JP3261104B2 - 対車両用課金状態報知装置、課金状態監視装置及び携帯用課金状態監視装置 - Google Patents

対車両用課金状態報知装置、課金状態監視装置及び携帯用課金状態監視装置

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JP3261104B2
JP3261104B2 JP29430998A JP29430998A JP3261104B2 JP 3261104 B2 JP3261104 B2 JP 3261104B2 JP 29430998 A JP29430998 A JP 29430998A JP 29430998 A JP29430998 A JP 29430998A JP 3261104 B2 JP3261104 B2 JP 3261104B2
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charging
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対車両用課金状態
報知装置、課金状態監視装置及び携帯用課金状態監視装
置にかかり、特に、課金処理の処理状態を車両の外部へ
報知する対車両用課金状態報知装置、報知された処理状
態を監視する課金状態監視装置及び携帯用課金状態監視
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有料施設、例えば有料道路を走行する車
両は、その車種及び有料道路における走行距離に応じて
課金される。この有料道路の入口ゲートや出口ゲートで
料金を徴収することを自動的に行うため、該当車両に対
して情報を問い合わせるための質問器として道路側に電
波を送受信するアンテナを有する通信装置(以下、路上
機という。)を配設し、問い合わせのあった情報に対す
る返答をするための応答器としてアンテナを有する通信
装置(以下、車載機という。)を車両に配設して、車載
機と路上機との間で無線により情報の授受を行って課金
処理する路車間通信システムがある。このシステムで
は、プリペイドカードやICカード等に残高情報が予め
格納されており、この残高情報から徴収すべき料金を減
算することによって、課金処理している。
【0003】このように、料金徴収を自動的に行う場
合、プリペイドカードやICカード等の不所持や残高不
足のとき、適正に料金を徴収することができない。この
ため、外部報知ランプを車両内に設けて、車両から適正
に料金を徴収することができないときに外部報知ランプ
により車両の外部へ報知する技術が提案されている(特
開平8−7131号公報参照)。この技術では、上記路
車間通信システムに対応した車両から適正に料金を徴収
することができずに入口ゲートや出口ゲートを通過した
場合に、車載機の外部へ向けたランプを点灯または消灯
させるので、監視者が適正に料金徴収がなされていない
ことを容易に認識することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記路
車間通信システムでは、有料道路の入口ゲートや出口ゲ
ート等の課金対象地域の出入口に路上機を設置して情報
授受するが、課金対象となる領域が広範囲に及ぶ区画等
で定められ、出入口を特定できない場合には、出入口と
なることが予測される全ての箇所に路上機を設置すると
共に、監視者を多数配置しなければならない。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、課金対象
領域において課金状態例えば適正に料金徴収が行われた
ことを容易に確認することができる対車両用課金状態報
知装置、課金状態監視装置及び携帯用課金状態監視装置
を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、車両の存在位置を表す位置
情報を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に
基づいて、予め定めた課金対象領域に前記車両が進入し
たときに、前記車両に対する課金処理を実行する課金手
段と、前記車両に搭載されると共に、前記課金処理の処
理状態を該処理状態に対応する報知状態で前記車両の外
部へ報知する報知手段と、前記検出手段の検出結果に基
づいて、前記課金対象領域内に前記車両が存在する間に
前記報知手段による報知を継続させる継続手段と、を備
えている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の対車両用課金状態報知装置において、前記報知手段
は、車外に向けて電磁波を放射する放射手段であること
を特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の対車両用課金状態報知装置において、前記報
知手段は、前記検出手段または車両ナンバープレートま
たは車両ナンバープレート近傍に設置された光源で構成
されることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の対車両用課金状態報知装置
において、前記報知手段は、前記報知状態が時系列的に
変更される予め定めた動作パターンで報知することを特
徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の対車両用課金状態報知装置において、前記報知手段
は、前記動作パターンを表すパターン信号を受信する受
信手段をさらに備え、前記パターン信号に基づいて前記
処理状態を車外へ報知することを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の対車両用課金状態報知装置
において、前記報知手段は、前記処理状態を車外へ報知
する車外報知手段と、車内へ報知する車内報知手段とか
ら構成され、前記処理状態を車外及び車内へ報知するこ
とを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の発明の課金状態監視装置
は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の対車両
用課金状態報知装置に備えられた報知手段からの報知を
監視する監視手段を備えている。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の課金状態監視装置において、前記監視手段は、少なく
とも明るさを検出することにより報知を監視することを
特徴とする。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の課金状態監視装置において、前記監視手段は、少なく
とも明るさを有する1または複数の画像を撮像可能な撮
像手段であることを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項7乃至
請求項9の何れか1項に記載の課金状態監視装置におい
て、前記監視手段は、時系列的に変更される予め定めた
監視パターンに同期して少なくとも明るさを検出するこ
とにより報知を監視することを特徴とする。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の課金状態監視装置において、前記監視手段は、前
記監視パターンを表すパターン信号を受信する受信手段
をさらに備え、前記パターン信号に基づいて前記監視パ
ターンに同期して報知を監視することを特徴とする。
【0017】請求項12に記載の発明は、請求項7乃至
請求項11の何れか1項に記載の課金状態監視装置にお
いて、前記監視手段の監視結果に基づいて前記課金処理
の処理状態を決定する決定手段をさらに備えたことを特
徴とする。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の課金状態監視装置において、前記決定手段は、前
記監視手段により得られた報知の報知状態と予め定めた
報知状態とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較
結果に基づいて前記課金処理の処理状態を決定する処理
決定手段と、を有することを特徴とする。
【0019】請求項14に記載の発明の携帯用課金状態
監視装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載
の対車両用課金状態報知装置に備えられた報知手段から
の報知を監視するために、時系列的に変更される監視パ
ターンを表すパターン信号を受信する受信手段と、前記
パターン信号に基づいて前記監視パターンに同期して該
監視パターンに対応する監視情報を提示する提示手段
と、を備えている。
【0020】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の携帯用課金状態監視装置において、前記提示手段
は、音声及び光の少なくとも一方で監視情報を提示する
ことを特徴とする。
【0021】請求項1の対車両用課金状態報知装置で
は、検出手段が、車両の存在位置を表す位置情報を検出
する。この検出手段は、目的地までの経路指示や走行補
助のための地図表示を可能とする車載用のナビゲーショ
ンシステムを用いることができる。このナビゲーション
システムは周知のようにGPSを用いて自己の車両の位
置、例えば緯度や経度で定まる位置を容易に検出するこ
とができる。また、車両側に自己の車両を識別するため
の識別子を含んだ信号発信する発信装置等の発信手段を
設けて地上側で、この発信信号を受信して位置情報を地
上側で検出するようにすることができる。
【0022】前記位置情報から車両の存在位置を特定で
きるので、この位置、例えば緯度や経度で定まる位置
で、日本国内全土の地図や都道府県のうちの所定地域の
地図等の予め定めた地図情報上に車両を対応させること
ができる。
【0023】課金手段は、検出手段の検出結果に基づい
て、予め定めた課金対象領域に車両が進入したときに、
車両に対する課金処理を実行する。例えば、地図情報上
に予め定められた課金対象領域が定められている場合、
地図情報上に対応された車両が存在した位置が、課金対
象地域内に含まれるか否かを判別すれば、課金対象地域
に車両が少なくとも進入したか否かを判別できる。ま
た、例えば、課金対象領域には、存在する車両に対して
収受すべき料金が予め定められている。従って、課金対
象領域に車両が進入した場合には、予め定められた料金
が課金されるべきであるので、その進入した車両に対し
て課金されるべき料金を収受する。課金、すなわち料金
の収受は、プリペイドカードやICカード等の残高情報
が格納されたカード、車両のユーザに関する銀行口座や
クレジットカード等の決裁口座から料金を決裁すること
ができる。
【0024】車両に搭載された報知手段は、課金処理の
処理状態を、この処理状態に対応する報知状態で車両の
