JPH0945780A - 半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその製造方法

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JPH0945780A
JPH0945780A JP7196396A JP19639695A JPH0945780A JP H0945780 A JPH0945780 A JP H0945780A JP 7196396 A JP7196396 A JP 7196396A JP 19639695 A JP19639695 A JP 19639695A JP H0945780 A JPH0945780 A JP H0945780A
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connection hole
film
layer
insulating film
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JP7196396A
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Inventor
Yasunobu Tanizaki
泰信 谷▲崎▼
Masashi Kobayashi
昌史 小林
Terumi Sawase
照美 沢瀬
Akira Otaka
彰 大高
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体集積回路装置に塔載されるアンチヒュ
ーズ素子の書き込み電圧(Vpf)の安定化を図る。 【構成】 下部電極10A上の層間絶縁膜12に前記下
部電極10Aの上面を露出させる接続孔13が形成さ
れ、この接続孔13から露出する前記下部電極10Aの
上面上にアンチヒューズ層14、上部電極15Aの夫々
を順次積み重ねたアンチヒューズ素子Fを有する半導体
集積回路装置において、前記接続孔13から露出する下
部電極10Aの上面に段差11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
関し、特に、アンチヒューズ素子を有する半導体集積回
路装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置として、FPGA
(ield rogrammable ate rray)方式を採用する
論理LSI(arge cale ntegrated Circuit)の開
発が行われている。この種の論理LSIは、一方の機能
ブロックと他方の機能ブロックとの間の結線経路にアン
チヒューズ素子を配置している。
【0003】前記アンチヒューズ素子は、下部電極上の
層間絶縁膜に前記下部電極の上面を露出させる接続孔を
形成し、この接続孔から露出する下部電極の上面上にア
ンチヒューズ層、上部電極の夫々を順次積み重ねた構造
で構成される。下部電極は、例えば第1層目の金属配線
層に形成され、一方の結線配線を介して一方の機能ブロ
ックに電気的に接続される。上部電極は、例えば第2層
目の金属配線層に形成され、他方の結線配線を介して他
方の機能ブロックに電気的に接続される。アンチヒュー
ズ層は、例えばCVD法で堆積した非晶質珪素膜(a−
Si膜)で形成され、外部からの書き込み電圧(Vpf)に
よって絶縁破壊される。つまり、アンチヒューズ素子
は、下部電極と上部電極とで挾み込んだアンチヒューズ
層を外部からの書き込み電圧によって電気的に破壊し、
一方の機能ブロックと他方の機能ブロックとを電気的に
接続する。
【0004】なお、アンチヒューズ素子を有する論理L
SIについては、例えば日経マイクロデバイス、199
2年、10月号、第28頁乃至第47頁に記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記論理LSIにおい
て、アンチヒューズ素子の下部電極又は上部電極に書き
込み電圧(Vpf)を印加した時の電界は接続孔の側壁面と
下部電極の上面とが交わる隅部(窪んだ角)に集中するの
で、この隅部におけるアンチヒューズ層の膜厚、膜質で
書き込み電圧が決定される。しかしながら、隅部でのア
ンチヒューズ層のステップカバレッジ(被着性)は下部電
極の上面でのアンチヒューズ層のステップカバレッジに
比べて低いので、隅部でのアンチヒューズ層の膜厚、膜
