JPH11309288A - ミシン及びミシンの縫針保持装置 - Google Patents
ミシン及びミシンの縫針保持装置Info
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- JPH11309288A JPH11309288A JP10134597A JP13459798A JPH11309288A JP H11309288 A JPH11309288 A JP H11309288A JP 10134597 A JP10134597 A JP 10134597A JP 13459798 A JP13459798 A JP 13459798A JP H11309288 A JPH11309288 A JP H11309288A
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- D05B55/00—Needle holders; Needle bars
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Abstract
を正規の取付け位置に簡単に且つ確実に取付けでき、更
に低コスト化が図れるようなミシンに用いる縫針保持装
置を提供すること。 【解決手段】 針保持部12の針挿入穴12cに縫針7
の頭部を装着する一方、連通部13に形成した連通穴1
3aに接触子14を挿入し、更に接触子14と別体の締
め付けビス15を回転操作して接触子14を押し込むこ
とで縫針7を押圧状に固定する。このとき、接触子14
と締め付けビス15とは別体であるから、接触子14は
回転することなく、連通穴13aを介して縫針7を押圧
方向に移動するので、縫針7を傾斜させたり下方に移動
させることなく正規の取付け位置に簡単に且つ確実に取
付けることができる。また、連通穴13aに接触子14
と締め付けビス15とを設けるだけなので、縫針保持装
置10を簡単な構造にできる。
Description
の縫針保持装置に関し、特に縫針を取付け位置精度良く
針抱きに取付けできるようにした技術に関する。
用ミシンなどの種々のミシンにおいては、ミシンモータ
で駆動されるミシン主軸を介して針棒が上下駆動され、
この針棒の下端部には、縫針保持装置を介して縫針が着
脱可能に装着されている。そして、この針棒により上下
動する縫針と、この縫針の上下動と調時して駆動される
糸輪捕捉用釜との協働で縫目が形成されるようになって
いる。
部に固定され、取付け操作ネジを螺合させる為の連通穴
に雄ネジが形成されるとともに、縫針を針挿入穴を介し
て保持可能な針抱きと、連通穴に螺合させることで、縫
針を針抱きに押圧固定する取付け操作ネジ等で構成さ
れ、取付け操作ネジを針抱きの連通穴にねじ込むことに
より、針抱きの針挿入穴に保持された縫針の頭部を、こ
の取付け操作ネジの先端部と針抱きとで押圧固定するよ
うになっている。
載の「ミシンの針止め」においては、針棒の下端部に平
面視略楔状の針止め体を支持し、この針止め体に螺合す
る止めネジをねじ込むことにより、針止め体が針棒に対
して相対移動し、針棒と針止め体との間に挿入させた縫
針の頭部を、これら針止め体と針棒とで押圧固定するよ
うにしている。また、実開昭49−105361号に記
載の「ミシンの針棒」においては、針棒の下端部に、縫
針を保持可能な針抱きと表裏判定板とを取付け、針抱き
に螺合させた取付け操作ネジをねじ込むことにより、針
抱きが針棒に対して相対移動し、針抱きと針棒とで針棒
の頭部を押圧固定するようにしている。
「ミシンの止め具」においては、針棒の下端部に針抱き
を取付けるとともに、その針抱きの内部にスペーサを設
け、針抱きに螺合させた締めネジをねじ込むことによ
り、縫針の頭部を針棒とスペーサとで押圧固定するよう
にしている。
の家庭用や工業用の種々のミシンに設けられた縫針保持
装置においては、取付け操作ネジを針抱きの連通部に形
成した雄ネジにねじ込むことにより、回転しながらねじ
込まれる取付け操作ネジの先端部で、針抱きの針挿入穴
に保持された縫針の頭部を針抱きに押圧させて固定する
ようになっているが、縫針を保持する針挿入穴は、縫針
の着脱を許容する為に、縫針頭部の外形寸法よりも幾分
大きく形成されているので、ねじ込んだ取付け操作ネジ
の押圧力で縫針を充分に固定する際に、取付け操作ネジ
の先端部と縫針頭部との摩擦力が大きくなり、縫針はそ
