JP2002199634A - モータリード線の接続構造 - Google Patents

モータリード線の接続構造

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JP2002199634A
JP2002199634A JP2000399665A JP2000399665A JP2002199634A JP 2002199634 A JP2002199634 A JP 2002199634A JP 2000399665 A JP2000399665 A JP 2000399665A JP 2000399665 A JP2000399665 A JP 2000399665A JP 2002199634 A JP2002199634 A JP 2002199634A
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JP2000399665A
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Inventor
Toru Azeyanagi
徹 畔柳
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中性線などのモータリード線の接続を、束ねる
こと無く互いに接続することの出来る、モータリード線
の接続構造の提供。 【解決手段】複数のモータのリード線5aを互いに接続
して電気的導通を図るモータリード線の接続構造におい
て、導電性材料からなる接続端子6を設け、接続端子
に、リード線を1本づつ並列に配置接続する。モータの
多数のリード線を束ねることなく、平面的に配置するこ
とが可能となり、ステータコア3のコイル集合体5等の
外周部や、モータケーシングの周面などの、モータ軸長
に影響のない部分にリード線の接続部を配置することが
出来、モータの軸方向寸法の小型化に寄与することが出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3相モータなどの
モータのリード線、例えばステータ巻き線における多数
の中性線を互いに接続するに好適な、モータリード線の
接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の3相モータのステータ巻
き線における、中性線の接続構造を示す、モータのステ
ータ部分の一例を示す正面図、図2は、図1の巻き線部
分の側面図である。
【0003】通常、3相モータのステータ巻き線におけ
る、リード線としての中性線1のコイル端末1a部分
は、図1に示すように、互いに束ねられて結線され、中
性点1bを形成する。この中性点は、機械的な接合であ
るラッピング、かしめ及び、ロー材を使用するハンダ付
け、溶接などで接合される。こうして結線された中性線
及び中性点は、図1及び図2に示すように、コイル集合
体5の軸心方向(図2左右方向)に隣接して配置される
が、リード線が束ねられた結果生じる中性点の配置スペ
ースL分だけ、モータの軸長、即ち、図2の左右方向の
長さは長くなることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気自動車用
モータなどのように巻き線の並列本数が多くなると、束
ねられる中性線の数およびそれら中性線が束ねられるこ
とにより結線される中性点が大きくなり、モータ軸長の
増加が顕著なものとなる。電気自動車用モータ等の場
合、車両での搭載スペースは限られたものとなるので、
その軸長は可能な限り短いことが望まれる。
【0005】そこで、こうしたモータの多数のリード線
をなるべく束ねることなく、互いに接続することの出来
る技術の開発が望まれていた。
【0006】本発明は、上記した事情に鑑み、中性線な
どのモータリード線の接続を、束ねること無く互いに接
続することの出来る、モータリード線の接続構造を提供
することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のモータのリード線(5a)を互いに接続して電気的導
通を図るモータリード線の接続構造において、導電性材
料からなる接続端子(6)を設け、前記接続端子に、前
記リード線を1本づつ並列に配置接続して構成される。
【0007】請求項2の発明は、前記接続端子(6)に
は、リード線(5a)が接続される接続部(6b、2
1)が、該接続端子(6)に接続すべきリード線のそれ
ぞれに対応する形で形成されて構成される。
【0008】請求項3の発明は、前記接続端子には、複
数の子端子(7)が装着自在に設けられており、前記各
子端子には、リード線が接続される接続部(7a、2
1)が、前記接続端子に接続すべきリード線のそれぞれ
に対応する形で形成されて構成される。
【0009】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の発明において、前記接続部は、スリット(6b、7
a)で構成される。
【0010】請求項5の発明は、請求項2または3記載
の発明において、前記接続部は、穴(21)で構成され
る。
【0011】請求項6の発明は、請求項2または3記載
の発明において、前記接続部には段差(7e、21、2
1a)が形成されており、該段差と前記リード線との接
触圧力を利用して、前記リード線の被覆を破り、前記接
続部とリード線との導通を図るようにしたことを特徴と
して構成される。
【0012】請求項7の発明は、請求項6記載の発明に
おいて、前記段差は、複数の積層された薄板(12)の
断面部分から形成されて構成される。
【0013】請求項8の発明は、請求項6記載の発明に
おいて、前記段差は、リード線が挿入される穴(21)
と、該穴に先端が面して形成された板バネ(21a)か
ら形成されて構成される。
【0014】請求項9の発明は、前記接続端子は板状の
部材から形成されており、モータのステータコア(3)
の外周部に沿って、円弧状に形成されていることを特徴
として構成される。
【0015】請求項10の発明は、前記リード線は、3
相モータのステータにおけるコイル集合体(5)の中性
線で構成される。
【0016】請求項11の発明は、前記リード線は、複
数のリード線がカシメ部材(10、11)により並列に
配列された形でカシメ加工され、前記リード線は、該カ
シメ部材を介して前記接続端子に接続されて構成され
る。
【0017】請求項12発明は、前記リード線の先端に
端子(15)を設け、該端子を介して該リード線を接続
端子に接続して構成される。
【0018】請求項13発明は、請求項10記載の発明
において、前記接続端子のステータ軸方向の幅(図6の
W)は、コイル集合体の前記ステータコアの軸方向の幅
(図6のL)よりも小さく形成されていることを特徴と
して構成される。
【0019】請求項14の発明は、前記接続端子とリー
ド線は重ね合わされ、相互間の塑性すべりにより、固相
接続されて構成される。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、接続端子
(6)に、前記リード線(5a)を1本づつ並列に配置
接続することにより、モータの多数のリード線を束ねる
ことなく、平面的に配置することが可能となる。従っ
て、ステータコア(3)のコイル集合体(5)等の外周
部やモータケーシングの周面などの、モータ軸長に影響
のない部分にリード線の接続部を配置することが出
来、、モータの軸方向寸法の小型化に寄与することが出
来る。
【0021】請求項2の発明によれば、接続部(6b、
21)を介してリード線(5a)を1本づつ接続するこ
とが出来るので、リード線(5a)の接続端子(6)へ
の接続作業を効率よく行うことが出来る。
【0022】請求項3の発明によれば、リード線(5
a)を子端子(7)を介して行うことにより、多数のリ
ード線の接続端子への接続作業を容易に行うことが出来
る。
【0023】請求項4の発明によれば、スリット(6
b、7a)にリード線(5a)の先端を差し込むだけで
リード線(5a)の接続を行うことが出来るので、作業
性がよい。
【0024】請求項5の発明によれば、穴(21)にリ
ード線(5a)の先端を差し込むだけでリード線(5
a)の接続を行うことが出来るので、作業性がよい。
【0025】請求項6の発明によれば、段差(7e、2
1、21a)を利用して、リード線(5a)の被覆を破
