JPH09318426A - 計量方法および装置 - Google Patents

計量方法および装置

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JPH09318426A
JPH09318426A JP16111496A JP16111496A JPH09318426A JP H09318426 A JPH09318426 A JP H09318426A JP 16111496 A JP16111496 A JP 16111496A JP 16111496 A JP16111496 A JP 16111496A JP H09318426 A JPH09318426 A JP H09318426A
Authority
JP
Japan
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cell
weighing
vibration
sensitivity ratio
floor
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Pending
Application number
JP16111496A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachiko Tajiri
祥子 田尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Publication date
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  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床振動の影響を除去して高精度の計量を行
う。 【解決手段】 被計量物の重量を計量セルで計量して計
量信号aを出力し、この計量セルと同一の床に設置した
振動検出セルから出力される振動検出信号bに基づいて
求められる床の上下方向の変位により、計量信号aから
床の振動成分を除去した振動補正済信号bsを床振動補
正手段22で生成する。計量セルと振動検出セル間のセ
ル感度比κをセル感度比設定手段25に設定する。その
セル感度比κを用いたセル感度補正手段20の処理によ
り、計量信号aおよび振動検出信号bの少なくとも一方
を補正してセル感度補正済信号sを生成する。セル感度
比κの更新は、更新手段26で計量セルおよび振動検出
セルから出力される床振動に起因した振動成分a,bを
レベル比較することにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計量セルによる計
量値から床振動成分による計量誤差を除去するようにし
た計量方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数の計量セルで個々に計量し
た各被計量物を選択的に組み合わせて、目標重量の被計
量物を取り出すようにした組合せ計量装置においては、
計量結果から床振動による計量誤差を除去するために、
床振動検出専用の振動検出セルを別に設置して、以下の
ような計量値補正処理が行われる。すなわち、この場合
の補正処理は、振動検出セルの出力bに所定の係数κを
乗算した値κbを、計量セルの出力aから差し引くもの
である。上記係数κは、計量セルと振動検出セルとの間
の、感度や風袋重量の違いによる出力誤差を補正するセ
ル感度比であり、同じ床振動が加わった時の計量セルの
出力をa0 ,振動検出セルの出力をb0 とすると、前記
セル感度比κはa0 /b0 と表される。この感度比κ
を、従来は理論計算により算出して使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例のように理論計算で算出したセル感度比κを床振動補
正処理に使用するのでは、床振動の影響を効果的に除去
できないという問題点があった。すなわち、計量セルや
振動検出セルには、感度や風袋重量について個々にバラ
ツキがあるし、各セルへの振動の伝わり方も微妙に異な
るため、理論計算によるセル感度比κをそのまま各計量
セルの計量値補正に使用しても十分な補正効果が得られ
ない。
【0004】本発明は上述のような実情に鑑みてなされ
たもので、床振動の影響を除去して高精度の計量を行う
ことのできる計量方法および装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一構成による計量方法および計量装置は、
計量信号aを出力する計量セルと同一の床に設置された
振動検出セルから出力される振動検出信号bに基づいて
上下方向の床変位を求め、上記計量信号aから床変位の
振動成分を除去した振動補正済信号を生成する、いわゆ
る1対1方式の床振動補正付きの計量方法および計量装
置であって、計量セルと振動検出セル間のセル感度比κ
を設定し、このセル感度比κにより上記計量信号aおよ
び振動検出信号bの少なくとも一方を補正するととも
に、計量セルおよび振動検出セルから出力される床振動
に起因した振動成分のレベル比較に基づいて、上記セル
感度比κを更新するものである。
【0006】この構成の計量方法および計量装置によれ
ば、計量セルまたは振動検出セルのセル感度に、製造上
の個々のバラツキがあったり、周囲の条件の差、経時的
な変化などが原因で変化が生じても、計量セルおよび振
動セルからの信号に含まれた床振動に起因する振動成分
のレベル比較に基づいて、両者のセル感度比κが更新さ
れるので、常時、計量信号の床振動補正が正確に行われ
る。
【0007】本発明の他の構成による計量方法および計
量装置は、計量信号aを出力する計量セルと同一の床に
設置された3つ以上の振動検出セルから出力される振動
検出信号bに基づいて計量セル設置位置での上下方向の
床変位を算出し、計量信号から床変位の振動成分cを除
去した振動補正済信号を生成する、いわゆる面計算方式
の床振動補正付き計量方法および計量装置であって、計
