JP2020013856A - 端子ユニット及びそれを備えたコイル部品並びにコイル部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、接続作業性及び汎用性の高い端子ユニットを提供する。【解決手段】端子ユニットは、コイル部品に立設され、上下方向に貫通しかつ左右方向に並ぶ複数の挿通孔32aと支持部とを有する端子台と、各々が、他の接続電線が接続される第1接続部と、第1接続部の左右端部の一方から屈曲されるように形成されかつ先端部に引き出し線が接続される第2接続部61h、62hと、第2接続部61h、62hが端子台の挿通孔32aに挿通された使用状態で、第1接続部が支持部に支持される複数の端子61、62とを備える。そして、複数の端子61、62の第1接続部は、それぞれの上下の高さ位置が互いに揃い、第2接続部61h、62hのそれぞれの上下の高さ位置が互いに異なっている。【選択図】図4

Description

本発明は、端子ユニット及びそれを備えたコイル部品並びにコイル部品の製造方法に関する。
特許文献1には、端子台を有するリアクトルが開示されている。特許文献1では、入力側端子台と出力側端子台とが、それぞれ入力側導体線及び出力側導体線の巻芯方向の引き出し位置に応じて、巻芯方向に対して段違いに配置されている。
特開2016−143818号公報
しかしながら、特許文献1のリアクトルは、以下の課題がある。
第1の観点として、特許文献1では、被接続部品が接続される2つの端子接続部(入力側端子台と出力側端子台、本願の第1接続部に相当)の雌ねじ孔間で段差があるため、雌ねじ孔に螺子を螺合する際の螺子締め等の作業性が悪くなる恐れがある。
加えて、コイルの引き出し線が上記端子接続部の雌ねじ孔と同一平面上において固定部(本願の第2接続部に相当)に半田付けされるため、雌ねじ孔等に半田が流入して硬化する恐れがあり、螺子締め等の作業性が悪くなる恐れがある。
第2の観点として、電気機器の要求性能によりリアクトルのコイル仕様が変更され、それに応じてコイルの各引き出し線の上下方向における相対的な位置関係は、様々な態様が想定されるため、汎用性の高い端子ユニットを有するコイル部品が求められる。
例えば、コイルの巻き数を比較的少なく設計する場合、各々の引き出し線の上下方向間隔は小さくなる。しかしながら、特許文献1の端子台は、それぞれの端子接続部の高さ位置が固定されているので、コイルの引き出し線の曲げが大きくなり、リアクトルの小型化を実現できない場合がある。すなわち、汎用性において満足するものではなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、小型化を図りつつ、接続作業性及び汎用性の高い端子ユニットを提供することを目的とする。
本発明の一態様では、コイル部品のコイルから引き出された複数の引き出し線をそれぞれ他の接続電線と接続するための端子ユニットであって、前記コイル部品に立設され、前記コイル部品のコイルの巻芯方向に沿う上下方向に貫通しかつ左右方向に並ぶ複数の挿通孔と支持部とを有する端子台と、各々が、前記他の接続電線が接続される第1接続部と、前記第1接続部の左右端部の一方から屈曲されるように形成されかつ先端部に前記引き出し線が接続される第2接続部とを有し、前記第2接続部が前記端子台の挿通孔に挿通された使用状態で、前記第1接続部が前記支持部に支持される複数の端子とを備え、前記複数の端子の前記第1接続部は、それぞれの上下の高さ位置が互いに揃い、前記第2接続部のそれぞれの上下の高さ位置が互いに異なっている。
本態様によると、端子の第2接続部のそれぞれの上下の高さ位置が互いに異なっているため、引き出し線の上下方向の曲げを小さくすることができ、コイル部品の小型化を図ることができる。さらに、第2接続部が、第1接続部の左右端部の一方から屈曲されるように形成されているため、よりコイル部品の小型化を図ることができる。
また、第1接続部は、それぞれの上下の高さ位置が互いに揃っているため、例えば、第1接続部に他の接続電線をねじ止め固定するような場合に、共通条件化での締め付け作業等が可能となり、接続作業性を損なうことがない。
