JP2938743B2 - 磁石発電機の固定子 - Google Patents

磁石発電機の固定子

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JP2938743B2
JP2938743B2 JP33950693A JP33950693A JP2938743B2 JP 2938743 B2 JP2938743 B2 JP 2938743B2 JP 33950693 A JP33950693 A JP 33950693A JP 33950693 A JP33950693 A JP 33950693A JP 2938743 B2 JP2938743 B2 JP 2938743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石発電機の固定子、
特に、コイル端末とリード線の接続構造部の改良に関
し、例えば、二輪自動車等に搭載される磁石発電機の固
定子に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オートバイ等の二輪自動車に搭
載される磁石発電機の固定子として、環状の基部に複数
本の突極部が放射状に配列されたステータコアと、各突
極部を被覆する一対のコイルボビンと、コイルボビンを
介して各突極部にそれぞれ巻回されているコイル群とを
備えているものがある。この磁石発電機の固定子におい
ては、発電された電力を車両のバッテリーやヘッドライ
ト等の負荷に送給するために、コイルのコイル端末をリ
ード線に電気的に接続する必要がある。
【0003】従来、磁石発電機の固定子におけるコイル
端末とリード線とを接続する構造として、コイル線材を
保持する結線凹部と、結線凹部に嵌入されてコイル線材
に電気的に接続される結線ターミナルとを備えており、
結線ターミナルを介してリード線がコイル線材に電気的
に接続されているコイル線材とリード線の接続構造、が
ある。そして、結線ターミナルにリード線を電気的に接
続するに際しては、リード線の先端部にポークイン端子
片や圧着バレル端子片、ポスト付き端子片をリード線の
導体に電気的に接続させて結合し、これらの端子片を結
線ターミナルに結合する構造を採用することが提案され
ている。
【0004】なお、この種のコイル線材とリード線の接
続構造を述べてある例としては、特開昭63−9223
9号公報、特開平5−146127号公報、実開昭62
−165764号公報および特開昭61−22744号
公報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に記載され
ている磁石発電機の固定子においては、コイルとリード
線とを接続するための接続構造部が同じ面側に配設され
ているので、接続構造としての面積を多く必要とし、そ
の結果、磁石発電機の固定子を小型化することができな
い。小型化するために、コアにコイルボビンを一体成形
する際にターミナルを軸方向(コアの積層方向)に貫通
するようにインサート成形して、コイルの接続部とリー
ド線の接続部とを反対側にすることも提案されている
が、人手を要し自動化することができないという不都合
がある。
【0006】本発明の目的は、小型化を可能にして自動
化を推進することができる磁石発電機の固定子を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁石発電機
の固定子は、環状の基部から複数本の突極部が放射状に
突設されているステーターコアと、前記基部を被覆した
本体部と前記各突極部を被覆した各突極ボビン部とを有
する上側ボビン部材と下側ボビン部材とによって構成さ
れているコイルボビンと、前記各突極ボビン部にそれぞ
れ巻回されているコイルと、このコイルのコイル端末に
電気的に接続されたリード線とを備えている磁石発電機
の固定子において、前記上側ボビン部材における前記突
極ボビン部の隣合うものの間にはターミナル保持部が一
体成形され、このターミナル保持部の一端部は前記下側
ボビン部材側に突出されており、前記ターミナル保持部
にはコイル端末用結線凹部とリード線用結線凹部とが隣
合わせに形成されており、前記ターミナル保持部の前記
下側ボビン部材での突出面には前記リード線用結線凹部
に貫通したリード線ターミナル挿通孔とリード線ターミ
ナル固定部とが形成されており、前記リード線が電気的
に接続されるリード線ターミナルは前記リード線ターミ
ナル挿通孔に前記突出面側から挿入されて前記リード線
結線凹部に挿通され、前記リード線ターミナル固定部に
て固定され、前記コイル端末は前記コイル端末用結線凹
部に挿入され、前記コイル端末用結線凹部および前記リ
ード線用結線凹部には互いに電気的に接続されたコイル
