JP4701780B2 - 熱電変換モジュール - Google Patents

熱電変換モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP4701780B2
JP4701780B2 JP2005090985A JP2005090985A JP4701780B2 JP 4701780 B2 JP4701780 B2 JP 4701780B2 JP 2005090985 A JP2005090985 A JP 2005090985A JP 2005090985 A JP2005090985 A JP 2005090985A JP 4701780 B2 JP4701780 B2 JP 4701780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
block
solder
conversion module
thermoelectric conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005090985A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006278405A (ja
Inventor
晃弘 森本
高廣 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2005090985A priority Critical patent/JP4701780B2/ja
Publication of JP2006278405A publication Critical patent/JP2006278405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4701780B2 publication Critical patent/JP4701780B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、熱電変換モジュールに関する。
ゼーベック効果やペルチェ効果等の熱電効果を利用した熱電変換モジュールが知られている。熱電変換モジュールのうちペルチェモジュールは、ペルチェ効果を利用したものであり、例えば、p型半導体とn型半導体とを電気的には直列に、熱的には並列に接続することで熱電素子を構成し、この熱電素子に電流を流すことで、モジュールの一方端から他端に熱を移動させるものである。一方、ゼーベックモジュールは、上記熱電素子の一方端と他端との間に温度差を生じさせることにより、起電力を発生させるものである。
上記のような熱電変換モジュールは、例えば、レーザーダイオード(LD)の冷却用に使用されている。このような光半導体の冷却に使用される熱電変換モジュールとしては、下記特許文献1に開示されているものがある。特許文献1には、回路基板上に配線電極を設けて、該配線電極上にCu製ブロックを配置して、両者を半田付けした熱電モジュールが開示されている。このCu製ブロックの上面とパッケージの配線パターン電極とがワイヤボンディングにより線材で接続されている。また、Cu製ブロックの外周2辺が回路基板の外辺に揃うように半田付けされている(特許文献1、図10、11参照)。
特開2004−087751号公報
Cu製ブロックと配線電極パターンをワイヤボンディングする際、ワイヤボンダのヘッドが高速で移動することによりCu製ブロックの半田付け部近傍にせん断及び曲げ方向の応力が集中する。しかし、上記特許文献1の形態では、Cu製ブロックの外周2辺が回路基板の外辺に揃うように半田付けされており、少なくともこのCu製ブロックの外周2辺には半田が形成されていないため、上記せん断及び曲げ方向の応力に対する強度が不足し、ワイヤボンディング時に半田層にクラックや剥離が発生しやすい。また、組み付け後の輸送中や実使用時に振動や衝撃が加わっても同様の不具合が発生することがある。なお、近年環境への影響を考慮して、Pbフリーの半田が使用されてきているが、このようなPbフリー半田においてはPb含有半田に比べてヤング率が大きく、靭性に劣るため上記のような問題が顕在化しやすい。
本発明は、上記のような現状を鑑みてなされたものであって、ワイヤボンディング時あるいは輸送中や実使用時等において、ブロック電極と半田層との接合部にクラックが生じにくい熱電変換モジュールを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の熱電変換モジュールは、絶縁基板と、該絶縁基板上に形成され、ブロック配置用電極を備えた配線電極と、該配線電極のうち所定箇所に複数配置される熱電素子と、前記ブロック配置用電極上に配置されるブロック電極と、前記ブロック配置用電極と前記ブロック電極の対向面とを半田付けする半田層とを有し、
前記ブロック電極は、Fe−Ni−Co合金により構成され、
前記ブロック電極の、少なくとも前記対向面には、Ni、Au、Agの少なくとも1種を含む表面処理層が形成され、
前記半田層は、前記ブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面を覆うように形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記ブロック電極の前記対向面における所定方向の幅は、前記ブロック配置用電極の前記所定方向における幅よりも小さくされているのがよい。
さらに、本発明の熱電モジュールにおいては、前記半田層は、Sn−Sb系半田、Au−Sn系半田、Sn−Ag系半田、Sn−Zn系半田から選ばれる半田により構成されているのがよい。