また、第1接続部と第2接続部との上下方向の位置が離れているため、例えば、第2接続部に引き出し線を半田付けする場合にも、半田が第1接続部の接続に影響を与える恐れが少なく、接続作業性を損なうことがない。
本発明によると、コイル部品のコイルの引出し線の上下方向の引き出し位置を変えた場合においても、引き出し線の上下方向への折り曲げが少なくてすむ。さらに、第1接続部の上下の高さ位置が互いに揃っているため、共通条件化での締め付け作業等が可能となり、接続作業性を損なうことがない。
リアクトルを斜め上側から見た斜視図 リアクトルの正面図 リアクトルの平面図 リアクトルの左側面図 リアクトルの右側面図 取付台及び端子台の組み立て前の状態を示す斜め上側から見た斜視図 リアクトルを斜め下側から見た斜視図 第1接続部の支持部の構成を説明するための図 リアクトルの他の例を示す正面図 リアクトルの他の例を示す正面図 リアクトルの他の例を示す正面図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
本実施形態に係るコイル部品は、例えば、インバータ回路(図示省略)で駆動される電気機器等に使用される。本開示において、コイル部品とは、電圧や電流の値を調整するためのコイルを有する部品の総称であり、変圧器等の変成器、リアクトル、チョークコイル等を含む概念である。以下の実施形態では、リアクトルの例について説明する。
−リアクトルの構成−
図1に示すように、リアクトルAは、積層コア1と積層コア1に装着されたコイル2とを含むリアクトル本体10と、コイル2からの引き出し線21a,21bを固定するための端子ユニット3とを備える。リアクトル本体10及び端子ユニット3は、平板状の取付台4上に固定される。以下の説明では、コイル2の巻芯方向(取付台4の厚さ方向)を上下方向と定義し、取付台4に対してリアクトル本体10が起立している方向を上とする。
積層コア1は、E型積層コア11と、このE型積層コア11と閉磁路を形成するように組み合わされるI型積層コア12とを備えるEI型のコアである。E型積層コア11は、E型の電磁鋼板が積層化され、重ねあわせた状態で板厚方向(積層方向)に溶接されることにより、相互間が接合されている。同様に、I型積層コア12は、I型の電磁鋼板が積層化され、重ねあわせた状態で板厚方向(積層方向)に溶接されることにより、相互間が接合されている。さらに、E型積層コア11とI型積層コア12との左右両側の当接部分が、溶接されることで接合されている。図1では、溶接部分に15,16の符号を付している。
以下の説明では、積層コア1の積層方向を前後方向と定義し、コイル2の引き出し線21(21a,21b)の引き出し方向を前とする。また、I型積層コア12の長手方向を左右方向と定義し、正面視(前側から見て)に基づいて左右を定義する。
コイル2は、銅製又はアルミ製の素線の周りがエナメル等の絶縁体で被覆された平角電線20で構成されている。平角電線20は、幅広面がコイル2の内側を向き、かつ、平面視で略矩形状になるように巻回されている(図2B参照)。コイル2の外側には、平面視で積層コアと重なる位置及び前側における左右方向の中間位置に、周方向に沿ってテープ23が巻かれている。なお、コイル2に使用する電線は、平角電線20に限定されるものではなく、丸断面の電線のように他形状の電線であってもよく、リッツ線のように束ねられた電線であってもよい。
コイル2の引き出し線21は、コイル2の左右それぞれから引き出されている。引き出し線21は、先端部分において被覆が剥がされている。以下の説明では、コイル右側から引き出された引き出し線を右引き出し線21a、コイル左側から引き出された引き出し線を左引き出し線21bと区別して説明する場合がある。
右引き出し線21aは、コイル2の下端寄りの位置において、コイル2の前側に巻かれたテープ23(以下、前テープ23aという)を左から右に向かって通された後に、前テープ23aの右側から前側に向かって折り曲げられ、後述する右端子61に向かって延びている。左引き出し線21bは、コイル2の上端寄りの位置において、前テープ23aを右から左に向かって通された後に、前テープ23aの左側から前側に向かって折り曲げられ、後述する左端子62に向かって延びている。図2Aでは、コイルの引き出し位置に斜線を付している。
