JPH0886862A - 自動料金徴収システムの車載機 - Google Patents
自動料金徴収システムの車載機Info
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- JPH0886862A JPH0886862A JP11593295A JP11593295A JPH0886862A JP H0886862 A JPH0886862 A JP H0886862A JP 11593295 A JP11593295 A JP 11593295A JP 11593295 A JP11593295 A JP 11593295A JP H0886862 A JPH0886862 A JP H0886862A
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Abstract
実に二重課金を防止すること。 【構成】 車両が通信エリア内に入ったと判断し(ステ
ップ101)、フラグFにより、通信が許可されている
と判断すると(ステップ102)、通信処理が行なわれ
(ステップ103)、通信処理が終了すると、フラグF
を「1」にセットして、その後の通信を禁止する(ステ
ップ104)。次に、移動距離Nが課金可能距離Aを超
えたかどうかを判断する(ステップ105)。ここで、
移動距離Nは、通信処理終了後に入力されてくる車速パ
ルス数をカウントすることにより計測され(ステップ2
01,202)、課金可能距離Aは、少なくとも車両が
通信エリアに入ってから出るまでに要する移動距離以上
に設定されている。移動距離Nが課金可能距離Aを超え
たと判断すると、フラグFを「0」にリセットして通信
禁止を解除し通信を許可する(ステップ106)。
Description
の車載機、詳しくは、二重課金防止対策が講じられた車
載機に関する。
徴収する自動料金徴収システムは、有料道路側に設置さ
れた通信機器等からなる道路側機器(路上機)と、車両
に搭載された車載機とを備え、車両が課金可能エリアに
入ったとき、路上機と車載機との間で通行料金の通知等
の通信を行なう構成をとっている。
は、車両が渋滞、故障等により課金可能エリア内に長時
間留まると、上記課金が複数回行なわれて、通行料金が
二重課金されてしまう不具合が生じることを考慮し、二
重課金を防止するために、車載機に二重課金防止対策を
講じている。
して、最初の課金処理が終了したとき、その後の課金処
理を禁止する課金禁止手段と、最初の課金処理が終了し
た時点を起点として経過時間を計測する経過時間計測手
段と、経過時間が予め定めた所定時間を超えたとき、課
金禁止を解除する課金禁止解除手段とを有する車載機が
知られている(例えば特開平6−131590号公報参
照)。
載機によると、課金禁止の解除を時間を基準として行な
っているため、設定時間をどのくらいにするかの決定が
困難になるという問題がある。すなわち、稀にしか生じ
ないような車両の大渋滞、故障のときにも二重課金を防
止する必要があるため、設定時間として極めて長い時間
を設定しなければならないが、反面、設定時間を余りに
も長く設定すると、車両が非常に高速で走行するような
場合、車両が次の課金可能エリア内に入っても課金禁止
が解除されておらず、必要な通信が行なわれなくなる不
具合を招く。
止を解除する基準の設定が容易で、しかも、車両の渋
滞、故障や高速走行等の条件に関係なく確実に二重課金
を防止することができる車載機を提供することを目的と
する。
示すように、質問器から送信される課金コマンドを受信
可能なエリア内に車両が位置するとき前記車両と前記質
問器との間で所定の通信を行うことにより課金処理を実
行する課金処理手段と、前記課金処理手段による最初の
課金処理が終了したとき前記課金処理手段に対しその後
の課金処理を禁止する課金禁止手段と、前記最初の課金
処理時の当該車両の位置を起点として当該車両の移動距
離を計測開始する移動距離計測手段と、前記移動距離計
