JPH09321354A - 金属パターンプレート - Google Patents

金属パターンプレート

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JPH09321354A
JPH09321354A JP8157675A JP15767596A JPH09321354A JP H09321354 A JPH09321354 A JP H09321354A JP 8157675 A JP8157675 A JP 8157675A JP 15767596 A JP15767596 A JP 15767596A JP H09321354 A JPH09321354 A JP H09321354A
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JP
Japan
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metal pattern
pattern plate
electrode
bridge
bonding
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JP8157675A
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English (en)
Inventor
Nobuteru Maekawa
展輝 前川
Hiroaki Okada
浩明 岡田
Michimasa Tsuzaki
通正 津崎
Yuri Sakai
優里 坂井
Katsuyoshi Shimoda
勝義 下田
Teruaki Komatsu
照明 小松
Shinya Murase
慎也 村瀬
Hiroyuki Inoue
宏之 井上
Masayuki Sagawa
昌幸 佐川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Priority to CN97190403A priority patent/CN1104746C/zh
Priority to DE69735589T priority patent/DE69735589T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合電極を備えた電極プレートを簡便に得
る。 【解決手段】 半導体素子1が接合される接合電極30
を多数備えた1枚の導電性金属板からなる。所要のパタ
ーンで配列されている接合電極30は隣接する接合電極
30に電気的接続用ブリッジ31と切除対象である機械
的接続専用ブリッジ32とのうちの少なくとも一方によ
って接続されて全接合電極30が上記ブリッジ31,3
2によって一体となっている。切除対象である機械的接
続専用ブリッジ32を設けておくことで、各接合電極3
0がつながった状態を保つことができるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子などの電
子部品が接合される接合電極を多数備えた金属パターン
プレート、特に熱電モジュールの電極プレートに好適に
使用することができる金属パターンプレートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】熱電モジュールにおいては、一対の電極
プレート間に複数個の熱電素子(ペルチェ素子)を並置
配設するとともに各電極プレートに設けた接合電極に熱
電素子を接合することで各熱電素子を電気的に直列に且
つP型の熱電素子とN型の熱電素子とを交互に接続する
とともに、これら熱電素子が熱的には並列になるように
接続配置して、通電時に一方の電極プレートを吸熱側、
他方の電極プレートを放熱側として作用させる。
【0003】このために電極プレートには上記電気的接
続のための回路を構成することができるパターンで接続
された接合電極を設けておかなくてはならないのである
が、ここにおけるパターンでの接合電極の配置は細かく
分断されたものとなっている。この時、電極プレートを
基板上に接合電極プリントパターンとして形成してもよ
ければ問題はないのであるが、これでは熱電モジュール
としての性能を発揮することができず、実際には銅板な
どから製作した小さな接合電極を所定の位置に間隔をお
いて多数配置して基板に接合することによって電極プレ
ートを形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、各接合電極
を所定の位置に配置するのに手間がかかり、接合電極を
備えた電極プレートの製作に要するコストがかかる上
に、接合電極の位置決め精度の点から実装密度を向上さ
せることが困難であった。基板上に銅やアルミの板を接
合し、不要な部分をエッチングなどで除去することで接
合電極を備えた電極プレートを形成することもなされて
いるが、実装密度の向上は可能であるものの、基板に銅
板やアルミの板を接合する際に基板が反ってしまうこと
から、接合電極として厚みのあるものを得ることができ
ず、熱電モジュールとした場合の性能の点で問題が多
い。
【0005】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは接合電極を備えた電極
プレートを簡便に得ることができる金属パターンプレー
トを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係る金
属パターンプレートは、半導体素子などの電子部品が接
合される接合電極を多数備えた1枚の導電性金属板から
なり、所要のパターンで配列されている接合電極は隣接
する接合電極に電気的接続用ブリッジと切除対象である
