JPH0947826A - 打抜き加工方法 - Google Patents

打抜き加工方法

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JPH0947826A
JPH0947826A JP7214065A JP21406595A JPH0947826A JP H0947826 A JPH0947826 A JP H0947826A JP 7214065 A JP7214065 A JP 7214065A JP 21406595 A JP21406595 A JP 21406595A JP H0947826 A JPH0947826 A JP H0947826A
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punching
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Kazunori Senoo
和徳 妹尾
Toshio Yuhara
利雄 湯原
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TAISEI KOGYOSHO KK
Jidosha Kiki Co Ltd
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TAISEI KOGYOSHO KK
Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パンチ18およびダイ8の強度の弱い部分への
負荷をなくす。 【解決手段】ダイ8は上面8bが平坦であり、内部孔8
aがほぼ半周ずつの大径部8abと小径部8aaから成
っている。このダイ内で昇降するノックアウト10は、
外面がダイの孔の内面と一致する大径部10cbと小径
部10caとを有し、上端のワーク支持面10aは、鉛
直方向に対して傾斜している。上方のパンチ18は、下
側加工面18aがノックアウトとのワーク支持面と同一
の傾斜を有し、外周面の形状は、ダイの内面の形状に一
致している。ダイの小径部の上端は直角の刃先部8cを
構成し、パンチの小径部の下端は鈍角の刃先部18bを
構成しており、これら両刃先部8c,18bでワーク1
2の剪断を行なう。ダイおよびパンチの鋭角の刃先部は
剪断加工に使用しないので、刃先部を破損したり傷つけ
るおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打抜き加工方法に係
り、特に、エキゾーストブレーキに用いられるバルブプ
レート等のように、その両面に対し外周面が傾斜した形
状を有するプレートを剪断により成形する打抜き加工方
法に関するものである。
【0002】エキゾーストブレーキは、エンジンの排気
管内に回転可能に配置したバルブプレートを回転させる
ことにより排気管内の排気通路の開閉を行なうようにな
っており、上記バルブプレートは、排気管の軸線に対し
て傾斜した状態でその排気ガス通路を閉じるようになっ
ている。従って、上記バルブプレートは、実開平3−5
947、実開平3−25831等に示すように、円形の
プレートの外周面が、このプレートの両面に対して傾斜
した形状を有している。
【0003】
【従来の技術】図10は、上記エキゾーストブレーキの
バルブプレートのように両面に対して傾斜した外周面を
有するプレートを打抜き加工により成形する従来の装置
を示すもので、この図により、従来のパンチ金型の構成
および打抜き加工方法について説明する。下型102
は、ダイホルダ104上にダイスペーサ106を介して
固定されたダイ108と、このダイ108の円形の孔1
08a内に昇降可能に嵌合されたノックアウト110と
を備えている。ダイ108は、鉛直方向に対して、上述
のバルブプレートの両面と外周面とのなす角度に一致す
る傾斜を有する刃先部108cが、孔108aの上端面
の全周に渡って設けられている。従って、この傾斜した
刃先部108cの上方に位置する部分108ca(図の
右側)は鈍角であり、下方に位置する部分108cbは
鋭角になっている。