測手段により計測される移動距離が前記通信可能エリア
の大きさに対応する課金可能距離に達するまでは前記課
金禁止を継続する課金禁止継続手段と、を備えることを
特徴とする自動料金徴収システムの車載機を採用する。
り計測される移動距離が前記課金可能エリアの大きさに
対応する課金可能距離に達した時点から一定時間経過後
に前記課金禁止を解除する課金禁止解除手段を備えるこ
とを特徴とする請求項1に記載の自動料金徴収システム
の車載機を採用する。
前記課金処理手段が最初の課金処理を開始したときの当
該車両の位置を起点として当該車両の移動距離を計測開
始することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動料
金徴収システムの車載機を採用する。
CPUと、該CPUと車速センサとに接続された信号入
力インターフェイスと、前記最初の課金処理開始時を検
出し検出信号を前記CPUに出力する課金開始検出回路
とから構成され、前記信号入力インターフェイスは、前
記車速センサからのパルス信号をレベル変換して前記C
PUに出力するレベル変換器からなり、また、前記CP
Uは、前記課金開始検出回路から検出信号を入力すると
前記レベル変換器の出力信号に基づいて車速パルス数を
演算開始することを特徴とする請求項3に記載の自動料
金徴収システムの車載機を採用する。
CPUと、該CPUと車速センサとに接続された信号入
力インターフェイスと、前記最初の課金処理開始時を検
出し検出信号を前記CPUに出力する課金開始検出回路
とから構成され、前記信号入力インターフェイスは、前
記車速センサからのパルス信号をレベル変換して出力す
るレベル変換器と、前記課金開始検出回路の検出信号を
入力したCPUから演算開始指示信号を入力すると前記
レベル変換器の出力信号に基づいて車速パルス数を演算
開始する測定カウンタと、前記課金可能距離に対応する
所定値が設定される設定カウンタと、前記設定カウンタ
の所定値と前記測定カウンタの演算値とを比較し、両者
が一致した時前記CPUに一致信号を出力する比較器と
から構成されることを特徴とする請求項3に記載の自動
料金徴収システムの車載機を採用する。
ードを備え、前記CPUは前記課金処理手段を兼用して
おり、該CPUは、カードインターフェイスを介して課
金情報の入出力をICカードに対し行うことを特徴とす
る請求項4又は5に記載の自動料金徴収システムの車載
機を採用する。
を備え、前記CPUは前記課金処理手段を兼用してお
り、該CPUは前記RAMに記憶された情報を書き換え
る又は読み出すことにより課金処理を行うことを特徴と
する請求項3に記載の自動料金徴収システムの車載機を
採用する。
ムの車載機は、最初の課金処理時の車両の位置を起点と
する車両の移動距離が課金可能エリアの大きさに対応す
る課金可能距離に達するまでは課金禁止を継続する。換
言すると、請求項1に係る自動料金徴収システムの車載
機は、課金禁止を解除する基準を移動距離としている。
ここで、課金可能距離は課金可能エリアの大きさに応じ
て定めるため、課金可能距離の設定は容易である。ま
た、移動距離を基準としたことから、車両の大渋滞や高
速走行とは無関係に、車両が課金可能エリア内外にいる
ことを正確に判断でき、従って、二重課金を確実に防止
することができる。
載機は、車両が課金可能エリア外に出た後も一定時間は
課金禁止を維持するようにしている。このため、車両が
一旦は課金可能エリア外に出たにもかかわらず何らかの
理由(事故、障害物等)により課金可能エリア内に一時
的に後退したような場合の二重課金を防止できる。
載機は、請求項1又は2における「最初の課金処理時」
とは「課金処理手段が最初の課金処理を開始したとき」
であることを明確にしたものである。このように通信手
段が最初の課金処理を開始したときの車両の位置を起点
として移動距離計測手段が車両の移動距離を計測開始す
ることにより、移動距離の計測開始時点が実際に車両が
課金可能エリア内に入る時点と一致するようになり、移