機械的接続専用ブリッジとのうちの少なくとも一方によ
って接続されて全接合電極が上記ブリッジによって一体
となっていることに特徴を有している。切除対象である
機械的接続専用ブリッジを設けておくことで、各接合電
極がつながった状態を保つことができるようにしている
ものである。
【0007】この金属パターンプレートは、接合電極間
の空隙に絶縁性樹脂を充填することで電極プレートとし
て機能するようにしても、セラミック基板上に固定して
もよい。そして機械的接続専用ブリッジは樹脂の充填あ
るいはセラミック基板への固定後に切除すればよい。
【0008】機械的接続専用ブリッジは直線状に並んだ
ものとしておくことが切除を簡単に行える点で好まし
く、特に複数の機械的接続専用ブリッジが直線状に並ん
だブリッジ列が複数平行に並ぶとともに、複数の電気的
接続用ブリッジが上記ブリッジ列と直交する配列で並ん
でいるものとしておくと、多数の機械的接続専用ブリッ
ジの切除を電気的接続用ブリッジの切断を招くことなく
簡単に行うことができる。
【0009】接合電極でない部分には熱応力吸収部を設
けておくことが好ましい。ここにおける熱応力吸収部
は、多数の接合電極のブリッジによる接続を複数ブロッ
クに分割している区画部として設けたり、両ブリッジの
うちの少なくとも機械的接続専用ブリッジに設けた孔も
しくは凹部によるところの小断面積部分としたり、両ブ
リッジのうちの少なくとも機械的接続専用ブリッジを薄
肉とすることによる小断面積部分として設けることがで
きる。
【0010】薄肉とされた機械的接続専用ブリッジを設
ける場合、金属板の厚み方向において一方側に偏位させ
ておくことが好ましく、この場合、金属板の接合電極に
おける接合面側と面一に形成しておくことが好ましい。
さらに電気的接続用ブリッジも薄肉として金属板の厚み
方向において機械的接続専用ブリッジと逆方向に偏位さ
せておくとよい。
【0011】接合電極はその接合面に接続される半導体
素子と略同一形状であり且つ半導体素子側に突出してい
るものとするのがよく、応力緩和部を備えたものとする
ことも好ましい。接合電極に接続された電源端子部を一
体に備えたものであってもよい。この時、単一の電源端
子部とこの電源端子部との接続位置が複数箇所から選択
自在としておくのもよい。
【0012】接合電極の配列パターン部を囲む外周電極
を一体に備えたものであってもよく、この外周電極は接
合電極の配列パターン部の周縁に位置する接合電極と機
械的接続専用ブリッジ部で接続しておくとよい。外周電
極はその厚みが金属板の厚みより薄くて接合電極の接合
面とは逆の面側に偏位しているとよい。センサー取付用
端子部が一体に形成されていてもよい。
【0013】前記絶縁性樹脂を充填したものにおいて
は、樹脂部の片面は接合電極の電極面の反対側の面に対
して面一もしくは凹面としておくのがよく、金属板の片
面側と他面側とにおいて樹脂部の比率が略同一となるよ
うにしておくのも好ましい。また樹脂部は金属板との化
学結合性を有するとともに熱膨張係数が金属板に近似し
た材質のものや、金属板よりも十分に低いヤング率の材
質のものであることが好ましく、金属板が銅または銅合
金である場合、樹脂はエポキシ樹脂を好適に用いること
ができる。接合電極の配列パターン部を囲む外周電極を
一体に備えたものでは接合電極と外周電極との間の空間
部にも樹脂を充填しておくのがよい。
【0014】前記セラミック基板上に固定したものでは
機械的接続専用ブリッジはセラミック基板表面から浮か
しておくのが好ましく、電気的接続用ブリッジ及び機械
的接続専用ブリッジの厚みを金属板より薄くしておくこ
とも好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て説明すると、図1〜図5に示す金属パターンプレート
3は熱電モジュールに用いるものを示しており、図6〜
図8はこの金属パターンプレート3を用いた電極プレー
ト2を利用した熱電モジュールMを示している。この熱
電モジュールMは、ペルチェ素子である熱電素子1を一
対の電極プレート2,2間に多数配置するとともに、P
型の熱電素子1とN型の熱電素子1とを電極プレート
2,2の対向面に夫々設けた接合電極30によって交互
に接続することで、全熱電素子1を電気的に直列に且つ
熱的に並列に接続したもので、電極プレート2における
接合電極30と熱電素子1とで構成される上記直列回路
の両端は、各電極プレート2の対向面に形成されている
とともに外部接続用の端子部36,36を介してリード
線38,38に接続されている。また上記両電極プレー
ト2,2間には筒状のシール枠4も配されており、両端
が電極プレート2,2に接合されるとともに上記の全熱
電素子1の配置部を囲んでいるシール枠4と電極プレー
ト2,2とによって、熱電素子1の配置空間が密閉され
ている。
【0016】ここにおいて、上記熱電素子1は、図6か
ら明らかなように、格子状に整列配置されているのであ
るが、図6における列(縦方向)においては、図7に示
すようにP型の熱電素子1とN型の熱電素子1とが交互
に並び、図6における行(横方向)においては図8に示
すように、N型の熱電素子1のみが、あるいはP型の熱
電素子1のみが並ぶようにその配置が定められている。
【0017】P型熱電素子1及びN型熱電素子1の配置
をこのようにしているのは、次に述べるように、各熱電
素子1の接合電極30への接合を個々に行うのではな
く、棒状のP型熱電素子材及びN型熱電素子材を夫々複
数の接合電極30に跨がるものとして取り付けた後、棒
状の熱電素子材を切断して各接合電極30上の熱電素子
1に切り離しているからである。
【0018】上記熱電モジュールMにおける電極プレー
ト2には、電極パターンプレート3をセラミック系の基
