JPH0947594A - オーバロックミシンのルーパ切換え装置 - Google Patents

オーバロックミシンのルーパ切換え装置

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JPH0947594A
JPH0947594A JP7222743A JP22274395A JPH0947594A JP H0947594 A JPH0947594 A JP H0947594A JP 7222743 A JP7222743 A JP 7222743A JP 22274395 A JP22274395 A JP 22274395A JP H0947594 A JPH0947594 A JP H0947594A
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JP
Japan
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spreader
looper
right looper
hole
sewing machine
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JP7222743A
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English (en)
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Yoshiro Shirokura
芳郎 白倉
Shinji Kojima
伸二 小島
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SINGER NIKKO KK
Original Assignee
SINGER NIKKO KK
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B61/00Loop holders; Loop spreaders; Stitch-forming fingers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カギルーパ部材を常時、右ルーパに装備して
いるので、右ルーパ糸を糸穴に挿通した状態で右ルーパ
として使用する際、カギルーパ部材を1本針3本糸の縁
かがり縫いの作業の邪魔にならない不作用位置に確実に
保持する機構が必要となる。このため、構造が複雑であ
ると共に、振動を常に受けて故障し易く、また、コスト
が高い。 【解決手段】 右ルーパ1に、スプレッダ18の軸部1
9aが挿脱自在に嵌合する穴部11が設けられ、該穴部
11に前方から該軸部19aを挿入し、スプレッダ18
のかぎ部20を該右ルーパ1の後面側から先端部の凹所
(12)に係合させてかぎルーパが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーバロックミシンの
ルーパ切換え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】オーバロックミシンは、上
糸を有して上下動する針と、上端部の糸穴に挿通した右
ルーパ糸を有し、被縫製物の移動方向と交錯状に作動す
る上側の右ルーパと、左ルーパ糸を有して左右方向に揺
動するする下側の左ルーパとが協働して、縁かがり縫い
を行う。
【0003】従来、1本針3本糸の縁かがり縫いを行う
オーバロツクミシンにおいて、被縫製物の厚さ変更等に
基づいて、1本針2本糸の縁かがり縫いに切換える際、
この切換え作業をワンタツチにて行えるようにしたもの
が知られている(例えば特公昭60−20031号,実
公昭63−1984号公報等)。なお、1本針3本糸の
縁かがり縫いは、3本の糸による糸締めのため、薄地の
布ではしわが発生し易い。このため、1本針2本糸の縁
かがり縫いが必要とされ、上記の切換えが必要になる。
【0004】これらのオーバロツクミシンにあつては、
右ルーパ取付杆にカギルーパ部材の基端部を揺動自在に
取付け、カギルーパ部材の旋回にて、右ルーパ先端部に
正確に係合する作用位置と係合を離脱する不作用位置と
に切換えるようになつており、この切換え作業は、カギ
