JP2002033915A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002033915A
JP2002033915A JP2000214995A JP2000214995A JP2002033915A JP 2002033915 A JP2002033915 A JP 2002033915A JP 2000214995 A JP2000214995 A JP 2000214995A JP 2000214995 A JP2000214995 A JP 2000214995A JP 2002033915 A JP2002033915 A JP 2002033915A
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JP2000214995A
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English (en)
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Koichi Ichihara
孝一 市原
Kazuhiro Ando
和弘 安藤
Fumihiro Kitahara
史広 北原
Yoji Mori
洋二 毛利
Shigefumi Soga
茂文 曽我
Kazuhiko Nakaya
和彦 仲谷
Hisatsugu Futaki
久嗣 二木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間欠的に露光走査を行なって1枚の原稿を読
み取る画像読取装置において、1枚の原稿内に生じる濃
度差を解消し、画質の向上を図ること。 【解決手段】 間欠読み取り動作を行なう画像読取装置
において、有効画像領域の主走査方向に対して長く設け
られた白基準板(不図示)と、白基準板の有効画像領域
外からの反射光をイメージセンサに導き、主走査1ライ
ンの光量を検出する光量検出部34aと、間欠読み取り
動作の前後における光量検出部34aで検出された光量
に所定の変動が生じた際に、イメージセンサから出力さ
れた値を調整するCPU51と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー原稿あるい
はモノクロ原稿を読み取るイメージスキャナやデジタル
複写機、デジタルファクシミリなどの画像読取装置に関
し、より詳細には、シートスルー読取方式を用いるAD
F(自動原稿読取装置)を備え、間欠走査動作前後にお
ける照明ランプ(光源)の光量差に対し、調整機能を備
えた画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のイメージスキャナは、パーソナル
コンピュータやネットワーク回線に接続され画像入力装
置として用いられることが多い。特に、ADF(自動原
稿搬送装置)を用いたイメージスキャナは、ホストコン
ピュータなどの出力先のデータ処理能力または出力先へ
のデータ転送速度によっては、スキャン能力に対する転
送速度のバランスをとるためにスキャナ内にバッファメ
モリを設け、そのバッファメモリにデータを蓄積するこ
とで対応する必要がある。このバッファメモリが一杯
(フル)になるとスキャナはADFによる読み取り動作
を中断し、メモリ内データが転送されるまで待機する動
作、いわゆる間欠読み取り動作を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるような従来における画像読取装置にあっては、
ADFによって間欠読取動作を行う場合に、ホストコン
ピュータの処理能力が高ければ待機時間は短くて済む
が、ホストコンピュータの処理時間が長くかかったり、
他のデバイスとの競合で待たされたり、種々の要因で読
み取りの中断時間が長くなる。この中断によって、走査
停止時間が数秒以上経過すると光源の光量変動の影響が
画像上で明度・色差の面で顕著になる。特に、待機時間
が長くなると走査停止前後における画像の合わせ目(境
界)において、1枚の原稿内における濃度差が著しくな
るという問題点があった。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、間欠的に露光走査を行なって1枚の原稿を読み取
る画像読取装置において、1枚の原稿内に生じる濃度差
を解消し、画質の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる画像読取装置にあっては、光源
を点灯させて原稿を搬送することによって導かれる光学
画像を読み取るイメージセンサと、該イメージセンサか
らの画像データを記憶するメモリとを有し、該メモリの
容量があらかじめ設定された設定値以下に達した時点で
原稿走査動作を停止し、前記メモリの容量が設定値に復
帰したときに原稿走査を開始する間欠読み取り動作を行
なう画像読取装置において、有効画像領域の主走査方向
に対して長く設けられた白基準板と、前記白基準板の有
効画像領域外からの反射光を前記イメージセンサに導
き、主走査1ラインの光量を検出する光量検出手段と、
前記間欠読み取り動作の前後における前記光量検出手段
で検出された光量に所定の変動が生じた際に、前記イメ
ージセンサから出力された値を調整する出力調整手段
と、を備えたものである。
【0006】この発明によれば、シェーディングデータ
を取得するための白基準板を読み取り対象の原稿幅に対
し幅広に設け、原稿搬送が停止中であっても、原稿外の
白基準領域を読み込むことによって、常に出力をモニタ
し、当該白基準板部分の出力が原稿の搬送停止前/後で
一定になるように画像データのゲインを適応的に調整す
る。
【0007】また、請求項2にかかる画像読取装置にあ
っては、前記光量検出手段は、前記白基準板の有効画像
領域外の反射光を取り込み、主走査1ラインの光量を検
出するものである。
【0008】この発明によれば、請求項1において、サ
イド基準の装置では、原稿の停止前後における読み取り
動作時に、原稿幅より長く設けられた白基準板からの有
効画像領域外の反射光を取り込んで主走査1ラインの光
量を検出することにより、照明ランプの光量変動の計測
を行なう。
【0009】また、請求項3にかかる画像読取装置にあ
っては、原稿読み取りがセンター基準である場合、前記
光量検出手段は、原稿両側の前記白基準板の有効画像領
域外の反射光を取り込み、主走査1ラインの光量を検出
するものである。
【0010】この発明によれば、請求項1において、原
稿読み取りがセンター基準の装置では、原稿の停止前後
における読み取り動作時に、原稿幅より長く設けられた
白基準板からの有効画像領域外の両側からの反射光を取
り込んで主走査1ラインの光量を検出することにより、
照明ランプの光量変動の計測を行なう。
【0011】また、請求項4にかかる画像読取装置にあ
っては、R,G,B各色毎に、前記光量検出手段が、主
走査1ラインの光量を検出し、前記出力調整手段が、前
記光量検出手段で検出された光量に所定の変動が生じた
際に、前記イメージセンサから出力された値を調整する
ものである。
【0012】この発明によれば、カラー原稿を間欠動作
で読み取る場合、照明ランプ(蛍光灯)の光量変動はス
ペクトル曲線の変形を伴うので、R,G,Bそれぞれの
色について主走査1ラインの光量を検出し、その検出さ
れた光量に所定の変動が生じた際に、イメージセンサか
ら出力された値をゲイン調整する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる画像読取装
置の好適な実施の形態について添付図面を参照し、詳細
に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定され
るものではない。
【0014】図1は、本発明の実施の形態にかかるカラ
ースキャナのレイアウト構成を示す説明図である。この
カラースキャナは、大きくは、原稿読み取るスキャナ部
分と原稿を一枚ずつ搬送する自動両面原稿搬送装置(A
RDF)とから構成されている。
【0015】図1において、符号1は原稿反射光を後段
のカラーCCDに結像するレンズ、符号2は読み取り光
源である照明ランプ、符号3は第1ミラー、符号4は第
3ミラー、符号5は第2ミラー、符号6はDF用原稿ガ
ラス、符号7はスキャナ本体の各種制御を行なうSCU
(スキャナコントロールユニット)、符号8はコンタク
トガラス、符号9はキャリッジを駆動するための走査体
モータである。この第1ミラー3、照明ランプ2および
第2ミラー5、第3ミラー4は、キャリッジとして一体
構成され、走査体モータ9を駆動源として左右方向に移
動(走査)可能となっている。
【0016】また、符号10はカラーCCD(撮像素
子)を搭載し駆動制御を行なうSBU、符号11は原稿
束をセットするための原稿台、符号12は原稿の側端を
規制する原稿ガイド、符号13は原稿台11に原稿がセ
ットされている否かを検知する原稿セットセンサ、符号
14は原稿を1枚ピックアップし給紙ベルト方向に送り
出す呼出しコロ、符号15は搬送コロ、符号16は給紙
ベルト、符号17は分離コロ、符号18は第1搬送ロー
ラ、符号19は原稿搬送における位置制御用のレジスト
センサである。
【0017】また、符号20はADFモード(シートス
ルーモード)時にシェーディングデータ(光学歪みを補
正するためのデータ)取得用の白基準板として用いられ
る反射ガイド板、符号21は第2搬送ローラ、符号22
は排紙センサ、符号23は排紙ローラ、符号24は片面
/両面における原稿の搬送路を切り換える分岐爪、符号
25は両面原稿読み取り時に原稿をスイッチバックする
ための反転ローラ、符号26は反転テーブル、符号27
は原稿の後端を検知する原稿後端センサ、符号28は原
稿の幅サイズを検知する原稿幅サイズセンサ、符号29
は原稿の長さを検知する原稿長さセンサ(1)、符号3
0は原稿の長さを検知する原稿長さセンサ(2)であ
る。
【0018】なお、ARDFにおける呼出しコロ14、
給紙ベルト16、搬送コロ15、分離コロ17の給紙機
構は、給紙モータ(図示せず)により駆動される。ま
た、第1搬送ローラ18、第2搬送ローラ21、排紙ロ
ーラ23、反転ローラ25の搬送機構は、搬送モータ
(図示せず)により駆動される。
【0019】つぎに、以上のように構成されたカラース
キャナにおけるスキャナ部分の動作について説明する。
コンタクトガラス8上のセットされた原稿は、第1ミラ
ー3と一体に構成された照明ランプ2により照射され
る。照射によって得られた原稿画像の明暗に応じた反射
光は、第1ミラー3および一体の構成された第2ミラー
5、第3ミラー4によって折り返されてレンズ1によっ
てSBU10上のカラーCCDに結像される。SBU1
0上のカラーCCDに結像された反射光は、カラーCC
Dにより光電変換される。
【0020】つぎに、以上のように構成されたカラース
キャナにおける自動両面原稿搬送装置(ARDF)の動
作(ADFモード:シートスルーモード)について説明
する。原稿台11の原稿台ガイド12に沿って積載され
た原稿は、片面原稿読み取りを選択した場合には、呼出
しコロ14、給紙ベルト16により搬送コロ15、分離
コロ17、第1搬送ローラ18によりDF用原稿ガラス
6と反射ガイド板20との間の読取位置を経由し、第2
搬送ローラ21および排紙ローラ23へ送りこまれ、原
稿が排紙される。
【0021】他方、両面原稿読み取りを選択した場合に
は、まず、原稿表面の読み取りを上述した片面原稿読み
取りの動作と同様に行なう。呼出しコロ14、給紙ベル
ト16により搬送コロ15、分離コロ17、第1搬送ロ
ーラ18によりDF用原稿ガラス6と反射ガイド板20
との間の読取位置を経て、第2搬送ローラ21および排
紙ローラ25へ送りこまれる。このとき、原稿を排紙せ
ずに、分岐爪24が下方へ切り換えられて反転ローラ2
5により反転テーブル26上へ搬送する。原稿の後端が
排紙ローラ23を抜けた後に分岐爪24が上方に切り換
えられ、一旦、反転ローラ25が停止し、原稿裏面の読
み取りを行なう。
【0022】原稿の裏面の読み取りを行なうには、一
旦、停止していた反転ローラ25を上述した搬送方向と
反対に回転させることにより、原稿が反転テーブル26
から第1搬送ローラ18の方向へ搬送され、さらに第1
搬送ローラ18を経て原稿表面のときと同様にDF用原
稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読取位置を経由
して、第2搬送ローラ21および排紙ローラ23へ送り
こまれた後、原稿が排紙される。
【0023】原稿は、表面・裏面の読み取り共にDF用
原稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読取位置を通
過する際に、読取位置近傍に移動されている照明ランプ
2により照射され、その反射光は、第1ミラー3および
一体に構成された第2ミラー5、第3ミラー4で走査さ
れる。この反射光は、レンズ1により集束され、SBU
10に搭載されたカラーCCDに結像され、R,G,B
に光電変換され、アナログ信号として後段のVIOB3
1に入力される。
【0024】図2は、図1におけるカラースキャナの制
御系の構成を示すブロック図である。図3は、図1にお
けるカラースキャナの画像データの流れを示すブロック
図である。
【0025】図2および図3において、符号31はカラ
ーCCDから入力される画像データに対し、アナログ処
理、A/D変換、シェーディング補正などの処理を行な
うVIOB、符号32R,32G,32Bはアナログの
画像データに対し、暗電位の除去、奇数・偶数ビットの
合成、ゲイン調整などを行なうアナログ処理回路、符号
33R,33G,33BはR,G,Bそれぞれの画像デ
ータをA/D変換するA/Dコンバータ、符号34は画
像の歪みなどを補正するシェーディング補正などの処理
を行なうシェーディングASIC、符号35はスキャナ
ガンマ補正、MTF補正などの画像処理を行なうRIP
U、符号37はVIDEO入力切り替え部、符号38は
SIBC2である。
【0026】また、符号39はSCSII/Fによりパ
ーソナルコンピュータなどの外部装置との通信を行なう
SCSIコントーラ、符号40はIEEE1394コン
トローラの機能をもつISIC、符号41はネットワー
クスキャナコントローラの機能をもつNIC、符号42
は自動原稿搬送装置の各種制御を行なうADU、符号4
3はスタートスイッチなどの操作パネルで構成されるS
OP、符号44は電源を供給するためのPSU、符号4
5は照明ランプ2に電源供給を行なうランプ安定器、符
号46は読み取った画像データを蓄積するためのライン
メモリ、符号47は原稿搬送用としてステッピングモー
タを採用した搬送モータ、符号50は走査ライン毎に画
像を読み取るラインイメージセンサを用いたカラーCC
Dである。
【0027】つぎに、以上のように構成されたカラース
キャナの画像データの流れについて説明する。SBU1
0上のカラーCCD50に入射した原稿の反射光は、カ
ラーCCD50内で光の強度に応じた電圧値をもつRG
B各色のアナログ信号に変換される。RGB各色のアナ
ログ信号は、奇数ビットと偶数ビットに分かれて出力さ
れる。
【0028】このSBU10からのアナログ信号は、V
IOB31上のアナログ処理回路32R,32G,32
Bで暗電位部分が除去され、奇数ビットと偶数ビットと
が合成され、所定の振幅にゲイン調整された後にA/D
コンバータ33R,33G,33Bに入力され、デジタ
ル信号に変換される。
【0029】A/Dコンバータ33R,33G,33B
によってデジタル変換された画像信号は、シェーディン
グASIC34によりシェーディング補正され、VIO
B31からSCU7を経て、SCU7上のRIPU35
でスキャナガンマ補正、MTF補正などの画像処理が行
なわれた後、同期信号、画像クロックとともにビデオ信
号として出力される。
【0030】RIPU35から出力されたビデオ信号
は、OIPU36へ出力されている。OIPU36から
出力されたビデオ信号は、OIPU36内で所定の画像
処理が行なわれ、再びSCU7へ入力される。この再び
入力されたビデオ信号は、VIDEO入力切り替え部3
7に入力される。
【0031】VIDEO入力切り替え部37のもう一方
の入力はRIPU35から出力されたビデオ信号となっ
ており、OIPU36で画像処理するか否かを選択す
る。VIDEO入力切り替え部37から出力されたビデ
オ信号は、SDRAMを管理するSIBC2に入力さ
れ、SDRAMで構成されるラインメモリ46に蓄えら
れる。
【0032】ラインメモリ46に蓄えられた画像データ
は、SCSIコントローラ39に送られ、SCSII/
Fを経てパーソナルコンピュータやプリンタなどの外部
装置へ転送される。
【0033】ところで、SCU7上には、図4に示すよ
うに、スキャナ全体を制御するCPU51、制御プログ
ラムが格納されているROM52、ワーキングメモリと
して用いられる領域および後述する光量変動の補正値な
どが格納されているRAM53が実装されている。CP
U51は、SCSIコントローラ39を制御してSCS
II/Fにより、パーソナルコンピュータなどの外部装
置との通信を実行する。
【0034】さらに、CPU51は、VIEDO入力切
り替え部37から出力されたビデオ信号をIEEE13
94コントローラであるISIC40を介してIEEE
1394I/F、NIC41を介してネットワークI/
Fにより、パーソナルコンピュータなどの外部装置との
通信を行なう。また、CPU51は、キャリッジを走査
駆動するためにステッピングモータで構成される走査体
モータ9、ARDFの給紙モータ、搬送モータのタイミ
ング制御を行なう。
【0035】ADU42は、ARDFに用いる電送部品
の電力供給を中継する機能を有している。SCU7上の
CPU51に接続されている入力ポートは、VIOB3
1を介して本体操作パネルであるSOP43に接続され
ている。SOP43上には、スタートスイッチ43aと
アボードスイッチ43bが実装されている。この各スイ
ッチが押下されると、入力ポートを介してCPU51に
スイッチがONされたことを知らせる。
【0036】ここで、図4を参照し、スキャナ本体の画
像読取処理について説明する。画像処理LSIであるR
IPU35からCCD駆動ユニットであるSBU7にL
SYNC(主走査ライン同期信号)およびLGATE
(主走査ラインデータ出力期間)を出力することによ
り、SBU7から画像データを出力する。この画像デー
タの流れは、SBU7→RIPU35→SIBC2(メ
モリコントロールLSI)38→SCSIコントローラ
39→外部装置、といった順になる。
【0037】SIBC2(メモリコントロールLSI)
38からの割り込み信号(この割り込みは画像メモリが
満杯状態、ニアフル、空になった場合に発生し、SIB
C2(メモリコントロールLSI)38内部のレジスタ
(図示せず)でその状態を区別する)をCPU51に入
力する。
【0038】図5および図6は、本発明の実施の形態に
かかる画像データの出力中断などの動作を示すタイミン
グチャートである。また、図7は画像出力停止手順を示
すフローチャート、図8は走行体戻し制御手順を示すフ
ローチャート、図9は再読み取り手順を示すフローチャ
ートである。以下、これらのタイミングチャートおよび
フローチャートを参照しながら出力中断などの動作につ
いて説明する。
【0039】図5において、(a)は主走査ライン周期
(LSYNC)の出力タイミング、(b)は主走査デー
タ(LGATE)の出力タイミング、(c)はメモリニ
アフル割り込み信号の出力タイミング、(d)はライン
センサ(走行体)の移動線図、を示している。また、図
6において、(a)はラインセンサ(走行体)の移動線
図、(b)は自起動速度による走行体の戻し制御例を示
すラインセンサ(走行体)の移動線図、(c)はメモリ
空割り込み信号の出力タイミング、(d)は主走査ライ
ン周期(LSYNC)の出力タイミング、(e)は主走
査データ(LGATE)の出力タイミング、(f)はメ
モリメモリ空割り込み信号出力後のラインセンサ(走行
体)の移動線図、についてそれぞれ示している。
【0040】図7のフローチャートにおいて、まず、走
行体(キャリッジ)の走査をスタートし(ステップS1
1)、読み取りをスタートする(ステップS12)。そ
の後、この読み取りを行っている途中で、メモリが満杯
であるか否かを判断する(ステップS13)。すなわ
ち、読み取り途中で、メモリニアフル(メモリが満杯に
なる少し手前の状態)であることを検知する。
【0041】このステップS13においてメモリニアフ
ルであると判断した場合(判断、Yes)、主走査デー
タ(LGATE)の出力を禁止する設定を行ない(ステ
ップS14)、走行体を停止(スルーダウン)する(ス
テップS15)。そして、図6(b)および図8に示す
ように、走行体(キャリッジ)の戻し制御を実行する
(ステップS16)。
【0042】図8の走行体戻し制御手順では、まず、走
行体を逆方向にスタートさせ(ステップS21)、スル
ーアップ終了であるか否かを判断する(ステップS2
2)。ここで、スルーアップ終了であると判断すると
(判断、Yes)、走行体を停止(スルーダウン)する
(ステップS23)。この動作により、30mm戻る
が、図6に示すように、自起動速度でゆっくり30mm
戻してもよい。
【0043】つぎに、再読み取りスタート処理を実行す
る。この処理を図9を参照して説明する。まず、メモリ
空割り込みであるか否かを判断し(ステップS31)、
メモリ割り込みが発生すると(判断、Yes)、走行体
を再スタートさせる(ステップS32)。その後、スル
ーアップ終了であるか否かを判断し(ステップS3
3)、スルーアップ終了である場合(判断、Yes)、
LGATE(主走査ラインデータ出力期間を示す信号)
を出力し再開の設定を行ない(ステップS34)、読み
取りを再開する。
【0044】なお、走行体を戻さずにスルーアップ・ダ
ウン中も読み取る方法も本体読み取りの既知の技術とし
て存在するが、間欠読み取りの考え方としては同じであ
るので、ここでの説明は省略する。一方、ADF(自動
原稿搬送装置)での間欠読み取りは、このスルーアップ
・ダウン中も読み取る方法にて行なう。ADFの間欠読
み取り動作は以下のようにして行なう。
【0045】図11は、ADFの画像読み取り動作にお
ける搬送モータの速度制御を示すタイミングチャートで
ある。図12は間欠読み取り動作が発生した場合におけ
る搬送モータの速度変化と画像読み取り動作を示すタイ
ミングチャートである。図13〜図15は間欠読み取り
動作手順を示すフローチャートである。
【0046】図13のフローチャートでは、まず、図1
1に示すように、ADFの間欠動作では、原稿を給紙・
搬送する搬送モータ47(図2参照)をスルーアップし
(ステップS41)、その後、スルーアップが終了した
か否かを判断する(ステップS42)。ここで、スルー
アップが終了したと判断した場合(判断、Yes)、読
み取り速度で速度を一定にするため搬送モータ47を一
定速度に制御し(ステップS43)、画像読み取りを行
なう(ステップS44)。その後、読み取りが終了した
か否かを判断する(ステップS45)。ここで、読み取
り終了ではないと判断した場合(判断、No)、さらに
メモリニアフルであるか否かを判断する(ステップS4
6)。ここで、メモリニアフルではないと判断した場合
(判断、No)、ステップS45に戻り、そうでない場
合(判断、Yes)、搬送モータ47を間欠スルーダウ
ンし(ステップS47)、その後、スルーダウン終了で
あるか否かを判断する(ステップS48)。ここで、ス
ルーダウン終了であると判断した場合(判断、Ye
s)、搬送モータ47を停止し(ステップS49)、図
14の処理に進む。
【0047】図14において、まず、メモリエンプティ
(メモリ空)であるか否かを判断する(ステップS5
0)。メモリエンプティであると判断すると(判断、Y
es)、搬送モータ47をスルーアップする(ステップ
S51)。その後、スルーアップ終了であるか否かを判
断し(ステップS52)、搬送モータ47を一定速度に
制御し(ステップS53)、ステップS45に戻る。
【0048】他方、ステップS45において、読み取り
が終了したと判断した場合(判断、Yes)、図15の
処理に進む。すなわち、まず、搬送モータ47をスルー
ダウンし(ステップS54)、その後、スルーダウン終
了であるか否かを判断する(ステップS55)。ここ
で、スルーダウン終了であると判断した場合(判断、Y
es)、原稿を排紙し(ステップS56)、搬送モータ
47を停止し(ステップS57)、この一連の処理を終
了する。
【0049】さらに、上述した動作について説明を加え
る。ADFの間欠動作では原稿を搬送するため、搬送モ
ータ47をスルーアップして読み取り速度を一定にし、
読み取り開始位置に達してから、その読み取りを開始す
る。しばらくしてSCU7のSIBC2から出力される
ニアフル割り込み信号(メモリ使用量が満杯近くであ
り、その後、搬送モータ47をスルーダウンして停止す
るまで画像データの読み取りを続けてもメモリフルにな
らないメモリ残容量がある状態)になると、搬送モータ
47をスルーダウンして停止する。
【0050】このスルーダウン中も画像データを読み取
るが、図12に示すように、スピードが遅くなるため間
引いて画像データを読み取り、搬送モータ47を停止す
ると、その読み取りを中断する。たとえば、パーソナル
コンピュータがSCSII/Fより画像データを読み取
り、SIBC2からエンプティ割り込み信号(メモリ残
量0%:実際にはエンプティの量は調整可能である)に
より、CPU51は、再び搬送モータ47をスルーアッ
プし読み取りを開始する。スルーアップ中は画像データ
の間引き読み取りを行ない、一定速度になると通常の画
像読み取りを実行する。なお、間欠時の搬送モータ47
停止期間は、パーソナルコンピュータの処理能力に影響
される。読み取り終了位置に達すると画像読み取りを停
止し、原稿を排紙し、搬送モータ47を停止する。
【0051】このように、スキャナ本体側で原稿を読み
取る場合におけるモータ制御は、通常の等速走行の他
に、画像メモリが満杯、ニアフルなどの状態に応じて、
減速/停止/加速などの制御を読み取り動作中に適応的
に実行する。たとえば、読み取り途中でメモリニアフル
(メモリ満杯になる少し手前)を検知した場合、走行体
(キャリッジ)を停止(スルーダウン)する。つぎに、
走行体(キャリッジ)を停止位置から再スタートする位
置へ走査体モータ9を逆回転させて移動する。逆方向へ
停止させたものと同じスルーアップデータを用い、走行
体(キャリッジ)スタート、スルーアップ終了と共にま
た同じスルーアップデータを用いスルーダウンする。こ
の動作により30mm戻るが、自起動速度でゆっくり3
0mm戻してもよい。つぎに、再読み取りスタート処理
を行なう。メモリ空割り込みが発生した後、走行体(キ
ャリッジ)の再スタートを行ない、スルーアップ終了時
に読み取りを開始する。なお、ADFでの間欠読み取り
は、原稿を逆送りすることが困難であるので、このスル
ーアップ・ダウン中も読み取る方法で行なう。
【0052】つぎに、照明ランプ2の光量変動に対する
補正回路の構成および動作について説明する。図10
は、本発明の実施の形態にかかる補正回路の構成を示す
ブロック図であり、前述した図2などに示した構成の主
要部分を示している。
【0053】図10において、SBU10のカラーCC
D50により奇数ビット(oddbit)、偶数ビット
(even bit)毎に光電変換されたアナログビデ
オ信号(RE,RO,GE,GO,BE,BO)は、S
BU10上のバッファ60を介しVIOB31に入力さ
れる。R,G,Bそれぞれの奇数ビット、偶数ビット毎
のアナログビデオ信号は、VIOB31上のアナログ処
理回路32R,32G,32Bに入力される。アナログ
処理回路32R,32G,32Bに入力された信号は、
奇数ビット、偶数ビット毎に出力レベルを細かく可変す
ることができるゲインアンプ32aを介し、偶数と奇数
とが合成され、アナログビデオ信号として出力される。
【0054】ゲインアンプ32aのゲインコンロール端
子にはD/Aコンバータ61が2チャンネル接続されて
いる。D/Aコンバータ61の出力電圧をアナログ的に
調整することにより、出力のアナログビデオ信号に対す
るゲインを偶数、奇数毎に可変することができる。D/
Aコンバータ61の出力設定は、SCU7上のCPU5
1が行なう。D/Aコンバータ61は基準電圧5V、ビ
ット数8ビットであるため、出力電圧は0〜5Vまで2
55段階にCPU51が設定する。CPU51の設定は
0〜255のデジタル(整数)である。
【0055】アナログ処理回路32R,32G,32B
から偶数、奇数を合成し出力されたアナログビデオ信号
は、A/Dコンバータ33R,33G,33BにR,
G,Bそれぞれが入力される。A/Dコンバータ33
R,33G,33Bは、このアナログビデオ信号を8ビ
ットのデジタルビデオ信号に変換する。
【0056】A/Dコンバータ33R,33G,33B
のリファレンス設定端子には、前述と同様にD/Aコン
バータ61が接続されており、D/Aコンバータ61の
出力電圧をアナログ的に調整することにより、A/Dコ
ンバータ33R,33G,33Bの出力電圧を可変する
ことができる。
【0057】A/Dコンバータ33R,33G,33B
によりデジタル変換されたデジタルビデオデータは、シ
ェーディングASIC34に入力される。シェーディン
グASIC34は主にシェーディング補正を行なう。ま
た、この他に主走査方向に対する1ラインのピーク値を
検出し保持することができるピーク検出部34aが設け
られている。このピーク検出部34aは、1ラインのピ
ーク値を格納する機能を有する。SCU35上にあるC
PU51は、格納された1ラインのピーク値を読み取る
ことができる。
【0058】つぎに、原稿幅と白基準板の設置関係につ
いて説明する。図16および図17は、ADFを開いた
状態の画像読取装置上面の構成を示す説明図である。図
において、符号60はADFの搬送ベルト面、符号61
は副走査方向の原稿スケール、符号L1は主走査方向の
原稿幅、符号L2は副走査方向の最大走査長、符号Sは
原稿基準を示している。すなわち、この実施の形態では
原稿基準Sを起点とした片側読取基準(サイド基準)の
読み取り方式を採用している。なお、サイド基準ではな
く、原稿の中心を基準としたセンター基準の読み取り方
式の場合は、原稿幅の両側に白基準板を伸ばした状態に
する。
【0059】つぎに、ピーク検出の構成およびその動作
について説明する。図18は、ピーク検出位置とピーク
検出ゲート信号の各設定パターンとの関係を示す説明図
であり、基準反射部材20aを読み取る例を示してい
る。(a)は設定パターン1、(b)は設定パターン
2、(c)は設定パターン3であり、それぞれピーク検
出ゲート信号の出力タイミングが図示のように異なり、
コンタクトガラス8に付着した汚れDおよび白基準板の
基準色を検出している。
【0060】図19はピーク検出部を中心とした構成を
示すブロック図であり、図20はピーク検出および保持
動作手順を示すフローチャートである。図において、符
号70はラインメモリ46に対してピーク検出信号を出
力する機能を有する設定保持部、符号71は設定保持部
71から出力される最低ピーク値とピーク検出部34a
から出力されるピーク検出値とを比較し、その結果をC
PU51に送る比較部である。
【0061】図20において、まず、主走査1ライン分
をランメモリ44に保持し画像の入力を実行する(ステ
ップS61)。続いて、設定保持部70に対するピーク
検出期間設定や最低ピーク値の設定といった初期設定を
行なう(ステップS62)。ついで、設定保持部70か
らランメモリ44へピーク検出ゲート信号が送られ、ラ
ンメモリ44に保持した主走査1ライン分の画像データ
のピーク検出値を検出し、比較部71に送る(ステップ
S63)。比較部71は設定保持部70から送られた最
低ピーク値と上記検出し保持された画像データのピーク
検出値とを比較し、そのピーク検出値が最低ピーク値以
上であるか否かを判断する(ステップS64)。ここ
で、最低ピーク値以上であると判断した場合(判断、Y
es)、そのピーク検出値をピーク検出部34aに保持
する(ステップS65)。一方、最低ピーク値以上では
ないと判断した場合(判断、No)、ステップS62に
戻り、以降の動作を実行する。
【0062】つぎに、ADFを用い、複数枚の原稿を連
続して読み取るADFモードの動作について説明する。
ADFモードでは、多数枚の原稿を原稿台にセットし、
連続で読み取ることが多い。たとえば、原稿台へのセッ
ト枚数50枚、読取速度20〜30枚/分というような
仕様の中速スキャナを想定する。この場合、セットした
原稿の読み取りは約2分で終了する。しかし、原稿の継
ぎ足しあるいは終了後に即時の読み取り動作が行なわれ
ることがあると、照明ランプ(蛍光灯ランプ)2を点灯
しつづけるので、その光量が図21に示すように時間経
過とともにダウンする。すなわち、照明ランプ(蛍光灯
ランプ)2の光量が変動する。
【0063】そこで、シェーディング補正は、画素毎に
以下のようにして行なう。 D=256×(DR/DS) ・・・(1) なお、Dはシェーディング補正後の画素データ(最終出
力されるデータ)、DRはシェーディング補正前の画素
データ、DSはシェーディングデータである。
【0064】DSは初期にサンプリングし保持されてい
るシェーディングデータであるので時間が経過しても変
化しない。しかし、DRは現在の光量で読み取っている
原稿の出力なので、同じ原稿の種類であっても時間の経
過によって光量変動に起因して濃度が変化する。そこ
で、本発明では、時間経過によるDの変動を抑制するた
め、DSを定期的に更新することによって対応する。
【0065】そのため、1枚の原稿を読み取った後、つ
ぎの原稿の先端が読み取り部分に達する前にシェーディ
ングデータをサンプリングする。そのとき、本体側読み
取りと同じ白基準板を読んでいたのでは時間がかかり、
スループットの低下を招来させるので、白基準板とし
て、読み取り部分の上部に設けられた反射ガイド板20
を用いる。
【0066】すなわち、1枚の原稿を読み取った後、つ
ぎの原稿の先端が読み取り部分に達する前に、反射ガイ
ド板20の出力データを読み取り、当該データを用いて
以前のシェーディングデータを更新する。このようにし
て時間経過による照明ランプ(蛍光灯ランプ)2の光量
変動に起因したシェーディングデータの差異を解消させ
る。
【0067】このような処理は、1枚後に行なってもよ
いし、ある枚数毎に行なうようにプログラミングしてお
いてもよい。また、紙間毎に光量をチェックし、CPU
51で判断し適応的に行なってもよい。ただし、ある程
度、ソフトウェア処理を伴うので、頻繁に行なうとスル
ープットの低下につながり、画質とスループットの両方
を考慮して実行するのがよい。
【0068】さて、前述したように、画像メモリがフル
になると、ADFは原稿を停止して読み取りを中断し、
画像メモリに蓄積された画像データがI/Fを介してホ
ストコンピュータなどの外部機器に引き取られ、画像メ
モリが空くまで待機する。このとき、ホストコンピュー
タの処理が速ければ停止時間(待機時間)は短くてすむ
が、ホストコンピュータの処理が遅かったり、他のデバ
イスとの競合で照明ランプ(蛍光灯ランプ)2の光量が
変動することにより、1枚の原稿において濃度差・色合
いの差が発生することがある。
【0069】この場合、上記(1)式でDRの低下がそ
の原因となっている。しかし、原稿の読み取り途中では
DSを更新することができないため、光量の変動を計測
し、アナログ処理回路32R,32G,32Bのゲイン
を切り替え、停止前後でのDRを一定に保持するように
する。そのために、反射ガイド20を、原稿の最大幅
(有効画像領域)より長い寸法で設け、原稿停止中は、
原稿端より外側にある基準板領域のデータをサンプリン
グする。
【0070】すなわち、停止直後に、反射ガイド板20
のデータDR(停止直後)をサンプル・ホールドする。
つぎに、画像メモリが空いて再起動しようとする前に、
現在の反射ガイド板20のデータDR(現)をサンプル
・ホールドし、アナログ処理回路32R,32G,32
Bのゲインを、現在のG=DR(停止直後)/DR
(現)倍にセットし、読み取りを再起動させる。これに
より、読み取り途中停止時の光量変動による濃度差の発
生が解消される。
【0071】また、他の方法として、DR(停止直後)
やDR(現)として反射ガイド板20(基準板)のデー
タではなく、原稿上のある決められた同一位置のデータ
をサンプリングするようにしてもよい。ただし、この方
法の場合、原稿地肌の濃度により補正精度がばらつくお
それがある。
【0072】照明ランプ(蛍光灯ランプ)2の光量変動
は、スペクトル曲線の変形を伴うため、カラー画像読取
装置の場合は、R,G,Bの3色について行なう必要が
ある。これにより、単に濃度ではなく色合いの変動の発
生も抑制することができる。
【0073】ここで、アナログ処理回路32R,32
G,32Bへの入力であるアナログビデオ信号とCPU
51への補正量の考え方について述べる。図10におい
て、アナログビデオ信号をVin、アナログ処理回路3
2である一定のゲイン値Gにより増幅されたアナログビ
デオ信号(アナログ処理回路32R,32G,32Bの
出力信号)をVoutとすると、 Vout=G×Vin になる。また、A/Dコンバータ33R,33G,33
Bは基準電圧(リファレンス電圧)を出力最大としてデ
ジタル変換するもので、その基準電圧をVrefとする
と8ビットデジタル出力値Dは、 D=(Vout/Vref)×255 になる。
【0074】走査停止中の光量変動はVinが変化し、
その変化比率でVoutが変化する。この際に当然のこ
とながらデジタル出力値Dも同様に変化する。このゲイ
ンGを可変させることにより、Vinが照明ランプ2の
光量変動によって変化してもVoutを一定にするもの
である。
【0075】光量変動前のVinをVin0、光量変動
後のVinをVin1、光量変動前のゲインをG0、光
量変動後のゲインをG1とすると、Voutは一定であ
るため、 Vout=G0×Vin0=G1×Vin1 になればよい。光量変動前のピーク値D0、光量変動後
のピーク値D1は、G=G0での値であるため、G1
は、 G1=G0×(D0/D1) ・・・(2) で求めることができる。よって、 Vout=G0×Vin0=G1×Vin1=G0×
(D0/D1)×Vin1 になる。
【0076】ここで、D/Aコンバータ61のアナログ
出力に接続されたアナログ処理回路32R,32G,3
2Bのゲインコントロール電圧Vとアナログ処理回路3
2R,32G,32BのゲインGとの関係を、 G=V ・・・(3) と定義する。D/Aコンバータ61のゲインコントロー
ル電圧V(アナログ出力値)とD/Aコンバータ61の
デジタル入力値Cとの関係は、D/Aコンバータ61の
ビット数、基準電圧5Vから、 V=(C/255)×5=C/51 ・・・(4) になる。
【0077】光量変動前のD/Aコンバータ61のデジ
タル入力値をC0、光量変動後のデジタル入力値をC1
とすると、式(2)、(3)、(4)より、 (C1/51)=(C0/51)×(D0/D1) C1=C0×(D0/D1) になり、CPU51はD/Aコンバータ61に対し、C
0を(D0/D1)倍した値を書き込めばよいことにな
る。
【0078】したがって、このように一連の動作をR,
G,Bそれぞれ独立して行なうことにより、R,G,B
の光量変動差を吸収することができる。なお、この実施
の形態ではカラー画像を例にとって説明したが、モノク
ロ画像においてもR,G,B何れかのデータを使用する
ので同様に実行することができる。
【0079】ここで、アナログ処理回路32への入力で
あるアナログビデオ信号とCPU51への補正量の考え
方について述べる。ここで、A/Dコンバータ33R,
33G,33Bは基準電圧(リファレンス電圧)を最大
出力値としてデジタル変換するもので、基準電圧をVr
efとすると、8ビットデジタル出力値Dは、 D=(Vout/Vref)×255 になる。
【0080】走査停止中の光量変動においてはVout
が変化し、その変化比率で8ビットデジタル出力値Dが
変化する。このため、この実施の形態ではVrefを可
変し、Voutが変化してもDを一定にするものであ
る。
【0081】光量変動前のVoutをVout0、光量
変動後のVoutをVout1、光量変動前のリファレ
ンス電圧をVref0、光量変動後のリファレンス電圧
をVref1とすると、8ビットデジタル出力値Dは一
定であるため、 D=(Vout0/Vref0)×255 =(Vout1/Vref1)×255 になればよい。
【0082】光量変動前のピーク値D0、光量変動後の
ピーク値D1はVref=Vref0での値であるた
め、Vref1は、 Vref1=Vref0×(D1/D0) ・・・(5) で求めることができる。よって、 D=(Vout0/Vref0)×255 =(Vout1/(Vref0×(D1/D0))×2
55 になる。
【0083】Vrefに対するD/Aコンバータ61の
アナログ出力VとD/Aコンバータ61のデジタル入力
値Cとの関係は、D/Aコンバータ61のビット数8、
基準電圧5Vから、 Vref=(C/255)×5=C/51 ・・・(6) となる。
【0084】光量変動前のD/Aコンバータ61のデジ
タル入力値をC2、光量変動後のデジタル入力値をC3
とすると、式(5)、(6)より、 (C3/51)=(C2/51)×(D1/D0) C3=C2×(D1/D0) になり、CPU51はD/Aコンバータ61に対し、C
2を(D1/D0)倍した値を書き込めばよいことにな
る。
【0085】したがって、このように一連の動作をR,
G,Bそれぞれ独立して行なうことにより、R,G,B
の光量変動差を吸収することができる。なお、この実施
の形態ではカラー画像を例にとって説明したが、モノク
ロ画像においてもRGB何れかのデータを使用するので
同様に実行することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる画
像読取装置(請求項1)によれば、蛍光灯などの光源に
より原稿を照射し、ラインイメージセンサで読み取った
画像データを順次記憶し1フレームの画像を蓄積する際
に、メモリの容量があらかじめ設定された設定値以下に
達した時点で原稿走査動作を停止し、メモリに空きがで
きたときに原稿走査を開始する、いわゆる間欠読み取り
を行なう画像読取装置において、シェーディングデータ
を取得するための白基準板を読み取り対象の原稿幅に対
し幅広に設け、原稿搬送が停止中であっても、原稿外の
白基準領域を読み込むことによって、常に出力をモニタ
し、当該白基準板部分の出力が原稿の搬送停止前/後で
一定になるように画像データのゲインを適応的に調整す
るため、読み取り中に停止しても、その前後における濃
度変動が抑制され、読み取り画像品質が向上する。
【0087】また、本発明にかかる画像読取装置(請求
項2)によれば、請求項1において、サイド基準の装置
では、原稿の停止前後における読み取り動作時に、原稿
幅より長く設けられた白基準板からの有効画像領域外の
反射光を取り込んで主走査1ラインの光量を検出するの
で、原稿停止中であっても常に照明ランプの光量をモニ
タすることができる。
【0088】また、本発明にかかる画像読取装置(請求
項3)によれば、請求項1において、原稿読み取りがセ
ンター基準の装置では、原稿の停止前後における読み取
り動作時に、原稿幅より長く設けられた白基準板からの
有効画像領域外の両側からの反射光を取り込んで主走査
1ラインの光量を検出するので、原稿停止中であっても
常に照明ランプの光量をモニタすることができる。
【0089】また、本発明にかかる画像読取装置(請求
項4)によれば、カラー原稿を間欠動作で読み取る場
合、照明ランプ(蛍光灯)の光量変動はスペクトル曲線
の変形を伴うので、R,G,Bそれぞれの色について主
走査1ラインの光量を検出し、その検出された光量に所
定の変動が生じた際に、イメージセンサから出力された
値をゲイン調整するため、光源の光量変動が1ページ内
で大きくても、その出力データへの影響を最小に補正
し、光源の光量変動に起因する1フレーム内における濃
度および色合いの変動が抑制され、カラー画像における
読み取り画像品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるカラースキャナの
レイアウト構成を示す説明図である。
【図2】図1におけるカラースキャナの制御系の構成を
示すブロック図である。