板20の表面に接合したものを用いている。図1〜図5
はセラミック系基板20への接合前の金属パターンプレ
ート3を示しており、接合電極30は各行(横方向)に
おいて機械的接続専用ブリッジ32によって相互に接続
されており、各列(縦方向)において一つおきに電気的
接続用ブリッジ31によって接続されるとともに隣接す
る行においては電気的接続用ブリッジ31の位置がずら
されて略格子状のパターンを有するものとなっている。
なお、熱電素子1の電気的な接続パターンの関係で、図
中上下両端の行では接合電極30が間引かれている上
に、電気的接続用ブリッジ31が横方向にも延びるもの
となっている。
【0019】ここで上記両ブリッジ31,32は、図5
に示すようにその厚みが接合電極30部分の厚みの半分
以下とされており、しかも機械的接続専用ブリッジ32
は接合電極30における熱電素子1が接合される表面側
に、電気的接続用ブリッジ31は背面側に設けられてお
り、また接合電極30表面と機械的接続専用ブリッジ3
2表面とが面一に、接合電極30裏面と電気的接続用ブ
リッジ31裏面とが面一に形成されている。さらに機械
的接続専用ブリッジ32は上述のように厚みが薄くなっ
ていることに加えて、孔33または溝が設けられること
でその断面積が小さくされている。
【0020】上記電気的接続用ブリッジ31は、P型の
熱電素子1とN型の熱電素子1とを交互に接続するため
のものであるのに対して、機械的接続専用ブリッジ32
は、基板20への接合前の状態での各接合電極30の位
置を保つためのものであって熱電素子1間の電気的接続
には関与しておらず、基板20に接合されることで各接
合電極30の位置が基板20によって保たれるようにな
った後は不要な存在であり、従って機械的接続専用ブリ
ッジ32は金属パターンプレート3の基板20への接合
後には切除してしまうものである。ただし、この切除は
基板20の接合後に直ちに行うのではなく、後述するよ
うに上記熱電素子材の切断時に同時に行うようにしてい
る。
【0021】さらに金属パターンプレート3は、電気的
接続用ブリッジ31及び機械的接続専用ブリッジ32に
よって一体につながっている全接合電極30を囲む外周
電極35を一体に備えるとともに、この外周電極35の
外側に前記外部接続用の端子部36と、センサー接続用
端子部37とを一体に備えたものとなっている。そして
一つおきの行の左右両端に位置する接合電極30,30
と外周電極35との間が細幅の機械的接続専用ブリッジ
32によって接続され、また一角にある接合電極30が
電気的接続用ブリッジ31と外周電極35とを介して端
子部36に接続されている。
【0022】なお、機械的接続専用ブリッジ32で接合
電極30同士が前述のように横方向に連結されているの
であるが、上下両端の行を除く他の行においては、左右
方向中央部において機械的接続専用ブリッジ32による
接続は行わず、複数のブロックに区画している。これは
機械的接続専用ブリッジ32に孔33を設けて断面積を
小さくしているのと同様に、基板20への接合時におけ
る熱応力吸収をして反りを防ぐためである。また銅ある
いは銅合金のような導電性金属板からなる金属パターン
プレート3は、全接合電極30の高さを揃えて熱電素子
1の接合を隙間なく行うことができるようにするために
一枚の金属板に対するエッチング処理で図に示す形態の
ものにされており、両ブリッジ31,32も金属板に対
する表裏からのハーフエッチングで形成しているが、他
の加工法、たとえばプレスや打ち抜きなどによって形成
されたものであってもよい。いずれにしても酸化防止の
ためのNiめっきや、半田ぬれ性向上のためのSn,A
uめっきを設けておくとよい。
【0023】そして上記金属パターンプレート3は図9
に示すようにアルミナやベリリアなどの絶縁性を有する
とともに熱伝導性能の良いセラミック系の基板20の表
面に接合固定されて電極プレート2が構成される。この
時、各接合電極30の裏面や電気的接続用ブリッジ31
の裏面、外周電極35の裏面、端子部36,37の裏面
が基板20に接触接合され、機械的接続専用ブリッジ3
2は基板20の表面から浮いた状態となる。
【0024】上記接合には基板20がアルミナであり且
つ金属パターンプレート3が銅板である場合、DBC法
と称されている共晶を形成することによる接合方法を好
適に用いることができる。接合時に金属パターンプレー
ト3が1000℃以上の高温になることから硬度が低下
し、熱電素子1を柔らかく支持することになるために熱
電素子1への応力緩和の効果を期待することができるか
らである。ちなみに通常1%程度の歪みで使用されるの
で、この時の銅の応力は焼純前の1/2近くに低減して
おり、これは実用上ヤング率が1/2の材料で指示する
ことにほぼ等しい。なお、上記のような温度となるため
に金属パターンプレート3と基板20との熱膨張率の差
が接合後に基板20に反りを生じさせてしまうことにな
るが、前述の応力緩和部の存在がこの反りを低減させて
いる。金属パターンプレート3と基板20との接合はD
BC法に限定するものではなく、ろう付けなどによって
接合してもよい。
【0025】次いで一方の電極プレート2の接合電極3
0に棒状のP型熱電素子材1aと棒状のN型熱電素子材
1bとを接合する。この時、接合電極30の各行に図1
0に示すように両熱電素子材1a,1bを交互に接合す
る。接合には半田付けが好適であり、このために熱電素
子材1a,1bにおける接合面にはめっきや蒸着によっ
て電極を形成しておくことが好ましい。
【0026】一方の基板20への熱電素子材1a,1b
の接合装着が完了すれば、次いで棒状の熱電素子材1
a,1bの切断を行う。この切断はたとえば図11及び
図12に示すように、砥石(ダイシング・ソウ)15を
用いて行う。ここで示したものにおいては、熱電素子材
