JPH09320300A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Publication number
JPH09320300A
JPH09320300A JP13360396A JP13360396A JPH09320300A JP H09320300 A JPH09320300 A JP H09320300A JP 13360396 A JP13360396 A JP 13360396A JP 13360396 A JP13360396 A JP 13360396A JP H09320300 A JPH09320300 A JP H09320300A
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JP
Japan
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data
voltage
read
memory cell
address
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Withdrawn
Application number
JP13360396A
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English (en)
Inventor
Satoru Tamada
悟 玉田
Takeshi Nakayama
武志 中山
Minoru Okawa
実 大川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮発不良により使用不可能になるのを防止す
ることが可能な半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 電圧発生回路108、書込制御回路10
6、消去制御回路107、データバッファ117、マー
ジンレスアドレスバッファ1101、ステータスレジス
タ119、アドレスカウンタ121に接続されそれらを
制御するマージンチェック制御回路116を設け、その
マージンチェック制御回路116にコマンドラッチ/デ
コーダ105を接続して、コマンドラッチ/デコーダ1
05に外部からマージンチェックコマンドが入力される
とマージンチェック制御回路116が起動し、マージン
チェックが開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置に関
し、特に、電気的書込可能な不揮発性の半導体記憶装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的書込可能な半導体記憶装置は、一
般に、メモリセルに酸化膜などにより周囲と電気的に絶
縁されたフローティングゲートを持ち、フローティング
ゲート中に電子を多く蓄えるか否かによってデータを記
憶するものである。
【0003】図21は、半導体記憶装置の特性を説明す
るためのモデル図である。図21を参照して、横軸はメ
モリセルのしきい値電圧Vthを示し、縦軸はそのしき
い値を持つビット数を示している。
【0004】フローティングゲート中に電子の少ない状
態ではメモリセルのしきい値は低く(状態1701)、
コントロールゲートに読出電圧1703を加えると、チ
ャネルがオンし電流が流れる。この状態を消去状態とい
う。一方、電子の多い状態ではしきい値が高く(状態1
702)、コントロールゲートに読出電圧1703を加
えても、チャネルがオンせず電流が流れない。この状態
を書込状態という。
【0005】このように、半導体記憶装置は、電気的に
絶縁されたフローティングゲート中の電荷の多少によっ
て消去状態または書込状態を保持、すなわち、“1”ま
たは“0”を記憶しているため、電源を切っても状態
(データ)は保持される。
【0006】半導体記憶装置の1種であるフラッシュメ
モリでは、チャネルホットエレクトロンにより電子をフ
ローティングゲートに注入することでデータの書込を行
ない、トンネル現象によりデータの消去を行なってい
る。このように物理的なメカニズムで書込/消去を行な
っているフラッシュメモリでは、1発のパルスでは書込
/消去を行なうことはできない。
【0007】従来のフラッシュメモリにおいては、書込
時には、書込んだメモリセルが読出電圧に対して十分に
マージンを持つように、通常の読出時よりも高い電圧で
読出を行なってもデータが読出せるようになる(パスす
る)まで、データの書込と、通常の読出時よりも高い電
圧でのデータの読出とを繰返し行なっていた。また、消
去時には、データの消去と、通常の読出時よりも低い電
圧でのデータの読出とを繰返し行なっていた。この通常
の読出時の読出電圧よりも高い電圧でのデータ読出を書
込ベリファイ、低い電圧でのデータ読出を消去ベリファ
イと呼んでいる。ここで、消去の場合は、一括消去また
はブロック消去を行なうので、チップ内またはブロック
内の全アドレスをベリファイする。
【0008】最近のフラッシュメモリでは、チップ内部
で書込/書込ベリファイ、消去/消去ベリファイの繰返
しを行ない、メモリセルが所望のしきい値になったあと
繰返しを終了する自動書込、消去機能を持ったものが多
い。この場合、チップ内部の情報(書込または消去中な
のか書込/消去の動作を終了したのか、正常に終了した
か否かなど)をデータピンなどから出力する機能を有す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、書込状
態のメモリセルにおいて、リークが起こると、フローテ
ィングゲート中に蓄えられていた電子が徐々に周囲に抜
け、メモリセルトランジスタのしきい値電圧が低下する
ことがある。
【0010】図22は、従来の半導体記憶装置における
揮発不良を説明するためのモデル図である。
【0011】図22を参照して、リークにより低下した
メモリセルトランジスタのしきい値電圧が状態1705
で示されている。このように、リークを起こしたビット
の読出マージンが少なくなっていくと、ついには揮発不
良となってしまう。
【0012】通常に使用している限り、つまり、常時読
出電圧1703で読出している限り、不良に至る前にメ
モリセルのしきい値電圧の低下に伴なう読出マージンの
減少を検出することはできない。したがって、揮発不良
になると、ユーザにとっては突然その製品が使用不可能
になることがあるという問題点があった。
【0013】図23は、従来の不揮発性半導体記憶装置
の一種であるフラッシュメモリ2300の構成を示すブ
ロック図である。
【0014】図23を参照して、フラッシュメモリ18
00は、アドレスが入力されるアドレスピン101と、
データが入力されるデータピン102と、制御信号が入
力されるコントロールピン103と、コントロールピン
103からの入力によりチップの状態を制御するチップ
イネーブル(CE)回路およびアウトプットイネーブル
(CE)回路104と、データピン102からのコマン
ド入力により書込/消去などを制御するコマンドラッチ
/デコーダ105と、コマンドラッチ/デコーダ105
からの書込コマンドに応答して書込を制御する書込制御
回路106と、コマンドラッチ/デコーダ105からの
消去コマンドに応答して消去を制御する消去制御回路1
07と、書込、消去、書込ベリファイ、消去ベリファ
イ、通常読出のときに必要な電圧を発生する電圧発生回
路2308と、メモリセルアレイ115と、メモリセル
アレイ115内のメモリセルにデータの書込を行なう書
込回路109と、センスアンプ110と、アドレスピン
101のアドレス入力を受けて、Xアドレスを選択する
Xデコーダ113と、アドレスピン101のアドレス入
力を受けてYアドレスを選択するYデコーダ111とV
cc電源とVss電源とを含む。電圧発生回路2308
は、さらに、消去電圧を発生する消去電圧発生回路13
1と、書込電圧を発生する書込電圧発生回路132と、
消去ベリファイ電圧を発生する消去ベリファイ電圧発生
回路133と、書込ベリファイ電圧を発生する書込ベリ
ファイ電圧発生回路134と、通常読出電圧を発生する
通常読出電圧発生回路135とを含む。
【0015】コントロールピン103にチップイネーブ
ル信号およびアウトプットイネーブル信号が入力される
と、チップイネーブル回路およびアウトプットイネーブ
ル回路104によりチップおよびデータ出力バッファ
(図示せず)が活性化される。データピン102から書
込コマンド、書込アドレス、および書込データとが入力
されると、コマンドラッチ/デコーダ105により書込
制御回路106が始動される。書込制御回路106は書
込回路109に書込データを送り、また、電圧発生回路
108内の書込電圧発生回路132から書込電圧を発生
させる。書込電圧発生回路132から発生された書込電
圧は、Xデコーダ113を介してアドレスピン101か
らのXアドレス入力に従って選択肢された選択メモリセ
ル114のコントロールゲートに与えられる。書込電圧
は、さらに書込回路109にも与えられ、アドレスピン
101のYアドレス入力に従い、Yデコーダ111を介
してYゲート回路112内の対応するYゲートが活性化
される。そして、そのYゲートを介して書込回路109
から選択メモリセル114に書込データが書込まれる。
【0016】この書込と繰返し行なわれる書込ベリファ
イは、まず、書込制御回路106により書込ベリファイ
電圧発生回路134から発生された書込ベリファイ電
圧、Xデコーダ113を介して、選択メモリセル114
のコントロールゲートに与えられる。そして、選択メモ
リセル114から、Yゲート回路112、センスアンプ
110を介してデータピン102からデータが読出さ
れ、選択メモリセル114内のメモリセルトランジスタ
のしきい値電圧が所望の値になったか否かが判断され
る。
【0017】データピン102から消去コマンドが入力
された場合は、コマンドラッチ/デコーダ105により
消去制御回路107が始動される。消去制御回路107
は消去電圧発生回路131と消去ベリファイ電圧発生回
路とを動作させる。消去電圧発生回路108から発生さ
れた消去電圧は、アドレスピン101から入力されたX
アドレスに従い、Xデコーダ113を介してXアドレス
に対応する同一ワード線上の複数のメモリセルのコント
ロールゲートに与えられ、記憶されていたデータが消去
される。
【0018】この消去と交互に繰返し行なわれる消去ベ
リファイは、まず、消去制御回路107により消去ベリ
ファイ電圧発生回路1808から発生された消去ベリフ
ァイ電圧が、Xデコーダ113を介してXアドレスに対
応する同一ワード線上の複数のメモリセルのコントロー
ルゲートに与えられる。そして、Yゲート回路112、
センスアンプ110を介して、データピン102からデ
ータが読出され、各メモリセルトランジスタのしきい値
電圧が所望の値となったか否かが判定される。
【0019】通常読出時は、コントロールピン103か
ら通常読出コマンドが入力され、コマンドラッチ/デコ
ーダ105により、コマンドラッチ/デコーダ105は
通常読出電圧発生回路136から通常読出電圧が発生す
る。通常読出電圧は、アドレスピン101からのXアド
レス入力に従い、Xデコーダ113を介して、対応する
選択メモリセル114のコントロールゲートに与えられ
る。また、アドレスピン101からのYアドレス入力に
従い、Yデコーダ111を介してYゲート回路112内
のYゲートが活性化され、対応する選択メモリセル11
4から読出データがYゲート回路112、センスアンプ
110を介してデータピン102から読出される。
【0020】特開昭62−128097に開示されてい
る不揮発性メモリ装置においては、データ読出時に、所
定の第1のセンス電圧と、その第1のセンス電圧とデー
タ書込時のメモリセルトランジスタのしきい電圧の間に
ある第2のセンス電圧とを順に印加して読出動作を行な
い、読出される2つのデータの値が異なった場合にメモ
リセルがリフレッシュされる。
【0021】これにより、不揮発性メモリ装置のメモリ
の保持特性をメモリ単体の保持特性よりもはるかに長く
し、リフレッシュも必要最小限の回数しか行なわれない
ため書込回数の制限の問題も回避することができる。
【0022】しかしながら、メモリセルが読出電圧に対
して十分にマージンを持つか否かをチェックする(マー
ジンチェック)機能を有する不揮発性メモリ装置の概念
について述べているだけで、具体的な実現方法は述べら
れていなかった。
【0023】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、揮発不良により使用不可能になる
のを未然に防止することが可能な半導体記憶装置を提供
することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
半導体記憶装置は、コントロールゲートに印加される電
圧によりデータが読出されるメモリセルと、メモリセル
のコントロールゲートに、第1のタイミングで第1の電
圧を印加し、第1と異なる第2タイミングで第1の電圧
と同符号でその絶対値が第1の電圧よりも大きい第2の
電圧を印加する電圧印加手段と、第1の電圧の印加によ
り読出された第1のデータと、第2の電圧の印加により
読出された第2のデータとを比較するデータ比較手段
と、比較の結果、第2のデータが第1のデータと異なっ
ている場合、メモリセルのアドレスを記憶するアドレス
記憶手段と、データ読出時に読出アドレスと記憶された
アドレスとを比較し、比較の結果、読出アドレスと記憶
されたアドレスとが一致した場合に第1のデータと同じ
データを出力するアドレス比較/データ出力手段と、を
設けたものである。
【0025】本発明の請求項2に係る半導体記憶装置
は、コントロールゲートに印加される電圧によりデータ
が読出される第1のメモリセルと、コントロールゲート
に印加される電圧により第1のメモリセルに格納された
データに基づいて定められたパリティデータが読出され
る第2のメモリセルと、第1のメモリセルのコントロー
ルゲートと第2のメモリセルのコントロールゲートとに
第1の電圧を印加する第1の電圧印加手段と、第1の電
圧の印加により第1のメモリセルから読出された第1の
データのパリティと第1の電圧の印加により第2のメモ
リセルから読出された第1のパリティデータとを比較
し、第1のデータのパリティの正誤を判定する判定手段
と、判定の結果、第1のデータのパリティが誤りと判定
されると、第1の電圧と同符号でその絶対値が第1の電
圧よりも小さい第2の電圧を印加する第2の電圧印加手
段と、第2の電圧の印加により第1のメモリセルから読
出された第2のデータと第1のデータとを比較し、第2
の電圧の印加により第2のメモリセルから読出された第
2のパリティデータと第1のパリティデータとを比較す
るデータ比較手段とを設けたものである。
【0026】本発明の請求項3に係る半導体記憶装置
は、請求項1または2の半導体記憶装置において、電圧
印加手段は、外部からの入力信号に応答して第1および
第2の電圧を印加する。
【0027】本発明の請求項4に係る半導体記憶装置
は、請求項1または2の半導体記憶装置において、電源
導入を検出する電源投入検出手段を設け、電圧印加手段
は、電源投入検出手段により電源投入が検出されると電
圧の印加を開始する。
【0028】本発明の請求項5に係る半導体記憶装置
は、コントロールゲートに印加される電圧によりデータ
が読出されるメモリセルと、外部からの入力信号に応答
して、メモリセルのコントロールゲートに第1のタイミ
ングで第1の電圧を印加し、第1と異なる第2のタイミ
ングで第1の電圧と同符号でその絶対値が第1の電圧よ
りも大きい第2の電圧を印加する電圧印加手段と、第1
の電圧の印加により読出された第1のデータと第2の電
圧の印加により読出された第2のデータとを比較するデ
ータ比較手段と、比較の結果、第2のデータが第1のデ
ータと異なっている場合、第1のデータをメモリセルに
書込む書込手段とを設けたものである。
【0029】本発明の請求項6に係る半導体記憶装置
は、コントロールゲートに印加される電圧によりデータ
が読出されるメモリセルと、電源投入を検出する電源投
入検出手段と、電源投入検出手段により電源投入が検出
されると、メモリセルのコントロールゲートに第1のタ
イミングで第1の電圧を印加し、第1と異なる第2のタ
イミングで第1の電圧と同符号でその絶対値が前記第1
の電圧よりも大きい第2の電圧を印加する電圧印加手段
と、第1の電圧の印加により読出された第1のデータと
第2の電圧の印加により読出された第2のデータとを比
較するデータ比較手段と、比較の結果、第2のデータが
第1のデータと異なっている場合、第1のデータをメモ
リセルに書込む書込手段とを設けたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0031】(1) 実施の形態1 図1は、本発明の半導体記憶装置の実施の形態1のフラ
ッシュメモリ100の構成の例を示すブロック図であ
る。図1を参照して、フラッシュメモリ100は、図1
8のフラッシュメモリ1800において、電圧発生回路
1808を電圧発生回路108に置換え、マージンチェ
ック動作を制御するマージンチェック制御回路116
と、読出データをラッチするデータバッファ117と、
チップ内の状態を表わすステータスレジスタ119と、
アドレスをカウントするアドレスカウンタ121とと
を、さらに備えたものである。
【0032】電圧発生回路108は、図23の電圧発生
回路2308と同様に、消去電圧発生回路131と、書
込電圧発生回路132と、消去ベリファイ電圧発生回路
133と、書込ベリファイ電圧発生回路134と、通常
