JP2001266599A - 半導体記憶装置の試験方法および試験装置 - Google Patents

半導体記憶装置の試験方法および試験装置

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JP2001266599A
JP2001266599A JP2000076461A JP2000076461A JP2001266599A JP 2001266599 A JP2001266599 A JP 2001266599A JP 2000076461 A JP2000076461 A JP 2000076461A JP 2000076461 A JP2000076461 A JP 2000076461A JP 2001266599 A JP2001266599 A JP 2001266599A
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Toru Masaki
徹 正木
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで半導体記憶装置の信頼性を向上さ
せる。 【解決手段】 判定電圧供給回路2は、制御回路1の制
御のもとでリード電圧を生成し、アドレスデータAdd
ressで決まるワード線Wiを通じメモリセルアレイ
7に供給する。判定回路6はこのとき読み出されるデー
タをYセレクタ5およびセンスアンプ8を通じて取得
し、保持する。判定電圧供給回路2は次に、リード電圧
とライトベリファイ電圧との中間のディターミンベリフ
ァイ電圧を生成し、同様にメモリセルアレイ7に供給す
る。判定回路6はこのとき読み出されるデータと、先に
保持しているデータとを比較する。メモリセルアレイ7
の記憶素子が劣化し、ゲート電圧の閾値が低下している
場合にはディターミンベリファイ電圧では正しくデータ
を読み出すことができず、判定回路6における比較結果
は不一致となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書き替え
可能な不揮発性半導体記憶装置を試験する方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き替え可能な不揮発性半導体
記憶装置は、トランジスタにより構成された電気的に書
き替え可能な不揮発性の記憶素子を多数含み、各記憶素
子は、トランジスタをオン・オフさせる際のゲート電圧
の閾値電圧の違いにより書き込み状態または消去状態と
なる。そして、ゲート電圧としてリード電圧をトランジ
スタに印加したときトランジスタがオンするかオフする
かにより、記憶素子の状態にもとづく記憶情報が読み出
される。
【0003】このような不揮発性半導体記憶装置、特に
チャネルホットエレクトロン型のフラッシュメモリで
は、通常、記憶情報の書き替えを繰り返す事によって、
しだいに必要な閾値電圧を確保することが困難となる。
図20はチャネルホットエレクトロン型のフラッシュメ
モリにおける書き替え回数と、書き込み記憶素子におけ
る閾値電圧との関係を示すグラフ、図21はチャネルホ
ットエレクトロン型のフラッシュメモリにおける消去回
数と、消去記憶素子における閾値電圧との関係を示すグ
ラフである。図中、縦軸は閾値電圧の変化分(電圧)を
表し、横軸は書き替え回数を表している。図20から分
かるように、書き込み状態にある記憶素子では、書き替
え回数が増すにつれて閾値電圧はしだいに低下してい
る。また、図21から分かるように、消去状態にある記
憶素子では、書き替え回数が増すにつれて閾値電圧はし
だいに上昇している。
【0004】したがって、この種のメモリでは、書き替
え回数が多くなると、書き込みおよび消去を行えなくな
り、また、書き替えを行ったとしても、たとえば書き込
み状態の記憶素子にリード電圧を印加した際、閾値が低
下していることから記憶素子を構成するトランジスタが
オンしてしまうことがあり、本来の記憶情報を正しく読
み出せない結果となる。同様に、消去状態の記憶素子に
リード電圧を印加した場合にも、書き替え回数が多く、
閾値が上昇していると、記憶素子を構成するトランジス
タがオフのままとなり、本来の記憶情報を正しく読み出
せない結果となる。このような現象は、記憶素子を成す
各トランジスタにおいてフローティングゲート下の酸化
膜に、書き替えによる電気的ストレスが加わることでホ
ールあるいはキャリアが蓄積したり、あるいは酸化膜の
劣化が進むために起こるものである。
【0005】また、書き替え回数の増大に伴う特性劣化
の度合いは、製品、製造プロセス、製造ライン、製品の
使用状況など様々な要因によって変動するため、初期不
良品を排除して残った良品であっても、書き替え回数の
保証範囲内にあるにも係わらず書き替えが行えなくなっ
たり、あるいは書き込まれている記憶情報が読み出せな
くなるといった不具合を起こす場合がある。このような
潜在的な不良品は、製造時に選別ラインでスクリーニン
グして排除することは極めて困難であり、そのため、品
質を確保するには、例えば選別ラインで不良品が発見さ
れたロットは全て廃棄するといった対応をとらざるを得
ず、製造コストの増大を招いていた。
【0006】また、従来のこの種のメモリでは外部アド
レスと記憶素子との関係が固定されていたため、同一ア
ドレスの内容を書きかえる場合には、常に同一記憶素子
(セルブロック)が書き替えられていた。さらに、記憶
素子をブロック毎に書き替える機能を持つメモリでは、
メモリを使用するプログラムの性質によっては、ブロッ
ク毎の書き替え回数にかなりの偏りのある場合も考えら
れる。例えばEEPROMの最大書き替え可能回数は、
一般的に1万回から10万回程度であるため、使用プロ
グラムによっては、多くのブロックで書き替え回数が最
大書き替え可能回数に比較してまだかなり少ないにも係
わらず、特定のブロックの書き替え回数が最大書き替え
回数に達してしまい、EEPROMの交換が必要となる
場合がある。
【0007】このような不揮発性半導体記憶装置の信頼
性を向上させるべく、たとえば特願平9−183486
号公報には、選別工程において消去動作時の消去パルス
を通常より少ないパルスにして、初期不良をより確実に
スクリーニングする技術が開示されている。しかし、こ
の方法ではウェハーまたはチップの不純物注入量やゲー
ト寸法のバラツキ、あるいは製造ロット間の特性のバラ
ツキまでをも含めて初期不良と判断してしまい、製造効
率の低下から製造コストの増大につながる。
【0008】あるいはまた、特願平8−263326号
公報には、書き替えによる消去動作回数を低減させるこ
とで寿命の延長を図った技術が開示されているが、これ
には以下に説明するように製造コストの増大および信頼
性の低下を招くという欠点がある。まず、チャネルホッ
トエレクトロン書き込み型の記憶素子の書き込み特性は
2つの状態に分かれている。第1の状態は、書き込み動
作を開始してから数μsのわずかな書き込み時間で、記
憶素子の閾値が数Vまで急激に上昇する状態である(こ
れを過渡期という)。第2の状態は、数十μs程度の十
分な書き込み時間を与えても、記憶素子の閾値はゼロコ
ンマ数ボルトほどしか上昇しない状態である(これを安
定期という)。
【0009】一般的に、この過渡期および安定期におけ
る、書き込み時間に対する記憶素子の閾値の上昇の度合
いは、フローティングゲート下の酸化膜の厚みや、ゲー
ト寸法、あるいはウェハー、ロットのばらつきによって
大きく異なる。この過渡期の書き込み特性からも明らか
な様に、記憶素子の閾値を意図したレベルに制御するこ
とは困難であり、1回の書き込みで記憶素子の閾値が上
昇しすぎてしまい、2回目以降の書き替えで書き込みを
行わず、記憶素子が“1”を保持している状態でも、
“0”を保持していると判断してしまい、必要以上の消
去動作を行わねばならなくなる。
【0010】また、意図したレベルに制御するために十
分な書き込み時間を与えた場合には、書き込み時間が増
大するため、選別工程に長時間を要することになる。一
方、書き込み時間をある程度の長さに制限した場合に
は、意図したレベルまで書き込めない事による歩留まり
の低下を招き、製造コストの増大につながる。また、セ
クタステータスレジスタはRAMなどの揮発性メモリで
は実現できないため、不揮発性メモリでしか実現せざる
を得ず、このセクタステータスレジスタの特性が書き替
えによって劣化した場合には、これを抑制する手段がな
いため、信頼性の低下を招く。
【0011】さらにまた、特願平5−198198号公
報にはメモリセル(記憶素子)アレイに対して書き替え
回数の履歴を保持して書き替えの偏りを解消し、メモリ
の寿命の延長を図る技術が開示されている。しかし、こ
の技術では、上記公報に実施例1として記載さているよ
うに、履歴情報保持手段として同一プロセスのメモリを
使用しており、この履歴情報保持手段が書き替えによる
特性劣化で破壊した場合には、書き替え回数が品質保証
範囲を超えても同一ブロックに書き込んでしまったり、
あるいは品質保証範囲内の書き替え回数であってもブロ
ックが選択されずに書き込みを行えないといった問題が
生じる。
【0012】さらに、履歴情報保持手段のメモリが正常
に機能していても、不良ビット(記憶素子)を含むブロ
ックがあった場合、書き替え回数が品質保証範囲内であ
る限り必ずこのブロックが選択されるため、不良ビット
を含む部材を避けて使用することはできない。また、各
ブロック間の書き替え回数を平均化するために予備のブ
ロックを設けているため、チップ面積の増大を招いてい
る。
【0013】そして、上記実施例1において、不揮発性
記憶素子であるフラッシュメモリのブロック選択を行う
機能をもつ回路として揮発性記憶素子であるRAMを使
用しており、このRAMの電源をシステムとは別系統で
確保しなければならず、また常時電源を通電状態にして
おく必要があるため、消費電力が増大し、さらにはシス
テムの規模が大きくなるという問題がある。さらに、上
記実施例1および同じく上記公報に記載された実施例2
に示されているように、強制的な各ブロックの書き替え
によって特性の良いビット(すなわち信頼性の高いビッ
ト)も頻繁に書き替えられることになり、当該ビットの
特性劣化を招くことになる。
【0014】この先行技術文献に開示された手法は、書
き替え回数を記憶保持しなくてはならず、そのために不
揮発性記憶回路を用いる必要がある。したがって、この
不揮発性記憶回路自体が劣化した場合には、書き替え回
数を記憶保持することができなくなり、書き替え回数の
管理は不可能となってしまう。さらに、上述したように
潜在的な不良品が存在するため、単に書き替え回数が少
ないメモリセルアレイを選択するだけでは、選択したメ
モリセルアレイに不良ビットが含まれる場合もあり、情