外部へ報知する。処理状態には、少なくとも適正に課金
がなされた状態を表す適正状態及び課金がなされていな
い状態を表す不正状態がある。この何れか一方を報知す
るようにすれば、車外から適正に課金がなされたか否か
を確認できる。そこで、例えば、処理状態が適正状態で
あるときに報知する報知状態を対応させ、不正状態のと
きに非報知の報知状態を対応させれば、報知か非報知か
ら判別するのみで車外から適正に課金がなされたか否か
を確認できる。この処理状態を確認するための報知は、
監視者等が配置されている箇所でなされるとは限らな
い。そこで、継続手段は、検出手段の検出結果に基づい
て、課金対象領域内に前記車両が存在する間に前記報知
手段による報知を継続させる。
【0025】このように、本発明の対車両用課金状態報
知装置では、検出手段により検出された車両の位置から
課金対象領域に車両が進入したときになされる課金処理
の処理状態を、課金対象領域内で継続的に報知できるの
で、出入口等の進入及び退出が予測される全箇所に路上
機を設置することなく、課金対象領域内の任意の位置で
確認することができる。
【0026】前記報知手段は、請求項2に記載したよう
に、車外に向けて電磁波を放射する放射手段を用いるこ
とができる。この電磁波には、可視波長帯域の光や赤外
線、微弱なものを含む電波やマイクロ波がある。このよ
うに、電磁波を用いれば、報知状態は、予め定めた周波
数や周期、及び振幅の波形を用いて表現できる。
【0027】ここで、報知手段が車両内部で外部から目
視困難な箇所に設置されると、車外から課金処理の処理
状態、すなわち報知状態を確認することは困難である。
そこで、請求項3に記載したように、報知手段を、検出
手段または車両ナンバープレートまたは車両ナンバープ
レート近傍に設置された光源とする。これによって、監
視者等は目視により容易に課金処理の処理状態を確認す
ることができる。
【0028】上記報知手段により、適正に課金がなされ
た状態を表す適正状態及び課金がなされていない状態を
表す不正状態の何れか一方を報知する場合、単一の報知
状態で報知、すなわち電磁波を放射したり光源を点灯さ
せたりしたのでは、監視者以外の第三者に認知されるこ
とがある。そこで、請求項4に記載したように、報知手
段により、時系列的に報知状態が変更される予め定めた
動作パターンで報知させる。この動作パターンには、電
磁波の所定周波数、所定放射強度や光源の所定点灯タイ
ミング等を報知状態として複数の報知状態を組み合わせ
たパターンがある。このように定めた動作パターンで報
知することにより、第三者による認知を困難なものとす
ることができる。
【0029】上記動作パターンは、車両内部で定める場
合、リバースエンジニアリング等により第三者による解
析が可能になる。そこで、請求項5に記載したように、
前記報知手段が動作パターンを表すパターン信号を受信
する受信手段をさらに備える。動作パターンは、車両外
部で予め定めておき、車両へ向けて送信する。報知手段
では、受信したパターン信号に基づいて処理状態を車外
へ報知する。これによって、第三者による認知や解析を
困難なものとすることができる。
【0030】上記車外から課金処理の処理状態の確認は
容易となるが、車両内部の乗員は認識することができな
い。そこで、請求項6に記載したように、前記報知手段
を、処理状態を車外へ報知する車外報知手段と、車内へ
報知する車内報知手段とから構成し、処理状態を車外及
び車内へ報知することによって、車外の監視者及び車内
の乗員に対して処理状態を報知することができる。な
お、前記報知手段を光を射出するランプ等で構成する場
合、所定の箱体に内包させ、車外報知手段及び車内報知
手段の各々の対向する向きに光を射出するようにすれ
ば、容易に車外の監視者及び車内の乗員に対して処理状
態を報知することができる。
【0031】ところで、前記車外へ報知された処理状態
は、車外において監視する必要がある。そこで、請求項
7の課金状態監視装置では、前記対車両用課金状態報知
装置に備えられた報知手段からの報知を監視する監視手
段を備えている。この監視手段は、前記のように、電磁
波を検出するものを採用できる。これによって、容易に
車外から前記報知を監視することができる。
【0032】車外へ報知された処理状態は、電磁波でな
されることが多いが、光源を用いた光量変化や光の点滅
が好ましく用いられる。そこで、請求項8に記載したよ
うに、前記監視手段では、少なくとも明るさを検出する
ことにより報知を監視する。これによって、光源を用い
た光量変化や光の点滅により報知された処理状態に対応
して監視することが可能となる。
【0033】また、前記監視手段は、請求項9にも記載
したように、少なくとも明るさを有する1または複数の
画像を撮像可能な撮像手段を採用することができる。例
えば、TVカメラやイメージセンサ等の撮像素子を有す
る装置を用いることができる。この撮像手段を用いれ
ば、明るさ変動による報知がなされた場合、容易にその
報知状態を検出可能である。
【0034】車外へ報知された処理状態は、例えば監視
者以外の第三者に認知されることを防止するため、時系
列的に報知状態が変更される予め定めた動作パターンで
報知させる場合がある。そこで、請求項10にも記載し
たように、前記監視手段では、時系列的に変更される予
め定めた監視パターンに同期して少なくとも明るさを検
出することにより報知を監視する。これにより、報知さ
れた処理状態のパターンに同期するので、報知状態の監
視を容易にすることができる。
【0035】すなわち前記のように撮像手段を用いた場
合、監視手段は、時系列的に変更される予め定めた監視
パターンに同期して少なくとも明るさを検出することに
より報知を監視することができる。例えば、適正状態と
してランプを点滅させる報知状態の場合、この点滅に合
致させて撮像すれば、得られる明るさが常時明るい場合
にのみ報知状態が適正であることを容易に判別できる。
また、この点滅に同期しない点滅の場合には暗いときを
含む報知状態となるので、適正状態でないことも容易に
判別できる。
【0036】また、監視パターンに同期させる場合、常
時同一のパターンを用いていたのでは、第三者に認知さ
れることがある。そこで、請求項11に記載したよう
に、監視手段が、監視パターンを表すパターン信号を受
信する受信手段をさらに備え、パターン信号に基づいて
前記監視パターンに同期して報知を監視することによっ
て、監視パターンに秘密性を付与でき、車外から課金処
理の処理状態を監視する確実性を容易に増加させること
ができる。
【0037】前記監視手段による監視結果を用いれば、
容易に前記処理状態は容易に自動的に決定することがで
きる。そこで、請求項12に記載したように、前記監視
手段の監視結果に基づいて前記課金処理の処理状態を決
定する決定手段をさらに備える。これによって、容易に
車外から課金処理の処理状態を自動的に決定でき、監視
することが容易となる。
【0038】前記報知状態は、例えば適正状態と不正状
態とを判別するため、予め定めた報知状態とそれ以外の
報知状態に判別可能にされていることがある。そこで、
請求項13に記載したように、決定手段が、監視手段に
より得られた報知の報知状態と予め定めた報知状態とを
比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づいて課
金処理の処理状態を決定する処理決定手段と、を有する
ことによって、報知状態の判別が容易となり、容易に車
外から課金処理の処理状態を監視することができる。
【0039】前記課金状態監視装置は、装置自体が大型
のものでは、機動性が低く、不定期に任意の地点での監
視が困難である。そこで、請求項14に記載したよう
に、報知手段からの報知を監視するために、時系列的に
変更される監視パターンを表すパターン信号を受信する
受信手段と、前記パターン信号に基づいて前記監視パタ
ーンに同期して該監視パターンに対応する監視情報を提
示する提示手段と、から携帯用課金状態監視装置を構成
する。これによって、課金状態監視の利便性、機動性が
向上する。
【0040】前記提示手段は、請求項15にも記載した
ように、音声及び光の少なくとも一方で監視情報を提示
することによって、簡便に監視パターンに対応する監視
情報を提示することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0042】〔第1実施の形態〕本実施の形態は、有料
施設(課金対象地域)への進入車両(走行車両)に対し
て自動的に課金処理を行う自動課金システムに本発明を
適用したものである。なお、本実施の形態で用いられる
自動課金システムは、車両に搭載された車載機と、地上
側に設置された路上機との間の通信による情報授受に基
づいて、使用料金(走行料金)を決済するためのシステ
ムである。
【0043】図1には、本実施の形態の自動課金システ
ム10の概念構成を示した。本実施の形態の自動課金シ
ステム10は、車両32に搭載されかつGPS用衛星2
0、22、24からの信号を受信するためのGPSアン
テナ及び地上波通信用の地上波アンテナ(詳細は後述)
を備えた車載機30と、地上側に固定的に設置されかつ
GPS用衛星20、22、24からのGPS信号を受信
するためのGPSアンテナ42を備えた路上機としての
総合センタ40とから構成されている。総合センタ40
は、地上波通信用の地上波アンテナ44も有している。
【0044】なお、本実施の形態では、上記総合センタ
40と連携する1または複数の中継装置50を含んで構
成されている。詳細は後述するが、中継装置50は、総
合センタ40と略同様の構成であり、車載機30に対す
る課金関係の処理を含む各種処理を担当する装置であ
る。
【0045】車載機30は、GPS用衛星20、22、
24からのGPS信号により自己の車両32の位置を特
定し、地上波通信により総合センタ40へ送信する。総
合センタ40は、受信した車両32の位置に基づいて課
金対象エリアに対する課金処理(演算)を行い、その結
果を車載機30へ送信する。車載機30は、受信した課
金処理結果に基づいて、料金収受を行う。なお、料金収
受は、総合センタ40側で行い、その結果のみを送信す
るようにしてもよい。
【0046】図2に示すように、地上側に設置された総
合センタ40は、センタ制御装置100を有している。
センタ制御装置100は、CPU102,RAM10
4,ROM106及び入出力ポート(I/O)108か
らなるマイクロコンピュータで構成され、各々はコマン
ドやデータの授受が可能なようにバス110によって接
続されている。なお、ROM106には、後述する処理
ルーチンが記憶されている。
【0047】入出力ポート108には、GPSアンテナ
42を有するGPS用通信装置120が接続されると共
に、地上波アンテナ44を有する地上波用通信装置12
2が接続されている。GPS用通信装置120は、GP
