JP2004222895A - ミシン及びこのミシンの針取付具 - Google Patents

ミシン及びこのミシンの針取付具 Download PDF

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Abstract

【課題】縫製用の第1の針と針棒の下端部から水平方向に所定距離離隔した第2の針とを容易に着脱可能なミシンを提供する。
【解決手段】ミシンMは、縫製用の縫針13を装着可能な針棒30から水平方向に所定距離離隔して位置するパンチング針14と、針棒30を挟持可能な第1挟持部51とパンチング針14を挟持可能な第2挟持部52とを有しパンチング針14を針棒30に取付ける為の針取付具50と、パンチング針14が通過する針穴を有する針板12とを備え、針取付具50に、針棒30とパンチング針14とを挟持する方向に3本のビスが装着され、これら3本のビスを締結することにより第1、第2挟持部51,52で針棒30とパンチング針14とを挟持するように構成した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシン及びこのミシンの針取付具に関し、特に、縫製用の第1の針と針棒の下端部から水平方向に所定距離離隔した第2の針とを容易に着脱可能に構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、針棒の下端部に複数の針を装着可能なミシンには、種々の型式のものが提案されているが、例えば、特許文献1に記載のミシンにおいては、針棒の下端部に設けられた針止め金具に、水平方向に所定距離離隔した位置において2つの針取付穴が形成され、これら2つの針取付穴に水平方向に装着されたビスにより夫々2本の針が固着される。また、特許文献2に記載の2本針ミシンにおいては、針棒の下端部に、2つの針抱きが水平方向に装着されたビスで夫々固定されており、これら2つの針抱きに夫々2本の針が取付ビスで固着される。
【0003】
【特許文献1】実開昭53−68364号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】特開平3−236895号公報(第2頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特許文献1に記載のミシンにおいて、2つの針取付穴の離隔距離が大きい場合には、針棒の下端部に固定される針止め金具の水平方向の長さが長くなり、縫製時に針棒を上下動させる際のミシンモータの負荷が大きくなってしまう。
【0005】
一方、前記特許文献2に記載のミシンにおいては、2つの針抱きが夫々水平方向に装着された2つのビスで直接針棒に固定されているため、縫製中に針棒を上下動させる駆動力がこれら2つのビスにも繰り返し作用することになる。特に、2つの針の離隔距離が大きい場合には、2つのビスに大きな力が繰り返し作用するため、ビスのネジ部が劣化したり破損したりして、針棒から針抱きを取り外すことが困難になる虞がある。
【0006】
本発明の目的は、縫製用の第1の針と針棒の下端部から水平方向に所定距離離隔した第2の針とを容易に着脱可能に構成することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のミシンは、ミシン本体に上下動自在に配設された針棒と、この針棒の下端部に縫製用の目孔付きの第1の針を固定する為の針抱きと、前記第1の針を用いて縫製する際に針棒の下方において糸を捕捉する糸捕捉手段とを備えたミシンにおいて、前記針棒から水平方向に所定距離離隔して位置する第2の針と、前記針棒を挟持可能な第1の挟持部と第2の針を挟持可能な第2の挟持部とを有し第2の針を針棒に取付ける為の針取付具と、前記第2の針が通過する針穴を有する針板とを備え、前記針取付具に、前記針棒と第2の針とを挟持する方向に締結部材が装着され、締結部材を締結することにより第1、第2の挟持部で針棒と第2の針とを挟持するように構成したものである。
【0008】
このミシンにおいては、針棒の下端部の針抱きに縫製用の目孔付きの第1の針を装着可能であり、第1の針を針抱きに装着した状態で針棒を上下動させて第1の針から下方へ延びる糸を糸捕捉手段により捕捉して、第1の針と糸捕捉手段との協働により加工布に縫目を形成する。さらに、針棒には、針棒から水平方向に所定距離離隔した位置に、第2の針を針取付具により取付けることも可能である。ここで、針棒と第2の針とを挟持する方向に締結部材が装着されており、締結部材を締結することにより、針取付具の第1の挟持部で針棒が挟持され、第2の挟持部で第2の針が挟持されて、第2の針が針取付具を介して針棒に取付けられる。
【0009】
請求項2のミシンは、請求項1の発明において、前記針取付具は、前記第1の挟持部を形成する1対の挟持部材を有し、前記締結部材の締結状態を解除した状態で、1対の挟持部材を互いに分離可能に構成したものである。従って、第2の針を針棒に取付ける場合に、分離状態の1対の挟持部材の間に針棒を挟んだ状態で締結部材を締結することにより、1対の挟持部材が連結されて、第1、第2の挟持部で針棒と第2の針とが夫々挟持される。
