JPH09320651A - 被覆電線の接合構造 - Google Patents
被覆電線の接合構造Info
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- JPH09320651A JPH09320651A JP8141869A JP14186996A JPH09320651A JP H09320651 A JPH09320651 A JP H09320651A JP 8141869 A JP8141869 A JP 8141869A JP 14186996 A JP14186996 A JP 14186996A JP H09320651 A JPH09320651 A JP H09320651A
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 容着作業性が良く、樹脂チップ間の溶着力の
強化と導体線部の被覆性の向上とを両立して容易に図る
ことが可能な被覆電線の接合構造の提供。 【解決手段】 被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ねて
一対の樹脂チップ13,15で挟み、被覆部3を超音波
加振によって溶融させ、かつ樹脂チップ13,15の外
側からの加圧によって両被覆電線W1 ,W2 の導体線部
1を接続部Sで導通接触させた後、一対の樹脂チップ1
3,15相互を溶着させて接続部Sを密封する接合構造
で、樹脂チップ13,15に、接続部Sを挟んで相手チ
ップと溶着し密封する主溶着部19,38と、主溶着部
19,38から導出される被覆電線W1 ,W2 の被覆部
3を挟んで相手チップと溶着する補溶着部25,37
と、補溶着部25,37に形成され被覆部3を溶融させ
て押出す被覆除去部29,45と、押出された被覆部3
が充填されて硬化する防水溝部31,47とを設けた。
強化と導体線部の被覆性の向上とを両立して容易に図る
ことが可能な被覆電線の接合構造の提供。 【解決手段】 被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ねて
一対の樹脂チップ13,15で挟み、被覆部3を超音波
加振によって溶融させ、かつ樹脂チップ13,15の外
側からの加圧によって両被覆電線W1 ,W2 の導体線部
1を接続部Sで導通接触させた後、一対の樹脂チップ1
3,15相互を溶着させて接続部Sを密封する接合構造
で、樹脂チップ13,15に、接続部Sを挟んで相手チ
ップと溶着し密封する主溶着部19,38と、主溶着部
19,38から導出される被覆電線W1 ,W2 の被覆部
3を挟んで相手チップと溶着する補溶着部25,37
と、補溶着部25,37に形成され被覆部3を溶融させ
て押出す被覆除去部29,45と、押出された被覆部3
が充填されて硬化する防水溝部31,47とを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被覆電線同士又
は被覆電線と他の部材との接合構造に関する。
は被覆電線と他の部材との接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の被覆電線の接合構造とし
て、本出願人が提案している技術を図4に示す(特開平
7−320842号公報参照)。
て、本出願人が提案している技術を図4に示す(特開平
7−320842号公報参照)。
【0003】同図に示すように、導体線部1の外周を樹
脂製の被覆部3によって被覆した2本の被覆電線W1 ,
W2 をそれぞれの中間の接続部Sで接合するには、樹脂
材101としての一対の樹脂チップ103,105と、
超音波振動を発生させるホーン107と、接合時に被覆
電線W1 ,W2 及び樹脂チップ103,105を支持す
るアンビル109を用いる。アンビル109は、基台1
11と、基台111から突設された支持部113を備
え、支持部113は略円筒状に形成されている。支持部
113は反基台側(図中上側)が開口する内径部115
を有し、支持部113の相対向する周壁113a,11
3bには、内径部115のほぼ中心を挟んで相対向する
2本1組の溝部117,119がそれぞれ設けられてい
る。この4本の溝部117,119は、内径部115と
同じ側で開口し、支持部113の突設方向に沿って形成
され、相対向する溝部117,119同士は内径部11
5を介して連通している。
脂製の被覆部3によって被覆した2本の被覆電線W1 ,
W2 をそれぞれの中間の接続部Sで接合するには、樹脂
材101としての一対の樹脂チップ103,105と、
超音波振動を発生させるホーン107と、接合時に被覆
電線W1 ,W2 及び樹脂チップ103,105を支持す
るアンビル109を用いる。アンビル109は、基台1
11と、基台111から突設された支持部113を備
え、支持部113は略円筒状に形成されている。支持部
113は反基台側(図中上側)が開口する内径部115
を有し、支持部113の相対向する周壁113a,11
3bには、内径部115のほぼ中心を挟んで相対向する
2本1組の溝部117,119がそれぞれ設けられてい
る。この4本の溝部117,119は、内径部115と
同じ側で開口し、支持部113の突設方向に沿って形成
され、相対向する溝部117,119同士は内径部11
5を介して連通している。
【0004】一対の樹脂チップ103,105は、アン
ビル109の内径部115よりも僅かに小さい外径を有
する円形板体状に形成され、ホーン107の頭部121
の端面121aは樹脂チップ103,105とほぼ同じ
か又は僅かに小さい外径を有する円形状に形成されてい
る。
ビル109の内径部115よりも僅かに小さい外径を有
する円形板体状に形成され、ホーン107の頭部121
の端面121aは樹脂チップ103,105とほぼ同じ
か又は僅かに小さい外径を有する円形状に形成されてい
る。
【0005】2本の被覆電線W1 ,W2 を接合するに
は、両被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ね、重ねた接
続部Sを上下から一対の樹脂チップ103,105で挟
む。具体的には、アンビル109の内径部115に一方
(下側)の樹脂チップ105を、溶着面105aが上方
を向くように挿入し、その上から一方の被覆電線W1 を
一方の相対向する溝部117に挿入し、さらにその上か
ら他方の被覆電線W2 を他方の相対向する溝部119に
挿入し、最後に他方(上側)の樹脂チップ103を、溶
着面103aが下方を向くように挿入する。両被覆電線
W1 ,W2 は、それぞれの接続部Sが内径部115の中
央で交叉するように配し、これにより、接続部Sは上側
及び下側の樹脂チップ103,105のほぼ中心で、溶
着面103a,105a間で重ね方向の上下から挟まれ
た状態となる。
は、両被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ね、重ねた接
続部Sを上下から一対の樹脂チップ103,105で挟
む。具体的には、アンビル109の内径部115に一方
(下側)の樹脂チップ105を、溶着面105aが上方
を向くように挿入し、その上から一方の被覆電線W1 を
一方の相対向する溝部117に挿入し、さらにその上か
ら他方の被覆電線W2 を他方の相対向する溝部119に
挿入し、最後に他方(上側)の樹脂チップ103を、溶
着面103aが下方を向くように挿入する。両被覆電線
W1 ,W2 は、それぞれの接続部Sが内径部115の中
央で交叉するように配し、これにより、接続部Sは上側
及び下側の樹脂チップ103,105のほぼ中心で、溶
着面103a,105a間で重ね方向の上下から挟まれ
た状態となる。
【0006】次に、接続部Sの被覆部3を超音波加振に
よって飛散溶融させ、かつ樹脂チップ103,105の
外側からの加圧によって両被覆電線W1 ,W2 の導体線
部(芯線)1同士を接続部Sで導通接触させた後、一対
の樹脂チップ103,105相互を溶着面103a,1
05aで溶着させて接続部Sを密封する。
よって飛散溶融させ、かつ樹脂チップ103,105の
外側からの加圧によって両被覆電線W1 ,W2 の導体線
部(芯線)1同士を接続部Sで導通接触させた後、一対
