JPH0945800A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH0945800A
JPH0945800A JP7197225A JP19722595A JPH0945800A JP H0945800 A JPH0945800 A JP H0945800A JP 7197225 A JP7197225 A JP 7197225A JP 19722595 A JP19722595 A JP 19722595A JP H0945800 A JPH0945800 A JP H0945800A
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Keiichi Yoshizumi
圭一 吉住
Hitoshi Nakayama
仁 中山
Kazuji Fukuda
和司 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリアレイ領域のウエルの下部にこのウエ
ルと同じ導電型の埋込み層を介してこれらと異なる導電
型のアイソレーション層を設ける半導体集積回路装置の
製造方法において、メモリアレイ領域の端部の段差に起
因して生じるメモリセルのビット不良を防止する。 【構成】 メモリアレイ領域のウエルの下部にこのウエ
ルと同じ導電型の埋込み層を介してこれらと異なる導電
型のアイソレーション層(5)を設けるバイポーラ−C
MOS LSIにおいて、アイソレーション層(5)を
形成する工程で基板表面に生じる段差と、アイソレーシ
ョン層(5)上に埋込み層を形成する工程で基板表面に
生じる段差とを相殺させて段差を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造技術に関し、特に、相補型MOSFET(CMOS
FET)とバイポーラトランジスタとで集積回路を構成
した半導体集積回路装置(バイポーラ−CMOS LS
I)に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの高速性とCM
OSFETの高集積性、低消費電力性とを兼ね備えたバ
イポーラ−CMOS LSIは、近年、高速メモリLS
Iなどへの適用が増大している。
【0003】図14は、バイポーラ−CMOS SRA
Mの製造に用いる半導体基体の拡散層構造の一例を示す
断面図である。
【0004】図示の半導体基体100はp型の単結晶シ
リコンからなり、その主面には、p型ウエル101,1
03およびn型ウエル102,104が交互に設けられ
ている。p型ウエル101はメモリアレイ領域に設けら
れており、その主面上には、例えばnチャネル型MIS
FETと負荷抵抗素子とからなるSRAMのメモリセル
が形成される。p型ウエル103およびn型ウエル10
2,104は、上記メモリアレイ領域の周囲の周辺回路
領域に設けられている。p型ウエル103の主面上には
nチャネル型MISFETが、n型ウエル102の主面
上にはpチャネル型MISFETが、n型ウエル104
の主面上にはnpn型バイポーラトランジスタがそれぞ
れ形成される。
【0005】上記メモリアレイ領域のp型ウエル101
の下部には、p型埋込み層105が設けられている。ま
た、周辺回路領域のp型ウエル103およびn型ウエル
102,104のそれぞれの下部には、p型埋込み層1
07およびn型埋込み層106,108がそれぞれ設け
られている。n型ウエル104およびその下部のn型埋
込み層108は、npn型バイポーラトランジスタのコ
レクタ領域を構成する。
【0006】上記メモリアレイ領域のp型埋込み層10
5の下部には、n型アイソレーション層109が設けら
れている。また、メモリアレイ領域の端部、すなわちメ
モリアレイ領域と周辺回路領域との境界部には、p型埋
込み層105に隣接してn型埋込み層110が、p型ウ
エル101に隣接してn型ウエル111がそれぞれ設け
られており、さらに、n型埋込み層110と周辺回路領
域のn型ウエル106との間にはp型埋込み層112
が、n型ウエル111と周辺回路領域のn型ウエル10
2との間にはp型ウエル113がそれぞれ設けられてい
る。そして、メモリアレイ領域の前記n型アイソレーシ
ョン層109は、その端部がメモリアレイ領域に隣接す
る上記n型埋込み層110の下部にまで延在している。
【0007】このように、上記半導体基体100は、メ
モリアレイ領域のp型ウエル101およびその下部のp
型埋込み層105の周囲を、半導体基体100と異なる
導電型のn型アイソレーション層109、n型埋込み層
110およびn型ウエル111で完全に囲み、これによ
って周辺回路で発生したキャリアが半導体基体100を
通じてメモリアレイ領域のp型ウエル101内に侵入
し、メモリセルの誤動作(情報反転)を引き起こす不具
合を防止している。
【0008】なお、上記のような半導体基体構造を有す
るバイポーラ−CMOS SRAMについては、例えば
株式会社日立製作所発行の「半セ/研報 第374号
“超高速SRAM及び移動体無線用0.7μmHi−Bi