このように、左右の引き出し線21が前テープ23aを通した後に、前側に引き出されることにより、コイル2の巻線が、ばらけにくくなるので、引き出し線21周りの引き回しが容易になる。
図3に示すように、端子ユニット3は、端子台30と、導電性の複数の端子60とを備えている。
端子台30は、側面視で略L字状に一体形成された底板31a及び背板31bを含む端子台本体31と、端子台本体31の上端から前側に向かって張り出すように一体形成された端子装着部32とを備える。
端子台本体31の背板31bには、左右方向の中央で下端寄りの位置に、前後方向に貫通するねじ孔31e(図3参照)が形成されている。ねじ孔31eは、正面視で上下方向に長い長円形状である。
また、端子台本体31には、端子台30自体の強度向上、並びに、前後方向及び左右方向への外力に対する強度を高めることを目的として、複数のリブが設けられている。リブは、ねじ孔の上側及び左右両側を正面視で矩形状に囲むように背板から前側に向かって一体的突設された第1リブ31cと、第1リブ31cの上板から上に向かって端子装着部32まで延びる第2リブ31dとを有する。第2リブ31dは、第1リブ31cと同様に、背板31bから前側に向かって一体的に突設されている。
取付台4は、コイル2の前側に起立する取付部41を備える。取付台4は、例えば、亜鉛メッキ製の鋼板であり、取付部41は、左右方向の中央部分における前端寄りの部位を後側に向かってU字状に切り欠き、その内側部分を前側に折り起こすことで形成されている。上記U字状の切欠部に、44の符号を付している。
起立後の取付部41の上下左右方向の中央部分には、端子台本体31のねじ孔31eと対応する位置にねじ孔42(バーリング孔)が貫通形成されている。また、取付台4の前後左右方向の4隅には、それぞれ、リアクトルAを他の機器(図示省略)にねじ止めするためのねじ挿通部49が貫通形成されている。
端子台本体31は、底板31aの底面を取付台4の上面に、背板31bの後面を取付部41の前面にあてがわれた状態で、ねじ孔31e,42を介して取付台4の取付部41にタップねじ48(例えば、タップタイトねじ)でねじ止め固定される。以下、取付台4のうち、端子台本体31との当接面を取付面43と呼ぶものとし、背板31bの後面が当接される取付部41の前面に43a、底板31aの底面が当接される取付台4の上面に43bの符号を付している。
本開示の構成にすることにより、ワニス含浸した後に、取付台4に端子台30を取り付ける作業が容易になる。具体的に、リアクトルAの製造工程では、リアクトル本体10を取付台4に取り付けた後に、その取付状態でリアクトルA全体をワニス含浸し、その後、上下を反対にしてワニスを滴下させた後に乾燥させてから、取付台4に端子台30を取り付ける。
本実施形態では、端子台30の取付面43を、取付部41の前面43a及び取付台4の上面43bの2面にしているので、リアクトルAを上下反対にしたときに、ワニスが滴下しやすく、ワニスが取付面43(取付部41の前面43a及び取付台4の上面43b)に残存しにくいようになっている。また、端子台30を取付部41にタップねじ48で取り付けるようにしているので、仮に、取付部41のねじ孔42の内側にワニスが残存しても、ねじ止めへの影響がない。
端子装着部32は、端子台本体31の上端から前側に向かって張り出すように一体形成された略直方体形状の装着部本体33を有する。装着部本体33には、上下方向に貫通する平面視で矩形状の一対の端子挿通孔32aが、左右方向に並べて形成されている。また、装着部本体33上の後端には、装着部本体33の後面と面一をなすように立設された背板32bが設けられている。この背板32bの後面は、端子台本体31の背板31bの後面とも面一になっている。また、装着部本体33上の両端子挿通孔32a間には、後述する右端子61と左端子62との間に立設された仕切板32cが設けられている。
このように、装着部本体33上に、背板32b及び仕切板32cを設けることにより、後述する第1接続部60aに他の接続電線(図示省略)を接続する場合に、その端子を突き当てて位置決めをすることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