の樹脂チップ103,105相互を溶着面103a,1
05aで溶着させて接続部Sを密封する。
【0007】具体的には、前記最後に挿入した上側(他
方)の樹脂チップ103の上からホーン107の頭部1
21を挿入し、接続部Sを、上下の樹脂チップ103,
105の外側からホーン107とアンビル109間で加
圧及び加振する。これにより、被覆部3が先に溶融し
て、両被覆電線W1 ,W2 の導体線部1が樹脂チップ1
03,105の間の接続部Sで露出する。このとき接続
部Sは上下方向から加圧されているので、溶融した被覆
部3は樹脂チップ103,105の中心側から外側に向
かって押出され、導体線部1がより良好に露出し、両者
が確実に導通接触する。また、接続部Sへの加振の方向
も加圧方向と同様に両被覆電線W1 ,W2の重ね方向に
設定したので、被覆部3を樹脂チップ103,105の
中心側から外側に押出す作用が増長される。
方)の樹脂チップ103の上からホーン107の頭部1
21を挿入し、接続部Sを、上下の樹脂チップ103,
105の外側からホーン107とアンビル109間で加
圧及び加振する。これにより、被覆部3が先に溶融し
て、両被覆電線W1 ,W2 の導体線部1が樹脂チップ1
03,105の間の接続部Sで露出する。このとき接続
部Sは上下方向から加圧されているので、溶融した被覆
部3は樹脂チップ103,105の中心側から外側に向
かって押出され、導体線部1がより良好に露出し、両者
が確実に導通接触する。また、接続部Sへの加振の方向
も加圧方向と同様に両被覆電線W1 ,W2の重ね方向に
設定したので、被覆部3を樹脂チップ103,105の
中心側から外側に押出す作用が増長される。
【0008】被覆部3の溶融後も接続部Sの加圧及び加
振を継続すると、樹脂チップ103,105が溶融し
て、両樹脂チップ103,105の溶着面103a,1
05a同士が溶着されるとともに、前記導通接触した導
体線部1に隣接する被覆部3の外周面と樹脂チップ10
3,105が溶着する。これにより、導通接触した導体
線部1の周りは、樹脂チップ103,105によって覆
われた状態となる。
振を継続すると、樹脂チップ103,105が溶融し
て、両樹脂チップ103,105の溶着面103a,1
05a同士が溶着されるとともに、前記導通接触した導
体線部1に隣接する被覆部3の外周面と樹脂チップ10
3,105が溶着する。これにより、導通接触した導体
線部1の周りは、樹脂チップ103,105によって覆
われた状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが係る接合構造
では、樹脂チップ103,105の溶着時に、溶着面1
03a,105a間から外部へ流出した溶融樹脂Rが、
溝部67,69内に流入して硬化する(図5参照)。こ
のとき、被覆電線W1 ,W2 の下方は、溝部67,69
の底部と近接又は当接しており、溶融樹脂Rの流入を許
容するのに十分な空隙が形成されていないため、流出量
の増大に伴って、溶融樹脂Rは被覆電線W1 ,W2 の上
方(溝部67,69の開口側)に堆積してゆく。このた
め、高温状態の溶融樹脂Rによって被覆部3が溶融した
場合、樹脂が堆積する被覆電線W1,W2 の上方では、
導体線部1が溶融樹脂Rによって被覆されるが、樹脂が
滞積し難い下方では、被覆部3が溶融した後に導体線部
1が露出したままとなり、被覆部3を貫通する孔が発生
したり、導体線部1が露出してしまう可能性が生じる。
このように、導体線部1が露出したままでは、樹脂チッ
プ103、105内の接続部Sに水等が侵入して、導体
線部1の腐食と、それに伴う電気抵抗の増大を招く恐れ
が生じる。また、被覆電線1内外の圧力差等により、被
覆電線1の内部侵入した水等が、被覆電線1の反接続部
側に設けられたコネクタ等まで達して、回路の短絡を引
起こしてしまう恐れが生じる。
では、樹脂チップ103,105の溶着時に、溶着面1
03a,105a間から外部へ流出した溶融樹脂Rが、
溝部67,69内に流入して硬化する(図5参照)。こ
のとき、被覆電線W1 ,W2 の下方は、溝部67,69
の底部と近接又は当接しており、溶融樹脂Rの流入を許
容するのに十分な空隙が形成されていないため、流出量
の増大に伴って、溶融樹脂Rは被覆電線W1 ,W2 の上
方(溝部67,69の開口側)に堆積してゆく。このた
め、高温状態の溶融樹脂Rによって被覆部3が溶融した
場合、樹脂が堆積する被覆電線W1,W2 の上方では、
導体線部1が溶融樹脂Rによって被覆されるが、樹脂が
滞積し難い下方では、被覆部3が溶融した後に導体線部
1が露出したままとなり、被覆部3を貫通する孔が発生
したり、導体線部1が露出してしまう可能性が生じる。
このように、導体線部1が露出したままでは、樹脂チッ
プ103、105内の接続部Sに水等が侵入して、導体
線部1の腐食と、それに伴う電気抵抗の増大を招く恐れ
が生じる。また、被覆電線1内外の圧力差等により、被
覆電線1の内部侵入した水等が、被覆電線1の反接続部
側に設けられたコネクタ等まで達して、回路の短絡を引
起こしてしまう恐れが生じる。
【0010】従って、溶融樹脂Rの流出量を少なく抑え
るべく、ホーン107による加圧及び加振力を制限する
必要があり、樹脂チップ103,105間の溶着力の強
化と、樹脂チップ103,105による導体線部1の被
覆性の向上とを両立して図ることが難しかった。
るべく、ホーン107による加圧及び加振力を制限する
必要があり、樹脂チップ103,105間の溶着力の強
化と、樹脂チップ103,105による導体線部1の被
覆性の向上とを両立して図ることが難しかった。
【0011】そこで本発明は、上記事情を考慮し、樹脂
チップ間の溶着力の強化と導体線部の被覆性の向上とを
両立して容易に図ることが可能な被覆電線の接合構造を
提供することを目的とする。
チップ間の溶着力の強化と導体線部の被覆性の向上とを
両立して容易に図ることが可能な被覆電線の接合構造を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体
線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線
であり、前記両部材を接続部で重ね、重ねた接続部を一
対の樹脂チップで挟み、前記被覆部を超音波加振により
飛散溶融させ、かつ前記樹脂チップの外側からの加圧に
よって前記両部材を接続部で導通接触させた後、前記一
対の樹脂チップ相互を溶着させて前記接続部を密封して
なる被覆電線の接合構造であって、前記一対の樹脂チッ
プのそれぞれに、前記接続部を挟んで相手チップと溶着
し該接続部を密封する主溶着部と、該主溶着部から導出
される前記被覆電線の被覆部を挟んで相手チップと溶着
する補溶着部と、該補溶着部に形成され前記被覆部を溶
融させて前記被覆電線の延設方向へ押出す被覆除去部
と、前記押出された被覆部が充填されて硬化する防水溝
部とを設けたことを特徴とするものである。
は、互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体
線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線
であり、前記両部材を接続部で重ね、重ねた接続部を一
対の樹脂チップで挟み、前記被覆部を超音波加振により
飛散溶融させ、かつ前記樹脂チップの外側からの加圧に
よって前記両部材を接続部で導通接触させた後、前記一
対の樹脂チップ相互を溶着させて前記接続部を密封して
なる被覆電線の接合構造であって、前記一対の樹脂チッ
プのそれぞれに、前記接続部を挟んで相手チップと溶着
し該接続部を密封する主溶着部と、該主溶着部から導出
される前記被覆電線の被覆部を挟んで相手チップと溶着
する補溶着部と、該補溶着部に形成され前記被覆部を溶
融させて前記被覆電線の延設方向へ押出す被覆除去部
と、前記押出された被覆部が充填されて硬化する防水溝
部とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の被覆電線の接合構造であって、前記補溶着部は、相手
チップと溶着する補溶着面と、該補溶着面に凹設され前
記被覆電線の外径と略同径の内径面を有する電線収容溝
