JP2002359944A - リード線結線構造並びに回転電機用固定子のリード線結線構造及びその形成方法 - Google Patents

リード線結線構造並びに回転電機用固定子のリード線結線構造及びその形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にリード線を保持させることができて、
しかもリード線の芯線に接続線を簡単に接続させること
ができるリード線結線構造を提供する。 【解決手段】固定子コア1に設けられた複数の磁極部5
に巻装する巻線7の引き出し線にそれぞれ接続される外
部接続用のリード線15の端部を所定の間隔をあけて並
べた状態で保持するリード線保持ブッシュ17が嵌合さ
れるブッシュ嵌合用凹部21を備えたブッシュ嵌合部1
9を、磁極部5と巻線7との間を電気的に絶縁するため
のスロットインシュレータ9に一体に形成する。リード
線保持ブッシュ17及びブッシュ嵌合部19は、リード
線保持ブッシュ17がブッシュ嵌合用凹部21に嵌合さ
れた状態で、リード線15の芯線の一端の基部がリード
線保持ブッシュ17の一部及びブッシュ嵌合部19の一
部によって挟持された状態になるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のリード線の芯
線に接続線を接続するためのリード線結線構造に関し、
特に回転電機用固定子の巻線の引き出し線をリード線の
芯線に接続するのに好適な回転電機用固定子のリード線
結線構造及びその形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のモータ等の回転電機用固定子は、
環状のヨークの周方向に間隔をあけて複数の磁極部が設
けられた固定子コアと、固定子コアの複数の磁極部に巻
装される一相以上の巻線と、固定子コアと巻線との間を
電気的に絶縁するために固定子コアに装着される絶縁樹
脂製のスロットインシュレータと、スロットインシュレ
ータに対して一相以上の巻線の2本以上の引き出し線に
それぞれ接続される外部接続用の2本以上のリード線を
保持させるためのリード線保持構造部とを有している。
【0003】従来のモータの回転電機用固定子のリード
線保持構造部では.金属ピンを固定しこの金属ピンを介
して電機子巻線とリード線を半田付けまたはかしめ等に
より接続していた。またプリント基板を介して電機子巻
線とリード線を半田付けまたはかしめ等により接続して
いた。また、モータ巻線のコイルエンドに、リード線が
固定されたモールド成形部品(結線板)を固定し、この
リード線に電機子巻線を巻きつけ半田付けにより接続し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転電機用固定
子のリード線保持構造部では、金属ピンまたはプリント
基板等の介在物を必要とするため、余分な部品および部
品取り付けのための作業、設備が必要であった。また、
モールド成形部品にリード線を固定する場合、リード線
をU字に通過させリード線を固定するため生産性が悪か
った。
【0005】本発明の目的は、簡単にリード線を保持さ
せることができて、しかもリード線の芯線に接続線を簡
単に接続させることができるリード線結線構造を提供す
ることにある。
【0006】本発明の他の目的は、部品数の少ないリー
ド線結線構造を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、回転電機用固定子の
巻線の引き出し線をリード線の芯線に接続することが容
易な回転電機用固定子のリード線結線構造及びその形成
方法を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、半田付けを必要とす
ることなく、引き出し線とリード線の芯線とを接続する
ことができるリード線結線構造及びその形成方法を提供
することにある。
【0009】本発明の更に別の目的は、生産の自動化が
容易なリード線結線構造及びその形成方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、2本以上のリ
ード線を保持するリード線保持構造部に保持された2本
以上のリード線の芯線に接続線を接続するのに用いるリ
ード線結線構造を改良の対象とする。より具体的なレベ
ルでは、環状のヨークの内周部に周方向に間隔をあけて
複数の磁極部が設けられた固定子コアと、固定子コアの
複数の磁極部に巻装される一相以上の巻線と、固定子コ
アと巻線との間を電気的に絶縁するために固定子コアに
装着される絶縁樹脂製のスロットインシュレータと、ス
ロットインシュレータに対して一相以上の巻線の2本以
上の引き出し線がそれぞれ接続される外部接続用の2本
以上のリード線を保持させるためのリード線保持構造部
とを具備する回転電機用固定子のリード線結線構造を改
良の対象とする。
【0011】本発明のリード線結線構造では、リード線
保持構造部を、2本以上のリード線の芯線の一端を露出
させた状態で且つ2本以上のリード線の端部を所定の間
隔をあけて並べた状態で保持する合成樹脂製のリード線
保持ブッシュと、リード線保持ブッシュが嵌合されるブ
ッシュ嵌合用凹部を備えたブッシュ嵌合部とから構成す
る。回転電機用固定子に適用する場合には、ブッシュ嵌
合部をスロットインシュレータに一体に形成する。リー
ド線保持ブッシュ及びブッシュ嵌合部は、リード線保持
ブッシュがブッシュ嵌合用凹部に嵌合された状態で、2
本以上のリード線の芯線の一端の基部がリード線保持ブ
ッシュの一部及びブッシュ嵌合部の一部によって挟持さ
れた状態になるように構成されている。
【0012】このようにすると、基本的には、嵌め合わ
せるという作業で、リード線を保持させることができる
上、リード線の芯線を接続線が接続し易い状態で位置決
め保持することができる。特に、リード線の露出する芯
線の基部をしっかりと保持できるため、芯線に接続線を
接続する際の作業性が向上する。また多品種の回転電機
用固定子を製造するに際して回転電機用固定子のリード
線の結合部分の構造を共通化し、部品を共通化すること
によって安価にリード線の結合を行うことができる。
【0013】より具体的には、2本以上のリード線の芯
線の一端が、それぞれリード線保持ブッシュの芯線の一
端が露出する第1の端面に添って曲げられており、リー
ド線保持ブッシュがブッシュ嵌合用凹部に嵌合された状
態で、芯線の一端の基部がブッシュ嵌合用凹部の内壁面
と第1の端面との間に挟持され、芯線の一端の先端がリ
ード線保持ブッシュのブッシュ嵌合用凹部の底面と対向
する第1の側面とは反対側に位置する第2の側面を越え
て延び出ているようにする。
【0014】このようにするとリード線を曲げてきつく
挟持するので、リード線の他端から引き抜き力が加わっ
ても、リード線がリード線ブッシュから抜け出ることが
ない。そのためリード線ブッシュとリード線とを一体化
させない構造を採用することも可能である。また、この
構造を採用すると、リード線の先端が回転電機用固定子
の主要部に対して決まった位置に位置決めされるので、
引き出し線をリード線の芯線に接続する際の作業が容易
になる。
【0015】引き出し線とリード線の芯線との結線は、
半田付けにより行ってもよいが、その他の種々の方法で
行うことができる。例えば、1本以上の引き出し線と対
応するリード線の芯線の先端とが同じ方向に延びるよう
に並べられた状態で、かしめにより変形した被かしめ具
によりこれらを束ねて、引き出し線と芯線とを結線する
ことができる。このようにすれば、半田を用いる必要が
なくなるため、半田レス化の要求に応えることができ
て、しかも結線の自動化が容易になる利点がある。
【0016】リード線保持ブッシュの構造は任意である
が、次の構造にすると、手作業でも簡単にリード線をリ
ード線保持ブッシュに取り付けることができる。このリ
ード線保持ブッシュは、前述の第1の端面及びこの第1
の端面とは反対側に位置する第2の端面並びに前述の第
1の側面に向かってそれぞれ開口する2個以上のリード
線挿入用スリットを備えている。
【0017】前記2個以上のリード線挿入用スリット
は、所定の間隔をあけて並行に延びるようにそれぞれ形
成されており、そして2個以上のリード線挿入用スリッ
トは、その入口部分の幅寸法が、リード線の芯線の直径
寸法よりも僅かに大きく形成されている。そしてこのス
リットの入口部分につながる底側部分は、入口部分の幅
寸法と実質的に同じ幅寸法を有して第1の端面側から第
2の端面に向かう途中まで存在する第1の底部部分と、
リード線の絶縁被覆部の直径寸法と同一またはそれより
も僅かに大きい直径寸法を有し、第1の底部部分から第
2の端面側に向かって延びて,第1の底部部分との間に
段部を形成するように形成された第2の底部部分とから
構成されている。このようにすると1本のリード線をリ
ード線保持ブッシュに取り付ける場合には、まずリード
線の芯線の先端が第1の端面から延び出るようにして、
リード線の芯線をスリットの入口部分からスリット内部
に挿入する。次に、リード線の絶縁被覆部をスリットの
第2の底部部分の第2の端面に開口する開口部からスリ
ットの内部に挿入する。第1の底部部分と第2の底部部
分との間の段部に絶縁被覆部が当接するまで、リード線
をスリット内に押し込む。この作業により、1本のスリ
ットの内部に簡単にリード線を挿入することができる。
【0018】更に、リード線保持ブッシュがブッシュ嵌
合用凹部に嵌合された状態で、第1の端面と第1の端面
が対向するブッシュ嵌合用凹部の内壁面に開口するよう
に、2本以上のリード線の芯線の一端の基部が嵌合され
る2以上の嵌合溝が形成されるようにしてもよい。この
ようにするとリード線の芯線をブッシュ嵌合部とブッシ
ュ嵌合用凹部の隙間の嵌合溝で決められる位置に挟持す
ることができる。またリード線を強く挟持すれば、リー
ド線の他端から引っ張ってもリード線が抜けないように
なる。
【0019】更に、リード線保持ブッシュがブッシュ嵌
合用凹部に嵌合された状態で、第1の端面と第1の端面
が対向するブッシュ嵌合用凹部の内壁面の一方に開口す
るように、2本以上のリード線の芯線の一端の基部が嵌
合される2以上の嵌合溝が形成されていてもよい。
【0020】リード線保持ブッシュをブッシュ嵌合用凹
部に嵌合した状態で両者を固定状態にするためには、両
者を溶着により接合する溶着技術や、接着剤を用いる接
着技術を用いることができる。また係合構造を用いてリ
ード線保持ブッシュがブッシュ嵌合用凹部から抜け出な
いようにしてもよい。しかし溶着技術や接着技術を用い
ると設備と時間を要する。また係合構造を用いる場合に
は、抜け難くすればするほど、リード線保持ブッシュを
ブッシュ嵌合用凹部に嵌合させる際に強い力が必要にな