【0010】
請求項3のミシンは、請求項1の発明において、前記針取付具は、第1、第2の挟持部を形成する1対の挟持部材を有し、前記締結部材の締結状態を解除した状態で、これら1対の挟持部材を互いに分離可能に構成したものである。従って、第2の針を針棒に取付ける場合に、分離状態の1対の挟持部材の間に針棒と第2の針とを挟んだ状態で締結部材を締結することにより、1対の挟持部材が連結されて、第1、第2の挟持部で針棒と第2の針とが夫々挟持される。
【0011】
請求項4のミシンは、請求項3の発明において、前記1対の挟持部材の一方に他方側へ突出する位置決めピンが設けられ、他方に前記位置決めピンが係合可能なピン穴が形成されたものである。分離状態にある1対の挟持部材を連結する場合には、1対の挟持部材の一方に設けられた位置決めピンを他方に設けられたピン穴に係合させて、一方の挟持部材の他方に対する位置を決めてから、締結部材が締結される。
【0012】
請求項5のミシンは、請求項2〜4の何れかの発明において、前記締結部材がビスで構成されたものである。従って、ビスを締めることにより1対の挟持部材が連結されるため、ナットが不要となる。
【0013】
請求項6のミシンは、請求項2〜5の何れかの発明において、前記針抱きに第1の針を装着して縫製する際に糸を案内する針棒糸案内と、この針棒糸案内を針棒に固定する為の取付ビスとを有し、前記1対の挟持部材に取付ビスの頭部と係合可能な回転規制部が形成され、前記第1の挟持部で針棒を挟持した状態では、前記取付ビスの頭部が回転規制部に係合して針取付具の針棒に対する回転が規制されるものである。針棒に針棒糸案内が取付ビスにより固定された状態で、締結部材を締結して1対の挟持部材を連結すると、1対の挟持部材に形成された回転規制部に取付ビスの頭部が係合して、針取付具の針棒に対する回転が規制される。
【0014】
請求項7のミシンは、請求項1〜6の何れかの発明において、前記第2の針は、複数の針本体部と、これら複数の針本体部を保持し且つ前記第2の挟持部に挟持される針保持部とを有するものである。従って、針保持部が第2の挟持部に挟持されて第2の針が針取付具を介して針棒に取付けられ、この状態で針棒が上下動して複数の針本体部が被加工物を貫通する。
【0015】
請求項8のミシンは、請求項7の発明において、前記針棒の径と針保持部の径とが異なるものである。従って、誤って針棒が第2の挟持部に挟持されたり、あるいは、針保持部が第1の挟持部に挟持されてしまうことがない。
【0016】
請求項9のミシンは、請求項7又は8の発明において、前記複数の針本体部には夫々複数の引掛け爪が形成され、前記針板上に2つの被加工物が上下に重ねて戴置された状態で、前記複数の引掛け爪により上側の被加工物の一部を引っ掛けながら第2の針を2つの被加工物に貫通させて、下側の被加工物にニードルパンチング加工を施すように構成したものである。
【0017】
このミシンは、加工布等の上に戴置された毛糸や綿等の装飾材等の一部を、複数の針本体部を有する第2の針により加工布の中に上から押し込んで、加工布等に刺繍的な装飾模様を施す、いわゆるニードルパンチング加工を可能に構成されている。即ち、針板上に加工布及び装飾材などからなる2つの被加工物が上下に重ねて戴置された状態で、針取付具を介して針棒から所定距離離れた位置に取付けられた第2の針を上下動させると、第2の針の複数の針本体部に形成された複数の引掛け爪が上側の被加工物の一部を引っ掛け、その状態で第2の針を2つの被加工物に貫通させることで、下側の被加工物に装飾模様が施される。
【0018】
請求項10のミシンの針取付具は、ミシンの針棒から水平方向に所定距離離隔して位置する針を針棒に取付ける為の針取付具であって、前記針棒を挟持可能な第1の挟持部と、前記針を挟持可能な第2の挟持部とを有し、前記針棒と針とを挟持する方向に装着される締結部材を締結することで、第1、第2の挟持部で針棒と針とを挟持するように構成したものである。このミシンの針取付具は、請求項1の発明と略同様の作用を奏するので、その説明を省略する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、加工布の上に重ねて戴置された装飾材としての毛糸を加工布に押し込んで加工布に刺繍的な装飾模様を施すニードルパンチング加工が可能なミシンに本発明を適用した一例である。
【0020】
図1〜図3に示すように、ミシンMは、水平なベッド部1と、このベッド部1の右端部に立設された脚柱部2と、ベッド部1と平行に脚柱部2から左方へ延びるアーム部3と、このアーム部3の左端部に設けられたヘッド部4などを備えている。このミシンMにおいては、図3、図4に鎖線で示すように、ヘッド部4の針棒30の下端部に縫製用の目孔13a(図8参照)付きの縫針13(第1の針に相当する)を装着した状態では、上糸と下糸を交絡させてベッド部1に戴置された加工布に縫目を形成する通常縫製を行うことができる。
【0021】