とを備え、前記被覆除去部は、前記電線収容溝の内径面
から突設され、前記防水溝部は、前記被覆電線の外周に
沿うように電線収容溝の内径面に凹設されていることを
特徴とするものである。
の被覆電線の接合構造であって、前記補溶着部は、相手
チップと溶着する補溶着面と、該補溶着面に凹設され前
記被覆電線の外径と略同径の内径面を有する電線収容溝
とを備え、前記被覆除去部は、前記電線収容溝の内径面
から突設され、前記防水溝部は、前記被覆電線の外周に
沿うように電線収容溝の内径面に凹設されていることを
特徴とするものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の被覆電線の接合構造であって、前記防水
溝部は、前記押出される被覆部の体積よりも小さい容積
に形成されていることを特徴とするものである。
求項2に記載の被覆電線の接合構造であって、前記防水
溝部は、前記押出される被覆部の体積よりも小さい容積
に形成されていることを特徴とするものである。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の被覆電線の接合構造であって、
前記防水溝部は、前記被覆除去部の少なくとも反主溶着
部側に設けられていることを特徴とするものである。
項3のいずれかに記載の被覆電線の接合構造であって、
前記防水溝部は、前記被覆除去部の少なくとも反主溶着
部側に設けられていることを特徴とするものである。
【0016】請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発
明では、両部材を接続部で重ね、重ねた接続部を一対の
樹脂チップの主溶着部で挟んだ状態で、被覆部を超音波
加振によって飛散溶融させ、かつ樹脂チップの外側から
加圧するという比較的簡単な方法により、両部材を接続
部で導通接触させることができ、簡単な作業で両部材を
導通接続させることができる。
明では、両部材を接続部で重ね、重ねた接続部を一対の
樹脂チップの主溶着部で挟んだ状態で、被覆部を超音波
加振によって飛散溶融させ、かつ樹脂チップの外側から
加圧するという比較的簡単な方法により、両部材を接続
部で導通接触させることができ、簡単な作業で両部材を
導通接続させることができる。
【0017】また、両部材を接続部で導通接触させた後
は、一対の樹脂チップの主溶着部相互を溶着させて接続
部を密封するので、溶着して硬化した樹脂チップによ
り、接続部において高い機械的強度が得られる。
は、一対の樹脂チップの主溶着部相互を溶着させて接続
部を密封するので、溶着して硬化した樹脂チップによ
り、接続部において高い機械的強度が得られる。
【0018】また、補溶着部で主溶着部から導出される
被覆電線を挟み、補溶着部相互を溶着させると共に、補
溶着部に挟まれた被覆部を被覆除去部によって溶融させ
て被覆電線の延設方向に沿って押出し、押出された被覆
部を防水溝部に充填させて硬化させる。これにより、被
覆電線の樹脂チップからの導出部分となる補溶着部にお
いて、押出された被覆部が、防水溝部内で残存した被覆
部の外周面と一体的に硬化した状態となり、弾性パッキ
ンと同等に機能する。従って、樹脂チップからの導出部
分での被覆電線の導体線部を、防水溝部内に残存する被
覆部と、弾性パッキンとして機能する押出された被覆部
とによって完全に覆った状態とすることができる。
被覆電線を挟み、補溶着部相互を溶着させると共に、補
溶着部に挟まれた被覆部を被覆除去部によって溶融させ
て被覆電線の延設方向に沿って押出し、押出された被覆
部を防水溝部に充填させて硬化させる。これにより、被
覆電線の樹脂チップからの導出部分となる補溶着部にお
いて、押出された被覆部が、防水溝部内で残存した被覆
部の外周面と一体的に硬化した状態となり、弾性パッキ
ンと同等に機能する。従って、樹脂チップからの導出部
分での被覆電線の導体線部を、防水溝部内に残存する被
覆部と、弾性パッキンとして機能する押出された被覆部
とによって完全に覆った状態とすることができる。
【0019】さらに、主溶着部に加えて補溶着部相互も
溶着させるので、一段と高い機械的強度を得ることがで
きる。
溶着させるので、一段と高い機械的強度を得ることがで
きる。
【0020】また、防水溝部を、押出される被覆部の体
積よりも小さい容積に形成することにより、押出され硬
化する被覆部の形状を確実に防水溝部の溝形状とするこ
とができる。
積よりも小さい容積に形成することにより、押出され硬
化する被覆部の形状を確実に防水溝部の溝形状とするこ
とができる。
【0021】また、防水溝部を、被覆除去部の反主溶着
部側に設けることにより、防水溝部内で硬化し弾性パッ
キンと同等に機能する被覆部を、被覆電線が樹脂チップ
から導出される導出端側となる反主溶着部側に設けるこ
とができる。
部側に設けることにより、防水溝部内で硬化し弾性パッ
キンと同等に機能する被覆部を、被覆電線が樹脂チップ
から導出される導出端側となる反主溶着部側に設けるこ
とができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれかに記載の被覆電線の接合構造であって、
前記一対の樹脂チップの一方は、薄肉板体状の蓋体を有
し、該一方の樹脂チップの主溶着部及び補溶着部は、前
記蓋体の一表面から突設され、前記一対の樹脂チップの
他方は、前記一方の樹脂チップと重ね合わせた状態で前
記蓋体の一表面と相対向し該蓋体の一表面と溶着する一
表面を備えた厚肉板体状のチップ本体を有し、前記他方
の樹脂チップの主溶着部と補溶着部とは、前記チップ本
体の一表面に凹設され、該他方の樹脂チップの補溶着部
は、前記一方の樹脂チップと重ね合わせた状態で前記一
方の樹脂チップの補溶着部が収容される溝形状であり、
前記接続部は、前記蓋体とチップ本体との溶着によって
形成される樹脂チップ内の密封空間内で、前記主溶着部
によって押圧されて導通接触することを特徴とするもの
である。
項4のいずれかに記載の被覆電線の接合構造であって、
前記一対の樹脂チップの一方は、薄肉板体状の蓋体を有
し、該一方の樹脂チップの主溶着部及び補溶着部は、前
記蓋体の一表面から突設され、前記一対の樹脂チップの
他方は、前記一方の樹脂チップと重ね合わせた状態で前
記蓋体の一表面と相対向し該蓋体の一表面と溶着する一
表面を備えた厚肉板体状のチップ本体を有し、前記他方
の樹脂チップの主溶着部と補溶着部とは、前記チップ本
体の一表面に凹設され、該他方の樹脂チップの補溶着部
は、前記一方の樹脂チップと重ね合わせた状態で前記一
方の樹脂チップの補溶着部が収容される溝形状であり、
前記接続部は、前記蓋体とチップ本体との溶着によって
形成される樹脂チップ内の密封空間内で、前記主溶着部
によって押圧されて導通接触することを特徴とするもの
である。
【0023】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4に記載の発明の作用に加えて、導通接触した接続
部を、主溶着部によって密封すると共に、蓋体とチップ
本体と溶着によって形成される密封空間によっても密封
した状態、すなわち二重に密封した状態とすることがで
きる。
求項4に記載の発明の作用に加えて、導通接触した接続
部を、主溶着部によって密封すると共に、蓋体とチップ
本体と溶着によって形成される密封空間によっても密封
した状態、すなわち二重に密封した状態とすることがで
きる。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載の被覆電線の接合構造であって、
前記被覆除去部は、前記加圧加振により溶融して前記導
体線部を構成する複数の芯線間に充填されることを特徴
とするものである。
項5のいずれかに記載の被覆電線の接合構造であって、
前記被覆除去部は、前記加圧加振により溶融して前記導
体線部を構成する複数の芯線間に充填されることを特徴
とするものである。
【0025】請求項6に記載の発明では、樹脂チップの
補溶着部同士を溶着する際に、溶融した被覆除去部を芯
線間に充填させる。これにより、被覆電線の被覆部と芯
線の間や芯線間に形成された空隙を溶融した被覆除去部
によって埋めて遮断することができ、被覆電線の内部に
おいて止水効果を得ることができる。
補溶着部同士を溶着する際に、溶融した被覆除去部を芯
線間に充填させる。これにより、被覆電線の被覆部と芯
線の間や芯線間に形成された空隙を溶融した被覆除去部
によって埋めて遮断することができ、被覆電線の内部に
おいて止水効果を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0027】図1は、本実施の形態の被覆電線の接合構
造を示す上下の樹脂チップを離した状態の斜視図、図2
は本実施の形態の被覆電線の接合構造を得るための手段
を示す接合後の状態の斜視図、図3は図2のIII−III断
面図であり、(a)は接合開始直前の状態を、(b)は
接合中の状態を、(c)は接合後の状態をそれぞれ示し
ている。
造を示す上下の樹脂チップを離した状態の斜視図、図2
は本実施の形態の被覆電線の接合構造を得るための手段
を示す接合後の状態の斜視図、図3は図2のIII−III断
面図であり、(a)は接合開始直前の状態を、(b)は
接合中の状態を、(c)は接合後の状態をそれぞれ示し
ている。
【0028】図1に示すように本実施の形態は、導体線
部1の外周を樹脂製の被覆部3によって被覆した2本の
被覆電線W1 ,W2 をそれぞれの中間の接続部Sで接合
するもので、この2本の被覆電線W1 ,W2 が互いに導
通接続する部材である。
部1の外周を樹脂製の被覆部3によって被覆した2本の
被覆電線W1 ,W2 をそれぞれの中間の接続部Sで接合
するもので、この2本の被覆電線W1 ,W2 が互いに導
通接続する部材である。
【0029】2本の被覆電線W1 ,W2 の接合には、樹
脂材11としての一対の樹脂チップ13,15と、図2
に示すような超音波振動を発生させるホーン51と、接
合時に被覆電線W1 ,W2 及び樹脂チップ13,15を
支持するアンビル53を用いる。アンビル59は、図示
外の基台と、基台から突設された支持部54を備え、支
持部54は断面略長円形の筒体状に形成されている。支
持部54は反基台側(図中上側)が開口する内径部55
を有し、支持部54には、内径部55のほぼ中心を挟ん
で相対向する2本1組(4本)の溝部57が設けられて
いる。この4本の溝部57は、内径部55と同じ側で開
口し、支持部54の突設方向に沿って形成され、相対向
する溝部57同士は内径部55を介して連通している。
脂材11としての一対の樹脂チップ13,15と、図2
に示すような超音波振動を発生させるホーン51と、接
合時に被覆電線W1 ,W2 及び樹脂チップ13,15を
支持するアンビル53を用いる。アンビル59は、図示
外の基台と、基台から突設された支持部54を備え、支
持部54は断面略長円形の筒体状に形成されている。支
持部54は反基台側(図中上側)が開口する内径部55
を有し、支持部54には、内径部55のほぼ中心を挟ん
で相対向する2本1組(4本)の溝部57が設けられて
いる。この4本の溝部57は、内径部55と同じ側で開
口し、支持部54の突設方向に沿って形成され、相対向
する溝部57同士は内径部55を介して連通している。
【0030】図1に示すように、一方(上側)の樹脂チ
ップ13は、アンビル53の内径部55(図2参照)よ
りも僅かに小さい外周を有する略長円形の薄肉板体状に
形成された蓋体17と、略円柱状の主溶着部19と、4
箇所の補溶着部25とを有している。主溶着部19及び
補溶着面25は、蓋体17の一側(図1中の上側)の表
面18から一体的に突設されている。主溶着面19は、
蓋体17の表面18のほぼ中央部分に設けられ、補溶着
部25は、蓋体17の長円の4隅に位置するように主溶
着部19の周囲4箇所に設けられている。主溶着部19
と補溶着部25の間には、両者を分離する間隙26が設
けられている。主溶着部19の表面は、後述する下側の
樹脂チップ15の主溶着面39との間で接続部Sを挟み
下側の主溶着面39と相互に溶着する上側の主溶着面2
1を構成し、補溶着部25の表面は、後述する下側の補
溶着面37aと相互に溶着する上側の補溶着面25aを
構成している。
ップ13は、アンビル53の内径部55(図2参照)よ
りも僅かに小さい外周を有する略長円形の薄肉板体状に
形成された蓋体17と、略円柱状の主溶着部19と、4
箇所の補溶着部25とを有している。主溶着部19及び
補溶着面25は、蓋体17の一側(図1中の上側)の表
面18から一体的に突設されている。主溶着面19は、
蓋体17の表面18のほぼ中央部分に設けられ、補溶着
部25は、蓋体17の長円の4隅に位置するように主溶
着部19の周囲4箇所に設けられている。主溶着部19
と補溶着部25の間には、両者を分離する間隙26が設
けられている。主溶着部19の表面は、後述する下側の
樹脂チップ15の主溶着面39との間で接続部Sを挟み
下側の主溶着面39と相互に溶着する上側の主溶着面2
1を構成し、補溶着部25の表面は、後述する下側の補
溶着面37aと相互に溶着する上側の補溶着面25aを
構成している。
【0031】他方(下側)の樹脂チップ15は、上側の
樹脂チップ13と同様にアンビル53の内径部55(図
2参照)よりも僅かに小さい外周を有する略長円形の厚
肉板体状に形成されたチップ本体33と、上側の主溶着
部19に対応して設けられた略円柱状の下側の主溶着部
38と、上側の補溶着部25に対応して設けられた下側
の補溶着部37とを有している。下側の補溶着部37
は、上下の樹脂チップ13,15を重ね合わせた状態
で、上側の補溶着部25が収容されるように、チップ本
体33の一側(図1中の上側)の表面34に凹設された
溝形状であり、この下側の補溶着部37の底面が、前記
下側の補溶着面37aを構成している。また下側の主溶
着部38は、その表面が、上下の樹脂チップ13,15
を重ね合わせた状態で前記上側の主溶着面21と相対向
するように、チップ本体33の表面34下方に凹設され
ている。主溶着部38と補溶着部37の間には、両者を
分離する溝形状の間隙41が設けられ、この間隙41に
よって主溶着部38は上側と略同形の円柱状に区画形成
されている。
樹脂チップ13と同様にアンビル53の内径部55(図
2参照)よりも僅かに小さい外周を有する略長円形の厚
肉板体状に形成されたチップ本体33と、上側の主溶着
部19に対応して設けられた略円柱状の下側の主溶着部
38と、上側の補溶着部25に対応して設けられた下側
の補溶着部37とを有している。下側の補溶着部37
は、上下の樹脂チップ13,15を重ね合わせた状態
で、上側の補溶着部25が収容されるように、チップ本
体33の一側(図1中の上側)の表面34に凹設された
溝形状であり、この下側の補溶着部37の底面が、前記
下側の補溶着面37aを構成している。また下側の主溶
着部38は、その表面が、上下の樹脂チップ13,15
を重ね合わせた状態で前記上側の主溶着面21と相対向
するように、チップ本体33の表面34下方に凹設され
ている。主溶着部38と補溶着部37の間には、両者を
分離する溝形状の間隙41が設けられ、この間隙41に
よって主溶着部38は上側と略同形の円柱状に区画形成
されている。
【0032】上下の各補溶着部25,37には、補溶着
部25,37に挟まれる被覆部3を溶融させて被覆電線
3の延設方向へ押出す被覆除去部29,45と、押出さ
れた被覆部3が充填されて硬化する防水溝部31,47
とが設けられている。上下の補溶着面25a,37aに
は、被覆電線W1 ,W2 の外径と略同径の半円弧状の内
径面を有する電線収容溝27,43がそれぞれ凹設さ
れ、前記被覆除去部29,45は、電線収容溝27,4
3の内径面から突設され、前記防水溝部31,47は、
被覆電線W1 ,W2 の外周に沿うように電線収容溝2
7,43の内径面に凹設されている。防水溝部31,4
7は、被覆除去部29,45の反主要着部側に隣接する
ように設けられ、前記押出される被覆部3aの体積より
も小さい容積に形成されている。なお、防水溝部31,
47は、被覆除去部29,45の一側のみではなく、両
側に設けることもできる。
部25,37に挟まれる被覆部3を溶融させて被覆電線
3の延設方向へ押出す被覆除去部29,45と、押出さ
れた被覆部3が充填されて硬化する防水溝部31,47
とが設けられている。上下の補溶着面25a,37aに
