JPH0942370A - 液封入式防振装置 - Google Patents

液封入式防振装置

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JPH0942370A
JPH0942370A JP18913195A JP18913195A JPH0942370A JP H0942370 A JPH0942370 A JP H0942370A JP 18913195 A JP18913195 A JP 18913195A JP 18913195 A JP18913195 A JP 18913195A JP H0942370 A JPH0942370 A JP H0942370A
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Yukio Takashima
幸夫 高島
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として自動車のエンジン等のパワーユニッ
トその他の振動発生体を防振的に支承するのに使用され
る液封入式防振装置において、防振基体の大変位による
封入液の液圧変化に耐え、シール性能の劣化の起りにく
いものを提供する。 【解決手段】 本体金具1と上側取付金具2とをゴム弾
性体からなる防振基体3を介して結合し、内部にダイヤ
フラム6を配して液封入室7を形成し、この液封入室7
をオリフィス83を介して連通した2つの液室に仕切る
仕切部材8を配してなる液封入式防振装置において、本
体金具1の内周に補強部材61を有する筒状ゴム部材6
2を嵌着し、筒状ゴム部材62の上端部を本体金具1の
上端部において仕切部材8とともにかしめ締結し、筒状
ゴム部材62の下端部にダイヤフラム6を配した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車の
エンジン等のパワーユニットその他の振動発生体を防振
的に支承するのに使用される液封入式防振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジン等の振動発生体を、その
振動を車体へ伝達させないように支承するマウント等の
液体封入式の防振装置には、例えば、図4に示す液封入
式防振マウント(100) がある。
【0003】この液封入式防振マウント(100) は、振動
発生体側と支持側にそれぞれ締結される上側取付金具(1
01) と本体金具(102) とを、ゴム弾性体よりなる厚肉の
防振基体(103) を介して結合してなり、この防振基体(1
03) と、その下部に加硫接着により取着された筒状の上
部金具(104) 及び該上部金具(104) の開口下端に結合さ
れたハット状の下部金具(105) よりなる本体金具(102)
との間に内部空間が形成されている。この内部空間は、
周縁部にフランジ(106) が延設され外周にオリフィス形
成用の凹溝(107) が設けられた剛性材よりなる仕切部材
(108) によって、軸方向の2つの液室(109) (110) に区
切られており、それら両室(109) (110)は、防振基体(10
3) に連なって上部金具(104) 内周面に薄膜状に加硫接
着されたシールゴム(111) と上記凹溝(107) との間に形
成されたオリフィスを介して連通されている。また、下
部金具(105) の内面には、周縁に補強用のリング状金具
(112) が埋設された薄肉ゴムのダイヤフラム(113) が、
当該下部金具(105) の開口部に位置するように取着けら
れて、その上方に液体の封入された上記2つの液室(10
9) (110) が形成されている。
【0004】上部金具(104) と下部金具(105) との結合
部は、図5に示すように、それぞれの外周端部が径方向
に延設され、この延設された両周縁部の間に仕切部材(1
08)のフランジ(106) とダイヤフラム(113) の周縁とが
挾まれ、さらに、これら結合部の両周縁部を相対する方
向に折り曲げて包み込む状態にかしめ締結している。こ
こで、仕切部材(108) のフランジ(106) の上下両面に
は、それぞれ上部金具(104) 内面及びリング状金具(11
2) 上面に加硫接着されたシールゴム(111) (114)が、下
部金具(105) の開口部内面には、リング状金具(112) に
加硫接着されたシールゴム(114) がそれぞれ当接し、か
つ、それらシールゴム(111) (114) が前記かしめ締結に
よって所定の寸法まで変形して、液室(109) (110) 内の
液体のシール性能を発揮させている。
【0005】この防振マウント(100) では、オリフィス
による両液室(109) (110) の液流動効果や防振基体(10
