JPH09319110A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH09319110A
JPH09319110A JP13207496A JP13207496A JPH09319110A JP H09319110 A JPH09319110 A JP H09319110A JP 13207496 A JP13207496 A JP 13207496A JP 13207496 A JP13207496 A JP 13207496A JP H09319110 A JPH09319110 A JP H09319110A
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JP
Japan
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group
substituted
photosensitive layer
alkyl group
unsubstituted alkyl
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Pending
Application number
JP13207496A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Hayata
裕文 早田
Akira Kinoshita
昭 木下
Toyoko Shibata
豊子 芝田
Tomoko Suzuki
友子 鈴木
Kazumasa Watanabe
一雅 渡邉
Genko Hai
元虎 裴
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】電子輸送能を有する新規な本発明の電子輸送物
質を用いて高感度且つ残留電位が小さく、更に繰り返し
使用してもそれらの特性が変化しない耐久性に優れた電
子写真感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
真感光体において、感光層に電荷輸送物質として下記式
(1)〜(4)などで表される化合物を含有する電子写
真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像を形成さ
せるための電子写真感光体に関する。詳しくは、電子輸
送能を有する化合物を含有する層を有する電子写真感光
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコーン等の無機光
導電性化合物を主成分とする感光層を有する無機感光体
が広く用いられてきた。しかし、これらは感度、熱安定
性、耐湿性、耐久性等において必ずしも満足し得る物で
なく、また無機感光体では感光体中に人体に有害な物質
を含むものが多く、廃棄に際しての問題がある。
【0003】これらの無機感光体の持つ欠点を克服する
目的で様々な有機光導電性化合物を主成分とする感光層
を有する有機感光体の研究・開発が近年盛んに行われて
いる。特に電荷発生機能と電荷輸送機能とを異なる物質
にそれぞれ分担させた機能分離型の感光体は、それぞれ
の材料を広い範囲から選択する事が出来任意の性能を有
する感光体を比較的容易に作成し得る事から多くの研究
が成されており、一部実用に供されている物がある。た
とえばUSP3,871,882号の電荷発生層として
ペリレン誘導体、電荷輸送層にオキサジアゾール誘導体
を用いた物、また特開昭55−84943号には電荷発
生物質にジスチリルベンゼン系ビスアゾ化合物、電荷輸
送物質にヒドラゾン化合物を用いた物などが知られてい
る。
【0004】このように電荷輸送能を有する物質として
は、ピラゾリン、ヒドラゾン、トリフェニルアミン誘導
体のような化合物が知られている。これらは何れも正孔
輸送能を有する物質であり、電荷発生物質を含む層を下
層とし電荷輸送物質を含む層を上層とした機能分離型の
感光体の場合、感光体の表面を負に帯電させる方式をと
る必要がある。このため、従来無機感光体に広く用いら
れてきた負帯電性の現像剤の利用が出来ない。また感光
体をコロナ放電により帯電させるときに生じるオゾンの
発生量が無機感光体で行われた正帯電に比べて多いなど
の欠点がある。特にオゾンの発生量が多い事はそれに起
因する感光体の劣化に加え、人体・環境に与える影響の
点でも問題である。
【0005】有機感光体を用いた正帯電方式の感光体と
しては、従来の正孔輸送物質を用いて電荷発生層を上層
とし電荷輸送層を下層とした逆層構成の感光体、電荷発
生物質と電荷輸送物質を同一層に含有する単層構成の感
光体などが研究されている。しかし、耐久性、環境特性
などの点に於いて高速機に対応できる十分な性能を有す
る物が得られていない。
【0006】そこで上記のような問題を解決するため
に、電荷輸送物質として電子輸送能を有する物質を電荷
輸送層に適用する事が求められている。現在までに電子
輸送物質としては2,4,7−トリニトロフルオレノン
が知られているが、この物質は溶媒、バインダーに用い
られるポリマーとの溶解性、相溶性が充分でなく、実際
の感光層を構成するときに充分な特性を有していない。
また発ガン性を有する事からもその使用は中止されてい
る。
【0007】その他、近年電子受容性構造に溶解性基を
導入したいくつかの電子輸送物質が提案されている。例
えば特開平1−206349号、特開平2−13536
2号、特開平2−214866号、特開平3−2906
66号、“Japan Hard Copy ’92”
論文集,P173(1992)を挙げる事が出来る。し
かしながら、何れの化合物に於いても既存の電荷発生物
質との組み合わせに於いて感度、電位特性が充分な物で
なく、実用上問題を有するのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、電子輸送能を有する電子輸送物質を用い
て高感度且つ残留電位が小さく、更に繰り返し使用して
もそれらの特性が変化しない耐久性に優れた電子写真感
光体を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者等は以上の目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の一般式(1)
〜(15)で示される化合物が電子写真感光体の優れた
有効成分として働き得る事を見いだし、本発明を完成し
たものである。すなわち本発明の上記の目的は、導電性
支持体上に一般式(1)〜(15)で示される電子輸送
物質の何れかを含有する感光層を有する電子写真感光体
を用いる事により達成する事が出来る。
【0010】すなわち、下記構成の何れかを採ることに
よって達成される。
【0011】(1) 導電性支持体上に感光層を設けた
電子写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質と
して下記一般式(1)で表される化合物を含有すること
を特徴とする電子写真感光体。
【0012】
【化16】
【0013】(式中、R1、R2は水素原子、各々置換、
無置換のアルキル基、アリール基を表し、Qは、=C
(CN)2、=O、=C(CO2R)2、=C(CN)
(CO2R′)、=N(CN)を表す。R、R′は各々
置換、無置換のアルキル基、アリール基を表す。) (2) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(2)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0014】
【化17】
【0015】(式中、R1は水素原子、各々置換、無置
換のアルキル基、アリール基を表し、Qは、=C(C
N)2、=O、=C(CO2R)2、=C(CN)(CO2
R′)、=N(CN)を表す。R、R′は各々置換、無
置換のアルキル基、アリール基を表す。) (3) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(3)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0016】
【化18】
【0017】(式中、R1、R2は水素原子、各々置換、
無置換のアルキル基、アリール基を表し、R3、R4は各
々置換、無置換のアリール基を表す。又、Q1、Q2、Q
3は、=C(CN)2、=O、=C(CO2R)2、=C
(CN)(CO2R′)、=N(CN)を表す。R、
R′は各々置換、無置換のアルキル基、アリール基を表
す。) (4) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(4)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0018】
【化19】
【0019】(式中、R1は各々置換、無置換のアルキ
ル基、アリール基を表し、Q1、Q2は、=C(C
N)2、=O、=C(CO2R)2、=C(CN)(CO2
R′)、=N(CN)を表す。R、R′は各々置換、無
置換のアルキル基、アリール基を表す。) (5) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(5)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0020】
【化20】
【0021】(式中、R1は各々置換、無置換のアルキ
ル基、アリール基を表し、Q1、Q2は、=C(C
N)2、=O、=C(CO2R)2、=C(CN)(CO2
R′)、=N(CN)を表す。R、R′は各々置換、無
置換のアルキル基、アリール基を表す。) (6) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(6)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0022】
【化21】
【0023】(式中、R1は水素原子、各々置換、無置
換のアルキル基、アリール基を表し、R2は水素原子、
CN基、置換、無置換のアルキル基を表す。Zは酸素原
子、NR3(R3は水素原子、各々置換、無置換のアルキ
ル基、アリール基を表す)、もしくは=N(CO
2R′)を表す。ただし、R′は各々置換、無置換のア
ルキル基、アリール基を表す。) (7) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(7)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0024】
【化22】
【0025】(式中、R1、R2は、各々置換、無置換の
フェニル基、アルキル基、エステル基を表し、R3、R4
は、各々置換、無置換のアルキル基、アルコキシ基、ア
ラルキル基、アリール基、又は各々置換、無置換のアル
キルアミン基、ハロゲン化アルキル基、水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基を表す。Qは、酸素原
子、C(CN)2、C(CO252、C(CN)(CO
25)、N−CN、N−CO25を表す。R5は、置
換、無置換のアルキル基、置換、無置換アリール基を表
す。) (8) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(8)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0026】
【化23】
【0027】(式中、R1、R2は、各々置換、無置換の
フェニル基、アルキル基、エステル基を表し、R3、R4
は、各々置換、無置換のアルキル基、アルコキシ基、ア
ラルキル基、アリール基、各々置換、無置換のアルキル
アミン基、ハロゲン化アルキル基、水素原子、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基などを表す。Qは、酸素原
子、C(CN)2、C(CO252、C(CN)(CO
25)、N−CN、N−CO25を表す。R5は、各々
置換、無置換のアルキル基、アリール基を表す。) (9) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般
式(9)で表される化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体。
【0028】
【化24】
【0029】(式中、R1、R2は、各々置換、無置換の
フェニル基、アルキル基、エステル基を表し、R3、R4
は、各々置換、無置換のアルキル基、アルコキシ基、ア
ラルキル基、アリール基、各々置換、無置換のアルキル
アミン基、ハロゲン化アルキル基、水素原子、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基などを表す。Qは、酸素原
子、C(CN)2、C(CO252、C(CN)(CO
25)、N−CN、N−CO25を表す。R5は、各々
置換、無置換のアルキル基、アリール基を表す。) (10) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感
光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一
般式(10)で表される化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。
【0030】
【化25】
【0031】(式中、R1、R2は、各々置換、無置換の
フェニル基、アルキル基、エステル基を表し、R3は、
各々置換、無置換のアルキル基、アルコキシ基、アラル
キル基、アリール基、各々置換、無置換のアルキルアミ
ン基、ハロゲン化アルキル基、水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基などを表す。Qは、酸素原子、
C(CN)2、C(CO242、C(CN)(CO
24)、N−CN、N−CO24を表す。R4は、各々
置換、非置換のアルキル基、アリール基を表す。) (11) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感
光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一
般式(11)で表される化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。
【0032】
【化26】
【0033】(式中、Q1、Q2は酸素原子、=C(C
N)2、=C(CO2R)(CO2R′)、=CCN(C
2R)、=C(CN)COR、=NCNまたは=C
(CN)R″を表し、R、R′、R″は各々置換または
未置換のアルキル基またはアリール基を表す。) (12) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感
光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一
般式(12)で表されるアンスロン誘導体化合物を含有
することを特徴とする電子写真感光体。
【0034】
【化27】
【0035】(式中、Qは酸素原子、=C(CN)2
=C(CO2R)(CO2R′)、=CCN(CO
2R)、=C(CN)COR、=NCNまたは、=C
(CN)R″を表す。R、R′、R″は各々置換または
未置換のアルキル基またはアリール基を表し、Y1、Y2
は水素原子、アルキル基、アリル基、アルコキシ基、ニ
トロ基、ハロゲン原子、エステル基、またはアミド基を
表す。) (13) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感
光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一
般式(13)で表される化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。
【0036】
【化28】
【0037】(式中、R1、R2は各々置換、無置換のア
ルキル基、アリール基、複素環基を表す。) (14) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感
光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一
般式(14)で表される化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。
【0038】
【化29】
【0039】(式中、Q1、Q2は、=O、=C(CN)
2、=C(CO212、=C(CN)(CO21)、=
NCO21、=NCNを表す。R1は、置換のアルキル
基、アリール基、複素環基、又は各々置換、無置換のア
ルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシルアミノ基を
表す。) (15) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感
光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一
般式(15)で表される化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。
【0040】
【化30】
【0041】(式中、R1、R2は、水素原子、ハロゲン
原子、ハロゲン化アルキル基、ニトロ基、シアノ基、又
は各々置換、無置換のアルキル基、エステル基を表す。
Qは、酸素原子、C(CN)2、C(CO252、C
(CN)(CO25)、N−CN、N−CO25を表
す。R5は、各々置換、無置換のアルキル基、アリール
基を表す。) 以下、本発明をさらに説明する。
【0042】化合物の合成方法 本発明の電子写真感光体用の電子輸送性物質は、下記の
方法により合成することが出来る。
【0043】まず、例えば一般式(1)〜(6)で表さ
れる化合物の合成方法について示せば、下記の如くであ
る。
【0044】本発明の一般式(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)で示される化合物はそれぞれ以
下の文献記載の方法により合成することができる。
【0045】例示化合物1−1 J.Org.Chem.,Vol.44,3211−3
215 例示化合物2−1 J.Org.Chem.,Vol.27,4428−4
432 例示化合物3−1 J.Am.Chem.Soc.,67(1945)12
96−1299 例示化合物4−1 J.Org.Chem.,Vol.19,176−18
2 例示化合物5−1 Chemical Abstracts Vol.5
0,1552 例示化合物6−1 J.Am.Chem.Soc.,45,1983 次ぎに、一般式(1)〜(6)で表される化合物につい
てその構造を具体的に示せば、下記の如くである。
【0046】
【化31】
【0047】
【化32】
【0048】
【化33】
【0049】
【化34】
【0050】
【化35】
【0051】
【化36】
【0052】
【化37】
【0053】
【化38】
【0054】本発明の一般式(7)〜(10)で表され
る化合物は、下記の方法により合成することが出来る。
【0055】(合成例1)
【0056】
【化39】
【0057】9,10−フェナンスレンキノン2.08
g(0.01mol)とジベンジルケトン1.68g
(0.008mol)をエチルアルコール20mlに溶
解させ、室温にて水酸化カリュウム0.3g(0.00
54mol)/エチルアルコール5mlを滴下し、4時
間撹拌する。その後、30分還流し、冷却後濾過を行
う。白色結晶と緑色結晶の混合物が得られるので、メチ
レンクロライドにて溶解する緑色結晶部分を分離する。
得られた結晶をカラムにて精製し、目的物(フェンサイ
クロン)0.9g(30%)を得た。
【0058】先に得られたフェンサイクロン0.5g
(1.31E−3mol)とシアノ酢酸2−エチルヘキ
シル0.39g(1.96E−3mol)をメチレンク
ロライド200mlに溶解させ内温を5℃まで下げる。
これに、四塩化チタン1.24g(6.54E−3mo
l)/メチレンクロライド10mlを内温10℃以下で
滴下し、30分撹拌する。これにピリジン0.5mlを
滴下した後、室温にて1.5時間撹拌する。反応液を水
にあけ塩酸5mlを添加しメチレンクロライドにて抽
出、水洗を行った後、乾燥して濃縮した。これをトルエ
ンにてカラム精製を行い目的物0.2g(28%)を得
た。
【0059】(合成例2)
【0060】
【化40】
【0061】アセナフテンキノン1.82g(0.01
mol)とジベンジルケトン1.68g(0.008m
ol)をエチルアルコール20mlに溶解し加熱する。
沸点近くにて水酸化カリュウム0.3g(0.0054
mol)/エチルアルコール10mlを滴下し、30分
還流する。濃紺の結晶が析出してくるので濾過後、メチ
レンクロライドにて再結晶を行い、目的物(アセサイク
ロン)2.82g(98%)を得た。
【0062】このアセサイクロン0.5g(1.4E−
3mol)を用い、合成例1と同様にシアノ酢酸2−エ
チルヘキシルと反応を行い、目的物0.39g(52
%)を得た。
【0063】同様にして、原料を変化させる事でいろい
ろな化合物を合成する事が出来る。
【0064】本発明の一般式(7)〜(10)で表され
る電子輸送物質の具体例に付いて述べるが、これによっ
て本発明の電子輸送物質が限定されるものではない。
【0065】
【化41】
【0066】
【化42】
【0067】
【化43】
【0068】
【化44】
【0069】
【化45】
【0070】
【化46】
【0071】さらに、本発明の一般式(11)で表され
る化合物につき述べる。
【0072】上記縮合多環化合物の好ましい構造として
は一般式(11)で示される。一般式(11)中、
1、Q2は酸素原子、=C(CN)2、=C(CO2R)
(CO2R′)、=C(CN)(CO2R)、=C(C
N)COR、=NCNまたは=C(CN)R″を表し、
R、R′、R″は各々置換または無置換のアルキル基ま
たはアリール基を表すが、好ましくは酸素原子または=
NCNを表す。Zはアルコキシル基または2級アミノ基
を表し、好ましくは炭素原子数10以下の分岐構造部分
を持つアルコキシル基または炭素原子数18以下の分岐
構造部分を持つ2級アミノ基を表す。
【0073】本発明の化合物の合成には色々な経路が考
えられる。
【0074】USP2,292,551号(デュポ
ン)、Indian Journalof Chemi
stry,vol 24B,377(1985年)(S
SDalvi&S Seshadry)に記載されて
いるようにナフタレン−1,4−ジカルボン酸から出発
して4段階を経てアンスアンスロン−3,8−ジカルボ
ン酸を得ていくやりかたも一つの方法である。
【0075】以下に合成例を示す。
【0076】(合成例3・・・中間体 5−ニトロ−
1,4−ジカルボキシナフタレンの合成)フラスコに発
煙硝酸(d=1.52)100mlをとり、15℃以下
に保ちつつナフタレン−1,4−カルボン酸(東京化成
試薬)40gを少しずつ加えていく(2時間を要す)。
添加終了後、更に室温で4時間攪拌する。反応終了後、
水300mlを加えて折出する結晶を濾過し、塩酸10
mlと水200mlの混合液で充分に洗う。乾燥し5−
ニトロ−1,4−ジカルボキシナフタレン45gを得た
(mp270℃)。
【0077】(合成例4・・・中間体 ナフトスチリル
−5−カルボン酸の合成)上述の5−ニトロ−1,4−
ジカルボキシナフタレン45gをメタノール800ml
に分散し、パラジューム/カーボン3.0gを触媒とし
て常温常圧で水素添加を行う。黄色の結晶が折出してく
る。水酸化ナトリウム8gを加え黄色の結晶部分を溶か
し、触媒のパラジューム/カーボンを濾別する。濾液に
塩酸30mlを加えて再び結晶を折出させ黄色のナフト
スチリル−5−カルボン酸30gを得た。
【0078】(合成例5・・・中間体 1,1−ジナフ
チル−5,8−5′,8′−テトラカルボン酸の合成)
上記のナフトスチリル−5−カルボン酸63g(0.2
9mol)を水酸化ナトリウム50gと水500mlの
混合液に溶かし、窒素気流下で3.5時間100℃に加
熱しラクトン環を開裂させ5,8−ジカルボン酸−1−
ナフチルアミンのアルカリ溶液とする。ついで15℃以
下に冷却し、亜硝酸ソーダ34.5g(0.5mol)
水100mlの溶液を加える。
【0079】別に3リットルのビーカーに塩酸300m
l、水100ml、氷100gを加えたものを用意す
る。0℃以下に保ちつつ(氷を加えながら)上記塩酸溶
液に先に用意した5,8−ジカルボン酸−1−ナフチル
アミンと亜硝酸ソーダの混合液を滴下する。滴下終了後
(30分)さらに30分攪拌、ついで尿素10gを加え
て過剰の亜硝酸を分解させ(アワが出る)アミンのジア
ゾ溶液とする。別に5リットルのビーカーに塩化第二銅
(2水和物)170g(1mol)、水300ml、ア
ンモニア水500mlの溶液にヒドロキシルアミン(5
0%)100g(1.5mol)を加えて塩化第一銅溶
液とした混合液を調整する。10℃以下で、この混合液
に上記アミンのジアゾ溶液を加え(アワが出る)、更に
10〜15℃で2時間攪拌する。ついで塩酸600ml
を入れ、折出した結晶を濾過し、塩酸水で洗い1,1−
ジナフチル−5,8−5′,8′−テトラカルボン酸の
粗生物を得る。
【0080】この粗品を酸化マグネシウム100g 水
4リットルの懸濁液に分散させ60℃まで加熱し、充分
に可溶分を抽出する。熱時濾過し、温水1リットルで洗
う。濾液と洗浄液を合わせ、これに塩酸100mlを加
える。折出した結晶を濾過し、1N塩酸で充分に洗う。
【0081】こりにより53gの白色結晶1,1−ジナ
フチル−5,8−5′,8′−テトラカルボン酸を得
た。
【0082】(合成例6・・・中間体 アンスアンスロ
ン−3,8−ジカルボン酸の合成)硫酸500mlに上
記1,1−ジナフチル−5,8−5′,8′−テトラカ
ルボン酸53gを入れ、70〜80℃で1時間加熱す
る。氷水に注いで折出した赤色結晶を濾過する(反応生
成物47g)。これをジメチルホルムアミドより再結晶
して目的とする中間体 アンスアンスロン−3,8−ジ
カルボン酸の粗製品34gを得た。
【0083】(合成例7・・・中間体 アンスアンスロ
ン−3,8−ジカルボン酸ジクロライドの合成)上記の
アンスアンスロン−3,8−ジカルボン酸2.0gをベ
ンゼン20mlと塩化チオニル20mlに分散し、シメ
チルホルムアミド10滴加えて3時間加熱還流した。一
夜放置後、減圧下溶媒を留去しアンスアンスロン−3,
8−ジカルボン酸ジクロライド粗製品を得た。
【0084】(合成例8・・・化合物11−1の合成)
上記アンスアンスロン−3,8−ジカルボン酸ジクロラ
イド粗製品全量をオルトジクロルベンゼン50mlに分
散し、これにα−メチルベンジルアルコール10mlを
加えて140℃で2時間反応、終了後、ついで水蒸気蒸
留で過剰のアルコールとODBを除き、残った赤色固体
をカラムで分離精製した(シリカゲル:トルエン/酢酸
エチル=9/1)。
【0085】(合成例9・・・化合物11−8の合成)
前述のアンスアンスロン−3,8−ジカルボン酸ジクロ
ライド粗製品全量をオルトジクロルベンゼン50mlに
分散し、これにイソブチルアミン10mlを加えて13
0℃で2時間反応、終了後、ついで水蒸気蒸留で過剰の
アミンとODBを除き、残った赤色固体をカラムで分離
精製した(シリカゲル:トルエン/酢酸エチル=7/
3)。
【0086】本発明の一般式(11)で表される化合物
の具体例を示す。
【0087】
【化47】
【0088】本発明の一般式(12)で表される化合物
の合成には色々な経路が考えられる。
【0089】一般式(12)−1の化合物はJ.Che
m.Soc3393(1957)に記載されたように
9,9−ジクロロフルオレノンとアンスロンから合成し
ていくのも一つの方法である。また式(12)−2の化
合物はアンスロンとホルムアルデヒドから10−メチレ
ンアンスロンを合成し(Ber.,69,1686(1
936))、これとフマール酸から閉環していくのも一
つの方法である(UPA1978062(193
3))。
【0090】(合成例10・・・中間体 9,9−ジク
ロロフルオレノンの合成)フルオレノン18gと5塩化
リン23.0g(1.1mol比)をオキシ塩化リン5
ml、トルエン20mlに分散し、3時間加熱還流す
る。反応終了後、減圧下溶媒を留去し、酢酸30mlを
加え、折出した結晶を濾過し9,9−ジクロロフルオレ
ノン16.2gを得た。
【0091】(合成例11・・・例示化合物12−1の
合成)アンスロン5.4gと上述のジクロロフルオレノ
ン6.0gを混合し、150〜170℃の油浴に2時間
漬けた。反応後カラム1(シリカゲル:トルエン/ヘキ
サン)で分離精製し、化合物12−1を得た(カラム上
では紫色、取り出すと緑、2.20g)。
【0092】(合成例12・・・例示化合物12−6の
合成)例示化合物12−1を2.0gと、マロノニトリ
ル2.0gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、1
5℃以下で四塩化チタン5.0gと四塩化炭素15ml
の溶液を加えた。ついで20分後ピリジン6mlを加
え、同温度で2時間攪拌、ついで室温で一夜放置した。
【0093】反応終了後、弱塩酸水に注ぎ、トルエンで
抽出、水で洗い、ついで炭酸ソーダ水溶液で洗い、水で
洗い、最後に濃縮してカラムで単離精製した。1.2g (合成例13・・・中間体 10−メチレンアンスロン
の合成)アンスロン4.0g(0.0206mol)を
メタノール50mlに分散しホルムアルデヒド水溶液
(37%)1.80g(0.021mol)を加え、ピ
ペリジンを5滴添加して1.5時間加熱還流した。水1
0mlを加え結晶を折出させた。その粗結晶よりトルエ
ンで抽出し、トルエン可溶分をカラムで分離し淡黄色結
晶1.5gを得た。
【0094】(合成例14・・・中間体 2−ベンズア
ンスロンカルボン酸の合成)上記のメチレンアンスロン
3.0gとフマル酸2.0gをニトロベンゼン10ml
に分散し、170〜180℃で2時間反応させる。冷却
後、トルエン30mlを加え折出した結晶を濾過し目的
物を得た(収量2.05g)。
【0095】(合成例15・・・例示化合物12−11
の合成)上記の2−ベンズアンスロンカルボン酸2.0
gをトルエン50mlに分散しn−オクタノール8ml
を加え、硫酸15滴を加えて15時間加熱還流した。溶
媒を留去したのち、n−ヘキサンを加えて折出した結晶
を濾過する。粗結晶よりトルエンで抽出し、トルエン可
溶分をカラムで分離した(収量2.1g)。
【0096】(合成例16・・・例示化合物12−6の
合成)例示化合物12−6 2.0gと、マロノニトリ
ル2.0gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、1
5℃以下で四塩化チタン5.0gと四塩化炭素15ml
の溶液を加えた。ついで20分後ピリジン6mlを加
え、同温度で2時間攪拌、ついで室温で一夜放置した。
【0097】反応終了後、弱塩酸水に注ぎ、トルエンで
抽出、水で洗い、ついで炭酸ソーダ水溶液で洗い、水で
洗い、最後に濃縮してカラムで単離精製した(収量1.
0g)。
【0098】本発明の一般式(12)で表される化合物
の具体例を示す。
【0099】
【化48】
【0100】
【化49】
【0101】次ぎに、前記一般式(13)にて表される
化合物において、R1、R2は各々置換、無置換のアルキ
ル基、アリール基、複素環基であり、置換、無置換のア
ルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル
基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられるが、炭素数
4以上の分岐アルキルが特に好ましい。置換、無置換の
アリール基としてはフェニル基、ナフチル基等が挙げら
れ、置換、無置換の複素環基としてはピリジル基、チア
ゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、フリル
基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリ
ダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリ
ジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられ
る。アルキル基、アリール基、複素環基上の置換基とし
ては、アルキル基、アリール基、複素環基、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アリールオキシ基、、シアノ基、ニ
トロ基等が挙げられる。これらの基は、さらに上記した
置換基等によって置換されていてもよい。
【0102】本発明の一般式(13)で表される化合物
は、下記の反応式にしたがい、Angew.Che
m.,Int.Ed.Engl.,34,2234(1
995)に記載の方法で合成することができる。
【0103】
【化50】
【0104】以下に、本発明の一般式(13)で表され
る化合物の具体例を挙げるがこれによって本発明の電子
輸送物質が限定されるものではない。
【0105】
【化51】
【0106】
【化52】
【0107】本発明の一般式(14)で表される電子輸
送性物質も公知の方法により合成する事が出来る。
【0108】例えば、代表的な化合物につき具体的に示
せば、下記の如くである。
【0109】(合成例17)
【0110】
【化53】
【0111】同様にして、原料を変化させる事でいろい
ろな化合物を合成する事が出来る。
【0112】上記のスキームに従い、例示化合物14−
1を合成した。化合物1〜5は、J.Org.Che
m.55.2404(1990)に合成法は記載されて
いる。次に、5の化合物5.36g(0.01モル)
と、マロノニトリル4.62g(0.07モル)をジク
ロルメタン150mlに溶かし、10℃以下で、四塩化
チタン10mlを滴下し、15分後同温度でピリジン1
0mlを滴下する。室温で4時間撹拌後、一晩放置し、
エバポレートして、ジクロルメタンを除き、水300m
l/HCl20mlを加え分解する。トルエンで抽出し
て、炭酸ソーダ水溶液で洗う、トルエン層を濃縮して
後、カラムで分離して、例示化合物14−1の赤色結晶
1.2gを得た。
【0113】このものは質量分析測定によって、構造を
確認した。
【0114】その他の一般式(14)で表される化合物
は、同様に、置換基等を変更し、合成を行う事ができ
る。
【0115】次に、本発明の一般式(14)で表される
電子輸送物質の具体例に付いて述べるがこれによって本
発明の電子輸送物質が限定されるものではない。
【0116】
【化54】
【0117】
【化55】
【0118】
【化56】
【0119】
【化57】
【0120】さらに本発明の一般式(15)で表される
電子輸送性物質も公知の方法により合成する事が出来
る。
【0121】例えば、代表的な化合物につき具体的に示
せば、下記の如くである。
【0122】
【化58】
【0123】1,4−ナフトキノン5.0g(0.03
2mol)と3,5−ジメチルアニリン3.06g
(0.025mol)を50ml3頭フラスコに入れN
2ガスにて置換し、これに塩化亜鉛0.13g(9.5
E−4mol)を加えて80℃にて15min.反応を
行う。放冷後、水20mlを加えた後、トルエンにて抽
出し水洗、乾燥後、トルエンを除去し得られた結晶をカ
ラムにて精製し、目的物4.8g(58%)を得た。
【0124】得られたこの化合物0.5g(1.92E
−3mol)をメチレンクロライド20mlに溶解させ
内温を5℃まで下げる。これに四塩化チタン0.55g
(2.87E−3mol)/メチレンクロライド5ml
を内温を5℃に保持したまま滴下し、30分撹拌した。
これにビス(トリメチルシリル)カルボジイミド0.5
4g(2.87E−3mol)を加えた後に、室温にて
1時間撹拌した。反応液を水200mlにあけ、10分
撹拌後水層をデカンテイションにより除去し、メチレン
クロライドを減圧除去した。得られた結晶を酢酸エチル
にて溶解させ水洗、乾燥後、酢酸エチルを減圧除去し
た。得られた結晶をカラムにて精製し、目的物0.32
g(58%)を得た。
【0125】同様にして、原料を変化させる事でいろい
ろな化合物を合成する事が出来る。
【0126】次に、本発明の一般式(15)で表される
電子輸送物質の具体例に付いて述べるがこれによって本
発明の電子輸送物質が限定されるものではない。
【0127】
【化59】
【0128】
【化60】
【0129】本発明の化合物は優れた電子輸送性を有し
ており、これをバインダー中に溶解、あるいは分散して
電子写真感光体に使用することができる。
【0130】電子写真感光体は導電性支持体の上に有機
物からなる感光層からなるもので、感光層は例えば図1
に示すような様々な層からなっている。例えば通常の機
能分離型負帯電感光体は下から順に中間層、キャリヤ発
生層、キャリヤ輸送層からなっている(図1の1参
照)。さらに保護層を設けてもよい(図1の2参照)。
【0131】本発明の化合物はこれら(図1の1〜6参
照)すべての層に添加することができる。例えば(図1
の1、2参照)における電荷輸送層に添加することで正
帯電電子写真感光体とする事ができる。
【0132】単層型の正帯電感光体のキャリヤ発生層に
添加することもできる(図1の3、4参照)。これら正
帯電感光体に保護層を設ける場合、そこに添加すること
もできる(図1の2、4、6参照)。キャリヤ発生層が
キャリヤ輸送層の上にある、いわゆる逆層構成型の正帯
電感光体(図1の5、6参照)においては本発明の化合
物は電荷発生層や保護層に添加することができる。
【0133】また本発明の化合物は負帯電感光体にも使
用することもできる。負帯電感光体に本発明の化合物を
使用する場合は正帯電とは逆に中間層やキャリヤ発生層
に添加することが好ましい。負帯電感光体において中間
層は接着性ばかりでなく負電荷を速やかに導電性支持体
にリークするN型半導体としての役割が期待されてお
り、本発明の化合物の添加により画像欠陥の防止、繰り
返し使用時の残留電位の増大防止などが期待できる。
【0134】電子輸送層は本発明の電子輸送物質を適当
な溶媒に単独で或いはバインダー樹脂と共に溶解分散せ
しめたものをアプリケーター、バーコーター、ディップ
コーター等を用いて塗布、乾燥して形成する事ができ
る。
【0135】電子輸送層に使用可能なバインダー樹脂と
しては、例えばポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂な
らびに、これらの繰り返し単位のうちの2つ以上を含む
共重合体樹脂が挙げられる。
【0136】またこれらの絶縁性樹脂の他、ポリビニル
−N−カルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられ
る。
【0137】電子輸送性物質の分散媒としては、例えば
トルエン、キシレン等の炭化水素類;メチレンクロライ
ド、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素;
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセルソ
ルブ、エチルセルソルブ等のアルコール類及びその誘導
体;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエー
テル類;ピリジンやジエチルアミン等のアミン類;N,
N−ジメチルホルムアミド等のアミド類等の窒素化合
物;その他脂肪酸及びフェノール類;二硫化炭素や燐酸
トリエチル等の硫黄、燐化合物等の1種又は2種以上を
用いる事ができる。
【0138】電子輸送層中のバインダー樹脂100重量
部当たり電子輸送物質は20〜200重量部が好まし
く、特に好ましくは30〜150重量部である。形成さ
れる電子輸送層の膜厚は、好ましくは5〜30μmであ
る。また単層機能分離型の電子写真感光体の場合、バイ
ンダー:電子輸送物質:電荷発生物質の割合は1〜10
0:1〜500:1〜500が好ましく、形成される感
光層の膜厚は5〜50μmである。
【0139】次に電荷発生層は電荷発生物質を適当な溶
媒に単独であるいは上述の電子輸送層に用いたものと同
様なバインダー樹脂と共に分散せしめた分散液をディッ
プ塗布、スプレイ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等に
よって支持体又は下引き層上に塗布して乾燥させる方法
により設けるもの、または電荷発生物質を支持体又は下
引き層上に蒸着したものが用いられる。分散塗布の場
合、用いられる溶媒としても前記電子輸送物質の分子分
散に於いて用いた分散媒を用いる事ができる。分散には
ボールミル、ホモミキサー、サンドミル、超音波分散
機、アトライター等が用いられる。
【0140】用いられる電荷発生物質としては公知のど
のようなものでも使用できるが、例えばセレン系の無機
半導体でも良いが、好ましくは種々のフタロシアニン化
合物、アゾ化合物、ピリリウム化合物、ペリレン系化合
物、シアニン系化合物、スクアリウム化合物、多環キノ
ン化合物が使用できる。
【0141】本発明の感光体が積層型構成の場合、電荷
発生層中にバインダー:電荷発生物質の重量比は0〜1
0:1〜50である。以上のようにして形成される電荷
発生層の膜厚は、好ましくは0.01〜10μm、特に
好ましくは0.1〜5μmである。
【0142】次に前記感光層を支持する導電性支持体と
しては、アルミニウム、ニッケルなどの金属板、金属ド
ラム、またはアルミニウム、酸化錫、酸化インジュウム
などを蒸着したプラスチックフィルム、または導電性物
質を塗布した紙、プラスチックフィルム、ドラムを使用
する事が出来る。
【0143】また本発明の感光層に於いては、オゾン劣
化防止の目的で以下に示すような酸化防止剤を添加する
事が出来る。
【0144】(1)ヒンダードフェノール類 (2)ヒンダードアミン類 (3)パラフェニレンジアミン類 (4)ハイドロキノン類 (5)有機燐化合物類 これらの化合物はゴム、プラスチック、油脂類等の酸化
防止剤として知られており、市販品として容易に入手で
きる。
【0145】また本発明の感光体には、その他、必要に
より感光層を保護する目的で紫外線吸収剤また感色補正
の染料を含有しても良い。
【0146】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は無論これにより限定されるものではな
い。尚、本発明実施例に於いて「部」とは「重量部」を
表す。
【0147】〔実施例1〕アルミニウムを蒸着したPE
Tフィルム上にポリアミド樹脂「CM8000」(東レ
社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設けた。その
上に、X線回折CuKα特性X線に於けるブラッグ角2
θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有す
るチタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチラー
ル樹脂0.5部を分散媒としてメチルイソプロピルケト
ン50部を用いサンドミルを用いて分散した液をワイヤ
ーバーにて塗布し、膜厚0.3μmの電荷発生層を形成
した。次いで表1に示す例示化合物1部とポリカーボネ
ート樹脂「ユーピロンZ−200」(三菱ガス化学社
製)2.0部をテトラヒドロフラン(THF)15部に
溶解した。これを、電荷発生層上にドクターブレードを
用いて塗布し膜厚20μmの電荷輸送層を形成して、実
施例感光体1−1〜1−20を作製した。
【0148】比較例1−1 例示化合物1−1の変わりに後記化学式(K−1)の比
較化合物を用いた以外は実施例1−1と同様にして比較
サンプルを作製した。
【0149】
【化61】
【0150】評価1−1 実施例1−1〜1−20及び比較例1−1により得られ
た電子写真感光体サンプルについて、静電複写試験装置
EPA−8100(川口電機社製)を用いて+800V
に帯電させ、10luxの白色光を露光し、表面電位が
半分になるまでの露光量E1/2(lux・sec)を
求め、感度とした。また、10秒間露光後の表面電位を
残留電位Vr(V)とした。結果を表1に示す。
【0151】
【表1】
【0152】表1から明らかなように、本発明の化合物
は電子輸送能を有し、高感度、低残留電位な正帯電感光
体を提供することが出来る。
【0153】実施例1−21 円筒形アルミ基体上にポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け、
その上にX線回折CuKα特性X線にに於けるブラッグ
角2θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを
有するチタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチ
ラール樹脂0.5部を分散媒としてメチルイソプロピル
ケトン50部をサンドミルを用いて分散した液をディッ
プ塗布して膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。次
いで例示化合物1−1を1部とポリカーボネート樹脂
「ユーピロンZ−200」(三菱ガス化学社製)2.0
部をTHF15部に溶解し、電荷発生層上にディップ塗
布して膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、実施例感光
体1−21を作製した。
【0154】実施例1−22及び1−23 実施例1−21に於ける例示化合物1−1の代わりに例
示化合物2−1と3−4を用いた他は、実施例1−21
と同様にして実施例感光体1−22、1−23を作製し
た。
【0155】評価1−2 実施例1−21〜1−23により得られた電子写真感光
体ドラムについて、コニカ(株)社製デジタルコピー
「Konica9028」の改造機(帯電極性:正、反
転現像)に装着し画像を複写したところ、コントラスト
が高く原画に忠実でかつ鮮明な複写画像を得た。また5
0,000回の繰り返しでもコントラストが高く鮮明な
複写画像が得られた。
【0156】以上のように、本発明の電子輸送物質を用
いた電子写真感光体は、従来の電子輸送物質を用いた電
子写真感光体と比較して、感度が高く、繰り返し使用時
の感光体特性も安定している事が解る。
【0157】〔実施例2〕アルミニウムを蒸着したPE
Tフィルム上にポリアミド樹脂「CM8000」(東レ
社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設けた。その
上に、X線回折に於けるブラッグ角2θの9.5°、2
4.1°、27.2°にピークを有するチタニルフタロ
シアニン1部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部を
分散媒としてメチルイソプロピルケトン50部を用い、
サンドミルを用いて分散した液をワイヤーバーを用いて
塗布し膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。次いで
表1に示す例示化合物1部とポリカーボネート樹脂「ユ
ーピロンZ−200」(三菱ガス化学社製)1.5部を
テトラヒドロフラン(THF)10部に溶解した。これ
を、電荷発生層上にドクターブレードを用いて塗布し膜
厚20μmの電荷輸送層を形成して、実施例感光体2−
1〜2−10を作製した。
【0158】
【表2】
【0159】比較例2−1 例示化合物2−2の変わりに後記化学式(K−2)の比
較化合物を用いた以外は実施例2−1と同様にして比較
サンプルを作製した。
【0160】
【化62】
【0161】評価2−1 実施例2−1〜2−10及び比較例2−1により得られ
た電子写真感光体サンプルについて、静電複写試験装置
EPA−8100(川口電機社製)を用いて+800V
に帯電させ、10luxの白色光を露光し、表面電位が
半分になるまでの露光量E1/2(lux・sec)を
求め、感度とした。また、10秒間露光後の表面電位を
残留電位Vr(V)とした。結果を表3に示す。
【0162】
【表3】
【0163】表3から明らかなように、本発明の化合物
は電子輸送能を有し、高感度、低残留電位な正帯電感光
体を提供することが出来る。
【0164】実施例2−11 円筒形アルミ基体上にポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け、
その上にX線回折CuKα特性X線にに於けるブラッグ
角2θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを
有するチタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチ
ラール樹脂0.5部を分散媒としてメチルイソプロピル
ケトン50部をサンドミルを用いて分散した液をディッ
プ塗布して膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。次
いで例示化合物8−9を1部とポリカーボネート樹脂
「ユーピロンZ−200」(三菱ガス化学社製)1.5
部をTHF10部に溶解し、電荷発生層上にディップ塗
布して膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、実施例感光
体2−11を作製した。
【0165】実施例2−12及び2−13 実施例2−11に於ける例示化合物8−9の代わりに例
示化合物9−5と10−7を用いた他は、実施例2−2
1と同様にして実施例感光体2−22、2−23を作製
した。
【0166】評価2−2 実施例2−11〜2−13により得られた電子写真感光
体ドラムについて、コニカ(株)社製デジタルコピー
「Konica9028」の改造機(帯電極性:正、反
転現像)に装着し画像を複写したところ、コントラスト
が高く原画に忠実でかつ鮮明な複写画像を得た。また5
0,000回の繰り返しでもコントラストが高く鮮明な
複写画像が得られた。
【0167】以上のように、本発明の電子輸送物質を用
いた電子写真感光体は、従来の電子輸送物質を用いた電
子写真感光体と比較して、感度が高く、繰り返し使用時
の感光体特性も安定している事が解る。
【0168】〔実施例3〕 実施例3−1 ジブロムアンスアンスロン2.0gとポリカーボネート
樹脂「ユーピロンZ−200」(三菱瓦斯化学)5.0
gをジクロルエタン溶媒中でボールミルで分散した。つ
いで組成が電荷発生物質としての顔料6%(重量%)、
ポリカーボネート樹脂50%、下記のホール輸送剤(P
CTM1)30%、本発明の化合物11−1、14%に
なるように塗布液を調製しアルミニウムを蒸着したポリ
エステルフィルム上に乾燥膜厚25μmになるように塗
布し単層感光体とした。
【0169】実施例3−2〜3−10 実施例3−1使用した例示化合物11−1の代わりに例
示化合物11−2〜11−10を用いた他は、実施例3
−1と同様にして実施例感光体3−2〜3−10を作製
した。
【0170】
【化63】
【0171】比較例3−1 実施例3−1における本発明の化合物11−1を除いて
同様に乾燥膜厚25μmの単層感光体を作製した。
【0172】評価 実施例および比較例で得たサンプルについて静電複写試
験装置EPA−8100(川口電機社製)を用いて評価
した。+6kvのコロナ帯電を5秒間行い帯電能を見る
(受容電位Va)、つぎに5秒間暗所に放置する(初期
電位Vi)。ついで8luxの白色光を照射し表面電位
が初期電位Viの半分になるまでの露光量E1/2(l
ux・sec)を求め感度とした。
【0173】
【表4】
【0174】実施例3−11 アルミニウムを蒸着したポリエステルフィルム上にY型
チタニルフタロシアニン(特開昭64−17066号)
1部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部、分散媒と
して酢酸t−ブチル50部をサンドミルを使用して分散
した液をワイヤーバーを使って塗布し厚さ0.3μmの
電荷発生層を形成した。ついで例示化合物11−1を1
部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−200」
(三菱瓦斯化学)1.5部を1,2−ジクロルエタン1
0部に溶解し、電荷発生層上にドクターブレードを使用
して塗布し膜厚22μmの電荷輸送層を形成し本発明の
感光体サンプルとした。
【0175】実施例3−12〜3−20 実施例3−11における本発明の化合物11−1に代え
て本発明の例示化合物11−2〜11−10を使用して
同様に機能分離型積層感光体を作製した。
【0176】評価 実施例で得たサンプルについて静電複写試験装置EPA
−8100(川口電機社製)を用いて評価した。+6k
vのコロナ帯電を5秒間行い帯電能を見る(受容電位V
a)、つぎに5秒間暗所に放置する(初期電位Vi)。
ついで8luxの白色光を照射し表面電位が初期電位V
iの半分になるまでの露光量E1/2(lux・se
c)を求め感度とした。
【0177】
【表5】
【0178】結果 本発明の化合物を使用した感光体はいずれも高い受容電
位、優れた感度特性を示す。
【0179】この事は本発明の縮合多環化合物が優れた
電子輸送性を有する事を示す。
【0180】〔実施例4〕 実施例4−1 ジブロムアンスアンスロン2.0gとポリカーボネート
樹脂「ユーピロンZ−200」(三菱瓦斯化学)5.0
gをジクロルエタン溶媒中でボールミルで分散した。つ
いで組成が上記電荷発生物質としての顔料6%(重量
%、以下何れも同じ)、ポリカーボネート樹脂50%、
下記のホール輸送剤(PCTM2)30%、本発明の化
合物12−1が14%になるように塗布液を調製し、ア
ルミニウムを蒸着したポリエステルフィルム上に乾燥膜
厚25μmになるように塗布し単層感光体とした。
【0181】
【化64】
【0182】実施例4−2〜4−10 実施例4−1における本発明の化合物12−1に代えて
本発明の化合物12−2〜12−10を使用して同様に
単層感光体を作製した。
【0183】比較例4−1 実施例4−1における本発明の化合物12−1を除いて
同様に乾燥膜厚25μmの単層感光体を作製した。
【0184】評価 実施例および比較例で得たサンプルについて静電複写試
験装置EPA−8100(川口電機社製)を用いて評価
した。+6kvのコロナ帯電を5秒間行ったのち、5秒
間暗所に放置する。ついで8luxの白色光を照射し表
面電位が初期電位Viの半分になるまでの露光量E1/
2(lux・sec)を求め感度とした。
【0185】
【表6】
【0186】実施例4−11 アルミニウムを蒸着したポリエステルフィルム上にY型
チタニルフタロシアニン(特開昭64−17066号)
1部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部、分散媒と
して酢酸t−ブチル50部をサンドミルを使用して分散
した液をワイヤーバーを使って塗布し厚さ0.3μmの
電荷発生層を形成した。ついで例示化合物12−11
1部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−200」
(三菱瓦斯化学)1.5部を1,2−ジクロルエタン1
0部に溶解し、電荷発生層上にドクターブレードを使用
して塗布し膜厚22μmの電荷輸送層を形成し本発明の
感光体サンプルとした。
【0187】実施例4−12〜4−16 実施例4−11における本発明の例示化合物12−11
に代えて本発明の化合物12−12〜12−16を使用
して同様に機能分離型積層感光体を作製した。
【0188】評価 実施例および比較例で得たサンプルについて静電複写試
験装置EPA−8100(川口電機社製)を用いて評価
した。+6kvのコロナ帯電を5秒間行い帯電能を見る
(受容電位Va)、つぎに5秒間暗所に放置する(初期
電位Vi)。ついで8luxの白色光を照射し表面電位
が初期電位Viの半分になるまでの露光量E1/2(l
ux.sec)を求め感度とした。
【0189】
【表7】
【0190】本発明の化合物を使用した感光体はいずれ
も高い受容電位、優れた感度特性を示す。
【0191】この事は本発明のアンスロン誘導体が優れ
た電子輸送性を有する事を示す。
【0192】〔実施例5〕 実施例5−1 アルミニウムを蒸着したPETフィルム上に、CuKα
特性X線に対するブラッグ角2θの9.5°、24.1
°、27.2°にピークを有するチタニルフタロシアニ
ン1部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部、メチル
イソプロピルケトン50部をサンドミルを用いて分散し
た液をワイヤーバーを用いて塗布し、膜厚0.3μmの
電荷発生層を形成した。次いで例示化合物13−4 2
部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−200」
(三菱ガス化学社製)2.5部を1,2−ジクロロエタ
ン15部に溶解した液を電荷発生層上にドクターブレー
ドを用いて塗布して膜厚18μmの電荷輸送層を形成
し、実施例感光体5−1を作製した。
【0193】実施例5−2〜5−6 例示化合物13−4の代わりに表8に示す例示化合物を
用いた他は実施例5−1と同様にして実施例感光体5−
2〜5−6を作製した。
【0194】比較例5−1 例示化合物13−4の代わりに下記の比較化合物(K−
3)を用いた他は実施例5−1と同様にして比較例感光
体を作製した。
【0195】
【化65】
【0196】評価5−1 実施例5−1〜5−6及び比較例5−1により得られた
電子写真感光体サンプルについて、静電複写試験装置E
PA−8100(川口電機社製)を用いて+800Vに
帯電させ、10luxの白色光を露光し、表面電位が半
分となるのに必要な露光量E1/2(lux・sec)
を求め、感度とした。また、10秒間露光後の表面電位
を残留電位Vr(V)とした。結果を表8に示す。
【0197】
【表8】
【0198】表8から明らかなように、本発明の化合物
は電子輸送能を有し、高感度、低残留電位の正帯電用感
光体を提供する事が出来る。
【0199】実施例5−7 円筒形アルミ基体上にポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け
た。その上に、CuKα特性X線に対するブラッグ角2
θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有す
るチタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチラー
ル樹脂0.5部、メチルイソプロピルケトン50部をサ
ンドミルを用いて分散した液をディップ塗布して膜厚
0.3μmの電荷発生層を形成した。次いで、例示化合
物13−5 2部とポリカーボネート樹脂「ユーピロン
Z−200」(三菱ガス化学社製)2.5部を1,2−
ジクロロエタン15部に溶解した液を電荷発生層上にデ
ィップ塗布して膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、実
施例感光体5−7を作製した。
【0200】実施例5−8 実施例5−7に於ける例示化合物13−5を13−13
に代えた他は、実施例5−7と同様にして実施例感光体
5−8を作製した。
【0201】評価5−2 実施例5−7、8により得られた電子写真感光体ドラム
について、コニカ(株)社製デジタルコピー「Koni
ca9028」の改造機(帯電極性:正、反転現像)に
装着し画像を複写したところ、コントラストが高く原画
に忠実でかつ鮮明な複写画像を得た。また5,000回
の繰り返してもコントラストが高く鮮明な複写画像が得
られた。
【0202】以上のように、本発明の電子輸送物質を用
いた電子写真感光体は、従来の電子輸送物質を用いた電
子写真感光体と比較して、感度が高く、繰り返し使用時
の感光体特性も安定していることがわかる。
【0203】〔実施例6〕 実施例6−1〜6−10 アルミニウムを蒸着したPETフィルム上にポリアミド
樹脂「CM8000」(東レ社製)からなる厚さ0.5
μmの中間層を設けた。その上に、X線回折に於けるブ
ラッグ角2θの9.5°、24.1°、27.2°にピ
ークを有するチタニルフタロシアニンに1部、シリコー
ン−ブチラール樹脂0.5部を分散媒としてメチルイソ
プロピルケトン50部をサンドミルを用いて分散した液
をワイヤーバーを用いて塗布し膜厚0.3μmの電荷発
生層を形成した。次いで表9に示す例示化合物1部とポ
リカーボネート樹脂「ユーピロンZ−200」(三菱ガ
ス化学社製)1.5部をテトラヒドロフラン(THF)
10部に溶解した。これを、電荷発生層上にドクターブ
レードを用いて塗布し膜厚20μmの電荷輸送層を形成
して、実施例感光体6−1〜6−10を作製した。
【0204】
【表9】
【0205】比較例6−1 例示化合物14−1の変わりに前記化学式(K−2)の
比較化合物を用いた以外は実施例6−1と同様にして比
較サンプルを作製した。
【0206】評価6−1 実施例6−1〜6−10及び比較例1により得られて電
子写真感光体サンプルについて、静電複写試験装置EP
A−8100(川口電機社製)を用いて+800Vに帯
電させ、10luxの白色光を露光し、表面電位が半分
になるまでの露光量E1/2(lux・sec)を求
め、感度とした。また、10秒間露光後の表面電位を残
留電位Vr(V)とした。結果を表10に示す。
【0207】
【表10】
【0208】実施例6−11 円筒形アルミ基体上にポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け、
その上にX線回折に於けるブラッグ角2θの9.5°、
24.1°、27.2°にピ−クを有するチタニルフタ
ロシアニン1部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部
を分散媒としてメチルイソプロピルケトン50部をサン
ドミルを用いて分散した液をディップ塗布して膜厚0.
3μmの電荷発生層を形成した。次いで例示化合物14
−11を1部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−
200」(三菱ガス化学社製)1.5部をTHF10部
に溶解し、電荷発生層上にディップ塗布して膜厚20μ
mの電荷輸送層を形成し、実施例感光体6−11を作製
した。
【0209】実施例6−12 実施例6−11に於ける例示化合物14−11を14−
14に変えた他は、実施例6−11と同様にして実施例
感光体6−12を作製した。
【0210】実施例6−13 実施例6−11に於ける例示化合物14−11を14−
20に変えた他は、実施例6−11と同様にして実施例
感光体6−13を作製した。
【0211】実施例6−14 実施例6−11に於ける例示化合物14−11を14−
25に変えた他は、実施例7−11と同様にして実施例
感光体6−14を作製した。
【0212】評価6−2 実施例6−11〜6−14により得られた電子写真感光
体ドラムについて、コニカ(株)社製デジタルコピー
「Konica9028」の改造機(帯電極性:正、反
転現像)に装着し画像を複写したところ、コントラスト
が高く原画に忠実でかつ鮮明な複写画像を得た。また5
0,000回の繰り返しでもコントラストが高く、鮮明
な複写画像が得られた。
【0213】〔実施例7〕 実施例7−1〜7−10 アルミニウムを蒸着したPETフィルム上にポリアミド
樹脂「CM8000」(東レ社製)からなる厚さ0.5
μmの中間層を設けた。その上に、X線回折に於けるブ
ラッグ角2θの9.5°、24.1°、27.2°にピ
ークを有するチタニルフタロシアニンに1部、シリコー
ン−ブチラール樹脂0.5部を分散媒としてメチルイソ
プロピルケトン50部をサンドミルを用いて分散した液
をワイヤーバーを用いて塗布し、膜厚0.3μmの電荷
発生層を形成した。次いで表12に示す例示化合物1部
とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−200」(三
菱ガス化学社製)1.5部をテトラヒドロフラン(TH
F)10部に溶解した。これを、電荷発生層上にドクタ
ーブレードを用いて塗布し膜厚20μmの電荷輸送層を
形成して、実施例感光体7−1〜7−10を作製した。
【0214】
【表11】
【0215】比較例7−1 例示化合物15−1の変わりに前記化学式(K−2)の
比較化合物を用いた以外は実施例7−1と同様にして比
較サンプルを作製した。
【0216】評価7−1 実施例7−1〜7−10及び比較例7−1により得られ
て電子写真感光体サンプルについて、静電複写試験装置
EPA−8100(川口電機社製)を用いて+800V
に帯電させ、10luxの白色光を露光し、表面電位が
半分になるまでの露光量E1/2(lux・sec)を
求め、感度とした。また、10秒間露光後の表面電位を
残留電位Vr(V)とした。結果を表13に示す。
【0217】
【表12】
【0218】実施例7−11 円筒形アルミ基体上にポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け、
その上にX線回折に於けるブラッグ角2θの9.5°、
24.1°、27.2°にピークを有するチタニルフタ
ロシアニン1部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部
を分散媒としてメチルイソプロピルケトン50部をサン
ドミルを用いて分散した液をディップ塗布して膜厚0.
3μmの電荷発生層を形成した。次いで例示化合物15
−8を1部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−2
00」(三菱ガス化学社製)1.5部をTHF10部に
溶解し、電荷発生層上にディップ塗布して膜厚20μm
の電荷輸送層を形成し、実施例感光体7−11を作製し
た。
【0219】実施例7−12 実施例7−11に於ける例示化合物15−8を15−4
に変えた他は、実施例7−11と同様にして実施例感光
体7−12を作製した。
【0220】実施例7−13 実施例7−11に於ける例示化合物15−8を15−1
0に変えた他は、実施例7−11と同様にして実施例感
光体7−13を作製した。
【0221】実施例7−14 実施例7−11に於ける例示化合物15−8を15−1
5に変えた他は、実施例7−11と同様にして実施例感
光体7−14を作製した。
【0222】評価7−2 実施例7−11〜7−14により得られた電子写真感光
体ドラムについて、コニカ(株)社製デジタルコピー
「Konica9028」の改造機(帯電極性:正、反
転現像)に装着し画像を複写したところ、コントラスト
が高く原画に忠実でかつ鮮明な複写画像を得た。また5
0,000回の繰り返しでもコントラストが高く鮮明な
複写画像が得られた。
【0223】以上のように、本発明の電子輸送物質を用
いた電子写真感光体は、従来の電子輸送物質を用いた電
子写真感光体と比較して、感度が高く、繰り返し使用時
の感光体特性も安定している事が解る。
【0224】
【発明の効果】本発明により、電子輸送能を有する新規
な本発明の電子輸送物質を用いて高感度且つ残留電位が
小さく、更に繰り返し使用してもそれらの特性が変化し
ない耐久性に優れた電子写真感光体を提供する事ができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる代表的電子写真感光体の構成断
面図。
【符号の説明】
1 支持体 2 中間層 3 電荷発生層 4 電荷輸送層 5 保護層 6 感光層(電荷発生物質+電荷輸送物質層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 友子 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 渡邉 一雅 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 裴 元虎 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2は水素原子、各々置換、無置換のアル
    キル基、アリール基を表し、Qは、=C(CN)2、=
    O、=C(CO2R)2、=C(CN)(CO2R′)、
    =N(CN)を表す。R、R′は各々置換、無置換のア
    ルキル基、アリール基を表す。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(2)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化2】 (式中、R1は水素原子、各々置換、無置換のアルキル
    基、アリール基を表し、Qは、=C(CN)2、=O、
    =C(CO2R)2、=C(CN)(CO2R′)、=N
    (CN)を表す。R、R′は各々置換、無置換のアルキ
    ル基、アリール基を表す。)
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(3)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化3】 (式中、R1、R2は水素原子、各々置換、無置換のアル
    キル基、アリール基を表し、R3、R4は各々置換、無置
    換のアリール基を表す。又、Q1、Q2、Q3は、=C
    (CN)2、=O、=C(CO2R)2、=C(CN)
    (CO2R′)、=N(CN)を表す。R、R′は各々
    置換、無置換のアルキル基、アリール基を表す。)
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(4)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化4】 (式中、R1は各々置換、無置換のアルキル基、アリー
    ル基を表し、Q1、Q2は、=C(CN)2、=O、=C
    (CO2R)2、=C(CN)(CO2R′)、=N(C
    N)を表す。R、R′は各々置換、無置換のアルキル
    基、アリール基を表す。)
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(5)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化5】 (式中、R1は各々置換、無置換のアルキル基、アリー
    ル基を表し、Q1、Q2は、=C(CN)2、=O、=C
    (CO2R)2、=C(CN)(CO2R′)、=N(C
    N)を表す。R、R′は各々置換、無置換のアルキル
    基、アリール基を表す。)
  6. 【請求項6】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(6)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化6】 (式中、R1は水素原子、各々置換、無置換のアルキル
    基、アリール基を表し、R2は水素原子、CN基、置
    換、無置換のアルキル基を表す。Zは酸素原子、NR3
    (R3は水素原子、各々置換、無置換のアルキル基、ア
    リール基を表す)、もしくはN(CO2R′)を表す。
    ただし、R′は各々置換、無置換のアルキル基、アリー
    ル基を表す。)
  7. 【請求項7】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(7)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化7】 (式中、R1、R2は、各々置換、無置換のフェニル基、
    アルキル基、エステル基を表し、R3、R4は、各々置
    換、無置換のアルキル基、アルコキシ基、アラルキル
    基、アリール基、又は各々置換、無置換のアルキルアミ
    ン基、ハロゲン化アルキル基、水素原子、ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基を表す。Qは、酸素原子、C
    (CN)2、C(CO252、C(CN)(CO
    25)、N−CN、N−CO25を表す。R5は、置
    換、無置換のアルキル基、置換、無置換アリール基を表
    す。)
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(8)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化8】 (式中、R1、R2は、各々置換、無置換のフェニル基、
    アルキル基、エステル基を表し、R3、R4は、各々置
    換、無置換のアルキル基、アルコキシ基、アラルキル
    基、アリール基、各々置換、無置換のアルキルアミン
    基、ハロゲン化アルキル基、水素原子、ハロゲン原子、
    ニトロ基、シアノ基などを表す。Qは、酸素原子、C
    (CN)2、C(CO252、C(CN)(CO
    25)、N−CN、N−CO25を表す。R5は、各々
    置換、無置換のアルキル基、アリール基を表す。)
  9. 【請求項9】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(9)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化9】 (式中、R1、R2は、各々置換、無置換のフェニル基、
    アルキル基、エステル基を表し、R3、R4は、各々置
    換、無置換のアルキル基、アルコキシ基、アラルキル
    基、アリール基、各々置換、無置換のアルキルアミン
    基、ハロゲン化アルキル基、水素原子、ハロゲン原子、
    ニトロ基、シアノ基などを表す。Qは、酸素原子、C
    (CN)2、C(CO252、C(CN)(CO
    25)、N−CN、N−CO25を表す。R5は、各々
    置換、無置換のアルキル基、アリール基を表す。)
  10. 【請求項10】 導電性支持体上に感光層を設けた電子
    写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として
    下記一般式(10)で表される化合物を含有することを
    特徴とする電子写真感光体。 【化10】 (式中、R1、R2は、各々置換、無置換のフェニル基、
    アルキル基、エステル基を表し、R3は、各々置換、無
    置換のアルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリ
    ール基、各々置換、無置換のアルキルアミン基、ハロゲ
    ン化アルキル基、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、
    シアノ基などを表す。Qは、酸素原子、C(CN)2
    C(CO242、C(CN)(CO24)、N−C
    N、N−CO24を表す。R4は、各々置換、非置換の
    アルキル基、アリール基を表す。)
  11. 【請求項11】 導電性支持体上に感光層を設けた電子
    写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として
    下記一般式(11)で表される化合物を含有することを
    特徴とする電子写真感光体。 【化11】 (式中、Q1、Q2は酸素原子、=C(CN)2、=C
    (CO2R)(CO2R′)、=CCN(CO2R)、=
    C(CN)COR、=NCNまたは=C(CN)R″を
    表し、R、R′、R″は各々置換または未置換のアルキ
    ル基またはアリール基を表す。)
  12. 【請求項12】 導電性支持体上に感光層を設けた電子
    写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として
    下記一般式(12)で表されるアンスロン誘導体化合物
    を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化12】 (式中、Qは酸素原子、=C(CN)2、=C(CO
    2R)(CO2R′)、=CCN(CO2R)、=C(C
    N)COR、=NCNまたは、=C(CN)R″を表
    す。R、R′、R″は各々置換または未置換のアルキル
    基またはアリール基を表し、Y1、Y2は水素原子、アル
    キル基、アリル基、アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン
    原子、エステル基、またはアミド基を表す。)
  13. 【請求項13】 導電性支持体上に感光層を設けた電子
    写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として
    下記一般式(13)で表される化合物を含有することを
    特徴とする電子写真感光体。 【化13】 (式中、R1、R2は各々置換、無置換のアルキル基、ア
    リール基、複素環基を表す。)
  14. 【請求項14】 導電性支持体上に感光層を設けた電子
    写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として
    下記一般式(14)で表される化合物を含有することを
    特徴とする電子写真感光体。 【化14】 (式中、Q1、Q2は、=O、=C(CN)2、=C(C
    212、=C(CN)(CO21)、=NCO
    21、=NCNを表す。R1は、置換のアルキル基、ア
    リール基、複素環基、又は各々置換、無置換のアルキル
    アミノ基、アリールアミノ基、アシルアミノ基を表
    す。)
  15. 【請求項15】 導電性支持体上に感光層を設けた電子
    写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として
    下記一般式(15)で表される化合物を含有することを
    特徴とする電子写真感光体。 【化15】 (式中、R1、R2は、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲ
    ン化アルキル基、ニトロ基、シアノ基、又は各々置換、
    無置換のアルキル基、エステル基を表す。Qは、酸素原
    子、C(CN)2、C(CO252、C(CN)(CO
    25)、N−CN、N−CO25を表す。R5は、各々
    置換、無置換のアルキル基、アリール基を表す。)
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