S用衛星20、22、24からのGPS信号によって自
己、すなわち総合センタ40の位置を特定するためのも
のである。また、地上波用通信装置122は、車両に搭
載された車載機30に対して通信によって交信または情
報提供するためのものであり、無線通信装置が採用され
る。なお、この無線通信装置の一例は、FM放送やFM
文字放送、周知の電波通信、移動体通信装置等の電話回
線通信がある。
【0048】また、入出力ポート108には、メモリ1
24が接続されている。このメモリ124は、課金対象
地域の料金を表す料金情報を記憶した料金テーブル12
4A、課金対象地域を定めるための地図情報を記憶した
地図データベース124B、総合センタに接続可能で管
理すべきユーザの個別情報を記憶したユーザ管理データ
ベース124Cを含んでいる。
【0049】なお、センタ制御装置100には、記録媒
体としてのフロッピーディスク(以下、FDという)が
挿抜可能なフロッピーデュスクユニット(FDU)11
2が接続されている。なお、後述する処理ルーチン等
は、FDU112を用いてFDに対して読み書き可能で
ある。従って、後述する処理ルーチンは、センタ制御装
置100の内部に記憶することなく、予めFDに記録し
ておき、FDU112を介してFDに記録された処理プ
ログラムを実行してもよい。また、センタ制御装置10
0にハードディスク装置等の大容量記憶装置(図示省
略)を接続し、FDに記録された処理プログラムを大容
量記憶装置(図示省略)へ格納(インストール)して実
行するようにしてもよい。また、記録媒体としては、C
D−ROM等の光ディスクや、MD,MO等の光磁気デ
ィスクがあり、これらを用いるときには、上記FDUに
代えてまたはさらにCD−ROM装置、MD装置、MO
装置等を用いればよい。
【0050】次に、中継装置50について説明する。中
継装置50は、総合センタ40と略同様の構成である
が、課金が適正になされていることを監視する監視装置
としての機能を有している。
【0051】図4に示すように、中継装置50は、中継
制御装置130を有している。中継制御装置130は、
CPU132,RAM134,ROM136及び入出力
ポート(I/O)138からなるマイクロコンピュータ
で構成され、各々はコマンドやデータの授受が可能なよ
うにバス140によって接続されている。なお、ROM
136には、後述する処理ルーチンが記憶されている。
【0052】入出力ポート138には、GPSアンテナ
150Aを有するGPS用通信装置150が接続される
と共に、地上波アンテナ152Aを有する地上波用通信
装置152が接続されている。GPS用通信装置150
は、GPS用衛星20、22、24からのGPS信号に
よって自己、すなわち総合センタ40の位置を特定する
ためのものである。また、地上波用通信装置152は、
車両に搭載された車載機30に対して通信によって交信
または情報提供するためのものであり、無線通信装置が
採用される。なお、この無線通信装置の一例は、FM放
送やFM文字放送、周知の電波通信、移動体通信装置等
の電話回線通信がある。
【0053】また、入出力ポート138には、撮像装置
154Aを備えた車両計測装置154、撮像装置156
Aを備えた車番撮影装置156、撮像装置158Aを備
えたランプ撮影装置158が接続されている。なお、こ
れらの撮像装置154A〜158Aは、TVカメラやイ
メージセンサを用いることができる。
【0054】なお、中継制御装置130には、記録媒体
としてのフロッピーディスク(以下、FDという)が挿
抜可能なフロッピーディスクユニット(FDU)142
が接続されている。なお、後述する処理ルーチン等は、
FDU142を用いてFDに対して読み書き可能であ
る。従って、後述する処理ルーチンは、中継制御装置1
30の内部に記憶することなく、予めFDに記録してお
き、FDU142を介してFDに記録された処理プログ
ラムを実行してもよい。また、中継制御装置130にハ
ードディスク装置等の大容量記憶装置(図示省略)を接
続し、FDに記録された処理プログラムを大容量記憶装
置(図示省略)へ格納(インストール)して実行するよ
うにしてもよい。また、記録媒体としては、CD−RO
M等の光ディスクや、MD,MO等の光磁気ディスクが
あり、これらを用いるときには、上記FDUに代えてま
たはさらにCD−ROM装置、MD装置、MO装置等を
用いればよい。
【0055】次に、車載機30について説明する。本実
施の形態に用いた車載機30はドライバに対して映像や
音声で経路補助情報を提供するナビゲーションシステム
に本発明を適用して構成したものである。ナビゲーショ
ンシステムを含んでいる車載機30は、路上機と交信す
るための車両32のインパネ上に搭載される。
【0056】図3に示すように、本実施の形態のナビゲ
ーションシステムを含んだ車載機30は、各々バス21
0によってコマンドやデータ授受が可能なように接続さ
れているCPU202、RAM204、ROM206、
及び入出力ポート(I/O)208からなるマイクロコ
ンピュータで構成された装置本体200を備えている。
なお、RAM204は、バックアップラムとされ、電源
遮断時であっても記憶されている情報の内容をバックア
ップ(記憶)している。入出力ポート208には、フロ
ッピーディスクFDが挿抜可能なフロッピーディスクユ
ニット(FD装置)236が接続されている。なお、R
OM206には、後述する処理ルーチンや各種データが
記憶されている。
【0057】この各種データや後述する処理ルーチン等
は、FD装置236を用いてフロッピーディスクFDに
対して読み書き可能である。従って、後述する処理ルー
チンは、ROM206に記憶することなく、予めフロッ
ピーディスクFDに記録しておき、FD装置236を介
してフロッピーディスクFDに記録された処理プログラ
ムを実行してもよい。また、装置本体200にハードデ
ィスク装置等の大容量記憶装置(図示省略)を接続し、
フロッピーディスクFDに記録された処理プログラムを
大容量記憶装置(図示省略)へ格納(インストール)し
て実行するようにしてもよい。また、記録媒体として
は、CD−ROM等の光ディスクや、MD,MO等の光
磁気ディスクがあり、これらを用いるときには、上記F
D装置236に代えてまたはさらにCD−ROM装置、
MD装置、MO装置等を用いればよい。
【0058】なお、本実施の形態のナビゲーションシス
テムを含んだ車載機30は、入出力ポート208を介し
て車両用ローカルエリアネットワーク(図示省略)に接
続可能である。
【0059】上記入出力ポート208には、車載のGP
Sアンテナ220Aを有する車載用GPS装置220が
接続されると共に、地上波アンテナ222Aを有する地
上波用通信装置222が接続されている。車載用GPS
装置220は、GPS用衛星20、22、24からのG
PS信号によって自己の車両32の位置を特定するため
のものである。また、地上波用通信装置222は、地上
側に通信によって交信または情報提供するためのもので
あり、無線通信装置が採用される。なお、この無線通信
装置の一例は、FM放送やFM文字放送、周知の電波通
信、移動体通信装置等の電話回線通信がある。従って、
地上波用通信装置222は、携帯電話や車載電話装置等
の移動体通信装置を用いることができ、本車載機30を
介して車両と車両外の電話装置との間で無線通信(電話
回線を介して会話)を可能とすることができる。
【0060】また、入出力ポート208には、メモリ2
30が接続されている。このメモリ230は、課金対象
地域の料金を表す料金情報を記憶した料金テーブル23
0A、ドライバに対して映像で経路補助情報を提供する
ための地図情報を記憶した地図データベース230Bを
含んでいる。
【0061】また、上記入出力ポート208には、ドラ
イバに対して映像で経路補助情報を提供するための表示
装置224、ドライバに対して音声情報を提供するため
のスピーカ228Aを備えた音声装置228からなるス
ピーカ装置、及びキーボードやスイッチ装置等の入力装
置226が接続されている。表示装置224は、地図情
報を表示可能である。音声装置228は、装置本体12
から出力されたデジタル信号及びアナログ信号の何れか
の音声信号をスピーカ228Aの駆動信号に変換して出
力するためのものである。
【0062】なお、上記メモリ230内に記憶されるべ
きデータ等は、FD装置236を用いてフロッピーディ
スクFDやハードディスク装置等の記憶媒体に格納して
もよい。
【0063】また、入出力ポート208には、料金残高
情報等が格納されたICカード232が着脱可能なIC
カードリードライト装置234を備えている。この車載
機30は、車両ナンバー等からなるIDコード及び車種
情報等の固定データを予めRAM204やROM206
に記憶しており、ICカードリードライト装置234に
よって装着されたICカード232の料金残高情報を参
照したり、ICカード232に料金残高情報の書き込み
を行う。なお、ICカードには、プリペイドカードやク
レジットカードを含むものである。また、入出力ポート
208には、監視用ランプ227が接続されている。こ
の監視用ランプ227は、車両の外部に対して課金処理
状態を報知するためのものである。
【0064】図5(A)に示すように、監視用ランプ2
27は、箱体229の前面部229Aに設け、車両のダ
ッシュボード上に監視用ランプ227からの光が車外へ
射出されるように設置させることができる。このように
することにより、監視用ランプ227の点滅を車外から
容易に確認することができる。
【0065】なお、監視用ランプ227と同期して点滅
する表示ランプを監視用ランプ227と異なる位置、例
えば監視用ランプ227と対向する位置(箱体229の
後面部229B)に設けることにより、車内の乗員に表
示ランプの点滅により監視用ランプ227の点滅を車内
で確認させることができる。例えば、図5(B)に示す
ように、箱体229の後面部229Bに表示パネル22
7Sを設置して、車内の乗員が現在の課金処理の状態を
容易に確認できる構成とすることもできる。この場合、
表示パネル227Sには、課金対象エリアに接近中の表
示、課金対象エリアの基準となる課金額の表示、課金処
理中の金額の表示、課金処理開始の表示、課金処理完了
の表示、課金処理が実行できないこと(違反)の表示等
を現在状態として表示させることができる。
【0066】なお、車載機30の搭載位置(取付位置)
は、上記のように車両のインパネ上に限定されるもので
はなく、アンテナにより地上側と交信可能な位置であれ
ばよく、例えば、後部座席等の車内でもよい。また、車
載機30は、車載機本体とアンテナとからなる別個の構
成としてもよい。このように車載機本体とアンテナとを
別体に構成した場合には、上述のようにアンテナのみを
インパネ上や後部座席方向の位置等に設置することがで
きると共に、取付位置情報は、アンテナが取付けられた
位置について登録されるものとする。