1a,1bの各切断部が直線状に並ぶように接合電極3
0の配置パターンを決めており、全熱電素子材1a,1
bをまとめて直線状に切断すれば、各接合電極30上に
熱電素子1を個々に分離された状態で残るようにしてい
ることから、切断も容易であり、また図示例のように、
複数の砥石15で必要箇所をまとめて切断することで切
断作業に要する時間の短縮も図ることができる。棒状の
熱電素子材1a,1bを接合した後に切断することは、
各熱電素子1の劈開面を揃えることができることにもな
り、耐久性のばらつきを少なくすることができる。
【0027】また、ここでは熱電素子材1a,1bの切
断にあたり、図12からも明らかなように、機械的接続
専用ブリッジ32の切断も同時に行うようにしている。
つまり熱電素子材1a,1bの切断をその切断箇所の下
方に位置している機械的接続専用ブリッジ32ごと切断
することで行うのである。機械的接続専用ブリッジ32
は基板20から浮いた状態にあるために、また外周電極
35や電気的接続用ブリッジ31はその厚みが薄くて基
板20側に寄っているために、砥石15が基板20に接
してしまう状態を招いたり外周電極35や両端の行の電
気的接続用ブリッジ31まで切断したりしてしまう状態
を招くことなく上記の切断を行うことができる。
【0028】なお、両端の行では、前述のように接合電
極30が間引かれている上に、他の行では接合電極30
が位置する部分が厚みの薄い電気的接続用ブリッジ31
の存在部分となっているために、上記切断によって接合
電極30上にのみ熱電素子1が残り、熱電素子材1aの
電気的接続用ブリッジ31の上方にあった部分は取り除
かれることになる。
【0029】図13にこうして切断作業を行った後の状
態を、図14に切除部分をハッチングで示したものを示
す。接合電極30の図中左右方向は、一端の行の中央部
の接合電極30,30間が電気的接続用ブリッジ31で
つながっているだけで、完全に分離されており、また外
周電極35との接続も端子部36との接続のための電気
的接続用ブリッジ31でつながっただけとなる。なお上
記切断に際しては、端子部36と端子部37との間の切
り離しや外周電極35と端子部37との切り離しもなさ
れる。また、端子部36,37に設けた電気的接続用ブ
リッジ31、つまり金属パターンプレート3の裏面側に
寄った厚みの薄い部分は、接合電極30部分とほぼ同じ
厚みに形成された端子部36,37に砥石15の通過部
を形成するために設けたものであり、このために接合電
極30を接続している機械的接続専用ブリッジ32と同
じ並びで設けてある。したがって切断線の目安ともなっ
ている。
【0030】切断線が直線となるように接合電極30の
配置と電気的接続用ブリッジ31による電気的接続のパ
ターンを決定しているものを示したが、回路パターンは
後述のように各種設定が可能である上に切断線が直線と
なるようにしなくてはならないものではない。しかし切
断線が直線となるようにしておくことが切断作業性の点
で最も優れたものとなる上に、複数の切断線を同時に切
断して切断に要する時間の削減を図ることにも容易に応
ずることができることになる。砥石15に代えてレーザ
ーや高圧水ジェット等を用いて切断を行ってもよい。
【0031】他方の電極プレート2については、上記電
極プレート2の金属パターンプレート3と同一のものを
基板20に接合して、その機械的接続専用ブリッジ32
の切断を行っておく。図15にこの切断を行った後の電
極プレート2を示す。切断箇所は上記一方の電極プレー
ト3で切断したところと同じである。切断が完了すれ
ば、図16に示すように、矩形筒状のシール枠4の接合
取付を一方の電極プレート2に対して行った後、上記他
方の電極プレート2を被せて他方の電極プレート2側の
接合電極30と熱電素子1との接合及びシール枠4と他
方の電極プレート2との接合を行う。シール枠4は前述
のように熱電素子1の配置部分を密封するためのもの
で、両端開口縁が各電極プレート2,2の金属パターン
プレート3,3における閉ループとなった外周電極35
部分に機械的及び電気的に接合されることで、電極プレ
ート2,2と併せて全熱電素子1の配置空間を密閉す
る。閉ループとなった外周電極35部分に接合すること
と、端子部36を外周電極35を介して引き出している
ことから、熱電素子1までの電源路を上記密封状態を維
持しつつ確保することができるものである。外周電極3
5の内側に配する場合、外周電極35から内側に伸びた
機械的接続専用ブリッジ32の切断残りの部分について
はシール枠4の該当部分に溝を設けてこれを避ける。
【0032】ここでシール枠4と外周電極35との接合
は、図18に示すように非金属製シール枠4における外
周電極35との接合に供する両端開口縁の部分に予め
銅、ニッケル、錫等の金属膜44をメッキや溶射などに
より形成しておき、そして外周電極35に半田付け48
やろう付けで接合している。これは長期的に見れば水分
の侵入を許しやすい接着剤の使用を避けて防湿性を高め
るためである。なお、各外周電極35が端子部36に接
続されている関係上、上記金属膜44は両端開口縁に個
々に設けて電気的に接続されないようにしておく。また
シール枠4は外周電極35の内側で電極プレート2に直
接接する部分を有する図17及び図18に示すような断
面形状のものとしておくことで、電極プレート2,2間
の間隔を規制することができるものとしておくことが好
ましい。この場合、半田付けやろう付け部分を見ること
ができるためにその良否の判別が容易である。金属膜4
4を設けていない部分や半田疲労時のクラックからの湿
気侵入防止については接着剤49の塗布の併用が好まし
い。なお、ここにおけるシール枠4は電極プレート2,
2の対向方向における荷重を担うものともなっている。
【0033】他方の電極プレート2側の接合電極30と
熱電素子1との接合は、シール枠4と他方の電極プレー
ト2との接合と同時に行うことになるが、これは次の点
においても好ましいものとなる。すなわちシール枠4に
よって両電極プレート2,2間の間隔を規制すると熱電
素子1の高さのばらつきは半田付けの半田の厚さで調節
されることになるとともに、電極プレート2にかかる荷
重はシール枠4の剛性と熱電素子1の剛性とにより分担
されることになり、熱電素子1にかかる荷重を低減する
ことができるからである。
【0034】このように構成された熱電モジュールM
は、全熱電素子1が両電極プレート2,2の金属パター
ンプレート3における接合電極30と電気的接続用ブリ
ッジ31とによって電気的に直列に接続されるものであ
り、またP型熱電素子1とN型熱電素子1との組が熱的
に並列に接続され、一方の電極プレート2側の端子部3
6と他方の電極プレート2側の端子部36とを通じて電
源に接続される。
【0035】ここで上端の行と下端の行とで熱電素子1
を間引いた状態としているのは、両電極プレート2,2
で同一の金属パターンプレート3を用いることができる
ようにすると同時に、P型熱電素子1同士あるいはN型
熱電素子1同士が連続して接続されることを避けるため
である。もっとも一端の行の中央部においては、2つの
P型熱電素子1,1を連続して接続している。このよう
な同型熱電素子1の連続は若干の効率低下を招くのであ
るが、敢えてこのようにしているのは接合電極30及び
熱電素子1の行数を奇数としたものにおいて、上記のよ
うに同一の金属パターンプレート3を両電極プレート
2,2で用いることができるようにするためと、前述の
熱応力緩和のために金属パターンプレート3を左右二つ
のブロックに分けることをできるようにするためであ
る。衝撃荷重の点からは全く間引かないようにしてもよ
い。
【0036】接合電極30及び熱電素子1の行数を奇数
としているのは、両端の行にP型の熱電素子1を配置す
るためである。P型の熱電素子1とN型の熱電素子1と
を比較した場合、P型のものの方が特性が良くて管理し
やすく、コストも安い。従ってN型熱電素子材1bをP
型熱電素子材1aよりも1本少なくできることと、上述
のように両端の行においては棒状の熱電素子材1aを使
用するにもかかわらず、熱電素子1を間引いて配置する
ために切除部分が多くなることに鑑み、両端の行にP型
のものを配置している。
【0037】上記金属パターンプレート3を用いた電極
プレート2としては、セラミック系の基板20上に固定
したもののほか、接合電極30間の空隙及び接合電極3
0と外周電極35との間の空隙、さらには外周電極35
と端子部36,37との間の空隙を熱特性が良好である
絶縁性樹脂25で埋めた図19及び図20に示すものを
用いることができる。
【0038】このタイプの電極プレート2は、その裏面
を接合電極30の裏面と面一とするか凹面としておくこ
とで、接合電極30の裏面を直接放熱部材や吸熱部材に
接触させることができるためにセラミック系のものに比
して放熱特性が良好であり、このために放熱側に用いる
と好適な結果を得ることができる。金属パターンプレー
ト2の表側については、接合電極30の表面より絶縁性
樹脂25が少し高くなるようにしてもよい。半田付け時
の異電極とのショートを防ぐことができる。なお、図1
9及び図20に示した電極プレート2を用いる場合、棒
状熱電素子材1a,1b及び金属パターンプレート3の
機械的接続専用ブリッジ32の切断は、絶縁性樹脂25
も同時に切削することで行う。
【0039】また上記タイプの金属パターンプレート3
では、その表裏において絶縁性樹脂25の金属パターン
プレート3に対する比率がほぼ同じとなるようにしてお
くことが反りの防止の点で好ましく、また金属パターン
プレート3との化学結合性を有するとともに熱膨張係数
が金属パターンプレート3に近似した材質のものが好ま
しい。水蒸気の透過を防ぐことができるとともに隙間が
生じにくくなるからである。さらには金属パターンプレ
ート3よりも十分に低いヤング率の材質であることが好
ましい。これらの条件を満足するものとしては、金属パ
ターンプレート3が銅または銅合金であるならば、エポ
キシ樹脂、特にSiO2 を添加したものが好適である。
【0040】2枚の電極プレート2,2の接合電極3
0,30による熱電素子1,1の接続の回路パターン例
を図21及び図22に示す。図21(a)は上記の金属パ
ターンプレート3を用いた場合の回路パターンを示して
いる。図から明らかなように、端子部36の配置も含め
て各種のパターンを構成することができる。図23に示
すようなパターンも可能である。なお図23中の2本線
による接続は一方の電極プレート2による接続を、1本
線による接続は他方の電極プレート2による接続を示し
ている。
【0041】金属パターンプレート3における接合電極
30と外周電極35とを接続する電気的接続用ブリッジ
31は、複数設けておいてもよい。異なる接合電極30
が外周電極35に電気的接続用ブリッジ31によって接
続されているようにしておくのである。もちろん最終的
にはいずれかの電気的接続用ブリッジ31によっていず
れかの接合電極31のみが外周電極35に接続されるよ
うに、他の電気的接続用ブリッジ31は切除してしまう
のであるが、どの電気的接続用ブリッジ31を残すかに
よって、同じ金属パターンプレート3を用いても、熱電
素子1の実装数の異なるもの、つまり熱電モジュールの
M性能の異なるものを選択して得ることができる。
【0042】もっとも、電気的接続用ブリッジ31によ
る接合電極30と外周電極35との接続箇所が増える
と、基板20への接合の際に反りを生じさせやすくなる
ことから、図1〜図5に示した金属パターンプレート3
においては、いくつかの接合電極30から外周電極35
に向けて延長片を延出しており、どの延長片を外周電極
35に接続するかによって外周電極35を通じて端子部
36に接続する接合電極30(回路パターンの一端とな
る接合電極30)を選択することができるようにしてあ
る。
【0043】金属パターンプレート3を用いた熱電モジ
ュールMは、熱電素子1が接合される接合電極30を厚
みのある銅または銅合金で形成することができ、従って
熱電素子1そのものにかかる剪断応力を低減させること
ができるために高い耐久性を有する。もっともこのよう
な剪断応力の低減は接合電極30と熱電素子1とを接合
している半田などによっても軽減を図ることができるが
管理は困難である。しかし、このものにおいては接合電
極30の高さで管理することができるために、所要の性
能を確実に発揮させることができる。図24に示すよう
に接合電極30の表面に1本乃至複数本の溝33を設け
て剛性を低下させておけば、剪断応力の軽減をより図る
ことができることになる。図中の矢印は熱電モジュール
Mに通電した際の吸熱側と放熱側との温度差によるとこ
ろの伸縮方向を示しており、溝33はこの伸縮による剪
断応力の軽減に有効な方向に切削形成する。
【0044】なお、熱電素子材1a,1bには、図25
に示すように、その幅Xが接合電極30の幅Yと同じか
やや小さいものを用いる。熱電素子1で発生する熱量を
接合電極30を通じて基板20側に確実に逃がすことが
できるようにすることで性能低下を避けるためであり、
もし熱電素子1の幅Xの方が接合電極Yの幅よりも大き
い場合には、熱電素子1における接合電極30に接して
いない部分で熱疲労が生じて素子破壊が生じてしまうか
らである。
【0045】接合電極30を備えた金属パターンプレー
ト3を基板20に接合したものや金属パターンプレート
3の隙間に絶縁性樹脂25を充填したものを電極プレー
ト2とする場合、基板20や絶縁性樹脂と吸熱・放熱部
材5,6とを一体として電極プレート2が吸熱・放熱部
材5,6を兼ねるようにしてもよい。つまりは吸熱部材
5や放熱部材6に金属パターンプレート3が接合された
ものとするのである。部品点数の削減を図ることができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明における金属パター
ンプレートは、半導体素子などの電子部品が接合される
接合電極を多数備えた1枚の導電性金属板からなり、所
要のパターンで配列されている接合電極は隣接する接合
電極に電気的接続用ブリッジと切除対象である機械的接
続専用ブリッジとのうちの少なくとも一方によって接続
されて全接合電極が上記ブリッジによって一体となって
いるために、各接合電極は電気的接続用ブリッジ及び切
除対象である機械的接続専用ブリッジによって互いにつ
ながった状態にあり、このために各接合電極はその位置
精度が高いものであり、基板との固定に際して位置決め
の手間を必要とせず、電極プレートの作成を簡便に行う
ことができる上に、実装密度の向上も図ることができる
ほか、接合電極の厚み(高さ)を十分に確保することが
できると同時に各接合電極の高さを均一にすることがで
きて、熱電モジュール用電極プレートに用いた場合、高
性能な熱電モジュールを得ることができる。
【0047】この金属パターンプレートは、接合電極間
の空隙に絶縁性樹脂を充填することで電極プレートとし
て機能するようにしても、セラミック基板上に固定して
もよいが。機械的接続専用ブリッジは樹脂の充填あるい
はセラミック基板への固定後に切除することによって、
上記特徴を阻害することなく電極プレートとして利用す
ることができる。
【0048】そして機械的接続専用ブリッジは直線状に
並んだものとしておくことでその切除を簡単に行うこと
ができるものとなり、、特に複数の機械的接続専用ブリ
ッジが直線状に並んだブリッジ列が複数平行に並ぶとと
もに、複数の電気的接続用ブリッジが上記ブリッジ列と
直交する配列で並んでいるものとしておくと、多数の機
械的接続専用ブリッジの切除を電気的接続用ブリッジの
切断を招くことなく簡単に行うことができる。
【0049】接合電極でない部分には熱応力吸収部を設
けておくことが基板との接合などに際しての反りの発生
の抑制の点で好ましい結果を得ることができる。ここに
おける熱応力吸収部は、多数の接合電極のブリッジによ
る接続を複数ブロックに分割している区画部として設け
たり、両ブリッジのうちの少なくとも機械的接続専用ブ
リッジに設けた孔もしくは凹部によるところの小断面積
部分としたり、両ブリッジのうちの少なくとも機械的接
続専用ブリッジを薄肉とすることによる小断面積部分と
して設けるとよい。
【0050】薄肉とされた機械的接続専用ブリッジを設
ける場合、金属板の厚み方向において一方側に偏位させ
ておくことが好ましく、この場合、金属板の接合電極に
おける接合面側と面一に形成しておくことが切除が容易
となる点で好ましい。さらに電気的接続用ブリッジも薄
肉として金属板の厚み方向において機械的接続専用ブリ
ッジと逆方向に偏位させておくと、切断線上に機械的接
続専用ブリッジと電気的接続用ブリッジとが並んでいる
時も機械的接続専用ブリッジのみの切除を容易に行うこ
とができる。
【0051】接合電極はその接合面に接続される半導体
素子と略同一形状であり且つ半導体素子側に突出してい
るものとするのが良好な特性及び高密度実装の点で好ま
しい結果を得ることができ、応力緩和部を備えたものと
するのも半導体素子にかかる負荷を軽減させることがで
きる点で好ましい。接合電極に接続された電源端子部を
一体に備えたものであれば、さらに電極プレートを構成
する場合の手間を省くことができる上に、単一の電源端
子部とこの電源端子部との接続位置が複数箇所から選択
自在としておくと、半導体素子の実装数の異なるものも
一枚の金属パターンプレートから得ることができる。
【0052】接合電極の配列パターン部を囲む外周電極
を一体に備えたものであれば、シールを容易に行うこと
ができ、この外周電極を接合電極の配列パターン部の周
縁に位置する接合電極に機械的接続専用ブリッジ部で接
続しておくと、外周電極の変形が生じにくいものとな
る。また外周電極はその厚みが金属板の厚みより薄くて
接合電極の接合面とは逆の面側に偏位していると、電極
モジュールとした時の反りの発生の抑制に効果的であ
る。
【0053】センサー取付用端子部が一体に形成されて
いる時にはセンサー取付用端子部も同時に形成すること
ができる。前記絶縁性樹脂を充填したものにおいては、
樹脂部の片面は接合電極の電極面の反対側の面に対して
面一もしくは凹面としておくのが熱電モジュールとする
場合に好適な結果を得ることができる。また金属板の片
面側と他面側とにおいて樹脂部の比率が略同一となるよ
うにしておくと反りが生じにくくなる。さらに樹脂部は
金属板との化学結合性を有するとともに熱膨張係数が金
属板に近似した材質のものや、金属板よりも十分に低い
ヤング率の材質のものであることが反りの発生防止に好
ましく、金属板が銅または銅合金である場合、樹脂はエ
ポキシ樹脂を好適に用いることができる。接合電極の配
列パターン部を囲む外周電極を一体に備えたものでは接
合電極と外周電極との間の空間部にも樹脂を充填してお
くのがよい。外周電極の変形防止の点で好ましい。
【0054】前記セラミック基板上に固定したものでは
機械的接続専用ブリッジはセラミック基板表面から浮か
しておくのが機械的接続専用ブリッジの切除を簡単且つ
確実に行える点で好ましく、電気的接続用ブリッジ及び
機械的接続専用ブリッジの厚みを金属板より薄くしてお
くと、反りが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す平面図であ
る。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の背面図である。
【図4】同上の背面側を示す斜視図である。
【図5】同上の断面を示しており、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
【図6】同上を用いた熱電モジュールの破断平面図であ
る。
【図7】同上の熱電モジュールの縦断面図である。
【図8】同上の熱電モジュールの横断面図である。
【図9】同上に用いる電極プレートの加工前状態を示す
斜視図である。
【図10】同上に用いる電極プレートの熱電素子材の接
合後の斜視図である。
【図11】同上の熱電素子材の切断を示す斜視図であ
る。
【図12】同上の熱電素子材の切断を示す断面図であ
る。
【図13】同上の熱電素子材の切断後の状態を示す斜視
図である。
【図14】同上の熱電素子材の切断部分を示す平面図で
ある。
【図15】他方の電極プレートの斜視図である。
【図16】同上のシール枠の取付状態を示す斜視図であ
る。
【図17】同上のシール枠を示すもので、(a)は斜視
図、(b)は断面図である。
【図18】同上のシール枠の固定部分を示す拡大断面図
である。
【図19】他の電極プレートの斜視図である。
【図20】同上の電極プレートの背面側を示す斜視図で
ある。
【図21】(a)〜(f)は回路パターン例の説明図である。
【図22】(a)〜(f)は回路パターン例の説明図である。
【図23】別の回路パターンの説明図である。
【図24】接合電極の他例を示すもので、(a)は断面
図、(b)は斜視図である。
【図25】接合電極の熱電素子材の幅の関係を示す断面
図である。
【符号の説明】
3 金属パターンプレート 30 接合電極 31 電気的接続用ブリッジ 32 機械的接続専用ブリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 優里 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 下田 勝義 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小松 照明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 村瀬 慎也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井上 宏之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 佐川 昌幸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子などの電子部品が接合される
    接合電極を多数備えた1枚の導電性金属板からなり、所
    要のパターンで配列されている接合電極は隣接する接合
    電極に電気的接続用ブリッジと切除対象である機械的接
    続専用ブリッジとのうちの少なくとも一方によって接続
    されて全接合電極が上記ブリッジによって一体となって
    いることを特徴とする金属パターンプレート。
  2. 【請求項2】 接合電極間の空隙に絶縁性樹脂が充填さ
    れていることを特徴とする金属パターンプレート。
  3. 【請求項3】 セラミック基板上に固定されていること
    を特徴とする請求項1記載の金属パターンプレート。
  4. 【請求項4】 機械的接続専用ブリッジは樹脂の充填あ
    るいはセラミック基板への固定後に切除されるものであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の金属パター
    ンプレート。
  5. 【請求項5】 機械的接続専用ブリッジが直線状に並ん
    でいることを特徴とする請求項1または2または3また
    は4記載の金属パターンプレート。
  6. 【請求項6】 複数の機械的接続専用ブリッジが直線状
    に並んだブリッジ列が複数平行に並ぶとともに、複数の
    電気的接続用ブリッジが上記ブリッジ列と直交する配列
    で並んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の金属パターンプレート。
  7. 【請求項7】 接合電極でない部分に熱応力吸収部を備
    えていることを特徴とする請求項1〜6記載の金属パタ
    ーンプレート。
  8. 【請求項8】 熱応力吸収部は多数の接合電極のブリッ
    ジによる接続を複数ブロックに分割している区画部であ
    ることを特徴とする請求項7記載の金属パターンプレー
    ト。
  9. 【請求項9】 熱応力吸収部は両ブリッジのうちの少な
    くとも機械的接続専用ブリッジに設けた孔もしくは凹部
    によるところの小断面積部分であることを特徴とする請
    求項7記載の金属パターンプレート。
  10. 【請求項10】 熱応力吸収部は両ブリッジのうちの少
    なくとも機械的接続専用ブリッジを薄肉とすることによ
    る小断面積部分であることを特徴とする請求項7記載の
    金属パターンプレート。
  11. 【請求項11】 薄肉とされた機械的接続専用ブリッジ
    は金属板の厚み方向において一方側に偏位していること
    を特徴とする請求項10記載の金属パターンプレート。
  12. 【請求項12】 機械的接続専用ブリッジは金属板の接
    合電極における接合面側と面一に形成されていることを
    特徴とする請求項11記載の金属パターンプレート。
  13. 【請求項13】 電気的接続用ブリッジも薄肉とされて
    いるとともに金属板の厚み方向において機械的接続専用
    ブリッジと逆方向に偏位していることを特徴とする請求
    項11または12記載の金属パターンプレート。
  14. 【請求項14】 接合電極はその接合面に接続される半
    導体素子と略同一形状であり且つ半導体素子側に突出し
    ていることを特徴とする請求項1または2または3記載
    の金属パターンプレート。
  15. 【請求項15】 接合電極は応力緩和部を備えているこ
    とを特徴とする請求項14記載の金属パターンプレー
    ト。
  16. 【請求項16】 接合電極に接続された電源端子部を一
    体に備えていることを特徴とする請求項1または2また
    は3記載の金属パターンプレート。
  17. 【請求項17】 単一の電源端子部とこの電源端子部と
    の接続位置が複数箇所から選択自在となっていることを
    特徴とする請求項16記載の金属パターンプレート。
  18. 【請求項18】 接合電極の配列パターン部を囲む外周
    電極を一体に備えていることを特徴とする請求項1また
    は2または3記載の金属パターンプレート。
  19. 【請求項19】 外周電極は接合電極の配列パターン部
    の周縁に位置する接合電極と機械的接続専用ブリッジ部
    で接続されていることを特徴とする請求項18記載の金
    属パターンプレート。
  20. 【請求項20】 外周電極はその厚みが金属板の厚みよ
    り薄くなっているとともに接合電極の接合面とは逆の面
    側に偏位して設けられていることを特徴とする請求項1
    8または19記載の金属パターンプレート。
  21. 【請求項21】 センサー取付用端子部が一体に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2または3記
    載の金属パターンプレート。
  22. 【請求項22】 樹脂部の片面は接合電極の電極面の反
    対側の面に対して面一もしくは凹面となっていることを
    特徴とする請求項2記載の金属パターンプレート。
  23. 【請求項23】 金属板の片面側と他面側とにおいて樹
    脂部の比率が略同一であることを特徴とする請求項2記
    載の金属パターンプレート。
  24. 【請求項24】 樹脂部は金属板との化学結合性を有す
    るとともに熱膨張係数が金属板に近似した材質のもので
    あることを特徴とする請求項2記載の金属パターンプレ
    ート。
  25. 【請求項25】 樹脂部は金属板よりも十分に低いヤン
    グ率の材質のものであることを特徴とする請求項2記載
    の金属パターンプレート。
  26. 【請求項26】 金属板が銅または銅合金からなり、樹
    脂がエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項24ま
    たは25記載の金属パターンプレート。
  27. 【請求項27】 接合電極の配列パターン部を囲む外周
    電極を一体に備えているとともに接合電極と外周電極と
    の間の空間部にも樹脂が充填されていることを特徴とす
    る請求項2記載の金属パターンプレート。
  28. 【請求項28】 機械的接続専用ブリッジはセラミック
    基板表面から浮かされていることを特徴とする請求項3
    記載の金属パターンプレート。
  29. 【請求項29】 電気的接続用ブリッジ及び機械的接続
    専用ブリッジの厚みが金属板より薄くされていることを
    特徴とする請求項3記載の金属パターンプレート。
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