なお、背板32b及び仕切板32cの一方または両方を省いてもよい。また、端子挿通孔32aは、後述する端子60の第2接続部が挿通できるように形成されていればよく、矩形である必要はない。例えば、端子挿通孔32aが、平面視において4隅が丸みを帯びるように形成されていてもよい。
複数の端子60は、それぞれ、略U字状に折り曲げられていて、端子挿通孔32aに挿通された使用状態で、上端に位置する平板状の第1接続部60aが設けられている。第1接続部60aは、前後左右方向の中央に、他の接続電線の端子(図示省略)をねじ止め固定するためのねじ孔60bが形成されている。また、第1接続部60aは、端子挿通孔32aの前後方向の孔径よりも幅広のフランジ部60fを有している。そして、端子60が端子挿通孔32aに挿通された際に、フランジ部60fが端子挿通孔32aの前後の壁に引っかかり、両方の端子の第1接続部60aの高さ位置が揃うようになっている。端子装着部32において、フランジ部60fが引っかかる場所を支持部32dと称する。
支持部32dは、好ましくは、コイルの高さの1/2よりも高い位置で第1接続部60aを支持するように構成され、より好ましくは、図2Cに示すように、コイル2の上端よりも高い位置で、第1接続部60aを支持するように構成されている。
これにより、コイルの引き出し線の上下方向の高さ位置に対応した端子の組み合わせを選択する場合に、その選択肢が広がるという利点がある。すなわち、端子60(外側板60d)の上下方向の長さを最適化することができる。さらに、図2Cに示すような構成にすることにより、引き出し線21の引き出し位置にかかわらず、端子60の長さを最適化することができる。例えば、コイル2の上下方向のどの位置から引き出された場合においても、引き出し線21と後述する第2接続端部60hとを最短距離で接続できるように、端子60の長さの調整することができる。
また、第1接続部60aは、4隅が上側に向かって折り起こされており、端子の強度が高められている。この折り起こし部に60gの符号を付している。
さらに、複数の端子60は、それぞれ、第1接続部60aの左右両側端部から下方に向かって延びる、換言すると、左右両側端部から下方に屈曲されるように形成された、一対の側板を有する。ここで、一対の側板のうちで左右方向の内側に位置する側板を内側板60cといい、同外側に位置する側板を外側板60dというものとする。そして、外側板60dの下端部(先端部)には、それぞれ、コイル2の引き出し線21を接続するための第2接続端部60hが設けられている。第2接続端部60hは、外側板60dの下端部が2又に分かれていて、その外側板60dを外側に折り返して形成されている。このような構成にすることで、第2接続端部60hへの半田付けの状態を目視できるとともに、半田の接続性を高めることができる。ここで、外側板60dは、第2接続部に相当する。
複数の端子60は、第1接続部60a及び内側板60cの形状が共通である一方で、外側板60dの長さが互いに異なる複数種類の端子を含んでいる。
これにより、例えば、外側板60dの長さが互いに異なる端子を選ぶことにより、複数の端子60を端子装着部32に装着した場合における第2接続端部60hの高さ位置が互いに異なるという特徴を有する。すなわち、各端子60の内側板60c及び外側板60dを端子挿通孔32aに上から挿通させ、両端子60の第1接続部60aを支持部32dに高さ位置が揃うように支持させた場合における第2接続端部60hの高さ位置が互いに異なっているという特徴を有する。
以下、リアクトルの製造方法の説明とともに具体的に説明する。
第1工程では、前述のように構成された端子台30を準備する。
第2工程では、第1接続部60a及び内側板60cの形状が共通である一方で、外側板60dの長さが互いに異なる複数種類の端子60を準備する。図3では、3種類の端子60を準備した例を示している。
第3工程では、複数種類の端子60から、コイル2の引き出し線21a,21bの上下方向の高さ位置(引き出し位置ともいう)に対応した端子60の組み合わせを選択する。例えば、図1の例では、前述のとおり、右引き出し線21aがコイル2の下側寄りの位置から引き出されて、左引き出し線21bがコイル2の下側寄りの位置から引き出されている。ここで、「コイル引き出し線の位置に対応した端子」とは、使用状態におけるコイル引き出し線の上下方向の高さ位置と揃う位置に接続部分がくるような長さの端子60を含むとともに、リアクトルの小型化を図るという本願の目的が達成される範囲内で、端子60のコイル引き出し線の上下方向の高さ位置と、端子の上下方向の長さとが互いにずれているものを包含する概念である。