【0067】また、車載機にはイグニッションオン時に
車載バッテリーから常時電源が供給されている。また、
車載機は、車両32に搭載された図示しない内蔵時計に
より年月日及び現在時刻の日時情報を取得できるものと
する。
【0068】なお、上記では、車載機30及び総合セン
タ40の両方のメモリ内に料金テーブルを記憶させるよ
うにしたが、課金対象の料金演算を行う装置側または通
信により料金情報を得る場合には他装置側に記憶されて
いればよく、何れか一方のメモリにのみ記憶させてもよ
い。
【0069】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、地上側装置(ここでは総合センタ40)の作動の詳
細を説明する。本実施の形態では、総合センタ40は、
車両32に取り付けられた車載機30へ向けて、課金処
理のための情報を送信する。
【0070】図6に示すように、総合センタ40では、
ステップ300においてGPS用衛星20、22、24
からのGPS信号を受信し、次のステップ302で自
己、すなわち総合センタ40の基準位置(基準緯経度P
o)を求め、GPS補正情報を生成する。このGPS補
正情報は、GPS用衛星20、22、24からのGPS
信号の誤差が大きい場合に、補正するためのものであ
り、総合センタ40は固定的に設置されているので、G
PS用衛星20、22、24からのGPS信号に変動が
あったときであっても、これを特定することができるた
めである。
【0071】次のステップ304では、予め定められた
課金対象エリア情報を読み取って、この課金対象エリア
情報と共にGPS補正情報を次のステップ306におい
て送信する。この送信は、FM放送や電話回線により行
うことができる。
【0072】課金対象エリア情報は、予め定めた複数の
エリアから構成される課金対象エリアで定められる。例
えば、都心部と郊外部との間で都心部に近づくに従って
エリアが小さくなる構成等がある。このような課金対象
エリアの一例としては、図7に示すように、中心部の円
形領域のエリアA、そのエリアAの外周辺に隣接した略
同心円のドーナツ形状のエリアB、及びエリアA,B以
外のエリアCで地上側を3つに分離して構成される。こ
れらの各エリアは、緯経度及びその形状をもって特定す
ることができる。
【0073】また、課金対象エリア情報は、複数のエリ
アから構成される課金対象エリアAで定められるが、各
々のエリアについて課金額を異ならせることができる。
例えば、都心部に近づくに従って課金額を大きくした
り、利用回数に応じて課金額を変更したり、混雑度に応
じて課金額を変更したり、利用時間に応じて課金額を変
更したりすることができる。以下の説明では、これらの
課金額を定める条件を課金するための演算条件(課金演
算条件)という。
【0074】第1の課金演算条件としては、エリア毎の
料金を表すテーブルで示したエリア進入回数がある。こ
のように設定することで、課金対象エリアの中心部への
進入回数が増加するに従って課金額が増加する。
【0075】第2の課金演算条件としては、エリア毎の
料金を表すテーブルで示したエリア滞在時間がある。こ
のように設定することで、課金対象エリアの中心部への
滞在時間が増加するに従って課金額が増加する。
【0076】第3の課金演算条件としては、エリア毎の
料金を表すテーブルで示したエリア混雑度があり、第4
の課金演算条件としては、エリア毎の料金を表すテーブ
ルで示したエリア内を走行したときの車速(平均車速で
もよい)があり、第5の課金演算条件としては、エリア
毎の料金を表すテーブルで示したエリア内を走行したエ
リア内総走行距離がある。
【0077】上記の課金演算条件によるテーブルを課金
対象エリア情報に含めることで課金対象エリアに関し
て、その地域の特定と料金の特定とを行うことができ
る。
【0078】なお、本実施の形態では、課金対象エリア
(課金エリア)としてエリアAを定めており、そのエリ
アAの周辺であるエリアBを課金対象エリアの誤差分を
解消するためのエリア(緩衝エリア)と定めている。こ
れは、GPSシステムで車両の位置を特定する場合に、
GPSシステムにより生じる誤差を考慮するためであ
る。エリアA,B以外の領域であるエリアCは、課金の
対象外のエリアである。
【0079】次に、車載機30の作動を説明する。図8
に示すように、車両に取り付けられた車載機30では、
所定時間(例えば1分)毎に以下の割り込み処理が実行
され、ステップ400において地上側、すなわち総合セ
ンタ40(または中継装置50)からの情報を受信す
る。総合センタ40からの情報は、上記で説明したよう
に、課金対象エリア情報及びGPS補正情報であり、次
のステップ402において受信した情報が最新の情報か
否かを判断し、最新の情報であるときはステップ402
で肯定され、次のステップ404において課金対象エリ
アを導出すると共に、GPS補正情報を記憶する。
【0080】一方、受信した情報が最新情報でないとき
は、ステップ402で否定され、次のステップ406に
おいて、GPS用衛星20、22、24からのGPS信
号を受信し、次のステップ408において現在の日時
(年月日時刻)を読み取って、次のステップ410で自
己の位置、すなわち車両32の位置(緯経度P(t))
を求める。なお、この緯経度P(t)を求める場合に
は、記憶されたGPS補正情報を用いることができる。
【0081】次のステップ412では、求めた緯経度P
(t)を予め記憶された地図データベースに対応させ
て、次のステップ414において緯経度P(t)が属す
るエリアを決定する。次に、ステップ416において、
緯経度P(t)、その日時t、エリアを車両存在履歴と
して記憶する。従って、所定時間毎に車両32が存在し
たエリアを日時と共に履歴として記憶する。
【0082】次に、車載機30における課金処理を説明
する。課金処理は、所定時間毎に実行される。この所定
時間は、毎時、毎週所定曜日、毎月所定日時刻、予め定
めた年月日時刻等のように予め定めた日時に実行され
る。なお、本実施の形態では、課金処理の実行は、所定
時間に代えて、総合センタ40(または中継装置50)
側からの指示で行うものとする。
【0083】図9に示すように、ステップ420におい
て、上記予め定めた日時または総合センタ40(または
中継装置50)側からの指示がなされたか否かを判断す
ることによって、条件が一致したか否かを判断する。条
件が不一致の場合には、ステップ420で否定され、本
ルーチンを終了する。
【0084】一方、条件が一致の場合には、ステップ4
20で肯定され、ステップ422において、履歴情報を
取得する。この履歴情報は、上記図8のステップ416
で記憶されている車両存在履歴のリストである。次のス
テップ424では、演算式(課金計算式)を設定する。
演算式は、上述の演算条件で定まるものである。この演
算条件は、課金額を定める条件(課金演算条件)をい
い、エリア進入回数やエリア滞在時間等がある。この演
算条件により、課金計算式が定められる。次の(1)式
には、課金計算式をエリアを考慮した一般式として示し
た。
【0085】 (課金額)=f(NA ,NH ,NI ,NJ ,t) ・・・(1) 但し、 NA :エリアに対する評価(すなわち、課金演算
条件で定まるエリアの進入回数や滞在時間)なお、エリ
アは複数から構成していもよい NH :混雑度 NI :車速(平均車速) NJ :エリア内総走行距離 t :日時
【0086】次のステップ426では、上記設定した演
算式、及び履歴情報を用いて、料金を演算する。料金演
算が終了すると、ステップ428へ進み、料金残高情報
等が格納されたICカード232がICカードリードラ
イト装置234に装填されているか否かを判断する。I
Cカード232がICカードリードライト装置234に
装填されていないときは、課金処理が遂行できないた
め、ステップ428で否定され、ステップ430へ進
み、上記演算された料金をメモリに記憶する。この料金
の記憶は、以前の未払い料金を含む可能性があるため、
積算処理でする。一方、ICカード232がICカード
リードライト装置234に装填されてるときは、課金処
理が遂行できるので、ステップ428で肯定され、ステ
ップ432において課金処理がなされる。この課金処理
は、ICカード232の残高から上記求めた課金額を減
算する処理である。
【0087】次に、車両の走行中の車載機及び地上側設
備の作動を、さらに説明する。なお、以下の説明では、
課金対象エリアに車両が進入した回数により料金が変動
する場合を説明する。また、車両は、図7に示すエリア
A〜Cからなる領域を、始点STPから終点EDPまで
経路Rtに沿って走行するものとする。
【0088】なお、本実施の形態では、図7の経路Rt
上の途中点PS3付近を走行する車両を撮影可能な領域
をチェックポイントCPとして、中継装置50が設置さ
れている。以下の地上側設備の作動は、中継装置50に
おいてなされる場合を説明する。
【0089】図10に示すように、車載機に電源投入が
なされると、ステップ500へ進み、車両が現在存在す
る位置のエリア判定がなされる。このステップ500
は、上述のエリア判定処理が実行される(図8)。次の
ステップ502では、ステップ500で判定されたエリ
アが課金対象エリアか否かを判断し、課金対象エリアで
あるときはステップ502で肯定され、次のステップ5
04で前回のエリアが課金対象エリア(本ルーチンが前
回実行されたときに判定されたエリア)か否かを判断す
る。前回のエリアが課金対象エリアでないときは、課金
対象エリアへ最初に進入した場合であるので、ステップ
504で否定され、次のステップ506において後述す
るように、課金領域進入処理が実行されてステップ51
6へ進む。一方、前回のエリアが課金対象エリアのとき
は、ステップ504で肯定され、そのままステップ51
6へ進む。
【0090】現在課金対象エリアでなくステップ502
で否定されると、ステップ508へ進み、課金対象エリ
アまでの距離が予め定めた所定距離以内か否かを判断す
ることによって、課金対象エリアに接近しているか否か
を判断する。課金対象エリアまでの距離が所定距離以内
のときは、ステップ508で肯定され、次のステップ5
14で課金対象エリアに接近していることを表す情報を
画像や音声で提供し、ステップ500へ戻る。例えば、
一定時間の間、表示パネル227S(図5(B)参照)
に「課金対象エリア接近中」と表示したり、音声装置2
28から音声で提供したり、表示装置224によりナビ
ゲーションの表示上に表示したりして情報提供すること
ができる。
【0091】ステップ508で否定されると、ステップ
510へ進み、前回のエリアが課金対象エリアか否かを
判断し、前回のエリアが課金対象エリアでないときは、
ステップ500へ戻る。一方、前回が課金対象エリアで
あるときは、現在課金対象エリアから離脱したときであ
るので、ステップ510で肯定され、次のステップ51