接続用ターミナルおよびリード線接続用ターミナルが嵌
入されて、前記コイル端末および前記リード線ターミナ
ルに電気的に接続されることを特徴とする。
【0008】
【作用】リード線ターミナルはリード線ターミナル挿通
孔に突出面側から挿入されてリード線結線凹部に挿通さ
れ、リード線ターミナル固定部にて固定される。コイル
端末はコイル端末用結線凹部に挿入される。その後、コ
イル端末用結線凹部およびリード線用結線凹部にコイル
接続用ターミナルおよびリード線接続用ターミナルが嵌
入されると、コイル端末とリード線ターミナルとは互い
に電気的に接続されたコイル接続用ターミナルとリード
線接続用ターミナルを介して電気的に接続された状態に
なる。
【0009】そして、リード線結線凹部とリード線ター
ミナル固定部とはステーターコアの互いに反対側同士で
ある上端面と下端面とに分配された状態になっているた
め、ステーターコアの平面視におけるリード線の電気的
接続に必要な占拠面積は小さくなり、ステーターコアを
小型化することができる。しかも、リード線ターミナル
はリード線ターミナル挿通孔に下側から挿入してリード
線固定部にて予め固定しておくことができるため、リー
ド線接続用ターミナルをリード線ターミナルに電気的に
接続させる作業は、きわめて自動化し易い。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例である磁石発電機の
固定子におけるコイル端末とリード線の接続構造部を示
す要部分解斜視図である。図2はその組立状態を示して
おり、(a)は図3のII−II線に沿う背面断面図、
(b)は図2(a)の側面断面図、(c)は図2(a)
のc部の拡大部分断面図である。図3はその磁石発電機
の固定子を示す平面図である。図4はそのステーターコ
アにコイルボビンを装着した状態を示しており、(a)
は底面図、(b)は(a)のb−b線に沿う拡大部分断
面図である。
【0011】本実施例において、本発明に係る磁石発電
機の固定子1には、コイル端末とリード線の接続構造部
が一体的に組み込まれている。この磁石発電機の固定子
1は環状の基部3に複数の突極部A1〜A8が放射状に
配列されたステーターコア2を備えている。ステーター
コア2は磁性材料を用いられてなる積層板を複数枚積層
されており、複数本のリベットを厚さ方向に挿通されて
締結されることにより一体化されている。ステータコア
2の外面には絶縁性を有する樹脂が用いられて一体成形
されたコイルボビン4が被着されている。コイルボビン
4は環状の基部3を被覆する本体部5と、突極部A1〜
A8を被覆する突極ボビン部B1〜B8とから構成され
ている。突極ボビンB1〜B8にはランプ点灯兼バッテ
リー充電コイルを構成するコイル6が巻装されており、
コイル6のコイル端末7のうち中間タップを構成する2
本のコイル端末71 およびバッテリー側コイル端末72
、コイル端末とリード線の接続構造部によってリード
線8に電気的に接続されている。以下、中間タップを構
成する2本のコイル端末71 とリード線8との接続構造
について説明する。
【0012】本実施例において、コイルボビン4はコア
の積層方向に直角に上下に2分割(横割り)されてお
り、その2つの分割体(以下、上側ボビン部材および下
側ボビン部材という。)4a、4bの合わせ面は基部3
の軸心と直角で、基部3の肉厚の略中央に位置されてい
る。
【0013】本実施例に係るコイル端末とリード線の接
続構造部は、ターミナル保持部10を備えており、この
ターミナル保持部10はコイル端末71 を位置決め状態
に保持するための2個のコイル端末用結線凹部11、1
2と、リード線に接続するためのリード線用結線凹部1
3とを備えている。3個の結線凹部11、12、13は
コイル端末接続部を構成し、コイルボビン4の本体部5
における図示しない回転子と対向する面(以下、上面と
する。)に配された上側ボビン部材4aに、互いに隣り
合わせの横並びに配されて垂直方向にそれぞれ開設され
ている。3個の結線凹部11、12、13は後記するコ
イル接続用ターミナルの圧接端子を圧入し得るように、
平面視が略正方形の直方体穴形状に形成されている。
【0014】そして、2個のコイル端末用結線凹部11
および12における上側の縁にはコイル端末71 が装着
可能なコイル端末装着溝14がそれぞれ垂直に開設され
ており、各コイル端末装着溝14はコイル端末71 を嵌
入した状態で位置決め保持するように構成されている。
また、2個のコイル端末用結線凹部11および12の底
面上には支持部15が装着溝14の溝線に沿うように配
されて、垂直方向上向きに突設されている。他方、リー
ド線用結線凹部13の底部にはリード線ターミナル挿通
