JPH0935100A - 路車間通信用車載機 - Google Patents

路車間通信用車載機

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JPH0935100A
JPH0935100A JP18733395A JP18733395A JPH0935100A JP H0935100 A JPH0935100 A JP H0935100A JP 18733395 A JP18733395 A JP 18733395A JP 18733395 A JP18733395 A JP 18733395A JP H0935100 A JPH0935100 A JP H0935100A
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JP
Japan
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communication
vehicle
completion
road
mutual
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JP18733395A
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English (en)
Inventor
Norimasa Hiramatsu
紀昌 平松
Hirotada Hayashi
宏直 林
Tomoyuki Watanabe
智之 渡辺
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同一通信エリア内で二重料金収受が行われない
ようにする。 【解決手段】路上に設置された路上機との相互通信によ
り情報交換を行う通信手段Aと路上機との相互通信の完
了を検出する通信完了検出手段B、及び車速を検出する
車速検出手段Dを設け、相互通信の完了が検出されたと
きに禁止手段Cによって通信を禁止すると共に、相互通
信の完了が検出された後の車速が所定値以上に達したと
きに解除手段Eによって通信の禁止を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は路車間通信用車載機
に係り、特に、車両に搭載された応答器(車載機)と路
上側に設置された質問器(路上機)との間で相互通信を
行い、有料道路等において自動料金収受を行う路車間通
信システムに好適な車載機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有料施設の利用料金の収受、例え
ば、有料道路の通行料金の収受等に、前納方式のカード
または後納方式のカードを利用した自動料金収受システ
ムが開発されている。この自動料金収受システムでは、
入口に設けられた料金ゲートでのみ料金収受を行う単純
収受方式(首都高速等)の料金ゲートや、入口ゲートで
通行券を発行しかつ出口ゲートで料金収受を行う入口発
券出口収受方式(東名高速等)の入口ゲート、途中経路
ゲート及び出口ゲートに路上機を設置すると共に、車両
に車載機を搭載し、車載機と路上機との間で相互通信を
実行し、自動的に料金の収受を行っている。
【0003】この自動料金収受システムでは、複数の車
載機が任意のタイミングで路上機の通信エリア内に進入
してくるため、各ゲートに設置された路上機は、常時一
定間隔でパイロットコマンド信号を送信している。車両
が通信エリアに進入し、車載機が路上機からのパイロッ
トコマンド信号を受信すると、車載機は第1の認証通信
信号を返送する。その後、複数回の認証通信を行った
後、規定の通信シーケンスに従ってデータ通信を行い通
信完了後はパイロットコマンド信号受信可能状態に戻
る。
【0004】この自動料金収受システムにおいては、料
金の二重収受を防止するために、同一通信エリアでの通
信を1回に限定する必要がある。
【0005】従来、この二重料金収受を防止する方法と
しては、車載機側で電波の受信レベルを監視し、一度通
信が終了した後は受信レベルが所定値以下になるまで通
信を禁止する、一度通信が終了した後は車載機側で一定
時間の間通信を禁止する、及び一度通信が終了した後は
路上機側で通信を禁止し、車両の発進を確認してから通
信可能状態に復帰させる方法が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電波の
受信レベルを監視する方法では、路上機のアンテナのサ