CMOSプロセスの研究”」などに記載がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記図1
4に示すような半導体基板を用いるバイポーラ−CMO
S SRAMの製造プロセスを検討した結果、次のよう
な問題点があることを見出した。
【0010】前記図14に示す半導体基板構造は、図1
5〜図24に示す製造プロセスに従って形成される。な
お、これらの図では、メモリアレイ領域およびこれに隣
接する領域(n型埋込み層110が形成された領域)の
みを図示し、周辺回路領域の図示は省略する。
【0011】まず、図15に示すように、半導体基板1
00の表面を熱酸化して酸化シリコン膜114を形成し
た後、半導体基板100の全面にCVD法で窒化シリコ
ン膜115を堆積し、次に、フォトレジスト116をマ
スクにしたエッチングで窒化シリコン膜115をパター
ニングすることにより、n型アイソレーション層(10
9)を形成する領域に窒化シリコン膜115を残す。
【0012】次に、フォトレジスト116を除去した
後、図16に示すように、半導体基板100の表面を熱
酸化し、窒化シリコン膜115で覆われていない領域の
酸化シリコン膜114を成長させて厚い酸化シリコン膜
114aを形成する。
【0013】次に、窒化シリコン膜115をエッチング
で除去した後、図17に示すように、厚い酸化シリコン
膜114aをマスクにして半導体基板100にn型不純
物(例えばリン)をイオン注入し、続いて、図18に示
すように、半導体基板100を熱処理してこのn型不純
物を引延し拡散することにより、n型アイソレーション
層109を形成する。
【0014】次に、半導体基板100の表面の酸化シリ
コン膜114および厚い酸化シリコン膜114aをウェ
ットエッチングで除去した後、図19に示すように、半
導体基板100の表面を熱酸化して新たな酸化シリコン
膜117を形成する。酸化シリコン膜114と酸化シリ
コン膜114aとは膜厚が異なるので、これらの膜を除
去すると半導体基板100の表面に段差が生じ、n型ア
イソレーション層109を形成した領域が他の領域(厚
い酸化シリコン膜114aで覆われていた領域)に比べ
て高段差となる。
【0015】次に、図20に示すように、半導体基板1
00の全面にCVD法で窒化シリコン膜118を堆積し
た後、フォトレジスト119をマスクにしたエッチング
で窒化シリコン膜118をパターニングし、メモリアレ
イ領域の半導体基板100上に窒化シリコン膜118を
残す。続いて、上記フォトレジスト119および窒化シ
リコン膜118をマスクにしてメモリアレイ領域に隣接
する領域にn型不純物(例えばアンチモン)をイオン注
入する。
【0016】次に、フォトレジスト119を除去した
後、図21に示すように、半導体基板100を熱処理し
てn型不純物を引延し拡散することにより、メモリアレ
イ領域に隣接する領域にn型埋込み層110を形成す
る。この熱処理により、n型埋込み層110の表面を覆
っていた酸化シリコン膜117が成長して厚い酸化シリ
コン膜117aとなる。
【0017】次に、メモリアレイ領域の表面を覆う窒化
シリコン膜118をエッチングで除去した後、図22に
示すように、厚い酸化シリコン膜117aをマスクにし
て半導体基板100にp型不純物(例えばBF2)をイオ
ン注入し、続いて、図23に示すように、このp型不純
物を引延し拡散してn型アイソレーション層109の上
部にp型埋込み層105を形成する。
【0018】次に、半導体基板100の表面の酸化シリ
コン膜117および厚い酸化シリコン膜117aをウェ
ットエッチングで除去する。このとき、酸化シリコン膜
117と酸化シリコン膜117aとは膜厚が異なるの
で、図24に示すように、半導体基板100の表面に段
差が生じ、p型埋込み層105を形成した領域、すなわ
ちメモリアレイ領域がこれに隣接する領域(n型埋込み
層110を形成した領域)に比べて高段差になる。
【0019】ところが、n型埋込み層110のうち、そ
の下部にn型アイソレーション層109が延在している
領域とその他の領域との間には、n型アイソレーション
層109を形成する工程(図19参照)ですでに段差が
形成されているので、結局、メモリアレイ領域と、n型
埋込み層110のうち、その下部にn型アイソレーショ
ン層109が延在していない領域との間には、図24の
矢印で示すような大きい段差が生じる。
【0020】そのため、次の工程で半導体基板100上
にエピタキシャル層を成長させ、次に、メモリアレイ領
域のエピタキシャル層にp型ウエル101を、またn型
埋込み層110の上部のエピタキシャル層にn型ウエル
111をそれぞれ形成すると、前記の段差に起因してp
型ウエル101の主面とn型ウエル111の主面との
間、すなわちメモリアレイ領域の端部に段差が生じる。
【0021】この結果、後の工程でp型ウエル101の
主面にメモリセルを形成する際、上記段差に起因してメ
モリアレイ領域の内部と端部とでフォトレジストの膜厚
にばらつきが生じ、これによって、メモリアレイ領域の
