JP2002016769A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置および画像形成装置

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JP2002016769A
JP2002016769A JP2000199804A JP2000199804A JP2002016769A JP 2002016769 A JP2002016769 A JP 2002016769A JP 2000199804 A JP2000199804 A JP 2000199804A JP 2000199804 A JP2000199804 A JP 2000199804A JP 2002016769 A JP2002016769 A JP 2002016769A
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Kazuhiro Ando
和弘 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ラインの出力を複数系統に分けて出力して
合成する画像読取装置において、間欠動作の前後におけ
る光量変動補正を正常に行う。 【解決手段】 原稿および基準反射部材を読取走査して
その画像をラインセンサに読み取らせ、ラインセンサで
読み取った画像データをバッファメモリで記憶し、この
バッファメモリの残存記憶容量に応じて走査光学系の読
取走査の一時停止および再開を実行し、各ラインの出力
はこれら各ラインを複数系統に分けてそれぞれ出力した
後に合成して得る画像読取装置において、基準反射部材
の反射光量を前記複数系統の各系統毎に比較して最適な
値を補正データとし、この補正データに応じて間欠読取
手段の実行前後における光源の光量変動を補正する。こ
れにより、各系統の出力を合成した値を補正に用いると
補正が不正確になるような場合でも、補正を正常に行う
ことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の読み取り用
である光源の光量の経時的な変化により生じる読取画像
の変動の補正を行う画像読取装置、および、この画像読
取装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】読み取った画像データの蓄積用のバッフ
ァメモリを備えている画像読取装置(以下、イメージス
キャナと称する)においては、そのバッファメモリに蓄
積された画像データの出力先であるPCやネットワーク
回線に接続される。この場合に、それらの出力先のデー
タ処理能力、または、バッファメモリから出力先へのデ
ータ転送速度によっては、画像のスキャン能力とその転
送速度とのバランスがとれないことがある。そこで、従
来は、バッファメモリの記憶容量が一杯になると、画像
の読取走査を停止し、バッファメモリ内の画像データが
転送されるのを待つような制御を行っている。
【0003】ところで、従来のイメージスキャナにおい
ては、光源の光量に経時変化が生じ易く、画像の副走査
方向への影響が問題となっている。
【0004】画像の読取走査用の光源に水銀蛍光灯が用
いられた場合には、点灯開始後から光量が安定するまで
数分間を要する。これより安定度が高いXeランプを使
用する場合であっても、水銀蛍光灯よりは短時間で安定
する傾向にはあるが、点灯直後から安定するまでの光量
変動分(経過時間に対する光量の変動)は大きく、画像
の明度に影響を及ぼす。
【0005】さらに、カラー画像を読み取る場合には、
光源が白色蛍光灯であると、経過時間が同じでもR,
B,G各色の光量の変動量が異なる、という白色蛍光灯
の特性が影響して、経時が等しくてもR,G,B各色の
光量にばらつきを生じ、1フレ−ム内の先端の画像と後
端の画像とに色差を発生させてしまう。
【0006】そのため、前記のように、バッファメモリ
の記憶容量が一杯になったことによる画像の読取走査停
止を行う時間が数秒以上になると、露光走査用の光源に
おける光量変動の影響が画像上(明度、色差)で目立つ
ようになる。特に画像の読取走査停止前後の画像の合わ
せ目において、画像が大きく変化し著しく目立ち、画像
品質を下げてしまうという不具合がある。
【0007】そこで、かかる不具合を解決するため、特
開平10−308849号公報に示すように、光源の光
量の経時的な変化による読取画像の変動の補正(以下、
「光量変動補正」という)が行われている。特開平10
−308849号公報に開示の技術では、副走査方向に
基準反射部材が設けられ、原稿からの反射光の迷光が遮
断され、光量補正が適切に行われる。また、読取開始側
から終了側へ照度が単調に減少もしくは増大する特性を
持たせ、光学系の変位、ズレ発生に対して、読み取り補
正誤差を少なくすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平10−308849号公報に開示の技術は、基準反
射部材からの反射光を利用して光量変動補正を行うもの
であり、反射光にはある程度の光量が要求される。した
がって、基準反射部材のある位置を利用して反射光を読
み取ったときに、その位置が汚れていた場合は、要求さ
れる光量を得られない可能性があり、光量変動補正が正
常に行われない不具合がある。
【0009】また、最近の高速CCDには、1ラインの
出力を、例えば奇数番目と偶数番目とに振り分けるなど
のように、複数系統に分けて出力するものがある。この
ような読取回路では、奇数・偶数2系統のCCD出力を
アナログ合成して用いるが、CCDから合成回路に至る
までに、CCDの奇数・偶数の感度の違いやCCD以降
の回路の分布定数の違いによって、アナログ信号差を生
じる。このような場合には、必要な光量データを得られ
ず、補正が正常に行われない可能性がある。
【0010】本発明の目的は、各ラインの出力を複数系
統に分けて出力して合成する画像読取装置において、間
欠動作の前後における光量変動補正を正常に行うことが
できる画像読取装置および画像形成装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、原稿の画像を読み取るラインセンサと基
準反射部材と前記原稿および前記基準反射部材を照射す
る光源とを有し前記原稿および前記基準反射部材を読取
