JPH0935966A - 電磁機器 - Google Patents

電磁機器

Info

Publication number
JPH0935966A
JPH0935966A JP7187329A JP18732995A JPH0935966A JP H0935966 A JPH0935966 A JP H0935966A JP 7187329 A JP7187329 A JP 7187329A JP 18732995 A JP18732995 A JP 18732995A JP H0935966 A JPH0935966 A JP H0935966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
end plate
main body
engaging
terminal fittings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7187329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3674088B2 (ja
Inventor
Mamoru Katsumata
衛 勝又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEC CORP filed Critical TEC CORP
Priority to JP18732995A priority Critical patent/JP3674088B2/ja
Publication of JPH0935966A publication Critical patent/JPH0935966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3674088B2 publication Critical patent/JP3674088B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、トランス本体の位置決めが確実、か
つ、容易になるとともに、信頼性の高い端子金具間の接
続構造を有する電磁機器を提供する。 【解決手段】ボビン36に巻回されたコイルと鉄心とか
らなるトランス本体32と、このトランス本体32の端
部より外方に突出して設けられた第1の端子金具49
と、前記トランス本体32の端部側に配置され、第1の
端子金具49と電気的に接続される第2の端子金具50
が装着される端板55とからなる電磁機器において、ボ
ビン36と相対する端板55のいがれか一方に外方に突
出する係合凸部44を、他方にこの係合凸部44に係合
される係合凹部45をそれぞれ設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、例えば蛍光灯器具
などが備える放電灯安定器として使用される電磁機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】図10ないし図11を参照して、第1の
従来技術について説明する。
【0003】5は電磁機器1を構成するトランス本体
で、このトランス本体5は、コイル7を巻回する図示し
ないコイル巻回部の両端にそれぞれフランジ部9を形成
したボビン10と、このボビン10に挿入される略I字
状鉄板を積層した中央脚鉄心(図示せず)と、ボビン1
0の両側にそれぞれ配置される略コ字状鉄板を積層した
側脚鉄心11,11と、図示しない中央脚鉄心と両側脚
鉄心11,11の両端を、筐形をした締付金具12でそ
れぞれ締付固定したものからなる。
【0004】さらに、ボビン10の両フランジ部9,9
の上部には、それぞれ端子台13,13が外側に向けて
延設され、これら端子台13,13には、複数の第1の
端子金具14が挿着されている。
【0005】20はトランス本体5の一方端側に取付け
られる第1の端板で、この第1の端板20は、端板主体
21と、この端板主体21の下端から内方に突出した平
板状載置部23と、端板主体21の上端および両側端か
ら内方に突出形成された凸状嵌合壁22とから形成され
ている。さらに、第1の端板20の内方上部には、第1
の端子金具14とそれぞれ接続される第2の端子金具3
0が挿着されている。
【0006】25はトランス本体5の他方端側に取付け
られる第2の端板で、この第2の端板25は、第1の端
板20と略同一の形状で、端板主体27とこの端板主体
27の下端から内方に突出した平板状載置部28と、端
板主体27の上端および両側端から内方に突出形成され
た凸状嵌合壁29とから形成されている。
【0007】さらに、端板主体27の中央には、略長方
形をした樹脂充填用開口26が穿設されている。また、
第2の端板25の内方上部には、第1の端子金具14と
接続される第2の端子金具30がそれぞれ挿着されてい
る。
【0008】トランス本体5は、図10に示すように、
底板16とこの底板16に図示しない固定部材で固定さ
れたカバ−18とから形成された両端開口にそれぞれ装
着される第1の端板20と第2の端板25とからなるケ
−ス15内に内蔵されている。 電磁機器1の組立て方
法を説明する。
【0009】最初に、図11に示すように、トランス本
