JPH093489A - 脱脂洗浄方法 - Google Patents

脱脂洗浄方法

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JPH093489A
JPH093489A JP14867795A JP14867795A JPH093489A JP H093489 A JPH093489 A JP H093489A JP 14867795 A JP14867795 A JP 14867795A JP 14867795 A JP14867795 A JP 14867795A JP H093489 A JPH093489 A JP H093489A
Authority
JP
Japan
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cleaning
tank
cleaning liquid
liquid
degreasing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14867795A
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English (en)
Inventor
Toyoo Sawada
豊男 沢田
Kazuhiro Kajima
一広 梶間
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オゾン層の破壊を防止し、被洗浄物への油の
再付着を防止し、かつ、引火の危険がない経済的な脱脂
洗浄方法を提供する。 【構成】 グリコールエーテル系洗浄剤に重量比で水を
10〜20%加えた洗浄液3で洗浄槽5内で洗浄を行
う。洗浄液3を洗浄槽5からオーバーフローさせて洗浄
液中の油を除去し、また、汚染された洗浄液を減圧蒸留
装置8で減圧してグリコールエーテル系洗浄剤を蒸留さ
せて再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機,宇宙機器又は
一般民生品用の部品等に付着した防錆油,加工油,切削
油,潤滑油,熱処理油等の除去に適用される脱脂洗浄方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の部品等のワークの脱脂洗浄に当っ
ては、図2に示すように、洗浄槽12において洗浄剤1
1(1、1、1−トリクロロエタン,石油系洗浄剤,水
系アルカリ洗浄剤等)に洗浄カゴ2に入れたワーク1を
浸漬し、その状態で超音波発振器15等によって物理力
(超音波,流動等)を加えることによりワーク表面に付
着した油分を除去した後、矢印に示す経路によって、ワ
ーク1を入れた洗浄カゴ2を仕上げ洗浄槽14へ移して
すすぎ水又は洗浄な洗浄液13によって仕上げ洗浄(ス
プレー又はすすぎ)を行うことによりワーク1の脱脂を
行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の脱脂洗浄
方法において使用される洗浄剤のうち、1、1、1−ト
リクロロエタンは、オゾン層破壊物質であることから1
995年末までに生産が中止される。また、石油系洗浄
剤は引火点を有するため、設備を防爆構造にする必要が
あり、水系アルカリ洗浄剤は排水として流す場合排水処
理設備が必要であるという問題点を有する。
【0004】更に、前記の従来の脱脂洗浄方法では、浸
漬洗浄を行った後洗浄液からワークを取出すときに洗浄
液中の油分の再付着があるため、仕上げ洗浄と行うとき
に多量の清浄な洗浄液又はすすぎ水が必要となる。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる脱脂洗浄方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の脱脂洗浄方法は
次の手段を講じた。
【0007】(1) グリコールエーテル系洗浄剤に重
量比で水を10〜20%加えた洗浄液を用いることを特
徴とする。
【0008】(2) 前記(1)の脱脂洗浄方法におい
て、洗浄液を洗浄槽からオーバーフローさせて洗浄を行
ない、洗浄液上部に浮上した油を除去することを特徴と
する。
【0009】(3) 前記(1)又は(2)の脱脂洗浄
方法において、汚染した洗浄液を減圧してグリコールエ
ーテル系洗浄剤を蒸留させてこれを洗浄剤として利用す
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】グリコールエーテル系洗浄剤は、オゾン層破壊
係数が0であると共に、親水性がよいため、水を重量比
で10%以上加えることにより引火性を示さなく非危険
物となる。また、水含有量が重量比で20%を超えると
洗浄能力が落ちる。前記本発明(1)では、グリコール
エーテル系洗浄剤に重量比で水を10〜20%加えた洗
浄液を用いているので、オゾン層を破壊することがな
く、引火性がなく、かつ、洗浄能力が高い脱脂洗浄方法
を提供することができる。
【0011】グリコールエーテル系洗浄剤に重量比で1
0〜20%の水を添加した洗浄液よる洗浄によって、被
洗浄物の表面に付着していた油が除去されて洗浄液中に
拡散し、この拡散した油は同洗浄液上部に浮上した状態
となるが、前記本発明(2)では、同洗浄液をオーバー
フローさせていることによって、洗浄液上部に浮上した
油が除去され、被洗浄物に油が再付着することが防止さ
れる。
【0012】前記本発明(3)では、グリコールエーテ
ル系洗浄剤に重量比で10〜20%の水を添加し被洗浄
物を洗浄した後の汚染した洗浄液を減圧してグリコール
エーテル系洗剤を蒸留することによって、グリコールエ
ーテル系洗浄剤が再生され、これを洗浄液として再利用
することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を、図1によって説明す
る。1は上下方向に移動可能な洗浄カゴ2に収容された
被洗浄物としてのワークであり、5はワーク1を洗浄す
る洗浄液3が収容され底部に超音波発信器15が配置さ
れた超音波洗浄槽である。7は超音波洗浄槽3の上部に
設けられたスプレー洗浄部である。6は超音波洗浄槽5
の側方に連設された廃液タンクであり、同廃液タンク6
内には超音波槽5の側壁の上下方向のほぼ中央部に設け
られた開口部5aより超音波洗浄槽5内の洗浄液3がオ
ーバーフローするようになっている。9は廃液タンク6
の側方に連設され清浄な洗浄液4が収容された清浄液タ
ンク、8は清浄液タンク9の側方に連設された減圧蒸留
装置であり、10は減圧蒸留装置8,超音波発信器15