走査してその画像を前記ラインセンサに読み取らせる走
査光学系と、前記ラインセンサで読み取った画像データ
を記憶するバッファメモリと、このバッファメモリの残
存記憶容量に応じて前記走査光学系の読取走査の一時停
止および再開を実行する間欠読取手段とを備え、各ライ
ンの出力はこれら各ラインを複数系統に分けてそれぞれ
出力した後に合成して得る画像読取装置において、前記
光源の照射による前記基準反射部材の反射光量を前記複
数系統の各系統毎に比較して最適な値を補正データとす
る補正データ決定手段と、前記補正データに応じて前記
間欠読取手段の実行前後における前記光源の光量変動を
補正する光量補正手段とを備える。
【0012】したがって、例えば基準反射部材の反射光
の検出位置に汚れが付着している場合など、各系統の出
力差が大きくなった場合、各系統の出力を合成した値を
そのまま補正に用いると、正常時よりも値が低くなって
正確な補正ができなくなるが、各系統の値から最適な値
を選択して補正データとして用いることにより、間欠動
作の前後における光量変動補正を正常に行うことが可能
になる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像読取装置において、前記補正データ決定手段は、前記
複数系統に分けた各系統毎の反射光量のうち最大の値を
補正データとする。
【0014】したがって、補正値として使用できる最小
の値よりも大きい値が得られる可能性が高い。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像読取装置において、前記各ラインの出力は、
奇数ビットと偶数ビットとの2系統に分けてそれぞれ出
力した後に合成して得る。
【0016】したがって、奇数データと偶数データとの
出力差が大きくなった場合、これら2系統の出力を合成
した値をそのまま補正に用いると、正常時よりも値が低
くなって正確な補正ができなくなるが、奇数データと偶
数データとのうち適当な方を選択して補正データとして
用いることにより、間欠動作の前後における光量変動補
正を正常に行うことが可能になる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の画像読取装置であって、前記光量補正手段
は、前記間欠読取手段により前記読取走査が一時停止さ
れた直後に前記補正データ決定手段により得た前記補正
データと前記間欠読取手段により前記読取走査が再開さ
れる直前に前記補正データ決定手段により得る前記補正
データとの比率を前記読取走査停止前後の光量の比率と
して光量変動を補正する。
【0018】したがって、例えば、読取走査一時停止中
に光量変動があったとして、読取走査一時停止前の読取
データを、読取走査一時停止後の光量で読み取った場合
の値に換算するならば、読取走査一時停止直後の補正デ
ータに対する読取走査再開直前の補正データの比率を求
めて、この値を読取走査一時停止前の読取データに乗ず
る。
【0019】請求項5記載の発明の画像形成装置は、請
求項1,2,3または4記載の画像読取装置と、この画
像読取装置から出力される画像データに基づいた画像を
用紙上に印刷する画像印刷装置とを備える。
【0020】したがって、請求項1,2または3記載の
発明と同様の作用を奏する画像形成装置が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図19に基づいて説明する。本実施の形態は、カ
ラー画像読取装置としてパーソナルコンピュータ等の外
部装置に接続されて使用されるカラーイメージスキャナ
に適用したものである。
【0022】図1は、カラーイメージスキャナ1の内部
構造を概略的示す縦断側面図である。図1に示すよう
に、カラーイメージスキャナ1は、スキャナ本体2と、
スキャナ本体2の上部に設けられたARDF(自動両面
原稿搬送装置)3とから構成されている。
【0023】まず、スキャナ本体2について説明する。
図2はスキャナ本体2の外観を示す斜視図であって、図
3は同じく平面図である。
【0024】スキャナ本体2の筐体4の上面には、原稿
固定モードでの原稿画像の読取時に原稿が載置される固
定原稿用ガラス5と、原稿搬送モードでの原稿画像の読
取時に使用される搬送原稿用ガラス6とが設けられてい
る。
【0025】ここで、原稿固定モードとは、固定原稿用
ガラス5上に載置された状態の原稿の画像を読み取る動
作モードであり、原稿搬送モードとは、ARDF3によ
り原稿を自動給紙し、自動給紙された原稿が搬送原稿用
ガラス6上を通過する際にその原稿の画像を読み取る動
作モードである。
【0026】筐体4の外側には、スタートキーやアボー
トキー等の各種のキーを備えるキーボード(図示せず)
と、ディスプレイ(図示せず)とを備えた本体操作パネ
ル7(図4参照)が設けられている。また、キーボード
には、A4、B5等の規定の用紙サイズの指定を受け付
ける用紙指定キーや、不定サイズの用紙の寸法の手動に
よる入力を受け付ける置数キー、カラー読み取りモード
とモノクロ読み取りモードとのいずれか一方を選択する
モードキー(ともに図示せず)等が設けられている。
【0027】また、筐体4の内部であって固定原稿用ガ
ラス5に下方から対向する位置には、光源である照明ラ
ンプ(Xeランプ)8およびミラー9を備える第1走行
体10が、固定原稿用ガラス5に沿って副走査方向Aに
移動自在に配置されている。この第1走行体10の反射
光路には、2個のミラー11,12を備える第2走行体
13が、固定原稿用ガラス5に沿って副走査方向Aに移
動自在に配置されており、この第2走行体13の反射光
路には、レンズ14を介してカラーラインセンサである
カラーCCD(Charge Coupled Device)15を搭載し
たCCD駆動ユニットであるSBU(Sensor Board Uni
t)16が位置している。
【0028】第1走行体10と第2走行体13とには、
ステッピングモータ17がプーリやワイヤなど(いずれ
も図示せず)により連結されており、図1中左側から右
側へ2:1の速度比で同一の副走査方向Aに移動自在と
されており、走査光学系を実現する。このように2個の
走行体10,13が移動することにより、固定原稿用ガ
ラス5に載置された原稿の画像がカラーCCD15によ
り副走査方向Aに読取走査されるので、ここに原稿読取
機構18が構成されている。以上のような原稿読取機構