体5の一方端側の第1の端子金具14と第1の端板20
の第2の端子金具28、および、トランス本体5の他方
端側の第1の端子金具14と第2の端板25の第2の端
子金具28とをそれぞれ合致させ、端子金具同士をそれ
ぞれ半田付けなどで電気的に接続する。
【0010】つぎに、図10に示すように、電気的に接
続された第1の端板20,第2の端板25およびトラン
ス本体5を底板16の内面に載せる。
【0011】それから、カバ−18をトランス本体5を
覆うように取付けるとともに、カバ−18の内方両端を
第1の端板20の嵌合壁22および第2の端板25の嵌
合壁29に係合させたのち、カバ−18と底板16とを
図示しないリベットなどの固定部材で加締め固定する。
なお、電源およびランプとの接続は、端板外側の端子金
具との間で行う。
【0012】トランス本体5が収納された筒状ケ−ス1
5内にポリエステル樹脂などを充填する方法を説明す
る。
【0013】樹脂充填用開口26を上側にして、筒状ケ
−ス15を垂直に立設し、開口26からポリエステル樹
脂などを充填する。
【0014】図12ないし図13を参照して、第2の従
来技術である複数のトランス本体で磁気回路を構成する
電磁機器について説明する。なお、第1の従来技術と重
複する部分の説明は省略する。
【0015】図13に示すように、対向するトランス本
体5同士の第1の端子金具14,14を合致させ、端子
金具14,14同士を半田付けなどで電気的に接続す
る。それから、第1の従来技術と同様な手順で、トラン
ス本体5の両端側にそれぞれ第1の端板20と第2の端
板25をそれぞれ電気接続する。
【0016】次ぎに、図12に示すように、底板16b
に載置し、カバ−18bを図示しないリベットで加締め
固定して電磁機器2とする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにケ−ス内
部のトランス本体の位置決めは、第1の従来技術の場合
は、トランス本体の両端にそれぞれ設けられた第1の端
子金具と端板の第2の端子金具との接続のみで行われて
いる。このため、接続位置が不安定となるという問題が
あった。
【0018】さらに、第2の従来技術の場合は、トラン
ス本体の両端にそれぞれ設けられた第1の端子金具と端
板の第2の端子金具との接続、および、相対するトラン
ス本体の第1の端子金具とで接続が行われている。この
ため、さらに、接続位置が不安定となるという問題があ
った。
【0019】つぎに、筒状ケ−ス内にポリエステル樹脂
などを充填する場合、筒状ケ−スを垂直に立設し、ケ−
ス上面の開口より樹脂を充填する。このため、トランス
本体の自重および充填する際に生ずる樹脂の流れ力は、
端子金具間を接続する半田付け部分のみで支えられてい
るだけである。
【0020】そこで、半田量が少ない場合には、端子金
具間の接続が外れたり、また、トランス本体の自重など
により、接続部に内部応力が生ずる。そのため、使用時
に発生する振動などにより、半田部分が劣化するなど、
端子金具間の接続の信頼性に問題があった。
【0021】さらに、第2の従来技術のように、複数の
トランス本体で磁気回路を構成する場合、より以上のト
ランス本体の自重などが端子金具間の接続に加わるた
め、端子金具間の接続の信頼性が損なわれるという問題
があった。
【0022】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、トランス本体の位置決めが確実、かつ、容易になる
とともに、信頼性の高い端子金具間の接続構造を有する
電磁機器を提供することを課題とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明に係る請求項1の電磁機器は、ボビンに巻回
されたコイルと鉄心とからなるトランス本体と、このト
ランス本体の端部より外方に突出して設けられた第1の
端子金具と、前記トランス本体の端部に対向して配置さ
れ、前記第1の端子金具と電気的に接続される第2の端
子金具が装着される端板とからなる電磁機器において、
前記トランス本体の端部と相対する前記端板のうち、い
がれか一方に外方に突出する係合凸部を、他方にこの係
合凸部が係合する係合凹部をそれぞれ設けたことを特徴
とする。
【0024】本発明に係る請求項2の電磁機器は、複数
の相対するトランス本体からなり、これらトランス本体
の端部よりそれぞれ外方に突出して設けられた第1の端
子金具同士を電気的に接続するものにおいて、前記複数
のトランス本体のうち、少なくとも、1つのトランス本
体の端部の反端板側に外方に突出する係合部を設け、こ
の係合部が係合する係合部をこれらトランス本体が載置
される載置部に形成したことを特徴とする。
【0025】上記請求項1の構成において、いずれか一
方のトランス本体または端板の一部に係合凸部、およ
び、他方に係合凸部に係合される係合凹部をそれぞれ形
成したので、トランス本体と端板との位置決めは、係合
凸部と係合凹部との係合によりなされる。
【0026】そのため、半田付けなどで端子金具間を電
気的に接続したのちでも、係合凸部および係合凹部とで
トランス本体と端板とは位置決めされているので、端子
金具間の接続部に内部応力は生じない。