質は下部電極の上面でのアンチヒューズ層に比べて不安
定になる。このため、アンチヒューズ素子の書き込み電
圧が不安定になり、非接続状態から接続状態に切り替え
るアンチヒューズ素子の制御性にバラツキが生じる。
【0006】本発明の目的は、半導体集積回路装置に塔
載されるアンチヒューズ素子の書き込み電圧の安定化を
図ることが可能な技術を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、前記目的を達成する
製造技術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0010】(1)下部電極上の層間絶縁膜に前記下部
電極の上面を露出させる接続孔が形成され、この接続孔
から露出する下部電極の上面上にアンチヒューズ層、上
部電極の夫々を順次積み重ねたアンチヒューズ素子を有
する半導体集積回路装置において、前記接続孔から露出
する下部電極の上面に段差を設ける。
【0011】(2)下部電極上の層間絶縁膜に前記下部
電極の上面を露出させる接続孔を形成し、この接続孔か
ら露出する下部電極の上面上にアンチヒューズ層、上部
電極の夫々を順次積み重ねたアンチヒューズ素子を有す
る半導体集積回路装置の製造方法において、下部電極の
上面に段差を形成する工程と、前記下部電極の上面上に
層間絶縁膜を形成し、この層間絶縁膜に前記下部電極の
上面の段差を露出させる接続孔を形成する工程と、前記
接続孔から露出する下部電極の上面の段差上にアンチヒ
ューズ層、上部電極の夫々を形成する工程とを備える。
【0012】
【作用】上述した手段(1)によれば、アンチヒューズ
素子の下部電極又は上部電極に書き込み電圧(Vpf)を印
加した時の電界は、下部電極の上面に設けられた段差の
上段面と側面とが交わる縁部(突出した角)に集中し、こ
の縁部でのアンチヒューズ層の膜厚、膜質は、接続孔の
側壁面と下部電極の上面とが交わる隅部(窪んだ角)で
のアンチヒューズ層に比べて安定しているので、アンチ
ヒューズ素子の書き込み電圧の安定化を図ることができ
る。
【0013】上述した手段(2)によれば、アンチヒュ
ーズ素子の書き込み電圧(Vpf)を決定するアンチヒュー
ズ層の膜厚、膜質を高めることができるので、書き込み
電圧(Vpf)が安定したアンチヒューズ素子を製造するこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の構成について、FPGA(
ield rogrammable ate rray)方式を採用する論理
LSIに本発明を適用した一実施例とともに説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能
を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は
省略する。
【0015】本発明の一実施例であるFPGA方式を採
用する論理LSIの概略構成を図1(チップレイアウト
図)に示す。
【0016】図1に示すように、FPGA方式を採用す
る論理LSIは平面が方形状に形成された半導体チップ
21で構成される。
【0017】前記半導体チップ21の各辺に沿った最外
周部分には複数の外部端子(ボンディングパッド)22
が配置され、この外部端子22の内側には外部端子22
の配列に沿って複数の入出力バッファ回路23が配置さ
れる。
【0018】前記入出力バッファ回路23で囲まれた半
導体チップ21の中央部には複数の機能ブロック24が
行列状に配置される。行方向(X方向)に配置された複数
の機能ブロック24はブロック列25を形成し、このブ
ロック列25は所定の間隔を置いて列方向(Y方向)に複
数配置される。ブロック列25とブロック列25との間
には配線形成領域(配線チャネル形成領域)26が配置さ
れる。
【0019】前記配線形成領域26には機能ブロック2
4と機能ブロック24とを結ぶ結線配線10Bが形成さ
れる。この結線配線10Bは第1層目の金属配線層に形
成される。前記機能ブロック24上及び配線形成領域2
6上には機能ブロック24と機能ブロック24とを結ぶ
結線配線15Bが形成される。この結線配線15Bは第
2層目の金属配線層に形成される。結線配線10BはX
方向に延在し、結線配線15BはY方向に延在する。
【0020】前記機能ブロック34は複数個の基本セル
(図示せず)で構成される。この複数の基本セルの夫々は