ルーパ部材を着脱させることなく取付けたままで行うよ
うになつている。
【0005】しかしながら、このような従来のオーバロ
ツクミシンのルーパ切換え装置にあつては、カギルーパ
部材を常時、右ルーパに装備している構造であるため、
カギルーパ部材によつてカギルーパを形成せず、右ルー
パ糸を糸穴に挿通した状態で本来の右ルーパとして使用
する際、カギルーパ部材を1本針3本糸の縁かがり縫い
の作業の邪魔にならない不作用位置に確実に保持する機
構が必要となる。このため、構造が複雑であると共に、
振動を常に受けて故障し易く、また、コストが高いとい
う技術的課題があつた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、上糸を有
して上下動する針8と、先端部の糸穴12に挿通した右
ルーパ糸を有し、被縫製物の移動方向と交錯状に作動す
る右ルーパ1とを有するオーバロツクミシンにおいて、
前記右ルーパ1に、スプレッダ18の軸部19aが挿脱
自在に嵌合する穴部11が設けられ、該穴部11に前方
から該軸部19aを挿入し、スプレッダ18のかぎ部2
0を該右ルーパ1の後面側から先端部の凹所(12)に
係合させて、かぎルーパが形成されることを特徴とする
オーバロックミシンの右ルーパ装置である。請求項2の
構成は、スプレッダ18は、合成樹脂製のスプレッダ本
体19と、弾性線材によつて形成され、スプレッダ本体
19に突設したかぎ部20とを備え、前記スプレッダ本
体19は、つまみ部19cと、つまみ部19cから後方
に延び、右ルーパ1の穴部11に嵌合する軸部19a
と、つまみ部19cから側方に延び、右ルーパ1の上面
1aに係止する制限部19bとを有することを特徴とす
る請求項1のオーバロックミシンの右ルーパ装置であ
る。請求項3の構成は、右ルーパ1の凹所(12)が糸
穴12であると共に、軸部19aを右ルーパ1の穴部1
1に嵌合させ、制限部19bを右ルーパ1の上面1aに
係止させた状態で、かぎ部20の先端部の係合部20c
が右ルーパ1の糸穴12の中心軸線上に位置しているこ
とを特徴とする請求項2のオーバロックミシンの右ルー
パ装置である。請求項4の構成は、スプレッダ18の軸
部19aに嵌合する受入部23aがミシンの前カバー2
3に設けられ、該受入部23aに該軸部19aを差し込
むことにより、不使用時にスプレッダ18が収納できる
ことを特徴とする請求項1,2又は3のオーバロックミ
シンの右ルーパ装置である。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、1本針2本糸の縁か
がり縫いに切換える場合には、右ルーパ1にスプレッダ
18を取付ける。すなわち、スプレッダ18の軸部19
aを右ルーパ1の穴部11に前方から挿入する。その
際、かぎ部20は、上方位置として、右ルーパ1の上方
を通過させる。軸部19aが穴部11内に十分に挿入さ
れたなら、右ルーパ1を軸部19aを中心として回動さ
せ、かぎ部20を右ルーパ1の後方に位置させる。
【0008】次いで、かぎ部20の先端部を右ルーパ1
の凹所(12)内に挿入させる。かぎ部20の先端部が
右ルーパ1の凹所(12)内に挿入された状態で、スプ
レッダ18から延びて次第に下り傾斜するかぎ部20の
中間部が、右ルーパ1の先端部と共働して、かぎルーパ
を形成する。スプレッダ18の取外し作業は、上記の手
順と逆手順によつて容易に行うことができる。
【0009】請求項2によれば、右ルーパ1にスプレッ
ダ18を取付ける際、スプレッダ18の軸部19aを右
ルーパ1の穴部11に前方から挿入し、軸部19aが穴
部11内に十分に挿入されたなら、つまみ部19cを把
持して、右ルーパ1を軸部19aを中心として一方向に
回動させ、制限部19bの下面を右ルーパ1の上面1a
に当接係止させる。その際、かぎ部20は弾性線材によ
つて形成されているので、必要に応じてかぎ部20を指
先でつまんで後方に向けて湾曲変形させ、かぎ部20を
右ルーパ1の後方に位置させ、右ルーパ1の凹所(1
2)に係止させる。これにより、制限部19bの下面が
右ルーパ1の上面1aに係止したままで、スプレッダ本
体19から延びて次第に下り傾斜するかぎ部20が、右
ルーパ1の先端部と共働して、かぎルーパを形成する。
なお、かぎルーパを形成した状態で、スプレッダ本体1
9のつまみ部19cの後面が穴部11の周縁部に係合
し、かつ、弾性線材によつて形成されているかぎ部20
が右ルーパ1の後面に弾性的に係止するようにすれば、
スプレッダ18のがた付きが良好に抑制される。
【0010】請求項3によれば、制限部19bの下面が
右ルーパ1の上面1aに当接係止した状態で、かぎ部2
0の先端の係合部20cは、右ルーパ1の糸穴12の中
心軸線上にほぼ位置している。しかして、その後、制限
部19bの下面が右ルーパ1の上面1aに係止したまま
で、かぎ部20を前方に移動させることにより、かぎ部
20の先端部の係合部20cが右ルーパ1の凹所(1
2)である糸穴12内に自然に挿入される。かくして、
かぎ部20の中間部によつてかぎルーパが形成される。
【0011】請求項4によれば、スプレッダ18は、不
使用時にはミシンの前カバー23に収容されているの
で、使用時には前カバー23からすぐに取り外して使用
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図11はオーバロッ
クミシンのルーパ切換え装置の第1実施の形態を示す。
図1中において符号1はオーバロツクミシンの右ルーパ
を示し、右ルーパ1は取付座部2に挿通させた取付ねじ
4によつて右ルーパ取付杆3の上端に固着される。この
右ルーパ取付杆3は、図3に示すミシンフレームの前面
に回動可能に設けられた右ルーパ案内6を摺動自在に貫
通し、被縫製物の移動方向と交錯状に作動する所定の繰
返し運動を右ルーパ1に与える。
【0013】左ルーパ5は、図1に示す糸穴5aに左ル
ーパ糸を通し、ミシンフレームの前後方向に延びる左ル
ーパ軸7を支点として揺動し、矢印A方向の往復揺動運
動をする。
【0014】針8は、下端部の針穴8aに上糸を通して
上下動し、左ルーパ5の図上での左方揺動に伴つて下降
する。
【0015】右ルーパ1は、取付座部2から上方に延び
る支持部9、支持部9から針8側に向けて延在し、先端
に糸穴12を有するブレード部10及び支持部9から右
方向に延びるブラケツト部13とを有し、ブラケツト部
13、つまり右ルーパ1の右端部には、穴部11が貫通
して形成されていると共に、ブレード部10とブラケツ
ト部13との間に亘る上面1aは、後記するスプレッダ
18の制限部19bに対する当接面を形成している。こ
の穴部11は、糸穴12の中心軸線と実質的に平行をな
す中心軸線を有し、円形をなしている。
【0016】図2に示す18は、かぎルーパを形成する
ためのスプレッダである。スプレッダ18は、合成樹脂
製のスプレッダ本体19と、かぎ部20とを有する。ス
プレッダ本体19は、軸部19aと、右ルーパ1の上面
1aに当接係止可能な制限部19bと、つまみ部19c
とを有する。軸部19aは、つまみ部19cの後面に円
筒状に突設され、右ルーパ1の穴部11に挿脱自在に嵌
合可能である。なお、スプレッダ18の軸部19aを中
心とする回動を許容させるために、軸部19aを円筒状
とし、軸部19aが嵌合する穴部11を円形に形成した
が、軸部19a及び穴部11は、軸部19aを穴部11
に嵌合させた状態で、制限部19bが右ルーパ1の上面
1aに当接するまでの所定角度範囲での回動が許容され
る形状を有し、かぎ部20の後記する係合部20cが右
ルーパ1の糸穴12に挿入可能であればよい。
【0017】また、制限部19bは、つまみ部19cか
ら軸部19aの中心軸線と直角をなす方向に突出する支
持部19dの中間部前面に突設され、左側方に向けて延
在し、下面が右ルーパ1の上面1aに当接係止し、スプ
レッダ18の反時計回り方向の回動を規制する。つまみ
部19cは、軸部19aを右ルーパ1の穴部11に挿入
した状態で、スプレッダ18を回動させるために使用さ
れるものであり、軸部19a及び支持部19dの基端部
に把持し易い形状及び大きさで形成されている。
【0018】かぎ部20は、1本の弾性線材(ばね鋼製
の線材)によつて形成され、取付部20a、延在部20
b及び係合部20cがそれぞれ順次に直角に折れ曲がつ
て形成されている。かぎ部20は、取付部20aを支持
部19dの先端部に圧入して固着され、自由状態で、係
合部20cが、軸部19aの中心軸線と実質的に平行を
なす中心軸線を有し、軸部19aとは反対側に突出して
いる。
