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-
ノルボルネン共重合体、エチレン・プロピレン・ジシク
ロペンタジエン共重合体、エチレン・プロピレン・1,4-
ヘキサジエン共重合体などが知られている。これらのう
ちでもエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体は、他の不飽和性エチレン系共重合体に
比べ、加硫速度が速く特に広く用いられている。
ン系共重合体には、加硫速度のさらなる向上が望まれて
いるのが実情である。すなわち不飽和性エチレン系共重
合体は、たとえばエチレン・プロピレン・5-エチリデン
-2-ノルボルネン共重合体であっても天然ゴム、スチレ
ン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴ
ム、ニトリルゴムなどのジエン系ゴムに比べると加硫速
度が遅く、またこれらのジエン系ゴムに比べると、加硫
速度を広い範囲で自由に制御することができないという
問題点があった。
度を速めようと、加硫温度を極端に高くし、あるいは加
硫剤を多量に使用すると、加硫工程のコストアップにつ
ながり、特に上記のように加硫温度を極端に高くすると
得られる加硫ゴムは品質の劣ったものとなり、また、加
硫剤を多量に使用すると得られる加硫ゴムの表面に加硫
剤がブルーミングしてくることがあり衛生上も外観上も
好ましくないという問題点があった。
レン系共重合体の加硫温度を下げ、加硫時間を短縮して
加硫時の消費エネルギーの節約を図ることは困難であっ
た。加えて、加硫速度が速いだけでは、加硫ゴムの生産
性を充分に向上させることはできず、加硫前の未加硫ゴ
ムの加工性、成形性にも優れていることが求められてい
た。
性、成形性に優れ、加硫後は加硫ゴム強度等の機械的特
性に優れるようなエチレン系共重合体ゴムの出現が望ま
れていた。
問題点を解決しようとするものであって、加硫速度が速
く、しかも加工性、成形性に優れ、加硫後は加硫ゴム強
度等の機械的特性に優れるようなエチレン系共重合体ゴ
ムを提供することを目的としている。
重合体ゴムの製造方法並びに該エチレン系共重合体ゴム
を含有する加硫可能なゴム組成物を提供することを目的
としている。
は、(i)エチレンと、(ii)炭素数3〜20のα−オレフ
ィンと、(iii)1分子中に1個のビニル基を有する、少
なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役トリエンまた
はテトラエン(以下、ポリエン(iii)ともいう)と、(i
v)1分子中に重合可能な二重結合を2個有する非共役ポ
リエン(ポリエン(iv)ともいう)と、のランダム共重合
体であって、(a)エチレンから導かれる単位(i)と、炭素
数3〜20のα-オレフィンから導かれる単位(ii)と
を、95/5〜40/60〔(i)/(ii)〕のモル比で含
有し、(b)1分子中に1個のビニル基を有する、少なく
とも1種の直鎖状または分岐状非共役トリエンまたはテ
トラエンから導かれる単位(iii)を0.1〜10モル%
の量で含有し、(c)1分子中に重合可能な二重結合を2
個有する非共役ポリエンから導かれる単位(iv)を0.0
2〜3モル%の量で含有し、(d)135℃デカリン中で
測定される極限粘度[η]が、0.1〜10dl/gの
範囲にあることを特徴としている。
ii)非共役トリエンまたはテトラエンは、ビニル基に隣
接した炭素原子に、1個の直鎖状または分岐状炭化水素
基と、2個の水素原子と、が結合したものであることが
望ましい。
記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンが下記式[H
−1]で表され、上記(iii)非共役トリエンまたはテト
ラエンから誘導される構成単位が下記式[H−2]で表
されることが望ましい。
であり(但しpとqは同時に0ではない)、fは0〜5
の整数であり(但しpとqが1の場合fは0ではな
い)、gは1〜6の整数であり、R1,R2,R3,R4,R5,
R6およびR7は水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基であり、R8は炭素数1〜5のアルキル基であり、R9
は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基または −(C
H2)n−CR10=CR11R12で表される基(ここで、n
は1〜5の整数であり、R10,R11は水素原子または炭
素数1〜5のアルキル基であり、R12は炭素数1〜5の
アルキル基である)である(但し、pとqが1の場合、
R9は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であ
る)。]
〜R9は、上記式[H−1]の場合と同じ意味であ
る。] また、本発明のさらに好ましい態様の1つにおいては、
上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンが下記式
[Ia]で表され、上記(iii)非共役トリエンまたはテ
トラエンから誘導される構成単位が下記式[IIa]で
表されることが望ましい。
り、gは1〜6の整数であり、R1,R2,R3,R4,R5,R
6およびR7は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基
であり、R8は炭素数1〜5のアルキル基であり、R9は
水素原子、炭素数1〜5のアルキル基または −(CH
2)n−CR10=CR11R12で表される基(ここで、nは
1〜5の整数であり、R10,R11は水素原子または炭素
数1〜5のアルキル基であり、R12は炭素数1〜5のア
ルキル基である)である。]
上記式[Ia]の場合と同じ意味である。] この内でも、上記式[Ia]および式[IIa]におい
て、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることが望
ましい。
記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンが下記式[I
b]で表され、上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エンから誘導される構成単位が下記式[IIb]で表さ
れることが望ましい。
り、gは1〜6の整数であり、R1,R2,R5,R6,R7は
水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、R8
は炭素数1〜5のアルキル基であり、R9は水素原子、
炭素数1〜5のアルキル基または−(CH2)n−CR10
=CR11R12で表される基(ここで、nは1〜5の整数
であり、R10,R11は水素原子または炭素数1〜5のア
ルキル基であり、R12は炭素数1〜5のアルキル基であ
る)である。]
[Ib]の場合と同じ意味である。] より好ましくは、上記(iii)非共役テトラエンが下記式
[Ib']で表され、上記(iii)非共役テトラエンから誘
導される構成単位が下記式[IIb']で表されること
が望ましい。
り、gは1〜6の整数であり、R1,R2,R5,R6および
R7は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であ
り、R8は炭素数1〜5のアルキル基であり、nは1〜
5の整数であり、R10,R11は水素原子または炭素数1
〜5のアルキル基であり、R12は炭素数1〜5のアルキ
ル基である。]
R5〜R8、n、R10〜R12は式[Ib']の場合と同じ
である。] 本発明のさらに好ましい態様においては、上記式[I
b]、式[IIb]、式[Ib']および式[IIb']
において、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であること
が望ましい。
たはテトラエンが下記式[Ic]で表され、上記(iii)
非共役トリエンまたはテトラエンから誘導される構成単
位が下記式[IIc]で表されることが望ましい。
り、gは1〜6の整数であり、R1,R2,R5,R6および
R7は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であ
り、R8は炭素数1〜5のアルキル基であり、R9は水素
原子または炭素数1〜5のアルキル基である。]
5〜R9は、式[Ic]の場合と同じ意味である。] 本発明おいては、上記式[Ic]および式[IIc]中
のR1,R2,R5,R6が全て水素原子であることが望まし
い。
記(iii)非共役トリエンまたはテトラエン中の全ての炭
素−炭素二重結合に隣接する炭素原子に直接結合した水
素原子の総数が、9〜33個、さらには12〜33個、
特に14〜33個であることが望ましい。
造方法は、(i) エチレンと、(ii)炭素数3〜20のα−
オレフィンと、(iii) 1分子中に1個のビニル基を有す
る、少なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役トリエ
ンまたはテトラエンと、(iv)1分子中に重合可能な二重
結合を2個有する非共役ポリエンとを、遷移金属化合物
(イ)と、有機アルミニウム化合物および/またはイオン
化イオン性化合物(ロ)と、から形成される触媒の存在下
に共重合させて、(i) エチレンと、(ii)炭素数3〜20
のα−オレフィンと、(iii)1分子中に1個のビニル基
を有する、少なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役
トリエンまたはテトラエンと、(iv)1分子中に重合可能
な二重結合を2個有する非共役ポリエンとの、ランダム
共重合体であり、(a)エチレンから導かれる単位(i)と、
炭素数3〜20のα-オレフィンから導かれる単位(ii)
とを、95/5〜40/60〔(i)/(ii)〕のモル比で
含有し、(b)1分子中に1個のビニル基を有する、少な
くとも1種の直鎖状または分岐状非共役トリエンまたは
テトラエンから導かれる単位(iii)を0.1〜10モル
%の量で含有し、(c)1分子中に重合可能な二重結合を
2個有する非共役ポリエンから導かれる単位(iv)を0.
02〜3モル%の量で含有し、(d)135℃デカリン中
で測定される極限粘度[η]が、0.1〜10dl/g
であるエチレン系共重合体ゴムを製造することを特徴と
している。
ましい製造方法においては、上記(iii)非共役トリエン
またはテトラエンが、ビニル基に隣接した炭素原子に1
個のビニル基以外の直鎖状または分岐状炭化水素基と、
2個の水素原子が結合したものであり、上記(iii)非共
役トリエンまたはテトラエンから誘導される構成単位
が、ポリマー主鎖に隣接した炭素原子に、1個の直鎖状
または分岐状炭化水素基と、2個の水素原子とが結合し
たものであることが望ましい。
らに好ましい製造方法においては、上記(iii)非共役ト
リエンまたはテトラエンが上記式[H−1]で表され、
上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が上記式[H−2]で表されることが望ま
しい。
り好ましい製造方法の1つにおいては、上記(iii)非共
役トリエンまたはテトラエンが上記式[Ia]で表さ
れ、上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘
導される構成単位が上記式[IIa]で表されることが
望ましく、さらには、上記式[Ia]および式[II
a]において、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であ
ることが望ましい。
のより好ましい製造方法においては、上記(iii)非共役
トリエンまたはテトラエンが上記式[Ib]で表され、
上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が上記式[IIb]で表されることが望ま
しく、さらには、上記(iii)非共役テトラエンが上記
式[Ib']で表され、上記(iii)非共役テトラエンか
ら誘導される構成単位が上記式[IIb']で表される
ことが望ましく、特に、上記式[Ib]、式[II
b]、式[Ib']および式[IIb']において、R1,
R2,R5,R6が全て水素原子であることが望ましい。
ましい製造方法においては、上記(iii)非共役トリエン
またはテトラエンが上記式[Ic]で表され、上記(ii
i)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導される構成
単位が上記式[IIc]で表されることが望ましく、さ
らには、上記式[Ic]および式[IIc]において、
R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることが望まし
い。
ましい製造方法においては、上記(iii)非共役トリエン
またはテトラエン中の全ての炭素−炭素二重結合に隣接
する炭素原子に直接結合した水素原子の総数が、9〜3
3個、さらには12〜33個、特に14〜33個である
ことが望ましい。
チレン系共重合体ゴムと、下記(a)、(b)、(c)の内の少
なくとも1種以上の成分と、を含むことを特徴してい
る。 (a)該エチレン系共重合体ゴム100重量部に対して3
00重量部以下の量の補強剤、(b)該エチレン系共重合
体ゴム100重量部に対して200重量部以下の量の軟
化剤、(c)加硫剤。
合体ゴムは、加硫速度が速く、しかも加工性に優れ、加
硫後は機械的特性に優れる。
重合体ゴムおよびその製造方法並びに該共重合体ゴムが
含まれた加硫可能なゴム組成物について具体的に説明す
る。[エチレン系共重合体ゴム] 本発明に係るエチレン系共
重合体ゴムは、(i) エチレンと、(ii)炭素数3〜20の
α−オレフィンと、(iii) 1分子中に1個のビニル基を
有する、少なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役ト
リエンまたはテトラエン(両者を併せて「ポリエン(ii
i)」とも言う)と、(iv)1分子中に重合可能な二重結合
を2個有する非共役ポリエン(ポリエン(iv)ともいう)
と、のランダム共重合体である。
素数3〜20のα−オレフィンとしては、具体的には、
プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メ
チル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペ
ンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、
4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、
4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテ
ン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサ
デセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどが挙げら
れ、好ましくはプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテンが用いられる。これらのα-オレフィ
ンは、単独であるいは2種以上組み合わせて用いられ
る。
i)]本発明においては、上記(iii) 非共役トリエンまた
はテトラエン(非共役ポリエン(iii))は、炭化水素化
合物である。この炭化水素化合物1個当たりの総炭素数
(2種以上の炭化水素化合物の場合にはその平均炭素数
で示す)は、通常特に限定されないが、好ましくは9〜
30個、さらに好ましくは10〜25個、特に好ましく
は10〜22個であることが望ましい。炭素数がこれら
の範囲にある化合物は、精製などの取扱いが容易である
ので有利である。なお、「トリエン」とは、1分子中に
3個の炭素−炭素二重結合(C=C)を有する化合物を
意味し、また「テトラエン」とは1分子中に4個の炭素
−炭素二重結合を有する化合物(炭化水素化合物)を意
味する。従ってこの炭素−炭素二重結合には、当然、ビ
ニル基(CH2=CH−)の炭素−炭素二重結合も含ま
れる。
ンは、1個の分子中にただ1個のビニル基(CH2=C
H−)を有している。本発明におけるこの(iii)非共役
トリエンまたはテトラエンには、ビニル基を含めて3個
(トリエンの場合)あるいは4個(テトラエンの場合)
の炭素−炭素二重結合(C=C)が含まれているが、こ
の非共役トリエンまたはテトラエン1分子中に含まれる
全ての炭素−炭素二重結合に隣接した炭素原子に直接結
合している水素原子の総数は、通常特に限定されない
が、好ましくは9〜33個、好ましくは12〜33個、
さらに好ましくは14〜33個であることが望ましい。
水素原子の総数がこのような範囲にあると、加硫速度の
速い共重合体が得られるので好ましい。
エンまたはテトラエンの内でも、該非共役トリエンまた
はテトラエン中のビニル基にはメチレン基(−CH
2−)が隣接しているものであることが好ましい。
役トリエンまたはテトラエンが2種以上の場合にはこれ
らの水素原子数の平均で示す。ここで、この「水素原子
数の数え方」について、さらに具体的に詳説すると、下
記化合物では、炭素−炭素二重結合は、1−2炭素(:
ビニル基のもの)、4−5炭素、12−14炭素、16
−17炭素に存在し、炭素−炭素二重結合に隣接する炭
素は、付番3、6、7、11、13、15、18となる
(付番8、9、10、19の炭素はこれに含まれな
い)。従って炭素−炭素二重結合に隣接する炭素に結合
している水素原子数の合計は、付番:3番に2個、6番
に3個、7番に2個、11番に2個、13番に3個、1
5番に2個、18番に2個であるから、16個となる。
−ノルボルネン)を例に採って説明すると、この化合物
では、下記式に示すように炭素−炭素二重結合は、2−
3炭素と、5−8炭素に存在し、炭素−炭素二重結合に
隣接する炭素は、付番1、4、6、9となる(付番7の
炭素はこれに含まれない)。従って炭素−炭素二重結合
に隣接する炭素に結合している水素原子数の合計は、付
番:1番に1個、4番に1個、6番に2個、9番に3個
であるから、7個となる。
状の非共役トリエンまたはテトラエンは、少なくとも1
種以上用いられる。このような(iii)非共役トリエンま
たはテトラエンは、好ましくは下記式[H−1]で表さ
れる。
であり(但しpとqは同時に0ではない)、fは0〜5
の整数であり(但しpとqが1の場合fは0でない)、
gは1〜6の整数であり、R1,R2,R3,R4,R5,R6お
よびR7は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基で
あり、R8は炭素数1〜5のアルキル基であり、R9は水
素原子、炭素数1〜5のアルキル基または −(C
H2)n−CR10=CR11R12で表される基(ここで、n
は1〜5の整数であり、R10,R11は水素原子または炭
素数1〜5のアルキル基であり、R12は炭素数1〜5の
アルキル基である)である。ただし、pとqとが共に1
の場合、R9は水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基である。] このような式[H−1]で表される非共役トリエンまた
はテトラエンの内で、好ましくは下記式[Ia]および
式[Ib]で表される非共役トリエンまたはテトラエン
(非共役ポリエンともいう)などが挙げられる。また、
非共役ポリエン[Ib]の内では、式[Ib']の非共
役テトラエンおよび式[Ic]の非共役トリエンがより
好ましい。
エンまたはテトラエンについて順次詳細に説明する。非共役トリエンまたはテトラエン[Ia] 上記の化合物[H−1]の内で好ましい(iii)非共役ト
リエンまたはテトラエンは、下記式[Ia]で表される
直鎖状トリエンまたはテトラエン(直鎖状ポリエン(ii
i)ともいう)である。
エン[Ia]は、前記式[H−1]において、pが0で
あり、qが1であり、fは0〜5の整数であり、gは1
〜6の整数であり、その他は上記[H−1]と同様であ
る。
ン[Ia]の内で、上記R1,R2,R 3,R4,R5,R6は水
素原子または炭素数1〜5のアルキル基、好ましくは水
素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、特に好
ましくはR1,R2,R5,R6は水素原子であることが望ま
しい。
のアルキル基、好ましくは水素原子または炭素数1〜3
のアルキル基であることが望ましい。しかもR8は炭素
数1〜5好ましくは1〜3のアルキル基であることが望
ましい。
ルキル基(好ましくは1〜3のアルキル基)または −
(CH2)n−CR10=CR11R12で表される基[ここ
で、nは1〜5好ましくは1〜3の整数であり、R10、
R11は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基、好ま
しくは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であ
り、R12は炭素数1〜5好ましくは1〜3のアルキル基
である]であることが望ましい。
アルキル基としては、具体的に、メチル基、エチル基、
n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル
基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基などが挙げ
られる。
トラエンとしては、具体的に下記のような化合物が挙げ
られ、好ましくは、6,10-ジメチル-1,5,9-ウンデカトリ
エン(DMUT)、5,9-ジメチル-1,4,8-デカトリエン(DMD
T)、および化合物番号(17)、(26)、(58)、
(78)が用いられる。
わせて用いられる。上記(iii)直鎖状トリエンまたはテ
トラエンは、例えば、従来公知の方法によって調製する
ことができる。
ハロゲン化アリル、ハロゲン化ビニル)と金属Mgとを
反応させてグリニヤール試薬(アリル−MgXまたはビ
ニル−MgX)を調製する。次いで、このグリニヤール
試薬と、非共役二重結合含有直鎖状炭化水素のハロゲン
化物(例:ハロゲン化ゲラニル)とを反応させると遊離
基反応により、上記のような(iii)直鎖状ポリエンを製
造することができる。非共役トリエンまたはテトラエン[Ib] 上記化合物[H−1]の内で好ましい(iii)非共役トリ
エンまたはテトラエンは、下記式[Ib]で表される分
岐状トリエンまたはテトラエン(分岐状ポリエン(iii)
ともいう)である。
エン[Ib]は、前記式[H−1]において、pが1で
あり、qが0であり、fは0〜5の整数であり、gは1
〜6の整数であり、その他は上記式[H−1]と同様で
ある。
ン[Ib]の内で、上記R1,R2,R 5,R6,R7は水素原
子または炭素数1〜5のアルキル基、好ましくは水素原
子または炭素数1〜3のアルキル基であり、特に好まし
くはR1,R2,R5,R6は全て水素原子であることが望ま
しい。
3のアルキル基であることが望ましい。しかもR9は水
素原子、炭素数1〜5のアルキル基(好ましくは1〜3
のアルキル基)、または−(CH2)n−CR10=CR11
R12で表される基[ここで、nは1〜5好ましくは1〜
3の整数であり、R10は水素原子または炭素数1〜5好
ましくは1〜3のアルキル基であり、R11は水素原子ま
たは炭素数1〜5好ましくは1〜3のアルキル基である
ことが望ましい。
ルキル基である]であることが望ましい。これらのうち
でR9としては、最も好ましくは上記炭素数のアルキル
基であることが望ましい。
ン[Ib]の内でも、式[Ic]で表される非共役トリ
エンまたは式[Ib']で表される非共役テトラエンが
好ましく用いられ、特にそのうち、R1,R2,R5,R6
が共に水素原子である式[Ib]のもの、すなわち下記
式[Ib−1]で表される非共役トリエン(分岐状トリ
エン)または非共役テトラエン[Ib’](分岐状テト
ラエン)が好ましく用いられ、さらに好ましくは、下記
式[Ib−1]で示される非共役トリエンが望ましく用
いられる。
いずれも上記式[Ib]の場合と同じであり、R9が水
素原子または炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキ
ル基のものである。これらのf、g、R7、R8の内で好
ましいものも上記[Ib]と同じである。]このような
(iii)分岐状ポリエン[Ib−1]としては、具体的に
下記(1)〜(24)に例示するような化合物が挙げら
れ、好ましくは、(5)、(6)、(9)、(11)、
(14)、(19)、(20)が用いられる。 (1):4-エチリデン-1,6-オクタジエン、(2):7-
メチル-4-エチリデン-1,6-オクタジエン、(3):7-メ
チル-4-エチリデン-1,6-ノナジエン、(4):7-エチル
--4-エチリデン-1,6-ノナジエン、(5):6,7-ジメチ
ル-4-エチリデン-1,6-オクタジエン、(6):6,7-ジメ
