JPH0937732A - 豆腐の製造方法 - Google Patents

豆腐の製造方法

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JPH0937732A
JPH0937732A JP7197210A JP19721095A JPH0937732A JP H0937732 A JPH0937732 A JP H0937732A JP 7197210 A JP7197210 A JP 7197210A JP 19721095 A JP19721095 A JP 19721095A JP H0937732 A JPH0937732 A JP H0937732A
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JP
Japan
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bittern
tofu
salted
green
soybean
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JP7197210A
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English (en)
Inventor
Kenichi Totsuka
賢一 戸塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 青大豆及び、自然食品である塩田にがりを用
いて、風味があり、味も良好であって、綺麗な緑色の豆
腐を製造する方法を提供する。 【解決手段】 塩田にがりを同量の約70℃の湯に溶解
させ、1ヶ月程度放置する。そして、この塩田にがり液
に加水して濃度を30度ボーメに調整する。更に、上澄
みと灰汁とが分離するまで放置しておき、その上澄みに
がりを凝固剤として使用する。一方、青大豆を浸漬し、
粉砕して、煮沸することにより、豆乳を得る。そして、
この豆乳に、上記上澄みにがりを添加することにより、
緑色の豆腐を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青大豆と塩田にが
りを用いて、緑色の豆腐を製造する豆腐の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、豆腐は、以下のような方法によ
って製造される。まず、大豆を水に浸漬し、粉砕した
後、煮沸して濾過することにより、豆乳を生成する。そ
して、この豆乳に、所望する豆腐の種類に応じた凝固剤
を添加する。この凝固剤により、大豆に含まれているた
んぱく質や油脂を凝固させ、一定形状の豆腐に成形す
る。
【0003】このような豆腐の製造過程において、原料
となる大豆として、熟す前に収穫した青大豆を用いる
と、僅かに緑色を呈する豆腐が製造される。この緑の豆
腐は、従来の白い豆腐と並べると色が目立ち、綺麗であ
るため、商品価値が高い。
【0004】このような緑の豆腐は、凝固剤として透明
な水にがりを用いることにより、容易に製造される。こ
の水にがりは、塩化マグネシウム溶液、又はグルコノデ
ルタラクトン溶液などのように化学的に配合された、液
状で透明なにがりである。すなわち、水にがりは透明で
着色されていないため、青大豆の緑色が消えずに発色し
て、緑の豆腐が生成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た水にがりを用いると、大豆の風味と甘みが失われ、食
味は著しく低下する。一方、凝固剤として天然の塩田に
がりを用いた場合には、にがり中のミネラルが付加さ
れ、大豆本来の風味と甘みが生かされた味の良好な豆腐
を製造することができる。また、自然食品を愛好する消
費者のニーズにも合致する。
【0006】そこで、天然の塩田にがりを用いた緑の豆
腐の製造が試みられたが、塩田にがりは本来鮮赤色であ
るため、美しい緑色を出すことができなかった。
【0007】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、青大豆と、自然食品である塩田にがりを用い
て、風味があり、味も良好であって、綺麗な緑色を呈す
る緑色の豆腐を製造する豆腐の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
大豆を浸漬し、粉砕して、煮沸した後、おからと豆乳と
に分離し、その豆乳に凝固剤を添加して大豆たんぱく質
を凝固させることにより豆腐を製造する豆腐の製造方法
において、前記大豆として青大豆を用いると共に、塩田
にがりを熱湯に溶解させた塩田にがり液を放置し、その
塩田にがり液から前記塩田にがりに含まれていた固形分
および灰汁を取り除いた上澄みにがりを、前記凝固剤と
して用いて、緑色の豆腐を製造することを特徴とするも
のである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記塩田にがり液を放置する期間を
半月から1ヶ月間とすることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の発明において、前記塩田にがり液を放置し
た後に、加水して当該塩田にがり液の濃度を25度〜3
5度ボーメに調整することを特徴とするものである。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明において、前記塩田にがり液の濃度を調整した
後に、その塩田にがり液を6時間〜8時間放置すること
を特徴とするものである。
【0012】更に、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記塩田にがりを溶解させる際、当
該塩田にがりと同量の60℃〜80℃の熱湯を用いるこ
とを特徴とするものである。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。まず、天
然の塩田にがりを同量の熱湯に溶解させ、半月から1か
月間放置しておく。この熱湯の温度は、60℃〜80℃
とし、好ましくは70℃とする。このように放置してお
くことにより、塩田にがり中の食塩が全て溶解する。そ
して、この塩田にがり液に加水して、濃度を重比重25
度〜35度ボーメ(好ましくは30度ボーメ)に調整す
る。更に、6時間〜8時間放置することによって上澄み
と灰汁とを分離させ、その上澄みにがりを凝固剤として
使用する。
【0014】すなわち、本発明は、青大豆から常法に従
って得られた豆乳に、前記上澄みにがりを投入撹拌して
緑の豆腐を製造する方法である。この際、上澄みにがり
の添加量は、前記豆乳1リットルに対して6〜8cc程
度が好適である。また、豆乳の濃度は、ブリックス濃度
30度程度が好ましく、上記上澄みにがりを添加する際
の豆乳の温度は、70℃〜80℃程度が好ましい。
【0015】上述したように、青大豆、及び、凝固剤と
して、熱湯に溶解させた塩田にがりを半月から1か月間
放置して灰汁を取り除いた上澄みにがりを用いることに
より、風味があり、味も良好であって、綺麗な緑の豆腐
を製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、具体的に説明する。本実施の形態では、豆腐1丁4
50gとし、これを50丁製造するものとする。
【0017】[凝固剤の製造]まず、凝固剤として使用
する上澄みにがりを製造する方法について、説明する。
最初に、フレーク状の塩田にがり(兵庫県赤穂産)15
kgを、約70℃の湯15リットルに溶解させる。そし
て、この塩田にがり液を、1ヶ月間程度放置しておく。
【0018】このように1ヶ月程度放置する理由は、以
下の通りである。すなわち、上記のように放置すること
により、塩田にがり中の食塩が全て溶解する。この食塩
が残っていると、後述する豆腐の製造工程においてこの
塩田にがりを凝固剤として使用する際、泡や灰汁が出て
しまい、豆腐にむらができることとなる。
【0019】その後、この塩田にがり液を別の容器に移
し、水を加えることにより、濃度が30度ボーメになる
ように調整する。
【0020】更に、この調整された塩田にがり液を、8
時間程度放置する。その結果、容器の底に黒い灰汁が沈
殿し、塩田にがり液の上面には、茶褐色系半透明の上澄
みにがりが得られる。この上澄みにがりを、後述する凝
固剤として使用する。このように半透明の上澄みにがり
を使用する理由は、最終的に出来上がった豆腐の緑色に
むらができないようにするためである。
【0021】[豆腐の製造]次に、上記凝固剤を用い
て、緑の豆腐を製造する方法について説明する。まず、
豆腐の原料である乾燥青大豆10kgを良く洗浄し、そ
の青大豆の倍量の水に浸漬する。浸漬する時間は、外気
温度により異なり、夏季は8時間程度、冬季は10時間
程度を目安とする。
【0022】このように浸漬した青大豆を、約50リッ
トルの水とともにバインダー(石臼)で粉砕して液状に
する。そして、この液状になった青大豆の具を、圧力釜
で100℃〜105℃の温度で煮沸する。その後、この
煮沸された青大豆を分離機に入れ、おからと青い豆乳と
に分離する。そして、上記青い豆乳を漉し布で漉して、
75℃程度まで冷ます。
【0023】なお、このとき豆乳に泡が発生するため、
上記圧力釜で煮沸する際に消泡剤を混入しておく。この
消泡剤としては、一般にグリセリン脂肪酸エステル、も
しくはシリコーン樹脂など(例えば、あおい化学株式会