一方、図1〜図4に実線で示すように、針棒30から水平方向左方に所定距離離隔した位置に後述のパンチング針14(フェルティングニードルともいい、第2の針に相当する)を装着した状態では、図12、図13に示すように、パンチング針14により、ベッド部1上の加工布80(下側の被加工物)の上に重ねた装飾材としての毛糸81(上側の被加工物)を加工布80に押し込んで、上糸や下糸を用いずに加工布80に刺繍的な装飾模様を形成するニードルパンチング加工を加工布80に施すことができる。
【0022】
図2、図4に示すように、ベッド部1の内部には、縫針13を用いて通常縫製を行う際に針棒30の下方において上糸を捕捉する釜機構10(糸捕捉手段)が設けられており、ベッド部1において釜機構10の上側には通常縫製用の針板11とニードルパンチング加工用の針板12の何れか一方が装着される。即ち、図5、図6(ベッド部1側から針板11,12を見た図)に示すように、ミシンMには、釜機構10の上側に位置し縫針13が通過する針穴11aを備えた針板11と、この釜機構10よりも左方に位置しパンチング針14が通過する針穴12aを備えた針板12の、2種類の針板11,12が付属しており、通常縫製あるいはニードルパンチング加工を行う際に、これら2種類の針板11,12のうち一方を選択してベッド部1に装着するように構成されている。
【0023】
図1〜図4に示すように、ベッド部1の左端部には、蓋部材15が開閉可能に装着され、蓋部材15を開いてベッド部1を開放した状態で且つ後述のダストボックス16が無い状態では、釜機構10の下糸ボビンを交換できるようになっている。さらに、ニードルパンチング用の針板12がベッド部1に装着されている場合には、蓋部材15と釜機構10との間の空間において、パンチング針14でニードルパンチング加工を行う際に針穴12aから下方へ落ちる糸屑や布屑等の繊維屑を収容するダストボックス16が、針板12の下側に取り付けられたホルダ部17に着脱可能に装着される。さらに、ベッド部1には、加工布を前後方向に移動させる送り機構(図示略)も設けられ、2種類の針板11,12には、この送り機構の送り歯を針板11,12から出没させる為の複数の開口部11b,12bが夫々形成されている。
【0024】
脚柱部2には、起動/停止スイッチ20、送り調節ダイヤル21、返し縫いレバー22、ハンドプーリ23等が設けられ、アーム部3には、持ち運び用の取っ手24が設けられている。
【0025】
図2〜図4に示すように、ヘッド部4には、ミシン本体としてのミシン機枠18に上下動自在に配設された針棒30と、この針棒30を上下に駆動する針棒上下動機構31と、ミシン機枠18に上下揺動自在に配設された天秤32と、針棒30の下端部に縫針13を固定する為の針抱き33と、針抱き33に縫針13を装着して通常縫製を行う際に天秤32から縫針13の目孔13aへ延びる上糸を案内するワイヤ状の針棒糸案内34などを備えている。さらに、ヘッド部4には、糸調子器35、糸案内36等も設けられている。
【0026】
図7、図8に示すように、針抱き33には、縫針13を針抱き33に装着する為のビス40と、縫針13が逆に取付けられるのを防止する針逆付け防止板41とが設けられ、ビス40により針抱き33自体も針棒30に固着されている。この針抱き33の上側には針棒糸案内34が設けられており、針棒糸案内34は、上側の取付部34aと、この取付部34aの下端から水平方向に湾曲状に張り出した糸案内部34bとを一体形成したものである。そして、針棒糸案内34の糸案内部34bが針抱き33を抱えた状態で、針棒糸案内34は取付ビス42により針棒30に固定されている。従って、縫針13を針抱き33に装着する為のビス40が緩められている状態でも、針抱き33は針棒糸案内34に抱えられて針棒30から脱落しないようになっている。
【0027】
針棒上下動機構31は、ミシンモータ(図示略)の駆動力を針棒30に伝達して針棒30を上下に駆動するものであり、公知の構成であるためその説明は省略するが、針抱き33に縫針13が装着された状態で、この針棒上下動機構31により針棒30が上下に駆動されると、通常縫製用の針板11の下側において縫針13の目孔13aから下方へ延びる上糸が釜機構10の剣先により下糸と交絡して、針板11上の加工布に縫目が形成される。
【0028】
図2〜図4に示すように、針棒30の後側には、押え棒44が針棒30と平行で且つミシン機枠18に対して上下動可能に配設されており、この押え棒44の下端部には、針棒30の下端部に異物が侵入するのを防止する為の保護カバーと、加工布を押える布押えを取付けた保護カバーホルダとを取付可能である。ここで、保護カバーホルダとしては、通常縫製用の保護カバーホルダ(図示略)とニードルパンチング用の保護カバーホルダ45の、2種類の保護カバーホルダが予め用意されており、加工布に通常縫製又はニードルパンチング加工を行う際に、これら2種類の保護カバーホルダのうち一方を選択的に押え棒44に取付けるように構成されている。
【0029】
通常縫製用の保護カバーホルダに装着される保護カバー(図示略)及び布押え(図示略)は、一般的なミシンに用いられるものであるため、その詳細な説明は省略するが、通常縫製用の保護カバーホルダを押え棒44の下端部に連結した状態では、通常縫製用の布押えは針棒30の真下に位置することになり、この布押えにより縫針13が通過する針穴11a付近の加工布が押えられる。
【0030】
図2〜図4に示すように、ニードルパンチング加工を行う場合には、押え棒44の下端部にはニードルパンチング用の保護カバーホルダ45が連結される。この保護カバーホルダ45には、透明な合成樹脂製の保護カバー46が取付けられており、この保護カバー46により、針棒30の下端部付近の前方が覆われている。
【0031】
さらに、保護カバーホルダ45の左端部には、取付金具47を介して平面視略矩形状で且つ透明な合成樹脂製の布押え48が取付けられている。図9に示すように、布押え48は、平面状に形成されパンチング針14が通過する針穴12a付近の加工布80を押える押え部48aと、この押え部48aの前端部、左端部、及び右端部に夫々押え部48aから上方へ延びる鉛直壁状に形成された前壁部48b、左壁部48c及び右壁部48dとを有する。押え部48aの中央部には、パンチング針14が通過する円形穴48eが形成されている。
【0032】
さらに、前壁部48bには、加工布80の上に重ねられた毛糸81を前後方向に案内する案内穴48fも形成されている。従って、毛糸81は、案内穴48fにより後方へ案内され、さらに、押え部48aの上側から円形穴48eを通って押え部48aの下側に出て、加工布80の上に重ねて戴置される。ここで、毛糸81が案内穴48fを通過する際には、前壁部48bに前後方向の力が作用することになるが、前壁部48bは、左壁部48c及び右壁部48dと一体形成されているため、前壁部48bは左壁部48c及び右壁部48dにより前後方向に支えられており、前壁部48bが破損することがない。
【0033】
ここで、図2〜図4に示すように、保護カバー46と針板12との間には、所定間隔の隙間が形成され、保護カバー46の下端が加工布80や毛糸81に接触して、送り機構による加工布80や毛糸81の前後方向の移動が妨げられないようになっている。さらに、保護カバー46と加工布80との間の隙間に前壁部48bが位置するため、保護カバー46と前壁部48bによりパンチング針14の針落ち位置へ外部から異物が侵入するのを防止できる。また、保護カバー46及び布押え48は透明な合成樹脂で構成されているので、作業者は、針板12上の加工布80及び毛糸81の状態を確認しながらニードルパンチング加工を行うことができる。
【0034】
尚、図2、図3に示すように、押え棒44には押え上げレバー49が設けられ、加工布80及び毛糸81を取り替える際には、押え上げレバー49を操作することで押え棒44を上下動させて、布押え48を昇降させることができる。
【0035】
ところで、前述したように、ミシンMは、目孔13a付きの縫針13で針板11上の加工布に通常の縫製を行う他に、針板12上の加工布80の上に毛糸81を重ねて加工布80にニードルパンチング加工を施すことが可能に構成されており、ミシンMは、針棒30から水平方向左方に所定距離離隔して位置するニードルパンチング用のパンチング針14と、針棒30を挟持可能な第1挟持部51とパンチング針14を挟持可能な第2挟持部52とを有しパンチング針14を針棒30に取付ける為の針取付具50とを有する。
【0036】
図10、図11に示すように、パンチング針14は、複数(例えば、5本)の針本体部14aと、これら複数の針本体部14aを保持し且つ針取付具50の第2挟持部52に挟持される針保持部14bとを有する。図11に示すように、複数の針本体部14aには夫々複数の引掛け爪14cが形成されている。そして、針板12上の加工布80の上に毛糸81を重ね合わせて布押え48で上方から押えた状態で、針棒上下動機構31により針棒30を上下に駆動して、図4の実線に示す位置から鎖線に示す位置に亙ってパンチング針14を上下動させると、図12、図13に示すように、複数の引掛け爪14cにより毛糸81の一部を引っ掛けて加工布80に押し込みながら複数の針本体部14aが加工布80と毛糸81とを貫通するように構成されている。針保持部14bは、上半部の小径部と下半部の大径部とからなり、小径部が針取付具50の第2挟持部52に挟持される。
【0037】
このパンチング針14は、針棒30から左方へ所定距離ずらした位置に針取付具50を介して取付けられるため、ニードルパンチング加工により針穴12aを通ってベッド部1の内部に落下する糸屑や布屑等の繊維屑は、針板12の下側に装着されたダストボックス16に収容され、繊維屑が釜機構10に絡まないように構成されている。
【0038】
図7、図14に示すように、針取付具50は、左右に水平に延びるブロック状に形成され且つ円柱穴状の第1、第2挟持部51,52を形成する前後1対の挟持部材53,54を有する。これら1対の挟持部材53,54の右側部分には、第1挟持部51を形成する平面視半円弧状の1対の第1凹部53a,54aが夫々対向状に形成され、一方、1対の挟持部材53,54の左側部分には、第2挟持部52を形成する平面視半円弧状の1対の第2凹部53b,54bが夫々対向状に形成されている。
【0039】
この針取付具50には、前後方向(針棒30とパンチング針14とを挟持する方向)に、ネジ径の異なる3本のビス55〜57が装着される。即ち、前側の挟持部材53には、3本のビス55〜57のネジ径よりも僅かに大きい3つの穴が夫々形成されており、一方、後側の挟持部材54には、3本のビス55〜57のネジ径と一致する雌ネジが切られた3つの穴が夫々形成されている。そして、3本のビス55〜57は、前側の挟持部材53の3つの穴に夫々挿通されて、後側の挟持部材54の3つの穴に夫々螺合可能である。3本のビス55〜57を緩めた状態(締結状態を解除した状態)では、1対の挟持部材53,54は互いに分離可能に構成されている。そして、3本のビス55〜57を締結することにより第1、第2挟持部51,52で針棒30とパンチング針14とを挟持するように構成されている。尚、図3に示すように、1対の挟持部材53,54が、針抱き33の上端面に当接して上下方向に位置決めされた状態で、第1挟持部51により針棒30が挟持される。
【0040】
ところで、針保持部14bの小径部の径は針棒30の径よりも小さく形成されており、それに伴い、図14に示すように、第2挟持部52の穴径も、第1挟持部51の穴径より小さく形成されている。従って、針取付具50を針棒30に取付ける際に、誤って針棒30を第2挟持部52を形成する第2凹部53b,54bで挟んだ場合でも、穴径の小さい第2挟持部52では針棒30を挟持することができないため、作業者がすぐにその間違いに気づくようになっている。
【0041】
前側の挟持部材53の第2凹部53bのすぐ右側の部分には、後方へ突出する位置決めピン58が設けられ、一方、後側の挟持部材54には、位置決めピン58が係合可能なピン穴59が形成されている。そして、1対の挟持部材53,54を連結する際には、位置決めピン58をピン穴59に係合させて、一方の挟持部材53,54の他方に対する位置を容易に決めることができるようになっている。
【0042】
さらに、図7、図14に示すように、前後1対の挟持部材53,54の第1凹部53a,54aの下端部の右側部分には、取付ビス42の頭部が係合可能な凹部53c,54c(回転規制部)が夫々形成され、第1挟持部51で針棒30を挟持した状態では、取付ビス42の頭部がこれら凹部53c,54cに夫々係合して針取付具50の針棒30に対する回転が規制されることになる。
【0043】
図3、図7、図14に示すように、前後1対の挟持部材53,54を連結した状態では、第1挟持部51の右側の部分と第2挟持部の左側の部分には、3本のビス55〜57を締め付ける際の締めしろとなる、僅かな隙間が夫々形成される。従って、第1挟持部51と第2挟持部52により、針棒30とパンチング針14とを夫々確実に挟持することができる。
【0044】
次に、ミシンMの作用について説明する。まず、針棒30の下端部に設けられた針抱き33にビス40により目孔13a付きの縫針13を装着した状態(図8参照)では、通常縫製を行って針板11上の加工布に縫目を形成することができる。即ち、針棒上下動機構31により針棒30を上下動させると、縫針13の目孔13aから下方へ延びる上糸が、針板11の下側に位置する釜機構10の剣先により捕捉された状態で天秤32により上方に引き上げられて、加工布に縫目が形成されていく。
【0045】
一方、パンチング針14により加工布80にニードルパンチング加工を施す場合には、ビス40を緩めて縫針13を針抱き33から外した後、ビス40を締めておく。その後、通常縫製用の針板11を取り外してニードルパンチング用の針板12をベッド部1に取付ける。そして、互いに分離した針取付具50の1対の挟持部材53,54により針棒30とパンチング針14の針保持部14bを挟んだ状態で、3本のビス55〜57を締めて第1、第2挟持部51,52で針棒30とパンチング針14を夫々挟持して、パンチング針14を針棒30から左方に所定距離離隔した位置に取付ける。
【0046】
そして、保護カバーホルダ45を押え棒44の下端部に連結した後に、毛糸81を案内穴48fと円形穴48eに通した後、加工布80の上に毛糸81を重ねて戴置させる。この一連の作業が終了した後、押え上げレバー49を操作して布押え48を降ろし、布押え48で加工布80と毛糸81とを押えた状態で、針棒上下動機構31により針棒30を上下動させる。
【0047】
すると、図12、図13に示すように、パンチング針14の複数の針本体部14aに形成された複数の引掛け爪14cにより、毛糸81の一部を引っ掛けつつ、複数の針本体部14aが加工布80と毛糸81とを貫通し、引掛け爪14cに引っ掛けられた毛糸81の一部が加工布80に押し込まれて、加工布80に装飾模様が形成される。このとき、パンチング針14は、針棒30から水平方向左方に所定距離離隔して位置しており、前述のニードルパンチング加工により生じる糸屑や布屑等の繊維屑は、針板12の針穴12aを通ってベッド部1内に落下して、針板12の下側に設けられたダストボックス16に収容される。