は、被覆電線W1 ,W2 の外径と略同径の半円弧状の内
径面を有する電線収容溝27,43がそれぞれ凹設さ
れ、前記被覆除去部29,45は、電線収容溝27,4
3の内径面から突設され、前記防水溝部31,47は、
被覆電線W1 ,W2 の外周に沿うように電線収容溝2
7,43の内径面に凹設されている。防水溝部31,4
7は、被覆除去部29,45の反主要着部側に隣接する
ように設けられ、前記押出される被覆部3aの体積より
も小さい容積に形成されている。なお、防水溝部31,
47は、被覆除去部29,45の一側のみではなく、両
側に設けることもできる。
【0033】図2に示すように、ホーン51の下端部は
樹脂チップ13,15(蓋体17,チップ本体33)と
ほぼ同じか又は僅かに小さい外周を有する略長円形状に
形成されている。
樹脂チップ13,15(蓋体17,チップ本体33)と
ほぼ同じか又は僅かに小さい外周を有する略長円形状に
形成されている。
【0034】樹脂チップ13,15の材質は、アクリル
系樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体)系樹脂、PC(ポリカーボネイト)系樹
脂、PVC(ポリ塩化ビニル)系樹脂、PE(ポリエチ
レン)系樹脂、PEI(ポリエーテルイミド)系樹脂、
PBT(ポリブチレンテレフタレート)系樹脂等であ
り、一般に被覆部3に使用される塩化ビニル等に比して
硬質である。これらの樹脂を樹脂チップ13,15に使
用した場合の適性は、導通性及び導通安定性の点におい
ては全ての樹脂にその実用性が認められ、外観性及び絶
縁性をも含めて判断した場合には、特にPEI系樹脂及
びPBT系樹脂が適する。
系樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体)系樹脂、PC(ポリカーボネイト)系樹
脂、PVC(ポリ塩化ビニル)系樹脂、PE(ポリエチ
レン)系樹脂、PEI(ポリエーテルイミド)系樹脂、
PBT(ポリブチレンテレフタレート)系樹脂等であ
り、一般に被覆部3に使用される塩化ビニル等に比して
硬質である。これらの樹脂を樹脂チップ13,15に使
用した場合の適性は、導通性及び導通安定性の点におい
ては全ての樹脂にその実用性が認められ、外観性及び絶
縁性をも含めて判断した場合には、特にPEI系樹脂及
びPBT系樹脂が適する。
【0035】2本の被覆電線W1 ,W2 を接合するに
は、まず両被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ね、接続
部Sから外れた各被覆電線W1 ,W2 が電線収容溝2
7,43に収容保持されるように、重ねた接続部Sを上
下から一対の樹脂チップ13,15で挟む。具体的に
は、アンビル53の内径部55に一方(下側)の樹脂チ
ップ15を、一表面34が上方を向くように挿入し、そ
の上から一方の被覆電線W1を一方の対角に位置する電
線収容溝47に挿入し、さらにその上から他方の被覆電
線W2 を他方の対角に位置する電線収容溝47に挿入
し、最後に他方(上側)の樹脂チップ13を、各電線収
容溝27を被覆電線W1 ,W2 に合わせ、一表面18が
下方を向くように挿入する。両被覆電線W1 ,W2 は、
それぞれの接続部Sが主溶着面21,39の中央で交叉
するように配し、これにより、接続部Sは上側及び下側
の樹脂チップ13,15の主溶着面21,39の中央部
分の間で重ね方向の上下から挟まれた状態となる。
は、まず両被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ね、接続
部Sから外れた各被覆電線W1 ,W2 が電線収容溝2
7,43に収容保持されるように、重ねた接続部Sを上
下から一対の樹脂チップ13,15で挟む。具体的に
は、アンビル53の内径部55に一方(下側)の樹脂チ
ップ15を、一表面34が上方を向くように挿入し、そ
の上から一方の被覆電線W1を一方の対角に位置する電
線収容溝47に挿入し、さらにその上から他方の被覆電
線W2 を他方の対角に位置する電線収容溝47に挿入
し、最後に他方(上側)の樹脂チップ13を、各電線収
容溝27を被覆電線W1 ,W2 に合わせ、一表面18が
下方を向くように挿入する。両被覆電線W1 ,W2 は、
それぞれの接続部Sが主溶着面21,39の中央で交叉
するように配し、これにより、接続部Sは上側及び下側
の樹脂チップ13,15の主溶着面21,39の中央部
分の間で重ね方向の上下から挟まれた状態となる。
【0036】次に、接続部Sの被覆部3を超音波加振に
よって飛散溶融させ、かつ樹脂チップ13,15の外側
からの加圧によって両被覆電線W1 ,W2 の導体線部
(芯線)1同士を接続部Sで導通接触させた後、一対の
樹脂チップ13,15相互を主溶着面21,39同士、
補溶着面25a,37a同士、及び一表面18,34同
士で溶着させて接続部Sを密封する。
よって飛散溶融させ、かつ樹脂チップ13,15の外側
からの加圧によって両被覆電線W1 ,W2 の導体線部
(芯線)1同士を接続部Sで導通接触させた後、一対の
樹脂チップ13,15相互を主溶着面21,39同士、
補溶着面25a,37a同士、及び一表面18,34同
士で溶着させて接続部Sを密封する。
【0037】具体的には、前記最後に挿入した上側(他
方)の樹脂チップ13の上からホーン51を挿入し、接
続部Sを、上下の樹脂チップ13,15の外側からホー
ン51とアンビル53間で加圧及び加振する。接続部S
への加圧は、ホーン57をアンビル53に向かって押圧
することによって行われ、加圧の方向は両被覆電線の重
ね方向と一致している。
方)の樹脂チップ13の上からホーン51を挿入し、接
続部Sを、上下の樹脂チップ13,15の外側からホー
ン51とアンビル53間で加圧及び加振する。接続部S
への加圧は、ホーン57をアンビル53に向かって押圧
することによって行われ、加圧の方向は両被覆電線の重
ね方向と一致している。
【0038】また、樹脂材11同士を超音波振動によっ
て溶着する場合、樹脂材11の溶着面とほぼ垂直に交叉
する方向に加振するのが最も良好な溶着状態が得られる
ため、接続部Sへの加振の方向は、両樹脂チップ13,
15の相対向する主溶着面21,39、補溶着面25
a,37a、及び一表面18,34と交叉する方向、す
なわち両被覆電線W1 ,W2 の重ね方向と一致する方向
に設定してあり、これによりホーン51からいわゆる縦
振動が発振される。
て溶着する場合、樹脂材11の溶着面とほぼ垂直に交叉
する方向に加振するのが最も良好な溶着状態が得られる
ため、接続部Sへの加振の方向は、両樹脂チップ13,
15の相対向する主溶着面21,39、補溶着面25
a,37a、及び一表面18,34と交叉する方向、す
なわち両被覆電線W1 ,W2 の重ね方向と一致する方向
に設定してあり、これによりホーン51からいわゆる縦
振動が発振される。
【0039】係る状態で接続部Sを加圧及び加振する
と、被覆部3が先に溶融して、両被覆電線W1 ,W2 の
導体線部1が主溶着面21,39間の接続部Sで露出す
る。このとき接続部Sは上下方向から加圧されているの
で、溶融した被覆部3は主溶着面21,39の中心側か
ら外側に向かって押出され、導体線部1がより良好に露
出し、両者が確実に導通接触する。また、接続部Sへの
加振の方向も加圧方向と同様に両被覆電線W1 ,W2 の
重ね方向に設定したので、被覆部3を主溶着面21,3
9の中心側から外側に押出す作用が増長される。
と、被覆部3が先に溶融して、両被覆電線W1 ,W2 の
導体線部1が主溶着面21,39間の接続部Sで露出す
る。このとき接続部Sは上下方向から加圧されているの
で、溶融した被覆部3は主溶着面21,39の中心側か
ら外側に向かって押出され、導体線部1がより良好に露
出し、両者が確実に導通接触する。また、接続部Sへの
加振の方向も加圧方向と同様に両被覆電線W1 ,W2 の
重ね方向に設定したので、被覆部3を主溶着面21,3
9の中心側から外側に押出す作用が増長される。
【0040】被覆部3の溶融後も接続部Sの加圧及び加
振を継続すると、主溶着部19,38が溶融して、主溶
着面21,39同士が溶着されるとともに、前記導通接
