JPH0946484A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0946484A
JPH0946484A JP7212451A JP21245195A JPH0946484A JP H0946484 A JPH0946484 A JP H0946484A JP 7212451 A JP7212451 A JP 7212451A JP 21245195 A JP21245195 A JP 21245195A JP H0946484 A JPH0946484 A JP H0946484A
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秀勝 木岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は両面原稿を2つの読取手段で高品質の
画像を高速で読み取ることのできる小型で安価な画像読
取装置を提供する。 【解決手段】ファクシミリ装置1は、原稿搬送制御部3
6の制御下で原稿搬送路を搬送される原稿の裏面の画情
報をクロックジェネレータ31から入力される動作クロ
ックに基づいて密着型イメージセンサ5により読み取
り、コンタクトガラス上に搬送された原稿の表面の画情
報をクロックジェネレータ31から入力される動作クロ
ックに基づいて縮小光学系読取部4により読み取る。シ
ステム制御部37は、読取モード選択スイッチ41によ
り表面、裏面及び両面のいずれの原稿読取モードが選択
されているかにより、上記動作クロックを変化させ、ま
た原稿搬送制御部36による原稿搬送速度を変化させる
とともに、縮小光学系読取部4に内蔵されている増幅回
路の増幅率を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置、詳
細には、ファクシミリ装置や複写装置等に適用される両
面原稿を読み取り可能な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、資源の節約のために、情報を記録
紙の両面に記録することが行われており、このような両
面に情報の記録された原稿を、1つの読取手段により原
稿の片側ずつ読み取っていたのでは、画像読取装置の利
用性が悪い。
【0003】そこで、従来、原稿搬送路の片側に密着型
イメージセンサを配設するとともに、他側に縮小光学系
式CCDリニアイメージセンサを配設した画像読取装置
(特開平3−240361号公報参照)が提案されてい
る。
【0004】この画像読取装置においては、原稿の両面
を読み取るか、片面を読み取るかの原稿読取モードに関
係なく、常に同じ動作により原稿の両面の読み取りや片
面の読み取りを行っており、また、CCDリニアイメー
ジセンサと密着型イメージセンサで読み取った信号の処
理については、言及していない。
【0005】この画像読取装置によれば、両面原稿を一
度ファクシミリ装置にセットすると、両面原稿の画情報
を一度に読み取ることができ、画像読取装置の利用性を
向上させることができるとともに、画像読取装置を小型
で、安価なものとすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取装置にあっては、原稿の両面を読み
取るか、片面を読み取るかの原稿読取モードに関係な
く、常に同じ動作により原稿の両面の読み取りや片面の
読み取りを行っていたため、CCDリニアイメージセン
サと密着型イメージセンサにより適切に原稿の両面の画
情報を読み取るためには、常に動作クロックの遅い密着
型イメージセンサの動作クロックに合わせる必要があ
り、画像読取装置の動作速度が遅く、利用性が悪い、ま
た、動作速度を速くすると適切に画情報を読み取ること
ができず、画質が悪化するという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、両面読取モードか片面
読取モードかに応じて、読取手段の動作クロック、原稿
搬送速度及び信号増幅レベルを変化させることにより、
両面読取可能な画像読取装置を小型で安価なものとする
とともに、処理速度を向上させつつ、画像品質を向上さ
せることのできる画像読取装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、請求項1に記載するように、所定の動作クロックに
基づいて動作し、原稿の一方側の面の画情報を読み取っ
て画像信号を出力する第1の読取手段と、所定の動作ク
ロックに基づいて動作し、原稿の他方側の面の画情報を
読み取って画像信号を出力する第2の読取手段と、原稿
の片面を読み取るか両面を読み取るかの原稿読取モード
を選択する選択手段と、前記第1の読取手段と前記第2
の読取手段に前記動作クロックを供給するクロック発生
手段と、前記選択手段で選択された原稿読取モードに応
じて、前記クロック発生手段の供給する動作クロックの
周波数を変化させる制御手段と、を備えることにより、
上記目的を達成している。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
第1の読取手段が、クロック発生手段から供給される所
定の動作クロックに基づいて動作して、原稿の一方側の
面の画情報を読み取って画像信号を出力し、第2の読取
手段が、クロック発生手段から供給される所定の動作ク
ロックに基づいて動作して、原稿の他方側の面の画情報
を読み取って画像信号を出力する。
【0010】原稿の片面を読み取るか両面を読み取るか
の原稿読取モードが選択手段により選択されると、制御
手段が、該選択された原稿読取モードに応じて、クロッ
ク発生手段の供給する動作クロックの周波数を変化させ
る。
【0011】したがって、第1の読取手段と第2の読取
手段を、原稿読取モードに応じて、第1の読取手段と第
2の読取手段の動作特性に適した動作クロックにより動
作させることができ、原稿読取モードに応じて、第1の
読取手段及び第2の読取手段により適切に、かつ、高速
度で原稿の画情報を読み取ることができる。
【0012】その結果、両面原稿と片面原稿の両方の原
稿の読取画像の品質を向上させることができるととも
に、処理速度を速くして、画像読取装置の利用性を向上
させることができる。
【0013】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記第1の読取手段は、縮小光学系を利用したC
CDイメージセンサが使用されており、前記第2の読取
手段は、等倍光学系を利用した密着型イメージセンサが
使用されており、前記制御手段は、前記原稿読取モード
に応じて、前記クロック発生手段が前記CCDイメージ
センサに供給する動作クロックを、前記CCDイメージ
センサの動作に適した周波数と前記密着型イメージセン
サの動作に適した周波数とに切り換えるものであっても
よい。
【0014】このようにすると、片面読取モードのとき
に、CCDイメージセンサのみで原稿の画情報を高速で
読み取り、両面読取モードのときに、CCDイメージセ
ンサと密着型イメージセンサにより原稿の両面の画情報
を読み取る場合に、CCDイメージセンサの動作クロッ
クを密着型イメージセンサに合わせることにより、片面
読み取りモードと両面読取モードのいずれにおいても、
適切に、かつ、高速に原稿の画情報を読み取ることがで
き、画質を向上させることができるとともに、処理速度
を速くして、画像読取装置の利用性を向上させることが
できる。
【0015】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記画像読取装置は、前記原稿を所定の原稿搬送路
上を所定速度で搬送する原稿搬送手段を、さらに備え、
前記制御手段は、前記原稿読取モードに応じて、前記原
稿搬送手段による前記原稿の搬送速度を変化させるもの
であってもよい。
【0016】このようにすると、原稿読取モードに応じ
て、第1の読取手段と第2の読取手段の動作特性に適し
た原稿搬送速度により原稿を搬送して、第1の読取手段
及び第2の読取手段により適切に原稿の画情報を読み取
ることができる。
【0017】その結果、両面原稿と片面原稿の両方の原