チル-4-エチリデン-1,6-ノナジエン、(7):4-エチリ
デン-1,6-デカジエン、(8):7-メチル-4-エチリデン
-1,6-デカジエン、(9):7-メチル-6-プロピル-4-エ
チリデン-1,6-オクタジエン、(10):4-エチリデン-
1,7-ノナジエン、(11):8-メチル-4-エチリデン-1,
7-ノナジエン(EMN)、(12):4-エチリデン-1,7
-ウンデカジエン、(13):8-メチル-4-エチリデン-
1,7-ウンデカジエン、(14):7,8-ジメチル-4-エチ
リデン-1,7-ノナジエン、(15):7,8-ジメチル-4-エ
チリデン-1,7-デカジエン、(16):7,8-ジメチル-4-
エチリデン-1,7-ウンデカジエン、(17):8-メチル-
7-エチル-4-エチリデン-1,7-ウンデカジエン、(1
8):7,8-ジエチル-4-エチリデン-1,7-デカジエン、
(19):9-メチル-4-エチリデン-1,8-デカジエン、
(20):8,9-ジメチル-4-エチリデン-1,8-デカジエ
ン、(21):10-メチル-4-エチリデン-1,9-ウンデカ
ジエン、(22):9,10-ジメチル-4-エチリデン-1,9-
ウンデカジエン、(23):11-メチル-4-エチリデン-
1,10-ドデカジエン、(24):10,11-ジメチル-4-エチ
リデン-1,10-ドデカジエン。
とめて以下に示す。
わせて用いられる。本発明で用いられる上記した分岐状
トリエンまたはテトラエン[Ib−1]は、トランス体
およびシス体の混合物であってもよく、トランス体単独
またはシス体単独であってもよい。
願出願人の出願に係る特願平6-154952号明細書
に記載の方法によって調製することができる。すなわ
ち、例えば下記[I-a]で示される共役ジエンを有する
化合物とエチレンとを、遷移金属化合物および有機アル
ミニウム化合物からなる触媒の存在下に反応させること
により製造することができる。
り、gは1〜6の整数であり、R9は炭素数1〜5のア
ルキル基であり、R7およびR8はそれぞれ独立して水素
原子または炭素数1〜5のアルキル基である。)。
状ポリエンの詳細な調製法については後述する。(iii)
非共役ポリエン[Ib]の内で、さらに好ましいもの
は、下記式[Ib’]で表される。
R7〜R12は前記[Ib]の場合と同様であり、好まし
いものも前記[Ib]と同様である。] すなわち、この非共役テトラエン(分岐状テトラエン)
は、前記式[Ib]において、特に、R9が前記「−
(CH2)n−CR10=CR11R12」で表される化合物
(ここで、n、R10、R11、R12は前記[Ib]の場合
と同様である)である。
テトラエン[Ib’]としては、具体的には、例えば下
記付番(1)〜(154)に示すようなものが挙げら
れ、好ましくは、4-エチリデン-8,12-ジメチル-
1,7,11-トリデカトリエン(EDT、化合物番号
47)が用いられる。
エン(iii)を1種または2種以上組み合わせて用いるこ
とができ、例えば、分岐状の非共役トリエン[Ic]、
好ましくは[Ib−1]と、分岐状の非共役テトラエン
[Ib’]とを組み合わせて用いてもよく、前記直鎖状
の非共役トリエンまたはテトラエン[Ia]と、分岐状
トリエンまたはテトラエン[Ib]とを組み合わせて用
いてもよい。
構造は、質量分析、赤外線吸収スペクトル、プロトンN
MRスペクトル等を測定することにより決定することが
できる。このような分岐状テトラエン[Ib’]は、通
常、立体異性構造(トランス体とシス体)を有する。本
発明においては、上記立体異性体の混合物であってもよ
く、また、いずれかの幾何異性体単独であってもよい。
合成法については、前記[Ib−1]の場合と同様であ
り、後述する。[非共役ポリエン(iv)] 本発明においては、非共役ポリ
エン(iv)としては、炭素・炭素二重結合のうち重合可能
な炭素・炭素二重結合が、1分子内に2個存在する非共
役ポリエンが用いられる。なお、ここで重合可能な炭素
・炭素二重結合とは、通常では、後述するような触媒
(例:メタロセン系触媒)によって重合可能なことを意
味する。
分子内に2個存在する非共役ポリエン(iv)としては、具
体的には、例えば、5-ビニル-2-ノルボルネン(VN
B)、5-アリル-2-ノルボルネン等の5-アルケニル-2-ノ
ルボルネン;2,5-ノルボルナジエン(ノルボルナジエ
ン,NBD)、ジシクロペンタジエン(DCPD)、テ
トラシクロ[4,4,0,12.5,17.10]デカ-3,8-ジ
エン等の脂環族ポリエン;1,7-オクタジエン、1,9-デカ
ジエン等のα,ω-ジエン等などが挙げられる。
ルネン、ジシクロペンタジエン、2,5-ノルボルナジエ
ン、1,7-オクタジエンが好ましく、特に2,5-ノルボルナ
ジエン(NBD)、5-アルケニル-2-ノルボルネンが好
ましく用いられる。
エチレン系共重合体ゴムは、上記のような(i) エチレ
ン、(ii)α−オレフィン、(iii) 非共役トリエンまたは
テトラエン(ポリエン(iii))の単量体、および(iv)1
分子中に重合可能な二重結合を2個有する非共役ポリエ
ンから誘導される各構成単位が、それぞれランダムに配
列して結合し、(iii)非共役トリエンまたはテトラエン
(ポリエン(iii))に起因する分岐構造と、(iv)非共役
ポリエンに起因する分岐(環)構造とを有するととも
に、主鎖は、実質的に線状構造となっている。この共重
合体が実質的に線状構造を有しており実質的にゲル状架
橋重合体を含有しないことは、該共重合体が有機溶媒に
溶解し、不溶分を実質的に含まないことにより確認する
ことができる。たとえば極限粘度[η]を測定する際
に、該共重合体が135℃、デカリンに完全に溶解する
ことにより確認することができる。成分単位量 本発明に係るエチレン系共重合体ゴムは、(i)エチレン
から誘導される構成単位(エチレン単位)と、(ii)炭素
数3〜20のα−オレフィンから誘導される構成単位
(α-オレフィン単位)とを、モル比((i)/(ii))で9
5/5〜40/60、好ましくは85/15〜50/5
0、さらに好ましくは82/18〜55/45の量で含
有している。
(モル比)が95/5を超えると樹脂状となる傾向があ
り、40/60未満では低温特性が低下する傾向があ
る。また本発明に係るエチレン系共重合体ゴム中には、
(iii)1分子中に1個のビニル基を有する、少なくとも
1種の直鎖状または分岐状非共役トリエンまたはテトラ
エンから誘導される構成単位を0.1〜10モル%、好
ましくは0.2〜8モル%、さらに好ましくは0.5〜
5モル%の量で含有している。この(iii)成分単位量が
0.1モル%未満では、硫黄加硫が困難になる傾向があ
り、10モル%を超えると耐環境老化性が悪くなる傾向
がある。
ム中には、(iv)1分子中に重合可能な二重結合を2個有
する非共役ポリエンから誘導される構成単位を0.02
〜3モル%、好ましくは0.05〜2.5モル%、さら
に好ましくは0.1〜2.0モル%の量で含有してい
る。この(iv)成分単位量が0.02モル%未満では、優
れた押出加工性が発現しない傾向があり、3モル%を超
えるとゲル状架橋重合体が生成する傾向がある。
ムにおいては、上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エン成分と(iv)非共役ポリエン成分とのモル比((iii)
成分/(iv)成分)が、1/3〜30/1、好ましくは1
/2〜20/1、さらに好ましくは1/1〜10/1と
なることが望ましい。極限粘度[η] 本発明おいては、エチレン系共重合体ゴムの135℃デ
カリン中 で測定される極限粘度[η]は、0.1〜10
dl/g、好ましくは0.5〜5dl/g、さらに好ま
しくは0.8〜4dl/gの範囲にある。
加硫後の強度が劣る傾向があり、10dl/gを超える
と加工性が悪くなる傾向がある。ヨウ素価 本発明においては、エチレン系共重合体ゴムのヨウ素価
は、0.5〜50、好ましくは1〜40特に好ましくは
5〜35であることが望ましい。上記のようなヨウ素価
のエチレン系共重合体ゴムは、加硫速度が速く、高速加
硫が可能である。
合体ゴムは、押出成形性に優れ、加硫速度が速く、しか
も加硫ゴムでは加硫強度等の機械的特性に優れている。
本発明に係るエチレン系共重合体ゴムは、未加硫のまま
用いられてもよく、また後述するような加硫方法により
加硫して加硫状態で用いられてもよいが、加硫状態で用
いられるとその特性が一層発揮される。
は、単独で加硫されて用いられてもよく、また他のゴム
材料と共加硫されて用いられてもよい。このエチレン系
共重合体ゴムは、加硫速度が速いため加硫剤を多量に用
いなくても従来のエチレン系共重合体ゴムに比べて短い
時間であるいは低温で加硫することができ、加硫ゴムを
生産性よく製造することができる。
特に、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレン
ゴムなどのジエン系ゴムとの共加硫性に優れており、エ
チレン系共重合体ゴムとジエン系ゴムとの共加硫物は、
ジエン系ゴムが本来有する優れた機械的特性、耐摩耗
性、耐動的疲労性、耐油性を有するとともに耐候性、耐
オゾン性、耐熱老化性などにも優れている。
体ゴムにおいて(iii)非共役トリエンまたはテトラエン
が前記式[H−1]で表される場合には、エチレン系共
重合体ゴム中においては(iii)非共役トリエンまたはテ
トラエンから誘導される構成単位は、実質的に下記式
[H−2]で表される構造を有している。
〜R9は、上記式[H−1]の場合と同じ意味であ
る。] 特に、このような(iii)非共役トリエンまたはテトラエ
ンが前記式[Ia]で表される場合には、エチレン系共
重合体ゴム中においては(iii)非共役トリエンまたはテ
トラエンから誘導される構成単位は、実質的に下記式
[IIa]で表される構造を有している。
上記式[Ia]の場合と同じ意味である。] また、このような(iii)非共役トリエンまたはテトラエ
ンが前記式[Ib]で表される場合には、エチレン系共
重合体ゴム中においては[B](iii)非共役トリエンま
たはテトラエンから誘導される構成単位は、実質的に下
記式[IIb]で表される構造を有している。
5〜R9は、上記式[Ib]の場合と同じ意味である。] なお非共役トリエンまたはテトラエン(非共役ポリエン
(iii))から誘導される構成単位が上記各構造を有して
いることは、その共重合体の13C−NMRスペクトルを
測定することによって確認することができる。
合体ゴムは、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れるとと
もに加硫速度が速い。本発明に係るエチレン系共重合体
ゴムは、未加硫のまま用いられてもよく、また後述する
ような加硫方法により加硫して加硫状態で用いられても
よいが、加硫状態で用いられるとその特性が一層発揮さ
れる。
脂改質剤として、また各種ゴム製品として特に好ましく
用いられる。具体的には、本発明に係るエチレン系共重
合体ゴムを樹脂改質剤として、たとえばポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリブテン、ポリスチレンなどに添
加すると、その耐衝撃性、耐ストレスクラック性が飛躍
的に向上する。
は、単独で加硫されて用いられてもよく、また他のゴム
材料と共加硫されて用いられてもよい。このエチレン系
共重合体ゴムは、加硫速度が速いため加硫剤を多量に用
いなくても従来のエチレン系共重合体ゴムに比べて短い
時間であるいは低温で加硫することができ、加硫ゴムを
生産性よく製造することができる。
特に、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレン
ゴムなどのジエン系ゴムとの共加硫性に優れており、エ
チレン系共重合体ゴムとジエン系ゴムとの共加硫物は、
ジエン系ゴムが本来有する優れた機械的特性、耐摩耗
性、耐動的疲労性、耐油性を有するとともに耐候性、耐
オゾン性、耐熱老化性などにも優れている。
ン系共重合体ゴムと天然ゴムとの共加硫物は、強度、耐
候性、耐オゾン性および動的特性に優れている。本発明
に係るエチレン系共重合体ゴムとニトリルゴムとの共加
硫物は、耐候性、耐オゾン性および耐油性に優れてい
る。
タジエンゴムとの共加硫物は、耐候性、耐オゾン性およ
び耐摩耗性に優れている。 [エチレン系共重合体ゴムの製造]上記のような本発明
に係るエチレン系共重合体ゴムは、(i) エチレンと、(i
i) 炭素数3〜20のα−オレフィンと、(iii) 上記非
共役トリエンまたはテトラエン{好ましくは上記式[H
−1]さらに好ましくは[Ia]、[Ib]、より好ま
しくは[Ia]、[Ib−1]、または[Ib’]で表
される、非共役トリエンまたはテトラエン}と、(iv)
上記非共役ポリエンとを、触媒の存在下に共重合させて
得られる。
(V)、ジルコニウム(Zr)、チタニウム(Ti)な
どの遷移金属化合物(イ)と、有機アルミニウム化合物
(有機アルミニウムオキシ化合物)および/またはイオ
ン化イオン性化合物(ロ)と、からなる触媒が使用でき
る。
ナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触
媒、あるいは[b]周期律表第IVB族から選ばれる遷移
金属のメタロセン化合物と、有機アルミニウムオキシ化
合物および/またはイオン化イオン性化合物と、からな
る触媒が特に好ましく用いられる。
ナジウム化合物は、具体的には、下記一般式で表され
る。 VO(OR)aXb または V(OR)cXd 式中、Rは炭化水素基であり、Xはハロゲン原子であ
り、a、b、c、dはそれぞれ0≦a≦3、0≦b≦
3、2≦a+b≦3、0≦c≦4、0≦d≦4、3≦c
+d≦4を満たす。
としては、具体的には、VOCl3、VO(OCH3)C
l2、VO(OC2H5)Cl2、VO(OC2H5)1.5C
l1.5 、VO(OC2H5)2Cl、VO(O-n-C3H7)
Cl2、VO(O-iso-C3H7)Cl2、VO(O-n-C4
H9)Cl2、VO(O-iso-C4H9)Cl2、VO(O-s
ec-C4H9)Cl2、VO(O-t-C4H9)Cl2、VO
(OC2H5)3、VOBr2、VCl4、VOCl2VO
(O-n-C4H9)3、VOCl3・2OC8H17OHなどが
挙げられる。
わせて用いられる。また上記可溶性バナジウム化合物
は、以下に示すような電子供与体を接触させて得られ
る、これらの可溶性バナジウム化合物の電子供与体付加
物として用いることもできる。
ル類、フェノール類、ケトン類、アルデヒド類、カルボ
ン酸類、有機酸ハライド類、有機酸または無機酸のエス
テル類、エーテル類、ジエーテル類、酸アミド類、酸無
水物類、アルコキシシランなどの含酸素電子供与体、ア
ンモニア類、アミン類、ニトリル類、ピリジン類、イソ
シアネート類などの含窒素電子供与体を挙げることがで
きる。
ル、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール、2-エチルヘキサノール、オクタノール、ドデカ
ノール、オクタデシルアルコール、オレイルアルコー
ル、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、
クミルアルコール、イソプロピルアルコール、イソプロ
ピルベンジルアルコールなどの炭素数1〜18のアルコ
ール類、トリクロロメタノール、トリクロロエタノー
ル、トリクロロヘキサノールなどの炭素数1〜18のハ
ロゲン含有アルコール類、フェノール、クレゾール、キ
シレノール、エチルフェノール、プロピルフェノール、
ノニルフェノール、クミルフェノール、ナフトールなど
のアルキル基を有してもよい炭素数6〜20のフェノー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンゾキ
ノンなどの炭素数3〜15のケトン類、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、オクチルアルデヒド、ベン
ズアルデヒド、トルアルデヒド、ナフトアルデヒドなど
の炭素数2〜15のアルデヒド類、ギ酸メチル、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オ
クチル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸エチル、酪
酸メチル、吉草酸エチル、クロル酢酸メチル、ジクロル
酢酸エチル、メタクリル酸メチル、クロトン酸エチル、
シクロヘキサンカルボン酸エチル、安息香酸メチル、安
息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、安
息香酸オクチル、安息香酸シクロヘキシル、安息香酸フ
ェニル、安息香酸ベンジル、トルイル酸メチル、トルイ
ル酸エチル、トルイル酸アミル、エチル安息香酸エチ
ル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、エトキシ安息香
酸エチル、γ-ブチロラクトン、δ-バレロラクトン、ク
マリン、フタリド、炭酸エチルなどの炭素数2〜18の
有機酸エステル類、アセチルクロリド、ベンゾイルクロ
リド、トルイル酸クロリド、アニス酸クロリドなどの炭
素数2〜15の酸ハライド類、メチルエーテル、エチル
エーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ア
ミルエーテル、テトラヒドロフラン、アニソール、ジフ
ェニルエーテルなどの炭素数2〜20のエーテル類、無
水酢酸、無水フタル酸、無水安息香酸などの酸無水物、
ケイ酸エチル、ジフェニルジメトキシシランなどのアル
コキシシラン、酢酸N,N-ジメチルアミド、安息香酸N,N-
ジエチルアミド、トルイル酸N,N-ジメチルアミドなどの
酸アミド類、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、トリベンジルアミン、テトラメチルエ
チレンジアミンなどのアミン類、アセトニトリル、ベン
ゾニトリル、トルニトリルなどのニトリル類、ピリジ
ン、メチルピリジン、エチルピリジン、ジメチルピリジ
ンなどのピリジン類などが挙げられる。
物を調製する際には、これら電子供与体を単独であるい
は2種以上組み合わせて用いることができる。本発明で
触媒[a]を形成する際に用いられる有機アルミニウム
化合物は、下記式[III]で表される。
水素基であり、Xはハロゲン原子または水素原子であ
り、nは1〜3である。
しては、たとえばアルキル基、シクロアルキル基または
アリ−ル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基などが挙
げられる。
は、具体的には以下のような化合物が挙げられる。トリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイ
ソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリオクチルアルミニウム、トリ2-エチルヘキシル
アルミニウムなどのトリアルキルアルミニム、一般式
(i-C4H9)xAly(C5H10)z [式中、x、y、z
は正の数であり、z≧2xである。]で表わされるイソ
プレニルアルミニウムなどのアルケニルアルミニウム、
トリイソプロペニルアルミニウムなどのトリアルケニル
アルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチ
ルアルミニウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウム
クロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、ジメチ
ルアルミニウムブロミドなどのジアルキルアルミニウム
ハライド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチル
アウミニウムセスキクロリド、イソプロピルアルミニウ
ムセスキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリ
ド、エチルアルミニウムセスキブロミドなどのアルキル
アルミニウムセスキハライド、メチルアルミニウムジク
ロリド、エチルアルミニウムジクロリド、イソプロピル
アルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジブロミ
ドなどのアルキルアルミニウムジハライド、ジエチルア
ルミニウムヒドリド、ジブチルアルミニウムヒドリドな
どのジアルキルアルミニウムヒドリド、エチルアルミニ
ウムジヒドリド、プロピルアルミニウムジヒドリドなど
のアルキルアルミニウムジヒドリドなどが挙げられる。
式[IV]で表される化合物を挙げることもできる。 R1 nAlY3-n …[IV] 式中、R1 は上記式[III]と同様であり、Yは−OR
10基、−OSiR11 3基、−OAlR12 2基、−NR13 2
基、−SiR14 3基または−N(R15)AlR16 2基であ
る。R10、R11、R12およびR16はメチル基、エチル
基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロヘキシル
基、フェニル基などであり、R13は水素、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、フェニル基、トリメチルシリ
ル基などであり、R14およびR15はメチル基、エチル基
などである。nは1〜2である。
ニウム化合物としては、具体的には、以下のような化合
物が挙げられる。但し、Meはメチル基、Etはエチル
基、Buはブチル基であり、R1〜16は[IV]と同様であ
る。 (1) R1 nAl(OR10)3-nで表される化合物、たと
えば、ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアル
ミニウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムメトキ
シドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシド、エチ
ルアルミニウムセスキエトキシド、ブチルアルミニウム
セスキブトキシドおよびR1 2.5Al(OR2)0.5などで
表わされる平均組成を有する部分的にアルコキシ化され
たアルキルアルミニウム、エチルアルミニウムエトキシ
クロリド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチ
ルアルミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコ
キシ化およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムが
挙げられる。 (2) R1 nAl(OSi R11 3)3-nで表される化合物、
たとえば、 Et2Al(OSi Me3) (iso-Bu)2Al(OSi Me3) (iso-Bu)2Al(OSi Et3)など、 (3) R1 nAl(OAlR12 2)3-nで表される化合物、
たとえば、 Et2AlOAlEt2 (iso-Bu)2AlOAl(iso-Bu)2など、 (4) R1 nAl(NR13 2)3-nで表される化合物、たと
えば、 Me2AlNEt2 Et2AlNHMe Me2AlNHEt Et2AlN(Si Me3)2 (iso-Bu)2AlN(SiMe3)2など、 (5) R1 nAl(Si R14 3)3-nで表される化合物、た
とえば、 (iso-Bu)2AlSi Me3など、 (6) R1 nAl[N(R13)AlR16 2]3-nで表される
化合物、たとえば Et2AlN(Me)AlEt2 、 (iso-Bu)2AlN(Et)Al(iso-Bu)2 など。
ウムハライド、アルキルアルミニウムジハライドまたは
これらの組み合わせが好ましい。なお本発明で用いられ
る有機アルミニウム化合物は、アルミニウム以外の金属
の有機化合物成分を少量含有していてもよい。
ン化合物と有機アルミニウムオキシ化合物またはイオン
化イオン性化合物とからなる触媒について説明する。こ
のような周期律表第IVB族から選ばれる遷移金属のメタ
ロセン化合物は、具体的には、次式[V]で表される。
属であり、具体的にジルコニウム、チタンまたはハフニ
ウムであり、xは遷移金属の原子価である。
れらのうち少なくとも1個の配位子Lはシクロペンタジ
エニル骨格を有する配位子であり、このシクロペンタジ
エニル骨格を有する配位子は置換基を有していてもよ
い。
としては、たとえば、シクロペンタジエニル基、メチル
シクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル
基、n-またはi-プロピルシクロペンタジエニル基、n-、
i-、sec-、t-、ブチルシクロペンタジエニル基、ヘキシ
ルシクロペンタジエニル基、オクチルシクロペンタジエ
ニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、トリメチル
シクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジ
エニル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル基、メチ
ルエチルシクロペンタジエニル基、メチルプロピルシク
ロペンタジエニル基、メチルブチルシクロペンタジエニ
ル基、メチルヘキシルシクロペンタジエニル基、メチル
ベンジルシクロペンタジエニル基、エチルブチルシクロ
ペンタジエニル基、エチルヘキシルシクロペンタジエニ
ル基、メチルシクロヘキシルシクロペンタジエニル基な
どのアルキルまたはシクロアルキル置換シクロペンタジ
エニル基、さらにインデニル基、4,5,6,7-テトラヒドロ
インデニル基、フルオレニル基などが挙げられる。
ルシリル基などで置換されていてもよい。これらのうち
では、アルキル置換シクロペンタジエニル基が特に好ま
しい。
てシクロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上有す
る場合には、そのうち2個のシクロペンタジエニル骨格
を有する基同士は、エチレン、プロピレンなどのアルキ
レン基、イソプロピリデン、ジフェニルメチレンなどの
置換アルキレン基、シリレン基またはジメチルシリレン
基、ジフェニルシリレン基、メチルフェニルシリレン基
などの置換シリレン基などを介して結合されていてもよ
い。
以外のLとしては、炭素数1〜12の炭化水素基、アル
コキシ基、アリーロキシ基、スルホン酸含有基(−SO
3 R a )、ハロゲン原子または水素原子(ここで、Ra
はアルキル基、ハロゲン原子で置換されたアルキル基、
アリール基またはハロゲン原子またはアルキル基で置換
されたアリール基である。)などが挙げられる。
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル
基などが挙げられ、より具体的には、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソ
ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基などのア
ルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの
シクロアルキル基、フェニル基、トリル基などのアリー
ル基、ベンジル基、ネオフィル基などのアラルキル基が
挙げられる。
基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、
n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブ
トキシ基、ペントキシ基、ヘキソキシ基、オクトキシ基
などが挙げられる。
どが挙げられ、スルホン酸含有基(−SO3 Ra )とし
ては、メタンスルホナト基、p-トルエンスルホナト基、
トリフルオロメタンスルホナト基、p-クロルベンゼンス
ルホナト基などが挙げられる。
素、ヨウ素が挙げられる。上記式で表されるメタロセン
化合物は、たとえば遷移金属の原子価が4である場合、
より具体的には下記式[VI]で表される。
ンタジエニル骨格を有する基(配位子)であり、R3 、
R4 およびR5 は、それぞれ独立にシクロペンタジエニ
ル骨格を有する基または上記一般式[V]中のシクロペ
ンタジエニル骨格を有する配位子以外のLと同様であ
る。kは1以上の整数であり、k+l+m+n=4であ
る。
クロペンタジエニル骨格を有する配位子を少なくとも2
個含むメタロセン化合物を例示する。ビス(シクロペン
タジエニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジブ
ロミド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニ
ウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムフェノキシモノクロリド、ビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(エチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(n-プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ビス(t-ブチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(n-ブチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(sec-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、ビス(イソブチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、ビス(ヘキシルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(オクチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(4,5,6,7-テト
ラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(インデニル)ジルコニウムジブロミド、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムメトキシクロリド、ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムエトキシクロリ
ド、ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(メタン
スルホナト)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムビス(p-トルエンスルホナト)、ビス(シクロペン
タジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンス
ルホナト)、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ビス
(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(ト
リフルオロメタンスルホナト)、ビス(プロピルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタ
ンスルホナト)、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、
ビス(ヘキシルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビ
ス(トリフルオロメタンスルホナト)、ビス(1,3-ジメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフ
ルオロメタンスルホナト)、ビス(1-メチル-3-エチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオ
ロメタンスルホナト)、ビス(1-メチル-3-プロピルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオロ
メタンスルホナト)、ビス(1-メチル-3-ブチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタ
ンスルホナト)、ビス(1,3-ジメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1-メチル-3-エ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(1-メチル-3-プロピルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ビス(1-メチル-3-ブチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1-
メチル-3-ヘキシルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ビス(1-メチル-3-オクチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1-エチル
-3-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、ビス(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(メチルベンジルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、ビス(エチルヘキシルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロヘキ
シルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドな
どを例示することができる。
ル基を1,2−位置換シクロペンタジエニル基に置換え
た化合物を本発明で用いることもできる。また上記式
[VI]において、R2 、R3 、R4 およびR5 の少な
くとも2個、例えばR2およびR3 がシクロペンタジエ
ニル骨格を有する基(配位子)であり、この少なくとも
2個の基はアルキレン基、置換アルキレン基、シリレン
基または置換シリレン基などを介して結合されているブ
リッジタイプのメタロセン化合物を例示することもでき
る。このときR4 およびR5 はそれぞれ独立に式[V]
中で説明したシクロペンタジエニル骨格を有する配位子
以外のLと同様である。
合物としては、エチレンビス(インデニル)ジメチルジ
ルコニウム、エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ビス(トリフルオロメタンスルホナト)、エチレンビス
(インデニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナ
ト)、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムビス
(p-トルエンスルホナト)、エチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムビス(p-クロルベンゼンスルホナ
ト)、エチレンビス(4,5,6,7-テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(シク
ロペンタジエニル-フルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル-メチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシ
リレンビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(トリメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチ
ルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジルコニウム
ビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ジメチルシリ
レンビス(4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタ
ジエニル-フルオレニル)ジルコニウムジク ロリド、ジ
フェニルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、メチルフェニルシリレンビス(インデニル)ジ
ルコニウムジクロリドなどが挙げられる。
-268307号公報に記載のメタロセン化合物が挙げ
られる。メタロセンが式[A]:
族の金属であり、具体的には、例えば、チタニウム、ジ
ルコニウム、ハフニウムを挙げることができる。R1お
よびR2は、互いに同じでも異なっていてもよく、水素
原子、炭素原子数1〜10好ましくは1〜3のアルキル
基、炭素原子数1〜10好ましくは1〜3のアルコキシ
基、炭素原子数6〜10好ましくは6〜8のアリール
基、炭素原子数6〜10好ましくは6〜8のアリールオ
キシ基、炭素原子数2〜10好ましくは2〜4のアルケ
ニル基、炭素原子数7〜40好ましくは7〜10のアリ
ールアルキル基、炭素原子数7〜40好ましくは7〜1
2のアルキルアリール基、炭素原子数8〜40好ましく
は8〜12のアリールアルケニル基、またはハロゲン原
子好ましくは塩素原子である。
いても良く、水素原子、ハロゲン原子好ましくは弗素原
子、塩素原子または臭素原子、ハロゲン化されていても
よい炭素原子数1〜10好ましくは1〜4のアルキル
基、炭素原子数6〜10好ましくは6〜8のアリール
基、−NR10 2、−SR10、−OSiR10 3、−SiR10
3または−PR10 2基であり、その際R10はハロゲン原子
好ましくは塩素原子、または、炭素原子数1〜10好ま
しくは1〜3のアルキル基、または炭素原子数6〜10
好ましくは6〜8のアリール基である。
好ましい。R5およびR6は互いに同じでも異なっていて
もよく、好ましくは同じであり、R5およびR6は水素原
子でないという条件のもとでR3およびR4について記載
した意味を有する。R5およびR6は、好ましくはハロゲ
ン化されていてもよい炭素原子数1〜4のアルキル基、
具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはト
リフルオロメチル基等が挙げられ、メチル基が好まし
い。
−、−O−、−S−、=SO、=SO 2、=NR11、=
CO、=PR11または=P(O)R11であり、その際R
11、R1 2およびR13は互いに同じでも異なっていてもよ
く、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10好ましく
は1〜4のアルキル基さらに好ましくはメチル基、炭素
原子数1〜10のフルオロアルキル基好ましくはCF3
基、炭素原子数6〜10好ましくは6〜8のアリール
基、炭素原子数6〜10のフルオロアリール基好ましく
はペンタフルオロフェニル基、炭素原子数1〜10好ま
しくは1〜4のアルコキシ基特に好ましくはメトキシ
基、炭素原子数2〜10好ましくは2〜4のアルケニル
基、炭素原子数7〜40好ましくは7〜10のアリール
アルキル基、炭素原子数8〜40好ましくは8〜12の
アリールアルケニル基、または炭素原子数7〜40好ま
しくは7〜12のアルキルアリール基であり、また「R
11とR12」または「R11とR13」とは、それぞれそれら
が結合する原子と一緒になって環を形成してもよい。
しくは珪素またはゲルマニウムである。R7は、=CR
11R12、=SiR11R12、=GeR11R12、−O−、−
S−、=SO、=PR11または=P(O)R11であるこ
とが好ましい。
っていてもよく、R11について記載したと同じ意味を有
する。mおよびnは互いに同じであっても異なっていて
もよく、0、1または2、好ましくは0または1であ
り、m+nは0、1または2、好ましくは0または1で
ある。
を下記(i)〜(iii)に示す。
ZrまたはHfであり、R1およびR2はメチル基または
塩素原子であり、R5およびR6はメチル基、エチル基ま
たはトリフルオロメチル基であり、R8、R9、R10およ
びR12が上記の意味を有する。] このような式(i)、(ii)及び(iii)で示される化合
物の内でも、下記の化合物が特に好ましい。
ル)2-ジルコニウム-ジクロライド、rac-ジメチルシ
リレン(2-メチル-1-インデニル)2-ジルコニウム-ジ
クロライド、rac-ジメチルシリレン(2-メチル-1-
インデニル)2-ジルコニウム-ジメチル、rac-エチレ
ン-(2-メチル-1-インデニル)2-ジルコニウム-ジメ
チル、rac-フェニル(メチル)シリレン-(2ーメチ
ル-1-インデニル)2-ジルコニウム-ジクロライド、r
ac-ジフェニル-シリリン-(2ーメチル-1-インデニ
ル)2-ジルコニウム-ジクロライド、rac-メチルエチ
レン-(2ーメチル-1-インデニル)2-ジルコニウム-ジ
クロライド、rac-ジメチルシリレン-(2ーエチル-1
-インデニル)2-ジルコニウム-ジクロライド。このよう
なメタロセンの製造方法については、従来より公知の方
法にて製造することができる(例:特開平4-2683
07号公報参照)。
金属化合物(メタロセン化合物)を用いることもでき
る。
移金属原子を示し、具体的には 、チタニウム、ジルコ
ニウム、ハフニウムである。R1 およびR2 は、それぞ
れ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の
炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、
ケイ素含有基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基
またはリン含有基を示し、具体的には、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素などのハロゲン原子;メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチ
ル、ノニル、ドデシル、アイコシル、ノルボルニル、ア
ダマンチルなどのアルキル基、ビニル、プロペニル、シ
クロヘキセニルなどのアルケニル基、ベンジル、フェニ
ルエチル、フェニルプロピルなどのアリールアルキル
基、フェニル、トリル、ジメチルフェニル、トリメチル
フェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ビフェ
ニル、ナフチル、メチルナフチル、アントラセニル、フ
ェナントリルなどのアリール基などの炭素数1から20
の炭化水素基;前記炭化水素基にハロゲン原子が置換し
たハロゲン化炭化水素基;メチルシリル、フェニルシリ
ルなどのモノ炭化水素置換シリル、ジメチルシリル、ジ
フェニルシリルなどのジ炭化水素置換シリル、トリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、トリプロピルシリル、ト
リシクロヘキシルシリル、トリフェニルシリル、ジメチ
ルフェニルシリル、メチルジフェニルシリル、トリトリ
ルシリル、トリナフチルシリルなどのトリ炭化水素置換
シリル、トリメチルシリルエーテルなどの炭化水素置換
シリルのシリルエーテル、トリメチルシリルメチルなど
のケイ素置換アルキル基、トリメチルシリルフェニルな
どのケイ素置換アリール基、などのケイ素含有基;ヒド
ロオキシ基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シなどのアルコキシ基、フェノキシ、メチルフェノキ
シ、ジメチルフェノキシ、ナフトキシなどのアリロ−キ
シ基、フェニルメトキシ、フェニルエトキシなどのアリ
ールアルコキシ基などの酸素含有基;前記酸素含有基の
酸素がイオウに置換した置換基などのイオウ含有基;ア
ミノ基、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジシクロヘキ
シルアミノなどのアルキルアミノ基、フェニルアミノ、
ジフェニルアミノ、ジトリルアミノ、ジナフチルアミ
ノ、メチルフェニルアミノなどのアリールアミノ基また
はアルキルアリールアミノ基などの窒素含有基;ジメチ
ルフォスフィノ、ジフェニルフォスフィノなどのフォス
フィノ基などのリン含有基である。
が好ましく、特にメチル、エチル、プロピルの炭素数1
〜3の炭化水素基であることが好ましい。またR2 は水
素、炭化水素基が好ましく、特に水素あるいは、メチ
ル、エチル、プロピルの炭素数1〜3の炭化水素基であ
ることが好ましい。
独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭
化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基を示
し、このうち水素、炭化水素基またはハロゲン化炭化水
素基であることが好ましい。R3 とR4 、R4 とR5 、
R5 とR6 のうち少なくとも1組は、それらが結合して
いる炭素原子と一緒になって、単環の芳香族環を形成し
ていてもよい。
化水素基またはハロゲン化炭化水素基が2種以上ある場
合には、これらが互いに結合して環状になっていてもよ
い。なおR6 が芳香族基以外の置換基である場合、水素
原子であることが好ましい。
基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基として、具
体的には、前記R1 およびR2 と同様の基が例示でき
る。R3 とR4 、R4 とR5 、R5 とR6 のうち少なく
とも1組が互いに結合して形成する単環の芳香族環を含
む、Mに配位する配位子としては以下に示すようなもの
が挙げられる。
が好ましい。前記芳香族環はハロゲン原子、炭素数1〜
20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水
素基で置換されていてもよい。
素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン
化炭化水素基としては、前記R1 およびR2 と同様の基
が例示できる。
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭
素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基また
はイオウ含有基を示し、具体的には、前記R1 およびR
2 と同様のハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素
基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有
基が例示できる。
同様の基、およびメチルスルホネート、トリフルオロメ
タンスルフォネート、フェニルスルフォネート、ベンジ
ルスルフォネート、p-トルエンスルフォネート、トリメ
チルベンゼンスルフォネート、トリイソブチルベンゼン
スルフォネート、p-クロルベンゼンスルフォネート、ペ
ンタフルオロベンゼンスルフォネートなどのスルフォネ
ート基、メチルスルフィネート、フェニルスルフィネー
ト、ベンジルスルフィネート、p-トルエンスルフィネー
ト、トリメチルベンゼンスルフィネート、ペンタフルオ
ロベンゼンスルフィネートなどのスルフィネート基が例
示できる。
基、炭素数1〜20の2価のハロゲン化炭化水素基、2
価のケイ素含有基、2価のゲルマニウム含有基、2価の
スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO−、−
SO2 −、−NR7 −、−P(R7)−、−P(O)
(R7)−、−BR7 −または−AlR7 −[ただし、
R7は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化
水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基]を示
し、具体的には、メチレン、ジメチルメチレン、1,2-エ
チレン、ジメチル-1,2- エチレン、1,3-トリメチレン、
1,4-テトラメチレン、1,2-シクロヘキシレン、1,4-シク
ロヘキシレンなどのアルキレン基、ジフェニルメチレ
ン、ジフェニル-1,2- エチレンなどのアリールアルキレ
ン基などの炭素数1から20の2価の炭化水素基;クロ
ロメチレンなどの上記炭素数1から20の2価の炭化水
素基をハロゲン化したハロゲン化炭化水素基;メチルシ
リレン、ジメチルシリレン、ジエチルシリレン、ジ(n-
プロピル)シリレン、ジ(i-プロピル)シリレン、ジ
(シクロヘキシル)シリレン、メチルフェニルシリレ
ン、ジフェニルシリレン、ジ(p-トリル)シリレン、ジ
(p-クロロフェニル)シリレンなどのアルキルシリレ
ン、アルキルアリールシリレン、アリールシリレン基、
テトラメチル-1,2-ジシリレン、テトラフェニル-1,2-
ジシリレンなどのアルキルジシリレン、アルキルアリー
ルジシリレン、アリールジシリレン基などの2価のケイ
素含有基;上記2価のケイ素含有基のケイ素をゲルマニ
ウムに置換した2価のゲルマニウム含有基;上記2価の
ケイ素含有基のケイ素をスズに置換した2価のスズ含有
基置換基などであり、R7 は、前記R1 、R2 と同様の
ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1
〜20のハロゲン化炭化水素基である。
マニウム含有基、2価のスズ含有基であることが好まし
く、さらに2価のケイ素含有基であることが好ましく、
このうち特にアルキルシリレン、アルキルアリールシリ