2において、後述するように、課金領域離脱処理が実行
されてステップ516へ進む。
【0092】従って、図7の経路Rt上の途中点PS1
では、ステップ514で課金対象エリア接近の情報提供
を行い、途中点PS2では課金対象エリアへ最初に進入
したときの課金領域進入処理を行う。途中点PS3、P
S4では前回のエリアが課金対象エリアであるのでその
まま次へ進み、途中点PS5では、課金対象エリアから
離脱したときの課金領域離脱処理を行う。
【0093】ステップ516では、ICカード232が
ICカードリードライト装置234に装填されているか
否かを判断する。ICカード232がICカードリード
ライト装置234に装填されていないときは、課金処理
が遂行できないため、ステップ516で否定され、ステ
ップ518へ進み、違反表示を行う。この違反表示は、
監視用ランプ227を予め定めた違反パターン(例え
ば、一定時間の点灯及び消灯の繰り返しを表すタイミン
グ)で点滅させることによってなされる。一方、ICカ
ード232がICカードリードライト装置234に装填
されてるときは、課金処理が遂行できるので、違反表示
をすることなく、ステップ516で肯定され、そのまま
ステップ520へ進む。なお、違反パターンは予め車載
機に記憶されたパターンを用いてもよく、地上側から受
信したものを用いてもよい。
【0094】ステップ520では、地上側からID等、
すなわち車両ナンバー等からなるIDコード及び車種情
報等の固定データの問い合わせがなされたか否かを判断
し、肯定されたときには次のステップ522においてI
D質問処理(詳細は後述)を実行した後にステップ52
4へ進み、否定されたときにはそのままステップ524
へ進む。ステップ524では、地上側から車両の位置の
問い合わせがなされたか否かを判断し、肯定されたとき
には次のステップ526において位置質問処理(詳細は
後述)を実行した後にステップ528へ進み、否定され
たときにはそのままステップ528へ進む。
【0095】次のステップ528では、車載機の電源が
遮断されたか否かを判断し、電源投入のままのときはス
テップ528で否定され、ステップ500へ戻る。一
方、電源が遮断されたときには、ステップ528で肯定
され、次のステップ530で、現状を記憶した後に本ル
ーチンを終了する。ステップ530の現状記憶は、少な
くとも、上記処理で違反表示がなされたか否かを記憶す
る。
【0096】なお、監視用ランプ227が違反パターン
で点滅している場合、車載機の電源が遮断されるまで継
続して点滅される。また、電源遮断された場合であって
も、その状態が記憶されるので、違反の状態が以前に存
在したことを確認することができる。
【0097】次に、上記ステップ506の課金領域進入
処理を詳細に説明する。この課金領域進入処理は、車両
が課金対象エリアへ進入したときになされる処理であ
る。例えば、経路Rt上の途中点PS2(図7)では課
金対象エリアへ最初に進入したときであるので、図11
の課金領域進入処理が実行される。
【0098】まず、ステップ532では、IDコード及
び現在位置を送信することによって、課金対象エリアへ
進入したことを報告する。なお、上記IDコード及び現
在位置に課金対象エリアへ進入したことを表す進入情報
を付加して送信してもよい。車両が課金対象エリアへ進
入したことは、車両の現在位置と前回の位置から判断す
ることができるので、この履歴情報から地上側で判断し
てもよい。
【0099】次のステップ534では、進入したことに
対する認定結果を受領するまで、認定結果受領の判断を
繰り返し、認定結果を受領した場合に、次のステップ5
36で、受領した認定結果から自己の車両が正規車両と
認定されたか否かを判断する。なお、このステップ53
4では、地上側から以下の情報を受領する。認定結果が
正規車両であるときは、正規車両であることを表す監視
用ランプ227の点滅パターンである、第1正規パター
ン及び最新の課金表を受領する(地上側からの送出)。
また、認定結果が違反車両であるときは、違反通告を行
うための情報を受領する。
【0100】この第1正規パターンは、自己の車両が課
金処理が可能な正規車両であることを車両外部から確認
可能にするため、監視用ランプ227を予め定めたタイ
ミング(例えば、一定時間の点灯及び消灯の繰り返しを
表すタイミング)で点滅させるためのパターンである。
例えば、図19に示すように、時間tの点灯、時間tの
消灯、時間tの点灯、時間3tの消灯を繰り返す、6t
を1周期としパルス幅tのパルスを2つ含むパターンを
設定する。このパターンを用いれば、車外から周期的な
点滅を確認でき、正規車両と確認できる。
【0101】車載機が正規車両でない認定結果を受領し
たときは、ステップ536で否定され、ステップ542
へ進み、違反処理を行う。この違反処理は、車両外部か
ら自己の車両が違反車両であることを確認可能にするた
め、監視用ランプ227を上記第1正規パターンと異な
る予め定めた違反パターンで点滅(例えば、時間tで点
灯と消灯を繰り返す、常時点滅)させることによってな
される。
【0102】一方、正規車両である認定結果を受領した
ときは、ステップ536で肯定され、次のステップ53
8でICカード232がICカードリードライト装置2
34に装填されているか否かを判断する。ICカード2
32が非装填のときは、課金処理を実行できないので、
ステップ542へ進み違反処理がなされる。一方、IC
カード232が装填のときは、課金処理が遂行できるの
で、ステップ538で肯定され、違反処理をすることな
く、そのままステップ540へ進み、正規処理がなされ
る。この正規処理は、ICカード232が装填されてお
り課金処理が遂行可能な正規車両であることが車外から
確認できるように、監視ランプ227を上記第1正規パ
ターンで点滅させる処理である。
【0103】次に、車載機の課金領域進入処理に対応す
る地上側の処理を説明する。図12に示すように、ステ
ップ600では、地上側からIDすなわち車両ナンバー
等からなるIDコードを含む報告(IDコード及び車両
位置)を受領するまで、繰り返し実行する。この報告の
車両位置は、少なくとも車両の現在位置を含み、それま
での位置である車両存在履歴でもよい。車載機からの報
告を受領すると、ステップ602へ進み、受領したID
コード及び車両位置を用いて、IDコード及び車両の挙
動を検査すると共に、IDコード及び車両の挙動が正常
であるか否かを判断する。なお、IDコードの検査は、
正規のIDコードが登録されている場合、登録されてい
るIDコードを参照することで検査することができ、車
両の挙動の検査は、受領した車両の位置を地図等に対応
させ、その位置が適正な位置であるかを判断することで
検査することができる。
【0104】IDコード等が正常であるときは、ステッ
プ602で肯定されて次のステップ604において正規
車両と認定する。IDコード等が正常でないときは、ス
テップ602で否定されて次のステップ606において
違反車両と認定する。次のステップ608では、ステッ
プ604またはステップ606で認定された車両の認定
結果を車両(車載機)へ向けて送出する。
【0105】このように、地上側から正規車両であるか
否かを表す認定結果に応じて、監視用ランプ227が第
1正規パターンまたは違反パターンで点滅しているの
で、課金処理が遂行可能な正規車両であるか遂行できな
い違反車両であるかを車外から容易に確認することがで
きる。
【0106】次に、上記ステップ522のID質問処理
を詳細に説明する。このID質問処理は、車両がチェッ
クポイント内に存在するときになされる処理である。例
えば、経路Rt上の途中点PS3(図7)は車両がチェ
ックポイント内に存在したときであり、図13の処理が
実行される。
【0107】まず、ステップ544では、IDコード及
び車種情報等の固定データを送信することによって、I
Dコードに関係する情報を報告する。なお、上記ICカ
ードの装填または非装填を表す情報を含めてもよい。
【0108】次に、上記報告に対する認定結果を受領す
ると(ステップ546で肯定)、受領した認定結果で自
己の車両が正規車両と認定されたか否かを判断し(ステ
ップ548)、自己の車両が正規車両と認定されたとき
にはそのまま本ルーチンを終了する。一方、正規車両と
認定されないときは、監視用ランプ227を予め定めた
違反パターンで点滅させる違反処理を行う(ステップ5
50)。
【0109】次に、車載機のID質問処理に対応する地
上側すなわち中継装置の処理を説明する。
【0110】図14に示すように、ステップ610で
は、車載機側からの報告を受領するまで、繰り返し実行
する。この報告は、IDコード、車種、ICカード装填
の有無からなる情報を含んでおり、車載機からの報告を
受領すると、ステップ612へ進み、受領した報告が正
常か否かを判断する。この判断は、受領した報告に、I
Dコード、車種、及びICカード装填の有無を全て含
み、かつIDコード及び車両の挙動が正常であるか否か
の判定によりなされる。
【0111】報告(IDコード等)が正常であるとき
は、ステップ612で肯定されて次のステップ614に
おいて車種測定処理がなされる。この車種測定処理で
は、車両計測装置154の撮像装置154Aで撮像され
た撮像情報を用いて、車両の大きさや車高、牽引の有無
等が定められる。次のステップ616では、ステップ6
14で測定された車種とステップ610で受領した報告
内の車種とが一致するか否かを判断し、一致しないとき
は否定され、ステップ620へ進み、一致するときは肯
定されてステップ618へ進む。次に、ステップ618
において、報告を受領した車両は正規車両と認定する。
一方、報告が正常でないまたは車種が一致しないとき
は、ステップ612で否定されて次のステップ620に
おいて違反車両と認定し、次のステップ622において
車番を撮影した後に、ステップ624へ進む。次のステ
ップ624では、ステップ618またはステップ620
で認定された車両の認定結果を車両(車載機)へ向けて
送出する。
【0112】このように、地上側から正規車両であるか
否かを表す認定結果に応じて、監視用ランプ227が第
1正規パターンまたは違反パターンで点滅しているの
で、正規車両であるか違反車両であるかを車外から容易
に確認することができる。
【0113】次に、上記ステップ526の位置質問処理
を詳細に説明する。この位置質問処理は、車両に対して
存在位置を問い合わせる処理である。例えば、経路Rt
上の途中点PS4(図7)では課金対象エリア内に存在
するので、課金処理を実行するには、車両の位置が課金
対象エリア内に存在していることを確認できなければな
らない。そこで、図15に示す位置質問処理が実行され
る。
【0114】まず、ステップ552では、IDコード及
び現在位置を報告する。次のステップ554では、認定
結果を受領するまで、認定結果受領の判断を繰り返し、
認定結果を受領した場合に、次のステップ556で、受