【0004】また、上記ノックアウト110は、上端の
ワーク112を支持する面110aが、上記ダイ108
の刃先部108cの傾斜と等しい角度の傾斜を有してい
る。このノックアウト110は、底部側に固定されたロ
ッド114を介して図示しないエアシリンダに接続され
ており、エアシリンダに供給される弱いエア圧によって
常時上方に付勢されている。ノックアウト110の外周
には大径のストッパ部110bが設けられ、ダイ108
の下面に当たることにより上昇限を規制されており、こ
の最も上昇した位置で、上記ワーク支持面110aがダ
イ108の刃先部108cと同一の平面内に位置するよ
うになっている。
【0005】一方、上型115は、機械に連結されて上
下動するパンチホルダ116に固定されたパンチ118
と、このパンチ118の外周に嵌合され、ガイド120
を介して相対的に上下動可能なストリッパ122とを備
えている。パンチ118は、上記ダイ108の刃先部1
08cおよびノックアウト110のワーク支持面110
aの傾斜と一致する傾斜の加工面118aを有してお
り、この加工面118aの外周側の全周に渡って刃先部
118bが設けられている。この刃先部118bは、上
方に位置する部分118ba(図10の右側)が鈍角で
あり、下方に位置する部分118bb(図10の左側)
が鋭角になっている。パンチ118の外径は、ダイ10
8の孔108aの内径よりも僅かに小さくなっており、
下降してワーク112を打抜く際に、ダイ108内に挿
入されると、ダイ108の孔108aの内周面との間に
僅かなクリアランスが形成される。
【0006】また、パンチ118の外周に嵌合されてい
るストリッパ122は、パンチ118の傾斜した加工面
118aに対し、パンチ118の刃先部118bの鈍角
部118ba(図10の右側)の外側に位置する部分
と、鋭角部118bb(図10の左側)の外側に位置す
る部分とがともに同一の傾斜面上にある。また、上記鈍
角部118ba側に位置する部分には、ダイ108およ
びノックアウト110上に配置されたワーク112に干
渉しないように大径の凹部122bが形成されている。
このストリッパ122の内面に形成された凹部122b
の上方の段部122cによって、打抜き加工の終了後パ
ンチ118が上昇する際に、パンチ118の外周に嵌着
しているスクラップを掻き落すようになっている。な
お、この従来の装置では、打抜き加工を行なう際にパン
チ118とダイ108とが芯ずれをおこすことを防止す
るために、パンチホルダ116の昇降はガイドポスト1
30によって案内されるようになっている。
【0007】上記構成に係る従来の打抜き装置により、
エキゾーストブレーキのバルブプレートのような傾斜し
た切り口を有するプレートを剪断加工する場合は、先
ず、上昇端にあるノックアウト110とダイ108との
上に、円形のプレート状のワーク112を配置する。こ
のワーク112は、プレートの両面と外周面とのなす角
度が直角の一般的な円形プレートである。ワーク112
は、中央部付近に小孔110dが形成されており、ノッ
クアウト110の支持面110a上に埋込まれた固定用
ピン113により位置決めされる。ワーク112はノッ
クアウト110のワーク支持面110aの表面積よりも
大きい面積を有しており、ワーク支持面110a上に固
定された状態で全周が周囲のダイ108側にはみ出して
いる(図10の2点鎖線を参照)。この状態でパンチホ
ルダ116とともにパンチ118を下降させる。パンチ
118が下降してワーク112に当たり、このワーク1
12をダイ108内に押込みつつ、パンチ118の刃先
部118bとダイ108の刃先部108cとによってワ
ーク112の外周を全周に渡って剪断し所望の形状を得
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
ダイ108およびパンチ118とも全周に渡る刃先部1
08c,118bを有しており、しかも、これらの刃先
部108c,118bがパンチ118の移動する方向
(鉛直方向)に対し傾斜しているので、両者ともに刃先
部108c,118bに鋭角の部分108cb,118