18の2個の走行体10,13が移動することによる原
稿の読取走査は、原稿固定モードの設定下で実行され
る。
【0029】また、筐体4の内部下方には、スキャナ本
体2およびARDF3を含めたカラーイメージスキャナ
1の動作を制御する電装系を構成するSCU(Scanner
Control Unit)19等のユニット基板が内蔵されてい
る。
【0030】さらに、筐体4の内部には、原稿固定モー
ドでの原稿読取において固定原稿用ガラス5の上に載置
された原稿のサイズを検出する原稿サイズセンサ(幅)
61、原稿サイズセンサ(長さ)62が設けられている
(図4参照)。
【0031】加えて、固定原稿用ガラス5の端部には、
副走査方向基準反射部材Bが積層されて設置されてい
る。この副走査方向基準反射部材Bは、図1では、固定
原稿用ガラス5の主走査方向奥側端部の照明ランプ8側
に位置しており、副走査方向Aに所定の長さを有してい
る。また、副走査方向基準反射部材Bの下面は、板金に
グレー(ある程度の反射率があれば良い)色の塗装また
は同色のデカルを貼った照射面とされている。このよう
に、副走査方向基準反射部材Bが、固定原稿用ガラス5
の照明ランプ8側に設置されているのは、照明ランプ8
からの光が副走査方向基準反射部材Bに反射する際に、
原稿の反射光の迷光が副走査方向基準反射部材Bを照射
するのを防止するためである。これにより、固定原稿用
ガラス5上に原稿を置いた状態でも、原稿の表面の濃淡
の影響を受けることなく、後述する副走査方向基準反射
部材Bからの反射光に基づく光量変動補正が適正に行わ
れることになる。
【0032】次に、原稿搬送モードの設定下において使
用されるARDF3について説明する。なお、このよう
な原稿搬送モードの設定下においては、第1走行体10
と第2走行体13とを搬送原稿用ガラス6の下方に停止
させてホームポジションとし、ARDF3により自動給
紙される原稿を読取走査するものとする。このARDF
3には、原稿搬送モードで原稿を読み取る際に原稿を載
置するための原稿台20と、読み取りが終了した原稿を
排出するための排紙部21と、原稿台20から排紙部2
1へ連通する案内経路22と、両面読取モードにおいて
原稿を反転させる反転部23とが設けられている。ここ
で、両面読取モードとは、原稿搬送モードの一つであっ
て、ARDF3により原稿を自動給紙して表面の画像を
読取走査した後に、原稿を反転させて裏面の画像を読取
走査する動作モードである。
【0033】原稿台20には、載置された原稿を案内経
路22へ搬送する際に、原稿の両側端を案内する原稿ガ
イド24が設けられている。また、原稿台20には、原
稿搬送モードで原稿を読み取る際に、原稿台20の上に
原稿が載置されているか否かを検出するセットセンサ2
5、原稿台20上に載置された原稿のサイズを検知する
幅サイズ検知センサ26、原稿長さセンサ27,28、
および、原稿の後端を検出する原稿後端センサ30が設
けられている。本実施の形態では、セットセンサ25、
幅サイズ検知センサ26、原稿長さセンサ27,28、
原稿後端センサ30は、ともに反射型の光センサであ
る。これらのセンサ類により、原稿搬送モードでは、用
紙指定キーや置数キーの押し下げによる原稿のサイズの
指定がない場合にも、原稿台20の上に載置された原稿
のサイズが自動的に指定される。
【0034】案内経路22の原稿台20側には、原稿台
20に載置された原稿を一枚ずつ分離して給送するため
の呼び出しコロ31、分離コロ32、および、搬送コロ
33に巻回されて原稿を搬送原稿用ガラス6へ搬送する
ための給紙ベルト34が設けられている。これらの呼び
出しコロ31、分離コロ32、搬送コロ33は、給紙モ
ータ(図示せず)によって駆動される。つまり、呼び出
しコロ31、分離コロ32、搬送コロ33が給紙モータ
により回転駆動されることにより、原稿台20の上に載
置された原稿が一枚ずつ案内経路22に給紙されること
になる。
【0035】加えて、案内経路22には、原稿を搬送す
るための第1搬送ローラ35および第2搬送ローラ3
6、案内経路22中の原稿を排紙部21へ搬送するため
の排紙ローラ37が設けられている。なお、第1搬送ロ
ーラ35と第2搬送ローラ36との間の案内経路22
に、搬送原稿用ガラス6が位置している。これらの第1
搬送ローラ35、第2搬送ローラ36、排紙ローラ37
は、ステッピングモータ52(図4参照)によって駆動
される。さらに、第1搬送ローラ35と第2搬送ローラ
36との間であって搬送原稿用ガラス6上には、案内経
路22の一部を形成するとともに、主走査方向に延びる
帯状の主走査方向基準反射部材38が設けられている。
なお、この主走査方向基準反射部材38は、カラーCC
D15のセンサ毎に照明状態等の正確なシェーディング
補正を行うためのものである。したがって、原稿台20
から案内経路22に給紙された原稿は、第1搬送ローラ
35、第2搬送ローラ36、排紙ローラ37がステッピ
ングモータ52により回転駆動されることにより、主走
査方向基準反射部材38と搬送原稿用ガラス6との間を
案内されることになる。
【0036】また、反転部23には、一端が案内経路2
2の途中から分岐する分岐点39に連通する反転路40
を形成する反転テーブル41が設けられている。この反
転テーブル41には、給紙/反転モータ51(図4参
照)により正逆回転自在に駆動される反転ローラ42が
設けられている。また、この反転路40には、支軸43
を回動中心として回動自在な分岐爪44が取り付けられ
ている。この分岐爪44は、支軸43の回動によって反
転路40を案内経路22に対して開閉することにより、
排紙ローラ37によって搬送された原稿を反転部23と
排紙部21とのいずれか一方に振り分けるものである。
つまり、原稿搬送モードの一つである両面読取モードの
設定下においては、分岐爪44は、支軸43の回動によ
って反転路40を案内経路22に対して開放し、排紙ロ
ーラ37によって搬送された原稿を反転路40に案内し
た後、表裏を反転された原稿を反転ローラ42により案
内経路22に再度搬送する。
【0037】なお、原稿固定モード、原稿搬送モード、
原稿搬送モードの一つである両面読取モード等の各種モ
ードにおける原稿の給紙搬送動作の流れ、および、原稿
の反転動作の流れについては、公知の技術であるため説
明を省略する。
【0038】次に、筐体4の内部下方に内蔵されている
