JP2002281256A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置

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JP2002281256A
JP2002281256A JP2001078416A JP2001078416A JP2002281256A JP 2002281256 A JP2002281256 A JP 2002281256A JP 2001078416 A JP2001078416 A JP 2001078416A JP 2001078416 A JP2001078416 A JP 2001078416A JP 2002281256 A JP2002281256 A JP 2002281256A
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Kazuhiko Nakaya
和彦 仲谷
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間欠動作の停止中に生じる照明光の光量変動
に依って読取データに生じる誤差を高精度に補正し、読
取画像データの劣化を防ぐ。 【解決手段】 読取データのバッファメモリがメモリニ
アフルになり、読取動作を中断した直後に、SCU7上
のCPU45は光量変動の検出動作を開始させ、シェー
ディングASIC34のピーク検出部は、読取原稿上の
所定位置の読取値のピークを検出し、その後、読取動作
の再開直前に同様の検出動作を行なう。読取中断の間に
生じる光量変動を両ピーク値の比率により表し、比率値
をもとにD/A C44によってA/D C33のリファ
レンス設定電圧を調整し、変動の影響が出ないように出
力の補正を行う。副走査方向に均一な反射特性をもつ基
準反射板が必要でノイズの影響を受け易い従来技術の問
題点を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読取原稿の照明光
の変動により読取信号に生じる誤差を補正する手段を備
えたイメージスキャナー等の画像読取装置に関し、より
詳細には、間欠読取動作の停止時のように、照明光の変
動が読取の途中で起きる場合に適用し、読取信号に生じ
る誤差を補正し得る手段を備えた画像読取装置及び該画
像読取装置を装備した画像形成装置(スキャナ、複写
機、ファクシミリ等)に関する。
【0002】
【従来の技術】露光走査により画像を読み取る方式を用
いたイメージスキャナー等の画像読取装置において、読
取走査の間に起きる光源の経時変化、特に副走査方向に
発生する照明光の変動による読取画像データへの影響が
従来より問題となっていた。光源の経時変化として現れ
るものの一つは、点灯時の変化で、照明ランプとして用
いる水銀蛍光灯では、点灯開始後から光量が安定するま
でに数分間の時間を要し、より安定度の高いXeランプ
においても、改良が図られた結果、短時間で安定する傾
向にはあるが、点灯直後から安定するまでの光量変動分
(時間に対する光量の傾き)は大きく、画像明度に影響
を及ぼすものである。また、白色蛍光灯の場合に現れる
経時変化は、RGBの変動量をとると、各々の経時変化
にばらつきが有り、1フレ−ム内において走査方向の先
端と後端の画像に色差を発生させる。
【0003】ところで、イメージスキャナーは、通常、
読取データを出力先に送信するために、PC(パーソナ
ルコンピュータ)及びネットワーク回線に接続される。
このようなシステムでは、出力先におけるデータ処理能
力或いは出力先へのデータ転送速度によっては、スキャ
ナー側の読取能力と転送速度とのバランスがとれない場
合がでてくる。このような場合、転送できない画像デー
タを一時的に蓄積するためのバッファメモリをスキャナ
は備える。バッファメモリが一杯になると、スキャナー
は読取走査の途中で動作を停止し、バッファメモリ内の
データが転送されるのを待って、再び読取走査を開始す
る、いわゆる間欠動作を行う。従来から行われているこ
のような間欠読取動作において、動作の停止中に光源を
消灯する場合、或いは消灯しない場合でも読取走査の停
止の間の時間が数秒以上有ると、光源の経時変化として
上述したような照明光の光量変動の影響(明度、色差)
が画像上で目立つようになり、走査停止前後の画像の合
わせ目において、画像が大きく変化し、画像品位を下げ
ることになることが知られている。一方、副走査を開始
してから終了するまでの間におきる照明光の変動により
生じる誤差を補正するために、副走査方向に延びる基準
反射部材が設けられ、該基準反射部材からの反射光を検
出、即ち照明光の変動を副走査の途中で検出して、変動
に応じて読取データに光量補正を行うことを可能にした
手段を備えた画像読取装置が提案されている(例えば、
特開平10−308849号公報、参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例による光源の経時変化の補正では、副走査方向
に均一な反射特性をもつ基準反射部材が必要である。即
ち、走査させながらその基準反射部材を照射し、反射光
の光量変動の検知を行っており、光量変動を検知するた
めの反射光の基準反射部材上の検知位置は副走査方向で
常に別の位置であり、反射特性を均一にしないと、基準
にならないので、基準反射部材に要求される走査方向の
反射特性の均一性は厳しいレベルが要求される。従来例
の基準反射部材による制御は、反射面の均一性を維持し
なければならないが、汚れなどの付着によりその維持が
難しく、経時汚れなどのノイズには弱い。スキャナーの
電源SW−ON後に行う光源点灯時の光量変動について
は、変動の補正をすることなく放置しておけば、電源O
N後の数分間後には光量安定領域に入るので、その後は
変動分も少ない。このようにして、光量安定領域に入っ
てからスキャンを行うという方法をとることもできる。
しかし、スキャン使用時間以外での点灯が長くなり、ラ
ンプ寿命には不利である。なお、この場合に、補正をし
ないで使用すると、当然ながら点灯直後の光変動量は大
きく、この間の画像に影響大のことは前述の通りであ