等の制御盤である。
【0014】前記超音波洗浄槽5の下部と前記清浄液タ
ンク9の底部は配管17で連絡され、前記廃液タンク6
の底部と前記減圧蒸留装置8の底部は配管16で連絡さ
れ、前記減圧蒸留装置8のやや上方の部分と前記清浄液
タンク9の上部は配管18で連絡され、また、前記清浄
液タンク9内の清浄な洗浄液4の液面より下方の部分は
配管19によって前記スプレー洗浄部7に連絡されてい
る。
【0015】前記洗浄液3としては、グリコールエーテ
ル系洗浄剤、例えばブチルカルビトール(第一工業製薬
(株)製K−5018−1)、又はヘキシルカルビトー
ルに水を重量比で10〜20%添加したものが用いられ
る。
【0016】前記減圧蒸留装置8における減圧蒸留条件
は、圧力:−720mmHg,蒸留温度:室温〜150℃に
設定されている。
【0017】本実施例では、洗浄液3の温度が室温〜6
0℃に保たれた超音波洗浄槽1内において、洗浄カゴ2
に収容されたワーク1を洗浄剤3に浸漬して、超音波発
信器15を作動させて5〜10分間超音波洗浄を行う。
超音波洗浄中清浄液タンク9から清浄な洗浄液を超音波
洗浄槽5に供給し、洗浄液上部の浮遊した油と一部の洗
浄液を開口部5aより廃液タンク6にオーバーフローさ
せ。その後超音波洗浄槽5の洗浄液3からワーク1を収
容した清浄カゴ2を引上げ、スプレー洗浄部7より室温
の清浄な洗浄液を1〜3分間スプレーしてワーク1をス
プレー洗浄することにより、ワーク1の脱脂が行われ
る。このスプレーされた洗浄液も、開口部5aより廃液
タンク6にオーバーフローされる。
【0018】洗浄液3の洗浄によってワーク1から除去
された油は、洗浄液3中に拡散してその上部に浮上し、
この油は、前記のように洗浄液と共に廃液タンクへオー
バーフローされ、洗浄液3中の油が除去され、ワーク
1,特に洗浄液3から引上げられるワーク1に油が再付
着することがない。
【0019】また、洗浄液は、グリコールエーテル系洗
浄剤に重量比で10〜20%加えたものであるので、充
分な洗浄能力を有すると共に、引火性がなく防爆設備を
必要とせず、かつ、オゾン層を破壊することもない。
【0020】廃液タンク6内の油を含んだ洗浄液は、配
管16を経て減圧蒸留装置8に送液され、前記のよう
に、圧力−720mmHg, 蒸留温度:室温〜150℃の条
件で洗浄液中のグリコールエーテル系洗浄剤が蒸留され
る。蒸留された洗浄剤は、配管18を経て清浄液タンク
9に送液され、配管17及び19を経て再び超音波洗浄
槽5及びスプレー洗浄部7に供給される。超音波洗浄槽
5に供給された洗浄水は、前記のようにワーク1の超音
波洗浄に使用され、またスプレー洗浄部7に供給された
洗浄水はワーク1のスプレー洗浄を行う。
【0021】以上の通り、廃液タンク6内の洗浄液中の
グリコールエーテル系洗剤は、減圧蒸留装置8で減圧蒸
留されて回収され洗浄液として再利用される。
【0022】
【発明の効果】本発明は、充分な洗浄能力を保持し、か
つ、引火性を有しないようになるまで水が重量比で10
〜20%加えられたグリコールエーテル系洗浄剤よりな
る洗浄液を使用することにより、オゾン層を破壊するこ
とがないために地球環境保護が可能となり、また、防爆
設備,排水処理設備が不要となる脱脂洗浄方法を提供す
ることができる。
【0023】また、洗浄槽内の洗浄液上部に浮上した油
を、洗浄液と共に洗浄槽からオーバーフローさせて除去
することにより、ワークに油の再付着が防止され、効率
よくワークを洗浄することができる。
【0024】また更に、本発明の洗浄液に用いられるグ
リコールエーテル系洗浄剤は蒸留再生が可能であるた
め、減圧蒸留によってこれを蒸留することにより、洗浄
剤の再使用が可能となるため洗浄コストを安価にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を実施する脱脂洗浄装置の構
成図である。
【図2】従来の脱脂洗浄装置の構成図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 洗浄カゴ 3 グリコールエーテル系洗浄剤 4 清浄液タンク 5 超音波洗浄槽 6 廃液タンク 7 スプレー洗浄部 8 減圧蒸留装置 9 清浄液タンク 10 制御盤 11 洗浄液 12 洗浄槽 13 すすぎ水又は清浄な洗浄液 14 仕上げ洗浄槽 15 超音波発振器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコールエーテル系洗浄剤に重量比で
    水を10〜20%加えた洗浄液を用いることを特徴とす
    る脱脂洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液を洗浄槽からオーバーフローさせ
    て洗浄を行ない、洗浄液上部に浮上した油を除去するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の脱脂洗浄方法。
  3. 【請求項3】 汚染された洗浄液を減圧してグリコール
    エーテル系洗浄剤を蒸留させてこれを洗浄剤として利用
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の脱脂洗浄
    方法。
JP14867795A 1995-06-15 1995-06-15 脱脂洗浄方法 Withdrawn JPH093489A (ja)

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JP14867795A JPH093489A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 脱脂洗浄方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014181405A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Honeywell Internatl Inc 洗浄組成物及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014181405A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Honeywell Internatl Inc 洗浄組成物及び方法

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Effective date: 20020903