カラーイメージスキャナ1の電装系のブロック構造を基
本的なその作用と共に以下に説明する。
【0039】ここで、図4はカラーイメージスキャナ1
の電装系の構成例を示すブロック図、図5はその一部の
構成を詳細に示すブロック図、図6は画像データの流れ
について概略的に示すブロック図である。カラーCCD
15に入射した原稿の反射光は、SBU16においてカ
ラーCCD15内で光の強度に応じた電圧値を持つR
(赤)、G(緑)、B(青)の各色のアナログの画像信
号に変換され、奇数ビットと偶数ビットとに2分されて
出力される。このアナログ画像信号は、VIOB47の
各色毎のアナログ処理回路48で暗電位部分がそれぞれ
取り除かれ、奇数ビットと偶数ビットとが合成され、所
定の振幅にゲイン調整された後で、VIOB47の各色
毎のA/D(Analog/Digital)コンバータ49にそれ
ぞれ入力されてデジタル信号化される。デジタル信号化
されたデジタル画像信号は、VIOB47のシェーディ
ングASIC(Application Specific Integrated Circ
uit)50によりシェーディング補正された後、SCU
19に出力される。なお、VIOB47には、ARDF
3に用いる電装部品(セットセンサ25、幅サイズ検知
センサ26、原稿長さセンサ27,28、原稿後端セン
サ30等)の電力供給を中継する機能を持つADU(A
DF Driving Unit)46も接続されている。
【0040】そして、SCU19の画像処理LSIであ
るRIPU45でガンマ補正、MTF補正等の画像処理
が行われた後、デジタル画像信号は、同期信号や画像ク
ロックとともにビデオ信号としてOIPU(Option Ima
ge Process Unit)53に出力される。OIPU53へ
出力されたビデオ信号は、OIPU53において所定の
画像処理が行われた後、再びSCU19へと出力され
る。SCU19へ再び入力されたビデオ信号は、Video
入力切替回路54に入力される。なお、このVideo入力
切替回路54の他方の入力はRIPU45から出力され
たビデオ信号となっており、OIPU53で画像処理す
るか、しないかを選択し得るように形成されている。Vi
deo入力切替回路54から出力されたビデオ信号は、バ
ッファメモリであるSDRAM(Synchronous DRAM)
(図示せず)を管理するメモリ制御LSIであるSIB
C(Scanner Image Buffer Controller)55に入力さ
れ、SDRAMに画像データとして蓄えられる。SDR
AMに蓄えられた画像データは、SCSI(Small Comp
uter System Interface)コントローラ57へ順次出力
され、パーソナルコンピュータ等の外部装置(図示せ
ず)に転送される。
【0041】ここに、上記のVideo入力切替回路54か
ら出力されるビデオ信号は、カラーイメージスキャナ1
をLAN(Local Area Network)を介してパーソナルコ
ンピュータ等の外部装置に接続できるようにするための
通信機能を追加する拡張ボードであるNIC(Network
Interface Card)56やIEEE1394コントローラ
58へも必要に応じて出力される。これらのNIC56
やIEEE1394コントローラ58を介して接続され
る外部装置は、当該カラーイメージスキャナ1に対して
外付けされる場合と内蔵される場合とがあるが、何れで
あってもよい。
【0042】ところで、図6に示すように、このSCU
19上には、各部を集中的に制御するCPU60、制御
プログラム等の固定的なデータを予め格納するROM6
3、CPU60の作業エリアとなるRAM64、EEP
ROM65が実装されている。したがって、CPU60
は、ROM63に予め書き込まれた制御プログラムにし
たがって各部を駆動制御することになる。例えば、CP
U60は、SCSIコントローラ57、NIC56やI
EEE1394コントローラ58を制御してパーソナル
コンピュータ等の外部装置との通信を行うように動作す
る。また、CPU60は、モータドライバ(図示せず)
を介し、ステッピングモータ17、ARDF3の給紙/
反転モータ51、およびステッピングモータ52のタイ
ミング制御も行う。
【0043】次に、画像データの流れについて図6を参
照して説明する。SCU19上に実装されたRIPU4
5は、CPU60の制御により、カラーCCD15を搭
載するSBU16に対して主走査ライン方向の同期信号
である主走査ライン同期信号LSYNCおよび主走査ラ
インデータの出力期間を示すゲート信号LGATEを出
力する。そして、SBU16は、RIPU45から出力
された主走査ライン同期信号LSYNCおよびゲート信
号LGATEに応じ、カラーCCD15で光電変換した
R(赤)、G(緑)、B(青)の各色のアナログ画像信
号をRIPU45に対して出力する。なお、このような
CPU60による画像データ出力のON/OFFは、R
IPU45に既知技術として装備されており、内部レジ
スタの書き換えによって制御される。また、CPU60
は、SIBC55から出力された割り込み信号に基づい
て、画像データ出力のON/OFFを切り替え制御す
る。なお、SIBC55からの割り込み信号は、SDR
AMの状態が満杯、ニアフル、空になった場合に発生
し、SIBC55の内部に既知技術として装備されたレ
ジスタによりその状態を区別できるようになっている。
【0044】カラーイメージスキャナ1の装置外面に
は、前述したように、キーボードとディスプレイとを備
えた本体操作パネル7が設けられており、この本体操作
パネル7もVIOB47を介してCPU60に接続され
ている。この本体操作パネル7上にはスタートスイッチ
やアボートスイッチが設けられており、これらのスイッ
チが押下されると入力ポートを介してCPU60は対応
するスイッチが押下されたことを検出する。
【0045】以上のようなカラーイメージスキャナ1に
おいて、画像データの出力を中断する際の処理につい
て、図7〜図9のフローチャートと、図10〜図12の
タイミングチャートを参照して説明する。かかる処理
は、間欠読取手段を実現するものである。
【0046】まず、図7に示すように、CPU60によ
る制御で、第1走行体10、第2走行体13をスタート
し(ステップS1)、次に原稿の読み取りをスタートす
る(ステップS2)。そして、原稿の読み取り途中で、
バッファメモリである図示しないSDRAMがメモリニ
アフル(メモリが満杯になる少し手前)であることを検
知したら(ステップS3のY)、ゲート信号LGATE
の出力の停止を設定して(ステップS4)、走行体を停
止(スルーダウン)する(ステップS5)。この場合
の、主走査ライン同期信号LSYNC、ゲート信号LG
ATE、図示しないSDRAMがメモリニアフルである
ことを検知したときの割り込み信号MEM NEAR FULL、お
よび、第1走行体10、第2走行体13の速度と移動距
離との関係を示す移動線図のタイミングチャートを図1
0に示す。
【0047】次に、走行体戻し制御を行う(ステップS
6)。この制御の詳細は、図10に示す。すなわち、停
止位置から再スタートする位置へステッピングモータ1
7を逆転させて第1走行体10、第2走行体13を移動
する。逆方向へ停止させたものと同じスルーアップデー
タを使い第1走行体10、第2走行体13をスタートし
(ステップS11)、スルーアップ終了と共に(ステッ
プS12のY)、また同じスルーアップデータを使いス
ルーダウンする(ステップS13)。
【0048】この動作により、この例で第1走行体10
は30mm戻るが、図11に示すとおり、自起動スピー
ドでゆっくり30mm戻してもよい。
【0049】次に、図9に示すように、原稿の再読み取
りスタート処理を行う。すなわち、バッファメモリであ
る図示しないSDRAMについてメモリが空であること
を検知したときの割り込みが発生した後(ステップS2
1)、第1走行体10、第2走行体13の再スタートを
行い(ステップS22)、スルーアップ終了時(ステッ
プS23のY)に原稿の読み取りを再開する(ステップ
S24)。この場合の、主走査ライン同期信号LSYN
C、ゲート信号LGATE、図示しないSDRAMが空
メモリであることを検知したときの割り込み信号MEM EM
PTY、および、第1走行体10、第2走行体13の速度
と移動距離との関係を示す移動線図のタイミングチャー
トを図12に示す。
【0050】また、第1走行体10、第2走行体13を
戻さずに、スルーアップ、スルーダウン中も原稿を読み
取る周知技術も存在するが、原稿の間欠読み取りの考え
方としては同じであり、ここでの説明は省略する。
【0051】一方、ARDF3による原稿の間欠読み取
りは、このスルーアップ、スルーダウン中も読み取る手
段にて行う。ARDF3による原稿の間欠読取動作は以
下のようになる。
【0052】図13は、ARDF3による原稿の画像読
取動作におけるステッピングモータの速度変化のタイミ
ングチャートを図示し、図14に間欠動作が発生した場
合のステッピングモータ(図示せず)の速度変化と画像
読み取りのタイミングチャートを示している。また、図
15、図16に、間欠読取動作のフローチャートを示
す。かかる処理は、間欠読取手段を実現するものであ
る。
【0053】図13、図15、図16に示すように、A
RDF3の間欠動作では、原稿を搬送するため、ステッ
ピングモータ17をスルーアップし(ステップS3
1)、原稿読取時の速度に達したときに、スルーアップ
を終了して(ステップS32のY)その速度を一定にし
(ステップS33)、原稿の読取開始位置に達してか
ら、原稿の読み取りを開始する(ステップS34)。原
稿の読取中に(ステップS35のN)、SCU19のS
IBC55からの割り込み信号MEM NEAR FULLが出力さ
れると(バッファメモリである図示しないSDRAMの
メモリ使用量が満杯近くであり、その後、ステッピング
モータ17をスルーダウンして停止するまで原稿の画像
の読み取りを続けても、メモリフルにならないニアフル
の状態にメモリ残容量があるときに出力される)(ステ
ップS36)、ステッピングモータ17をスルーダウン
(間欠スルーダウン)して(ステップS37)、このス
ルーダウンが終了すると(ステップS38のY)、停止
する(ステップS39)。
【0054】ステッピングモータ17のスルーダウン中
も原稿の画像を読み取るが、図14に示すように、スピ
ードが遅くなるため間引いて原稿の画像を読み取り、ス
テッピングモータ17を停止すると(停止)、読み取り
を中断する。パソコンなどの外部機器が、このカラーイ
メージスキャナ1のSCSI−I/Fより画像データを
読み取り、SIBC55からのメモリ残量0%であると
きに(実際にはエンプティの量は調整できる)(ステッ
プS40のY)、出力される割り込み信号であるエンプ
ティ割り込み信号によりCPU60は、再びステッピン
グモータ17をスルーアップし(ステップS41)、ス
ルーアップを終了して(ステップS42のY)、ステッ
ピングモータ17が一定速度になったときは(ステップ
S43)、ステップS34に戻って原稿の読み取りを再
開する。スルーアップ中は画像データの間引き読み取り
を行い、読み取りが一定速度になると通常の画像読取を
行う。間欠時のステッピングモータ17の停止期間はパ
ソコンの処理能力に影響される。原稿の読取終了位置に
達すると画像読取を終了し(ステップS35のY)、ス
テッピングモータ17をスルーダウンし(ステップS4
4)、スルーダウンを終了すると(ステップS45の
Y)、原稿を排紙し(ステップS46)、ステッピング
モータ17を停止する(ステップS47)。
【0055】次に、照明ランプ8の光源変動補正を行う
光量補正手段である補正回路についての詳細を、図17
を参照して説明する。図17に示すように、SBU16
上のカラーCCD15により奇数ビット、偶数ビット毎
に光電変換されたアナログビデオ信号は、SBU16上
のバッファ71を介しVIOB47に入力される。奇数
ビット、偶数ビット毎のアナログビデオ信号は、VIO
B47上の各アナログ処理回路48に入力される。アナ
ログ処理回路48に入力された信号は奇数ビット、偶数
ビット毎に出力レベルを細かく可変できる図示しないゲ
インアンプを介し、奇数、偶数合成され、アナログビデ
オ信号として出力される。
【0056】図示しないゲインアンプのゲインコントロ
ール端子には、D/Aコンバータ72が2チャンネル接
続されており、D/Aコンバータ72の出力電圧をアナ
ログ的に可変することで出力のアナログビデオ信号に対
するゲインを奇数、偶数毎に可変することができる。D
/Aコンバータ72の出力電圧の設定はSCU19上の
CPU60が行う。D/Aコンバータ72は基準電圧5