る。
【0005】本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、光源により照明
された読取対象を、ラインイメージセンサを有する読取
部に対して相対移動(副走査)させ、走査・読取を行う
手段を備えた画像読取装置において、走査・読取動作を
中断させる間欠読取動作を行う際のように、動作の停止
中に光源を消灯する場合、或いは消灯しない場合でも比
較的長い時間が次ラインを読み取るまでに経過する場合
に、その間に生じる照明光の光量変動に依って読取デー
タに生じる誤差を、従来技術のように副走査方向に均一
な反射特性をもつ基準反射部材を用いることなく、高精
度に補正し、読取画像データの劣化を防ぐようにした前
記画像読取装置及び該画像読取装置を備えた画像形成装
置(複写機、ファクシミリ、スキャナ、及び前記の複合
機、等)を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光源
により照明された読取原稿をラインイメージセンサによ
り走査し、画像信号に変換する原稿読取手段と、光源の
光量変動を検出する光源変動検出手段と、前記原稿読取
手段により読み取った原稿画像信号を、前記光源変動検
出手段の検出結果に応じて補正する画像信号補正手段を
備えた画像読取装置であって、前記光源変動検出手段
が、前記原稿読取手段により読み取った読取原稿上の所
定位置の画像信号に基づいて光量変動を検出する手段で
あることを特徴する画像読取装置である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載された
画像読取装置において、ラインイメージセンサの主走査
ラインに交わる方向への副走査により読取原稿を走査す
るとともに、該副走査を一時停止させることにより間欠
読み取り動作を行う手段を備え、前記光源変動検出手段
が、前記副走査の一時停止直後の光源の光量を基準とし
て光量変動を検出する手段であることを特徴するもので
ある。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
された画像読取装置において、前記光源変動検出手段
は、各時点における光量の比較値を演算することにより
光量変動を検出することを特徴するものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載された画像読取装置において、前記光源変動
検出手段は、光量変動を検出するために用いる所定位置
の画像信号を、該所定位置に含まれる画像信号の最大値
とすることを特徴するものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載された画像読取装置において、前記光源変動
検出手段は、光量変動を検出するための前記所定位置を
複数箇所とし、複数箇所の検出結果をもとに適正値を求
めることを特徴するものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載された画像読取装置において、前記画像信号
補正手段が、前記光源変動検出手段の検出結果に応じ
て、前記ラインイメージセンサ出力の信号増幅量を変更
する手段であるることを特徴するものである。
【0012】請求項7の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載された画像読取装置において、前記画像信号
補正手段が、前記光源変動検出手段の検出結果に応じ
て、前記ラインイメージセンサ出力のアナログ−デジタ
ル変換回路のリファレンス電圧を変更する手段であるこ
とを特徴するものである。
【0013】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかに記載された画像読取装置を備えたことを特徴とす
る画像形成装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の画像読取装置を添付する
図面とともに示す以下の実施例に基づき説明する。な
お、以下に示す実施例装置は、デジタル複写機等の画像
形成装置における構成要素としても適用し得るものであ
る。図1は、本発明の実施例に係るカラー画像読取装置
の全体構成を概略図にて示すものである。図1を参照し
て、実施例のカラー画像読取装置(以下、「スキャナ」
と記す)本体の構成に関する説明をする。原稿台ガラス
8上に置かれた原稿は、第1ミラー3と一体に走行体に
組み付けた照明ランプ2により照射され、その反射光
は、原稿台ガラス8に沿って移動する第1ミラー3及び
走行体に組み付けた第2ミラー5、第3ミラー4により
伝達され、原稿の露光走査を行う。その後、反射光は、
レンズ1により集束され、主走査方向に画像をライン走
査するカラーCCDが搭載されたSBU(センサボード
ユニット)10を照射し、このCCDによりカラー構成
色RGB毎に光電変換される。第1ミラー3、照明ラン
プ2及び第2ミラー5、第3ミラー4は、走行体モータ
9を駆動源として、同図の左右方向(副走査方向)に移
動し、原稿台ガラス8上に定置された原稿を露光走査
し、原稿面全体の読取を行う。
【0015】次に、本実施例のARDF(自動両面原稿
搬送装置)部の構成に関する説明を行う。原稿台17の
原稿ガイド12に沿って積載された原稿は、片面原稿読
取を選択した場合には呼び出しコロ14、給紙ベルト1
6により搬送コロ15、分離コロ17、第1搬送ローラ
18によりDF用原稿ガラス6と反射ガイド板20との
間の読取位置を経て、第2搬送ローラ21及び排紙ロー
ラ23へ送り込まれ、原稿が排出される。一方、両面原
稿読取を選択した場合には、まず原稿の表面の読取を、
上記した片面原稿読取を選択した場合と同様に、実施す
る。原稿の表面の読取は、呼び出しコロ14、給紙ベル
ト16により搬送コロ15、分離コロ17、第1搬送ロ
ーラ18によりDF用原稿ガラス6と反射ガイド板20
との間の読取位置を経て、第2搬送ローラ21及び排紙
ローラ23へ送り込まれ、原稿を排出せずに、分岐爪2
4が下方へ切り換えられて反転ローラ25により反転テ
ーブル26上へ移送される。原稿の後端が排紙ローラ2