ブロック内配線(10C)によって接続され、例えば3入
力OR/NORゲート回路、2入力OR/NORゲート
回路、TTL系の論理回路等を構成する。ブロック内配
線(10C)は第1層目の金属配線層に形成される。
【0021】前記基本セルには、図2(要部断面図)に示
すように、nチャネルMOSFETQn、pチャネルM
OSFETQp等の半導体素子が配置される。nチャネ
ルMOSFETQnはフィールド絶縁膜4で周囲を規定
されたp型ウエル領域2の主面に構成され、pチャネル
MOSFETQpはフィールド絶縁膜4で周囲を規定さ
れたn型ウエル領域3の主面に構成される。p型ウエル
領域2、n型ウエル領域3の夫々は例えば単結晶珪素か
らなるp-型半導体基板1の主面に形成される。フィール
ド絶縁膜4は例えば周知の選択酸化法で形成した酸化珪
素膜で形成される。
【0022】前記nチャネルMOSFETQnは、主
に、p型ウエル領域(チャネル形成領域)2、ゲート絶
縁膜5、ゲート電極6、ソース領域及びドレイン領域で
ある一対のn+型半導体領域7で構成される。また、前記
pチャネルMOSFETQpは、主に、n型ウエル領域
(チャネル形成領域)3、ゲート絶縁膜5、ゲート電極
6、ソース領域及びドレイン領域である一対のp+型半導
体領域8で構成される。ゲート絶縁膜5は例えば熱酸化
珪素膜で形成され、ゲート電極6は例えば抵抗値を低減
する不純物が導入された多結晶珪素膜で形成される。一
対のn+型半導体領域7の夫々はゲート電極6に対して自
己整合で形成され、一対のp+型半導体領域8の夫々はゲ
ート電極6に対して自己整合で形成される。
【0023】前記pチャネルMOSFETQpのソース
領域及びドレイン領域である一対のp+型半導体領域8の
夫々には、層間絶縁膜9に形成された接続孔9Aを通し
てブロック内配線10Cが電気的に接続される。また、
前記nチャネルMOSFETQnのソース領域及びドレ
イン領域である一対のn+型半導体領域7の夫々には層間
絶縁膜9に形成された接続孔9Aを通してブロック内配
線10Cが電気的に接続される。層間絶縁膜9は例えば
CVD法で堆積した酸化珪素膜で形成される。ブロック
内配線10Cは、例えばチタン(Ti)−タングステン
(W)合金膜上に例えばアルミニウム合金膜を積層した積
層膜で形成される。アルミニウム合金膜は例えば銅(C
u)及び珪素(Si)が添加されたアルミニウム膜で形成
される。チタン−タングステン合金膜は、MOSFET
のソース領域及びドレインの夫々の珪素とアルミニウム
合金膜のアルミニウムとの相互拡散を低減し、アロイス
パイクを防止するバリアメタル層として使用される。
【0024】前記ブロック内配線10C上には層間絶縁
膜12が形成される。層間絶縁膜12上には機能ブロッ
ク24間を結ぶ結線配線15Bが形成される。層間絶縁
膜12は例えばCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成さ
れる。結線配線15Bは例えばアルミニウム合金膜で形
成される。
【0025】前記結線配線15B上には最終保護膜16
が形成される。この最終保護膜16は例えばCVD法で
堆積した窒化珪素膜で形成される。つまり、本実施例の
FPGA方式を採用する論理LSIは2層配線構造で構
成される。
【0026】前記一方の機能ブロック24と他方の機能
ブロック24との間の結線経路には、アンチヒューズ素
子Fが配置される。アンチヒューズ素子Fは、下部電極
10A上の層間絶縁膜12に下部電極10Aの上面を露
出させる接続孔13を形成し、この接続孔13から露出
する下部電極10Aの上面上にアンチヒューズ層14、
上部電極15Aの夫々を順次積み重ねた構造で構成され
る。
【0027】前記下部電極10Aは、例えば第1層目の
金属配線層に形成され、一方の結線配線(10B及び1
5B)を介して一方の機能ブロック24に電気的に接続
される。上部電極15Aは、例えば第2層目の金属配線
層に形成され、他方の結線配線(10B及び15B)を介
して他方の機能ブロック24に電気的に接続される。例
えば上部電極15Aは、図2に示すように、結線配線1
5B、ブロック内配線10Cの夫々を介してnチャネル
MOSFETQnの一方のn+型半導体領域7に接続され
る。結線配線15Bは、層間絶縁膜12に形成された接
続孔12Aを通してブロック内配線10Aに接続され
る。
【0028】前記アンチヒューズ層14は、例えばCV