ることが出来るので、リード線(5a)の接続作業効率
がよい。
【0026】請求項7の発明によれば、薄板(12)を
積層することにより、簡単に段差を形成することが出
来、都合がよい。
【0027】請求項8の発明によれば、板バネ(21
a)をカシメることににより被覆を破ることが出来る。
【0028】請求項9の発明によれば、接続端子(6)
をステータコア(3)の外周部のスペースを利用して配
置することが出来る。
【0029】請求項10の発明によれば、多数の中性線
(5a)を並列に扁平な状態で互いに接続することが出
来るので、中性点をコイル集合体(5)の外周部などの
モータの周面を利用した位置に配置することが可能とな
り、モータの軸長の長大化を防止することが出来る。
【0030】請求項11の発明によれば、リード線(5
a)を効率良く並列に整列配置することが出来、組み立
て作業の効率化に寄与することが出来る。
【0031】請求項12の発明によれば、端子を介して
簡単にリード線(5a)を接続端子(6)に接続するこ
とが出来る。
【0032】請求項13の発明によれば、接続端子
(6)がコイル集合体(5)よりも軸方向外側に突出す
ることが無く、中性点によりモータの軸長が延長される
ことが防止される。
【0033】請求項14の発明によれば、リード線(5
a)を接続端子(6)の任意の位置に接続することが出
来る。
【0034】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0035】
【発明の実施の形態】図3は、本発明が適用された、3
相モータのステータの一例を示す正面図、図4は、図3
の巻き線部分の側面図、図5は、中性線の結線態様の一
例を示す正面図、図6は図5の巻き線部分の側面図、図
7はバスバーの複数の例を示す図、図8は中性線と子端
子間の接合方法の一例を示す図で、(a)は平面図、
(b)は、(a)の正面図、(c)は平面図、(d)
は、(c)の正面図、図9は、中性線と子端子間の接合
方法の別の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は、
(a)の正面図、(c)は(b)の側面図、(d)は正
面図、(e)は(d)の断面図、(f)は正面図、
(g)は(f)の断面図、(h)は正面図、(i)は
(h)の断面図、図10は中性線と子端子間の接合方法
の更に別の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は、
(a)の正面図、(c)は平面図、(d)は、(c)の
正面図、(e)は平面図、(f)は、(e)の正面図、
(g)は平面図、(h)は、(g)の正面図、図11は
中性線と子端子間の接合方法の更に別の例を示す図で、
(a)は平面図、(b)は、(a)のa−a断面図、
(c)は平面図、(d)は、(c)のc−c断面図、
(e)は平面図、(f)は、(e)のe−e断面図、
(g)は子端子のワイヤ挿入溝部分の拡大斜視図、
(h)は、子端子のワイヤ挿入溝部分の別の例を示す拡
大斜視図、図12は中性線と子端子間の接合方法の更に
別の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は、(a)
の正面図、(c)は平面図、(d)は、(c)の正面
図、(e)は平面図、(f)は、(e)の正面図、図1
3は中性線と子端子又はバスバー間の接合方法の更に別
の例を示す図で、(a)は正断面図、(b)は更に別の
例の平面図、(c)はワイヤ端部の正面図、(d)は、
(c)の側面図、(e)はワイヤ端部の別の例を示す正
面図、(f)は、(e)の側面図、図14は中性線と子
端子又はバスバー間の接合方法の更に別の例を示す図
で、(a)は断面図、(b)は更に別の例の平面図、
(c)はワイヤ端部の正面図、(d)は、(c)の側面
図、(e)はワイヤ端部の別の例を示す正面図、図15
は中性線と子端子又はバスバー間の接合方法の更に別の
例を示す工程図、図16は中性線と子端子間の接合方法
の更に別の例を示す工程図で、(a)は平面図、(b)
は、(a)の断面図、(c)は平面図、(d)は、
(c)の断面図、(e)は平面図、(f)は、(e)の
