JP3160202B2 - 被覆電線の接合構造 - Google Patents

被覆電線の接合構造

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JP3160202B2 JP10788296A JP10788296A JP3160202B2 JP 3160202 B2 JP3160202 B2 JP 3160202B2 JP 10788296 A JP10788296 A JP 10788296A JP 10788296 A JP10788296 A JP 10788296A JP 3160202 B2 JP3160202 B2 JP 3160202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の被覆電線
接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】2本の被覆電線W同士を接合する従来の
方法としては、ジョイント端子による接合や、熱圧着に
よる接合(特開平3−1462号公報参照)などが知ら
れている。
【0003】ジョイント端子による接合では、図19
(a)に示すように両被覆電線Wの接続部Sで被覆部3
を除去して導体線部1を露出させ、図19(b)に示す
ように露出した両導体線部1にジョイント端子5を加締
めて圧着し、両者を導通接続している。
【0004】熱圧着による接合では、図19(c)に示
すように両被覆電線Wの接続部Sで被覆部3を除去して
導体線部1を露出させ、露出した両導体線部1同士を重
ねて電極7,9間に挟み、加圧状態で通電加熱すること
により、両導体線部1同士を熱圧着し、両者を導通接続
している。導体線部1の加熱方法としては、このほか超
音波振動による摩擦熱を利用する方法等も知られてい
る。
【0005】このようにジョイント端子5や熱圧着によ
り接合を行った場合には、接続部Sでの絶縁性を確保す
るため、図19(d)に示すように接続部Sの外周にテ
ープ等の絶縁材11を巻付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、2本の被覆
電線W同士の接合を、ジョイント端子5や熱圧着により
行う場合には、予め被覆電線Wの被覆部3を除去して導
体線部1を露出させる必要があり作業が煩雑であった。
また、ジョイント端子5の加締めや熱圧着の作業を容易
に行うためには、被覆部3を除去する範囲Lをある程度
長く設定する必要があり、絶縁材11の巻付けは被覆部
3を除去した範囲Lよりも長く行う必要があるため、絶
縁材11の巻付範囲が導体線部1同士の接触部分に比し
大きくなり、被覆電線Wの屈曲性が損なわれて配索自由
度が低下してしまう恐れがあった。さらに、熱圧着で
は、ジョイント端子5に比して接続部Sの機械的強度の
低下が否めなかった。
【0007】そこで、本発明は上記事情を考慮し、接
合作業の簡略化と機械的強度の向上を両立して図ること
ができ、且つ接合に要する範囲を狭く抑えて十分な絶縁
性を確保することができる被覆電線の接合構造を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】 請求項に記載の発明
は、複数の被覆電線の導体線部同士を接続部で絡み合う
ように重ね、この重ねた接続部を一対の樹脂チップで挟
み、前記被覆電線の被覆部を飛散溶融させ、かつ前記樹
脂チップの外側からの加圧によって前記被覆電線の導体
線部同士を接続部で導通接触させた後、前記一対の樹脂
チップ相互を溶着させて前記接続部を密封してなる被覆
電線の接合構造において、前記一対の樹脂チップの少な
くとも一方に、前記被覆電線が導出される導出端部で相
手チップとの溶着面よりも凹むように形成され、前記樹
脂チップ相互の溶着時に流出した溶融樹脂が収容されて
硬化する樹脂収容部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項に記載の発明では、脂チップ相
互の溶着時には、導出端部の溶着面間から溶融樹脂が外
側へ流出しようとし、樹脂収容部に収容される。樹脂収
容部に収容された溶融樹脂は、流出後方(接続部に近い
側)では高温状態にあるため、被覆電線の被覆部を溶融
して導体線部を露出させるが、流出前方(接続部から遠
い側)へ移動するに伴って温度が低下するため、被覆部
を完全に溶融せず、被覆部の外周面に溶着する。このた
め、樹脂チップからの導出部分における被覆電線の導体
線部を、被覆部と溶融樹脂とによって完全に覆った状態
とすることができる。
【0018】請求項に記載の発明は、請求項に記載
の被覆電線の接合構造であって、前記一対の樹脂チップ
の少なくとも一方に、接合前の被覆電線を仮保持する電
線保持部を設けたことを特徴とするものである。
【0019】請求項に記載の発明では、請求項に記
載の発明の作用に加え、接合前に被覆電線を樹脂チップ
に仮保持させておくことにより、樹脂チップに対する接
続部の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。ま
た、被覆電線を樹脂チップに仮保持させた状態で、該被
覆電線を接続部で絡み合わせることができるので、絡み
合わせ作業を簡単に行うことができる。
【0020】請求項に記載の発明では、請求項1また
請求項に記載の被覆電線の接合構造であって、前記
一対の樹脂チップに、相互に係合して前記接続部を挟ん
だ接合前の状態を維持する係合部を設けたことを特徴と
するものである。
【0021】請求項に記載の発明では、請求項1また
請求項に記載の発明の作用に加え、接合前に樹脂チ
ップを接続部に予め取り付けておくことができ、接合作
業性が向上する。また、係合部の係合によって溶着後の
樹脂チップ同士が一段と剥離し難くなり、機械的強度が
増強される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、発明に係る第1の実施の
形態を図面に基づいて説明する。
【0023】図1及び図2は、第1の実施の形態に係る
被覆電線の接合構造を得る手段を示す斜視図であり、図
1は接合開始前の状態を示し、図2は接合開始後の状態
を示している。図3は図2のA方向からの要部矢視断面
を示す模式図であり、(a)は接合開始直後の状態を示
し、(b)は接合後の状態を示している。
【0024】図1に示すように本実施の形態は、導体線
部1の外周を樹脂製の被覆部3によって被覆した2本の
被覆電線W1 ,W2 をそれぞれの中間の接続部Sで接合
するものである。
【0025】2本の被覆電線W1 ,W2 の接合には、樹
脂材51としての一対の樹脂チップ53,55と、超音
波振動を発生させるホーン57と、接合時に被覆電線W
1 ,W2 及び樹脂チップ53,55を支持するアンビル
59を用いる。アンビル59は、基台61と、基台61
から突設された支持部63を備え、支持部63は略矩形
筒体状に形成されている。支持部63は反基台側(図中
上側)が開口する断面矩形の内径部65を有し、支持部
63の相対向する周壁63a,63bには、相対向する
1対の溝部67が設けられている。この溝部67は、内
径部65と同じ側で開口し、支持部63の突設方向に沿
って形成されている。
【0026】一対の樹脂チップ53,55は、アンビル
59の内径部65よりも僅かに小さい外周を有する矩形
板体状に形成され、ホーン57の頭部71の端面71a
は樹脂チップ53,55とほぼ同じか又は僅かに小さい
外周を有する矩形状に形成されている。各樹脂チップ5
3,55の一表面は、樹脂チップ53,55をアンビル
59の内径部65内で上下に重ねた際に相互に面当接す
る溶着面53a,55aを構成している。樹脂チップ5
3,55の材質は、アクリル系樹脂、ABS(アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)系樹脂、P
C(ポリカーボネイト)系樹脂、PVC(ポリ塩化ビニ
ル)系樹脂、PE(ポリエチレン)系樹脂等である。こ
れらの樹脂を樹脂チップ53,55に使用した場合の適
性は、導通性及び導通安定性の点においては全ての樹脂
にその実用性が認められ、外観性及び絶縁性をも含めて
判断した場合には、特にアクリル系樹脂及びPC系樹脂
が適し、次いでABS系樹脂が適する。
【0027】2本の被覆電線W1 ,W2 を接合するに
は、両被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ねて絡み合わ
せた後、該接続部Sを上下から一対の樹脂チップ53,
55で挟む。具体的には、接続部Sで2本の被覆電線W
1 ,W2 を相互に絡み合わせた後、アンビル59の内径
部65に一方(下側)の樹脂チップ55を溶着面55a
が上方を向くように挿入し、その上から接続部Sで絡み
合った被覆電線W1 ,W2 を接続部Sが内径部65内に
収容されるように相対向する溝部67に挿入し、最後に
他方(上側)の樹脂チップ53を溶着面53aが下方を
向くように挿入する。これにより、図3(a)に示すよ
うに、接続部Sは上側及び下側の樹脂チップ53,55
の溶着面53a,55a間で重ね方向の上下から挟まれ
た状態となる。ここで、2本の被覆電線W1 ,W2 を相
互に絡み合わせる場合の絡み回数(相手電線に対する巻
き付け数)としては、おおよそ1.5回〜2.5回程度
が適し、本実施の形態では1.5回としてある。