領した認定結果から自己の車両が正規車両と認定された
か否かを判断する。なお、このステップ554では、地
上側から以下の情報を受領する。認定結果が正規車両で
あるときは、正規車両であることを表す監視用ランプ2
27の点滅パターンである、第2正規パターン及び最新
の課金表を受領する(地上側からの送出)。また、認定
結果が違反車両であるときは、違反通告を行うための情
報を受領する。
【0115】正規車両でない認定結果を受領したとき
は、ステップ556で否定され、ステップ560へ進
み、違反処理を行う。この違反処理は、上記と同様に車
両外部から自己の車両が違反車両であることを確認可能
にするため、監視用ランプ227を予め定めた違反パタ
ーン(例えば、一定時間の点灯及び消灯の繰り返しを表
すタイミング)で点滅させることによってなされる。
【0116】一方、正規車両である認定結果を受領した
ときは、ステップ556で肯定され、次のステップ55
8において正規処理がなされる。この正規処理は、正規
車両を表す第2正規パターンに書き換えると共に、課金
処理が遂行されていることが車外から確認できるよう
に、監視ランプ227を点灯させる処理である。
【0117】次に、車載機の位置質問処理に対応する地
上側の処理を説明する。図16に示すように、ステップ
626では、地上側からIDすなわち車両ナンバー等か
らなるIDコードを含む報告(IDコード及び車両位
置)を受領するまで、繰り返し実行する。この報告の車
両位置は、少なくとも車両の現在位置を含み、それまで
の位置である車両存在履歴でもよい。車載機からの報告
を受領すると、ステップ628へ進み、受領した車両位
置を用いて、車両の挙動を検査すると共に、車両の挙動
が正常であるか否かを判断する。
【0118】車両の挙動が正常であるときは、ステップ
628で肯定されて次のステップ630において正規車
両と認定する。車両の挙動が正常でないときは、ステッ
プ628で否定されて次のステップ632において違反
車両と認定する。次のステップ634では、ステップ6
30またはステップ632で認定された車両の認定結果
を車両(車載機)へ向けて送出する。なお、ステップ6
34では、上記第2正規パターンまたは情報を送出す
る。
【0119】このように、地上側から正規車両であるか
否かを表す認定結果に応じて、監視用ランプ227が第
2正規パターンまたは違反パターンで点滅しているの
で、正規車両であるか違反車両であるかを車外から容易
に確認することができる。
【0120】また、第1正規パターンから該第1正規パ
ターンと異なる第2正規パターンに変更しているので、
地上側では、正規車両においてその状態を車外から容易
に確認することができる。
【0121】次に、上記ステップ512の課金領域離脱
処理を詳細に説明する。この課金領域離脱処理は、車両
が課金対象エリア外へ離脱したときになされる処理であ
る。例えば、経路Rt上の途中点PS5(図7)では課
金対象エリアから離脱しているので、図17の課金領域
離脱処理が実行される。
【0122】まず、ステップ562では、IDコード及
び現在位置を送信することによって、課金対象エリアを
離脱したことを報告する。なお、車両が課金対象エリア
外へ離脱したことは、車両の現在位置と前回の位置から
判断することができるので、この履歴情報から地上側で
判断してもよい。
【0123】次のステップ564では、離脱したことに
対する認定結果を受領するまで認定結果受領の判断を繰
り返し、認定結果を受領した場合に、次のステップ56
6で認定結果から自己の車両が正規車両と認定されたか
否かを判断する。なお、このステップ564では、地上
側から以下の情報を受領する。認定結果が正規車両であ
るときは、正規車両であったので車外への報知を終了さ
せるための監視用ランプ227の消灯許可を表す消灯許
可情報を受領する(地上側からの送出)。また、認定結
果が違反車両であるときは、違反通告を行うための情報
を受領する。
【0124】車載機が正規車両でない認定結果を受領し
たときは、ステップ566で否定され、ステップ572
へ進み、上記と同様に予め定めた違反パターンで監視用
ランプ227を点滅させる違反処理を行う。一方、正規
車両である認定結果を受領したときは、ステップ566
で肯定され、次のステップ568でICカード232が
ICカードリードライト装置234に装填されているか
否かを判断する。ICカード232が非装填のときは、
課金処理を実行できないので、ステップ572へ進み違
反処理がなされる。一方、ICカード232が装填のと
きは、課金処理が遂行できるので、ステップ568で肯
定され、違反処理をすることなく、ステップ570へ進
み、正規処理がなされる。この正規処理は、上記受領し
た消灯許可情報により、監視用ランプ227を消灯させ
る処理である。
【0125】次に、車載機の課金領域離脱処理に対応す
る地上側の処理を説明する。図18に示すように、ステ
ップ636では、地上側からIDすなわち車両ナンバー
等からなるIDコードを含む報告(IDコード及び車両
位置)を受領するまで、繰り返し実行する。車載機から
の報告を受領すると、ステップ638へ進み、受領した
IDコード及び車両位置を用いて、IDコード及び車両
の挙動を検査すると共に、IDコード及び車両の挙動が
正常であるか否かを判断する。
【0126】IDコード等が正常であるときは、ステッ
プ638で肯定されて次のステップ640において正規
車両と認定する。IDコード等が正常でないときは、ス
テップ638で否定されて次のステップ642において
違反車両と認定する。次のステップ644では、上記認
定された車両の認定結果を車両(車載機)へ向けて送出
する。なお、ステップ644では、課金処理開始を表す
課金処理開始指示を含めた情報を送出するものとする。
【0127】このように、地上側から正規車両であるか
否かを表す認定結果に応じて、監視用ランプ227が第
2正規パターンまたは違反パターンで点滅しているの
で、正規車両であるか違反車両であるかを車外から容易
に確認することができる。
【0128】また、課金対象エリアを離脱した場合に、
正規車両であるときは監視用ランプを消灯させて、車外
から正規車両であることを容易に確認させることがで
き、違反車両であるときは、監視用ランプ227が点灯
または違反パターンで点滅しているので課金処理が遂行
できない違反車両を車外から容易に確認することができ
る。
【0129】なお、上記違反パターンは、常時点灯や、
常時消灯であってもよい。このようにすれば、車外から
監視用ランプを確認するときの判別は容易となる。
【0130】上記実施の形態では、1つの監視用ランプ
227を用いた場合を説明したが、1つに限定されるも
のではなく、複数のランプを組み合わせて用いてもよ
い。
【0131】図20に示すように、例えば、監視用ラン
プ227を、複数の監視用ランプ227A,227B,
227C,227Dにより構成することができる。この
場合、上記の正規パターンをより複雑にすることができ
秘匿性を高めることができる。また、大型、中型、小
型、2輪等のように監視用ランプを設置した車両の種別
を表す車種判別ランプとして兼用することができる。さ
らに、以下の表1には、経路Rtに沿った車両の乗員と
監視用ランプとの対応を示した。
【0132】
【表1】 上記実施の形態では、監視用ランプ227を車両のダッ
シュボード上に設置した場合を説明したが、車内の設置
に限定されるものではなく、車外に設置してもよい。
【0133】図21に示すように、車両には通常、ナン
バープレート34、36が取り付けられている。このナ
ンバープレート34、36上に監視用ランプ38を設置
させ、車載機30に接続させることにより、ナンバープ
レート34、36上に監視用の表示がなされることにな
り、車外からの確認が容易となる。例えば、図22に示
すように、ナンバープレート34、36上に英数字や記
号を表示可能な監視用ランプ38を設置する。この監視
用ランプ38では、車両の現在状態(例えば違反車両で
あることを表す)を英数字や記号で表示することができ
る。これによって、車両から離れた位置における確認が
容易となる。
【0134】次に、実施の形態において判定された正規
車両または違反車両を、車外から、すなわち地上側にお
いて自動的に判別する処理を説明する。なお、ここで
は、中継装置50において実行されるものとし、処理ル
ーチンと共に説明する。また、中継装置50と以下の処
理を、監視装置として設定することができる。
【0135】図23に示すように、違反検出処理が実行
されると、ステップ650において、上記の正規パター
ンを読み取る。この正規パターンは、設定されている全
ての正規パターンを読み取る。なお、この正規パターン
は、中継装置50において総合センタ40から受信した
信号により生成されるものを用いることが好ましい。こ
の受信した信号により生成される正規パターンを用いる
ことにより、最新の正規パターンを用いることができ、
正規パターンの秘密性を向上できる。
【0136】次のステップ652では、車両を一定時間
撮影する。この撮影は、監視用ランプを少なくとも含む
ように撮影すればよい。また、ステップ652では、撮
影した車両の監視用ランプ227の点滅時間から点滅の
パターンを抽出する。この抽出は、点灯または消灯の時
間間隔を測定することで可能となる。
【0137】このステップ652の車両撮影は、上記一
定時間の撮影の限定されない。例えば、撮像装置に電子
シャッタ等を備えて、上記正規パターンに同期して電子
シャッタが開放または閉塞するようにすれば、監視用ラ
ンプの点滅に同期できる。このようにすれば、正規バタ
ーンの点滅に同期して点灯時にのみ撮像することもでき
る。
【0138】次のステップ654では、ステップ650
で読み取った正規パターンとステップ652で抽出した
パターンとが一致するか否かを判断する。一致する場合
にはステップ654で肯定され、次のステップ656で
撮影した車両は正規車両であると認定して本ルーチンを
終了する。
【0139】このステップ654の判断は、上記撮像装
置に電子シャッタ等を備えて正規パターンに同期して電
子シャッタが開放または閉塞させる場合、監視用ランプ
の点滅に同期できる。従って、正規バターンの点滅に同
期して点灯状態のみを撮像したときに、パターンとが一
致すると判断することができる。
【0140】例えば、図19に示すパターンで監視用ラ
ンプ227が点滅された場合、タイミング時間T1,T
2を検出タイミングと設定すると、正規パターンである
ときは、時間T1が点灯でかつ時間T2が消灯のときに
正規パターンである。一方、時間T1が消灯及び時間T
2が点灯の少なくとも一方の状態では、正規パターンに
よる点灯ではなく、パターンが一致しないと判断でき
る。
【0141】一方、パターンが一致しないときは、ステ
ップ654で否定され、次のステップ658へ進み、撮
影した車両は違反車両であると認定し、次のステップ6