孔16が連続して開設されており、このリード線ターミ
ナル挿通孔16はリード線ターミナル30をコイルボビ
ン本体部5の回転子と反対側(以下、下面とする。)か
ら挿通し得るように形成されている。
【0015】さらに、上側ボビン部材4aにおける各結
線凹部11、12、13が形成された部分には、リード
線接続部17が略正方形の柱形状に結線凹部側と反対方
向に一体的に突設されている。このリード線接続部17
の高さは、コイルボビン4のステーターコア2への装着
時に基部3の反対側に突出し得る高さに設定されてい
る。
【0016】前記リード線ターミナル挿通孔16はリー
ド線用結線凹部13の底からリード線接続部17を貫通
されており、挿通孔16の中央高さ位置には後記する切
り起こし部片が上側から係合される係合部16aが段差
形状に形成されている。また、リード線接続部17の下
面にはリード線ターミナルを固定するための固定穴18
が開設されており、この固定穴18は位置決めする位置
決め部と、後記するナット38を収納するナット収納部
と、リード線結線時に後記するボルト39の先端部を収
納するボルト先端収納部とにより構成されている。そし
て、固定穴18には後記するナット38が埋め込まれて
いる。
【0017】他方、ステーターコア2の基部3における
第1突極部A1と第2突極部A2との間の位置には、コ
ア切欠部19aが上下方向に貫通し、かつ、基部3の外
周面で開口するように開設されており、また、下側ボビ
ン部材4bにおける第1突極ボビン部B1と第2突極ボ
ビン部B2との間の位置には、ボビン切欠部19bがコ
ア切欠部19aに対応するように開設されている。両切
欠部19a、19bには上側ボビン部材4aの下面に突
設されたリード線接続部17が、上側ボビン部材4aの
基部3の上側からの被せ着けに伴って挿入されており、
リード線接続部17は上側ボビン4aおよび下側ボビン
4bのステーターコア2への被せ着けに伴ってステータ
ーコア2およびコイルボビン4に相対的に固定された状
態になっている。そして、切欠部19a、19bに挿入
されたリード線接続部17の挿入側端面は下側ボビン部
材4bの端面側で露出した状態になる。そこで、図4
(a)では、上側ボビン部材4aの下側ボビン部材4b
における露出部分は散点模様を付されて表現されてい
る。
【0018】なお、本実施例においては、下側ボビン部
材4bにおける第3突極部B3と第4突極部B4との間
にもボビン切欠部19bが開設されている。そこで、下
側ボビン部材4bにおける第2突極ボビン部B2および
第3突極ボビン部B3の内側に、第1突極ボビン部B1
と第4突極ボビン部B4とを連絡する円弧形状の連結部
4eが形成され、この連結部4eに第2突極ボビン部B
2および第3突極ボビン部B3がそれぞれ連結されるこ
とにより、下側ボビン部材4bの樹脂成形に際して、第
2突極ボビン部B2および第3突極ボビン部B3が他の
ボビン部と共に下側ボビン部材4bに一体化されてい
る。
【0019】前記したステーターコア2への固定状態に
おいて、リード線接続部17の外周面部17aはコイル
ボビン4における第1突極ボビン部B1および第2突極
ボビン部B2の内側鍔部4cおよび4dをそれぞれ構成
するようになっている。すなわち、固定部17の外周面
部17aは八角形柱の一コーナー部を構成するように形
成されている。
【0020】また、ターミナル保持部10は、コイル端
末71 と電気的に接続されるコイル接続用ターミナル2
1と、リード線ターミナル30と電気的に接続されるリ
ード線接続用ターミナル22とを備えている。本実施例
においては、2本のコイル端末71 、71 を接続するた
めに、2個のコイル接続用ターミナル21、21が用意
されており、2個のコイル接続用ターミナル21、21
は1個のリード線接続用ターミナル22と共に、上下端
を揃えられた状態で横に並べられて連結部材23によっ
て一体的に連結されている。本実施例においては、各接
続用ターミナル21および22は同一構造に構成されて
いるため、これらの構成はコイル接続用ターミナル21
により代表的に説明する。
【0021】コイル接続用ターミナル21は圧接端子2
4が使用されて構成されており、圧接端子24は黄銅等
の弾性を有する導電性材料が用いられてプレス加工によ
り略コ字形状に一体成形されている。そして、圧接端子
24の下端部の略中央部にはスリット25が垂直方向上
向きに切設されており、このスリット25はコイル端末
1 を圧入し得るように形成されている。なお、リード
線接続用ターミナル22のスリット25には後記するリ
ード線ターミナルの結合部が圧入されるようになってい
る。また、圧接端子24の側面には抜け止め用の突起2
6が外側に突出されている。
【0022】さらに、ターミナル保持部10は、リード
