JPH11306799A - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ

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JPH11306799A
JPH11306799A JP26546398A JP26546398A JPH11306799A JP H11306799 A JPH11306799 A JP H11306799A JP 26546398 A JP26546398 A JP 26546398A JP 26546398 A JP26546398 A JP 26546398A JP H11306799 A JPH11306799 A JP H11306799A
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detection
read
memory
data
gate electrode
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JP26546398A
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Inventor
Takeshi Morita
豪 森田
Kazuya Sugita
一也 杉田
Akira Hamakawa
彰 浜川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のフラッシュメモリなどでは、フローテ
ィングゲート電極に注入した電荷が経時的に消失するこ
とでデータの誤反転が生じるなどの課題があった。 【解決手段】 読出用メモリ素子2aとともに、これよ
りもフローティングゲート電極に注入した電荷が早く消
失する検出用メモリ素子3aを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフラッシュメモリ
などのフローティングゲート電極に電荷を注入すること
でメモリ素子の記憶情報を変更するタイプの不揮発性の
半導体メモリに係り、詳しくは、当該フローティングゲ
ート電極に注入された電荷が経時的に減少し、これによ
り当該メモリ素子に基づく読出データが反転してしまう
現象、所謂メモリトランジスタの閾値低下の発生を防止
するための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は特開昭56−71898号公報
などに開示される従来のフラッシュメモリの一般的な一
部内部回路構成を示すブロック図である。図において、
1は複数のメモリ素子が配列されたメモリ形成領域であ
り、2はそれぞれ当該メモリ形成領域1内に形成された
複数のメモリ素子(読出用メモリ素子)からなる読出用
メモリバンクであり、4はそれぞれ読出用メモリバンク
2毎に設けられ、このフラッシュメモリに対するデータ
読出アクセスがなされる際に入力されるアドレスデータ
のうちの一部によって、当該読出用メモリバンク2にお
いて複数の読出用メモリ素子に接続された複数のビット
ラインの内から1つを選択する読出用ビットライン選択
器であり、6はそれぞれ各読出用ビットライン選択器4
に対応して設けられ、当該読出用ビットライン選択器4
で選択されたビットラインの電圧レベルと所定の読出用
閾値電圧とを比較して、これらの電圧関係に応じた電圧
レベルを有する読出データRDを出力する読出用センス
アンプであり、8はこのフラッシュメモリに対するデー
タ読出アクセスがなされる際に、アドレスデータADの
うち読出用ビットライン選択器4に入力されたもの以外
が入力され、この入力アドレスに応じてメモリ形成領域
1に接続された複数のワードラインの内から1つを選択
するワードラインデコーダである。
【0003】次に動作について説明する。このようなフ
ローティングゲート電極を有するフラッシュメモリで
は、各読出用メモリ素子のフローティングゲート電極に
対して電荷を注入し、これにより各読出用メモリ素子の
閾値電圧を設定する。一般的には、フローティングゲー
ト電極に電荷を注入した場合にはメモリ素子のトランジ
スタをオンさせるための閾値電圧が高くなるため、読出
用センスアンプ6を接続しても電流が流れず、読出信号
の電圧レベルはハイレベルとなる。逆に、フローティン
グゲート電極に電荷を注入していない場合にはメモリ素
子のトランジスタをオンさせるための閾値電圧が低いた
め、読出用センスアンプ6を接続すると電流が流れ、読
出信号の電圧レベルはローレベルとなる。そして、この
読出用センスアンプ6は、この読出信号の電圧レベルと
図19に実線で示す閾値電圧VTHとを比較して、例えば
閾値電圧VTHよりも読出信号のレベルが高い場合には
「0」を出力し、閾値電圧VTHよりも読出信号のレベル
が低い場合には「1」を出力する。なお、図19におい
て、横軸はフラッシュメモリに供給される電圧VCCを示
し、縦軸は閾値電圧と読出信号のレベルを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフローティング
ゲート電極を有する半導体メモリは以上のように構成さ
れているので、各読出用メモリ素子のフローティングゲ
ート電極に電荷を注入してから所定の時間の後には当該
電荷が抜けてしまい、図19に示すように、読出用セン
スアンプ6の閾値電圧VTHよりも当該読出信号の電圧レ
ベルが降下してしまい、本来「0」を記憶させた読出用
メモリ素子の読出データRDが「1」に反転してしまう
という現象が生じてしまう。
【0005】そして、従来においては、各半導体メモリ
を検査して所定の特性が得られるもののみを出荷するこ
とで、このメモリトランジスタの閾値低下の問題の発生
を未然に防止しようとしていた。しかしながら、このよ
うなメモリトランジスタの閾値低下対策では、実際にフ
ィールドにおいてメモリトランジスタの閾値低下が発生
してしまう可能性を経験的に低減させるだけであり、し
かも、半導体メモリの歩留まりを制限してしまうことに
なる。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、読出データのメモリトランジスタ
の閾値低下を確実に防止するとともに、半導体メモリの
歩留まりも向上させることができる半導体メモリを得る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体メ
モリは、フローティングゲート電極を有するとともにこ
のフローティングゲート電極に注入された電荷量に応じ
たレベルの電圧を有する読出信号を出力する1またはそ
れ以上の読出用メモリ素子と、上記読出用メモリ素子と
同一の半導体基板上に形成され、フローティングゲート
電極に注入された電荷量に応じたレベルの電圧を有する
検出信号を出力する1またはそれ以上の検出用メモリ素
子と、上記読出信号の電圧レベルを第1の閾値電圧に基
づいて判別して読出データを出力する読出用センスアン
プと、上記検出信号の電圧レベルを第2の閾値電圧に基
づいて判別して検出データを出力する検出用センスアン
プとを具備し、上記検出用メモリ素子および上記検出用
センスアンプの少なくとも一方は、フローティングゲー
ト電極の電荷の経時変化において上記読出データよりも
上記検出データの方が早く誤りデータ反転を生じるよう
に形成されているものである。
【0008】この発明に係る半導体メモリは、フローテ
ィングゲート電極を有するとともにこのフローティング
ゲート電極に注入された電荷量に応じたレベルの電圧を
有する読出信号を出力する1またはそれ以上の読出用メ
モリ素子と、上記読出用メモリ素子と同一の半導体基板
上に形成され、フローティングゲート電極に注入された
電荷量に応じたレベルの電圧を有する検出信号を出力す
る1またはそれ以上の検出用メモリ素子と、上記読出信
号の電圧レベルを第1の閾値電圧に基づいて判別して読
出データを出力するとともに、上記検出信号の電圧レベ
ルを第2の閾値電圧に基づいて判別して検出データを出
力する共用センスアンプとを具備し、上記共用メモリ素
子および上記検出用センスアンプの少なくとも一方は、
フローティングゲート電極の電荷の経時変化において上
記読出データよりも上記検出データの方が早く誤りデー
タ反転を生じるように形成されているものである。
【0009】この発明に係る半導体メモリは、検出用メ
モリ素子が、読出用メモリ素子の形成領域内に分散して
設けられているものである。
【0010】この発明に係る半導体メモリは、フローテ
ィングゲート電極に電荷を注入した際に得られる検出信
号の電圧と第2の閾値電圧との電位差が、フローティン
グゲート電極に電荷を注入した際に得られる読出信号の
電圧と第1の閾値電圧との電位差よりも小さくなるよう
に上記第1の閾値電圧および第2の閾値電圧が設定され
ているものである。
【0011】この発明に係る半導体メモリは、検出用メ
モリ素子は、読出用メモリ素子よりもフローティングゲ
ート電極から電荷が抜け易い特性に形成されているもの
である。
【0012】この発明に係る半導体メモリは、検出用メ
モリ素子における半導体基板とフローティングゲートと
の距離は、読出用メモリ素子におけるそれよりも小さく
形成されているものである。
【0013】この発明に係る半導体メモリは、読出用メ
モリ素子は、N型ソース拡散領域と、その周囲に形成さ
れた低濃度N型ソース拡散領域とを有するものである。
【0014】この発明に係る半導体メモリは、読出用メ
モリ素子上にコーティングを形成したものである。
【0015】この発明に係る半導体メモリは、半導体メ
モリに対してデータアクセスがあった際に、検出用メモ
リ素子に基づく検出用センスアンプからの検出データの
出力をイネーブルする制御回路を有するものである。
【0016】この発明に係る半導体メモリは、当該半導
体メモリに対して電源が投入された際に、検出用メモリ
素子に基づく検出用センスアンプからの検出データの出
力をイネーブルする制御回路を有するものである。
【0017】この発明に係る半導体メモリは、所定の期
間毎に、検出用メモリ素子に基づく検出用センスアンプ
からの検出データの出力をイネーブルする制御回路を有
するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるフ
ラッシュメモリの一部内部回路構成を示すブロック図で
ある。図において、1は複数のメモリ素子が配列された
メモリ形成領域(読出用メモリ素子の形成領域)であ
り、2はそれぞれ当該メモリ形成領域1内に形成された
複数のメモリ素子(読出用メモリ素子)2aからなる読
出用メモリバンクであり、3は上記メモリ形成領域1内
に形成された複数のメモリ素子(検出用メモリ素子)3
aからなる検出用メモリバンクであり、4はそれぞれ読
出用メモリバンク2毎に設けられ、このフラッシュメモ
リに対するデータ読出アクセスがなされる際に入力され
るアドレスデータのうちの一部によって、当該読出用メ
モリバンク2において複数のメモリ素子2aに接続され
た複数のビットラインの内から1つを選択する読出用ビ
ットライン選択器であり、5は検出用メモリバンク3に
対応して設けられ、このフラッシュメモリに対するデー
タ読出アクセスがなされる際に入力されるアドレスデー
タのうちの一部によって、当該検出用メモリバンク3に
おいて複数のメモリ素子3aに接続された複数のビット
ラインの内から1つを選択する検出用ビットライン選択
器であり、6はそれぞれ各読出用ビットライン選択器4
に対応して設けられ、当該読出用ビットライン選択器4
で選択されたビットラインの電圧レベルと所定の読出用
閾値電圧とを比較して、これらの電圧関係に応じた電圧
レベルを有する読出データRDを出力する読出用センス
アンプ(センスアンプ)であり、7は検出用ビットライ
ン選択器5に対応して設けられ、当該検出用ビットライ
ン選択器5で選択されたビットラインの電圧レベルと所
定の検出用閾値電圧とを比較して、これらの電圧関係に
応じた電圧レベルを有する検出データDDを出力する検
出用センスアンプ(センスアンプ)であり、8はこのフ
ラッシュメモリに対するデータ読出アクセスがなされる
際に、アドレスデータADのうち読出用ビットライン選
択器4に入力されたもの以外が入力され、この入力アド
レスに応じてメモリ形成領域1に接続された複数のワー
ドラインの内から1つを選択するワードラインデコーダ
であり、9はデータ読出アクセスの際のイネーブル信号
ESが入力され、これに基づいて読出用センスアンプ6
および検出用センスアンプ7に対して動作制御信号を出
力する検出制御回路である。
【0019】図2はこの発明の実施の形態1によるメモ
リ素子2a,3aの構造を示す断面図である。図におい
て、10はソースラインに接続されるソース端子であ
り、11はビットラインに接続されるドレイン端子であ
り、12はワードラインに接続されるゲート端子であ