60において違反車両に対する処理がなされる。この違
反車両に対する処理の一例としては、車番(ナンバープ
レート)の撮影、乗員の撮影、監視員への報知等の処理
がある。
【0142】このように、正規パターンによる監視用ラ
ンプの点滅を撮影することによって、容易かつ自動的に
正規車両と違反車両とを判別することができる。
【0143】なお、正規パターンの検出について説明し
たが、違反パターンを検出するようにしてもよい。この
場合特定の違反パターンを検出することができ、違反の
種類に対応する監視を行うことができる。また、上記で
は、監視用ランプの点滅を監視する場合を説明したが、
光の点滅に限定されるものではなく、電波による報知を
監視してもよい。この場合、電波の周期や周波数、及び
振幅等の波形を正規パターンとすればよい。
【0144】上記実施の形態では、料金残高情報等が格
納されたICカードから料金を減算することにより課金
する場合を説明したが、ICカードに対する課金処理に
限定するものではなく、IDコードで定まる車両のユー
ザに関する口座やクレジットカード等の決裁口座から料
金を決裁するようにしてもよい。この場合、自動的に課
金処理を実行することが可能なカードや口座が定められ
ている場合に、この支払可能カードや口座からの引き落
し以前に料金を車載機へ報知するようにすることによっ
て、ユーザは課金対象で料金が発生する料金の支払いを
事前に確認することができる。
【0145】〔第2実施の形態〕本実施の形態は、上記
実施の形態で説明した正規車両または違反車両を、車外
から簡単かつ単純な構成で判別することを可能とするも
のである。なお、本実施の形態は、上記実施の形態と同
様の構成であるため、同一部分には同一符号を付して詳
細な説明を省略する。なお、本実施の形態では、上記実
施の形態の中継装置50の一部の構成を用いて監視装置
52として構成する。また、本実施の形態では、正規車
両または違反車両の判別を容易にするために簡単な構成
としている。
【0146】図24に示すように、本実施の形態の監視
装置52では、マイクロコンピュータで構成された中継
制御装置130の入出力ポート(I/O)138に、地
上波アンテナ152Aを有する地上波用通信装置15
2、TVカメラやイメージセンサ等の撮像装置158A
を備えたランプ撮影装置158が接続されている。ま
た、入出力ポート(I/O)138には、撮像装置15
8Aを備えたランプ撮影装置158で撮影した画像を表
示する表示装置160が接続されている。さらに、入出
力ポート(I/O)138には撮影画像の印刷等に用い
られる印刷装置166が接続されている。
【0147】図25に示すように、本実施の形態では、
監視用ランプ39をナンバープレート34(または3
6)近傍に設けている。図25は監視用ランプ39の点
滅状態を示すものであり、図25(A)は監視用ランプ
39の点灯状態を示し、図25(B)は監視用ランプ3
9の消灯状態を示している。このように、車両に取り付
けられているナンバープレート34近傍に監視用ランプ
39を設置させ、車載機30に接続させることにより、
ナンバープレート34上に監視用の表示がなされる。こ
れにより、車外からの確認が容易となる。
【0148】次に、正規車両または違反車両を、車外か
ら、すなわち地上側において判別する処理を説明する。
【0149】図26に示すように、本実施の形態の監視
装置52では、まずステップ670において、上記の正
規パターンを読み取る。なお、この正規パターンは、監
視装置52において総合センタ40から受信した最新の
信号により生成されるものを用いることが好ましい。こ
の受信した信号により生成される正規パターンを用いる
ことにより、最新の正規パターンを用いることができ、
正規パターンの秘密性を向上できる。なお、フロッピー
ディスクに正規パターンの情報を記憶し、これを読み取
って用いても良い。
【0150】次のステップ672では、車両のナンバー
プレート34または36近傍を一定時間撮影する。この
撮影は、監視用ランプ39を少なくとも含むように撮影
すればよい。このステップ672では、一定時間撮影さ
れた複数の画像から正規パターンに同期した少なくとも
2枚の画像を抽出する。すなわち、正規パターンの点滅
に同期して正規パターンの点灯時または消灯時に同期し
た画像を抽出する。
【0151】例えば、図19に示すパターンで監視用ラ
ンプ39が点滅された場合、タイミング時間T1,T2
の検出タイミングで画像抽出すれば、時間T1で点灯か
つ時間T2で消灯の画像が得られる。
【0152】なお、ステップ672の車両撮影は、上記
一定時間の撮影の限定されない。例えば、撮像装置に電
子シャッタ等を備えて、上記正規パターン(検出タイミ
ング)に同期して電子シャッタが開放または閉塞するよ
うにすれば、監視用ランプの点滅に同期した撮影が可能
となる。このようにすれば、正規バターンの点滅に同期
して点灯時にのみ撮像することもできる。
【0153】次のステップ674では、ステップ670
で読み取った正規パターンによる所定のタイミングでの
点灯画像及び消灯画像と、ステップ672で抽出した画
像とを表示装置160へ表示する。この表示装置160
に表示された画像を監視員が目視すれば、正規車両また
は違反車両の何れの車両であるかを容易に判別すること
ができる。
【0154】図27には、正規パターン(図19参照)
で監視用ランプ39が点滅された場合における、正規状
態と違反状態の表示についての、表示装置160の表示
画面を示した。正規パターン(図19参照)で監視用ラ
ンプ39が点滅された場合、図27(A)に示すよう
に、表示画面160Aは4分割され、上部(領域162
A,162Cからなる部分)が検出タイミングの時間T
1に関係し、中部(領域162B,162Dからなる部
分)が検出タイミングの時間T2に関係する。また、画
面下部(領域162E)は撮影画像に関係するものであ
り、撮影時点の年月日及び時刻が表示される。そして、
左部(領域162A,162Bからなる部分)には正規
パターンで監視用ランプ39があるべき状態が表示さ
れ、右部(領域162C,162Dからなる部分)には
実際の撮影画像が表示される。正規パターン以外で監視
用ランプ39が点灯した場合は、図27(B),
(C),(D)の何れかになる。
【0155】このように、同一画面に、正規パターンで
監視用ランプ39が点灯または消灯すべき状態、及び実
際の撮影画像を表示させることによって、監視員は正規
車両または違反車両の何れの車両であるかを容易に判別
することができる。
【0156】また、表示画面160Aには撮影画像の撮
影年月日や時刻が表示されている。また、ナンバープレ
ートにより車両を特定することができるので、印刷装置
166によりこの画面を印刷すれば、正規パターンによ
る監視ランプ39の点灯の適否を出力形態として保存す
ることができる。
【0157】なお、上記実施の形態では、上記構成によ
る監視装置を用いて正規車両または違反車両を、車外か
ら簡単かつ単純な構成で判別することを可能としている
が、この判別を支援する、さらに簡易的な装置を構成す
ることもできる。この支援装置の構成例を以下に説明す
る。
【0158】図28に示すように、正規車両の判別を支
援する支援装置170は、アンテナ172Aを備えた受
信装置172、制御装置174、及び提示装置176か
ら構成され、受信装置172及び提示装置176は制御
装置174に接続されている。受信装置172は上記地
上波用通信装置152と同様に正規パターンを受信する
ためのものである。なお、受信装置152は正規パター
ンを受信するのみでよく、簡易な受信器で構成できる。
【0159】制御装置174は、受信装置152で受信
した正規パターンを表す信号を提示装置176における
提示用の駆動信号に変換するための装置である。提示装
置176はスピーカやブザー等の発音体、及びランプの
少なくとも一方で構成され、制御装置174からの駆動
信号によって、正規パターンに応じた発音パターンまた
は発光パターンで正規パターンを提示するものである。
【0160】上述のように、上記支援装置170は、簡
易な構成とすることができるので、携帯可能な大きさで
製造することができる。これによって、監視員が携帯し
て監視することもできる。
【0161】なお、上記では受信装置を用いて支援した
一例を説明したが、受信装置に代えてカード読み取り装
置を取り付けることも可能である。そして、ICカード
に正規パターンを記憶し、これを読み取るようにすれ
ば、受信不良等が発生しやすい地域においてもICカー
ドから読み取った監視パターンで支援することができ
る。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、検出手段により検出された車両の位置か
ら課金対象領域に車両が進入したときになされる課金処
理の処理状態を、課金対象領域内で継続的に報知できる
ので、出入口等の進入及び退出が予測される全箇所に路
上機を設置することなく、課金対象領域内の任意の位置
で確認することができる、という効果がある。
【0163】請求項2に記載した発明によれば、電磁波
を放射する放射手段を用いているので、装置の製作が容
易となる、という効果がある。
【0164】請求項3に記載した発明によれば、報知手
段を、検出手段または車両ナンバープレートに設置され
た光源とするので、監視者等は目視により容易に課金処
理の処理状態を確認することができる、という効果があ
る。
【0165】請求項4に記載した発明によれば、時系列
的に報知状態が変更される動作パターンで報知するの
で、第三者による認知を困難なものとすることができ
る、という効果がある。
【0166】請求項5に記載した発明によれば、受信し
たパターン信号に基づいて処理状態を車外へ報知するの
で、第三者による認知や解析を困難なものとすることが
できる、という効果がある。
【0167】請求項6に記載した発明によれば、処理状
態を車外及び車内へ報知することができるので、車外の
監視者及び車内の乗員に対して処理状態を報知すること
ができる、という効果がある。
【0168】請求項7の課金状態監視装置によれば、監
視手段により報知手段からの報知を監視できるので、容
易に車外から課金処理の処理状態を監視することができ
る、という効果がある。
【0169】請求項8、9に記載した発明によれば、監
視手段として明るさ検出で報知を監視できるので、明る
さ変動による報知がなされた場合、容易にその報知状態
を検出することができる、という効果がある。
【0170】請求項10に記載した発明によれば、撮像
手段を用いた場合、時系列的に変更される予め定めた監
視パターンに同期して少なくとも明るさを検出すること
により報知を監視することができ、容易に処理状態を判
別できる、という効果がある。
【0171】請求項11に記載した発明によれば、監視
パターンを表すパターン信号を受信し、パターン信号に
基づいて前記監視パターンに同期して少なくとも明るさ
を検出することにより報知を監視するので、監視パター
ンに秘密性を付与でき、車外から課金処理の処理状態を
監視する確実性を容易に増加させることができる、とい
う効果がある。
【0172】請求項12の課金状態監視装置によれば、
監視手段の監視結果に基づいて決定手段が課金処理の処
理状態を決定するので、容易に車外から課金処理の処理
状態を監視することができる、という効果がある。
【0173】請求項13に記載した発明によれば、決定
手段で、監視手段により得られた報知の報知状態と予め
定めた報知状態とを比較し、比較結果に基づいて課金処
理の処理状態を決定するので、報知状態の判別が容易と
なり、容易に車外から課金処理の処理状態を監視するこ
とができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動課金システム
の概念構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の自動課金システムにおけ
る地上側に設置された総合センタの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の実施の形態の自動課金システムにおけ
る車載機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の自動課金システムにおけ
る地上側に設置された中継装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】監視用ランプの設置体の一例を示す斜視図であ
り、(A)は前面を示し、(B)は後面を示している。
【図6】本発明の実施の形態の地上側において実行され
る情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】課金対象エリアを示すイメージ図である。
【図8】本発明の実施の形態の車載機において実行され
る課金対象エリア判定処理の流れを示すフローチャート
である。
【図9】本発明の実施の形態の車載機において実行され
る課金処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】車載機の作動の処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図11】車載機の課金領域進入処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図12】地上側装置の課金領域進入処理の流れを示す
フローチャートである。
【図13】車載機のID質問処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図14】地上側装置のID質問処理(チェックポイン
トの処理)の流れを示すフローチャートである。
【図15】車載機の位置質問処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図16】地上側装置の位置質問処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図17】車載機の課金領域離脱処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図18】地上側装置の課金領域離脱処理の流れを示す
フローチャートである。
【図19】正規パターンの一例を示す線図である。
【図20】監視用ランプの設置体の他例を示す斜視図で
ある。
【図21】監視用ランプを車室外である車両の車番(ナ
ンバープレート)に設置した例を示す説明図である。
【図22】車番板(ナンバープレート)上の監視用ラン
プを説明するための説明図である。
【図23】地上側装置の違反検出処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図24】第2実施の形態の監視装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図25】監視用ランプを示す線図である。
【図26】監視装置の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図27】監視装置の表示画面を示す線図である。
【図28】支援装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
20 GPS用衛星 30 車載機 32 車両 40 総合センタ 42 GPSアンテナ 44 地上波アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 泰之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 寺田 春彦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)発明者 青木 康幸 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−7131(JP,A) 特開 平9−319904(JP,A) 特開 平7−6236(JP,A) 特開 平7−14037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 15/00 510 G07B 15/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の存在位置を表す位置情報を検出す
    る検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、予め定めた課金対
    象領域に前記車両が進入したときに、前記車両に対する
    課金処理を実行する課金手段と、 前記車両に搭載されると共に、前記課金処理の処理状態
    を該処理状態に対応する報知状態で前記車両の外部へ報
    知する報知手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記課金対象領域
    内に前記車両が存在する間に前記報知手段による報知を
    継続させる継続手段と、 を備えた対車両用課金状態報知装置。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、車外に向けて電磁波を
    放射する放射手段であることを特徴とする請求項1に記
    載の対車両用課金状態報知装置。
  3. 【請求項3】 前記報知手段は、前記検出手段または車
    両ナンバープレートまたは車両ナンバープレート近傍に
    設置された光源で構成されることを特徴とする請求項1
    または2に記載の対車両用課金状態報知装置。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は、前記報知状態が時系列
    的に変更される予め定めた動作パターンで報知すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載
    の対車両用課金状態報知装置。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は、前記動作パターンを表
    すパターン信号を受信する受信手段をさらに備え、前記
    パターン信号に基づいて前記処理状態を車外へ報知する
    ことを特徴とする請求項4に記載の対車両用課金状態報
    知装置。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は、前記処理状態を車外へ
    報知する車外報知手段と、車内へ報知する車内報知手段
    とから構成され、前記処理状態を車外及び車内へ報知す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項
    に記載の対車両用課金状態報知装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記
    載の対車両用課金状態報知装置に備えられた報知手段か
    らの報知を監視する監視手段を備えた課金状態監視装
    置。
  8. 【請求項8】 前記監視手段は、少なくとも明るさを検
    出することにより報知を監視することを特徴とする請求
    項7に記載の課金状態監視装置。
  9. 【請求項9】 前記監視手段は、少なくとも明るさを有
    する1または複数の画像を撮像可能な撮像手段であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の課金状態監視装置。
  10. 【請求項10】 前記監視手段は、時系列的に変更され
    る予め定めた監視パターンに同期して少なくとも明るさ
    を検出することにより報知を監視することを特徴とする
    請求項7乃至請求項9の何れか1項に記載の課金状態監
    視装置。
  11. 【請求項11】 前記監視手段は、前記監視パターンを
    表すパターン信号を受信する受信手段をさらに備え、前
    記パターン信号に基づいて前記監視パターンに同期して
    報知を監視することを特徴とする請求項10に記載の課
    金状態監視装置。
  12. 【請求項12】 前記監視手段の監視結果に基づいて前
    記課金処理の処理状態を決定する決定手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項7乃至請求項11の何れか1
    項に記載の課金状態監視装置。
  13. 【請求項13】 前記決定手段は、前記監視手段により
    得られた報知の報知状態と予め定めた報知状態とを比較
    する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて前
    記課金処理の処理状態を決定する処理決定手段と、を有
    することを特徴とする請求項12に記載の課金状態監視
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項6の何れか1項に
    記載の対車両用課金状態報知装置に備えられた報知手段
    からの報知を監視するために、時系列的に変更される監
    視パターンを表すパターン信号を受信する受信手段と、 前記パターン信号に基づいて前記監視パターンに同期し
    て該監視パターンに対応する監視情報を提示する提示手
    段と、 を備えた携帯用課金状態監視装置。
  15. 【請求項15】 前記提示手段は、音声及び光の少なく
    とも一方で監視情報を提示することを特徴とする請求項
    14に記載の携帯用課金状態監視装置。
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