D法で堆積した非晶質珪素膜(a−Si膜)で形成さ
れ、外部からの書き込み電圧(Vpf)によって絶縁破壊
される。つまり、アンチヒューズ素子Fは、下部電極1
0Aと上部電極15Aとで挾み込んだアンチヒューズ層
14を外部からの書き込み電圧(Vpf)によって電気的
に破壊し、一方の機能ブロック24と他方の機能ブロッ
ク24とを電気的に接続する。
【0029】前記アンチヒューズ素子Fにおいて、図2
及び図3(図2の要部拡大断面図)に示すように、接続孔
13から露出する下部電極10Aの上面には段差11が
設けられている。この段差11の寸法L1は、接続孔1
3の深さ寸法L2に比べて小さく構成される。段差11
の上段面と側面とが交わる縁部(突出した角)には、アン
チヒューズ素子の下部電極10A又は上部電極15Aに
書き込み電圧(Vpf)を印加した時の電界が集中する。つ
まり、アンチヒューズ素子Fは、段差11の上段面と側
面とが交わる縁部(突出した角)上でのアンチヒューズ層
14の膜厚、膜質によって書き込み電圧(Vpf)が決定さ
れる。
【0030】前記アンチヒューズ層14において、段差
11の上段面と側面とが交わる縁部(突出した角)上での
アンチヒューズ層14のステップカバレッジ(被着性)
は、接続孔13の側壁面と下部電極10Aの上面とが交
わる隅部(窪んだ角)でのアンチヒューズ層14のステ
ップカバレッジに比べて高いので、縁部でのアンチヒュ
ーズ層14の膜厚、膜質は、隅部でのアンチヒューズ層
14に比べて安定している。つまり、段差11の上段面
と側面とが交わる縁部(突出した角)上でのアンチヒュー
ズ層14の膜厚、膜質によって書き込み電圧(Vpf)が決
定されるアンチヒューズ素子Fは、接続孔13の側壁面
と下部電極10Aの上面とが交わる隅部でのアンチヒュ
ーズ層14の膜厚、膜質によって書き込み電圧(Vpf)が
決定される従来のアンチヒューズ素子に比べて、書き込
み電圧(Vpf)の安定化を図ることができる。
【0031】前記下部電極10Aの上段面と側面とが交
わる縁部は、図4(上部電極、アンチヒューズ層を除去
した状態の要部平面図)に示すように、例えば直線状に
形成され、下部電極10A又は上部電極15Aに書き込
み電圧(Vpf)を印加した時の電界は直線状に沿って集中
する。つまり、アンチヒューズ素子Fの書き込み電圧
は、直線状の縁部でのアンチヒューズ層14の膜厚、膜
質で決定される。
【0032】なお、図5(上部電極、アンチヒューズ層
を除去した状態の要部平面図)に示すように、段差11
は、一方の側面11Aと他方の側面11Bとが交わる角
部Cを備えた構成にしてもよい。角部Cは、一方の側面
11Aが他方の側面11Bに対して鈍角をなす角度θで
構成される。この場合、下部電極10A又は上部電極1
5Aに書き込み電圧(Vpf)を印加した時の電界は角部C
に集中し、書き込み電圧(Vpf)は角部Cでのアンチヒュ
ーズ層14の膜厚、膜質によって決定されるので、直線
状に構成される縁部の場合に比べて、アンチヒューズ素
子Fの書き込み電圧(Vpf)の安定化を更に図ることがで
きる。
【0033】また、角部Cは、図6(上部電極、アンチ
ヒューズ層を除去した状態の要部平面図)に示すよう
に、一方の側面11Aが他方の側面11Bに対して直角
をなす角度θで構成してもよい。この場合、角部Cが鈍
角をなす角度θで構成される場合に比べて、アンチヒュ
ーズ素子Fの書き込み電圧(Vpf)の安定化を更に図るこ
とができる。
【0034】また、角部Cは、図7(上部電極、アンチ
ヒューズ層を除去した状態の要部平面図)に示すよう
に、一方の側面11Aが他方の側面11Bに対して例え
ば鋭角をなす角度θで構成してもよい。この場合、角部
Cが直角をなす角度θで構成される場合に比べて、アン
チヒューズ素子Fの書き込み電圧(Vpf)の安定化を更に
図ることができる。
【0035】次に、前記FPGA方式を採用する論理L
SIの製造方法について、図8乃至図11(製造方法を
説明するための要部断面図)を用いて説明する。
【0036】まず、単結晶珪素からなるp-型半導体基板
1を用意する。
【0037】次に、前記p-型半導体基板1の活性領域の
主面にp型ウエル領域2、n型ウエル領域3の夫々を選
択的に形成し、その後、p-型半導体基板1の非活性領域
の主面上に周知の選択酸化法でフィールド絶縁膜4を形
成する。
【0038】次に、前記p型ウエル領域2の主面にnチ
ャネルMOSFETQn、前記n型ウエル領域3の主面