稿の読取画像の品質を向上させることができるととも
に、処理速度を速くして、画像読取装置の利用性を向上
させることができる。
【0018】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記第1の読取手段と前記第2の読取手段は、それ
ぞれ前記出力画像信号の信号レベルを増幅する信号増幅
手段を、さらに備え、前記制御手段は、前記原稿読取モ
ードに応じて、前記第1の読取手段と前記第2の読取手
段のうち少なくともいずれか一方の前記信号増幅手段の
増幅率を変化させるものであってもよい。
【0019】このようにすると、原稿読取モードに応じ
て、第1の読取手段と第2の読取手段の出力画像信号の
信号レベルを常に一定にすることができ、画質を向上さ
せることができるとともに、画像読取装置の利用性を向
上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の
好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定
が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明におい
て特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの
態様に限られるものではない。
【0022】図1〜図16は、本発明の画像読取装置の
一実施の形態を示す図である。
【0023】図1は、本発明の画像読取装置の一実施の
形態を適用したファクシミリ装置1の全体概略構成図で
ある。
【0024】図1において、ファクシミリ装置1は、本
体ケース2の上部に所定方向に所定角度開閉自在にAD
F(自動原稿送り装置)3が取り付けられており、いわ
ゆる、ブックタイプの原稿(以下、ブック原稿とい
う。)を読み取ることのできるブック型のファクシミリ
装置1である。
【0025】ファクシミリ装置1は、縮小光学系読取部
(第1の読取手段)4と等倍光学系読取部である密着型
イメージセンサ(第2の読取手段)5を備えており、縮
小光学系読取部114は、本体ケース2内に、密着型イ
メージセンサ5は、ADF3内に収納されている。
【0026】本体ケース2の上面には、コンタクトガラ
ス6と表面シェーディング板7が並んで配されており、
本体ケース2内のコンタクトガラス6の下方には、縮小
光学系読取部4を構成する光源8、第1ミラー9、第2
ミラー10及びレンズ11とCCDリニアイメージセン
サ12が収納されている。
【0027】上記光源8と第1ミラー9は、第1走行体
13に搭載されており、上記第2ミラー10は、第2走
行体14に搭載されている。
【0028】第1走行体13と第2走行体14は、第1
ミラー9からCCDリニアイメージセンサ12までの光
路長が常に同じ光路長となるように、副走査方向(図1
中左右方向)に相対移動して、コンタクトガラス6上に
セットされた原稿25の表面を走査する。
【0029】原稿25がコンタクトガラス6上にセット
されると、光源8から原稿25に照射された光が原稿表
面で第1ミラー9に反射され、第1ミラー9は、入射光
を第2ミラー10に反射する。第2ミラー10は、入射
光をレンズ11に反射し、レンズ11は、入射光をCC
Dリニアイメージセンサ12の受光面に結像させる。
【0030】CCDリニアイメージセンサ12は、レン
ズ11を介して入射される光を光電変換し、画像信号を
出力する。
【0031】上記ADF3は、原稿載置台15、給紙ロ
ーラ対16、密着型イメージセンサ5、裏面シェーディ
ング板17、ガイド板18、搬送ベルト19、搬送ロー
ラ対20、ガイド板21、排紙ローラ対22及び原稿排
紙台23等を備えており、上記給紙ローラ対16、ガイ
ド板18、搬送ベルト19、ガイド板21及び排紙ロー
ラ対22は、全体として原稿を搬送する原稿搬送経路2
4を形成している。
【0032】密着型イメージセンサ5は、この原稿搬送
経路24の途中に配置され、原稿搬送経路24を搬送中
の原稿25の裏面の画情報を読み取って、画像信号を出
力する。
【0033】密着型イメージセンサ5は、光源26とし
てLED(Light Emitting Diode)アレイ等が使用さ
れ、光源26から搬送中の原稿25の裏面に照射された
光は、原稿25の裏面で反射されて、セルフォックレン
ズ27によりCCDイメージセンサ28に導入される。
【0034】すなわち、密着型イメージセンサ5は、等
倍光学系が利用されており、上記縮小光学系読取部4に
比較して、構造的にコンパクトであり価格的にも安価で
あるが、セルフォックレンズ27の焦点深度が非常に浅
いため、ブック原稿の綴じの部分等のCCDイメージセ
ンサ28の受光面から原稿25の面までの光路長が変化
すると、ピントが外れて、画像がぼけるという欠点があ
る。
【0035】ところが、本実施の形態のように、密着型
イメージセンサ5をADF3により搬送されるシート状
の原稿(以下、シート原稿という。)25の読取用に利
用すると、光路長の変化が少ないため、ピント外れを生
じることなく、鮮明な画像を得ることができる。
【0036】また、光源としてLED25を使用してい
るため、縮小光学系読取部4と比較して光量が少なく、
CCDイメージセンサ28の出力信号をCCDリニアイ
メージセンサ12の出力信号と同じ信号レベルで処理す
ると、画像が劣化する。
【0037】一般に、CCDリニアイメージセンサ12
の動作を規定する画素クロックの規定値は、CCDイメ
ージセンサ28の規定値の3倍から4倍である。
【0038】そこで、本実施の形態においては、後述す
るように、原稿読取モードに応じて、縮小光学系読取部
4のCCDリニアイメージセンサ12の動作クロック
(画素クロック)や原稿搬送速度を、密着型イメージセ
ンサ5のCCDイメージセンサ28の動作に適したもの
に切り換えるとともに、CCDリニアイメージセンサ1
2の出力する画像信号の増幅率を変化させている。
【0039】ADF3は、原稿台13に複数のシート原
稿25がセットされ、セットされたシート原稿25を給
紙ローラ対16により1枚ずつ分離して原稿搬送径路2
4に送り出して、原稿搬送径路24を搬送されるシート
原稿25の裏面の画情報を密着型イメージセンサ5によ
り読み取る。
【0040】シート原稿25は、搬送ベルト19まで搬
送されると、搬送ベルト19により、コンタクトガラス
6上の所定の読取位置に搬送され、セットされる。
【0041】このコンタクトガラス6上にセットされた
シート原稿25の表面の画情報を上記縮小光学系読取部
4により読み取り、読み取りの完了したシート原稿25
は、搬送ベルト19、ガイド板21及び排紙ローラ対2
2により原稿排紙台23上に排出される。
【0042】なお、表面シェーディング板7及び裏面シ
ェーディング板17は、それぞれその表面が白色に施さ
れており、縮小光学系読取部4及び密着型イメージセン
サ5のシェーディング補正に利用される。
【0043】また、上記ADF3は、上述のように、本
体ケース2に所定方向に所定角度開閉自在に取り付けら
れており、ADF3を開くことにより、コンタクトガラ
ス6上にブック原稿がセットされる。
【0044】コンタクトガラス6上にセットされたブッ
ク原稿の画情報は、縮小光学系読取部4により読み取ら
れる。
【0045】ファクシミリ装置1は、図2に示すように
回路構成されている。
【0046】ファクシミリ装置1は、縮小光学系読取部
4、クロックジェネレータ31、密着型イメージセンサ
5、プロッタ32、符号化・復号化部33、通信制御部
34、モデム35、原稿搬送制御部36、システム制御
部37、操作部38、表示部39、画像メモリ40及び
読取モード選択スイッチ41等を備えており、上記各部
は、バス42により接続されている。
【0047】縮小光学系読取部4は、上記縮小光学系と
CCDリニアイメージセンサ12を含むとともに、図示
しない信号処理回路を有し、CCDリニアイメージセン
サ12の出力する画像信号を信号処理回路により所定の
信号処理を施して、バス42に出力する。
【0048】縮小光学系読取部4は、クロックジェネレ
ータ31から入力される動作クロックに基づいて動作す
る。