【0027】上記複数のトランス本体で構成される請求
項2の構成において、上側に位置するトランス本体のボ
ビンの一部に係合部を設け、この係合部に相対する載置
部である底板に係合部を形成し、これら係合部同士とを
それぞれ係合させて、上側に位置するトランス本体を底
板に位置決めする。
【0028】そのため、上側に位置するトランス本体の
自重、および、充填する際に生ずる流れ力は、これら係
合部同士に係合によって受止められるので、端子金具間
の接続部へ内部応力は生じない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図4および図9
を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0030】32は電磁機器31を構成する第1のトラ
ンス本体で、この第1のトランス本体32は、図4に示
すように、このコイル33が巻回されるコイル巻回部3
4と、このコイル巻回部34の両端にそれぞれ形成され
た略長方形状のフランジ部35,35とからなる第1の
ボビン36と、この第1のボビン36の軸心方向中央に
形成された略長方形挿入孔37に挿入される略I字状鉄
板を積層した中央脚鉄心(図示せず)と、図1に示すよ
うに、この中央脚鉄心の軸心に沿って第1のボビン36
の両側に、それぞれ略コ字状鉄板を積層して配置される
側脚鉄心40,40と、中央脚鉄心と両側脚鉄心40,
40の両端を筐形をした締付金具41でそれぞれ締付固
定されたものからなる。
【0031】さらに、第1のボビン36の両端に形成さ
れたフランジ部35,35の下端中央には、外方に突出
した略三角形状の第1の係合凸部44がそれぞれ形成さ
れている。また、フランジ部35の上部には、コイルの
引出線を通す溝状切欠38が複数形成され、端子台48
が外側に向けて延設されている。これら端子台48,4
8には、第1の端子金具49がそれぞれ複数挿着されて
いる。
【0032】55は第1のトランス本体32の長手方向
一方端に取付けられる略長方形状をした第1の端板で、
この第1の端板55は、端板主体56と端板主体56の
下方端から内方に略水平方向に突出形成された板状載置
部57と、この板状載置部57の中央に形成された、第
1の係合凸部44と係合する略三角形状の第1の係合凹
部45と、端板主体56の上部および両側部から内方に
突出形成された嵌合壁58から構成されている。
【0033】さらに、端板主体56の上部内方から突出
して複数の第2の端子金具50が挿着されるとともに、
端板主体56の上部外方から突出してリ−ド線挿入孔6
8が形成された挿入孔台部67が設けられている。な
お、挿入孔68から図示しないリ−ド線を挿入させたと
き、第2の端子金具50にリ−ド線が接触固定される。
【0034】60は第1のトランス本体32の他方端に
取付けられる略長方形状の第2の端板で、第1の端板5
5と略同一の形状をなし、端板主体56には、ポリエス
テル樹脂などを充填する樹脂充填用開口61が穿設さ
れ、端板主体56の下端には、第1の係合凸部44と係
合する第1の係合凹部45が形成されている載置部57
が形成され、さらに、端板主体56の上端および両側端
には、嵌合壁58が形成されている。また、端板主体5
6の内方には、第2の端子金具50が複数挿着されると
ともに、端板主体56の外方には、リ−ド線挿入孔68
が形成された挿入孔台部67が設けられている。
【0035】また、第1のトランス本体32は、図2お
よび図9に示すように、断面略コ字状の底板70と、こ
の底板70に固定部材であるリベット73でかしめて固
定されたカバ−71とから形成された両端開口に装着さ
れる第1の端板55と第2の端板60とからなる筒状ケ
−ス74内に内蔵されている。
【0036】電磁機器31の組立て方法を説明する。
【0037】第1のトランス本体32の両端にそれぞれ
挿着された第1の端子金具49と、第1の端板55およ
び第2の端板60にそれぞれ挿着された第2の端子金具
50同士の位置決めは、図3に示すように、第1のボビ
ン36の両端底板70側にそれぞれ突出形成した第1の
係合凸部44に向けて、第1の端板55の底板70側に
設けた第1の係合凹部45と、第2の端板60の底板7
0側に設けた第1の係合凹部45とをそれぞれスライド
させ、第1の係合凸部44と第1の係合凹部45とをそ
れぞれ係合させる。そうすると、第1のボビン36の両
端上部側にそれぞれ外方に突出形成された第1の端子金
具49と、第1の端板55の上部側に設けた第2の端子
金具50および第2の端板60の上方側に設けた第2の
端子金具50とがそれぞれ合致する。
【0038】このとき、第1の係合凹部45と第1の係
合凸部44を、図3に示すように、テ−パ−状にしてお
けば、よりスム−ズに挿入係合する。
【0039】それから、第1の端子金具49と第2の端
子金具50間の電気的接続を半田付けなどで行う。その
のち、図2に示すように、底板70の上面に載置し、カ
バ−71で覆い、複数のリベット73でカバ−71を底
板70にかしめて固定する。
【0040】なお、第1のトランス本体32の両端にそ
れぞれ装着された第1の端子金具49と、第1の端板5
5および第2の端板60にそれぞれ設けられた第2の端