3) の防振効果によって、低速時に発生する振幅の大き
い低周波振動に対する振動減衰機能と、高速時に発生す
る高周波振動に対する振動絶縁機能とを果すように構成
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た防振マウント(100) においては、ダイヤフラム(11
3)、特にその本体金具(102) への取付け端部が、液室(1
09) (110) 内の液体をシールするシール部分の近傍に位
置しているため、上側取付金具(101) 及び本体金具(10
2) の相対的な大変位による、封入液の液圧急上昇又は
急降下、あるいはその繰り返しによって、前記シール性
能が劣化し、封入液内に空気が混入することがある。
【0007】特に、上述したような、仕切部材(108) と
リング状部材(112) とをシールゴム(111) (114) を介し
てかしめ締結したものでは、前記大変位によりシール部
分がより劣化しやすい。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、大変
位による封入液の液圧変化に耐え、シール性能の劣化の
起りにくい液封入式防振装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の液封
入式防振装置は、筒状胴部を有する本体金具と上側取付
金具とをゴム弾性体からなる防振基体を介して結合し、
防振基体と対向するダイヤフラムを本体金具に取着して
これらが室壁の一部をなす液封入室を形成し、この液封
入室を2つの液室に仕切る剛性材よりなる仕切部材を配
し、前記2つの液室をオリフィスにより連通した液封入
式防振装置において、前記本体金具の内周に、剛性材よ
りなる補強部材を有する筒状ゴム部材が嵌着され、前記
筒状ゴム部材の一端部が、前記本体金具の一端部におい
て前記仕切部材とともにかしめ締結され、前記筒状ゴム
部材の他端部に前記ダイヤフラムが配されたものであ
る。
【0010】請求項2の液封入式防振装置は、請求項1
において、前記仕切部材が前記筒状ゴム部材の内周に嵌
着されたものである。
【0011】請求項3の液封入式防振装置は、請求項1
において、前記したかしめ締結が、前記筒状ゴム部材の
前記補強部材と前記仕切部材とをかしめた、弾性体を含
まない剛性構造であり、前記液封入室をシールするシー
ル部を、各剛性材間に配したシールゴムにより構成し、
前記のかしめ締結によるかしめ部に近接させたものであ
る。
【0012】請求項4の液封入式防振装置は、請求項1
において、前記本体金具内に、前記ダイヤフラム、前記
仕切部材及び前記2つの液室の全てを収納したものであ
る。
【0013】請求項5の液封入式防振装置は、請求項1
において、前記上側取付金具をその全周にわたって外方
に延成するとともに、この延成した延成部に当接可能な
当接部を前記本体金具と一体に動作するように設けて、
振動に伴う防振基体の大変位時に、前記延成部が前記当
接部に当接して前記防振基体の一定以上の変位を防止す
るものである。
【0014】
【作用】請求項1の液封入式防振装置では、例えば、本
体金具の上端部に、筒状ゴム部材の上端部と仕切部材と
がかしめ締結されて、この本体金具の上端部に、ダイヤ
フラムと仕切部材との固着効果を担うかしめ部と、液封
入室をシールするシール部とが配される。一方、ダイヤ
フラムの本体金具への取付け部は、本体金具内周に嵌着
された筒状ゴム部材の下端部にダイヤフラムが配されて
いるため、前記かしめ部及びシール部とは引離されてい
る。そのため、大変位によって液圧変化が生じてダイヤ
フラムが膨出変形しても、その力が、本体金具に嵌合し
た筒状ゴム部材によって遮断され、シール部まで伝達し
ない。これにより、シール部の動きが規制されて、シー
ル性能が劣化しにくい。
【0015】請求項2の液封入式防振装置では、仕切部
材が筒状ゴム部材の内周に嵌着されているので、仕切部
材が筒状ゴム部材を本体金具内周面に押し当てて、筒状
ゴム部材と本体金具との密着性が優れる。
【0016】請求項3の液封入式防振装置では、かしめ
部が剛性材のみをかしめた剛性構造であり、その近傍
に、各剛性材間にシールゴムを配することによりシール
部を形成しているので、かしめ部における各部材の固着
効果が高く、また、かしめ締結によるシールゴムの押圧
変形によりシール性能も高い。
【0017】請求項4の液封入式防振装置では、本体金
具内に、ダイヤフラム、仕切部材及び2つの液室の全て
を収納しているので、シール部の動きがより規制され
る。
【0018】請求項5の液封入式防振装置では、振動に
伴う防振基体の大変位時に、上側取付金具から延成され
た延成部が本体金具と一体に動作する当接部に当接し
て、防振基体の一定以上の変位を防止するので、大変位