【0028】次に、図3(a)(b)に示すように、接
続部Sの被覆部3を飛散溶融させ、かつ樹脂チップ5
3,55の外側からの加圧によって両被覆電線W1 ,W
2 の導体線部1同士を接続部Sで導通接触させた後、一
対の樹脂チップ53,55相互を溶着面53a,55a
で溶着させて接続部Sを密封する。
【0029】具体的には、前記最後に挿入した上側(他
方)の樹脂チップ53の上からホーン57の頭部71を
挿入し、接続部Sを、上下の樹脂チップ53,55の外
側からホーン57とアンビル59間で加圧及び加振す
る。接続部Sへの加圧は、ホーン57をアンビル59に
向かって押圧することによって行われ、加圧の方向は両
被覆電線の重ね方向と一致している。
【0030】また、樹脂材51同士を超音波振動によっ
て溶着する場合、樹脂材51の接合面とほぼ垂直に交叉
する方向に加振するのが最も良好な溶着状態が得られる
ため、接続部Sへの加振の方向は、両樹脂チップ53,
55の相対向する溶着面53a,55aと交叉する方
向、すなわち両被覆電線W1 ,W2 の重ね方向と一致す
る方向(図3(a)中矢印X方向)に設定してあり、こ
れによりホーン57からいわゆる縦振動が発信される。
【0031】係る状態で接続部Sを加圧及び加振する
と、被覆部3が先に溶融して、両被覆電線W1 ,W2 の
導体線部1が、樹脂チップ53,55の間の接続部Sで
相互に絡み合った状態で露出する。このとき接続部Sは
上下方向から加圧されているので、溶融した被覆部3は
樹脂チップ53,55の中心側から外側に向かって押出
され、導体線部1がより良好に露出し、両者が確実に導
通接触する。また、接続部Sへの加振の方向も加圧方向
と同様に両被覆電線W1 ,W2 の重ね方向に設定したの
で、被覆部3を樹脂チップ53,55の中心側から外側
に押出す作用が増長される。
【0032】被覆部3の溶融後も接続部Sの加圧及び加
振を継続すると、樹脂チップ53,55が溶融して、両
樹脂チップ53,55の溶着面53a,55a同士が溶
着されるとともに、前記導通接触した導体線部1に隣接
する被覆部3の外周面と樹脂チップ53,55が溶着す
る。これにより、導通接触した導体線部1の周りは、樹
脂チップ53,55によって覆われた状態となる。
【0033】そして、樹脂チップ53,55の溶融後
は、ホーン57による加圧及び加振を止め、被覆部3及
び樹脂チップ53,55を硬化させ、接合作業を終了す
る。
【0034】次に、前記接合方法により得られる被覆電
線の接合構造について説明する。図4は第1の実施の形
態の被覆電線の接合構造を示す斜視図であり、(a)は
外観を示し、(b)は内部構造を示している。
【0035】同図(a)に示すように、この接合構造
は、一対の樹脂チップ53,55からなる樹脂材51の
内部で、2本の被覆電線W1 ,W2 が接続部Sで重なり
合うもので、接続部Sで両被覆電線W1 ,W2 の導体線
部1が相互に絡み合った状態で露出して導通接触してい
る。導通接触した導体線部1に隣接する被覆部3は樹脂
材51に溶着され、これにより導通接触した導体線部1
の周りが樹脂材51によって覆われ、接続部Sが樹脂材
51によって密封されている。
【0036】本実施の形態に係る接合方法によれば、被
覆電線W1 ,W2 同士を接続部Sで重ねて絡み合わせ、
この接続部Sを一対の樹脂チップ53,55で挟んだ状
態で、樹脂チップ53,55の外側から加圧しながら被
覆部3を飛散溶融させるだけで、被覆電線W1 ,W2 同
士を接続部Sで導通接触させることができるので、導通
接続に際して予め被覆部3を除去する必要がなく、簡単
な作業で導通接続を得ることができる。
【0037】また、係る接合方法及び接合構造によれ
ば、被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで導通接触させた後
は、上下の樹脂チップ53,55同士を溶着させて接続
部Sを密封するので、溶着して硬化した樹脂チップ5
3,55により、接続部Sにおいて高い機械的強度が得
られる。
【0038】また樹脂チップ53,55は、導通接触さ
れる接続部Sを上下方向から挟むことができる寸法形状
で済むため、接合に要する範囲を狭く抑えることがで
き、且つ接続部Sは樹脂チップ53,55によって密封
されるので、十分な絶縁性を確保することができる。
【0039】従って、高い機械的強度と十分な絶縁性と
により、接続部Sにおける被覆電線W1 ,W2 間の通電
特性を安定化させることができる。
【0040】また、係る接合は、重ねた接続部Sを樹脂
チップ53,55で挟み、樹脂チップ53,55の外側
から接続部Sをホーン57とアンビル59間で加圧及び
加振するという、比較的簡単な方法で行うことができ
る。
【0041】さらに、互いに絡み合った状態にある被覆
電線W1 ,W2 の被覆部3を溶融飛散させるので、接続
部Sで露出した導体線部1同士も互いに絡み合った状態
となる。従って、導体線部1同士を複数箇所で接触させ
ることができ、通電特性を一段と安定させることができ
る。また、樹脂チップ53,55(樹脂材51)の外部
において被覆電線W1 ,W2 に引き剥がし力が作用して
も、それに対する応力は、絡み合った複数箇所で樹脂チ
ップ53,55に分散して作用するので、ピーリング力
(引き剥がし強度)が高まり、溶着した樹脂チップ5
3,55同士の剥離、及び樹脂チップ53,55と被覆
電線W1 ,W2 との間の剥離を確実に防止して機械的強
度を一段と高めることができる。
【0042】また、本実施の形態によれば、被覆電線W
1 ,W2 の導体線部1を接続部Sで絡み合わせているの
で、図5に示すように、被覆電線W1 ,W2 を接続部S
において所望の方向に折曲げ加工した後、該接続部Sを
上下から一対の樹脂チップ53,55で挟み、接続部S
を加圧及び加振することもできる。この場合には、接続
部Sの折曲げ方向に応じて溝部75が形成されたアンビ
ル73を使用する。本実施の形態では、接続部Sをほぼ
直角方向に折曲げており、2つの溝部75は交叉する周
壁63a,63cにそれぞれ形成してある。
【0043】このように接続部Sを所望の方向に折曲げ
加工した場合でも、図6に示すように、樹脂チップ5
3,55の内部において接続部Sで露出した導体線部1
同士が互いに絡み合って複数箇所で接触するので、安定
した通電特性と、十分な機械的強度とを得ることができ
る。すなわち、導電特性や機械的強度を損ねることな
く、被覆電線W1 ,W2 の配線形状に合せて接続部Sを
自由に折曲げ加工することができる。
【0044】なお、溶融時における粘性が比較的低い樹
脂チップ53,55を使用し、樹脂チップ53,55で
接続部Sを挟んで溶着する際に、接続部Sをのぞいて隣
接する導体線部1において導体線部1を構成する複数の
芯線の間に溶融した樹脂チップ53,55を充填させる
ことによって、被覆電線W1 ,W2 の被覆部3と芯線の
間や芯線間に形成された空隙を樹脂材51によって埋め
て遮断することができ、被覆電線W1 ,W2 の内部にお
いて止水効果を得ることができる。これにより、例え
ば、被覆電線W1 ,W2 の一端側を防水を必要とする部
位(防水部)に接続し、他端側を機能上防水を必要とし
ない部位(非防水部)に接続するような場合において、
毛細管現状によって、他端側から被覆電線W1 ,W2 の
内部に水等が流入し、被覆電線W1 ,W2 の内部を流通
しても、前記止水効果によって一端側への水等の流出が
阻止されるので、他端側を防水構造とすることなく、一
端側の防水性を確保することができる。すなわち、被覆
電線W1 ,W2 の両端を防水部と非防水部とに接続する
場合に、非防水部を防水構造とすることなく、簡単で安
価な方法及び構造によって、防水部における防水性を確
保することができる。
【0045】次に、本発明の請求項に記載の発明に係
る第2の実施の形態について説明する。
【0046】図7は、第2の実施の形態に係る被覆電線
の接合構造を得る手段を示す斜視図であり、第1の実施
の形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0047】図7に示すように、第2の実施の形態は、
樹脂チップ53,55に樹脂収容部Hを設けたものであ
る。樹脂収容部Hは、アンビル59の内径部65内で溝
部67に近接する各溶着面53a,55aの両端部(各
溶着面53a,55aの被覆電線W1 ,W2 が導出され
る導出端部53b,53c,55b,55c)に、溶着
面53a,55aよりも凹むように切欠状に形成されて
いる。
【0048】樹脂チップ53,55相互の溶着時には、
溶着面53a,55a間から溶融樹脂Rが外側へ流出し
ようとするが、導出端部53b,53c,55b,55
c以外の部分では、内径部65の内壁面によって溶融樹
脂Rの流出が抑えられるため、溶融樹脂Rは、専ら導出
端部53b,53c,55b,55cから外側へ流出し
ようとし、樹脂収容部Hに収容される。図8(a)
(b)に示すように、樹脂収容部Hに収容された溶融樹
脂Rは、流出後方(接続部Sに近い側)では高温状態に
あるため、被覆電線W1 ,W2 の被覆部3を溶融して導
体線部1を露出させるが、流出前方(接続部Sから遠い
側)へ移動するに伴って温度が低下するため、被覆部3
を完全に溶融せず、被覆部3の外周面に溶着する。この
ため、樹脂チップ53,55からの導出部分における被
覆電線W1 ,W2 の導体線部1の外周は、被覆部3と溶
融樹脂Rとによって完全に覆われた状態となる。
【0049】これに対し、図9に示すように、樹脂収容
部Hを設けていない樹脂チップ53,55を使用した場
合は、溶着面53a,55a間から外側へ流出した溶融
樹脂Rは、溝部67(図1参照)内に流入する。このと
き、被覆電線W1 ,W2 の下方は、溝部67の底部と近
接又は当接しており、溶融樹脂Rの流入を許容するのに
十分な空隙が形成されていないため、流出量の増大に伴
って、溶融樹脂Rは2本の被覆電線W1 ,W2 の間に堆
積してゆく。このため、高温状態の溶融樹脂Rによって
被覆部3が溶融した場合、樹脂が堆積する側では、導体
線部1が溶融樹脂Rによって被覆されるが、樹脂が堆積
しない側では、被覆部3が溶融したにもかかわらず導体
線部1が露出状態に維持されてしまう恐れが生じる(符
号1aは露出した導体線部1を示す)。このため、樹脂
が堆積しない側において、被覆部3を貫通する孔が生じ
たり、導体線部1が全体的に露出してしまう可能性があ
る。従って、溶融樹脂Rの流出量を少なく抑えるべく、
ホーン57による加圧及び加振力を制限する必要があ
り、樹脂チップ53,55間の溶着力の強化と、導体線
部1の被覆性の向上とを両立して図ることが難しい。
【0050】すなわち、樹脂収容部Hを設けた本実施の
形態に係る樹脂チップ53,55によれば、ホーン57
による加圧及び加振力を増大させた場合でも、樹脂チッ
プ53,55からの導出部分における導体線部1の外周
が、樹脂収容部Hに収容された溶融樹脂Rと被覆部3と
によって完全に覆われた状態となるので、樹脂収容部H
を設けていない場合に比して、樹脂チップ53,55間
の溶着力の強化と導体線部1の被覆性の向上とを容易に
両立して図ることができる。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0052】図10は、第3の実施の形態に係る被覆電
線の接合構造の接合前の状態を示す分解斜視図、図11
は第3の実施の形態に係る被覆電線の接合構造と該構造
を得る手段とを示す斜視図、図12は図10の要部断面
図、図13は図11の要部断面図である。なお、第1の
実施の形態と同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0053】図10及び図12に示すように、第3の実
施の形態は、複数(本実施の形態では4本)の被覆電線
W1 ,W2,W3,W4 同士をそれぞれの端末部で接合す
るもので、係る端末部が接続部Sを構成している。これ
に合わせて、上下の樹脂チップ103,105の溶着面
103a,105aの一端側のみが、被覆電線W1 〜W
4 が導出される導出端部103b,105bを構成し、
この導出端部103b,105bに溶着面103a,1
05aよりも凹む切欠状の樹脂収容部Hが形成されてい
る。
【0054】第3の実施の形態に係る被覆電線の結合方
法も、基本的には、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態とほぼ同じである。すなわち、被覆電線W1 〜W4
を接続部Sで重なり合うように相互に絡み合わせた後、
該接続部Sを上下から一対の樹脂チップ103,105
で挟み、接続部Sを、上下の樹脂チップ103,105
の外側からホーン107とアンビル109(図11参
照)間で加圧及び加振する。これにより、図13に示す
ように、各被覆電線W1 〜W4 の導体線部1が樹脂チ
ップ103,105の間の接続部Sで露出して相互に導
通接触した後、上下の樹脂チップ103,105が溶融
して、両樹脂チップ103,105の相対向する溶着面
103a,105a同士が溶着され、導通接触した導体
線部1の周りは、樹脂チップ103,105によって覆
われた状態となる。なお、アンビル109には、図11
に示すように、樹脂チップ103,105が収容支持さ
れる収容凹部111と、被覆電線W1 〜W4 が挿通さ
れる溝部113とが設けられている。
【0055】図13に示すように、この接合構造は、一
対の樹脂チップ103,105からなる樹脂材101の
内部で、4本の被覆電線W1 〜W4 の導体線部1同士
が端末の接続部Sで絡み合って導通接触し、導通接触し
た導体線部1に隣接する被覆部3が樹脂材101に溶着
されているものである。これにより、導通接触した導体
線部1の周りが、導出端部103b,105bの反対側
103c,105cを含めて全体的に樹脂材101によ
って覆われ、接続部Sが樹脂材101によって密封され
ている。
【0056】また、樹脂チップ103,105の導出端
部103b,105bでは、樹脂チップ103,105
相互の溶着時に流出した溶融樹脂Rが樹脂収容部Hに収
容され硬化し、樹脂チップ103,105からの導出部
分における被覆電線W1 〜W4 の導体線部1の外周
は、被覆部3と溶融樹脂Rとによって完全に覆われた状
態となっている。
【0057】第3の実施の形態によれば、複数の被覆電
線W1 〜W4 の端末部同士を導通接続する場合にも、
前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効
果を得ることができる。
【0058】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
【0059】図14は、第4の実施の形態に係る被覆電
線の接合構造を得る手段を接合前において示す斜視図、
図15及び図16は、被覆電線を一方の樹脂チップに保
持させる方法を示す斜視図、図17は、図14の手段に
よる接合後の状態を示す外観斜視図、図18は図17の
要部断面図である。なお、第1の実施の形態と同一の部
分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0060】図14に示すように、第4の実施の形態
は、一方(下側)の樹脂チップ125に、溶着面125
aの両側で接合前の被覆電線W1 ,W2 を仮保持する電
線保持部としての支持溝145,147を設け、さら
に、一対の樹脂チップ123,125に、相互に係合し
て被覆電線W1 ,W2 の接続部S(図16参照)を挟ん
だ接合前の状態を維持する係合部としての係止突起13
7と係合凹部139とを設けたものである。
【0061】下側の樹脂チップ125の溶着面125a
と該溶着面125a両側の導出端部125b,125c
との間には、溶着面125aよりも上方に突出する立壁
部141,143が、樹脂チップ125と一体的に設け
られている。前記支持溝145,147は、両側の立壁
部141,143にそれぞれ2箇所ずつ形成されてい
る。各支持溝145,147の溝径は、対応する被覆電
線W1 ,W2 の外径よりもわずかに小さく形成されてお
り、上方から支持溝145,147内へ被覆電線W1 ,
W2 を押し込むことによって、被覆電線W1 ,W2 が支
持溝145,147内に収容保持される。また、下側の
樹脂チップ125の両側の導出端部125b,125c
には、第1の実施の形態と同様の樹脂収容部Hが設けら
れている。
【0062】上側の樹脂チップ123の下面側は、下側
の樹脂チップ125の上面形状に合致するように、下側
の溶着面125aに対応して突出した溶着面123a
と、該溶着面123aの両側で下側の樹脂チップ125
の支持溝145,147及び樹脂収容部Hの上方開口部
分を閉止する蓋部149とを有した形状をなしており、
この上側の樹脂チップ123には樹脂収容部Hは設けら
れていない。
【0063】上側の樹脂チップ123の幅方向両側部に
は、可撓性アーム135が溶着面123aと交叉して下
方へ延設され、前記係止突起137は可撓性アーム13
5の先端部内側に突設されている。前記係合凹部139
は、下側の樹脂チップ125の溶着面125aと交叉す
る側面下部に切欠状に形成されている。なお、可撓性ア
ーム135、係止突起137、及び係合凹部139は、
幅方向の一側のみ図示し、他側は図示していない。
【0064】第4の実施の形態に係る被覆電線の結合方
法は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の接合方
法に加えて、接合前に被覆電線W1 ,W2 を樹脂チップ
125によって予め仮保持させるものである。すなわ
ち、図15に示すように、まず被覆電線W1 ,W2 の一
方側を下側の樹脂チップ125の支持溝145に収容保
持させ、被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重なり合うよ
うに相互に絡み合わせた後、図16に示すように、被覆
電線W1 ,W2 の他方側を支持溝145,147に収容
保持させる。これにより、両被覆電線W1 ,W2 は接続
部Sで重ねられた状態で、下側の樹脂チップ125に仮
保持される。
【0065】次に、溶着面123a,125a間で接続
部Sを挟むように、上側の樹脂チップ123を下側の樹
脂チップ125の上面に被せ、係止突起137を係合凹
部139に係合させる。これにより、上下の樹脂チップ
123,125が、予め接合部Sに取り付けられた状態
となる。また、係る状態で、上側の樹脂チップ123
は、挟まれた被覆電線W1 ,W2 の分だけ下側の樹脂チ
ップ125から若干浮いた状態となる。
【0066】そして、接続部Sを、上下の樹脂チップ1
23,125の外側からホーン107とアンビル109
(図14参照)間で加圧及び加振する。これにより、図
17及び図18に示すように、被覆電線W1 ,W2 の
導体線部1が樹脂チップ123,125の間の接続部S
で露出して相互に導通接触した後、上下の樹脂チップ1
23,125が溶融して、両樹脂チップ123,125
の相対向する溶着面123a,125a同士が溶着さ
れ、導通接触した導体線部1の周りは、樹脂チップ12
3,125によって覆われた状態となる。なお、アンビ
ル129には、図14に示すように、樹脂チップ12
3,125が収容支持される収容凹部131と、被覆電
線W1 ,W2 が挿通される窓部133とが設けられて
いる。
【0067】図18に示すように、この接合構造は、一
対の樹脂チップ123,125からなる樹脂材121の
内部で、被覆電線W1 ,W2 の導体線部1同士が接続部
Sで絡み合って導通接触し、導通接触した導体線部1に
隣接する被覆部3が樹脂材121に溶着されているもの
である。これにより、導通接触した導体線部1の周りが
全体的に樹脂材121によって覆われ、接続部Sが樹脂
材121によって密封されている。
【0068】また、樹脂チップ123,125の導出端
部123b,123c,125b,125Cでは、樹脂
チップ123,125相互の溶着時に流出した溶融樹脂
Rが支持溝145,147(図14参照)を流通して樹
脂収容部Hに収容され硬化し、樹脂チップ123,12
5からの導出部分における被覆電線W1 ,W2 の導体線
部1の外周は、被覆部3と溶融樹脂Rとによって完全に
覆われた状態となっている。
【0069】第4の実施の形態によれば、前記第1の実
施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果に加えて、
ホーン127とアンビル129による接合前に、被覆電
線W1 ,W2 を下側の樹脂チップ125に仮保持させて
おくので、下側の樹脂チップ125に対する接続部Sの
位置決めを、アンビルの支持凹部内で行う第1の実施の
形態に比して容易且つ確実にに行うことができる。
【0070】また、被覆電線W1 ,W2 の一方側を下側
の樹脂チップ125の支持溝145に収容保持させた状
態で、被覆電線W1 ,W2 を相互に絡み合わせることが
できるので、係る絡み合わせ作業を簡単に行うことがで
きる。
【0071】また、接合前に、上下の樹脂チップ12
3,125を接続部Sに予め取り付けておくことができ
るので、アンビルの支持凹部内で上下の樹脂チップを順
次重ねて接合作業を行う第1の実施の形態に比し、接合
作業性が向上する。
【0072】さらに、係止突起137と係合凹部139
との係合によって、溶着後の樹脂チップ123,125
同士が一段と剥離し難くなり、接合部Sにおける機械的
強度が増強される。
【0073】また、アンビル129に、被覆電線W1 ,
W2 の位置決めを行うための溝部を設ける必要がなく、
被覆電線W1 ,W2 の挿通を許容する大きさの窓部13
3を設ければ良いので、接合する被覆電線W1 ,W2 の
本数が相違しても樹脂チップ123,125の寸法形状
が変わらない限り、同じアンビル129を用いることが
できる。
【0074】なお、前記第2及び第3の各実施の形態で
は、上下の樹脂チップの双方に樹脂収容部Hを設けた
が、必ずしも双方に設ける必要はなく、第4実施例のよ
うに、少なくとも一方に設けてあれば良い。
【0075】
【0076】
【発明の効果】 以上説明したように、 請求項に記載の
発明によれば、予め被覆部を除去する必要がなく、導通
接続の作業を簡単に行うことができ、硬化した樹脂チッ
プによって接続部で高い機械的強度と十分な絶縁性が得
られ、導通特性の安定化を図ることができ、且つピーリ
ング力が高まり、溶着した樹脂チップ同士の剥離や、樹
脂チップと被覆電線との間の剥離を確実に防止して機械
的強度を一段と高めることができ、さらに、導電特性や
機械的強度を損ねることなく、被覆電線の配線形状に合
わせて接続部を自由に曲げ加工することができる。特
に、樹脂チップ間の溶着力の強化と導体線部の被覆性の
向上とを容易に両立して図ることができる。
【0077】請求項に記載の発明によれば、請求項
に記載の発明の効果に加え、樹脂チップに対する接続部
の位置決め及び被覆電線の絡み合わせの各作業を、容易
且つ確実に行うことができる。
【0078】請求項に記載の発明では、請求項1また
請求項に記載の発明の効果に加えて、接合作業性の
向上と接合後の機械的強度の増強とを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の被覆電線の接合構造を得る
手段を示す斜視図である(接合開始前の状態)。
【図2】第1の実施の形態の被覆電線の接合構造を得る
手段を示す斜視図である(接合開始後の状態)。
【図3】図2のA方向からの要部矢視断面を示す模式図
であり、(a)は接合開始直後の状態を示し、(b)は
接合後の状態を示している。
【図4】第1の実施の形態の被覆電線の接合構造を示す
斜視図であり、(a)は外観を示し、(b)は内部構造
を示している。
【図5】第1の実施の形態の変形例に係る被覆電線の接
合構造を得る手段を示す斜視図である(接合開始前の状
態)。
【図6】図5の被覆電線の接合構造(内部構造)を示す
斜視図である。
【図7】第2の実施の形態の被覆電線の接合構造を得る
手段を示す斜視図である(接合開始前の状態)。
【図8】図7の被覆電線の接合構造を示す図であり、
(a)は内部構造を示す斜視図、(b)は側面図であ
る。
【図9】樹脂収容部を設けていない樹脂チップを使用し
た場合の接合構造の側面図である。
【図10】第3の実施の形態に係る被覆電線の接合構造
の接合前の状態を示す分解斜視図である。
【図11】第3の実施の形態に係る被覆電線の接合構造
と該構造を得る手段とを示す斜視図である。
【図12】図10の要部断面図である。
【図13】図11の要部断面図である。
【図14】第4の実施の形態に係る被覆電線の接合構造
を得る手段を接合前において示す斜視図である。
【図15】被覆電線を一方の樹脂チップに保持させる方
法を示す斜視図である。
【図16】被覆電線を一方の樹脂チップに保持させる方
法を示す斜視図である。
【図17】図14の手段による接合後の状態を示す外観
斜視図である。
【図18】図17の要部断面図である。
【図19】従来例を示す斜視図であり、(a)は接合前
の状態を示し、(b)はジョイント端子による接合状態
を示し、(c)は熱圧着時の状態を示し、(d)は絶縁
材の巻付け状態を示している。
【符号の説明】
1 導体線部 3 被覆部 53 樹脂チップ 53a 溶着面 53b 導出端部 53c 導出端部 55 樹脂チップ 55a 溶着面 55b 導出端部 55c 導出端部 103 樹脂チップ 103a 溶着面 103b 導出端部 105 樹脂チップ 105a 溶着面 105b 導出端部 123 樹脂チップ 123a 溶着面 123b 導出端部 123c 導出端部 125 樹脂チップ 125a 溶着面 125b 導出端部 125c 導出端部 137 係止突起(係合部) 139 係合凹部(係合部) 145 支持溝(電線保持部) 147 支持溝(電線保持部) W1 被覆電線(互いに導通接続する部材) W2 被覆電線(互いに導通接続する部材) W3 被覆電線(互いに導通接続する部材) W4 被覆電線(互いに導通接続する部材) S 接続部 H 樹脂収容部 R 溶融樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−320842(JP,A) 特公 昭45−13695(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/00 H01R 4/12 H01R 4/70 H01R 43/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被覆電線の導体線部同士を接続部
    絡み合うように重ね、この重ねた接続部を一対の樹脂
    チップで挟、前記被覆電線の被覆部を飛散溶融させ、
    かつ前記樹脂チップの外側からの加圧によって前記被覆
    電線の導体線部同士を接続部で導通接触させた後、前記
    一対の樹脂チップ相互を溶着させて前記接続部を密封
    てなる被覆電線の接合構造において、 前記一対の樹脂チップの少なくとも一方に、前記被覆電
    線が導出される導出端部で相手チップとの溶着面よりも
    凹むように形成され、前記樹脂チップ相互の溶着時に流
    出した溶融樹脂が収容されて硬化する樹脂収容部を設け
    ことを特徴とする被覆電線の接合構造
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の被覆電線の接合構造で
    あって、 前記一対の樹脂チップの少なくとも一方に、接合前の被
    覆電線を仮保持する電線保持部を設けたことを特徴とす
    る被覆電線の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の被覆電
    線の接合構造であって、 前記一対の樹脂チップに、相互に係合して前記接続部を
    挟んだ接合前の状態を維持する係合部を設けたことを特
    徴とする被覆電線の接合構造。
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