量セルと振動検出セル群間の感度比κを設定し、この感
度比κにより上記計量信号aおよび計量セル設置位置の
床振動に起因する振動成分cの少なくとも一方を補正す
るとともに、計量セルから出力される床振動に起因した
振動成分と、上記算出された振動成分cとのレベル比較
に基づいて、上記感度比κを更新するものである。
【0008】この構成の計量方法および計量装置によれ
ば、計量セルまたは振動検出セルのセル感度に、製造上
の個々のバラツキがあったり、周囲の条件の差、経時的
な変化などが原因で変化が生じても、計量セルから出力
される床振動に起因した振動成分と、上記算出された振
動成分cとのレベル比較に基づいて、計量セルと振動検
出セル群との間の感度比κが更新されるので、常時、計
量信号の床振動補正が正確に行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
である組合せ計量装置の信号処理系の概略構成を示すブ
ロック図である。同図において、11 〜1n は計量器
で、被計量物の載置部であるn個の計量ホッパー21
n と重量検出部である計量セル31 〜3n とからな
り、上記計量ホッパー21 〜2n に載置された被計量物
X1〜Xnの重量を計量セル31 〜3n で計量して、そ
の重量に対応したアナログ計量信号a1 〜an を出力す
る。41 〜4n はn個の振動検出セルで、フレームFR
を介して上記各計量セル31 〜3n と同一の床Fに複数
設置されており、床振動に起因してアナログ振動検出信
号b1 〜bn を出力する。各計量セル31 〜3n に近接
して対応する振動検出セル41 〜4n が1つずつ配置さ
れており、いわゆる1対1方式となっている。
【0010】5はマルチプレクサであり、上記各計量セ
ル31 〜3n から出力される計量信号a1 〜an が増幅
器61 〜6n で増幅されて入力されるとともに、上記各
振動検出セル41 〜4n から出力される振動検出信号b
1 〜bn が増幅器71 〜7nで増幅されて入力される。
8はA/D変換器で、後述するCPUからの切換え信号
dによって、上記マルチプレクサ5から選択的に出力さ
れる上記アナログ計量信号a1 〜an およびアナログ振
動検出信号b1 〜bn を、ディジタル信号に変換する。
【0011】9は演算装置を構成するCPUで、上記A
/D変換器8を通して入力される計量信号a1 〜an
よび振動検出信号b1 〜bn に基づき所定の床振動補正
および組合せ演算を実行して、組合せ重量が一定の許容
範囲内で、かつ目標重量に近い組合せとなるように計量
セル31 〜3n に対応する計量ホッパー21 〜2n を選
択的に開放するための開放信号OSを出力する。この開
放信号OSを受けてゲート開閉制御手段10が計量ホッ
パー21 〜2n のゲートを選択的に開く。11はモード
設定手段で、計量装置を運転モードと零調モードとに切
換設定する。零調モードとは、各計量セル31 〜3n
ら出力される計量信号a1 〜an の零点補正を行う際に
実行される零点レベルを更新するモードである。
【0012】図2は、前記組合せ計量装置の概略構成を
示す正面図である。同図において、分散フィーダ12
は、上方から投下される被計量物を周縁に分散供給する
手段であり、その周縁には複数個の振動フィーダ131
〜13n が設けられている。この振動フィーダ131
13n によって、分散フィーダ12上の被計量物がn個
のプールホッパー141 〜14n に送出される。それぞ
れのプールホッパ141〜14n にはゲートが設けられ
ており、また、その下方に先述した計量ホッパー21
n が設けられている。
【0013】各計量ホッパー21 〜2n は、計量セル3
1 〜3n を介してフレームFRに支持され、先述した開
放信号OSでゲート開閉制御手段10が駆動して計量ホ
ッパー21 〜2n のゲートが選択的に開放される。計量
ホッパー21 〜2n の下方には大きな集合排出シュート
15が設けられている。前記フレームFRには、各計量
セル31 〜3n に1対1に対応させて先述したn個の振
動検出セル41 〜4nが設けられている。16は包装機
であり、架台Gに支持された組合せ計量装置の下方で床
Fに載置されており、上記集合排出シュート15から送
られてくる被計量物を袋詰めする。
【0014】図3は、前記フレームFRに設けられた各
計量セル31 〜3n と、これらに1対1に対応させて同
じフレームFRに設けられた各振動検出セル41 〜4n
との配置例を概略的に示す平面図である。各振動検出セ
ル41 〜4n は対応する各計量セル31 〜3n にそれぞ
れ近接させて配置している。
【0015】上記組合せ計量装置で使用する計量セル3
1 〜3n および振動セル41 〜4n(以下、ロードセル
という)を図4に示す。このタイプのロードセルは、4
箇所のノッチ部31のそれぞれに張り付けられた歪ゲー
ジ32によって、ロードセル3(4)の変形状態を歪量
として検出するものである。さらに、これら4枚の歪ゲ
ージ32はホイートストンブリッジを構成しており、ロ
ードセル3(4)が破線で示すように、ロバーバル(平
行四辺形)状態に変形した場合のみ出力が変化し、それ
以外の変形状態では、出力は変化しないようになってい
る。したがって、ロードセル3(4)の固定側3a(4
a)と荷重(重り)側3b(4b)の相対変位のうち、
ロバーバル変形の成分のみが検出されるから、各モード
の床振動状態に対しては、上記相対変位の垂直方向成分
のみを考慮すればよい。
【0016】図5は、前記CPU9の内部の構成を示す
ブロック図である。同図において、171 〜17n およ
び181 〜18n はそれぞれディジタルフィルタであ
り、図1のマルチプレクサ5から選択的に出力され、か
つ、A/D変換器8によってディジタル信号に変換され
た計量信号a1 〜an および振動検出信号b1 〜b
n を、切換回路19を経て、それぞれ対応するディジタ
ルフィルタ171 〜17n および181 〜18n に入力