V、ビット数8ビットであるため、出力電圧は0〜5V
まで255段階にCPU60の制御により設定できる。
CPU60の設定は、0〜255のデジタル値(整数)
である。
【0057】アナログ処理回路48から奇数、偶数を合
成し出力されたアナログビデオ信号は、各A/Dコンバ
ータ49に入力される。A/Dコンバータ49はこのア
ナログビデオ信号を8ビットのデジタルビデオ信号に変
換する。A/Dコンバータ49のリファレンス設定端子
にはD/Aコンバータ72が接続されており、D/Aコ
ンバータ72の出力電圧をアナログ的に可変することで
A/Dコンバータ49のデジタル出力値を可変すること
ができる。
【0058】A/Dコンバータ49によりデジタル変換
されたデジタルビデオデータはシェーディングASIC
50に入力される。シェーディングASIC50は主に
シェーディング補正を行うが、その他に、主走査方向に
対する1ラインのピーク値を検出することができるピー
ク値検出回路82(図18参照)を備えている。ピーク
値検出回路82は、1ラインのピーク値を格納する機能
を持つ。SCU19上にあるCPU60は、格納された
1ラインのピーク値を読取ることができる。また、ピー
ク値検出回路82は、1ライン中の任意の位置にピーク
検出ゲートを設定でき、このピーク検出ゲート期間中の
ピーク値を検出する。ピーク検出ゲート期間の設定は、
SCU19上のCPU60から行う。ピーク検出ゲート
期間は、1ラインの内で副走査方向に設けられた副走査
方向基準反射部材Bの部分に相当する位置に設定する。
【0059】次に、光量変動補正の詳細について説明す
る。まず、画像データを記憶するバッファメモリである
図示しないSDRAMがニアフル状態になると、原稿の
読取動作を中断する。原稿の読取動作を中断(停止)し
た直後に、SCU19上のCPU60は、シェーディン
グASIC50に対しピーク検出ゲート期間の設定およ
びピーク検出の開始命令を行う。シェーディングASI
C50のピーク値検出回路82は、副走査方向に設けら
れた副走査方向基準反射部材Bの読取画像のピーク値D
0を検出し、その値を格納する。その後CPU60は格
納されたピーク値D0をシェーディングASIC50か
ら読取る。図示しないSDRAMのニアフル状態が解除
され、読み取り動作を再開する直前にCPU60は上記
と同様の動作を行い、ピーク値D1を読取る。このピー
ク値D0とピーク値D1の比率を、原稿の読取走査停止中
の光源変動として照明ランプ8のゲインを補正する。
【0060】ここで、アナログ処理回路48への入力で
あるアナログビデオ信号のCPU60による補正の考え
方について説明する。
【0061】アナログビデオ信号をVin、アナログ処
理回路48で、ある一定のゲイン値Gにより増幅された
アナログビデオ信号(アナログ処理回路の出力信号)を
Voutとすると、 Vout=G×Vin になる。
【0062】また、A/Dコンバータ49は基準電圧
(リファレンス電圧)を出力最大としてデジタル変換す
るもので、基準電圧をVrefとすると8ビットデジタ
ル出力値Dは、 D=(Vout/Vref)×255 になる。
【0063】原稿の読取走査停止中の照明ランプ8の光
量変動は、まずVinが変化し、その変化比率でVou
tが変化する。当然デジタル出力値Dも同様に変化す
る。このカラーイメージスキャナ1は、このGを可変し
てVinが変化してもVoutを一定にするように光量
変動補正を行う。すなわち、照明ランプ8の光量変動前
のVinをVin1、光量変動後のVinをVin1、
光量変動前のゲインをG 0、光量変動後のゲインをG1
すると、Voutは一定であるため、 Vout=G0×Vin0=G1×Vin1 になればよい。
【0064】照明ランプ8の光量変動前における副走査
方向基準反射部材Bの読取画像のピーク値D0、光量変
動後のピーク値D1は、G=G0での値であるため、G1
は、 G1=G0×(D0/D1) ・・・(1) で求めることができる。
【0065】よって、 となる。
【0066】ここで、D/Aコンバータ72のアナログ
出力に接続されたアナログ処理回路48のゲインコント
ロール電圧Vとアナログ処理回路48のゲインGとの関
係を、 G=V ・・・(2) と定義する。
【0067】D/Aコンバータ72のアナログ出力V
と、D/Aコンバータ72のデジタル入力値Cとの関係
は、D/Aコンバータ72のビット数が8、基準電圧が
5Vであることから、 V=(C/255)×5=C/51 ・・・(3) となる。
【0068】光量変動前のD/Aコンバータ72のデジ
タル入力値をC0、光量変動後のデジタル入力値をC1
すると、(1)〜(3)式より、 (C1/51)=(C0/51)×(D0/D1) C1=C0×(D0/D1) になり、CPU60はD/Aコンバータ72に対し、デ
ジタル入力値C0を"D0/D1"倍した値を書き込めばよ
いことになる。
【0069】このような一連の動作をR、G、B各色で
独立して行うことで、R、G、B各色の光量変動の差を
吸収することができるのである。ここでは、カラー画像
の読取の場合について説明したが、モノクロ画像の読取
においてもR、G、Bどれかのデータを使用するので、
考え方は同じである。
【0070】前記のように、D0とD1の測定位置は第1
走行体10、第2走行体13が停止しているため、副走
査方向基準反射部材Bは同じ位置を読むことになる。ま
た、このピーク比較演算値は第1走行体10、第2走行
体13が間欠停止状態にある間の変化量を使用するの
で、副走査方向基準反射部材Bの均一性は無くても、補
正制御は可能である。また、間欠毎に更新されるので、
経時による副走査方向基準反射部材Bの汚れノイズにも
比較的強いという特長を持つ。
【0071】このカラーイメージスキャナ1では、アナ
ログ処理回路48が奇数ビット・偶数ビットの合成を実
施するかしないかは、D/Aコンバータ72を介してC
PU60により命令される。
【0072】通常の画像読取に際しては、主走査方向デ
ータは奇数データと偶数データとが合成されて[1,
2,3,4,5,6,……bit]が出力されるが、奇数
データのみ出力するように設定されたときは[1,3,
5,7,9,11,……bit]が出力され、偶数データ
のみ出力するように設定されたときは[2,4,6,
8,10,12,……bit]が出力される。
【0073】奇数データと偶数データとは、出力の差が
大きくなってしまうことがあるが、その原因として考え
られるものに、副走査方向基準反射部材Bや走査光学系
の汚れやキズ、CCD15の2系統に分けられた各系統
の特性の違い、CCD15からアナログ処理回路48に
至るまでの回路差がある。奇数データと偶数データとの
出力差が大きい場合には、補正反射データが大きく変わ
ってしまう。出力差が大きい奇数データと偶数データと
を合成したデータをそのまま補正に用いると、正常時よ
り値が低くなり、正確な補正ができなくなる。
【0074】そこで、本実施の形態では、副走査方向基
準反射部材Bの汚れた部分を、たまたま前記の光量変動
補正に利用しようとした場合など、奇数データと偶数デ
ータとの出力差が大きい場合でも、適正な補正ができる
よう、奇数データと偶数データとのうち適当な方を選択
して補正データとして用いる処理を行っている。以下、
この点について説明する。
【0075】図18は、シェーディングASIC50の
回路構成の一部を示すブロック図である。CPU60
は、初期設定として、設定保持部83に、ピーク検出ゲ
ート期間と最低ピーク値とを設定する。シェーディング
ASIC50が画像データを取り込むと、その画像デー
タから1ラインのデータがラインメモリ81に蓄えられ
ると同時に、設定保持部83で設定したピーク検出ゲー
ト期間のピーク値がピーク値検出回路82に保持され
る。
【0076】この場合、ピーク値検出回路82に保持さ
れるピーク値は、読み取る原稿がブック原稿の場合、副
走査方向に設けられた副走査方向基準反射部材Bの部分
に相当する位置からの反射光のピーク値となる。
【0077】図19は、補正データ決定手段を実現する
処理であって、奇数データと偶数データとのうち適当な
方を選択して補正データとする処理を説明するフローチ
ャートである。
【0078】まず、全データのうち偶数ビットのみ選択
し(ステップS51)、偶数ビットのピーク値を保持す
る(ステップS52)。次に、全データのうち奇数ビッ
トのみ選択し(ステップS53)、奇数ビットのピーク
値を保持する(ステップS54)。
【0079】保持した偶数ビットのピーク値と奇数ビッ
トのピーク値とを比較回路84で比較して(ステップS
55)、偶数ピーク値が奇数ピーク値よりも高ければ
(ステップS55のY)、偶数ピーク値を補正データと
して使用する(ステップS56)。
【0080】ステップS55で、偶数ピーク値が奇数ピ
ーク値よりも高くなかった場合(ステップS55の
N)、偶数ピーク値と奇数ピーク値とが等しいかどうか
判断し(ステップS57)、等しくなければ(ステップ
S57のN)、偶数ピーク値よりも奇数ピーク値が高い
ということになるので、奇数ピーク値を補正データとし
て使用する(ステップS58)。
【0081】ステップS57で、偶数ピーク値と奇数ピ
ーク値とが等しいと判断された場合には(ステップS5
7のY)、偶数ピーク値と奇数ピーク値とのどちらをと
っても同じなので、どちらを使用しても良い(ステップ
S59)。
【0082】これにより補正データとして決定されたピ
ーク値は、ピーク値検出回路82に保持され、光量変動
補正に使用される。
【0083】なお、設定保持部83へのピーク検出ゲー
ト期間の設定は、CPU60の制御によらずに、シェー
ディングASIC50に制御回路を設けて、この制御回
路に行わせるようにしてもよい。
【0084】本実施の形態によれば、光量変動補正に用
いる反射光データとして、CCD15の偶数ビットと奇
数ビットとの2系統の出力のどちらかを選択して使用可
能としたことにより、経時に伴う副走査方向基準反射部
材Bの汚れ、偶・奇それぞれの回路上のノイズ、ロスに
影響されにくくなるため、これらの悪要因により光量変
動補正の精度を低下させることを防ぎ、読取画像の画質
向上を図ることができる。
【0085】次に、本発明の第二の実施の形態を図20
に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態
において説明した部分と同一部分については同一符号を
用い、説明も省略する。ここで、図20は、複写機91
の概略構成を示すブロック図である。この複写機91
は、画像形成装置であって、第一の実施の形態のカラー
イメージスキャナ1と、このカラーイメージスキャナ1
で原稿の画像を読み取った画像データに基づいて、例え
ば電子写真方式で用紙上に画像の形成を行う画像印刷装
置であるプリンタ92からなる。プリンタ92は、電子
写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方
式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方
式など、種々の印刷方式を適用することができる。その
具体的な構成については周知であるため、詳細な説明は
省略する。
【0086】この複写機91によれば、第一の実施の形
態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像読取装置によ
れば、例えば基準反射部材の反射光の検出位置に汚れが
付着している場合など、各系統の出力差が大きくなり、
各系統の出力を合成した値をそのまま補正に用いると正
常時よりも値が低くなって正確な補正ができなくなる場
合でも、各系統の値から最適な値を選択して補正データ
として用いるので、間欠動作の前後における光量変動補
正を正常に行うことができる。
【0088】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像読取装置において、補正データ決定手段は、複
数系統に分けた各系統毎の反射光量のうち最大の値を補
正データとするので、補正値として使用できる最小の値
よりも大きい値が得られる可能性が高くなるため、間欠
動作の前後における光量変動補正が正常に行われる可能
性を高くすることができる。
【0089】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の画像読取装置において、例えば基準反射部
材の反射光の検出位置に汚れが付着している場合など、
奇数データと偶数データとの出力差が大きくなり、これ
ら2系統の出力を合成した値をそのまま補正に用いると
正常時よりも値が低くなって正確な補正ができなくなる
場合でも、奇数データと偶数データとのうち適当な方を
選択して補正データとして用いるため、間欠動作前後で
生じる光量変動の補正を正常に行うことが可能になる。
【0090】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2または3記載の画像読取装置において、光量補正手段
を実現して、読取走査停止中の光量変動による読取誤差
を補正できる。
【0091】請求項5記載の発明の画像形成装置によれ
ば、請求項1,2,3または4記載の画像読取装置と、
この画像読取装置から出力される画像データに基づいた
画像を用紙上に印刷する画像印刷装置と、を備えること
により、請求項1,2または3記載の発明と同様の作用
効果を奏する画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のカラーイメージス
キャナの全体構成図である。
【図2】スキャナ本体の外観を示す斜視図である。
【図3】スキャナ本体の外観を示す平面図である。
【図4】カラーイメージスキャナの電装系の構成例を示
すブロック図である。
【図5】電装系一部の構成を詳細に示すブロック図であ
る。
【図6】カラーイメージスキャナの画像データの流れに
ついて概略的に示すブロック図である。
【図7】カラーイメージスキャナで画像データの出力を
中断する際の処理を説明するフローチャートである。
【図8】同フローチャートである。
【図9】同フローチャートである。
【図10】同タイミングチャートである。
【図11】同タイミングチャートである。
【図12】同タイミングチャートである。
【図13】カラーイメージスキャナのARDFによる原
稿の画像読取動作におけるスッテッピングモータの速度
変化のタイミングチャートである。
【図14】ステッピングモータの間欠動作が発生した場
合の速度変化と画像読み取りのタイミングチャートであ
る。
【図15】カラーイメージスキャナの間欠読取動作のフ
ローチャートである。
【図16】カラーイメージスキャナの間欠読取動作のフ
ローチャートである。
【図17】カラーイメージスキャナの光源変動補正を行
う補正回路のブロック図である。
【図18】補正回路を構成するシェーディングASIC
の一部の回路構成を示すブロック図である。
【図19】補正データ決定手段を実現する処理を説明す
るフローチャートである。
【図20】本発明の第二の実施の形態の複写機の全体構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 8 光源 10,13 走査光学系 15 ラインセンサ 91 画像形成装置 92 画像印刷装置 B 基準反射部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 460 G06T 1/60 450D 1/60 450 H04N 1/04 105 H04N 1/04 105 103C 1/401 1/40 101A Fターム(参考) 2H108 AA01 CA01 CB01 2H110 CD02 CD06 5B047 AA01 AB04 BA01 BA02 BB02 CA07 CA09 CA19 CB25 DA04 DC02 5C072 AA01 BA08 BA13 CA14 FB13 MB09 NA09 RA16 UA02 UA12 UA20 5C077 LL04 LL19 MM03 MM27 PP06 PP23 PP43 PP72 PQ22 SS01 TT06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取るラインセンサと基
    準反射部材と前記原稿および前記基準反射部材を照射す
    る光源とを有し前記原稿および前記基準反射部材を読取
    走査してその画像を前記ラインセンサに読み取らせる走
    査光学系と、前記ラインセンサで読み取った画像データ
    を記憶するバッファメモリと、このバッファメモリの残
    存記憶容量に応じて前記走査光学系の読取走査の一時停
    止および再開を実行する間欠読取手段とを備え、各ライ
    ンの出力はこれら各ラインを複数系統に分けてそれぞれ
    出力した後に合成して得る画像読取装置において、 前記光源の照射による前記基準反射部材の反射光量を前
    記複数系統の各系統毎に比較して最適な値を補正データ
    とする補正データ決定手段と、 前記補正データに応じて前記間欠読取手段の実行前後に
    おける前記光源の光量変動を補正する光量補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記補正データ決定手段は、前記複数系
    統に分けた各系統毎の反射光量のうち最大の値を補正デ
    ータとすることを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各ラインの出力は、奇数ビットと偶
    数ビットとの2系統に分けてそれぞれ出力した後に合成
    して得ることを特徴とする請求項1または2記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】 前記光量補正手段は、前記間欠読取手段
    により前記読取走査が一時停止された直後に前記補正デ
    ータ決定手段により得た前記補正データと前記間欠読取
    手段により前記読取走査が再開される直前に前記補正デ
    ータ決定手段により得る前記補正データとの比率を前記
    読取走査停止前後の光量の比率として光量変動を補正す
    ることを特徴とする請求項1,2または3記載の画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の画像読
    取装置と、 この画像読取装置から出力される画像データに基づいた
    画像を用紙上に印刷する画像印刷装置と、を備える画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6851609B2 (en) * 2000-10-27 2005-02-08 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus and copier
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