内部に形成されたメモリセルとメモリアレイ領域の端部
に形成されたメモリセルとの間に特性のばらつきが生じ
るため、メモリアレイ領域の端部でビット不良が発生し
易くなる。
【0022】本発明の目的は、メモリアレイ領域のウエ
ルの下部にこのウエルと同じ導電型の埋込み層を介して
これらと異なる導電型のアイソレーション層を設ける半
導体集積回路装置の製造方法において、上記メモリアレ
イ領域の端部の段差を低減することのできる技術を提供
することにある。
【0023】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0025】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、第1導電型の半導体基体内に第2導電型の第1半導
体層を形成し、次いで、前記第2導電型の第1半導体層
に第1導電型の第2半導体層を形成した後、前記第1導
電型の第2半導体層に隣接して第2導電型の第3半導体
層を形成し、その後、前記第1導電型の第2半導体層に
第1導電型の第4半導体層を形成すると共に、前記第2
導電型の第3半導体層の上部に前記第1導電型の第4半
導体層に隣接して第2導電型の第5半導体層を形成する
半導体集積回路装置の製造方法であって、以下の工程
(a)〜(g)を含むものである。
【0026】(a)第1導電型の半導体基体の主面上に
第1の酸化シリコン膜を形成した後、前記第1の酸化シ
リコン膜上に第1の窒化シリコン膜を形成し、次いで、
第1のフォトレジストをマスクにしたエッチングで前記
第1の窒化シリコン膜をパターニングする工程、(b)
前記第1のフォトレジストおよび前記第1の窒化シリコ
ン膜をマスクにして前記半導体基体の主面に第2導電型
の不純物を導入した後、前記第1のフォトレジストを除
去し、次いで、前記半導体基体の主面を熱酸化すること
により、前記第2導電型の不純物が導入された領域の前
記第1の酸化シリコン膜を成長させて厚膜化する工程、
(c)前記第1の窒化シリコン膜を除去した後、前記半
導体基体を熱処理することにより、前記第2導電型の不
純物を引延し拡散して第2導電型の第1半導体層を形成
する工程、(d)前記第1の酸化シリコン膜を除去した
後、前記半導体基体の主面上に第2の酸化シリコン膜を
形成し、次いで、前記第2の酸化シリコン膜上に第2の
窒化シリコン膜を形成した後、第2のフォトレジストを
マスクにしたエッチングで前記第2の窒化シリコン膜を
パターニングする工程、(e)前記第2のフォトレジス
トおよび前記第2の窒化シリコン膜をマスクにして前記
半導体基体の主面に第2導電型の不純物を導入した後、
前記第2のフォトレジストを除去し、次いで、前記半導
体基体を熱処理することにより、前記第2導電型の不純
物を引延し拡散して第2導電型の第3半導体層を形成す
ると共に、前記第2導電型の第3半導体層上の前記第2
の酸化シリコン膜を成長させて厚膜化する工程、(f)
前記第2の窒化シリコン膜を除去した後、前記厚膜化さ
れた第2の酸化シリコン膜をマスクにして前記第2導電
型の第1半導体層の主面に第1導電型の不純物を導入
し、次いで、前記半導体基体を熱処理することにより、
前記第1導電型の不純物を引延し拡散して第1導電型の
第2半導体層を形成する工程、(g)前記第2の酸化シ
リコン膜を除去した後、前記第1導電型の第2半導体層
上に第1導電型の第4半導体層を形成すると共に、前記
第2導電型の第3半導体層上に第2導電型の第5半導体
層を形成する工程。
【0027】
【作用】上記した手段によれば、第2導電型の第1半導
体層を形成する工程(c)では、この第1半導体層の形
成された領域が他の領域に比べて低段差となり、この第
1半導体層の上部に第1導電型の第2半導体層を形成す
る工程では、この第2半導体層の形成された領域が他の
領域に比べて高段差となるので、これらの段差が互いに
相殺され、この第1導電型の第2半導体層とこれに隣接
して形成される第2導電型の第3半導体層との間の段差
を低減することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0029】本実施例は、nチャネル型のMISFET
を含んで構成されるメモリセルと、nチャネル型MIS
FET、pチャネル型MISFETおよびnpn型バイ
ポーラトランジスタを含んで構成される周辺回路とで集
積回路を構成するバイポーラ−CMOS LSIの製造
方法に適用したものである。
【0030】まず、図1に示すように、p型の単結晶シ
リコンからなる半導体基板1の表面を熱酸化して酸化シ
リコン膜2を形成した後、半導体基板1の全面にCVD
法で窒化シリコン膜3を堆積する。
【0031】次に、図2に示すように、フォトレジスト
4をマスクにしたエッチングで窒化シリコン膜4をパタ
ーニングし、メモリアレイ領域の窒化シリコン膜3を除
去した後、このフォトレジスト4および窒化シリコン膜
3をマスクにして半導体基板1の主面にn型不純物(例
えばリン)をイオン注入する。
【0032】次に、上記フォトレジスト4を除去した