による液圧変化を低減させて、シール性能の経時劣化を
低減させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明に係る液封入式防振装置の
一例の縦断面図を示している。
【0021】図において、(1)は筒状胴部を有する有
底の本体金具で、底部に取付用ボルト(11)が突設され
ている。(2)は圧入あるいは溶接により固着された取
付用ボルト(21)を有する上側取付金具であり、両金具
のいずれか一方、主として上側取付金具(2)が自動車
エンジン等の振動発生体側に締結され、また本体金具
(1)が車体のシャーシー等の支持側に締結されて使用
される。
【0022】本体金具(1)は、底部と当該底部から上
方に延設された筒状胴部とよりなる取付部(12)と、そ
の上端より段部(13)を介して上方に延設されたやや径
大の筒状胴部よりなる本体部(14)とよりなり、両者が
一体に成形されている。段部(13)は、底部よりに位置
しており、即ち、本体部(14)の方が、取付部(12)よ
りも軸方向寸法が長くなっている。そして、本体部(1
4)の上端には、その全周にわたって外方にフランジ(1
5)が延設されている。
【0023】上側取付金具(2)は、図に示すように略
コマ形状をなし、その軸方向中央部にて全周にわたって
外方に突出するストッパー部(22)を有する。取付用ボ
ルト(21)は、上側取付金具(2)の上方からその軸方
向と所定の鋭角をなして挿入されている。
【0024】(3)は、本体金具(1)と上側取付金具
(2)に介在されるゴム弾性体よりなる厚肉の防振基体
であり、図に示すように略傘形状をなしており、その上
部には上側取付金具(2)が埋設され、下端部には本体
金具(1)上端の開口部に配されたリング状の補助金具
(4)が接着固定されている。これら金具(2)(4)
は、防振基体(3)の加硫成形と同時に埋設又は接着固
定されてなる。
【0025】補助金具(4)は、本体金具(1)のフラ
ンジ(15)と同一外径を有する外周部とこの外周部の内
端から下方に屈曲して傾斜した内周部とよりなり、この
屈曲した部分の下面側には、図2に示すように、断面略
半円形状のシールゴム(41)が配されている。
【0026】(5)は、筒状胴部を有する結合金具であ
り、本体金具(1)上端のフランジ(15)にかしめ手段
により結合されて、本体金具(1)とともに防振基体
(3)を収納するケースを構成する。この結合金具
(5)の上端部には、内側に折曲延成されたストッパー
用の内フランジ(51)が設けられており、振動に伴なう
本体金具(1)の上方への大変位時に、上側取付金具
(2)のストッパー部(22)が、この内フランジ(51)
に全周にわたって当接するようになっている。そして、
内フランジ(51)の内側を上側取付金具(2)の上端部
が貫通している。なお、ストッパー部(22)は、防振基
体(3)から連なったゴム(31)に包被されており、こ
のゴム(31)が前記内フランジ(51)との当接時の衝撃
を緩和している。
【0027】(6)は、本体金具(1)の内周面に配さ
れた円形ゴム膜よりなるダイヤフラムであり、本体金具
(1)の段部(13)とほぼ同一平面上にて、防振基体
(3)と対向するように取着されている。このダイヤフ
ラム(6)と本体金具(1)の本体部(14)と防振基体
(3)とに囲まれた空間が、液体が充満された液封入室
(7)として形成されている。そして、ダイヤフラム
(6)下方には、本体金具(1)の取付部(12)との間
に空気室(71)が形成されており、当該ダイヤフラム
(6)が膨出変形可能になっている。
【0028】ダイヤフラム(6)は、内部に筒状の補強
金具(61)を埋設して補強した筒状ゴム部材(62)と一
体に形成され、該筒状ゴム部材(62)が本体部(14)内
周面に嵌着されている。補強金具(61)は、上端が外方
に延設されたフランジ(63)を有し、このフランジ(6
3)が、本体金具(1)のフランジ(15)と同一外径を
有し、該フランジ(15)上に配されている。また、補強
金具(61)の下端は内側に折曲延成されており、この折
曲部の内端にダイヤフラム(6)が連続して形成されて
おり、更に、該折曲部が筒状ゴム部材(62)のゴムを介
して段部(13)に圧接されている。
【0029】補強金具(61) のフランジ(63)は、図2
に示すように、筒状ゴム部材(62)のゴム部分から露出
している。また、補強金具(61)上端の折曲部には、そ
の内面側及び外面側に、筒状ゴム部材(62)の上端部が
膨出してなるシールゴム(64)が形成されている。さら
に、補強金具(61)下端の折曲部の下面側にも、段部
(13)に圧接されるシールゴム(65)が膨出形成されて
いる。
【0030】(8)は、液封入室(7)を軸方向の上下
2つの液室(7a)(7b)に仕切る剛性材よりなる仕切部
材であり、ダイヤフラム(6)と一体の筒状ゴム部材
(62)の内周に嵌着されている。この仕切部材(8)
は、扁平な有底筒状に形成されており、その上端部に
は、外方に折曲延成され本体金具(1)のフランジ(1
5)と同一外径を有するフランジ(81)が形成されてお
り、このフランジ(81)が、補強金具(61)のフランジ
(63)上に配されている。また、仕切部材(8)の外周
面には、オリフィス形成用の凹溝(82)が折曲して形成
されており、その下端部が内方かつ上方に折返されて中
央の板状部に至る。そして、この折返された下端部と凹
溝(82)の上縁部とが筒状ゴム部材(62)の内周面に圧
着されて、前記凹溝(82)の外方に上下の液室(7a)
(7b)を連通するオリフィス(83)が螺旋状に形成され
ている。なお、この仕切部材(8)の下端部は、補強金
具(61)下端の折曲部付近にて筒状ゴム部材(62)と当
接している。
【0031】図2に示すように、本体金具(1)と結合
金具(5)とを結合する際には、本体金具(1)のフラ
ンジ(15)上に、補強金具(61)と仕切部材(8)の各
フランジ(63)(81)、更に補助金具(4)の外周部を
順次重合して、それらの外端を結合金具(5)の下端部
で包み込むようにかしめ締結する。これにより、図3に
示すように、かしめ締結されたかしめ部(16)では、剛
性材のみがかしめつけられて保形性を維持することがで
きる。また、シールゴム(41)(64)が押圧変形されて
かしめ部(16)の内方かつ近傍にシール部(17)が形成
され、これにより各金具間がシールされる。
【0032】(23)は、上側取付金具(2)の上面にネ
ジ締結等の手段により固着されたストッパー部材であっ
て、中央に取付用ボルト(21)が貫通する孔を有する円
板状の金属板(24)の外周端部に、外周部が軸方向下方
に向ってスカート状に延成したゴムカバー(25)が付設
されており、振動に伴なう上側取付金具(2)の下方へ
の大変位時に、金属板(24)の外周端部分が結合金具
(5)の内フランジ(51)の上面に対しゴムカバー(2
5)を介して当接し、当接時の衝撃を緩和するように設
けられている。
【0033】上記構成の液封入式防振装置の使用状態に
おいては、エンジン等の振動に伴う防振基体(3)の変
形及び2つの液室(7a)(7b)の容積変化により、内部
の液体がオリフィス(83)を通じて流動し、低周波振動
は防振基体(3)とオリフィス(83)の流動抵抗及び液
体の粘性により吸収されて減衰し、また高周波振動は防
振基体(5)及び液体自体の共振作用により吸収されて
振動を低減する。
【0034】この時、上側取付金具(2)の振動の変位
量が大きくなったとき、例えば上方への大変位時には、
上側取付金具(2)のストッパー部(22)が結合金具
(5)の内フランジ(51)に当接してそれ以上の変位が
規制される。また、下方への大変位時には、上側取付金
具(2)の上面に設けたストッパー部材(23)が内フラ
ンジ(51)に当接してそれ以上の変位を抑止する。
【0035】本防振装置であれば、ダイヤフラム(6)
と仕切部材(8)とを、取付部(12)と本体部(14)と
が一体成形された本体金具(1)の上端にかしめ締結す
るとともに、その液室(7a)(7b)をシールするシール
部(17)をそのかしめ部(16)に近接させ、かつ、その
本体金具(1)内に、ダイヤフラム(6)、仕切部材
(8)及び2つの液室(7a)(7b)を全て収納している
ので、シール部(17)は、大変位による液圧変化に対し
ても動くことなく、よって、シール性不足になりにく
く、シール性能の経時劣化を最小に止めることができ
る。
【0036】これは、前記液圧変化に際して負荷がかか
りやすいダイヤフラム(6)の本体金具(1)への取付
け部が、かしめ部(16)及びシール部(17)から引離さ
れ、さらに、このかしめ部(16)から前記取付け部まで
は、本体金具(1)の内周面に嵌着された筒状ゴム部材
(62)によってシールされているためである。これによ
り、前記液圧変化によってダイヤフラム(6)が変形
し、その変形による力が前記取付け部にかかっても、そ
の力は、筒状ゴム部材(62)と本体金具(1)との嵌合
によって遮断され、シール部(17)まで伝わらない。
【0037】また、筒状ゴム部材(62)の内周には仕切
部材(8)が嵌着されて、筒状ゴム部材(62)の本体金
具(1)に対する密着性が向上されている。この筒状ゴ
ム部材(62)と本体金具(1)との間のシール性は、筒
状ゴム部材(62)の下端部に配されたシールゴム(65)
の、上記かしめ締結による段部(13)への押圧変形によ
り、さらに向上されている。
【0038】また、かしめ部(16)が剛性材のみにより
かしめつけられており、かつ、その近傍に配されたシー