動距離と課金可能距離との一致を得ることができるた
め、車両が課金可能エリア外に出た直後あるいは車両が
課金可能エリア外に出た時点から一定時間経過後に課金
禁止を解除することができ、このため次の課金可能エリ
ア内での課金処理に対する準備を確実に行うことができ
る。
載機は、車速センサの出力レベルはその機種によって相
違しているため、車速センサのパルス信号をCPUの入
力レベルに適したパルス信号に変換してCPUに入力さ
せるためにレベル変換器を設けたものである。このレベ
ル変換器を設けたことにより、各種車速センサに対して
適用可能になる。また、移動距離の計測等をCPUが行
うようにしているため、移動距離計測用のハード回路が
不要となり、回路構成が簡単になる。
載機は、請求項4と同様、レベル変換器を設けたことに
より各種車速センサに対して適用可能になるとともに、
移動距離の計測等を測定カウンタ、設定カウンタ及び比
較器からなるハード回路によって行うようにしたため、
CPUへの負担が軽くなり低消費モードを実現すること
ができる。
載機は、ICカードに口座番号、残高等の課金情報を入
出力するようにしたものである。
載機は、RAMに口座番号、残高等の課金情報を入出力
するようにしたものである。
明する。
ステムの車載機の構成図、図2及び図3は、その動作を
表わすフローチャートである。
アンテナ1と、受信信号を復調する復調回路及び送信デ
ータを変調する変調回路を備えた変復調回路2と、車速
センサ3と、送受信データに関する演算処理及び後述す
るような二重課金防止処理を行なう演算処理回路4とを
備える。
課金防止処理を行なう。以下、この二重課金防止処理を
説明する。
アンテナ1及び変復調回路2の復調回路を順に介して入
力されてくる受信信号に基づいて電波(課金コマンド)
を受信したかどうかを判断する(ステップ101)。換
言すると、車両が課金可能エリア内に入ったかどうかを
判断する。
「0」であるかどうかを判断する(ステップ102)。
ここで、フラグFは、「0」にリセットされているとき
は通信を許可し、「1」にセットされているときは通信
を禁止するフラグである。
は、フラグFは「0」にリセットされているため、課金
処理が行なわれる(ステップ103)。課金処理として
は、通行料金データの記録、車種データ、車両ID等の
受信等がある。
にセットし、その後の通信を禁止する(ステップ10
4)。
たかどうかを判断する(ステップ105)。ここで、移
動距離Nは、車速センサ3から車速パルスが入力される
たびに実行される図3図示の処理で計測され、フラグF
が「1」にセットされた後に入力されてくる車速パルス
数をカウントすることにより移動距離Nが計測される
(ステップ201,202)。換言すると、移動距離N
は、課金処理が終了したときの車両の位置を起点として
計測される。また、課金可能距離Aは、課金可能エリア
の大きさに応じて定められ、少なくとも車両が課金可能
エリアに入ってから出るまでに要する移動距離以上に設
定されている。
断すると、換言すると、車両が課金可能エリア外に出た
と判断すると、フラグFを「0」にリセットして通信禁
止を解除し通信を許可するとともに(ステップ10
6)、移動距離Nを「0」にリセットする(ステップ1
07)。
例の車載機は、最初の通信が終了したときの車両の位置
を起点とする車両の移動距離が、課金可能エリアの大き
さに応じて予め定めた課金可能距離に達するまでは課金
禁止を継続するようにしている。すなわち、課金禁止を
解除する基準を移動距離としている。このように、課金
可能距離は、課金可能エリアの大きさに応じて定めるた
め、課金禁止を解除する基準を容易に設定することがで
きる。また、移動距離を基準としたことから、車両の大
渋滞や高速走行とは無関係に、車両が課金可能エリア内
にいることを正確に判断でき、従って、二重課金を確実
に防止することができる。なお、ステップ102及びス
テップ104が、本発明にいう課金禁止手段に対応し、
また、ステップ201及びステップ202が、本発明に
いう移動距離計測手段に対応し、また、ステップ105
及びステップ106が、本発明にいう課金禁止継続手段
に対応する。
を示している。
素に電源を供給する電源回路11及びCPU12を備え
る。
メータ13に接続された車速センサ14が信号入力イン
ターフェイス15を介して接続される。
固定情報(例えば、個々の課金可能エリアの大きさが一
定である場合には、一定の課金可能距離lk の情報)が
記憶されているROM16、CPU12の動作に必要な
情報及び課金情報(口座番号、残高、課金可能距離lk
等の情報)が記憶されるRAM17、及び、アンテナ1
8を介して路上機との間での通信を制御する通信制御回
路19がそれぞれ接続されている。
路上機に対する課金可能距離lk が同じであれば、課金
可能距離lk はROM16に記憶される。路上機毎に課
金可能距離lk が異なるならば、後述する課金コマンド
内に課金可能距離lk の情報を含ませ、車載機10が課
金コマンドを受信したときに、RAM17に記憶され
る。
コマンド(車載機10のID、使用料金、課金可能距離
lk 等の情報であり、他車の車載機10に対する課金コ
マンドを含む。)を受信し、その受信信号が所定レベル
以上になるとCPU12にウエイクアップ信号を出力し
てCPU12をスリープモード(システムクロックが停
止しCPU12の動作が停止状態にあるモード)からR
UNモード(システムクロックが供給されCPU12が
動作状態にあるモード)にウエイクアップさせるキャリ
ア検出回路20が接続されている。このウエイクアップ
信号は、キャリア検出回路20の受信信号が所定レベル
以上になった瞬間にだけCPU12に出力されるもので
ある。さらにCPU12は、口座番号、残高等が記憶さ
れたICカード21に対して課金情報を入出力するため
のカードインターフェイス22が接続されている。
おいて図示A又は図示Bのいずれかの構成をしている。
ス15はレベル変換器15aにより構成されている。レ
ベル変換器15aは、機種によって出力レベルの異なる
車速センサ14に対し、車速センサ14のパルス信号又
はアナログ信号をCPU12の入力レベルに適したパル
ス信号に変換してCPU12に入力させるものである。
キャリア検出回路20が自車、他車を問わず車載機10
に対する課金コマンドを受信し、その受信信号が所定レ
ベル以上になると、CPU12はウエイクアップされ、
レベル変換器15aの出力パルス数を演算開始、換言す
ると車両の移動距離lv を計測開始する。このように図
5図示Aの信号入力インターフェイス15内にレベル変
換器15aを設けたことにより、各種車速センサ14の
出力信号に基づいて車両の移動距離lk の計測が可能に
なる。また、CPU12により移動距離lv の計測を行
うため、移動距離計測用のハード回路が不要になり、回
路構成が簡単になる。
フェイス15は、図5図示Aと同様なレベル変換器15
aと測定カウンタ15bと設定カウンタ15cと比較器
15dとから構成される。CPU12は、キャリア検出
回路20からウエイクアップ信号を入力すると、測定カ
ウンタ15bにリセット信号(演算開始指示信号)を出
力する。測定カウンタ15bは、このリセット信号を入
力すると、レベル変換器15aの出力パルス数を演算開
始するものである。設定カウンタ15cは、このとき、
ROM16又はRAM17から読み出された課金可能距
離lk がセットされるものである。比較器15dは、設
定カウンタ15cの課金可能距離lk と測定カウンタ1
5bの演算値とを比較し、両者が一致した時CPU12
に割り込み信号として一致信号を出力するものである。
図5図示Bの信号入力インターフェイス15によると、
レベル変換器15aを設けたことにより各種車速センサ
14の出力信号に基づいて車両の移動距離lk の計測が
可能になるとともに、移動距離lv の計測等を測定カウ
ンタ15b、設定カウンタ15c及び比較器15dから
なるハード回路によって行うようにしたため、比較器1
5dから一致信号を受け取るまでのCPU12の負担が
軽くなる。
イス15を採用した場合の車載機10の主要な動作を図
6に基づいて説明する。
0から自車又は他車の車載機10に対する最初の課金コ
マンドの受信レベルに基づいて出力されるウエイクアッ
プ信号が入力されたかどうかを判断し(ステップ30
1)、ウエイクアップ信号が入力された場合、スリープ
モードからRUNモードへと移行し、測定カウンタ15
bにリセット信号を出力する(ステップ302)。この
リセット信号を受けた測定カウンタ15bはリセットさ
れ、レベル変換器15aの出力パルス数を演算開始す
る。
自車に対する最初の課金コマンド(上記自車、他車を問
わずに送信された最初の課金コマンドが自車に対する課
金コマンドである場合には、当該課金コマンドとなり、
一方、上記最初の課金コマンドが他車に対する課金コマ
ンドである場合には、その後送信されてくる自車に対す
る課金コマンドとなる。)に基づく課金処理を開始する
(ステップ303)。この課金処理としては、ICカー
ド21に記憶されている残金から課金コマンド内の使用
料金を引き算して新たな残金をICカード21に書き込
む処理、及び、クレジットの場合口座番号を路上機に送
信する処理などがある。次に、CPU12は、課金可能
距離lk が個々の課金可能エリアによって一定ではない
場合、路上機からの課金コマンド中に含まれている課金
可能距離lk の情報を受信しRAM17に記憶する(ス
テップ304)。次に、RAM17から課金可能距離l
kの情報を読み出し(課金可能距離lk が固定されてい
る場合は、ROM16から課金可能距離lk の情報を読
み出し)、該課金可能距離lk を示す所定値を設定カウ
ンタ15cにセットする(ステップ305)。
CPU12はRUNモードからスリープモードへと移行
する(ステップ306)。次に、比較器15dは測定カ
ウンタ15bの演算値と設定カウンタ15cの課金可能
距離lk とが一致したかどうかを判断し(ステップ30
7)、両者が一致すると、割り込み信号として一致信号
をCPU12に出力する。課金処理が終了してから一致
信号を入力するまでの間、CPU12は、スリープモー
ドにあるため負担が軽くなる。また、CPU12は、R
UNモードからスリープモードに移行した後は、キャリ
ア検出回路20からウエイクアップ信号を入力すること
はないので、再度路上機から課金コマンドが送信されて
も該課金コマンドが受け付けられることはない。上記一
致信号を割り込み信号として入力したCPU12は、自
車が課金可能エリアの外に出たと判断し、次の課金可能
エリアでの課金処理に備える(ステップ308)。
通過する場合、車載機10は、図7に示すように、自車
に対する最初の課金コマンドの受信開始時点から車両の
移動距離lv を計測開始し、最初の課金コマンドに対す
る課金処理を終了した時点からその後の課金コマンドを
受け付けなくなり、その後、移動距離lv が課金可能距
離lk と一致すると、その後の課金コマンドを受け付け
るように動作する。
イス15を採用した場合、CPU12は、課金処理が終
了してもRUNモードのままなので、移動距離lv が課
金可能距離lk となるまで、CPU12自身が課金コマ
ンドを受け付けないようにする。
動距離lv が課金可能距離lk と一致した時点から課金
コマンドの受け付けを開始する構成をとっているが、図
7の下端部に示すように、車載機10にタイマーを設
け、移動距離lv が課金可能距離lk と一致した時点か
ら一定時間Tacsだけ上記タイマーを作動させ、この
一定時間Tacs経過後に始めて課金コマンドの受け付
けを開始するよう構成してもよい。このように、車両が
課金可能エリア外に出た後も一定時間だけ自車に対する
課金コマンドの受け付けを禁止するようにしたことによ
り、車両が一旦は課金可能エリア外に出たにもかかわら
ず何らかの理由(事故、障害物等)により課金可能エリ
ア内に一時的に後退したような場合の二重課金を防止で
きる。
をバックに入れるとバック灯が点灯するが、そのときの
信号である。)を車載機10に取り込むようにし、バッ
ク灯信号が入力された時点から移動距離計測用のカウン
タの演算値をデクリメントしてゆき、該カウンタの演算
値が課金可能距離lk を示す所定値まで減少した時点で
課金コマンドの受け付けを再び禁止するよう構成しても
よい。
ナビゲーションシステム、自走式ナビゲーションシステ
ムを利用するようにしてもよい。すなわち、車載機をこ
れらのナビゲーションシステムに組み込む、もしくは、
情報交換可能なインターフェイスを用いて通信すること
により、移動距離の計測が達成される。
エリア内に停車したような場合、車載機10は、図8に
示すように、車両が停止することにより移動距離lv が
課金可能距離lk まで達しないため、最初の課金処理が
終了した時点から課金コマンドの受け付けが継続して禁
止され、その後、車両が再発進して移動距離lv が課金
可能距離lk に達した時点で始めて課金コマンドの受け
付けが許可される。従って、車両が課金可能エリア内に
長時間停止した場合でも、二重課金されることはない。
自車及び他車がほぼ同時に入り、まず他車の車載機aに
対して最初の課金コマンドが送信され、その後、自車の
車載機bに対して最初の課金コマンドが送信されたよう
な場合における自車の車載機bの動作を示している。こ
のような場合、単に、自車の車載機bに対する最初の課
金コマンドの受信開始時点Tb から移動距離lv の計測
を開始すると、Tc =Tb −Ta (Ta ;他車の車載機
aにおける当該車載機aに対する最初の課金コマンドの
受信開始時点)だけ、自車の移動距離lv の計測開始時
点が遅れることになり、移動距離lv の計測精度が低下
する。これに対し、本実施例では、自車の車載機bに対
する最初の課金コマンド、他車の車載機aに対する最初
の課金コマンドを問わず、最初の課金コマンドの受信開
始時点から移動距離lv の計測を開始しているため、移
動距離lv の計測精度の低下を招くことはない。
4の信号を監視し、信号に変化が生じない場合に当該車
両に対して課金を行わないようにすれば、キャリアカー
に搭載された車両に対し課金が行われることはない。
料金徴収システムの車載機は、移動距離によって車両が
課金可能エリア内外にいることを判断している。このた
め、第1実施例に係る車載機と同様、大渋滞や高速走行
とは無関係に車両が課金可能エリア内外にいることを的
確に判断できる。さらに、車両が課金可能エリア外に出
た後も一定時間は課金禁止を維持するようにすれば、車
両が一旦は課金可能エリア外に出たにもかかわらず何ら
かの理由(事故、障害物等)により課金可能エリア内に
一時的に後退したような場合の二重課金を防止できる。
ステムの車載機によると、最初の課金処理を開始したと
きの車両の位置を起点として車両の移動距離を計測開始
することにより、移動距離の計測開始時点が実際に車両
が課金可能エリア内に入る時点と一致するようになる。
このため、移動距離と課金可能距離との一致を得ること
ができるため、車両が課金可能エリア外に出た直後ある
いは車両が課金可能エリア外に出た時点から一定時間経
過後に課金禁止を解除することができ、このため次の課
金可能エリア内での課金処理に対する準備を確実に行う
ことができる。
のように簡素化してもよい。
い。この場合、CPU12は常時RUNモードであるた
め、移動距離lv が課金可能距離lk となるまで(図5
図示Aを採用した場合)、あるいは、測定カウンタ15
bの演算値が設定カウンタ15cの課金可能距離lk と
なるまで(図5図示Bを採用した場合)、CPU12自
身が課金コマンドを受け付けないようにする。
イス22を省略してもよい。この場合、課金情報の入出
力をICカード21に対し行うことができなくなるた
め、CPU12は、課金情報をRAM17に記憶し、そ
の情報を書き換える又は読み出すことにより課金処理を
行う。
機の構成図
段 ステップ105及びステップ106 課金禁止継続手
段 10 車載機 12 CPU(移動距離計測手段、課金処理手段) 14 車速センサ 15 信号入力インターフェイス(移動距離計測手
段) 15a レベル変換器(移動距離計測手段) 15b 測定カウンタ(移動距離計測手段) 15c 設定カウンタ(移動距離計測手段) 15d 比較器(移動距離計測手段) 17 RAM 20 キャリア検出回路(課金開始検出回路) 21 ICカード 22 カードインターフェイス
Claims (7)
- 【請求項1】 質問器から送信される課金コマンドを受
信可能なエリア内に車両が位置するとき前記車両と前記
質問器との間で所定の通信を行うことにより課金処理を
実行する課金処理手段と、 前記課金処理手段による最初の課金処理が終了したとき
前記課金処理手段に対しその後の課金処理を禁止する課
金禁止手段と、 前記最初の課金処理時の当該車両の位置を起点として当
該車両の移動距離を計測開始する移動距離計測手段と、 前記移動距離計測手段により計測される移動距離が前記
通信可能エリアの大きさに対応する課金可能距離に達す
るまでは前記課金禁止を継続する課金禁止継続手段と、 を備えることを特徴とする自動料金徴収システムの車載
機。 - 【請求項2】 前記移動距離計測手段により計測される
移動距離が前記課金可能エリアの大きさに対応する課金
可能距離に達した時点から一定時間経過後に前記課金禁
止を解除する課金禁止解除手段を備えることを特徴とす
る請求項1に記載の自動料金徴収システムの車載機。 - 【請求項3】 前記移動距離計測手段は、前記課金処理
手段が最初の課金処理を開始したときの当該車両の位置
を起点として当該車両の移動距離を計測開始することを
特徴とする請求項1又は2に記載の自動料金徴収システ
ムの車載機。 - 【請求項4】 前記移動距離計測手段は、CPUと、該
CPUと車速センサとに接続された信号入力インターフ
ェイスと、前記最初の課金処理開始時を検出し検出信号
を前記CPUに出力する課金開始検出回路とから構成さ
れ、 前記信号入力インターフェイスは、前記車速センサから
のパルス信号をレベル変換して前記CPUに出力するレ
ベル変換器からなり、 また、前記CPUは、前記課金開始検出回路から検出信
号を入力すると前記レベル変換器の出力信号に基づいて
車速パルス数を演算開始することを特徴とする請求項3
に記載の自動料金徴収システムの車載機。 - 【請求項5】 前記移動距離計測手段は、CPUと、該
CPUと車速センサとに接続された信号入力インターフ
ェイスと、前記最初の課金処理開始時を検出し検出信号
を前記CPUに出力する課金開始検出回路とから構成さ
れ、 前記信号入力インターフェイスは、前記車速センサから
のパルス信号をレベル変換して出力するレベル変換器
と、前記課金開始検出回路の検出信号を入力したCPU
から演算開始指示信号を入力すると前記レベル変換器の
出力信号に基づいて車速パルス数を演算開始する測定カ
ウンタと、前記課金可能距離に対応する所定値が設定さ
れる設定カウンタと、前記設定カウンタの所定値と前記
測定カウンタの演算値とを比較し、両者が一致した時前
記CPUに一致信号を出力する比較器とから構成される
ことを特徴とする請求項3に記載の自動料金徴収システ
ムの車載機。 - 【請求項6】 課金情報を記憶するICカードを備え、
前記CPUは前記課金処理手段を兼用しており、該CP
Uは、カードインターフェイスを介して課金情報の入出
力をICカードに対し行うことを特徴とする請求項4又
は5に記載の自動料金徴収システムの車載機。 - 【請求項7】 課金情報を記憶するRAMを備え、前記
CPUは前記課金処理手段を兼用しており、該CPUは
前記RAMに記憶された情報を書き換える又は読み出す
ことにより課金処理を行うことを特徴とする請求項3に
記載の自動料金徴収システムの車載機。
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