3を抜けた後に、分岐爪24が上方へ切り換えられて一
旦、反転ローラ25が停止する。原稿の裏面の読取に移
行すると、一旦、停止していた反転ローラ25を上記と
は逆方向へ回転させることにより原稿が反転テーブル2
6から第1搬送ローラ18の方向へ搬送され、更に第1
搬送ローラ18を経て表面と同様にDF用原稿ガラス6
と反射ガイド板20との間の読取位置を経て、第2搬送
ローラ21及び排紙ローラ23へ送り込まれ、その後、
原稿が排出される。
【0016】原稿は、表面、裏面の読取共に、DF用原
稿ガラス6と反射ガイド板20との間の読取位置を通過
する際に、読取位置の近傍に移動されている照明ランプ
2により照射され、その反射光は、第1ミラー3及び一
体に構成された第2ミラー5、第3ミラー4で伝達され
る。その後、反射光は、レンズ1により集束され、カラ
ーCCDが搭載されたSBU10を照射し、RGBに光
電変換される。この時、読取系は固定されているが、原
稿がARDFにより搬送されているので、原稿面全体の
読取を行うことができる。ARDFは、呼び出しコロ1
4、給紙ベルト16、搬送コロ15、分離コロ17の給
紙機 構は給紙モータ(図示せず)により駆動されてい
る。また、第1搬送ローラ18、第2搬送ローラ21、
排紙ローラ23、反転ローラ25の搬送機構は搬送モー
タ(図示せず)により駆動されている。さらに、ARD
Fには、原稿を検知するために原稿台17へ原稿がセッ
トされているか否かを検知する原稿セットセンサ13、
原稿サイズを検知するための原稿幅サイズ検知センサ2
8、原稿長さを検知するための第1原稿長サイズ検知セ
ンサ29と第2原稿長サイズ検知センサ30、原稿の後
端を検知するための原稿後端検知センサ27が搭載され
ている。スキャナ本体にはスキャナ本体及びARDFを
含めカラー画像の読取動作に関わる制御を司るSCU
(スキャナコントロールユニット)7が搭載されてい
る。
【0017】図2は、本実施例に係わる画像読取装置の
回路構成全体を示すブロック図である。図3は、本実施
例に係わる画像読取装置の画像データの処理フローを示
す図である。図2及び図3を参照し、光電読取から、読
み取ったデータを外部に出力するまでの画像データの流
れを説明する。SBU10上のカラーCCD10Dに入
光した原稿の反射光は、カラーCCD10D内で光の強
度に応じた電圧値を持つRGB各色のアナログ信号に光
電変換される。ここでは、RGB各色のアナログ信号
は、奇数ビットと偶数ビットに分かれて出力される。S
BU10のアナログ画像信号は、VIOB31上に設け
たアナログ処理回路32で暗電位部分が取り除かれ、奇
数ビットと偶数ビットが合成され、所定の振幅にゲイン
調整された後にA/Dコンバータ33に入力されデジタ
ル信号化される。デジタル化された各色の画像信号は、
シェーディングASIC34によりシェーディング補正
されVIOB31からSCU7に入力される。SCU7
では、そこに設けたRIPU35で、ガンマ補正、MT
F補正等の画像処理が行なわれた後、同期信号、画像ク
ロックとともにビデオ信号として出力される。ここで
は、出力切り替えにより以下に示すように各回路部に出
力される。出力切り替えでOIPU36を選択して出力
されたRIPU35からのビデオ信号は、OIPU36
内で所定の画像処理が行なわれ、再びSCU7へ入力さ
れる。再びSCU7へ入力されたビデオ信号は、VID
EO入力切り替え回路37に入力される。VIDEO入
力切り替え回路37のもう一方の入力はRIPU35か
ら直接出力されたビデオ信号となっている。つまり、O
IPU36で画像処理するかしないかを、RIPU35
の出力切り替えにより選択できる構成となっている。
【0018】前記VIDEO入力切り替え回路37から
出力されたビデオ信号は、画像データ記憶手段(SDR
AM)を管理するSIBC2 38に入力され、SDR
AMで構成される画像メモリに蓄えられる。画像メモリ
に蓄えられた画像データは、SCSIコントローラ39
に送られ、パソコンやプリンタ等の外部装置へ転送され
る。SCU7上には、CPU(図示せず)、ROM(図
示せず)、RAM(図示せず)が実装されており、この
CPUは、SCSIコントローラー39を制御してSC
SI I/Fによりパソコン等の外部装置との通信を行
なう。さらに、SCU7のCPUは、前記VIDEO入
力切り替え回路37から出力されたビデオ信号をIEE
E1394コントローラとしてのISIC40を介して
IEEE1394 I/F、或いはネットワークスキャ
ナコントローラとしてのNIC41を介してネットワー
ク I/Fによりパソコンやプリンタ等の外部装置との
通信を行なう。
【0019】また、SCU7のCPU(図示せず)は、
スキャナ本体のステッピングモータよりなる走行体(ス
キャナ)モータ9のタイミング制御を、又、ARDFの
給紙モータ、同搬送モータのタイミング制御も行なって
いる。ADU42は、ARDFに用いる原稿の給紙や搬
送を操作するためのクラッチ、ソレノイド、各種センサ
等の電装部品の電力供給を中継する機能を有している。
SCU7上のCPU(図示せず)に接続されている入力
ポートは、VIOB31を介して本体操作パネルである
SOP43に接続されている。SOP43上にはスター
トスイッチ(図示せず)とアボートスイッチ(図示せ
ず)が実装されている。それぞれのスイッチが押下され
ると入力ポートを介してCPU(図示せず)はスイッチ
がONされたことを検出する。
【0020】図4は、スキャナ本体の画像読取処理に係
わる回路の概略ブロック図を示す。なお、図4中のCP
U45はSCU7の構成要素であり、同図中において、
図2、図3と同一の構成要素については、共通の符号を
付す。図4を参照して、間欠動作が可能な画像読取処理
について説明する。RIPU(画像処理用LSI)35
からCCD10Dの駆動ユニットであるSBU10にL
SYNC(主走査ライン同期信号)及びLGATE(主
走査ラインデータ出力期間)を出力することにより、S
BU10から画像データを出力させる。画像データの流
れは、SBU10→RIPU35→SIBC2 38
(メモリコントロールLSI)→SCSIコントローラ