子金具50同士の位置決めは、予め、底板70の上面
に、第1のトランス本体32と第1の端板55および第
2の端板60をそれぞれ載置し、図3に示すように、第
1のトランス本体32の第1のボビン36の両端底板側
にそれぞれ外方に突出形成した第1の係合凸部44に向
けて、第1の端板55の底板側に設けた第1の係合凹部
45および第2の端板60の底板側に設けた第1の係合
凹部45をそれぞれスライドさせて、第1の係合凸部4
4と第1の係合凹部45とをそれぞれ係合させてもよ
い。このように、予め、底板70の上面に、第1のトラ
ンス本体32と第1の端板55および第2の端板60を
それぞれ載置したのち、端子金具同士を接続し、半田付
けすると、より一層位置決めが確実となる。
【0041】さらに、温度上昇の低下および騒音の低減
などを目的として、筒状ケ−ス74内に、第2の端板6
0の開口61よりポリエステム樹脂などを充填する。充
填作業は、筒状ケ−ス74を垂直に立て、開口61から
ポリエステム樹脂などを充填して行う。
【0042】図5ないし図8を参照して、複数のトラン
ス本体で構成される他の実施の形態に係る電磁機器につ
いて説明する。なお、トランス本体の端子金具と端板の
端子金具との接続に係る構造は上記で説明したものと同
一である。
【0043】82は電磁機器81を構成する第2のトラ
ンス本体で、この第2のトランス本体82は、コイル8
3が巻回されるコイル巻回部84と、このコイル巻回部
84の両端にそれぞれ形成された略長方形状のフランジ
部85,85とからなる第2のボビン86と、この第2
のボビン86の軸心方向中央に略長方形をした挿入孔3
7が形成され、この挿入孔37に挿入される略I字状鉄
板を積層した中央脚鉄心(図示せず)と、この中央脚鉄
心の軸心に沿って第2のボビン86の両側に、それぞれ
略コ字状鉄板を積層して配置されている側脚鉄心40,
40と、中央脚鉄心と両側脚鉄心40,40の両端を筐
形をした締付金具41でそれぞれ締付固定されたものか
らなる。
【0044】さらに、第2のボビン86の一方側フラン
ジ部85の底板側には、外方にそれぞれ相反方向に拡開
する傾斜面88を有する台形凸部89,89が形成さ
れ、これら台形凸部89,89の間に第2の係合凹部8
7が形成される。
【0045】第2のボビン86の他方側フランジ部85
の底板側の中央には、外方に突出した略台形状の第1の
係合凸部44が形成されている。また、それぞれのフラ
ンジ部85の上部には、コイルの引出線を通す溝状切欠
38が複数形成されているとともに端子台48,48が
外側に向けてそれぞれ延設されている。これら端子台4
8,48には、第1の端子金具49が複数挿着されてい
る。
【0046】また、図6に示されるように、電気的に接
続された第2のトランス本体82は、断面略コ字状の底
板91と、この底板91に図示しないリベットなどでか
しめて固定されたカバ−93とから形成された両端開口
に装着される第1の端板55と第2の端板60とからな
る筒状ケ−ス94内に内蔵されている。
【0047】図6に示されるように、筒状ケ−ス94内
に内蔵され、第2の端板60の第2のトランス本体82
に設けられた第2の係合凹部87の両傾斜面88と当接
係合する底板91の内面側に、第2の係合凸部92をそ
れぞれ突出形成する。
【0048】電磁機器81の組立て手順につき説明す
る。
【0049】最初に、底板91の内面側に、第2の係合
凹部87同士が対向するように、一対の第2のトランス
本体82を第2の係合凸部92を挟んで離間させて載置
する。 それから、第2の端板60側の第2のトランス
本体82を第2の係合凸部92側にそれぞれスライドさ
せて、第2の係合凸部92の傾斜面88と第2の係合凸
部92とを係合させる。そののち、他方の第2のトラン
ス本体82を一方側の第2のトランス本体82側に移動
さて、図6に示すように、台形凸部89の先端に形成さ
れた突当部90同士を当接させと、第2のトランス本体
82の第1の端子金具49同士が合致する。
【0050】さらに、第1の端板55および第2の端板
60をそれぞれ底板91の内面側に載置し、それぞれ第
2のトランス本体82側にスライドさせると、第1の端
板55の第1の係合凹部45および第2の端板60の第
1の係合凹部45とが第2のトランス本体82の第1の
係合凸部44にそれぞれ係合するとともに、第1の端板
55および第2の端板60のそれぞれの第2の端子金具
50と第2のトランス本体の第1の端子金具49同士が
合致する。それから、端子金具同士を半田付けなどで電
気的に接続したのち、カバ−93を第2のトランス本体
82などを覆うように取付け、図示しない複数のリベッ
トなどでカバ−93を底板91に締付固定する。
【0051】筒状ケ−ス94内にポリエステルなどの樹
脂を充填させる場合には、第2の端板60側を上側に
し、筒状ケ−ス94を垂直に立て、第2の端板60の開
口61から樹脂を充填する。
【0052】上記実施の形態の作用を説明する。
【0053】第1のトランス本体32の両端にそれぞれ
装着された第1の端子金具49と、第1の端板55に装
着された第2の端子金具50および第2の端板60に装
着された第2の端子金具50との接続位置は、第1のト