の摩擦力により、取付け操作ネジの回転方向に若干では
あるが回動して傾いた状態で固定されたり、取付け操作
ネジの回転に伴って若干ではあるが下方に移動した状態
で固定される場合がある。
いたり下降した取付け状態で縫製動作を実行したときに
は、縫針の目孔が正規の位置からズレることになり、糸
輪捕捉用釜の剣先で目孔から延びる上糸の糸輪を捕捉で
きずに目飛びが発生したり、糸輪捕捉用釜と干渉して縫
針が破損するという問題がある。ところで、実開昭49
−90359号の技術においては、針棒の下端部にクサ
ビ状の加工を施す必要があり、またその加工精度が要求
されるので、製作工程が複雑化すること、針止め体が複
雑な形状でしかも大型化すること、製作コストが高くな
ること、更に針止めの構造が複雑化すること、などの問
題がある。
においては、針棒の下端部を針抱きに挿通させ、しかも
取付け操作ネジをねじ込むことで針抱きを針棒に対して
相対移動させる構造になっているので、針抱きが大型化
し且つその構造が複雑になること、製作コストが高くな
ること、などの問題がある。更に、特開昭59−379
86号の技術においては、針棒の下端部にスペーサを回
動可能に段付きネジで取付けるので取付け作業が複雑化
すること、針棒の下端部に縫針やスペーサを支持する加
工を施す加工工程を必要とすること、針止具の構造が複
雑になること、などの問題がある。
が図れ、しかも縫針を正規の取付け位置に簡単に且つ確
実に取付けでき、更に低コスト化が図れるようなミシン
に用いる縫針保持装置を提供することである。
下動可能な針棒と、針棒の下端部に装着される針抱きで
あって、縫針を保持する為の針保持部とこの針保持部に
連通する連通部とを備えた針抱きと、針抱きの連通部に
装着されて縫針に接触可能な接触子と、接触子と別体で
接触子の装着後に連通部に挿入されて接触子の位置を規
定する為の規定部材と、規定部材と接触子を介して縫針
を固定する為に操作される操作部材とを備えたものであ
る。
抱きには、縫針を保持する為の針保持部と、この針保持
部に連通する連通部とが設けられているので、針保持部
に縫針の頭部を装着し、接触子の先端部が縫針に接触す
るように接触子を連通部に装着し、その後に連通部に規
定部材を挿入することで、接触子の位置は縫針の頭部と
規定部材とに夫々当接することで位置決めされる。そし
て、操作部材を回転操作するなどして押し込み操作する
ことで、縫針は操作部材で押し込まれる規定部材と接触
子を介して針保持部に押圧状に固定される。即ち、縫針
を押圧状に固定する際に、接触子と規定部材とは別体な
ので、少なくとも接触子は回転することなく連通部を介
して縫針を押圧する方向に移動するだけなので、縫針は
傾斜したり下方に移動することなく正規の取付け位置に
取付けられる。
いて、前記操作部材と規定部材とが一体形成されたこと
を特徴とするものである。この場合には、操作部材と規
定部材とを一体形成したので、部品点数を減らすことが
できるとともに、組付け作業が簡単化する。その他請求
項1と同様の作用を奏する。
明において、前記操作部材は、連通部に設けられた雌ネ
ジ部に螺合する雄ネジ部を有することを特徴とするもの
である。この場合、操作部材には雄ネジ部が形成されて
いるので、操作部材を連通部の雌ネジ部に螺合させなが
らねじ込むことにより、規定部材と接触子を介して縫針
が針保持部に強力に固定される。このとき、接触子と規
定部材とは別体なので、接触子が回転することなく、押
圧方向に移動する。その他請求項1又は2と同様の作用
を奏する。
か1項の発明において、前記接触子と規定部材とは、面
と面とで接するように構成されたことを特徴とするもの
である。この場合、接触子と規定部材とが面接触するの
で、操作部材の操作による押圧力を規定部材を介して接
触子に効率良く伝達でき、しかもこれら接触子と規定部
材の押圧に対する耐久性が向上する。その他請求項1〜
3の何れか1項と同様の作用を奏する。
動可能な針棒と、この針棒の下端部に装着され且つ縫針
を保持する為の針保持部とこの針保持部に連通する連通
部とを備えた針抱きとを有するミシンに用いる縫針保持
装置であって、針抱きの連通部に装着されて縫針に接触
可能な接触子と、接触子と別体で接触子の装着後に連通
部に挿入されて接触子の位置を規定する為の規定部材
と、規定部材と接触子を介して縫針を固定する為に操作
される操作部材とを備えたものである。
抱きには、縫針を保持する為の針保持部と、この針保持
部に連通する連通部とが設けられているので、針保持部
に縫針の頭部を装着し、接触子の先端部が縫針に接触す
るように接触子を連通部に装着し、その後に連通部に規
定部材を挿入してから、操作部材を回転操作するなどし
て押し込み操作することにより、請求項1と同様に作用
する。
項5の発明において、前記操作部材と規定部材とが一体
形成されたことを特徴とするものである。この場合に
は、操作部材と規定部材とを一体形成したので、請求項
2と同様に作用する。その他請求項5と同様の作用を奏
する。請求項7のミシンの縫針保持装置は、請求項5又
は6の発明において、前記操作部材は、前記連通部に設
けられた雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有することを特
徴とするものである。この場合、操作部材には雄ネジ部
が形成されているので、操作部材を連通部の雌ネジ部に
螺合させながらねじ込むことにより、請求項3と同様に
作用する。その他請求項5又は6と同様の作用を奏す
る。
項5〜7の何れか1項の発明において、前記接触子と規
定部材とは、面と面とで接するように構成されたことを
特徴とするものである。この場合、接触子と規定部材と
が面接触するので、請求項4と同様に作用する。その他
請求項5〜7の何れか1項と同様の作用を奏する。
装置は、前記接触子は操作部材より硬度の高い材質で構
成されていることを特徴とするものである。この場合、
縫針に接触する接触子は操作部材より硬度の高い材質な
ので、縫針の取付けに際して縫針に押圧されても、接触
子が変形することがなく、縫針の取付け位置をずらせる
ことなく、正規の取付け位置に確実に取付けできる。そ
の他請求項1〜7の何れか1項と同様の作用を奏する。
て、図面を参照しながら説明する。本実施形態は、刺繍
枠駆動機構を備え、種々の刺繍模様の縫製が可能な電子
制御式ミシンに本発明を適用した場合のものである。電
子制御式ミシンMは、図1に示すように、ミシンベッド
部1と、このベッド部1の右端部から立設された脚柱部
2と、この脚柱部2の上端からベッド部1に対向状に左
方に延びるアーム部3などで構成されている。
り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後
動機構(図示略)、下糸ボビンを収容し縫針7と協働す
る糸輪捕捉用釜(例えば、水平糸輪捕捉用釜)等が設け
られている。アーム部3には、下端部に縫針保持装置1
0を装着した針棒4を上下動させる針棒上下動機構(図
示略)、針棒4を布送り方向と値する方向に揺動させる
針棒揺動機構(図示略)、天秤5を針棒4の上下動に調
時させて上下動させる天秤上下動機構(図示略)等が設
けられている。
通称フリーアームと称されるフリーベッド部(図示略)
が設けられ、このフリーベッド部に刺繍枠駆動機構6が
着脱可能に装着されている。即ち、刺繍枠駆動機構6の
内部には、図示外の刺繍枠をY方向(前後方向)へ駆動
するY方向駆動機構と、このY方向駆動機構をX方向
(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構が組込まれてい
る。次に、前記針棒4に装着される縫針保持装置10に
ついて説明する。
0は、針棒4の下端部に装着される針抱き11と、ピン
状の接触子14と、取付け操作ビス15などで構成され
ている。針抱き11は、針棒4の下端部に装着され且つ
縫針7を保持する針保持部12と、この針保持部12の
下端部から右方に突出した連通部13とが一体的に形成
されている。針保持部12の略上半部には、針棒4の下
端部を嵌入させて取付ける針棒取付け用穴12aが上下
方向向きに形成されるとともに、針抱き11を針棒4に
固定する固定ビス18の為のビス穴12bが形成されて
いる。
ミック等の何れかで構成され、取付け操作ビス15はネ
ジ加工可能な一般綱で、つまり接触子14よりも軟らか
い材質で構成されている。即ち、接触子14は取付け操
作ビス15よりも高い硬度を有し、縫針7に圧接されて
も、従来に比べて変形しにくくなっている。従って、接
触子14の縫針7に接触する先端部の変形を防止する一
方、操作する部分が硬い為に折損するということが発生
していたが、操作する部分を従来と同様に軟らかい素材
で構成することにより防止できる。
連通する針挿入穴12cが形成され、この針挿入穴12
cは、図4、図5に示すように、縫針7の頭部と同様の
形状であり、円を部分的に切欠いた形状に形成されいて
いる。ところで、前記連通部13には、針挿入穴12c
に連通するように水平方向向きの円筒状の連通穴13a
が形成され、この連通穴13aには図5に示すように、
所定長さに亙って雌ネジ部が形成されている。
に針棒4の下端部を嵌入させ、固定ビス18をビス穴1
2bにねじ込むことにより、針抱き11が針棒4の下端
部に装着されている。そして、連通穴13aに、この連
通穴13aの内径と略等しい外形を有するピン状の接触
子14が嵌められている。この接触子14の先端部、つ
まり図5における左端部は、円錐状に形成され、縫針7
を効率良く固定できるようになっている。ところで、前
記取付け操作ビス15は、操作部材(ツマミ)16と、
前記連通穴13aの雌ネジ部に螺合する雄ネジ部が設け
られた規定部材17とが一体的に形成されたものであ
り、規定部材17の先端部には、接触子14の外端面と
面で接触する為のストレート部17aが形成されてい
る。
示略)をガイドする針金状の糸ガイド20が取付けられ
ている。次に、縫針7を針抱き11に固定するときの作
用について説明する。縫針7の頭部(上端部)を針挿入
穴12cに挿入させておき、接触子14をその円錐状先
端部を縫針7に当接するように連通穴13aに挿入し、
次に取付け操作ビス15を連通穴13aの雌ネジ部に螺
合させながらねじ込むことにより、接触子14の位置は
縫針7の頭部と取付け操作ビス15とに夫々当接して位
置決めされながら押し込まれる。
押し込まれる接触子14を介して針保持部12に押圧状
に固定される。即ち、操作部材16の時計回り方向への
回転操作で取付け操作ビス15をねじ込んで、縫針7を
押圧状に固定する際に、接触子14と取付け操作ビス1
5とは別体であり、接触子14は回転することなく、連
通穴13aを介して縫針7を押圧する方向に移動するだ
けなので、縫針7を傾斜させたり下方に移動させること
なく、正規の取付け位置に簡単に且つ確実に、しかも強
力に取付けできる。
cに縫針7の頭部を装着する一方、連通穴13aに接触
子14を挿入し、更に取付け操作ビス15を回転操作し
て接触子14を押し込んで、縫針7を押圧状に固定する
際に、接触子14と取付け操作ビス15とは別体である
ことから、接触子14は回転することなく、連通穴13
aを介して縫針7を押圧方向に移動するので、縫針7を
傾斜させたり下方に移動させることなく正規の取付け位
置に簡単に且つ確実に取付けることができる。また、連
通穴13aに接触子14と取付け操作ビス15とを設け
るだけなので、縫針保持装置10を簡単な構造にでき
る。
と規定部材17とを一体化したものなので、部品点数を
減らすことができるとともに、組付け作業を簡単化する
ことができる。更に、接触子14と取付け操作ビス15
の規定部材17とは、面と面とで接するように構成され
たので、操作部材16の操作による押圧力を規定部材1
7を介して接触子14に伝達する伝達性能を向上でき
る。また、接触子14と規定部材17の押圧に対する耐
久性を高めることができる。
接触子14と取付け操作ビス15に相当する部材とが同
質で且つ軟質の部材で構成されていたため、回転操作の
特性(硬いと折れることの防止)を優先して構成され、
縫針7に接触する部分が縫針7に押圧されることにより
変形され、その接触する先端部がその変形によって縫針
7と交差して引っ掛かり、締め付け操作に際して縫針7
を一層回転させ易いため、縫針7の取付け位置を所定の
位置からずらすこととなっていたが、前述した実施の形
態においては、接触子14と取付け操作ビス15とが全
く別体として構成されるので、接触子14を圧接されて
も変形しにくい硬材で構成し、取付け操作ビス15は回
転操作の特性上を考慮して軟材で構成することができ、
縫針7による変形による縫針7の取付け位置を所定の位
置からずらすことが一層確実に防止されている。
の硬度自体を異なる物を用いて構成したが、素材を同一
にする一方、熱処理により接触子14の硬度を取付け操
作ビス15よりも高めるようにしても良い。尚、回転操
作による押圧の変形を防止するには、従来の取付け操作
ビスの先端部を硬化処理するか、若しくは、先端部に硬
質部材を溶接又は溶着するようにしてもよい。ところ
で、前述した実施の形態においては、接触子14の先端
部の円錐状の斜面は、直線状の斜面をなす曲面である
が、図7に示すように、接触子14Aの先端部は円弧状
の斜面を有する曲面であっても良い。
子14と取付け操作ビス15とが全くの別体であるが、
別体であるのは、取付け操作ビス15にて縫針7を締め
付ける(即ち、接触子14が縫針7に接近する)際に、
接触子14が取付け操作ビス15の回転に必ずしも取付
け操作ビス15と一体的に回転しないものということで
あって、取付け操作ビス15を緩める(即ち、接触子1
4が縫針7から離間する)際には一体的に回転しても良
い。尚、接触子14の先端部は、図5に示す円錐状であ
っても、図7に示す球面であっても、要するに、これら
接触子14と取付け操作ビス15との接線S1と、接触
子14の進行方向Dを対象軸とした対象線S2が成す角
度αは50°以上が望ましい。
付け操作ビス15の締め付け操作により、必要以上の圧
力が縫針7に作用し、針挿入穴12cの壁面を損傷する
恐れがあるからである。具体的には、図8に示すよう
に、取付け操作ビス15が時計回り方向(右回転)に回
転されて縫針7を締め付け、逆に左回転されて縫針7を
緩める構成であれば、右巻きのコイルバネ19の一方を
無負荷状態よりやや広げて接触子14Bの後端部に装着
し、接触子14B及びコイルバネ19の両者間は一体的
に回転する構成とする。このコイルバネ19の他方は、
同様にやや広げて取付け操作ビス15Aのストレート部
17aに接触するように挿通させる。
るとコイルバネ19はストレート部17aとの間で滑り
(空回り)が発生し、接触子14B及びコイルバネ19
は取付け操作ビス15の回転によって必ずしも取付け操
作ビス15と一体的に回転せず、押圧されて縫針7に接
近する。一方、取付け操作ビス15が左回転されるとコ
イルバネ19はストレート部17aとの間の摩擦でその
半径が狭まり、ストレート部17aを挟み込むようにな
り、接触子14B及びコイルバネ19は取付け操作ビス
15と共に回転及び水平方向に移動可能になり、取付け
操作ビス15によって引かれて縫針7から離間する。
に応じて接触子14Bが取付け操作ビス15と共に退避
するので、針交換時に接触子14Bの先端部が針挿入穴
12cに突出し過ぎて縫針7が所定の深さまで挿入でき
ないことの原因となることが防止される。また、前述し
た実施の形態においては、接触子14は先端部を円錐状
に形成したストレートピンであったが、図9に示すよう
に、接触子14Cは球形状のものであっても良く、その
場合、ストレート部17aの先端部(左端部)には、こ
の球形状の接触子14Cに係合可能な切欠き17bを形
成すれば良い。
前記連通穴13aの雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を形成
した操作部材16と、ピン状の規定部材17とを別体に
構成し、操作部材16をねじ込むことにより、これら規
定部材17と接触子14とを介して縫針7を押圧固定す
るようにしてもよい。また、接触子14を矩形状断面の
軸で構成するようにしてもよい。更に、本発明は前記実
施形態に限定して解釈されるべきではなく、本発明の技
術的思想を逸脱しない範囲において、前記実施形態の各
部の形状や機構に種々の変更を加えることもあり得る。
更に、家庭用や工業用の各種のミシン及びミシンの縫い
場保持装置に本発明を適用し得ることは勿論である。
針棒と、針保持部と連通部とを備えた針抱きと、接触子
と、規定部材と、操作部材とを設けたので、針保持部に
縫針の頭部を装着する一方、連通部に接触子と規定部材
とを挿入し、操作部材を回転操作するなどして接触子と
規定部材とを押し込むことで、縫針を押圧状に固定する
際に、少なくとも接触子は回転することなく連通部を介
して縫針を押圧する方向に移動するので、縫針を傾斜さ
せたり下方に移動させることなく正規の取付け位置に簡
単に且つ確実に取付けることができる。また、連通部に
接触子と規定部材とを設けるだけなので、縫針の保持機
構を簡単な構造にできる。
の効果を奏するが、前記操作部材と規定部材とが一体形
成されたので、部品点数を減らすことができるととも
に、組付け作業を簡単化することができる。請求項3の
発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を奏する
が、前記操作部材は、連通部に設けられた雌ネジ部に螺
合する雄ネジ部を有するので、操作部材を連通部の雌ネ
ジ部に螺合させながらねじ込むことで、規定部材と接触