後、図3に示すように、半導体基板1の表面を熱酸化し
て上記n型不純物を導入した領域の酸化シリコン膜2を
成長させることにより、厚い酸化シリコン膜2aを形成
する。
【0033】次に、上記窒化シリコン膜115をエッチ
ングで除去した後、図4に示すように、半導体基板1を
熱処理して前記n型不純物を引延し拡散することによ
り、メモリアレイ領域の半導体基板1にn型アイソレー
ション層5を形成する。
【0034】次に、上記n型アイソレーション層5の上
部を覆う厚い酸化シリコン膜2aおよび他の領域の酸化
シリコン膜2をウェットエッチングで除去した後、図5
に示すように、半導体基板1の表面を熱酸化して酸化シ
リコン膜6を形成する。酸化シリコン膜2と酸化シリコ
ン膜2aとは膜厚が異なるので、これらの膜を除去する
と半導体基板1の表面に段差が生じ、厚い酸化シリコン
膜2aで覆われていた領域すなわちn型アイソレーショ
ン層5の形成された領域が他の領域に比べて低段差とな
る。
【0035】次に、図6に示すように、半導体基板1の
全面にCVD法で窒化シリコン膜7を堆積した後、フォ
トレジスト8をマスクにしたエッチングで窒化シリコン
膜7をパターニングしてn型埋込み層を形成する領域の
窒化シリコン膜7を除去し、続いて、このフォトレジス
ト8および窒化シリコン膜7をマスクにして半導体基板
1の主面にn型不純物(例えばアンチモン)をイオン注
入する。
【0036】次に、上記フォトレジスト8を除去した
後、図7に示すように、半導体基板1の表面を熱処理す
ることにより、上記n型不純物を引延し拡散してn型埋
込み層9,10,11を形成する。この熱処理により、
n型埋込み層9,10,11のそれぞれの表面を覆って
いる酸化シリコン膜6が成長して厚い酸化シリコン膜6
aとなる。
【0037】次に、上記窒化シリコン膜7をエッチング
で除去した後、図8に示すように、厚い酸化シリコン膜
6aをマスクにして半導体基板1にp型不純物(例えば
BF2)をイオン注入し、続いて、図9に示すように、半
導体基板1を熱処理してこのp型不純物を引延し拡散す
ることにより、p型埋込み層12,13,14を形成す
る。
【0038】次に、図10に示すように、n型埋込み層
9,10,11のそれぞれの表面を覆っている厚い酸化
シリコン膜6aおよび他の領域の酸化シリコン膜6をウ
ェットエッチングで除去する。酸化シリコン膜6と酸化
シリコン膜6aとは膜厚が異なるので、これらの膜を除
去すると半導体基板1の表面に段差が生じる。
【0039】このとき、図11(図10の○印で囲んだ
領域の拡大図)に示したp型埋込み層12(メモリアレ
イ領域)とn型埋込み層9との境界部に着目すると、n
型埋込み層9の上部には厚い酸化シリコン膜6aが形成
されており、p型埋込み層12の上部にはこれよりも薄
い酸化シリコン膜6が形成されていたので、これらの膜
をエッチングで除去すると、p型埋込み層12(メモリ
アレイ領域)側がn型埋込み層9側に比べて高段差にな
る。
【0040】ところが、n型埋込み層9のうち、その下
部にn型アイソレーション層5が延在している領域とそ
の他の領域との間には、n型アイソレーション層5を形
成したとき(図5参照)に前者が後者よりも低くなるよ
うな段差が生じているので、結局これらの段差が互いに
相殺され、p型埋込み層12(メモリアレイ領域)と、
n型埋込み層9のうち、その下部にn型アイソレーショ
ン層5が延在していない領域との間には、図11の矢印
で示すような僅かな段差しか生じない。
【0041】次に、半導体基板1上にエピタキシャル層
を成長させ、図12に示すように、メモリアレイ領域の
p型埋込み層12の上部のエピタキシャル層にp型ウエ
ル15、p型埋込み層13の上部のエピタキシャル層に
p型ウエル15、周辺回路領域のp型埋込み層14の上
部のエピタキシャル層にp型ウエル17をそれぞれ形成
し、メモリアレイ領域に隣接するn型埋込み層9の上部
のエピタキシャル層にn型ウエル18、周辺回路領域の
n型埋込み層10,11の上部のエピタキシャル層にn
型ウエル19,20をそれぞれ形成する。
【0042】その後、周知のバイポーラ−CMOSプロ
セスに従って、メモリアレイ領域のp型ウエル15の主
面にnチャネル型のMISFETを含んで構成されるメ
モリセルを形成し、周辺回路領域のn型ウエル19の主
面にpチャネル型のMISFET、p型ウエル17の主
面にnチャネル型のMISFET、n型ウエル20の主
面にnpn型バイポーラトランジスタをそれぞれ形成す
る。
【0043】以上の構成からなる本実施例によれば、メ
モリアレイ領域のp型ウエル15とこれに隣接するn型
ウエル18との間の段差を低減することができるので、
メモリアレイ領域(p型ウエル15)の端部に形成され
るメモリセルの特性ばらつきを防止し、バイポーラ−C
MOS LSIの信頼性、製造歩留りを向上させること
ができる。
【0044】また、本実施例の半導体基板構造を実現す
るプロセスは、製造工程数が前述した従来方法の製造工
程数と同じであるため、製造工程を増やすことなく上記
の効果を得ることができる。