触した導体線部1に隣接する被覆部3と主溶着部19,
38の外周面が溶着する。これにより、導通接触した接
続部Sの導体線部1の周りは、主溶着部19,38によ
って覆われた状態となる。
振を継続すると、主溶着部19,38が溶融して、主溶
着面21,39同士が溶着されるとともに、前記導通接
触した導体線部1に隣接する被覆部3と主溶着部19,
38の外周面が溶着する。これにより、導通接触した接
続部Sの導体線部1の周りは、主溶着部19,38によ
って覆われた状態となる。
【0041】また、樹脂チップ13,15の溶着時に
は、上側の補溶着部25を溝状に形成された下側の補溶
着部37に収容させ、図3に示すように、補溶着部2
5,43の被覆除去部29,45で主溶着部19,38
から導出される被覆電線W1 ,W2 の被覆部3を挟み、
補溶着面27,43相互を溶着させると共に、前記挟ま
れた被覆部3を被覆除去部29,45によって溶融させ
て被覆電線W1 ,W2 の延設方向に沿って外側へ押出し
(図3(b)参照)、押出された被覆部3aを防水溝部
31,47に充填させて硬化させる(図3(c)参
照)。これにより、被覆電線W1 ,W2 の樹脂チップ1
3,15からの導出部分となる補溶着部25,43にお
いて、押出された被覆部3aが、防水溝部31,47内
で残存した被覆部3の外周面と一体的に環状に硬化した
状態となり、弾性パッキンと同等に機能する。
は、上側の補溶着部25を溝状に形成された下側の補溶
着部37に収容させ、図3に示すように、補溶着部2
5,43の被覆除去部29,45で主溶着部19,38
から導出される被覆電線W1 ,W2 の被覆部3を挟み、
補溶着面27,43相互を溶着させると共に、前記挟ま
れた被覆部3を被覆除去部29,45によって溶融させ
て被覆電線W1 ,W2 の延設方向に沿って外側へ押出し
(図3(b)参照)、押出された被覆部3aを防水溝部
31,47に充填させて硬化させる(図3(c)参
照)。これにより、被覆電線W1 ,W2 の樹脂チップ1
3,15からの導出部分となる補溶着部25,43にお
いて、押出された被覆部3aが、防水溝部31,47内
で残存した被覆部3の外周面と一体的に環状に硬化した
状態となり、弾性パッキンと同等に機能する。
【0042】なお、前記挟まれた被覆部3は被覆除去部
29,45によって被覆電線W1 ,W2 の延設方向に沿
って内側へも押出され(図3(b)参照)、押出された
被覆部3bは間隙26,41内に収容されて、残存した
被覆部3の外周面と一体的に環状に硬化した状態とな
り、防水溝部31,47内と同様に、弾性パッキンと同
等に機能する。
29,45によって被覆電線W1 ,W2 の延設方向に沿
って内側へも押出され(図3(b)参照)、押出された
被覆部3bは間隙26,41内に収容されて、残存した
被覆部3の外周面と一体的に環状に硬化した状態とな
り、防水溝部31,47内と同様に、弾性パッキンと同
等に機能する。
【0043】また、樹脂チップ13,15の溶着時に
は、主溶着部19,38同士に加えて、補溶着面25
a,37a同士及び一表面18,34同士が溶着し、主
溶着部19,38と補溶着部25,37とを分離する間
隙26,41が、溶着した樹脂チップ13,15内に密
封空間を形成する。これにより、導通接触した接続部S
が、主溶着部19,38によって密封されると共に、蓋
体17とチップ本体33との溶着によって形成される密
封空間(間隙26,41)によっても密封された状態、
すなわち二重に密封された状態となる。
は、主溶着部19,38同士に加えて、補溶着面25
a,37a同士及び一表面18,34同士が溶着し、主
溶着部19,38と補溶着部25,37とを分離する間
隙26,41が、溶着した樹脂チップ13,15内に密
封空間を形成する。これにより、導通接触した接続部S
が、主溶着部19,38によって密封されると共に、蓋
体17とチップ本体33との溶着によって形成される密
封空間(間隙26,41)によっても密封された状態、
すなわち二重に密封された状態となる。
【0044】本実施の形態に係る接合構造によれば、被
覆電線W1 ,W2 同士を接続部Sで重ね、この接続部S
を一対の樹脂チップ13,15で挟んだ状態で、樹脂チ
ップ13,15の外側から加圧しながら被覆部3を飛散
溶融させるだけで、被覆電線W1 ,W2 同士を接続部S
で導通接触させることができるので、導通接続に際して
予め被覆部3を除去する必要がなく、簡単な作業で導通
接続を得ることができる。
覆電線W1 ,W2 同士を接続部Sで重ね、この接続部S
を一対の樹脂チップ13,15で挟んだ状態で、樹脂チ
ップ13,15の外側から加圧しながら被覆部3を飛散
溶融させるだけで、被覆電線W1 ,W2 同士を接続部S
で導通接触させることができるので、導通接続に際して
予め被覆部3を除去する必要がなく、簡単な作業で導通
接続を得ることができる。
【0045】また、被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで導
通接触させた後は、上下の樹脂チップ13,15同士を
溶着させて接続部Sを密封するので、溶着して硬化した
樹脂チップ13,15により、接続部Sにおいて高い機
械的強度が得られる。そして、接続部Sは樹脂チップ1
3,15によって密封されるので、十分な絶縁性を確保
することができる。
通接触させた後は、上下の樹脂チップ13,15同士を
溶着させて接続部Sを密封するので、溶着して硬化した
樹脂チップ13,15により、接続部Sにおいて高い機
械的強度が得られる。そして、接続部Sは樹脂チップ1
3,15によって密封されるので、十分な絶縁性を確保
することができる。
【0046】従って、高い機械的強度と十分な絶縁性と
により、接続部Sにおける被覆電線W1 ,W2 間の通電
特性を安定化させることができる。
により、接続部Sにおける被覆電線W1 ,W2 間の通電
特性を安定化させることができる。
【0047】また、重ねた接続部Sを樹脂チップ13,
15で挟み、樹脂チップ13,15の外側から接続部S
をホーン57とアンビル59間で加圧及び加振するとい
う、比較的簡単な方法で得られ、且つ、一方の被覆電線
W1 と導通接続する相手の部材(本実施の形態における
他方の被覆電線W2 )について、形状等を特に限定する
ものではないので、被覆電線W1 ,W2 と端子の接合等
の種々の接合に容易に適用することができ、高い汎用性
が得られる。
15で挟み、樹脂チップ13,15の外側から接続部S
をホーン57とアンビル59間で加圧及び加振するとい
う、比較的簡単な方法で得られ、且つ、一方の被覆電線
W1 と導通接続する相手の部材(本実施の形態における
他方の被覆電線W2 )について、形状等を特に限定する
ものではないので、被覆電線W1 ,W2 と端子の接合等
の種々の接合に容易に適用することができ、高い汎用性
が得られる。
【0048】また、一対の樹脂チップ13,15を被覆
電線W1 ,W2 の重ね方向の上下から挟み、樹脂チップ
13,15の外側から接続部Sをホーン57とアンビル
59間で加圧及び加振し、その加圧方向は被覆電線W1
,W2 の重ね方向としたので、接続部Sの加圧時に、
溶融した被覆部3は樹脂チップ13,15の中心側から
外側に向かって押出され、導体線部1がより良好に露出
し、確実な導通接触状態が得られる。また、接続部Sへ
の加振の方向も加圧方向と同様に被覆電線W1 ,W2 の
重ね方向としたので、樹脂チップ13,15の良好な溶
着状態が得られるとともに、被覆部3を押出す作用が増
長される。
電線W1 ,W2 の重ね方向の上下から挟み、樹脂チップ
13,15の外側から接続部Sをホーン57とアンビル
59間で加圧及び加振し、その加圧方向は被覆電線W1
,W2 の重ね方向としたので、接続部Sの加圧時に、
溶融した被覆部3は樹脂チップ13,15の中心側から
外側に向かって押出され、導体線部1がより良好に露出
し、確実な導通接触状態が得られる。また、接続部Sへ
の加振の方向も加圧方向と同様に被覆電線W1 ,W2 の
重ね方向としたので、樹脂チップ13,15の良好な溶
着状態が得られるとともに、被覆部3を押出す作用が増
長される。
【0049】さらに、被覆電線W1 ,W2 の樹脂チップ
13,15からの導出部分となる補溶着部25,43に
おいて、押出された被覆部3aが、防水溝部31,47
内で残存した被覆部3の外周面と一体的に環状に硬化し
た状態となり、弾性パッキンと同等に機能するので、樹
脂チップ13,15からの導出部分での被覆電線W1,
W2 の導体線部1が、防水溝部31,47内に残存する
被覆部3によって覆われ、且つ、弾性パッキンとして機
能する押出された被覆部3aによって外部から樹脂チッ
プ13,15内への水等の侵入が阻止された状態とする
ことができる。
13,15からの導出部分となる補溶着部25,43に
おいて、押出された被覆部3aが、防水溝部31,47
内で残存した被覆部3の外周面と一体的に環状に硬化し
た状態となり、弾性パッキンと同等に機能するので、樹
脂チップ13,15からの導出部分での被覆電線W1,
W2 の導体線部1が、防水溝部31,47内に残存する
被覆部3によって覆われ、且つ、弾性パッキンとして機
能する押出された被覆部3aによって外部から樹脂チッ
プ13,15内への水等の侵入が阻止された状態とする
ことができる。
【0050】また、主溶着部19,38同士に加えて、
補溶着部25,37同士や一表面18,34同士も溶着
させるので、樹脂チップ13,15同士の溶着面積が増
大し、ホーンに51よる加圧及び加振力が過大とならな
いよう制限したまま、樹脂チップ13,15間の溶着力
を増大させることができ、一段と高い機械的強度を得る
ことができる。
補溶着部25,37同士や一表面18,34同士も溶着
させるので、樹脂チップ13,15同士の溶着面積が増
大し、ホーンに51よる加圧及び加振力が過大とならな
いよう制限したまま、樹脂チップ13,15間の溶着力
を増大させることができ、一段と高い機械的強度を得る
ことができる。
【0051】これにより、樹脂チップ13,15間の溶
着力の強化と、樹脂チップ13,15による導体線部1
の被覆性の向上(防水性の強化)とを両立して容易に図
ることができる。
着力の強化と、樹脂チップ13,15による導体線部1
の被覆性の向上(防水性の強化)とを両立して容易に図
ることができる。
【0052】また、防水溝部31,47を、押出される
被覆部3aの体積よりも小さい容積に形成したので、押
出され硬化する被覆部3aの形状を確実に防水溝部3
1,47の溝形状とすることができる。
被覆部3aの体積よりも小さい容積に形成したので、押
出され硬化する被覆部3aの形状を確実に防水溝部3
1,47の溝形状とすることができる。
【0053】また、防水溝部31,47を、被覆除去部
29,45の反主溶着部側に設けたので、防水溝部3
1,47内で硬化し弾性パッキンと同等に機能する被覆
部3aを、被覆電線W1 ,W2 が樹脂チップ13,15
から導出される導出端側となる反主溶着部側に設けるこ
とができる。
29,45の反主溶着部側に設けたので、防水溝部3
1,47内で硬化し弾性パッキンと同等に機能する被覆
部3aを、被覆電線W1 ,W2 が樹脂チップ13,15
から導出される導出端側となる反主溶着部側に設けるこ
とができる。
【0054】また、導通接触した接続部Sを、主溶着部
19,38によって密封すると共に、蓋体とチップ本体
と溶着によって形成される密封空間(間隙)によっても
密封した状態、すなわち二重に密封した状態とすること
ができる。
19,38によって密封すると共に、蓋体とチップ本体
と溶着によって形成される密封空間(間隙)によっても
密封した状態、すなわち二重に密封した状態とすること
ができる。
【0055】これにより、さらに確実な防水性能を得る
ことができる。
ことができる。
【0056】また、樹脂チップ13,15で接続部Sを
挟んで溶着する際に、溶融した被覆除去部29,45を
芯線間に充填させることによって、被覆電線W1 ,W2
の被覆部3と芯線の間や芯線間に形成された空隙を樹脂
材11によって埋めて遮断することができ、被覆電線W
1 ,W2 の内部において止水効果を得ることができる。
これにより、例えば、被覆電線W1 ,W2 の一端側を防
水を必要とする部位(防水部)に接続し、他端側を機能
上防水を必要としない部位(非防水部)に接続するよう
な場合において、毛細管現象によって、他端側から被覆
電線W1 ,W2の内部に水等が流入し、被覆電線W1 ,
W2 の内部を流通しても、前記止水効果によって一端側
への水等の流出が阻止されるので、他端側を防水構造と
することなく、一端側の防水性を確保することができ
る。すなわち、被覆電線W1 ,W2の両端を防水部と非
防水部とに接続する場合に、非防水部を防水構造とする
ことなく、簡単で安価な方法及び構造によって、防水部
における防水性を確保することができる。なお、この場
合、溶融時における粘性が比較的低い樹脂チップ13,
15を使用した方が有利であることはもちろんである。
挟んで溶着する際に、溶融した被覆除去部29,45を
芯線間に充填させることによって、被覆電線W1 ,W2
の被覆部3と芯線の間や芯線間に形成された空隙を樹脂
材11によって埋めて遮断することができ、被覆電線W
1 ,W2 の内部において止水効果を得ることができる。
これにより、例えば、被覆電線W1 ,W2 の一端側を防
水を必要とする部位(防水部)に接続し、他端側を機能
上防水を必要としない部位(非防水部)に接続するよう
な場合において、毛細管現象によって、他端側から被覆
電線W1 ,W2の内部に水等が流入し、被覆電線W1 ,
W2 の内部を流通しても、前記止水効果によって一端側
への水等の流出が阻止されるので、他端側を防水構造と
することなく、一端側の防水性を確保することができ
る。すなわち、被覆電線W1 ,W2の両端を防水部と非
防水部とに接続する場合に、非防水部を防水構造とする
ことなく、簡単で安価な方法及び構造によって、防水部
における防水性を確保することができる。なお、この場
合、溶融時における粘性が比較的低い樹脂チップ13,
15を使用した方が有利であることはもちろんである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、樹脂チップからの導出部分で
の被覆電線の導体線部は、防水溝部内に残存する被覆部
によって覆われ、且つ外部から樹脂チップ内への水等の
侵入は、弾性パッキンとして機能する押出された被覆部
によって阻止され、また、主溶着部に加えて補溶着部相
互も溶着させるので、樹脂チップ間の溶着力の強化と、
樹脂チップによる接続部の被覆性の向上(防水性の強
化)とを両立して容易に図ることができる。
4に記載の発明によれば、樹脂チップからの導出部分で
の被覆電線の導体線部は、防水溝部内に残存する被覆部
によって覆われ、且つ外部から樹脂チップ内への水等の
侵入は、弾性パッキンとして機能する押出された被覆部
によって阻止され、また、主溶着部に加えて補溶着部相
互も溶着させるので、樹脂チップ間の溶着力の強化と、
樹脂チップによる接続部の被覆性の向上(防水性の強
化)とを両立して容易に図ることができる。
【0058】さらに、防水溝部を、押出される被覆部の
体積よりも小さい容積に形成することにより、押出され
硬化する被覆部の形状を確実に防水溝部の溝形状とする
ことができ、また、防水溝部を、被覆除去部の反主溶着
部側に設けることにより、防水溝部内で硬化し弾性パッ
キンと同等に機能する被覆部を、被覆電線が樹脂チップ
から導出される導出端側となる反主溶着部側に設けるこ
とができ、これにより、さらに確実な防水性能を得るこ
とができる。
体積よりも小さい容積に形成することにより、押出され
硬化する被覆部の形状を確実に防水溝部の溝形状とする
ことができ、また、防水溝部を、被覆除去部の反主溶着
部側に設けることにより、防水溝部内で硬化し弾性パッ
キンと同等に機能する被覆部を、被覆電線が樹脂チップ
から導出される導出端側となる反主溶着部側に設けるこ
とができ、これにより、さらに確実な防水性能を得るこ
とができる。
【0059】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4に記載の発明の効果に加えて、導通接触した
接続部を、主溶着部によって密封すると共に、蓋体とチ
ップ本体と溶着によって形成される密封空間によっても