るため、作業性が悪くなる問題がある。そこでブッシュ
嵌合部のブッシュ嵌合用凹部を含む突出部分が、固定子
コアの外周面を越えて径方向外側に突出している場合に
は、次のような構造を採用するのが好ましい。まず両端
が開口部を有する筒形状を呈しているカップリング部材
を用意する。そしてこのカップリング部材を、一方の開
口部から突出部分が内部空間に挿入され、他方の開口部
から2本以上のリード線が引き出されるように突出部分
に嵌合する。このようなカップリング部材を用いると、
リード線にリード線保持ブッシュをブッシュ嵌合用凹部
から引き上げるような力が加わったとしても、カップリ
ング部材が抜け止め機能を果たすため、嵌合という作業
だけで、リード線保持ブッシュのブッシュ嵌合用凹部内
への固定と抜け止めを実現することができる。
【0021】本発明のリード線保持構造部を具備する回
転電機用固定子のリード線結線構造の形成方法は、例え
ば、次のように行う。まず、2本以上のリード線の芯線
の一端を露出させた状態で且つ2本以上のリード線の端
部を所定の間隔をあけて並べた状態で保持する合成樹脂
製のリード線保持ブッシュと、スロットインシュレータ
に一体に形成されたブッシュ嵌合用凹部とを嵌合して、
2本以上のリード線の芯線の一端の基部をリード線保持
ブッシュの一部及びブッシュ嵌合部の一部によって挟持
する。次に、結線されるべき巻線から延びる1本以上の
引き出し線と対応するリード線の芯線の先端とが同じ方
向に延びるように並べる。そして、並んだ1本以上の引
き出し線と芯線の先端とに対応して被かしめ具を配置す
る。次に、この被かしめ具をかしめて1本以上の引き出
し線と芯線の先端とを束ねて、引き出し線と芯線とを結
線する。その後、引き出し線の端部の長さが長い場合に
は、必要に応じて被かしめ具から延び出る引き出し線の
端部を切断する。引き出し線の端部の長さが短い場合に
は、この切断作業は不要である。
【0022】自動化をするためには、まず、リード線の
数に等しい数の被かしめ具が接続部を介してリードフレ
ームに接続された被かしめ具連結フレームを用意する。
そして、結線されるべき複数のリード線の芯線の先端と
対応する1本以上の引き出し線とをそれぞれ並べ、被か
しめ具連結フレームの複数の被かしめ具を並んだ芯線の
先端と1本以上の引き出し線とに対応させて配置する。
次に、複数の被かしめ具をそれぞれかしめて1本以上の
引き出し線と芯線の先端とを束ねて、引き出し線と芯線
とを結線する。その後、各被かしめ具から延び出る引き
出し線の端部と被かしめ具連結フレームの接続部とを一
緒に切断する。
【0023】このように被かしめ具連結フレームを用い
て引き出し線と芯線とを結線して、リード線結線構造を
形成すれば、リード線結線構造を自動化ラインにより連
続して形成することができ、回転電機用固定子の量産を
容易に行うことができる。
【0024】被かしめ具は、一対の被かしめ部を有して
おり、一対の被かしめ部は、かしめられた状態で相互に
重なり合わないように構成するのが好ましい。このよう
にすれば、引き出し線と芯線とを強い力で束ねることが
できる上、かしめを容易に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形体の一例を詳細に説明する。図1(A)は、本発
明のリード線結線構造を備えた回転電機用固定子の平面
図を示しており、図1(B)は、図1(A)の回転電機
用固定子を図1のB−B線に沿って一部切欠いた状態の
一部切欠き正面図である。なお図1には、巻線から伸び
る引き出し線(接続線)の図示は省略してある。また図
2(A)乃至(C)は、リード線結線構造の要部を説明
するための図である。これらの図において、回転電機用
固定子の固定子コア1は、環状のヨーク3の内周部に周
方向に間隔をあけて複数の磁極部5が設けられた構造を
有している。固定子コア1の複数の磁極部5には、一相
以上の巻線7が巻装されている。そして絶縁樹脂製のス
ロットインシュレータ9が、固定子コア1と巻線7との
間を電気的に絶縁するために固定子コア1に装着されて
いる。通常スロットインシュレータ9は、固定子コア1
に固定子コア1の両側から嵌合された状態で、固定子コ
ア1の両端面と、複数の磁極部5の磁極面を除く部分の
表面と、固定子コア1のヨーク3の内周面を覆うように
構成された一対のインシュレータ分割体とによって構成
されている。
【0026】リード線保持構造部11は、スロットイン
シュレータ9を構成する一対のインシュレータ分割体の
一方の固定子コア1の端面を覆う端面被覆部9aに対し
て固定されて、二相の巻線7からそれぞれ引き出される
8本の引き出し線13が接続される6本の外部接続用の
リード線15を保持する。本実施の形態では、一列に並
ぶ6本の外部接続用のリード線15の芯線15aの外側
に位置する2本の芯線15aに2本の引き出し線13が
それぞれ接続され、その他の内側に位置する4本の芯線
15aに1本の引き出し線13がそれぞれ接続されてい
る(図2(C)参照)。リード線保持構造部11は、リ
ード線保持ブッシュ17と、ブッシュ嵌合部19とから
構成されている。
【0027】図2(A)及び(C)に、リード線保持ブ
ッシュ17と、ブッシュ嵌合部19の概略拡大斜視図を
示してある。リード線保持ブッシュ17は、インシュレ
ータ部材と同様の合成樹脂材料により一体に成形されて