39→外部(パソコン等)となる。また、RIPU35
に内部レジスタの書き換えにより画像出力のON/OF
Fを制御する手段(既知技術)を備えている。内部レジ
スタの書き換えは、CPU45により行われる。SIB
C2 38からの割り込み信号(この割り込みはメモリ
の状態が満杯、ニアフル、空になった場合に発生し、S
IBC2 38内部に既知技術として装備された図示し
ないレジスタでその状態を区別できる)をCPU45に
入力するように構成されている。CPU45は、間欠読
取動作時にSIBC2 38から受けたメモリ状態を示
す信号に従い以下に動作を示す走行体の停止、移動を行
うためのモータ制御や画像データ出力のON/OFFの
制御も行う。
【0021】次に、図4の回路により行われる間欠読取
動作の詳細を以下の実施例により説明する。図5、図6
は、いずれも間欠動作時の画像データの出力とラインセ
ンサ(走行体)の移動との関係をタイムチャートとして
示すもので、図5は、画像データの出力停止動作状態を
示し、図6は、停止後中断した画像データの出力を再開
させるための動作を示す。また、図7乃至図9は、間欠
動作時の制御動作のフローチャートを示すもので、図7
は、画像データの出力停止処理を、図8は、走行体戻し
制御を、図9は、再読取のスタート処理を示す。図5及
び図7を参照して、この実施例の画像データの出力停止
時の動作を説明すると、動作は、先ず、走行体の移動を
スタートさせ(S11)、次に原稿読取位置に来たとこ
ろで、読取をスタートさせる(S12)。読取途中で、
SIBC2 38からメモリの状態が満杯になる少し手
前のメモリニアフルになった場合に発生する割り込み
(MEM_NEAR_FULL)信号が発せられ、CPU45はそれ
を検知する(S13)。割り込み(MEM_NEAR_FULL)信
号を検知したCPU45は、データ出力制御信号をRI
PU35に送り、LGATE信号の出力を禁止することによ
り、画像データ出力がメモリニアフルになったSIBC
2 38に出力されることを禁止する(S14)。同時
に、その直後のLSYNC入力を待って、RIPU35からL
SYNCが入力された時に、走行体を停止(スルーダウン)
させる動作を起こす(S15)。これにより、画像デー
タ出力の停止時をLSYNC周期の先頭に合わせることがで
きる。停止後、走行体戻し制御(S16)を開始するま
で、この状態を保っている。
【0022】次に、図6、図8及び図9を参照して、画
像データ出力の停止をしてから画像データの出力を再開
するまでの走行体戻し制御動作(図7のステップS1
6)を説明すると、図6の(A)に示す画像データ出力
の停止動作時のスルーダウン動作により走行体は停止位
置にあるので、まず、そこから再スタートする位置ヘス
テッピングモータを逆転させて走行体を移動させる戻し
制御を行う。走行体の戻し制御は、図8に示すフローに
従い行う。まず、走行体を逆方向にスタートさせ(S2
1)、スルーアップを行う。スルーアップが終了すると
(S22)、その時点で走行体は、先の動作における画
像データ出力を停止させた位置にあり、スルーアップの
終了と同時に、また同じスルーアップデータを使いスル
ーダウンさせる(S23)。この動作により走行体は、
画像出力停止位置からさらに走査の開始位置の方向に戻
る。なお、図示の例では、同じデータ(スルーアップの
距離15mm)を使用しスルーアップダウンさせ、走行体を
停止位置から正しく30mm戻すことが必要であり、図6の
(B)中に示すように、自起動スピードでゆっくり30mm
戻してもよい。
【0023】次に、走行体の戻し制御が行われ、停止状
態にある走行体を読取方向に再び走行させ、先に画像デ
ータ出力の停止を行った位置から再読取を行い、画像デ
ータの出力を再開させる再読取スタート動作を行う。こ
の動作は、図9のフローに従い行われる。図8のフロー
で走行体の戻し制御が行われた後、時間の経過とともに
データの転送が進み、SIBC2 38の制御下にある
メモリの状態が空になると、SIBC2 38は、図6
の(C)に示すように、メモリ空割り込み(MEM_EMPT
Y)信号を発する。CPU45は、SIBC2 38から
のメモリ空割り込み(MEM_EMPTY)信号を受け取るま
で、再読取をスタートさせず、受け取ると(S24−YE
S)、その直後のLSYNC入力を待って、RIPU35から
LSYNCが入力された時に、停止状態にある走行体を駆動
し、スルーアップ動作をスタートさせる(S25)。そ
の後、スルーアップ動作の終了をチェックし(S2
6)、終了がチェックされたと同時に、データ出力制御
信号をRIPU35に送る。この信号を受けてRIPU
35は、図6の(C)に示すように、LGATE信号出力を
再開し、画像データ出力をメモリ状態が空になったSI
BC2 38に出力する(S27)。こうした動作によ
り、画像データ出力を再開するタイミングを先に禁止し
たLSYNC周期に合わせ、位置ズレのない画像データを出
力することを可能にする。この実施例では、画像出力停
止に係わる動作としてスルーアップ・ダウン中には読取
を行わない方法を採用した例を、走行体を移動させるモ
ード(即ち、原稿台ガラス8上に原稿を定置するモー
ド)の間欠動作について示したが、原稿をADFにより
移動させるモード(即ち、読取系を固定するモード)へ
の適用も可能である。このモード間には、相対移動させ
る読取系と原稿のいずれを移動させるかという違いが存
在するものの、間欠読取の動作手順に変わりはないの
で、ここでの説明は省略する。
【0024】次に、スルーアップ・ダウン中にも読み取
る方法で実施する例を、ADF(自動原稿搬送装置)を
用いて行う読取モードに用いた場合を例に説明する。図
10は、ADF画像読取における間欠動作における搬送
モータの速度変化のタイムチャートを示す。図10に例
示する動作では、読取開始から終了までの間に、ニアフ
ル割り込み信号が一度発生し、その時に搬送される原稿
を停止させ、戻し動作をせずにメモリ空割り込み(MEM_
EMPTY)の発生で停止位置から再び搬送を開始させる。
従って、停止期間を挟んで、間欠スルーダウン・アップ
動作が一度行われる。図11は、間欠動作が発生した場