読出電圧を発生する通常読出電圧発生回路135とを含
み、さらに、マージンチェック電圧を発生するマージン
チェック電圧発生回路136を含む。ステータスレジス
タ119は、チップ内がマージンチェックを行なってい
るか否かを表わすマージンチェックレジスタと、チップ
内が書込/消去状態か否かを表わすレディビジーレジス
タとを含む。
【0033】コマンドラッチ/デコーダ105は、デー
タピン102とマージンチェック制御回路116とに接
続されている。マージンチェック制御回路116は、書
込制御回路106と消去制御回路107と電圧発生回路
108内のマージンチェック電圧発生回路136とステ
ータスレジスタ119とアドレスカウンタ121とに接
続されている。データバッファ117は、マージンチェ
ック制御回路116と書込回路109とに接続されてい
る。ステータスレジスタ119は、書込制御回路106
と消去制御回路107とに接続されている。
【0034】図2は、図1のフラッシュメモリ100の
マージンチェック制御回路116による制御を説明する
ためのフローチャートである。
【0035】図2のフローチャートを用いてフラッシュ
メモリ100の動作を説明する。外部からコマンドラッ
チ/デコーダ130にマージンチェックコマンドが入力
され、ラッチ/デコードされてマージンチェック制御回
路116に入力されると、マージンチェック制御回路1
16により、ステップS201(以下、ステップを略
す)で、アドレスカウンタ121がリセット(0番地
に)され、S202で、ステータスレジスタ119中の
マージンチェックレジスタとレディビジーレジスタとが
リセットされる。
【0036】S203で、まず、通常読出が行なわれ
る。すなわち、マージンチェック制御回路116からの
制御信号により、電圧発生回路108中の通常読出電圧
発生回路135から通常の読出時の電圧(以下、通常読
出電圧と称す)が発生され、Xデコーダ113を介して
ワード線に与えられ、あるアドレスの選択メモリセル1
14のコントロールゲートに印加される。S204で、
S203の通常読出電圧の印加により通常読出データD
uが読出され、Yゲート回路112、センスアンプ11
0を介してデータバッファ117にラッチされる。
【0037】次に、S205で、この選択メモリセル1
14がn型である場合、通常読出電圧よりも高い電圧
(以下、マージンチェック電圧と称す)が、選択メモリ
セル114のコントロールゲートに与えられる。
【0038】図3は、図1の電圧発生回路108内の書
込ベリファイ電圧発生回路134と通常読出電圧発生回
路135とマージンチェック電圧発生回路136との例
を示す回路図である。
【0039】図3を参照して、書込ベリファイ電圧発生
回路134は、一方端がVcc電源に接続された抵抗R
1 と、一方端が抵抗R1 の他方端に接続され、他方端が
接地された抵抗R2 とを含み、抵抗R1 と抵抗R2 との
接続ノードから書込ベリファイ電位が発生される。書込
ベリファイリファレンス電位はトランスファゲート40
1と差動増幅回路404とを介してXデコーダ113に
出力される。
【0040】通常読出電圧発生回路135は、書込ベリ
ファイ電圧発生回路134において抵抗R1 ,R2 を、
それぞれ抵抗R5 ,R6 に置換えたものである。抵抗R
5 と抵抗R6 との接続ノードから通常読出リファレンス
電位が発生される。通常読出リファレンス電位は、トラ
ンスファゲート402と差動増幅回路404とを介して
Xデコーダ113に出力される。
【0041】マージンチェック電圧発生回路136は、
書込ベリファイ電圧発生回路134において、抵抗
1 ,R2 を、それぞれ抵抗R3 ,R4 に置換えたもの
である。抵抗R3 と抵抗R4 との接続ノードからマージ
ンチェックリファレンス電位が発生される。マージンチ
ェックリファレンス電位は、トランスファゲート403
と差動増幅回路404とを介してマージンチェック電圧
となってXデコーダ113に出力される。
【0042】ここで、各抵抗は、R2 /R1 ≧R4 /R
3 ≧R5 /R6 の関係を有する。したがって、書込ベリ
ファイリファレンス電位、通常読出リファレンス電位、
マージンチェックリファレンス電位の中で、書込ベリフ
ァイリファレンス電位が最も高電位であり、通常読出リ
ファレンス電位が最も低電位である。
【0043】電圧発生回路108には、そのほかに消去
電圧発生回路131、書込電圧発生回路132、および
消去ベリファイ電圧発生回路133が含まれているが、
図4に示した各電圧発生回路と同様にして構成すること
ができる。
【0044】図2のS206で、S205のマージンチ
ェック電圧の印加により、Xデコーダ113を介してマ
ージンチェック読出データDmが読出され、Yゲート回
路112,センスアンプ110を介してデータバッファ
117にラッチされる。
【0045】S207で、データバッファ117におい
て、通常読出データDuとマージンチェック読出データ
Dmとが比較される。通常読出データDuとマージンチ
ェック読出データDmとが一致していれば、S208
で、その選択メモリセルのアドレスが最終アドレスか否
かが判定される。そして、最終アドレスであった場合
は、S209で、レディビジーレジスタがセットされ、
チップがレディ状態であることが表わされる。最終アド
レスでなかった場合は、S210で、アドレスカウンタ
121のアドレスがインクリメントされ、そのアドレス
のメモリセルについて、S203に戻ってS208まで
の上記と同様の動作が繰返される。
【0046】S207で、通常読出データDuとマージ
ンチェック読出データDmとが一致していなければ、S
211で、マージンチェックレジスタがセットされる。
【0047】S213で、マージンレスアドレスの選択
メモリセル114に正しいデータが再書込(リフレッシ
ュ)される。その後、S208に進み、前述のS208
〜S209の動作が行なわれる。
【0048】図4は、図1のデータバッファ117の例
を示す回路図である。図4を参照して、データバッファ
117は、2個のpチャネルMOSトランジスタ(以
下、PMOSトランジスタと称す)と2個のnチャネル
MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと称
す)とが直列に接続された回路501,502と、トラ
ンスファゲート503,504と、ラッチ505,50
6と、OR回路507と、インバータ508とを含む。
【0049】回路501,502はともにセンスアンプ
110に接続され、回路501はラッチ505に接続さ
れ、トランスファゲート503を介してOR回路507
の一方端子に接続され、回路502はラッチ506に接
続され、トランスファゲート504を介してOR回路5
07の他方端子に接続されている。OR回路507の出
力端子はマージンチェック制御回路116と、インバー
タ506を介して書込回路109に接続されている。
【0050】通常読出データDuは、ラッチ505でラ
ッチされ、マージンチェック読出データDmはラッチ5
06にラッチされる。そして、OR回路507で、ラッ
チ505にラッチされた通常読出データDuとラッチ5
06にラッチされたマージンチェック読出データDmと
が比較される。
【0051】比較の結果、通常読出データDuとマージ
ンチェック読出データDmとが一致(Du=Dm=0
(書込状態))していれば、OR回路507の出力デー
タ(マージンチェックフラグと称す)が“0”となって
マージンチェックパスし、次のアドレスのメモリセルに
動作が移される。通常読出データDuとマージンチェッ
ク読出データDmとが一致していなければ(Du=0
(書込状態),Dm=1(消去状態))、マージンチェ
ックフラグが“1”となってマージンチェックフェイル
し、マージンチェック制御回路116によりステータス
レジスタ119内のマージンチェックレジスタがセット
され、マージンレスアドレスバッファ118にそのメモ
リセルのアドレスがマージンレスアドレスとして記憶さ
れ、書込回路109に再書込(リフレッシュ)の命令が
出力される。再書込は、出力データ“1”(マージンチ
ェックフェイルを示す)がインバータ508により反転
されて、書込状態を示す“0”が書込回路109に送ら
れ、書込回路109によってメモリセルに“0”が書込
まれる。
【0052】図1では、マージンチェック制御回路11
6はコマンドラッチ/デコーダ105に接続され、コマ
ンドラッチ/デコーダ105にマージンチェックコマン
ドが入力されることによりマージンチェック制御回路1
16が起動され、マージンチェックが行なわれていた
が、次のような他の起動方法を用いることも可能であ
る。
【0053】図5は、図1のフラッシュメモリ100の
マージンチェック制御回路116の他の起動方法の例を
説明するためのブロック図であり、(a)は、リフレッ
シュ端子501を用いた起動方法、(b)は電源投入検
出回路602を用いた起動方法を説明するためのブロッ
ク図である。
【0054】図5(a)を参照して、マージンチェック
制御回路116に接続されたリフレッシュ端子601に
再書込命令(リフレッシュコマンド)が入力されると、
メモリセルアレイ115内の全メモリセルの再書込が行
なわれる際に、前述と同様のマージンチェックが行なわ
れる。
【0055】図5(b)を参照して、Vcc電源および
Vss電源に接続された電源投入検出回路602がマー
ジンチェック制御回路116に接続され、電源投入が検
出されると、前述と同様のマージンチェックが行なわれ
る。
【0056】以上のように、本発明の半導体記憶装置の
実施の形態1のフラッシュメモリは、マージンチェック
制御回路116にコマンドラッチ/デコーダ105やリ
フレッシュ端子601を接続して、外部からユーザがマ
ージンチェックコマンドやリフレッシュコマンドを入力
することにより、所望の時間に、簡単にマージンチェッ
ク機能を実施することができる。また、マージンチェッ
ク制御回路116に電源に接続された電源投入検出回路
を接続し、電源投入が検出されると自動的にマージンチ
ェック制御回路が起動しマージンチェックを行なうよう
にすることにより、ユーザは特別な操作なしでより簡単
にマージンチェック機能を実施させることができる。
【0057】図6は、揮発が進行したときの揮発ビット
のしきい値電圧を示す状態図である。
【0058】図6を参照して、前述のように、通常読出
電圧1703よりも少し高い電圧(マージンチェック電
圧)703で揮発の進行したビットを検出する以外に
も、揮発が進行し、揮発ビットのしきい値電圧701が
通常読出電圧1703よりも低くなった場合、つまり揮
発不良となった場合に、前述のような再書込の代わりに
次のような方法で正しいデータを読出すこともできる。
【0059】すなわち、通常読出電圧発生回路135か
ら出力される通常読出電圧を、それまでの通常読出電圧
1703より低く、かつ、消去ベリファイ電圧よりも高
い電圧702に変更する。これにより、それまでの通常
読出では揮発不良となるメモリセルからデータが読出せ
るようになり、その揮発ビットを救済することが可能と
なる。この方法は、以下で述べる実施の形態2〜4のフ
ラッシュメモリについても用いることができる。
【0060】(2) 実施の形態2 本発明の半導体記憶装置の実施の形態2のフラッシュメ
モリは、パリティを用いたマージンチェック機能を有す
るものである。
【0061】図7は、本発明の半導体記憶装置の実施の
形態2のフラッシュメモリ800の構成を示すブロック
図である。
【0062】図7を参照して、フラッシュメモリ800
は、図1のフラッシュメモリ100において、書込回路
109を書込回路809に、センスアンプ110をセン
スアンプ810に、Yゲート回路112をYゲート回路
812に、Yデコーダ113をYデコーダ811に、メ
モリセルアレイ115をメモリセルアレイ815にそれ
ぞれ置換え、パリティを演算するパリティ演算回路80
1と、パリティの正誤を判定するパリティ判定回路80
3とをさらに含む。
【0063】他の構成およびそれらの接続関係はフラッ
シュメモリ100と同様であるので説明を省略する。
【0064】図8は、図7のフラッシュメモリ800の
主要部分の構成の一例を詳しく示すブロック図である。
【0065】図8を参照して、メモリセルアレイ815
は、データが×4ビット、パリティデータが×1ビット
出力される構成となっており、データビットb0〜b3
と、パリティデータビットbpとを含む。
【0066】書込回路809は、データビットb0〜b
3に加えて、パリティビットbpにデータの書込が可能
である。Yゲート回路812は、データビットb0〜b
3に加えて、パリティデータビットbpの選択が可能な
選択ゲートである。Yデコーダ811は、Yゲート回路
812に対応したものである。
【0067】センスアンプ810は、データビットb0
〜b3用のセンスアンプSA0〜SA3と、パリティデ
ータビットbp用のセンスアンプSApとを含む。
【0068】データビットb0〜b3,bpは、それぞ
れYゲート回路812を介して、対応するセンスアンプ
SA0〜SA3,SApに接続されている。センスアン
プSA0〜SA3,SApは、データバッファ117に
接続されている。データバッファ117は、データビッ
トb0〜b3用のデータバッファ(図示せず)のみがパ
リティ演算回路801を介してパリティ判定回路803
に接続され、パリティデータビットbp用のデータバッ
ファ(図示せず)はそのままパリティ判定回路803に
接続されている。そして、パリティ判定回路803の出
力は、マージンチェック制御回路116に接続されてい
る。
【0069】図9は、図7のフラッシュメモリ800の
動作を示すフローチャートである。図9のフローチャー
トを用いて、図8のフラッシュメモリ800の動作を説
明する。
【0070】図9を参照して、ステップS1001(以
下、ステップを略す)で、アドレスカウンタ121がリ
セットされ、S1002で、ステータスレジスタ119
内のマージンチェックレジスタとレディビジィレジスタ
とがリセットされる。
【0071】S1003で、電圧発生回路108内のマ
ージンチェック電圧発生回路136からマージンチェッ
ク電圧が発生され、アドレスピン101に入力されたX
アドレスに対応するメモリセルアレイ815内のメモリ
セルについて、マージンチェック読出が行なわれる。こ
のとき、メモリセルアレイ815内の不揮発性メモリセ
ル1ビット分を利用して設けられたパリティビットbp
においても、同様にマージンチェック読出が行なわれ
る。S1004で、S1003で行なわれたマージンチ
ェック読出により各ビットb0〜b3およびパリティビ
ットbpから得られたマージンチェック読出データDm
0〜Dm3およびマージンチェック読出パリティデータ
Dmpが、データバッファ817にラッチされる。S1
005で、S1004で得られたマージンチェック読出
データDm0〜Dm3のパリティPmが、パリティ演算
回路801で演算される。そして、S1006で、S1
005で演算されたマージンチェック読出データDm0
〜Dm3のパリティPmと、パリティビットbpから読
出されデータバッファ817にラッチされていたマージ
ンチェック読出パリティデータDmpとがパリティ判定
回路により比較され、マージンチェック読出データDm
0〜Dm3のパリティPmがマージンチェック読出パリ
ティデータDmpと等しければパリティは“正”と判定
される。
【0072】S1006で、パリティが“正”であれ
ば、S1007で、そのときのXアドレスが最終アドレ
スであったか否かが判定される。
【0073】パリティが“誤”、すなわち、演算された
マージンチェック読出データDm0〜Dm3のパリティ
Pmがマージンチェック読出パリティデータDmpと異
なっていた場合は、パリティは“誤”とされ、S100
9で、通常読出電圧発生回路135から通常読出電圧が
発生され、通常読出が行なわれる。このとき、パリティ
ビットのメモリセルにおいても通常読出が行なわれる。
S1010で、読出された通常読出データDu0〜Du
3,通常読出パリティデータDupは、データバッファ
117にラッチされ、書込回路109に送られる。S1
011で、書込制御回路106により書込回路109が
駆動され、通常読出データDu0〜Du3,通常読出パ
リティデータDupがそれぞれ対応するメモリセルに再
書込される。そして、S1007に進む。
【0074】S1007で、もし、最終アドレスであっ
た場合は、S1008で、レディビジィレジスタがセッ
トされ、書込/消去可能な状態になったことが示され
る。S1007で、もし、そのときのアドレスが最終ア
ドレスでなかった場合は、S1013で、アドレスカウ
ンタ121の値が1インクリメントされる。そして、そ
の新しいアドレスに対応するメモリセルについて、前述
のS1003以降の動作が行なわれる。
【0075】図8を用いて、上記S1003〜S101
3の動作を詳細に説明する。データビットb0〜b3に
書込まれたデータに基づいた演算されたパリティがパリ
ティデータビットbpに予め格納されている。
【0076】マージンチェック制御回路116により電
圧発生回路108内のマージンチェック電圧発生回路1
36に制御信号が送られ、マージンチェック電圧発生回
路136によりマージンチェック電圧が各データビット
b0〜b3,パリティデータビットbpのコントロール
ゲートに印加される。マージンチェック電圧の印加によ
りデータビットb0〜b3,パリティデータビットbp
からマージンチェック読出データが順次読出される(S
1003)。データビットb0〜b3からのマージンチ
ェック読出データDm0〜Dm3は、Yゲート回路81
2と、対応するセンスアンプSA0〜SA3,SApと
を介して、データバッファ117からパリティ演算回路
801に入力される。パリティ演算回路801では、マ
ージンチェック読出データDm0〜Dm3のパリティが
演算され、演算結果がパリティ判定回路803に入力さ
れる。一方、パリティデータビットbpから読出された
パリティデータDmpは、Yゲート回路812とセンス
アンプSApとを介して、データバッファ117からパ
リティ判定回路803に入力される(S1004〜S1
005)。
【0077】パリティ判定回路803で、パリティ演算
回路801から入力された演算結果PとセンスアンプS
Apから入力されたパリティデータDmpとが比較さ
れ、これらが一致していれば正、一致していなければ誤
という判定結果がマージンチェック制御回路116に出
力される(S1006)。マージンチェック制御回路1
16は、その判定結果が正で、かつ最終アドレスでなけ
れば、アドレスカウンタ121のアドレスを1インクリ
メントさせる(S1007〜S1013)。もし、判定
結果が誤であれば、電圧発生回路108内の通常読出電
圧発生回路135に制御信号が送られ、データビットb
0〜b3,パリティデータビットbpのコントロールゲ
ートに、順次、通常読出電圧が印加される(S100
9)。そして、得られた通常読出データDu0〜Du
3、および通常読出パリティデータDupは、Yゲート
回路812,センスアンプSA0〜SA3,SAp,お
よびデータバッファ117を介して、書込回路109に
入力される(S1010)。書込制御回路106は、書
込回路109を制御して、各メモリセルにそれら通常読
出データを再書込する(S1011)。以上のようにし
て、全Xアドレスについて、順次、マージンチェック電
圧がメモリセルのコントロールゲートに印加され、マー
ジンチェック読出データが読出され、マージンチェック
読出データのパリティ演算結果とパリティとが比較さ
れ、パリティが一致しないXアドレス(ワード線)が検
出される。それにより、そのXアドレス(ワード線上)
のメモリセルのいずれかが揮発している(マージンレス
である)ことを知ることができる。さらに、そのXアド
レス(ワード線上)の各メモリセルのコントロールゲー
トに通常読出電圧が印加され、通常読出データが読出さ
れ、この通常読出データが、パリティ演算により誤と判
定されたXアドレスのメモリセルにのみ再書込されるの
で、マージンチェックや再書込に使用される電力および
時間が削減できる。
【0078】本発明の実施の形態2のフラッシュメモリ
において、実施の形態1のフラッシュメモリ100で図
5を用いて説明したマージンチェック制御回路116の
制御方法を用いることができる。
【0079】実施の形態1のフラッシュメモリと同様
に、再書込の代わりに、通常読出電圧を低く設定してデ
ータ読出、揮発ビットを救済することも可能である。
【0080】以上のように、本発明の半導体記憶装置の
実施の形態2のフラッシュメモリは、実施の形態1のフ
ラッシュメモリの効果に加えて、マージンチェック読出
データのパリティを演算し、マージンチェック読出パリ
ティデータと演算により求められたパリティとを比較し
て、一致しなかった場合のみそのメモリセルに再書込を
行なうので、揮発したメモリセルを検出するために通常
読出を行なうときに使用される電力に時間を削減でき、
より容易に、揮発不良によりメモリが使用不可能になる
のを防止することができる。
【0081】(3) 実施の形態3 図10は、本発明の半導体記憶装置の実施の形態3のフ
ラッシュメモリ1100の構成を示すブロック図であ
る。
【0082】図10を参照して、フラッシュメモリ11
00は、図1のフラッシュメモリ100において、メモ
リセルアレイ115をメモリセルアレイ1115に、置
換えたものであり、マージンレスアドレスバッファ11
01と、アドレス比較/データ出力バッファ回路112
3をさらに含む。
【0083】アドレス比較/データ出力バッファ回路1
123は、マージンレスアドレスバッファ118とセン
スアンプ110とに接続されている。
【0084】他の構成およびそれらの接続関係は、図1
のフラッシュメモリ100と同様であるので説明を省略
する。
【0085】図11〜14は、図11のメモリセルアレ
イ1115とマージンレスアドレスバッファ1101と
アドレス比較/データ出力バッファ1123との例と、
それらの動作を説明するための構成図であり、図11
は、通常メモリセルが消去状態であるときの、図12
は、通常メモリセルが書込状態であるときの、図13
は、マージンチェック時の、図14は、マージンチェッ
ク後の通常読出時の様子を示す構成図である。
【0086】図11〜14を参照して、メモリセルアレ
イ1115は、Xアドレス(X0,X1)の4本のワー
ド線WL(X0,X1)(X0,X1)={0,1}
と、それらと交差するYアドレス(0、1)の4本のビ
ット線BL(Y0,Y1)、(Y0,Y1)={0,
1}と、それらの交差点に設けられた16個のメモリセ
ルMC(X0,X1,Y0,Y1)、(X0,X1,Y
0,Y1)={0,1}と、さらに他の4本のワード線
Y00,Y01,Y10,Y11とを含む。
【0087】マージンレスアドレスバッファ1101
は、マージンレスアドレスバッファビット線MLBと、
メモリセルアレイ1115内の8本のワード線WL(X
0,X1)(X0,X1)={0,1},Y00,Y0
1,Y10,Y11に対応するメモリセルMCa〜MC
hとを含む。アドレス比較/データ出力バッファ112
3は、マージンレスアドレスバッファセンスアンプ12
01と、NAND回路1203と、インバータ1205
とを含む。
【0088】メモリアレイ1101において、マージン
レスアドレスバッファビット線MLBはビット線BL0
〜BL3,Y00,Y01,Y10,Y11と交差し、
それらの交差点にメモリセルMCa〜MChが設けられ
ている。
【0089】アドレス比較/データ出力バッファ112
3において、マージンレスアドレスバッファセンスアン
プ1201の出力ノードはNAND回路1203の一方
の入力ノードに接続されている。NAND回路1203
の他方の入力ノードはセンスアンプ110の出力ノード
に接続され、NAND回路1203の出力ノードはイン
バータ1205の入力ノードに接続されている。
【0090】図11〜14において、データ消去状態
“1”は×印、データ書込状態“0”は○印で表わされ
ている。
【0091】マージンレスアドレスバッファビット線M
LB上のメモリセルMCa〜MChは、それぞれXアド
レス(X0,X1)=(0,0)、(0,1)、(1,
0)、(1,1)、Yアドレス(Y0,Y1)=(0,
0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)に対応して
いるものとする。
【0092】図15は、図10のフラッシュメモリ11
00のマージンチェック時の動作を示すフローチャート
である。
【0093】図15を参照して、フラッシュメモリ11
00のマージンチェック時のフローチャートは、図2の
実施の形態1のフラッシュメモリ100のマージンチェ
ック時のフローチャートにおいて、S213の再書込動
作を、マージンレスアドレスバッファへのアドレス記憶
動作に置換えたものである。
【0094】図16は、図10のフラッシュメモリ11
00のマージンチェック制御回路116による各回路の
制御を説明するためのタイミングチャートである。
【0095】一例として、アドレスが0番地のときマー
ジンレスであると判定され(マージンチェックフェイ
ル)、アドレスが1番地のときマージンが十分であると
判定される(マージンチェックパス)の場合について示
したものである。
【0096】図16を参照して、まず、アドレスカウン
トリセット信号Aのパルスp1によりアドレスカウンタ
121がリセットされ(S1601)、マージンチェッ
クレジスタリセット信号Bのパルスp2によりマージン
チェックレジスタがリセットされ、レディビジーレジス
タリセット信号Cによりレディビジーレジスタがリセッ
トされる(S1602)。
【0097】通常読出信号Eのパルスp4により通常読
出が行なわれ(S1603)、データラッチ信号Fのパ
ルスp5によりデータバッファ比較回路1117に通常
読出データDuが転送されラッチされる(S160
4)。続いて、マージンチェック読出信号Gのパルスp
6によりマージンチェック読出が行なわれ(S160
5)、データラッチ信号Hのパルスp7によりマージン
チェック読出データDmがデータバッファ/比較回路1
117に転送されラッチされる(S1606)。
【0098】データ比較信号Iのパルスp8によりデー
タバッファ/比較回路1117で通常読出時の通常読出
データDuとマージンチェック読出時のマージンチェッ
ク読出データDmとが比較される(S1607)。この
例では、Du≠Dmとなるので、アドレスが0番地のと
きマージンレスであることが検出され、マージンチェッ
クフェイルとなってマージンチェックフラグJ(パルス
p9)が発生する。すると、マージンチェックレジスタ
セット信号Lのパルスp10によりマージンチェックレ
ジスタがセットされ(S1611)、アドレス記憶信号
Kのパルスp11によりアドレスカウンタ121からマ
ージンレスアドレスバッファ1101へそのときのアド
レス(0番地)がマージンレスアドレスとして送られ記
憶される(S1612)。
【0099】次に、そのアドレスが最終アドレスではな
いので(S1608)、アドレスカウンタインクリメン
ト信号Dのパルスp12によりアドレスカウンタ121
のアドレスがインクリメントされ1番地となる(S16
10)。
【0100】続いて、通常読出信号Eのパルスp13に
より通常読出が行なわれる(S1603)。データ転送
信号Fのパルスp14により通常読出データはデータバ
ッファ/比較回路1117に転送されラッチされる(S
1604)。
【0101】続いて、マージンチェック読出信号Gのパ
ルスp15でマージンチェック読出が行なわれる(S1
605)。データ転送信号Hのパルスp16によりマー
ジンチェック読出データはデータバッファ/比較回路1
117へ転送されラッチされる(S1606)。データ
比較信号Iのパルスp17によりデータバッファ/比較
回路1117で通常読出時の通常読出データDuとマー
ジンチェック読出時のマージンチェック読出データDm
とが比較される(S1607)。この例では、Du=D
mとなるので、アドレスが1番地のときはマージンレス
ではないことが検出され(S1608)、マージンチェ
ックパスとなってアドレスが1番地のときのマージンチ
ェックの動作が終了する。
【0102】ここで、マージンレスアドレスバッファに
マージンレスアドレスが記憶される際の動作について、
以下に例を用いてより詳しく説明する。
【0103】今、メモリセルに揮発不良が発生した場合
を考える。図13を参照して、Xアドレス(X0,X
1)=(0,1)でYアドレス(Y0,Y1)=(1,
0)のメモリセルMC(0,1,1,0)に書込まれて
いたデータの揮発がかなり進行していたとする(△
印)。
【0104】実施の形態1の場合と同様にしてマージン
チェックを行なうと、マージンチェック読出時、メモリ
セルMC(0,1,1,0)からYゲート612とセン
スアンプ110とを介して得られたマージンチェック読
出データは、揮発により消去状態を表わす“1”とな
る。よって、マージンチェック不良と判定され、この判
定結果によって、メモリセルMC(0,1,1,0)の
Xアドレスに対応するワード線WL(0,1)とマージ
ンレスアドレスバッファビット線MLBとの交差点にあ
るメモリセルMCbと、Yアドレス(Y0,Y1)=
(1,0)を表わすワード線Y01,Y10とマージン
レスアドレスバッファビット線MLBとの交差点にある
メモリセルMCf,MCgとが選択され、データ“0”
が書込まれる。すなわち、メモリセルMC(0,1,
1,0)のアドレスが記憶される。そして、マージンチ
ェック後の通常読出時には、メモリセルMC(0,1,
1,0)が選択されたときのみ、アドレス比較/データ
出力バッファ回路1123内のマージンレスアドレスバ
ッファセンスアンプ1201を介してデータ“0”が読
出される。読出されたデータ“0”は、NAND回路1
203の一方の入力ノードに与えられる。
【0105】図14を参照して、メモリセルMC(0,
1,1,0)の揮発がさらに進行し、マージンチェック
後の通常読出時に通常読出データが“1”となったとす
る。この通常読出データ“1”は、Yゲート112を介
してセンスアンプ110からアドレス比較/データ出力
バッファ回路1123内のNAND回路1203の他方
の入力ノードに与えられる。
【0106】NAND回路1203には、データ“1”
とデータ“0”とが入力されるのでデータ“1”が出力
され、インバータ1205により反転されてデータ
“0”(書込状態)が読出データとして出力される。つ
まり、メモリセルMC(0,1,1,0)に格納されて
いたデータの揮発にかかわらず、常に通常読出データは
“0”(書込状態)となり、正しい読出データが出力さ
れるようになる。
【0107】ここで、マージンレスアドレスバッファ1
101に記憶されたマージンレスアドレスは、外部から
ユーザが任意に読出せるようになっている。したがっ
て、揮発の進行したメモリセルを容易に知ることができ
る。
【0108】また、マージンレスアドレスバッファ11
01に記憶されたマージンレスアドレスは、そのアドレ
スが示すメモリセルに格納されているデータが消去され
たとき、同時に消去されるようにしておく。たとえば、
電気的一括消去可能な半導体記憶装置の場合、消去ブロ
ックごとにマージンレスアドレスバッファを設ける。そ
して、その消去ブロック内のデータが消去されるとき
に、同時にマージンレスアドレスバッファに記憶されて
いたその消去ブロック内のメモリセルのマージンレスア
ドレスも消去されるようにする。多ビット品の場合は、
各入出力I/Oごとにマージンレスアドレスバッファを
設ける。
【0109】図17は、図10のフラッシュメモリ11
00のマージンチェック後の通常読出時の動作を示すフ
ローチャートである。
【0110】図17を参照して、S1701で、メモリ
セルのアドレスが入力されると、S1302で、マージ
ンレスアドレスバッファ1101に記憶されているマー
ジンレスアドレスと入力されたアドレスとが一致するか
否かが判断される。もし、アドレスが一致した場合は、
マージンレスであると判断され、S1703で、アドレ
ス比較/データ出力バッファ回路1123からデータ
“0”(書込状態)が出力される。そして、S1704
で、入力されたアドレスのXアドレスが最終アドレスか
否かが判定される。S1702で、もし、アドレスが一
致しなかった場合は、そのメモリセルはマージンが十分
あると判断され、通常通りデータが読出される。そし
て、S1704へ進む。
【0111】S1704で、入力されたアドレスが最終
アドレスであった場合は、動作を終了する。最終アドレ
スでなかった場合は、S1706で、アドレスカウンタ
121のアドレスが1インクリメントされる。そして、
インクリメントされたアドレスに対応するメモリセルに
ついて、前述したS1701以降の動作が行なわれる。
【0112】本発明の実施の形態3のフラッシュメモリ
には、実施の形態1のフラッシュメモリ100で図5を
用いて説明したマージンチェック制御回路116の制御
方法を用いることができる。
【0113】以上のように、本発明の半導体記憶装置の
実施の形態3のフラッシュメモリは、揮発が進行したメ
モリセルのアドレスが記憶され、通常読出時に、記憶さ
れたアドレスが入力されると、そのメモリセルからでは
なく他に設けられたデータ出力手段から揮発前(書込状
態)の正しいデータが生成され、それが読出されるの
で、再書込(リフレッシュ)を行なう実施の形態1およ
び2のフラッシュメモリに比べて、リフレッシュ回数が
少なくて済む。また、揮発を起こすメモリセルは何らか
の欠陥を有しており、再書込を行なっても再び揮発して
しまう場合が多いが、この実施の形態3のフラッシュメ
モリによれば、その揮発したメモリセルにデータを書込
まなくてよいので、高信頼性を確保することができると
いう効果が得られる。
【0114】(4) 実施の形態4 図18は、本発明の半導体記憶装置の実施の形態4のフ
ラッシュメモリ1800の構成を示すブロック図であ
る。
【0115】図18を参照して、フラッシュメモリ18
00は、図8の実施の形態2のフラッシュメモリ800
において、図11のマージンレスアドレスバッファ11
01とアドレス比較/データ出力バッファ回路1123
とをさらに含み、メモリセルアレイ815を、図11の
メモリセルアレイ1115を図8のパリティビットを含
むメモリセルアレイ815に適用したメモリセルアレイ
1815に、データバッファ1172を図10のデータ
バッファ/比較回路1117に置換えたものである。
【0116】その他の構成およびそれらの接続関係は図
7および図10の場合と同様であるので説明は省略す
る。
【0117】図19は、図18のフラッシュメモリ18
00の主要部分の構成の一例を詳しく示すブロック図で
ある。
【0118】図19を参照して、メモリセルアレイ18
15は、図8のメモリセルアレイ815と同様に、デー
タが×4ビット、パリティデータが×1ビット出力され
る構成となっており、データビットb0〜b3と、パリ
ティデータビットbpとを含む。
【0119】データバッファ/比較回路1117は、図
8のデータバッファ117と、さらにデータ比較回路1
901とを含む。データ比較回路1901は、データバ
ッファとマージンチェック制御回路116とに接続され
ている。
【0120】図20は、図18のフラッシュメモリ18
00のマージンチェック時の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0121】図20のフローチャートを用いて、図18
のフラッシュメモリ1800および図19に示したその
主要部分の動作を説明する。
【0122】図20を参照して、S2001で、アドレ
スカウンタ121がリセットされ、S2002で、ステ
ータスレジスタ1191Aのマージンチェックレジスタ
とレディビジーレジスタとがリセットされる。
【0123】S2003で、パリティデータビットbp
を含めたマージンチェック読出が行なわれる。S200
4で、マージンチェック読出データがデータバッファ8
90にラッチされ、S2005で、ラッチされたマージ
ンチェック読出データのパリティがパリティ演算回路8
0で演算される。S2006で、S2005で演算され
たパリティPmがS2003で読出されたパリティデー
タビットbpのパリティデータDmpと一致するか否か
が判定され、もし一致していれば“正”としてS200
7へ進む。もし、パリティが一致しなければ、S200
9で、パリティデータビットbpを含めた通常読出が行
なわれ、S2010で、読出された通常読出データが、
データバッファ/比較回路1117内のデータバッファ
117にラッチされる。そして、S2011で、各ビッ
ト(4ビットの場合は、I=0,1,2,3)について
それぞれ対応するデータバッファ1170にラッチされ
たマージンチェック読出データDmIと通常読出データ
DuIとがデータ比較回路1901で比較される。
【0124】もし、一致しないビットが見つかれば、S
2012で、マージンチェック制御回路116によりそ
のときのXアドレスとYアドレスとがマージンレスアド
レスとしてマージンレスアドレスバッファ1101に記
憶され、S2007に進む。もし、マージンチェック読
出データDmIと通常読出データDuIとが一致すれ
ば、パリティデータビットbpのパリティデータDup
が揮発したと考えられるので、マージンレスアドレスバ
ッファ1101にはそのときのアドレスが記憶されな
い。その後、S2007で、そのときのXアドレスが最
終アドレスか否かが判定される。もし最終アドレスであ
れば、S2008でレディビジーレジスタ139がセッ
トされ、動作は終了する。最終アドレスでなければ、S
2013でアドレスカウンタ121が1インクリメント
され、その新しいXアドレスに対応するメモリセルにつ
いて、前述したS2003以降の動作が同様に行なわれ
る。
【0125】マージンチェック後、マージンレスアドレ
スバッファ1101に記憶されたアドレスが通常読出時
に入力されると、実施の形態3のフラッシュメモリの場
合と同様に、アドレス比較/データ出力バッファ回路1
123により揮発前(書込状態)の正しいデータが生成
され読出される。
【0126】本発明の実施の形態4のフラッシュメモリ
において、実施の形態1のフラッシュメモリ100で図
5を用いて説明したマージンチェック制御回路116の
制御方法を用いることができる。
【0127】以上のように、本発明の半導体記憶装置の
実施の形態4のフラッシュメモリは、パリティデータを
付加したデータを読出すので、マージンチェックを行な
い、パリティ演算の結果パリティが一致しない場合のみ
そのときのXアドレスに対応するメモリセルについて通
常読出を行なえば、マージンレスとなったメモリセルを
検出することができるので、実施の形態2のフラッシュ
メモリの場合と同様に、揮発したメモリセルの検出のた
めの電力や時間を削減することができる。また、揮発し
たメモリセルに再書込を行なわず、他のデータ出力手段
により正しいデータを出力するので、揮発したメモリセ
ルにデータを書込まなくてもよいため、実施の形態3の
フラッシュメモリの場合と同様に、高信頼性を確保でき
るという効果が得られる。
【0128】
【発明の効果】本発明の請求項1の半導体記憶装置は、
メモリセルのコントロールゲートに、第1のタイミング
で第1の電圧が印加され、第1と異なる第2のタイミン
グで第1の電圧と同符号でその絶対値が第1の電圧より
も大きい第2の電圧が印加され、第1の電圧の印加によ
り読出された第1のデータと、第2の電圧の印加により
読出された第2のデータとが比較され、比較の結果、第
2のデータが第1のデータと異なっている場合、メモリ
セルのアドレスが記憶され、データ読出時に読出アドレ
スと記憶されたアドレスとが比較され、比較の結果、読
出アドレスと比較されたアドレスとが一致した場合に第
1のデータと同じデータが出力されるので、揮発が進行
したメモリセルのアドレスが記憶され、データ読出時に
記憶されたアドレスが入力されると、他に設けられたデ
ータ出力手段から揮発前の正しいデータが出力され、そ
れが読出されるため、揮発不良により使用不可能になる
のを未然に防止することが可能となる。また、再書込の
回数が少なくて済むとともに、揮発したメモリセルにデ
ータを書込まなくてよいので、高信頼性を確保すること
ができる。
【0129】本発明の請求項2の半導体記憶装置は、コ
ントロールゲートに印加される電圧によりデータが読出
される第1のメモリセルのコントロールゲートと、コン
トロールゲートに印加される電圧により第1のメモリセ
ルに格納されたデータに基づいて定められたパリティデ
ータが読出される第2のメモリセルのコントロールゲー
トとに第1の電圧が印加され、第1の電圧の印加により
第1のメモリセルから読出された第1のデータのパリテ
ィと、第1の電圧の印加により第2のメモリセルから読
出された第1のパリティデータとが比較され、第1のデ
ータのパリティの正誤が判定され、判定の結果、第1の
データのパリティが誤りと判定されると、第1の電圧と
同符号でその絶対値が第1の電圧よりも小さい第2の電
圧が印加され、第2の電圧の印加により第1のメモリセ
ルから読出された第2のデータと第1のデータとが比較
され、第2の電圧の印加により第2のメモリセルから読
出された第2のパリティデータと第1のパリティデータ
とが比較されるので、第1のデータのパリティが誤りで
あった場合、第2のデータと第1のデータとが一致せ
ず、第2のパリティデータと第1のパリティデータとが
一致していれば、そのメモリセルが揮発していることを
検出できる。したがって、揮発不良により使用不可能に
なるのを未然に防止することが可能となる。
【0130】本発明の請求項3に係る半導体記憶装置
は、請求項1または2の半導体記憶装置の効果に加え
て、外部からの入力信号に応答して第1および第2の電
圧が印加されるので、外部から信号を入力することによ
り、所望の時間にデータの揮発を検出することができ
る。
【0131】本発明の請求項4の半導体記憶装置は、請
求項1または2の半導体記憶装置の効果に加えて、電源
投入が検出されると電圧の印加が開始されるので、電源
投入時に自動的にデータの揮発を検出することができ
る。
【0132】本発明の請求項5の半導体記憶装置は、外
部からの入力信号に応答して、コントロールゲートに印
加される電圧によりデータが読出されるメモリセルのコ
ントロールゲートに第1のタイミングで第1の電圧が印
加され、第1と異なる第2のタイミングで第1の電圧と
同符号でその絶対値が第1の電圧よりも大きい第2の電
圧が印加され、第1の電圧の印加により読出された第1
のデータと、第2の電圧の印加により読出された第2の
データとが比較され、比較の結果、第2のデータが第1
のデータと異なっている場合、第1のデータがメモリセ
ルに書込まれるので、揮発したメモリセルに揮発前の正
しいデータが書込まれ、揮発不良により使用不可能にな
るのを未然に防止することが可能となる。
【0133】本発明の請求項6の半導体記憶装置は、電
源投入が検出されると、コントロールゲートに印加され
る電圧によりデータが読出されるメモリセルのコントロ
ールゲートに第1のタイミングで第1の電圧が印加さ
れ、第1と異なる第2のタイミングで第1の電圧と同符
号でその絶対値が第1の電圧よりも大きい第2の電圧が
印加され、第1の電圧の印加により読出された第1のデ
ータと、第2の電圧の印加により読出された第2のデー
タとが比較され、比較の結果、第2のデータが第1のデ
ータと異なっている場合、第1のデータがメモリセルに
書込まれるので、電源が投入されると自動的にデータの
揮発が検出され、揮発前のデータがメモリセルに書込ま
れるので、電源投入時に自動的に正しいデータがメモリ
セルに書込まれ、揮発不良により使用不可能になるのを
未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態1のフ
ラッシュメモリの構成の例を示すブロック図である。
【図2】 図1のフラッシュメモリのマージンチェック
制御回路による制御を説明するためのフローチャートで
ある。
【図3】 図1のフラッシュメモリの電圧発生回路内の
書込ベリファイ電圧発生回路と通常電圧発生回路とマー
ジンチェック電圧発生回路との例を示す回路図である。
【図4】 図1のフラッシュメモリのデータバッファの
例を示す回路図である。
【図5】 図1のフラッシュメモリのマージンチェック
制御回路の他の制御方法の例を説明するためのブロック
図である。
【図6】 揮発が進行したときの揮発ビットのしきい値
電圧を示すモデル図である。
【図7】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態2のフ
ラッシュメモリの構成の例を示すブロック図である。
【図8】 図7のフラッシュメモリの主要部分の構成の
一例を詳しく示すブロック図である。
【図9】 図7フラッシュメモリの動作を示すタイミン
グチャートである。
【図10】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態3の
フラッシュメモリの構成を示すブロック図である。
【図11】 図10のメモリセルアレイとマージンレス
アドレスバッファとアドレス比較/データ出力バッファ
回路との例とそれらの動作を説明するための構成図であ
る。
【図12】 図10のメモリセルアレイとマージンレス
アドレスバッファとアドレス比較/データ出力バッファ
回路との例とそれらの動作を説明するための構成図であ
る。
【図13】 図10のメモリセルアレイとマージンレス
アドレスバッファとアドレス比較/データ出力バッファ
回路との例とそれらの動作を説明するための構成図であ
る。
【図14】 図10のメモリセルアレイとマージンレス
アドレスバッファとアドレス比較/データ出力バッファ
回路との例とそれらの動作を説明するための構成図であ
る。
【図15】 図10のフラッシュメモリのマージンチェ
ック時の動作を示すフローチャートである。
【図16】 図10のフラッシュメモリのマージンチェ
ック制御回路による各回路の制御を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図17】 図10のフラッシュメモリのマージンチェ
ック後の通常読出時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図18】 本発明の半導体記憶装置の実施の形態4の
フラッシュメモリの構成を示すブロック図である。
【図19】 図10のフラッシュメモリの主要部分の構
成の一例を詳しく示すブロック図である。
【図20】 図18のフラッシュメモリのマージンチェ
ック時の動作を示すフローチャートである。
【図21】 半導体記憶装置の特性を説明するためのモ
デル図である。
【図22】 従来の半導体記憶装置における揮発不良を
説明するためのモデル図である。
【図23】 従来の半導体記憶装置の一種であるフラッ
シュメモリの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
114 選択メモリセル、115,815,1415
メモリセルアレイ、108 電圧発生回路、135 通
常電圧発生回路、136 マージンチェック電圧発生回
路、116 マージンチェック制御回路、117 デー
タバッファ、1117 データバッファ/比較回路、1
901 データ比較回路、1101 マージンレスアド
レスバッファ、106 書込制御回路、109 書込回
路、1123 アドレス比較/データ出力バッファ回
路、601 リフレッシュ端子、602 電源投入検出
回路、100,800,1100,1800 フラッシ
ュメモリ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントロールゲートに印加される電圧に
    よりデータが読出されるメモリセルと、 前記メモリセルのコントロールゲートに、第1のタイミ
    ングで第1の電圧を印加し、前記第1と異なる第2のタ
    イミングで前記第1の電圧と同符号でその絶対値が前記
    第1の電圧よりも大きい第2の電圧を印加する電圧印加
    手段と、 前記第1の電圧の印加により読出された第1のデータ
    と、前記第2の電圧の印加により読出された第2のデー
    タとを比較するデータ比較手段と、 前記比較の結果、前記第2のデータが前記第1のデータ
    と異なっている場合、前記メモリセルのアドレスを記憶
    するアドレス記憶手段と、 データ読出時に読出アドレスと記憶されたアドレスとを
    比較し、前記比較の結果、前記読出アドレスと前記記憶
    されたアドレスとが一致した場合に前記第1のデータと
    同じデータを出力するアドレス比較/データ出力手段
    と、を備えた半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 コントロールゲートに印加される電圧に
    よりデータが読出される第1のメモリセルと、 コントロールゲートに印加される電圧により、前記第1
    のメモリセルに格納されたデータに基づいて定められた
    パリティデータが読出される第2のメモリセルと、 前記第1のメモリセルのコントロールゲートと前記第2
    のメモリセルのコントロールゲートとに第1の電圧を印
    加する第1の電圧印加手段と、 前記第1の電圧の印加により前記第1のメモリセルから
    読出された第1のデータのパリティと、前記第1の電圧
    の印加により前記第2のメモリセルから読出された第1
    のパリティデータとを比較し、前記第1のデータのパリ
    ティの正誤を判定する判定手段と、 前記判定の結果、前記第1のデータのパリティが誤りと
    判定されると、前記第1の電圧と同符号で、その絶対値
    が前記第1の電圧よりも小さい第2の電圧を印加する第
    2の電圧印加手段と、 前記第2の電圧の印加により前記第1のメモリセルから
    読出された第2のデータと前記第1のデータとを比較
    し、前記第2の電圧の印加により前記第2のメモリセル
    から読出された第2のパリティデータと前記第1のパリ
    ティデータとを比較するデータ比較手段と、を備えた半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧印加手段は、外部からの入力信
    号に応答して前記第1および第2の電圧を印加する、請
    求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 電源投入を検出する電源投入検出手段、
    を備え、 前記電圧印加手段は、前記電源投入検出手段により電源
    投入が検出されると、前記電圧の印加を開始する、請求
    項1または2に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 コントロールゲートに印加される電圧に
    よりデータが読出されるメモリセルと、 外部からの入力信号に応答して、前記メモリセルのコン
    トロールゲートに第1のタイミングで第1の電圧を印加
    し、前記第1と異なる第2のタイミングで前記第1の電
    圧と同符号でその絶対値が第1の電圧よりも大きい第2
    の電圧を印加する電圧印加手段と、 前記第1の電圧の印加により読出された第1のデータ
    と、前記第2の電圧の印加により読出された第2のデー
    タとを比較するデータ比較手段と、 前記比較の結果、前記第2のデータが前記第1のデータ
    と異なっている場合、前記第1のデータを前記メモリセ
    ルに書込む書込手段と、を備えた、半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 コントロールゲートに印加される電圧に
    よりデータが読出されるメモリセルと、 電源投入を検出する電源投入検出手段と、 前記電源投入検出手段により電源投入が検出されると、
    前記メモリセルのコントロールゲートに、第1のタイミ
    ングで第1の電圧を印加し、前記第1と異なる第2のタ
    イミングで前記第1の電圧と同符号でその絶対値が前記
    第1の電圧よりも大きい第2の電圧を印加する電圧印加
    手段と、 前記第1の電圧の印加により読出された第1のデータ
    と、前記第2の電圧の印加により読出された第2のデー
    タとを比較するデータ比較手段と、 前記比較の結果、前記第2のデータが前記第1のデータ
    と異なっている場合、前記第1のデータを前記メモリセ
    ルに書込む書込手段と、を備えた半導体記憶装置。
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