JP2003031859A - ペルチェモジュールおよびその製造方法 - Google Patents

ペルチェモジュールおよびその製造方法

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JP2003031859A
JP2003031859A JP2001219683A JP2001219683A JP2003031859A JP 2003031859 A JP2003031859 A JP 2003031859A JP 2001219683 A JP2001219683 A JP 2001219683A JP 2001219683 A JP2001219683 A JP 2001219683A JP 2003031859 A JP2003031859 A JP 2003031859A
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Katsuhiko Onoe
勝彦 尾上
Toshiharu Hoshi
星  俊治
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工が容易でかつ小型化が可能なペルチェモ
ジュールを提供する。 【解決手段】 複数のペルチェ素子23と、これらペル
チェ素子23を電気的に直列接続するためにペルチェ素
子23の両端にそれぞれ配置された電極24と、この電
極24を介してペルチェ素子23を挟持するように配置
された上側基板25と下側基板26と、電極24に電流
を供給するための2個の柱状電極27、27とを備え、
上側基板25に切り欠き部25aが1箇所形成され、2
個の柱状電極27、27の一方の端部が下側基板26に
配置された電極24、24にほぼ垂直に立てられ、これ
に接合され、2個の柱状電極27、27の電極24、2
4に接合されていない端部が切り欠き部25a内に収容
されているペルチェモジュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ効果を利
用したペルチェモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のペルチェモジュールの一
例を示す斜視図である。この例のペルチェモジュール
は、直方体のp型半導体素子1と直方体のn型半導体素
子2からなるペルチェ素子3と、これらを接続する電極
4と、電極4を介してペルチェ素子3を挟持する上側基
板5および下側基板6と、電極4に電流を供給するため
の柱状電極7、7から概略構成されている。また、ペル
チェ素子3を構成するp型半導体素子1とn型半導体素
子2が、一定の間隔を空けて交互に配置されており、こ
れらがその両端部で電極4を介して直列に接続されてい
る。また、下側基板6が、上側基板5よりも若干長めに
形成されている。そして、柱状電極7、7がそれぞれ、
下側基板6の上側基板5よりも長い部分に設けられた電
極4、4上に接合され、電極4、4を介してペルチェ素
子3に接続されている。
【0003】図8は、従来のペルチェモジュールの他の
例を示す斜視図である。この例のペルチェモジュール
は、直方体のp型半導体素子8と直方体のn型半導体素
子9からなるペルチェ素子10と、これらを接続する電
極11と、電極11を介してペルチェ素子10を挟持す
る上側基板12および下側基板13と、電極11に電流
を供給するための柱状電極14、14から概略構成され
ている。また、ペルチェ素子10を構成するp型半導体
素子8とn型半導体素子9が、一定の間隔を空けて交互
に配置されており、これらがその両端部で電極11を介
して直列に接続されている。また、柱状電極14、14
がそれぞれ、その一方の端部で、下側基板13の隣合う
2つの隅部に設けられた電極11、11上に立てられ
て、接合され、電極11、11を介してペルチェ素子1
0に接続されている。また、柱状電極14、14の電極
11、11に接合されていない端部がそれぞれ、上基板
12の隣合う2つの隅部に離れて形成された開口部1
5、15に保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示したペルチェモジュールでは、柱状電極7を設けるた
めに、下側基板6が上側基板5よりも長く形成されてい
る。このように下側基板6が上側基板5よりも長く形成
されていれば、その分だけペルチェモジュールの大きさ
が大きくなる。また、この例のペルチェモジュールで
は、柱状電極7が露出している上に、その一方の端部が
下側基板6にのみ接合されている。したがって、このペ
ルチェモジュールを半導体装置などに実装する際に、柱
状電極7に衝撃が加えられると、柱状電極7が倒れた
り、曲がったりして損傷することがあった。
【0005】また、図8に示したペルチェモジュールで
は、1つの開口部15に1つの柱状電極14が保持され
るから、上側基板12には、柱状電極14と同数の開口
部15が形成されなければならない。したがって、この
例のペルチェモジュールの製造においては、開口部15
を形成する工程や、開口部15に柱状電極14を保持す
る工程が多く、複雑となり、不経済であった。
【0006】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、加工が容易でかつ小型化が可能なペルチェモジュー
ルを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、複数のペル
チェ素子と、これらペルチェ素子を電気的に直列接続す
るために前記ペルチェ素子の両端にそれぞれ配置された
電極と、該電極を介して前記ペルチェ素子を挟持するよ
うに配置された一対の基板と、前記電極に電流を供給す
るための2個の柱状電極とを備え、前記基板の一方に切
り欠き部または開口部が1箇所形成され、前記2個の柱
状電極の一方の端部が前記基板の他方に配置された電極
上に立てられ、前記2個の柱状電極の他方の端部が前記
切り欠き部または開口部内に収容されているペルチェモ
ジュールによって解決できる。また、前記課題は、複数
のペルチェ素子と、これらペルチェ素子を2以上のユニ
ットに区画して各ユニットのペルチェ素子を電気的に直
列接続するために前記ペルチェ素子の両端にそれぞれ配
置された電極と、該電極を介して前記ペルチェ素子を挟
持するように配置された一対の基板と、前記電極に電流
を供給するための偶数個の柱状電極とを備え、前記基板
の一方に切り欠き部または開口部が1箇所形成され、前
記偶数個の柱状電極の一方の端部が前記基板の他方に配
置された電極上に立てられ、前記偶数個の柱状電極の他
方の端部が前記切り欠き部または開口部内に収容されて
いるペルチェモジュールによって解決できる。
【0008】前記切り欠き部が前記基板の短辺側で長方
形に形成され、該長方形の長辺は前記基板の短辺と平行
であることが好ましい。前記切り欠き部が前記基板の短
辺側で長方形に形成され、該長方形の長辺は前記基板の
短辺と垂直であることが好ましい。前記切り欠き部が前
記基板の四隅の1箇所で長方形に形成され、該長方形の
長辺は前記基板の短辺と垂直であることが好ましい。前
記開口部が前記基板の短辺側の端部付近で長方形に形成
され、該長方形の長辺は前記基板の短辺と平行であるこ
とが好ましい。
【0009】また、前記課題は、2枚の基板間に複数の
ペルチェ素子が挟持され、いずれか一方の基板に切り欠
き部または開口部が形成され、前記ペルチェ素子に電流
を供給する偶数個の柱状電極の一端が上記切り欠き部ま
たは開口部に収容された構造のペルチェモジュールを製
造する際、焼結すると基板となるシートを打ち抜き加工
し、基板の切り欠き部または開口部を形成するペルチェ
モジュールの製造方法によって解決できる。また、前記
課題は、2枚の基板間に複数のペルチェ素子が挟持さ
れ、いずれか一方の基板に切り欠き部または開口部が形
成され、前記ペルチェ素子に電流を供給する偶数個の柱
状電極の一端が上記切り欠き部または開口部に収容され
た構造のペルチェモジュールを製造する際、焼結した基
板を切断加工し、基板の切り欠き部または開口部を形成
するペルチェモジュールの製造方法によって解決でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のペルチェモジュールの第1の例の主要
部を示す斜視図である。また、図2は、図1に示したペ
ルチェモジュールの第1の例を示す平面図である。この
例のペルチェモジュールは、直方体のp型半導体素子2
1と直方体のn型半導体素子22からなるペルチェ素子
23と、これらを接続する電極24と、電極24を介し
てペルチェ素子23を挟持する上側基板25および下側
基板26と、電極24に電流を供給するための柱状電極
27、27から概略構成されている。また、ペルチェ素
子23を構成するp型半導体素子21とn型半導体素子
22が、一定の間隔を空けて交互に配置されており、こ
れらがその両端部で電極24を介して直列に接続されて