【0045】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0046】例えば前記実施例において、メモリアレイ
領域の下部に設けられるn型アイソレーション層5は、
図13(a) に示すように、その全周がn型埋込み層9に
延在するように形成してもよく、あるいは、同図(b) に
示すように、その一部がn型埋込み層9に延在するよう
に形成してもよい。このようにすると、メモリアレイ領
域端部の段差をさらに低減することができる。
【0047】前記実施例では、バイポーラ−CMOSメ
モリに適用した場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、バイポーラ−CMOSを用いた論理
LSIに適用することもできる。
【0048】また、バイポーラ−CMOSデバイスのみ
に限定されるものではなく、例えば三重ウエル構造のC
MOSデバイスの製造方法に適用することもできる。
【0049】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0050】本発明によれば、アイソレーション層を形
成した領域の端部の段差を低減することができるので、
半導体基板の主面を平坦化することができ、アイソレー
ション層を形成した領域の端部に形成される半導体装置
の特性ばらつきを防止することができる。
【0051】また、本発明によれば、製造工程を増やす
ことなく上記の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の一実施例である半導体集積回路装置
の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】図10の一部を拡大して示す半導体基板の要
部断面図である。
【図12】本発明の一実施例である半導体集積回路装置
の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】(a),(b)は、本発明の他の実施例である半導
体集積回路装置のn型アイソレーション層を示す平面図
である。
【図14】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図15】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図17】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図18】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図19】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図20】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図21】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図22】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図23】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図24】本発明者が検討した半導体集積回路装置の製
造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 酸化シリコン膜 2a 酸化シリコン膜 3 窒化シリコン膜 4 フォトレジスト 5 n型アイソレーション層 6 酸化シリコン膜 6a 酸化シリコン膜 7 窒化シリコン膜 8 フォトレジスト 9 n型埋込み層 10 n型埋込み層 11 n型埋込み層 12 p型埋込み層 13 p型埋込み層 14 p型埋込み層 15 p型ウエル 16 p型ウエル 17 p型ウエル 18 n型ウエル 19 n型ウエル 20 n型ウエル 100 半導体基板 101 酸化シリコン膜 102 n型ウエル 103 p型ウエル 104 n型ウエル 105 p型埋込み層 106 n型埋込み層 107 p型埋込み層 108 n型埋込み層 109 p型アイソレーション層 110 n型埋込み層 111 n型ウエル 112 p型埋込み層 113 p型埋ウエル 114 酸化シリコン膜 114a 酸化シリコン膜 115 窒化シリコン膜 116 フォトレジスト 117 酸化シリコン膜 118 窒化シリコン膜 119 フォトレジスト
フロントページの続き (72)発明者 福田 和司 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基体内に第2導電型
    の第1半導体層を形成し、次いで、前記第2導電型の第
    1半導体層に第1導電型の第2半導体層を形成した後、
    前記第1導電型の第2半導体層に隣接して第2導電型の
    第3半導体層を形成し、その後、前記第1導電型の第2
    半導体層に第1導電型の第4半導体層を形成すると共
    に、前記第2導電型の第3半導体層の上部に前記第1導
    電型の第4半導体層に隣接して第2導電型の第5半導体
    層を形成する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    以下の工程(a)〜(g)を含むことを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。 (a)第1導電型の半導体基体の主面上に第1の酸化シ
    リコン膜を形成した後、前記第1の酸化シリコン膜上に
    第1の窒化シリコン膜を形成し、次いで、第1のフォト
    レジストをマスクにしたエッチングで前記第1の窒化シ
    リコン膜をパターニングする工程、(b)前記第1のフ
    ォトレジストおよび前記第1の窒化シリコン膜をマスク
    にして前記半導体基体の主面に第2導電型の不純物を導
    入した後、前記第1のフォトレジストを除去し、次い
    で、前記半導体基体の主面を熱酸化することにより、前
    記第2導電型の不純物が導入された領域の前記第1の酸
    化シリコン膜を成長させて厚膜化する工程、(c)前記
    第1の窒化シリコン膜を除去した後、前記半導体基体を
    熱処理することにより、前記第2導電型の不純物を引延
    し拡散して第2導電型の第1半導体層を形成する工程、
    (d)前記第1の酸化シリコン膜を除去した後、前記半
    導体基体の主面上に第2の酸化シリコン膜を形成し、次
    いで、前記第2の酸化シリコン膜上に第2の窒化シリコ
    ン膜を形成した後、第2のフォトレジストをマスクにし
    たエッチングで前記第2の窒化シリコン膜をパターニン
    グする工程、(e)前記第2のフォトレジストおよび前
    記第2の窒化シリコン膜をマスクにして前記半導体基体
    の主面に第2導電型の不純物を導入した後、前記第2の
    フォトレジストを除去し、次いで、前記半導体基体を熱
    処理することにより、前記第2導電型の不純物を引延し
    拡散して第2導電型の第3半導体層を形成すると共に、
    前記第2導電型の第3半導体層上の前記第2の酸化シリ
    コン膜を成長させて厚膜化する工程、(f)前記第2の
    窒化シリコン膜を除去した後、前記厚膜化された第2の
    酸化シリコン膜をマスクにして前記第2導電型の第1半
    導体層の主面に第1導電型の不純物を導入し、次いで、
    前記半導体基体を熱処理することにより、前記第1導電
    型の不純物を引延し拡散して第1導電型の第2半導体層
    を形成する工程、(g)前記第2の酸化シリコン膜を除
    去した後、前記第1導電型の第2半導体層上に第1導電
    型の第4半導体層を形成すると共に、前記第2導電型の
    第3半導体層上に第2導電型の第5半導体層を形成する
    工程。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型の第2半導体層および前
    記第2導電型の第3半導体層を形成した後、前記半導体
    基体上にエピタキシャル層を成長させることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型の第1半導体層の端部を
    前記第2導電型の第3半導体層の下に延在させることを
    特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型の第4半導体層の主面上
    にメモリセルを形成することを特徴とする請求項1記載
    の半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルは第2導電型のMISF
    ETを含んで構成され、周辺回路は第1導電型のMIS
    FET、第2導電型のMISFETおよびバイポーラト
    ランジスタを含んで構成されることを特徴とする請求項
    4記載の半導体集積回路装置の製造方法。
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Citations (3)

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JPH0492466A (ja) * 1990-08-07 1992-03-25 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH05198666A (ja) * 1991-11-20 1993-08-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH06204417A (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 Kawasaki Steel Corp 半導体装置の製造方法

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