り、13はP型の半導体基板であり、14はこの半導体
基板13内に形成されるとともにソース端子10に接続
されたN型のソース拡散領域であり、15はこの半導体
基板13内においてソース拡散領域14と離間して形成
されるとともにドレイン端子11に接続されたN型のド
レイン拡散領域であり、17はこれらソース拡散領域1
4とドレイン拡散領域15との間の半導体基板13に対
向して且つこの半導体基板13と離間して配置されると
ともにゲート端子12に接続されたゲート電極であり、
16はこのゲート電極17と半導体基板13との間にお
いてこれら2つと離間して配置されたフローティングゲ
ート電極である。そして、上記各メモリバンク2,3に
はこのようなメモリ素子2a,3aが多数マトリックス
状に配列されている。
【0020】図3はこの発明の実施の形態1における2
種類のセンスアンプ6,7の閾値電圧特性を示す特性図
である。図において、横軸はフラッシュメモリに供給さ
れる電源電圧であり、縦軸は閾値電圧レベルであり、A
は検出用センスアンプ7の閾値電圧特性線であり、Bは
読出用センスアンプ6の閾値電圧特性線である。図に示
すように、どちらの閾値電圧も電源電圧の上昇とともに
上昇していくが、検出用センスアンプ7の閾値電圧(検
出用閾値電圧)の方が読出用センスアンプ6の閾値電圧
(読出用閾値電圧)よりも常に高い電圧となるように、
これら2種類のセンスアンプ6,7は形成されている。
また、各センスアンプ6,7ともに当該閾値電圧特性線
よりも上側のレベルの信号(読出信号RS/検出信号D
S)が入力されたら「0」のデータ(読出データRD/
検出データDD)を出力し、当該閾値電圧特性線よりも
下側のレベルの信号(読出信号RS/検出信号DS)が
入力されたら「1」のデータ(読出データRD/検出デ
ータDD)を出力する。
【0021】次に動作について説明する。図4はこの発
明の実施の形態1によるメモリ書込フローチャートであ
る。図において、ST1はメモリ形成領域1の全てのメ
モリ素子2a,3aのフローティングゲート電極16に
対して電荷を注入する消去前書込ステップであり、ST
2は当該書込ST1が終了したメモリ形成領域1から電
荷を引き抜いて閾値電圧よりも低い信号電圧となるまで
消去を行なう消去ステップであり、ST3はメモリ形成
領域1の全てのメモリ素子2a,3aが当該閾値電圧よ
りも低い信号電圧を出力することを確認するイレーズ・
ベリファイステップであり、ST4は検出用メモリバン
ク3の全てのメモリ素子3aのフローティングゲート電
極16に対して電荷を注入する検出用メモリ領域書込ス
テップであり、ST5は各読出用メモリバンク2の全て
のメモリ素子2aのフローティングゲート電極16に対
して電荷を注入する読出用メモリ領域書込ステップであ
る。
【0022】図5はこのようなメモリ書込フローチャー
トにおいて、フローティングゲート電極16に対して電
荷を注入する場合の接続例を示す接続図である。図にお
いて、18はゲート端子12に正極性の高電圧を印加す
る第1高圧直流電圧源であり、19は第1高圧直流電圧
源18の高電圧よりも低い正電圧をドレイン端子11に
印加する直流電圧源である。また、ソース端子10は接
地されている。
【0023】このような電圧印加状態では、ソース拡散
領域14とゲート電極17との間に高い直流電圧が印加
され、ソース拡散領域14からゲート電極17に向けて
電子が移動し、これがホットエレクトロンとしてフロー
ティングゲート電極16内に蓄積される。従って、この
フローティングゲート電極16に対向する部位の半導体
基板13ではホールの密度が高くなり、フローティング
ゲート電極16に対して電荷が注入されていない場合に
比べて高いゲート電圧を印加しなければ、当該部位にN
型のチャネルが形成されなくなる。
【0024】図6はこのようなメモリ書込フローチャー
トにおいて、フローティングゲート電極16に蓄積され
た電荷を引き抜く場合の接続例を示す接続図である。図
において、20はソース端子10に正極性の高電圧を印
加する第2高圧直流電圧源である。また、ゲート端子1
2は接地されるとともに、ドレイン端子11はフローテ
ィング状態になっている。
【0025】このような電圧印加状態では、ソース拡散
領域14とゲート電極17との間には書込の場合とは逆
向きの高い直流電圧が印加され、ゲート電極17からソ
ース拡散領域14に向けて電子を移動させる電界が形成
される。そして、この電界により、フローティングゲー
ト電極16内に蓄積されていた電荷はソース拡散領域1
4に移動する。
【0026】次にデータの読出動作について説明する。
図7はフローティングゲート電極16に電荷が蓄積され
ていないメモリ素子2a,3aの読出時の接続関係を示
す接続図である。図において、21はゲート端子12に
接続された電圧源である。また、ソース端子10は接地
され、ドレイン端子11には各ビットライン選択器4,
5を介して各センスアンプ6,7が接続される。このよ
うな接続状態では、ゲート電極17に印加された電源電
圧により半導体基板13のゲート電極17に対向する部
位の電子濃度が高くなり、ソース拡散領域14とドレイ
ン拡散領域15の間が導通状態となる。従って、データ
読出のために各センスアンプ6,7が所定の読出用電流
源をドレイン端子11(ビットライン)に接続すると、
ドレイン端子11からソース端子10に電流が流れ、ド
レイン端子11から出力される信号の電圧レベルは低レ
ベルとなる。また、当該各センスアンプ6,7は、この
信号の電圧レベルと所定の閾値電圧とを比較し、閾値電
圧よりも信号の電圧レベルが低いので、図3に示すよう
に「1」のデータを出力する。
【0027】図8はフローティングゲート電極16に電
荷が蓄積されたメモリ素子2a,3aの読出時の接続関
係を示す接続図である。各部の接続関係は図7と同様で
ある。このような接続状態では、ゲート電極17に印加
された電源電圧にも拘らず半導体基板13のフローティ
ングゲート電極16に対向する部位にチャネル形成され
ず、ソース拡散領域14とドレイン拡散領域15の間は
導通しない。従って、データ読出のために各センスアン
プ6,7が所定の読出用電流源をドレイン端子11(ビ
ットライン)に接続しても、ドレイン端子11からソー
ス端子10に電流が流れず、ドレイン端子11から出力
される信号の電圧レベルは高レベルとなる。また、当該
各センスアンプ6,7は、この信号の電圧レベルと所定
の閾値電圧とを比較し、閾値電圧よりも信号の電圧レベ
ルが高いので、図3に示すように「0」のデータを出力
する。
【0028】そして、この実施の形態1では、図3に示
すように検出用センスアンプ7に設定された検出用閾値
電圧が読出用センスアンプ6に設定された読出用閾値電
圧よりも高い電圧に設定されているので、読出時にメモ
リ素子2a,3aから出力される信号の電圧レベルを高
レベルから低レベルに順次低下させた場合、検出用セン
スアンプ7の検出データDDの方が読出用センスアンプ
6の読出データRDよりも高い信号レベルにおいて
「0」から「1」に変化する。言い換えれば、図3に示
すように、検出信号と検出用閾値との電圧差VDは、読
出信号と読出用閾値との電圧差VRよりも小さく設定さ
れている。従って、図4に示すメモリ書込フローチャー
トに従ってフラッシュメモリの検出用メモリバンク3お
よび読出用メモリバンク2のそれぞれに所定のデータを
書込んだ場合において、フローティングゲート電極16
に蓄積された電荷量の経時的な低下に起因して読出デー
タRDの反転が起こる前に検出データDDを反転させる
ことができる。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、メモリ素子2aと同一の半導体基板13上にメモリ
素子3aおよび検出用センスアンプ7を設けるととも
に、フローティングゲート電極16に電荷を注入した際
に得られる検出信号の電圧と検出用センスアンプ7の閾
値電圧との電位差を、フローティングゲート電極16に
電荷を注入した際に得られる読出信号の電圧と読出用セ
ンスアンプ6の閾値電圧との電位差よりも小さく設定し
ているので、フローティングゲート電極16に電荷を注
入した後の経時変化において読出データRDよりも早く
検出データDDを反転させることができる。従って、こ
の検出信号のデータ反転を検出することにより読出デー
タRDにおいてデータ反転が生じる予兆を判別すること
ができ、読出データRDにおけるデータ反転、いわゆる
メモリトランジスタの閾値低下が生じる前に当該メモリ
トランジスタの閾値低下が生じるおそれがある状態にあ
ることを認識することができ、これに基づいて読出デー
タRDに係るメモリトランジスタにおいて閾値低下が生
じる前にデータの更新やメモリ交換などを実施すること
ができる。また、メモリ素子3aはメモリ素子2aと同
一の特性に形成しても当該メモリトランジスタの閾値低
下の予兆検出ができるので、半導体基板13上に検出用
センスアンプ7を形成するためにメモリ形成領域1に変
更を加える必要がなく、従来と同一のメモリ形成領域1
を用いて形成することができる。
【0030】また、このようなメモリトランジスタの閾
値低下予兆検出機能を持たない従来の半導体メモリのよ
うに、半導体メモリの特性試験をしてメモリトランジス
タの閾値低下が生じる恐れが高い半導体メモリを除くこ
とにより一定の信頼性を確保していた場合に比べて、各
半導体メモリのメモリトランジスタの閾値低下を確実に
防止することができ、しかも、そのメモリトランジスタ
の閾値低下に対する信頼性を確保するために特性の好ま
しくないものを取り除く必要が無くなり、半導体メモリ
の歩留まりも向上させることになる。
【0031】次に、メモリ素子3aが複数設けられてい
るので、当該メモリ素子3aの特性をばらつかせること
ができる。従って、プロセスばらつきなどに起因して、
或るメモリ素子3aがメモリ素子2aに比べてメモリト
ランジスタの閾値低下を生じにくい特性に形成されてし
まったとしても、その他のメモリ素子3aがメモリ素子
2aに比べてメモリトランジスタの閾値低下を生じ易い
特性に形成されている可能性を残すことができる。それ
故、複数のメモリ素子3aの検出データDDのうちの何
れか1つの反転を検出することにより、プロセスばらつ
きなどの影響を低減して、メモリトランジスタの閾値低
下の予兆を検出することができる。
【0032】さらに、このように複数設けられたメモリ
素子3aのなかから検出用センスアンプ7に検出信号を
出力する1つのメモリ素子3aを選択するにあたって、
メモリ素子2aを選択するために設けられたワードライ
ンデコーダ8および読出用ビットライン選択器4と同様
の構成の検出用ビットライン選択器5を用いて選択して
いるので、当該半導体メモリに対してデータアクセスが
ある度に異なるメモリ素子3aに基づく検出データDD
を得ることができる。従って、データアクセスの度にメ
モリ素子3aのメモリトランジスタの閾値低下を検出す
ることができるので、早期にメモリトランジスタの閾値
低下の予兆を検出することができ、メモリ素子2aにお
けるメモリトランジスタの閾値低下が生じる前に確実に
メモリトランジスタの閾値低下を検出することができ
る。
【0033】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2によるフラッシュメモリの一部内部回路構成を示す
ブロック図である。図において、検出用メモリバンク3
は各読出用メモリバンク2に隣接する部位に1つずつ設
けられるとともに、この複数の検出用メモリバンク3に
接続された全てのビットラインが検出用ビットライン選
択器5に入力されている。これ以外の構成は実施の形態
1と同様なので説明を省略する。
【0034】また、動作も実施の形態1と同様なので説
明を省略する。以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1による効果に加えて、単に複数のメモ
リ素子3aを設けるだけでなく、その複数のメモリ素子
3aがメモリ素子2aの形成領域内に分散して設けられ
ているので、メモリ素子3aの特性をメモリ素子2aと
略同様にばらつかせることができる。従って、プロセス
ばらつきなどに起因して、或るメモリ素子3aがメモリ
素子2aに比べてメモリトランジスタの閾値低下を生じ
にくい特性に形成されてしまったとしても、その他のメ
モリ素子3aがメモリ素子2aに比べてメモリトランジ
スタの閾値低下を生じ易い特性に形成することができ、
複数のメモリ素子3aの検出データDDのうちの何れか
1つの反転を検出することにより、プロセスばらつきな
どの影響を受けることなくメモリトランジスタの閾値低
下の予兆を検出することができる。
【0035】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3によるフラッシュメモリの一部内部回路構成を示
すブロック図である。図において、4はそれぞれ実施の
形態2と同様の読出用ビットライン選択器であり、5は
それぞれ実施の形態2と同様の検出用ビットライン選択
器であり、33はそれぞれ検出制御回路9からの制御信
号に基づいて読出用ビットライン選択器4の出力と検出
用ビットライン選択器5の出力のうちの一方を選択して
共用センスアンプ23に出力する領域切替器である。ま
た、23はそれぞれ各領域切替器33に対応して設けら
れ、当該領域切替器33で選択されたビットラインの電
圧レベルと所定の閾値電圧とを比較して、これらの電圧
関係に応じた電圧レベルを有する読出データRDあるい
は検出データDDを出力する共用センスアンプ(センス
アンプ)である。
【0036】図11は共用センスアンプ23の閾値判別
部の構成を示す回路図である。図において、24は読出
信号RSおよび検出信号DSが入力される信号入力端子
であり、25は検出制御回路9がイネーブル信号ESに
基づいて出力する検出イネーブル信号DEの入力端子で
あり、26は読出データRDおよび検出データDDを出
力するデータ出力端子であり、27はソース端子が電源
電圧に接続されるとともにゲート端子が信号入力端子2
4に接続された第1P型トランジスタであり、28はこ
の第1P型トランジスタ27のドレイン端子にドレイン
端子が接続され、ゲート端子が信号入力端子24に接続
され、ソース端子が接地された第1N型トランジスタで
あり、29はこの第1P型トランジスタ27と第1N型
トランジスタ28のドレイン端子接続点の電位が入力さ
れ、それを増幅して出力するトライステートバッファで
あり、30は検出イネーブル信号DEの入力端子25に
入力された信号を反転して出力する制御信号反転インバ
ータであり、31はソース端子が電源電圧に接続される
とともにゲート端子が制御信号反転インバータ30の出
力に接続された第2P型トランジスタであり、32はこ
の第2P型トランジスタ31のドレイン端子にソース端
子が接続され、ゲート端子が信号入力端子24に接続さ
れ、ドレイン端子がトライステートバッファ29の入力
端子に接続された第3P型トランジスタである。
【0037】図12は領域切替器33およびその周辺回
路を示す回路構成図である。図において、34は検出用
ビットライン選択器5の出力と共用センスアンプ23の
入力との間に配設されて検出制御回路9からの制御信号
に応じてこれらを接続する第1切替トランジスタであ
り、35は検出制御回路9からの制御信号を反転させる
切替用インバータであり、36はこの切替用インバータ
35にて反転された制御信号に応じて読出用ビットライ
ン選択器4の出力と共用センスアンプ23の入力とを接
続する第2切替トランジスタである。これ以外の構成は
実施の形態2と同様なので説明を省略する。
【0038】次に動作について説明する。読出アクセス
がなされると、アドレスデータADに基づいてワードラ
インデコーダ8がメモリ素子2aを選択し、検出制御回
路9は共用センスアンプ23と領域切替器33へ制御信
号を出力する。これに応じて各領域切替器33は読出用
ビットライン選択器4に対して当該メモリ素子2aの接
続されたビットラインを選択させる。これとともに、各
共用センスアンプ23にはローレベルの検出イネーブル
信号DEが入力される。従って、第2P型トランジスタ
31はゲート端子にハイレベルの電圧が入力されてオフ
状態となり、トライステートバッファ29の入力電圧は
第1P型トランジスタ27および第1N型トランジスタ
28による入力インバータに応じて決定される。従っ
て、メモリ素子2aのフローティングゲート電極16に
電荷が注入されて読出信号RSがハイレベルとなってい
る場合には、読出データRDはローレベルとなる。逆
に、メモリ素子2aのフローティングゲート電極16に
電荷が注入されておらず読出信号RSがローレベルとな
っている場合には、読出データRDはハイレベルとな
る。こうして、各領域切替器33は読出用ビットライン
選択器4の出力を共用センスアンプ23の入力に接続す
る。
【0039】この読出動作に引き続いて、検出制御回路
9は領域切替器33への制御信号を反転させて、検出用
ビットライン選択器5の出力を共用センスアンプ23の
入力に接続し、メモリ素子3aの検出信号DSの検出を
行なう。この場合には、検出イネーブル信号DEはハイ
レベルとなり、第2P型トランジスタ31はオン状態と
なり、トライステートバッファ29の入力電圧は第1P
型トランジスタ27、第3P型トランジスタ32および
第1N型トランジスタ28による入力インバータに応じ
て決定される。そして、このように並列接続された2つ
のP型トランジスタ27,32を入力インバータの一方
のトランジスタとして使用することにより、1つのP型
トランジスタ27を入力インバータの一方のトランジス
タとして使用した場合に比べて電流増幅率が大きくな
り、その結果、入力インバータの閾値電圧は高くなる。
従って、検出データDDは読出データRDに比べてより
高い電圧レベルの検出信号DSにおいてローレベルから
ハイレベルに変化することになる。これ以外の動作は実
施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0040】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態2における効果を有するとともに、読出
信号RSおよび検出信号DSをともに共用センスアンプ
23に入力するようにしているので、回路規模の増大を
抑制しつつも、読出データRDに係るメモリトランジス
タにおいて閾値低下が生じる前にデータの更新やメモリ
交換などを実施することができる。また、半導体メモリ
の歩留まりも向上させることができる。
【0041】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4によるフラッシュメモリの一部内部回路構成を示
すブロック図である。図において、9は電源投入時にフ
ラッシュメモリ外部からのパワーオンリセット信号が入
力される検出制御回路である。これ以外の構成は実施の
形態3と同様なので説明を省略する。
【0042】次に動作について説明する。フラッシュメ
モリが搭載された電気回路において電源が投入される
と、図示外の所定のイニシャライズ回路からパワーオン
リセット信号が出力される。これに応じて上記検出制御
回路9は検出データDDを出力させるように、各ビット
ライン選択器4,5、共用センスアンプ23、領域切替
器33に対して制御信号を出力する。その後、読出アク
セスがあると、検出制御回路9は読出データRDを出力
させるように、各ビットライン選択器4,5、共用セン
スアンプ23、領域切替器33に対して制御信号を出力
する。これ以外の動作は実施の形態3と同様なので説明
を省略する。
【0043】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、通常のパーソナルコンピュータなどのように略毎日
電源を投入して使用する状態のものにおいて、その電源
投入の度にメモリトランジスタの閾値低下の予兆を検出
することができる。従って、メモリトランジスタの閾値
低下は基本的に1年、5年といった年単位において生じ
るものであるので、通常のパーソナルコンピュータなど
においては十分なメモリトランジスタの閾値低下の検出
能力を維持することができ、しかも、データアクセスの
際に検出データDDを出力する場合に比べて、消費電力
の増加や処理速度の低下を防止することができる。
【0044】実施の形態5.図14はこの発明の実施の
形態5によるフラッシュメモリの一部内部回路構成を示
すブロック図である。図において、38は電源投入とと
もに連続投入時間をカウントし、数日、数ヶ月といった
所定の時間間隔ごとにオーバフロー信号を出力するタイ
マであり、検出制御回路9にはパワーオンリセット信号
の代わりにこのオーバフロー信号が入力されている。こ
れ以外の構成は実施の形態4と同様のなので説明を省略
する。
【0045】次に動作について説明する。フラッシュメ
モリが搭載された電気回路において電源が投入された
後、所定の時間が経過すると、タイマ38からオーバフ
ロー信号が出力される。これに応じて上記検出制御回路
9は検出データDDを出力させるように、各ビットライ
ン選択器4,5、共用センスアンプ23、領域切替器3
3に対して制御信号を出力する。その後、読出アクセス
があると、検出制御回路9は読出データRDを出力させ
るように、各ビットライン選択器4,5、共用センスア
ンプ23、領域切替器33に対して制御信号を出力す
る。これ以外の動作は実施の形態4と同様なので説明を
省略する。
【0046】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、サーバなどに代表されるオフィスコンピュータなど
のように連続して何ヶ月や何年も電源を投入したままで
使用する状態では、その所定の期間毎にメモリトランジ
スタの閾値低下の予兆を検出することができる。従っ
て、メモリトランジスタの閾値低下は基本的に1年、5
年といった年単位において生じるものであるので、サー
バなどに代表されるオフィスコンピュータなどにおいて
は十分なメモリトランジスタの閾値低下の検出能力を維
持することができ、しかも、データアクセスの際に検出
データDDを出力する場合に比べて、消費電力の増加や
処理速度の低下を防止することができる。
【0047】実施の形態6.図15はこの発明の実施の
形態6によるフラッシュメモリの検出用メモリ素子3a
(同図A)および読出用メモリ素子2a(同図B)の断
面図である。図において、dsはメモリ素子3aにおけ
るフローティングゲート電極16と半導体基板13との
間隔であり、drはメモリ素子2aにおけるフローティ
ングゲート電極16と半導体基板13との間隔(距離)
であり、ds<drに形成されている。これ以外の構成
は実施の形態2と同様であり説明を省略する。
【0048】このように構成すると、メモリ素子3aの
方がメモリ素子2aよりもフローティングゲート電極1
6からの電荷が抜け易い特性となる。従って、メモリ素
子2aよりもメモリ素子3aの方が、フローティングゲ
ート電極16に注入した電子の抜けによるメモリトラン
ジスタの閾値低下が生じ易くなる。
【0049】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、メモリ素子3aにおけるメモリトランジスタの閾値
低下が起き易くなっているので、これに基づく検出信号
によりメモリ素子2aにおけるメモリトランジスタの閾
値低下の予兆をより確実に検出することができる。ま
た、このようにメモリ素子2aとメモリ素子3aとを異
なる特性に形成する際に、当該半導体メモリにおけるプ
ロセスばらつきなどを考慮すれば、メモリ素子2aとメ
モリ素子3aとを同一の特性に形成した場合に比べてよ
り確実にメモリ素子2aにおけるメモリトランジスタの
閾値低下の予兆を判断することができる。特に、複数の
メモリ素子3aをメモリ素子2aの形成領域内に分散し
て設けているので、メモリ素子2aにおけるメモリトラ
ンジスタの閾値低下予兆検出の確実性を格段に向上す
る。
【0050】なお、この実施の形態6では実施の形態2
との組み合わせで説明したが、その他の実施の形態との
組み合わせでも同様の効果を奏することは言うまでもな
い。
【0051】実施の形態7.図16はこの発明の実施の
形態7によるフラッシュメモリの検出用メモリ素子3a
(同図A)および読出用メモリ素子2a(同図B)の断
面図である。図において、39はメモリ素子2aのソー
ス拡散領域14の周囲に形成されたN- ソース拡散領域
である。これ以外の構成は実施の形態2と同様であり説
明を省略する。
【0052】このようにメモリ素子2aにのみN- ソー
ス拡散領域39を形成することにより、メモリ素子3a
の方がメモリ素子2aよりもフローティングゲート電極
16からの電荷が抜け易い特性となる。従って、メモリ
素子2aよりもメモリ素子3aの方が、フローティング
ゲート電極16に注入した電子の抜けによるメモリトラ
ンジスタの閾値低下が生じ易くなる。
【0053】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、メモリ素子2aよりもメモリ素子3aの方がメモリ
トランジスタの閾値低下を生じ易くなっているので、実
施の形態6と同様の効果を奏する。なお、この実施の形
態7では実施の形態2との組み合わせで説明したが、そ
の他の実施の形態との組み合わせでも同様の効果を奏す
ることは言うまでもない。
【0054】実施の形態8.図17はこの発明の実施の
形態8によるフラッシュメモリのチップの概観図であ
る。図17において、40はフラッシュメモリチップ、
41はそれぞれボンディングワイヤが接続されるパッド
であり、42はポリイミドコート領域である。そして、
このポリイミドコート領域42は、フラッシュメモリチ
ップ40のうちパッド41および検出用メモリバンク3
の表面以外の部分に形成されている。これ以外の構成は
実施の形態2と同様であり説明を省略する。
【0055】このようにメモリ形成領域1においては、
読出用メモリバンク2にのみポリイミド樹脂をコーティ
ングにより積層することにより、メモリ素子3aの方が
メモリ素子2aよりもフローティングゲート電極16か
らの電荷が抜け易い特性となる。従って、メモリ素子2
aよりもメモリ素子3aの方が、フローティングゲート
電極16に注入した電子の抜けによるメモリトランジス
タの閾値低下が生じ易くなる。
【0056】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、メモリ素子2aよりもメモリ素子3aの方がメモリ
トランジスタの閾値低下を生じ易くなっているので、実
施の形態6と同様の効果を奏する。なお、この実施の形
態8では実施の形態2との組み合わせで説明したが、そ
の他の実施の形態との組み合わせでも同様の効果を奏す
ることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、フロ
ーティングゲート電極を有するとともにこのフローティ
ングゲート電極に注入された電荷量に応じたレベルの電
圧を有する読出信号を出力する1またはそれ以上の読出
用メモリ素子と、上記読出用メモリ素子と同一の半導体
基板上に形成され、フローティングゲート電極に注入さ
れた電荷量に応じたレベルの電圧を有する検出信号を出
力する1またはそれ以上の検出用メモリ素子と、上記読
出信号の電圧レベルを第1の閾値電圧に基づいて判別し
て読出データを出力する読出用センスアンプと、上記検
出信号の電圧レベルを第2の閾値電圧に基づいて判別し
て検出データを出力する検出用センスアンプとを具備
し、上記検出用メモリ素子および上記検出用センスアン
プの少なくとも一方は、フローティングゲート電極の電
荷の経時変化において上記読出データよりも上記検出デ
ータの方が早く誤りデータ反転を生じるように形成され
ているので、フローティングゲート電極に電荷を注入し
た後の経時変化において読出データよりも早く検出デー
タを反転させることができる。従って、この検出信号の
データ反転を検出することにより読出データにおいてデ
ータ反転が生じる予兆を判別することができ、読出デー
タにおけるデータ反転、いわゆるメモリトランジスタの
閾値低下が生じる前に当該メモリトランジスタの閾値低
下が生じるおそれがある状態にあることを認識すること
ができ、これに基づいて読出データに係るメモリトラン
ジスタにおいて閾値低下が生じる前にデータの更新やメ
モリ交換などを実施することができる効果がある。
【0058】この発明によれば、フローティングゲート
電極を有するとともにこのフローティングゲート電極に
注入された電荷量に応じたレベルの電圧を有する読出信
号を出力する1またはそれ以上の読出用メモリ素子と、
上記読出用メモリ素子と同一の半導体基板上に形成さ
れ、フローティングゲート電極に注入された電荷量に応
じたレベルの電圧を有する検出信号を出力する1または
それ以上の検出用メモリ素子と、上記読出信号の電圧レ
ベルを第1の閾値電圧に基づいて判別して読出データを
出力するとともに、上記検出信号の電圧レベルを第2の
閾値電圧に基づいて判別して検出データを出力する共用
センスアンプとを具備し、上記共用メモリ素子および上
記検出用センスアンプの少なくとも一方は、フローティ
ングゲート電極の電荷の経時変化において上記読出デー
タよりも上記検出データの方が早く誤りデータ反転を生
じるように形成されているので、フローティングゲート
電極に電荷を注入した後の経時変化において読出データ
よりも早く検出データを反転させることができる。従っ
て、この検出信号のデータ反転を検出することにより読
出データにおいてデータ反転が生じる予兆を判別するこ
とができ、読出データにおけるデータ反転、いわゆるメ
モリトランジスタの閾値低下が生じる前に当該メモリト
ランジスタの閾値低下が生じるおそれがある状態にある
ことを認識することができ、これに基づいて読出データ
に係るメモリトランジスタにおいて閾値低下が生じる前
にデータの更新やメモリ交換などを実施することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるフラッシュメ
モリの一部内部回路構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるメモリ素子の
構造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における2種類のセ
ンスアンプの閾値電圧特性を示す特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるメモリ書込フ
ローチャートである。
【図5】 図4のメモリ書込フローチャートにおいて、
フローティングゲート電極に対して電荷を注入する場合
の接続例を示す接続図である。
【図6】 図4のメモリ書込フローチャートにおいて、
フローティングゲート電極に蓄積された電荷を引き抜く
場合の接続例を示す接続図である。
【図7】 この発明の実施の形態1において、フローテ
ィングゲート電極に電荷が蓄積されていないメモリ素子
の読出時の接続関係を示す接続図である。
【図8】 この発明の実施の形態1において、フローテ
ィングゲート電極に電荷が蓄積されたメモリ素子の読出
時の接続関係を示す接続図である。
【図9】 この発明の実施の形態2によるフラッシュメ
モリの一部内部回路構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3によるフラッシュ
メモリの一部内部回路構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態3による共用センス
アンプの閾値判別部の構成を示す回路図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による領域切替器
およびその周辺回路を示す回路構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態4によるフラッシュ
メモリの一部内部回路構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態5によるフラッシュ
メモリの一部内部回路構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態6によるフラッシュ
メモリの検出用メモリ素子(同図A)および読出用メモ
リ素子(同図B)の断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態7によるフラッシュ
メモリの検出用メモリ素子(同図A)および読出用メモ
リ素子(同図B)の断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態8によるフラッシュ
メモリのチップの上面図である。
【図18】 従来のフラッシュメモリの一般的な一部内
部回路構成を示すブロック図である。
【図19】 従来のセンスアンプの閾値電圧特性を示す
特性図である。
【符号の説明】
1 メモリ形成領域(読出用メモリ素子の形成領域)、
2a メモリ素子(読出用メモリ素子)、3a メモリ
素子(検出用メモリ素子)、6 読出用センスアンプ
(センスアンプ)、7 検出用センスアンプ(センスア
ンプ)、13 半導体基板、16 フローティングゲー
ト電極、23 共用センスアンプ(センスアンプ)。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングゲート電極を有するとと
    もにこのフローティングゲート電極に注入された電荷量
    に応じたレベルの電圧を有する読出信号を出力する1ま
    たはそれ以上の読出用メモリ素子と、 上記読出用メモリ素子と同一の半導体基板上に形成さ
    れ、フローティングゲート電極に注入された電荷量に応
    じたレベルの電圧を有する検出信号を出力する1または
    それ以上の検出用メモリ素子と、 上記読出信号の電圧レベルを第1の閾値電圧に基づいて
    判別して読出データを出力する読出用センスアンプと、 上記検出信号の電圧レベルを第2の閾値電圧に基づいて
    判別して検出データを出力する検出用センスアンプと を具備し、上記検出用メモリ素子および上記検出用セン
    スアンプの少なくとも一方は、フローティングゲート電
    極の電荷の経時変化において上記読出データよりも上記
    検出データの方が早く誤りデータ反転を生じるように形
    成されていることを特徴とする半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 フローティングゲート電極を有するとと
    もにこのフローティングゲート電極に注入された電荷量
    に応じたレベルの電圧を有する読出信号を出力する1ま
    たはそれ以上の読出用メモリ素子と、 上記読出用メモリ素子と同一の半導体基板上に形成さ
    れ、フローティングゲート電極に注入された電荷量に応
    じたレベルの電圧を有する検出信号を出力する1または
    それ以上の検出用メモリ素子と、 上記読出信号の電圧レベルを第1の閾値電圧に基づいて
    判別して読出データを出力するとともに、上記検出信号
    の電圧レベルを第2の閾値電圧に基づいて判別して検出
    データを出力する共用センスアンプとを具備し、上記共
    用メモリ素子および上記検出用センスアンプの少なくと
    も一方は、フローティングゲート電極の電荷の経時変化
    において上記読出データよりも上記検出データの方が早
    く誤りデータ反転を生じるように形成されていることを
    特徴とする半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 検出用メモリ素子が、読出用メモリ素子
    の形成領域内に分散して設けられていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 フローティングゲート電極に電荷を注入
    した際に得られる検出信号の電圧と第2の閾値電圧との
    電位差が、フローティングゲート電極に電荷を注入した
    際に得られる読出信号の電圧と第1の閾値電圧との電位
    差よりも小さくなるように上記第1の閾値電圧および第
    2の閾値電圧が設定されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 検出用メモリ素子は、読出用メモリ素子
    よりもフローティングゲート電極から電荷が抜け易い特
    性に形成されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 検出用メモリ素子における半導体基板と
    フローティングゲートとの距離は、読出用メモリ素子に
    おけるそれよりも小さく形成されていることを特徴とす
    る請求項4記載の半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 読出用メモリ素子は、N型ソース拡散領
    域と、その周囲に形成された低濃度N型ソース拡散領域
    とを有することを特徴とする請求項4記載の半導体メモ
    リ。
  8. 【請求項8】 読出用メモリ素子上にコーティングを形
    成したことを特徴とする請求項4記載の半導体メモリ。
  9. 【請求項9】 半導体メモリに対してデータアクセスが
    あった際に、検出用メモリ素子に基づく検出用センスア
    ンプからの検出データの出力をイネーブルする制御回路
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の半導体メモリ。
  10. 【請求項10】 半導体メモリに対して電源が投入され
    た際に、検出用メモリ素子に基づく検出用センスアンプ
    からの検出データの出力をイネーブルする制御回路を有
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載の半
    導体メモリ。
  11. 【請求項11】 所定の期間毎に、検出用メモリ素子に
    基づく検出用センスアンプからの検出データの出力をイ
    ネーブルする制御回路を有することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の半導体メモリ。
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