そこで、図3に示すように、右側の端子60(以下、右端子61という)として、外側板60dの長い端子を選択することで、使用状態において、右端子61の第2接続端部60hの上下の高さ位置を、右引き出し線21aの位置にあわせて低く設定することができる。なお、わかりやすくするために、図面等において、右端子61の外側板に61d,第2接続端部に61hを付すものとする。
一方で、左側の端子60(以下、左端子62という)として、外側板60dの短い端子を選択することで、使用状態において、左端子62の第2接続端部60hの上下の高さ位置を、左引き出し線21bの位置にあわせて高く設定することができる。なお、わかりやすくするために、図面等において、左端子62の外側板に62d,第2接続端部に62hを付すものとする。
第4工程では、第3工程で選択された組み合わせを構成する複数の端子60(61,62)を複数の端子挿通孔32aに各々挿入する。
以上のように、本実施形態によると、引き出し線21の引き出し位置に応じて、上下方向の長さが同一又は異なる端子を組み合わせることができ、リアクトルAの小型化を図りつつ、汎用性を高めることができる。例えば、上下方向の長さ(外側板60dの長さ)が短い端子と長い端子の組み合わせのほか、短い端子同士の組み合わせ、及び、長い端子同士の組み合わせ、を任意に選択することができるので、小型化を図りつつ、各種コイルの個別設計に対する汎用性を高めることができる。
例えば、図6Aに示すように、右引き出し線21aがコイル2の上寄りの位置から引き出され、左引き出し線21bがコイル2の下寄りの位置から引き出されていて、右引き出し線21aと左引き出し線21bとの上下方向の間隔が狭い場合にも、複数種類の端子60から、それぞれの引き出し線引き出し線21a,21bの引き出し位置に応じた端子を選択するとよい。図6Bには、上下方向の長さが短い端子60(61,62)同士の組み合わせを例示しており、図6Cには、上下方向の長さが長い端子60(61,62)同士の組み合わせを例示している。
さらに、本実施形態によると、使用状態における右端子61の第2接続端部61hと左端子62との第2接続端部62hのそれぞれの上下の高さ位置が互いに異なっているため、引き出し線の上下方向の曲げを小さくすることができ、リアクトルの小型化を図ることができる。例えば、右引き出し線21a及び左引き出し線21bの引き出し位置(上下方向の高さ位置)が互いに異なる場合であっても、引き出し線21a,21bを上下方向に折り曲げることなく、それぞれと対応する第2接続部61h、62hに接続することができる。
さらに、本開示の端子ユニットは、第2接続部としての端子60の外側板60dが、第1接続部60aの左右方向の一方である外側端部から下方に向かって屈曲されるように形成されているため、よりリアクトルの小型化を図ることができる。例えば、第1接続部60aの前後方向の端部から屈曲形成した場合には、引き出し線21を回り込ませて接続する必要があるが、本開示の技術では、そのようなことがない。
また、本開示の端子ユニットでは、使用状態における複数の端子60の第1接続部60aのそれぞれの上下方向の高さ位置が互いに揃っている、すなわち、左右に並設された二つの螺子孔等の高さが揃っているので、共通の条件化での締め付け作業等が可能となり、接続作業性を損なうことがない。
また、本開示の端子ユニットでは、第1接続部60aの下方に位置する第2接続端部60hにおいて半田付けされるため、半田が第1接続部60aのねじ孔60b等に入り込む恐れが少なく、接続作業性を損なうことがない。
さらに、本開示の端子ユニットでは、端子60において、外側板60dに対向する内側板60cを設け、外側板60dに加えて内側板60cも端子挿通孔32aに挿通させている。これにより、端子60の両側板60c、60dの外表面が、端子挿通孔32aの内壁面と対向し、かつ、その内壁面に沿うように挿通されている。これにより、端子の左右方向のぐらつきを抑制することができ、端子60の強度を確保することができる。具体的に、作業者が作業をする際、または、コイル部品の取り付け作業後に、端子ユニットと他の接続電線との接続部分に外力がかかるようなことがあっても、十分な強度を確保することができる。なお、本実施形態では、第1接続部60aと、外側板60d及び内側板60cの端子挿通孔32aへの挿通部分とが保持部に相当する。
また、図4に示すように、この保持部の下端部分、すなわち、内側板60cの下端部、及び外側板60dの上下方向の中間位置(装着部本体33の下端に対応する位置)には、端子挿通孔32aに挿通された端子60を抜け止めするための抜け止め部60eが設けられている。抜け止め部60eは、端子60が端子挿通孔32aに挿通される前は、左右方向に折り曲げられている。そして、抜け止め部60eは、端子60が端子挿通孔32aに挿通された後に、折り広げられることで、抜け止めができるようになっている。
また、上記実施形態では、端子60の外側板60dは、第1接続部60aの外端部から下方に屈曲されるように形成されているものとしたが、これに限定されない。具体的な図示は省略するが、例えば、端子60の外側板60dが第1接続部60aの外端部から上方に屈曲されるように形成されていてもよい。そして、例えば、装着部本体33を、コイル2の下端よりも下側に設けて、複数の端子60(61,62)を複数の端子挿通孔32aに対して下側から各々挿通させ、装着部本体33の下端側に設けられた支持部32dにより端子60(61,62)を支持するようにしてもよい。これにより、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、コイル部品としてリアクトルを例示して説明したが、コイル部品が変成器の場合には、例えば、入力側コイルの引き出し線に対応する第1の端子ユニットと、出力側コイルの引き出し線に対応する第2の端子ユニットとを備えるものとすることができる。そして、第1の端子ユニット及び第2の端子ユニットのそれぞれに、上記実施形態で説明した端子ユニットを適用することが可能であり、同様の効果を得ることができる。
本発明に係るコイル部品は、引き出し線の引き出し位置に拘わらずコイルの引き出し線の曲げを少なくすることができるので、極めて有用である。
A リアクトル(コイル部品)
2 コイル
3 端子ユニット
4 取付台
10 リアクトル本体(コイル部品本体)
21 引き出し線
30 端子台
31 端子台本体
32 端子装着部
32a 端子挿通孔(挿通孔)
32d 支持部
60 端子
60a 第1接続部
60f フランジ部
60h 第2接続部

Claims (12)

  1. コイル部品のコイルから引き出された複数の引き出し線をそれぞれ他の接続電線と接続するための端子ユニットであって、
    前記コイル部品に立設され、前記コイル部品のコイルの巻芯方向に沿う上下方向に貫通しかつ左右方向に並ぶ複数の挿通孔と支持部とを有する端子台と、
    各々が、前記他の接続電線が接続される第1接続部と、前記第1接続部の左右端部の一方から屈曲されるように形成されかつ先端部に前記引き出し線が接続される第2接続部とを有し、前記第2接続部が前記端子台の挿通孔に挿通された使用状態で、前記第1接続部が前記支持部に支持される複数の端子とを備え、
    前記複数の端子の前記第1接続部は、それぞれの上下の高さ位置が互いに揃い、前記第2接続部のそれぞれの上下の高さ位置が互いに異なっている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  2. 請求項1に記載の端子ユニットにおいて、
    前記第2接続部の基端部から先端部までの長さが互いに異なる複数種類の端子を備え、
    使用状態において、前記複数種類の端子の中から選択された前記複数の端子の前記第2接続部が前記挿通孔に各々挿通されている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  3. 請求項1に記載の端子ユニットにおいて、
    前記第1接続部は、前記挿通孔の孔径より幅広のフランジ部を有する
    ことを特徴とする端子ユニット。