にpチャネルMOSFETQpの夫々を形成する。
【0039】次に、前記p-型半導体基板1の主面上の全
面に層間絶縁膜9を形成する。この層間絶縁膜9は例え
ばCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成される。
【0040】次に、前記層間絶縁膜9に接続孔9Aを形
成する。この後、前記接続孔9A上を含む層間絶縁膜9
上の全面に第1層目の金属配線材を形成する。第1層目
の金属配線材は、例えばチタン(Ti)−タングステ(W)
合金膜上に、銅(Cu)及び珪素(Si)が添加されたアル
ミニウム合金膜を積層した積層膜で形成される。
【0041】次に、前記第1層目の金属配線材にパター
ンニングを施し、図8に示すように、下部電極10A、
結線配線(10B)、ブロック内配線10Cの夫々を形成
する。
【0042】次に、前記下部電極10Aの上面の一部を
選択的に除去し、図9に示すように、下部電極10Aの
上面に段差11を形成する。この段差11は例えばSF
6,Bcl3,Cl2の混合ガスを用いたドライエッチング
技術で形成される。
【0043】次に、下部電極10A上、結線配線(10
B)上及びブロック内配線10C上を含む層間絶縁膜9
上の全面に層間絶縁膜12を形成する。この層間絶縁膜
12は例えばCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成され
る。
【0044】次に、前記層間絶縁膜12に、前記下部電
極10Aの上面の段差11を露出させる接続孔13を形
成する。
【0045】次に、前記接続孔13から露出する下部電
極10Aの上面の段差11上を含む層間絶縁膜12上の
全面にアンチヒューズ層14を形成する。アンチヒュー
ズ層14は例えば100〜150[nm]程度の膜厚に
設定された非晶質珪素膜(a−Si膜)で形成される。
この非晶質珪素膜は例えばプラズマCVD法で堆積され
る。この工程において、段差11の上段面と側面とが交
わる縁部(突出した角)上でのアンチヒューズ層14の
ステップカバレッジ(被着性)は、接続孔13の側壁面
と下部電極10Aの上面とが交わる隅部(窪んだ角)での
アンチヒューズ層14のステップカバレッジに比べて高
いので、縁部でのアンチヒューズ層14の膜厚、膜質
は、隅部でのアンチヒューズ層14に比べて安定してい
る。
【0046】次に、前記アンチヒューズ層14にパター
ンニングを施し、図10に示すように、上部電極が形成
される領域以外のアンチヒューズ層14を除去する。
【0047】次に、前記層間絶縁膜12に、前記ブロッ
ク内配線10Cの上面の一部を露出させる接続孔12A
を形成する。この時、アンチヒューズ層14上は例えば
フォトレジスト膜からなるマスクによって覆われてい
る。
【0048】次に、図11に示すように、前記アンチヒ
ューズ層14上及び接続孔12Aから露出するブロック
内配線10C上を含む層間絶縁膜12上の全面に第2層
目の金属配線材15を形成する。この第2層目の金属配
線材15は例えばアルミニウム合金膜で形成される。
【0049】次に、前記第2層目の金属配線材15にパ
ターンニングを施し、上部電極15A、結線配線15B
の夫々を形成する。この後、上部電極15A上及び結線
配線15B上を含む層間絶縁膜12上の全面に例えば窒
化珪素膜からなる最終保護膜を形成する工程により、図
2に示す論理LSIがほぼ完成する。
【0050】なお、前記アンチヒューズ層14は、抵抗
値を低減する不純物が導入されていない多結晶珪素膜で
形成してもよい。また、前記アンチヒューズ層14は、
プラズマCVD法で堆積した窒化珪素膜で形成してもよ
い。また、前記アンチヒューズ層14は、プラズマCV
D法で堆積した酸化珪素膜で形成してもよい。
【0051】このように、本実施例によれば以下の作用
効果が得られる。
【0052】下部電極10A上の層間絶縁膜12に前記
下部電極10Aの上面を露出させる接続孔13が形成さ
れ、この接続孔13から露出する下部電極10Aの上面
上にアンチヒューズ層14、上部電極15Aの夫々を順
次積み重ねたアンチヒューズ素子Fを有する論理LSI
(半導体集積回路装置)において、前記接続孔13から露
出する下部電極10Aの上面に段差11を設ける。この
構成により、アンチヒューズ素子Fの下部電極10A又
は上部電極15Aに書き込み電圧(Vpf)を印加した時の
電界は、下部電極10Aの上面に設けられた段差11の
上段面と側面とが交わる縁部(突出した角)に集中し、こ
の縁部でのアンチヒューズ層14の膜厚、膜質は、接続
孔13の側壁面と下部電極10Aの上面とが交わる隅部
(窪んだ角)でのアンチヒューズ層14に比べて安定して
いるので、アンチヒューズ素子Fの書き込み電圧の安定
化を図ることができる。
【0053】また、アンチヒューズ素子Fの書き込み電
圧の安定化を図ることができるので、FPGA方式を採
用する論理LSIの論理回路組み替え時(プログラム作
成時)の電気的信頼性を高めることができる。
【0054】また、前記段差11に、一方の側面11A
と他方の側面11Bとが交わる角部Cを備え、この角部
Cを一方の側面11Aが他方の側面11Bに対して鈍角
をなす角度θで構成することにより、直線状に構成され
る縁部(突出した角)の場合に比べてアンチヒューズ素子
Fの書き込み電圧(Vpf)の安定化を更に図ることができ
る。
【0055】また、前記角部Cを一方の側面11Aが他
方の側面11Bに対して直角をなす角度θで構成するこ
とにより、角部Cが鈍角をなす角度θで構成される場合
に比べて、アンチヒューズ素子Fの書き込み電圧(Vpf)
の安定化を更に図ることができる。
【0056】また、角部Cを一方の側面11Aが他方の
側面11Bに対して例えば鋭角をなす角度θで構成する
ことにより、角部Cが直角をなす角度θで構成される場
合に比べて、アンチヒューズ素子Fの書き込み電圧(Vp
f)の安定化を更に図ることができる。
【0057】また、下部電極10A上の層間絶縁膜12
に前記下部電極10Aの上面を露出させる接続孔13を
形成し、この接続孔13から露出する下部電極10Aの
上面上にアンチヒューズ層14、上部電極15Aの夫々
を順次積み重ねたアンチヒューズ素子Fを有する論理L
SI(半導体集積回路装置)の製造方法において、下部電
極10Aの上面に段差11を形成する工程と、前記下部
電極10Aの上面上に層間絶縁膜12を形成し、この層
間絶縁膜12に前記下部電極10Aの上面の段差11を
露出させる接続孔13を形成する工程と、前記接続孔1
3から露出する下部電極10Aの上面の段差11上にア
ンチヒューズ層14、上部電極15Aの夫々を形成する
工程とを備える。これにより、アンチヒューズ素子の書
き込み電圧(Vpf)を決定するアンチヒューズ層の膜厚、
膜質を高めることができるので、書き込み電圧(Vpf)が
安定したアンチヒューズ素子を製造することができる。
【0058】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0059】例えば、本発明は、3層配線構造、4層配
線構造又はそれ以上の配線層数を有する多層配線構造で
構成されるFPGA方式を採用する論理LSIに適用す
ることができる。
【0060】また、FPGA方式を採用する論理回路部
を備えたワンチップマイクロコンピュータに適用するこ
とができる。
【0061】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0062】半導体集積回路装置に塔載されるアンチヒ
ュース素子の書き込み電圧(Vpf)の安定化を図ることが
できる。
【0063】また、書き込み電圧(Vpf)が安定したアン
チヒュース素子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるFPGA方式を採用す
る論理LSI(半導体集積回路装置)のチップレイアウ
ト図である。
【図2】前記論理LSIの要部断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】前記論理LSIに塔載されるアンチヒューズ素
子の上部電極及びアンチヒューズ層を除去した状態の要
部平面図である。
【図5】本発明の他の実施例である論理LSIに塔載さ
れるアンチヒューズ素子のアンチヒューズ層を除去した
状態の要部平面図である。
【図6】本発明の他の実施例である論理LSIに塔載さ
れるアンチヒューズ素子のアンチヒューズ層を除去した
状態の要部平面図である。
【図7】本発明の他の実施例である論理LSIに塔載さ
れるアンチヒューズ素子のアンチヒューズ層を除去した
状態の要部平面図である。