合の搬送モータの速度変化とともに画像読取のタイミン
グを示すタイムチャートである。また、図12は、本実
施例における間欠読取動作のフローチャートを示す。本
実施例のADFを用いて行う間欠読取動作を図10乃至
図12を参照して説明すると、ADFを用いて行う間欠
動作では、原稿を搬送するため、搬送モータをスルーア
ップし(S31)、スルーアップ終了後(S32)、一
定の読取速度で原稿を送るように搬送モータを定速度で
運転し(S33)、読取開始位置に達してから読取を開
始する(S34)。
【0025】読取が進行し、読取終了をチェックし(S
35)、終了していない場合、SCU7のSIBC2
38からのニアフル割り込み信号(メモリ使用量が満杯
近くであり、その後、搬送モータをスルーダウンして停
止するまで画像データの読取を続けてもメモリフルにな
らないメモリ残容量がある状態)の発生をチェックし
(S36)、発生している時には、搬送モータにスルー
ダウンを開始させる(S37)。その後、スルーダウン
終了を確認し(S38)、搬送モータを停止させる(S
39)。本実施例においては、戻し動作をしないので、
スルーダウン中も画像データを読み取る。図11に読取
タイミングを示すように、スピードが遅くなるので、間
引いて画像データを読取、搬送モータを停止させると読
取を中断する。停止している間、SCU7上のCPU
は、SIBC2 38が管理する出力バッファに滞って
いる画像データを外部のパソコンがSCSI−I/Fを
介して読取、SIBC2 38からエンプティ割り込み
信号(メモリ残量が0%となった場合に発生させる。実
際にはエンプティの量は調整可能である)が発生される
のを待つ。なお、間欠時の搬送モータ停止期間はパソコ
ンの処理能力に影響される。CPUは、エンプティ割り
込み信号を検出すると(S40)、再び原稿搬送モータ
をスルーアップし(S41)、スルーアップ終了を確認
し(S42)、定速運転を行わせる(S43)。読取動
作は、スルーアップにより再開される。スルーアップ中
はスルーダウン時と同様に、画像データの間引き読取を
行い、搬送速度が一定速度に立ち上がると、間引きをし
ないで通常の画像読取を開始する(S34)。この後、
再び読取終了がチェックされ(S35)、読取終了位置
に達すると、搬送モータにスルーダウンを開始させる
(S44)。その後、スルーダウン終了を確認し(S4
5)、原稿を排紙し(S46)、搬送モータを停止させ
る(S47)。この実施例では、画像出力停止に係わる
動作としてスルーアップ・ダウン中にも読取を行う方法
を採用した例を、ADFを用いて行う読取モード(即
ち、走行体を固定するモード)の間欠動作について示し
たが、走行体を移動させるモード(即ち、原稿台ガラス
8上に原稿を定置するモード)への適用も可能である。
このモード間には、相対移動させる読取系と原稿のいず
れを移動させるかという違いが存在するものの、間欠読
取の動作手順に変わりはないので、ここでの説明は省略
する。
【0026】次に、上記した間欠動作時に生じる光源変
動により画像データに生じる誤差の補正に係わる実施例
について、詳細に説明する。図13は、本実施例の画像
読取装置における画像信号の補正手段を構成する処理回
路部分を詳細に示す図である。なお、図13中におい
て、図2、図3と同一の構成要素については、共通の符
号を付す。図13を参照して、読取画像信号の補正手段
と、その動作について述べると、SBU10上に設けた
カラーCCD10Dにより奇数ビット、偶数ビット毎に
光電変換されたアナログビデオ信号は、SBU10上の
バッファ10Aを介しVIOB31に入力される。入力
されたアナログビデオ信号は、奇数ビット、偶数ビット
毎にアナログ処理回路32に備えた出力レベルを細かく
可変できるゲインアンプ(図示せず)を介し、偶数、奇
数合成され、アナログビデオ信号として出力される。ア
ナログ処理回路32のゲインアンプのゲインコントロー
ル端子にはD/Aコンバータ(D/A C)44が2チ
ャンネル接続されており、D/Aコンバータ44の出力
電圧をアナログ的に可変することで、出力のアナログビ
デオ信号に対するゲインを偶数、奇数毎に可変すること
ができる。D/Aコンバータ44の出力電圧の設定は、
SCU7上のCPU45が行う。ここでは、基準電圧5
V、ビット数8ビットであるため、出力電圧は0〜5V
まで255段階(0〜255のデジタル値)で設定でき
る。
【0027】アナログ処理回路32から偶数、奇数を合
成し出力されたアナログビデオ信号は、A/Dコンバー
タ(A/D C)33に入力される。A/Dコンバータ
33は、入力されたアナログビデオ信号を12ビットの
デジタルビデオ信号に変換する。A/Dコンバータ33
のリファレンス設定端子には、アナログ処理回路32に
おけると同様に、D/Aコンバータ44が接続されてお
り、D/Aコンバータ44の出力電圧をアナログ的に可
変することで、A/Dコンバータ33のデジタル出力値
を可変することができる。A/Dコンバータ33により
デジタル変換されたデジタルビデオデータはシェーディ
ングASIC34に入力される。シェーディングASI
C34は、主にシェーディング補正を行うが、このほか
に主走査方向に対する1ラインのピーク値を検出するこ
とができるピーク検出部(図示せず)を備える。ピーク
検出部は、1ラインのピーク値を検出し、記憶部に格納
する機能を持つ。SCU7上にあるCPU45は、格納
された1ラインのピーク値を読取ることができる。ま
た、ピーク検出部は1ライン中の任意の区間にピーク検
出ゲートを設定でき、このピーク検出ゲート区間(期
間)中のピーク値を検出する。ピーク検出ゲート期間の
設定はSCU7上のCPU45から行なう。本発明にお
けるピーク検出期間は、1ライン内の読取原稿上の所定
位置に当たる期間として設定する。この検出期間に検出
したピーク値に基づいて、以下の光源の光量変動の補正
を行う。本実施例では、間欠動作に入るまでは正常な読
み取りを行っていたので、読取を中断した直後の回路の
設定状態をそのまま維持しておくとともに、その時点で
の光源の光量を上記ピーク検出部により検出する。検出
した読み取り中断直後の光量を基準として、その後に生
じる光量変動を検出し、光量変動の検出結果に基づい
て、読取を中断した直後の回路の設定を変更することに
より、補正された画像信号を出力する、という動作を行
う。
【0028】かかる一連の補正動作を以下の実施例によ
り詳細に説明する。先ず、光量変動の検出結果に基づく
画像信号の補正を、アナログ処理回路32のゲインアン
プのゲインコントロールによって行う例を示す。SIB
C2 38からバッファメモリがメモリニアフルにな
り、割り込み(MEM_NEAR_FULL)信号が発せられ、読取
動作を中断(停止)した直後に、SCU7上のCPU4
5は、シェーディングASIC34に対し原稿上の検出
位置に対応する期間を定めるためのピーク検出ゲート期
間の設定およびピーク検出の開始命令を行なう。シェー
ディングASIC34のピーク検出部は、読取原稿のピ
ーク検出ゲート期間のピーク値を検出し、その値をメモ
リに格納する。CPU45は、格納された中断直後のピ
ーク値D0を必要時にシェーディングASIC34のメ
モリから読取る。その後、バッファメモリがエンプティ
になり、読取動作を再開できる状態になったとき、その
直前にCPU45は、上記と同様の検出動作を行ない、
ピーク値D1を読取る。ここでは、光量変動を表す読取
中断、読取再開時の光量の比較値(相対値)として、ピ
ーク値D0とピーク値D1の比率を演算する。演算で得た
比率は、走査停止中の光源の光量変動を示す値で、1以
外の値である場合に、変動が生じたことを意味し、出力
に誤差をもたらすので、この値をもとに、アナログ処理
回路32に備えたゲインアンプゲインを調整し出力の補
正を行う。
【0029】ここで、CPU45により行われるアナロ
グ処理回路32への入力であるアナログビデオ信号に施
すゲインの調整方法について説明する。アナログビデオ
信号をVin、アナログ処理回路32の持つ所定のゲイ
ン値Gにより増幅されたアナログビデオ信号(アナログ
処理回路の出力信号)をVoutとすると、 Vout=G×Vin になる。また、後続する処理段のA/Dコンバータ33
は基準電圧(リファレンス電圧)Vrefを出力最大と
してデジタル変換するもので、変換後の12ビットデジ
タル出力値Dは、 D=(Vout/Vref)×4095 になる。走査停止中の光量変動はVinが変化し、その
変化比率でVoutが変化する。当然デジタル出力値D
も同様に変化する。ゲインGを、光量変動によりVin
が変化してもVoutを一定にするように調整する。光
量変動前のVinをVin0、光量変動後のVinをV
in1、光量変動前のゲインをG0、光量変動後のゲイン
をG1とすると、Voutを一定にするためには、 Vout=G0×Vin0=G1×Vin1 にすればよい。光量変動前のピーク値D0、光量変動後
のピーク値D1はG=G0での値であるため、G1は、 G1=G0×(D0/D1) ………(1) として求めることができる。よって、Voutは、 Vout=G0×Vin0=G1×Vin1 =G0×(D0/D1)×Vin1 となる。
【0030】D/Aコンバータ44のアナログ出力をゲ
インコントロール電圧Vとするアナログ処理回路32の
ゲインGとコントロール電圧Vとの関係を、 G=V ………(2) と定義する。ビット数8、基準電圧5VのD/Aコンバ
ータ44のアナログ出力VとD/Aコンバータ44のデ
ジタル入力値Cとの関係は、 V=(C/255)×5=C/51 ………(3) となる。光量変動前のD/Aコンバータ44のデジタル
入力値をC0、光量変動後のデジタル入力値をC1とする
と上記式(1)(2)(3)より、 (C1/51)=(C0/51)×(D0/D1) C1=C0×(D0/D1) になる。従って、CPU45はD/Aコンバータ44に
対し、C0を(D0/D1)倍した値を補正値として書き
込めばよいことになる。このような一連の動作をR、
G、B独立して行なうことで、R、G、Bの光量変動に
より生じる誤差を吸収することができる。ここでは、カ
ラーについて説明したが、モノクロでは、RGBいずれ
かのデータのみを使用するという点だけで、補正の仕方
はモノクロでも同じである。D0とD1の読取原稿上の検
出位置は走行体が停止しているため、同じ位置を読むこ
とになる。また、このピーク比較値は、間欠停止間の変
化量を比率として表すので、どのような農度、色の原稿
を読み取る場合でも、補正制御は可能である。
【0031】次に、光源変動の一連の補正動作の他の実
施例として、光量変動の検出結果に基づく画像信号の補
正を、A/Dコンバータ33の基準電圧(リファレンス
電圧)のコントロールによって行う例を示す。SIBC
2 38からバッファメモリがメモリニアフルになり、
割り込み(MEM_NEAR_FULL)信号が発せられ、読取動作
を中断(停止)した直後に、SCU7上のCPU45
は、シェーディングASIC34に対し原稿上の検出位
置に対応する期間を定めるためのピーク検出ゲート期間
の設定およびピーク検出の開始命令を行なう。シェーデ
ィングASIC34のピーク検出部は、読取原稿のピー
ク検出ゲート期間のピーク値を検出し、その値をメモリ
に格納する。CPU45は、格納された中断直後のピー
ク値D0を必要時にシェーディングASIC34のメモ
リから読取る。その後、バッファメモリがエンプティに
なり、読取動作を再開できる状態になったとき、その直
前にCPU45は、上記と同様の検出動作を行ない、ピ
ーク値D1を読取る。ここでは、光量変動を表す読取中
断、読取再開時の光量の比較値として、ピーク値D0と
ピーク値D1の比率を演算する。演算で得た比率は、走
査停止中の光源の光量変動を示す値で、1以外の値であ
る場合に、変動が生じたことを意味し、出力に誤差をも
たらすので、この値をもとに、A/Dコンバータ33の
基準電圧(リファレンス電圧)を調整し、出力の補正を
行う例を示す。
【0032】ここで、CPU45により行われるA/D
コンバータ33の基準電圧(リファレンス電圧)の調整
方法について説明する。A/Dコンバータ33は、基準
電圧(リファレンス電圧)をアナログ処理回路32から
の画像信号の最大出力値とすることにより、入力される
アナログ画像信号をデジタル変換するもので、基準電圧
をVrefとすると12ビットデジタル出力値Dは、 D=(Vout/Vref)×4095 になる。走査停止中の光量変動により、Voutが変化
し、その変化に応じて12ビットデジタル出力値Dが変
化する。この実施例では、Vrefを可変してVout
が変化しても、デジタル出力値Dを一定にするように調
整するものである。光量変動前のVoutをVout
0、光量変動後のVoutをVout1、光量変動前のリ
ファレンス電圧をVref0、光量変動後のリファレン
ス電圧をVref1とすると、12ビットデジタル出力
値Dを一定とするためには、 D=(Vout0/Vref0)×4095 =(Vout1/Vref1)×4095 にすればよい。
【0033】光量変動前のピーク値D0、光量変動後の
ピーク値D1はVref=Vref0での値であるため、
Vref1は Vref1=Vref0×(D1/D0)………(4) で求めることができる。よって、 D=(Vout0/Vref0)×4095 =(Vout1/(Vref0×(D1/D0)))×4095 となる。ビット数8、基準電圧5VのD/Aコンバータ
44のアナログ出力V(Vref)とD/Aコンバータ
44のデジタル入力値Cとの関係は、 Vref=(C/255)×5=C/51………(5) 光量変動前のD/Aコンバータ44のデジタル入力値を
C2、光量変動後のデジタル入力値をC3とすると(4)
(5)より (C3/51)=(C2/51)×(D1/D0) C3=C2×(D1/D0) になり、したがって、CPU45はD/Aコンバータ4
4に対し、C2を(D1/D0)倍した値を書き込めばい
いことになる。このような一連の動作をR、G、B独立
して行なうことで、R、G、Bの光量変動の差を吸収す
ることができるのである。D0とD1の読取原稿上の検出
位置は走行体が停止しているため、同じ位置を読むこと
になる。また、このピーク比較値は、間欠停止間の変化
量を比率として表すので、どのような農度、色の原稿を
読み取る場合でも、補正制御は可能である。
【0034】次に、光源変動の一連の補正動作の他の実
施例として、光量変動を検出するために読み取る読取原
稿上の位置を複数箇所とし、複数箇所の検出結果をもと
に適正な補正値を求めるようにした例を示す。SIBC
2 38からバッファメモリがメモリニアフルになり、
割り込み(MEM_NEAR_FULL)信号が発せられ、読取動作
を中断(停止)した直後に、SCU7上のCPU45
は、シェーディングASIC34に対し光量変動を検出
するために読み取る原稿上の検出位置に対応する期間を
定めるためのピーク検出ゲート期間の設定およびピーク
検出の開始命令を行なう。ここでは、ピーク検出ゲート
期間は、例えばCCD10Dの主走査1ラインの左、中
央、右の3つを設ける。シェーディングASIC34の
ピーク検出部は、読取原稿の3つのピーク検出ゲート期
間のピーク値を検出し、その値をメモリに格納する。C
PU45は、格納された中断直後の左ピーク値D01、中
央ピーク値D02、右ピーク値D03を必要時にシェーディ
ングASIC34のメモリから読取る。その後、バッフ
ァメモリがエンプティになり、読取動作を再開できる状
態になったとき、その直前にCPU45は、上記と同様
の動作を行ない、左ピーク値D11、中央ピーク値D12、
右ピーク値D13を読取る。ここでは、光量変動を表す読
取中断、読取再開時の光量変動値として、左ピーク値D
01、中央ピーク値D02、右ピーク値D03と左ピーク値D
11、中央ピーク値D12、右ピーク値D13の比率を演算す
る。演算で得た比率は、走査停止中の光源の光量変動を
示す値で、1以外の値である場合に、変動が生じたこと
を意味し、出力に誤差をもたらすので、この値をもと
に、上記した二つの方式の実施例と同様に出力の補正を
行う。このときに、3つの変動比率、即ち左側の変動比
率D11/D01、中央の変動比率D12/D02、右側の変動
比率D13/D03から総合比率を演算し、より適正な光量
変動値を求める。総合比率は、 D1/D0=(D11/D01+D12/D02+D13/D03)/
3 として求める。比率を求めてからの手順は、上記した二
つの方式について示した手順を実行して、補正を行う。
【0035】
【発明の効果】(1) 請求項1,2の発明に対応する
効果 原稿読取手段により読み取った読取原稿上の所定位置の
画像信号に基づいて光量変動を検出し、その検出結果に
応じて原稿読取手段により読み取った原稿画像信号を補
正するようにしたことにより、間欠読取動作等の動作を
行う際のように、動作の停止中に光源を消灯する場合、
或いは消灯しない場合でも比較的長い時間が次ラインを
読み取るまでに経過する場合に、その間に生じる照明光
の光量変動に依って読取データに生じる誤差を高精度に
補正し、読取画像データの劣化を防ぐことが可能にな
り、従来技術のように副走査方向に均一な反射特性を持
つことが必要で、ノイズの影響を受け易い基準反射板を
用いることなく、目的とする補正を行うことができる (2) 請求項3の発明に対応する効果 上記(1)の効果に加えて、各時点における光量の比較
値(相対値)を演算することにより光量変動を検出する
ようにしたことにより、原稿の濃度、色に影響されるこ
と無く、常に精度の良い補正を行うことを可能にする。 (3) 請求項4の発明に対応する効果 上記(1)、(2)の効果に加えて、読取原稿上の所定
位置に含まれる画像信号の最大値に基づいて光量変動を
検出するようにしたことにより、より適正な光量変動値
を得ることができるので、補正精度の向上を図ることが
可能になる。 (4) 請求項5の発明に対応する効果 上記(1)〜(3)の効果に加えて、光量変動を検出す
るために読み取る読取原稿上の位置を複数箇所とし、複
数箇所の検出結果をもとに補正値を求めるようにしたこ
とにより、より適正な光量変動値を得ることができるの
で、補正精度の向上を図ることが可能になる。
【0036】(5) 請求項6の発明に対応する効果 上記(1)〜(4)の効果に加えて、光源変動検出手段
の検出結果に応じて、ラインイメージセンサ出力の信号
増幅量を変更するようにしたことにより、容易に補正動