  4. 請求項1に記載の端子ユニットにおいて、
    前記第1接続部は、前記コイル部品におけるコイルの高さの1/2よりも高い位置で前記支持部に支持されている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  5. 請求項4に記載の端子ユニットにおいて、
    前記第1接続部は、前記コイルの上端よりも高い位置で前記支持部に支持されている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  6. 請求項1に記載の端子ユニットにおいて、
    前記コイル部品は、コイルを有するコイル部品本体と、該コイル部品本体が取り付けられる取付面を有する取付台とを備え、
    前記取付台は、前記取付面上に起立する取付部を有し、
    前記端子台は、下部が前記取付部に当接された状態で取り付け固定されている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  7. 請求項6に記載の端子ユニットにおいて、
    前記端子台は、下部が前記取付台に取り付け固定されて該取付台上に起立する端子台本体と、前記端子台本体から前記引き出し線の引き出し方向に張り出している端子装着部とを備え、
    前記端子装着部に、前記挿通孔が形成されている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  8. 請求項1に記載の端子ユニットにおいて、
    前記各端子は、U字状に折り曲げられて、前記挿通孔の対向する内壁に沿うように挿通されている保持部を有し、前記保持部の上端に前記第1接続部が設けられている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  9. コイル部品のコイルから引き出された複数の引き出し線をそれぞれ他の接続電線と接続するための端子ユニットであって、
    前記コイル部品に立設され、前記コイル部品のコイルの巻芯方向に沿う上下方向に貫通しかつ左右方向に並ぶ複数の挿通孔と支持部とを有する端子台と、
    各々が、前記他の接続電線が接続される第1接続部と、前記第1接続部の左右端部の一方から下方に屈曲されるように形成されかつ先端部に前記引き出し線が接続される第2接続部とを有し、前記第2接続部の基端部から先端部までの長さが互いに異なる複数種類の端子とを備え、
    使用状態において、前記複数種類の端子の中から選択された複数の端子の前記第2接続部が前記複数の挿通孔に各々挿通され、かつ、該複数の端子は、前記第1接続部がそれぞれの上下の高さ位置が互いに揃うように前記支持部に支持されている
    ことを特徴とする端子ユニット。
  10. 請求項9に記載の端子ユニットにおいて、
    前記複数の端子は、前記第2接続部の基端部から先端部までの長さが互いに異なる
    ことを特徴とする端子ユニット。
  11. コイルを有するコイル部品本体と、
    前記コイル部品本体が取付面に取り付け固定された取付台と、
    請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の端子ユニットとを有し、
    前記端子ユニットは、前記コイルの引出し線の引き出し方向において、前記取付台に取り付け固定されている
    ことを特徴とするコイル部品。
  12. コイル部品のコイルから引き出された複数の引き出し線をそれぞれ他の接続電線と接続するための端子ユニットを有するコイル部品の製造方法において、
    前記コイル部品のコイルの巻芯方向に沿う上下方向に貫通する複数の挿通孔を有する端子台を準備する工程と、
    上下方向の長さが各々異なる複数種類の端子を準備する工程と、
    前記複数種類の端子から、前記コイルの引き出し線の上下方向の高さ位置に対応した端子の組み合わせを選択する工程と、
    前記選択された組み合わせを構成する複数の端子を前記複数の挿通孔に各々挿入する工程と、
    を含む端子ユニットを有するコイル部品の製造方法。
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