【0048】
以上説明したミシンMによれば、次のような効果が得られる。
【0049】
1)前後方向に装着された3本のビス55〜57を締結することにより第1、第2挟持部51,52で針棒30とパンチング針14とが夫々挟持されるので、針棒上下動機構31による針棒30の上下方向の駆動力が針抱き33を針棒30に固定するビス40に直接作用せず、針棒30を繰り返し上下動させてもビス40のネジ部が破損したり又は劣化したりするのを防止できる。また、パンチング針14を針取付具50を介して針棒30に装着するため、パンチング針14の取付けの際に針抱き33を針棒30から取り外す必要がなく、取付け作業が容易になる。
【0050】
2)第1、第2挟持部51,52を形成する前後1対の挟持部材53,54は、3本のビス55〜57の締結状態を解除した状態で、互いに前後に分離可能に構成されているので、1対の挟持部材53,54を前後に分離させた状態で、これら挟持部材53,54の間に針棒30とパンチング針14の針保持部14bを前後から挟んで、3本のビス55〜57を締結することができるので、水平方向からパンチング針14を針棒30に取付けることができ、パンチング針14の取付が容易になる。さらに、1対の挟持部材53,54を締結する締結部材として3本のビス55〜57を用いるので、ナットが不要になりパンチング針14の取付がさらに容易になる。
【0051】
3)前側の挟持部材53に後方へ突出する位置決めピン58が設けられ、後側の挟持部材54にこの位置決めピン58が係合可能なピン穴59が形成されているので、1対の挟持部材53,54が分離状態にある状態で、位置決めピン58をピン穴59に係合させて位置決めできるため、一方の挟持部材53,54の他方に対する位置を容易に決めることができる。また、後側の挟持部材54にピン穴59が設けられているので、ミシンMの前方に位置する作業者にとって位置決めピン58をピン穴59に係合させやすい。
【0052】
4)針棒30の下端部に固定された針抱き33に縫針13を装着した状態では、通常縫製を行って針板11上の加工布に縫目を形成できるし、針取付具50により針棒30から水平方向左方へ所定距離離隔した位置にパンチング針14を取付けた状態では、針板12上の加工布80にニードルパンチング加工を施すことができ、1台のミシンMで通常縫製とニードルパンチング加工の両方の作業を行うことができる。
【0053】
5)第1挟持部51により針棒30を挟持した状態では、1対の挟持部材53,54に形成された凹部53c,54cに、針棒糸案内34を針棒30に固定する取付ビス42の頭部が係合するので、簡単な構造で針取付具50の針棒30に対する回転を規制することができ、針取付具50がさらに取り付けやすくなる。
【0054】
6)針棒30の径とパンチング針14の針保持部14bの小径部の径とが異なっており、これら針棒30とパンチング針14を挟持する第1、第2挟持部51,52の穴径も異なって形成されているため、作業者が針取付具50の取付方向を間違えた場合でも容易に気づくことができる。
【0055】
次に、前記実施の形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様のものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
【0056】
1]前記実施の形態では、通常縫製用の針板11と、ニードルパンチング用の針板12の2種類の針板11,12のうち、何れか一方を選択的にベッド部1に装着するように構成したが、縫針13が通過する第1の針穴と、パンチング針14が通過し第1の針穴より水平方向へ所定距離離隔した位置に形成された第2の針穴を有し、通常縫製を行う場合とニードルパンチング加工の場合との両方の場合で兼用可能な針板をベッド部1に装着してもよい。尚、この場合には、縫製作業に支障がない限り、縫針13とパンチング針14の両方を針棒30に常時取付けておくこともできる。
2]3本のビス55〜57のネジ径を同じに構成してもよい。
【0057】
3]図15に示すように、針取付具50Aが、針棒30を挟持可能な第1挟持部51Aを形成する1対の挟持部材53A,54Aを有し、針取付具50Aには、前後方向に3本のビス70が装着され、右側の2本のビス70の締結状態を解除した状態では、1対の挟持部材53A,54Aを互いに分離可能に構成してもよい。尚、この場合には、左側の第2挟持部52Aにおいては、最も左側に位置する1本のビス70を締めることにより、パンチング針14が挟持される。
【0058】
4]図16に示すように、針取付具50Bの左右両端側部分に前後方向に2本のビス71が装着され、右側のビス71の締結状態を解除した状態では、第1挟持部51Bを形成する1対の挟持部材53B,54Bのうち、前側の挟持部材53Bが枢支軸72を中心に平面視で時計回りに回動して、後側の挟持部材54Bから離隔するように構成してもよい。尚、この場合には、左側の第2挟持部52Bにおいては、左側のビス71を締めることによりパンチング針14が挟持される。このように構成した場合には、パンチング針14を針棒30から着脱する際に、特にパンチング針14を針取付具50Bから取り外す必要がない。