【図8】前記論理LSIの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図9】前記論理LSIの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図10】前記論理LSIの製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図11】前記論理LSIの製造方法を説明するための
要部断面図である。
【符号の説明】
1…p-型半導体基板、2…p型ウエル領域、3…n型ウ
エル領域、4…フィールド絶縁膜、5…ゲート絶縁膜、
6…ゲート電極、7…n+型半導体領域、8…p+型半導体
領域、9…層間絶縁膜、9A…接続孔、10A…下部電
極、10B…結線配線、10C…ブロック内配線、11
…段差、11A…一方の側面、11B…他方の側面、1
2…層間絶縁膜、13…接続孔、14…アンチヒューズ
層、15A…上部電極、15B…結線配線、16…最終
保護膜、21…半導体チップ、22…外部端子(ボンデ
ィングパッド)、23…入出力バッファ回路、24…機
能ブロック、25…ブロック列、26…配線形成領域
(配線チャネル領域)、Qn…nチャネルMOSFET、
Qp…pチャネルMOSFET、F…アンチヒューズ素
子、C…角部。
フロントページの続き (72)発明者 沢瀬 照美 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 大高 彰 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極上の層間絶縁膜に前記下部電極
    の上面を露出させる接続孔が形成され、この接続孔から
    露出する下部電極の上面上にアンチヒューズ層、上部電
    極の夫々を順次積み重ねたアンチヒューズ素子を有する
    半導体集積回路装置において、前記接続孔から露出する
    下部電極の上面に段差を設けたことを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記段差は、第1側面と第2側面とが交
    わる角部を備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記角部の第1側面は、第2側面に対し
    て鈍角をなす角度で構成されることを特徴とする請求項
    2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記角部の第1側面は、第2側面に対し
    て鋭角をなす角度で構成されることを特徴とする請求項
    2に記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記アンチヒューズ層は、非晶質珪素
    膜、多結晶珪素膜、窒化珪素膜又は酸化珪素膜で形成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路
    装置。
  6. 【請求項6】 下部電極上の層間絶縁膜に前記下部電極
    の上面を露出させる接続孔を形成し、この接続孔から露
    出する下部電極の上面上にアンチヒューズ層、上部電極
    の夫々を順次積み重ねたアンチヒューズ素子を有する半
    導体集積回路装置の製造方法において、下記の工程
    (イ)乃至(ニ)を備えたことを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。 (イ)下部電極の上面に段差を形成する工程、(ロ)前
    記下部電極の上面上に層間絶縁膜を形成し、この層間絶
    縁膜に前記下部電極の上面の段差を露出させる接続孔を
    形成する工程、(ハ)前記接続孔から露出する下部電極
    の上面の段差上にアンチヒューズ層、上部電極の夫々を
    形成する工程。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100312863B1 (ko) * 1998-01-15 2002-02-19 로버트 에이치. 씨. 챠오. 안티퓨즈 구조 및 그 제조 방법
WO2005041303A1 (ja) * 2003-10-23 2005-05-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 抵抗変化素子、その製造方法、その素子を含むメモリ、およびそのメモリの駆動方法

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