ランス本体32の両端底板70側にそれぞれ形成された
第1の係合凸部44,44に向けて、第2の端板60の
底板70側にそれぞれ形成された第1の係合凹部45を
スライドさせると、第1の係合凸部44と第1の係合凹
部45とが係合するとともに、第1のトランス本体32
の両端にそれぞれ設けた第1の端子金具49と端板5
5,60の第2の端子金具50とが合致する。このよう
に、第1のトランス本体32の第1の係合凸部44と端
板55,60の第1の係合凹部45とが係合し、端子金
具49,50同士の位置が決まるので、端子金具同士の
位置決めが容易、確実になる。
【0054】また、端子金具49、50間を半田つけな
どで電気的に接続したのちでも、第1の係合凹部45お
よび第1の係合凸部44で、各々の部品が位置決めされ
ているので、端子金具49、50間の接続部に内部応力
は生じない。
【0055】同様に、筒状ケ−ス74を垂直に立て、ポ
リエステル樹脂などをケ−ス74内に充填する際にも、
第1の係合凹部45および第1の係合凸部44で、各々
の部品が位置決め、支持されているので、トランス本体
の自重および樹脂を充填する際に生ずる樹脂の流れ力
が、直接端子金具間に加わらず、信頼性の高い端子金具
の接続構造を得る。
【0056】複数のトランス本体で構成する電磁機器
で、少なくとも、充填時、上側に位置するトランス本体
82に第2の係合凹部87を設け、相対する底板91に
第2の係合凹部87に係合する第2の係合凸部92を突
出形成し、底板91の第2の係合凸部92にトランス本
体の第2の係合凹部87が係合して受止める構造にして
おけば、トランス本体同士の端子金具49,49間の位
置決めが容易、確実になるとともに、トランス本体同士
の端子金具間を半田つけなどで電気的に接続したのちで
も、端子金具間に内部応力が生じない。
【0057】同様に、筒状ケ−ス74を垂直に立て、ポ
リエステル樹脂などをケ−ス74内充填する際にも、上
側に位置するトランス本体は、底板91の第2の係合凸
部92で受け止め支持されているので、トランス本体の
自重および樹脂を充填する際に生ずる樹脂の流れ力は、
直接端子金具間に加わらず、信頼性の高い端子金具の接
続構造を得る。
【0058】
【発明の効果】以上詳記したように請求項1記載の本発
明によれば、トランス本体と相対する端板のいがれか一
方に係合凸部を、他方にこの係合凸部に係合される係合
凹部をそれぞれ設けたので、端子金具同士の位置決めが
容易、確実になる。さらに、端子金具間を半田つけなど
で電気的に接続したのちでも、係合凹部および係合凸部
で、各々の部品が位置決めされているので、端子金具間
の接続部に内部応力は生じない。
【0059】請求項2記載の本発明によれば、相対する
トランス本体のいずれか一方側のボビンに外方に突出す
る係合部を設け、この係合部に係合する係合部を相対す
るトランス本体が載置される載置部である底板に形成し
たので、トランス本体同士の端子金具間の位置決めが容
易、確実になるとともに、トランス本体同士の端子金具
間を半田つけなどで電気的に接続したのちでも、端子金
具間に内部応力が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電磁機器のトラン
ス本体と端板との組立て状態を示す斜視図。
【図2】同実施の形態における電磁機器を示す断面図。
【図3】同実施の形態における第1のボビンと第1の端
板とを示す斜視図。
【図4】同実施の形態における第1のボビンを示す斜視
図。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る電磁機器のトラ
ンス本体同士およびトランス本体と端板との組立て状態
を示す斜視図。
【図6】他の実施の形態における電磁機器を示す断面
図。
【図7】他の実施の形態における第2のボビンを示す斜
視図。
【図8】他の実施の形態における第2のボビンの底板と
の係合状態を示す斜視図。
【図9】一般的な電磁機器の全体構造を示す斜視図。
【図10】第1の従来技術の電磁機器を示す断面図。
【図11】第1の従来技術に係るトランス本体と端板と
の組立て状態を示す斜視図。
【図12】第2の従来技術の電磁機器を示す断面図。
【図13】第2の従来技術に係るトランス本体と端板と
の組立て状態を示す斜視図。
【符号の説明】
32…トランス本体, 36…ボビン, 44…係合凸部44, 45…係合凹部, 49…端子金具, 50…端子金具, 55…端板, 60…端板, 82…トランス本体, 86…ボビン, 87…係合部, 91…載置部(底板)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンに巻回されたコイルと鉄心とからな
    るトランス本体と、 このトランス本体の端部より外方に突出して設けられた
    第1の端子金具と、 前記トランス本体の端部に対向して配置され、前記第1
    の端子金具と電気的に接続される第2の端子金具が装着
    される端板とからなる電磁機器において、 前記トランス本体の端部と相対する前記端板のうち、い
    がれか一方に外方に突出する係合凸部を、他方にこの係
    合凸部が係合する係合凹部をそれぞれ設けたことを特徴
    とする電磁機器。
  2. 【請求項2】複数の相対するトランス本体からなり、こ
    れらトランス本体の端部よりそれぞれ外方に突出して設
    けられた第1の端子金具同士を電気的に接続するものに
    おいて、 前記複数のトランス本体のうち、少なくとも、1つのト
    ランス本体の端部の反端板側に外方に突出する係合部を
    設け、 この係合部が係合する係合部をこれらトランス本体が載
    置される載置部に形成したことを特徴とする請求項1記
    載の電磁機器。
JP18732995A 1995-07-24 1995-07-24 電磁機器 Expired - Fee Related JP3674088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18732995A JP3674088B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 電磁機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18732995A JP3674088B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 電磁機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0935966A true JPH0935966A (ja) 1997-02-07
JP3674088B2 JP3674088B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=16204102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18732995A Expired - Fee Related JP3674088B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 電磁機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3674088B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305850A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Shishido Seidenki Kk 棒状トランス
CN102592787A (zh) * 2011-01-07 2012-07-18 伍尔特电子明康有限公司 变压器芯

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305850A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Shishido Seidenki Kk 棒状トランス
CN102592787A (zh) * 2011-01-07 2012-07-18 伍尔特电子明康有限公司 变压器芯

Also Published As

Publication number Publication date
JP3674088B2 (ja) 2005-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07245217A (ja) インダクタンス素子及び該素子用コイル
JPH077123U (ja) 大電流チョークコイル
KR100271728B1 (ko) 코일선재와 리드선의 접속구조
JP2533069Y2 (ja) 電子部品の止め具
JP2623438B2 (ja) コイル線材とリード線の接続構造
JPH1174132A (ja) 電磁装置
JPH0935966A (ja) 電磁機器
JP2002329619A (ja) 面実装型インダクタンス素子
JPS59103316A (ja) 電気巻線部品
JPH104021A (ja) インダクタ
JP2020013856A (ja) 端子ユニット及びそれを備えたコイル部品並びにコイル部品の製造方法
JPH0525206Y2 (ja)
JP2002260933A (ja) モジュール型回路装置及びモジュール型回路装置用コイル
JPH0246006Y2 (ja)
US6262650B1 (en) Coil former
JPH0128657Y2 (ja)
JPH0644089Y2 (ja) 面実装用コモンモードチョークコイル
KR200338233Y1 (ko) 초박형 인덕터
JPH088115A (ja) インダクタ
JP2938743B2 (ja) 磁石発電機の固定子
JPH0214187Y2 (ja)
JP2601406Y2 (ja) コイル
JPH10223107A (ja) 電磁継電器及びその製造方法
JP2607610Y2 (ja) トランス
JPH02897Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050418

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees