JPH09328653A - バインダーおよび磁気記録媒体 - Google Patents
バインダーおよび磁気記録媒体Info
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- JPH09328653A JPH09328653A JP8174318A JP17431896A JPH09328653A JP H09328653 A JPH09328653 A JP H09328653A JP 8174318 A JP8174318 A JP 8174318A JP 17431896 A JP17431896 A JP 17431896A JP H09328653 A JPH09328653 A JP H09328653A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のものに比べて磁気記録媒体の耐久性が
良く、しかも塗料粘度が低く、また磁性体の分散性が優
れた磁気記録媒体用バインダーを提供する。 【解決手段】 OH当量200〜2000の高分子ポリ
オール(A1)および必要により低分子ポリオール(A
2)からなるポリオール成分(A)と、有機ポリイソシ
アネート(B)とから誘導されるポリウレタン樹脂
(C)からなる磁気記録媒体用バインダーにおいて、該
有機ポリイソシアネート(B)の少なくとも10重量%
が、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソ
シアナートメチル(B1)および/または2,6−ビシ
クロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル
(B2)であることを特徴とする磁気記録媒体用バイン
ダー。
良く、しかも塗料粘度が低く、また磁性体の分散性が優
れた磁気記録媒体用バインダーを提供する。 【解決手段】 OH当量200〜2000の高分子ポリ
オール(A1)および必要により低分子ポリオール(A
2)からなるポリオール成分(A)と、有機ポリイソシ
アネート(B)とから誘導されるポリウレタン樹脂
(C)からなる磁気記録媒体用バインダーにおいて、該
有機ポリイソシアネート(B)の少なくとも10重量%
が、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソ
シアナートメチル(B1)および/または2,6−ビシ
クロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル
(B2)であることを特徴とする磁気記録媒体用バイン
ダー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ、磁気
カ−ド、磁気ディスク等の磁気記録媒体の製造に用いら
れるバインダーおよびそのバインダーを用いた磁気記録
媒体に関するものである。
カ−ド、磁気ディスク等の磁気記録媒体の製造に用いら
れるバインダーおよびそのバインダーを用いた磁気記録
媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バインダーとして、活性水素化合
物と有機ポリイソシアネートとからのポリウレタン樹脂
が用いられている。
物と有機ポリイソシアネートとからのポリウレタン樹脂
が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
磁気記録媒体の高性能化に伴い、磁性体の微粒子化や高
磁力化が図られ、上述のような従来のバインダーでは十
分な耐久性のあるものが得られていない。
磁気記録媒体の高性能化に伴い、磁性体の微粒子化や高
磁力化が図られ、上述のような従来のバインダーでは十
分な耐久性のあるものが得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、耐久性が
良く、しかも塗料粘度も低く、また磁性体の分散性が優
れた磁気記録媒体用バインダーについて鋭意検討した結
果、有機ポリイソシアネート成分の一部として2,5−
ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメ
チルおよび/または2,6−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタンビスイソシアナートメチルを使用したポリウレタ
ン樹脂を用いることによりこれらの課題を解決できるこ
とを見いだし、本発明に到達した。
良く、しかも塗料粘度も低く、また磁性体の分散性が優
れた磁気記録媒体用バインダーについて鋭意検討した結
果、有機ポリイソシアネート成分の一部として2,5−
ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメ
チルおよび/または2,6−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタンビスイソシアナートメチルを使用したポリウレタ
ン樹脂を用いることによりこれらの課題を解決できるこ
とを見いだし、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、OH当量200〜20
00の高分子ポリオール(A1)および必要により低分
子ポリオール(A2)からなるポリオール成分(A)
と、有機ポリイソシアネート(B)とから誘導されるポ
リウレタン樹脂(C)からなる磁気記録媒体用バインダ
ーにおいて、該有機ポリイソシアネート(B)の少なく
とも10重量%が、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタンビスイソシアナートメチル(B1)および/また
は2,6−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシ
アナートメチル(B2)であることを特徴とする磁気記
録媒体用バインダー;並びに該バインダーを含有してな
る磁性層を有する磁気記録媒体に関するものである。
00の高分子ポリオール(A1)および必要により低分
子ポリオール(A2)からなるポリオール成分(A)
と、有機ポリイソシアネート(B)とから誘導されるポ
リウレタン樹脂(C)からなる磁気記録媒体用バインダ
ーにおいて、該有機ポリイソシアネート(B)の少なく
とも10重量%が、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタンビスイソシアナートメチル(B1)および/また
は2,6−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシ
アナートメチル(B2)であることを特徴とする磁気記
録媒体用バインダー;並びに該バインダーを含有してな
る磁性層を有する磁気記録媒体に関するものである。
【0006】本発明において使用される(B1)および
/または(B2)の含有量は有機ポリイソシアネート
(B)全量に基づいて通常10重量%以上、好ましくは
20重量%以上である。(B1)および/または(B
2)の量が10重量%未満ではバインダーの物性ならび
に耐久性の向上効果が不十分となる。該(B1)および
(B2)は、ノルボルナンジイソシアネートとも通称さ
れる化合物であり、シクロペンタジエンとアクリロニト
リルとを出発物質として、例えば〔ファインケミカル,
Vol.25,No.6,31ページ(1996年),
(株)シーエムシー発行〕に記載の方法により得られる
脂環式ジイソシアネートである。
/または(B2)の含有量は有機ポリイソシアネート
(B)全量に基づいて通常10重量%以上、好ましくは
20重量%以上である。(B1)および/または(B
2)の量が10重量%未満ではバインダーの物性ならび
に耐久性の向上効果が不十分となる。該(B1)および
(B2)は、ノルボルナンジイソシアネートとも通称さ
れる化合物であり、シクロペンタジエンとアクリロニト
リルとを出発物質として、例えば〔ファインケミカル,
Vol.25,No.6,31ページ(1996年),
(株)シーエムシー発行〕に記載の方法により得られる
脂環式ジイソシアネートである。
【0007】有機ポリイソシアネート(B)として、上
記(B1)および/または(B2)と共に、必要により
他の公知の有機ポリイソシアネート(B3)の1種また
は2種以上をを併用することができる。該他の有機ポリ
イソシアネートとしては、例えば、芳香族ジイソシアネ
ート(1,3−もしくは1,4−フェニレンジイソシア
ネート、2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシア
ネート、2,4−もしくは4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート等);脂肪族ジイソシアネート(ヘキ
サメチレンジイソシアネート、テトラメチレンキシリレ
ンジイソシアネート等);脂環式ジイソシアネート(イ
ソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート等);変性ポリイソシアネート(ヘキサ
メチレンジイソシアネートの水変性物、イソホロンジイ
ソシアネートの三量化物、2,4−および/または2,
6−トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパ
ン変性物等)およびイソシアネート末端プレポリマーが
挙げられる。これらのうち、好ましいものは芳香族ジイ
ソシアネートであり、特に好ましいものは4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネートである。
記(B1)および/または(B2)と共に、必要により
他の公知の有機ポリイソシアネート(B3)の1種また
は2種以上をを併用することができる。該他の有機ポリ
イソシアネートとしては、例えば、芳香族ジイソシアネ
ート(1,3−もしくは1,4−フェニレンジイソシア
ネート、2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシア
ネート、2,4−もしくは4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート等);脂肪族ジイソシアネート(ヘキ
サメチレンジイソシアネート、テトラメチレンキシリレ
ンジイソシアネート等);脂環式ジイソシアネート(イ
ソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート等);変性ポリイソシアネート(ヘキサ
メチレンジイソシアネートの水変性物、イソホロンジイ
ソシアネートの三量化物、2,4−および/または2,
6−トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパ
ン変性物等)およびイソシアネート末端プレポリマーが
挙げられる。これらのうち、好ましいものは芳香族ジイ
ソシアネートであり、特に好ましいものは4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネートである。
【0008】本発明におけるOH当量200〜2000
の高分子ポリオール(A1)としては、ポリエステルジ
オール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジ
オールなどが挙げられる。
の高分子ポリオール(A1)としては、ポリエステルジ
オール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジ
オールなどが挙げられる。
【0009】ポリエステルジオールとしては、低分子ジ
オールとジカルボン酸とを反応させて得られる縮合ポリ
エステルジオールや、ラクトンの開環重合により得られ
るポリラクトンジオール等が含まれる。上記低分子ジオ
ールとしては、例えば、直鎖状アルキレングリコール類
(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オク
タメチレンジオール、1,10−デカンジオール等);
環状基を有する低分子ジオール類〔シクロヘキサンジオ
ール、シクロヘキサンジメタノール等のグリコール類、
および特公昭45−1474号記載のもの:ビス(ヒド
ロキシメチル)シクロヘキサン、キシリレングリコー
ル、ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン、1,4−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4,4’−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフェニルプロパン(ビ
スフェノールAのエチレンオキシド付加物)等〕;およ
びこれらの1種または2種以上の混合物のアルキレンオ
キシド(炭素数2〜4のアルキレンオキシド;エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、1,2−、2,3−、
1,3−もしくは1,4−ブチレンオキシド等)付加物
などが挙げられる。
オールとジカルボン酸とを反応させて得られる縮合ポリ
エステルジオールや、ラクトンの開環重合により得られ
るポリラクトンジオール等が含まれる。上記低分子ジオ
ールとしては、例えば、直鎖状アルキレングリコール類
(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オク
タメチレンジオール、1,10−デカンジオール等);
環状基を有する低分子ジオール類〔シクロヘキサンジオ
ール、シクロヘキサンジメタノール等のグリコール類、
および特公昭45−1474号記載のもの:ビス(ヒド
ロキシメチル)シクロヘキサン、キシリレングリコー
ル、ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン、1,4−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4,4’−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフェニルプロパン(ビ
スフェノールAのエチレンオキシド付加物)等〕;およ
びこれらの1種または2種以上の混合物のアルキレンオ
キシド(炭素数2〜4のアルキレンオキシド;エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、1,2−、2,3−、
1,3−もしくは1,4−ブチレンオキシド等)付加物
などが挙げられる。
【0010】ポリエステルジオールは通常の方法、例え
ば低分子ジオールとジカルボン酸もしくはそのエステル
形成性誘導体[例えば無水物(無水マレイン酸、無水フ
タル酸等)、エステル(テレフタル酸ジメチル等)、ハ
ライド等]とを反応(縮合)させる方法、あるいは開始
剤(例えば上記低分子ジオール)にラクトンを付加重合
させることにより製造することができる。
ば低分子ジオールとジカルボン酸もしくはそのエステル
形成性誘導体[例えば無水物(無水マレイン酸、無水フ
タル酸等)、エステル(テレフタル酸ジメチル等)、ハ
ライド等]とを反応(縮合)させる方法、あるいは開始
剤(例えば上記低分子ジオール)にラクトンを付加重合
させることにより製造することができる。
【0011】これらのポリエステルジオールの具体例と
しては、ポリエチレンフタレート、ポリブチレンフタレ
ート、ポリヘキサメチレンフタレート、ポリネオペンチ
ルフタレート、ポリエチレンアジペート、ポリブチレン
アジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオ
ペンチルアジペート、ポリエチレンプロピレンアジペー
ト、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリブチレンヘ
キサメチレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、
ポリ(ポリテトラメチレンエーテル)アジペート、ポリ
エチレンアゼレート、ポリエチレンセバケート、ポリブ
チレンアゼレート、ポリブチレンセバケート、ポリカプ
ロラクトンジオール、ポリバレロラクトンジオールおよ
びこれらの2種以上の混合物あるいは共重合物が挙げら
れる。また、これ以外に特開昭62−202324記載
のフタル酸変成ポリカプロラクトンポリオールも使用で
きる。
しては、ポリエチレンフタレート、ポリブチレンフタレ
ート、ポリヘキサメチレンフタレート、ポリネオペンチ
ルフタレート、ポリエチレンアジペート、ポリブチレン
アジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオ
ペンチルアジペート、ポリエチレンプロピレンアジペー
ト、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリブチレンヘ
キサメチレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、
ポリ(ポリテトラメチレンエーテル)アジペート、ポリ
エチレンアゼレート、ポリエチレンセバケート、ポリブ
チレンアゼレート、ポリブチレンセバケート、ポリカプ
ロラクトンジオール、ポリバレロラクトンジオールおよ
びこれらの2種以上の混合物あるいは共重合物が挙げら
れる。また、これ以外に特開昭62−202324記載
のフタル酸変成ポリカプロラクトンポリオールも使用で
きる。
【0012】ポリエーテルポリオールとしては、前記の
低分子ジオールのアルキレンオキシド(炭素数2〜4の
アルキレンオキシド:エチレンオキシド、プロピレンオ
キシド、1,2−、2,3−、1,4−ブチレンオキシ
ド等)付加物;炭素数2〜4のアルキレンオキシドを開
環重合または開環共重合(ブロックおよび/またはラン
ダム重合)させて得られるもの[例えばポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン−
ポリプロピレン(ブロックおよび/またはランダム)グ
リコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリテトラ
メチレン−エチレン(ブロックおよび/またはランダ
ム)グリコール、ポリテトラメチレン−プロピレン(ブ
ロックおよび/またはランダム)グリコール、ポリへキ
サメチレンエーテルグリコール等];低分子トリオール
(グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリ
オール等)のアルキレンオキシド付加物;およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
低分子ジオールのアルキレンオキシド(炭素数2〜4の
アルキレンオキシド:エチレンオキシド、プロピレンオ
キシド、1,2−、2,3−、1,4−ブチレンオキシ
ド等)付加物;炭素数2〜4のアルキレンオキシドを開
環重合または開環共重合(ブロックおよび/またはラン
ダム重合)させて得られるもの[例えばポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン−
ポリプロピレン(ブロックおよび/またはランダム)グ
リコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリテトラ
メチレン−エチレン(ブロックおよび/またはランダ
ム)グリコール、ポリテトラメチレン−プロピレン(ブ
ロックおよび/またはランダム)グリコール、ポリへキ
サメチレンエーテルグリコール等];低分子トリオール
(グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリ
オール等)のアルキレンオキシド付加物;およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
【0013】ポリカーボネートジオールとしては、低分
子ジオール(1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール等)とカーボネ
ート(例えばジメチルカーボネート、エチレンカーボネ
ート、トリメチレンカーボネート、テトラメチレンカー
ボネート等)とを重縮合反応して得られる化合物が挙げ
られる。
子ジオール(1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール等)とカーボネ
ート(例えばジメチルカーボネート、エチレンカーボネ
ート、トリメチレンカーボネート、テトラメチレンカー
ボネート等)とを重縮合反応して得られる化合物が挙げ
られる。
【0014】また、高分子ポリオール(A1)として、
上記以外にポリマーポリオール、ポリジエンポリオール
(ポリブタジエンポリオール等)等も使用できる。
上記以外にポリマーポリオール、ポリジエンポリオール
(ポリブタジエンポリオール等)等も使用できる。
【0015】高分子ポリオール(A1)のOH当量は、
通常200〜2000、好ましくは400〜1500で
ある。OH当量が200未満では、得られるポリウレタ
ン樹脂が脆くなり、耐スクラッチ性が低下する。また、
OH当量が2000を越えると得られるポリウレタン樹
脂の樹脂強度が不十分となり、耐摩耗性、耐スクラッチ
性などが低下する。
通常200〜2000、好ましくは400〜1500で
ある。OH当量が200未満では、得られるポリウレタ
ン樹脂が脆くなり、耐スクラッチ性が低下する。また、
OH当量が2000を越えると得られるポリウレタン樹
脂の樹脂強度が不十分となり、耐摩耗性、耐スクラッチ
性などが低下する。
【0016】本発明において必要により用いられる低分
子ポリオール(A2)としては、例えば前記高分子ポリ
オール(A1)の出発物質として例示した低分子ジオー
ル(直鎖状アルキレングリコール類、環状基を有する低
分子ジオール類等)、およびグリセリン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオー
ル、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、α-メチル
グルコシド、ソルビトール、キシリット、マンニット、
グルコース、フラクトース、庶糖等の3〜8価のアルコ
ール類;およびこれら2種以上の混合物等が挙げられ
る。これらのうち好ましいのは直鎖状アルキレングリコ
ールおよび環状基を有する低分子ジオールである。
子ポリオール(A2)としては、例えば前記高分子ポリ
オール(A1)の出発物質として例示した低分子ジオー
ル(直鎖状アルキレングリコール類、環状基を有する低
分子ジオール類等)、およびグリセリン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオー
ル、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、α-メチル
グルコシド、ソルビトール、キシリット、マンニット、
グルコース、フラクトース、庶糖等の3〜8価のアルコ
ール類;およびこれら2種以上の混合物等が挙げられ
る。これらのうち好ましいのは直鎖状アルキレングリコ
ールおよび環状基を有する低分子ジオールである。
【0017】さらに、本発明においてポリウレタン樹脂
中に官能基を導入させることによりさらに磁気記録媒体
用バインダーとしての分散性を向上させることができ
る。分子中に導入する方法として例えば本発明で使用さ
れる低分子ポリオール(A2)の一部として官能基を有
する低分子ポリオールを用いる方法がある。この官能基
としては、カルボキシル基、スルホン酸基、スルファミ
ン酸基、燐酸基またはこれらの金属塩(ナトリウム、カ
リウムなど)および/または第4級アンモニウム塩、ア
ミノ基、スルホベタイン基および水酸基などが挙げられ
る。
中に官能基を導入させることによりさらに磁気記録媒体
用バインダーとしての分散性を向上させることができ
る。分子中に導入する方法として例えば本発明で使用さ
れる低分子ポリオール(A2)の一部として官能基を有