することにより、主として、被計量物X1〜Xnを計量
ホッパー21 〜2n に載せたときの機械振動に起因する
比較的高周波の振動成分を除去した信号を得る。
【0017】20は床振動算出手段であり、上記ディジ
タルフィルタ181 〜18n および零点補正手段281
〜28n を通過した振動検出信号b1 〜bn の振動成分
にセル感度比κを乗算して上記計量セル31 〜3n が設
置された位置の床の上下方向の変位を算出する。すなわ
ち、各振動検出セル41 〜4n の出力bにセル感度比κ
を乗算した値κ・bを出力する。211 〜21n は零点
補正手段であり、上記ディジタルフィルタ171 〜17
n を通過した計量信号a1 〜an に零点補正を加える。
上記零点補正手段281 〜28n も同様の手段であり、
上記ディジタルフィルタ181 〜18n を通過した振動
検出信号b1 〜bn に零点補正を加える。221 〜22
n は床振動補正手段で、上記床振動算出手段20により
算出された床振動成分s1 〜sn により、上記ディジタ
ルフィルタ171 〜17n および零点補正手段211
21n を通過した計量信号a1 〜an をそれぞれ個別に
補正する。すなわち、上記各計量信号a1 〜an による
重量値から床振動成分s1〜sn を減算することで、各
計量セル31 〜3n のそれぞれにおいて、床の振動成分
を除去した振動補正済計量信号bs1 〜bsn を生成し
て出力する。
【0018】23は組合せ演算手段であり、上記床振動
補正手段221 〜22n から出力される振動補正済計量
信号bs1 〜bsn を入力させて組合せ演算を行うこと
により、一定の許容範囲で、かつ目標重量に近い複数の
計量信号bs1 〜bsn を選択し、その信号bs1 〜b
n を出力している計量ホッパー21 〜2n を開放する
ための開放信号OSを出力する。
【0019】24は零点更新手段であり、前記モード設
定手段11で零調モードが切換設定されたときに前記零
点補正手段211 〜21n で使用する零点レベルを更新
する。この場合、更新する零点レベルは、組合せ演算手
段23に入力されてくる無負荷(被計量物ゼロ)の振動
補正済計量信号bs1 〜bsn のレベルに基づき算出さ
れる。このような方法によらず、上記ディジタルフィル
タ171 〜17n を通過した無負荷の計量信号a1 〜a
n を極めて減衰効果の高いフィルタに通すことにより、
振動の影響を排除した出力レベルとし、この出力レベル
に基づき上記零点レベルを算出してもよい。
【0020】なお、計量セル31 〜3n と異なり、振動
検出セル41 〜4n は常に無負荷状態にあるため、その
出力である振動検出信号b1 〜bn に零点補正を加える
前記零点補正手段281 〜28n において使用する零点
レベルの更新は任意の時刻に行うことができる。そこ
で、上記零点補正手段281 〜28n で使用する零点レ
ベルも上記零点更新手段24の制御によって更新する
が、この場合、零調モードが切換設定されたときに同期
させることなく、上記ディジタルフィルタ181 〜18
n を通過した振動検出信号b1 〜bn を極めて減衰効果
の高いフィルタに通して、振動の影響を排除した出力レ
ベルとし、この出力レベルに基づき算出することにより
更新する。
【0021】前記床振動算出手段20において使用する
セル感度比κは、セル感度比設定手段25から与えられ
る。セル感度比更新手段26は、前記床振動補正手段2
1〜22n や床振動算出手段20に入力される計量信
号a1 〜an および振動検出信号b1 〜bn に基づき新
たなセル感度比κを算出し、これにより上記セル感度比
設定手段25に設定したセル感度比κを更新するもので
ある。
【0022】上記のように構成された組合せ計量装置に
おいては、各計量セル31 〜3n から出力され、かつデ
ィジタルフィルタ171 〜17n を通過した計量信号a
1 〜an が、零点補正されて床振動補正手段221 〜2
n に入力される。各計量セル31 〜3n に対応する振
動検出セル41 〜4n から出力された振動検出信号b1
〜bn は床振動算出手段20に入力され、各信号b1
n の振動成分とセル感度比κとに基づいて床振動によ
る上下方向の床変位が算出され、この床変位を示す信
号、つまり、感度補正された振動成分の信号s1 〜sn
が各床振動補正手段221 〜22n に入力される。これ
ら床振動補正手段221 〜22n は、計量信号a1 〜a
n から振動成分の信号s1 〜sn を減算し、振動補正済
計量信号bs1 〜bsn を組合せ演算手段23に出力す
る。
【0023】図6は計量装置が現場で稼働中に、図5に
示すCPU9のセル感度比更新手段26によって、セル
感度被設定手段25に設定されたセル感度比κを自動更
新する処理を示す。セル感度比設定手段25には、計量
装置の出荷前の後述する調整結果に基づき、各計量セル
1 〜3n と対応する振動検出セル41 〜4n との間の
各セル感度比κが既に設定されており、これを更新す
る。
【0024】この場合のセル感度比κの自動更新は、前
記モード設定手段11で零調モードに切り換えて、零点
調整を行うときに並行して行われる。すなわち、上記零
点調整は、全計量セル31 〜3n のうち零点調整を行う
1つ以上の計量セルを選択し、その計量ホッパー21
n を開放して被計量物を排出することにより無負荷の
状態とし、他の計量セルを計量運転状態として行われる
もので、選択する計量セルを順次変えることにより、全
計量セル31 〜3n にわたって零点調整が行われる。計
量セルを1つずつ選択して零点調整を行う場合、その零
点調整の1回のサイクルは1秒程度である。この1回の
サイクルの間、その計量セルは無負荷状態が保証される
ので、出力される計量信号は、振動成分のみを含むこと
となり、振動検出セルから出力される振動検出信号と同
一の振動を示す信号となる。したがって、両信号のレベ
ル比は、計量セルと振動検出セルのセル感度比に等しく
なる。そこで、無負荷で零点調整を行うのに並行して、