レン、アリールシリレンであることが好ましい。
合物の具体的な例を示す。
ジルコニウム金属を、チタニウム金属、ハフニウム金属
に置き換えた遷移金属化合物を用いることもできる。前
記遷移金属化合物は、通常ラセミ体としてオレフィン重
合用触媒成分として用いられるが、R型またはS型を用
いることもできる。
体配位子は、たとえば下記の反応ルートで、通常の有機
合成手法を用いて合成することができる。
は、これらインデン誘導体から既知の方法、たとえば特
開平4−268307号公報に記載されている方法によ
り合成することができる。
される遷移金属化合物(メタロセン化合物)を用いるこ
ともできる。
R4 、R5 およびR6としては、前記式[B]の場合と
同様なものが挙げられる。R3 、R4 、R5 およびR6
のうち、R3 を含む2個の基が、アルキル基であること
が好ましく、R3 とR5 、またはR3 とR6 がアルキル
基であることが好ましい。このアルキル基は、2級また
は3級アルキル基であることが好ましい。また、このア
ルキル基は、ハロゲン原子、ケイ素含有基で置換されて
いてもよく、ハロゲン原子、ケイ素含有基としては、R
1 、R2 で例示した置換基が挙げられる。
のうち、アルキル基以外の基は、水素原子であることが
好ましい。炭素数1〜20の炭化水素基としては、メチ
ル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブ
チル、sec-ブチル、tert- ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ド
デシル、アイコシル、ノルボルニル、アダマンチルなど
の鎖状アルキル基および環状アルキル基;ベンジル、フ
ェニルエチル、フエニルプロピル、トリルメチルなどの
アリールアルキル基などが挙げられ、2重結合、3重結
合を含んでいてもよい。
れる2種の基が互いに結合して芳香族環以外の単環ある
いは多環を形成していてもよい。ハロゲン原子として、
具体的には、前記R1 およびR2 と同様の基が例示でき
る。
[B]の場合と同様のものが挙げられる。以下に上記式
[C]で示されるメタロセン化合物(遷移金属化合物)
の具体的な例を示す。
-1- インデニル)ジルコニウムジクロ リド、rac-ジメチ
ルシリレン-ビス(2,4,7-トリメチル-1- インデニル)ジ
ルコニウムジ クロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス
(2,4,6-トリメチル-1- インデニル)ジルコニウムジ ク
ロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2,5,6-トリメチル
-1- インデニル)ジルコニウムジ クロリド、rac-ジメチ
ルシリレン-ビス(2,4,5,6-テトラメチル-1- インデニ
ル)ジルコニウ ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2,4,5,6,7-ペンタメチル-1- インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチ
ル-4-n- プロピル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(4-i-プロ
ピル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニ ウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピ
ル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピ
ル-6- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4- メチル-6
-i- プロピル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピ
ル-5- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4,6- ジ(i-
プロピル)-1-インデニル)ジ ルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4,6- ジ(i- プロピ
ル)-7-メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- ブチル
-7- メチル-1- インデニル) ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-sec- ブチル-7
- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac
-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4,6- ジ(sec- ブチ
ル)-1-インデニル)ジ ルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン-ビス(2-メチル-4-tert-ブチル-7- メチル
-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン-ビス(2-メチル-4- シクロヘキシル-7- メチ
ル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン-ビス(2-メチル-4- ベンジル-7- メチル-1
- インデニル) ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン-ビス(2-メチル-4- フェニルエチル-7- メチル
-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン-ビス(2-メチル-4- フェニルジクロルメチル
-7- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、r
ac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4- クロロメチル-
7- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4- トリメチルシリ
ルメチル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4- トリ
メチルシロキシメチル-7- メチル-1- インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジエチルシリレン-ビス(2-メ
チル-4-i- プロピル-7- メチル-1- インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジ(i- プロピル) シリレン-ビ
ス(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチル-1-インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(n- ブチル) シリレン
-ビス(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチル-1- インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ( シクロヘキシル)
シリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチル-1-
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフェ
ニルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチル
-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェ
ニルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチル
-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェ
ニルシリレン-ビス(2-メチル-4- ジ(i- プロピル)-1-イ
ンデニル)ジ ルコニウムジクロリド、rac-ジ(p- トリ
ル) シリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチル
-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p-
クロロフェニル) シリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピ
ル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピ
ル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジブロミ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピ
ル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニウムジメチル、r
ac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピル-7-
メチル-1- インデニル)ジルコニウムメチルクロリド、
rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i- プロピル-7
- メチル-1- インデニル)ジルコニウム-ビス(メタンス
ルホナト)、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-i
- プロピル-7- メチル-1- インデニル)ジルコニウム-ビ
ス(p-フェニルスルフィナト)、rac-ジメチルシリレン
-ビス(2-メチル-3- メチル-4-i- プロピル-6- メチル-1
- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン-ビス(2-エチル-4-i- プロピル-6- メチル-1-
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン-ビス(2-フェニル-4-i- プロピル-6- メチル-1-
インデニル)ジルコニウムジクロリド。
ジルコニウム金属を、チタニウム金属、ハフニウム金属
に置き換えた遷移金属化合物を用いることもできる。上
記遷移金属化合物は、通常ラセミ体として用いられる
が、R型またはS型を用いることもできる。
体配位子は、たとえば前記と同様の反応ルートで、通常
の有機合成手法を用いて合成することができる。また上
記の式[C]で示される遷移金属化合物(メタロセン化
合物)は、これらインデン誘導体から既知の方法、たと
えば特開平4−268307号公報に記載の方法により
合成することができる。
る遷移金属化合物(メタロセン化合物)を用いこともで
きる。
としては、前記式[B]あるいは前記式[C]の場合と
同様のものが挙げられる。このうち、R1としては、炭
化水素基であることが好ましく、特にメチル、エチル、
プロピル、ブチルの炭素数1〜4の炭化水素基であるこ
とが好ましい。
子、炭素数1〜20の炭化水素基であることが好まし
い。R2 は、炭素数6〜16のアリール基を示し、具体
的には、フェニル、α-ナフチル、β-ナフチル、アント
ラセニル、フェナントリル、ピレニル、アセナフチル、
フェナレニル、アセアントリレニルなどである。これら
のうちフェニル、ナフチルであることが好ましい。これ
らのアリール基は、前記R1 と同様のハロゲン原子、炭
素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン
化炭化水素基で置換されていてもよい。
合物(メタロセン化合物)の具体的な例を示す。 rac-ジメチルシリレン-ビス(4-フェニル-1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロ リド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2-メチル-4−フェニル-1-インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチ
ル-4-(α-ナフチル)-1-インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-
(β-ナフチル)-1-インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-(1-アン
トラセニル)-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、r
ac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-(2-アントラセ
ニル)-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ
メチルシリレン-ビス(2-メチル-4-(9-アントラセニル)
-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン-ビス(2-メチル-4-(9-フェナントリル)-1-イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン-ビス(2-メチル-4-(p-フルオロフェニル)-1-イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン-ビス(2-メチル-4-(ペンタフルオロフェニル)-1-イ
ンデ ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン-ビス(2-メチル-4-(p-クロロフェニル)-1-インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2-メチル-4-(m-クロロフェニル)-1-インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス
(2-メチル-4-(o-クロロフェニル)-1-インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-
メチル-4-(o,p-ジクロロフェニル) フェニル-1- インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2-メチル-4-(p-ブロモフェニル)-1-インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス
(2-メチル-4-(p-トリル)-1- インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-
4-(m-トリル)-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-(o-トリ
ル)-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ
メチルシリレン-ビス(2-メチル-4-(o,o'-ジメチルフェ
ニル)-1-インデニル) ジルコニウムジクロリド、rac-ジ
メチルシリレン-ビス(2-メチル-4-(p-エチルフェニル)
-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン-ビス(2-メチル-4-(p-i-プロピルフェニル)-1
-インデニ ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン-ビス(2-メチル-4-(p-ベンジルフェニル)-1-
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン-ビス(2-メチル-4-(p-ビフェニル)-1-インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビ
ス(2-メチル-4-(m-ビフェニル)-1-インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メ
チル-4-(p-トリメチルシリルフェニル)-1-インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス
(2-メチル-4-(m-トリメチルシリルフェニル)-1-インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2-エチル−4-フェニル-1- インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン-ビス(2-エチル
-4-フェニル-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、r
ac-ジメチルシリレン-ビス(2-フェニル-4-フェニル-1-
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン-ビス(2-n-プロピル-4- フェニル-1- インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジエチルシリレン-ビ
ス(2-メチル-4- フェニル-1- インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジ-(i-プロピル)シリレン-ビス(2
-メチル-4- フェニル-1- インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジ-(n-ブチル)シリレン-ビス(2-メチル
-4- フェニル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジシクロヘキシルシリレン-ビス(2-メチル-4-
フェニル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-メチルフェニルシリレン-ビス(2-メチル-4- フェニ
ル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフ
ェニルシリレン-ビス(2-メチル-4- フェニル-1- イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p-トリル)
シリレン-ビス(2-メチル-4- フェニル-1- インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p-クロロフェニル)
シリレン-ビス(2-メチル-4- フェニル-1- インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-メチレン-ビス(2-メチ
ル-4- フェニル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-エチレン-ビス(2-メチル-4- フェニル-1- イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルゲル
ミル-ビス(2-メチル-4- フェニル-1- インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルスズ-ビス(2-メチ
ル-4- フェニル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4- フェニ
ル-1- インデニル)ジルコニウムジブロミド、rac-ジメ
チルシリレン-ビス(2-メチル-4- フェニル-1- インデ
ニル)ジルコニウムジメチル、rac-ジメチルシリレン-ビ
ス(2-メチル-4- フェニル-1- インデニル)ジルコニウ
ムメチルクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メ
チル-4- フェニル-1- インデニル)ジルコニウムクロリ
ドSO2Me、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4
- フェニル-1- インデニル)ジルコニウムクロリドOS
O2Meなど。
ジルコニウム金属を、チタニウム金属、ハフニウム金属
に置き換えた遷移金属化合物を用いることもできる。こ
のような式[D]で示される遷移金属化合物は、Journa
l of Organometallic Chem.288(1985)、第63〜67頁、ヨ
ーロッパ特許出願公開第0,320,762 号明細書および実施
例に準じて、たとえば下記のようにして製造することが
できる。
ラセミ体として用いられるが、R体またはS体を用いる
こともできる。また本発明では、下記式[E−1]で示
されるメタロセン化合物を用いることもできる。
あり、La は、非局在化π結合基の誘導体であり、金属
M活性サイトに拘束幾何形状を付与しており、Xは、そ
れぞれ独立に水素、ハロゲンまたは20以下の炭素、ケ
イ素またはゲルマニウムを含有する炭化水素基、シリル
基またはゲルミル基である。) このような式[E−1]で示される化合物のうちでも、
具体的に、下記式[E−2]で示される化合物が好まし
い。
ムであり、Xは、上記と同様である。CpはMにπ結合
しており、かつ置換基Zを有する置換シクロペンタジエ
ニル基またはその誘導体である。
第IVA族の元素であり、Yは窒素、リン、酸素またはイ
オウを含む配位子であり、ZとYとで縮合環を形成して
もよい。
としては、具体的に、(ジメチル(t−ブチルアミド)
(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シラン)
チタンジクロリド、((t−ブチルアミド)(テトラメ
チル-η5-シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイ
ル)チタンジクロリド、(ジベンジル(t−ブチルアミ
ド)(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シラ
ン)チタンジクロリド、(ジメチル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シラン)
ジベンジルチタン、(ジメチル(t-ブチルアミド)(テ
トラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シラン)ジメ
チルチタン、((t-ブチルアミド)(テトラメチル-η5
-シクロペンタジエニル)-1,2-エタンジイル)ジベンジ
ルチタン、((メチルアミド)(テトラメチル-η5-シ
クロペンタジエニル)-1,2-エタンジイル)ジネオペン
チルチタン、((フェニルホスフィド)(テトラメチル
-η5-シクロペンタジエニル)メチレン)ジフェニルチ
タン、(ジベンジル(t-ブチルアミド)(テトラメチル
-η5-シクロペンタジエニル)シラン)ジベンジルチタ
ン、(ジメチル(ベンジルアミド)(η5-シクロペンタ
ジエニル)シラン)ジ(トリメチルシリル)チタン、
(ジメチル(フェニルホスフィド)−(テトラメチル-
η5-シクロペンタジエニル)シラン)ジベンジルチタ
ン、((テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)-1,
2-エタンジイル)ジベンジルチタン、(2-η5-(テトラ
メチル-シクロペンタジエニル)-1-メチル-エタノレー
ト(2-))ジベンジルチタン、(2-η5-(テトラメチル-
シクロペンタジエニル)-1-メチル-エタノレート(2-))
ジメチルチタン、(2-((4a,4b,8a,9,9a−η)-9H-フル
オレン-9-イル)シクロヘキサノレート(2-))ジメチル
チタン、(2-((4a,4b,8a,9,9a−η)-9H-フルオレン-9-
イル)シクロヘキサノレート(2-))ジベンジルジルチタ
ンなどが挙げられる。
物は、2種以上組合わせて用いることもできる。上記説
明においては、メタロセン化合物としてチタン化合物に
ついて例示したが、チタンを、ジルコニウムまたはハフ
ニウムに置換えた化合物を例示することもできる。
2種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明では、上
記メタロセン化合物[E−1]および[E−2]として
は、中心の金属原子がジルコニウムであり、少なくとも
2個のシクロペンタジエニル骨格を含む配位子を有する
ジルコノセン化合物が好ましく用いられる。なお前記の
メタロセン化合物[VI]では、中心の金属原子がチタ
ンであることが好ましい。
いはハロゲン化炭化水素に希釈して用いてもよい。また
上記のようなメタロセン化合物は、粒子状担体化合物と