【図3】図1におけるカラースキャナの画像データの流
れを示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる画像読取処理およ
び制御の主要部分を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる画像データの出力
中断などの動作(1)を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】本発明の実施の形態にかかる画像データの出力
中断などの動作(2)を示すタイミングチャートであ
る。
【図7】画像出力停止手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】走行体戻し制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】再読み取り手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態にかかる補正回路の構成
を示すブロック図である。
【図11】ADFの画像読み取り動作における搬送モー
タの速度制御を示すタイミングチャートである。
【図12】間欠読み取り動作が発生した場合における搬
送モータの速度変化と画像読み取り動作を示すタイミン
グチャートである。
【図13】間欠読み取り動作手順(1)を示すフローチ
ャートである。
【図14】間欠読み取り動作手順(2)を示すフローチ
ャートである。
【図15】間欠読み取り動作手順(3)を示すフローチ
ャートである。
【図16】ADFを開いた状態の画像読取装置上面の構
成を示す斜視図である。
【図17】ADFを開いた状態の画像読取装置上面の構
成を示す平面図である。
【図18】ピーク検出一とピーク検出ゲート信号の各設
定パターンとの関係を示す説明図である。
【図19】ピーク検出部を中心とした構成を示すブロッ
ク図である。
【図20】ピーク検出および保持動作手順を示すフロー
チャートである。
【図21】照明ランプ(蛍光灯)の光量変動の推移を示
すグラフである。
【符号の説明】
2 照明ランプ 6 DF用原稿ガラス 7 SCU 10 SBU 20 反射ガイド板 31 VIOB 32R,32G,32B アナログ処理回路 33R,33G,33B A/Dコンバータ 34 シェーディングASIC 34a ピーク検出部 35 RIPU 38 SIBC2 39 SCSIコントローラ 47 ラインメモリ 50 カラーCCD 51 CPU 53 RAM 61 D/Aコンバータ 70 設定保持部 71 比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 洋二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 曽我 茂文 愛知県名古屋市中区錦2丁目2番13号 リ コーエレメックス株式会社内 (72)発明者 仲谷 和彦 愛知県名古屋市中区錦2丁目2番13号 リ コーエレメックス株式会社内 (72)発明者 二木 久嗣 愛知県名古屋市中区錦2丁目2番13号 リ コーエレメックス株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA01 BB02 BC05 BC14 CB04 CB05 DA04 5C072 AA01 BA08 CA14 DA12 DA21 DA23 FB12 LA15 RA16 UA02 UA11 XA01 5C077 LL04 MM03 MM27 MP08 NP05 PP08 PP32 PP43 PP71 PQ12 PQ20 PQ22 SS01 TT06 5C079 HA17 HB01 JA23 LA12 LA20 LA33 NA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を点灯させて原稿を搬送することに
    よって導かれる光学画像を読み取るイメージセンサと、
    該イメージセンサからの画像データを記憶するメモリと
    を有し、該メモリの容量があらかじめ設定された設定値
    以下に達した時点で原稿走査動作を停止し、前記メモリ
    の容量が設定値に復帰したときに原稿走査を開始する間
    欠読み取り動作を行なう画像読取装置において、 有効画像領域の主走査方向に対して長く設けられた白基
    準板と、 前記白基準板の有効画像領域外からの反射光を前記イメ
    ージセンサに導き、主走査1ラインの光量を検出する光
    量検出手段と、 前記間欠読み取り動作の前後における前記光量検出手段
    で検出された光量に所定の変動が生じた際に、前記イメ
    ージセンサから出力された値を調整する出力調整手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光量検出手段は、前記白基準板の有
    効画像領域外の反射光を取り込み、主走査1ラインの光
    量を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像読
    取装置。
  3. 【請求項3】 原稿読み取りがセンター基準である場
    合、前記光量検出手段は、原稿両側の前記白基準板の有
    効画像領域外の反射光を取り込み、主走査1ラインの光
    量を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 R,G,B各色毎に、前記光量検出手段
    が、主走査1ラインの光量を検出し、前記出力調整手段
    が、前記光量検出手段で検出された光量に所定の変動が
    生じた際に、前記イメージセンサから出力された値を調
    整することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7999215B2 (en) 2008-05-27 2011-08-16 Riso Kagaku Corporation Image reading apparatus having dual white reference plate and image reading method for effectively performing shading compensation

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