いる。また、上側基板25には、切り欠き部25aが1
箇所、上側基板25の短辺側で長方形に形成されてお
り、この切り欠き部25aをなす長方形の長辺は上側基
板25の短辺と平行になっている。さらに、柱状電極2
7、27がそれぞれ、その一方の端部で、下側基板26
に配置された電極24、24にほぼ垂直に立てられ、こ
れに接合されており、電極24、24を介してペルチェ
素子23に接続されている。また、柱状電極27、27
の下側基板26に設けられた電極24、24に接続され
ていない端部がそれぞれ、切り欠き部25a内に、上側
基板25の短辺方向に平行に並列されて収容されてい
る。
【0011】ペルチェ素子23は、直方体のp型半導体
素子21とn型半導体素子22が一定の間隔をあけて、
交互に配置されたものである。p型半導体素子21は、
Sb 2Te3−Bi2Te3合金などで形成されており、n
型半導体素子22はBi2Te3−Bi2Se3合金などで
形成されている。電極24は、銅などからなる導電性金
属薄膜などで形成されている。上側基板25および下側
基板26は、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、
炭化ケイ素(SiC)などからなるセラミックス基板で
形成されている。また、柱状電極27としては、銅、銅
合金、銅−タングステン合金、アルミニウムなどの金
属、もしくはアルミナなどのセラミックス材料からなる
基材の周囲に、厚さ3μm程度のニッケルからなる被膜
を形成した後、さらにこの被膜の上に厚さ1μm程度の
金からなる被膜を形成したものが好ましく用いられる。
また、柱状電極27の形状は四角柱、円柱などの柱状で
あれば特に限定されるものではないが、上述のように切
り欠き部25aが長方形でるから、柱状電極27の形状
が四角柱であれば切り欠き部25aに無駄な空間が生じ
ることがないので、好ましい。
【0012】この例のペルチェモジュールにあっては、
上側基板25に切り欠き部25aを設けたことにより、
柱状電極27を設けるために、下側基板26を上側基板
25よりも長く形成する必要がないから、小型化が可能
となる。また、柱状電極27、27が露出していないか
ら、ペルチェモジュールを半導体装置などに実装する際
に、柱状電極27、27に衝撃が加えられて、これらが
倒れたり、曲がったりして損傷することがない。また、
上側基板25には、切り欠き部25aが1箇所のみ設け
られ、この中に柱状電極27、27の端部が収容されて
いる。したがって、柱状電極27と同数の切り欠き部2
5aを設ける必要がなく、一度の加工で切り欠き部25
aを形成することができるから、その形成が容易である
上に、形成の工程が簡略化されるから、製造コストを低
減することができる。また、切り欠き部25aを、上側
基板25の短辺側の中央部に設ければ、ペルチェモジュ
ールを構成する他の部材を左右均等に配置することがで
きる。その結果として、無駄な部分を省くことができ、
ペルチェモジュールを小型化することができるので好ま
しい。
【0013】また、上側基板25の切り欠き部25a
は、焼結するとセラミックス基板となるシートを打ち抜
き加工して形成するか、または、焼結したセラミックス
基板を、レーザ、切断機などにより切断加工して形成す
る。
【0014】また、柱状電極27の長さは、電極24に
接合されていない側の端部が、切り欠き部25a内に収
容されていれば特に限定されない。例えば、柱状電極2
7の端面27aが、上側基板25の表面と面一となって
いるか、または上側基板25の表面よりも突出している
か、あるいは上側基板25の表面より下の位置となって
いてもよい。柱状電極27の端面27aが、上側基板2
5の表面と面一であれば、余分な突出部分がなくなり、
ペルチェモジュールをより小型化することができるので
好ましい。
【0015】また、柱状電極27と上側基板25との間
には、隙間が開いていてもよいし、また、両者が接して
いてもよい。柱状電極27と上側基板25との間に隙間
が開いていれば、温調側(吸熱側)である上側基板25
に柱状電極27から熱が伝わることを防止することがで
き、より熱効率のよいものとすることができる。両者が
接するようにすれば、柱状電極27の取り付け時に、上
側基板25が基準面となり、柱状電極27を精度よく取
り付けることができる。
【0016】また、柱状電極27の側面27bが、アル
ミナ、シリカなどの断熱材で被覆されていてもよい。さ
らに、柱状電極27の端面27aがワイヤボンディング
配線によって電線と接続された後、この端面27aが断
熱材で被覆されてもよい。このように柱状電極27の端
面27aおよび側面27bを断熱材で被覆することによ
り、温調側(吸熱側)である上側基板25側における柱
状電極27からの放熱をより一層防止することができ、
より一層熱効率のよいものとすることができる。
【0017】柱状電極27は、通常、ペルチェ素子23
への電流の入力用電極1個および出力用電極1個の一対
から構成されている。ところで、1個のペルチェモジュ
ール内に2個の回路が形成されている場合には、二対の
電流供給用電極15が設けられており、ペルチェモジュ
ール内に形成された回路の数に応じて、柱状電極27の
数が決定される。なお、柱状電極27の数に応じて、上
側基板25の切り欠き部25aの大きさが決定される
が、切り欠き部25aが形成されるのは上側基板25の
1箇所である。
【0018】また、柱状電極27は、入力用電極と出力
用電極が独立して設けられていても、両者がアルミナ、
ガラスなどの絶縁体を介して一体となっていてもよい。
入力用電極と出力用電極が一体となっていれば、柱状電
極27は小型化されるから、上側基板25の切り欠き部
25aも小さくすることができる。その結果として、ペ
ルチェモジュールをより小型化することができるので好
ましい。
【0019】また、この例のペルチェモジュールでは、
図2において破線で示したペルチェ素子形成領域28内
に、ペルチェ素子23および電極24が設けられてい
る。この図からも分かるように、柱状電極27を上側基
板25の切り欠き部25a内の1箇所にまとめて収容す
ることにより、上側基板25および下側基板26に無駄
な領域が存在することなくペルチェ素子23を配置する
ことができるから、上側基板25および下側基板26を
有効に利用することができる。
【0020】図3は、本発明のペルチェモジュールの第
2の例を示す平面図である。この例のペルチェモジュー
ルと前記第1の例のペルチェモジュールとが異なるとこ
ろは、上側基板35には、開口部35aが1箇所、上側
基板35の短辺側の端部付近で長方形に形成され、この
開口部35aをなす長方形の長辺は上側基板35の短辺
と平行となっており、柱状電極37、37の図示略の下
側基板に設けられた電極(図示略)に接合されていな側
の端部が、開口部35a内に、上側基板35の短辺方向
に平行に並列されて収容されている点である。この例の
ペルチェモジュールにあっては、柱状電極37、37の
端部の周囲が上側基板35で囲まれているから、柱状電
極37、37が保護される。したがって、ペルチェモジ
ュールを半導体装置などに実装する際に、柱状電極3
7、37に衝撃が加えられて、これらが倒れたり、曲が
ったりして損傷することがない。また、上側基板35に
は、開口部35aが1箇所のみ形成されるから、その形
成は容易である上に、工程が簡略化されるから、製造コ
ストを低減することができる。また、この例のペルチェ
モジュールでは、ペルチェ素子形成領域38内に、ペル
チェ素子が取り付けられているから、上側基板35およ
び図示略の下側基板に無駄な領域が存在するはことな
い。
【0021】図4は、本発明のペルチェモジュールの第
3の例を示す平面図である。この例のペルチェモジュー
ルと前記第1の例のペルチェモジュールとが異なるとこ
ろは、上側基板45には、切り欠き部45aが1箇所、
上側基板45の短辺側で長方形に形成され、この切り欠
き部45aをなす長方形の長辺は上側基板45の短辺と
垂直となっており、柱状電極47、47の図示略の下側
基板に設けられた電極(図示略)に接合されていな側の
端部が、切り欠き部45a内に、上側基板45の長辺方
向に平行に並列されて収容されている点である。この例
のペルチェモジュールにあっては、柱状電極47、47
が、上側基板45の長辺方向に並列に配置されているか
ら、柱状電極47、47の端面47a、47aに取り付
けられるワイヤボンディング配線が交差することがな
い。また、上側基板45には、開口部45aが1箇所の
み形成されるから、その形成は容易である上に、工程が
簡略化されるから、製造コストを低減することができ
る。また、この例のペルチェモジュールでは、ペルチェ
素子形成領域48内に、ペルチェ素子が取り付けられて
いるから、上側基板45および図示略の下側基板に無駄
な領域が存在するはことない。
【0022】図5は、本発明のペルチェモジュールの第
4の例を示す平面図である。この例のペルチェモジュー
ルと前記第1の例のペルチェモジュールとが異なるとこ
ろは、上側基板55には、切り欠き部55aが1箇所、
上側基板55の四隅の1箇所で長方形に形成され、この
切り欠き部55aをなす長方形の長辺は上側基板55の
短辺と垂直となっており、柱状電極57、57の図示略
の下側基板に設けられた電極(図示略)に接合されてい
な側の端部が、開口部55a内に、上側基板55の長辺
方向に平行に並列されて収容されている点である。この
例のペルチェモジュールにあっては、柱状電極57、5
7が、上側基板55の長辺方向に並列に配置されている
から、柱状電極57、57の端面57a、57aに取り
付けられるワイヤボンディング配線が交差することがな
い。また、切り欠き部55aが、上側基板55の四隅の
1箇所を打ち抜き加工や切断加工して形成するものであ
るから、加工が容易で、工程が簡略化されるから、製造
コストを低減することができる。また、この例のペルチ
ェモジュールでは、ペルチェ素子形成領域58内に、ペ
ルチェ素子が取り付けられているから、上側基板55お
よび図示略の下側基板に無駄な領域が存在するはことな
い。
【0023】図6は、本発明のペルチェモジュールの第
5の例を示す平面図である。この例のペルチェモジュー
ルと前記第1の例のペルチェモジュールとが異なるとこ
ろは、まず、上側基板65には、切り欠き部65aが1
箇所、上側基板65の短辺側で長方形に形成され、この
切り欠き部65aをなす長方形の長辺は上側基板65の
短辺と平行となっており、第1の柱状電極67、67お
よび第2の柱状電極68、68の図示略の下側基板に設
けられた電極(図示略)に接合されていな側の端部が、
切り欠き部65a内に、上側基板65の短辺方向に平行
に並列されて収容されている点である。また、図6中
で、上側基板65の中央に引かれた破線を境にして、2
つのペルチェ素子形成領域が設けられている。第1のペ
ルチェ素子形成領域69aに設けられたペルチェ素子に
は、第1の柱状電極67、67から電流が供給され、第
2のペルチェ素子形成領域69bに設けられたペルチェ
素子には、第2の柱状電極68、68から電流が供給さ
れるようになっている点である。この例のペルチェモジ
ュールにあっては、モジュール内に複数のペルチェ素子
(図示略)と、上側基板65および下側基板(図示略)
に設けられた電極(図示略)と、第1の柱状電極67、
67または第2の柱状電極68、68からなる2個のユ
ニットが形成されている。これら2個のユニットは、そ
れぞれ独立に温調することが可能となっている。したが
って、この例のペルチェモジュールに接する2個の装置
をそれぞれ、異なる温度範囲に温度調節する場合、2個
のペルチェモジュールを別々に設ける必要がなくなるか
ら、ペルチェモジュールの小型化、さらにはこれが用い
られる装置の小型化を図ることができる。
【0024】なお、上記第5の例のように、複数のユニ
ットを設けたペルチェモジュールにおいても、上側基板
65の切り欠き部または開口部を、上述の第2ないし第
4の例に示したペルチェモジュールの切り欠き部または
開口部ように形成してもよい。
【0025】以下、本発明のペルチェモジュールの製造
方法を、図1および図2を用いて説明する。まず、アル
ミナ、窒化アルミニウム、炭化ケイ素などのセラミック
ス原料粉末にポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂
などのバインダーおよび有機溶媒を添加し、これらを混
練してスラリーを作製する。次に、このスラリーを用い
て、所定の厚さのシートを成形する。次に、このシート
に打ち抜きなどの半導体装置加工を施し、上側基板25
の切り欠き部25aとなる部分を形成する。次に、切り
欠き部25aとなる部分が形成されたシートを、焼結炉
を用いて、1500〜2000℃で、0.5〜5時間焼
結し、上側基板25を得る。また、上側基板25と同様
に、上記のスラリーからなるシートを焼結して、下側基
板26を得る。
【0026】次に、上側基板25と下側基板26のペル
チェモジュールの内面側となる面に、ペルチェ素子23
および柱状電極27を接合するための電極24を所定の
回路パターンに形成する。電極24の形成方法は、金属
のメッキまたはエッチングにより行なわれる。次に、あ
らかじめ用意しておいた、直方体のp型半導体素子21
とn型半導体素子22が一定の間隔を空けて配置された
構造のペルチェ素子23を、電極24を介して交互に接
続されるように、下側基板26の電極24にはんだペー
ストを介して接合し、ペルチェ素子形成領域28内に配
置する。例えば、p型半導体素子21とn型半導体素子
22がマトリックスをなすように配置される。次に、上
側基板25に設けられた電極24にもはんだペーストを
塗布し、電極24が下側基板26と同様にペルチェ素子
23に接続されるように、上側基板25をペルチェ素子
23に重ね合せる。
【0027】次に、上側基板25の切り欠き部25aを
通して、下側基板26の切り欠き部25aに対向する位
置に形成された電極24上に、柱状電極27、27を配
置し、はんだペーストを介して電極24と接合する。次
に、このように組み立てられたモジュールを、リフロー
炉内で加熱して、はんだペーストを溶融して、はんだを
介したペルチェ素子23および柱状電極27、27と電
極24との接合を行ない、ペルチェモジュールを得る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のペルチェ
モジュールは、複数のペルチェ素子と、これらペルチェ
素子を電気的に直列接続するために前記ペルチェ素子の
両端にそれぞれ配置された電極と、該電極を介して前記
ペルチェ素子を挟持するように配置された一対の基板
と、前記電極に電流を供給するための2個の柱状電極と
を備え、前記基板の一方に切り欠き部または開口部が1
箇所形成され、前記2個の柱状電極の一方の端部が前記
基板の他方に配置された電極上に立てられ、前記2個の
柱状電極の他方の端部が前記切り欠き部または開口部内
に収容されているから、このペルチェモジュールを半導
体装置などに実装する際に、柱状電極に衝撃が加えられ
て、これらが倒れたり、曲がったりして損傷することが
ない。また、ペルチェモジュールをより小型化すること
ができる。さらに、一度の加工で前記切り欠き部または
開口部を形成することができるから、その形成が容易で
ある上に、形成の工程が簡略化されるから、製造コスト
を低減することができる。
【0029】また、本発明のペルチェモジュールは、複
数のペルチェ素子と、これらペルチェ素子を2以上のユ
ニットに区画して各ユニットのペルチェ素子を電気的に
直列接続するために前記ペルチェ素子の両端にそれぞれ
配置された電極と、該電極を介して前記ペルチェ素子を
挟持するように配置された一対の基板と、前記電極に電
流を供給するための偶数個の柱状電極とを備え、前記基
板の一方に切り欠き部または開口部が1箇所形成され、
前記偶数個の柱状電極の一方の端部が前記基板の他方に
配置された電極上に立てられ、前記偶数個の柱状電極の
他方の端部が前記切り欠き部または開口部内に収容され
ているから、ペルチェモジュールに接する複数の装置を
それぞれ、異なる温度範囲に温度調節する場合、複数の
ペルチェモジュールを別々に設ける必要がなくなるか
ら、ペルチェモジュールの小型化、さらにはこれが用い
られる装置の小型化を図ることができる。
【0030】前記切り欠き部が前記基板の短辺側で長方
形に形成され、該長方形の長辺は前記基板の短辺と平行
であるとすれば、切り欠き部の形成が容易である上に、
形成の工程が簡略化される。前記切り欠き部が前記基板
の短辺側で長方形に形成され、該長方形の長辺は前記基
板の短辺と垂直であるとすれば、切り欠き部内に配置さ
れる2個の柱状電極が、上側基板の長辺方向に並列に配
置されているから、柱状電極の端面に取り付けられるワ
イヤボンディング配線が交差することがない。前記切り
欠き部が前記基板の四隅の1箇所で長方形に形成され、
該長方形の長辺は前記基板の短辺と垂直であるとすれ
ば、切り欠き部の加工が容易で、工程が簡略化される。
前記開口部が前記基板の短辺側の端部付近で長方形に形
成され、該長方形の長辺は前記基板の短辺と平行である
とすれば、柱状電極の端部の周囲が上側基板で囲まれて
いるから、柱状電極が保護される。
【0031】また、本発明のペルチェモジュールの製造
方法によれば、切り欠き部または開口部の加工が容易で
あり、製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のペルチェモジュールの第1の例示す
概略斜視図である。
【図2】 図1に示したペルチェモジュールの第1の例
を示す平面図である。
【図3】 本発明のペルチェモジュールの第2の例を示
す平面図である。
【図4】 本発明のペルチェモジュールの第3の例を示
す平面図である。
【図5】 本発明のペルチェモジュールの第4の例を示
す平面図である。
【図6】 本発明のペルチェモジュールの第5の例を示
す平面図である。
【図7】 従来のペルチェモジュールの一例を示す斜視
図である。
【図8】 従来のペルチェモジュールの他の例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
21・・・p型半導体素子、22・・・n型半導体素子、23
・・・ペルチェ素子、24・・・電極、25,35,45,5
5,65・・・上側基板、25a,45a,55a,65
a・・・切り欠き部、26・・・下側基板、27,37,4
7,57・・・柱状電極、28,38,48,58・・・ペル
チェ素子形成領域、35a・・・開口部、67・・・第1の柱
状電極、68・・・第2の柱状電極、69a・・・第1のペル
チェ素子形成領域、69b・・・第2のペルチェ素子形成
領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のペルチェ素子と、これらペルチェ
    素子を電気的に直列接続するために前記ペルチェ素子の
    両端にそれぞれ配置された電極と、該電極を介して前記
    ペルチェ素子を挟持するように配置された一対の基板
    と、前記電極に電流を供給するための2個の柱状電極と
    を備え、 前記基板の一方に切り欠き部または開口部が1箇所形成
    され、 前記2個の柱状電極の一方の端部が前記基板の他方に配
    置された電極上に立てられ、前記2個の柱状電極の他方
    の端部が前記切り欠き部または開口部内に収容されてい
    ることを特徴とするペルチェモジュール。
  2. 【請求項2】 複数のペルチェ素子と、これらペルチェ
    素子を2以上のユニットに区画して各ユニットのペルチ
    ェ素子を電気的に直列接続するために前記ペルチェ素子
    の両端にそれぞれ配置された電極と、該電極を介して前
    記ペルチェ素子を挟持するように配置された一対の基板
    と、前記電極に電流を供給するための偶数個の柱状電極
    とを備え、 前記基板の一方に切り欠き部または開口部が1箇所形成
    され、 前記偶数個の柱状電極の一方の端部が前記基板の他方に
    配置された電極上に立てられ、前記偶数個の柱状電極の
    他方の端部が前記切り欠き部または開口部内に収容され
    ていることを特徴とするペルチェモジュール。
  3. 【請求項3】 前記切り欠き部が前記基板の短辺側で長
    方形に形成され、該長方形の長辺は前記基板の短辺と平
    行であることを特徴とする請求項1または2記載のペル
    チェモジュール。
  4. 【請求項4】 前記切り欠き部が前記基板の短辺側で長
    方形に形成され、該長方形の長辺は前記基板の短辺と垂
    直であることを特徴とする請求項1または2記載のペル
    チェモジュール。
  5. 【請求項5】 前記切り欠き部が前記基板の四隅の1箇
    所で長方形に形成され、該長方形の長辺は前記基板の短
    辺と垂直であることを特徴とする請求項1または2記載
    のペルチェモジュール。
  6. 【請求項6】 前記開口部が前記基板の短辺側の端部付
    近で長方形に形成され、該長方形の長辺は前記基板の短
    辺と平行であることを特徴とする請求項1または2記載
    のペルチェモジュール。
  7. 【請求項7】 2枚の基板間に複数のペルチェ素子が挟
    持され、いずれか一方の基板に切り欠き部または開口部
    が形成され、前記ペルチェ素子に電流を供給する偶数個
    の柱状電極の一端が上記切り欠き部または開口部に収容
    された構造のペルチェモジュールを製造する際、 焼結すると基板となるシートを打ち抜き加工し、基板の
    切り欠き部または開口部を形成することを特徴とするペ
    ルチェモジュールの製造方法。
  8. 【請求項8】 2枚の基板間に複数のペルチェ素子が挟
    持され、いずれか一方の基板に切り欠き部または開口部
    が形成され、前記ペルチェ素子に電流を供給する偶数個
    の柱状電極の一端が上記切り欠き部または開口部に収容
    された構造のペルチェモジュールを製造する際、 焼結した基板を切断加工し、基板の切り欠き部または開
    口部を形成することを特徴とするペルチェモジュールの
    製造方法。
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