報が正しく保持されることを保証することはできない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するためになされたもので、その目的は、電気
的に書き替え可能な不揮発性半導体記憶装置を、常に高
い信頼性で使用できるようにする、低コストの半導体記
憶装置の試験方法および試験装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、トランジスタにより構成された電気的に書
き替え可能な不揮発性の記憶素子を多数含み、各記憶素
子は、前記トランジスタをオン・オフさせる際のゲート
電圧の閾値電圧の違いにより書き込み状態または消去状
態となり、前記ゲート電圧としてリード電圧を前記トラ
ンジスタに印加したとき前記トランジスタがオンするか
オフするかにより、前記記憶素子の前記状態にもとづく
記憶情報が読み出され、書き込みを行った前記記憶素子
の前記トランジスタに対し、前記ゲート電圧としてライ
トベリファイ電圧を印加したとき読み出される記憶情報
により前記記憶素子が書き込み状態にあることが確認さ
れる半導体記憶装置を試験する方法であって、書き込み
状態にある前記記憶素子を成す前記トランジスタに対
し、前記ゲート電圧として前記リード電圧を印加して第
1の記憶情報を読み出し、書き込み状態にある前記記憶
素子を成す前記トランジスタに対し、前記ゲート電圧と
して前記リード電圧と前記ライトベリファイ電圧との中
間の第1のディターミンベリファイ電圧を印加して第2
の記憶情報を読み出し、前記第1および第2の記憶情報
が一致するか否かにより前記半導体記憶装置が劣化して
いるか否かを判定することを特徴とする。
【0017】また、本発明は、トランジスタにより構成
された電気的に書き替え可能な不揮発性の記憶素子を多
数含み、各記憶素子は、前記トランジスタをオン・オフ
させる際のゲート電圧の閾値電圧の違いにより書き込み
状態または消去状態となり、前記ゲート電圧としてリー
ド電圧を前記トランジスタに印加したとき前記トランジ
スタがオンするかオフするかにより、前記記憶素子の前
記状態にもとづく記憶情報が読み出され、消去を行った
前記記憶素子の前記トランジスタに対し、前記ゲート電
圧としてイレーズベリファイ電圧を印加したとき読み出
される記憶情報により前記記憶素子が消去状態にあるこ
とが確認される半導体記憶装置を試験する方法であっ
て、消去状態にある前記記憶素子を成す前記トランジス
タに対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧を印加
して第3の記憶情報を読み出し、消去状態にある前記記
憶素子を成す前記トランジスタに対し、前記ゲート電圧
として前記リード電圧と前記イレーズベリファイ電圧と
の中間の第2のディターミンベリファイ電圧を印加して
第4の記憶情報を読み出し、前記第3および第4の記憶
情報が一致するか否かにより前記半導体記憶装置が劣化
しているか否かを判定することを特徴とする。
【0018】したがって、本発明の半導体記憶装置の試
験方法では、半導体記憶装置の劣化により書き込み状態
のトランジスタにおけるゲート電圧の閾値がたとえば低
下している場合、このトランジスタに対し第1のディタ
ーミンベリファイ電圧を印加すると、上記トランジスタ
はオンしてしまうことから、第2の記憶情報は、正しい
記憶情報である第1の記憶情報とは異なったものとな
り、半導体記憶装置は劣化していると判定されることに
なる。また、本発明の半導体記憶装置の試験方法では、
半導体記憶装置の劣化により消去状態のトランジスタに
おけるゲート電圧の閾値がたとえば上昇している場合、
このトランジスタに対し第2のディターミンベリファイ
電圧を印加しても、上記トランジスタがオンしないこと
から、第4の記憶情報は、正しい記憶情報である第3の
記憶情報とは異なったものとなり、半導体記憶装置は劣
化していると判定されることになる。
【0019】よって、電気的に書き替え可能な不揮発性
半導体記憶装置を書き替える際などに、あらかじめ本発
明の半導体記憶装置の試験方法にもとづいて半導体記憶
装置を試験すれば、半導体記憶装置が劣化しているか否
かを確実に知ることができ、劣化している場合には、劣
化していない記憶領域を用いたり、あるいは半導体記憶
装置を交換するといった必要な対策を執ることができ
る。その結果、電気的に書き替え可能な不揮発性半導体
記憶装置を常に高い信頼性で使用することが可能とな
る。しかも、本発明では、従来のように書き替え回数を
記憶保持する回路を設けたりする必要がなく、ディター
ミンベリファイ電圧を印加する回路や読み出した情報の
比較回路を設けるのみで済むため、本法は低コストで実
施することができる。
【0020】また、本発明は、トランジスタにより構成
された電気的に書き替え可能な不揮発性の記憶素子を多
数含み、各記憶素子は、前記トランジスタをオン・オフ
させる際のゲート電圧の閾値電圧の違いにより書き込み
状態または消去状態となり、前記ゲート電圧としてリー
ド電圧を前記トランジスタに印加したとき前記トランジ
スタがオンするかオフするかにより、前記記憶素子の前
記状態にもとづく記憶情報が読み出され、書き込みを行
った前記記憶素子の前記トランジスタに対し、前記ゲー
ト電圧としてライトベリファイ電圧を印加したとき読み
出される記憶情報により前記記憶素子が書き込み状態に
あることが確認される半導体記憶装置を試験する装置で
あって、書き込み状態にある前記記憶素子を成す前記ト
ランジスタに対し、前記ゲート電圧として前記リード電
圧を印加して第1の記憶情報を読み出す第1の読み出し
手段と、書き込み状態にある前記記憶素子を成す前記ト
ランジスタに対し、前記ゲート電圧として前記リード電
圧と前記ライトベリファイ電圧との中間の第1のディタ
ーミンベリファイ電圧を印加して第2の記憶情報を読み
出す第2の読み出し手段と、前記第1および第2の読み
出し手段が読み出した前記第1および第2の記憶情報が
一致するか否かにより前記半導体記憶装置が劣化してい
るか否かを判定し判定結果を表す信号を出力する第1の
判定手段とを備えたことを特徴とする。また、本発明
は、トランジスタにより構成された電気的に書き替え可
能な不揮発性の記憶素子を多数含み、各記憶素子は、前
記トランジスタをオン・オフさせる際のゲート電圧の閾
値電圧の違いにより書き込み状態または消去状態とな
り、前記ゲート電圧としてリード電圧を前記トランジス
タに印加したとき前記トランジスタがオンするかオフす
るかにより、前記記憶素子の前記状態にもとづく記憶情
報が読み出され、消去を行った前記記憶素子の前記トラ
ンジスタに対し、前記ゲート電圧としてイレーズベリフ
ァイ電圧を印加したとき読み出される記憶情報により前
記記憶素子が消去状態にあることが確認される半導体記
憶装置を試験する装置であって、消去状態にある前記記
憶素子を成す前記トランジスタに対し、前記ゲート電圧
として前記リード電圧を印加して第3の記憶情報を読み
出す第3の読み出し手段と、消去状態にある前記記憶素
子を成す前記トランジスタに対し、前記ゲート電圧とし
て前記リード電圧と前記イレーズベリファイ電圧との中
間の第2のディターミンベリファイ電圧を印加して第4
の記憶情報を読み出す第4の読み出し手段と、前記第3
および第4の記憶情報が一致するか否かにより前記半導
体記憶装置が劣化しているか否かを判定し判定結果を表
す信号を出力する第2の判定手段とを備えたことを特徴
とする。
【0021】本発明の試験装置では、第1の読み出し手
段は、書き込み状態にある記憶素子を成すトランジスタ
に対し、ゲート電圧としてリード電圧を印加して第1の
記憶情報を読み出し、第2の読み出し手段は、書き込み
状態にある記憶素子を成すトランジスタに対し、ゲート
電圧としてリード電圧とライトベリファイ電圧との中間
の第1のディターミンベリファイ電圧を印加して第2の
記憶情報を読み出す。そして、第1の判定手段は、第1
および第2の読み出し手段が読み出した第1および第2
の記憶情報が一致するか否かにより半導体記憶装置が劣
化しているか否かを判定し判定結果を表す信号を出力す
る。したがって、本発明の試験装置では、半導体記憶装
置の劣化により書き込み状態のトランジスタにおけるゲ
ート電圧の閾値がたとえば低下している場合、このトラ
ンジスタに対し第1のディターミンベリファイ電圧を印
加すると、上記トランジスタはオンしてしまうことか
ら、第2の読み出し手段が読み出す第2の記憶情報は、
第1の読み出し手段が読み出す正しい記憶情報である第
1の記憶情報とは異なったものとなり、第1の判定手段
は、半導体記憶装置は劣化していると判定することにな
る。
【0022】また、本発明の試験装置では、第3の読み
出し手段は、消去状態にある記憶素子を成すトランジス
タに対し、ゲート電圧としてリード電圧を印加して第3
の記憶情報を読み出し、第4の読み出し手段は、消去状
態にある記憶素子を成すトランジスタに対し、ゲート電
圧としてリード電圧とイレーズベリファイ電圧との中間
の第2のディターミンベリファイ電圧を印加して第4の
記憶情報を読み出す。そして、第2の判定手段は、第3
および第4の記憶情報が一致するか否かにより半導体記
憶装置が劣化しているか否かを判定し判定結果を表す信
号を出力する。したがって、本発明の試験装置では、半
導体記憶装置の劣化により消去状態のトランジスタにお
けるゲート電圧の閾値がたとえば上昇している場合、こ
のトランジスタに対し第2のディターミンベリファイ電
圧を印加しても、上記トランジスタがオンしないことか
ら、第4の読み出し手段が読み出す第4の記憶情報は、
第3の読み出し手段が読み出す正しい記憶情報である第
3の記憶情報とは異なったものとなり、第2の判定手段
は半導体記憶装置は劣化していると判定することにな
る。
【0023】よって、電気的に書き替え可能な不揮発性
半導体記憶装置を書き替える際などに、あらかじめ本発
明の試験装置にもとづいて半導体記憶装置を試験すれ
ば、半導体記憶装置が劣化しているか否かを確実に知る
ことができ、劣化している場合には、劣化していない記
憶領域を用いたり、あるいは半導体記憶装置を交換する
といった必要な対策を執ることができる。その結果、電
気的に書き替え可能な不揮発性半導体記憶装置を常に高
い信頼性で使用することが可能となる。しかも、本発明
の試験装置では、従来のように書き替え回数を記憶保持
する回路を設けたりする必要はなく、ディターミンベリ
ファイ電圧を印加する回路や読み出した情報の比較回路
を設けるのみで済むため、装置を低コストで構成するこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明による試験装
置の一例を含む半導体記憶装置を示すブロック図、図2
は図1の試験装置を構成する判定電圧供給回路を詳しく
示す回路図、図3は図1の試験装置を構成する判定回路
を詳しく示す回路図である。以下では、これらの図面を
参照して本発明による試験装置の一例について説明する
と同時に本発明による半導体記憶装置の試験方法の実施
の形態例について説明する。
【0025】本実施の形態例の試験装置14は、一例と
してフラッシュメモリを試験するものであり、特に、フ
ラッシュメモリにおける書き込み状態の記憶素子が劣化
しているか否かを試験すべく構成されている。図1に示
したように、試験装置14を含む半導体記憶装置100
は、入出力回路3を有し、この入出力回路3は、外部よ
りアドレスデータAddressを受け取り、上位アド
レスを信号XiとしてXデコーダ4に出力する一方、下
位アドレスを信号YiとしてYセレクタ5に出力する。
入出力回路3はまた、外部より動作を制御するモード信
号Modeを受け取って制御回路1に出力し、さらに外
部よりデータDataを受け取り判定回路6に出力する
と共に判定回路6からデータDiを受け取って外部に出
力する。
【0026】制御回路1は入出力回路3よりモード信号
Modeを受け取り、このモード信号Modeがリード
動作を表す場合はリード信号Readを、ベリファイ動
作を表す場合はVerify信号を、あるいはディター
ミン(Determine)ベリファイ動作を表す場合
はディターミンベリファイ信号DVerifyを、判定
回路6、判定電圧供給回路2、Xデコーダ4、ならびに
Yセレクタ5に出力する。
【0027】判定電圧供給回路2は、制御回路1よりベ
リファイ信号Verify、ディターミンベリファイ信
号DVerify、あるいはリード信号Readを受け
取り、VPM信号をXデコーダ4に出力する。判定電圧
供給回路2は詳しくは、図2に示したように、抵抗素子
9、トランジスタQ1、Q2、Q3を含んで構成されて
いる。抵抗素子9は電源VPPとグランドとの間に接続
され、中間タップ20からライトベリファイ電圧WVV
を出力し、中間タップ32からライトベリファイ電圧よ
り低いディターミンベリファイ電圧DVVを出力する。
【0028】トランジスタQ1、Q2のドレインはそれ
ぞれ中間タップ20、32に接続され、一方、ソースは
共通接続されてVPM信号の出力端子34に接続されて
いる。またトランジスタQ3のドレインはVDD電源に
接続され、ソースは上記出力端子34に接続されてい
る。このVDD電源の電圧はリード電圧としてメモリセ
ルアレイ7に印加されるものであり、上記ディターミン
ベリファイ電圧はこのリード電圧とライトベリファイ電
圧との中間の値となっている。
【0029】また、トランジスタQ1〜Q3の各ゲート
には制御回路1からのベリファイ信号Verify、デ
ィターミンベリファイ信号DVerify、ならびにリ
ード信号Readがそれぞれ印加され、これらの信号に
よりいずれかのトランジスタがオンして対応する電圧が
出力端子34よりVPM信号として出力される構成とな
っている。
【0030】一般的に、チャネルホットエレクトロン型
のフラッシュ記憶素子に“0”データを書き込む場合、
同記憶素子を構成するトランジスタのゲート電圧の閾値
が一定基準の電位に到達した時点で書き込み動作完了と
なるが、この書き込み動作時の基準となる電位をライト
ベリファイ電圧と呼ぶ。すなわちこのライトベリファイ
電圧を記憶素子のトランジスタに印加してもトランジス
タがオンしなかった場合には、ゲート電圧の閾値は必要
なレベルに上昇しており、同トランジスタは書き込み状
態にあることが確認できたとして、書き込み作業を完了
することになる。
【0031】また同様に、チャネルホットエレクトロン
型のフラッシュ記憶素子に消去を行う場合、同記憶素子
の閾値が一定基準の電位に到達した時点で消去動作が完
了するが、この消去動作時の基準となる電位をイレーズ
ベリファイ電圧と呼ぶ。すなわちこのイレーズベリファ
イ電圧を記憶素子のトランジスタに印加してもトランジ
スタがオフしなかった場合には、ゲート電圧の閾値は必
要なレベルに低下しており、同トランジスタは消去状態
にあることが確認できたとして、消去作業を完了するこ
とになる。なお、ライトベリファイ電圧およびイレーズ
ベリファイ電圧の具体的な値は記憶素子の特性などによ
り決まるものである。
【0032】Xデコーダ4(図1)は、上位アドレスデ
ータXiで選択されるワード線Wiに対して、VPM信
号を供給し、非選択のワード線に対してはGNDレベル
の電位を供給する。メモリセルアレイ7はチャネルホッ
トエレクトロン型のフラッシュ記憶素子をアレイ状に配
列して構成した回路であり、前述の選択されたワード線
Wiにつながる記憶素子より、データをビット線Biに
出力する。Yセレクタ5は下位アドレスデータYiによ
り、ビット線Biから出力されるデータを選択してデー
タYSIiとしてセンスアンプ8に出力する。センスア
ンプ8は、Yセレクタ5が出力するデータYSIiを、
データYSOiとして判定回路6に出力する。
【0033】判定回路6(本発明に係わる判定手段)
は、図3に示したように、ラッチ回路11、OR回路1
0、EXOR回路12(エクスクルーシブOR回路)、
トランジスタQ4〜Q6により構成されている。ラッチ
回路11はデータYSOiをトランジスタQ4を通じて
取り込んで保持し、結果をデータLatchDataと
してEXOR回路12の一方の入力端子に供給する。E
XOR回路12のもう一方の入力端子にはセンスアンプ
8からのデータYSOiが直接供給され、EXOR回路
12が出力する判定信号EXORoutはトランジスタ
Q6を通じデータDiとして入出力回路3に出力され
る。
【0034】また、制御回路1からのリード信号Rea
dはトランジスタQ4のゲートとOR回路10の一方の
入力端子に供給され、制御回路1からのディターミンベ
リファイ信号DVerifyはトランジスタQ6のゲー
トに入力されている。そして、制御回路1からのベリフ
ァイ信号VerifyはORゲートのもう一方の入力端
子に供給されている。OR回路10の出力端子はトラン
ジスタQ5のゲートに接続され、センスアンプ8からの
データYSOiはトランジスタQ5を通じてデータDi
として出力される。
【0035】図1に示したセンスアンプ8、Xデコーダ
4、ならびにYセレクタ5は、当業者にとって周知の要
素であり、また本発明とは直接関係しないので、それら
の構成について詳しい説明は省略する。このような構成
において、特に制御回路1、判定電圧供給回路2、Xデ
コーダ4、Yセレクタ5、ならびにセンスアンプ8は本
発明に係わる第1および第2の読み出し手段を構成して
いる。
【0036】次に、本実施の形態例の動作について説明
する。図4は実施の形態例の試験装置14の動作を示す
タイミングチャート、図5は同フローチャートである。
また、図6は実施の形態例の試験装置14を用いてメモ
リの書き替えを行う場合の基本的な手順を示すフローチ
ャートである。以下では適宜、これらの図面をも参照す
る。
【0037】メモリセルアレイ7の記憶内容を書き替え
る基本手順は、図6に示したように、まず記憶素子の閾
値を調査し(ステップS601)、その結果、問題とな
る閾値の低下が生じていない場合には(ステップS60
2でYes)、メモリセルアレイ7において一括消去を
行い(ステップS603)、その後、新しいデータを書
き込む。一方、問題となる閾値の低下が生じていた場合
には(ステップS602でNo)、書き替えを行おうと
する記憶領域の記憶素子は劣化していることになるの
で、他の未使用領域を使用すべくアドレスを変更した上
で(ステップS604)、ステップS603に進む。
【0038】以下、上記ステップS601の内容につい
て詳しく説明する。まず、外部から供給するモード信号
Modeをinhibit動作からread動作を表す
ものに変え(図4のタイミングT1;図5のステップS
1)、入出力回路3を通じて制御回路1に入力する。こ
れにより制御回路1はリード信号Readをローレベル
からハイレベルに変化させ(タイミングT2;ステップ
S3)、これを受けて判定電圧供給回路2ではトランジ
スタQ3がオンし、VPM信号としてリード電圧(VD
D)が出力される(ステップS5)。このリード電圧は
Xデコーダ4に供給される。
【0039】一方、入出力回路3は外部よりアドレスデ
ータAddressを読み込み、上位アドレスを信号X
i、下位アドレスを信号Yiとして、Xデコーダ4およ
びYセレクタ5にそれぞれ出力する(ステップS2)。
Xデコーダ4は信号Xiにもとづいてワード線Wiを選
択し(ステップS4)、前述のリード電圧を、選択した
ワード線Wiを介してメモリセルアレイ7に供給する
(ステップS6)。メモリセルアレイ7では、選択され
たワード線Wiにつながる記憶素子が書き込み状態
“0”であれば、記憶素子を構成するトランジスタのオ
ン・オフにおけるゲート電圧の閾値は、リード電圧より
高いので記憶素子のドレイン−ソース間は絶縁状態(オ
フ状態)のままであり、ビット線Biはプリチャージさ
れたままである。一方、選択されたワード線Wiに繋が
る記憶素子が消去状態“1”であれば、ゲート電圧の閾
値はリード電圧より低いので、記憶素子のドレイン−ソ
ース間は通電状態(オン状態)となり、ビット線Biが
ディスチャージされる。
【0040】Yセレクタ5は信号Yiにもとづいて、ビ
ット線Biの中から1つのビット線を選択し(ステップ
S7)、信号YSIiとしてセンスアンプ8に出力する
(ステップS8)。センスアンプ8は、ビット線Biが
ディスチャージされている場合にには“1”の信号YS
Oiを出力し、プリチャージされたままの場合は“0”
の信号YSOiを判定回路6に供給する(ステップS
9)。判定回路6では、リード信号Readがゲートに
供給されていることからトランジスタQ4はオンしてお
り、ラッチ回路11はトランジスタQ4を通じて信号Y
SOiをラッチする(ステップS11)。また、リード
信号ReadはOR回路10を通じてトランジスタQ5
に供給され、トランジスタQ5もオンしているので、信
号YSOiはデータDiとしてトランジスタQ5を通じ
入出力回路3に出力される(ステップS12)。
【0041】入出力回路3はこのデータDiを受け取
り、データDataとして外部に出力する(ステップS
13)。データDataが出力されたのを確認したの
ち、外部においてモード信号Modeをリード動作から
inhibit動作を表すものに変更する(ステップS
14)。これにより制御回路1はリード信号Readの
供給を停止し、したがって判定電圧供給回路2ではトラ
ンジスタQ3がオフすることから、リード電圧のメモリ
セルアレイ7への供給は解除される(ステップS15、
S16)。
【0042】次に、外部においてモード信号Modeを
inhibitからdetermination−ベリ
ファイ動作を表すものに切り替える(タイミングT3;
ステップS17)。その結果、制御回路1はディターミ
ンベリファイ信号DVerifyをローレベルからハイ
レベルに変化させ(タイミングT4;ステップS1
9)、これを受けて判定電圧供給回路2ではトランジス
タQ2がオンし、VPM信号としてディターミンベリフ
ァイ電圧DVVが出力される(タイミングT5;ステッ
プS21)。このディターミンベリファイ電圧はXデコ
ーダ4に供給される。
【0043】一方、入出力回路3は外部よりアドレスデ
ータAddressを読み込み、上位アドレスを信号X
i、下位アドレスを信号Yiとして、それぞれXデコー
ダ4およびYセレクタ5に出力する(ステップS1
8)。Xデコーダ4は信号Xiにもとづいてワード線W
iを選択し(ステップS20)、前述のディターミンベ
リファイ電圧を、選択したワード線Wiを介してメモリ
セルアレイ7に供給する(ステップS22)。
【0044】ここで、メモリセルアレイ7を構成する記
憶素子のうち選択されたワード線Wiに繋がる記憶素子
が正常な書き込み状態“0”であれば、閾値がディター
ミンベリファイ電圧より高いので記憶素子のドレイン−
ソース間は絶縁状態のままであり、ビット線Biはプリ
チャージされたままである。一方、選択されたワード線
Wiに繋がる記憶素子が書き込み状態“0”であっても
ストレスなどにより記憶素子の劣化が著しく、ゲート電
圧の閾値が低下している状態であれば、閾値がディター
ミンベリファイ電圧より低いので記憶素子のドレイン−
ソース間は通電状態となり、ビット線Biはディスチャ
ージされる。なお、記憶素子が消去状態“1”の場合に
は、ゲート電圧の閾値はディターミンベリファイ電圧よ
り低いので、この場合にもビット線Biはディスチャー
ジされる。
【0045】Yセレクタ5は信号Yiにもとづいて、ビ
ット線Biの中から1本を選択し、選択したビット線か
らの信号を信号YSIiとしてセンスアンプ8に出力す
る(ステップS24)。センスアンプ8は、信号YSI
iがビット線Biを通じてディスチャージされていれば
“1”を、プリチャージのままであれば“0”を信号Y
SOiとして判定回路6に供給する(ステップS2
5)。判定回路6では、センスアンプ8からの上記信号
YSOiは、上述のようにしてラッチ回路11にすでに
保持されているデータLatchDataとEXOR回
路12により比較される(ステップS27)。その結
果、記憶素子が劣化しておらず、新たに供給された信号
YSOiがデータLatchDataと一致している場
合には、“1”の判定信号EXORoutがトランジス
タQ6を通じデータDiとして出力され、一方、記憶素
子が劣化していて、新たに供給された信号YSOiがデ
ータLatchDataと一致しない場合は、“0”の
判定信号EXORoutがトランジスタQ6を通じデー
タDiとして出力される。
【0046】入出力回路3はこのデータDiを判定回路
6よりを読み込み、データDataとして外部に出力す
る(ステップS28)。外部では、データDataが出
力されたのを確認したのち、モード信号Modeをディ
ターミンベリファイ動作からinhibitに変更する
(ステップS29)。これにより、制御回路1はディタ
ーミンベリファイ信号DVerifyの出力を停止し、
その結果、ディターミンベリファイ電圧のメモリセルア
レイ7への供給は解消される(ステップS30、S3
1)。
【0047】外部ではアドレスデータAddress
を、書き替え対象領域内で順次変えて各アドレスごとに
このような試験を行い、一度でも“0”の判定信号EX
ORout、したがって“0”のデータDataが出力
された場合には、該当領域の記憶素子は劣化しているこ
とになるので、試験を中止して未使用の記憶領域を使用
することで記憶素子の劣化に対処する(図6のステップ
S604)。なお、消去状態の記憶素子の場合には、そ
の記憶素子が劣化していて閾値が上昇していたとしても
その電圧は上記ディターミンベリファイ電圧より低いの
で、記憶素子が劣化していると判定されることはない。
【0048】このように、電気的に書き替え可能なメモ
リセルアレイ7を書き替える際などに、あらかじめ本実
施の形態例の試験装置14によりメモリセルアレイ7の
該当書き替え領域を試験すれば、メモリセルアレイ7が
劣化しているか否かを確実に知ることができ、劣化して
いる場合には劣化していない記憶領域を用いるといった
必要な対策を執ることができる。
【0049】その結果、電気的に書き替え可能な不揮発
性半導体記憶装置を、常に高い信頼性で使用することが
可能となる。しかも、従来のように書き替え回数を記憶
保持する回路を設けたりする必要はなく、ディターミン
ベリファイ電圧を印加する判定電圧供給回路2や判定回
路6を設けるのみで済むため、低コストで構成すること
ができる。また、図1に示した各構成要素は通常、すべ
て同一の半導体チップ上に形成することになるが、回路
構成が簡素であることから半導体チップの小型化にも有
利となる。
【0050】なお、上記ディターミンベリファイ電圧D
VVとしては具体的には、ライトベリファイ電圧WVV
より0.5V程度低いレベルに設定することができる。
この数値は以下の事実を根拠としている。すなわち、書
き込みを行う場合には、書き込みを行う記憶素子とワー
ド線を共有している他の記憶素子にもコントロールゲー
トに高電圧が供給されるため、フローティングゲートと
コントロールゲートとの間に電位差が生じることによる
ストレス(以降、FCストレスと呼ぶ)が加わる。ま
た、書き込みを行う記憶素子とビット線を共有している
記憶素子にもドレインに電圧がかかるため、フローティ
ングゲートとドレイン間に電位差が生じることによるス
トレス(以降、FDストレスと呼ぶ)が加わる。これら
2つのストレスによって、既に書き込みが行われている
記憶素子の閾値は0.3Vほど低下する。
【0051】また、書き替えを行うことによってゲート
酸化膜にダメージが与えられるため、このストレスによ
って閾値はさらに0.2Vほど低下する。したがって記
憶素子のゲート電圧の閾値は、合計で約0.5V低下す
ることになり、よって、ディターミンベリファイ電圧を
ライトベリファイ電圧より0.5V程度低いレベルに設
定することで、上記ストレスなどに伴う記憶素子の劣化
を確実に検出することができる。無論この値はあくまで
も一例であり、記憶素子の構造、製造プロセス、製造マ
ージンなどによって調整する必要がある。
【0052】本実施の形態例では、書き込み状態の記憶
素子において記憶素子の劣化の有無を試験したが、基本
的に同様の構成でディターミンベリファイ電圧を変更す
ることにより、消去状態の記憶素子において記憶素子の
劣化を試験することが可能である。すなわち、試験装置
14では、ディターミンベリファイ電圧DVVを、ライ
トベリファイ電圧WVVとリード電圧(VDD)の中間
の電圧に設定したが、消去状態“1”の記憶素子で劣化
を検出する場合には、ディターミンベリファイ電圧DV
Vをイレーズベリファイ電圧とリード電圧との中間の値
に設定する。ディターミンベリファイ電圧をこのような
電圧に設定すると、消去状態の記憶素子が劣化している
場合、記憶素子を構成するトランジスタのゲート電圧の
閾値が上昇していることから、リード電圧を記憶素子に
印加した場合はトランジスタはオンして正しくデータが
読み出されるものの、ディターミンベリファイ電圧を印
加した場合には、同電圧が閾値を下回りトランジスタは
オンせず、データは正しく読み出されない結果となる。
したがって判定回路6が出力するデータDiは“0”と
なり、記憶素子が劣化していると判定することになる。
したがって、この場合にも、書き込み状態の記憶素子を
対象に試験を行った場合と同様の効果が得られる。
【0053】なお、消去状態の記憶素子の劣化を調査す
るために、ディターミンベリファイ電圧は、たとえばイ
レーズベリファイ電圧より0.3V程度高いレベルに設
定することができる。上記FCストレスおよびFDスト
レスによって、既に消去が行われている記憶素子の閾値
は0.1Vほど上昇し、さらに書き替えのストレスによ
って記憶素子の閾値は0.2Vほど上昇する。したがっ
て合計で閾値は0.3V程度上昇することになり、ディ
ターミンベリファイ電圧をレーズベリファイ電圧より
0.3V程度高いレベルに設定すれば、上記ストレスに
よる劣化を確実に検出することができる。無論この値は
あくまでも一例であり、記憶素子の構造、製造プロセ
ス、製造マージンなどによって調整する必要がある。
【0054】さらに、ディターミンベリファイ電圧を切
り替えて、書き込み状態の記憶素子と、消去状態の記憶
素子の両方において試験を行い、試験結果の信頼性をさ
らに高めるように図ることも可能である。なお、本実施
の形態例では、記憶装置はフラッシュメモリであるとし
たが、記憶素子がEEPROMである場合にも本発明は
有効であり、同様の効果を得ることができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施の形態例につい
て説明する。図7は第2の実施の形態例の試験装置を含
む半導体記憶装置を示すブロック図、図8は図7の試験
装置を構成する判定電圧供給回路を詳しく示す回路図、
図9は図7の試験装置を構成する判定回路を詳しく示す
回路図、図10は図9の判定回路を構成するNG判定回
路を詳しく示す回路図である。以下では、これらの図面
を参照して本発明の第2の実施の形態例としての半導体
記憶装置の試験装置について説明すると共に第2の実施
の形態例の半導体記憶装置の試験方法について説明す
る。
【0056】第2の実施の形態例の試験装置36は、異
なる複数のディターミンベリファイ電圧をメモリセルア
レイ7に供給して記憶素子の劣化の程度をより精密に把
握できるようにした点で上記実施の形態例と異なってい
る。第2の実施の形態例の試験装置36は、図7に示し
たように、入出力回路15を有し、入出力回路15は、
外部よりアドレスデータAddressを受け取り、上
位アドレスを信号XiとしてXデコーダ16に出力し、
下位アドレスを信号YiとしてYセレクタ17に出力す
る。また外部より動作を制御するモード信号Modeを
受け取って制御回路13に出力し、外部よりデータDa
taを受け取って判定回路18に出力する。入出力回路
15はさらに、ベリファイ信号Verify、もしくは
リード信号Readがハイレベルの期間は判定回路18
よりデータDiを受け取って外部に出力し、ディターミ
ンベリファイ信号DVerifyがハイレベルの期間は
判定回路18よりデータVDを受け取って外部に出力す
る。入出力回路15はまた、外部よりクロック信号cl
kを受け取り、Xデコーダ16、Yセレクタ17、判定
回路18、ならびに制御回路13に供給する。
【0057】制御回路13は入出力回路15よりモード
信号Modeを受け取り、このモード信号Modeがリ
ード動作を表す場合はリード信号Readを、ベリファ
イ動作を表す場合はベリファイ信号Verifyを、あ
るいはディターミンベリファイ動作であればディターミ
ンベリファイ信号DVerifyを、それぞれ判定回路
18、判定電圧供給回路14、Xデコーダ16、ならび
にYセレクタ17に出力する。
【0058】判定電圧供給回路14は、制御回路13よ
りリード信号Read、ベリファイ信号Verify、
あるいはディターミンベリファイ信号DVerifyを
受け取り、また判定回路18よりReg信号を受け取る
一方、VPM信号をXデコーダ16に出力する。判定電
圧供給回路14は、図8に示したように、高電圧VPP
を抵抗19によって分圧し、ライトベリファイ電圧WV
V、ディターミンベリファイ電圧DVerify1、デ
ィターミンベリファイ電圧DVerify2、ならびに
ディターミンベリファイ電圧DVerify3を生成す
る。
【0059】ライトベリファイ電圧WVVは、制御回路
13からベリファイ信号Verifyが供給されたとき
トランジスタQ7を通じて出力端子34からVPM信号
として出力される。ディターミンベリファイ電圧DVe
rify1、2、3は、判定回路6からのReg信号が
reg11、reg10、reg01のいずれであるか
に応じてトランジスタQ8〜Q10がオンすることでい
ずれかが選択され、制御回路13からのディターミンベ
リファイ信号DVerifyが供給されたとき、トラン
ジスタQ11がオンしVPM信号として出力端子34よ
り出力される。また、制御回路13からリード信号Re
adが供給されたときはトランジスタQ12がオンし、
電圧VDDがリード電圧として出力端子34より出力さ
れる。
【0060】Xデコーダ16は、上位アドレスデータX
iで選択されるワード線Wiに対して、VPM信号を供
給し、非選択のワード線に対してはGNDレベルの電位
を供給する。メモリセルアレイ7はチャネルホットエレ
クトロン型のフラッシュ記憶素子をアレイ状に配列して
構成されており、前述の選択されたワード線Wiにつな
がる記憶素子より、データをビット線Biに出力する。
Yセレクタ17は下位アドレスデータYiにもとづい
て、ビット線Biから読み出されたデータを選択しデー
タYSIiとしてセンスアンプ8に出力する。センスア
ンプ8は、Yセレクタ17が出力するデータYSIi
を、データYSOiとして判定回路18に出力する。
【0061】判定回路18は、図9に示したように、立
ち上がり検出回路22を有し、ディターミンベリファイ
信号DVerifyの立ち上がりエッジを検出するとハ
イレベルのディターミンベリファイハイ信号DVeri
fyHをカウンタ回路20に出力する。カウンタ回路2
0はディターミンベリファイ信号DVerifyがハイ
レベルの期間、クロック信号clkのパルスが4回入力
されるごとにカウントアップし、カウント値をデータo
utとしてセレクター回路21、およびNG判定回路2
3に出力する。このカウント値はディターミンベリファ
イハイ信号DVerifyHがハイレベルになったのを
受けて“01”に初期設定される。
【0062】セレクター回路21は、データoutによ
りReg信号を選択し、判定電圧供給回路14に出力す
る。ラッチ回路11は、リード信号Readがハイレベ
ルの期間、センスアンプ8より得られたデータYSOi
をラッチする。また、このときデータYSOiはトラン
ジスタQ14を通じ入出力回路15へデータDiとして
出力される。そしてベリファイ信号Verifyがハイ
レベルの場合にも、データYSOiがトランジスタQ1
4を通じデータDiとして出力される。また、EXOR
回路12は、ディターミンベリファイ信号DVerif
yがハイレベルであれば、ラッチ回路11がラッチした
データLatchDataとデータYSOiとの排他的
論理和を算出し、結果としての判定信号EXORout
をNG判定回路23へ出力する。
【0063】NG判定回路23は、図10に示したよう
に、カウンタ回路24を有し、カウンタ回路24はクロ
ック信号clkのパルスが4回入力される毎にパルス信
号であるチェック信号checkを出力する。そしてN
G判定回路23は、ディターミンベリファイ信号DVe
rify、および判定信号EXORoutがハイレベル
であれば、データoutの値をデータVDとして出力
し、チェック信号check、ディターミンベリファイ
信号DVerifyならびにデータoutがハイレベル
であり、かつ判定信号EXORoutがローレベルであ
れば、GNDレベルのデータVDを出力する。図7およ
び図9に示したセンスアンプ8、Xデコーダ4、Yセレ
クタ5、カウンタ回路は、当業者にとってよく知られて
おり、また本発明とは直接関係しないので、その構成に
関する詳しい説明は省略する。
【0064】次に、このように構成された試験装置36
の動作について説明する。図11および図12は第2の
実施の形態例の動作を示すタイミングチャートである。
また、図13および図14は第2の実施の形態例の動作
を示すフローチャートである。以下ではこれらの図面を
も適宜参照する。外部から与えるモード信号Modeを
inhibitを表すものからread動作を表すもの
に切り替えると(図11のタイミングT21:図13の
S1301)、制御回路13はリード信号Readをロ
ーレベルからハイレベルに変化させる(ステップS13
03)。これを受けて判定電圧供給回路14ではトラン
ジスタQ12がオンし、VPM信号としてリード電圧
(VDD)が出力される(タイミング22;ステップS
1305)。このリード電圧はXデコーダ16に供給さ
れる。一方、入出力回路15は外部よりアドレスデータ
Addressを読み込み、上位アドレスを信号Xi、
下位アドレスを信号Yiとして、Xデコーダ16、およ
びYセレクタ17に出力する(ステップS1302)。
Xデコーダ16は信号Xiにもとづいてワード線Wiを
選択し(ステップS1304)、前述のリード電圧をワ
ード線Wiを介してメモリセルアレイ7に供給する(ス
テップS1306)。メモリセルアレイ7を構成する記
憶素子のうち選択されたワード線Wiに繋がる記憶素子
が書き込み状態“0”であれば、閾値がリード電圧より
高いので記憶素子のドレイン−ソース間は絶縁状態のま
まであり、ビット線Biはプリチャージされたままとな
る。一方、選択されたワード線Wiにつながる記憶素子
が消去状態“1”であれば、閾値がリード電圧より低い
ので記憶素子のドレイン−ソース間は通電状態となり、
ビット線Biがディスチャージされる。
【0065】Yセレクタ17は信号Yiにもとづいてビ
ット線Biを選択し(ステップS1307)、選択した
ビット線の信号を信号YSIiとしてセンスアンプ8に
出力する(ステップS1308)。センスアンプ8は、
ビット線Biがディスチャージされていれば“1”の信
号YSOiを、プリチャージのままであれば“0”の信
号YSOiを判定回路18に供給する(ステップS13
09)。判定回路18は信号YSOiをラッチするとと
もに(ステップS1311)、データDiとして入出力
回路15に出力する(ステップS1312)。入出力回
路15はデータDiをデータDataとして外部に出力
する(ステップS1313)。データDataが出力さ
れたのを確認したのち、外部においてモード信号Mod
eをリード動作からinhibitを表すものに変更し
(ステップS1314)、その結果、リード信号Rea
dはオフされ、リード電圧のメモリセルアレイ7への供
給は解消される(ステップS1315、S1316)。
【0066】次に、モード信号Modeをinhibi
tからディターミンベリファイ動作を表すものに切り替
えると(タイミングT23;図14のステップS131
7)、このモード信号は入出力回路15を介して制御回
路13に入力され、制御回路13はディターミンベリフ
ァイ信号DVerifyをローレベルからハイレベルに
変化させて判定回路18に出力する(タイミングT2
4;ステップS1319)。
【0067】その結果、判定回路18では、ディターミ
ンベリファイ信号DVerifyがハイレベルになった
のを受けて立ち上がり検出回路22(図9)はディター
ミンベリファイハイ信号DVerifyHをハイレベル
にし(ステップS1321)、同時にカウンタ回路20
はカウンタ値を“01”にセットする(ステップS13
22)。そして、セレクター回路21は、カウンタ回路
20より受け取ったデータoutの値にもとづき、信号
線reg01のみハイレベルとする。
【0068】そして、判定電圧供給回路14では、図8
に示したように、判定回路18に接続された信号線のう
ち信号線reg01のみがハイレベルであることからト
ランジスタQ8がオンし、ディターミンベリファイ電圧
DVerify1がVPM信号として出力される(ステ
ップS1323)。このディターミンベリファイ電圧D
Verify1はXデコーダ16に供給される。一方、
入出力回路15は、外部よりアドレスデータAddre
ssを読み込み、信号Xiおよび信号Yiとして、Xデ
コーダ16およびYセレクタ17にそれぞれ供給する
(ステップS1318)。Xデコーダ16は信号Xiに
もとづいてワード線Wiを選択し(ステップS132
0)、前述のディターミンベリファイ電圧DVerif
y1をワード線Wiを介してメモリセルアレイ7に供給
する(ステップS1324)。メモリセルアレイ7を構
成する記憶素子のうち選択されたワード線Wiに繋がる
記憶素子が書き込み状態“0”にあり、ストレスなどに
より記憶素子の閾値の低下が著しい状態になっている場
合には、閾値がディターミンベリファイ電圧DVeri
fy1より低いので記憶素子のドレイン−ソース間は通
電状態となり、ビット線Biはディスチャージされる。
一方、選択されたワード線Wiにつながる記憶素子が正
常な書き込み状態“0”であれば、閾値がディターミン
ベリファイ電圧より高いので記憶素子のドレイン−ソー
ス間は絶縁状態のままであり、ビット線Biはプリチャ
ージされたままである。
【0069】なお、選択されたワード線Wiにつながる
記憶素子が状態消去状態“1”にある場合には、記憶素
子がある程度劣化していても、閾値はディターミンベリ
ファイ電圧DVerify1より低いので記憶素子のド
レイン−ソース間は通電状態となり、ビット線Biはデ
ィスチャージされる。
【0070】Yセレクタ17は信号Yiにもとづいて、
ビット線Biの中から1つを選択し(ステップS132
5)、信号YSIiとしてセンスアンプ8に出力する
(ステップS1326)。センスアンプ8は、ビット線
Biがディスチャージされていれば“1”の信号YSO
iを、一方プリチャージのままであれば“0”の信号Y
SOiを判定回路18に供給する(ステップS132
8)。判定回路18は入力された信号YSOiと前述の
ラッチデータとの比較を行う(ステップS1329)。
判定回路18では、図9に示したように、ラッチしてい
るデータLatchDataと入力信号YSOiとの排
他的論理和演算をEXOR回路12が行い、一致してい
ればデータ“1”の判定信号EXORoutを、不一致
であれば“0”の判定信号EXORoutをNG判定回
路23に出力する。
【0071】NG判定回路23では、図11に示したよ
うに、判定信号EXORoutの値がデータの一致を表
す“1”であれば、トランジスタQ16がオンするた
め、カウンタ回路20からのデータoutがトランジス
タQ16、Q18を通じてデータVDとして出力される
(ステップS1330)。
【0072】データが不一致であれば、データVDとし
てデータoutは出力されず、その後、カウンタ回路2
0は4つのクロック信号clkをカウントしたところで
カウント値に1を加算し(ステップS1332)、その
結果、セレクタ回路21は信号線reg10のみをハイ
レベルとする。これにより、判定電圧供給回路14では
トランジスタQ9がオンし、先のディターミンベリファ
イ電圧DVerify1よりやや低いディターミンベリ
ファイ電圧DVerify2がトランジスタQ9、Q1
1を通じ、VPM信号としてXデコーダ4に出力され
る。
【0073】そして、上述の場合と同様、このディター
ミンベリファイ電圧DVerify2によりメモリセル
アレイ7から読み出されるデータ値が、ラッチ回路11
が保持しているデータと比較される。その後、カウンタ
回路20は4つのクロック信号clkをカウントしたと
ころでカウント値にさらに1を加算して“11”とし、
その結果、セレクタ回路21は信号線reg11のみを
ハイレベルとする。これにより、判定電圧供給回路14
ではトランジスタQ10がオンし、先のディターミンベ
リファイ電圧DVerify2よりさらにやや低いディ
ターミンベリファイ電圧DVerify3がトランジス
タQ10、Q11を通じ、VPM信号としてXデコーダ
4に出力される。
【0074】そして、上述の場合と同様、このディター
ミンベリファイ電圧DVerify2によりメモリセル
アレイ7から読み出されるデータ値が、ラッチ回路11
が保持しているデータと比較される。そして、カウント
値がこのように“11”であり、かつデータが不一致で
あれば(ステップS1331)、NG判定回路23内の
論理積回路25の出力がハイレベルとなり、トランジス
タQ15がオンしてNG信号がハイレベルとなる(ステ
ップS1333)。これを受けてトランジスタQ17が
オンすることからデータVDの値は“00”となる(ス
テップS1334)。入出力回路15は判定回路18よ
り、上記データVDを読み込み、データDataとして
外部に出力する(ステップS1335)。したがって、
この場合には、ディターミンベリファイ電圧をディター
ミンベリファイ電圧DVerify3まで下げてもデー
タが正しく読み出されず、記憶素子は劣化していると判
定することになる。
【0075】一方、図12に示したように、たとえばタ
イミングT25で判定回路6が信号線reg10をハイ
レベルとして、ディターミンベリファイ電圧DVeri
fy2をメモリセルアレイ7に印加した段階で判定信号
EXORoutが“1”となった場合には、記憶素子は
あまり劣化していないと判定することができる。外部で
は、データDataが出力されたのを確認した後、モー
ド信号Modeをディターミンベリファイ動作からin
hibitを表すものに変更し(ステップS133
6)、その結果、ディターミンベリファイ信号DVer
ifyはオフとなり、ディターミンベリファイ電圧の供
給は停止される(ステップS1337、S1338)。
【0076】すなわち、第2の実施の形態例では、書き
込み状態の記憶素子に対し3種類のディターミンベリフ
ァイ電圧を高いものから順番に印加し、正しくデータが
読み出された場合には、そのとき印加されているディタ
ーミンベリファイ電圧がどの電圧であるかを表すカウン
タ回路20の出力データoutがデータVDとして出力
される。したがって、外部ではこのデータVDの値によ
り、どのディターミンベリファイ電圧を印加したときデ
ータが正しく読み出されるかを知ることができ、記憶素
子の劣化の程度をより正確に把握して、電気的に書き替
え可能な半導体記憶装置を使用する上でいっそう高い信
頼性を確保することができる。
【0077】なお、図10では図面が必要以上に複雑と
なることを避けるため、トランジスタQ15〜Q18
は、カウンタ回路20の出力データoutの1ビット分
に対するもののみが示されているが、実際には、出力デ
ータoutの各ビット(本例では2ビット)ごとに設け
られている。
【0078】また、第2の実施の形態例では、ディター
ミンベリファイ電圧として3種類の電圧を用いたが、こ
の電圧を2種類としたり、あるいは4種類以上とするこ
とも無論可能である。そして、第2の実施の形態例で
は、書き込み状態の記憶素子において試験が可能である
が、第1の実施の形態例の場合にも説明したように、デ
ィターミンベリファイ電圧をリード電圧とイレーズベリ
ファイ電圧との中間の値に設定すれば、消去状態の記憶
素子において記憶素子の劣化を調べることができる。
【0079】次に本発明の第3の実施の形態例について
説明する。図15は第3の実施の形態例の試験装置を含
む電気的に書き替え可能な半導体記憶装置を示すブロッ
ク図、図16は図15の半導体記憶装置を構成するメモ
リセルアレイおよびサンプルメモリの一部を詳しく示す
回路図、図17は図15の試験装置を構成するサンプル
メモリ用Yセレクタを詳しく示すブロック図である。以
下では、これらの図面を参照して本発明の第3の実施の
形態例としての試験装置について説明すると共に第3の
実施の形態例の半導体記憶装置の試験方法について説明
する。
【0080】上記実施の形態例ではメモリセルアレイ7
において書き替えを行う全記憶領域で各素子ごとに閾値
変化に伴う記憶素子の劣化を試験したが、第3の実施の
形態例は、試験専用の記憶領域を確保し、その記憶領域
で試験を行う点で上記実施の形態例と異なっている。図
15に示したように、第3の実施の形態例の試験装置3
8を含む半導体記憶装置40は、チャネルホットエレク
トロン型のフラッシュメモリで構成されるメモリセルア
レイ7を有すると共に、メモリセルアレイ7と同一構造
の記憶素子で構成されるサンプルメモリ29を有してい
る。図16に詳しく示したように、サンプルメモリ29
はメモリセルアレイ7とワード線Wi(W1、W2、W
3、……)を共有しており、メモリセルアレイ7が書き
替えられる際には、同一ワード線を共有するサンプルメ
モリ29も同時に書き替えられる。
【0081】サンプルメモリ用Yセレクタ30は、図1
7に示したように、Yセレクタ5、およびマルチセレク
タ31を有している。マルチセレクタ31は、ディター
ミンベリファイ信号DVerifyがハイレベルの期間
は、サンプルメモリ29からのビット線BSを通じてデ
ータを受け取りデータDIiとして出力し、それ以外の
動作時(書き込み信号Write、ベリファイ信号Ve
rify、あるいはリード信号Readがハイレベルの
期間)には、データYSIiをデータDIiとして出力
する。
【0082】また、サンプルメモリ用Yセレクタ30で
は、書き込み信号Write、あるいはディターミンベ
リファイ信号DVerifyがハイレベルの期間はトラ
ンジスタQ19またはQ20がオンすることから常にビ
ット線BSが選択される。そして、ディターミンベリフ
ァイ動作時には、サンプルメモリ29からのデータのみ
が出力され、一方、書き込み動作時には、トランジスタ
Q20がオンして電圧VDDがビット線BSに印加され
ることから、必ずサンプルメモリ29にもデータが書き
込まれる構成となっている。また、本実施の形態例では
フラッシュメモリによる一括消去が行われるため、メモ
リセルアレイ7が消去される際には、サンプルメモリ2
9も必ず消去される。
【0083】次に、第3の実施の形態例の動作について
説明する。図18は第3の実施の形態例の動作を示すタ
イミングチャート、図19は同フローチャートである。
外部から供給するモード信号Modeをinhibit
からdetermination−ベリファイ動作を指
定するものに切り替えると(図18のタイミングT3
1;図19のステップS1801)、制御回路26はデ
ィターミンベリファイ信号DVerifyをローレベル
からハイレベルに変化させる(タイミングT32;ステ
ップS1803)。その結果、判定電圧供給回路27
は、ディターミンベリファイ電圧をVPM信号として出
力する(タイミングT33;ステップS1805)。こ
のディターミンベリファイ電圧はXデコーダ28に供給
される。
【0084】一方、Xデコーダ28は、外部よりアドレ
スデータAddressを読み込み、信号XiとしてX
デコーダ28に供給する(ステップS1802)。ま
た、サンプルメモリ用Yセレクタ30では、ディターミ
ンベリファイ信号DVerifyが供給されている期間
中は、常にビット線BSが選択されている。Xデコーダ
4は信号Xiからワード線Wiを選択し(ステップS1
804)、前述のディターミンベリファイ電圧をワード
線Wiを介してサンプルメモリ29に供給する(ステッ
プS1806)。
【0085】サンプルメモリ29のうち選択されたワー
ド線Wiに繋がる記憶素子がストレスなどにより閾値の
低下が著しい状態であれば、閾値がディターミンベリフ
ァイ電圧より低くなるので記憶素子のドレイン−ソース
間は通電状態となり、ビット線BSがディスチャージさ
れる(ステップS1807)。また、サンプルメモリ2
9において、選択されたワード線Wiにつながる記憶素
子で劣化が生じていない場合には、閾値がディターミン
ベリファイ電圧より高いので記憶素子のドレイン−ソー
ス間は絶縁状態のままであり、ビット線BSはプリチャ
ージされたままとなる。
【0086】サンプルメモリ用Yセレクタ30は、ビッ
ト線BSからの信号をDIi信号としてセンスアンプ8
に出力する(ステップS1808)。センスアンプ8
は、DIi信号がビット線BSを通じてディスチャージ
されていれば“1”を、プリチャージのままであれば
“0”をデータDiとして入出力回路3に供給する(ス
テップS1809、S1810)。入出力回路3は、こ
のデータDiを受け取り、データDataとして外部に
出力する(ステップS1811)。データDataが出
力されたのを確認したのち、外部においてモード信号M
odeをディターミンベリファイ動作からinhibi
tを表すものに変更すると(タイミングT34;ステッ
プS1812)、制御回路26はディターミンベリファ
イ信号DVerifyの出力を停止し、その結果、判定
電圧供給回路27はディターミンベリファイ電圧の出力
を停止する(ステップS1813、S1814)。
【0087】したがって、本実施の形態例では、ユーザ
ーは入出力回路3を通じて入力したアドレスに対し、同
一ワード線を共有しているサンプルメモリ29が正常で
あることを示す“1”、あるいは劣化が著しいことを示
す“0”を試験結果として取得することができる。そし
て、サンプルメモリ29とメモリセルアレイ7は同一構
造の記憶素子から成るので、サンプルメモリ29の記憶
素子が劣化している場合には、メモリセルアレイ7にお
いて同一ワード線に接続された記憶素子も劣化している
と判断でき、その場合には、使用する記憶領域を変更す
るなどの対応を執ることができる。
【0088】近年、メモリの記憶容量はますます大きく
なる傾向にあるが、記憶容量の大きいメモリの場合に
は、すべてのアドレスに対して閾値の調査を行うと非常
に時間がかかってしまう。したがって、本実施の形態例
のように、メモリ本体と同一構造の記憶素子から成る記
憶容量の小さいサンプルメモリ29を設け、そのサンプ
ルメモリ29で試験を行うことで、試験に要する時間を
大幅に短縮することが可能となる。
【0089】なお、第3の実施の形態例では、書き込み
状態の記憶素子で試験を行うとしたが、第1および第2
の実施の形態例の場合と同様、ディターミンベリファイ
電圧としてリード電圧とイレーズベリファイ電圧との中
間の電圧を用い、またメモリセルアレイ7が消去される
ときサンプルメモリ29も同時に消去される構成として
おいて、消去状態の記憶素子で記憶素子の劣化を試験す
ることも無論可能である。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体記憶
装置の試験方法では、半導体記憶装置の劣化により書き
込み状態のトランジスタにおけるゲート電圧の閾値がた
とえば低下している場合、このトランジスタに対し第1
のディターミンベリファイ電圧を印加すると、上記トラ
ンジスタはオンしてしまうことから、第2の記憶情報
は、正しい記憶情報である第1の記憶情報とは異なった
ものとなり、半導体記憶装置は劣化していると判定され
ることになる。また、本発明の半導体記憶装置の試験方
法では、半導体記憶装置の劣化により消去状態のトラン
ジスタにおけるゲート電圧の閾値がたとえば上昇してい
る場合、このトランジスタに対し第2のディターミンベ
リファイ電圧を印加しても、上記トランジスタがオンし
ないことから、第4の記憶情報は、正しい記憶情報であ
る第3の記憶情報とは異なったものとなり、半導体記憶
装置は劣化していると判定されることになる。
【0091】よって、電気的に書き替え可能な不揮発性
半導体記憶装置を書き替える際などに、あらかじめ本発
明の半導体記憶装置の試験方法にもとづいて半導体記憶
装置を試験すれば、半導体記憶装置が劣化しているか否
かを確実に知ることができ、劣化している場合には、劣
化していない記憶領域を用いたり、あるいは半導体記憶
装置を交換するといった必要な対策を執ることができ
る。その結果、電気的に書き替え可能な不揮発性半導体
記憶装置を常に高い信頼性で使用することが可能とな
る。しかも、本発明では、従来のように書き替え回数を
記憶保持する回路を設けたりする必要がなく、ディター
ミンベリファイ電圧を印加する回路や読み出した情報の
比較回路を設けるのみで済むため、本法は低コストで実
施することができる。
【0092】また、本発明の試験装置では、第1の読み
出し手段は、書き込み状態にある記憶素子を成すトラン
ジスタに対し、ゲート電圧としてリード電圧を印加して
第1の記憶情報を読み出し、第2の読み出し手段は、書
き込み状態にある記憶素子を成すトランジスタに対し、
ゲート電圧としてリード電圧とライトベリファイ電圧と
の中間の第1のディターミンベリファイ電圧を印加して
第2の記憶情報を読み出す。そして、第1の判定手段
は、第1および第2の読み出し手段が読み出した第1お
よび第2の記憶情報が一致するか否かにより半導体記憶
装置が劣化しているか否かを判定し判定結果を表す信号
を出力する。したがって、本発明の試験装置では、半導
体記憶装置の劣化により書き込み状態のトランジスタに
おけるゲート電圧の閾値がたとえば低下している場合、
このトランジスタに対し第1のディターミンベリファイ
電圧を印加すると、上記トランジスタはオンしてしまう
ことから、第2の読み出し手段が読み出す第2の記憶情
報は、第1の読み出し手段が読み出す正しい記憶情報で
ある第1の記憶情報とは異なったものとなり、第1の判
定手段は、半導体記憶装置は劣化していると判定するこ
とになる。
【0093】また、本発明の試験装置では、第3の読み
出し手段は、消去状態にある記憶素子を成すトランジス
タに対し、ゲート電圧としてリード電圧を印加して第3
の記憶情報を読み出し、第4の読み出し手段は、消去状
態にある記憶素子を成すトランジスタに対し、ゲート電
圧としてリード電圧とイレーズベリファイ電圧との中間
の第2のディターミンベリファイ電圧を印加して第4の
記憶情報を読み出す。そして、第2の判定手段は、第3
および第4の記憶情報が一致するか否かにより半導体記
憶装置が劣化しているか否かを判定し判定結果を表す信
号を出力する。したがって、本発明の試験装置では、半
導体記憶装置の劣化により消去状態のトランジスタにお
けるゲート電圧の閾値がたとえば上昇している場合、こ
のトランジスタに対し第2のディターミンベリファイ電
圧を印加しても、上記トランジスタがオンしないことか
ら、第4の読み出し手段が読み出す第4の記憶情報は、
第3の読み出し手段が読み出す正しい記憶情報である第
3の記憶情報とは異なったものとなり、第2の判定手段
は半導体記憶装置は劣化していると判定することにな
る。
【0094】よって、電気的に書き替え可能な不揮発性
半導体記憶装置を書き替える際などに、あらかじめ本発
明の試験装置にもとづいて半導体記憶装置を試験すれ
ば、半導体記憶装置が劣化しているか否かを確実に知る
ことができ、劣化している場合には、劣化していない記
憶領域を用いたり、あるいは半導体記憶装置を交換する
といった必要な対策を執ることができる。その結果、電
気的に書き替え可能な不揮発性半導体記憶装置を常に高
い信頼性で使用することが可能となる。しかも、本発明
の試験装置では、従来のように書き替え回数を記憶保持
する回路を設けたりする必要はなく、ディターミンベリ
ファイ電圧を印加する回路や読み出した情報の比較回路
を設けるのみで済むため、装置を低コストで構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による試験装置の一例を含む半導体記憶
装置を示すブロック図である。
【図2】図1の試験装置を構成する判定電圧供給回路を
詳しく示す回路図である。
【図3】図1の試験装置を構成する判定回路を詳しく示
す回路図である。
【図4】実施の形態例の試験装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図5】実施の形態例の試験装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】実施の形態例の試験装置を用いてメモリの書き
替えを行う場合の基本的な手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】第2の実施の形態例の試験装置を含む半導体記
憶装置を示すブロック図である。
【図8】図7の試験装置を構成する判定電圧供給回路を
詳しく示す回路図である。
【図9】図7の試験装置を構成する判定回路を詳しく示
す回路図である。
【図10】図9の判定回路を構成するNG判定回路を詳
しく示す回路図である。
【図11】第2の実施の形態例の動作を示すタイミング
チャートである。
【図12】第2の実施の形態例の動作を示すタイミング
チャートである。
【図13】第2の実施の形態例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図14】第2の実施の形態例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図15】第3の実施の形態例の試験装置を含む電気的
に書き替え可能な半導体記憶装置を示すブロック図であ
る。
【図16】図15の半導体記憶装置を構成するメモリセ
ルアレイおよびサンプルメモリの一部を詳しく示す回路
図である。
【図17】図15の試験装置を構成するサンプルメモリ
用Yセレクタを詳しく示すブロック図である。
【図18】第3の実施の形態例の動作を示すタイミング
チャートである。
【図19】第3の実施の形態例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図20】チャネルホットエレクトロン型のフラッシュ
メモリにおける書き替え回数と、書き込み記憶素子にお
ける閾値電圧との関係を示すグラフである。
【図21】チャネルホットエレクトロン型のフラッシュ
メモリにおける消去回数と、消去記憶素子における閾値
電圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1……制御回路、2……判定電圧供給回路、3……入出
力回路、4……Xデコーダ、5……Yセレクタ、6……
判定回路、7……メモリセルアレイ、8……センスアン
プ、9……抵抗素子、10……OR回路、11……ラッ
チ回路、12……EXOR回路、13……制御回路、1
4……試験装置、15……入出力回路、16……Xデコ
ーダ、17……Yセレクタ、18……判定回路、19…
…抵抗、20……中間タップ、22……検出回路、24
……カウンタ回路、26……制御回路、27……判定電
圧供給回路、28……Xデコーダ、29……サンプルメ
モリ、30……サンプルメモリ用Yセレクタ、31……
マルチセレクタ、32……中間タップ、34……出力端
子、36……試験装置、38……試験装置、40……半
導体記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) 9A001 Fターム(参考) 2G003 AA08 AH02 AH10 2G032 AA08 AB01 AB04 AC03 AG01 AH07 AK11 AL14 5B003 AA05 AB05 AC00 AD03 AD04 AD08 AD09 AE04 5B018 GA03 GA06 HA01 HA23 KA18 NA06 QA13 5L106 AA10 DD22 DD31 GG07 9A001 BB03 BB05 HH34 JJ45 LL08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタにより構成された電気的に
    書き替え可能な不揮発性の記憶素子を多数含み、 各記憶素子は、前記トランジスタをオン・オフさせる際
    のゲート電圧の閾値電圧の違いにより書き込み状態また
    は消去状態となり、 前記ゲート電圧としてリード電圧を前記トランジスタに
    印加したとき前記トランジスタがオンするかオフするか
    により、前記記憶素子の前記状態にもとづく記憶情報が
    読み出され、 書き込みを行った前記記憶素子の前記トランジスタに対
    し、前記ゲート電圧としてライトベリファイ電圧を印加
    したとき読み出される記憶情報により前記記憶素子が書
    き込み状態にあることが確認される半導体記憶装置を試
    験する方法であって、 書き込み状態にある前記記憶素子を成す前記トランジス
    タに対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧を印加
    して第1の記憶情報を読み出し、 書き込み状態にある前記記憶素子を成す前記トランジス
    タに対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧と前記
    ライトベリファイ電圧との中間の第1のディターミンベ
    リファイ電圧を印加して第2の記憶情報を読み出し、 前記第1および第2の記憶情報が一致するか否かにより
    前記半導体記憶装置が劣化しているか否かを判定するこ
    とを特徴とする半導体記憶装置の試験方法。
  2. 【請求項2】 書き込み状態にある前記記憶素子を成す
    前記トランジスタに対し、前記ゲート電圧として複数の
    前記第1のディターミンベリファイ電圧を印加し、各電
    圧を印加するごとに読み出された前記第2の記憶情報と
    前記第1の記憶情報とが一致するか否かにより前記半導
    体記憶装置が劣化しているか否かを判定することを特徴
    とする請求項1記載の半導体記憶装置の試験方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体記憶装置は複数のビット線を
    通じて記憶情報を出力し、前記記憶素子は複数のグルー
    プに分けられて各グループの前記記憶素子はそれぞれ異
    なる前記ビット線を通じて記憶情報を出力し、前記複数
    のグループのうちの特定グループの前記記憶素子を試験
    用の前記記憶素子として確保し、前記第1および第2の
    記憶情報は前記試験用の前記記憶素子から対応する前記
    ビット線を通じ取得することを特徴とする請求項1記載
    の半導体記憶装置の試験方法。
  4. 【請求項4】 トランジスタにより構成された電気的に
    書き替え可能な不揮発性の記憶素子を多数含み、 各記憶素子は、前記トランジスタをオン・オフさせる際
    のゲート電圧の閾値電圧の違いにより書き込み状態また
    は消去状態となり、 前記ゲート電圧としてリード電圧を前記トランジスタに
    印加したとき前記トランジスタがオンするかオフするか
    により、前記記憶素子の前記状態にもとづく記憶情報が
    読み出され、 消去を行った前記記憶素子の前記トランジスタに対し、
    前記ゲート電圧としてイレーズベリファイ電圧を印加し
    たとき読み出される記憶情報により前記記憶素子が消去
    状態にあることが確認される半導体記憶装置を試験する
    方法であって、 消去状態にある前記記憶素子を成す前記トランジスタに
    対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧を印加して
    第3の記憶情報を読み出し、 消去状態にある前記記憶素子を成す前記トランジスタに
    対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧と前記イレ
    ーズベリファイ電圧との中間の第2のディターミンベリ
    ファイ電圧を印加して第4の記憶情報を読み出し、 前記第3および第4の記憶情報が一致するか否かにより
    前記半導体記憶装置が劣化しているか否かを判定するこ
    とを特徴とする半導体記憶装置の試験方法。
  5. 【請求項5】 消去状態にある前記記憶素子を成す前記
    トランジスタに対し、前記ゲート電圧として複数の前記
    第2のディターミンベリファイ電圧を印加し、各電圧を
    印加するごとに読み出された前記第4の記憶情報と前記
    第3の記憶情報とが一致するか否かにより前記半導体記
    憶装置が劣化しているか否かを判定することを特徴とす
    る請求項4記載の半導体記憶装置の試験方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体記憶装置は複数のビット線を
    通じて記憶情報を出力し、前記記憶素子は複数のグルー
    プに分けられて各グループの前記記憶素子はそれぞれ異
    なる前記ビット線を通じて記憶情報を出力し、前記複数
    のグループのうちの特定グループの前記記憶素子を試験
    用の前記記憶素子として確保し、前記第3および第4の
    記憶情報は前記試験用の前記記憶素子から対応する前記
    ビット線を通じ取得することを特徴とする請求項4記載
    の半導体記憶装置の試験方法。
  7. 【請求項7】 トランジスタにより構成された電気的に
    書き替え可能な不揮発性の記憶素子を多数含み、 各記憶素子は、前記トランジスタをオン・オフさせる際
    のゲート電圧の閾値電圧の違いにより書き込み状態また
    は消去状態となり、 前記ゲート電圧としてリード電圧を前記トランジスタに
    印加したとき前記トランジスタがオンするかオフするか
    により、前記記憶素子の前記状態にもとづく記憶情報が
    読み出され、 書き込みを行った前記記憶素子の前記トランジスタに対
    し、前記ゲート電圧としてライトベリファイ電圧を印加
    したとき読み出される記憶情報により前記記憶素子が書
    き込み状態にあることが確認される半導体記憶装置を試
    験する装置であって、 書き込み状態にある前記記憶素子を成す前記トランジス
    タに対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧を印加
    して第1の記憶情報を読み出す第1の読み出し手段と、 書き込み状態にある前記記憶素子を成す前記トランジス
    タに対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧と前記
    ライトベリファイ電圧との中間の第1のディターミンベ
    リファイ電圧を印加して第2の記憶情報を読み出す第2
    の読み出し手段と、 前記第1および第2の読み出し手段が読み出した前記第
    1および第2の記憶情報が一致するか否かにより前記半
    導体記憶装置が劣化しているか否かを判定し判定結果を
    表す信号を出力する第1の判定手段とを備えたことを特
    徴とする試験装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の読み出し手段は、書き込み状
    態にある前記記憶素子を成す前記トランジスタに対し、
    前記ゲート電圧として複数の前記第1のディターミンベ
    リファイ電圧を印加して各電圧を印加するごとに前記第
    2の記憶情報を読み出し、前記第1の判定手段は、前記
    第2の読み出し手段が読み出した各第2の記憶情報ごと
    に、前記第2の記憶情報と前記第1の記憶情報とが一致
    するか否かにより前記半導体記憶装置が劣化しているか
    否かを判定することを特徴とする請求項7記載の試験装
    置。
  9. 【請求項9】 前記半導体記憶装置は複数のビット線を
    通じて記憶情報を出力し、前記記憶素子は複数のグルー
    プに分けられて各グループの前記記憶素子はそれぞれ異
    なる前記ビット線を通じて記憶情報を出力し、前記第1
    および第2の読み出し手段は、前記複数のグループのう
    ち試験用に確保された特定グループの前記記憶素子から
    対応する前記ビット線を通じ前記第1および第2の記憶
    情報を読み出すことを特徴とする請求項7記載の試験装
    置。
  10. 【請求項10】 トランジスタにより構成された電気的
    に書き替え可能な不揮発性の記憶素子を多数含み、 各記憶素子は、前記トランジスタをオン・オフさせる際
    のゲート電圧の閾値電圧の違いにより書き込み状態また
    は消去状態となり、 前記ゲート電圧としてリード電圧を前記トランジスタに
    印加したとき前記トランジスタがオンするかオフするか
    により、前記記憶素子の前記状態にもとづく記憶情報が
    読み出され、 消去を行った前記記憶素子の前記トランジスタに対し、
    前記ゲート電圧としてイレーズベリファイ電圧を印加し
    たとき読み出される記憶情報により前記記憶素子が消去
    状態にあることが確認される半導体記憶装置を試験する
    装置であって、 消去状態にある前記記憶素子を成す前記トランジスタに
    対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧を印加して
    第3の記憶情報を読み出す第3の読み出し手段と、 消去状態にある前記記憶素子を成す前記トランジスタに
    対し、前記ゲート電圧として前記リード電圧と前記イレ
    ーズベリファイ電圧との中間の第2のディターミンベリ
    ファイ電圧を印加して第4の記憶情報を読み出す第4の
    読み出し手段と、 前記第3および第4の記憶情報が一致するか否かにより
    前記半導体記憶装置が劣化しているか否かを判定し判定
    結果を表す信号を出力する第2の判定手段とを備えたこ
    とを特徴とする試験装置。
  11. 【請求項11】 前記第4の読み出し手段は、消去状態
    にある前記記憶素子を成す前記トランジスタに対し、前
    記ゲート電圧として複数の前記第2のディターミンベリ
    ファイ電圧を印加して各電圧を印加するごとに前記第4
    の記憶情報を読み出し、第2の判定手段は、前記第4の
    読み出し手段が読み出した各第4の記憶情報ごとに、前
    記第4の記憶情報と前記第3の記憶情報とが一致するか
    否かにより前記半導体記憶装置が劣化しているか否かを
    判定することを特徴とする請求項10記載の試験装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体記憶装置は複数のビット線
    を通じて記憶情報を出力し、前記記憶素子は複数のグル
    ープに分けられて各グループの前記記憶素子はそれぞれ
    異なる前記ビット線を通じて記憶情報を出力し、前記第
    3および第4の読み出し手段は、前記複数のグループの
    うち試験用に確保された特定グループの前記記憶素子か
    ら対応する前記ビット線を通じ前記第3および第4の記
    憶情報を読み出すことを特徴とする請求項10記載の試
    験装置。
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