作を行うことが可能になる。 (6) 請求項7の発明に対応する効果 上記(1)〜(4)の効果に加えて、光源変動検出手段
の検出結果に応じて、ラインイメージセンサ出力のアナ
ログ−デジタル変換回路のリファレンス電圧を変更する
ようにしたことにより、容易に補正動作を行うことが可
能になる。 (7) 請求項8の発明に対応する効果 上記(1)〜(6)の効果を複写機、ファクシミリ、ス
キャナ、及び前記の複合機、等の画像形成装置において
実現することができ、画像形成装置の性能の向上を図る
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るカラー画像読取装置の
全体構成を概略図にて示す。
【図2】 本発明の実施例に係わる画像読取装置の回路
構成を示す全体ブロック図である。
【図3】 本発明の実施例に係わる画像読取装置の画像
データの処理フローを示す。
【図4】 スキャナ本体の画像読取処理に係わる回路の
概略ブロック図を示す。
【図5】 間欠読取における停止時のラインセンサ(走
行体)の移動と画像データの出力との関係をタイムチャ
ートにて示す。
【図6】 間欠読取における停止、戻し、再開時のライ
ンセンサ(走行体)の移動と画像データの出力との関係
をタイムチャートにて示す。
【図7】 間欠読取における画像データの出力停止処理
のフローチャートを示す。
【図8】 間欠読取における走行体戻し制御動作のフロ
ーチャートを示す。
【図9】 間欠読取における再読取のスタート処理のフ
ローチャートを示す。
【図10】 ADF間欠読取における搬送モータの速度
変化のタイムチャートを示す。
【図11】 間欠動作が発生した場合の搬送モータの速
度変化とともに画像読取のタイミングを示すタイムチャ
ートである。
【図12】 間欠読取動作のフローチャートを示す。
【図13】 本実施例の画像読取装置における画像信号
の補正手段を構成する処理回路部分を詳細に示す。
【符号の説明】
2…照明ランプ、 6…DF用原稿ガラ
ス、7…SCU(スキャナコントロールユニット)、8
…原稿台ガラス、 9…走行体モータ、1
0…SBU(センサボードユニット)、10D…カラー
CCD、 10A…バッファアンプ、20…反
射ガイド板、 32…アナログ処理回路、3
3…A/Dコンバータ、 34…シェーディング
ASIC、35…RIPU(画像処理ユニット)、38
…SIBC2(バッファコントローラ)、39…SCS
Iコントローラ、 44…D/Aコンバータ、45…
CPU。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源により照明された読取原稿をライン
    イメージセンサにより走査し、画像信号に変換する原稿
    読取手段と、光源の光量変動を検出する光源変動検出手
    段と、前記原稿読取手段により読み取った原稿画像信号
    を、前記光源変動検出手段の検出結果に応じて補正する
    画像信号補正手段を備えた画像読取装置であって、前記
    光源変動検出手段が、前記原稿読取手段により読み取っ
    た読取原稿上の所定位置の画像信号に基づいて光量変動
    を検出する手段であることを特徴する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された画像読取装置にお
    いて、ラインイメージセンサの主走査ラインに交わる方
    向への副走査により読取原稿を走査するとともに、該副
    走査を一時停止させることにより間欠読み取り動作を行
    う手段を備え、前記光源変動検出手段が、前記副走査の
    一時停止直後の光源の光量を基準として光量変動を検出
    する手段であることを特徴する画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された画像読取装
    置において、前記光源変動検出手段は、各時点における
    光量の比較値を演算することにより光量変動を検出する
    ことを特徴する画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
    画像読取装置において、前記光源変動検出手段は、光量
    変動を検出するために用いる所定位置の画像信号を、該
    所定位置に含まれる画像信号の最大値とすることを特徴
    する画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    画像読取装置において、前記光源変動検出手段は、光量
    変動を検出するための前記所定位置を複数箇所とし、複
    数箇所の検出結果をもとに適正値を求めることを特徴す
    る画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    画像読取装置において、前記画像信号補正手段が、前記
    光源変動検出手段の検出結果に応じて、前記ラインイメ
    ージセンサ出力の信号増幅量を変更する手段であるるこ
    とを特徴する画像読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    画像読取装置において、前記画像信号補正手段が、前記
    光源変動検出手段の検出結果に応じて、前記ラインイメ
    ージセンサ出力のアナログ−デジタル変換回路のリファ
    レンス電圧を変更する手段であることを特徴する画像読
    取装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載された
    画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8488212B2 (en) 2008-12-10 2013-07-16 Seiko Epson Corporation Image reading apparatus, image reading program, and image reading method
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