イドローブの影響により、同一通信エリア内に電波の受
信レベルが所定値以下の領域が存在し、この領域を車両
が通過すると通信の禁止が解除され、同一通信エリア内
で再度通信が再開され、同一車両に対しての二重料金収
受、またはゲートでのデータの二重書込みが発生する可
能性がある。
【0007】また、一定時間の間通信を禁止する方法で
は、渋滞等によって長時間停車する場合には、通信禁止
が行なわれる一定時間を経過して同一通信エリア内に停
車する場合があり、この一定時間を経過したときに再度
通信が実行され、二重料金収受、またはゲートでのデー
タの二重書込みが発生する可能性がある。一方、接近す
る料金ゲートを短時間に2ヶ所連続して通過する場合に
は、通信禁止が行なわれる一定時間が経過する前に2番
目の料金ゲートの通信エリアに進入し、2番目の通信エ
リア内において通信が実行されない可能性がある。従っ
て、上記の両方の場合を満足する通信禁止の一定時間
は、渋滞で通信エリア内に留まっている最大時間よりも
長くかつ接近する2ヶ所の料金ゲートを通過する最短時
間より短くする必要があり、この両方の条件を満足させ
る一定時間を設定するのは非常に困難である。
【0008】さらに、路上機側で通信を禁止する方法で
は、通信の禁止期間中は全ての通信が停止されるため、
メンテナンス用の通信も実行不可となり、非常処理対処
等が実施できない、という問題がある。また、同一通信
エリア内に複数台の車両が存在する場合には、先行車が
この通信エリアを通過しない限り後続車への通信を再開
することができない、という問題がある。
【0009】本発明は上記問題点を解決するために成さ
れたもので、渋滞等で同一通信エリア内に長時間停止し
た際においても、二重料金収受またはデータの二重書き
込みが行われないようにした路車間通信用車載機を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、相互通信が完了したときに通信を禁止
し、相互通信が完了した後の車速が所定値以上に達した
ときに通信の禁止を解除するようにしたものである。す
なわち、図1に示すように、路上に設置された路上機と
の相互通信により情報交換を行う通信手段Aと路上機と
の相互通信の完了を検出する通信完了検出手段B、及び
車速を検出する車速検出手段Dを設け、相互通信の完了
が検出されたときに禁止手段Cによって通信を禁止する
と共に、相互通信の完了が検出された後の車速が所定値
以上に達したときに解除手段Eによって通信の禁止を解
除するようにしたものである。
【0011】相互通信が完了した後の車速は、通信完了
検出手段Bが路上機との相互通信の完了を検出したと
き、または禁止手段Cが通信を禁止したときから、車速
検出手段Dにおいて車速の検出を開始して求めてもよ
く、また車速検出手段Dで常時車速を検出しておいて、
解除手段Eにおいて通信完了検出手段Bが路上機との相
互通信の完了を検出したとき、または禁止手段Cが通信
を禁止したときからの車速を演算して求めてもよい。
【0012】ドライバは、通常、通信エリア手前で減速
し、通信エリアを通過すると加速する運転を行うので、
路上機との相互通信が完了した後車速が所定値以上に達
っすると、車両は通信エリア外に位置していると判断す
ることができる。したがって、路上機との相互通信が完
了したときに通信を禁止し、車速が所定値以上に達っし
たとき通信の禁止を解除することにより、同一通信エリ
ア内での二重通信を防止し、二重料金収受やデータの二
重書き込みが行われないようにすることができる。
【0013】また、第2の発明は、相互通信が完了した
ときに通信を禁止し、相互通信が完了したときからの車
両の移動距離が所定値以上に達したときに通信の禁止を
解除するようにしたものである。すなわち、図2に示す
ように、第1の発明と同様に通信手段A、通信完了検出
手段B、及び禁止手段Cを設け、相互通信の完了が検出
されたときに禁止手段Cによって通信を禁止すると共
に、相互通信の完了が検出されたときからの車両の移動
距離が所定値以上に達したときに解除手段Eによって通
信の禁止を解除するようにしたものである。
【0014】相互通信が完了したときからの移動距離
は、通信完了検出手段Bが路上機との相互通信の完了を
検出したとき、または禁止手段Cが通信を禁止したとき
から、距離検出手段Fにおいて移動距離の検出を開始し
て求めてもよく、また距離検出手段Fで常時移動距離を
検出しておいて、解除手段Eにおいて通信完了検出手段
Bが路上機との相互通信の完了を検出したとき、または