密封した状態、すなわち二重に密封した状態とすること
ができるので、さらに確実な防水性能を得ることができ
る。
〜請求項4に記載の発明の効果に加えて、導通接触した
接続部を、主溶着部によって密封すると共に、蓋体とチ
ップ本体と溶着によって形成される密封空間によっても
密封した状態、すなわち二重に密封した状態とすること
ができるので、さらに確実な防水性能を得ることができ
る。
【0060】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項5に記載の発明の効果に加えて、被覆電線の被
覆部と芯線の間や芯線間に形成された空隙を溶融した被
覆除去部によって埋めて遮断し、被覆電線の内部におい
て止水効果を得ることができるので、被覆電線の両端を
防水部と非防水部とに接続する場合に、非防水部を防水
構造とすることなく、簡単で安価な方法及び構造によっ
て、防水部における防水性を確保することができる。
〜請求項5に記載の発明の効果に加えて、被覆電線の被
覆部と芯線の間や芯線間に形成された空隙を溶融した被
覆除去部によって埋めて遮断し、被覆電線の内部におい
て止水効果を得ることができるので、被覆電線の両端を
防水部と非防水部とに接続する場合に、非防水部を防水
構造とすることなく、簡単で安価な方法及び構造によっ
て、防水部における防水性を確保することができる。
【図1】本実施の形態の被覆電線の接合構造を示す斜視
図であり、上下の樹脂チップを離した状態を示してい
る。
図であり、上下の樹脂チップを離した状態を示してい
る。
【図2】本実施の形態の被覆電線の接合構造を示す斜視
図であり、上下の樹脂チップを溶着面で重ね合わせた状
態を示している。
図であり、上下の樹脂チップを溶着面で重ね合わせた状
態を示している。
【図3】本実施の形態の被覆電線の接合構造を得るため
の手段を示す接合開始直後の状態の断面図である。
の手段を示す接合開始直後の状態の断面図である。
【図4】従来例を示す斜視図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
1 導体線部 3 被覆部 3a 押出された被覆部 13 樹脂チップ 15 樹脂チップ 17 蓋体 19 主溶着部 21 主溶着面 25 補溶着部 25a 補溶着面 27 電線収容溝 29 被覆除去部 31 防水溝部 33 チップ本体 37 補溶着部 37a 補溶着面 38 主溶着部 39 主溶着面 43 電線収容溝 45 被覆除去部 47 防水溝部 W1 被覆電線(互いに導通接続する部材) W2 被覆電線(互いに導通接続する部材) S 接続部
Claims (6)
- 【請求項1】 互いに導通接続する部材の少なくとも一
方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆し
た被覆電線であり、前記両部材を接続部で重ね、重ねた
接続部を一対の樹脂チップで挟み、前記被覆部を超音波
加振により飛散溶融させ、かつ前記樹脂チップの外側か
らの加圧によって前記両部材を接続部で導通接触させた
後、前記一対の樹脂チップ相互を溶着させて前記接続部
を密封してなる被覆電線の接合構造であって、 前記一対の樹脂チップのそれぞれに、前記接続部を挟ん
で相手チップと溶着し該接続部を密封する主溶着部と、
該主溶着部から導出される前記被覆電線の被覆部を挟ん
で相手チップと溶着する補溶着部と、該補溶着部に形成
され前記被覆部を溶融させて前記被覆電線の延設方向へ
押出す被覆除去部と、前記押出された被覆部が充填され
て硬化する防水溝部とを設けたことを特徴とする被覆電
線の接合構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の被覆電線の接合構造で
あって、 前記補溶着部は、相手チップと溶着する補溶着面と、該
補溶着面に凹設され前記被覆電線の外径と略同径の内径
面を有する電線収容溝とを備え、 前記被覆除去部は、前記電線収容溝の内径面から突設さ
れ、 前記防水溝部は、前記被覆電線の外周に沿うように電線
収容溝の内径面に凹設されていることを特徴とする被覆
電線の接合構造。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の被覆電線
の接合構造であって、 前記防水溝部は、前記押出される被覆部の体積よりも小
さい容積に形成されていることを特徴とする被覆電線の
接合構造。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
被覆電線の接合構造であって、 前記防水溝部は、前記被覆除去部の少なくとも反主溶着
部側に設けられていることを特徴とする被覆電線の接合
構造。 - 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
被覆電線の接合構造であって、 前記一対の樹脂チップの一方は、薄肉板体状の蓋体を有
し、 該一方の樹脂チップの主溶着部及び補溶着部は、前記蓋
体の一表面から突設され、 前記一対の樹脂チップの他方は、前記一方の樹脂チップ
と重ね合わせた状態で前記蓋体の一表面と相対向し該蓋
体の一表面と溶着する一表面を備えた厚肉板体状のチッ
プ本体を有し、 前記他方の樹脂チップの主溶着部と補溶着部とは、前記
チップ本体の一表面に凹設され、 該他方の樹脂チップの補溶着部は、前記一方の樹脂チッ
プと重ね合わせた状態で前記一方の樹脂チップの補溶着
部が収容される溝形状であり、 前記接続部は、前記蓋体とチップ本体との溶着によって
形成される樹脂チップ内の密封空間内で、前記主溶着部
によって押圧されて導通接触することを特徴とする被覆
電線の接合構造。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
被覆電線の接合構造であって、 前記被覆除去部は、前記加圧加振により溶融して前記導
体線部を構成する複数の芯線間に充填されることを特徴
とする被覆電線の接合構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14186996A JP3231242B2 (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 被覆電線の接合構造 |
US08/858,694 US5869784A (en) | 1996-06-04 | 1997-05-19 | Covered wire connection structure |
DE19723216A DE19723216C2 (de) | 1996-06-04 | 1997-06-03 | Verbindungsanordnung für umhüllte Drähte |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14186996A JP3231242B2 (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 被覆電線の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320651A true JPH09320651A (ja) | 1997-12-12 |
JP3231242B2 JP3231242B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=15302060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14186996A Expired - Fee Related JP3231242B2 (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 被覆電線の接合構造 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5869784A (ja) |
JP (1) | JP3231242B2 (ja) |
DE (1) | DE19723216C2 (ja) |
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