子を介して縫針を針保持部に強力に固定することができ
る。このとき、接触子と規定部材とは別体なので、接触
子は回転することなく押圧方向に移動するので、縫針の
取付けに何ら影響を及ぼすこともない。
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記接触子と規定
部材とは、面と面とで接するように構成されたので、操
作部材の操作による押圧力を規定部材を介して接触子に
伝達する伝達性能を向上できる。また、接触子と規定部
材の押圧に対する耐久性を高めることができる。請求項
5の発明によれば、上下動可能な針棒と、針保持部と連
通部とを備えた針抱きとを有するミシンに用いる縫針保
持装置であって、接触子と、規定部材と、操作部材とを
設けたので、請求項1と同様の効果を奏することができ
る。
の効果を奏するが、前記操作部材と規定部材とが一体形
成されたので、請求項2と同様の効果を奏する。請求項
7の発明によれば、請求項5又は6と同様の効果を奏す
るが、前記操作部材は、連通部に設けられた雌ネジ部に
螺合する雄ネジ部を有するので、請求項3と同様の効果
を奏する。請求項8の発明によれば、請求項5〜7の何
れか1項と同様の効果を奏するが、前記接触子と規定部
材とは、面と面とで接するように構成されたので、請求
項4と同様の効果を奏する。
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記接触子は操作
部材より硬度の高い材質で構成されるので、縫針の取付
けに際して縫針に押圧されても、接触子が変形すること
がなく、縫針の取付け位置をずらせることなく、正規の
取付け位置に確実に取付けることができる。
面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 上下動可能な針棒と、 前記針棒の下端部に装着される針抱きであって、縫針を
保持する為の針保持部とこの針保持部に連通する連通部
とを備えた針抱きと、 前記針抱きの連通部に装着されて縫針に接触可能な接触
子と、 前記接触子と別体で接触子の装着後に連通部に挿入され
て接触子の位置を規定する為の規定部材と、 前記規定部材と接触子を介して縫針を固定する為に操作
される操作部材と、 を備えたことを特徴とするミシン。 - 【請求項2】 前記操作部材と規定部材とが一体形成さ
れたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。 - 【請求項3】 前記操作部材は、前記連通部に設けられ
た雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有することを特徴とす
る請求項1又は2に記載のミシン。 - 【請求項4】 前記接触子と規定部材とは、面と面とで
接するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3
の何れか1項に記載のミシン。 - 【請求項5】 上下動可能な針棒と、この針棒の下端部
に装着され且つ縫針を保持する為の針保持部とこの針保
持部に連通する連通部とを備えた針抱きとを有するミシ
ンに用いる縫針保持装置であって、 前記針抱きの連通部に装着されて縫針に接触可能な接触
子と、 前記接触子と別体で接触子の装着後に連通部に挿入され
て接触子の位置を規定する為の規定部材と、 前記規定部材と接触子を介して縫針を固定する為に操作
される操作部材と、 を備えたことを特徴とするミシンの縫針保持装置。 - 【請求項6】 前記操作部材と規定部材とが一体形成さ
れたことを特徴とする請求項5に記載のミシンの縫針保
持装置。 - 【請求項7】 前記操作部材は、前記連通部に設けられ
た雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有することを特徴とす
る請求項5又は6に記載のミシンの縫針保持装置。 - 【請求項8】 前記接触子と規定部材とは、面と面とで
接するように構成されたことを特徴とする請求項5〜7
の何れか1項に記載のミシンの縫針保持装置。 - 【請求項9】 前記接触子は操作部材より硬度の高い材
質で構成されていることを特徴とする請求項1〜8の何
れか1項に記載のミシンまたはミシンの縫針保持装置。
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