線8電気的に接続されるリード線ターミナル30を備
えている。リード線ターミナル30は黄銅等の機械強度
の大きい導電性材料が用いられて、プレス加工により略
鉤型形状に一体成形されている。リード線ターミナル3
0の下端部にはリング形状部31が略円形リング形状に
形成されており、リング形状部31の内径はナット38
の雌ねじ孔よりもわずかに大きく設定されている。リン
グ形状部31の外周の一部には矩形の板形状に形成され
た立上がり部32が垂直方向上向きに突設されている。
立上がり部32の中間高さ位置には抜け止め用の切り起
こし部片33が突設されている。また、立上がり部32
の切り起こし部片33の側方には突起34が一対それぞ
れ突設されている。
【0023】立上がり部32の上端部には支柱部35お
よび結合部36が協働してT字形状になるように一体成
形されており、T字形状の縦部片である支柱部35は立
上がり部32の中心線と同軸になるように配置されてい
る。他方、T字形状の横部片である結合部36は断面が
略長方形の棒状に形成されており、長方形の四隅には案
内用のテーパー部37がそれぞれ形成されている。
【0024】次に、前記構成に係る各部品の組み立て作
業並びにその作用について説明する。この説明により、
本実施例に係るコイル端末とリード線の接続構造部およ
び磁石発電機の固定子1の構成の詳細が明らかになる。
【0025】予め、リード線ターミナル30はリード線
用結線凹部13に連続した挿通孔16にリード線接続部
17の下面側から挿入される。この挿入に際して、リー
ド線接続部17の固定穴18にナット38が嵌入され、
このナット38にリード線ターミナル30のリング形状
部31が当接される。リード線ターミナル30が挿通孔
16に挿入されると、切り起こし部片33が係合部16
aに係合するとともに、突起34が挿通孔16の内側壁
面の一部に喰いついた状態になるため、リード線ターミ
ナル30はリード線用結線凹部13に機械的に確実に固
定された状態になる。
【0026】他方、コイルボビン4の各突極ボビン部B
1〜B8にはコイル6がそれぞれ捲線される。この捲線
に際して、第1突極ボビン部B1および第2突極ボビン
部B2にはコイル6が、他のボビン部B3〜B8と同様
に捲線される。すなわち、第1突極ボビン部B1と第2
突極ボビン部B2との間にはターミナル保持部10が配
設されており、このターミナル保持部10によりコイル
6の捲線が他の突極ボビン部B3〜B8と異なる可能性
がある。しかし、本実施例においては、上側ボビン部材
4aに一体的に成形されたリード線接続部17の外周面
部17aによって、第1突極ボビン部B1の内側鍔部4
cおよび第2突極ボビン部B2の内側鍔部4dがそれぞ
れ形成されているため、コイル6の捲線は他の突極ボビ
ン部B3〜B8と等しく実施することができる。
【0027】コイルボビン4の各突極ボビン部B1〜B
8にコイル6がそれぞれ巻装された後、第1突極ボビン
部B1および第2突極ボビン部B2に巻装されたコイル
のコイル端末71 、71 は、互いに隣り合わせに並べら
れた2個のコイル端末用結線凹部11、12におけるコ
イル端末装着溝14、14内にそれぞれ嵌入されて位置
決め状態に保持される。この状態で、コイル端末71
支持部15により下から支持された状態になる。
【0028】この後、横繋ぎに連結された3個の接続用
ターミナル21、21および22は2個のコイル端末
結線凹部11、12およびリード線用結線凹部13にそ
れぞれ圧入される。そして、両コイル接続用ターミナル
21、21がコイル端末用結線凹部11、12にそれぞ
れ圧入されると、各装着溝14および支持部15に位置
決め保持された各コイル端末71 が各圧接端子24のス
リット25内に圧入されることになる。このコイル端末
1 のスリット25への圧入によって、図2(c)に示
されているように、コイル端末71 の絶縁皮膜としての
エナメル皮膜7aがスリット25のエッジによって剥離
された状態になるため、圧接端子24はコイル端末71
の導体7bに直接的に接触(圧接)した状態になって電
気的に接続した状態になる。したがって、圧接端子24
はエナメル皮膜7aの剥離作業を要せずに、コイル端末
1 に電気的に接続することができる。
【0029】また、リード線接続用ターミナル22がリ
ード線用結線凹部13に圧入されると、リード線ターミ
ナル30の結合部36が圧接端子24のスリット25に
圧入されることになる。この結合部36のスリット25
への圧入に伴って、結合部36の表層部がスリット25
のエッジによって切り込まれるため、圧接端子24は結
合部36に広い接触面積で、かつ、強力に接触した状態
になる。したがって、圧接端子24は結合部36に小さ
い接触抵抗をもって確実に電気的に接続された状態にな
る。そして、リード線ターミナル30のリング形状部3
1にリード線8が当接されて、ナット38およびボルト
39により締結されると、リード線8はリード線ターミ
ナル30に電気的に接続された状態になる。
【0030】以上のようにして、本実施例においては、
2本のコイル端末71 、71 は一対のコイル接続用ター
ミナル21、21にそれぞれ電気的に接続され、1本の
リード線8はリード線接続用ターミナル22にリード線
ターミナル30を介して電気的に接続される。そして、
一対のコイル接続用ターミナル21、21と1個のリー
ド線接続用ターミナル22は連結部材23によって一体
的に連結されているため、2本のコイル端末71 、71
はリード線8に、一対のコイル接続用ターミナル21、
21、各連結部材23、リード線接続用ターミナル22
およびリード線ターミナル30を介して電気的に接続さ
れた状態になる。
【0031】ここで、両コイル接続用ターミナル21、
21とリード線接続用ターミナル22とは連結部材23
によって一体的に連結されているので、コイル接続用タ
ーミナル21のスリット25にコイル端末71 が圧入さ
れる時期や状態と、リード線接続用ターミナル22のス
リット25にリード線ターミナル30の結合部36が圧
入される時期や状態とは一致している必要がある。とこ
ろが、従来方法では、リード線ターミナル30はこの固
定子1におけるコイル端末71 の挿入方向と反対側であ
る下方から、下側ボビン部材4b、基部3および上側ボ
ビン部材4aを貫通して上方に押し入れられるため、リ
ード線ターミナル30の結合部36とコイル端末71
の関係を各製品相互間で常に一致させることは困難であ
る。なぜならば、リード線ターミナル30の結合部36
のコイル端末71 に対する位置は、リード線ターミナル
30自体の寸法誤差、下側ボビン部材4bの厚さ寸法の
誤差、基部3の厚さ寸法の誤差および上側ボビン部材4
aの厚さ寸法の誤差に依存するため、それらの誤差が相
乗することにより、製品間誤差が比常に大きくなるから
である。
【0032】しかし、本実施例例においては、リード線
ターミナル30を固定するためのリード線接続部17は
上側ボビン部材4a側にのみ一体的に成形されていると
ともに、ステーター基部3および下側ボビン部材4bに
開設された切欠部19a、19bに嵌入されて、ステー
ターコア2およびコイルボビン4に固定されているた
め、各製品相互間で、リード線ターミナル30の結合部
36とコイル端末71 との関係を常に一致させることが
できる。すなわち、本実施例において、リード線ターミ
ナル30の結合部36の位置は、リード線ターミナル3
0自体の寸法誤差およびリード線接続部17の寸法誤差
だけに依存するため、両方の公差が最悪に相乗した場合
であっても、製品間誤差は低く抑制されるからである。
したがって、互いに連結されたコイル接続用ターミナル
21とリード線接続用ターミナル22とを、互いに独立
したコイル端末71 とリード線ターミナル30の結合部
36とに同時にかつ適正にそれぞれ結合させることがで
きる。その結果、コイル端末とリード線の接続構造の組
立作業について、自動化を実現することができる。
【0033】以上説明した本実施例によれば、リード線
8をコイル端末71 に接続するためのリード線ターミナ
ル30は黄銅等の機械的強度の大きい材料が用いられて
堅牢に形成され、かつ、リード線用結線凹部13および
リード線接続部17に開設された挿通孔16に嵌入され
て機械的に強固に固定されているため、耐熱性および耐
震性がきわめて高くなる。したがって、リード線8はコ
イル端末71 に高い耐熱性および耐震性をもって電気的
に接続された状態になるため、高温度で、振動の激しい
使用条件であるオートバイ等の車両に使用される磁石発
電機の固定子においても、接触抵抗や耐熱性等に関して
高い信頼性を維持することができる。
【0034】リード線接続部17は上側ボビン部材4a
に一体成形されているため、リード線ターミナル30の
結合部36はコイル端末71 に常に適正に関係付けられ
る状態になる。したがって、互いに連結されたコイル接
続用ターミナル21とリード線接続用ターミナル22と
を、互いに独立したコイル端末71 とリード線ターミナ
ル30の結合部36とに同時にかつ適正にそれぞれ結合
させることができる。
【0035】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない。
【0036】例えば、リード端末とリード線の接続構造
部は1箇所に配設するに限らず、図3および図4に示さ
れているように2箇所、または、3箇所以上に配設して
もよい。ターミナル保持部10は上側ボビン部材4a側