ル部(17)が、これら剛性材間をシールゴム(41)(6
4)を押圧変形させることにより形成されているので、
かしめ部(16)の固着効果が高く、またシール性能も高
い。
【0039】さらに、ストッパー部(21)が上側取付金
具(3)の全周に設けられているため、防振基体(5)
が少々横方向に変形したり歪んだりしても、内フランジ
(51)に広い範囲で当接できるため、ストッパー抜けや
変形等を確実に防止できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の液封入式防振装置であると、防
振基体の大変位によって液圧変化が生じても、液封入室
をシールするシール部の動きが規制されるので、シール
性能が劣化しにくい。すなわち、大変位による封入液の
液圧変化に耐え、シール性能の経時劣化を最小に止める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液封入式防振装置の縦断面
図である。
【図2】上記実施例においてかしめ部を分解して示した
要部分解断面図である。
【図3】上記実施例におけるかしめ部の要部拡大縦断面
図である。
【図4】従来の液封入式防振装置の一例を示す縦断面図
である。
【図5】従来の液封入式防振装置のかしめ部の要部拡大
縦断面図である。
【符号の説明】
(1)……本体金具 (2)……上側取付金具 (3)……防振基体 (6)……ダイヤフラム (7)……液封入室 (8)……仕切部材 (16)……かしめ部 (17)……シール部 (22)……ストッパー部 (23)……ストッパー部材 (41)(64)……シールゴム (51)……ストッパー用の内フランジ (61)……補強金具 (62)……筒状ゴム部材 (83)……オリフィス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状胴部を有する本体金具と上側取付金
    具とをゴム弾性体からなる防振基体を介して結合し、防
    振基体と対向するダイヤフラムを本体金具に取着してこ
    れらが室壁の一部をなす液封入室を形成し、この液封入
    室を2つの液室に仕切る剛性材よりなる仕切部材を配
    し、前記2つの液室をオリフィスにより連通した液封入
    式防振装置において、 前記本体金具の内周に、剛性材よりなる補強部材を有す
    る筒状ゴム部材が嵌着され、 前記筒状ゴム部材の一端部が、前記本体金具の一端部に
    おいて前記仕切部材とともにかしめ締結され、 前記筒状ゴム部材の他端部に前記ダイヤフラムが配され
    たことを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切部材が前記筒状ゴム部材の内周
    に嵌着されたことを特徴とする請求項1に記載の液封入
    式防振装置。
  3. 【請求項3】 前記したかしめ締結が、前記筒状ゴム部
    材の前記補強部材と前記仕切部材とをかしめた、弾性体
    を含まない剛性構造であり、 前記液封入室をシールするシール部を、各剛性材間に配
    したシールゴムにより構成し、前記のかしめ締結による
    かしめ部に近接させたことを特徴とする請求項1に記載
    の液封入式防振装置。
  4. 【請求項4】 前記本体金具内に、前記ダイヤフラム、
    前記仕切部材及び前記2つの液室の全てを収納したこと
    を特徴とする請求項1に記載の液封入式防振装置。
  5. 【請求項5】 前記上側取付金具をその全周にわたって
    外方に延成するとともに、この延成した延成部に当接可
    能な当接部を前記本体金具と一体に動作するように設け
    て、 振動に伴う防振基体の大変位時に、前記延成部が前記当
    接部に当接して前記防振基体の一定以上の変位を防止す
    ることを特徴とする請求項1に記載の液封入式防振装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100846038B1 (ko) * 2007-01-15 2008-07-11 위아 주식회사 차량용 액체봉입 엔진마운트
JP2008240998A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 液封入式防振装置
CN103089910A (zh) * 2011-11-08 2013-05-08 东洋橡胶工业株式会社 防振单元
JP2016121774A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 東洋ゴム工業株式会社 液体封入式防振装置
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