セル感度比κの自動更新処理が行われる。
【0025】すなわち、先ず零調モードに入ったとき、
全計量セル31 〜3n のうち、零点調整の対象として選
択された所定個数(例えば1個)の計量セル3に対応す
る計量ホッパー2が開いて被計量物を排出させ、無負荷
状態となる。この零調モードに入ったことを確認して、
無負荷状態の計量ホッパー2が装着された計量セル3か
ら出力される計量信号出力a(τ)と、これに対応する
振動検出セル4から出力される振動検出信号b(τ)を
一定時間の間に数回(N:例えば3回)求め、各回(時
刻τ)でのセル感度比κ(τ)を κ(τ)={a(τ)−az }/{b(τ)−bz } ……(1) として求める(図6のステップS1〜S4)。ここで、
z ,bz は、振動を与えない状態での計量セル3およ
び振動検出セル4の出力信号、つまり先述した零点更新
手段24によって更新された零点である。また、複数回
(N)分のセル感度比κ(τ)を求める一定時間として
は、零調モードの1サイクルのうち、零点の更新に使用
する時間を除いた時間を割り当てる。
【0026】次に、求めた複数回(N)分のセル感度比
κ(τ)の平均値を求め、その値を、対応する計量セル
3と振動検出セル4の間のセル感度比κとし、出荷前に
セル感度比設定手段25に設定していた初期値のセル感
度比κを更新する(ステップS5〜S6)。以上の処理
を、零点調整対象の計量セル3が順次選択されるのに合
わせて順次計量セル3を変えることにより、全計量セル
1 〜3n と対応する各振動検出セル41 〜4n の間の
各セル感度比κを求め、それぞれ更新する。
【0027】ここで、計量ホッパー2が排出のために開
動したとき、その振動は計量セル3には伝わるが振動検
出セル4には伝わらないので、その振動が減衰したのち
上記セル感度比κの更新処理を開始するのが好ましい。
【0028】なお、上記処理において計量セル31 〜3
n や振動検出セル41 〜4n の出力信号を求める場合、
振動が小さすぎると正しいセル感度比κを得ることがで
きないので、上記{a(τ)−az }と{b(τ)−b
z }の値が、所定の基準値以上のときだけ、(1)式の
計算を行うという制限を設けてもよい。
【0029】図7は、計量装置の稼働中にセル感度比κ
を更新する処理の第2例を示すフロー図である。この処
理においては、第1例の場合と同様に、零調モードにお
いて零点調整対象として選択された無負荷の計量セル3
の出力信号a(τ)と、零点az との差分{a(τ)−
z }、および、これに対応する振動検出セル4の出力
b(τ)と零点bz との差分{b(τ)−bz }を、そ
れぞれ一定時間Tの間だけ積分し、両積分値の比であ
る、 κ=∫0 T {a(τ)−az }dτ/∫0 T {b(τ)−bz }dτ…(2) としてセル感度比κを求める(ステップN1〜N2)。
ここで、az ,bz として、零点更新手段24によって
更新された零点を用いること、および積分時間Tとし
て、零調モードの1サイクルのうち、零点の更新に使う
時間を除いた時間を割り当てることは、先の第1例の場
合と同じである。
【0030】このようにして求めた値を計量セルと振動
検出セルの間のセル感度比κとして採用し、セル感度比
設定手段25に設定されていたそれまでのセル感度比κ
を更新する(ステップN3)。以上の処理を、零点調整
対象の計量セル3と対応する各振動検出セル4とについ
て実行し、各セル感度比κをそれぞれ更新する。これに
よれば、計量セル3および振動検出セル4の出力を一定
時間積分した値を用いてセル感度比κを算出するので、
精度の高いセル感度比κを得ることができる。
【0031】図8は、計量装置の稼働中にセル感度比κ
を更新する処理の第3例を示すフロー図である。この場
合の処理は、図6に示した第1例において、各計量セル
3について、計量セル31 〜3n および対応する振動検
出セル41 〜4n の瞬時出力から計算して求められる複
数回(N)分のセル感度比κを単純平均するという作業
(ステップS1〜S5)を、一定時間間隔、たとえば零
調モードの実行間隔で繰り返し(ステップS6〜S
8)、その間の所定回(M)分のセル感度比κの平均値
を求め(ステップS9)、その平均値でセル感度比設定
手段25に設定するセル感度比κを更新する(ステップ
S10)ものである。
【0032】図9は、計量装置の稼働中にセル感動比κ
を更新する処理の第4例を示すフロー図である。この場
合の処理は、図7に示した第2例において、各計量セル
3について、計量セル31 〜3n および対応する振動検
出セル41 〜4n の出力を積分したものからセル感度比
κを算出するという作業(ステップN1〜N2)を、一
定時間間隔、たとえば上記した零調モードの実行間隔で
繰り返し(ステップN3〜N5)、その間の所定回
(M)分のセル感度比κの平均値を求め(ステップN
6)、その平均値でセル感度比設定手段25に設定する
セル感度比κを更新する(ステップN7)ものである。
【0033】図10は、計量装置の稼働中にセル感度比
κを更新する処理の第5例を示すフロー図である。この
場合の処理は、図6に示した第1例において、計量セル
1 〜3n および対応する振動検出セル41 〜4n の瞬
時出力から計算して求められる複数回分のセル感度比κ
を単純平均して、新たなセル感度比κ’を算出する(ス
テップS1〜S6)。次に、設定済みの旧セル感度比κ
0 と新たに求めたセル感度比κ’との差分(κ’−
κ0 )を求め(ステップS7)、その差分の絶対値|
κ’−κ0|と、予め設定した差分上限値Δκとを比較
する(ステップS8)。差分の絶対値|κ’−κ0 |が
差分上限値Δκ以下なら、上記差分(κ’−κ0 )に一
定比率αを乗算した値(κ’−κ0 )・αを上記旧セル
感度比κ0 に加算し、その値{κ0 +(κ’−κ0 )・
α}で旧セル感度比κ0 を更新する(ステップS9)。
また、差分の絶対値|κ’−κ0 |が差分上限値Δκを
越える値なら、上記差分上限値Δκに上記一定比率αを
乗算した値Δκ・αを上記旧セル感度比κ0 に加算し、
その値{κ0 +Δκ・α}で旧セル感度比κ0 を更新す
る(ステップS10)。
【0034】すなわち、例えば旧セル感度比κ0 が2 .0
00、新セル感度比κ’が2 .005、差分上限値Δκが0 .0
1 、一定比率αが0.1 とすると、差分0.005 の1/10
の値0.0005を旧セル感度比2 .000に加算した値2 .0005
がセル感度比κとして更新される。また、この場合に例
えば新セル感度比κ’が2 .015とすると、差分上限値0
.01 の1/10の値0.001 を旧セル感度比2 .000に加
算した値2 .001がセル感度比κとして更新される。
【0035】このように、ここでは新たに求められたセ
ル感度比κ’そのもので旧セル感度比κ0 を更新せず、
差分に一定比率αを乗算した値を旧セル感度比κ0 に加
算したもので更新するので、更新されるたびにセル感度
比κが大きく変動することがなく、セル感度比κを確実
に安定した一定値に収束させることができる。
【0036】図11は、計量装置の稼働中にセル感度比
κを更新する処理の第6例を示すフロー図である。この
場合の処理は、図7に示した第2例において、計量セル
1 〜3n および対応する振動検出セル41 〜4n の出
力を積分したものから新たなセル感度比κ’を算出し
(ステップN1〜N3)、以下、図10に示す第5例と
同様の手順に従い、旧セル感度比κ0 との差分に応じて
セル感度比κを更新する(ステップN4〜N7)もので
ある。
【0037】図12は、計量装置の稼働中にセル感度比
κを更新する処理の第7例を示すフロー図である。この
場合の処理は、図6に示した第1例において、計量セル
1 〜3n および振動検出セル41 〜4n の瞬時出力か
ら計算して求められる複数回分のセル感度比κを単純平
均して、新たなセル感度比κ’j を求める(ステップS
1〜S6)。次に、設定済みの旧セル感度比κ0 と新た
に求めたセル感度比κ’j との差分を求め、その差分
(κ’j −κ0 )の正負符号をチェックする(ステップ
S7)。この時点ではセル感度比の更新は行わず、以
後、たとえば各計量セル3に零点調整が行われるごとに
ステップS1〜S7の処理を所定回(M)だけ繰り返し
(ステップS8〜S9)、その間、求められたM回分の
差分符号が同一符号として続いた場合のみ、旧セル感度
比κ0 に予め設定した更新値Δκを加減算し、その値
(κ0 ±Δκ)で旧セル感度比κ0 を更新する(ステッ
プS10,S11)。すなわち、差分符号として正の符
号が連続した場合には更新値Δκを加算し、負の符号が
連続した場合には更新値Δκを減算する。
【0038】例えば旧セル感度比κ0 が2 .00 、更新値
Δκを0 .01 とした場合、このとき予め設定した回数に
わたって新たなセル感度比κ’を求めた結果、常に新セ
ル感度比κ’と旧セル感度比κ0 との差分(κ’−
κ0 )の符号が正であった場合には、その時点で旧セル
感度比2 .000に更新値0 .01 を加算した値2 .01 がセル
感度比κとして更新される。設定回数(M)にわたって
差分(κ’−κ0 )の符号が負であった場合には、旧セ
ル感度比2 .000から更新値0 .01 を差し引いた値1.99
がセル感度比κとして更新される。
【0039】この場合も、新たに求められたセル感度比
κ’そのもので旧セル感度比κ0 を更新するのではな
く、新たに求められたセル感度比κ’が旧セル感度比κ
0 を上回る状態あるいは下回る状態が所定回数(M)連
続した場合に限り、旧セル感度比κ0 に一定の更新値Δ
κを加減算した値(κ0 ±Δκ)で旧セル感度比κ0
更新するので、更新されるたびにセル感度比κが大きく
変動することがなく、セル感度比κを確実に安定した一
定値に収束させることができる。
【0040】図13は、計量装置の稼働中にセル感度比
κを更新する処理の第8例を示すフロー図である。この
場合の処理は、図7に示した第2例において、計量セル
1 〜3n および振動検出セル41 〜4n の出力を積分
したものから新たなセル感度比κ’j を求めて差分
(κ’j −κ0 )の正負符号をチェックし(ステップN
1〜N4)、たとえば各計量セル3に零点調整が行われ
るごとに同じ手法により新たにセル感度比κ’j を求め
(ステップN5,N6)、以下、図12に示す第7例と
同様の手順により、セル感度比κを更新する(ステップ
N7,N8)。
【0041】図14は、計量装置の稼働中にセル感度比
κを更新する処理の第9例を示すフロー図である。この
場合の処理は、図6に示した第1例において、計量セル
1 〜3n および振動検出セル41 〜4n の瞬時出力か
ら計算して求められる複数回分のセル感度比κを単純平
均して、新たなセル感度比κ’を算出する(ステップS
1〜S6)。旧セル感度比κ0 に基づき床振動補正する
のと並行して、新セル感度比κ’を使用して床振動補正
手段221 〜22n から出力される振動補正済計量信号
bs1 〜bsn を求める処理を行い、新セル感度比κ’
を使用した場合の振動補正済計量信号bs1 〜bs
n と、旧セル感度比κ0 を使用した場合の振動補正済計
量信号bs1 〜bsn とを比較する(ステップS7)。
その比較により新たなセル感度比κ’を使用した方が床
振動の影響の補正効果が高いと判定された場合に限り、
セル感度比設定手段25に設定するセル感度比κを新た
なセル感度比κ’で更新する(ステップS8,S9)。
上記補正効果の判定は、たとえば安定判定器を用いて、
振動補正済計量信号bs1 〜bsn の振動減衰による安
定化時間の長短を判別することにより行われる。
【0042】図15は、計量装置の稼働中にセル感度比
κを更新する処理の第10例を示すフロー図である。こ
の場合の処理は、図7に示した第2例において、計量セ
ル31 〜3n および振動検出セル41 〜4n の出力を積
分したものから新たなセル感度比κ’を算出する(ステ
ップN1〜N3)。以下、図14に示す第9例と同様の
手順により、新たなセル感度比κ’の方が床振動の影響
の補正効果が高い場合のみ、セル感度比κを更新する
(ステップN4〜N6)。
【0043】上記各実施形態において、セル感度比κの
更新回数を予め定め、その回数に達した時点でセル感度
比κの更新を終わるようにプログラムを設定してもよ
い。この場合には、セル感度比κの調整を自動的に完了
させることができる。
【0044】上記各実施形態では、計量装置の稼働中に
セル感度比κを更新したが、このような更新は計量装置
の出荷前の調整段階で行うこともできる。たとえば、図
6に示した処理手順に従って行う。図6において、先ず
全計量セル31 〜3n のうち、適宜選択した所定個数
(例えば4個)の計量セル3に対応する計量ホッパー2
を開閉駆動するという模擬運転を無負荷状態のもとで行
って振動を与え、このとき開閉駆動されない計量ホッパ
ー2に対応する計量セル3から出力される計量信号a
(τ)と、これに対応する振動検出セル4から出力され
る振動検出信号b(τ)を一定時間の間に数回(N:例
えば3回)求め、各回(時刻τ)でのセル感度比κ
(τ)を κ(τ)={a(τ)−az }/{b(τ)−bz } ……(1) として求める(ステップS1〜S4)。ここで、az
z は、振動を与えない状態での計量セル3および振動
検出セル4の出力信号、つまり先述した零点更新手段2
4によって更新された零点である。また、複数回(N)
分のセル感度比κ(τ)を求める一定時間としては、例
えば10〜20秒程度を割り当てる。
【0045】次に、求めた複数回(N)分のセル感度比
κ(τ)の平均値を求め、その値を対応する計量セル3
と振動検出セル4の間のセル感度比κとし、それまでセ
ル感度比設定手段25に設定していた初期値のセル感度
比κを更新する(ステップS5,S6)。初期値のセル
感度比κとしては、例えば理論計算による値を使用す
る。以上の処理を、開閉駆動する計量ホッパー2を順次
変えることにより、全計量セル31 〜3n と対応する各
振動検出セル41 〜4n との間の各セル感度比κを求
め、それぞれ更新する。
【0046】ここで、自分自身の計量ホッパー2を開閉
駆動するとき、その計量セル3の出力信号aをセル感度
比κの算出に使用しないのは、自分自身の計量ホッパー
2の開閉による振動はフレームFRの振動として振動検
出セル4に加わらないので、正しいセル感度比κを得る
ことができないからである。なお、上記処理において計
量セル31 〜3n や振動検出セル41 〜4n の出力信号
を求める場合、振動が小さすぎると正しいセル感度比κ
を得ることができないので、上記{a(τ)−az }と
{b(τ)−bz }の値が、所定の基準値以上のときだ
け、(1)式の計算を行うという制限を設けてもよい。
【0047】計量装置の出荷前の調整段階で行うセル感
度比の更新は、図7〜図15に示した第2例〜第10例
と同様な処理によっても行うことができる。
【0048】また、出荷前の調整を行う上記実施形態で
は、計量装置自身に搭載された計量ホッパーの開閉によ
り模擬の床振動を起こしてセル感度比の算出に利用した
が、計量装置全体を加振機の上に設置して、加振機によ
り模擬の床振動を起こしてもよい。さらには、計量装置
全体を例えば柔らかいゴムの上に設置し、計量ホッパー
の開閉などに伴う計量装置自身の動作により疑似の床振
動を加えるようにしてもよい。
【0049】図16は、本発明の第2の実施形態による
組合せ計量装置におけるCPU9の内部構成を示すブロ
ック図である。同図において、図5に示す先の実施形態
のCPU9の内部構成と相違する点は、安定判定器27
を付加した点である。この場合、セル感度比更新手段2
6では、図14および図15に示す第9例および第10
例の自動更新処理のプログラムが用いられる。そのプロ
グラムにおいて、新セル感度比κ’を使用した場合の振
動補正済計量信号bs1 〜bsn と、旧セル感度比κ0
を使用した場合の振動補正済計量信号bs1 〜bsn
を比較して、いずれのセル感度比κを使用した方が床振
動の影響の補正効果が高いかを判定する処理は、振動が
減衰した時点(振動減衰の早さ)を判定する上記安定判
別器27が担う。その他の構成は先の実施形態と同様で
ある。
【0050】なお、前記各実施形態は、全計量セル31
〜3n に対して振動検出セル41 〜4n を1対1に対応
させて配置し、各計量セルの計量信号から床振動の影響
を除去する場合について示したが、平面的に配置されて
いる全計量セルと1対1に対応させないで、同じ平面に
3個以上の振動検出セルを配置することにより、上記平
面上での必要な点の振動成分を算出し、それによって各
計量セルの出力から床振動の影響を除去するようにした
面計算方式による場合にも、上述した各実施形態と同様
の手法を適用することにより精度の高い計量を行うこと
ができる。
【0051】以下に、上記面計算方式の原理を説明す
る。その説明にあたって、図17に示すように、XY平
面(水平面)上の点(x,y)の位置に計量セルまたは
振動検出セル(以下ロードセルという)が固定されてい
るとする。XY平面の挙動は、X軸回りの回転、Y軸回
りの回転、およびXY平面に垂直な軸(Z軸)方向の運
動からなる。それ以外の運動は、ここで使用するロード
セルでは検出しないので、ここでは論じない。
【0052】ここで、X軸回りの回転運動で生じる垂直
(Z軸)方向成分の運動をB(t),Y軸回りの回転運
動で生じる垂直(Z軸)方向の運動をA(t)、Z軸方
向の運動をC(t)とすると、点Pの位置でのロードセ
ルの出力のうち、床の振動成分Vp (t)は、 Vp (t)=x・A(t)+y・B(t)+C(t) ……(3) となる。
【0053】ところで、床の振動モードは、(3)式に
おけるA(t),B(t),C(t)を求めればよいの
で、これを求めるためには、一直線上にない3点で床の
運動を検出する。すなわち、3元一次連立方程式を解け
ばよい。これにより、各計量セルに1対1に対応しない
3個以上の振動検出セルの出力から、各計量セルの設置
位置での床振動成分を求めることができる。この場合に
求められる床振動成分は、計量セルと、振動検出セルの
出力信号に基づいて求められた計量セル設置位置の床振
動に起因した振動成分との間の感度比で補正する必要が
あるが、その感度比も先の各実施形態と同様の手法で更
新して計量精度を高めることができる。なお、この場合
の感度比については、上記(3)式における各項A
(t),B(t),C(t)ごとに個別に求めるように
してもよい。
【0054】図18は、上記面計算方式により計量セル
設置位置の床振動に起因した振動成分を算出する実施形
態の場合に、前記フレームFRに設けられた各計量セル
1〜3n と、同じフレームFRに設けられた各振動検
出セル41 〜4m との配置例を概略的に示す平面図であ
る。各振動検出セル41 〜4m は、各計量セル31 〜3
n と1対1に対応させておらず、個数も異なる。
【0055】図19は、上記計量方式を採用する実施形
態において、図5に示したものと同等の機能を担うCP
U9の内部の構成を示すブロック図である。同図におい
て、ディジタルフィルタ181 〜18m および零点補正
手段281 〜28m は、図18に示す振動検出セル41
〜4m と1対1に対応させてm個設けられており、零点
補正手段281 〜28m の次段には、零点補正手段28
1 〜28m を通過してきた振動検出信号b1 〜bm に基
づき、各計量セル3の設置位置の床振動に起因した振動
成分c1 〜cn を算出する面計算手段29が設けられて
いる。この面計算手段29では、上記振動検出信号b1
〜bm から(3)式におけるA(t),B(t),C
(t)を求め、これにより特定された床の振動モードに
各計量セル3の設置位置の座標値(x,y)を代入する
ことで、各計量セル31 〜3n の設置位置での振動成分
1 〜cn が算出される。この振動成分c1 〜cn と、
零点補正手段211 〜21n を通過した計量信号a1
n とは感度比更新手段26Aに入力される。
【0056】上記感度比更新手段26Aは、各計量セル
1 〜3n と振動検出セル群41 〜4m との間の感度比
を更新するものである。感度比設定手段25Aは、各計
量セル31 〜3n と振動検出セル群41 〜4m との間の
感度比を設定するものである。上記感度比更新手段26
Aは、例えば、計量セル31 〜3n を1つずつ選択して
無負荷状態にし、その計量信号を振動成分のみとしたう
えで、この計量信号と、上記計算されたその計量セル3
の設置位置での振動成分cとの比較から、新たな感度比
κを算出して、旧い感度比を更新する。感度比更新手段
26Aで更新された感度比κは、感度比設定手段25A
に設定される。なお、感度比更新手段26Aでは、各計
量セル31 〜3n からの出力信号a1 〜an と、振動検
出セル群41 〜4m の出力信号b1 〜bm に基づき計算
した上記振動成分c1 〜cn とから、先のセル感度比κ
に相当する結果を算出するので、その値を「セル感度
比」とせず「感度比」としているが、処理の手順は全く
同じである。
【0057】また、上記面計算手段29で算出された各
計量セル3の設置位置での振動成分c1 〜cn は次段の
床振動算出手段20にも送られ、ここで各振動成分c1
〜cn に感度比設定手段25の感度比κが乗算される。
その他の構成は図5の場合と同じである。
【0058】図20は、上記計量方式を採用する別の実
施形態において、図16に示したものと同等の機能を担
うCPU9の内部の構成を示すブロック図である。すな
わち、ここでは図19の構成に図16における安定判別
器27を付加したものである。安定判別器27以外の機
能は図19のものと同じである。
【0059】上記各実施形態では、振動検出セル4から
出力される振動検出信号bや、その振動係止信号bに基
づく面計算から求められる振動成分cの方を感度補正し
た、つまり振動検出信号bや振動成分cにセル感度比
(または感度比)κを乗算したが、計量信号aの方を感
度補正してもよい(1/κを乗算する)。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、計量セ
ルと振動検出セル間の感度比κを設定し、この感度比κ
により上記計量信号aおよび振動検出信号bの少なくと
も一方を補正してセル感度補正済信号を生成するととも
に、計量セルおよび振動検出セルから出力される床振動
に起因した振動成分のレベル比較に基づいて、上記セル
感度比κを更新するので、何らかの原因でセル感度比が
変動しても、その変動に追従して床振動の影響を十分に
除去し、高精度の計量を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による組合せ計量装置の
信号処理系の概略構成を示すブロック図である。
【図2】同組合せ計量装置の正面図である。
【図3】同組合せ計量装置におけるフレームでの計量セ
ルおよび振動検出セルの配置構成を示す平面図である。
【図4】同組合せ計量装置に使用するロードセルの説明
図である。
【図5】同組合せ計量装置におけるCPUの内部構成を
示すブロック図である。
【図6】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比更
新処理の第1例を示すフロー図である。
【図7】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比更
新処理の第2例を示すフロー図である。
【図8】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比更
新処理の第3例を示すフロー図である。
【図9】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比更
新処理の第4例を示すフロー図である。
【図10】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比
更新処理の第5例を示すフロー図である。
【図11】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比
更新処理の第6例を示すフロー図である。
【図12】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比
更新処理の第7例を示すフロー図である。
【図13】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比
更新処理の第8例を示すフロー図である。
【図14】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比
更新処理の第9例を示すフロー図である。
【図15】同組合せ計量装置の稼働中に行うセル感度比
更新処理の第10例を示すフロー図である。
【図16】本発明の第2実施形態による組合せ計量装置
のCPUの内部構造を示すブロック図である。
【図17】面計算による床振動補正方法の説明図であ
る。
【図18】面計算方式の場合におけるフレームでの計量
セルおよび振動検出セルの配置構成を示す平面図であ
る。
【図19】本発明の第3実施形態による組合せ計量装置
のCPUの内部構造を示すブロック図である。
【図20】本発明の第4実施形態による組合せ計量装置
のCPUの内部構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 〜3n …計量セル、41 〜4n …振動検出セル、2
0…床振動算出手段(セル感度補正手段)、221 〜2
n …床振動補正手段、25…セル感度比設定手段、2
5A…感度比設定手段、26…セル感度比更新手段、2
6A…感度比更新手段、X1〜Xn…被計量物、a1
n …計量信号、b1 〜bm ,bn …振動検出信号、c
1 〜cn …振動成分、s1 〜sn …床振動成分、bs1
〜bsn…振動補正済計量信号。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計量セルで被計量物を計量して、その重
    量に対応した計量信号aを出力し、前記計量セルと同一
    の床に設置された振動検出セルから出力される振動検出
    信号bに基づいて求められた上下方向の床変位により、
    上記計量信号aから床の振動成分を除去した振動補正済
    信号を生成する計量方法であって、 計量セルと振動検出セル間のセル感度比κを設定し、こ
    のセル感度比κにより、上記計量信号aおよび振動検出
    信号bの少なくとも一方を補正するとともに、計量セル
    および振動検出セルから出力される床振動に起因した振
    動成分のレベル比較に基づいて、上記セル感度比κを更
    新する計量方法。
  2. 【請求項2】 被計量物を計量して、その重量に対応し
    た計量信号aを出力する計量セルと、この計量セルと同
    一の床に設置された振動検出セルと、上記振動検出セル
    から出力される振動検出信号bに基づいて求められた上
    下方向の床変位により、上記計量信号aから床の振動成
    分を除去した振動補正済信号を生成する床振動補正手段
    とを備えた計量装置であって、 計量セルと振動検出セル間のセル感度比κを設定するセ
    ル感度比設定手段と、 上記計量信号aおよび振動検出信号bの少なくとも一方
    を上記セル感度比κで補正してセル感度補正済信号を生
    成するセル感度補正手段と、 計量セルおよび振動検出セルから出力される床振動に起
    因した振動成分のレベル比較に基づいて、上記セル感度
    比κを更新する更新手段とを備えた計量装置。
  3. 【請求項3】 計量セルで被計量物を計量して、その重
    量に対応した計量信号aを出力し、前記計量セルと同一
    の床に設置された3つ以上の振動検出セルから出力され
    る振動検出信号bに基づいて算出された計量セル設置位
    置での上下方向の床変位により、上記計量信号aから床
    の振動成分cを除去した振動補正済信号を生成する計量
    方法であって、 各計量セルと振動検出セル群間の感度比κを設定し、こ
    の感度比κにより、上記計量信号aおよび計量セル設置
    位置の床振動に起因する振動成分cの少なくとも一方を
    補正するとともに、計量セルから出力される床振動に起
    因した振動成分と、上記算出された振動成分cとのレベ
    ル比較に基づいて、上記感度比κを更新する計量方法。
  4. 【請求項4】 被計量物を計量して、その重量に対応し
    た計量信号aを出力する計量セルと、この計量セルと同
    一の床に設置された3つ以上の振動検出セルと、上記振
    動検出セルから出力される振動検出信号bに基づいて算
    出された計量セル設置位置での上下方向の床変位によ
    り、上記計量信号aから床の振動成分cを除去した振動
    補正済信号を生成する床振動補正手段とを備えた計量装
    置であって、 各計量セルと振動検出セル群間の感度比κを設定する感
    度比設定手段と、 上記計量信号aおよび計量セル設置位置の床振動に起因
    する振動成分cの少なくとも一つを上記感度比κで補正
    して感度補正済信号を生成する感度補正手段と、 計量セルから出力される床振動に起因した振動成分と、
    上記算出された振動成分cとのレベル比較に基づいて、
    上記感度比κを更新する更新手段とを備えた計量装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014182036A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Ishida Co Ltd 計量方法及び計量装置
JP6076561B1 (ja) * 2015-12-17 2017-02-08 大和製衡株式会社 組合せ秤

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