する低分子ポリオールを用いる方法がある。この官能基
としては、カルボキシル基、スルホン酸基、スルファミ
ン酸基、燐酸基またはこれらの金属塩(ナトリウム、カ
リウムなど)および/または第4級アンモニウム塩、ア
ミノ基、スルホベタイン基および水酸基などが挙げられ
る。
【0018】(A)と(B)を反応させるに際し、
(A)と(B)の当量比は通常0.6〜1.5、好まし
くは、0.8〜1.2である。当量比が0.6未満およ
び1.5を越えると(A)と(B)との反応によりえら
れるポリウレタン樹脂の分子量が低くなり分散性が低下
し、また、樹脂強度が不十分となり、耐摩耗性、耐スク
ラッチ性、耐加水分解性等が低下する。上記反応はイソ
シアネート基に対して不活性な溶媒の存在下または不存
在下に行なうことができる。この溶媒としてはエステル
系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル系溶媒
(ジオキサン、テトラハイドロフラン等)、ケトン系溶
媒(シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等)、芳香族炭化水素系溶媒(トルエ
ン、キシレン等)およびこれらの二種以上の混合溶媒が
挙げられる。
(A)と(B)の当量比は通常0.6〜1.5、好まし
くは、0.8〜1.2である。当量比が0.6未満およ
び1.5を越えると(A)と(B)との反応によりえら
れるポリウレタン樹脂の分子量が低くなり分散性が低下
し、また、樹脂強度が不十分となり、耐摩耗性、耐スク
ラッチ性、耐加水分解性等が低下する。上記反応はイソ
シアネート基に対して不活性な溶媒の存在下または不存
在下に行なうことができる。この溶媒としてはエステル
系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル系溶媒
(ジオキサン、テトラハイドロフラン等)、ケトン系溶
媒(シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等)、芳香族炭化水素系溶媒(トルエ
ン、キシレン等)およびこれらの二種以上の混合溶媒が
挙げられる。
【0019】反応方法としては(A)と(B)とを一括
して反応容器に仕込み反応させる方法、(A)と(B)
とを分割して多段反応をさせる方法、およびあらかじめ
混合した(A)と(B)を加熱された多軸押出し機中を
通過させ反応させる方法等が挙げられる。反応温度は通
常30〜180℃,好ましくは60〜120℃である。
反応においては、反応を促進させるため通常のウレタン
反応において用いられる触媒、例えば錫系触媒(トリメ
チルチンラウレート、トリメチルチンヒドロキサイド、
ジメチルチンジラウレート、ジブチルチンジラウレー
ト、スタナスオクトエート等)、鉛系触媒(レッドオレ
ート、レッド2−エチルヘキソエート等)等を使用する
こともできる。
して反応容器に仕込み反応させる方法、(A)と(B)
とを分割して多段反応をさせる方法、およびあらかじめ
混合した(A)と(B)を加熱された多軸押出し機中を
通過させ反応させる方法等が挙げられる。反応温度は通
常30〜180℃,好ましくは60〜120℃である。
反応においては、反応を促進させるため通常のウレタン
反応において用いられる触媒、例えば錫系触媒(トリメ
チルチンラウレート、トリメチルチンヒドロキサイド、
ジメチルチンジラウレート、ジブチルチンジラウレー
ト、スタナスオクトエート等)、鉛系触媒(レッドオレ
ート、レッド2−エチルヘキソエート等)等を使用する
こともできる。
【0020】(A)と(B)を反応させて得られるポリ
ウレタン樹脂(C)は、数平均分子量が通常1,000
〜200,000、好ましくは3,000〜150,0
00である。数平均分子量が1,000未満の場合、樹
脂物性が低下し、磁気テープの耐久性が劣る。一方、数
平均分子量が200,000を越えると塗料粘度が高く
なり、磁性体の分散性が悪くなる。
ウレタン樹脂(C)は、数平均分子量が通常1,000
〜200,000、好ましくは3,000〜150,0
00である。数平均分子量が1,000未満の場合、樹
脂物性が低下し、磁気テープの耐久性が劣る。一方、数
平均分子量が200,000を越えると塗料粘度が高く
なり、磁性体の分散性が悪くなる。
【0021】本発明のバインダーに用いられるポリウレ
タン樹脂(C)は、必要により他の樹脂と併用してもよ
い。該樹脂としては、ポリ塩化ビニル系[塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体(VYHH;UCC社製、エスレッ
クC;積水化学製等)、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体(VAGH;UCC社製、エスレ
ックA;積水化学製等)、塩化ビニル−塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体(サラン;旭ダウ製
等)]、ポリウレタン系[ポリウレタン樹脂(エステ
ン;グッドリッチ社製等)]、ブタジエン系[アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体(ハイカー1482;日
本ゼオン製等)等]、アクリル系(アクリル酸エステル
系共重合体等)、ニトロセルロース、フェノキシ樹脂、
エポキシ樹脂等が挙げられる。
タン樹脂(C)は、必要により他の樹脂と併用してもよ
い。該樹脂としては、ポリ塩化ビニル系[塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体(VYHH;UCC社製、エスレッ
クC;積水化学製等)、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体(VAGH;UCC社製、エスレ
ックA;積水化学製等)、塩化ビニル−塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体(サラン;旭ダウ製
等)]、ポリウレタン系[ポリウレタン樹脂(エステ
ン;グッドリッチ社製等)]、ブタジエン系[アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体(ハイカー1482;日
本ゼオン製等)等]、アクリル系(アクリル酸エステル
系共重合体等)、ニトロセルロース、フェノキシ樹脂、
エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0022】これらの他の樹脂は、樹脂中に官能基とし
てカルボキシル基、スルホン酸金属塩基、スルホベタイ
ン、燐酸エステル基、アミノ基、第4級アンモニウム塩
基、水酸基等の官能基を含有していても良い。
てカルボキシル基、スルホン酸金属塩基、スルホベタイ
ン、燐酸エステル基、アミノ基、第4級アンモニウム塩
基、水酸基等の官能基を含有していても良い。
【0023】本発明の磁気記録媒体は、本発明のバイン
ダー、磁性粉、溶剤および添加剤を混合・分散し、得ら
れる磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して磁性層を形成
させることにより得られる。また、本発明のバインダー
は、磁性層とは反対側のバックコート層用のバインダー
としても使用することができる。
ダー、磁性粉、溶剤および添加剤を混合・分散し、得ら
れる磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して磁性層を形成
させることにより得られる。また、本発明のバインダー
は、磁性層とは反対側のバックコート層用のバインダー
としても使用することができる。
【0024】磁性塗料に使用する磁性体としては、通常
用いられる酸化鉄〔例えばγ−Fe2O3(γ−ヘマタイ
ト)〕、CrO3(三酸化クロム)、合金系の磁性体
〔例えばCo−γ−Fe2O3(コバルトフェライトまた
はコバルトドープγ−酸化鉄)、Fe−Co−Cr〕、
純鉄Fe(メタルパウダー)、窒化鉄および炭化鉄等が
挙げられる。
用いられる酸化鉄〔例えばγ−Fe2O3(γ−ヘマタイ
ト)〕、CrO3(三酸化クロム)、合金系の磁性体
〔例えばCo−γ−Fe2O3(コバルトフェライトまた
はコバルトドープγ−酸化鉄)、Fe−Co−Cr〕、
純鉄Fe(メタルパウダー)、窒化鉄および炭化鉄等が
挙げられる。
【0025】さらに磁性塗料には、バインダーおよび磁
性粉の他に添加剤として公知の分散剤、潤滑剤、研磨
剤、帯電防止剤、防錆剤、架橋剤等が加えられてもよ
い。
性粉の他に添加剤として公知の分散剤、潤滑剤、研磨
剤、帯電防止剤、防錆剤、架橋剤等が加えられてもよ
い。
【0026】分散剤としては、炭素数12〜18個の脂
肪酸(カプリル酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エラ
イジン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸
等);金属石鹸[前記の脂肪酸のアルカリ金属(カリウ
ム、ナトリウム等)塩およびアルカリ土類金属(マグネ
シウム、カルシウム、バリウム等)塩]等が挙げられ
る。
肪酸(カプリル酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エラ
イジン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸
等);金属石鹸[前記の脂肪酸のアルカリ金属(カリウ
ム、ナトリウム等)塩およびアルカリ土類金属(マグネ
シウム、カルシウム、バリウム等)塩]等が挙げられ
る。
【0027】潤滑剤としては、ジアルキルポリシロキサ
ン(アルキルは炭素数1〜5個)、ジアルコキシポリシ
ロキサン(アルコキシは炭素数1〜4個)、モノアルキ
ルモノアルコキシポリシロキサン(アルキルは炭素数1
〜5、アルコキシは炭素数1〜4個)、フェニルポリシ
ロキサン、フロロアルキルポリシロキサン、シリコンオ
イル、導電性微粉末(グラファイト等)、無機粉末(二
硫化モリブデン、二硫化タングステン等)、プラスチッ
ク微粉末、脂肪酸エステル類、フルオロカーボン類等が
挙げられる。
ン(アルキルは炭素数1〜5個)、ジアルコキシポリシ
ロキサン(アルコキシは炭素数1〜4個)、モノアルキ
ルモノアルコキシポリシロキサン(アルキルは炭素数1
〜5、アルコキシは炭素数1〜4個)、フェニルポリシ
ロキサン、フロロアルキルポリシロキサン、シリコンオ
イル、導電性微粉末(グラファイト等)、無機粉末(二
硫化モリブデン、二硫化タングステン等)、プラスチッ
ク微粉末、脂肪酸エステル類、フルオロカーボン類等が
挙げられる。
【0028】研磨剤としては、アルミナ、炭化珪素、酸
化クロム、コランダム、人造コランダム、ダイヤモン
ド、人造ダイヤモンド等が挙げられる。
化クロム、コランダム、人造コランダム、ダイヤモン
ド、人造ダイヤモンド等が挙げられる。
【0029】帯電防止剤としては、導電性粉末(カーボ
ンブラック、カーボンブラックグラフトポリマー等)、
天然界面活性剤(サポニン等)、ノニオン型界面界面活
性剤(アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシ
ドール系等)、カチオン型界面活性剤(高級アルキルア
ミン類、第四級アンモニウム塩類、ピリジンその他の複
素環類、ホスホニウム類等)、アニオン型界面活性剤
(カルボン酸型、スルホン酸型、リン酸型、硫酸エステ
ル基型、燐酸エステル基型等)、両性界面活性剤(アミ
ノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸
または燐酸エステル類等)等が挙げられる。
ンブラック、カーボンブラックグラフトポリマー等)、
天然界面活性剤(サポニン等)、ノニオン型界面界面活
性剤(アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシ
ドール系等)、カチオン型界面活性剤(高級アルキルア
ミン類、第四級アンモニウム塩類、ピリジンその他の複
素環類、ホスホニウム類等)、アニオン型界面活性剤
(カルボン酸型、スルホン酸型、リン酸型、硫酸エステ
ル基型、燐酸エステル基型等)、両性界面活性剤(アミ
ノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸
または燐酸エステル類等)等が挙げられる。
【0030】防錆剤としては、燐酸、スルフィド、グア
ニジン、ピリジン、アミン、尿素、ジンククロメート、
カルシウムクロメート、ストロンチウムクロメート等が
挙げられる。また、特にジシクロヘキシルアミンナイト
ライト、シクロヘキシルアミンクロメート、ジイソプロ
ピルアミンナイトライト、ジエタノールアミンホスフェ
ート、シクロヘキシルアンモニウムカーボネート、プロ
ピレンジアミンステアレート、グアニジンカーボネー
ト、トリエタノールアミンナイトライト、モルフォリン
ステアレート等の気化性防錆剤(アミン、アミドまたは
イミドの無機酸塩または有機酸塩)を使用すると防錆効
果が向上する。
ニジン、ピリジン、アミン、尿素、ジンククロメート、
カルシウムクロメート、ストロンチウムクロメート等が
挙げられる。また、特にジシクロヘキシルアミンナイト
ライト、シクロヘキシルアミンクロメート、ジイソプロ
ピルアミンナイトライト、ジエタノールアミンホスフェ
ート、シクロヘキシルアンモニウムカーボネート、プロ
ピレンジアミンステアレート、グアニジンカーボネー
ト、トリエタノールアミンナイトライト、モルフォリン
ステアレート等の気化性防錆剤(アミン、アミドまたは
イミドの無機酸塩または有機酸塩)を使用すると防錆効
果が向上する。
【0031】また、磁気記録媒体の磁性層の強度の向上
を目的として磁性塗料中に架橋剤として多官能ポリイソ
シアネートを配合することができる。
を目的として磁性塗料中に架橋剤として多官能ポリイソ
シアネートを配合することができる。
【0032】好ましいポリイソシアネートとしては、た
とえば有機ポリイソシアネート(TDI,MDI等)と
活性水素化合物(低分子ポリオール、ポリアミン、ポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール等)とか
らのNCO基末端プレポリマー[例えば、「コロネート
L」(日本ポリウレタン工業製)、「コロネートHL」
(日本ポリウレタン工業製)等]等が挙げられる。
とえば有機ポリイソシアネート(TDI,MDI等)と
活性水素化合物(低分子ポリオール、ポリアミン、ポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール等)とか
らのNCO基末端プレポリマー[例えば、「コロネート
L」(日本ポリウレタン工業製)、「コロネートHL」
(日本ポリウレタン工業製)等]等が挙げられる。
【0033】バインダーと架橋剤の配合割合は特に限定
されないが、バインダー100重量部に対して架橋剤が
通常3〜80重量部である。また、架橋反応を促進させ
るため、前述のポリウレタン樹脂を製造する際に用いた
ものと同様の触媒を適宜配合してもよい。
されないが、バインダー100重量部に対して架橋剤が
通常3〜80重量部である。また、架橋反応を促進させ
るため、前述のポリウレタン樹脂を製造する際に用いた
ものと同様の触媒を適宜配合してもよい。
【0034】磁性塗料に用いられる溶媒としては、エス
テル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル系
溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、ケトン系
溶媒(シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルルケトン等)、芳香族炭化水素系溶媒(トル
エン、キシレン等);およびこれらの2種以上の混合溶
媒が挙げられる。これらのうち好ましいものはケトン系
溶媒と芳香族炭化水素系溶媒との混合溶媒である。この
場合、上記溶媒の使用量は、磁性塗料中の固形分含量が
通常20〜80重量%となる範囲である。
テル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル系
溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、ケトン系
溶媒(シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルルケトン等)、芳香族炭化水素系溶媒(トル
エン、キシレン等);およびこれらの2種以上の混合溶
媒が挙げられる。これらのうち好ましいものはケトン系
溶媒と芳香族炭化水素系溶媒との混合溶媒である。この
場合、上記溶媒の使用量は、磁性塗料中の固形分含量が
通常20〜80重量%となる範囲である。
【0035】磁気記録媒体を構成する非磁性支持体の素
材としては、ポリエステル類(ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等);ポリ
オレフィン類(ポリエチレン、ポリプロピレン等);セ
ルロース誘導体(セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート、セルロースダイアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロ
ピオネート等);ビニル系樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等);その他のプラスチック(ポリカー
ボネート、ポリイミド、ポリアミドイミド等);非磁性
金属類(アルミニウム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを
含む非磁性合金等);セラミック類(ガラス、陶器、磁
器等);オレフィン類(バライタ、ポリエチレン、エチ
レン−ブテン共重合体等)を塗布またはラミネートした
紙等が挙げられる。また、非磁性支持体の形態はフイル
ム、テープ、シート、ディスク、カード、ドラム等のい
ずれでもよい。非磁性支持体上に塗布する磁性層の厚さ
は、乾燥膜厚で通常0.1〜50μmである。
材としては、ポリエステル類(ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等);ポリ
オレフィン類(ポリエチレン、ポリプロピレン等);セ
ルロース誘導体(セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート、セルロースダイアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロ
ピオネート等);ビニル系樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等);その他のプラスチック(ポリカー
ボネート、ポリイミド、ポリアミドイミド等);非磁性
金属類(アルミニウム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを
含む非磁性合金等);セラミック類(ガラス、陶器、磁
器等);オレフィン類(バライタ、ポリエチレン、エチ
レン−ブテン共重合体等)を塗布またはラミネートした
紙等が挙げられる。また、非磁性支持体の形態はフイル
ム、テープ、シート、ディスク、カード、ドラム等のい
ずれでもよい。非磁性支持体上に塗布する磁性層の厚さ
は、乾燥膜厚で通常0.1〜50μmである。
【0036】磁気記録媒体(磁気テープ等)を製造する
方法としては、たとえばバインダー、磁性粉、溶媒およ
び必要により添加剤を予めプレミキサー等で混合したの
ち、混合分散機(ボールミル、ペイントコンディショナ
ー、サンドグラインダー、サンドミル、プラストミル
等)で磁性粉を分散させて磁性塗料を作成し、つぎにこ
の磁性塗料を、ドクターブレード法、転写印刷法(グラ
ビア法、リバースロール法等)の方法により非磁性支持
体に塗布後、配向、乾燥、表面加工、切断、巻取り等の
工程を経て磁気記録媒体とする方法が例示できる。
方法としては、たとえばバインダー、磁性粉、溶媒およ
び必要により添加剤を予めプレミキサー等で混合したの
ち、混合分散機(ボールミル、ペイントコンディショナ
ー、サンドグラインダー、サンドミル、プラストミル
等)で磁性粉を分散させて磁性塗料を作成し、つぎにこ
の磁性塗料を、ドクターブレード法、転写印刷法(グラ
ビア法、リバースロール法等)の方法により非磁性支持
体に塗布後、配向、乾燥、表面加工、切断、巻取り等の
工程を経て磁気記録媒体とする方法が例示できる。
【0037】磁気記録媒体は、非磁性支持体と磁性層
(磁性粉およびバインダー等)からなるものが一般的で
あるが、非磁性支持体と磁性層の間に中間層(下塗層、
アンダーコート層)を設けたもの、非磁性支持体の両面
に磁性層を有するもの、磁気特性の異なる磁性層を重積
したもの、磁性層の上に保護層を設けたもの、非磁性支
持体にバックコート層を設けたもの等であってもよい。
(磁性粉およびバインダー等)からなるものが一般的で
あるが、非磁性支持体と磁性層の間に中間層(下塗層、
アンダーコート層)を設けたもの、非磁性支持体の両面
に磁性層を有するもの、磁気特性の異なる磁性層を重積
したもの、磁性層の上に保護層を設けたもの、非磁性支
持体にバックコート層を設けたもの等であってもよい。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて、部は重量部を示す。
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて、部は重量部を示す。
【0039】実施例1 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、アジピン酸と1,
4−ブタンジオールから得られたOH当量500のポリ
エステルジオール1モルと、1,4−ブタンジオール2
モルと、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビス
イソシアナートメチル1.7モルと、2,6−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル1.
1モルを仕込み約70℃で反応させた。上記反応物の粘
度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサノン混合物
(重量比1:1)を加え、固形分30%のポリウレタン
樹脂溶液(C−1)を得た。該(C−1)の粘度は1,
500cP/25℃、固形分濃度は30%、GPC法に
よる数平均分子量(ポリスチレン換算)は21,000
であった。この(C−1)をバインダーとして使用し、
下記組成物をペイントコンディショナーで混合、分散さ
せて磁性塗料(D−1)を作成した。 Co−γ−Fe2O3微粉末 100部 ポリウレタン樹脂(C−1) 10部(固形分換算) 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 (商品名:VAGH;UCC社製) 10部 レシチン 1部 メチルエチルケトン 75部 トルエン 75部 得られた磁性塗料に硬化剤[「コロネートL」(日本ポ
リウレタン工業製)、トリメチロールプロパンのトリレ
ンジイソシアネート3モル付加物]を5部添加し、10
分間混合した。この磁性塗料をポリエステルフィルムに
塗布し(乾燥膜厚5μ)、1000Oeの磁場をかけ、
配向させ、テープを得た。更に、このテープをカレンダ
ーロールで処理し、磁気テープ(E−1)を得た。
ス導入管を付した4つ口コルベンに、アジピン酸と1,
4−ブタンジオールから得られたOH当量500のポリ
エステルジオール1モルと、1,4−ブタンジオール2
モルと、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビス
イソシアナートメチル1.7モルと、2,6−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル1.
1モルを仕込み約70℃で反応させた。上記反応物の粘
度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサノン混合物
(重量比1:1)を加え、固形分30%のポリウレタン
樹脂溶液(C−1)を得た。該(C−1)の粘度は1,
500cP/25℃、固形分濃度は30%、GPC法に
よる数平均分子量(ポリスチレン換算)は21,000
であった。この(C−1)をバインダーとして使用し、
下記組成物をペイントコンディショナーで混合、分散さ
せて磁性塗料(D−1)を作成した。 Co−γ−Fe2O3微粉末 100部 ポリウレタン樹脂(C−1) 10部(固形分換算) 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 (商品名:VAGH;UCC社製) 10部 レシチン 1部 メチルエチルケトン 75部 トルエン 75部 得られた磁性塗料に硬化剤[「コロネートL」(日本ポ
リウレタン工業製)、トリメチロールプロパンのトリレ
ンジイソシアネート3モル付加物]を5部添加し、10
分間混合した。この磁性塗料をポリエステルフィルムに
塗布し(乾燥膜厚5μ)、1000Oeの磁場をかけ、
配向させ、テープを得た。更に、このテープをカレンダ
ーロールで処理し、磁気テープ(E−1)を得た。
【0040】実施例2 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、アジピン酸と1,
4−ブタンジオールから得られたOH当量500のポリ
エステルジオール1モルと、エチレングリコール2モル
と、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソ
シアナートメチル1.7モルと、2,6−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル1.
1モルを仕込み約70℃で反応させた。上記反応物の粘
度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサノン混合物
(重量比1:1)を加え、固形分30%のポリウレタン
樹脂溶液(C−2)を得た。該(C−2)の粘度は1,
800cP/25℃、固形分濃度は30%、GPC法に
よる数平均分子量(ポリスチレン換算)は25,000
であった。得られたポリウレタン樹脂溶液(C−2)を
用い実施例1と同様にして磁性塗料(D−2)を作成
し、磁気テープ(E−2)を得た。
ス導入管を付した4つ口コルベンに、アジピン酸と1,
4−ブタンジオールから得られたOH当量500のポリ
エステルジオール1モルと、エチレングリコール2モル
と、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソ
シアナートメチル1.7モルと、2,6−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル1.
1モルを仕込み約70℃で反応させた。上記反応物の粘
度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサノン混合物
(重量比1:1)を加え、固形分30%のポリウレタン
樹脂溶液(C−2)を得た。該(C−2)の粘度は1,
800cP/25℃、固形分濃度は30%、GPC法に
よる数平均分子量(ポリスチレン換算)は25,000
であった。得られたポリウレタン樹脂溶液(C−2)を
用い実施例1と同様にして磁性塗料(D−2)を作成
し、磁気テープ(E−2)を得た。
【0041】実施例3 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、OH当量1000
のポリカプロラクトンジオール1モルと、エチレングリ
コール0.9モルと、ジメチロールプロピオン酸0.1
モルと、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビス
イソシアナートメチル1.1モルと、2,6−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル0.
8モルを仕込み約70℃で反応させた。上記反応物の粘
度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサノン混合物
(重量比1:1)を加え、固形分30%のポリウレタン
樹脂溶液(C−3)を得た。該(C−3)の粘度は1,
200cP/25℃、固形分濃度は30%、GPC法に
よる数平均分子量(ポリスチレン換算)は18,000
であった。得られたポリウレタン樹脂溶液(C−3)を
用い実施例1と同様にして磁性塗料(D−3)を作成
し、磁気テープ(E−3)を得た。
ス導入管を付した4つ口コルベンに、OH当量1000
のポリカプロラクトンジオール1モルと、エチレングリ
コール0.9モルと、ジメチロールプロピオン酸0.1
モルと、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビス
イソシアナートメチル1.1モルと、2,6−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル0.
8モルを仕込み約70℃で反応させた。上記反応物の粘
度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサノン混合物
(重量比1:1)を加え、固形分30%のポリウレタン
樹脂溶液(C−3)を得た。該(C−3)の粘度は1,
200cP/25℃、固形分濃度は30%、GPC法に
よる数平均分子量(ポリスチレン換算)は18,000
であった。得られたポリウレタン樹脂溶液(C−3)を
用い実施例1と同様にして磁性塗料(D−3)を作成
し、磁気テープ(E−3)を得た。
【0042】実施例4 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、OH当量1000
のポリカプロラクトンジオール1モルと、エチレングリ
コール0.9モルと、スルファミン酸金属塩基含有ジオ
ール[H〔OCH(CH3)CH2〕4OCH2CH2)]2
NSO3Na0.1モルと、2,5−ビシクロ[2,
2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル1.1モル
と、2,6−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソ
シアナートメチル0.8モルを仕込み約70℃で反応さ
せた。上記反応物の粘度が上昇してきたら、MEK/シ
クロヘキサノン混合物(重量比1:1)を加え、固形分
30%のポリウレタン樹脂溶液(C−4)を得た。該
(C−4)の粘度は1,400cP/25℃、固形分濃
度は30%、GPC法による数平均分子量(ポリスチレ
ン換算)は20,000であった。得られたポリウレタ
ン樹脂溶液(C−4)を用い実施例1と同様にして磁性
塗料(D−4)を作成し、磁気テープ(E−4)を得
た。
ス導入管を付した4つ口コルベンに、OH当量1000
のポリカプロラクトンジオール1モルと、エチレングリ
コール0.9モルと、スルファミン酸金属塩基含有ジオ
ール[H〔OCH(CH3)CH2〕4OCH2CH2)]2
NSO3Na0.1モルと、2,5−ビシクロ[2,
2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル1.1モル
と、2,6−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソ
シアナートメチル0.8モルを仕込み約70℃で反応さ
せた。上記反応物の粘度が上昇してきたら、MEK/シ
クロヘキサノン混合物(重量比1:1)を加え、固形分
30%のポリウレタン樹脂溶液(C−4)を得た。該
(C−4)の粘度は1,400cP/25℃、固形分濃
度は30%、GPC法による数平均分子量(ポリスチレ
ン換算)は20,000であった。得られたポリウレタ
ン樹脂溶液(C−4)を用い実施例1と同様にして磁性
塗料(D−4)を作成し、磁気テープ(E−4)を得
た。
【0043】比較例 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、アジピン酸と1,
4−ブタンジオールから得られたOH当量500のポリ
エステルジオール1モルと、1,4−ブタンジオール
1.3モルと、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ンビスイソシアナートメチル0.1モルと、2,6−ビ
シクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチ
ル0.1モルおよび4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート2モルを仕込み約70℃で反応させた。上記
反応物の粘度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサ
ノン混合物(重量比1:1)を加え、固形分30%のポ
リウレタン樹脂溶液(C−5)を得た。該(C−5)の
粘度は1,800cP/25℃、固形分濃度は30%、
GPC法による数平均分子量(ポリスチレン換算)は2
5,000であった。得られたポリウレタン樹脂溶液
(C−5)を用い実施例1と同様にして磁性塗料(D−
5)を作成し、磁気テープ(E−5)を得た。
ス導入管を付した4つ口コルベンに、アジピン酸と1,
4−ブタンジオールから得られたOH当量500のポリ
エステルジオール1モルと、1,4−ブタンジオール
1.3モルと、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ンビスイソシアナートメチル0.1モルと、2,6−ビ
シクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチ
ル0.1モルおよび4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート2モルを仕込み約70℃で反応させた。上記
反応物の粘度が上昇してきたら、MEK/シクロヘキサ
ノン混合物(重量比1:1)を加え、固形分30%のポ
リウレタン樹脂溶液(C−5)を得た。該(C−5)の
粘度は1,800cP/25℃、固形分濃度は30%、
GPC法による数平均分子量(ポリスチレン換算)は2
5,000であった。得られたポリウレタン樹脂溶液
(C−5)を用い実施例1と同様にして磁性塗料(D−
5)を作成し、磁気テープ(E−5)を得た。
【0044】試験例1 実施例1〜4および比較例で得られた磁気テープの耐久
性を測定した。結果を表1に示す。学振式摩擦堅牢度試
験機(大栄化学精機製作所製)で100gの荷重で30
回摩擦後の粉落ち量を示した。数値が少ない程、磁気テ
ープの耐久性が良好。
性を測定した。結果を表1に示す。学振式摩擦堅牢度試
験機(大栄化学精機製作所製)で100gの荷重で30
回摩擦後の粉落ち量を示した。数値が少ない程、磁気テ
ープの耐久性が良好。
【0045】
【表1】
【0046】試験例2 実施例1〜4および比較例で得られた磁性塗料の粘度を
測定した。結果を表2に示す。BL型粘度計(東京計器
製)を用いて、25℃にて測定した。
測定した。結果を表2に示す。BL型粘度計(東京計器
製)を用いて、25℃にて測定した。
【0047】
【表2】
【0048】試験例3 実施例1〜4および比較例で得られた磁気テープの磁性
体の分散性を見るため表面光沢度を測定した。結果を表
3に示す。光沢計は日本電色工業製デジタル変角光沢計
を用い、75゜の正反射率を測定した。数値は標準板の
反射率を95とした場合と比較し、相対値(%)で表示
した。
体の分散性を見るため表面光沢度を測定した。結果を表
3に示す。光沢計は日本電色工業製デジタル変角光沢計
を用い、75゜の正反射率を測定した。数値は標準板の
反射率を95とした場合と比較し、相対値(%)で表示
した。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体用バインダーは、
従来のものに比べて、次のような効果を奏する。 (1)本発明の磁気記録媒体用バインダーを用いて得ら
れた磁気記録媒体の耐久性が優れている。 (2)また、本発明の磁気記録媒体用バインダーを用い
て得られた磁性塗料の粘度が低い為、塗布ラインのスピ
ードアップができ、しかも、配向時に磁性体が動きやす
くなり、磁気特性が向上する。 (3)磁性体に対する分散性も優れており、さらに磁気
テープの磁気特性が向上する。 (4)磁気テープ製造時のカレンダー性が優れている。 (5)支持体フィルムに対する密着性に優れている。 上記効果を奏することから本発明のバインダーは、たと
えばオーディオテープ、ビデオテープ、コンピューター
テープ、データーレコーダーテープ、メタルテープ、メ
タルディスク、磁気カード等の磁気記録媒体用バインダ
ーとして有用である。
従来のものに比べて、次のような効果を奏する。 (1)本発明の磁気記録媒体用バインダーを用いて得ら
れた磁気記録媒体の耐久性が優れている。 (2)また、本発明の磁気記録媒体用バインダーを用い
て得られた磁性塗料の粘度が低い為、塗布ラインのスピ
ードアップができ、しかも、配向時に磁性体が動きやす
くなり、磁気特性が向上する。 (3)磁性体に対する分散性も優れており、さらに磁気
テープの磁気特性が向上する。 (4)磁気テープ製造時のカレンダー性が優れている。 (5)支持体フィルムに対する密着性に優れている。 上記効果を奏することから本発明のバインダーは、たと
えばオーディオテープ、ビデオテープ、コンピューター
テープ、データーレコーダーテープ、メタルテープ、メ
タルディスク、磁気カード等の磁気記録媒体用バインダ
ーとして有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 OH当量200〜2000の高分子ポリ
オール(A1)および必要により低分子ポリオール(A
2)からなるポリオール成分(A)と、有機ポリイソシ
アネート(B)とから誘導されるポリウレタン樹脂
(C)からなる磁気記録媒体用バインダーにおいて、該
有機ポリイソシアネート(B)の少なくとも10重量%
が、2,5−ビシクロ[2,2,1]ヘプタンビスイソ
シアナートメチル(B1)および/または2,6−ビシ
クロ[2,2,1]ヘプタンビスイソシアナートメチル
(B2)であることを特徴とする磁気記録媒体用バイン
ダー。 - 【請求項2】 請求項1記載のバインダーを含有してな
る磁性層を有する磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8174318A JPH09328653A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | バインダーおよび磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8174318A JPH09328653A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | バインダーおよび磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09328653A true JPH09328653A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15976558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8174318A Pending JPH09328653A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | バインダーおよび磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09328653A (ja) |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP8174318A patent/JPH09328653A/ja active Pending
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