【0059】
5]ニードルパンチング加工を行う際に、送り機構の送り歯をドロップして作業者が手動にて加工布80を前後左右に移動するようにしてもよい。この場合、複数の開口部12bは不要となる。また、布押え48は加工布80から僅かに離れた状態か、もしくは、パンチング針14の上下動に合わせて上下動するように構成する。
【0060】
6]ニードルパンチング加工用の装飾材としては、前記実施の形態の毛糸81の他、綿、不織布、フェルト等、種々の材料を使用することができる。
【0061】
7]引掛け爪14cの形状や針本体部14aの本数等が異なる複数種類のパンチング針を予め準備しておき、被加工物である加工布や装飾材の種類によって複数種類のパンチング針のうち、最適な1種類のパンチング針を選択的に装着するように構成してもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、針取付具に、前記針棒と第2の針とを挟持する方向に締結部材が装着され、締結部材を締結することにより第1、第2の挟持部で針棒と第2の針とを挟持するように構成したので、針棒の下端部に固定された針抱きに第1の針を固定するビス等の取付具に針棒が上下動する際の駆動力が作用せず、取付具が破損したりあるいは劣化したりするのを防止でき、常に第1の針を針抱きから容易に取り外すことができる。また、第2の針を針取付具を介して針棒に装着するため、その際に、針抱きを針棒から取り外す必要がなく、第2の針の取付け作業が容易になる。
【0063】
請求項2の発明によれば、第1の挟持部を形成する1対の挟持部材は、締結部材の締結状態を解除した状態で、互いに分離可能に構成されているので、1対の挟持部材を水平方向に分離させてから1対の挟持部材の間に針棒を挟んだ状態で締結部材を締結して、水平方向から簡単に針取付具を針棒に装着でき、容易に第2の針を針棒に取付けることが可能になる。また、別段、第2の針を針取付具から取り外す必要がない。
【0064】
請求項3の発明によれば、第1、第2の挟持部を形成する1対の挟持部材は、締結部材の締結状態を解除した状態で、互いに分離可能に構成されているので、1対の挟持部材を水平方向に分離させてから1対の挟持部材の間に針棒と第2の針とを挟んだ状態で締結部材を締結して、水平方向からパンチング針を針棒に取付けることができるので、容易に第2の針を針棒に取付けることが可能になる。
【0065】
請求項4の発明によれば、1対の挟持部材の一方に他方側へ突出する位置決めピンが設けられ、他方に前記位置決めピンが係合可能なピン穴が形成されているので、1対の挟持部材が分離された状態で、1対の挟持部材の一方に設けられた位置決めピンを、他方に設けられたピン穴に係合させることができ、一方の挟持部材の他方に対する位置を決めることができ、1対の挟持部材を連結するのが容易になる。
【0066】
請求項5の発明によれば、締結部材がビスで構成されているので、ナットを用いることなく1対の挟持部材を連結でき、容易に第2の針を取り付けることができる。
【0067】
請求項6の発明によれば、針棒に針棒糸案内が取付ビスにより固定された状態では、1対の挟持部材に形成された回転規制部に取付ビスの頭部が係合しているので、簡単な構造で針取付具の針棒に対する回転を規制することができ、針取付具をさらに取り付けやすくなる。
【0068】
請求項7の発明によれば、第2の挟持部により針保持部を挟持して針棒に第2の針を取付けた状態で、針棒を上下動させて複数の針本体部を加工布に貫通させることができる。
【0069】
請求項8の発明によれば、針棒の径と針保持部の径とが異なるので、誤って針棒が第2の挟持部に挟持されたり、逆に、パンチング針が第1の挟持部に挟持されてしまうのを防止できる。
【0070】
請求項9の発明によれば、針取付具により針棒から所定距離離れた位置に取付けられた第2の針の複数の針本体部を、針板上に重ねて戴置された2つの被加工物に貫通させて、下側の被加工物にニードルパンチング加工を施すことができる。即ち、針棒の真下の位置に第1の針を装着した状態では通常の縫製を行うことができるし、針棒から所定距離離れた位置に第2の針を装着した状態ではニードルパンチング加工を行うことができるため、1台のミシンで縫製とニードルパンチングの両方の作業を行うことができる。
【0071】
請求項10の発明によれば、針棒の下端部に固定された針抱きに第1の針を固定するビス等の取付具に針棒が上下動する際の駆動力が作用せず、取付具が破損したりあるいは劣化したりするのを防止でき、常に第1の針を針抱きから容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るミシンの全体斜視図である。
【図2】ミシンの左側面図である。
【図3】ベッド部及びヘッド部の一部切欠斜視図である。
【図4】ベッド部及びヘッド部の要部正面図である。