【0049】すなわち、上記第1走行体13、第2走行
体14及びCCDリニアイメージセンサ12の動作タイ
ミングがこの動作クロックに基づいて動作し、特に、C
CDリニアイメージセンサ12は、クロックジェネレー
タ31から入力される動作クロック(画素クロック)に
同期して光電変換して、画像信号を出力する。
【0050】クロックジェネレータ31は、縮小光学系
読取部4及び密着型イメージセンサ5の動作タイミング
を制御するための動作クロックを生成し、特に、図3に
示すように、縮小光学系読取部4のCCDリニアイメー
ジセンサ12及び密着型イメージセンサ5のCCDイメ
ージセンサ28の動作タイミングを制御する動作クロッ
ク(画素クロック)を生成するためのCCDクロック発
生回路50を備えている。
【0051】CCDクロック発生回路50は、図3に示
すように、カウンタ51、マルチプレクサ52及び2個
の駆動クロック発生回路53、54を備えており、カウ
ンタ51は、1/2分周器51a、1/4分周器51
b、・・・、1/n分周器51nで構成されている。
【0052】カウンタ51の各分周器51a〜51nに
は、所定周波数の基本クロックCLK0が入力されてお
り、カウンタ51は、各分周器51a〜51nにより基
本クロックCLK0を1/2分周、1/4分周、・・
・、1/n分周して、それぞれ動作クロックCLK、2
CLK、・・・、nCLKとしてマルチプレクサ52に
出力する。
【0053】マルチプレクサ52は、図2のシステム制
御部37の制御下で動作し、カウンタ51の各分周器5
1a〜51nから入力される動作クロックCLK、2C
LK、・・・、nCLKのうち、システム制御部37か
ら入力されるセレクト信号により指定された所定数の動
作クロックCLK、2CLK、・・・、nCLKを選択
して、駆動クロック発生回路53、54に出力する。
【0054】駆動クロック発生回路53は、マルチプレ
クサ52から入力される動作クロックCLK、2CL
K、・・・、nCLKに基づいて、図4に示すスタート
パルスST、クロックパルスPHCCD、PH1及びリ
セットパルスRSを生成し、密着型イメージセンサ5の
CCDイメージセンサ28に出力する。
【0055】駆動クロック発生回路54は、マルチプレ
クサ52から入力される動作クロックCLK、2CL
K、・・・、nCLKに基づいて、図5に示すシフトパ
ルスSH、クロックパルスPH、リセットパルスRSを
生成し、縮小光学系読取部4のCCDリニアイメージセ
ンサ12に出力するが、後述するように、マルチプレク
サ52が選択する動作クロックの周波数に応じて、図5
に示す高周波数のパルスSH、PH、RSと、図4に示
す。密着型イメージセンサ5用のパルスST、PHCC
D、PH1、RSと同じ低周波数のパルスSH、PH、
RSと、を生成して、縮小光学系読取部4のCCDリニ
アイメージセンサ12に出力する。
【0056】なお、スタートパルスSHとシフトパルス
STは、CCDイメージセンサ28及びCCDリニアイ
メージセンサ12の感光部に蓄積された信号電荷を転送
部に移送する際に通過するシフト電極を駆動するパルス
であり、1ライン毎に発生する。クロックパルスPH、
PHCCD、PH1は、CCDイメージセンサ28及び
CCDリニアイメージセンサ12の感光部で発生した信
号電荷を出力部に転送する転送部を駆動するパルスであ
り、リセットパルスRSは、CCDイメージセンサ28
及びCCDリニアイメージセンサ12の転送部を転送さ
れてきた信号電荷を電圧に変換する出力部を信号電荷検
出のために初期状態に戻すための駆動パルスである。
【0057】縮小光学系読取部4のCCDリニアイメー
ジセンサ12は、クロックジェネレータ31から入力さ
れる動作クロックである各パルスSH、PH、RSに基
づいて動作し、入射光を光電変換して、画像信号を出力
する。
【0058】また、縮小光学系読取部4は、その信号処
理回路に図6に示すような増幅回路60を有しており、
増幅回路60には、そのゲイン(増幅率)を可変するア
ンプゲイン可変回路61が接続されている。
【0059】増幅回路60は、ビデオアンプ(AMP)
62の入力部に、ノイズを除去するための抵抗R1とコ
ンデンサC1が接続され、ビデオアンプ62は、入力さ
れるCCDリニアイメージセンサ12のセンサ出力OS
1(図5参照)である入力画像信号をアンプゲイン可変
回路61の設定ゲインに応じて増幅して、出力画像信号
として出力する。
【0060】アンプゲイン可変回路61は、マルチプレ
クサ(MUL)63と3つの抵抗R2、R3、R4で構
成されており、マルチプレクサ63は、システム制御部
37からのセレクト信号により動作して、抵抗R2を抵
抗R3と抵抗R4に択一的に接続する。
【0061】アンプゲイン可変回路61は、マルチプレ
クサ63により抵抗R2が抵抗R3と抵抗R4のいずれ
に接続されるかにより、その抵抗値が変化し、ビデオア
ンプ62のゲインをゲインA0とゲインA0の1/4で
あるゲインA0/4に選択的に切り換える。
【0062】密着型イメージセンサ5は、上記光源2
6、セルフォックレンズ27及びCCDイメージセンサ
28を含むとともに、図示しない信号処理回路を有し、
CCDイメージセンサ28の出力する画像信号を信号処
理回路により所定の信号処理を行って、バス42に出力
する。
【0063】密着型イメージセンサ5は、上記クロック
ジェネレータ31から入力される動作クロックである各
パルスST、PHCCD、PH1、RSに基づいて動作
し、入射光を光電変換して、画像信号を図示しない信号
処理回路により所定の信号処理を施した後、バス42に
出力する。
【0064】この信号処理回路には、CCDイメージセ
ンサ28の出力する画像信号を増幅する増幅回路が含ま
れており、この増幅回路は、後述するように、CCDイ
メージセンサ28の動作が上記一定周波数の各パルスS
T、PHCCD、PH1、RSに同期して行われるた
め、CCDイメージセンサ28の特性に合わせて予め固
定的に調整されている。
【0065】再び、図2において、プロッタ32は、例
えば、サーマル素子を利用したサーマル記録装置あるい
は電子写真式記録装置等が使用され、プロッタ32は、
サーマル記録装置が使用されているときには、感熱記録
紙に直接、あるいは、普通記録紙にインクシートを介し
て間接的に受信画情報や縮小光学系読取部4や密着型イ
メージセンサ5で読み取った画情報を記録する。
【0066】符号化・復号化部33は、画情報の電送時
間の短縮化と効率化及び画像メモリ40への画情報の蓄
積の効率化を図るものであり、画情報を所定の符号化方
式に従って符号化し、また、符号化された画情報を復号
化する。
【0067】通信制御部34は、相手ファクシミリ装置
との間でファクシミリ制御信号を交換し、ファクシミリ
通信手順を実行する。
【0068】通信制御部34は、網制御部を内蔵し、モ
デム35を介して回線Lからの発呼に対して自動着呼
し、また、回線Lへの自動発呼処理を行う。
【0069】通信制御部34は、モデム35に接続され
ており、モデム35には、回線L、例えば、電話回線が
接続されている。
【0070】モデム35は、送信信号の変調を行い、ま
た、受信信号の復調を行う。
【0071】原稿搬送制御部36は、ADF3による原
稿の搬送制御を行い、図7に示すステッピングモータ7
1、ドライバ回路72及び図8に示すモータ駆動制御回
路73等を備えている。
【0072】ステッピングモータ71は、ADF3の給
紙ローラ対16、搬送ローラ20及び排紙ローラ対22
を駆動するためのものであり、このステッピングモータ
71の回転速度が制御されることにより、ADF3によ
り搬送されるシート原稿25の搬送速度が制御される。
【0073】ステッピングモータ71は、ドライバ回路
72から入力される2相駆動電流、あるいは、1−2相
駆動電流により駆動され、ドライバ回路72は、図8に
示すモータ駆動制御回路73から入力される所定周波数
の相励磁信号A、−A、B、−B(−符号は、それぞれ
対応するA、Bの逆相を示している。)に対応した駆動
電流を生成して、ステッピングモータ71に出力する。
【0074】モータ駆動制御回路73は、カウンタ7