さらに、本発明の熱電変換モジュールにおいては、前記表面処理層は、前記ブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面にも形成されているのがよい。
上記課題を解決するために、本発明の熱電変換モジュールは、絶縁基板と、該絶縁基板上に形成され、ブロック配置用電極を備えた配線電極と、該配線電極のうち所定箇所に複数配置される熱電素子と、前記ブロック配置用電極上に配置されるブロック電極と、前記ブロック配置用電極と前記ブロック電極の対向面とを半田付けする半田層とを有し、
前記ブロック電極は、Fe−Ni−Co合金により構成され、
前記ブロック電極の、少なくとも前記対向面には、Ni、Au、Agの少なくとも1種を含む表面処理層が形成され、
前記半田層は、前記ブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面を覆うように形成されており、
前記ブロック電極は、前記熱電素子の上側に接続された基板上面より高い厚さを有する細長形状であることを特徴とする。
らに、本発明の熱電モジュールにおいては、前記ブロック電極は、前記対向面の一辺が0.5mmの正方形で、厚さが1.5mmであるのがよい。
上記のような本発明の熱電変換モジュールにおいては、半田層がブロック電極の端部の全側周面を覆うように形成されているため、半田層とブロック電極との接合がより強力なものとなる。これは、半田層とブロック電極とが、ブロック電極のブロック電極用電極側の対向面のみではなく、ブロック配置用電極と対向する対向面を構成する端部においても接合していることに起因する。また、前記端部の全側周面を覆うようにしたので、ブロック電極のブロック配置用電極とは反対側の端面にワイヤボンディングをする際に、前記対向面のすべての方向における周縁で応力が生じても、該応力によりクラックが生じることを抑制することができる。このように、半田層とブロック電極との接合部に応力が集中しても該接合部にクラックが生じにくいので、ひいては、信頼性の高い熱電変換モジュールを構成することができる。
また、ブロック電極の対向面において所定方向における幅が、ブロック配置用電極の所定方向における幅よりも小さくされていると、ブロック配置用電極には、ブロック電極を配置するスペース以外に、ブロック電極を載置しない余分のスペース(クリアランス)が形成される結果、このクリアランスに半田層を形成することで、半田層がブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面を覆う形態を容易に実現することができる。この様な形態を実現するために、ブロック配置用電極には、ブロック電極の前記端部の全周縁において上記クリアランスが形成されているのがよい。
さらに、半田層を構成する半田としては、環境への影響を考慮して前述したようなPbを含有しないPbフリーの半田(Sn−Sb系半田、Au−Sn系半田、Sn−Ag系半田、Sn−Zn系半田から選ばれる半田)を使用することができる。これらの半田は、Pb含有半田よりも一般的にヤング率が大きく、靭性も低いので、ワイヤボンディングや輸送時等に応力が集中するとクラックを生じやすいものである。本発明の構成によれば、このような本来クラックが生じやすい半田により構成された半田層においてもクラックの発生を抑制することができ、ひいては環境負荷物質の低減及び半田層とブロック電極との強固な接合とを両立することができる。
また、ブロック電極のブロック配置用電極との対向面に、前述したような表面処理層が形成されていると、ブロック電極とブロック配置用電極との接合をより強固にすることができる。この場合、ブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面にも上記表面処理層を形成することで、このブロック電極の端部の全側周面と半田層とを容易が接合しやすくなるため、ブロック電極の端部の全側周面を覆うように半田層を形成することが容易となる。
なお、上記のように、ブロック電極の端部の全側周面を覆うように半田層を形成するためには、絶縁基板上に配線電極を形成し、該配線電極のブロック配置用電極に半田ペーストからなる半田層を塗布したのち、該半田層上にブロック電極を配置して、このブロック電極を絶縁基板に対して加熱プレートにより所定の力以上で押し付けて、ブロック電極と半田層とを接合することで形成することができる。さらに、ブロック配置用電極に塗布される半田ペーストの量を所定量以上にするとともに、ブロック電極のブロック配置用電極との対向面の面積よりも広い面積に該半田ペーストを塗布し、該半田ペーストが塗布された領域の略中心にブロック電極を配置すれば、確実にブロック電極の端部の全側周面を覆うように半田層を形成することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の熱電変換モジュールについて示す模式図である。図1(a)は、熱電変換モジュール10のブロック電極13近傍の上面図であり、図1(b)は、熱電変換モジュール10のブロック電極13近傍の側面図である。図1に示す熱電変換モジュール10は、絶縁基板としての放熱側基板11と、該放熱側基板の上面11aに形成される配線電極12と、該配線電極12のうちブロック配置用電極12a上に配置されるブロック電極14と、該配線電極12のうち熱電素子用電極12b上に配置される熱電素子16と、該ブロック電極14とブロック配置用電極12aとの間に配置されて、これらブロック電極14とブロック配置用電極12aとを接合する半田層13とを有する。熱電素子16は図1の例では一つしか図示していないが、実際には、放熱側基板11上に所定のパターンで形成された配線電極12の所定箇所に複数の熱電素子16が配置されて本発明の熱電変換モジュール10が構成される。これら熱電素子16の構成については公知であるので詳細は省略する。また、放熱側基板11の配線電極12とは反対側の下面11bには、該放熱側基板11を図示しないパッケージと半田付で接合するためのメッキ層15が形成されている。
ブロック配置用電極12aは、放熱側基板11の上面11aに所定方向に所定の幅を持って形成されている。具体的には、図1(a)に示すように、図1(a)の左右方向に所定の幅を持って形成されており、図1(a)の上下方向には左右方向の所定幅よりも大きい所定の長さで形成されている。具体的には、このブロック配置用電極12aの幅は0.4〜0.8mm、好ましくは0.55mmとすることができる。
ブロック配置用電極12aの上面には半田層13が、ブロック配置用電極12aの幅方向の略中心に形成されている。
さらに、ブロック電極14が半田層13上に、ブロック配置用電極13の幅方向の略中心に配置されている。ブロック電極14の所定方向(本実施形態においてはブロック配置用電極12aの幅方向)の幅は、ブロック配置用電極12aの幅方向における幅よりも所定量小さくされており、ブロック電極14がブロック配置用電極12aの幅方向中心に配置されることで、ブロック電極14の幅方向の両側面と、ブロック配置用電極12aの幅方向の両端部との間には、ブロック電極14を載置しないクリアランスが形成されている。また、ブロック配置用電極の長さ方向においても、図1(a)に示すように、ブロック配置用電極12aの長さ方向の端部とブロック電極14の長さ方向の側端面との間に、クリアランスが形成されている。したがって、ブロック電極14を載置するブロック配置用電極12aの、ブロック電極の全側周面周りには、所定面積を有するクリアランスが形成されており、言い換えれば、ブロック配置用電極12aの周縁とブロック電極14の側面とは、すべての方向で所定距離離れるように形成されている。
具体的には、ブロック電極14の幅を0.3〜1.0mm、好ましくは0.5mmとして、該ブロック電極14をブロック配置用電極12aの幅方向中心に配置することにより、ブロック電極14の側周縁とブロック配置用電極12aの周縁と間に、幅方向の長さが0.02〜0.1mm、好ましくは0.025mmのクリアランスを両側に形成している。
ここで、本実施形態においては、ブロック配置用電極12aの幅方向中心に形成される半田層13の量が比較的多めに調整されており、ブロック配置用電極12aに形成される前記クリアランスにおいて、半田層13が形成されているものである。さらに具体的には、ブロック電極14のすべての側面周りに形成されるクリアランスのすべてに半田層13が形成されるようになっており、言い換えれば、図1(a)のようにブロック電極14を上面から観察したときに、ブロック電極14の上面に加えて該ブロック電14のすべての側面周りに半田層13が観察されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、ブロック配置用電極12aのクリアランスに形成される半田層13がブロック電極14の端部の全側周面を覆うように形成されている。具体的には、図1(b)に示すように、ブロック電極14の端部の全側周面を覆う環状の鍔部13aが半田層13に形成されている。
また、ブロック電極14を構成する材料としては、Al、Cu、Ni、Au、Ag、Pt、Fe、Fe−Ni−Co合金、Cu−W合金から選ばれる少なくとも一つを例示することができる。このうちでも、扱いやすいCuを好ましく採用することができる。一方、半田層13を構成する材料としては、Sn−Sb系半田、Au−Sn系半田、Sn−Ag系半田、Sn−Zn系半田から選ばれる半田等を好ましく採用することができる。これらの半田材料は、Pbを含有していないため、環境への影響は少ない。しかしながら、Pb含有半田に比べてヤング率が大きく、靭性も低いので、ブロック電極14とブロック配置用電極12aを接合する半田層13として採用したときに、ブロック電極14と半田層13との間の接合部に応力が集中するとクラックが発生しやすいものであった。しかし本発明によれば、接合部におけるクラックの発生を抑制することができるので、上記のようなPbフリーの半田を使用しつつ、信頼性の高い熱電変換モジュールを実現することができる。
また、本実施形態の熱電変換モジュール10においては、ブロック電極14のブロック配置用電極12a側の端面(半田層13と接合する対向面)と、ブロック電極14の上面とには、表面処理層が形成されている。表面処理層としては、Al、Ni、Au、Ag、Pt、Snの少なくとも1種を含む表面処理層を例示することができる。なお、好ましくはNiメッキ+Auメッキにより構成される表面処理層を例示することができる。このような表面処理層を半田層13等の半田と接合される端面に形成することで、半田の濡れ性を向上させることができ、半田層13とブロック電極14との接合をより強固にすることができる。
上記のように上面と下端面(ブロック配置用電極12a側の端面)とにメッキ層が形成されたブロック電極14を形成するには、まず、ブロック電極14の構成材料(例えば、Cu)によりなる板状部材の表面及び裏面に表面処理層(例えば、Niメッキ+Auメッキ)を形成した後、このメッキ層が形成された板状部材をブロック電極14に対応する所定の形状にダイシングすることにより得ることができる。これによれば、両端面には表面処理層が形成され、側面はダイシング面とされるブロック電極が形成され、本実施形態のブロック電極14として使用することができる。
さらに、本実施形態の熱電変換モジュール10を製造するためには、図2に示すような方法を採用することができる。まず、図2(a)に示すように、放熱側基板11上に配線電極12(ブロック配置用電極12a、熱電素子用電極12b)を形成して、そのうちブロック配置用電極12a上にスクリーン印刷により半田ペースト33を塗布する。この半田ペースト33は、後述する半田付け工程により半田層13となる。このとき、塗布される半田ペースト33の量は、比較的多めにしておくとともに、ブロック配置用電極12aの幅方向中心に塗布されるようにスクリーン印刷に使用されるスクリーンが調整されている。このように、塗布された半田ペースト33上に図2(b)に示すようにブロック電極14を配置する。この際、ブロック電極14が半田ペースト33が塗布されている領域の略中央に配置されるように、冶具等を用いて精度よくブロック電極14を配置する。そして最後に、図2(c)に示すように、ブロック電極14が配置されたユニットを加熱プレート31により挟み込んで、加熱プレート31によりブロック電極14を放熱側基板11側に押付ながら加熱することで、ブロック電極14とブロック配置用電極12aとが半田付けされ半田ペースト33が半田層13となる。
上記本実施形態の熱電変換モジュール10によれば、ブロック電極14のブロック配置用電極12a側の端面(対向面)を構成する端部の全側周面を覆うように鍔部13aが形成された半田層13のために、例えば、ブロック電極14が半田層13と接合された後に、ブロック電極14の上面にワイヤボンディングする際や輸送中等において、半田層13にクラックが発生することを抑制することができる。これは、半田層13とブロック電極14との間の接合部に応力が集中しても、半田層13の前記鍔部13aにより半田層13とブロック電極14との接合が強固にされていることに起因する。さらに、ブロック電極14の端部の全側周面を覆うように鍔部13aが形成されているので、ワイヤボンディング時や輸送中において、どの方向に応力が働いても、すべての方向におけるクラックの発生を抑制することができる。したがって、信頼性の高い熱電変換モジュールを構成することができる。
次に、第2実施形態について説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る熱電変換モジュール20を示す模式図である。図3(a)は、熱電変換モジュール20のブロック電極近傍を示す上面図であり、図3(b)は、熱電変換モジュール20のブロック電極近傍を示す側面図である。図1と同様の構成・作用を奏するものは図1と同様の符号を付与するとともに、その説明を省略する。本実施形態の熱電変換モジュール20においては、ブロック電極24のブロック配置用電極12a側の端面(対応面)に加えて、該ブロック電極24の側面24aにもメッキ層が形成されており、ブロック電極24のブロック配置用電極12a側の端面(対向面)を構成する端部24bが半田層23に埋没している点で異なる。
このような構成によれば、ブロック電極24の側面24aに形成されている表面処理層により、ブロック電極24の端部24bの全側周面にも半田層23を接合させやすくすることで、ブロック電極24の端部24bが半田層23中に埋没する形態を容易に実現することができ、ひいては、ブロック電極24と半田層23との接合をより一層強固にすることができる。
ブロック電極24の両端面に加えて側面24aにもメッキ層を形成するためには、ブロック電極24を構成する材料により構成された板状部材をブロック電極24に対応する形状にダイシングしたあとに、得られたブロック電極24の全面にメッキ層を形成することで実現することができる。
本発明の効果を調べるために、以下の実施例1、実施例2、比較例のサンプルを作製し、実験を行った。
(実施例1、比較例) 一辺50mm、厚さ1.5mmの正方形上のCu板の全面にNiメッキ後、Auメッキを形成した後、該板材を切断して一辺0.5mm、厚さ1.5mmのブロックを作製した。半田は粉末状のSn−Sb系半田合金にフラックスを混合したペースト状半田採用した。該ペースト状半田をスクリーン上に供給し、スキージで放熱側基板状に形成されたブロック配置用電極上に印刷した。このペースト状半田上に上記ブロック電極を配置して、図2に示すように加熱プレートにより半田付けを行った。このとき、スクリーンを厚さの異なる2種類のものを使用することによりペースト状半田の塗布量を調整することで、図1に示すようにブロック電極14の端部の全側周面が半田層13により覆われているサンプル(実施例1)と、図4に示すように、ブロック電極14の下部の一辺が半田層13により覆われていないサンプル(比較例)の2種類のサンプルを作製した。なお、このときのブロック配置用電極の幅は0.55mmであり、ブロック電極はブロック配置用電極の幅方向の略中央に配置されており、ブロック電極の周縁とブロック配置用電極の周縁との間で形成されるクリアランスは、両側0.025mmづつ設けられている。
(実施例2) 一辺50mm、厚さ1.5mmの正方形上のCu板を切断して一片0.5mm、厚さ1.5mmのブロックを作製した後、該ブロックの全面にNiメッキ後、Auメッキを形成した。その後は実施例1と同様の条件(図2に示す方法)により半田付けを行った。なお、ペースト状半田の量は、実施例1と同様の量を用いた。
以上のようなサンプルを用いて次のような評価実験を行った。それぞれのサンプルにおいて、図5に示すように、放熱側基板を垂直に固定した状態でブロック電極の先端部を加圧シャフトで5mm/minの送り速度にて下方に押付け、破断したときの最大荷重値を破損強度として測定した。なお、それぞれのサンプルにおいてそれぞれ10個の試料に対して測定を行い、10個の試料の平均をそのサンプルの破損強度とした。結果を図6に示す。図6に示すように、実施例1及び実施例2のように、ブロック電極の端部の全側周面が半田層により覆われている形態においては、比較例のようにブロック電極の端部の全側周面が半田層により覆われていない形態に比べて、破損強度が高く、具体的には3倍程度の強度を確保できることがわかる。また、実施例1と実施例2とを比較すると、実施例2のほうが若干良好な接合強度を実現できることがわかる。
本発明の熱電変換モジュールを示す図。 本発明の熱電変換モジュールの製造方法を説明する図。 本発明の熱電変換モジュールの図1とは異なる形態を示す図。 比較例の熱電変換モジュールを示す図。 実施例における実験方法を説明する図。 実施例における実験結果を示す図。
符号の説明
10、20 熱電変換モジュール
11 放熱側基板(絶縁基板)
12 配線電極
12a ブロック配置用電極(配線電極)
12b 熱電素子用電極(配線電極)
13、23 半田層
14、24 ブロック電極
16 熱電素子

Claims (6)

  1. 絶縁基板と、該絶縁基板上に形成され、ブロック配置用電極を備えた配線電極と、該配線電極のうち所定箇所に複数配置される熱電素子と、前記ブロック配置用電極上に配置されるブロック電極と、前記ブロック配置用電極と前記ブロック電極の対向面とを半田付けする半田層とを有し、
    前記ブロック電極は、Fe−Ni−Co合金により構成され、
    前記ブロック電極の、少なくとも前記対向面には、Ni、Au、Agの少なくとも1種を含む表面処理層が形成され、
    前記半田層は、前記ブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面を覆うように形成されていることを特徴とする熱電変換モジュール。
  2. 前記ブロック電極の前記対向面における所定方向の幅は、前記ブロック配置用電極の前記所定方向における幅よりも小さくされていることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  3. 前記半田層は、Sn−Sb系半田、Au−Sn系半田、Sn−Ag系半田、Sn−Zn系半田から選ばれる半田により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記表面処理層は、前記ブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面にも形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  5. 絶縁基板と、該絶縁基板上に形成され、ブロック配置用電極を備えた配線電極と、該配線電極のうち所定箇所に複数配置される熱電素子と、前記ブロック配置用電極上に配置されるブロック電極と、前記ブロック配置用電極と前記ブロック電極の対向面とを半田付けする半田層とを有し、
    前記ブロック電極は、Fe−Ni−Co合金により構成され、
    前記ブロック電極の、少なくとも前記対向面には、Ni、Au、Agの少なくとも1種を含む表面処理層が形成され、
    前記半田層は、前記ブロック電極の前記対向面を構成する端部の全側周面を覆うように形成されており、
    前記ブロック電極は、前記熱電素子の上側に接続された基板上面より高い厚さを有する細長形状であることを特徴とする熱電変換モジュール。
  6. 前記ブロック電極は、前記対向面の一辺が0.5mmの正方形で、厚さが1.5mmであることを特徴とする請求項5に記載の熱電変換モジュール。
JP2005090985A 2005-03-28 2005-03-28 熱電変換モジュール Expired - Fee Related JP4701780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090985A JP4701780B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 熱電変換モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090985A JP4701780B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 熱電変換モジュール

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010240489A Division JP2011040787A (ja) 2010-10-27 2010-10-27 熱電変換モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006278405A JP2006278405A (ja) 2006-10-12