に配設するに限らず、下側ボビン部材4b側に配設して
もよい。換言すれば、ターミナル保持部10が配設され
た側は上側ボビン部材側であると考えてもよい。
【0037】また、コイル端末用結線凹部およびコイル
接続用ターミナルは一対設けるに限らず、1個または3
個以上設けてもよい。
【0038】リード線ターミナル30へのリード線8の
電気的接続手段としては、ナットを用いるに限らず、リ
ード線ターミナル30へ直接ねじ止めしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コイル接続部とリード線接続部とはステーターコアの両
端面にそれぞれ分配されるため、ステーターコアの平面
視における占拠面積を約半分に低減することができ、そ
の結果、磁石発電機の固定子全体として小型化すること
ができる。また、リード線接続部を一方のコイルボビン
に挿入させてリード線接続用ターミナルを貫通させる作
業はきわめて自動化し易いため、磁石発電機の固定子の
組立作業の自動化を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁石発電機の固定子に
おけるコイル端末とリード線の接続構造部を示す要部分
解斜視図である。
【図2】その組立状態を示しており、(a)は図3のII
−II線に沿う背面断面図、(b)は図2(a)の側面断
面図、(c)は図2(a)のc部の拡大部分断面図であ
る。
【図3】その磁石発電機の固定子を示す平面図である。
【図4】そのステーターコアにコイルボビンを装着した
状態を示しており、(a)は底面図、(b)は(a)の
b−b線に沿う拡大部分断面図である。
【符号の説明】
1…磁石発電機の固定子、2…ステーターコア、3…基
部、4…コイルボビン、4a…上側ボビン部材、4b…
下側ボビン部材、4c、4d…鍔部、4e…連結部、5
…本体部、A1〜A8…突極部、B1〜B8…突極ボビ
ン部、6…コイル、7…コイル端末、8…リード線、1
0…ターミナル保持部、11、12…コイル端末用結線
凹部、13…リード線用結線凹部、14…コイル端末装
着溝、15…支持部、16…リード線ターミナル挿通
孔、16a…係合部、17…リード線接続部、17a…
外周面部、18…固定穴、19a、19b…切欠部、2
1…コイル接続用ターミナル、22…リード線接続用タ
ーミナル、23…連結部材、24…圧接端子、25…ス
リット、26…突起、27…押さえ部片、30…リード
線ターミナル、31…リード線接続部、32…立上がり
部、33…切り起こし部片、34…突起、35…支柱
部、36…結合部、37…テーパー部、38…ナット、
39…ボルト。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 3/30 - 3/52 H02K 5/22 H02K 21/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の基部から複数本の突極部が放射状
    に突設されているステーターコアと、前記基部を被覆し
    た本体部と前記各突極部を被覆した各突極ボビン部とを
    有する上側ボビン部材と下側ボビン部材とによって構成
    されているコイルボビンと、前記各突極ボビン部にそれ
    ぞれ巻回されているコイルと、このコイルのコイル端末
    電気的に接続されたリード線とを備えている磁石発電
    機の固定子において、前記上側ボビン部材における前記突極ボビン部の隣合う
    ものの間にはターミナル保持部が一体成形され、このタ
    ーミナル保持部の一端部は前記下側ボビン部材側に突出
    されており、 前記ターミナル保持部にはコイル端末用結線凹部とリー
    ド線用結線凹部とが隣合わせに形成されており、前記タ
    ーミナル保持部の前記下側ボビン部材での突出面には前
    記リード線用結線凹部に貫通したリード線ターミナル挿
    通孔とリード線ターミナル固定部とが形成されており、 前記リード線が電気的に接続されるリード線ターミナル
    は前記リード線ターミナル挿通孔に前記突出面側から挿
    入されて前記リード線結線凹部に挿通され、前記リード
    線ターミナル固定部にて固定され、 前記コイル端末は前記コイル端末用結線凹部に挿入さ
    れ、 前記コイル端末用結線凹部および前記リード線用結線凹
    部には互いに電気的に接続されたコイル接続用ターミナ
    ルおよびリード線接続用ターミナルが嵌入されて、前記
    コイル端末および前記リード線ターミナルに電気的に接
    続される ことを特徴とする磁石発電機の固定子。
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