断面図である。
【0036】3相モータのステータ2は、図3乃至図5
に示すように、全体が円環状に形成されたステータコア
3を有しており、ステータコア3の内側には、コイルが
配置されるスロット3aが、図5に示すように、ステー
タコア3の中心CLを中心に、放射状に形成されてい
る。各ステータコア3のスロット3aには、U相、V相
及びW相の3相からなるコイル集合体5が2個、挿入設
置されており、各コイル集合体5の各相を構成するコイ
ルのリード線としての中性線5aは、その端部5bが、
図3及び図4に示すように、コイル集合体5の外周を内
周側から外周側に向けて、放射方向に包み込む形でか
つ、各中性線5aが相互に重ならない形で1本づつ引き
回されている。
【0037】各中性線5aは、図3に示すように、各コ
イル集合体5の各相毎に、ステータコア3の外周側に向
けて配列されており、それら各相の中性線5aは、後述
するステータコア3のコイル5の外周部に設けられた接
続端子としてのバスバー6に、該バスバー6が3相のコ
イル集合体5の中性点を形成する形で接続されている。
なお、バスバー6は、ステータ2に、各コイル集合体5
に対応する形で2個設けられている。
【0038】バスバー6は、図7(b)に示すように、
導電性材料から形成される短冊状の本体6aを有してお
り、本体6aは、図4及び図5に示すように、その長手
方向をステータコア3の外周部に沿わせた形で円弧状に
屈曲形成されている。また、本体6aの図7(b)上下
両側には、接続スリット6bが、コイル集合体5の各相
に対応する形で3位置に分かれた形で多数形成されてお
り、各接続スリット6bには、中性線5aの先端が、各
相毎に分かれた形でそれぞれ1本づつ並列に圧入され、
バスバー6に電気的に接続されている。
【0039】ステータ2などは以上のような構成を有す
るので、ステータ2にコイル集合体5を組立配置して3
相モータを組み立てる場合、ステータコア3のスロット
3aにコイル集合体5を構成する3相のコイルを挿入設
置する。この際、各コイル集合体5の各相の中性線5a
を互いに接続して中性点を形成する必要があるが、この
作業は、以下のように行われる。
【0040】即ち、コイル集合体5の各コイルをスリッ
ト3aに挿入設置したところで、図5及び図6に示すよ
うに、バスバー6をステータコア3の内周部に配置し
て、各中性線5aをコイル集合体5からステータコア3
の内周部に向けて放射状に引き出し、各中性線5aの端
部5bを、バスバー6の接続スリット6bに、強制的に
押し込む。すると、各中性線5aは接続スリット6b内
に押し込まれると共に、中性線5aの絶縁被覆が接続ス
リット6bにより破られ、中性線5aとバスバー6は電
気的に導通する。各接続スリット6bの幅は、中性線5
aの、導電材料からなる心材としての線素の直径よりも
やや小さく形成されているので、接続スリット6bに挿
入された中性線5aは、塑性変形して接続スリット6b
と機械的にも確実に係合する。
【0041】こうして、コイル集合体5の各相の全ての
中性線5aを、単一のバスバー6の接続スリット6bに
それぞれ1本づつ並列に接続したところで、図6に示す
ように、当該コイル集合体5の全ての中性線5aが接続
されたバスバー6を矢印A方向に、複数の中性線5aで
コイル集合体5の外周を被覆する形でステータコア3外
方に向けて移動させ、当該ステータコア3の外周部に接
続装着する。すると、多数の中性線5aは、図3に示す
ように、最短距離でステータコア3の外周側に配置され
たバスバー6と接続される形となり、これによりバスバ
ー6はコイル集合体5の中性点を形成することとなる。
【0042】なお、バスバー6のステータ軸方向の幅W
は、図6に示すように、ステータコア3に配置されたコ
イル集合体5の図中左右方向であるステータ軸方向の突
出量Lよりも短く形成されているので、バスバー6がコ
イル集合体5よりも軸方向である矢印C、D方向に突出
することが無く、中性点を構成するバスバー6が、従来
の中性点1bのように、モータの軸長を増加させること
はない。
【0043】更に、バスバー6と中性線5aの接続は、
図3及び図6に示すように、各中性線5aがステータコ
ア3の軸心方向に直角な平面(図3の紙面と平行な面)
に沿う形で並列に配置される(束ねられない)形で行わ
れるので、中性線5aをコイル集合体5の外周部を被覆
する形で配置しても、それによりステータ2、従って、
モータの軸長が増加することはない。
【0044】また、コイル集合体5が複数配置されてい
る場合でも、図3に示すように、各コイル集合体5毎に
バスバー6をコイル集合体5の外周側に位置するように
配置すればよい。
【0045】バスバー6の形状は、図7に示すように、
各種のものが考えられる。即ち、中性線5aの接続に際
しては、各相を区別する必要はないので、図7(a)に
示すように、接続スリット6bを接続すべき中性線5a
が引き出される各相毎に区別して形成することなく、一
様な間隔で形成してもよい。また、図7(c)に示すよ
うに、バスバー6の全長が長くなるが、接続スリット6
bをバスバー6の片側に形成して、バスバー6の幅WA
を小さくするように構成することもできる。更に、図7
(d)に示すように、バスバー6と中性線5aの間に、
接続スリット7aが形成された導電性材料から形成され
た子端子7を複数個、バスバー6にビスなどで接続自在
に設けるように構成してもよい。この場合、バスバー6
は、予めステータコア3の外周側に装着しておき、各中
性線5aは、子端子7のスリット7aに接続し、該中性
線5aが接続された子端子7を、バスバー6に接続する
ようにしてもよい。こうすることにより、一度に多数の
中性線5aが接続された状態でバスバー6を、中性線5
aを屈曲させつつステータコア3の外周側に移動配置す
る必要が無くなり、作業性が向上する。
【0046】なお、中性線5aとバスバー6又は子端子
7との接続は、上述した圧入によるほかに、後述するよ
うに、カシメ、加熱接合、ろう付け、ハンダ付けなど各
種の接続方法を用いることが出来る。
【0047】図8に中性線5aの接続方法の別の例を示
す。図8では、中性線5aと子端子7間の接続について
述べるが、中性線5aとバスバー6との接続の場合でも
適用することが出来る。図8の場合は、一列に配列され
た複数の中性線5aを、その先端の絶縁被覆を剥がした
状態で、図8(a)、(b)に示すように、子端子7上
に重ね合わせる形で積層し、その状態で図8(c)、
(d)に示すように、押圧ローラ9で中性線5aを子端
子7側に押圧して、中性線5aの線素を塑性変形させる
と共に、中性線5aと子端子7との間に、塑性滑りを生
じさせて、中性線5aを子端子7に固相接続により圧着
するものである。
【0048】また、図9(d)、(e)に示すように、
並列に配列された複数の中性線5aの先端を、導電性材
料からなるカシメ部材10、11で挟み込む形で保持
し、その状態で、カシメ部材10、11を図9(f)、
(g)に示すように、図中上下方向から圧縮成形する。
この際、ハンダ付け及び抵抗溶接を併用して、カシメ部
材10、11と中性線5aを接続し、カシメ部材10、
11で子端子7を形成する。更に、図9(h)、(i)
に示すように、形成された子端子7をエンボス加工して
カシメることにより、絶縁被覆を破り、導通を確保し、
中性線5aと子端子7間の機械的な接続を強固なものと
し、図9(a)から(c)に示すように成形する。こう
して成形された子端子7を図7(d)に示すバスバー6
などに接続して、中性点を形成する。
【0049】更に、図10(c)、(d)に示すよう
に、子端子7の接続スリット7aに、先端の被覆を除去
した中性線5aをそれぞれ1本づつ挿入し、次いで図1
0(e)、(f)に示すように、接続スリット7aの隣
接する先端部間を塑性変形させて、接続スリット7aの
先端部を閉じ、更に図10(g)、(h)に示すよう
に、中性線5aの先端をカシメて、図10(a)、
(b)に示すように成形し、取り付け穴7b、7bを介
してバスバー6に装着して、中性点を形成するようにす
ることもできる。
【0050】更に、子端子7を、図11(g)及び
(h)に示すように、複数の積層された薄板12から形
成し、且つその積層された薄板12に、図11(c)、
(d)に示すように、子端子7の接続スリット7aを、
挿入部7cを、中性線5aの絶縁被覆がなされた直径よ
りも大きく、先端部7dを中性線5aの内部心線の直径
より僅かに小さくしたロート状に形成することもでき
る。この際、接続スリット7aの先端部7dを、図11
(g)及び(h)に示すように、各薄板のスリット7a
に面した断面部分が段差7eを成すように形成してお
く。また、図11(g)は積極的に溝幅を違えて加工し
て設けた段差を示し、図11(h)は打ち抜き加工時の
破断面に生じる凹部を利用した段差である。
【0051】この状態で、絶縁被覆がなされたままの中
性線5aを挿入部7cを介して先端部7dに圧入する
と、挿入部7cから先端部7dへ圧入する際に、中性線
5aが扁平に変形形成され、先端部7dとの接触面積が
拡大されると共に、絶縁皮膜厚さが薄くなり、絶縁被覆
が各薄板12が形成する段差7eにより破られ、図11
(e)、(f)に示すように、中性線5aの心線5cと
子端子7との間の導通が図られる。また、挿入部7c
は、中性線5aの予備形成治具として別体とすることも
できる。
【0052】次に、子端子7の挿入部7c部分を切断除
去して、接続スリット7aの開口部を塑性変形させて、
図10(a)、(b)に示すように閉じる。この状態
で、バスバー6に子端子7を装着して、中性点を形成す
る。
【0053】また、図12(c)、(d)に示すよう
に、中性線5aの心線と子端子7に形成された接合用突
起7fの先端をそれぞれ対向させ、その状態で図12
(e)、(f)に示すように、中性線5aの先端と接合
用突起7fを所定の圧力で接触させて中性線5aと接合
用突起7fを1本づつ圧接し、その際生じたバリ13を
除去して、図12(a)、(b)に示すように、各中性
線5aを子端子7に接続するように構成することもでき
る。この状態で、バスバー6に子端子7を装着して、中
性点を形成する。
【0054】更に、図13(c)、(d)に示すよう
に、中性線5aの先端に接続穴15aが形成された端子
15を装着し、複数の中性線5aを、図13(a)で示
すように、接続ボルト16により、それら複数の中性線
5aを各端子15の接続穴15a及びスペーサ22を介
して接続するように構成することもできる。この場合、
接続ボルト16により一体化された複数の中性線5a
(図13(a)の場合、5本の中性線5a)が、子端子
7を形成することとなる。また、図13(b)に示すよ
うに、バスバー6又は子端子7に、各中性線5aを端子
15の接続穴15aを介して1本づつ接続するように構
成することもできる。なお、中性線5aの端子15の形
状は、各種の形状が考えられ、図13の(e)、(f)
に示すように、中性線5aの心線を屈曲させて形成する
こともできる。また、図14に示すように、端子を四角
い板状の部材から形成し、該部材の中央に接続穴15a
を貫通穿設してもよい。
【0055】また、図15(a)、(b)に示すよう
に、子端子7又はバスバー6を、細長い板状部材から形
成し、そこに、接合用突起7fを所定の間隔L1で形成
しておき、絶縁被覆が除去された状態の中性線5aの心
線を、当該接合用突起7fの先端と1対1で対向させ、
その状態で中性線5aの先端と接合用突起7fを所定の
圧力で接触させて中性線5aと接合用突起7fを1本づ
つ圧接し、その際生じたバリ13を除去して、図15
(b)に示すように、各中性線5aを子端子7などに接
続する。この状態で、子端子7などを図15(c)に示
すように、図中両側から圧縮して、各接合用突起7fを
間に形成されている切り欠き17を介して屈曲させ、更
に、図(d)に示すように、各中性線5aの先端を板状
部材17により両側から挟み込み、その状態で固定バン
ド20により固定することも出来る。
【0056】更に、図16(e)、(f)に示すよう
に、子端子7に係合穴21を穿設し、該係合穴21に板
バネ21aを、係合穴21に先端を面した形で、かつ図
16(f)上方に先端を僅かに突出させた形で段差を形
成し、板バネ21aと係合穴21の対向する部位との間
の最小距離D1を、中性線5aの心線の直径よりもやや
小さな径にしておく。この状態で、図16(d)下方か
ら、絶縁被覆がなされたままの中性線5aを係合穴21
に、板バネ21a弾性に抗して、板バネ21aの先端を
図中上方に弾性変形させながら所定距離挿入する。中性
線5aが係合穴21に、所定距離挿入されたところで、
今度は、板バネ21aを図16(b)矢印F方向にカシ
メると、所定の接触圧力で中性線5aの外周に当接して
いた板バネ21aの先端は、下方に移動し、図16
(a)、(b)に示すように、その先端は中性線5aの
絶縁被覆に食い込んで、絶縁被覆を破り、板バネ21a
と中性線5aの心線が導通する。こうして、各中性線5
aを1本づつ子端子7の係合穴21に係合させて、更に
複数の中性線5aが接続された子端子7をバスバー6に
装着して、中性点を形成する。
【0057】本発明は、モータの複数のリード線を接続
端子を介して1本づつ並列に配置接合する形で互いに導
通させる限り、リード線の種類としては、必ずしも3相
モータの中性線である必要はなく、他の種類のリード線
でもよい。
【0058】また、各中性線5aと接続端子であるバス
バー6との接続態様も、ネジなどを用いた機械的な接続
の他に、既に述べたように、溶接、圧接など各種の接続
態様を用いることが出来る。
【0059】なお、バスバーなどの接続端子の形状は、
板状に限らず、棒状、その他どのような形状でもよい
が、モータの軸長が増大しないように、そのステータ軸
方向の幅W(図6矢印C、D方向)が、コイル集合体5
のステータコア3からのステータ軸方向への突出量Lよ
りも小さいことが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の3相モータのステータ巻き線に
おける、中性線の接続構造を示す、モータのステータ部
分の一例を示す正面図。
【図2】図2は、図1の巻き線部分の側面図。
【図3】図3は、本発明が適用された、3相モータのス
テータの一例を示す正面図。
【図4】図4は、図3の巻き線部分の側面図。
【図5】図5は、中性線の結線態様の一例を示す正面
図。
【図6】図6は図5の巻き線部分の側面図。
【図7】図7はバスバーの複数の例を示す図。
【図8】図8は中性線と子端子間の接合方法の一例を示
す図で、(a)は平面図、(b)は、(a)の正面図、
(c)は平面図、(d)は、(c)の正面図。
【図9】図9は、中性線と子端子間の接合方法の別の例
を示す図で、(a)は平面図、(b)は、(a)の正面
図、(c)は(b)の側面図、(d)は正面図、(e)
は(d)の断面図、(f)は正面図、(g)は(f)の
断面図、(h)は正面図、(i)は(h)の断面図。
【図10】図10は中性線と子端子間の接合方法の更に
別の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は、(a)
の正面図、(c)は平面図、(d)は、(c)の正面
図、(e)は平面図、(f)は、(e)の正面図、
(g)は平面図、(h)は、(g)の正面図。
【図11】図11は中性線と子端子間の接合方法の更に
別の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は、(a)
のa−a断面図、(c)は平面図、(d)は、(c)の
c−c断面図、(e)は平面図、(f)は、(e)のe
−e断面図、(g)は子端子のワイヤ挿入溝部分の拡大
斜視図、(h)は、子端子のワイヤ挿入溝部分の別の例
を示す拡大斜視図。
【図12】図12は中性線と子端子間の接合方法の更に
別の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は、(a)
の正面図、(c)は平面図、(d)は、(c)の正面
図、(e)は平面図、(f)は、(e)の正面図。
【図13】図13は中性線と子端子又はバスバー間の接
合方法の更に別の例を示す図で、(a)は正断面図、
(b)は更に別の例の平面図、(c)はワイヤ端部の正
面図、(d)は、(c)の側面図、(e)はワイヤ端部
の別の例を示す正面図、(f)は、(e)の側面図。
【図14】図14は中性線と子端子又はバスバー間の接
合方法の更に別の例を示す図で、(a)は断面図、
(b)は更に別の例の平面図、(c)はワイヤ端部の正
面図、(d)は、(c)の側面図、(e)はワイヤ端部
の別の例を示す正面図。
【図15】図15は中性線と子端子又はバスバー間の接
合方法の更に別の例を示す工程図。
【図16】図16は中性線と子端子間の接合方法の更に
別の例を示す工程図で、(a)は平面図、(b)は、
(a)の断面図、(c)は平面図、(d)は、(c)の
断面図、(e)は平面図、(f)は、(e)の断面図。
【符号の説明】
3……ステータコア 5……コイル集合体 5a……リード線(中性線) 6……接続端子(バスバー) 6b……接続部、接続スリット 7……子端子 7a……接続部、接続スリット 7e……段差 10、11……カシメ部材 12……薄板 15……端子 21……接続部、段差、穴 21a……段差、板バネ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のモータのリード線を互いに接続し
    て電気的導通を図るモータリード線の接続構造におい
    て、 導電性材料からなる接続端子を設け、 前記接続端子に、前記リード線を1本づつ並列に配置接
    続して構成した、モータリード線の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記接続端子には、リード線が接続され
    る接続部が、該接続端子に接続すべきリード線のそれぞ
    れに対応する形で形成されている、請求項1記載のモー
    タリード線の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記接続端子には、複数の子端子が装着
    自在に設けられており、前記各子端子には、リード線が
    接続される接続部が、前記接続端子に接続すべきリード
    線のそれぞれに対応する形で形成されている、請求項1
    記載の、モータリード線の接続構造。
  4. 【請求項4】 前記接続部は、スリットである、請求項
    2または3記載の、モータリード線の接続構造。
  5. 【請求項5】 前記接続部は、穴である、請求項2また
    は3記載の、モータリード線の接続構造。
  6. 【請求項6】 前記接続部には段差が形成されており、
    該段差と前記リード線との接触圧力を利用して、前記リ
    ード線の被覆を破り、前記接続部とリード線との導通を
    図るようにしたことを特徴とする、請求項2または3記
    載の、モータリード線の接続構造。
  7. 【請求項7】 前記段差は、複数の積層された薄板の断
    面部分から形成される、請求項6記載の、モータリード
    線の接続構造。
  8. 【請求項8】 前記段差は、リード線が挿入される穴
    と、該穴に先端が面して形成された板バネから形成され
    る、請求項6記載の、モータリード線の接続構造。
  9. 【請求項9】 前記接続端子は板状の部材から形成され
    ており、モータのステータコアの外周部に沿った形で、
    円弧状に形成されていることを特徴とする、請求項1記
    載の、モータリード線の接続構造。
  10. 【請求項10】 前記リード線は、3相モータのステー
    タにおけるコイル集合体の中性線である、請求項1記載
    のモータリード線の接続構造。
  11. 【請求項11】 前記リード線は、複数のリード線がカ
    シメ部材により並列に配列された形でカシメ加工され、
    前記リード線は、該カシメ部材を介して前記接続端子に
    接続されている、請求項1記載の、モータリード線の接
    続構造。
  12. 【請求項12】 前記リード線の先端に端子を設け、該
    端子を介して該リード線を接続端子に接続して構成し
    た、請求項1記載の、モータリード線の接続構造。
  13. 【請求項13】 前記接続端子のステータ軸方向の幅
    は、前記コイル集合体のステータコア軸方向の幅よりも
    小さく形成されていることを特徴とする、請求項10記
    載の、モータリード線の接続構造。
  14. 【請求項14】 前記接続端子とリード線は重ね合わさ
    れ、相互間の塑性すべりにより、固相接続されている、
    請求項1記載のモータリード線の接続構造。
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