接触させて用いることもできる。
3 、B2 O3 、MgO、ZrO2 、CaO、TiO2 、Zn
O、Zn2O、SnO2 、BaO、ThOなどの無機担体化
合物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ-1-ブテ
ン、ポリ4-メチル-1-ペンテン、スチレン-ジビニルベン
ゼン共重合体などの樹脂を用いることができる。これら
の担体化合物は、二種以上組み合わせて用いることもで
きる。
族から選ばれる遷移金属のメタロセン化合物と有機アル
ミニウムオキシ化合物またはイオン化イオン性化合物と
からなる触媒)を形成する際に用いられる有機アルミニ
ウムオキシ化合物およびイオン化イオン性化合物につい
て説明する。
シ化合物は、従来公知のアルミノオキサンであってもよ
く、またベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合
物であってもよい。
は、具体的には、下記一般式で表される。
チル基、プロピル基、ブチル基などの炭化水素基であ
り、好ましくはメチル基、エチル基、とくに好ましくは
メチル基であり、mは2以上、好ましくは5〜40の整
数である。) ここで、このアルミノオキサンは式(OAl(R1))で
表わされるアルキルオキシアルミニウム単位および式
(OAl(R2))で表わされるアルキルオキシアルミニ
ウム単位[ここで、R1 およびR2 はRと同様の炭化水
素基を例示することができ、R1 およびR2 は相異なる
基を表わす]からなる混合アルキルオキシアルミニウム
単位から形成されていてもよい。
下記のような方法によって製造され、通常、芳香族炭化
水素溶媒の溶液として回収される。 (1) 吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有する
塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などを懸濁した芳香族炭化水素溶
媒に、トリアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウ
ム化合物を添加して反応させて芳香族炭化水素溶媒の溶
液として回収する方法。 (2) ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒド
ロフランなどの媒体中でトリアルキルアルミニウムなど
の有機アルミニウム化合物に直接水(水、氷または水蒸
気)を作用させて芳香族炭化水素溶媒の溶液として回収
する方法。
用するのが好ましい。アルミノオキサンの溶液を製造す
る際に用いられる有機アルミニウム化合物としては、前
述したような有機アルミニウム化合物が挙げられ、具体
的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニ
ウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソプロピルア
ルミニウム、トリn-ブチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリsec-ブチルアルミニウム、トリte
rt- ブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、
トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウ
ム、トリデシルアルミニウム、トリシクロヘキシルアル
ミニウム、トリシクロオクチルアルミニウムなどのトリ
アルキルアルミニウム、一般式(i-C4H9)xAl
y(C5H10)z [式中、x、y、zは正の数であり、z
≧2xである。]で表わされるイソプレニルアルミニウ
ムなどのアルケニルアルミニウム、ジメチルアルミニウ
ムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエチル
アルミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニウムクロ
リドなどのジアルキルアルミニウムハライド、ジエチル
アルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウム
ハイドライドなどのジアルキルアルミニウムハイドライ
ド、ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミ
ニウムエトキシドなどのジアルキルアルミニウムアルコ
キシド、ジエチルアルミニウムフェノキシドなどのジア
ルキルアルミニウムアリーロキシドなどが挙げられる。
ウムが特に好ましい。上記のような有機アルミニウム化
合物は、単独であるいは組合せて用いられる。
アルミニウムオキシ化合物は、たとえば、アルミノオキ
サンの溶液と、水または活性水素含有化合物とを接触さ
せる方法、あるいは上記のような有機アルミニウム化合
物と水とを接触させる方法などによって得ることができ
る。
アルミニウムオキシ化合物では、該化合物を赤外分光法
(IR)によって解析して、1220cm-1付近におけ
る吸光度(D1220)と、1260cm-1付近における吸
光度(D1260)との比(D12 60/D1220)が、0.09
以下、好ましくは0.08以下、特に好ましくは0.04
〜0.07の範囲にあることが望ましい。
ニウムオキシ化合物は、下記式で表されるアルキルオキ
シアルミニウム単位を有すると推定される。
である。このような炭化水素基として、具体的には、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-
ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オ
クチル基、デシル基、シクロヘキシル基、シクロオクチ
ル基などを例示することができる。これらの中でメチル
基、エチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
キシ化合物は、上記式で表わされるアルキルオキシアル
ミニウム単位の他に、下記式で表わされるオキシアルミ
ニウム単位を含有していてよい。
基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜20の
アリーロキシ基、水酸基、ハロゲンまたは水素原子であ
る。また該R8 および上記式中のR7 は互いに異なる基
を表わす。
は、アルキルオキシアルミニウム単位を30モル%以
上、好ましくは50モル%以上、特に好ましくは70モ
ル%以上の割合で含むアルキルオキシアルミニウム単位
を有する有機アルミニウムオキシ化合物が望ましい。
オキシ化合物は、少量のアルミニウム以外の金属の有機
化合物成分を含有していてもよい。イオン化イオン性化
合物としては、ルイス酸、イオン性化合物、ボラン化合
物およびカルボラン化合物を例示することができる。
素、メチル基、トリフルオロメチル基などの置換基を有
していてもよいフェニル基またはフッ素である。)で示
される化合物が挙げられ、たとえばトリフルオロボロ
ン、トリフェニルボロン、トリス(4-フルオロフェニ
ル)ボロン、トリス(3,5-ジフルオロフェニル)ボロ
ン、トリス(4-フルオロメチルフェニル)ボロン、トリ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリス(p-トリ
ル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリス(3,5-
ジメチルフェニル)ボロンなどが挙げられる。
換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム塩、ジ
アルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォニウム
塩などを挙げることができる。
塩としては、たとえばトリエチルアンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテ
トラ(フェニル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテト
ラ(p-トリル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(o-トリル)ホウ素、トリブチルアンモニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、トリプロピルアン
モニウムテトラ(o,p-ジメチルフェニル)ホウ素、トリ
ブチルアンモニウムテトラ(m,m-ジメチルフェニル)ホ
ウ素、トリブチルアンモニウムテトラ(p-トリフルオロ
メチルフェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウ
ムテトラ(o-トリル)ホウ素などが挙げられる。
たとえばN,N-ジメチルアニリニウムテトラ(フェニル)
ホウ素、N,N-ジエチルアニリニウムテトラ(フェニル)
ホウ素、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウムテトラ
(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
えばジ(1-プロピル)アンモニウムテトラ(ペンタフル
オロフェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアンモニウム
テトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
ルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、フェロセニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどを挙げること
もできる。
うな化合物を挙げることもできる。即ち、具体的には、
ボラン化合物としては、デカボラン(14);ビス〔ト
リ(n-ブチル)アンモニウム〕ノナボレート、ビス〔ト
リ(n-ブチル)アンモニウム〕デカボレート、ビス〔ト
リ(n-ブチル)アンモニウム〕ウンデカボレート、ビス
〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ドデカボレート、ビ
ス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕デカクロロデカボ
レート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ドデカ
クロロドデカボレートなどのアニオンの塩;およびトリ
(n-ブチル)アンモニウムビス(ドデカハイドライドド
デカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブ
チル)アンモニウム〕ビス(ドデカハイドライドドデカ
ボレート)ニッケル酸塩(III)などの金属ボランアニオ
ンの塩などが挙げられる。
バノナボラン(14)、1,3-ジカルバノナボラン(1
3)、6,9-ジカルバデカボラン(14)、ドデカハイド
ライド-1-フェニル-1,3-ジカルバノナボラン、ドデカハ
イドライド-1-メチル-1,3-ジカルバノナボラン、ウンデ
カハイドライド-1,3-ジメチル-1,3-ジカルバノナボラ
ン、7,8-ジカルバウンデカボラン(13)、2,7-ジカル
バウンデカボラン(13)、ウンデカハイドライド-7,8
-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボラン、ドデカハイド
ライド-11-メチル-2,7-ジカルバウンデカボラン、トリ
(n-ブチル)アンモニウム1-カルバデカボレート、トリ
(n-ブチル)アンモニウム1-カルバウンデカボレート、
トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバドデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-トリメチルシリル
-1-カルバデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウ
ムブロモ-1-カルバドデカボレート、トリ(n-ブチル)
アンモニウム6-カルバデカボレート(14)、トリ(n-
ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート(12)、
トリ(n-ブチル)アンモニウム7-カルバウンデカボレー
ト(13)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7,8-ジカル
バウンデカボレート(12)、トリ(n-ブチル)アンモ
ニウム2,9-ジカルバウンデカボレート(12)、トリ
(n-ブチル)アンモニウムドデカハイドライド-8-メチ
ル-7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)
アンモニウムウンデカハイドライド-8-エチル-7,9-ジカ
ルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム
ウンデカハイドライド-8-ブチル-7,9-ジカルバウンデカ
ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイ
ドライド-8-アリル-7,9-ジカルバウンデカボレート、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライド-9-
トリメチルシリル-7,8-ジカルバウンデカボレート、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライド-4,6
-ジブロモ-7-カルバウンデカボレートなどのアニオンの
塩;およびトリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナハ
イドライド-1,3-ジカルバノナボレート)コバルト酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバル
ト酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウ
ンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)
ニッケル酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)銅酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)金酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウン
デカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモ
ニウムビス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカ
ルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムビス(トリブロモオクタハイドライ
ド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(II
I)、トリス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウ
ンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)クロ
ム酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕
ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレー
ト)マンガン酸塩(IV) 、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウン
デカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブ
チル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-
カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(IV)などの金
属カルボランアニオンの塩などが挙げられる。
2種以上組合わせて用いてもよい。本発明においては、
有機アルミニウムオキシ化合物または上記イオン化イオ
ン性化合物は、上述した担体化合物に担持させて用いる
こともできる。
機アルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオン性化
合物とともに前述した有機アルミニウム化合物を用いて
もよい。
溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とから
なる触媒)または触媒[b](周期律表第IV族から選ば
れる遷移金属のメタロセン化合物と有機アルミニウムオ
キシ化合物またはイオン化イオン性化合物とからなる触
媒)の存在下に(i) エチレン、(ii)α−オレフィンおよ
び(iii)上記非共役トリエンまたはテトラエン(非共役
ポリエン)を、通常液相で共重合させる。この際、一般
に炭化水素溶媒が用いられるが、プロピレン等のα-オ
レフィンを溶媒として用いてもよい。
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカ
ン、灯油などの脂肪族炭化水素およびそのハロゲン誘導
体、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、メチルシ
クロヘキサンなどの脂環族炭化水素およびそのハロゲン
誘導体、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素およびクロロベンゼンなどのハロゲン誘導体など
が用いられる。これら溶媒は組み合わせて用いてもよ
い。
i)上記非共役ポリエンと(iv)上記非共役ポリエンとは、
バッチ法、あるいは連続法いずれの方法で共重合されて
もよい。共重合を連続法で実施するに際しては、上記触
媒は以下のような濃度で用いられる。
可溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とか
らなる触媒が用いられる場合には、重合系内の可溶性バ
ナジウム化合物の濃度は、通常、0.01〜5ミリモル
/リットル(重合容積)、好ましくは0.05〜3ミリ
モル/リットルである。この可溶性バナジウム化合物
は、重合系内に存在する可溶性バナジウム化合物の濃度
の10倍以下、好ましくは1〜7倍、さらに好ましくは
1〜5倍の濃度で供給されることが望ましい。また有機
アルミニウム化合物は、重合系内のバナジウム原子に対
するアルミニウム原子の比(Al /V)で、2以上、好
ましくは2〜50、さらに好ましくは3〜20の量で供
給される。
ニウム化合物は、通常、上述の炭化水素溶媒および/ま
たは液状の共重合用原料モノマーで希釈して供給され
る。この際、該可溶性バナジウム化合物は上述した濃度
に希釈されることが望ましいが、有機アルミニウム化合
物は重合系内における濃度のたとえば50倍以下の任意
の濃度に調整して重合系内に供給されることが望まし
い。
ニウムオキシ化合物および/またはイオン化イオン性化
合物(イオン性イオン化化合物、イオン性化合物ともい
う。)(ロ)と、からなる触媒[b]が用いられる場合に
は、重合系内のメタロセン化合物の濃度は、通常、0.
00005〜0.1ミリモル/リットル(重合容積)、
好ましくは0.0001〜0.05ミリモル/リットル
である。また有機アルミニウムオキシ化合物は、重合系
内の遷移金属であるメタロセン化合物に対するアルミニ
ウム原子の比(Al/遷移金属)で、1〜10000、
好ましくは10〜5000の量で供給される。
内のメタロセン化合物に対するイオン化イオン性化合物
のモル比(イオン化イオン性化合物/メタロセン化合
物)で、0.5〜20、好ましくは1〜10の量で供給
される。
場合には、通常、約0〜5ミリモル/リットル(重合度
積)、好ましくは約0〜2ミリモル/リットルとなるよ
うな量で用いられる。
オレフィンと(iii)上記非共役ポリエンと(iv)非共役ポ
リエンとを可溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム
化合物とからなる触媒[a]の存在下に共重合させる場
合には、共重合反応は、通常、温度が−50℃〜100
℃、好ましくは−30℃〜80℃、さらに好ましくは−
20℃〜60℃で、圧力が0を超えて〜50Kg/cm2 、
好ましくは0を超えて〜20Kg/cm2 の条件下に行われ
る。
α−オレフィンと(iii)上記非共役ポリエンと(iv)非共
役ポリエンとを、メタロセン化合物(イ)と、有機アルミ
ニウムオキシ化合物および/またはイオン化イオン性化
合物(ロ)と、からなる触媒[b]の存在下に共重合させ
る場合には、共重合反応は、通常、温度が−20℃〜1
50℃、好ましくは0℃〜120℃、さらに好ましくは
0℃〜100℃で、圧力が0を超えて〜80Kg/cm2 、
好ましくは0を超えて〜50Kg/cm2 の条件下に行なわ
れる。
る遷移金属のメタロセン化合物(イ)と、有機アルミウニ
ウムオキシ化合物および/またはイオン化イオン性化合
物(ロ)と、からなる触媒[b]の存在下に、上記(i)エチ
レンと(ii)α−オレフィンと(iii)上記非共役ポリエン
と(iv)非共役ポリエンとを、共重合反応させることが特
に好ましい。
る場合には平均滞留時間)は、触媒濃度、重合温度など
の条件によっても異なるが、通常、5分〜5時間、好ま
しくは10分〜3時間である。
フィン、(iii)上記非共役ポリエンおよび(iv)非共役ポ
リエンは、上述のような特定組成のエチレン系共重合体
ゴムが得られるような量で重合系に供給される。さらに
共重合に際しては、水素などの分子量調節剤を用いるこ
ともできる。
オレフィン、(iii)上記非共役ポリエンおよび(iv)非共
役ポリエンを共重合させると、エチレン系共重合体ゴム
は通常これを含む重合液として得られる。この重合液
は、常法により処理され、エチレン系共重合体ゴムが得
られる。
物]本発明に係るエチレン系共重合体ゴムは、該エチレ
ン系共重合体ゴムに極性モノマーをグラフト重合させる
ことにより、変性して用いることができる。
重合体ゴム(グラフト変性エチレン系共重合体ゴムとも
いう)は、ラジカル開始剤の存在下あるいは不存在下
に、上記のようなエチレン系共重合体ゴムと、後述する
ような極性モノマーとを反応させることにより得ること
ができる。
ン性不飽和化合物、アミノ基含有エチレン性不飽和化合
物、エポキシ基含有エチレン性不飽和化合物、芳香族ビ
ニル化合物、不飽和カルボン酸あるいはその誘導体、ビ
ニルエステル化合物、塩化ビニルなどが挙げられる。
化合物としては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ
-3-フェノキシ−プロピル(メタ)アクリレート、3-ク
ロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グ
リセリンモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ンモノ(メタ)アクリレート、テトラメチロールエタン
モノ(メタ)アクリレート、ブタンジオールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、2-(6-ヒドロキシヘキサノイルオキ
シ)エチルアクリレートなどの(メタ)アクリル酸エス
テル;10-ウンデセン-1-オール、1-オクテン-3-オー
ル、2-メタノールノルボルネン、ヒドロキシスチレン、
ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル、N-メチロールアクリルアミド、2-(メ
タ)アクロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、
グリセリンモノアリルエーテル、アリルアルコール、ア
リロキシエタノール、2-ブテン-1,4-ジオール、グリセ
リンモノアルコールなどが挙げられる。
エチレン性二重結合とアミノ基を有する化合物であり、
このような化合物としては、次式で表わされるアミノ基
または置換アミノ基を少なくとも1種類有するビニル系
単量体を挙げることができる。
チル基であり、R2は、水素原子、炭素数1〜12、好
ましくは炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜12、
好ましくは6〜8のシクロアルキル基である。なお上記
のアルキル基、シクロアルキル基は、さらに置換基を有
してもよい。
化合物としては、具体的には、(メタ)アクリル酸アミ