いる。リード線保持ブッシュ17は、6本のリード線1
5の芯線15aの一端を露出させた状態で、しかも6本
のリード線15の端部の絶縁被覆部15bを所定の間隔
をあけて並べた状態で保持する構造を有している。リー
ド線保持ブッシュ17は、第1の端面17a及び第1の
端面17aとは反対側に位置する第2の端面17bと、
第1の側面17c及び第2の側面17d等を有してい
る。そしてリード線保持ブッシュ17は、第1及び第2
の端面17a及び17b並びに第1の側面17cに向か
ってそれぞれ開口する6本のリード線挿入用スリット2
3を備えている。これら6本のリード線挿入用スリット
23は、所定の間隔をあけて並行に延びるようにそれぞ
れ形成されている。
【0028】図3(A)及び(B)は、ブッシュ嵌合部
19に嵌合される以前の状態のリード線保持ブッシュ1
7にリード線15を保持させるときの状態を説明するた
めに用いる拡大断面図である。図3(C)及び(D)
は、図3(B)のC−C線断面図及びD−D線部分断面
図である。各リード線挿入用スリット23は、その入口
部分23aの幅寸法が、リード線15の芯線15aの直
径寸法よりも僅かに大きく形成されている。入口部分2
3aは、リード線保持ブッシュ17の第1の端面17a
から第2の端面17bまで連続して延びている。そして
このスリット23の入口部分23aにつながる底側部分
は、第1の底部部分23bと第2の底部部分23cとか
ら構成されている。第1の底部部分23bは、入口部分
23aの幅寸法と実質的に同じ幅寸法を有して第1の端
面17a側から第2の端面17bに向かう途中まで存在
し、第2の底部部分23cはリード線15の絶縁被覆部
15bの直径寸法と同一またはそれよりも僅かに大きい
直径寸法を有し、第1の底部部分23bから第2の端面
17b側に向かって延びている。第1の底部部分23b
と第2の底部部分23cとの間には、段部23dが形成
されている。このようなスリット23を形成しておく
と、1本のリード線15をリード線保持ブッシュ17に
保持させる場合には、まず図3(A)に示すように、リ
ード線15の芯線15aの先端が第1の端面17aから
延び出るようにして、リード線15の芯線15aをスリ
ット23の入口部分23aからスリット23内部に挿入
する。次に、図3(B)に示すようにリード線15の絶
縁被覆部15bをスリット23の第2の底部部分23c
の第2の端面17bに開口する開口部からスリット23
の内部に挿入する。第1の底部部分23bと第2の底部
部分23cとの間の段部23dに絶縁被覆部15bが当
接するまで、リード線15をスリット23内に押し込
む。この作業により、1本のスリット23の内部に簡単
にリード線15を挿入することができる。リード線保持
ブッシュ17のすべてのスリット23に、リード線15
を挿入した状態が図2(A)に示す状態である。
【0029】図2(B)は、ブッシュ嵌合部19を含む
部分の斜視図である。図2(B)において、ブッシュ嵌
合部19は、スロットインシュレータ9に一体に形成さ
れ、リード線保持ブッシュ17が嵌合されるブッシュ嵌
合用凹部21を備えている。ブッシュ嵌合部19は、固
定子コア1の端面側に位置する底壁部19aと、この底
壁部19aの周縁部から起立する起立壁部19bとを備
えている。そして起立壁部19bには、固定子コア1の
外周面から離れる方向に開口する切欠き部またはリード
線受け入れ凹部19eが形成されている。この凹部19
eは、ブッシュ嵌合用凹部21にリード線保持ブッシュ
17が嵌合される際に、第2の端面17dから延び出る
6本のリード線15の一部を受け入れる。この凹部19
eの両側には、抜け止め用の一対の壁部19dが残って
いる。ブッシュ嵌合用凹部21は、リード線保持ブッシ
ュ17がきつく嵌合する形状寸法を有している。
【0030】図2(C)は、リード線保持ブッシュ17
がブッシュ嵌合部19に嵌合された状態の斜視図を示
す。図2(C)において、リード線保持ブッシュ17及
びブッシュ嵌合部19は、リード線保持ブッシュ17が
ブッシュ嵌合用凹部21に嵌合された状態で、6本のリ
ード線15の芯線15aの第1の端面17aから露出す
る端部の基部15cが、リード線保持ブッシュ17の第
1の端面17aとブッシュ嵌合部19の起立壁部19b
の一部との間に挟持された状態になるように構成されて
いる。なおこの例では、リード線保持ブッシュ17の第
1の端面17a及びブッシュ嵌合部19の起立壁部19
bのリード線保持ブッシュ17と対向する内壁面に開口
するように、それぞれリード線15の芯線15aの一部
(ほぼ半分ずつ)が嵌合される嵌合溝17e及び19c
がそれぞれ形成されている。
【0031】図2(A)に示すように各リード線15の
芯線15aが真っ直ぐに伸びた状態で、そのままリード
線保持ブッシュ17をブッシュ嵌合用凹部21に嵌合す
る。そうすると、各リード線15の芯線15aは、その
嵌合の過程において、起立壁部19bの角部との接触で
曲げられて嵌合溝17e及び19cの内部に入り込む。
見方を変えると、6本のリード線15の芯線15aは、
それぞれリード線保持ブッシュ17の第1の端面17a
に添って曲げられて、芯線15aの基部15cはブッシ
ュ嵌合用凹部21の内壁面21aと第1の端面17aと
の間に挟持されている。芯線15aの一端の先端はリー
ド線保持ブッシュ17のブッシュ嵌合用凹部21の底面
21bと対向する第1の側面17cとは反対側に位置す
る第2の側面17dを越えて延び出ている。そしてこの
第2の側面17dを越える芯線15bの部分に、巻線の
引き出し線13が巻きつけられて半田付け接続される。
【0032】図4(A)及び(B)は、リード線保持ブ
ッシュ17の第1の端面17aとブッシュ嵌合用凹部2
1の内壁面21aとの間でリード線15の芯線を挟持す
る場合に、第1の端面17aと内壁面21aに開口する
ように形成する嵌合溝の変形例を示している。図4
(A)の例では、リード線保持ブッシュ17の第1の端
面17aのみに開口するように複数の嵌合溝17eを形
成し、内壁面21aに開口するように嵌合溝を形成して
いない。これに対して図4(B)の例では、リード線保
持ブッシュ17の第1の端面17aに開口するように嵌
合溝を形成せず、内壁面21aにのみ開口するように複
数の嵌合溝19cを形成している。図4(B)の構成
が、実用上は適している。
【0033】リード線保持ブッシュ17をブッシュ嵌合
用凹部21に嵌合した状態で両者を固定状態にするため
には、両者を溶着により接合したり、または接着剤を用
いて接合してもよい。図5に示すようなカップリング部
材25を用いれば、溶着技術や接着技術を用いることな
く、リード線保持ブッシュ17のブッシュ嵌合用凹部2
1からの抜け止めを図ることができる。図1の例では、
ブッシュ嵌合部19のブッシュ嵌合用凹部21を含む突
出部分22が、固定子コアの外周面を越えて径方向外側
に突出している。カップリング部材25は、両端が開口
部を有する筒形状を呈している。そしてこのカップリン
グ部材25を、一方の開口部25aから突出部分22が
内部空間に挿入される他方の開口部から2本以上のリー
ド線が引き出されるように突出部分22に嵌合する。図
6は、カップリング部材25を突出部分22に嵌め込ん
だ状態を示している。このようなカップリング部材25
を用いると、リード線15にリード線保持ブッシュ17
をブッシュ嵌合用凹部21から引き上げるような力が加
わったとしても、カップリング部材25が抜け止め機能
を果たすため、嵌合という作業だけで、リード線保持ブ
ッシュ17のブッシュ嵌合用凹部21内への固定と抜け
止めを実現することができる。
【0034】上記に示す実施の形態では、芯線15aの
一端の先端に、巻線の引き出し線13を巻きつけて両者
を半田付け接続したが、以下に説明するような被かしめ
具を用いて引き出し線と芯線とを結線することもでき
る。以下、被かしめ具を用いてリード線結線構造を形成
する方法を説明する。まず、図7(A)〜(C)に示す
被かしめ具連結フレーム101を用意する。この被かし
め具連結フレーム101は、リード線15の数に等しい
数(6個)の被かしめ具103…が接続部105…を介
してリードフレーム107に接続された構造を有してい
る。被かしめ具連結フレーム101は、金属板をプレス
加工して形成したものである。被かしめ具103は、一
対の被かしめ部103a,103cと一対の被かしめ部
103a,103cを連結する湾曲部103bとを有し
ている。一対の被かしめ部103a,103cは、ほぼ
直角三角形の形状を有しており、湾曲部103b側の一
端から他端に向かって幅が狭くなるように湾曲部103
bに連結されている。一対の被かしめ部103a,10
3cは、湾曲部103bから離れるに従って相手方の被
かしめ部から離れるように広がった状態になっている。
そして一方の被かしめ部103aと他方の被かしめ部1
03cとは、傾斜面の向きが逆になるように配置され、
後述するように被かしめ具103がかしめられた状態で
両者は相互に重なり合わないように構成されている。
【0035】次に図8(A)及び(B)に示すように、
6本のリード線45…の芯線45a…の先端と対応する
引き出し線43…とを同じ方向に延びるようにそれぞれ
並べる。そして、一対の被かしめ部103a,103c
及び湾曲部103bで芯線45aの先端及び引き出し線
43を囲むように、並んだ芯線45a…の先端と引き出
し線43…とに対応させて被かしめ具103…を配置す
る。なお、図8(A)及び(B)に示す固定子コア31
及びスロットインシュレータ39は、図1に示すものと
異なった形状を有しているが、機能的には、図1に示す
ものと同様である。また、本図に示すリード線保持ブッ
シュ47には、後述する芯線45a…に対応するよう
に、リード線挿入用スリット53が延びる方向と芯線4
5a…が突出する方向(図8(B)に向かって上方)に
開口する6本の溝47a…が形成されている。しかしな
がら、その他の構成は図1に示すリード線保持ブッシュ
17と同様の構成を有している。次に、被かしめ具10
3…を図示しない適宜なかしめ装置によりかしめて変形
して引き出し線43…と芯線45a…の先端とを束ね
る。
【0036】次に、被かしめ具103…から延び出る引
き出し線43…の端部と被かしめ具連結フレーム101
の接続部105…を一緒に切断して、図9に示すような
結線を完了する。引き出し線43…と芯線45a…の先
端との束は、必要に応じて折り曲げて、リード線保持ブ
ッシュ47の6本の溝47a…内に収納することができ
る。
【0037】なお、本実施の形態では、複数本の引き出
し線43…と複数本の芯線45a…の先端とを6個の被
かしめ具103…を用いてそれぞれ同時に束ねて結線し
ているが、結線されるべき1本以上の引き出し線と1本
の芯線の先端とを上記に示すような被かしめ具103で
1つずつ個別に束ねて結線してもよいのは勿論である。
【0038】また、上記に示す各実施の形態では、リー
ド線保持構造部は固定子コアの端面上に位置して、スロ
ットインシュレータと一体に形成され、端子コアの端面
に向かう方向からリード線保持ブッシュが挿入されて嵌
合されるブッシュ嵌合用凹部を備えたブッシュ嵌合部と
から構成されている。しかしながら、本発明はリード線
保持構造部が固定子コアの端面上に配置されるものだけ
に限られるものではない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、リード線を曲げてきつ
く挟持するので、リード線の他端から引き抜き力が加わ
っても、リード線がリード線ブッシュから抜け出ること
がないので、リード線ブッシュとリード線とを一体化さ
せない構造を採用して、しかもリード線の芯線をしっか
りと位置決め固定することができる。したがってリード
線の芯線に対するリード線の接続作業が容易になる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は、本発明のリード線結線構
造を回転電機用固定子に適用した実施の形態の一例の平
面図と一部切欠き正面図である。
【図2】(A)はリード線保持ブッシュの斜視図、
(B)はブッシュ保持部の斜視図、(C)はリード線保
持ブッシュをブッシュ嵌合用凹部に嵌合させた状態の斜
視図である。
【図3】(A)及び(B)は、それぞれリード線保持ブ
ッシュのリード線挿入用スリットにリード線を挿入して
保持させる構造を説明するために用いる図である。
(C)及び(D)は、(B)のC−C線断面図及びD−
D線断面図である。
【図4】(A)及び(B)はリード線嵌合溝の形成例の
変形例をそれぞれ示す図である。
【図5】カップリング部材を用いて抜け止めを図る構造
を示す分解斜視図である。
【図6】カップリング部材を嵌合した状態を示す斜視図
である。
【図7】(A)〜(C)は、本発明の他の実施の形態の
リード線保持構造部の形成方法に用いる被かしめ具連結
フレームの正面図、裏面図及び側面図である。
【図8】(A)及び(B)は、本発明のリード線結線構
造を回転電機用固定子に適用した実施の形態の他の例の
平面図と一部切欠き正面図である。
【図9】図8に示すリード線結線構造の引き出し線と芯
線の先端との結線部分の斜視図である。
【符号の説明】
1 固定子コア 3 ヨーク 5 磁極部 7 巻線 9 スロットインシュレータ 11 リード線保持構造部 13 引き出し線 15 リード線 15a リード線の芯線 17 リード線保持ブッシュ 17a 第1の端面 17b 第2の端面 17c 第1の側面 19 ブッシュ嵌合部 21 ブッシュ嵌合用凹部 23 リード線挿入用スリット 101 被かしめ具連結フレーム 103 被かしめ具 103a,103c 被かしめ部 105 接続部 107 リードフレーム
フロントページの続き (72)発明者 手塚 勝衛 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 小池 晃 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 Fターム(参考) 5H604 AA08 BB01 BB03 CC01 CC05 CC16 DA02 DB01 QB01 QB14 5H615 AA01 BB01 BB02 PP15 QQ02 SS15 SS16 SS19 TT26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本以上のリード線を保持するリード線
    保持構造部に保持された前記2本以上のリード線の芯線
    に接続線が接続されてなるリード線結線構造であって、 前記リード線保持部は、 2本以上のリード線の芯線の一端を露出させた状態で且
    つ前記2本以上のリード線の端部を所定の間隔をあけて
    並べた状態で保持する合成樹脂製のリード線保持ブッシ
    ュと、 前記リード線保持ブッシュが嵌合されるブッシュ嵌合用
    凹部を備えたブッシュ嵌合部とからなり、 前記リード線保持ブッシュ及び前記ブッシュ嵌合部は、
    前記リード線保持ブッシュが前記ブッシュ嵌合用凹部に
    嵌合された状態で、前記2本以上のリード線の前記芯線
    の一端の基部が前記リード線保持ブッシュの一部及び前
    記ブッシュ嵌合部の一部によって挟持された状態になる
    ように構成されていることを特徴とするリード線結線構
    造。
  2. 【請求項2】 環状のヨークの内周部に周方向に間隔を
    あけて複数の磁極部が設けられた固定子コアと、前記固
    定子コアの複数の磁極部に巻装される一相以上の巻線
    と、前記固定子コアと巻線との間を電気的に絶縁するた
    めに前記固定子コアに装着される絶縁樹脂製のスロット
    インシュレータと、前記スロットインシュレータに対し
    て前記一相以上の巻線の2本以上の引き出し線がそれぞ
    れ接続される外部接続用の2本以上のリード線を保持さ
    せるためのリード線保持構造部とを具備する回転電機用
    固定子のリード線結線構造であって、 前記リード線保持構造部は、 前記2本以上のリード線の芯線の一端を露出させた状態
    で且つ前記2本以上のリード線の端部を所定の間隔をあ
    けて並べた状態で保持する合成樹脂製のリード線保持ブ
    ッシュと、 前記スロットインシュレータに一体に形成され、前記リ
    ード線保持ブッシュが嵌合されるブッシュ嵌合用凹部を
    備えたブッシュ嵌合部とからなり、 前記リード線保持ブッシュ及び前記ブッシュ嵌合部は、
    前記リード線保持ブッシュが前記ブッシュ嵌合用凹部に
    嵌合された状態で、前記2本以上のリード線の前記芯線
    の一端の基部が前記リード線保持ブッシュの一部及び前
    記ブッシュ嵌合部の一部によって挟持された状態になる
    ように構成されていることを特徴とする回転電機用固定
    子のリード線結線構造。
  3. 【請求項3】 前記2本以上のリード線の前記芯線の一
    端は、前記リード線保持ブッシュが前記ブッシュ嵌合用
    凹部に嵌合された状態で、それぞれ前記リード線保持ブ
    ッシュの前記芯線の一端が露出する第1の端面に添って
    曲げられており、前記芯線の一端の前記基部は前記ブッ
    シュ嵌合用凹部の内壁面と前記第1の端面との間に挟持
    され、前記芯線の一端の先端は前記リード線保持ブッシ
    ュの前記ブッシュ嵌合用凹部の底面と対向する第1の側
    面とは反対側に位置する第2の側面を越えて延び出てい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のリード線
    結線構造。
  4. 【請求項4】 1本以上の前記引き出し線と対応する前
    記リード線の芯線の先端とが同じ方向に延びるように並
    べられた状態で、かしめにより変形した被かしめ具によ
    り束ねられて、前記引き出し線と前記芯線とが結線され
    ている請求項3に記載のリード線結線構造。
  5. 【請求項5】 前記リード線保持ブッシュは、前記第1
    の端面及び前記第1の端面とは反対側に位置する第2の
    端面並びに前記第1の側面に向かってそれぞれ開口する
    2個以上のリード線挿入用スリットを備えており、 前記2個以上のリード線挿入用スリットは、所定の間隔
    をあけて並行に延びるようにそれぞれ形成されており、 前記2個以上のリード線挿入用スリットの入口部分の幅
    寸法は、前記リード線の芯線の直径寸法よりも僅かに大
    きく、前記入口部分につながる底側部分は、前記入口部
    分の幅寸法と実質的に同じ幅寸法を有して前記第1の端
    面側から前記第2の端面に向かう途中まで存在する第1
    の底部部分と、前記リード線の絶縁被覆部の直径寸法と
    同一またはそれよりも僅かに大きい直径寸法を有し、前
    記第1の底部部分から前記第2の端面側に向かって延び
    て、第1の底部部分との間に段部を形成するように形成
    された第2の底部部分とから構成されている請求項3に
    記載のリード線結線構造。
  6. 【請求項6】 前記リード線保持ブッシュが前記ブッシ
    ュ嵌合用凹部に嵌合された状態で前記2本以上のリード
    線の前記芯線の一端の前記基部が嵌合される2以上の嵌
    合溝が、前記第1の端面及び前記第1の端面が対向する
    前記ブッシュ嵌合用凹部の内壁面の少なくとも一方に開
    口するように形成されている請求項1または2に記載の
    リード線結線構造。
  7. 【請求項7】 前記ブッシュ嵌合部の前記ブッシュ嵌合
    用凹部を囲む壁部には、前記ブッシュ嵌合用凹部に前記
    リード線保持ブッシュが嵌合される際に、前記第2の端
    面から延び出る前記2以上のリード線の一部を受け入れ
    るリード線受け入れ凹部が形成されている請求項1また
    は2に記載のリード線結線構造。
  8. 【請求項8】 前記ブッシュ嵌合部の前記ブッシュ嵌合
    用凹部を含む突出部分が、前記固定子コアの外周面を越
    えて径方向外側に突出しており、 両端に開口部を有する筒形状を呈していて、一方の前記
    開口部から前記突出部分が内部空間に挿入され他方の前
    記開口部から前記2本以上のリード線が引き出されるよ
    うに前記突出部分に嵌合されるカップリング部材を備え
    ている請求項2に記載のリード線結線構造。
  9. 【請求項9】 環状のヨークの内周部に周方向に間隔を
    あけて複数の磁極部が設けられた固定子コアと、前記固
    定子コアの前記複数の磁極部に巻装される一相以上の巻
    線と、前記固定コアと前記巻線との間を電気的に絶縁す
    るために前記固定子コアに装着される絶縁樹脂製のスロ
    ットインシュレータと、前記固定子コアの端面上に位置
    して前記スロットインシュレータに対して設けられ前記
    一相以上の巻線の2本以上の引き出し線にそれぞれ接続
    される外部接続用の2本以上のリード線を保持させるた
    めのリード線保持構造部とを具備し、 前記リード線保持構造部は、 前記2本以上のリード線の芯線の一端を露出させた状態
    で且つ前記2本以上のリード線の端部を所定の間隔をあ
    けて並べた状態で保持する合成樹脂製のリード線保持ブ
    ッシュと、 前記スロットインシュレータと一体に形成され、前記端