【図5】通常縫製用の針板の裏面を示す図である。
【図6】ニードルパンチング加工用の針板の裏面を示す図である。
【図7】針棒、針抱き、針取付具の分解斜視図である。
【図8】縫針装着状態における針棒及び針抱きの斜視図である。
【図9】ニードルパンチング加工時におけるパンチング針及び布押えの斜視図である。
【図10】パンチング針を示す図であり、(a)はパンチング針の正面図、(b)はパンチング針を下方から見た図である。
【図11】針本体部の一部拡大正面図である。
【図12】ニードルパンチング加工時における針板付近の一部拡大断面図である。
【図13】ニードルパンチング加工が施された加工布及び毛糸の断面図である。
【図14】針取付具の分解平面図である。
【図15】変更形態の針取付具の斜視図である。
【図16】別の変更形態の針取付具の斜視図である。
【符号の説明】
M ミシン
10 釜機構
12 針板
12a 針穴
13 縫針
13a 目孔
14 パンチング針
14a 針本体部
14b 針保持部
18 ミシン機枠
30 針棒
33 針抱き
34 針棒糸案内
42 取付ビス
50,50A,50B 針取付具
51,51A,51B 第1挟持部
52,52A,52B 第2挟持部
53c,54c 凹部
53,53A,53B 挟持部材
54,54A,54B 挟持部材
55,56,57 ビス
58 位置決めピン
59 ピン穴
70 ビス
71 ビス
72 枢支軸
80 加工布
81 毛糸

Claims (10)

  1. ミシン本体に上下動自在に配設された針棒と、この針棒の下端部に縫製用の目孔付きの第1の針を固定する為の針抱きと、前記第1の針を用いて縫製する際に針棒の下方において糸を捕捉する糸捕捉手段とを備えたミシンにおいて、
    前記針棒から水平方向に所定距離離隔して位置する第2の針と、
    前記針棒を挟持可能な第1の挟持部と第2の針を挟持可能な第2の挟持部とを有し第2の針を針棒に取付ける為の針取付具と、
    前記第2の針が通過する針穴を有する針板とを備え、
    前記針取付具に、前記針棒と第2の針とを挟持する方向に締結部材が装着され、
    締結部材を締結することにより第1、第2の挟持部で針棒と第2の針とを挟持するように構成したことを特徴とするミシン。
  2. 前記針取付具は、前記第1の挟持部を形成する1対の挟持部材を有し、前記締結部材の締結状態を解除した状態で、1対の挟持部材を互いに分離可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記針取付具は、第1、第2の挟持部を形成する1対の挟持部材を有し、前記締結部材の締結状態を解除した状態で、これら1対の挟持部材を互いに分離可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  4. 前記1対の挟持部材の一方に他方側へ突出する位置決めピンが設けられ、他方に前記位置決めピンが係合可能なピン穴が形成されたことを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 前記締結部材がビスで構成されたことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のミシン。
  6. 前記針抱きに第1の針を装着して縫製する際に糸を案内する針棒糸案内と、この針棒糸案内を針棒に固定する為の取付ビスとを有し、前記1対の挟持部材に取付ビスの頭部と係合可能な回転規制部が形成され、前記第1の挟持部で針棒を挟持した状態では、前記取付ビスの頭部が回転規制部に係合して針取付具の針棒に対する回転が規制されることを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載のミシン。
  7. 前記第2の針は、複数の針本体部と、これら複数の針本体部を保持し且つ前記第2の挟持部に挟持される針保持部とを有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のミシン。
  8. 前記針棒の径と針保持部の径とが異なることを特徴とする請求項7に記載のミシン。
  9. 前記複数の針本体部には夫々複数の引掛け爪が形成され、前記針板上に2つの被加工物が上下に重ねて戴置された状態で、前記複数の引掛け爪により上側の被加工物の一部を引っ掛けながら第2の針を2つの被加工物に貫通させて、下側の被加工物にニードルパンチング加工を施すように構成したことを特徴とする請求項7又は8に記載のミシン。
  10. ミシンの針棒から水平方向に所定距離離隔して位置する針を針棒に取付ける為の針取付具であって、
    前記針棒を挟持可能な第1の挟持部と、
    前記針を挟持可能な第2の挟持部とを有し、
    前記針棒と針とを挟持する方向に装着される締結部材を締結することで、第1、第2の挟持部で針棒と針とを挟持するように構成したことを特徴とするミシンの針取付具。
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