社製の「アクトップ」)を使用する。なお、製造する豆
腐の量が50丁ではなく20〜30丁程度である場合
は、この消泡剤を混入せずに、豆乳に発生するあわを直
接網などですくい取る。
【0024】次に、上記青い豆乳に、上述した上澄みに
がり350ccを、10回程度に分けて添加する。この
際、豆乳を十分に撹拌しておく。そして、豆乳が凝固し
始めたら上澄みにがりの添加を中断し、ふたをして5分
間程度放置する。ふたを開けて投入がまだ固まっていな
い場合は、少しずつ上澄みにがりを加えて、櫂などで静
かに回して固める。
【0025】上澄みにがりをすべて添加し終わったら、
1分間程経過してから上記櫂を抜き取る。そして、ふた
をして10分間程度放置する。その後、常法に従って、
型取り、プレス、および水晒しを行う。この結果、緑色
の豆腐が得られる。
【0026】なお、上述した本実施の形態では、塩田に
がりを溶解させる場合の熱湯の温度を約70℃とした
が、これは、60℃〜80℃の範囲であればよい。ま
た、塩田にがり液を1ヶ月程度放置するようにしたが、
塩田にがりに含まれる食塩が完全に溶解するのであれ
ば、半月〜1ヶ月程度でもよい。また、この塩田にがり
液の濃度を30度ボーメに調整するようにしたが、これ
に限らず、25度〜35度ボーメの間であればよい。更
に、この調整した塩田にがり液を8時間程度放置するよ
うにしたが、6時間〜8時間であればよく、好ましくは
8時間であるものとする。
【0027】また、上記実施の形態では、木綿豆腐を製
造する場合を示したが、以下のような方法により、絹ご
し豆腐を製造することも可能である。すなわち、豆乳の
濃度を濃く調整し、熱いうちに、孔のない絹ごし用の型
箱中で上記上澄みにがりと混ぜるようにする。例えば、
15リットルの豆乳に上澄みにがりを60cc添加し、
豆腐の肌を滑らかにするためにグルコンを20g程溶か
すことにより、絹ごし豆腐が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法によれ
ば、青大豆及び、自然食品である塩田にがりを用いて、
風味があり、味も良好であって、綺麗な緑色の豆腐を製
造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大豆を浸漬し、粉砕して、煮沸した後、
    おからと豆乳とに分離し、その豆乳に凝固剤を添加して
    大豆たんぱく質を凝固させることにより豆腐を製造する
    豆腐の製造方法において、 前記大豆として青大豆を用いると共に、塩田にがりを熱
    湯に溶解させた塩田にがり液を放置し、その塩田にがり
    液から前記塩田にがりに含まれていた固形分および灰汁
    を取り除いた上澄みにがりを、前記凝固剤として用い
    て、緑色の豆腐を製造することを特徴とする豆腐の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記塩田にがり液を放置する期間を半月
    から1ヶ月間とすることを特徴とする請求項1記載の豆
    腐の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記塩田にがり液を放置した後に、加水
    して当該塩田にがり液の濃度を25度〜35度ボーメに
    調整することを特徴とする請求項1または2記載の豆腐
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記塩田にがり液の濃度を調整した後
    に、その塩田にがり液を6時間〜8時間放置することを
    特徴とする請求項3記載の豆腐の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記塩田にがりを溶解させる際、当該塩
    田にがりと同量の60℃〜80℃の熱湯を用いることを
    特徴とする請求項1記載の豆腐の製造方法。
JP7197210A 1995-08-02 1995-08-02 豆腐の製造方法 Pending JPH0937732A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290927A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Aoi Umi:Kk にがりの製造方法、その製造方法において得られた塩類、及びその塩類を使用した低ナトリウム塩
CN111919901A (zh) * 2019-05-13 2020-11-13 安徽省寿县春申府食品有限公司 一种豆腐乳的制作工艺

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