    子コアの端面に向かう方向から前記リード線保持ブッシ
    ュが挿入されて嵌合されるブッシュ嵌合用凹部を備えた
    ブッシュ嵌合部とからなり、 前記2本以上のリード線の前記芯線の一端は、それぞれ
    前記リード線保持ブッシュの前記芯線の一端が露出する
    第1の端面に添って曲げられており、 前記リード線保持ブッシュが前記ブッシュ嵌合用凹部に
    嵌合された状態で、前記芯線の一端の前記基部は前記ブ
    ッシュ嵌合用凹部の内壁面と前記第1の端面との間に挟
    持され、前記芯線の一端の先端は前記リード線保持ブッ
    シュの前記ブッシュ嵌合用凹部の底面と対向する第1の
    側面とは反対側に位置する第2の側面を越えて延び出て
    おり、 前記1本以上の前記引き出し線とこれに対応する前記リ
    ード線の芯線の先端とが同じ方向に延びるように並べら
    れた状態で、かしめにより変形した被かしめ具により束
    ねられて、前記引き出し線と前記芯線とが結線されてい
    る請求項3に記載のリード線結線構造。
  10. 【請求項10】 環状のヨークの内周部に周方向に間隔
    をあけて複数の磁極部が設けられた固定子コアと、前記
    固定子コアの複数の磁極部に巻装される一相以上の巻線
    と、前記固定子コアと巻線との間を電気的に絶縁するた
    めに前記固定子コアに装着される絶縁樹脂製のスロット
    インシュレータと、前記スロットインシュレータに対し
    て前記一相以上の巻線の2本以上の引き出し線がそれぞ
    れ接続される外部接続用の2本以上のリード線を保持さ
    せるためのリード線保持構造部とを具備する回転電機用
    固定子のリード線結線構造の形成方法であって、 前記2本以上のリード線の芯線の一端を露出させた状態
    で且つ前記2本以上のリード線の端部を所定の間隔をあ
    けて並べた状態で保持する合成樹脂製のリード線保持ブ
    ッシュと、前記スロットインシュレータに一体に形成さ
    れたブッシュ嵌合用凹部とを嵌合して、前記2本以上の
    リード線の前記芯線の一端の基部を前記リード線保持ブ
    ッシュの一部及び前記ブッシュ嵌合部の一部によって挟
    持し、 結線されるべき1本以上の前記引き出し線と対応する前
    記リード線の芯線の先端とを同じ方向に延びるように並
    べ、被かしめ具を並んだ前記1本以上の引き出し線と前
    記芯線の先端とに対応して配置し、前記被かしめ具をか
    しめて前記1本以上の引き出し線と前記芯線の先端とを
    束ねて、前記引き出し線と前記芯線とを結線し、 その後、必要に応じて前記被かしめ具から延び出る前記
    引き出し線の端部を切断することを特徴とする回転電機
    用固定子のリード線結線構造の形成方法。
  11. 【請求項11】 環状のヨークの内周部に周方向に間隔
    をあけて複数の磁極部が設けられた固定子コアと、前記
    固定子コアの複数の磁極部に巻装される一相以上の巻線
    と、前記固定子コアと巻線との間を電気的に絶縁するた
    めに前記固定子コアに装着される絶縁樹脂製のスロット
    インシュレータと、前記スロットインシュレータに対し
    て前記一相以上の巻線の2本以上の引き出し線がそれぞ
    れ接続される外部接続用の2本以上のリード線を保持さ
    せるためのリード線保持構造部とを具備する回転電機用
    固定子のリード線結線構造の形成方法であって、 前記2本以上のリード線の芯線の一端を露出させた状態
    で且つ前記2本以上のリード線の端部を所定の間隔をあ
    けて並べた状態で保持する合成樹脂製のリード線保持ブ
    ッシュと、前記スロットインシュレータに一体に形成さ
    れたブッシュ嵌合用凹部とを嵌合して、前記2本以上の
    リード線の前記芯線の一端の基部を前記リード線保持ブ
    ッシュの一部及び前記ブッシュ嵌合部の一部によって挟
    持し、 前記リード線の数に等しい数の前記被かしめ具が接続部
    を介してリードフレームに接続された被かしめ具連結フ
    レームを用意し、 結線されるべき前記複数のリード線の芯線の先端と対応
    する前記1本以上の引き出し線とをそれぞれ並べ、前記
    被かしめ具連結フレームの前記複数の被かしめ具を並ん
    だ前記芯線の先端と前記1本以上の引き出し線とに対応
    させて配置し、前記複数の被かしめ具をかしめて前記1
    本以上の引き出し線と前記芯線の先端とを束ねて、前記
    引き出し線と前記芯線とを結線し、 その後、前記被かしめ具から延び出る前記引き出し線の
    端部と前記被かしめ具連結フレームの前記接続部を一緒
    に切断することを特徴とする回転電機用固定子のリード
    線結線構造の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記被かしめ具は、前記一対の被かし
    め部を有しており、前記一対の被かしめ部は、かしめら
    れた状態で相互に重なり合わないように構成されている
    請求項10または11に記載の回転電機用固定子のリー
    ド線結線構造の形成方法。
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