JP4701780B2 true JP4701780B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=37212895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005090985A Expired - Fee Related JP4701780B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 熱電変換モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4701780B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5247531B2 (ja) * 2009-02-25 2013-07-24 京セラ株式会社 熱電変換モジュール
JP5979883B2 (ja) 2012-01-16 2016-08-31 株式会社Kelk 熱電素子およびこれを備えた熱電モジュール

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003031859A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Yamaha Corp ペルチェモジュールおよびその製造方法
JP2005050862A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Kyocera Corp 熱電変換モジュール
JP2006245449A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Yamaha Corp 熱電変換モジュールおよび熱電変換モジュールにおけるポスト電極の固定方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003031859A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Yamaha Corp ペルチェモジュールおよびその製造方法
JP2005050862A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Kyocera Corp 熱電変換モジュール
JP2006245449A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Yamaha Corp 熱電変換モジュールおよび熱電変換モジュールにおけるポスト電極の固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006278405A (ja) 2006-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100684240B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP5513707B2 (ja) 半導体発光デバイスの相互接続
JP4262672B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP6433590B2 (ja) 電力用半導体装置の製造方法および電力用半導体装置
JP6522241B2 (ja) 電力用半導体装置および電力用半導体装置の製造方法
WO2009130743A1 (ja) 光素子用パッケージ、半導体発光装置および照明装置
JP2009147210A (ja) セラミック回路基板及び半導体発光モジュール
WO2013108706A1 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP7215206B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20140084438A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing same
JPH0864875A (ja) 熱電変換装置の製造方法
JP2008198716A (ja) 光半導体装置
JP4701780B2 (ja) 熱電変換モジュール
JP6406983B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2006339174A (ja) 半導体装置
US10847702B2 (en) Semiconductor module
CN112786469A (zh) 批量扩散焊接和通过批量扩散焊接生产的电子器件
JP2015005571A (ja) 半導体装置
JP2011040787A (ja) 熱電変換モジュール
JP2004296901A (ja) 熱電モジュール
JP4951880B2 (ja) 熱電変換モジュール
US20200279988A1 (en) Thermoelectric module
JP2002270906A (ja) 熱電モジュール
JP2008124152A (ja) 半田シート、半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP6698879B2 (ja) 半導体装置、および半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100702

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101027

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4701780

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees