JPH0932331A - 片開き二段式駐車場 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】車載板後半分のみを油圧シリンダー（または電
動シリンダー）により直接昇降させる単純な構造をとる
ことによる製作費、維持費半減と安全性を高めることを
目的としている。 【構成】前部両側の支柱にピンジョイントされた車載板
上の後部両端に油圧シリンダー（または電動シリンダ
ー）を設け、該油圧シリンダー（または電動シリンダ
ー）を伸縮させることにより車載板は昇降する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、車両用の二段式駐車
場装置に関し、簡単な構造で安全に駐車できるようにし
た新規な構造の二段式駐車場に関する。

【０００２】

【従来の技術】駐車場が近年不足していて二段式駐車場
の設置が増えている。現在製作されているものは、ワイ
ヤロープまたはチェーンによる電動巻上げ式か、または
油圧シリンダーによるリンク式リフター形式のものが知
られている。

【０００３】しかし、上述電動巻上げ式ではワイヤまた
はチェーンが切断のおそれがあり又部品が多く故障しや
すく、安全面、耐久性の面で問題がある。また油圧シリ
ンダーによるリンク式リフター形式は持ち上げる力の方
向が荷重方向と異なる為動力の損失が大きくむだが多
く、すなわち設備費、維持費共高価である。また、横揺
れ（地震等）に弱い欠点もある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述のごとく従来の二
段式駐車場はいずれも複雑で高価で安全性に欠ける問題
があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで本発明に係る二段
式駐車場は車載板の前部は固定にし後部のみ油圧シリン
ダー（または電動シリンダー）でダイレクトに昇降させ
る構造であり、油圧回路には昇降スピード調整用スピー
ドコントロールバルブや落下防止用のバルブを組み込ん
でいる。（電動シリンダーの場合は落下防止、スピード
調整共不要）

【０００６】

【作用及び発明の効果】本発明によれば、車両を斜めに
傾斜した車載板に前進させストッパー部で停車後、地上
にある押ボタンにて油圧シリンダーを伸長させ車両ごと
上昇させる。シリンダーエンド（リミツトスィッチ）で
ストップして働作完了となる。本装置では横造が単純で
ありまた車両重量の半分の昇降の為動力が小さく、ま
た、油圧シリンダーの為急に下降する心配もない。この
ようにこれまでの装置の欠点をすべてなくした簡易で安
全な装置である。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図１は、本発明の一実施例の見取図、
図２は正面図、図３は左側面図を示す。図において、ベ
ース４の先端両側に支柱１が各１個設けられ、該支柱に
は車載板２がピン接合され、車載板の上部には両側に油
圧シリンダー３が両側に２本回転自由なトラニオンタイ
プで接合され、油圧シリンダー３の先端はベース４へ回
転自由なピン接合がなされている。車載板には前部車輪
止めが、また上昇端下降端にはリミットスィッチが設置
されている。車載板は中間で傾斜を変えることにより、
下段の空間を大きくとれるようにもできる。（２点鎖
線）

【０００８】図４は本案の油圧回路図の１例を示す。２
本のシリンダー配管口各２ヶ所にはスピード調整バルブ
がそれぞれ設けられ、また車載板が上昇時荷重により降
下することを防ぐため、パイロットチエック弁を各１ヶ
設けている。

【０００９】図５は車載板を上昇させ、下段に車を進入
させた正面図である。車載板下降時の傾斜角を小さくと
る為に前部支柱を低くとってある。この為、上昇時は下
段のスペースをとる為後部を高くあげ少し前方へ傾斜さ
せている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による二段式駐車場を斜めか
ら見た図である。

【図２】上記二段式駐車場の正面構成を示す図である。

【図３】上記二段式駐車場の左側面構成を示す図であ
る。

【図４】上記二段式駐車場の油圧回路図である。

【図５】上記二段式駐車場の上段、下段に車両が駐車し
たときの正面構成を示す図である。

【符号の説明】

１．支柱 ２．車載板 ３．油圧シリンダー ４．ベース

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両用駐車場前方両側に設けた支柱に回
   転自由のピンで固定された車載板とその後部にピンで固
   定された油圧シリンダーと該油圧シリンダーを制御する
   バルブ類と油圧発生源よりなる簡易で安全な片開き二段
   式駐車場