bbを有している。このような鋭角の刃先部108c
b,118bbは鈍角ないし直角の刃先部よりも強度が
低いので、繰り返しの使用により、歯こぼれや破損を生
ずるおそれがあった。
【0009】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、ダイおよびパンチの鈍角ないしは直角の部分に刃
先部を形成し、この部分だけを用いて打抜き加工を行な
い、鋭角の部分は、打抜き加工に使用しないようにし
て、刃先部の破損あるいは歯こぼれが起こることを防止
するようにした打抜き加工方法を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る打抜き加工
方法は、プレート状のワークの外周面を、このワークの
両面に対して傾斜させて打抜くものであって、ダイに設
けられた刃先部とパンチに設けられた刃先部の少なくと
もいずれか一方を傾斜させ、これらダイおよびパンチの
鋭角部以外の刃先部、すなわち直角あるいは鈍角の刃先
部を使用して打抜き加工を行ない、その後、ワークを回
転させ、さらに、ダイおよびパンチの鋭角部以外の直角
の刃先部あるいは鈍角の刃先部によって打抜き加工を繰
返すことにより、プレート状のワークの外周面全体を傾
斜させて打抜くようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る打抜き
加工方法の実施に用いるプレス金型の実施の形態の一例
を示す縦断面図、図2はその構成部品を分離して示す斜
視図であり、先ず、図1により概略の構成を説明する。
この装置の下型(全体として符号2で示す)は、ダイホ
ルダ4上に配置されたダイスペーサ6を介して固定され
たダイ8と、このダイ8の内部の孔8a内に昇降自在に
嵌合されたノックアウト10とを備えている。ノックア
ウト10の上面(ワーク支持面)10aは、エキゾース
トブレーキのバルブプレート等に用いられる外周面が側
面に対して傾斜したプレートの、側面と外面とのなす角
度と等しい傾斜を有している。このノックアウト10の
ワーク支持面10a上には、複数の固定ピン13が埋込
まれており、この支持面10a上に載せられたワーク1
2が移動しないように固定して支持する。
【0012】一方、上記ダイ8の上面8bは水平になっ
ており、ノックアウト10が嵌合している内部孔8aの
上端縁のうち、ノックアウト10の上部側が位置してい
る半周(図1の右側)に渡って、半円弧状の刃先部8c
が設けられている。ノックアウト10は、上記従来の装
置と同様に、底部に固定されたロッド14を介して図示
しないエアシリンダに連結されており、このシリンダ内
に導入される弱いエア圧力によって常時上方へ付勢さ
れ、下部外周に形成された大径のストッパ部10bがダ
イ8の下面8dに当たって停止している。ノックアウト
10は、このように停止している状態では、少なくとも
図1の右側半分はダイ8の上面8bよりも上方へ突出し
ている。
【0013】上記装置の上型(全体として符号15で示
す)は、図示しない駆動手段に連結されて上下動するパ
ンチホルダ16に固定されたパンチ18と、このパンチ
18の外周に嵌合され、ロッド20に案内されてパンチ
18に対し相対的に昇降可能なストリッパ22とを備え
ている。パンチ18は、上記ノックアウト10の外周面
の形状とほぼ一致する外形、すなわち、ダイ8の孔8a
の内周面の形状とほぼ一致する外形を有しており、下降
時には、ワーク12を支持しているノックアウト10を
押し下げつつダイ8の孔8aの内部に嵌入するようにな
っている。パンチの下側加工面18aは、上記ノックア
ウト10のワーク支持面10aと同一の傾斜を有してお
り、この加工面18aの上方側に位置している部分(図
の右側)約半周が、上記ダイ8の刃先部8cとともにワ
ーク12の剪断を行なう刃先部18bを構成している。
従って、パンチ18の刃先部18bは鈍角になってお
り、鋭角の部分18e(図の左側)では剪断加工を行な
わないようになっている。パンチ18の加工面18aの
中央部寄りには、ノックアウト10上にワーク12を固
定する固定ピン13の先端との干渉を避けるための穴1
8cが形成されている。
【0014】パンチ18の外周側に嵌合されているスト
リッパ22は、下面22aがダイ8の上面8bと同様に
水平面になっており、下降した際には、上記ダイ8の上
面8bに当接する。このストリッパ22は、パンチ18
の刃先部18bが設けられている部分の周囲に、凹部2
2bが形成されており、打抜き加工をした際に切離され
るスクラップ12aを収容するようになっている。ま
た、この凹部22bの上方の段部22cは、剪断加工終
了後にパンチ18が上昇する際に、ワーク12から切離
されてパンチ18の外面に付着しているスクラップ12
aを掻き落とすようになっている。
【0015】次に、図2により上記打抜き加工用プレス
金型の各構成部品の具体的な形状の一例について説明す
る。ダイ8の内部孔8aは、図の右半分8aaが小径の
半円弧状で、左半分8abが大径の半円弧状をしてい
る。小径部8aa側が大径部8ab側よりもやや長く、
この小径部8aa側の上端縁が上記刃先部8cを構成し
ている。
【0016】ダイ8の内部孔8a内に昇降可能に嵌合し
ているノックアウト10は、このダイ8の内部孔8aの
内面の形状と一致する外面形状10cを有しており、図
の右半分10caが小径の円弧状で、左半分10cbが
大径の円弧状になっている。このため、ワーク打抜き加
工時にノックアウト10の回転が規制される。ノックア
ウト10のワーク支持面10aは、上述のように、ノッ
クアウト10の昇降する鉛直方向に対して、ワーク12
の表面と切断された後の外周面とがなす角度に一致する
傾斜を有している。このノックアウト10のワーク支持
面10a内には、2個の固定ピン取付け孔10dが設け
られており、これら孔10d内に取付けた固定ピン13
によって、加工されるワーク12の移動および回転を規
制するようになっている。
【0017】この装置によって加工されるワーク12
は、全体として円形をしており、その両面12bと外周
面12cとは直角になっている。このワーク12には、
上記ノックアウト10に取付けられた2本の固定ピン1
3の先端が挿入される2個の貫通穴12dが形成されて
いる。なお、この貫通穴12dは、エキゾーストブレー
キの回転軸に固定するために予め設けられている孔を利
用することができる(上記実開平3−5947号、実開
平3−25831号等を参照)。円形のワーク12の半
径は、図3に示すように、上記ノックアウト10の小径
部10ca(ダイ8の小径部8aaにほぼ一致してい
る)の半径よりも大きく、また、ノックアウト10の大
径部10cb(ダイ8の大径部8abにほぼ一致してい
る)の半径よりも小さくなっており、このワーク12
を、ノックアウト10のワーク支持面10a上に載せて
2本の固定ピン13によって固定すると、ノックアウト
10の小径部10caからは外側へはみ出し、大径部1
0cbでは、外面よりも内側に位置するようになってい
る。
【0018】上方のパンチ18は、上記ノックアウト1
0の外面の形状10cおよびダイ8の内面8aの形状と
一致する外周面の形状18dを有している。すなわち、
図の右側の半周をやや越える長さの小径の円弧状部18
daと、図の左側の半円よりもやや短かい大径の円弧状
部18dbとから成っている。このパンチ18の加工面
18aは、上記ノックアウト10のワーク支持面10a
と同一の傾斜を有しており、上記小径の円弧状部18d
aがその傾斜の上部側に位置している。この小径の円弧
状部18daの下端外周が、上記ダイ8の刃先部8cと
ともにワーク12の剪断加工を行なう刃先部18bを構
成している。従って、パンチ18の刃先部18bは傾斜
の上部側すなわち鈍角部であり、傾斜の下側の鋭角部1
8eは、剪断加工をしないガイド部を構成している。
【0019】また、パンチ18の外周に嵌合されて相対
的に昇降可能なストリッパ22は、下面22aがダイ8
の上面8bと同じ水平面になっており、その中心部に
は、上記パンチ18の大径側の部分18dbの半径と一
致する半径の円形の孔22dが形成されている。従っ
て、ストリッパ22の内面は、パンチ18の外周面18
dの小径部18daに対して間隙(図1の凹部22bを
構成)を有している。
【0020】以上の構成に係る打抜き加工用のプレス金
型を用いた剪断工程について説明する。上型15を上昇
させて最も上方に位置させ、ノックアウト10も図示し
ないエアシリンダにより上昇させる。この例では、ノッ
クアウト10のワーク支持面10aは全体がダイ8の上
面8b上に突出している。このノックアウト10のワー
ク支持面10a上にワーク12をのせ、ワーク12の貫
通穴12d内に固定ピン13の頭部を挿通して固定する
(図4の状態)。この状態では、ワーク12のノックア
ウト10の小径部10ca側に重なる部分はこの小径の
部分10caから外方にはみ出し、大径部10cb側に
重なる部分は大径の部分10cbの内部側に位置してい
る。
【0021】ここで、パンチ18およびストリッパ22
を備えた上型15を下降させる。下降してきたパンチ1
8の加工面18aは、上記ノックアウト10およびこの
ノックアウト10上に固定されているワーク12の傾斜
と一致する傾斜を有しているので、ほぼ全面がワーク1
2の表面に密着し、下降に伴って、ワーク12およびノ
ックアウト10を押し下げる。この時点では、ワーク1
2はダイ8に押し付けられる前であり、ノックアウト1
0はエアシリンダのエアを排出しつつ下降していくの
で、パンチに対し横方向の分力はほとんど作用しない。
【0022】このように大きな分力が発生しない状態で
下降している間に、パンチ8の大径部18db側の鋭角
部18eは、そのままダイ8の孔8aの大径部8ab側
に入り込む。その後は、パンチ18の大径の部分18d
bはダイ8の大径側の孔8abの内面に案内されて下降
していく。パンチ18の下降によって、ノックアウト1
0とともに押し下げられたワーク12の、ノックアウト
10の小径部10ca上から外周側にはみ出している部
分が、ダイ8の刃先部8cに押し当てられる(剪断開始
直前の状態を示す図5参照)。この時点から剪断が開始
され、パンチ18の小径部18da側の先端の刃先部1
8bとダイ8の内部孔8aの小径部8aa側の上端に形
成された刃先部8cとによって打抜き加工が行なわれる
(図6は剪断の途中の状態を示し、図7は剪断終了後の
状態を示す)。なお、剪断は、図3のS1 の位置から開
始され、次第に図3の右側へ移動し、S2 の位置で終了
する。
【0023】剪断の終了後、パンチ18を上昇させ、こ
れと同時に図示しないエアシリンダに給気してノックア
ウト10も上昇させる。パンチ18の外周側に嵌合して
いるストリッパ22は下降した位置に停止しており、剪
断時にパンチ18の外面に付着していたスクラップ12
aが、上記スクラップ22の内面の段部22cによって
掻き落される(図8参照)。
【0024】上記打抜き工程を行なうと、円形のワーク
素材12(図9(a)参照)は、ほぼ半周が切断されて
図9(b)に示す形状になる。次に、このワーク12を
ノックアウト10のワーク支持面10aから外して18
0度回転させ、再びワーク支持面10a上に固定する。
ここで、上記1回目の工程と同様に、図5から図9に至
る工程を行なう。この2回目の工程により、ワーク12
は残りの半周の剪断加工が行なわれて、図9(c)に示
す形状になる。このようにダイ8およびパンチ18の直
角の刃先部8cおよび鈍角の刃先部18bだけを利用し
て、2回に分割して切り抜き加工を行なうようにしたの
で、強度の弱い鋭角部には負荷がかからず、この部分が
破損してしまうおそれがない。
【0025】なお、本装置を構成するパンチ18、ダイ
8、ノックアウト10等の形状は上記図2に示すものに
限らず、その他の構成とすることができる。いずれにし
てもダイ8およびパンチ18の鈍角または直角の刃先部
だけを剪断加工に使用し、鋭角の部分は剪断加工に使用
しないようにすれば良い。例えば、ダイ8の上面が上記
実施例のように直角ではなく、鉛直方向に対し、パンチ
18の加工面の傾斜よりも小さい傾斜を有するように構
成し、このダイの鈍角部に刃先部を形成して剪断加工を
行なうようにしても良い。また、上記実施例のように2
回の剪断工程によってワーク12の全周を切断するもの
に限らず、3回以上の工程を繰返すことによってワーク
12全周の加工を行なうようにすることもできる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プレ
ート状のワークの外周面を、このワークの両面に対して
傾斜させて打抜く打抜き加工方法において、ダイに設け
られた刃先部とパンチに設けられた刃先部の少なくとも
いずれか一方を傾斜させ、これらダイおよびパンチの鋭
角部以外の刃先部で打抜き加工を行ない、その後、ワー
クを回転させ、さらに、ダイおよびパンチの鋭角部以外
の部分による打抜き加工を行なって、プレート状のワー
クの外周面全体を傾斜させて打抜くようにしたので、鋭
角の部分は打抜き加工に使用しないため、刃先部の破損
あるいは歯こぶれが起こることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る打抜き加工方法の実
施に使用する打抜き加工用プレス金型の縦断面図であ
る。
【図2】 上記打抜き加工用プレス金型の各部を分離し
て示す斜視図である。
【図3】 上記打抜き加工用プレス金型の横断面図であ
る。
【図4】 上記打抜き加工用プレス金型を使用した打抜
き加工の工程を示す図であり、その第1の段階を示す。
【図5】 上記打抜き加工用プレス金型を使用した打抜
き加工の工程を示す図であり、その第2の段階を示す。
【図6】 上記打抜き加工用プレス金型を使用した打抜
き加工の工程を示す図であり、その第3の段階を示す。
【図7】 上記打抜き加工用プレス金型を使用した打抜
き加工の工程を示す図であり、その第4の段階を示す。
【図8】 上記打抜き加工用プレス金型を使用した打抜
き加工の工程を示す図であり、その第5の段階を示す。
【図9】 上記打抜き加工方法によって剪断加工される
ワークの形状の変化を順次示す図である。
【図10】 従来の打抜き加工方法の実施に使用される
打抜き加工用プレス金型を示す縦断面図である。
【符号の説明】
8 ダイ 8c ダイの刃先部 12 ワーク 12b ワークの両面 12c ワークの外周面 18 パンチ 18b パンチの刃先部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート状のワークの外周面を、このワ
    ークの両面に対して傾斜させて打抜く打抜き加工方法に
    おいて、ダイに設けられた刃先部とパンチに設けられた
    刃先部の少なくともいずれか一方を傾斜させ、これらダ
    イおよびパンチの鋭角部以外の刃先部で打抜き加工を行
    ない、その後、ワークを回転させ、さらに、ダイおよび
    パンチの鋭角部以外の部分による打抜き加工を行なうこ
    とにより、プレート状のワークの外周面全体を傾斜させ
    て打抜くことを特徴とする打抜き加工方法。
  2. 【請求項2】 1回の打抜き加工工程により、ワーク外
    周の2分の1の加工を行ない、2回目の工程によりワー
    ク外周の残りの2分の1を打抜き加工することを特徴と
    する請求項1に記載の打抜き加工方法。
  3. 【請求項3】 パンチの加工面が鉛直方向に対し傾斜
    し、この傾斜の上部側にだけ刃先部が形成され、この鈍
    角の刃先部により打抜き加工を行なうことを特徴とする
    請求項1または2に記載の打抜き加工方法。
  4. 【請求項4】 ダイの上面は水平であり、上記パンチの
    刃先部と対向する部位に刃先部が形成され、これら両刃
    先部により打抜き加工を行なうことを特徴とする請求項
    3に記載の打抜き加工方法。
  5. 【請求項5】 ダイの上面は、鉛直方向に対し、パンチ
    の傾斜よりも小さい角度の傾斜を有し、上記パンチの刃
    先部と対向する部位に刃先部が形成され、これら両刃先
    部により打抜き加工を行なうことを特徴とする請求項3
    に記載の打抜き加工方法。
JP07214065A 1995-07-31 1995-07-31 打抜き加工方法 Expired - Fee Related JP3128748B2 (ja)

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