【0019】そして、軸部19aが右ルーパ1の穴部1
1に挿入され、制限部19bの下面が右ルーパ1の上面
1aに当接係止した状態で、係合部20cは、右ルーパ
1の糸穴12の中心軸線上に位置する関係を与えて形成
されている。
【0020】このようなスプレッダ18は、不使用時に
は図3,図11に示すミシンの前面を区画する前カバー
23の受入部23aに収容される。具体的には、前カバ
ー23にスプレッダ18の軸部19aを挟着する円弧面
を有する受入部23aを一対対向させて突設し、スプレ
ッダ18を使用しないときに軸部19aを受入部23a
に弾性的に差し込むことにより、スプレッダ18を収納
することができる。また、右ルーパ1に近接させてミシ
ンの前カバー23にステッカー24が貼り付けてある。
ステッカー24には、1本針3本糸の縁かがり縫いと、
1本針2本糸の縁かがり縫いとの切換え方法、つまりス
プレッダ18の右ルーパ1への取り付け方の説明文が記
載されている。
【0021】次に作用について説明する。先ず、針8,
右ルーパ1及び左ルーパ5が協働して1本針3本糸の縁
かがり縫いを行う場合について図7及び図8を参照して
説明する。その際、スプレッダ18は使用しないので、
ミシンの前カバー23に収納したままとする。この状態
で、針8の糸穴8aに通した上糸NS、右ルーパ1の糸
穴12に通した右ルーパ糸RS及び左ルーパ5の糸穴5
aに通した左ルーパ糸LSの3本の糸によつて、1本針
3本糸の縁かがり縫いを行う。
【0022】次に、1本針2本糸の縁かがり縫いに切換
える場合には、図2,図4〜図6に示すように、右ルー
パ1にスプレッダ18を取付ける。先ず、ミシンの前カ
バー23の受入部23aからスプレッダ18を抜取り、
図2に示すように軸部19aを右ルーパ1の穴部11に
前方から挿入する。その際、かぎ部20は、上方位置と
して、係合部20cを、右ルーパ1の上方を通過させ
る。軸部19aが穴部11内に十分に挿入されたなら、
つまみ部19cを把持して、図4に示すように右ルーパ
1を軸部19aを中心として反時計回り方向に回動さ
せ、制限部19bの下面を右ルーパ1の上面1aに当接
係止させる。その際、延在部20bを指先でつまんで図
6に破線で示すように後方に向けて湾曲変形させ、係合
部20cを右ルーパ1のブレード部10の後方に位置さ
せる。しかして、制限部19bの下面が右ルーパ1の上
面1aに当接係止した状態で、延在部20bの先端の係
合部20cは、右ルーパ1の糸穴12の中心軸線上にほ
ぼ位置している。
【0023】次いで、指先でつまんだ延在部20bを解
放させる。これにより、制限部19bの下面が右ルーパ
1の上面1aに係止したままで、延在部20bが弾性的
に復元し、図5に示すように係合部20cの先端部が右
ルーパ1の糸穴12内に自然に挿入される。係合部20
cが右ルーパ1の糸穴12内に挿入された状態で、スプ
レッダ本体19から延びて左方に向けて次第に下り傾斜
する延在部20bが、右ルーパ1のブレード部10の先
端部と共働して、かぎルーパを形成する。この状態は、
スプレッダ本体19のつまみ部19cの後面がブラケツ
ト部13の前面、つまり穴部11の周縁部に係合し、か
つ、延在部20bがブレード部10の後面に弾性的に係
止することによつて維持されるので、スプレッダ18に
がた付きを生じ難い。
【0024】このようにして、右ルーパ1にかぎルーパ
を形成した状態で、1本針2本糸の縁かがり縫いを行
う。すなわち、図9,図10に示すように右ルーパ1の
糸穴12にかぎ部20の係合部20cを挿入した状態
で、針8の糸穴8aに通した上糸NS及び左ルーパ5の
糸穴5aに通した左ルーパ糸LSの2本の糸によつて、
1本針2本糸の縁かがり縫いを行う。スプレッダ18の
取外し作業は、上記の手順と逆手順によつて容易に行う
ことができる。
【0025】そして、スプレッダ18は、不使用時には
ミシンの前カバー23に収容されているので、使用時に
は前カバー23からすぐに取り外して使用することがで
きる。また、右ルーパ1に近接させてミシンの前カバー
23にステッカー24が貼り付けてあり、ステッカー2
4には、スプレッダ18の右ルーパ1への取り付け方の
説明文が記載されている。従つて、ステッカー24を参
照しながら、スプレッダ18を簡単に使用することがで
きる。