4、マルチプレクサ75及び相励磁パターン発生回路7
6等を備えており、カウンタ74は、1/2分周器74
a、1/4分周器74b、1/8分周器74c、・・
・、1/n分周器74nで構成されている。
【0075】カウンタ74の各分周器74a〜74nに
は、所定周波数の基本クロックCLK0が入力されてお
り、カウンタ51は、各分周器74a〜74nにより基
本クロックCLK0を1/2分周、1/4分周、1/8
分周、・・・、1/n分周して、それぞれ動作クロック
CLK、2CLK、4CLK、・・・、nCLKとして
マルチプレクサ75に出力する。
【0076】マルチプレクサ75は、図2のシステム制
御部37の制御下で動作し、カウンタ74の各分周器7
4a〜74nから入力される動作クロックCLK、2C
LK、4CLK、・・・、nCLKのうち、システム制
御部37から入力されるセレクト信号により指定された
動作クロックCLK、2CLK、・・・、nCLKを選
択して、相励磁パターン発生回路76に出力する。
【0077】相励磁パターン発生回路76は、マルチプ
レクサ75から入力される動作クロックCLK、2CL
K、4CLK、・・・、nCLKに基づいて、当該動作
クロックの周波数に対応する相励磁パターンである相励
磁信号A、−A、B、−Bを生成し、図7に示したドラ
イバ回路72に出力する。
【0078】この相励磁パターン発生回路76は、ステ
ッピングモータ71を2相励磁により駆動するときに
は、図9に示すような相励磁信号A、−A、B、−Bの
励磁パターンを生成し、ステッピングモータ71を1−
2相励磁により駆動するときには、図10に示すような
相励磁信号A、−A、B、−Bの励磁パターンを生成す
る。
【0079】また、相励磁パターン発生回路76は、ス
テッピングモータ71を反時計方向に回転させるときに
は、図9及び図10のステップが増加する方向の励磁パ
ターンの相励磁信号A、−A、B、−Bを生成し、ステ
ッピングモータ71を時計方向に回転させるときには、
図9及び図10のステップが減少する方向の励磁パター
ンの相励磁信号A、−A、B、−Bを生成する。
【0080】システム制御部37は、マルチプレクサ7
5にセレクト信号を出力することにより、カウンタ74
から入力される動作クロックCLK、2CLK、4CL
K、・・・、nCLKのうち、原稿読取モードが、表面
読取モード、裏面読取モード、両面読取モードのいずれ
であるかに応じて、原稿25の画情報を縮小光学系読取
部4や密着型イメージセンサ5で読み取るのに適切な原
稿25の搬送速度となる周波数の動作クロックCLK、
2CLK、4CLK、・・・、nCLKを選択させ、こ
の選択された周波数の動作クロックCLK、2CLK、
4CLK、・・・、nCLKに基づいて、相励磁パター
ン発生回路76が、相励磁信号A、−A、B、−Bを生
成して、ドライバ回路72に出力する。
【0081】例えば、2相励磁でステッピングモータ7
1を駆動する場合、システム制御部37は、裏面読取モ
ード及び両面読取モードのときには、密着型イメージセ
ンサ5が原稿25の裏面を読み取るので、図11に示す
ように、原稿搬送速度が密着型イメージセンサ5が原稿
25の裏面の画情報を読み取るのに適した原稿搬送速度
Voになる動作クロックCLKをマルチプレクサ75に
選択させ、動作クロックCLKに対応した周波数の相励
磁信号A、−A、B、−Bを相励磁パターン発生回路7
6に生成させる。
【0082】また、システム制御部37は、表面読取モ
ードのときには、縮小光学系読取部4のみで原稿25の
画情報を読み取るので、図12に示すように、原稿搬送
速度が縮小光学系読取部4が原稿25の表面の画情報を
読み取るのに適した原稿搬送速度、例えば、密着型イメ
ージセンサ5で読み取る場合の原稿搬送速度Voの4倍
の原稿搬送速度4Voとなる動作クロック4CLKをマ
ルチプレクサ75に選択させ、動作クロック4CLKに
対応した周波数の励磁パターンの相励磁信号A、−A、
B、−Bを相励磁パターン発生回路76に生成させる。
【0083】ドライバ回路72は、モータ駆動制御回路
73の相励磁パターン発生回路76から入力される相励
磁信号A、−A、B、−Bにより駆動電流を生成して、
ステッピングモータ71を相励磁信号A、−A、B、−
Bの周波数に対応した速度で駆動させ、マルチプレクサ
75の選択した動作クロックCLKあるいは動作クロッ
ク4CLKの周波数に対応した原稿搬送速度Vo、4V
oで原稿25を搬送させる。
【0084】システム制御部37は、CPU(Central
Processing Unit )、ROM(ReadOnly Memory)及び
RAM(Random Access Memory)等を備え、ROM内に
は、ファクシミリ装置1としての基本処理プログラム及
び両面/片面原稿読取制御処理プログラム等の各種処理
プログラムが格納されているとともに、この基本処理プ
ログラムや両面/片面原稿読取制御処理プログラム等を
実行する上で必要なシステムデータ等が格納されてい
る。
【0085】システム制御部37は、そのCPUがRO
M内のプログラムに基づいてRAMをワークメモリとし
て利用しつつ、ファクシミリ装置1の各部を制御して、
ファクシミリ装置1としての処理を行うとともに、両面
/片面原稿読取制御処理、特に、後述するCCDクロッ
ク制御処理、原稿搬送速度制御処理及び画像信号増幅制
御処理を実行する。
【0086】操作部38は、ファクシミリ装置1の操作
に必要な各種操作キー、例えば、テンキー、ファンクシ
ョンキー、スタートキー、ストップキー及び図2と図7
に示す読取モード選択スイッチ41が設けられている。
【0087】読取モード選択スイッチ41は、原稿25
の表面を読み取るのか、原稿25の裏面を読み取るの
か、あるいは、両面原稿25の表裏面を読み取るのかの
原稿読取モードを選択するのに使用され、例えば、操作
部38に設けられている。
【0088】また、読取モード選択スイッチ41の近傍
には、図13に示すように、読取モード選択スイッチ4
1により選択される原稿読取モードを点灯表示するラン
プ81、82、83が設けられている。
【0089】ランプ81、82、83は、例えば、LE
D(Light Emitting Diode)で構成され、ランプ81
は、図13に示すように、原稿25の表面を読み取る表
面読取モードを、ランプ82は、原稿25の裏面を読み
取る裏面読取モードを、ランプ83は、両面原稿25の
表裏面を読み取る両面読取モードを、それぞれ示してい
る。
【0090】なお、図13では、黒塗りで示されている
ランプ83が点灯して、原稿読取モードとして、両面原
稿25の表裏面を読み取る両面読取モードが選択されて
いる状態を示している。
【0091】再び、図2において、表示部39は、例え
ば、LCD(液晶ディスプレイ)が用いられており、表
示部39には、操作部38から入力された各種コマンド
やファクシミリ装置1からオペレータに伝達する各種情
報が表示される。
【0092】画像メモリ40は、例えば、RAM等で構
成され、縮小光学系読取部4や密着型イメージセンサ5
で読み取られた送信用画情報や受信画情報等を一時記憶
する。
【0093】次に、作用を説明する。
【0094】本実施の形態は、原稿読取モードが表面読
取モード、裏面読取モード及び両面読取モードのいずれ
であるかにより、縮小光学系読取部4の読取動作及び原
稿搬送速度を変化させることにより、縮小光学系読取部
4と密着型イメージセンサ5により適切に原稿25の画
情報を読み取るとともに、読み取った画像信号を適切
に、かつ、高速で信号処理して良好な画像を得るところ
にその特徴がある。
【0095】以下、この両面/片面原稿読取制御処理に
ついて、説明する。
【0096】まず、縮小光学系読取部4のCCDリニア
イメージセンサ12の動作クロック(画素クロック)を
調整して、適切な原稿25の読み取りを行うCCDクロ
ック制御処理について、図14に示すフローチャートに
基づいて、以下説明する。
【0097】システム制御部37は、原稿25の読み取
りに際して、まず、図14に示すように、読取モード選
択スイッチ41により両面読取モードが選択されている
かどうかチェックし(ステップS1)、両面読取モード
が選択されているときには、縮小光学系読取部4及び密
着型イメージセンサ5の両方で原稿25の画情報の読み
取りを行う。
【0098】ところが、密着型イメージセンサ5の光源
27は、上述のように、LED等が使用されているた
め、光量が少なくある程度の大きさの出力信号を得るた
めには、蓄積時間を長くする必要があり、また、密着型
イメージセンサ5のCCDイメージセンサ28は、複数
の素子から一つのCCDイメージセンサ28が形成され
ているため、素子間の感度やAC/DC成分のバラツキ
があり、蓄積時間が短いと出力画像信号に対するバラツ
キが大きくなるので蓄積時間を長くする必要がある。特
に、CCDイメージセンサ28の画素が千鳥型に配列さ
れているときには、チップ配置による読取位置の空間的
ずれを補正するラインメモリの転送時間が必要である。
【0099】そこで、システム制御部37は、クロック
ジェネレータ31のCCDクロック発生回路50のマル
チプレクサ52に密着型イメージセンサ5が適切に原稿
25の画情報を読み取ることのできる周波数の画素クロ
ックとして、例えば、動作クロックCLK(以下、画素
クロックfoという。)を選択させ、駆動クロック発生
回路53に、この画素クロックfoに基づいて、図4に
示す画素クロックfoの周波数に対応する密着型イメー
ジセンサ5用の動作パルスST、PHCCD、PH1、
RSを生成させるとともに、駆動クロック発生回路54
に、画素クロックfoに基づいて、画素クロックfoの
周波数に対応する縮小光学系読取部4用の動作パルスS
H、PH、RSを生成させる(ステップS2)。
【0100】システム制御部37は、原稿搬送路24を
搬送される両面原稿25を、上記画素クロックfoに基
づく動作パルスST、PHCCD、PH1、RSにより
密着型イメージセンサ5を動作させて、両面原稿25の
裏面の画情報を読み取らせ、両面原稿25がコンタクト
ガラス6上の所定の読取位置に搬送されてセットされる
と、上記画素クロックfoに基づく動作パルスSH、P
H、RSにより、縮小光学系読取部4を動作させて、両
面原稿25の表面の画情報を読み取らせる(ステップS
3)。
【0101】上記ステップS1で、両面読取モードが選
択されていないときには、表面読取モードが選択されて
いるかチェックし(ステップS4)、表面読取モードが
選択されているときには、縮小光学系読取部4によって
のみ原稿25の表面の画情報を読み取るので、システム
制御部37は、縮小光学系読取部4の動作に適した周波
数の画素クロックとして、例えば、動作クロックCLK
の4倍の周波数の動作クロック4CLK(以下、画素ク
ロック4foという。)をマルチプレクサ52に選択さ
せて、駆動クロック発生回路54に、この画素クロック
4foに基づいて、図5に示すように、画素クロック4
foの周波数に対応する縮小光学系読取部4用の動作パ
ルスSH、PH、RSを生成させる(ステップS5)。
【0102】システム制御部37は、この画素クロック
4foに基づく動作パルスSH、PH、RSにより、縮
小光学系読取部4を動作させて、原稿25の表面の画情
報を読み取らせる(ステップS6)。
【0103】上記ステップS4で、表面読取モードが選
択されていないときには、裏面読取モードが選択されて
いるかチェックし(ステップS7)、裏面読取モードが
選択されているときには、密着型イメージセンサ5によ
ってのみ原稿25の裏面の画情報を読み取るので、シス
テム制御部37は、上記密着型イメージセンサ5の動作
に適した周波数の画素クロックとして、例えば、画素ク
ロックfoを選択させて、駆動クロック発生回路53
に、この画素クロックfoに基づいて、図4に示すよう
に、画素クロックfoの周波数に対応する密着型イメー
ジセンサ5用の動作パルスST、PHCCD、PH1、
RSを生成させる(ステップS8)。
【0104】システム制御部37は、この画素クロック
foに基づく動作パルスST、PHCCD、PH1、R
Sにより、密着型イメージセンサ5を動作させて、原稿
25の裏面の画情報を読み取らせる(ステップS9)。
【0105】また、上記ステップS7で、裏面読取モー
ドが選択されていないときには、原稿読取モードの設定
がなされていないと判断して、ステップS1に戻って、
最初から上記同様に処理する。
【0106】したがって、縮小光学系読取部4のみで原
稿25の表面の画情報を読み取るときには、縮小光学系
読取部4の動作に適した読取速度で、速やかに、かつ、
適切に画情報を読み取ることができ、また、縮小光学系
読取部4と密着型イメージセンサ5により両面原稿25
の両面の画情報を読み取る場合や密着型イメージセンサ
5のみで原稿25の裏面の画情報を読み取る場合には、
密着型イメージセンサ5の動作に適した読取速度により
画情報を読み取ることができ、原稿25の画情報を適切
に読み取ることができる。
【0107】次に、原稿搬送制御部36の動作クロック
を切り換えて、ADF13の原稿搬送速度を制御し、適
切な原稿25の読み取りを行う原稿搬送速度制御処理に
ついて、図15に示すフローチャートに基づいて、以下
説明する。
【0108】システム制御部37は、原稿25の搬送の
開始に先立って、まず、図15に示すように、読取モー
ド選択スイッチ41により両面読取モードが選択されて
いるかどうかチェックし(ステップS11)、両面読取
モードが選択されているときには、縮小光学系読取部4
及び密着型イメージセンサ5の両方で両面原稿25の画
情報の読み取りを行う。
【0109】ところが、密着型イメージセンサ5は、上
述のように、適切な読み取りを行うためには、主走査方
向1ライン分の蓄積時間を長くする必要があり、この主
走査方向の時間を長くするためには、副走査方向の時
間、すなわち、原稿搬送速度をも主走査方向の時間に応
じて長くする必要がある。
【0110】そこで、システム制御部37は、図8に示
したモータ駆動制御回路73のマルチプレクサ75に密
着型イメージセンサ5が適切に両面原稿25の画情報を
読み取ることのできる動作クロックとして、例えば、動
作クロックCLKを選択させ、相励磁パターン発生回路
76に、この動作クロックCLKに基づいて、図11に
示す動作クロックCLKの周波数に対応した密着型イメ
ージセンサ5用の相励磁信号A、−A、B、−Bを生成
させて、図7に示したドライバ回路72に出力させる。
【0111】ドライバ回路72は、この相励磁信号A、
−A、B、−Bより、相励磁信号A、−A、B、−Bの
周波数に対応した駆動電流をステッピングモータ71に
出力し、ステッピングモータ71が動作クロックCLK
の周波数に対応した原稿搬送速度VoによりA/D変換
部13を駆動して、原稿25を搬送する(ステップS1
2)。
【0112】システム制御部37は、両面原稿25をこ
の原稿搬送速度Voにより原稿搬送路24を搬送させる
とともに、上記画素クロックfoに基づく動作パルスS
T、PHCCD、PH1、RSにより密着型イメージセ
ンサ5を動作させて、原稿搬送速度Voで搬送される両
面原稿25の裏面の画情報を密着型イメージセンサ5に
より読み取らせ、両面原稿25がコンタクトガラス6上
の所定の読取位置に搬送されてセットされると、上記画
素クロックfoに基づく動作パルスSH、PH、RSに
より、縮小光学系読取部4を動作させて、両面原稿25
の表面の画情報を読み取らせる(ステップS13)。
【0113】上記ステップS11で、両面読取モードが
選択されていないときには、表面読取モードが選択され
ているかチェックし(ステップS14)、表面読取モー
ドが選択されているときには、縮小光学系読取部4によ
ってのみ原稿25の表面の画情報を読み取るので、シス
テム制御部37は、速やかに原稿25をコンタクトガラ
ス6の所定の読取位置に搬送するために、原稿25を速
やかに、かつ、適切に搬送可能な動作クロックとして、
例えば、動作クロックCLKの4倍の周波数の動作クロ
ック4CLKをマルチプレクサ75に選択させる(ステ
ップS15)。
【0114】システム制御部37は、駆動クロック発生
回路54に、この画素クロック4foに基づいて、図1
2に示すように、上記原稿搬送速度Voの4倍の原稿搬
送速度4Voに対応する相励磁信号A、−A、B、−B
を生成させ、原稿搬送速度4Voで原稿25を搬送させ
る。
【0115】システム制御部37は、原稿搬送速度4V
oでコンタクトガラス6上の所定の読取位置に原稿25
が搬送されると、上記画素クロック4foに基づく動作
パルスSH、PH、RSにより、縮小光学系読取部4を
動作させ、原稿25の表面の画情報を読み取らせる(ス
テップS16)。
【0116】上記ステップS14で、表面読取モードが
選択されていないときには、裏面読取モードが選択され
ているかチェックし(ステップS17)、裏面読取モー
ドが選択されているときには、密着型イメージセンサ5
によってのみ原稿25の裏面の画情報を読み取るので、
システム制御部37は、上記密着型イメージセンサ5の
動作に適した周波数の動作クロックとして、上記動作ク
ロックCLKをマルチプレクサ75に選択させて、相励
磁パターン発生回路76に、この動作クロックCLKに
基づいて、図11に示した密着型イメージセンサ5用の
相励磁信号A、−A、B、−Bを生成させる。
【0117】システム制御部37は、ドライバ回路72
に、この相励磁信号A、−A、B、−Bの周波数に対応
した駆動電流をステッピングモータ71に出力させ、ス
テッピングモータ71が動作クロックCLKの周波数に
対応した原稿搬送速度VoによりADF13を駆動し
て、原稿25を搬送する(ステップS18)。
【0118】システム制御部37は、上記画素クロック
foに基づく動作パルスST、PHCCD、PH1、R
Sにより、密着型イメージセンサ5を動作させ、原稿搬
送速度Voで原稿搬送路24を搬送される原稿25の裏
面の画情報を読み取らせる(ステップS19)。
【0119】また、上記ステップS17で、裏面読取モ
ードが選択されていないときには、原稿読取モードの設
定がなされていないと判断して、ステップS11に戻っ
て、最初から上記同様に処理する。
【0120】したがって、縮小光学系読取部4のみで原
稿25の表面の画情報を読み取るときには、速やかに、
かつ、適切に搬送できる原稿搬送速度4Voで原稿25
をコンタクトガラス6上の所定の読取位置に搬送するこ
とができ、また、縮小光学系読取部4と密着型イメージ
センサ5により両面原稿25の両面の画情報を読み取る
場合や密着型イメージセンサ5のみで原稿25の裏面の
画情報を読み取る場合には、密着型イメージセンサ5の
動作に適した原稿搬送速度Voで搬送して、原稿25の
画情報を適切に読み取ることができる。
【0121】次に、画像信号を増幅する上記増幅回路6
0のゲインを切り換えて、適切な信号増幅を行う信号増
幅制御処理について、図16に示すフローチャートに基
づいて、以下説明する。
【0122】すなわち、一般に、CCDの出力する画像
信号は、受光面照度と主走査時間、すなわち、蓄積時間
に比例するが、上述のように、密着型イメージセンサ5
により適切な読み取りを行うために画素クロックを画素
クロックfoと画素クロックfoの4倍の周波数の画素
クロック4foに切り換えると、画素クロックの変化に
応じて、縮小光学系読取部4のCCDリニアイメージセ
ンサ12の出力画像信号の信号レベルが変化する。
【0123】そこで、本実施の形態においては、原稿読
取モードに応じて、CCDリニアイメージセンサ12の
出力画像信号を増幅する増幅回路60の増幅率(ゲイ
ン)をアンプゲイン可変回路61により変化させてい
る。
【0124】すなわち、システム制御部37は、原稿2
5の搬送の開始に先立って、まず、図16に示すよう
に、読取モード選択スイッチ41により両面読取モード
が選択されているかどうかチェックし(ステップS2
1)、両面読取モードが選択されているときには、縮小
光学系読取部4及び密着型イメージセンサ5の両方で原
稿25の画情報の読み取りを行うので、システム制御部
37は、上述のように、密着型イメージセンサ5の特性
に合わせて、画素クロックfoで縮小光学系読取部4及
び密着型イメージセンサ5を動作させるとともに、原稿
搬送速度Voで原稿25を搬送させる。
【0125】そこで、システム制御部37は、図6に示
したアンプゲイン可変回路61のマルチプレクサ63に
縮小光学系読取部4の増幅回路60のゲインを下げさせ
るための選択を行わせ、アンプゲインを原稿搬送速度V
oで搬送される原稿25を画素クロックfoで読み取っ
た際に適切な信号レベルとなる小さな増幅率のアンプゲ
インAoに設定する(ステップS22)。
【0126】その後、システム制御部37は、上記原稿
搬送速度Voにより原稿搬送路24を搬送される両面原
稿25を、上記画素クロックfoに基づいて密着型イメ
ージセンサ5を動作させて、両面原稿25の裏面の画情
報を読み取らせ、両面原稿25がコンタクトガラス6上
の所定の読取位置に搬送されてセットされると、上記画
素クロックfoに基づいて縮小光学系読取部4を動作さ
せて、両面原稿25の表面の画情報を読み取らせる(ス
テップS23)。
【0127】この縮小光学系読取部4のCCDリニアイ
メージセンサ12の出力画像信号を、アンプゲイン可変
回路61により設定されたアンプゲインAoで増幅回路
60により増幅した後、所定の信号処理を施す。
【0128】上記ステップS21で、両面読取モードが
選択されていないときには、表面読取モードが選択され
ているかチェックし(ステップS24)、表面読取モー
ドが選択されているときには、縮小光学系読取部4によ
ってのみ原稿25の表面の画情報を読み取るので、上述
のように、画素クロックfoの4倍の周波数の画素クロ
ック4foで縮小光学系読取部4が動作される。
【0129】そこで、システム制御部37は、アンプゲ
インとして、アンプゲイン可変回路61にアンプゲイン
Aoよりも増幅率の大きい、例えば、アンプゲインAo
の4倍の増幅率のアンプゲイン4Aoを設定させる(ス
テップS25)。
【0130】その後、システム制御部37は、コンタク
トレンズ6上の所定の読取位置に原稿25がセットされ
ると、上記画素クロック4foに基づいて縮小光学系読
取部4を動作させて、原稿25の表面の画情報を読み取
らせ、縮小光学系読取部4のCCDリニアイメージセン
サ12の出力画像信号を、アンプゲイン可変回路61に
より設定されたアンプゲイン4Aoで増幅回路60によ
り増幅した後、所定の信号処理を施す(ステップS2
6)。
【0131】上記ステップS24で、表面読取モードが
選択されていないときには、裏面読取モードが選択され
ているかチェックし(ステップS27)、裏面読取モー
ドが選択されているときには、密着型イメージセンサ5
によってのみ原稿25の裏面の画情報を読み取るので、
システム制御部37は、増幅回路60のアンプゲインの
調整を行うことなく、上記画素クロックfoに基づいて
密着型イメージセンサ5を動作させて、上記原稿搬送速
度Voで原稿搬送路24を搬送される原稿25の裏面の
画情報を密着型イメージセンサ5により読み取らせる
(ステップS28)。
【0132】また、上記ステップS27で、裏面読取モ
ードが選択されていないときには、原稿読取モードの設
定がなされていないと判断して、ステップS21に戻っ
て、最初から上記同様に処理する。
【0133】したがって、縮小光学系読取部4の増幅回
路60のアンプゲインを、縮小光学系読取部4の画像信
号の読取速度に合わせて、調整することができ、画像信
号の信号レベルを常に一定にすることができる。
【0134】その結果、その後の信号処理回路で、複雑
な信号処理を行うことなく、適切に信号処理することが
でき、画質を向上させることができる。
【0135】このように、本実施の形態によれば、原稿
読取モードに応じて、クロックジェネレータ31のCC
Dクロック発生回路50に、縮小光学系読取部4のCC
Dリニアイメージセンサ12と密着型イメージセンサ5
のCCDイメージセンサ28に供給する画素クロック
を、CCDリニアイメージセンサ12とCCDイメージ
センサ28の動作に適した画素クロックfo、4foに
変化させているので、CCDリニアイメージセンサ12
とCCDイメージセンサ28を、原稿読取モードに応じ
て、それぞれの動作特性に適した動作クロック(画素ク
ロックfo、4fo)により動作させることができ、原
稿読取モードに応じて、縮小光学系読取部4及び密着型
イメージセンサ5により適切に、かつ、高速度で原稿2
5の画情報を読み取ることができる。
【0136】その結果、両面原稿と片面原稿の両方の原
稿の読取画像の品質を向上させることができるととも
に、処理速度を速くして、画像読取装置1の利用性を向
上させることができる。
【0137】また、本実施の形態によれば、原稿読取モ
ードに応じて、ADF3による原稿25の搬送速度を密
着型イメージセンサ5のCCDイメージセンサ28の動
作特性に適した原稿搬送速度Voにより原稿25を搬送
して、適切に原稿25の画情報を読み取ることができ、
両面と片面の両方の原稿25の読取画像の品質を向上さ
せることができるとともに、処理速度を速くして、画像
読取装置1の利用性を向上させることができる。
【0138】さらに、本実施の形態によれば、原稿読取
モードに応じて、縮小光学系読取部4の増幅回路60の
増幅率を変化させているので、縮小光学系読取部40の
CCDリニアイメージセンサ12の出力画像信号の信号
レベルを常に一定にすることができ、画質を向上させる
ことができる。
【0139】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0140】例えば、上記実施の形態においては、ブッ
ク型のファクシミリ装置1に適用した場合について説明
したが、ブック型のものに限るものではなく、例えば、
図17に示すように、いわゆる、シート原稿のみを読み
取るシート型のファクシミリ装置100にも同様に適用
することができる。
【0141】ファクシミリ装置100は、その本体ケー
ス100aの上部に原稿載置台101が形成され、原稿
載置台101に並んで、給紙ローラ対102、コンタク
トガラス103、搬送ローラ対104、裏面シェーディ
ング板105、ガイド板対106及び原稿排紙ローラ対
107が順次配設されている。
【0142】コンタクトガラス103に対向する位置に
は、表面シェーディング板108が配設されており、上
記裏面シェーディング板106に対向する位置には、密
着型イメージセンサ109が配設されている。
【0143】これら給紙ローラ対102、コンタクトガ
ラス103、搬送ローラ対104、裏面シェーディング
板105、ガイド板対106、原稿排紙ローラ対10
7、表面シェーディング板108及び密着型イメージセ
ンサ109は、原稿搬送経路110を形成し、カバー1
11により覆われている。
【0144】密着型イメージセンサ109は、上記密着
型イメージセンサ5と同様の構成であり、光源112、
セルフォックレンズ113及びCCDイメージセンサ1
14を備えている。
【0145】本体ケース100a内には、縮小光学系読
取部115が収納されており、縮小光学系読取部115
は、光源116、ミラー117、レンズ118及びCC
Dリニアイメージセンサ119で構成されている。
【0146】縮小光学系読取部115は、光源116か
らコンタクトガラス103上を搬送されるシート原稿1
20に光を照射し、シート原稿120で反射される反射
光をミラー117及びレンズ118でCCDリニアイメ
ージセンサ119に導入して、CCDリニアイメージセ
ンサ119で光電変換することにより、シート原稿12
0の画情報を読み取る。
【0147】上記密着型イメージセンサ109及び上記
縮小光学系読取部115は、基本的に上記密着型イメー
ジセンサ5及び縮小光学系読取部4と同様の特性を有
し、原稿搬送経路110を搬送されるシート原稿120
の裏面及び表面の画情報をそれぞれ読み取る。
【0148】すなわち、原稿載置台101には、複数枚
のシートシート原稿120が表面を下にして載置され、
原稿載置台101に載置されたシート原稿120は、給
紙ローラ対102により1枚ずつ分離されて、原稿搬送
経路110に送り出される。
【0149】原稿搬送路110に送り出されたシート原
稿120は、搬送ローラ対104及び原稿排紙ローラ対
107により原稿搬送路110を搬送され、最終的に、
本体ケース102の側部に取り付けられた排紙トレイ1
21上に排出される。
【0150】ファクシミリ装置100は、シート原稿1
20がコンタクトガラス103上を通過しているとき
に、縮小光学系読取部115によりシート原稿120の
表面の画情報を読み取り、密着型イメージセンサ109
の下部を通過しているときに、密着型イメージセンサ1
09によりシート原稿120の裏面の画情報を読み取
る。
【0151】このとき、ファクシミリ装置100は、上
記実施の形態と同様に、原稿読取モードに応じて、画素
クロック及び原稿搬送速度を制御するとともに、アンプ
ゲインを制御する。
【0152】したがって、シート型のファクシミリ装置
100においても、本発明を同様に適用することができ
る。
【0153】また、上記実施の形態においては、図13
に示したように、操作部38に原稿読取モードとして、
表面読取モード、裏面読取モード及び両面読取モードの
3種類の原稿読取モードを選択できる読取モード選択ス
イッチ41を設け、これらの3種類の原稿読取モードに
基づいて、上記図14から図16に示したように、画素
クロック、原稿搬送速度及び画像信号の増幅率を変化さ
せているが、これに限るものではなく、例えば、図18
に示すように、片面読取モードと両面読取モードの2種
類の原稿読取モードを選択する読取モード選択スイッチ
131を、例えば、操作部38に設け、この原稿読取モ
ード切換スイッチ131で選択されている原稿読取モー
ドを点灯表示するランプ132、133を設けるように
してもよい。
【0154】なお、図18では、黒塗りで示されている
ランプ132が点灯して、片面読取モードが選択されて
いることを示している。
【0155】この場合、原稿25あるいはシート原稿1
20を原稿台15あるいは原稿台101にセットする際
に、常に原稿25、120のセットする向きを一定の向
き、例えば、片面読取モードのときには、画情報の記述
面が縮小光学系読取部4あるいは縮小光学系読取部11
5により読み取られる向きにセットするようにすると、
片面読取モードでは、常に縮小光学系読取部4、115
により原稿25、120の画情報を読み取らせ、両面読
取モードのときのみ、縮小光学系読取部4、115と密
着型イメージセンサ5、109により原稿25、120
の画情報を読み取らせることができる。
【0156】このようにすると、上記図14から図16
に示した画素クロック、原稿搬送速度及び増幅率の制御
をより一層簡単に行うことができる。
【0157】さらに、上記実施の形態においては、ファ
クシミリ装置1に適用した場合について説明したが、フ
ァクシミリ装置1に限るものではなく、複写機等両面原
稿を読み取る画像読取装置一般に適用することができ
る。
【0158】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像読取装置によ
れば、第1の読取手段が、クロック発生手段から供給さ
れる所定の動作クロックに基づいて動作して、原稿の一
方側の面の画情報を読み取って画像信号を出力し、第2
の読取手段が、クロック発生手段から供給される所定の
動作クロックに基づいて動作して、原稿の他方側の面の
画情報を読み取って画像信号を出力する。
【0159】原稿の片面を読み取るか両面を読み取るか
の原稿読取モードが選択手段により選択されると、制御
手段が、該選択された原稿読取モードに応じて、クロッ
ク発生手段の供給する動作クロックの周波数を変化させ
る。
【0160】したがって、第1の読取手段と第2の読取
手段を、原稿読取モードに応じて、第1の読取手段と第
2の読取手段の動作特性に適した動作クロックにより動
作させることができ、原稿読取モードに応じて、第1の
読取手段及び第2の読取手段により適切に、かつ、高速
度で原稿の画情報を読み取ることができる。
【0161】その結果、両面原稿と片面原稿の両方の原
稿の読取画像の品質を向上させることができるととも
に、処理速度を速くして、画像読取装置の利用性を向上
させることができる。
【0162】この場合、請求項2に記載するように、第
1の読取手段として、縮小光学系を利用したCCDイメ
ージセンサを使用し、第2の読取手段として、等倍光学
系を利用した密着型イメージセンサを使用し、制御手段
が、原稿読取モードに応じて、クロック発生手段がCC
Dイメージセンサに供給する動作クロックを、CCDイ
メージセンサの動作に適した周波数と密着型イメージセ
ンサの動作に適した周波数とに切り換えるようにする
と、片面読取モードのときに、CCDイメージセンサの
みで原稿の画情報を高速で読み取り、両面読取モードの
ときに、CCDイメージセンサと密着型イメージセンサ
により原稿の両面の画情報を読み取る場合に、CCDイ
メージセンサの動作クロックを密着型イメージセンサに
合わせることにより、片面読み取りモードと両面読取モ
ードのいずれにおいても、適切に、かつ、高速に原稿の
画情報を読み取ることができ、画質を向上させることが
できるとともに、処理速度を速くして、画像読取装置の
利用性を向上させることができる。
【0163】また、請求項3に記載するように、画像読
取装置が、原稿を所定の原稿搬送路上を所定速度で搬送
する原稿搬送手段を、さらに備え、制御手段が、原稿読
取モードに応じて、原稿搬送手段による原稿の搬送速度
を変化させるようにすると、原稿読取モードに応じて、
第1の読取手段と第2の読取手段の動作特性に適した原
稿搬送速度により原稿を搬送して、第1の読取手段及び
第2の読取手段により適切に原稿の画情報を読み取るこ
とができる。
【0164】その結果、両面原稿と片面原稿の両方の原
稿の読取画像の品質を向上させることができるととも
に、処理速度を速くして、画像読取装置の利用性を向上
させることができる。
【0165】さらに、請求項4に記載するように、第1
の読取手段と第2の読取手段が、それぞれ出力画像信号
の信号レベルを増幅する信号増幅手段を、さらに備え、
制御手段が、原稿読取モードに応じて、第1の読取手段
と第2の読取手段のうち少なくともいずれか一方の信号
増幅手段の増幅率を変化させるようにすると、原稿読取
モードに応じて、第1の読取手段と第2の読取手段の出
力画像信号の信号レベルを常に一定にすることができ、
画質を向上させることができるとともに、画像読取装置
の利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用し
たブック型のファクシミリ装置の全体概略構成図。
【図2】図1のファクシミリ装置の回路ブロック図。
【図3】図2のクロックジェネレータに収納されている
CCDクロック発生回路の回路ブロック図。
【図4】図3のCCDクロック発生回路により発生され
る縮小光学系読取部用の動作パルスのタイミング図。
【図5】図3のCCDクロック発生回路により発生され
る密着型イメージセンサ用の動作パルスのタイミング
図。
【図6】図2の縮小光学系読取部に収納されている画像
信号の増幅回路とそのアンプゲイン可変回路の回路図。
【図7】図2の原稿搬送制御部に組み込まれているステ
ッピングモータとそのドライバ回路の回路図。
【図8】図7のドライバ回路に出力する相励磁信号を原
稿読取モードに応じて変化させて発生するモータ駆動制
御回路の回路図。
【図9】ステッピングモータを2相励磁で駆動する場合
の相励磁信号のパターン図。
【図10】ステッピングモータを1−2相励磁で駆動す
る場合の相励磁信号のパターン図。
【図11】裏面及び両面読取モードのときに原稿搬送速
度Voで原稿の搬送を行う際のステッピングモータの相
励磁信号のタイミング図。
【図12】表面読取モードのときに原稿搬送速度4Vo
で原稿の搬送を行う際のステッピングモータの相励磁信
号のタイミング図。
【図13】図2の読取モード選択スイッチと原稿読取モ
ードの選択状態を表示するランプの一例を示す図。
【図14】原稿読取モードに応じて画素クロックを変化
させて縮小光学系読取部と密着型イメージセンサの読取
動作を制御するCCDクロック制御処理を示すフローチ
ャート。
【図15】原稿読取モードに応じて動作クロックを変化
させて原稿搬送速度を制御する原稿搬送速度制御処理を
示すフローチャート。
【図16】原稿読取モードに応じてアンプゲインを変化
させて縮小光学系読取部の画像信号の増幅回路の増幅率
を制御する信号増幅制御処理を示すフローチャート。
【図17】本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用
したシート型のファクシミリ装置の全体概略構成図。
【図18】読取モード選択スイッチと原稿読取モードの
選択状態を表示するランプの他の例を示す図。
【符号の説明】
1、100 ファクシミリ装置 2、100a 本体ケース 3 ADF 4、115 縮小光学系読取部 5、109 密着型イメージセンサ 6 コンタクトガラス 12、119 CCDリニアイメージセンサ 24、110 原稿搬送経路 25、120 原稿 28 CCDイメージセンサ 31 クロックジェネレータ 36 原稿駆動部 37 システム制御部 38 操作部 41、131 読取モード選択スイッチ 50 CCDクロック発生回路 51 カウンタ 52 マルチプレクサ 53、54 駆動クロック発生回路 60 増幅回路 61 アンプゲイン可変回路 62 ビデオアンプ 63 マルチプレクサ 71 ステッピングモータ 72 ドライバ回路 73 モータ駆動制御回路 74 カウンタ 75 マルチプレクサ 76 相励磁パターン発生回路 81〜83、132、133 ランプ R1〜R4 抵抗 C1 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/028 G06F 15/64 320A 330 1/19 H04N 1/04 103Z 1/40 1/12 Z 1/40 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の動作クロックに基づいて動作し、原
    稿の一方側の面の画情報を読み取って画像信号を出力す
    る第1の読取手段と、 所定の動作クロックに基づいて動作し、原稿の他方側の
    面の画情報を読み取って画像信号を出力する第2の読取
    手段と、 原稿の片面を読み取るか両面を読み取るかの原稿読取モ
    ードを選択する選択手段と、 前記第1の読取手段と前記第2の読取手段に前記動作ク
    ロックを供給するクロック発生手段と、 前記選択手段で選択された原稿読取モードに応じて、前
    記クロック発生手段の供給する動作クロックの周波数を
    変化させる制御手段と、を備えたことを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】前記第1の読取手段は、 縮小光学系を利用したCCDイメージセンサが使用され
    ており、 前記第2の読取手段は、 等倍光学系を利用した密着型イメージセンサが使用され
    ており、 前記制御手段は、 前記原稿読取モードに応じて、前記クロック発生手段が
    前記CCDイメージセンサに供給する動作クロックを、
    前記CCDイメージセンサの動作に適した周波数と前記
    密着型イメージセンサの動作に適した周波数とに切り換
    えることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記画像読取装置は、 前記原稿を所定の原稿搬送路上を所定速度で搬送する原
    稿搬送手段を、さらに備え、 前記制御手段は、 前記原稿読取モードに応じて、前記原稿搬送手段による
    前記原稿の搬送速度を変化させることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記第1の読取手段と前記第2の読取手段
    は、 それぞれ前記出力画像信号の信号レベルを増幅する信号
    増幅手段を、さらに備え、 前記制御手段は、 前記原稿読取モードに応じて、前記第1の読取手段と前
    記第2の読取手段のうち少なくともいずれか一方の前記
    信号増幅手段の増幅率を変化させることを特徴とする請
    求項1から請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
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