禁止手段Cが通信を禁止したときからの移動距離を演算
して求めるようにしてもよい。この移動距離は、同一通
信エリア内を車両が走行する最大走行距離を越えた値に
設定するのが好ましく、最大走行距離を越えかつ最大走
行距離に最も近い値に設定するのがより好ましい。
【0015】このように、相互通信が完了したときから
の移動距離が所定値以上に達すると、車両は通信エリア
外に位置していると判断することができるので、路上機
との相互通信が完了したときに通信を禁止し、路上機と
の相互通信が完了したときからの車両の移動距離が所定
値以上に達っしたときに通信の禁止を解除することによ
り、同一通信エリア内での二重通信を防止し、二重料金
収受やデータの二重書き込みが行われないようにするこ
とができる。
【0016】そして、第3の発明は、相互通信が完了し
たときに通信を禁止し、相互通信の開始条件が検出され
たときからの車両の移動距離が所定値以上に達したとき
に通信の禁止を解除するようにしたものである。すなわ
ち、図3に示すように、第2の発明と同様に通信手段
A、通信完了検出手段B、禁止手段C、及び距離検出手
段Fを設け、相互通信の完了が検出されたときに禁止手
段Cによって通信を禁止すると共に、条件検出手段Gに
より路上機との相互通信の開始条件が検出されたときか
らの車両の移動距離が所定値以上に達したときに解除手
段Eによって通信の禁止を解除するようにしたものであ
る。
【0017】路上機との相互通信の開始条件としては、
路上機に相互通信用のアンテナの他に、この相互通信用
のアンテナの車両走行方向手前に予告アンテナを設置し
た場合には、予告アンテナからの電波検出の条件を用い
ることができる。また、車載機に受信電波の電界強度を
検出する電界強度検出手段を設けた場合には、電界強度
が所定値以上の条件を用いることができ、通信エリアへ
の進入手前または通信エリア通過直後に、踏み板とセン
サとで構成された車両通過検出器、光学的または電気・
磁気的に車両の通過を検出する車両通過検出器等の車両
通過検出手段を設置した場合には、車両通過検出手段に
よる車両の通過の条件を用いることができる。
【0018】路上機との相互通信の開始条件が検出され
たたときからの移動距離は、条件検出手段Gが路上機と
の相互通信の開始条件を検出したときから、距離検出手
段Fにおいて移動距離の検出を開始して求めてもよく、
また距離検出手段Fで常時移動距離を検出しておいて、
条件検出手段Gが路上機との相互通信の開始条件を検出
したときからの移動距離を演算して求めるようにしても
よい。
【0019】このように、開始条件が検出されたときか
らの移動距離が所定値以上に達すると、車両は既に通信
を完了した通信エリア外に位置しているか、または新た
に通信を開始する通信エリア内に進入したと判断するこ
とができるので、路上機との相互通信が完了したときに
通信を禁止し、開始条件が検出されたときからの車両の
移動距離が所定値以上に達っしたときに通信の禁止を解
除することにより、同一通信エリア内での二重通信を防
止し、二重料金収受やデータの二重書き込みが行われな
いようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、単純収受方
式の高速道路に使用される自動料金収受システムに本発
明を適用したものである。
【0021】単純収受方式では、図4に示すように、高
速道路10の入口ゲート12に料金ゲートとしての自動
料金収受システム用の路上機が設置されている。この単
純収受方式では、出口にはゲートは設けられておらず、
入口ゲートでのみ自動的に料金収受が行われる。
【0022】図5及び図6に示すように、入口ゲートに
は、道路に跨がるようにアーチ14が設置されている。
このアーチ14近傍にはブース18が設置されている。
【0023】アーチ14の中央部には、路上機を構成す
る入口アンテナ16が固定され、ブース18内には、入
口アンテナ16に接続されかつ路上機を構成する入口ア
ンテナ制御装置20が収納されている。
【0024】ブース18の外側壁には、赤及び青の2つ
の表示ランプを備えた収受員用信号機22が取り付けら
れ、ブース18の車両走行方向下流側近傍には、赤及び
青の2つの表示ランプを備えた運転者用信号機24、及
び車両の通過を検出する発進検知装置26が順に設置さ
れている。この発進検知装置26は、踏み板とセンサで
構成された車両通過検出器、光電管方式の車両通過検出
器、光学的または電気・磁気的に車両の通過を検出する
車両通過検出器で構成することができる。
【0025】図6に示すように、入口アンテナ16によ
る通信エリアは、メインローブMと2つのサイドローブ
Sとによって形成されている。
【0026】入口ゲートに設置された路上機は、図7に
示すように、入口アンテナ16と入口アンテナ16に接
続された入口アンテナ制御装置20とによって構成され
ている。入口アンテナ16は、信号を送信する送信アン
テナ30、及び信号を送信すると共に路上機からの信号
を受信する送受信アンテナ32から構成されている。ま
た、入口アンテナ制御装置20は、パーソナルコンピュ
ータ等を含んで構成された信号処理回路34を備えてい
る。この信号処理回路34は、図示しない中央コンピュ
ータに接続可能である。信号処理回路34は、パイロッ
トコマンド信号やコマンドを含むデータ信号を送信する
送信回路36に接続されている。
【0027】送信回路36は、ミキサ38を介して送信
アンテナ30に接続されている。ミキサ38には、所定
周波数の搬送波を発生する搬送波発生回路40が接続さ
れており、ミキサ38は送信回路36から入力される信
号と搬送波発生回路40から入力される搬送波とをミッ
クスし、送信回路36から入力された信号で搬送波発生
回路40から入力された搬送波を変調する。また、送信
アンテナ30からはミキサ38で変調された変調波が電
波として送信される。
【0028】搬送波発生回路40には、図8に示す車載
機から変調されて返送され、送受信アンテナ32で受信
された変調波からデータ信号を取り出す送受信回路42
が接続されている。この送受信回路42は、信号処理回
路34に接続されている。
【0029】なお、他の入口ゲートにおける路上機も同
一の構成であるので説明を省略する。
【0030】車両に搭載された車載機は、図8に示すよ
うに、信号を送信する送信アンテナ44、及び路上機か
ら送信された信号を受信する受信アンテナ46を備えて
いる。送信アンテナ44は、アンプ45を介して送受信
回路50に接続され、受信アンテナ46は、受信アンテ
ナ46で受信された変調波を検波する検波回路48を介
して送受信回路50に接続されている。送受信回路50
は制御用中央処理装置52に接続されている。また、検
波回路48は受信電界レベルを検出し、受信電界レベル
が所定値以上のときに信号を出力する受信電界レベル検
出回路54を介して制御用中央処理装置52に接続され
ている。
【0031】制御用中央処理装置52は、表示用LSI
60を介して液晶表示器62に接続されている。また、
制御用中央処理装置52には、通信シーケンスプログラ
ム等を記憶したROM64、及びIDコード及び車種情
報等のデータを記憶すると共にワークエリアとして使用
されるRAM66が接続されている。
【0032】また、制御用中央処理装置52は、音声デ
ータを記憶したROM70が接続された音声合成LSI
68、及びアンプ72を介してスピーカ74に接続され
ている。
【0033】また、制御用中央処理装置52には、残高
(残金)情報等が記憶されたICカード58が着脱可能
で、かつICカード58に記憶された情報を読み出した
り、ICカード58に必要な情報を書き込むためのIC
カードリードライタ56が接続されている。
【0034】さらに、制御用中央処理装置52には、イ
ンタフェース78を介して、車速検出手段としての車速
センサから車速に応じて発生される車速パルス等が入力
される。
【0035】なお、71は、ICカード58に記憶され
た残高情報を読み出して液晶表示装置62に表示させる
ための指示を入力するための残高表示要求スイッチであ
り、車載機には、イグニッションスイッチオン時に車載
バッテリーから電源76を介して常時電源が供給され
る。
【0036】次に、車載機の制御用中央処理装置52が
実行する通信シーケンスについて図9及び図10の通信
処理ルーチンを参照して説明する。なお、図9及び図1
0とは、符号1、2を付した2つのコネクタにより接続
されている。路上機からは、常時一定間隔でパイロット
コマンド信号が出力されており、車両が通信エリア内に
進入し受信電界レベル検出回路54から信号が出力され
るとこのルーチンが起動され、ステップ100において
信号が受信されたと判断されると、ステップ102にお
いて受信された信号がパイロットコマンド信号であるか
否かが判断される。
【0037】パイロットコマンド信号である場合には、
ステップ110において、予め定められた通信手順数を
設定し、通信手段を構成するステップ112において認
証通信1用の信号を送信することにより、応答送信を行
う。この通信手順の例を図12に示す。
【0038】通信完了検出手段を構成するステップ11
4では最終コマンド(データ通信N用のコマンド)を送
信したか否かを判断し、最終コマンドを送信していない
場合は、ステップ116において次回受信可能なコマン
ド種別を設定してステップ100に戻る。
【0039】一方、通信シーケンスの終了を示す最終コ
マンドを送信した場合には、ステップ118において処
理した通信シーケンスで受信したパイロットコマンド信
号の種別を判断してRAM66に記憶した後、禁止手段
としてのステップ120において、通信を禁止するため
にフラグを利用して通信停止状態を設定する。
【0040】ステップ102において、パイロットコマ
ンド信号以外のコマンド信号が入力されたと判断された
ときには、ステップ104においてステップ116で設
定された受信可能コマンドか否かを判断し、受信可能コ
マンドである場合には、ステップ112において応答送
信を行う。一方、受信可能コマンドでない場合には、ス
テップ106においてメンテナンスコマンド信号か否か
を判断する。そして、メンテナンスコマンド信号の場合
には、ステップ108においてメンテナンス用の応答送
信を行う。
【0041】図9のステップ120に続く図10のステ
ップ122では、通信停止解除条件が成立したか否かを
判断し、通信停止解除条件が成立した場合には、解除手
段としてのステップ134において通信停止状態を解除
した後、ステップ100に戻る。
【0042】一方、通信停止解除条件が成立していない
場合には、ステップ124において信号を受信したか否
かを判断し、信号を受信した場合にはステップ126に
おいてパイロットコマンド信号を受信したか否かを判断
する。そして、パイロットコマンド信号を受信した場合
には、ステップ132においてステップ118で記憶し
たパイロットコマンド信号の種別と同種か否かを判断す
る。受信したパイロットコマンド信号が、記憶している
パイロットコマンド信号と同種の場合には、同一の通信
エリア内に停止していると判断してステップ122に戻
る。
【0043】一方、受信したパイロットコマンド信号が
記憶しているパイロットコマンド信号と異なる場合に
は、他の通信エリアに進入して新たなパイロットコマン
ド信号を受信したと判断し、ステップ134において通
信停止状態を解除して通信可能状態にする。
【0044】ステップ126においてパイロットコマン
ド信号以外の信号が受信されたと判断されたときには、
ステップ128においてメンテナンスコマンド信号が受
信されたか否かを判断し、メンテナンスコマンド信号が
受信されたときにはステップ130において応答送信を
行う。
【0045】以上のように、通信停止状態を設定した後
においてもメンテナンスコマンド信号が受信された場合
には応答送信を行うようにしているので、異常処理対応
を実施することができる。
【0046】図11は上記の通信シーケンスのタイミン
グチャートを示すものであり、車載機が最終コマンド信
号を送信すると通信停止状態が設定され、ステップ12
2で通信停止解除条件が成立すると通信停止状態が解除
される。この通信停止解除条件としては、後述する各実
施の形態で説明する条件を使用するとができ、例えば、
通信停止状態が設定された地点からの車速パルス数、す
なわち車速を計測し、車速が所定値を越えたときに通信
停止解除条件が成立したと判断し、通信停止状態を解除
することができる。この方法によれば、車速パルス数は
数十cmの精度であるため、高精度で通信エリア外に出
たか否かを判断することができる。また、ナビゲーショ
ン装置からの位置信号であるGPS信号を入力し、この
GPS信号から自車の現在位置を判断し、通信停止状態
が設定されたときの自車位置データを記憶し、その後記
憶している位置データと現在位置データとを比較して現
在位置が通信エリアを出たと判断した距離だけはなれた
場合に通信停止状態を解除するようにしてもよい。
【0047】また、VICSビーコン受信装置と接続
し、位置データを入力するかまたは一般道路を走行して
いるか否かを判断して、通信禁止条件が成立したか否か
を判断してもよい。
【0048】次に、図13を参照して第2の実施の形態
を説明する。この実施の形態では、車載機には図8に示
すように、車輪の単位回転に応じて単位パルスを出力す
る車輪センサからの車輪パルスを入力する。
【0049】図13のステップ140では、パイロット
コマンド信号を受信したか否かを判断することにより、
入口ゲートに進入したか否かを判断し、入口ゲートに進
入した場合には図12に示す通信シーケンスを実行して
自動料金収受処理を行う。通信シーケンスが終了した
後、距離検出手段の処理に相当するステップ144で
は、車輪パルスをカウントして通信シーケンスが終了し
た時点からの移動距離としての走行距離Lを算出する。
次のステップ146では通信シーケンスが終了した時点
からの走行距離Lが、予め設定された設定値以上になっ
たときに、通信エリアを通過して通信エリア外に出たと
判断してステップ142に戻り通信シーケンス実行状態
に復帰し、走行距離が設定値未満の場合にはステップ1
46及び144を繰り返す。これにより、ステップ14
4、146が繰り返され通信シーケンスを禁止すること
ができ、このステップ146及び144の繰り返しは、
本発明の禁止手段に相当する。
【0050】次に、図14を参照して第3の実施の形態
を説明する。なお、図14において図13と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、また本実施の形態に
おいては第2の実施の形態に加えGPS信号を車載機に
入力する。
【0051】通信シーケンスが終了した後、ステップ1
50においてナビゲーション装置から入力されたGPS
信号から得られる自車位置データを記憶エリアAに記憶
する。ステップ152では、GPS信号から得られる自
車位置データを記憶エリアBに記憶する。
【0052】ステップ154では、記憶エリアBの自車
位置データから記憶エリアAの自車位置データを減算し
て、記憶エリアAに記憶されている自車位置データを基
準とした現在の自車位置、すなわち移動距離としての走
行距離Lを算出する。
【0053】そして、ステップ156で走行距離Lが設
定値を超えたと判断された場合に通信エリア外に出たと
判断して、ステップ140に戻り通信シーケンス実行可
能状態に復帰する。また、ステップ152〜156を繰
り返すことにより、通信シーケンスを禁止することがで
き、このステップ152〜156の繰り返しは、本発明
の禁止手段に相当する。
【0054】上記各実施の形態によれば、走行距離を用
いているため、車両が車速を検出できない程度の低速で
走行しているときにおいても精度よく車両が通信エリア
外に出たか否かを判断することができる、という効果が
得られる。
【0055】次に、図15を参照して第4の実施の形態
を説明する。本実施の形態では、車輪パルスに代えて、
車速パルスを車載機に入力する。
【0056】送信シーケンスが終了した後、ステップ1
60において車速パルスをカウントすることにより車速
SPDを算出し、ステップ162で車速SPDが設定値
以上になったか否かを判断する。通常、入口ゲートで車
速を低下させ、入口ゲート通過後に加速するので、車速
SPDが設定値以上になったか否かを判断することによ
り、車両が通信エリア外に出たか否かを判断することが
できる。
【0057】本実施の形態によれば、数十cmの精度の
車速パルスを用いているため、高精度で車両が通信エリ
ア外に出たか否かを判断することができる、という効果
が得られる。
【0058】図16に、第5の実施の形態を示す。本実
施の形態では、車載機に車輪パルスと車速パルスとの両
方を入力するようにする。なお、図16において図15
と対応する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0059】ステップ162で車速SPDが所定値以上
となったと判断されたときに、ステップ164で走行距
離Lの算出を開始し、ステップ166において車速SP
Dが所定値以上になった時点からの走行距離Lが設定値
以上か否かを判断し、走行距離Lが設定値以上のときに
通信エリア外に出たと判断して、通信の禁止を解除する
ものである。
【0060】次に、第6の実施の形態を説明する。本実
施の形態では、第5の実施の形態と同様に、車載機に車
輪パルスと車速パルスとの両方を入力するようにする。
【0061】図17に示すように、ステップ170にお
いて通信シーケンスが終了した時点からの車輪パルスを
カウントして走行距離Lを算出すると共に、車速パルス
から車速SPDを算出する。そして、ステップ172に
おいて、車速SPDが所定値以上のときまたは走行距離
Lが設置値以上のときに通信エリアに進入した車両が通
信エリア外に出たと判断して、通信の禁止を解除するよ
うにする。
【0062】上記第5及び第6の本実施の形態によれ
ば、通信の禁止を解除するための条件として、走行距離
及び車速を用いているため、上記の実施の形態より精度
よく通信の禁止を解除することができる、という効果が
得られる。
【0063】上記第1の実施の形態から第6の実施の形
態においては、ステップ140とステップ142との間
に、図18に示す処理を挿入することができる。図18
のステップ180では、車速SPDを算出し、ステップ
182においてゲートの種類、すなわち入口ゲートや出
口ゲート等の種類に応じて設定値を設定する。そして、
ステップ184において車速SPDが設定値以上か否か
を判断し、車速SPDが設定値以上の時にステップ18
6において液晶表示器62またはスピーカ74を用いて
ドライバーにオーバースピードであることを警報する。
【0064】これによって、ドライバは自車がオーバー
スピードであることにきずき、減速することができる、
という効果が得られる。
【0065】なお、上記第1の実施の形態から第6の実
施の形態においては、料金自動収受処理を行った後の各
ステップは、処理を確実に行うため、所定時間経過した
後に実行するようにしてもよい。
【0066】次に、第7の実施の形態について説明す
る。上記第1〜第6の実施の形態においては、車載機に
おいて対処する例について説明したが、この実施の形態
は、路上機において対処するようにしたものである。
【0067】路上機では、図19のステップ200にお
いてパイロットコマンド信号を送信し、ステップ202
において、車載機からの図12に示した認証通信1によ
る信号が受信されたか否かを判断する。認証通信1によ
る信号が受信されたときには、ステップ204において
車載機を識別する識別番号(IDコード)が後述するス
テップ210において記憶回路に記憶されたか否かを判
断する。識別番号が記憶されている場合には、認証通信
2以降の通信シーケンスを終了するためにステップ20
0に戻り、識別番号の記憶がない場合にはステップ20
6において、予め定められた認証通信2以降の通信シー
ケンス処理を行い、ステップ208において最終コマン
ドを受信したか否かを判断することにより、通信が終了
したか否かを判断する。
【0068】通信が終了していない場合には、ステップ
206に戻って通信シーケンスを継続し、通信が終了し
た場合にはステップ210において通信シーケンスが終
了した車載機の識別番号を記憶回路に記憶する。
【0069】次のステップ212では発進検知装置26
からの信号を判断することにより車両が発進検知装置2
6の位置を通過したか否かを判断する。車両が発進検知
装置26の位置を通過した場合には、ステップ214
で、当該車両が次回この通信エリアに進入したときに通
信シーケンスを実行するため、識別番号を消去する。
【0070】図20は車載機側の通信処理ルーチンを示
すもので、ステップ220において信号を受信したか否
かを判断し、信号を受信したときにはステップ222に
おいて受信した信号がパイロットコマンド信号であるか
否かを判断する。パイロットコマンド信号の場合にはス
テップ228において認証通信1を実行するための信号
を送信し、ステップ220に戻る。
【0071】ステップ222で受信した信号がパイロッ
トコマンド信号でないと判断された場合には、ステップ
224において受信した信号が認証通信2以降の信号か
否かを判断する。認証通信2以降の信号である場合に
は、ステップ226においてこのステップを通過する毎
に認証通信3、データ通信2・・・データ通信Nを実行
するための信号を順に送信して、通信シーケンスを継続
する。
【0072】一方、ステップ224で認証信号2以降の
信号でないと判断された場合はステップ220に戻る。
【0073】以上のように、路上機側では識別番号が記
憶されている車載機に対して認証番号2以降の通信を行
うための信号を送信しないため、車載機側ではステップ
224の判断で否定判断され認証通信3以降の通信シー
ケンスの実行が中止されることになる。
【0074】この実施の形態によれば、発進検知装置に
より車両の通過が検出されたときに、車両の識別番号を
消去するようにしているため、記憶回路の容量として
は、同時に同じ通信エリア内に存在する可能性がある車
載機の識別番号を記憶できれば足り、これにより記憶回
路の容量を少なくすることができる、という効果が得ら
れる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明及び第
2の発明によれば、既に通信を完了した通信エリア外に
位置するときに、通信の禁止が解除されるので、同一通
信エリア内での二重通信を防止し、二重料金収受やデー
タの二重書き込みが行われないようにすることができ
る、という効果が得られる。
【0076】また、第3の発明によれば、既に通信を完
了した通信エリア外に位置するとき、及び新たに通信を
開始する通信エリアに進入したときに通信の禁止が解除
されるので、同一通信エリア内での二重通信を防止し、
二重料金収受やデータの二重書き込みが行われないよう
にすることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のクレーム対応図である。
【図2】第2の発明のクレーム対応図である。
【図3】第3の発明のクレーム対応図である。
【図4】本発明の実施の形態の自動料金収受システムが
適用される高速道路を示す概略図である。
【図5】図4の入口ゲートの側面図である。
【図6】図4の入口ゲートの上から見た平面図である。
【図7】路上機の詳細を示すブロック図である。
【図8】車載機の詳細を示すブロック図である。
【図9】第1の実施の形態の通信処理ルーチンの一部を
示す流れ図である。
【図10】上記第1の実施の形態の通信処理ルーチンの
残りの部分を示す流れ図である。
【図11】第1の実施の形態の通信停止状態および通信
停止解除状態を示すタイミングチャートである。
【図12】通信手順を示す線図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の通信処理ルーチ
ンを示す流れ図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態の通信処理ルーチ
ンを示す流れ図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態の通信処理ルーチ
ンを示す流れ図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態の通信処理ルーチ
ンを示す流れ図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態の通信処理ルーチ
ンを示す流れ図である。
【図18】第1〜第6の実施の形態のステップ140と
ステップ142との間に挿入される処理手順を示す流れ
図である。
【図19】本発明の第7の実施の形態の路上機側の通信
処理ルーチンを示す流れ図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態の車載機側通信処
理ルーチンを示す流れ図である。
【符号の説明】 10 高速道路 12 入口ゲート 16 入口アンテナ 26 発進検知装置 44 送信アンテナ 46 受信アンテナ 52 制御用中央処理装置 54 受信電界レベル検出回路 56 ICカードリードライタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路上に設置された路上機との相互通信によ
    り情報交換を行う通信手段と、 路上機との相互通信の完了を検出する通信完了検出手段
    と、 相互通信の完了が検出されたときに通信を禁止する禁止
    手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 相互通信の完了が検出された後の車速が所定値以上に達
    したときに通信の禁止を解除する解除手段と、 を含む路車間通信用車載機。
  2. 【請求項2】路上に設置された路上機との相互通信によ
    り情報交換を行う通信手段と、 路上機との相互通信の完了を検出する通信完了検出手段
    と、 相互通信の完了が検出されたときに通信を禁止する禁止
    手段と、 車両の移動距離を検出する距離検出手段と、 相互通信の完了が検出されたときからの移動距離が所定
    値以上に達したときに通信の禁止を解除する解除手段
    と、 を含む路車間通信用車載機。
  3. 【請求項3】路上に設置された路上機との相互通信によ
    り情報交換を行う通信手段と、 路上機との相互通信の完了を検出する通信完了検出手段
    と、 相互通信の完了が検出されたときに通信を禁止する禁止
    手段と、 路上機との相互通信の開始条件を検出する条件検出手段
    と、 車両の移動距離を検出する移動距離検出手段と、 相互通信の開始条件が検出されたときからの移動距離が
    所定値以上に達したときに通信の禁止を解除する解除手
    段と、 を含む路車間通信用車載機。
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