JP3802333B2 - 被覆電線の接合方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体線部(芯線)の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線である被覆電線の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
被覆電線を他の部材に導通接続する態様としては、被覆電線と端子との接合、被覆電線同士の接合および被覆電線とコネクタとの接合などがある。
【0003】
被覆電線を端子に接合する従来の方法としては、圧着、圧接、はんだ付け、超音波溶接(特開平2−106092号公報参照)などが挙げられる。
【0004】
圧着による接合は、図9および図10に示すように端子金具11の接続部Sの両側に相対向して立設された導体加締め片13により、被覆電線Wの導体線部1を加締めて導通接続させるもので、図10(a)に示すように、被覆電線W端部の接続部Sで被覆部3を除去して導体線部1を露出させた後、図10(b)に示すように導体加締め片13を加締めている。端子金具11には、機械的接続強度を高めるための被覆加締め片15によって、導体線部1および被覆部3がそれぞれ端子金具11に圧着されている。
【0005】
圧接による接合は、図11および図12に示すように、圧着端子17の接続部Sに設けた圧接刃19のスロット21に、被覆電線Wの接続部Sを圧入することにより、圧接刃19によって被覆部3を剥ぎ取り、圧接刃19を導体線部1に導通接触させている。
【0006】
はんだ付けや超音波溶接による接合では、図13に示すように、被覆電線W端部の接続部Sで被覆部3を除去して導体線部1を露出させ、露出させた導体線部1を端子金具23の接続部Sにはんだ付けや超音波溶接によって溶着して導通接続させている。
【0007】
また、2本の被覆電線W同士を接合する従来の方法としては、ジョイント端子による接合や熱圧着による接合などが知られている。
【0008】
ジョイント端子による接合では、図14(a)に示すように、両被覆電線Wの接続部Sで被覆部3を除去して導体線部1を露出させ、図14(b)に示すように露出させた両導体線部1にジョイント端子25を加締めて圧着し、両者を導通接続している。そして、図14(c)に示すように、接続部Sの外周にテープなどの絶縁材31を巻き付けて絶縁処理を施している。
【0009】
被覆電線Wとコネクタを接合する従来の方法としては、超音波溶接による接合が知られている(特開平4−61777号公報参照)。これは図15(a),(b)に示すように、コネクタ33を構成する下型35と上型37にそれぞれ溝部39およびこれに嵌合する凸条41を設け、下型35の溝部39内に配した導通接続部材43の接続部S上に被覆電線Wの接続部Sを重ね、その上から上型37の突条41を溝部39に嵌合し、嵌合した上下型37,35の外側から接続部Sに超音波振動を加えることにより、被覆電線Wの被覆部3を溶融させて導体線部1と導通接続部材43を導通接触させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被覆電線Wと端子との接合を、圧着、はんだ付けまたは超音波溶接で行うと、予め被覆電線Wの被覆部3を除去して導体線部1を露出させる必要があり、作業が煩雑であった。これに対し、圧接による接合では被覆部3の除去は不要となるが、圧着やはんだ付けに比して接続部Sの機械的強度の低下が否めず、接合作業の簡略化と機械的強度の向上とを両立することは難しい。
【0011】
また、2本の被覆電線W同士の接合を、ジョイント端子25や熱圧着により行うと、前述したように被覆部3の除去を要するため作業が煩雑となる。更に、ジョイント端子25の加締めや熱圧着の作業を容易に行うためには、被覆部3を除去する範囲L(図14(b)参照)をある程度長く設定する必要があり、絶縁材31の巻付けは被覆部3を除去した範囲Lよりも長く行うことになる。このため、絶縁材31の巻付け範囲が導体線部1同士の接触部分に比して大きくなり、被覆電線Wの屈曲性が損なわれて、配索自由度が低下してしまう恐れがあった。更にまた、熱圧着では、ジョイント端子25に比して接続部Sの機械的強度の低下が否めなかった。
【0012】
また、被覆電線Wとコネクタ33の接合を、図15に示す超音波溶接により行う場合は、下型35および上側37に溝部39および突条41を設けた特殊な形状のコネクタ33を必要とするため、あらゆるコネクタに対して適用できるとは限らず、また、被覆電線Wと端子の接合や被覆電線W同士の接合に容易に適用することができず、汎用性に欠けるという不都合があった。
【0013】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、被覆電線を、導電性樹脂を用いて接合することにより、接合部の高い導電性を保ちつつ、接合作業の簡略化および機械的強度の向上を図ることができる、被覆電線の接合方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線である被覆電線の接合方法において、前記両部材を接続部で重ね、この重ね部分の少なくとも一側に、絶縁樹脂の中央部片面に突出する導電性樹脂を設けた絶縁樹脂製のチップを配置するチップ配置工程と、チップ配置工程の施工後、前記重ね部分の被覆部を、熱圧着または超音波融着などの加熱手法で溶かして導体線部を露出させる被覆部溶融工程と、被覆部溶融工程の施工後、前記チップを溶かすことにより溶融される、前記絶縁樹脂よりも先に前記導体線部に当たる導電性樹脂で、前記重ね部分の露出させた導体線部を前記両部材の相手側に接合するとともに、前記チップの溶融される絶縁樹脂で、前記導電性樹脂の外側を覆うチップ溶融工程と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
この被覆電線の接合方法では、被覆部を加熱手法によって溶かして導体線部を露出させることができるため、被覆部を予め除去しておく必要がなく、簡単な作業で両部材を導通接続させることができる。そして、このように露出された導体線部は、チップを溶かすことにより溶融される導電性樹脂を介して相手部材に接合でき、しかも、この導電性樹脂自体が導電体であるため、接合した両部材の導電性が損なわれることは無く、導体線部の接合部分にこの導電性樹脂を含浸させることにより、この接合部分の強度を著しく向上させることができる。また、この導電性樹脂の外側は溶融したチップの絶縁樹脂で覆われるため、接合部分の絶縁性をも確保できる。従って、これら一連の接合作業が、前記チップを前記重ね部分に配置し、そして、前記加熱手法を施した後にこのチップを溶かすという簡単な作業で達成される。
【0016】
請求項2の発明は、互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線である被覆電線の接合方法において、前記両部材を接続部で重ね、この重ね部分に2色成形用のノズルより溶融した絶縁樹脂を金型のキャビティ内に充填し、これの溶融熱で前記被覆部を溶かして導体線部を露出させる絶縁樹脂充填工程と、絶縁樹脂充填工程の施工後、露出させた導体線部に前記ノズルより溶融した導電性樹脂を前記キャビティ内に充填し、この導電性樹脂で前記重ね部分の露出させた導体線部を、前記両部材の相手側に接合する導電性樹脂充填工程と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
この被覆電線の接合方法では、溶融した絶縁樹脂を重ね部分に充填することにより、その溶融熱でこの重ね部分の被覆部を溶かすことができ、そして、これによって露出させた導体線部は、その後に充填される導電性樹脂で強固に接合することができる。また、前記被覆部を溶かす際に用いた前記絶縁樹脂によって、前記導電性樹脂の外側を絶縁することができる。従って、これら被覆部の溶融、導体線部の接合、接合部分の絶縁を施すという一連の接合作業が、前記重ね部分に絶縁樹脂を充填し、その後、導電性樹脂を充填するという簡単な作業で達成される。
【0018】
請求項3の発明は、互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線である被覆電線の接合方法において、前記両部材を接続部で重ね、この重ね部分に2色成形用のノズルより溶融した導電性樹脂を金型のキャビティ内に充填し、これの溶融熱で前記被覆部を溶かすとともに、この導電性樹脂で導体線部を前記両部材の相手側に接合する導電性樹脂充填工程と、導電性樹脂充填工程の施工後、前記導電性樹脂の外側に前記ノズルより溶融した絶縁樹脂を前記キャビティ内に充填して、接合部を絶縁する絶縁樹脂充填工程と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
この被覆電線の接合方法では、まず、溶融した導電性樹脂を導通接続する部材の重ね部分に充填し、これによってその重ね部分の被覆部を溶かすことができ、この被覆部の溶融により露出させた導体線部は、その導電性樹脂によって接合される。そして、その後に充填される溶融した絶縁樹脂によって、前記導電性樹脂の外側を絶縁することができる。従って、これら被覆部の溶融、導体線部の接合、接合部分の絶縁を施すという一連の接合作業が、前記重ね部分に導電性樹脂を充填し、その後、絶縁樹脂を充填するという簡単な作業で達成される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
<第1実施形態>
図1から図3は本発明にかかる被覆電線の接合方法および被覆電線の接合構造の第1実施形態を示し、図1は被覆電線の接合手順を示す斜視図、図2は被覆電線の接合開始前の状態を示す斜視図、図3は被覆電線の接合途中の状態を示す斜視図である。
【0028】
本実施形態の被覆電線の接合部は、図1に示すように、芯線である導体線部1の外周を樹脂製の被覆部3によって被覆した導通接続する部材としての2本の被覆電線W1,W2を、それぞれの中間の重ね部分Sで接合して、これら被覆電線W1,W2が相互に導通接続されるようになっている。従って、前記2本の被覆電線W1,W2が互いに導通接続する部材となり、このことは、後述する第2,第3実施形態にあっても同様である。
【0029】
このように導通接続される被覆電線W1,W2の接合方法は、図1(a)に示すように、まず、これら被覆電線W1,W2を接続部で重ね、この重ね部分Sの両側(図中上下両側)に、図1(b)に示すように、中央部に導電性樹脂Pを設けた絶縁樹脂Q製のチップ50を配置するチップ配置工程(図2参照)と、チップ配置工程の施工後、前記重ね部分Sの被覆部3を、超音波融着による加熱手法で溶かして導体線部1を露出させる被覆部溶融工程(図3参照)と、被覆部溶融工程の施工後、前記チップ50を溶かすことにより溶融される導電性樹脂Pで、前記重ね部分Sの露出させた導体線部1を、前記被覆電線W1,W2の相手側に接合するとともに、前記チップ50の溶融される絶縁樹脂Qで導電性樹脂Pの外側を覆うチップ溶融工程(図1(c)参照)と、を備える。
【0030】
ところで、本実施形態の図2に示す被覆部溶融工程の加熱手法は、超音波振動を発生するホーン57と、接合時に被覆電線W1,W2および前記チップ50を支持するアンビル59を用いる。アンビル59は、基台61と、基台61から突設された支持部63を備え、支持部63はほぼ円筒状に形成されている。支持部63は基台61とは反対側(図中上側)が開口する内径部65を有し、支持部63の周壁63aには、内径部65のほぼ中心を挟んで相対向する2組の溝部67,69がほぼ直角方向に交叉される。
【0031】
前記重ね部分Sの両側に配置される1対のチップ50,50は、2色成形によりアンビル59の内径部65よりも僅かに小さい外形を有するほぼ円盤状として形成される。つまり、前記チップ50は、絶縁樹脂Qを円形平板状に充填した後、その中央部片面に導電性樹脂Pを突出させて充填することにより形成される。導電性樹脂Pは、すず合金と金属微粉末とを合成樹脂に混合して形成したもので、この場合の合成樹脂としては、PP(ポリプロピレン)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などが用いられる。このようにして形成された導電性樹脂Pは、鉄と同じ体積固有抵抗(5〜6×10- 5Ω・cm(20℃の場合))の導電性を備える。
【0032】
そして、2本の被覆電線W1,W2を接合するには、アンビル59の内径部65に一方(図中下側)のチップ50を挿入し、その上から一方の被覆電線W1を一方の相対向する溝部67に挿入し、更に、その上から他方の被覆電線W2を他方の相対向する溝部69に挿入し、最後に他方(図中上側)のチップ50を挿入する。次に、図3に示すように、他方のチップ50の上からホーン57の頭部71を挿入し、接続部Sを上下のチップ50の外側からホーン57とアンビル59間で加圧して、ホーン57から超音波振動を加振する。
【0033】
この加振により、ポリエチレン系の樹脂で形成された被覆部3が先に溶融して、両被覆電線W1,W2の導体線部1がチップ50,50間の重ね部Sで露出する。この重ね部Sは上下方向から加圧されているので、溶融した被覆部3はチップ50,50の中心側から外径側に向かって押し出され、導体線部1がより良好に露出される。このように被覆部3が露出した状態から更に加振すると、チップ50の導電性樹脂Pが溶融して、露出した導体線部1を取り巻いて接合し、これによって接合部分4が形成される。そして、更なる加振により絶縁樹脂Qが溶融して導電性樹脂Pの外側を覆い、これによって被覆部分5が形成される。
【0034】
従って、このように絶縁樹脂Qが導電性樹脂Pの外側を覆った状態でアンビル59から被覆電線W1,W2を取り出すことにより、これの重ね部分Sは図1(c)に示すように、接合部分4で被覆部3が溶融除去された導体線部1同士が導電性樹脂Pによって接合され、かつ、絶縁部分5でその外側が絶縁樹脂Qによって覆われて絶縁した状態となる。
【0035】
従って、本実施形態の被覆電線の接合方法およびこの接合方法によって得られる被覆電線の接合構造では、被覆部3を加熱手法、つまり本実施形態では超音波によって溶かして導体線部1を露出させることができるため、被覆部3を予め除去しておく必要がなく、簡単な作業で両被覆電線W1,W2を導通接続させることができる。そして、このように露出された導体線部1は、導電性樹脂Pと絶縁樹脂Qからなるチップ50を溶かすことにより、溶融される導電性樹脂Pを介して相手側の導体線部1に接合できるため、この接合を強固に行って機械的強度を確保することができる。このとき、導電性樹脂Pは鉄と同等の高い導電性を備えるため、これが導体線部1同士の接合部に含浸した場合にも、接合した両導体線部1間の導電性が損なわれることは無い。
【0036】
このため、導電性樹脂Pの含浸により接合部分4の強度を著しく向上できるようになるとともに、絶縁部分5は、この導電性樹脂Pの外側を溶融したチップ50の絶縁樹脂Qで覆ったので、接合部分4の絶縁性をも確保できる。また、導電性樹脂Pが良好な導電性を呈するため、被覆電線W1,W2に通電した際に、接合部分4の温度上昇を抑えることができる。
【0037】
従って、被覆電線W1,W2を接合するという一連の接合作業が、前記チップ50を前記重ね部分Sに配置し、そして、前記加熱手法を施して被覆部3を溶かした後に、このチップ50を溶かすという簡単な作業で達成されるため、高い導電性を保持しつつ、接合作業の簡略化と機械的強度の向上を両立して図ることができるようになり、被覆電線W1,W2間の通電特性を安定化させることができる。
【0038】
ところで、この実施形態では超音波融着の加熱手法を用いて、被覆部3およびチップ50を溶融するようにした場合を開示したが、その加熱手法としては超音波に限ることなく、その他の手法、例えば通電による発生熱を利用する熱圧着を用いることもできる。
【0039】
<第2実施形態>
図4から図6は、本発明の第2実施形態を示す被覆電線の接合方法および被覆電線の接合構造で、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。図4は被覆電線の接合部分の斜視図、図5は本接合方法により被覆電線の接合構造を得るために用いる金型を示す斜視図、図6は接合部分に充填される導電性樹脂と絶縁樹脂との供給経路を切り換える駒の配置状態を示す斜視図である。
【0040】
この実施形態が前記第1実施形態と主に異なる点は、溶融した絶縁樹脂Qを被覆電線W1,W2の重ね部分Sに直接充填して、その溶融熱で被覆電線W1,W2の被覆部3を溶かして除去し、これによって露出させた導体線部1を導電性樹脂Pで接合することにある。
【0041】
即ち、この実施形態の被覆電線の接合方法は、図4に示すように、まず、被覆電線W1,W2の重ね部分Sに溶融した絶縁樹脂Qを充填し、これの溶融熱で被覆部3を溶かして導体線部1を露出させる絶縁樹脂充填工程と、絶縁樹脂充填工程の施工後、露出した導体線部1に導電性樹脂Pを充填し、この導電性樹脂Pで前記重ね部分Sの露出させた導体線部1を、相手側の導体線部1に接合する導電性樹脂充填工程と、を備える。
【0042】
前記接合方法を実施するために本実施形態では、図5に示すように上型81と下型82からなる金型80を用いて、前記絶縁樹脂Qおよび前記導電性樹脂Pを充填するようになっている。下型82には中心部でほぼ直角に交叉する溝83,84が形成されており、これら溝83,84に前記被覆電線W1,W2が交叉して挿入される。このとき、被覆電線W1,W2の交叉部分が重ね部分Sとなる。また、前記溝83,84の交差部分には円形のキャビティ85が形成され、このキャビティ85の底部85aには、図6に示す一方(図中下方)の駒86がスライド自在に嵌挿される。また、前記上型81には前記下型82のキャビティ85に対応する中心部の図示省略した内部に、図6に示す他方(図中上方)の駒87がスライド自在に嵌挿される。更に、この上型81の外側面(図中上面)の中心部には2色成形用のノズル88が設けられ、このノズル88からそれぞれ溶融された導電性樹脂Pおよび絶縁樹脂Qが、前記キャビティ85に向かってそれぞれ個別に射出される。
【0043】
従って、前記金型80を用いて本実施形態の接合方法を行うには、図5に示すように、まず、下型82の溝部83,84に被覆電線W1,W2をセットして、この下型82をB方向に移動して上型81に結合する。このとき、1対の駒86,87は被覆電線W1,W2の重ね部分Sに両側から当接しており、この状態でノズル88から溶融した絶縁樹脂Qをキャビティ85内に射出して充填し、その熱で重ね部分Sの被覆部3を溶かして導体線部1を露出させる。その後、図6に示すように前記駒86,87を図中矢印方向にスライドするとともに、ノズル88を回転して溶融した導電性樹脂Pを射出し、この導電性樹脂Pを前記絶縁樹脂Qの中心部に充填する。そして、導電性樹脂Pおよび絶縁樹脂Qが硬化した後に離型することにより、図4に示す接合構造が得られる。
【0044】
即ち、この接合構造では前記図1に示した第1実施形態の構造とほぼ同様の接続部分4および絶縁部分5を得ることができ、被覆部3が溶融除去されて露出させた導体線部1同士を導電性樹脂Pによって接合した接合部分4が形成され、かつ、その外側が絶縁樹脂Qによって覆われて絶縁部分5が形成された状態となる。従って、前記導体線部1同士を導電性樹脂Pで強固に接合することができ、これら一連の接合作業、つまり、被覆部3の溶融、導体線部1の接合、接合部分の絶縁を施す作業が、前記重ね部分Sに絶縁樹脂Qを充填し、その後、導電性樹脂Pを充填するという簡単な作業で達成することができる。
【0045】
勿論、この実施形態にあっても絶縁樹脂Qの溶融熱で被覆部3を溶かすため、被覆部3を予め除去しておくという工数を省略でき、また、導電性樹脂Pは前記第1実施形態で述べたように鉄と同等の高い導電性を備えるため、この導電性樹脂Pを導体線部1同士の接合部に含浸させて、より強固な接合強度を発揮させることができる。
【0046】
<第3実施形態>
図7は本発明の第3実施形態を示す被覆電線の接合方法で、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。図7は被覆電線の接合手順を示す斜視図で、この実施形態が前記各実施形態と主に異なる点は、溶融した導電性樹脂Pを被覆電線W1,W2の重ね部分Sに直接充填して、その溶融熱で被覆電線W1,W2の被覆部3を溶かして除去するとともに、この導電性樹脂Pで露出させた導体線部1を接合することにある。
【0047】
即ち、この実施形態の被覆電線の接合方法は、図7に示すように、被覆電線W1,W2を接続部で重ね、この重ね部分Sに溶融した導電性樹脂Pを充填し、これの溶融熱で前記被覆部3を溶かすとともに、この導電性樹脂Pで導体線部1を相手側の導体線部1に接合する導電性樹脂充填工程と、導電性樹脂充填工程の施工後、前記導電性樹脂Pの外側に溶融した絶縁樹脂Qを充填して、接合部を絶縁する絶縁樹脂充填工程と、を備える。ところで、この接合方法では、図示省略したが前記導電性樹脂Pの充填および絶縁樹脂Qの充填は、前記第2実施形態で用いたと同様の金型80を用いて行われることになる。
【0048】
従って、この実施形態の被覆電線の接合方法では、まず、溶融した導電性樹脂Pを被覆電線W1,W2の重ね部分Sに充填し、この導電性樹脂Pの溶融熱でその重ね部分Sの被覆部3を溶かすようになっており、また、この被覆部3の溶融と同時に、その溶融で露出させた導体線部1同士を、その導電性樹脂Pによって接合するようになっている。そして、その導電性樹脂Pで接合した後に溶融した絶縁樹脂Qを充填し、これによって、この導電性樹脂Pの外側を絶縁することができる。従って、これら一連の接合作業、つまり、被覆部3の溶融、導体線部1の接合、接合部分の絶縁を施す作業が、前記重ね部分Sに導電性樹脂Pを充填し、その後、絶縁樹脂Qを充填するという簡単な作業で達成される。勿論、この実施形態にあっても被覆部3を予め除去しておくという工数を省略でき、また、導電性樹脂Pを導体線部1同士の接合部に含浸させて、より強固な接合強度を発揮することができる。
【0049】
<第4実施形態>
図8は本発明の第4実施形態を示し、被覆電線の接合構造を電気接続箱90に適用したものである。図8はこの電気接続箱の要部斜視図を示す。
【0050】
電気接続箱90は、それぞれ独立した第1の絶縁板91と第2の絶縁板92とを備え、第1の絶縁板91には、これにインサート成形される第1バスバー93および積層される第2バスバー94が設けられるとともに、第2の絶縁板92には、これに積層される第3バスバー95が設けられる。そして、第1バスバー93には、被覆電線W3の途中が重ね部分S1をもって重ねられるとともに、第2バスバー94には、被覆電線W4の端部が重ね部分S2をもって重ねられる。また、第3バスバー95には、被覆電線W5の途中が重ね部分S3をもって重ねられる。更に、被覆電線W3の途中と被覆電線W5の途中とは、重ね部分S4をもって互いに交叉される。また、前記第1,第2絶縁板91,92には、前記被覆電線W3,W4,W5を布線するための溝部96,97,98が形成される。
【0051】
そして、前記重ね部分S1,S2,S3,S4で、被覆電線W3と第1バスバー93、被覆電線W4と第2バスバー94、被覆電線W5と第3バスバー95および被覆電線W3と被覆電線W5がそれぞれ接続される。このとき、被覆電線W3を布線する溝部96の底部には、前記重ね部分S1で第1バスバー93に通ずる図示省略した開口部が予め形成されている。
【0052】
ここで、本実施形態では前記重ね部分S1,S2,S3,S4での接続を達成するために、溶融した導電性樹脂Pが用いられる。即ち、重ね部分S1では、前記被覆電線W3の上方からこの溶融した導電性樹脂Pを充填することにより、これの溶融熱で被覆電線W3の被覆部3を溶かして導体線部1を露出させるとともに、この露出させた導体線部1と第1バスバー93とを、充填したその導電性樹脂Pで接合するようになっている。このとき、導電性樹脂Pは、溝部96に形成した開口部を通して導体線部1と第1バスバー93とを接合することになる。
【0053】
また、重ね部分S2,S3では、同様に被覆電線W4,W5の上方から溶融した導電性樹脂Pを充填して、その溶融熱で導体線部1を露出させ、被覆電線W4の導体線部1と第2バスバー94、被覆電線W5の導体線部1と第3バスバー95とを、充填した導電性樹脂Pでそれぞれ接合するようになっている。更に、重ね部分S4では、被覆電線W3と被覆電線W4との交叉部分の上方から溶融した導電性樹脂Pを充填して、その溶融熱でそれぞれの被覆部3を溶かして導体線部1を露出させ、これら露出させた導体線部1同士を充填した導電性樹脂Pで接合するようになっている。
【0054】
従って、この実施形態の電気接続箱90では、第1,第2,第3バスバー93,94,95と被覆電線W1,W2,W3とを接続するにあたって、それぞれの重ね部分S1,S2,S3に充填した導電性樹脂Pによって、被覆部3の溶融除去と、露出させた導体線部1とバスバー93,94,95の接合とを行うようにしたので、被覆電線W1,W2,W3それぞれの被覆部3を予め切除しておく必要が無くなるため、それぞれの接合部分4の構造を簡単にし、ひいては、電気接続箱90の布線構造を簡素化しつつ、接合に導電性樹脂Pを用いたことにより接合部分4の機械的強度を十分に確保することができる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明の被覆電線の接合方法によれば、被覆部を加熱手法によって溶かして導体線部を露出させることができるため、被覆部を予め除去しておく必要がなく、簡単な作業で両部材を導通接続させることができる。また、露出された導体線部は、チップを溶かすことにより溶融される導電性樹脂を介して相手部材に接合するようになっているため、この導電性樹脂自体が導電体であることから、接合した両部材の導電性が損なわれることは無く、導体線部の接合部分にこの導電性樹脂を含浸させることにより、この接合部分の強度を著しく向上することができる。また、この導電性樹脂の外側は溶融したチップの絶縁樹脂で覆われるため、接合部分の絶縁性をも確保できる。従って、被覆電線を接合するという一連の接合作業が、前記チップを前記重ね部分に配置し、そして、前記加熱手法を施した後にこのチップを溶かすという簡単な作業で達成できるため、その接合作業の能率化を図って生産性を高めることができる。
【0056】
請求項2に記載の本発明の被覆電線の接合方法によれば、溶融した絶縁樹脂を重ね部分に充填することにより、その溶融熱でこの重ね部分の被覆部を溶かし、これによって露出させた導体線部を、その後に充填される導電性樹脂で接合するようにしたので、導電性樹脂によって強固に接合することができるとともに、被覆部を溶かす際に用いた前記絶縁樹脂によって、前記導電性樹脂の外側を絶縁することができる。従って、これら被覆部の溶融、導体線部の接合、接合部分の絶縁を施すという一連の接合作業が、前記重ね部分に絶縁樹脂を充填し、その後、導電性樹脂を充填するという簡単な作業で達成できるため、その接合作業の能率化を図って生産性を高めることができる。
【0057】
請求項3に記載の本発明の被覆電線の接合方法によれば、溶融した導電性樹脂を導通接続する部材の重ね部分に充填し、これによってその重ね部分の被覆部を溶かし、これによって露出させた導体線部をその導電性樹脂によって接合し、その後に充填される溶融した絶縁樹脂によって、導電性樹脂の外側を絶縁するようにしたので、これら被覆部の溶融、導体線部の接合、接合部分の絶縁を施すという一連の接合作業が、前記重ね部分に導電性樹脂を充填し、その後、絶縁樹脂を充填するという簡単な作業で達成できるため、その接合作業の能率化を図って生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す被覆電線の接合手順の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す被覆電線の接合開始前の状態の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す被覆電線の接合途中の状態の斜視図である
【図4】本発明の第2実施形態を示す被覆電線の接合部分の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す被覆電線の接合構造を得るための金型の斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す接合部分に充填される導電性樹脂と絶縁樹脂との供給経路を切り換える駒の配置状態の斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す被覆電線の接合手順の斜視図である。
【図8】本発明の第4実施形態を示す電気接続箱の要部斜視図である。
【図9】従来の被覆電線の接続方法に用いられる端子金具の斜視図である。
【図10】従来の被覆電線の接続方法の接続手順を示す説明図である。
【図11】従来の被覆電線の接続方法に用いられる圧着端子の斜視図である。
【図12】従来の被覆電線の接続構造を示す断面図である。
【図13】従来の被覆電線の接続方法に用いられる端子金具の斜視図である。
【図14】従来の被覆電線の接続方法に用いられるジョイント端子の接続手順を示す説明図である。
【図15】従来の被覆電線の接続方法に用いられるコネクタの接続手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 導体線部
3 被覆部
4 接合部分
5 絶縁部分
50 チップ
90 電気接続箱
91,92 絶縁板
93,94,95 バスバー
P 導電性樹脂
Q 絶縁樹脂
W1,W2,W3,W4,W5 被覆電線(導通接続する部材)
S,S1,S2,S3,S4 重ね部分
Claims (3)
- 互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線である被覆電線の接合方法において、
前記両部材を接続部で重ね、この重ね部分の少なくとも一側に、絶縁樹脂の中央部片面に突出する導電性樹脂を設けた絶縁樹脂製のチップを配置するチップ配置工程と、
チップ配置工程の施工後、前記重ね部分の被覆部を、熱圧着または超音波融着などの加熱手法で溶かして導体線部を露出させる被覆部溶融工程と、
被覆部溶融工程の施工後、前記チップを溶かすことにより溶融される、前記絶縁樹脂よりも先に前記導体線部に当たる導電性樹脂で、前記重ね部分の露出させた導体線部を前記両部材の相手側に接合するとともに、前記チップの溶融される絶縁樹脂で、前記導電性樹脂の外側を覆うチップ溶融工程と、を備えた
ことを特徴とする被覆電線の接合方法。 - 互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線である被覆電線の接合方法において、
前記両部材を接続部で重ね、この重ね部分に2色成形用のノズルより溶融した絶縁樹脂を金型のキャビティ内に充填し、これの溶融熱で前記被覆部を溶かして導体線部を露出させる絶縁樹脂充填工程と、
絶縁樹脂充填工程の施工後、露出させた導体線部に前記ノズルより溶融した導電性樹脂を前記キャビティ内に充填し、この導電性樹脂で前記重ね部分の露出させた導体線部を、前記両部材の相手側に接合する導電性樹脂充填工程と、を備えた
ことを特徴とする被覆電線の接合方法。 - 互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線である被覆電線の接合方法において、
前記両部材を接続部で重ね、この重ね部分に2色成形用のノズルより溶融した導電性樹脂を金型のキャビティ内に充填し、これの溶融熱で前記被覆部を溶かすとともに、この導電性樹脂で導体線部を前記両部材の相手側に接合する導電性樹脂充填工程と、
導電性樹脂充填工程の施工後、前記導電性樹脂の外側に前記ノズルより溶融した絶縁樹脂を前記キャビティ内に充填して、接合部を絶縁する絶縁樹脂充填工程と、を備えた
ことを特徴とする被覆電線の接合方法。
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