ノエチル、(メタ)アクリル酸プロピルアミノエチル、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル
酸アミノプロピル、メタクリル酸フェニルアミノエチル
およびメタクリル酸シクロヘキシルアミノエチルなどの
アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル系誘
導体類;N-ビニルジエチルアミンおよびN-アセチルビニ
ルアミンなどのビニルアミン系誘導体類;アリルアミ
ン、メタクリルアミン、N-メチルアクリルアミン、N,N-
ジメチルアクリルアミン、およびN,N-ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミンなどのアリルアミン系誘導体;ア
クリルアミドおよびN-メチルアクリルアミドなどのアク
リルアミド系誘導体;p-アミノスチレンなどのアミノス
チレン類;6-アミノヘキシルコハク酸イミド、2-アミノ
エチルコハク酸イミドなどが用いられる。
は、1分子中に重合可能な不飽和結合およびエポキシ基
を少なくとも1個以上有するモノマーであり、このよう
なエポキシ基含有エチレン性不飽和化合物としては、具
体的には、グリシジルアクリレート、グリシジルメタク
リレートなど、マレイン酸のモノおよびジグリシジルエ
ステル、フマル酸のモノおよびジグリシジルエステル、
クロトン酸のモノおよびジグリシジルエステル、テトラ
ヒドロフタル酸のモノおよびジグリシジルエステル、イ
タコン酸のモノおよびグリシジルエステル、ブテントリ
カルボン酸のモノおよびジグリシジルエステル、シトラ
コン酸のモノおよびジグリシジルエステル、エンド-シ
ス-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2,3-ジカルボン酸
(ナジック酸TM)のモノおよびジグリシジルエステル、
エンド-シス-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-メチ
ル-2,3-ジカルボン酸(メチルナジック酸TM)のモノお
よびジグリシジルエステル、アリルコハク酸のモノおよ
びジグリシジルエステルなどのジカルボン酸モノおよび
ジアルキルグリシジルエステル(モノグリシジルエステ
ルの場合のアルキル基の炭素数1〜12)、p-スチレン
カルボン酸のアルキルグリシジルエステル、アリルグリ
シジルエーテル、2-メチルアリルグリシジルエーテル、
スチレン-p-グリシジルエーテル、3,4-エポキシ-1-ブテ
ン、3,4-エポキシ-3-メチル-1-ブテン、3,4-エポキシ-1
-ペンテン、3,4-エポキシ-3-メチル-1-ペンテン、5,6-
エポキシ-1-ヘキセン、ビニルシクロヘキセンモノオキ
シドなどを例示することができる。
わされる化合物が挙げられる。
れ独立に、水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル
基を表わし、具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基およびイソプロピル基を挙げることができる。ま
た、R3は炭素原子数1〜3の炭化水素基またはハロゲ
ン原子を表わし、具体的には、メチル基、エチル基、プ
ロピル基およびイソプロピル基並びに塩素原子、臭素原
子およびヨウ素原子などを挙げることができる。また、
nは通常は0〜5、好ましくは1〜5の整数を表す。
例としては、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチル
スチレン、p-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-ク
ロロスチレン、m-クロロスチレンおよびp-クロロメチル
スチレン、4-ビニルピリジン、2-ビニルピリジン、5-エ
チル-2-ビニルピリジン、2-メチル-5-ビニルピリジン、
2-イソプロペニルピリジン、2-ビニルキノリン、3-ビニ
ルイソキノリン、N-ビニルカルバゾール、N-ビニルピロ
リドンなどを挙げることができる。
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、テトラヒドロフ
タル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソ
クロトン酸、ノルボルネンジカルボン酸、ビシクロ[2,
2,1]ヘプト-2-エン-5,6-ジカルボン酸などの不飽和カ
ルボン酸、またはこれらの酸無水物あるいはこれらの誘
導体(例えば酸ハライド、アミド、イミド、エステルな
ど)が挙げられる。具体的な化合物の例としては、塩化
マレニル、マレニルイミド、無水マレイン酸、無水イタ
コン酸、無水シトラコン酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ビシクロ[2,2,1]ヘプト-2-エン-5,6-ジカルボン
酸無水物、マレイン酸ジメチル、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン
酸ジメチル、シトラコン酸ジエチル、テトラヒドロフタ
ル酸ジメチル、ビシクロ[2,2,1]ヘプト-2-エン-5,6-
ジカルボン酸ジメチル、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、メタクリル酸アミノ
エチルおよびメタクリル酸アミノプロピルなどを挙げる
ことができる。これらの中では、(メタ)アクリル酸、
無水マレイン酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、メタクリル酸アミノプ
ロピルが好ましい。
ビニル、プロピオン酸ビニル、n-酪酸ビニル、イソ酪酸
ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサ
ティック酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、p-t-ブチル安息香酸ビニル、サ
リチル酸ビニル、シクロヘキサンカルボン酸ビニルなど
を挙げることができる。
合体ゴム100重量部に対して、通常は、0.1〜10
0重量部、好ましくは0.5〜80重量部の量で使用さ
れる。
るいはアゾ化合物などを挙げることができる。有機過酸
化物の具体的な例としては、ジクミルパーオキサイド、
ジ-t-ブチルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t
-ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ビス
(t-ブチルパーオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(t-ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(t-ブチル
パーオキシ)バラレート、ベンゾイルパーオキサイド、t
-ブチルパーオキシベンゾエート、アセチルパーオキサ
イド、イソブチリルパーオキサイド、オクタノイルパー
オキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイド、3,5,5-トリメチルヘキサノイルパーオキ
サイドおよび2,4-ジクロロベンゾイルパーオキサイド、
m-トルイルパーオキサイドなどを挙げることができる。
また、アゾ化合物としてはアゾイソブチロニトリル、ジ
メチルアゾイソブチロニトリルなどを挙げることができ
る。
ン系共重合体ゴム100重量部に対して、一般には、
0.001〜10重量部の量で使用されることが望まし
い。ラジカル開始剤は、そのままエチレン系共重合体ゴ
ムおよび極性モノマーと混合して使用することもできる
が、このラジカル開始剤を少量の有機溶媒に溶解して使
用することもできる。ここで使用される有機溶媒として
は、ラジカル開始剤を溶解し得る有機溶媒であれば特に
限定することなく使用することができる。このような有
機溶媒としては、ベンゼン、トルエンおよびキシレンな
どの芳香族炭化水素溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、ノナンおよびデカンなどの脂肪族炭化水
素系溶媒;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンおよ
びデカヒドロナフタレンのようなの脂環族炭化水素系溶
媒;クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベ
ンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素およ
びテトラクロルエチレンなどの塩素化炭化水素;メタノ
ール、エタノール、n-プロパノール、iso-プロパノー
ル、n-ブタノール、sec-ブタノールおよびtert-ブタノ
ールなどのアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチル
ケトンおよびメチルイソブチルケトンなどのケトン系溶
媒;酢酸エチルおよびジメチルフタレートなどのエステ
ル系溶媒;ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジ-n
-アミルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキシ
アニソールのようなエーテル系溶媒を挙げることができ
る。
ゴムをグラフト変性するに際して、還元性物質を用いて
もよい。還元性物質は、得られるグラフト変性エチレン
系共重合体ゴムにおけるグラフト量を向上させる作用を
有する。
ロムイオン、コバルトイオン、ニッケルイオン、パラジ
ウムイオン、亜硫酸塩、ヒドロキシルアミン、ヒドラジ
ンなどのほか、−SH、SO3H、−NHNH2、−CO
CH(OH)−などの基を含む化合物が挙げられる。
は、塩化第一鉄、重クロム酸カリウム、塩化コバルト、
ナフテン酸コバルト、塩化パラジウム、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、N,N-ジメチルアニリン、ヒド
ラジン、エチルメルカプタン、ベンゼンスルホン酸、p-
トルエンスルホン酸などが挙げられる。
重合体ゴム100重量部に対して、通常は、0.001
〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部の量で使用さ
れる。エチレン系共重合体ゴムのグラフト変性は、従来
公知の方法で行うことができ、例えばエチレン系共重合
体ゴムを有機溶媒に溶解し、次いで極性モノマーおよび
ラジカル開始剤などを溶液に加え、70〜200℃、好
ましくは80〜190℃の温度で、0.5〜15時間、
好ましくは1〜10時間反応させることにより行われ
る。
る際に用いられる有機溶媒は、エチレン系共重合体ゴム
を溶解し得る有機溶媒であれば特に限定することなく使
用することができる。
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒
などが挙げられる。
エチレン系共重合体ゴムと極性モノマーとを反応させ
て、グラフト変性エチレン系共重合体ゴムを製造するこ
とができる。反応温度は、通常エチレン系共重合体ゴム
の融点以上、具体的には120〜250℃の範囲であ
る。このような温度条件下における反応時間は、通常
0.5〜10分間である。
チレン系共重合体ゴム中における極性モノマーから誘導
されるグラフト基のグラフト量は、通常は0.1〜50
重量%、好ましくは0.2〜30重量%の範囲内にあ
る。
重合体ゴムは、金属および極性樹脂との接着性に優れ
る。また、該変性エチレン系共重合体ゴムを極性樹脂と
ブレンドすることにより、その耐衝撃性、低温耐衝撃性
を改良することができる。
チレン系ランダム共重合体)を成型して得られた成形体
では、その成形体表面への印刷性、塗装性に優れてい
る。また、ポリオレフィンにガラス繊維、無機化合物な
どの充填剤と共に該変性エチレン系共重合体ゴム(変性
エチレン系ランダム共重合体)をブレンドすることによ
り、充填剤の分散性が改良された樹脂組成物を得ること
ができる。このようにすれば、充填剤を配合する場合の
利点が保持され、しかも機械強度が向上した樹脂組成物
を得ることができる。
チレン系共重合体ゴムを含有する本発明に係るゴム組成
物は、加硫可能なゴム組成物であり(以下、加硫可能な
ゴム組成物ともいう)、未加硫のままでも用いることも
できるが、加硫物として用いるとより一層優れた特性を
発現することができる。
硫剤を使用して加熱する方法、あるいは加硫剤を用いず
に電子線を照射する方法により加硫することができる。
本発明に係る加硫可能なゴム組成物は、エチレン系共重
合体ゴムとともに目的に応じて他の成分を適宜含有する
ことができるが、エチレン系共重合体ゴムを、全ゴム組
成物中20重量%以上好ましくは25重量%以上の量で
含有していることが望ましい。ゴム組成物中におけるエ
チレン系共重合体ゴムの含有量がこの範囲にある場合
に、ゴム組成物としての良好な物性が発現する。
無機充填剤、軟化剤、酸化防止剤、耐光安定剤などの安
定剤、加工助剤、さらには発泡剤、発泡助剤などの発泡
系を構成する化合物、可塑剤、着色剤、発泡剤、難燃
剤、他のゴム配合剤などの種々の薬剤などを挙げること
ができる。他の成分は、用途に応じてその種類、含有量
が適宜選択されるが、これらのうちでも特に補強剤、無
機充填剤、軟化剤などを用いることが好ましく、以下
に、より具体的に示す。
MAF、HAF、ISAF、SAF、FT、MTなどの
カーボンブラック、これらカーボンブラックをシランカ
ップリング剤などで表面処理したもの、シリカ、活性化
炭酸カルシウム、微粉タルク、微粉ケイ酸などが挙げら
れる。
カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレーなど
が挙げられる。本発明に係るゴム組成物は、補強剤およ
び/または無機充填剤を、エチレン系共重合体ゴム10
0重量部に対して、通常300重量部以下、好ましくは
10〜300重量部、さらに好ましくは10〜200重
量部の量で含有することができる。
物からは、引張強度、引裂強度、耐摩耗性などの機械的
性質が向上された加硫ゴムが得られる。また無機充填剤
を上記のような量で配合すると、加硫ゴムの他の物性を
損なうことなく硬度を高くすることができ、またコスト
を引き下げることができる。
く用られ、具体的に、プロセスオイル、潤滑油、パラフ
ィン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリンな
どの石油系軟化剤、コールタール、コールタールピッチ
などのコールタール系軟化剤、ヒマシ油、アマニ油、ナ
タネ油、ヤシ油などの脂肪油系軟化剤、トール油、サ
ブ、蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ類、
リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、
ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛などの脂肪酸
および脂肪酸塩、石油樹脂、アタクチックポリプロピレ
ン、クマロンインデン樹脂などの合成高分子物質などが
用いられる。
く、特にプロセスオイルが好ましい。本発明に係るゴム
組成物は、上記のような軟化剤を、エチレン系共重合体
ゴム100重量部に対して通常200重量部以下、好ま
しくは10〜200重量部、さらに好ましくは10〜1
50重量部、特に好ましくは10〜100重量部の量で
含有することができる。
と材料寿命を長くすることができて好ましい。この酸化
防止剤としては、具体的に、フェニルナフチルアミン、
4,4'-(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミ
ン、N,N'-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミンなどの
芳香族第二アミン系安定剤、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチル
フェノール、テトラキス-[メチレン-3-(3',5'-ジ-t-ブ
チル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
などのフェノール系安定剤、ビス[2-メチル-4-(3-n-ア
ルキルチオプロピオニルオキシ)-5-t-ブチルフェニル]
スルフィドなどのチオエーテル系安定剤、2-メルカプト
ベンゾイミダゾールなどのベンゾイミダゾール系安定
剤、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケルなどのジチオ
カルバミン酸塩系安定剤、2,2,4-トリメチル-1,2- ジヒ
ドロキノリンの重合物などのキノリン系安定剤などが挙
げられる。これらは2種以上併用することもできる。
合体ゴム100重量部に対して、5重量部以下好ましく
は3重量部以下の量で適宜用いることができる。加工助剤 加工助剤としては、一般的に加工助剤としてゴムに配合
されるものを広く使用することができる。具体的には、
リシノール酸、ステアリン酸、パルチミン酸、ラウリン
酸などの酸、これら高級脂肪酸の塩たとえばステアリン
酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ムまたはエステル類などが挙げられる。
0重量部に対して、10重量部以下好ましくは5重量部
以下の量で適宜用いることができる。加硫剤 また本発明に係るゴム組成物を加熱により加硫する場合
には、ゴム組成物中に通常加硫剤、加硫促進剤、加硫助
剤などの加硫系を構成する化合物を配合する。
および有機過酸化物などを用いることができる。イオウ
の形態は特に限定されず、たとえば粉末イオウ、沈降イ
オウ、コロイドイオウ、表面処理イオウ、不溶性イオウ
などを用いるこができる。
化イオウ、二塩化イオウ、高分子多硫化物、モルホリン
ジスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド、テト
ラメチルチウラムジスルフィド、ジメチルジチオカルバ
ミン酸セレンなどが挙げられる。
ジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイ
ド、ジ-t-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロヘ
キサン、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-アミル
パーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパー
オキシン)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5-ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-
ブチルパーオキシ)-ヘキサン、α,α'-ビス(t-ブチ
ルパーオキシ-m-イソプロピル)ベンゼン、t-ブチルヒ
ドロパーオキサイドなどのアルキルパーオキサイド類、
t-ブチルパーオキシアセテート、t-ブチルパーオキシイ
ソブチレート、t-ブチルパーオキシピバレート、t-ブチ
ルパーオキシマレイン酸、t-ブチルパーオキシネオデカ
ノエート、t-ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t-ブ
チルパーオキシフタレートなどのパーオキシエステル
類、ジシクロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパ
ーオキサイド類が挙げられる。これらは2種以上組合わ
せて用いてもよい。
0℃〜200℃である有機過酸化物が好ましく、具体的
にジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイ
ド、ジ-t-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロヘ
キサン、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-アミル
パーオキサイド、t-ブチルヒドロパーオキサイドなどが
好ましい。
ちでも、イオウまたはイオウ系化合物、特にイオウを用
いると優れた特性のゴム組成物を得ることができるため
好ましい。
るときには、エチレン系共重合体ゴム100重量部に対
して、0.1〜10重量部好ましくは0.5〜5重量部の
量で用いることができる。
は、エチレン系共重合体ゴム100グラムに対して、
0.0003〜0.05モル好ましくは0.001〜0.0
3モルの量で用いることができる。
合には、加硫促進剤を併用することが好ましい。
ヘキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド(CB
S)、N-オキシジエチレン-2-ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド、N,N-ジイソプロピル-2-ベンゾチアゾール
スルフェンアミドなどのスルフェンアミド系化合物、2-
メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、2-(2,4-ジニ
トロフェニル)メルカプトベンゾチアゾール、2-(2,6-
ジエチル-4-モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベ
ンゾチアジルジスルフィドなどのチアゾール系化合物、
ジフェニルグアニジン、トリフェニルグアニジン、ジオ
ルソニトリルグアニジン、オルソニトリルバイグアナイ
ド、ジフェニルグアニジンフタレートなどのグアニジン
化合物、アセトアルデヒド−アニリン反応物、ブチルア
ルデヒド−アニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミ
ン、アセトアルデヒドアンモニアなどのアルデヒドアミ
ンまたはアルデヒド−アンモニア系化合物、2-メルカプ
トイミダゾリンなどのイミダゾリン系化合物、チオカル
バニリド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユリア、
トリメチルチオユリア、ジオルソトリルチオユリアなど
のチオユリア系化合物、テトラメチルチウラムモノスル
フィド、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMT
D)、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチ
ルチウラムジスルフィド、ペンタメチレンチウラムテト
ラスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフ
ィド(DPTT)などのチウラム系化合物、ジメチルジ
チオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜
鉛、ジ-n-ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェ
ニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウ
ム、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジチ
オカルバミン酸テルルなどのジチオ酸塩系化合物、ジブ
チルキサントゲン酸亜鉛などのザンテート系化合物、亜
鉛華などが挙げられる。
重合体ゴム100重量部に対して、0.1〜20重量部
好ましくは0.2〜10重量部の量で用いることが望ま
しい。加硫助剤(多官能性モノマー) また加硫剤として有機過酸化物を用いる場合には、加硫
助剤(多官能性モノマー)を有機過酸化物1モルに対し
て0.5〜2モル好ましくはほぼ等モルの量で併用する
ことが好ましい。
p-キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系化合物、
トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレートなどの(メタ)アクリレ
ート系化合物、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌ
レートなどのアリル系化合物、m-フェニレンビスマレイ
ミドなどのマレイミド系化合物、ジビニルベンゼンなど
が挙げられる。
泡系を構成する化合物を含有する場合には、発泡成形す
ることができる。
する際に用いられる発泡剤を広く使用することができ、
具体的には、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭
酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウ
ムなどの無機発泡剤、N,N'-ジメチル-N,N'-ジニトロソ
テレフタルアミド、N,N'-ジニトロソペンタメチレンテ
トラミンなどのニトロソ化合物、アゾジカルボンアミ
ド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシル
ニトリル、アゾジアミノベンゼン、バリウムアゾジカル
ボキシレートなどのアゾ化合物、ベンゼンスルホニルヒ
ドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、p,p'-オキ
シビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニル
スルホン-3,3'-ジスルホニルヒドラジドなどのスルホニ
ルヒドラジド化合物、カルシウムアジド、4,4-ジフェニ
ルジスルホニルアジド、p-トルエンスルホルニルアジド
などのアジド化合物が挙げられる。
化合物、アジド化合物が好ましい。発泡剤は、エチレン
系共重合体ゴム100重量部に対して、0.5〜30重
量部好ましくは1〜20重量部の量で用いることができ
る。このような量で発泡剤を含有するゴム組成物から
は、見かけ比重0.03〜0.8g/cm3 の発泡体を製造
することができる。
もでき、発泡助剤を併用すると、発泡剤の分解温度の低
下、分解促進、気泡の均一化などの効果がある。このよ
うな発泡助剤としては、サリチル酸、フタル酸、ステア
リン酸、しゅう酸などの有機酸、尿素またはその誘導体
などが挙げられる。
0重量部に対して0.01〜10重量部好ましくは0.1
〜5重量部の量で用いることができる。他のゴム 本発明に係るゴム組成物は、本発明の目的を損なわない
範囲で、公知の他のゴムを含んでいてもよい。
(NR)、イソプレンゴム(IR)などのイソプレン系
ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレン- ブタジエン
ゴム(SBR)、アクリロニトリル- ブタジエンゴム
(NBR)、クロロプレンゴム(CR)などの共役ジエ
ン系ゴムを挙げることができる。
ン系共重合ゴムを用いることもでき、たとえばエチレン
・プロピレンランダム共重合体(EPR)、前記のエチ
レン系共重合体ゴム以外のエチレン・α-オレフィン・
ポリエン共重合体、例えばEPDMなどを用いることが
できる。
チレン系共重合体ゴムおよび上記のような他の成分か
ら、一般的なゴム配合物の調製方法によって調製するこ
とができる。たとえばバンバリーミキサー、ニーダー、
インターミックスのようなインターナルミキサー類を用
いて、エチレン系共重合体ゴムおよび他の成分を、80
〜170℃の温度で3〜10分間混練した後、必要に応
じて加硫剤、加硫促進剤または加硫助剤などを加えて、
オープンロールなどのロ−ル類あるいはニーダーを用い
て、ロール温度40〜80℃で5〜30分間混練した
後、分出しすることにより調製することができる。この
ようにして通常リボン状またはシート状のゴム組成物
(配合ゴム)が得られる。上記のインターナルミキサー
類での混練温度が低い場合には、加硫剤、加硫促進剤、
発泡剤などを同時に混練することもできる。
硫物(加硫ゴム)は、上記のような未加硫のゴム組成物
を、通常、押出成形機、カレンダーロール、プレス、イ
ンジェクション成形機、トランスファー成形機など種々
の成形法よって所望形状に予備成形し、成形と同時にま
たは成形物を加硫槽内に導入して加熱するか、あるいは
電子線を照射することにより加硫して得ることができ
る。
には、熱空気、ガラスビーズ流動床、UHF(極超短波
電磁波)、スチーム、LCM(熱溶融塩槽)などの加熱
形態の加熱槽を用いて、150〜270℃の温度で1〜
30分間加熱することが好ましい。
加硫する場合は、予備成形されたゴム組成物に、0.1
〜10MeV、好ましくは0.3〜2MeVのエネルギ
ーを有する電子線を、吸収線量が0.5〜35Mra
d、好ましくは0.5〜10Mradになるように照射
すればよい。
く、また金型を用いないでもよい。金型を用いない場合
には、ゴム組成物は通常連続的に成形・加硫される。上
記のように成形・加硫された加硫ゴムは、ウェザースト
リップ、ドアーグラスランチャンネル、窓枠、ラジエー
タホース、ブレーキ部品、ワイパーブレードなどの自動
車工業部品、ゴムロール、ベルト、パッキン、ホースな
どの工業用ゴム製品、アノ−ドキャップ、グロメットな
どの電気絶縁材、建築用ガスケット、土木用シートなど
の土木建材用品、ゴム引布などの用途に用いることがで
きる。
泡させて得られる加硫発泡体は、断熱材、クッション
材、シーリング材などの用途に用いることができる。以
下に前記の分岐状ポリエン[Ib](分岐状トリエンま
たはテトラエン[Ib])の製造方法について詳説す
る。
ンの内で、p=1、q=0である分岐状トリエンまたは
テトラエン[Ib]は、通常、エチレンと下記式[H−
1a]で示される共役ジエン化合物[H−1a]とを反応
させることにより合成される。
R5〜R9は、前記式[H−1]の場合に同じ。) なおエチレンと上記式[H−1a]で示される共役ジエ
ン化合物との反応の際に副生することのある下記式[H
−1b]で示される鎖状ポリエンは、通常、蒸留によっ
て分離することができる。ただし、両者を分離すること
なく、重合に供することもできる。
R5〜R9は、前記式[H−1a]の場合に同じ。) さらに具体的に説明すると、本発明で用いられる分岐状
ポリエン[Ib]は、例えば、下記式[I-a]で示され
る共役ジエンを有する化合物(以下共役ジエン化合物
[I-a]ともいう)とエチレンとを反応させることによ
り製造することができる。
〜6の整数であり、R7は炭素数1〜5のアルキル基で
あり、R8およびR9はそれぞれ独立して水素原子または
炭素数1〜5のアルキル基である。) 上記のような炭素数1〜5のアルキル基としては、メチ
ル基など前記式[Ib]の場合と同様な基が挙げられ
る。
ン化合物としては、具体的にたとえば、下記(1)〜
(24)に例示するような化合物が挙げられる。 (1):3-メチレン-1,5-ヘプタジエン、(2):6-メ
チル-3-メチレン-1,5-ヘプタジエン、(3):6-メチル
-3-メチレン-1,5-オクタジエン、(4):6-エチル-3-
メチレン-1,5-オクタジエン、(5):5,6-ジメチル-3-
メチレン-1,5-ヘプタジエン、(6):5,6-ジメチル-3-
メチレン-1,5-オクタジエン、(7):3-メチレン-1,5-
ノナジエン、(8):6-メチル-3-メチレン-1,5-ノナジ
エン、(9):6-メチル-5-プロピル-3-メチレン-1,5-
ヘプタジエン、(10):3-メチレン-1,6-オクタジエ
ン、(11):7-メチル-3-メチレン-1,6-オクタジエ
ン、(12):3-メチレン-1,6-デカジエン、(1
3):7-メチル-3-メチレン-1,6-デカジエン、(1
4):6,7-ジメチル-3-メチレン-1,6-オクタジエン、
(15):6,7-ジメチル-3-メチレン-1,6-ノナジエン、
(16):6,7-ジメチル-3-メチレン-1,6-デカジエン、
(17):7-メチル-6-エチル-3-メチレン-1,6-デカジ
エン、(18):6,7-ジエチル-3-メチレン-1,6-ノナジ
エン、(19):8-メチル-3-メチレン-1,7-ノナジエ
ン、(20):7,8-ジメチル-3-メチレン-1,7-ノナジエ
ン、(21):9-メチル-3-メチレン-1,8-デカジエン、
(22):8,9-ジメチル-3-メチレン-1,8-デカジエン、
(23):10-メチル-3-メチレン-1,9-ウンデカジエ
ン、(24):9,10-ジメチル-3-メチレン-1,9-ウンデ
カジエン。
b]は、通常、トランス体とシス体との混合物として得
られるが、一方の立体異性体が単一物として得られるこ
ともある。分岐状ポリエン[Ib]の構造によっては、
蒸留によってトランス体とシス体とを分離することがで
きる。ただし、両者を分離することなく重合に供するこ
ともできる。
ともに一般式[I-b]で示される下記のような鎖状ポリ
エン化合物も副生することがある。
R9は式[I-a]の場合に同じ。) この副生物は、通常、蒸留によって分離することができ
る。ただし、副生物を分離することなく、重合に供する
こともできる。
エチレンとの反応は、共役ジエンを有する化合物[I-
a]によっても異なるが、通常50〜200℃好ましく
70〜150℃の温度で、エチレン圧0.5〜100kg
/cm2、好ましくは1〜100kg/cm2さらに好ましくは
5〜70kg/cm2 の圧力下に、0.5〜30時間行われ
る。エチレンは、反応容器に連続して加えてもよく、ま
た、間欠的に加えてもよい。
ガス雰囲気下で行ってもよい。また溶媒を使用しないで
この反応を行なうことができるが、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカ
ン、トリデカン、トルエン、キシレンなどの不活性な炭
化水素系溶媒の共存下にこの反応を行なうこともでき
る。
る。特にこの反応を、遷移金属化合物と有機アルミニウ
ム化合物とからなる触媒の存在下に行なうと、分岐状ポ
リエン[Ib]が効率よく得られる。
的に、鉄、ルテニウムなどの鉄族、コバルト、ロジウ
ム、イリジウムなどのコバルト族、ニッケル、パラジウ
ムなどのニッケル族から選ばれる遷移金属の塩化物、臭
化物、アセチルアセトナート塩、1,1,1,5,5,5-ヘキサフ
ルオロアセチルアセトナート塩、ジピバロイルメタン塩
などが挙げられる。これらのうち、コバルト、鉄、ニッ
ケル、ロジウム、パラジウムの化合物(塩化物)が好ま
しく、特にコバルト化合物(塩化物)が好ましく、最も
好ましくは塩化コバルトを挙げることができる。
金属塩化物)は、そのままでも触媒の調製のための反応
に用いることができるが、触媒の調製に際しては、この
遷移金属化合物に有機配位子が配位した遷移金属錯体と
して用いることが好ましい。すなわちこの遷移金属化合
物とともに遷移金属の配位子となりうる有機化合物(配
位化合物)を反応系に共存させるか、あるいは予め遷移
金属化合物と上記のような配位化合物とから遷移金属錯
体を形成して、触媒調製反応に使用するのが好ましい。
は、たとえば、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、
1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3-ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)ブタン、トリエチルホスフィン、トリ
ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、シクロオ
クタジエン、シクロオクタテトラエンなどが挙げられ
る。
位された錯体としては、[1,2-ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)エタン]コバルト(II)クロリド、[1,2-ビス(ジ
フェニルホスフィノ)エタン]ニッケル(II)クロリド、
ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)クロリド
などが好ましく用いられる。
述したようなものを用いることができ、トリエチルアル
ミニウムが好ましく用いられる。有機アルミニウム化合
物は、そのまま用いてもよく、またトルエン溶液あるい
はヘキサン溶液にして用いることもできる。
とエチレンとの反応においては、遷移金属化合物は、共
役ジエンを有する化合物[I-a]に対して、好ましくは
0.001〜10モル%の量で、特に好ましくは0.01
〜1モル%の量で用いられる。 また配位化合物は、遷
移金属化合物に対して、0〜20モル倍の量で用いられ
ることが好ましく、特に0.1〜5モル倍の量で用いら
れることが好ましい。
物に対して、1〜200モル倍の量で用いられることが
好ましく、特に3〜100モル倍の量で用いられること
が好ましい。
合物[I-a]とエチレンとを含む反応系において、上記
のような遷移金属化合物(または遷移金属錯体)と有機
アルミニウム化合物とをその場で反応させて調製しても
よいが、予め遷移金属化合物(または遷移金属錯体)と
有機アルミニウム化合物とを接触させて得られた反応生
成物を、触媒として用いることが好ましい。
下、前記反応溶剤と同じ溶剤中、例えばデカン中で遷移
金属化合物と配位化合物とを室温で混合した後、これに
有機アルミニウム化合物を加え、室温で攪拌することに
よって調製することができる。
二重結合が4個[換言すれば、式[H−1]においてR
9が−(CH2)n-CR10=R11R12のもの]である、本
発明で用いられる分岐状テトラエン[Ib’](分岐状
ポリエン[Ib’])は、例えば、上記エチレンと式
[I-a]で示される共役ジエン化合物との反応で、この
式[I-a]で示される共役ジエン化合物に代えて、例え
ば、下記式[I-aa]で示される共役ジエン化合物を用い
ればよい。
好ましくは1〜3の整数を示し、nは1〜5の整数を示
し、R7〜R11は、それぞれ独立して水素原子または炭
素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキル基を示し、R
12は、炭素数1〜5のアルキル基を示す。) なお、この反応の際には、特にエチレンを通常0.5〜
100kg/cm2、好ましくは1〜50kg/cm2の
圧力下に反応容器に加えることが望ましい。その他の条
件はエチレンと上記式[I-a]で示される共役ジエン化
合物との反応の場合と同様である。
[I-aa]との反応で、分岐状ポリエン[Ib’]と共
に、下記式[I-bb]で示される鎖状ポリエン化合物が副
生することがある。この場合には、該副生物は前記と同
様にして分離除去すればよい。ただし、副生物を分離せ
ずに、重合に供することもできる。
は上記式[I-aa]の場合に同じ。)
も加工性、成形性に優れ、加硫後は加硫ゴム強度等の機
械的特性に優れるようなエチレン系共重合体ゴムが得ら
れる。
特性を有するエチレン系共重合体ゴムを含有するゴム組
成物が得られる。また本発明によればこのようなエチレ
ン系共重合体ゴムの製造方法が提供される。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何等限
定されるものではない。
測定した。 [1]引張試験 加硫したチューブ状のスポンジの上部を長さ方向に、J
IS K 6301(1989年)に記載の3号型ダン
ベルで打ち抜いて試験片を得た。該試験片を用いて同じ
くJIS K 6301第3項に規定されている方法に
従い、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件
で引張試験を行い、引張破断点応力TBと引張破断点伸
びEBを測定した。 [2]比重測定 加硫したチューブ状スポンジの上部から20mm×20
mmの試験片を打ち抜き、表面の汚れをアルコールで拭
き取る。この試験片を25℃雰囲気下で自動比重計(東
洋精機製作所製:M−1型)に取り付け、空気中と純水
中の質量の差から比重測定を行った。 [3]圧縮永久歪試験 加硫したチューブ状スポンジを30mmに切断し、圧縮
永久歪測定金型に取り付ける。試験片の高さが荷重をか
ける前の高さの1/2になるよう圧縮し、金型ごと70
℃のギヤーオーブン中にセットして200時間熱処理し
た。次いで、30分間放冷後、試験片の高さを測定し以
下の計算式で圧縮永久歪を算出した。
し、形状保持率とした。
いて、スポンジゴムの上面の凹凸を数値化して表した。
実際には、上記のように得られたチューブ状スポンジゴ
ムを長さ50mmに切断し、抜き取り部分のうちで「最
高から10番目までの凸部分の高さの総和(h1)」か
ら、「最低から10番目までの凹部分の高さの総和(h
2)」を差し引いた値(h1−h2)を10で除して算出
した値を、スポンジゴムの表面粗度とした。
入れた50mlフラスコ中に、無水塩化コバルト(II)4
3mg(0.33ミリモル)、1,2-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)エタン263mg(0.66ミリモル)およ
び無水デカン23mlを入れ、25℃で2時間攪拌し
た。次いで25℃で、濃度1モル/リットルのトリエチ
ルアルミニウム/トルエン溶液 17ml(トリエチル
アルミニウム17ミリモル)を加えて2時間攪拌するこ
とにより触媒を調製した。
ン(EMN)の合成][p=1,q=0,f=1,g=
1、全ての炭素−炭素二重結合に隣接する炭素原子に直
接結合した水素原子の総数:15個]
オートクレーブ中に、アルゴン雰囲気下、7-メチル-3-
メチレン-1,6- オクタジエン(β−ミルセン)100g
(734ミリモル)と上記のように調製された触媒を全
量加えて密閉した。次いでオートクレーブにエチレンボ
ンベを直結して、エチレンを導入して、オートクレーブ
内を35kg/cm2 まで加圧した。次いで95℃に加熱し
て、消費されたエチレンを間欠的に5回追加して、合計
で15時間反応を行った。
ら開放し、得られた反応混合物を100mlの水中に注
いで有機層と水層とに分離した。分離された有機層を、
エバポレータで低沸点物を除去した後、20段の精密減
圧蒸留を行った。
率69%)。また反応副生物として、5,9-ジメチル-1,
4,8- デカトリエンが16g生成した(収率13%)。
上記で得られた4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン
(EMN)の分析結果を以下に示す。
析):m/z 164(M+分子イオンピーク)、14
9、123、95、69、41、27 (iii) 赤外線吸収スペクトル(ニート、cm-1) 吸収ピーク:3080、2975、2925、285
0、1670、1640、1440、1380、123
5、1110、995、910、830 (iv) 1H−NMRスペクトル(溶媒:CDCl3 ) 吸収ピークを下記に示す。
(DMUT)の合成 [p=0,q=1,f=1,g=2、全ての炭素−炭素
二重結合に隣接する炭素原子に直接結合した水素原子の
総数:17個]
ト及び温度計を備えた容量1リットルの三口フラスコの
中に、窒素雰囲気下で攪拌しながら、削り状マグネシウ
ム金属25.5g(1.05グラム原子)、無水ジエチ
ルエーテル200mlおよび触媒量の1,2−ジブロモ
エタンを入れ、その中に臭化アリル127g(1.05
モル)の無水ジエチルエーテル(200ml)溶液を少
量滴下した。
マグネシウム(グリニアール試薬)が生成し始めた後
に、無水ジエチルエーテル400mlをフラスコ内に追
加し、さらに残りの臭化アリルの無水ジエチルエーテル
溶液を氷浴下、5時間かけてフラスコ内に滴下し(フラ
スコ内部温度5℃以下)した。この臭化アリルの無水ジ
エチルエーテル溶液の滴下終了後、さらに0.5時間攪
拌を続けて、臭化アリルマグネシウム溶液を得た。
残存する不溶物をデカンテーションして除去し、窒素雰
囲気下の2リットル容量三口フラスコに移液した。この
ように臭化アリルマグネシウム溶液が入れられた三口フ
ラスコを氷浴で冷却しながら、このフラスコ内に、臭化
ゲラニル150g(0.69モル)の無水ジエチルエー
テル200ml溶液をフラスコ内部温度5℃以下に保持
しつつ2時間かけて滴下した。
の滴下終了後、さらに室温で8時間攪拌した。得られた
反応混合物を氷浴で冷やしながら、この反応混合物内に
飽和塩化アンモニウム水溶液を徐々に滴下し、さらにジ
エチルエーテルおよび水を加えて有機層と水層とに分液
した。
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた乾燥物
から溶媒を留去し、残査を減圧蒸留すると、目的物であ
る6,10−ジメチル−1,5,9−ウンデカトリエン
(DMUT)が104g得られた(収率85%、臭化ゲ
ラニル基準)。
−ウンデカトリエン(DMUT)の性状、および物性を
以下に示す。 (i) 性状:無色油状。 (ii) 沸 点:58−60℃/2mmHg。 (iii) MSスペクトル: 178(M+:分子イオンピー
ク)。 (iv) 1HNMRスペクトル(CDCl3溶液): δ1.64(6H,singlet) 1.70(3H,singlet) 2.1 (8H,multiplet) 5.0 (4H,multiplet) 5.8 (1H,multiplet)。 (v) IRスペクトル(neat, cm-1):3075, 2970,
2920, 2850, 1640, 1440, 1380, 1105, 995, 905。
ノナジエン(EMN)・5-エチリデン-2-ノルボルネ
ン(ENB)の四元共重合体(ゴム)の合成] 攪拌翼を
備えた容量2リットルの重合器を用いて、エチレンとプ
ロピレンと参考例1で合成した4-エチリデン-8-メチル-
1,7-ノナジエン(EMN)を主に含むEMN混合物(以
下EMNと記す)と5-エチリデン-2-ノルボルネン
(ENB)との四元共重合反応を行った。
に、脱水精製されたトルエンを毎時0.6リットルの量
で、(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリドのトルエン溶液(Zr:0.2ミリモ
ル/リットル)を毎時0.2リットルの量で、メチルア
ルミノキサン(MAO)のトルエン溶液(Al:50ミ
リモル/リットル)を毎時0.6リットルの量で、EM
NとNBDの混合トルエン溶液(EMNとNBDの合計
103.3ミリリットル/リットル、EMN/NBD=
30(体積比))を毎時0.6リットルの量で、それぞ
れ連続的に供給した。
ンを毎時100リットルの量で、プロピレンを毎時14
0リットルの量で、それぞれ連続的に供給した。この共
重合反応は、15℃でかつ、反応混合物の平均滞留時間
が30分(すなわち重合スケール1リットル)となるよ
うに行った。
部から抜き出し、メタノールを少量添加することにより
重合反応を停止させた。次いで、得られたポリマー溶液
を(上記重合反応を停止させるに必要なメタノール量に
比べて)大過剰のメタノール中に投入することにより、
ポリマーを析出させ、濾過により回収した。
00g当たり、「Irganox1010」(チバガイ
ギー製)30mgおよび「Mark329k」(旭電化
製)60mg]を混合した後、120℃で減圧下に一晩
乾燥した。
MN・NBD4元共重合体が毎時42gの量で得られ
た。得られた共重合体は、エチレン単位とプロピレン単
位とのモル比(エチレン単位/プロピレン単位)が7
1.8/28.2であり、EMN単位が得られた共重合
体中に0.71モル%の量で含有され、NBD単位が共
重合体中に0.14モル%の量で含有され、EMN単位
とNBD単位とのモル比(EMN単位/NBD単位)が
4.3であり、極限粘度〔η〕が2.7dl/gであ
り、ヨウ素価が10.9であった。[エチレン・プロピレン・EMN・NBD共重合体ゴム
組成物の調製] 次いで、上記のようにして得られたエチ
レン・プロピレン・EMN・NBD共重合体およびその
他の成分を表2に示すような配合量で用いた配合ゴム
(組成物)の加硫物を調製した。
N・NBD共重合体:100重量部、亜鉛華1号:5重
量部、ステアリン酸:1重量部、カーボンブラック[N
330,「シースト3」東海カーボン(株)製]:80
重量部、オイル[「サンセン4240」サンオイル
(株)製]:50重量部を、1.7リットルのバンバリ
ーミキサーを用いて混練した。
/B=50/50℃)を用いて加硫促進剤[加硫促進剤
A:商品名「ノクセラーTT」大内新興化学(株)製,
化合物名:テトラメチルチウラムジスルフィド:1.0
重量部と、加硫促進剤B:商品名「ノクセラーM」大内
新興化学(株)製:化合物名:2-メルカプトベンゾチ
アゾール:0.5重量部]、および硫黄:1.5重量部
を添加して混練し、配合ゴムを得た。
90(分))を測定したところ、加硫速度は、5.9と
なった。なお、加硫速度は、JSRキュラストメーター
3号(日本合成ゴム(株)社製)を用いて測定し、加硫
曲線から得られるトルクの最低値MLと最高値MHの差
をME(MH−ML=ME)とし、90%ME値に到達
する時間:T90(分)をもって評価した。
ゴムを160℃でT90(分)+5分の条件でプレス成
形し、加硫ゴム物性を測定したところ、100%モジュ
ラス(M100)は43となり、引張破断点応力(TB)は
149となり、引張破断点伸び(EB)は420とな
り、JIS A硬度(Hs)は66となった。
の物性は、JIS K6301に準拠して測定した。ま
た、共重合条件、重合結果を併せて表2に示す。
ステンレス製オートクレーブにヘキサンを0.9リット
ルの量で、4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナ
ジエン(EMN)50ミリリットルの量で、および5−
ビニル−2−ノルボルネン(VNB)を2ミリリットル
の量でそれぞれ装入し、さらに系内の圧力が40℃で
6.2kg/cm2−Gになるようにプロピレンを導入
した。次いで、エチレンを8kg/cm2−Gになるま
で導入した。
ブチルアルミニウム:1ミリモル、(1,3−ジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド:0.
003ミリモル、およびメチルアルミノキサン(MA
O):0.9ミリモル(アルミニウム原子換算)を窒素
で圧入することにより重合を開始した。
ことにより全圧を8kg/cm2−Gに保ち、40℃の
温度で40分間重合を行った。次いで、少量のエタノー
ルを系内に添加することにより重合を停止した後、未反
応のモノマーをパージした。
停止させるに必要なメタノール量に比べて)大過剰のメ
タノール中に投入することにより、ポリマーを析出させ
た。次いで、得られたポリマーを濾過により回収し、安
定剤[「Irganox1010」(チバガイギー製)
30mgおよび「Mark329K」(旭電化製)60
mg]をこのポリマーに混合した後、120℃で減圧下
に一晩乾燥した。
とのモル比(エチレン単位/プロピレン単位)が70.
8/29.2であり、得られた共重合体中に、EMN単
位が0.74モル%の量で含有され、VNB単位が0.
19モル%の量で含有され、EMN単位とVNB単位と
のモル比(EMN単位/VNB単位)が5.1であり、
極限粘度〔η〕が2.5dl/gであり、ヨウ素価が1
1.3であるエチレン・プロピレン・EMN・VNB共
重合体を73g得た。
に示すように変えた以外は、実施例2と同様の条件下で
共重合反応を実施した。
た、このようにして得られた四元共重合体を用いて、実
施例2と同様に加硫速度および加硫物性を評価した(実
施例3)ところ、加硫速度T90(分)は5.6とな
り、100%モジュラス(M100)は42となり、引張
破断点応力(TB)は159となり、引張破断点伸び
(EB)は430となり、JIS A硬度(Hs)は6
7となった。
み)。
ステンレス製オートクレーブにヘキサン0.3リット
ル、上記参考例1で得られた4−エチリデン−8−メチ
ル−1,7−ノナジエン(EMN)70ミリリットルお
よびノルボナジエン(NBD)1.5ミリリットルを装
入し、さらに系内の圧力が50℃で4.3kg/cm2
−Gになるように1−ブテンを導入した。次いで、エチ
レンを8kg/cm2−Gになるまで導入した。その
後、トリイソブチルアルミニウム1ミリモル、(1,3
−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド0.004ミリモルおよびメチルアルミノキサン
(MAO)1.2ミリモル(アルミニウム原子換算)を
窒素で圧入することにより重合を開始した。
ことにより全圧を8kg/cm2−Gに保ち、50℃で
30分間重合を行った。その後の操作(重合反応の停止
以降の操作)は実施例2と同様に行った。
とのモル比(エチレン単位/1−ブテン単位)が78.
5/21.5であり、EMN単位が共重合体中に0.9
8モル%の量で含有され、NBD単位が共重合体中に
0.16モル%の量で含有され、EMN単位とNBD単
位とのモル比(EMN単位/NBD単位)が6.0であ
り、極限粘度〔η〕が2.8dl/gであり、ヨウ素価
が14.1であるエチレン・プロピレン・EMN・NB
D共重合体を62g得た。
体(エチレン・プロピレン・EMN・NBD共重合体)
を用いて、実施例2と同様に加硫速度および加硫物性を
評価したところ、加硫速度T90(分)は5.5とな
り、100%モジュラス(M100)は41となり、引張
破断点応力(TB)は131となり、引張破断点伸び
(EB)は400となり、JIS A硬度(Hs)は6
7となった。
レス製オートクレーブにヘキサン0.7リットル、1−
オクテン0.3リットル、上記参考例1で得られた4−
エチリデン−8−メチル−1,7−ノナジエン(EM
N)25ミリリットルおよびノルボナジエン(NBD)
1ミリリットルを装入した。次いで、エチレンを8kg
/cm2−Gになるまで導入した。その後、トリイソブ
チルアルミニウム1ミリモルおよびrac−ジメチルシ
リレンビス{1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド0.002ミリモルと
メチルアルミノキサン0.6ミリモル(アルミニウム原
子換算)をトルエン中で予備混合したものを窒素で圧入
することにより重合を開始した。その後、エチレンのみ
を連続的に供給することにより全圧を8kg/cm2−
Gに保ち、50℃で20分間重合を行った。その後の操
作(重合反応の停止以降の操作)は実施例2と同様に行
った。
位とのモル比(エチレン単位/1-オクテン単位)が7
9.1/20.9であり、EMN単位が共重合体中に
1.2モル%の量で含有され、NBD単位が共重合体中
に0.28モル%の量で含有され、EMN単位とNBD
単位とのモル比(EMN単位/NBD単位)が4.2で
あり、極限粘度〔η〕が2.0dl/gであり、ヨウ素
価が12.7であるエチレン・プロピレン・EMN・N
BD共重合体を51g得た。
00モル%中に、エチレン含有量が70モル%で含有さ
れ、極限粘度[η]が2.6dl/gであり、ヨウ素価
が12のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−
ノルボルネン共重合体を公知の方法で合成した[触媒:
VO(OC2H5)Cl2/(C2H5)1.5AlC
l1.5]。
ピレン・EMN・NBD四元共重合体に代えて、このエ
チレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン共重合体を用いた以外は実施例1と同様にして未加硫
ゴム組成物を調製し、その加硫速度および加硫物性を評
価したところ、加硫速度T90(分)は11.7となり、
100%モジュラス(M100)は37となり、引張破断
点応力(TB)は179となり、引張破断点伸び(EB)
は450となり、JIS A硬度(Hs)は66となっ
た。
ン・プロピレン・EMN・NBD共重合体)およびその
他の成分を表5に示すような配合量で用いた配合ゴム
(組成物)の加硫物を調製した。
部、活性亜鉛華:5重量部、ステアリン酸:2重量部、
カーボンブラック:90重量部、パラフィン系オイル:
70重量部、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリ
ド:2重量部を1.7リットルのバンバリーミキサーを
用いて混練した。
50℃)を用いて上記のようにして得られた混練物に加
硫剤(硫黄)1.5重量部および表5に示す他の成分
[残余の成分である酸化カルシウム:5重量部、2-メル
カプトベンゾチアゾール:0.8重量部、2-(4'-モル
ホリノジチオ)ベンゾチアゾール:1.2重量部、ジブ
チルジチオカルバミン酸亜鉛:2重量部、エチレンチオ
尿素:1重量部、発泡剤のp,p'-オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド):3.5重量部]を添加して混
練し、配合ゴムを得た。
(内径10mm、肉厚1mm)を装着した60mm押出
機を用いてダイス温度80℃、シリンダー温度60℃の
条件で、押出して、チューブ状に成形した。この成形体
を220℃の熱空気加硫槽中で6分間加硫を行ってスポ
ンジゴムを得た。
たところ、引張破断点応力TBは24kgf/cm2とな
り、引張破断点伸びEBは250%となり、比重は0.
52g/cm3となり、圧縮永久歪は29%となり、形
状保持率は84%となり、表面粗度は6となった。
の配合組成を表5に示す。
EMN・NBD共重合体を比較例1で得られた共重合体
に変えた以外は、実施例7と同様にして配合ゴムを調製
し、次いでスポンジゴムを得た。
たところ、引張破断点応力TBは18kgf/cm2とな
り、引張破断点伸びEBは280%となり、比重は0.
42g/cm3となり、圧縮永久歪は44%となり、形
状保持率は58%となり、表面粗度は18となった。
Claims (29)
- 【請求項1】(i)エチレンと、(ii)炭素数3〜20のα
−オレフィンと、(iii)1分子中に1個のビニル基を有
する、少なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役トリ
エンまたはテトラエンと、(iv)1分子中に重合可能な二
重結合を2個有する非共役ポリエンと、のランダム共重
合体であって、(a)エチレンから導かれる単位(i)と、炭
素数3〜20のα-オレフィンから導かれる単位(ii)と
を、95/5〜40/60〔(i)/(ii)〕のモル比で含
有し、(b)1分子中に1個のビニル基を有する、少なく
とも1種の直鎖状または分岐状非共役トリエンまたはテ
トラエンから導かれる単位(iii)を0.1〜10モル%
の量で含有し、(c)1分子中に重合可能な二重結合を2
個有する非共役ポリエンから導かれる単位(iv)を0.0
2〜3モル%の量で含有し、(d)135℃デカリン中で
測定される極限粘度[η]が、0.1〜10dl/gの
範囲にあることを特徴とするエチレン系共重合体ゴム。 - 【請求項2】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエ
ンが、ビニル基に隣接した炭素原子に、1個の直鎖状ま
たは分岐状炭化水素基と2個の水素原子とが結合したも
のであることを特徴とする請求項1に記載のエチレン系
共重合体ゴム。 - 【請求項3】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエ
ンが下記式[H−1]で表され、上記(iii)非共役トリ
エンまたはテトラエンから誘導される構成単位が下記式
[H−2]で表されることを特徴とする請求項2に記載
のエチレン系共重合体ゴム: 【化1】 [式[H−1]中、pとqとは0または1であり(但し
pとqは同時に0ではない)、fは0〜5の整数であり
(但しpとqが1の場合fは0ではない)、gは1〜6
の整数であり、R1,R2,R3,R4,R5,R6およびR7は水
素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、R8は
炭素数1〜5のアルキル基であり、R9は水素原子、炭
素数1〜5のアルキル基または −(CH2)n−CR10
=CR11R12で表される基(ここで、nは1〜5の整数
であり、R10,R11は水素原子または炭素数1〜5のア
ルキル基であり、R12は炭素数1〜5のアルキル基であ
る)である(但し、pとqが1の場合、R9は水素原子
または炭素数1〜5のアルキル基である)。] 【化2】 [式[H−2]中、p、q、f、g、R1〜R9は、上記
式[H−1]の場合と同じ意味である。] - 【請求項4】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエ
ンが下記式[Ia]で表され、 上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が下記式[IIa]で表されることを特徴
とする請求項3に記載のエチレン系共重合体ゴム: 【化3】 [式[Ia]中、fは0〜5の整数であり、gは1〜6
の整数であり、R1,R2,R3,R4,R5,R6およびR7は水
素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、R8は
炭素数1〜5のアルキル基であり、R9は水素原子、炭
素数1〜5のアルキル基または −(CH2)n−CR10
=CR11R12で表される基(ここで、nは1〜5の整数
であり、R10,R11は水素原子または炭素数1〜5のア
ルキル基であり、R12は炭素数1〜5のアルキル基であ
る)である。] 【化4】 [式[IIa]中、f、g、R1〜R9は、上記式[I
a]の場合と同じ意味である。] - 【請求項5】上記式[Ia]および式[IIa]におい
て、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを特
徴とする請求項4に記載のエチレン系共重合体ゴム。 - 【請求項6】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエ
ンが下記式[Ib]で表され、上記(iii)非共役トリエ
ンまたはテトラエンから誘導される構成単位が下記式
[IIb]で表されることを特徴とする請求項3に記載
のエチレン系共重合体ゴム: 【化5】 [式[Ib]中、fは0〜5の整数であり、gは1〜6
の整数であり、R1,R2,R5,R6,R7は水素原子または
炭素数1〜5のアルキル基であり、R8は炭素数1〜5
のアルキル基であり、R9は水素原子、炭素数1〜5の
アルキル基または−(CH2)n−CR10=CR11R12で
表される基(ここで、nは1〜5の整数であり、R10,
R11は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であ
り、R12は炭素数1〜5のアルキル基である)であ
る。] 【化6】 [式[IIb]中、f、g、R1、R2、R5〜R9は式
[Ib]の場合と同じ意味である。] - 【請求項7】上記式[Ib]および式[IIb]におい
て、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを特徴
とする請求項6に記載のエチレン系共重合体ゴム。 - 【請求項8】上記(iii)非共役テトラエンが下記式[I
b']で表され、 上記(iii)非共役テトラエンから誘導される構成単位が
下記式[IIb']で表されることを特徴とする請求項
6に記載のエチレン系共重合体ゴム。 【化7】 [式[Ib']中、fは0〜5の整数であり、gは1〜
6の整数であり、R1,R2,R5,R6およびR7は水素原子
または炭素数1〜5のアルキル基であり、R8は炭素数
1〜5のアルキル基であり、nは1〜5の整数であり、
R10,R11は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基
であり、R12は炭素数1〜5のアルキル基である。] 【化8】 [式[IIb']中、f、g、R1、R2、R5〜R8、
n、R10〜R12は式[Ib']の場合と同じである。] - 【請求項9】上記式[Ib']および式[IIb']にお
いて、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを特
徴とする請求項8に記載のエチレン系共重合体ゴム。 - 【請求項10】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エンが下記式[Ic]で表され、 上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が下記式[IIc]で表されることを特徴
とする請求項6に記載のエチレン系共重合体ゴム: 【化9】 [式[Ic]中、fは0〜5の整数であり、gは1〜6
の整数であり、R1,R2,R5,R6およびR7は水素原子ま
たは炭素数1〜5のアルキル基であり、R8は炭素数1
〜5のアルキル基であり、R9は水素原子または炭素数
1〜5のアルキル基である。] 【化10】 [式[IIc]中、f、g、R1、R2、R5〜R9は、式
[Ic]の場合と同じ意味である。] - 【請求項11】上記式[Ic]および式[IIc]にお
いて、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを特
徴とする請求項10に記載のエチレン系共重合体ゴム。 - 【請求項12】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エン中の全ての炭素−炭素二重結合に隣接する炭素原子
に直接結合した水素原子の総数が、9〜33個であるこ
とを特徴とする請求項1〜11の何れかの項に記載のエ
チレン系共重合体ゴム。 - 【請求項13】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エン中の全ての炭素−炭素二重結合に隣接する炭素原子
に直接結合した水素原子の総数が、12〜33個である
ことを特徴とする請求項1〜11の何れかの項に記載の
エチレン系共重合体ゴム。 - 【請求項14】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エン中の全ての炭素−炭素二重結合に隣接する炭素原子
に直接結合した水素原子の総数が、14〜33個である
ことを特徴とする請求項1〜11の何れかの項に記載の
エチレン系共重合体ゴム。 - 【請求項15】(i) エチレンと、(ii)炭素数3〜20の
α−オレフィンと、(iii) 1分子中に1個のビニル基を
有する、少なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役ト
リエンまたはテトラエンと、(iv)1分子中に重合可能な
二重結合を2個有する非共役ポリエンとを、遷移金属化
合物(イ)と、有機アルミニウム化合物および/またはイ
オン化イオン性化合物(ロ)と、から形成される触媒の存
在下に共重合させて、(i) エチレンと、(ii)炭素数3〜
20のα−オレフィンと、(iii)1分子中に1個のビニ
ル基を有する、少なくとも1種の直鎖状または分岐状非
共役トリエンまたはテトラエンと、(iv)1分子中に重合
可能な二重結合を2個有する非共役ポリエンと、のラン
ダム共重合体であり、(a)エチレンから導かれる単位(i)
と、炭素数3〜20のα-オレフィンから導かれる単位
(ii)とを、95/5〜40/60〔(i)/(ii)〕のモル
比で含有し、(b)1分子中に1個のビニル基を有する、
少なくとも1種の直鎖状または分岐状非共役トリエンま
たはテトラエンから導かれる単位(iii)を0.1〜10
モル%の量で含有し、(c)1分子中に重合可能な二重結
合を2個有する非共役ポリエンから導かれる単位(iv)を
0.02〜3モル%の量で含有し、(d)135℃デカリ
ン中で測定される極限粘度[η]が、0.1〜10dl
/gであるエチレン系共重合体ゴムを得ることを特徴と
するエチレン系共重合体ゴムの製造方法。 - 【請求項16】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エンが、ビニル基に隣接した炭素原子に、1個のビニル
基以外の直鎖状または分岐状炭化水素基と2個の水素原
子とが結合したものであり、 上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が、ポリマー主鎖に隣接した炭素原子に、
1個の直鎖状または分岐状炭化水素基と、2個の水素原
子とが結合したものであることを特徴とする請求項15
に記載のエチレン系共重合体ゴムの製造方法。 - 【請求項17】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エンが上記式[H−1]で表され、 上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が上記式[H−2]で表されることを特徴
とする請求項16に記載のエチレン系共重合体ゴムの製
造方法。 - 【請求項18】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エンが上記式[Ia]で表され、 上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が上記式[IIa]で表されることを特徴
とする請求項16に記載のエチレン系共重合体ゴムの製
造方法。 - 【請求項19】上記式[Ia]および式[IIa]にお
いて、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを
特徴とする請求項18に記載のエチレン系共重合体ゴム
の製造方法。 - 【請求項20】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エンが上記式[Ib]で表され、上記(iii)非共役トリ
エンまたはテトラエンから誘導される構成単位が上記式
[IIb]で表されることを特徴とする請求項16に記
載のエチレン系共重合体ゴムの製造方法。 - 【請求項21】上記式[Ib]および式[IIb]にお
いて、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを特
徴とする請求項20に記載のエチレン系共重合体ゴムの
製造方法。 - 【請求項22】上記(iii)非共役テトラエンが上記式
[Ib']で表され、 上記(iii)非共役テトラエンから誘導される構成単位が
上記式[IIb']で表されることを特徴とする請求項
16に記載のエチレン系共重合体ゴムの製造方法。 - 【請求項23】上記式[Ib']および式[IIb']に
おいて、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを
特徴とする請求項22に記載のエチレン系共重合体ゴム
の製造方法。 - 【請求項24】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エンが上記式[Ic]で表され、 上記(iii)非共役トリエンまたはテトラエンから誘導さ
れる構成単位が上記式[IIc]で表されることを特徴
とする請求項16に記載のエチレン系共重合体ゴムの製
造方法。 - 【請求項25】上記式[Ic]および式[IIc]にお
いて、R1,R2,R5,R6が全て水素原子であることを特
徴とする請求項24に記載のエチレン系共重合体ゴムの
製造方法。 - 【請求項26】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エン中の全ての炭素−炭素二重結合に隣接する炭素原子
に直接結合した水素原子の総数が、9〜33個であるこ
とを特徴とする請求項15〜25の何れかの項に記載の
エチレン系共重合体ゴムの製造方法。 - 【請求項27】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エン中の全ての炭素−炭素二重結合に隣接する炭素原子
に直接結合した水素原子の総数が、12〜33個である
ことを特徴とする請求項15〜25の何れかの項に記載
のエチレン系共重合体ゴムの製造方法。 - 【請求項28】上記(iii)非共役トリエンまたはテトラ
エン中の全ての炭素−炭素二重結合に隣接する炭素原子
に直接結合した水素原子の総数が、14〜33個である
ことを特徴とする請求項15〜25の何れかの項に記載
のエチレン系共重合体ゴムの製造方法。 - 【請求項29】請求項1〜14のいずれかに記載のエチ
レン系共重合体ゴムと、 下記(a)、(b)、(c)の内の少なくとも1種以上の成分
と、 が含まれていることを特徴とするゴム組成物: (a)該エチレン系共重合体ゴム100重量部に対して3
00重量部以下の量の補強剤、(b)該エチレン系共重合
体ゴム100重量部に対して200重量部以下の量の軟
化剤、(c)加硫剤。
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