【0026】図12及び図13には、オーバロックミシ
ンのルーパ切換え装置の第2実施の形態を示し、第1実
施の形態と実質的に同一部分には同一符号を付して、そ
れらの説明を省略する。第2実施の形態のかぎ部20
は、1本の弾性線材(ばね鋼製の線材)によつて形成さ
れているが、第1実施の形態における取付部20aと延
在部20bとの間に、取付部20aから後方に向けて延
びる延出部20dが形成されている。延出部20dは、
図12に示すようにスプレッダ本体19の後面が右ルー
パ1の前面に当接した状態で、係合部20cの先端が右
ルーパ1の後方に位置する長さに形成されている。ま
た、スプレッダ18のつまみ部19cには、後面に開口
させて周方向に複数個の凹部19fを形成し、各凹部1
9f内には、各凹部19fの底面に基端を固着したばね
部材22を配置してある。ばね部材22の先端は、自由
状態で凹部19fから所定長さ突出している。
【0027】しかして、第2実施の形態によれば、スプ
レッダ18の取付けが次のようにしてなされる。先ず、
図12に示すようにスプレッダ18の軸部19aを右ル
ーパ1の穴部11に前方から挿入する。その際、ばね部
材22が右ルーパ1の前面に当接し、弾性変形する。か
ぎ部20は、上方位置として、延在部20b及び係合部
20cを、右ルーパ1の上方を通過させる。軸部19a
が穴部11内に十分に挿入され、スプレッダ本体19の
後面が右ルーパ1の前面に当接したなら、スプレッダ1
8を押し込んだまま、右ルーパ1を軸部19aを中心と
して反時計回り方向に回動させ、制限部19bの下面を
右ルーパ1の上面1aに当接係止させる。その際、延在
部20b及び係合部20cは、延出部20dの存在によ
つて右ルーパ1の後方に位置している。従つて、延在部
20bを指先でつまんで後方に向けて湾曲変形させる必
要はない。そして、制限部19bの下面が右ルーパ1の
上面1aに当接係止した状態で、延在部20bの先端の
係合部20cは、右ルーパ1の糸穴12の中心軸線上に
位置している。
【0028】次いで、スプレッダ18の押し込みを解放
させる。これにより、ばね部材22が弾性的に復元し、
スプレッダ18が前方向に押し戻され、図13に示すよ
うに係合部20cの先端部が右ルーパ1の糸穴12内に
自然に挿入される。スプレッダ18が前方向に押し戻さ
れれば、右ルーパ1のブレード部10が、延在部20b
とばね部材22とで弾性的に挟圧された状態になり、ス
プレッダ18にがた付きを生じ難い。そして、係合部2
0cが右ルーパ1の糸穴12内に挿入された状態で、係
合部20cに向けて下り傾斜する延在部20bが、図9
に示す延在部20bと同様に、右ルーパ1のブレード部
10と共働して、かぎルーパを形成する。なお、軸部1
9aは、十分な中心軸線方向の長さを有し、延在部20
bが右ルーパ1のブレード部10の後面に当接した状態
で、右ルーパ1の穴部11に前方から適当に挿入された
状態にあり、脱落しないようになつている。
【0029】スプレッダ18の取外し作業は、上記の手
順と逆手順によつて容易に行うことができる。しかし
て、かぎルーパの形成に関し、第1実施の形態とほぼ同
様の作用が得られる他、第2実施の形態によれば、延在
部20bを指先でつまんで後方に向けて湾曲変形させる
必要がない分、かぎルーパの形成作業が容易になる。
【0030】ところで、上記発明の実施の形態にあつて
は、スプレッダ18の係合部20cを右ルーパ1の糸穴
12内に挿入させたが、右ルーパ1のブレード部10の
先端部後面に専用の凹所を形成し、この凹所にスプレッ
ダ18の係合部20cを係合させて、かぎルーパを形成
することも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、右ルーパは、スプレッダの軸部に嵌合
する穴部を設ける分だけ大きく一体形成すればよく、か
つ、スプレッダは不使用時に取り外され、常時、振動を
受けることが回避されるので、構造が簡素であることと
も相まつて故障し難く、耐久性に優れると共に、コスト
を低く抑えられる。
【0032】請求項2によれば、スプレッダも弾性線材
によるかぎ部と合成樹脂製のスプレッダ本体とを一体成
形したものであり、構造が簡素で故障し難く、耐久性に
優れると共に、コストを低く抑えられる。加えて、スプ
レッダを着脱させることにより、1本針3本糸の縁かが
り縫いと1本針2本糸の縁かがり縫いとの切換えがワン
タツチにてなされ、スプレッダを取り付けて1本針3本
糸の縁かがり縫いから1本針2本糸の縁かがり縫いへの
切換えは、右ルーパの穴部にスプレッダの軸部を嵌合さ
せ、右ルーパの凹所にスプレッダのかぎ部の先端を差し
込むだけで簡単に切り換えることができる。
【0033】請求項3によれば、制限部が右ルーパの上
面で制限された状態でかぎ部の先端部の係合部が右ルー
パの凹所である糸穴内に自然に挿入されるので、かぎル
ーパの形成ミスが生じ難い。
【0034】請求項4によれば、スプレッダ使用しない
ときは、ミシンの前カバーの受入部に差し込むことによ
り、収納できるので、邪魔にならず、紛失の恐れも防止
できる。また、使用したいときにすぐに使うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係るオーバロック
ミシンの要部を示す正面図。
【図2】 同じくルーパ切換え装置の要部を示す斜視
図。
【図3】 同じくオーバロックミシンの要部を示す正面
図。
【図4】 同じく作用説明図。
【図5】 同じく作用説明図。
【図6】 同じく作用説明図。
【図7】 同じく作用説明図。
【図8】 同じく作用説明図。
【図9】 同じく作用説明図。
【図10】 同じく作用説明図。
【図11】 同じくオーバロックミシンの要部を示す正
面図。
【図12】 本発明の第2実施の形態に係るルーパ切換
え装置を一部切開して示す平面図。
【図13】 同じく作用説明図。
【符号の説明】
1:右ルーパ、1a:上面、8:針、11:穴部、1
2:糸穴(凹所)、18:スプレッダ、19:スプレッ
ダ本体、19a:軸部、19b:制限部、19c:つま
み部、20:かぎ部、20a:取付部、20b:延在
部、20c:係合部、23:前カバー、23a:受入
部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上糸を有して上下動する針(8)と、先
    端部の糸穴(12)に挿通した右ルーパ糸を有し、被縫
    製物の移動方向と交錯状に作動する右ルーパ(1)とを
    有するオーバロツクミシンにおいて、前記右ルーパ
    (1)に、スプレッダ(18)の軸部(19a)が挿脱
    自在に嵌合する穴部(11)が設けられ、該穴部(1
    1)に前方から該軸部(19a)を挿入し、スプレッダ
    (18)のかぎ部(20)を該右ルーパ(1)の後面側
    から先端部の凹所(12)に係合させて、かぎルーパが
    形成されることを特徴とするオーバロックミシンの右ル
    ーパ装置。
  2. 【請求項2】 スプレッダ(18)は、合成樹脂製のス
    プレッダ本体(19)と、弾性線材によつて形成され、
    スプレッダ本体(19)に突設したかぎ部(20)とを
    備え、前記スプレッダ本体(19)は、つまみ部(19
    c)と、つまみ部(19c)から後方に延び、右ルーパ
    (1)の穴部(11)に嵌合する軸部(19a)と、つ
    まみ部(19c)から側方に延び、右ルーパ(1)の上
    面(1a)に係止する制限部(19b)とを有すること
    を特徴とする請求項1のオーバロックミシンの右ルーパ
    装置。
  3. 【請求項3】 右ルーパ(1)の凹所(12)が糸穴
    (12)であると共に、軸部(19a)を右ルーパ
    (1)の穴部(11)に嵌合させ、制限部(19b)を
    右ルーパ(1)の上面(1a)に係止させた状態で、か
    ぎ部(20)の先端部の係合部(20c)が右ルーパ
    (1)の糸穴(12)の中心軸線上に位置していること
    を特徴とする請求項2のオーバロックミシンの右ルーパ
    装置。
  4. 【請求項4】 スプレッダ(18)の軸部(19a)に
    嵌合する受入部(23a)がミシンの前カバー(23)
    に設けられ、該受入部(23a)に該軸部(19a)を
    差し込むことにより、不使用時にスプレッダ(18)が
    収納できることを特徴とする請求項1,2又は3のオー
    バロックミシンの右ルーパ装置。
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